2014年8月16日土曜日

8月16日(土曜日) 昨日15日の海外市場の動き

8月16日(土曜日) 昨日15日の海外市場の動き


ウクライナ情勢の悪化にリスク回避の動きへと変化。安全資産を求め債券利回りは低下し、円が上昇し、欧米株は下落。

ユーロは、多くのマイナス材料にも買い戻しが続き、1.34台を目指し予想外に健闘。円はリスク回避とポジションの巻き戻しに、USDJPYは一jい102.20割り込み、円は全面高へ。カナダドルは、強い雇用統計に買わUSDCADは1.0860まで下落するも、リスク回避の動きが強く売りへと変化し、1.0910台まで一時上昇。豪ドルはリスク回避の売りは続かず、0.93割れは固く買い戻され反発へ。

米生産者物価指数は予想通り、米NY連銀製造業景気指数は弱く、米鉱工業生産は強く、米設備稼働率は予想通り、対米証券投資の金融資産取引合計額は過去最大の売り越し、米ミシガン大学消費者信頼感指数は弱く、強弱入り乱れるなか、動きは限定的

フィラデルフィア連銀のエコノミスト調査では、2014年通年の米成長率予測を2.4%→2.1%に下方修正。コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁は、ゼロ金利の早期解除は時期尚早で誤り。シカゴ連銀調査は、賃金水準を更に押し下げる可能性を示唆。

ウクライナ情勢は悪化。リシェンコ・ウクライナ軍報道官=ウクライナ軍が、人道支援と称して、領内に侵入したロシア軍の装甲車両を攻撃。ポロシェンコ・ウクライナ大統領も事実を確認。EU緊急外相会議=イラクのクルド人勢力に武器の提供を承認。欧州連合(EU)声明=東ウクライナ情勢を懸念。さらなる措置を検討する用意を示唆。

2014年8月13日水曜日

8月13日(水曜) 昨日12日の海外市場の動き

8月13日(水曜) 昨日12日の海外市場の動き


アジア・欧州市場の序盤まではドル買いが強いたが、以降は米金利の上昇や米労働市場の改善にも、ドル買いの巻き戻しが優勢でドル売りの流れにも、全体では動きは鈍く、13日から始まる経済指標の結果待ちへ。

アジア市場では、AUDUSDは、豪NAB企業景況感指数、信頼感指数が強く、豪第2四半期住宅価格指数も強く上昇するも続かず下落。NZDUSDは、REINZ住宅価格指数が予想外に弱く、下げ幅を加速。ドルは全面高。

欧州市場では、独・ユーロ圏のZEW景況感指数は予想外に弱く、ECBの追加緩和の可能性を意識したユーロ売りが加速。ロシアは、ウクライナへの支援物資を載せたトラック280台を派遣、人道支援と称しているが侵略と指摘の声に、緊張感が高まり、ユーロ売りの材料となるが、EURUSDは1.3340割れをボトムに下げ止まり上昇へ。ドル売りが強まる。

米国市場では、求人労働異動調査(JOLT)は、労働市場の緩みは改善、賃金上昇ペースの加速を示唆し、ゼロ金利政策解除の時期が注目される。米月次財政収支は、赤字幅は改善へ。ドル買いの材料にも、ドルロングの巻き戻しが主流の動きにドル売りが続く。


アジア市場
◎日経平均株価は小幅上昇、
◎AUDUSDは、豪NAB企業景況感指数、信頼感指数が強く、豪第2四半期住宅価格指数も強く上昇するも続かず下落。
◎NZDUSDは、REINZ住宅価格指数が予想外に弱く、下げ幅を加速。
◎主要通貨ではドル全面高。

欧州市場
◎欧州株は下落。
◎独とユーロ圏のZEW景況感指数は、予想外に悪くユーロ売りが強まる。
◎ロシアは、ウクライナへの支援物資を載せたトラック280台を派遣、人道支援と称しているが侵略と指摘の声も。

米国市場
◎米株は小幅下落、米金利は上昇。
◎求人労働異動調査(JOLT)は、労働市場の緩みは改善、賃金上昇ペースの加速を示唆し、ゼロ金利政策解除の時期が注目される。
◎米月次財政収支は、赤字幅は改善へ。

2014年8月10日日曜日

イベント・経済指標から考える今週の為替相場(8月11日~8月15日)

先週のできごとの影響は何か? 今後の為替の変動要因は何か?

