2015年5月30日土曜日

2015年5日30日(土曜) 最新のIMMポジション(5月26日集計分)から 

先週は、一週間を通じてドルは主要国に対して全面高となりました。USDJPYも2007年7月の高値を超え、2002年11月の125円を目指す動きが続いています。

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最新のIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションはネットショートは、-242,505コントラクトと、前週の-194,861から、通貨のショートが-47,644増加しました。

先週まで、6週間続いた通貨の買いは、売りへと変化し、それも大幅な増加で、ショートの増加幅は2014年7月以来となっています。

主要7か国通過では、前週に久々にショートからロングへと変化した。カナダドルだけは、前週よりも通貨ロングが拡大、他の主要6通貨ではショートが拡大し、ドルの買いが活発になっていました。

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円のネットポジションは、-62,224コントラクトと、前週の-22,005から、ショートが-40,219と大幅に拡大し、USDJPYは121.50円を超え円売りが強まり、124円台を達成しています。

ユーロのネットポジションは、-171,740コントラクトと、前週の-168,339から、ショートが-3,401増加しています。先に4週連続でショートは減少していましたが、その反動の影響も少なく、ショートの増加幅は限定的となっています。

ポンドのネットポジションは、-25,539コントラクトと、前週の-23,362から、ショートが-2,177増加していますが、増加幅は少なく、スポット市場ではポンド他の主要国通貨では上昇しています。

スイスフランのネットポジションは、8,330コントラクトと、前週の9,405から、ロングが-1,075減少しましが、9週連続でネットロングを維持しています。

カナダドルのネットポジションは、7,333コントラクトと、前週の4,348から、ロングが2,985増加しています。今回はスポット市場で、ドル買いの流れは強く、主要国通過の下落が目立っていますが、唯一ネットポジションでロングが拡大しています。

豪ドルのネットポジションは、6,422コントラクトと、前週の7,323から-901減少しています。引き続きネットでは豪ドルのロングで、先に4週間ネットロングが増加していましたが、今回久々に前週よりロングが減少しています。

NZドルのネットポジションは、-5,087コントラクトと、前週の-2,231からショートが拡大しています。ネットポジションでは、先週に続きネットショートのポジションが拡大、スポットしじょうでもNZドルの下落が目立っていいます。



















2015年5月29日金曜日

2015年5月29日(金曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

2015年5月29日(金曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

週末の金曜日。ポジション調整が入りやすい日の海外市場の動き。

EURUSDは比較的底堅い展開となり1.09台を維持し続伸、1.10を狙う動きへ。逆に、GBPUSDは1.5240を割り込み続落。結局は、EURGBPは0.7140→0.7120近くまで続伸。

CHFは、欧州市場の早朝、KOF先行指数が強かったが、第1四半期GDPが-0.2%と予想外のマイナス幅の拡大にCHF売りが強く、USDCHFは0.9410→0.9480近くまで急伸。リスク回避の動きなのか不明ながら、逆に、欧州市場では高値0.9470台→0.9400まで続落となった。

米国市場に入ると、米・カナダの経済指標に相場が反応。カナダのGDPが予想外に悪く、USDCADは1.2440→1.2520台へ急進、CADJPYも99.60→99.00円まで下落し、CADは一時全面安の展開となった。

米第1四半期GDPは、前期比年率はマイナス幅が予想より縮小するも、コアは弱く、上下へ小幅変動するもトレンドはでず。

米シカゴPMIが弱すぎ、米株が下落し、米金利もていかすると、ドル売りの流れへと変化、USDCHFがリードし、ドル売り圧力が強まった。また、ミシガン大学消費者信頼感指数は、予想外に伸びたが、市場の反応は緩慢。

で、現在に至る。

23:00 ミシガン大学消費者信頼感指数(取引通貨ペア USDJPY)

 23:00 ミシガン大学消費者信頼感指数(取引通貨ペア USDJPY)

≪説明≫
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USDJPYは上昇の流れ止まらず。通貨当局者や政府関係者からは円安を懸念する声も聞かれず、麻生財務相の発言も、型通りで止めようとする内容には思えず。 

