2015年8月29日土曜日

2015年8日29日(土曜) 最新のIMMポジション(8月25日集計分)から 




2015年8日29日(土曜) 最新のIMMポジション(8月25日集計分)から 

最新のIMMポジションから、先週一週間の市場動向を振り返って、どのようなことが発生したのかを考えてみよう。

前週8月18日~8月25日の一週間で、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションは、ネット・ショートが-323,335→-243,937コントラクトと、通貨ショートが79,398減少、市場はドル売りへと変化させていた。

円+ユーロ+ポンド+カナダドル+NZドルのショートは減少、逆に、豪ドルのショート拡大が目立った。(結果的に、週後半にこの巻き戻しが強まる)

為替市場では、前週から続落した株価も、25日に中国人民銀行が利下げを実施、人民元を介入で阻止し、景気対策を発表し株価上昇の引き金となり、世界的に株価は続騰へ。米耐久財受注+GDP改定値も強く、26日~28日にかけ米国発の材料に株価は続伸、8月25日から相場の流れは大きく変化した。

乱暴ながら白黒で判断すれば、24日~25日はドル売りで、26~28日はドル買いへ。世界的な株高と原油価格の大幅上昇し、ドル高相場となり、市場参加者の多くは、この動きに翻弄されていたと思われる。

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ポジションは、 8/18(-90,130)→8/25(-39,059)ネット円のショートは、51,071減少し、リスク回避の動きに安全資産として、円高期待が強まっていたが、週後半にかけては逆に、株高+原油高=円売りの流れへと変化し、円売りが強まる。

ユーロ
ポジションは、 8/18(-92,732)→8/25(-66,078)ネット・ユーロのショートは26,654減少、安全資産としてなのか、ユーロ圏へ資金流入にユーロ高が強まるも、ユーロ圏の景気鈍化の懸念や、株高によるリスク資産の上昇に、ユーロ売りが加速。

ポンド
ポジションは、 8/18(-3,971)→8/25(+3,299)、ポンドショートからロングへと47週ぶりに変化、7,270コントラクトの買いとなる。週後半のポンド売りを考えるに、期待先行から現実のポンド売りへと変化している。


スイスフラン
ポジションは、 8/18(-9,868)→8/25(-12,597)ネット-2,729

カナダドル
ポジションは、 8/18(-66,794)→8/25(-59,712)ネット+7,082

豪ドル
ポジションは、 8/18(-49,883)→8/25(-63,727)ネット-13,844

NZドル
ポジションは、 8/18(-9,957)→8/25(-6,063)ネット+3,894





2015年8月29日(土曜)昨日28日 海外市場の動き

2015年8月29日(土曜)昨日28日 海外市場の動き

週末金曜日の米国市場は、米株は小幅低下(-11.76ドル)、米2年債利回りは0.7%台へ上昇、WTIは45ドル台へ6.34%上昇。

世界的に株価は上昇、株安のリスクは薄れ、資源国通貨は上昇し、リスクヘッジ通貨は弱く、ドルは総じて上昇。EUR+JPYの弱さと、CHFの強さが目立ち、JPYはクロスで全面安。

独CPIは前年比0.2%(予想0.1%)と強く、ユーロ圏景況感指数104.2(予想103.9)と強いも、EURUSDの上昇は限定的で続落傾向止まらず。

フィッシャーFRB副議長が、9月利上げを判断するのはまだ早いが、「最近の経済指標は良好で、米国は利上げ実施に向かいつつある」とタカ派発言に、ドル買いが強まる。

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フィッシャーFRB副議長=最近の経済指標は良好で、米国は利上げ実施に向かいつつある。9月に利上げの実施は、今後の経済指標や市場動向を次第。インフレ率2%回帰へかなり強い自信。米経済、完全雇用に再び近付いた。

フィッシャーFRB副議長=9月利上げ、以前は強い論拠あった。9月利上げを判断するのはまだ早い。抵抗し難くなるまで利上げを待てない。最近の市場乱高下は間もなく収まる可能性。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=9月の利上げは五分五分で、最近の金融市場の混乱を受けて、9月利上げの意思が弱まった。10月のFOMCは白熱した会合になる可能性も。

メスター・クリーブランド連銀総裁=米経済はなお小幅な利上げに耐えうることができる。

ブラード・セントルイス連銀総裁(ジャクソンホール)=9月の利上げを支持。 中国の減速が米国のインフレへに基本シナリオを転換させるほど、大きな影響は及ぼず。米国のファンダメンタルズは好調。利上げすることで米市場の信頼を示す。

コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁(ジャクソンホール)=年内の利上げは適切でない。インフレが目標水準に戻るまでには何年もかかるとみられることから、追加刺激策を検討することが適切。

ジョルダン・スイス中銀総裁(ジャクソンホール)=スイスフランは過大評価。マイナス金利政策と為替市場への介入で、過大評価のスイスフランの下落を期待。

アトランタ連銀GDPNow=米第3四半期GDP予測 1.4%(8月26日)→1.2%へ低下。7月のサービス向けの実質消費の弱さを受けて、第3四半期の個人消費の伸びが従来予想の3.1%増から2.6%増に引き下げられた。

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英第2四半期GDP・改定値は、予想通りながら、総事業投資が強かったのが原因なのか、直後はポンド買いが強まるも、すぎに下落し、続落傾向が続く。

独CPI・速報値は予想より強く、ユーロ圏景況感指数は強く、4年ぶりの高水準ながら、EUR買いは鈍い。

米個人所得は予想通り、個人支出は予想を若干下回り、コアPCEは予想を下回り4年ぶりの低水準。ドルにとってはマイナス要因。

米ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は予想を下回るも相場への影響は限定的。

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2015年8月28日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年8月28日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

今日は週末金曜日、流石に欧米株は連騰とはならず。欧州株は小幅下落、米株も弱い米経済指標に弱含みで推移。為替市場ではドル高基調は変わらず。

午前零時のロンドンフィキシングでEURUSD+GBPUSDの売りの流れは止まるも、買い戻しは限定的、USDJPYは、120.70~90円のレンジからドル買いへと変化。

