2014年10月4日土曜日

2014年10月4日(土曜) 最新のCFTCの通貨先物取引(9月30日付け)から

円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルの計7通貨合計では、ドル換算で37.35億ドルで前週の35.62億ドルから、ドル買いポジションへと膨らみ、2013年6月4日以来の高水準となった。

ちなみに、データ集計日は9月30日となっているが、10月3日のサプライズの強い米雇用統計に、主要通貨ではボトムを割り込み続落。このデータの終了後にドル買いポジションが膨らんでいる可能性がある。

ドルの買いポジションの構成では、ユーロの売りポジションが最も多く全体の57%、円の売りは36%を占め、この2通貨で全体の93%を占めている。逆にドル売りポジションでは、ポンドが全体の1%を占め、NZドルは0%に近く、金額で無視できる水準にまで減少し、主要通貨の全てでドル買い傾向が強まっていることが分かる。

円のネットポジションは、-120,878で前週の-105,422から売りが15,456コントラクト増加。スポットでは108円近くまで下落し調整が入ったが、後に、再び円の売りが加速している。

ユーロのネットポジションは、-137,525で前週の-141,965から売りが4,440コントラクト減少。スポットでは3日に1.25近くまで続落したことで、ユーロのショートポジションが拡大していると思われる。







2014年10月4日(土曜) ドルが光って見える一日

2014年10月4日(土曜) ドルが光って見える一日

弱含みの米製造業は何処へ? 強い米雇用統計にFRBの早期利上げ期待が強まっていることは分かるが、それにしても、GBPUSDの1.60割れ、EURUSDの1.25接近とこれまで大幅に短期間で値を下げるとは思いもよらず。

市場のセンチメントはドル高なんだろうと思うも・・・・。何処までドル高が進むのか、週末にゆっくりと考えたい。

≪米雇用統計にドルは全面高、米金利は上昇し、米株も上昇≫
米失業率は低下し非農業部門雇用者は増加、米貿易赤字は予想より減少し、米サービス業PMIと、米ISM非製造業景況指数も強い。

≪ポンドは1.60を割り込み大幅下落≫
サービス業PMIが弱く、来年の英総選挙の世論調査で保守党支持率が労働党を下回り弱く、政治的混乱の思惑にGBPUSDはついに1.60の大台を割り込む。

≪ユーロは1.25についに続落≫
小売売上高が強かったが、サービス業PMIは弱く、スペン・カタルーニャ政府は、11月9日に住民投票を実施を撤回せず、ECBの追加緩和期待は消えずついに1.2500の大きな壁まで下落。

≪ドル円は、再び110円を試す動きと変化≫
先日の安値から2円近い上昇で、黒田日銀総裁は円安を容認。

2014年10月3日金曜日

2014年10月3日(金曜日) 驚きの米雇用統計

2014年10月3日(金曜日) 驚きの米雇用統計

驚きの米雇用統計。失業率は5.9%と予想外に低下、非農業部門雇用者数は24.8万人と大幅増加、前月分の大幅上方修正に米金利は上昇し、ドルも急伸。主要通貨は安値を更新中で、この値動きが全てを語り、特にコメントを言う必要がないくらいである。

USDJPYの1時間チャートの200時間移動平均線の109.16円を上抜けたことで、ここ数日続いた円の買い戻しムードが弱まることが考えられ、これからはこの水準が下値のポイントとなってくる。そして、米雇用統計直後の高値109.60円近辺を再び上抜けすることができるのかを注目したい。

消極的な値動きとなれば、109.20~60円のレンジに入り、このいずれかを抜けた方向に相場が動きやすくなっている。そして、この強い米雇用統計で、最近の弱い製造業景況指数のネタティブなマインドが払拭することができたのか? これから始まる米現物株の値動きを注目したい。