週末のポジション調整を意識し、新たな強い円安懸念の発言を期待する市場参加者は多そうである。また、124円台から積極手に円売りをする実需筋も少なく、これからは投機的な動きが強まることになりそうで、さらに慎重なポジションメークが必要となっている。

ただ、期待が裏切られれば、再びドル買い・円売りの流れが続くことになり、そうなる、リスクはより高く、ドル買いの達成感は現状では見られない。

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USDJPYのDailyチャートでは、相変わらず終値ベースでは124円を割り込んでおり、伸び悩み感は感じられるが、Weekly、Monthlyチャートはこのままで終われば、今までの上限を上抜けさらにドル買いが強まることが期待できる。

125~130円の間は、過去それほど経験しておらず、空白状態とも言えるが、ポイントは127~128円を上限として考えている市場参加者が多い。

さて、短期的な動きでは、123.40円が大きなポインとなり、この水準を割り込むと、週末と言うこともあり、さらに売りが加速する可能性は高くなる。

今までの通常の米経済指標の発表直後のデータも、USDJPY相場が現状の高値水準に張り付き、その上下のリスクを考えれば、あまり参考にならない可能性も考えたい。

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予想は89.9と、前回88.6から増加が見込まれています。

過去33回のデータでは、予想と実際との差は、最大7.4、平均では1.7となっており、先月はこの中では最大となる7.4の差となっていましたが、それでも為替変動は限定的となっています。それを除くと、直近5ヵ月では、約1.5の差がとなっており、大きな変化に至っていません。

過去31回のデータでは、USDJPYで発表直後15分間の相場変動は、最大43pips(高値-安値)で、平均では16pipsと、大きな動きは期待できそうになく、上下のポイントで順張りの売りと買いを考えたいと思います。

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≪今回の予想と前回の数字≫
予想=89.9 前回88.6

≪過去33回の予想と実際との差≫
Max=7.4
Min=0.0
Ave=1.7

≪USDJPY 過去31回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max43pips
Hi-low=Min4pips
Hi-low=Ave16pips

Open-Hi=Max35pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave8pips

Open-Low=Max42pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave8pips

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21:00 カナダ月次GDP(取引通貨ペア CADJPY)

 21:00 カナダ月次GDP(取引通貨ペア CADJPY)


≪説明≫

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カナダドルと連動性の強い、原油価格も伸び悩み、今後の見通しも大きく分かれています。カナダ中銀は27日の理事会で「第1四半期の米経済の低迷は徐々に薄らぎ、米経済の回復がカナダの輸出や設備投資に追い風」といっていますが、CPIも弱くCAD買いが強まる気配もありません。

市場はドル高の流れが続き、USDCADとUSDJPYの上昇スピードはどちらがより速いか? その一言に尽きると思いますが、ファンダメンタルズからは予想しにくく、どうしてもテクニカルに頼った取引となりそうです。

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USDCADは1.2500の大台を一時達成し、1.24台の前半まで値を下げ、一時的な達成感はあるものの、ドル高の流れを変えるには至っていません。テクニカルでは最大1.2300までの調整の可能性はありますが、1.2400の壁も堅いものがあります。

CADJPYは、100円の大台で伸び悩み感はぬぐえませんが、98.50~100円のレンジでの揉み合いが今後も続きそうです。このレンジを抜け出すまでは順張りで臨みたいと考えますが、徐々に底値も切りあがっていることもあり、100円の大台をブレークするリスクがより高まっています。

短期的には、99.30円~99.80円のレンジに入っており、今日はこの上下の水準を注目して見たいと思います。

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カナダ3月GDPの予想は0.2%と前回0.0%から上昇が見込まれています。

過去24回のデータでは、実際と予想との差は、最大で0.5%、平均では0.1%と、月次ベースとしては、まずまずの差となっています。

過去24回のデータでは、発表直後、CADJPY15分間の変動は、最大90pips(高値-安値)と大きいですが、平均では29pipsと、それ程の変動に至ってはいません。

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≪今回の予想と前回の数字≫
カナダ3月GDP
前月比=予想0.2% 前回0.0%

≪過去24回の予想と実際との差≫
Max=0.5%
Min=0.0%
Ave=0.1%

≪CADJPY 過去24回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max90pips
Hi-low=Min10pips
Hi-low=Ave28pips