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ジャクソンホールの年次シンポジウム(27~29日)から、ぼちぼち発言が飛び出す。コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁は、年内の利上げを否定。ブラード・セントルイス連銀総裁は、逆に利上げ支持を変えず。

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英第2四半期GDP・改定値は、予想通りながら、総事業投資が強かったのが原因なのか、直後はポンド買いが強まるも、すぎに下落し、続落傾向が続く。

独CPI・速報値は予想より強く、ユーロ圏景況感指数は強く、4年ぶりの高水準ながら、EUR買いは鈍い。

米個人所得は予想通り、個人支出は予想を若干下回るも、コアPCEは予想を下回り4年ぶりの低水準。ドルにとってはマイナス要因。

米ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は予想を下回るも相場への影響は限定的。

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2015年8月28日金曜日

アジア市場を見て思うこと!


アジア市場を見て思うこと!

日本株↑3.03%、中国株↑2.92%、アジア株な軒並み上昇。

世界的な株価の短期間で急速な戻しと、USDJPYの大幅上昇を予想できなかった。ので、強気な言葉では言えないが、これでめでたし、めでたしで終わるのであろうか? 

いや、そうは思えない。USDJPYの相場感は、中期的に125~130円まで上昇すると思っている。それでも、今回の一時の株価の暴落と新興国売り、中国高成長の終えんを考えれば、USDJPYがこの水準から上昇することも理に合わない。

市場心理は不安感で固まっている。今の株高で安心感が膨らみつつある反面、目先で見た株価暴落と言う潜在的な不安感にさいなまれていることだろう。

そう考えれば、先日のUSDJPYの安値106.14円を再び見ることも否定できず。市場が安心してドル買いができるのは、122.50円を超えてからだろう!

8月28日(金) 23:00 米ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(取引通貨ペア USDJPY)  

8月28日(金) 23:00  米ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(取引通貨ペア USDJPY)             
≪説明≫
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最近では聞き飽きた言葉ですが、株価連動の為替相場が続いています。週末金曜日の株価はどのような動きをするのでしょうか?

今回の米ミシガン大学消費者信頼感指数ですが、相場変動への影響力は限定的な指標ですが、週末であるとこと、米現物株がこの発表30分前から始まることを考慮すれば、より大きな変動も期待できます。

USDJPYですが、1時間チャートでは、上昇傾向は変わらずで、121.68円と121.80円が次の重要なポイントになっています。この水準を、今日の週末上抜けでもしたら、再び円ベア相場の復活となりますが、そこまで達成できるのでしょうか? いずれにしても、120.74~121.68-80円のレンジを抜け出すことができるのか? まずこれを注目したいと思います。

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今回の予想は93.1と前回92.9から若干の増加が見込まれています。

過去39回のデータでは、予想と実際との差は、最大7.4、平均1.8となっており、比較的差は大きいのですが、相場変動は限定的となっています。

過去37回の、UDSJPYで発表15分間の相場変動をみると、最大43pips、平均16pipsと限定的な相場変動にとどまっています。ただ、週末であるとこと、米現物株がこの発表30分前から始まることを考慮すれば、直前の相場展開を見るまでは、戦略を考えることは難しくなっています。

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8月28日(金)17:30 英第2四半期GDP・改定値(取引通貨ペア GBPJPY)

8月28日(金)17:30 英第2四半期GDP・改定値(取引通貨ペア GBPJPY)          

≪説明≫
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今日は、週末の金曜日、どのような相場展開になるのか、予想をすることは難しくなっています。

株価連動の為替相場の中で、リスク回避で買われていたポンドも、最近では、ドル高相場の中で、ポジションの巻き戻しにGBPUSDの下落基調が続き、ポンドクロスでも負け組の部類に入っています。ただ、中長期的にはBOEの利上げを期待するポンド高相場の変化は変わっていません。

1時間チャートでは、下落傾向が続くも、1.35は重要なポイントで、1.35~1.55のレンジに入る確率は高いと考えます。

さて、GBPJPYでは、24日の急落時の安値184円割れが大きなポインで、過去4日間みてもこの水準を割り込めず、184~188円のワイドなレンジで取引が続いています。

一時間チャートでは、185.50円をボトムに、徐々に底値を切り上げ、186.90円を超えることができるか注目しています。ポイントは186.30~186.88-187.63円を注目しています。

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今回の予想は、前期比0.7%、前年比2.6%と速報値と変わらずとなっています。

過去37回のデータでは、予想と実際との差は、前期比で最大0.8%、平均0.08%、前年比で最大0.50%、平均0.13%となっており、予想と極端に異なることはありません。前年比では、2012年第3四半期・確報値の発表以降では0.4%の差が最大となっています。

過去22回のデータでは、GBPJPYで発表直後15分間の相場変動をみると、最大65pips、平均で36pipsの差となっており、直近5回のデータでは、平均42pipsとなり、まずまずの変動となっています。

ただ、相場変動を狙う取引の、逆指値で入れるかはギリギリの数字で、今回も直前の相場展開を見ながら、どのように取引をするかを判断したいと思います。

2015年8月28日(金曜)昨日27日 海外市場の動き

2015年8月28日(金曜)昨日27日 海外市場の動き

世界的に株価は上昇、新興国通貨も強く、リスク回避の動きは払しょくへ。

中国は追加の刺激策・景気対策を連発し、人民元買い介入をし、中国株は下げ止まり反発。米株は一昨日の強い米耐久財受注と、昨日の強い米GDPに株価は連騰、米金利も上昇。

原油価格も上昇し、気が付けばリスク回避の動きも弱まり、中南米や新興市場国通貨も上昇し、ドルは上昇。

USDJPYは121円台へ上昇、EURUSDは1.1203まで一時続落、GBPUSDは1.1370まで一時続落。逆に、AUDUSDは0.7180まで一時続伸、USDCADは1.3180まで一時続落、NZDUSDは1.6440~1.6490のレンジへ。