2014年10月3日(金曜日) 欧州市場の動き


2014年10月3日(金曜日) 欧州市場の動き

もう少しで米雇用計が発表される。失業率6.1%の予想で大きなブレは考えにくいが、非農業部門の雇用者数の数字で相場が大きく動くことは避けられない。

今回、米失業率の予想は6.1%と前回と変わらず、非農業部門雇用者数の予想は21.5万人で、予想外に弱かった前回14.2万人から大幅な増加が予想されている。

過去のデータからは、発表直後15分間の変動では、高値と安値を比較すると、40~50pips近く変動しており、今回も予想数字の21.5万人からの増減で相場が動きそうである。

もちろん、為替市場が大きく影響を受けるのは、米株と米金利で、時間的に先物相場の動きを注視する必要がある。

週末の為替市場は、重要な米雇用統計を控えて動きにくい展開となっていたが、USDJPYは重要なポイント107.82円近辺や、21日指数移動平均線の107.92円を割り込むことはできず、先日の高値110円から2円近くとなる108円近辺まで下落してようやく下げ止まった。

そして、調整一巡後の買い戻しや、黒田日銀総裁の円安を容易する議会での証言を材料として、109円直前まで値を戻した。200時間単純移動平均線の109.16円が上値のめどとなり、この水準を完全に抜け切れるまでは、108.60~00円のレンジ相場に入りやすい。

それと、ポンドだが、来年実施予定の英総選挙の世論調査で。保守党33%VS労働党38%との結果にポンド売りが強まり、GBPUSDは1.6100を割り込み続落。

2014年10月3日(金曜日)昨日の為替市場の動き

2014年10月3日(金曜日)昨日の為替市場の動き

米株は横ばい、米金利は上昇、$Indexは下落しドル売りへ。
注目のドラギECB総裁は、具体策に欠け市場の期待感を裏切る。
必要なら追加措置を取るが、追加緩和を明言せず、ユーロ圏経済
を立ち直す具体案に欠けると市場は判断。
米経済指標は強弱混在ながら、弱気な内容が目立つ。
米新規失業保険申請件数は予想外に改善するも、昨日に続き
米製造業は弱く、製造業受注は弱く、1992年以来で最大の減少幅
を記録。
ラガルドIMF専務理事は、世界的に低成長が長期化する恐れを指摘。
主要中銀の金融政策の方向性に違いが為替相場を乱高下させるリスク
がある。

2014年10月3日(金曜) 今日の為替相場を考える

2014年10月3日(金曜) 今日の為替相場を考える

今日は週末の金曜日、USDJPYの下げは止まらず、109円台が遠くなっている。金利差を維持し拡大傾向続き、107.82円をボトムに円売り相場の流れに戻ることができるか? 今日の値動きを注目。
今日のメインイベントは、米雇用統計。失業率はさておき、非農業部門雇用者数の増減で、相場が動くことは間違いない。
その次が米ISM非製造業景況指数。最近の米製造業の経済指標は弱く、FRBの強気な利上げに水をさし、ドル売りの一つの材料にされている。それを解消することができるか? 今日金曜最後の経済指標なだけに、これも目が離せない。
ラガルドIMF専務理事いわく。ドル、ユーロの調整は成長ペースに関連。主要中銀の金融政策の方向性に違いが出ている・・・。つまり、金融政策の違いで為替相場が動いているという。 誰もがそう思っていることだが、ラガルド氏の口からそう言われるとあらためて、実感してくる。
それが正しければ、最近の円高ははポジション調整のいきを脱しないと思うが? とりあえず、107.82円でボトムアウトすることができるかを注目したい。

2014年10月2日木曜日

2014年10月2日(木曜) アジア市場 日経平均株価は大幅安で、USDJPYも下落。

2014年10月2日(木曜) アジア市場

日経平均株価は大幅安で、USDJPYも下落。
米雇用統計前の調整なのか、米国でのエボラ熱患者の発生が要因なのか、110円の大台達成による利食いのポジション調整だけによる変化なのか、102円から110円へ8円幅の上昇による達成感による相場の変化なのか。いずれにしても株安=円買い戻しの流れとなり、

USDJPYは108.90~95円を割り込み、108.60円割れまで続落。108.50円のかつてのポイントで下げ止まることができるのか? これを割り込むと108.10円が下値のターゲットとなり、109.20円の上値は重くなっている。