Open-Hi=Max48pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave18pips

Open-Low=Max69pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave10pips


2015年5月29日(金曜)昨日28日、海外市場の動き

2015年5月29日(金曜)昨日28日、海外市場の動き

ドル高傾向はかわらず。予想外に上昇し悪い米新規失業保険申請件数にも関わらず、強い米中古住宅販売成約にドル高のピークをつける。米7年債入札、利回りは1.888%と4月1.82%から上昇し、昨年12月以来の高水準。

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米株は下落、ダウ平均は18,126.12(-36.87-0.20%)
原油価格は上昇、WTI57.88(+0.37+0.64%)
金価格は上昇、1,188.50(+2.0+0.17%)
米10年債利回りは小幅上昇、2.13%(+0.00+0.08%)

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EURUSDだけは安値1.08台を維持し上昇へ。今日のEUR買いは、週末を控えクロスを含めEURショートの買い戻しが中心。

ECBの半期金融安定報告では、「低利回りの突然の反転に直面する可能性を警告」。コンスタンシオECB副総裁は、「ユーロ圏の金融環境は改善」というも、ラガルドIMF専務理事は、「ギリシャがユーロ圏を離脱する可能性」を指摘するあど、ネガティブ材料が多く、6月5日のIMF支払いの動きを見守る展開へ。

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USDJPYは、一時124円台ミドルまで、12年半ぶりの円安水準へ上昇。円安への警戒感が強まるも、達成感は感じられず。

市場は、G7に出席の麻生財務相の発言「急激な為替相場の変動は望ましくない、引き続き注視」を利食い売りの材料としているが、内容は一般論で、円安を止めようとする緊迫感は感じられず。

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2015年5月28日木曜日

2015年5月28日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年5月28日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

昨日と同じく、欧州市場の開始直後はドル売りながら、欧米市場ではドル買いが続く。

アジア市場では中国株が大幅下落、欧州株も弱い。

英GDP改定値は、予想を若干下回るも、速報値と変わらず動けず。

ユーロ圏の景況感指数は強く、鉱工業信頼感は横ばい、消費者信頼感は速報値と変わらず。

ECBの半期金融安定報告では、「早期にギリシャ救済で合意が成立しなければ、ユーロ圏諸国の国債利回りが上昇するリスクがあり、低利回りの突然の反転に直面する可能性を警告」

米新規失業保険申請件数は予想外の増加し悪く、直後はドル売りへと動くもごく短期間で収まる。

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期待はしていないが、リスクを考えれば、G7から為替に関する発言を意識せざるを得ないが、市場はドル買いを止めず。

EURUSDは、相変わらずギリシャ問題がネックとなり、QEが月額600億ユーロ加速する流れはユーロ売り要因で、売りの流れは変わらず。売りのポイントは、1.0960で、1.1070~80を上抜けで撤退。

USDJPYは、125円以上は警戒ゾーンに変わりなし。127~128円が円安のターゲットとなっているが、短期間で上昇し、トップアウトするのか? 122.50円まで下げてから時間をかけて上昇するのか? 目先は123.50をボトムに上値を試す動きが続く。

2015年5月28日(木曜)アジア市場の動き

2015年5月28日(木曜)アジア市場の動き

日経平均株価は10連騰、10日続伸記録は27年ぶり!
ドル円は、高値124.30円と12年半ぶりの高値水準!

G7を直前に控えながらも、12年ぶりの円安水準へと動いたUSDJPYでも、米国や日本当局筋からは積極的に円安を止める発言は見られず。

唯一、黒田日銀総裁からは「日本経済が日銀の予想通り今後2年で拡大すれば、円高が進む可能性」が指摘されている。





USDJPYは、高値恐怖感があり、ポジションがなければ手を出せず。市場の期待は、G7で円安けん制発言を期待しているのだろうが、今回のテーマはギリシャなど世界経済の見通しと直面するリスクが中心で、為替問題で、円安の動きをけん制しようとする国はあるのだろうか?