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USD 第2四半期 GDP・改定値=前期比年率3.7%(予想3.2%(前回2.3%)、コアPCE=前期比1.8%(予想1.8% 前回1.8%)、個人消費=前期比3.1%(予想3.1% 前回2.9%)、GDPデフレーター=前期比2.1%(予想2.0%( 前回2.0%)→ 予想を大幅に上回りドル買いが強まる

USD 新規失業保険申請件数=27.1万件(予想27.4万件 前回27.7万件、失業保険継続受注者数=226.9万件(予想225.0 前回225.4→225.6万件)→予想を若干下回り改善へ

USD 7月 中古住宅販売成約=前月比0.5%(予想1.5% 前回-1.8%)、前年比7.2%(予想9.0% 前回11.1%)→ 予想を下回る

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ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=金融市場のボラティリティーへの対応を決定するに当たり、慎重を期すべき。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=現時点で、経済状況に関する私の見方を変えるようなものは目にしていない。9月の会合まで状況を見極める時間がある。

クーレECB専務理事=欠陥を抱えた欧州の政治制度が危機の再発を招き、成長を低迷させる恐れがある。再配分をめぐる終わりのない政治交渉が各国の世論を二極化しており、全体的な成長戦略の確立を阻んでいる。

クーレECB専務理事=ギリシャは第3次支援で今月合意に至るまで、離脱の瀬戸際まで追い込まれた。離脱が現実のものとなれば、次はどの国が離脱に追い込まれるのかとの憶測が浮上するのは避けられず、波乱を招く恐れ。

モスコビシ欧州委員=欧州の景気に懸念はしていない。今年のユーロ圏の成長は1.5%、2016年は1.6%を予想。

中国人民銀行高官=FRBは利上げを遅らせるべき、利上げで新興諸国市場が危機に陥る可能性も。

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2015年8月27日木曜日

2015年8月27日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年8月27日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

昨日の強い米耐久財受注に続き、今日の強い米GDPを受け、米金利は上昇、米株も250ドル近く上昇して取引が始まり、原油価格(WTI)も40ドル台を回復。

為替市場は、ドルへの信認が回復。USDJPYは120円台を定着するも、ドル買いは緩慢。EURUSDは1.13を割り込み一時1.1230へ。GBPUSDも1.5400のまで続落し、ようやく値を戻す。

一方、AUDUSD+NZDUSD+USDCADは中国政府の株と為替の買い支え+原油価格の上昇に、底堅い展開となっている。

中国政府の人民元買い介入(ウワサ)、中国株の下支え、ガイダンス金利引き下げ、中国地方政府向けの債務交換プグラムの規模拡大で、株価は上昇ムードが強い。

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中国政府=地方政府向けの債務交換プログラムの規模を2.0兆円→h3.2兆円に拡大。

中国国家発展改革委員会(NDRC)=経済政策について、適時な「的を絞った」調整を強化。

中国人民元が上昇=中銀の人民元買いのウワサ。

中国政府=株価下支えで市場で買い介入を実施。

中国人民銀行=7日物リバースレポのガイダンス金利を0.15%引き下げ、2.35%に決定。

中国人民銀行=人民元の基準値をUSDCHN=6.4085に設定、2011年雷の元安水準。


ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=米FRBの政策は、ボラティリティーに影響する。今週の一連のイベントで、金利の見通しを複雑にした。正常化のプロセスを開始する必要。

朝に思うこと!



朝に思うこと!

CNN経済ニュースを聞いていると、面白い発言があった。

『最近の金融市場の動きは、デコボコ道を走る車に乗っているようで、確りシートベルトを付けていないと危険で走れない』。

正にその通りで、昨日も比較的安定していたUSDJPYでも、強い米耐久財受注に上昇、ダドリーNY連銀総裁発言に急落、米株高に急上昇と、まさにデコボコ道。

逆に、EURUSDGBPUSDは続落し、つるべ落としが如く値を下げ、EUR高の相場感は無残にも砕かれ、前日までのEUR高は何処へ?

GBPUSDもここまで続落すると何をか言わん! 先日、英産業連盟(CBI)が英GDPを上昇修正2015年=2.4%→2.6%、BOEの利上げ時期予想も2016年第2四半期→第1四半期へ前倒したが、どうなったの???

また、別のメディアでも面白い記事があった。最近の相場動向を見極めるのは難しく会議に追われ、コメントを書いても書き直しが必要となり、円トレーダーはペーパーワークに追われているという。

さて、さて、
昨日は、中国人民銀行は市中へ大量の資金を注入したが、今日は、中国人民銀行=7日物リバースレポのガイダンス金利を0.15%引き下げ、2.35%に決定。人民元の基準値をUSDCHN=6.4085に設定、2011年来の元安水準となっている。

結果は、中国株や日本株が上昇し、USDJPY120円台にいるが今一つ力強さは感じられない。どうしても素直に円安が続くとは思いにくい。120.80円を超えたらショートはギブアップ! 119.70円を割り込んだら売りが強まることを期待したい。

8月27日(木)21:30 米第2四半期GDP・改定値(取引通貨ペア USDJPY)

8月27日(木)21:30 米第2四半期GDP・改定値(取引通貨ペア USDJPY)

≪説明≫
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昨日発表となった米耐久財受注が強かったことで、ドルが全面高となったことを考えると、本日のこの米GDPは米株やドル相場にとって重要な位置を占めていると言えるでしょう。

USDJPY相場は、短期的には119円で底固めしてし、他の通貨よりもドル買いの感応度が弱く、上昇力は乏しく、世界的な混乱の中で円へ資金が動いている可能性も考えられます。

その中で、120.50円を超えた120.70~80円に大きなポイントがあり、この水準を超えるのは難しいと考えられます。

レンジ的には119.70~120.50~70円のレンジを想定しながら、円高傾向が収まっていない可能性も高く、119.70円を割り込みリスクも想定した取引を考える必要が有りそうです。

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今回の米GDP改定値の予想は、前期比年率で3.2%と速報値2.3%から大幅な上方修正が見込まれています。