USDJPYは続落、EURUSD+GBPUSD+AUDUSD+NZDUSD+USDCADでドル全面安。
クロスでは、NZDJPY+AUDJPY+CADJPYは上昇、EURJPY+GBPJPYは横ばい。

2014年10月2日(木) 今日の為替相場見通し

2014年10月2日(木)
今日のメイン・イベントは、ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見で、ユーロやポンドその影響を強く受け、結果待ち。もちろん、円相場も円クロスや対ドルでの影響を受けることは避けられない。ただ、金融政策の変更も考えにくく、資産担保証券(ABS)・カバードボンドの購入を開始への詳細を注目したい。
ドル円は久々の大幅な円高となり、円の高値圏で終了したことで、市場の円安センチメントはやや変化したと思われる。短期のテクニカルチャートはトレンドをブレークしたことで、110.20~30円の上値が重くなりそうだが、長期のトレンドラインは相変わらず円売りを示唆。
108.90円、108.50円が下値の重要なポイントで、今現在は108.90円のポイント近くで下げ止まっている。

2014年6月2日 昨日の海外市場 一言、米株は大幅下落、米金利もドル円も下落。

2014年6月2日 昨日の海外市場

一言、米株は大幅下落、米金利もドル円も下落。

DJIAは-1.5%近く下落、米10年債利回りは2.41%(-0.08%)低下、EURUSDとGBPUSDは弱くドルインデックスは、逆に0.03%上昇。

ドル円は、110円台の大台を達成後、109.70~00円のレンジから、ユーロ圏や英国の弱い経済指標(製造業PMI)を受けた円クロスの買い戻しや、弱い米国(製造業PMI+ISM製造業景況指数+建設支出)にドル売りが強まり、109円近くまで下落。

USDCADの下落(カナダドルは上昇)は続落、他の主要国通貨は、弱い米経済指標に一時ドル売りの流れが強まるが続かず、EURUSDとGBPUSDは弱い経済指標に伸び悩む。

2014年10月1日水曜日

2014年10月1日 欧州市場・米国市場の序盤

2014年10月1日 欧州市場・米国市場の序盤

ドル円は、アジア時間に待望の110円の大台を達成し、弱い欧州と英国の経済指標に、ドル買いムードが続き底堅い展開を示していた。しかし、米金利の低下と米株先物の下落に、流れは急変、予想外に強いADP雇用統計のドル買い要因を跳ね返し、ドル売りへと変化している。

テクニカルでは、1時間足で109.50台の壁が一つの大きなポイントになっており、この水準があたくなることを予想している。4時間足ではこの水準を割り込むと109.27円近辺までの下落余地が生まれる。ただ、大きな流れとしてはドル買い方向で変わらず、ポジション調整の域を脱しきれないと考える。


ただ、金利低下の要因はわからず・・・・。


2014年10月1日 今日の為替相場を考える

2014年10月1日 今日の為替相場を考える

≪決算期末要因もはけ、新たな動きを期待≫
期末で動けなかった投機筋も多く、ポジションの調整もある程度終わったと思われ、今までのトレンドがさらに続く可能性が高まっている。ただ、明日のECB理事会+ドラギECB総裁の記者会見を前にして、スタートから慎重になっている。
≪米ADP雇用統計と米ISM製造業景況指数を注目≫
米雇用統計の前哨戦となる、ADP雇用統計を注目。それと、米ISM製造業景況指数はいつもながら注目度は高い。
EURUSD=2日のECB理事会を控え動きにくく、1.27の上値は重い。
USDJPY=109.50円割れの底堅さを確認、時間をかけながら、110円を試す動きへ。

2014年9月30日の海外市場

2014年9月30日の海外市場

期末となってもドル高傾向は変わらず、要因は多種多様。

米国市場は、弱い米経済指標にドル売りへ
米株は取引開始直後の高値圏から下落し、カナダGDPが予想外に弱く、カナダドル売りからスタート。S&P/ケース・シラー総合20、シカゴ購買部協会景気指数、CB消費者信頼感指数と米経済指標は総じて予想外に弱く、米株は小幅上昇し米金利も底堅く、ドル売りへと反応するもげ幅は限定的。