まあ、あることを期待して、押し目買いを待ち続けるのも方法だが、122.50円を割り込むと、目先の流れが変わってくると考えるので要注意。

それと、12年半ぶりの円安水準に敬意を払い、とりあえず、USDJPYロングでは利食いを入れてくることは容易に想像できる。

直近の振幅は、123.50~124.30円と、124円台達成後の安値水準123.50円も気になるポイントである。

じゃ、上値のターゲットは? と言われれば、12年半ぶりの高値を超えたと言っても、サイコロジカルに125円は重要。非常に重要で何が出てくるか分からない。

となる、買いたくても買えない人が多くなりそうで、123.50円、最大、122.50円の押し目を覚悟しながら、怖いながらも、127円を狙うか、GBPJPYの200円を狙ってみる以外なさそう

2015年5月28日(木曜) 昨日27日、海外市場の動き

2015年5月28日(木曜) 昨日27日、海外市場の動き

欧州市場はドル売りからスタートするも続かず、欧米市場はドル買いの流れが続く。

EURUSD=1.0800、GBPUSD=1.5300、USDJPY=124.00、USDCAD=1.2500と、当面の目標値を達成。これからの、動きが変化するのか注目。

ギリシャIMF返済6月5日が次の焦点だが、いつもながら政治的駆け引きが続き不透明。ただ、EURショートポジションは少なく、ポジションからは続落の恐れは低下。

独G7でギリシャ・為替問題が気になるが、過去の教訓では、「ギリシャはユーロ圏の問題」、「為替は明確な声明」は考えにくい。

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相変わらず、ギリシャ債務問題はEURにとって不安材料。ギリシャ政府は債権団との合意が近いと言うが、関係機関からは否定。

市場は、G7を前に「為替問題」「ギリシャ問題」を見守る動きがあるも、期待薄。

USDJPYは一時124円と、当面の目標値まで到達するも、達成感は見られず。通貨当局者からは円安を止める積極的な発言も見られず。G7を前にして発言しにくいこともある。

カナダ中銀は政策金利0.75%の据え置きを予想通り、決定。相場への影響は軽微。

エリザベス女王は今後1年間について首相の施政方針を代読し、EU離脱に関する国民投票を2017年末までに実施するための法案をできるだけ早期に提出する。

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2015年5月27日水曜日

相場観について!

相場観について!
じゃ、USDJPYは今度どう動くと思うのか? との質問も多いこともあり、簡単に自分の相場感を書いておきます。USDJPYに限定すれば、121.50円を超えてから、これ早く123円台へ上昇するとは考えていませんでした。多分、多くの市場参加者が同じ状況ではと思います。こうなれば、押し目買いが強く、先の高値で目標値124円を試して、トップなのか、さらに、上昇するのか試すことが必要となると思います。
EURUSDやGBPUSDも、基本は同じくこれほど上昇から下降へと変化し、EURUSDは19日のクーレ発言で変化し、米CPIや米耐久財受注でドル買い加速しましたが、ECB買い入れを増やしておらず、米CPIも一部に限定でトータルはそれほどでもなく、米耐久財受注もコアが若干強いだけ! 
でも相場が反応すると言うことは、別じ数字の強弱ではなく、「買い必要が多かった」と言うことです。ただ、EURもGBPもJPYほど、ロングに偏っているわけではなく、ショートが拡大しているわけでもないので、売りはスローと考えます。

5月27日 (水) 23:00 カナダ中銀 金融政策発表(取引通貨ペア CADJPY)

5月27日  (水)  23:00 カナダ中銀 金融政策発表(取引通貨ペア CADJPY)


≪説明≫
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カナダの金融政策をでは、今年に入り過去3度、金融政策の発表がありました。
1月21日には、サプライズとなる政策金利0.25%を実施し、CADJPYは急落し、177ポイント下落。
3月4日には、追加利下げがささやかれる中で、据え置きを発表、CADJPYは、60ポイント上昇。
4月15日には据え置きを発表しましたが、「インフレ見通しはおおよそ均衡」と利下げ観測が弱まり、CADJPYは65ポイント上昇。それぞれの理由で、CADJPYの変動は大きいものがあります。