過去30回のデータでは、予想と実際との差は、最大1.20、平均でも0.40%の差となっており、差が0.50%を超えるかがポイントです。

過去22回のデータでは、USDJPYで発表直後15分間の相場変動をみると、最大59pips、平均で24pipsと、重要は経済指標の割には、発表直後の値幅は限定的です。

そのため、逆指値のエントリーは考えにくく、直前の米株先物やドル円相場の値動きを見ながら、判断したいと考えます。

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2015年8月27日(木曜)昨日26日 海外市場の動き

2015年8月27日(木曜)昨日26日 海外市場の動き

米株は大幅上昇+米金利も大幅上昇=リスク回避の動きは弱まるも、原油価格は弱い。

「アジア通貨は上昇+中国経済の関連性の高い通貨は上昇+主要国通貨は下落」=リスク回避の動きは弱まるも、原油価格に関連性の高いカナダドルや中南米通貨は弱い。

「強い米耐久財受注も引き金で、米株+米金利は上昇」し、ドル買いが強まるも、ダドリーNY連銀総裁の発言から、9月にFOMCが利上げする可能性は弱まる。

欧州市場で、ブラードECB専務理事のQE強化の可能性を示唆、EURUSD売りの流れが強まる。

日経先物は大幅上昇し、今日の日本株の大幅上昇は間違いなく、USDJPYの買い要因となっており、120.50円を超えられるか? また、中国株の行方は? 海外市場では米GDPが強いか? 為替市場への影響は大きい!
  

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ダドリーNY連銀総裁=9月のFOMCで利上げ決定することは、数週間前と比べ必要性が薄れている印象がある。

ダドリーNY連銀総裁=弱い中国指標に端を発した株安連鎖は世界経済の成長を阻害しかねず、金融市場の状況を米国の利上げ開始に不適切なものにしている。

ダドリーNY連銀総裁=インフレ率は原油安やドル高で2%の目標を引き続き大きく下回っているが、一時的。

ダドリーNY連銀総裁=国際情勢を受け、米経済成長への下振れリスクが幾分高まった。中国経済の減速や商品価格下落が新興国市場を圧迫して、世界成長が鈍化するほか、米国の財・サービス需要が後退する可能性が生じている。

ダドリーNY連銀総裁=一時の調整なのか、米経済成長やインフレ率の見通しに影響を与える持続的なものなのか不確かで、短期的な市場動向に過剰反応しないことが重要。

ギリシャ総選挙=9月20日の可能性が高く、8月28日に正式表明。

チプラス・ギリシャ首相=いまは私が行ってきた政策を国民が判断する時。国民は債権団との合意を望んだ。ユーロ離脱は自殺行為であり得ない選択肢。

ブラードECB専務理事=ECBが中期的なインフレ目標を達成できないリスクが高まった。資産買い入れプログラムを強化する用意がある。

岩田日銀副総裁=最近の株価下落や円高の進行は、海外に起因する側面が強い。日本経済は、企業収益が既往最高水準でファンダメンタルズはしっかりとしている。

浜田内閣官房参与=116円程度は日本経済にとって大きなリスクではない。現在のレベルよりも円高進行が1~2カ月続く場合は、日銀による追加金融緩和が必要になる可能性


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2015年8月26日水曜日

2015年8月26日(水曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2015年8月26日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

米国市場に入り、米株+金利動向次第。第一関門の米耐久財受注はドル買いに軍配が上がる。

アジア市場で中国株は一進一退を続け何とか小幅下落で食い止め、日本株は大幅上昇、欧州株は総じて小幅下落、米株は強い米耐久財受注に株高でスタート。

為替市場はと言えば、EURUSDはブラードECB専務理事のQE強化の可能性+GBPUSDは投機的な動き以外で売りが強く、USDJPYは円へ資金シフトが続き小幅な上昇(円売り)にとどまる。

ドル買いが加速したのは予想外に強い米耐久財受注で前月比2.0%(予想-0.4%)、発表直後からドル買いが強まるも、USDJPYは119.80円台の上値は重い。

強い米耐久財受注にAUDUSD+NZUSDは底堅い展開から反転下落、USDCADは続落から上昇へと変化。


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ブラードECB専務理事=ECBが中期的なインフレ目標を達成できないリスクが高まった。資産買い入れプログラムを強化する用意がある。

岩田日銀副総裁=最近の株価下落や円高の進行は、海外に起因する側面が強い。日本経済は、企業収益が既往最高水準でファンダメンタルズはしっかりとしている。

浜田内閣官房参与=116円程度は日本経済にとって大きなリスクではない。現在のレベルよりも円高進行が1~2カ月続く場合は、日銀による追加金融緩和が必要になる可能性。

2015年8月26日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年8月26日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は+570.13(-3.20%)と大幅に上昇するも、中国株は-37.68(-1.27%)と小幅下落。欧州市場の序盤でも、EURU STOXX50は-42.91(-1.33%)と欧州の株価は弱含みで推移。

中国・欧米株価から日本株にシフトしていると錯覚するような値動きである。

USDJPYは、118.50~120.00円のレンジに収まるも、株安=円高、株高=円安で、相変わらず株価連動型の相場変動で、動きは荒く、今後も株価次第。フィーリングは116円台を再度見てみたい。

EURUSDは、アジア市場の1.1560台をピークに1.1460台まで続落、欧州株安の影響に上値も重いが、大相場に慣れさせられたのか、動きは緩慢に見える。

GBPUSDは、アジア市場は1.5710台まで上昇、底堅い動きから、欧州市場に入ると相変わらず売りが強く、1.5670まで下落するも下げ幅は限定的。

AUDUSDは、日本株、豪州株の上昇と、中国株の小幅下落の間に挟まれ、0.7100~0.7150のせまいレンジならが、引き続き下値リスクが気になる。

8月26日(水)21:30 米耐久財受注(取引通貨ペア USDJPY)