USDJPYは、109.50円~75円で推移。ロンドンフィキシングのユーロ買いも限定的でEURUSDは1.2630台へ上昇、GBPUSDは1.6220台へ値を戻すが、USDCADは1.1210台まで上昇し高値圏で推移。

アジア市場は、小幅なドル売り。
日本の失業率は予想外に大幅改善下が、鉱工業生産が2カ月連続のマイナスで景気後退局面の可能性が強まるが、109.50円の上値は重く超えられず。日経平均株価は0.84%下落にドル売りが続くも109.20円以下の買いに下げ止まる。

欧州市場は、ドル全面高。
独小売売上高は予想外に強かったが、EURUSDの1.27台の上値は重く、独失業者数は予想外に増加、ユーロ圏消費者物価指数の前年比は予想通りながら、前回より低下したことで、EURUSDは1.2570台までユーロ売りが強まる。

英第2四半期GDP・確報値は、前月比速報値から上方修正されるも、GBPUSDの1.6280台の上値は重く、英第2四半期経常収支の赤字額は予想外に拡大、GBPUSDは1.6170割れまでポンド売りが強まる。

2014年9月30日火曜日

2014年9月30日(火曜) USDJPYはついに110円達成まで目前に迫る。

2014年9月30日(火曜) USDJPYはついに110円達成まで目前に迫る。
アジア市場は、小幅なドル売り。
日本の失業率は予想外に大幅改善下が、鉱工業生産が2カ月連続のマイナスで景気後退局面の可能性が高まりも、109.50円の上値は重く超えられず。日経平均株価は0.84%下落にドル売りが続くも109.20円以下の買いに下げ止まる。
欧州市場は、ドル全面高。
独小売売上高は予想外に強かったが、EURUSDの1.27台の上値は重く、独失業者数は予想外に増加、ユーロ圏消費者物価指数の前年比は予想通りながら、前回より低下、EURUSDは1.2570台までユーロ売りが強まる。
英第2四半期GDP・確報値は、前月比速報値から上方修正されるも、GBPUSDの1.6280台の上値は重く、英第2四半期経常収支の赤字額は予想外に拡大、GBPUSDは1.6170割れまでポンド売りが強まる。
USDJPYは109.50円を上抜けしてからは、大きな調整の売りも見られず、109.60~70円で揉み合った後、再び上昇へ。米現物株の取引開始(午後10時30分)、オプションカット(午後11時)、ロンドンフィキシング(午前零時)で110円を達成できるのか? 米株価と実需の動向を注目。

2014年9月30日 カナダGDP

2014年9月30日 カナダGDP


USDCADは、ドル全面高の中で、1.1100の大台を上ぬけ直近では1.1140をボトムに上昇傾向が続いている。

CADJPYは、97.70円近辺をボトムに、97.70~98.40円のレンジに収束しつつあり、この水準をブレークすると流れが強まることが予想される。

短期では、97.95~98.05円をボトムに、98.20台を何度も試しながらも、上抜けできずにいるが、USDJPYが110円の大台を試す動きが続き、CADJPYも上値をトライする可能性が高くなっている。

カナダの前月比GDPは、予想0.2%と8月0.3%から低下が見込まれている。過去16回のデータからは、予想と実際との差は、最大で0.5%、平均すると0.1%で、今年3月以降では、予想から0.1%の誤差に収まっている。

過去16回のデータでは、発表直後15分間の為替変動は、最大49pips(高値-安値)で、平均23pipsと比較的変動は大きく、今回も15~20pipsをターゲットとした取引を考えたい。


2014年9月30日(火曜) 今日の為替相場の動きを考える

2014年9月30日(火曜)

週明けの為替市場は、NZドルの下落から始まり、弱い株価や弱い米経済指標にドル売りへと反応、米株が持ち直すとドル売りも弱まる。

さて、今日は決算期末最終日。 ロンドンフィキシングの午前零時前後の値動きに注目しながらも、相変わらず為替相場は、米株と米金利をみながらの取引が主流。

昨日は、NZドルを下げようとする強い意思表示に驚きながらも、AUDNZDが何処まで上げることができるか、短期的にはロングポジションが積み上がっているが、今後の動きが注目される。