今回は、政策金利0.75%の据え置きが予想され、ほぼ間違いないと思われていますが、いつもながら、声明文で相場が動くことは避けられそうにありません。

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1時間チャートでは、直近のポイントとして、98.80~99.50のレンジに入っています。200時間SMA=99.03円、中期・短期のラインも98.99~99.00円に集中し、大きく変化することができるか注目しています。

8時間チャートでは、98円をボトム、98.00~100円のレンジで推移し、Dailyチャートでは、上値が切り下がり、下値が切りあがる、三角持合いとなっており、短期的は別として、中期的には97円、101円へと上下へ大きく返送するチャンスをうかがっているように見えます。

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過去15回のデータでは、CADJPYで発表直後の15分間の変動をみると、最大で177pips(高値-安値)、平均で51pipsと、大きく、まず相場が動くとの前提に立って取引きを組み立てることにしたいと考えます。

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≪CADJPY 過去17回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max39pips
Hi-low=Min11pips
Hi-low=Ave22pips

Open-Hi=Max35pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave12pips

Open-Low=Max34pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave10pips


独り言!

独り言。。。。。!   

昨今のドル高はやり過ぎと思いながらも、「誰かドル高に水をさしてくれないだろうか?」と願う。 買い場を逃した人より。

直近の米経済指標は悪くはないが、突然のドル高はなんでなのだろうか? ひょっとしたら、FRBは6月に利上げを決める可能性を意識しているのではと、勘ぐりたくなるような、直近のドル買い......。 

そう言えば、FRB関係者からは強気な発言が多かった。

◎FRBの公定歩合議事録では、「米成長鈍化は一時的」で、「4地区連銀が利上げ」を主張。

◎ラッカー・リッチモンド連銀総裁は、「米景気は回復し、インフレは原油価格の回復で2%へ向う」といい、「6月に利上げを検討すべき」と主張。

◎アトランタ地区連銀の「GDPNow」は、「米第2四半期GDPは0.8%」強い数字を予想。

◎フィッシャーFRB副議長は「世界経済に配慮する」といいながらも、「米国の金利正常化は新興国にとっても管理可能」といい、「利上げは近づいている」と指摘。

◎メスター・クリーブランド連銀総裁は「ゼロ金利状態が長引けば、金融市場の安定にリスク」と言う。

◎22日に、イエレンFRB議長は「年内に金利の引き上げを開始することが適切」といい、ドル買いが始まったことを思い出す。

2015年5月27日(水曜)昨日26日、海外指標の動き

2015年5月27日(水曜)昨日26日、海外指標の動き

一言、ドル全面高、主要通貨は全面安! 欧米株価は下落し、原油価格は大幅下落

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アジア市場では、USDJPYが121.50~80円の重要なポイントを超え、ドル買いをリード。結局は、昨年末来の高値122円を超える上昇へ。

欧州市場では、スペイン統一地方選で、緊縮財政への不満に与党が敗北、ギリシャの債務返済への不信感(6月5日IMF分)に株価は弱く、EUR売りが強くドル買いをリードし、結局は1.0860台まで続落。

米国市場では、強い米経済指標に相場が反応。ドル買いが加速。AUDUSD+NZDUSDの売りは止まらず。AUDUSD0.7730台、NZDUSD0.7220台へ続落。


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米耐久財受注の除輸送機器が強く、製造業出荷・資本財が予想を大幅に上回りドル買いとなり、米FHFA住宅価格指数と米PMIは弱かったがドル売りは見られず。逆に、米新築住宅販売と、CB消費者信頼感指数が強く、ドル売りの流れが続く。