8月26日(水)21:30 米耐久財受注(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫
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今回の米耐久財受注は、明日の米第2四半期GDP・改定値と並び、今週の米国発の経済指標の中では特に重要で、通常ならば注目度は高いことで市場の関心が強まるのですが、最近の株価連動の大相場の中では、影響力が続かす弱まることは避けられません。

最近のレンジは、急落後の安値116.14円を除けば、117.50~120.50円、より狭く考えれば、118.00~120.00円のレンジを想定した取引を考える必要もありますが、株価連動型の相場変動が非常に強く、イベントでの取引が難しい環境にあることも事実です。

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今回の予想数字は、前月比と除輸送機器・前月比共に、前回より低下予想で、特に前月比は前回の3.4%からマイナス0.4%への低下が見込まれています。

過去30回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大15.1、平均2.2、除輸送機器の前月比で最大2.2、平均0.8と、ブレが大きな指標となっていますが、相場変動は予想外に少ないのも事実です。

過去20回のデータでは、USDJPYで発表直後15分間の相場変動をみると、最大48pips、平均で22pipsと比較的穏やかな変動となっており、通常ならばチャートポイントを見ながら、上下で逆指値の売り・買いを設定したいと考えますが、昨今の相場変動の大きさを考えると、直前の値動きを見ながら判断したいと思います。

朝思うこと!

朝思うこと!

昨日、終盤の米株の下落は一体なんだったのであろうか? そして、利下げした中国政府は確固たる信念で、中国株をサポートする気が本当にあるのであろうか? 株安の原因は米9月の利上げ期待なんだ!!と、言い訳をするようでは心配でならない。

中国へ向かっていた資金は何処へ? 米株に投資していた資金は何処へ? EUR? JPY? いやそれ程でも、自国へ回帰?! 比較論で言えばGBPの買いがあまりにも弱すぎ、ここからの追い上げを期待したい。

少なくとも今日・明日で中国を始め世界的に株価が下げ止まり、反発へと動き。そして、今日の米耐久財受注が強く、明日の米GDP改定値が強く、米国の信頼が回復することを期待したいが??

ちなみに、市場参加者の意見はバラバラ。世界的な株安を危惧する声、いや、絶交の買い場と主張する声とミックス。このような相場の急変時は色々な意見が出ることは常で、各自は自分のフィーリングを信じる以外ない。

さすがに、9月FRBの利上げ予想は大幅に減少し、年内の利上げの目も縮小していることは事実ながら、一部には期待感も残っている。

USDZAR、USDTRY、USDTHBは、落ち着きを見せ始めてい入るが、逆に、USDBRL、USDMXNと、米国に近く国は弱いのが気になる。

結果、
USDJPYは117.50円~120.50円のコアレンジながら、株価連動型の相場展開だけに、神頼みの感も強い。フィーリングは先の安値116.00~20円を再度見ずにいられないのでは? (未練たらしいようだが、ダブルボトムを形成し、トレンドしての円安は変わらずと現在も信じている。)

EURUSDは、EURクロスの動きもあり上下へ変動するも、1.1400~1.1700のレンジで、1.1700を再度試すことを期待したい。

2015年8月26日(水曜)昨日25日 海外市場の動き

2015年8月26日(水曜)昨日25日 海外市場の動き

中国の株価対策の利下げの効果は? 弱い米経済指標が原因なのか? それとも株安トレンドの継続なのか? 終盤の米株の下落に懸念が強まり、今日の日本株+円相場へ影響がきになる!

中国の利下げ効果に、米株価は上昇+米金利も上昇=リスク回避の巻き戻しが一時強まるも、資源国通貨の上昇は鈍い。

終盤にかけて米株は下落へと変化すると、「AUDUSD+NZDUSD+USDCAD」でドル買いが、「USDJPY+EURUSD」でドル売りが強まる。

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USD 6月 FHFA住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.4→0.5%)→予想を下回る

USD 6月 S&P/ケース・シラー総合20=前年比5.0%(予想5.10 前回4.9%)→予想を下回る

USD 8月 総合PMI・速報値=55.0(予想 前回55.7)、サービス業PMI=55.2(予想55.1 前回55.7)→ 前回を下回る

USD 7月 米新築(一戸建て)住宅販売=前月比5.4%(予想5.8% 前回-6.8→-7.7%)、50.7万件(予想51万件 前回48.2→48.1万件)→ 予想を下回る

USD 8月 CB消費者信頼感指数=101.5(予想93.3 前回90.9)→ 予想を大幅に上回る

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米議会予算局(CBO)=最新の財政見通しを公表し、歳入の力強い伸びに、2015年度の財政赤字を、4860億ドル(3月予想)→4260億ドルに600億ドル引き下げた。

シェリング・オーストリア財務相=今後数か月間は、中国発の混乱が再燃する可能性を排除できず。

FRBの公定歩合議事録=5地区連銀が公定歩合引き上げを再度主張。クリーブランド、ダラス、フィラデルフィア、カンザスシティー、リッチモンドの各連銀。公定歩合を0.75%から1%に引き上げるよう提案。

米大手ヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツ・ダリオ氏=FRB当局者が引き締め路線にコミットするあまり、緩和措置が必要になっても路線変更が困難になるとのリスクに直面。

コンスタンシオECB副総裁=原油相場の再下落と、人民元切り下げがユーロ圏のインフレ率への下押し圧力。中国に起因するディスインフレは主要な要素ではないが、原油相場の下落の方が影響が大きい。

コンスタンシオECB副総裁=月額600億ユーロ(約8.26兆円)相当の債券をを購入するECBの量的緩和(QE)プログラムはオープンエンドで、一応2016年9月をQE終了時期の目安。

2015年8月25日火曜日

2015年8月25日(火曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2015年8月25日(火曜) 欧州・米国市場序盤の動き

中国は市場実勢にゆだねる方法を改め、ようやく暴落を続ける株価対策を実施。世界株安の脱却から抜け出せるか? 注目の米現物株は大幅上昇。為替相場を見ていると、株価の上昇に反して、疑心暗鬼の動き。 