また、EURGBPが何処まで下落するのか? なかなか底値が見えてこないが、10月2日のECB理事会を直前にして、そして、決算期末の要因にポンドの買い戻しも考えられ、これらの要因がはけるまで待ちの一手。

そして、USDJPYは昨日のレンジ109.10~109.75円のレンジが予想されるが、相変わらず上値の達成感が見られない。ただ、110円の大台と言う心理的な影響と、誰かが円安抑制発言をするのでは? との恐怖感。

繰り返しになるが、達成感を実感することはできず、今日明日と言うより、時間をかけながら上昇傾向を続けることが予想される。基本は、相変わらず押し目買い。

2014年9月29日 海外市場の値動き

2014年9月29日 海外市場の値動き

週明けの為替市場は、NZドルの下落から始まり、弱い株価や弱い米経済指標にドル売りへと反応、米株が持ち直すとドル売りも弱まる。

アジア市場は、NZドルは全面安と、円安へ。
NZ中銀のNZドル売り金額の拡大と、キーNZ首相の通貨安を望むとの発言やNZDUSD0.65が適正との発言に、NZドルは全面安。安倍首相の所信表明演説を材料にした109.50円超えのストップを付け109.70円台へ上昇。

欧州市場は、弱い欧州株と米株先物の下落にドル売りへと変化。
ユーロ圏の消費者信頼感指数は強かったが、景況感指数と業況指数は弱く、消費者物価期待も予想外に弱い。独消費者物価指数の速報値は、前回とほぼ変わりなく動けず。

米国市場は、米株先物の下げに続き、米現物株は大幅下落でスタートしドル売りが一時強まるもするも、株価は持ち直し、長期金利は小幅下落するも、ドル売りも弱まる。

米個人所得と個人支出は予想通りで変わらずなが前回よりも弱く、米株の下落や予想外に弱い米NAR中古住宅販売にドル売りが続くが、米株も下げ止まり回復へと向かい、ロンドンフィキシング近くからEURUSDやGBPUSDの買いが強まり、USDJPYは逆にクロスの円売りにドル買いが強まる。

2014年9月29日月曜日

9月29日(月曜)アジア・欧州市場の流れ

9月29日(月曜)アジア・欧州市場の流れ

週明けの為替市場は、NZドルの下落から始まり、米株先物の下げにドル売りの流れがへと変化し続く。

アジア市場は、NZドルは全面安と、円安へ。
NZ中銀のNZドル売り金額の拡大と、キーNZ首相の通貨安を望むとの発言やNZDUSD0.65が適正との発言に、NZドルは全面安。安倍首相の所信表明演説を材料にした109.50円超えのストップを付け109.70円台へ上昇。

欧州市場は、弱い欧州株と米株先物の下落にドル売りへと変化。
ユーロ圏の消費者信頼感指数は強かったが、景況感指数と業況指数は弱く、消費者物価期待も予想外に弱い。独消費者物価指数の速報値は、予想通りで動けず。

米国市場の序盤は、米株先物の下げに続き、米現物株も弱くドル売りへ。
米個人所得と個人支出は予想通りで変わらずながら、前回よりも弱い米株先物にドル売りが続き、EURUSDは1.27台を回復、USDJPYは109.10円台まで下落。

9月29日 (月曜) アジア市場を考えると

9月29日 (月曜) アジア市場を考えると


週末には特にシリアやイラクなど、地政学的リスクの高まりも見られず、一先ず安心。

今日は月曜日で、アジア市場では特に重要なイベントもなく、期末ぎりぎりの実需動向で相場が動くことが予想される。

日本時間の午前9時45~50ごろのレートで値決めされる仲値で、どのくらいUSDJPYが上昇することができるのか? これが東京市場で注目。

後は、108.80円~109.50円のレンジのどちらをトライしたがっているかだが、トレンドを考えると上値以外なさそうである。ただ、110円に近づくと何が飛び出すかは分からず、109.50円を超えても安易にドルロングから入るのも心配である。