米2年債の入札利回りは0.648%と昨年12月以来の高水準。

アトランタ地区連銀=「GDPNow」では、4月の耐久財受注統計の、コア資本財が1.0%と強く、米第2四半期GDPは0.8%と予想。

フィッシャーFRB副議長は、時期の言明は避けながらも「利上げは近付いている」と指摘し、「世界経済への影響を考慮する」とも指摘。

アトランタ地区連銀=「GDPNow」では、4月の耐久財受注統計の、コア資本財が1.0%と強く、米第2四半期GDPは0.8%と予想。

FRBの公定歩合議事録=成長鈍化は一時的。


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2015年5月26日火曜日

201年5月26日(火曜) 欧州・米国市場序盤の動き

201年5月26日(火曜) 欧州・米国市場序盤の動き

相変わらず、ドル全面高!ダウ平均株価は、売りからスタートし120ドル近く下落、

東京時間午後3時の、高値更新しUSDJPY上昇から始まった、ドルの全面高は止まらず。

米耐久財受注の除輸送機器が強く、製造業出荷・資本財が予想を大幅に上回りドル買いとなり、USDJPYはついに123円台へと上昇。

米FHFA住宅価格指数と米PMIは弱かったがドル売りは見られず。逆に、米新築住宅販売と、CB消費者信頼感指数が強く、ドル売りの流れが続く。

通貨間により動きも異なる。

EURUSDは、ギリシャ支援の合意期待に売りも弱まるが、1.09近辺で動けず。
GBPUSD+AUDUSD+NZDUSDは、売りの流れが続き続落。
USDCADは続伸するも、USDJPYTな123円台で伸び悩む。

5月26日 (火) 23:00時  CB消費者信頼感指数(取引通貨ペア USDJPY)

5月26日  (火)  23:00時  CB消費者信頼感指数(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫
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ファンダメンタルズ、米耐久財受注と同じですので、省略します。

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テクニカル、米耐久財受注と同じですので、省略します。

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CB米消費者信頼感指数の予想は、95.0と前回の95.2から若干の低下が予想されています。

過去2回のデータでは、予想と実際の差は、最大7.9、平均3.6となっており、差が比較的有りますが相場変動は少ない指標となっています。

過去15回のデータでは、USDJPYで発表直後15分間の相場変動は、最大37.8pips(高値-安値)で、平均では16.7pipsと大きな変動は期待できそうにありません。その為、上下を狙った順張りで対応したいとおもいます。

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≪今回の予想と前回の数字≫
CB消費者信頼感指数=予想95.0 前回95.2

≪過去23回の予想と実際との差≫
Max=7.9
Min=0.0
Ave=3.6

≪USDJPY 過去15回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max37.8pips
Hi-low=Min4.4pips
Hi-low=Ave16.7pips

Open-Hi=Max19.6pips
Open-Hi=Min0.0pips
Open-Hi=Ave7.0pips

Open-Low=Max28.6pips
Open-Low=Min0.0pips
Open-Low=Ave9.7pips


5月26日 (火) 21:30 米耐久財受注 (取引通貨ペア USDJPY)

5月26日  (火)  21:30 米耐久財受注 (取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫
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USDJPYの上昇の直接的なきっかけは、日本株の上昇と、低いCPI。そして、米経済がそれ程弱くないと思われていること、イエレンFRB議長が引き続き年内の利上げの可能性を強調していることなどが、上げられます。

また、全体的に円クロスでも、EURJPYもギリシャ問題で買いが失敗、GBPJPYも同じく英総選挙後の反動に大きく値を崩していることや、高金利のNZDJPYも利下げ観測と自国通貨安の流れに、円が逆に強含みとなっています。

ただ、急激な円安相場も考えにくいこともあり、市場参加者は慎重に円ショートを作り始めていますが、急速に円安へ動く可能性も、過去の教訓から弱く、FRBの利上げ時期を巡っては『指標次第』と多くのFRB関係者が口をそろえていることを考えれば、今日の米経済指標で短期的な動きを狙う以外に方法は無さそうです。

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USDJPYは、先週120.50円の壁を超え、次の重要なポイントと考えられた121.50円の壁をも上抜け、底堅くなっていますが、円相場の特徴として0.5円と1円のレンジでそれぞれに大きなポイントがあります。

今回の122円が大きな壁となり、昨年12月上旬、今年3月上旬にこの水準で上げ止まっており、一気に狙えるか? 疑問も残り、時間を掛けながら121.50円を底固めが必要と思われます。

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米耐久財受注の予想は、前月比で-0.5%と前回の修正後4.7%から大幅ダウン、除輸送機器では逆に0.3%と前回の修正後0.3%と変わらずが見込まれています。ただ、この予想数値もバラつきが多く、今日の相場変動要因になる可能性もあります。

過去27回のデータでは、予想と実際との差では、前月比で最大15.10、平均2.38、除輸送機器・前月比で、最大2.20、平均では0.83と、前月比の差が大きいのが特徴となっています。