中国の利下げで、米株は開始直後400ドル近くの上昇で始まり、AUDUSD+NZDUSDは一時上昇するも限定的。USDJPYは一時120円台まで上昇するも続かず。EURUSDは1.1500を割り込み1.1460で下げ止まる。

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中国人民銀行は株価対策で、政策金利の1年物貸出基準金利を、4.85→4.6%(-0.25%)、1年物預金基準金利を2.0%→1.75%(-0.25%)預金準備率18.5→18.0%(-0.5%)引き下げを発表。

中国人民銀行の声明=経済は依然として下振れ圧力に直面、成長安定化と構造調整、改革推進、生活水準の改善は極めて難しい課題と認識。世界的な金融市場の変動を抑制するため、金融政策手段を一段と柔軟に活用する必要がある。

麻生財務相=円高への上昇の動きは荒い。

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AUD 6月 CB景気先行指数=前月比-0.2%(予想 前回0.2%)→ 前回から大幅に悪化

GER 第2四半期 GDP・確報値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)

GER 8月 IFO業況(総合指数)=108.3(予想107.5 前回108.0)、景気現況指数=114.8(予想113.9 前回113.9)、期待指数=102.2(予想102.0 前回102.4→102.3)→ 予想を上回る

USD 6月 FHFA住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.4→0.5%)→予想を下回る

USD 6月 S&P/ケース・シラー総合20=前年比5.0%(予想5.10 前回4.9%)

USD 8月 総合PMI・速報値=55.0(予想 前回55.7)、サービス業PMI=55.2(予想55.1 前回55.7)→ 前回を下回る

USD 7月 米新築(一戸建て)住宅販売=前月比5.4%(予想5.8% 前回-6.8→-7.7%)、50.7万件(予想51万件 前回48.2→48.1万件)

USD 8月 CB消費者信頼感指数=101.5(予想93.3 前回90.9)→ 予想を大幅に上回る

アジア市場をみて思うこと!

アジア市場をみて思うこと!

大相場の翌日の動きは、好機到来と考える買いと、やれやれの売りがミックス。
USDJPYは118円台を底固めし一時120円の大台まで値を戻したものの、気が付けば株安に118円台へと逆戻り。

こうなれば118円~120円のレンジと思う以外なく、117.50~118.00円は買いで、120.00~120.50円は売りゾーン。

もし、欧米株価が弱く昨日の安値を割り込み、USDJPYが115円を割り込むことがあれば、続落のリスクが強まる。

変動幅の大きな相場展開だけに、今までの尺度で短期取引をすることはできず、ターゲットに入るまでは、待ちの姿勢へ。

東証時価総額は8月10日のピーク616.3兆円から→24日540.2兆円へ10日間で-76.1兆円を減少と言う。今日も730円(-3.96%)下げていることを考えれば、どれほどの時価総額が吹っ飛んだのだろうか? 

ミニバブル崩壊で近々に値を戻すのか? それとも、これから始まる本格的な株高バブルの崩壊なのか? よくわからず。 

中国発の株安の犯人は、中国政府が株価対策を8月中旬に打ち切ったことだと言う人もいるが、米株は5月19日のピーク18351ドルから続落していることを考えれば、犯人は他にもいるのでは? と、勘ぐりたくもなる。

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中国株は今日も大幅下落(-6.40%)し、日経平均株価も一時前日終値を越えながらも、終盤にかけては続落18,000円を割り込み、17,806.70(-3.96%)まで下落。

東証のデータでは、24日の日本株暴落で、東証1部上場銘柄の時価総額は約32.77兆円減少し、ブラックマンデーの翌日1987年10月20日以来の減少幅となった。米株市場は、寄りつき直後の暴落で一時、約1.2億ドルの時価総額が消失。

東証時価総額は8月10日のピーク616.3兆円から→24日540.2兆円へ10日間で-76.1兆円を減少。

24日のS&P500種株価指数は、取引が15分間停止されるサーキットブレーカーの発動まで34ポイント以内に迫る水準まで下げ、取引開始後30分で通常の1日の売買高の約3分の1に相当する20億株余りが取引 された。

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中国政府=2015年6月中旬からの株下落局面で官民合計4兆元(約80兆円)で株の買い支え策を継続したが、『市場をゆがめる』との批判で8月中旬に買い支えを中止。失望した個人投資家がパニック売りをし、株安のきっかけを作った。この結果の株暴落で、中国当局の対応が注目される。

一部中国国内メディア=中国の証券当局は14日、市場の調整作用を重視し、「通常は市場介入しない」と表明していた。中国政府は株価支援策を放棄。中国株の売りが強まる。

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9月17日のFOMCで利上げの確率は48%→22%へと大きく低下。

ロックハート・アトランタ連銀総裁(24日)=FRBの年内利上げを予想するも、ドル高と人民元安、原油安が米経済見通しを複雑にしている。

サマーズ元米財務長官(24日)=ツイッターへの投稿で、1997-98年のアジア金融危機の記憶を連想させ、世界が極めて深刻な状況の初期段階にある可能性がある。

ハーパーカナダ首相とボロズカナダ中銀総裁(24日)=市場混乱とカナダ経済の影響について協議。10月19日にカナダ総選挙がある。

菅官房長官=G7の財務相や中銀と連携し、必要なら対応策を取る。

SF地区連銀報告書(24日)=米上半期のインフレ率は、年初の経済成長率が季節調整を十分なされておらず、発表値を著しく下回る可能性が高いが、これでFRBが政策決定を誤る可能性は低い。現分析手法では、コアPCEインフレ率は第1四半期0.3%、第2四半期0.2%高くなっていた可能性がある。結果、FRBが早期利上げに動く可能性は低い。



朝に思うこと

朝に思うこと

人知の予想は儚く頼り無い! 誰がこのような激しい株安と円高を、そして、その後もの戻りを予想できなのであろうか?