108.80円を割り込むと、ドルロングの切りが入りそうで、一段と下げる可能性は否定できないが、それには何らかの材料が必要で、円安けん制発言や他の主要通貨でドル売りが加速することも必要となっている。

今日の主な経済指標・その他
9/29(月)   NZはサマータイムに移行
21:00 独消費者物価指数・速報値
21:30 米個人所得、個人消費支出
23:00 米中古住宅販売保留

2014年9月28日日曜日

201年9月28日(日曜) 今週の経済指標・その他

201年9月28日(日曜) 今週の経済指標・その他


今週のメイン・イベントは、なんといっても2日(木曜)のECB理事会・ドラギECB総裁の記者会見と、3日(金曜)の米雇用統計であろう。

≪ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見≫
ECB理事会では、政策金利0.05%、預金ファシリティ金利-0.20%、限界貸付ファシリティ金利0.3%の据え置きが予想されており、これで固いと思われる。

ドラギECB総裁の記者会見では、直近の発言から見て、「欧州の景気回復は勢いを失っている」、「失業率は受け入れられないほど高い」、「景気回復へのリスクは明らかに下向き」、「必要なら追加措置を講じる用意がある」、「金利はこれ以上下がらない」、「ユーロ相場は重要だが政策目標ではない」などが考えられるが、これらは既に相場に織り込み済みと考えてもいいだろう。

≪米雇用統計≫
米雇用統計では、失業率6.1%、非農業部門雇用者数は20~21万人と前回は悪く14.2万人と、ネガティブ・サプライズでドル売りの要因となったが、今回は20万人台の回復が期待される。まあ、あまり当てにはならないが、何もないよりは益しとの判断で、1日(水曜)の米ADP雇用統計の数字をまず注目したい。


次のランクで注目したいのは、
≪独消費者物価指数≫
9月29日(月曜)の独消費者物価指数で、速報値でもあり重要。前月比はマイナスが予想されており、前年比が0.8%と前回と変わらず。ただ、HICP0.7%と前回の0.8%より低下が予想されており、仮に弱い数字ともなれば、ECB理事会での追加緩和を期待する声が高まり、ユーロ売りが続く可能性が高くなる。

≪日銀短観≫
10月1日(水曜)の日銀短観は前回より弱い数字が予想されている。仮により弱い数字になれば、日銀への追加緩和策の期待感が広がり、円売りの絶好の材料にされやすい。

≪米国発の経済指標≫
全般的な主要な米国発の経済指標で、FRBの利上げ時期は今後の米経済指標次第で、一件ごとの結果に相場が短期的に動くことは避けられない。
9月29日(月曜)の中古住宅販売保留、9月30日(火曜)のシカゴ購買部協会指数、ミシガン大学消費者信頼感指数、10月1日(水曜)のISM製造業景況指数、建設支出、10月2日(木曜)の製造業受注指数、10月3日(金曜)の貿易収支、ISM製造業景況指数などが重要である。


今週の為替相場を考える(9月29日~10月3日) ドル高は何処まで続くのだろうか?

今週の為替相場を考える(9月29日~10月3日)

ドル高は何処まで続くのだろうか? 

≪現状は≫
現状を考えると、ドル円は、2008年8月の水準近くとなる109円台へと上昇し、V字型の円安相場となり、月次チャートの下降トレンドラインをブレークしている。

ユーロドルは、ユーロ安誘導と追加緩和が払拭できず、2012年11月の水準近くの安値近くとなる1.2700を割り込む水準まで下落、1.20の大台が早くも次のターゲットと弱気なムードが漂っている。

豪ドルドルは、金価格の下落や中国の成長鈍化、米国の利上げ見通しによる資金移動に、今年1月の安値0.87台まで急落、この水準で下げ止まることができれば、0.88~0.85のレンジに逆戻りすることができるが、これを割り込むと0.81台がターゲットに入っている。

ポンドドルは、スコットランド住民投票を巡るトラブルと先にずれ込みつつあるBOEの利上げに、1.72近辺の高値から値を下げ、ドル高の中で忘れ去られているが、ポンドの堅調さも目立っている。