過去17回のデータでは、USDJPYの取引レートで、発表直後15分間の変動は、最大48pips(高値-安値)、平均で21pipsと、差が大きい指標の割には、変動幅が少ないのが特徴となっています。結果は、今日の米耐久財受注の予想にバラつきが多く、ある程度の動きは期待できますが、過去のデータからは逆張りは難しく、上下のポイントを狙い順張りで取引を考えたいと思います。

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≪今回の予想と前回の数字≫
耐久財受注
前月比=予想-0.5% 前回4.0%→4.7%、
除輸送機器 前月比予想0.3% 前回-0.2→0.3%


≪過去27回の予想と実際との差≫」
前月比
Max=15.10
Min=0.10
Ave=2.38

除輸送機器・前月比
Max=2.20
Min=0.10
Ave=0.83

≪USDJPY 過去17回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max48pips
Hi-low=Min6pips
Hi-low=Ave21pips

Open-Hi=Max30pips
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2015年5月26日(火曜)昨日25日、海外指標の動き

2015年5月26日(火曜)昨日25日、海外指標の動き

週明けの月曜日+英国・米国市場が休場で、相場変動は限定的。

大きな材料も見られず、注目の日本の貿易収支は黒字から赤字へ逆戻り。フィッシャーFRB副議長からは「利上げは時期ではなく、指標が左右」と、今後の米経済指標を見守る動きへ。

独G7を控え、カナダ財務相当局者から「外国為替相場の動きが議題として取り上げられる」と言い、最近の為替変動は「米国と欧州で見られる景気回復の動きを反映」と発言。

USDJPYは、先週末の上昇の流れを受け一時121.80円を試す動きへ。しかし、英国・米国が休場のなか積極的な買いも続かず、121.50円を割り込むも高値圏を維持。

EURUSDは、スペインの地方選挙で与党が敗北、IMF首席エコノミストのギリシャ予算案への疑問など相場を動かす主役となならないが、前週末から続くEURUSDの下落が続き、1.0960~1.1010のレンジで1.1000を割り込む動きが続く。

2015年5月25日月曜日

おはようございます。

今日は米国市場はメモリアルデー、英国はスプリング・バンクホリデーで休日となり、そうでなくてもブルーマンデーで動きにくい為替相場は、より動かないことが予想されます。

先週一週間続いたドルの買い戻しは、今週も続くのでしょうか? それとも、その前数週間では「米経済成長の停滞=FRB利上げ先送り」にドル売りが続いていましたが、その反動にドルが買い戻されただけなのでしょうか?

為替相場のカギを握っている(本当はそう思ってはいませんが)一人と言われている、イエレンFRB議長は、「年内の利上げの可能性」を示唆し、ユーロ圏はギリシャ問題がネックとなり英国は総選挙後の熱せられたマグマも冷えかけ、NZは利下げ期待に売り込まれています。

結論から言うと、ドル高というより、ロング・ウイークエンドまでのポジション調整であった可能性がより高いのではないでしょうか? これで振出に戻り、「相場のトレンド」を確認しながらの取引に逆戻りと考えます。

為替相場の後講釈をするのは簡単です。特に過去のチャートを見ながら、このシグナルを使い、「ここで買って」、「ここで利食って・・・・」いくら儲かった! などといのは、説得力があるようで、ないようで? 

もっとも統計学ですから、一つのアピールとしたはいいのでしょう。また、そう信じたほうがいいのかもしれませんが、何を信じるかはそれぞれの、「過去の教訓と実績」なのでしょう?

そうそう、あまり円相場に関しては、コメントしていませんが、別に嫌いなわけではありません。日々、理由を考えることもない相場展開が続く通貨だと思っているからです。

そうであれば、他の主要国の動向を考え、結果的に、円クロスが動く方向を考え、その結果、USDJPYが動くことを考えたほうが早いと考えるからです。

もちろん、数年前までのような、「日本発の円安」、円安が他の主要国の相場を動かしたこともあり、大きな方向転換には注意していますが、それは、非常に稀なことです。

ところで、日本政府は米国からオスプレーの購入費用は30億ドルとも言われていますが、支払いのためにUSDJPYを買ったのでしょうかね?