株価の暴落+円の急騰に、為替相場、特に円絡みの相場変動は非常に激しいものがあります。昨日の120.50円を割り込んでからの116.14円までの暴落、そして、119.50円までの戻りの急騰。このような上下変動時には、大地震の後の余震のよなもので、相場の上下変動が繰り返される可能性が高くなっています。

本日も株価連動型の円相場になることは避けられませんが、米株も暴落から下げ幅を縮小させ、米10年債利回りも値を戻し、昨日のような激しい株安が連続するリスクは少ないのではと考えます。また、言い訳がましいのですが、円高相場が続くことはどうしても、限定的と思えてなりません。

本日株安=円高相場の期待は薄れくれば、現状のポジションの偏り+将来的な円相場の思惑で上下のポイントが決まってくることになりそうです。予想できにくい世界的な株価の変動に、120.00~50円ではやれやれの売りが強まることが予想される反面、反騰後の戻り安値118円が当面のボトムになる可能性も出てきています。

いずれにしても、大変動後の為替相場は、短期取引で、今までのテクニカルポイントから予想することは難しくなっています。






2015年8月25日(火曜)昨日24日 海外市場の動き

2015年8月25日(火曜)昨日24日 海外市場の動き

金融市場は大変動! ダウ平均株価は、開始直後の-10898.42ドル暴落から回復するも、-588.47ドル(-3.58%)と下落。為替相場も大変動で主役は円、円相場は急騰(円高)から値を戻すも、円クロスを含め円高基調は変わらず。

EURUSD1.17台へ+GBPUSD1.5800台へ一時急騰、AUDUSD0.7050台へ+NZDUSD0.6220台へ一時急落。

米10年債利回りも一時1.92%まで急落するも前日終値近くの2.0173%まで回復。原油価格(WTI)は38.23ドルと続落基調は変わらず。

米独仏と為政者から、市場を安定させる発言が続くも、通貨当局者からは注目する発言は見られず。肝心の中国が、どのような経済・株価対策を示すのか? 株価下落を抑制することができる主役。

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USDJPYは120.50円を割り込み円買いに歯止めがかからず、米株の暴落に、120.00→116.14円まで暴落、そして、米株に買い戻しが強まると119.50円近くまで値を戻すも、円高基調変わらず。円クロスも激しい円高から値を戻すも、円高基調変わらず、NZDJPYは一時7円以上暴落。

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チリペソ対ドルで12年ぶりの安値を更新

米財務省の声明=金融市場の動きを注視。

米ホワイトハウス=オバマ大統領に世界の金融市場の動向を報告。中国が市場原理に基づく為替制度・金融改革を推進するよう引き続き要請。

IMF=中国の危機は長期化せず。

オランド仏大統領(メルケル独首相と共同記者会見)=中国当局は事態の安定化に努力すると確信。

オズボーン英財務相=中国の株価下落は欧州経済を脅かすことはない。中国の相場の乱高下は非常に気がかり。主な問題は中国経済の基調的成長にあり、中国政府は消費がけん引型の成長に向けて改革に注力。

フィデリィティ・ワールドワイド・インベストメントのグローバル最高投資責任者=年末までに下落基調から抜け出すことを想定するも、24日の世界株安を受け、安値拾いの買いに急がないよう、投資家に提言。「何もしないことが、現時点で最も適切な行動」。

エラリアン氏(アリアンツ首席経済アドバイザー)=FRBが9月に行動するのは非常に難しい。FRBに対する多大な信認と精彩を欠く経済成長があいまって、株価が依然ファンダメンタルズによって正当化される水準を大きく上回っている。下落局面においてもファンダメンタルズをオーバーシュートする必要がある。

英産業連盟(CBI)=英経済成長率の6月時点予想から上昇修正、2015年=2.4%→2.6%。2016年=2.5%→2.8%。 ECBの利上げ時期予想も2016年第2四半期→第1四半期へ前倒し。家計支出と企業投資が回復し、対外貿易の落ち込みを相殺。
スペンサーNZ中銀副総裁=過熱するオークランドの住宅市場が懸念事項で、国内金融システムや経済に打撃を与えるリスクが高まっている。低金利も価格押し上げ要因になっていることを中銀は認識している。ただ、輸出価格や経済活動、消費者物価指数が弱い数字となっていることを踏まえると、当面利上げは選択肢にない

安倍首相(参議院予算委員会)=経済の好循環は着実に回り、デフレではない状況を作り出した。日本経済は四半世紀ぶりの良好な状況を達成しつつある。4─6月期のマイナス成長、輸出と消費が原因。
中国国家発展改革委員会(NDRC)=中国経済は依然として多くの困難と課題に直面、下振れ圧力はより明確。

2015年8月24日月曜日

2015年8月24日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年8月24日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧米市場も株暴落、株安と連動して猛烈な円買いが始まり、米株が何とかマイナス幅を縮小すると円買いも弱まる。株+債権+為替市場は止まらぬリスク回避の動きに恐怖心も。

USDJPYの120.50円を割り込み一時116円台前半まで予想外の暴落、円は他通貨でも急騰し円は全面高。リスク回避の円買いに長期円ショートポジションの巻き戻しと、ストップの円買いが続く。

EURUSDは1.1500の壁を上抜け一時1.17台前半まで急進。GBPUSDも1.57台を上抜け一時1.5800まで急進。逆に、リスク回避に、AUDUSDは0.7200を割り込み一時0.7050近くまで急落、NZDUSDも0.6550を割り込み一時0.6300割れまで暴落。

午後10時30分過ぎでは、EURO Stoxx50は-6.55%、独DAXは-5.54%、英FTSEは-5.36%、そして、ダウ平均株価は取り引き開始直後から-5.02%近く下落へ。

2015年8月24日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年8月24日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

皆が恐れていた株安が現実へ。 昨日の中東市場では株価が7%近く下落となっており、今日のアジア市場の株安を危惧していた。 しかし、永遠に続くこともないのが相場で、今週のいずれか? 今日を含め数日以内に反転することを期待したい。