円クロスでは、EURJPY、AUDJPYは、円安水準をなんとかキープしていルが、やや伸び悩み、GBPJPYだけが高値を更新し、円クロスではポンドダントツの優等生。


≪今週の相場を考えるときに≫
今週の相場を考えるときに、多くの要因を想定する。①先週の値動きとポジションの偏りがベースとなり、②米国の金利と金利差や株価の動向を考へる。そして、③テクニカルチャートで方向性を考えながら、④今週の経済指標やインパクトのあるイベントや発言予定などを考慮する。

そうなると、まずドル円だが、①108.50円以下の買い意欲は相当根強く、塩崎厚労相発言に一度や大幅なポジション調整を済ませた後の、109円台への上昇だけに、円ショートポジションは予想外に少ないと思っている。②米金利は2年債は上昇傾向にあり、NYダウは大幅な下落から値を戻して終了している。③テクニカルチャートでは、買い過ぎ感は残るが、引き続き買いの継続を示唆している。ただ、110円の大台はそう簡単に超えることはできず、110.50円前後の上値が重くなることは間違いない。

④は幅広く要因は多い。対イスラム国への空爆の激化や他の地政学的リスクは気になるが、米国の慎重な行動を考えれば、あまり気にしても致し方がない。また、半期末の特殊要因による変動は、予想することはできず、30~40ポイントの変動は覚悟する必要がある。

そして、ECB理事会やドラギECB総裁発言によるユーロの変動によるEURJPYの値動き、米雇用統計や、日々繰り返される米国発の経済指標に20ポイント近く変動は覚悟しながら、ドル円のロングポジションを維持することになりそうである。

それとも、分かりやしポンドをロングにして、ユーロをショートにするかではないだろうか?



2014年9月28日(日曜) 最新のCFTCの通貨先物取引(9月23日付け)から

2014年9月28日(日曜) 最新のCFTCの通貨先物取引(9月23日付け)から

強いドルの一言。直近の9月2日の35億ドルのドル買いを上回り、35.6億ドルまで増加、6月4日の37.1億ドルに次ぐ、数字となっていた。

ちなみに、6月4日のスポット・レートは、USDJPY100.48円で現在より大幅な円高水準となっていた。現在の109円台の円安を考えるに、ポジションの保有額に関係なく水準訂正が進み、相場の大きな流れは、短期的な投機筋のポジションできまるものではないことが分かる。

主要7通貨ペア(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計では、ネット・ポジションは-248,560コントラクトで、前週より41,056売りが増加し、ドル買いの流れが強まっていた。ドルに換算したポジションでは、約35.6億ドルのドル買いで、前週の31.3億ドルからドル買いが増加。

円は、-105,422で、前週より円売りが22,240増加し、USDJPYのスポットレートは、9月16日107.11円→9月23日108.88円と上昇し、円安の動きが強まっていた。。

ユーロは、-141,965で、前週よりユーロ売りが4,816増加。EURUSDのスポットレートは、9月16日1.2958→9月23日1.2845と下落し、ユーロ売りが強まっていた。

ポンドは、-1,050で、前週よりポンド売りが5,531減少。GBPUSDのスポットレートは、9月16日1.6277→9月23日1.6387と上昇し、ポンド買いが強まっていた。

スイスフランは、-13,375で、前週よりスイスフラン売りが1,979増加。USDCHFのスポットレートは、9月16日0.9324→9月23日0.9399と上昇し、スイスフラン売りが強まっていた。

カナダドルは、3,064で、前週よりカナダドル買いが4,480減少。USDCADのスポットレートは、9月16日1.0968→9月23日1.1076と上昇し、カナダドル売りが強まっていた。

豪ドルは、8,347で、前週より豪ドル買いが13,793減少。AUDUSDのスポットレートは、9月16日0.9093→9月23日0.8838と下落し、豪ドル売りが強まっていた。

NZドルは、1,841で、前週よりNZドル買いが721増加したが、NZDUSDのスポットレートは、9月16日0.8198→9月23日0.8048と下落し、NZドル売りが強まっていた。