先週の動き、
先々週のことになるが、8月31日にダウ工業平均株価は300円超も急落、先週も続落傾向が続き、米10年債利回りはこの日の2.61%をピークに低下し、先週末には一時2.40%まで下落している。米ドルはというと、ドルインデックスはこの日を含め高値圏で推移し、先週の8月6日の高値81.716をピークに、81.261まで低下し、81.389で越週した。

8月6日にはUSDJPYが102.50円を割り込み急落した日で、日本時間7日の午前1時過ぎに突然急落が始まった。ウクライナ情勢がより緊迫化したことが材料と思われるが、翌日にはロシアは制裁実施国に対して対抗措置を発表、米政府はイラクへの空爆の実施を表明するなど、事前に察知していたとしか思いようがない。

リスク回避の行動を取り、USDJPYはテクニカルポイントをブレークして円高が加速し、101.51円を安値にしてようやく下げ止まり、102円台で越週した。USDJPYは、6日、7日、8日と円高のイメージが付きまとうが、終値ベースでみると102円台を維持しており、先のレンジ101~102円への復帰をなんとか阻止している。


今週の相場見通し
今週は、8月13日の日本の第2四半期GDP・一次速報値を除き、日米では最重要の経済指標やイベントもなく、欧州・英国発の材料に相場が動き、先週来のウクライナ情勢とイラク情勢が変化することに、リスク回避・選好を材料として、円相場が動くことになりやすい。

日本のGDP予想は、前期比予想-1.8% 前回1.6%、前期比年率予想=-7.1% 前回6.7%と、第一四半期とは様変わりになるが、消費増税の反動ということにしており(なっており)市場は既に悪材料を織り込んでいる。日本の経常収支の恒常的な赤字の材料はいったいどこに、いったのであろうか? 

先週、先々週の103円台トライ失敗、先週の101.50円割れ失敗を考えれば、大枠でこのレンジに収まりやすくなっている。円ベアの私としては、101.70円台買い+102.30円台の売りのレンジ相場を続けた後に、再び円安方向をトライすることを期待している。

USDJPYは、31週サイクルで過去変動を繰り返しており、7月末でこのサイクルも終わり、動かないレンジ相場から、新たな変動へと次の相場が既に始まっている。次の動きは円安と予想しているが、なかなか予想通りにすんなりと動いてくれそうもないが、101.50円をボトムに下げ止まれば、可能性はより高まる。

今週の経済指標から
以下予定日を列挙してみると、13日、14日、15日にイベントが集中し、特に13日は変動リスクが高くなりそうである。

重要なイベント
13日 日本第2四半期GDP・一次速報
13日 英雇用統計 
13日 BOE四半期インフレレポート
14日 仏・独・ユーロ圏第2四半期GDP・速報値

次に重要なイベント
13日 イングリッシュ英財務相発言
13日 中国鉱工業生産・小売売上高
13日 カーニーBOE総裁発言
13日 米小売売上高
14日 NZ第2四半期小売売上高
15日 英第2四半期GDP・改定値
15日 米鉱工業生産
15日 米ミシガン大学消費者信頼感指数


最新のIMMポジションと相場の動き 2014/08/10




最新のIMMポジションと相場の動き  2014/08/10


≪最近のデータが示すもの(8月5日データから)≫ 

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルのネットは-161,623コントラクトで、前週-90,412からショートが-71,211へと拡大、3週連続でドルの買いが急増した。

ドルに換算したポジションはドル買いで約282億ドルと前週の190億ドル、前々週の128億ドルから急増し、昨年7月の水準近くの高水準まで増加、先週後半のドル買いの調整売りを招いたこが推測できる。

特に目立ったことは、このドルのロングの急増が目立ったことは言うまでもなく、ユーロのショートの拡大、ポンドロングの減少傾向の継続、円ショートの継続性で、市場センチメントが円高を求めているとも思えない。

≪各通貨での変化≫
円=-95,399コントラクトと、前週の-73,069から、ショートは増加し3月11日の水準近くまで拡大した。ドル換算では約116億ドルのドル買いポジションで、前週の約89億ドルからドルロング(円売り)は急増していた。ただ、この集計後からは円買い戻しが強まっており、円ショートポジションは減少していることが推測できる。

ユーロ=-128,747コントラクトと、前週の-108,075からショートがまたしても大幅に増加。ドル換算では約215億ドルのドル買いポジションで、昨年8月の水準近くへと拡大、前週の181億ドル、前々週149億ドルからドルロング(ユーロ売り)が急増し、市場参加者のユーロ先安センチメントを反映しているが、ポジション的には短期間に膨らみ過ぎているのが気になる。

ポンド=+12,121コントラクトと、前週の+24,910からロングは減少。これで5週連続の減少となり、ドル換算では約13億ドルのドル売りポジションで、前週約26億ドル、前々週の29億ドルからドル売りは減少、仮にショートに変化すると、昨年11月以来の出来事になる。

豪ドル=+33,300コントラクトと、前週の+39,606からロングは減少。トータルでは18週連続でプラス圏を維持し、ドル換算では約31億ドルのドル売りポジションで、前週の37億ドルのドル売りから減少している。ドル高の流れで、主要通貨で軒並みドル買いポジションが急増している中で、豪ドルロングを維持し引き続き奮闘していた。

NZドル=+14,500コントラクトと、前週の+15,289からロングは小幅減少。高金利のなせる技と思われるが、昨年9月以来、47週間に渡りネットではロングを維持し、ドル換算では約12億ドルのドル売りポジションで前週の13億ドルとほぼ同水準を維持していた。