結果は、日本株は-4.61%、中国株は-8.50%、豪州株は-4.09%下落、アジア市場では総崩れ。原油価格(WTI)は-3.26%下落し39ドル台前半へ。

中国経済の鈍化と、世界的な株安に、資源価格の上昇による恩恵を受けた通貨は、大きく値を下げ、中国と貿易や経済的な関連性の強い国も、先週と同じく弱い。そして、JPY+EURは上昇を続けている。

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USDJPYは、120.50円が大きな節目で、EURUSDは1.1500が同じく重要なポイントで共にアジア市場ではその水準をブレークすることは出来なかった。

ただ、欧米市場で、株価が続落するようであれば、その水準を試し、ブレークを試みる動きは強いことが予想されるも、そう簡単に抜けることはできないと考える。

この水準をドル安のピークと考えるかどうか? 今週の利益が増えるか、損が増えるかの重要な選択となっている。

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一方、中国と貿易や経済的な関連性の強い国は続落傾向は止まらずだが、USDCADを除き、重要なポイントで下げ止まっていることも事実。

AUDUSDはついに0.7200まで下落、8月21日の安値で何とか下げ止まっているが、ボトム達成とは言い難い。底値トライが続きそうである。

NZDUSDは0.6580をボトムに下げ止まり、7月16日から長期間続く0.6450-00 ~0.6700-50のレンジ内で収まっているが、不安でならないが、このレンジを維持できれば再上昇の目が強まる。

USDCADは1.3250台でかろうじて上げ度待っているが、8月4日の高値1.3212を上抜け、1.3300を目指す動きとなっているが、この水準では上値は重そう。






2015年8月23日日曜日

今週の為替相場を考える(8月24日~28日)

今週の為替相場を考える(824日~28日)

先週は、中国経済の減速感が強まり、中国発+新興市場国の株安が、日・欧・米へ伝播、世界的な株安は止まらず、原油価格は続落し、リスク回避の行動が強まる。

リスク回避に、主要国では国債利回りは低下、金価格は上昇。中国との貿易関連性の強い国の通貨は売られ、新興国市場の売りが続き、中国との関連性の薄い通貨は下落し、安全資産の通貨は上昇へ。

USDJPYは下落し円高、EURUSDは上昇しEUR高、NZDUSDは上昇しNZドル高へ。AUDUSDは下落しAUD安、USDCADは上昇しカナダドル安。円クロスでもEURJPYNZDJPYでは円安、AUDJPYの下げを筆頭に、GBPJPYCADJPYは大幅下落。

2極化する動きは、中国の景気減速感が収まり、株高へと変化しない続くドル可能性は濃厚。その中で、ドル売りの流れは、ある程度限定的と思われるも、ドルロングのポジション調整が進むまで継続する可能性も強い。

今週の相場を考えると、中国株が反転し上昇に転じることができるか? 9月の利上げ観測が強まり米金利は上昇するのか? この2点にかかっている。いつものことながら、このような情勢が続く限り弱気な資金は、リスクを避け自国へ回帰し、投機的な対象になり続けていた商品や通貨は、さらに下落するリスクを残している。

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ドル相場

本来ならば、安全資産の筆頭としての米ドルは買いとなるべきである。しかし、今回は米早期利上げ観測の後退と、米株の大幅下落に、過去に積み上げられた米資産への投資とドル・ロングポジションの調整が始まったことで売りへと変化。先週は予想外のドル売りが強まった。

この流れは簡単には収まりそうにない。この調整が終われば、いずれドル買いへ戻ることは予想できるのも、その時期は非常に不透明。

今週発表予定の、米第2四半期GDP・第2次改定値は大幅な上方修正が予想されており、米耐久財受注も強かった6月の反動に、マイナス予想となっているが、コア資本財は安定している。今週はこの二つの指標がドル相場のカギを握っている。

EURUSD 予想1.10501.1500 「89日予想1.08001.1000→結果1.10171.1386
先週は予想外の大幅なユーロ高へ。QEで膨大な資金を供給し続け、ギリシャ第3次救済支援は本決まりとなり、追加の資金供給は本来ならEUR先安の材料となっている。しかし、最近の値動きは米株への懸念と米利上げ観測の後退がテーマ。過去のショートの巻き戻しを含め、資本筋によるユーロ買い需要が強く、元のレンジ1.08001.1500へ逆戻りし、今度はこの1.1500が大きなポイントになっている。

GBPUSD 予想1.54501.57001.5800 「89日予想1.54001.5600→結果1.55611.5722
先週は予想外のポンド高へ。86日の「スーパー・サーズデー」で英早期利上げ観測が後退した。その影響を受けたポンド売りも短期間で収まり、EURGBPショートの大幅な巻き戻しに上昇力は鈍いものの、ドル安の流れに緩やかな上昇に入っている。目先は先週の高値1.5700を意識しながらも、この水準をクリアに超えてくると1.5900を目指す動きを期待したくなる。

AUDUSD 予想0.73000.7450 「89日予想0.73000.7450→結果0.72840.7388
金価格は上昇するも、リスク回避の動きに豪ドル売りの流れは止まらず、世界的なドル売りの流れに乗れず。豪中銀の追加利下げ観測が弱まり、一時AUD買いの期待が強まったが、中国経済の成長鈍化から始まる、人民元の大幅切り下げや、中国や世界的な株価の大幅下落に、リスク回避で豪ドル売りの流れは収まらず。クロスでもAUD売りの流れが続き、84日以降は終値ベースで0.73000.7450のレンジを継続と考えたい。

USDJPY 予想120.50123.00 「89日予想124.00125.50→結果121.81124.57

先週は世界的な株安に予想外の円高へ。「世界的な大幅株安+米利上げ観測の後退懸念」に円買いが強まり、過去5日間の安値を割り込み、ドル売りの流れ止まらず。昨年12月上旬~525日まで上値を押さえていた122円の壁を上抜けした以降はドル買いの流れが続いていた。中国発の材料に一時的に120.41円まで下落したが、終値ベースで初めて122円の水準まで下落。非常に重要な水準に差し掛かっている。これを割り込むと続落へ、この水準を維持できれば再反発へ。ただし、現状では下値のリスクが強い。