2015年5月24日日曜日

今週の為替相場を考える(5月25日~5月28日)


今週の為替相場を考える(5月25日~5月28日)

先週は、ドル売りへと変化? と思い、ドルロングは減らしてみたものの、流れは逆にドル買いへ。主要各国の通貨は不確実性の時期へと、突入!

USDJPYは、120.50円のレンジ上限を超え上値をトライするも、121.50円が壁となり120.50~121.50円の新たなレンジに収まりそうな雰囲気! 円売り需要が多いことは間違いないが、いつもながら、円売りが加速すると、意図的な発言だけが気になる。

EURUSDは、先週一週間通して続落。4月28日、EURUSDの買いがスタートした水準の1.1000に逆戻り。ここまで下げればEURロングもないだろう! ここで定石・・・。ギリシャ問題が解決するまでは、EURロングでEUR高センチメントが強まれば、売り!

ただし、ここまで下げれば、ニュートラルで、売ることもかなわず、じゃ、EURクロスでも考えるしかないが、EURGBPも最近のレンジ下限に近すぎ手を出せず。

GBPUSDは、1.58台失敗! 1.55台まで続落。ただ、英総選挙勝利時のスタート地点となる1.52~1.53までは下げきれず、GBPの強さだけは感じられ、ポジションはロング思考変わらず。チャンスがあればGBPクロスでロングを作りたいが、EURGBPは0.7100~0.7400のレンジ下限に近く、ちょっと?

AUDUSDは、先週一週間で市場センチメントとポジションは180度変化。流石に0.8150台→0.7800台まで下げれば、AUDロングはないだろう。0.7800がポイントで下げ止まることができれば、先のレンジとなる0.7800~0.8000~50のレンジの可能性もあるが、双子の通貨、NZDUSDが弱く、この動きを見ながら取引を考える必要もあり、AUDNZDも選択肢の一つだが、NZDUSDが今までのレンジ下限に近く、ちょっと心配。

NZDUSDは、NZ中銀の追加利下げの可能性と、通貨安誘導にいくら金利が高いからと言って、買いから入ることは難しい。ポジションは基本万年ロングからショートへと変化していることがロング思考者にとっては唯一の好条件。いっそう早く追加利下げでも実施して、NZD安になってくれたほうが、買いやすくなるのだが! まだ時間がかかりそう。0.7200~0.7700のレンジが続き、0.7200をWeeklyベースで割り込むと別世界。

USDCADは、7日のカナダ中銀の金融政策と声明が気になる。政策金利の据え置きはほぼ間違いないと思われが、声明は? 1.2300で上げ止まるのか? 1.2400を超えることはあるまい!

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さて、今週のメインイベントとは、米国・カナダ・英国のGDP・改定値と、カナダ中銀金融政策。

今週は、月曜日が米国と英国は祭日で、いつものスタートとちょっと異なる。また、最重要なイベントは少なく、主要国のGDPも改定値でやや鮮度は落ちるが、それなりに市場は反応することだろう。

特に、カナダ中銀の金融政策だが、政策金利0.75%の据え置きが予想されており、ほぼこれで間違いがないと思われるも、先の会合(4月15日)に「中銀声明=インフレ見通しはおおよそ均衡」に、カナダドル買いへと動いた経緯があり、今回も文言で相場が動きそうである。

それと、米国発の経済指標も多く、イエレンFRB議長、他多くが主張する通り、米利上げは「指標次第」とのこで、注目したい。

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5/25(月) 
日本貿易収支(通関ベース)
フィッシャーFRB副議長発言

5/26(火) 
NZ貿易収支
米耐久財受注
米新築住宅販売
米CB消費者信頼感指数

5/27(水)
カナダ中銀 金融政策発表

5/28(木)
ユーロ圏景況感指数・消費者信頼感指数
米新規失業保険申請件数
米中古住宅販売成約

5/29(金) 
日本全国消費者物価指数
英第1四半期GDP・改定値
カナダGDP前月比
米第1四半期GDP改定値
米シカゴ購買部協会景気指数
米ミシガン大学消費者信頼感指数

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