2014年4月18日金曜日

4月18日(金曜)昨日、海外市場の動き

4月18日(金曜)昨日、海外市場の動き



***** 昨日のポイント *****

◎イースター休暇で市場参加者は減少。
◎メルシュECB専務理事は、ユーロ高でインフレへの影響が継続すれば対処する。
◎ジューネーブ4者会談は、事態鎮静化の取り組みで合意。
◎米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は予想外に上昇。
◎米金利は上昇し、米株の下落も弱まり、ドルは全面高。


欧米のイースター休暇を明日に控えて債券市場は短縮取引の中、市場参加者も少なく、ジューネーブ4者会談は、事態鎮静化の取り組みで合意し、緊張感の緩和と、米製造業お景気指数も強く、メルシュECB専務理事のユーロ高懸念発言にユーロも弱く、終わって見ればドルは全面高。

アジア・欧州市場は、欧米のイースター休暇を明日に控えて、市場参加者も少なく、日経平均株価は前日と変わらず、アジア・欧州株も小幅な値動きに終始。ドル円は、海外市場の連休と、ジューネーブ4者会談を前に、円ショートポジションの巻き戻しに、USDJPYは102.00円を割り込み一時101.80円台まで下落。EURUSDは1.3850の上限を超え、続伸へ。
GBPUSDは、前日の強い雇用統計前後の1.6720近辺から続いた上昇も、利食いのポンド売りに1.6840台で上値が重くなる。AUDUSDは、0.9400の大台を達成できず、0.9340の上昇スタート地点近くまで続落。NZDUSDとUSDCADの動きは鈍い。

米国市場では、ジューネーブ4者会談で、事態鎮静化の取り組みで合意し、米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は予想外に上昇。米株も一時上昇し、米金利も上昇、ドル買い戻しが強まる。USDJPYは、102.40円台を維持、EURUSDは欧州市場の1.3860台を高値に、メルシュECB専務理事のユーロ高懸念発言も加わり1.3810まで続落、GBPUSDはアジア・欧州市場の1.6830台を高値に、1.6780台まで続落。AUDUSDとNZDUSDの下落は止まらず。


***** 発言・その他 *****

◎ロイターの欧州主要銀行の財務諸表分析=欧州主要30行は昨年2兆ユーロの資産を圧縮。
◎メルシュECB専務理事=ECBは為替相場をターゲットにしない。ユーロ高はインフレ見通しに大きく影響。ユーロ高でインフレへの影響が継続すれば対処する。
◎伊藤教授=日本の国債利回りもいずれ上昇し、GPIFは25兆円の国債を売却すべき。
◎プーチン・ロシア大統領=ウクライナ政府の軍投入は深刻な犯罪。ウクライナ危機は政治・外交手段での解決望む
◎ジューネーブ4者会談(ウクライナ、ロシア、アメリカ、EUの外相級4者でウクライナ問題を協議)=事態鎮静化の取り組みで合意し、暴力の即時停戦を呼び掛ける共同声明を採択。いかなる暴力、威嚇、挑発行為も自制が必要。武装解除し占拠建物は合法的な所有者に返還。ウクライナ国内で広範な対話実施が必要。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

9:30 JPY 黒田日銀総裁の講演
10:30 AUD 第1四半期 NAB企業景況感指数=前期比6(予想 前回8)
15:00 GER 3月 生産者物価指数=前月比-0.3%(予想0.0% 前回0.0%)、前年比-0.9%(予想-0.7% 前回-0.9%)
21:30 USD 新規失業保険申請件数=31.2万件(予想31.5万件 前回30.2←30.0万件)
21:30 CAD 3月 消費者物価指数=前月比0.6%(予想0.4% 前回0.8%)、前年比1.5%(予想1.4% 前回1.1%)、コア前月比0.3%(予想0.3% 前回0.7%)、コア前年比1.3%(予想1.3% 前回1.2%)→ 予想を若干上回り、直後にカナダドル買いが強まる。
23:00 USD 4月 フィラデルフィア連銀製造業景況指数=16.6(予想10.0 前回9.0)→ 予想を大幅に上回りドル買い戻しが続く


***** 今日の主な経済指標・その他 *****

イースター休日(欧米を含め、日本を除く主要国の多くは休場)

2014年4月17日木曜日

4月17日(木曜)昨日、海外市場の動き

4月17日(木曜)昨日、海外市場の動き

***** 昨日のポイント *****

◎中国の成長鈍化の危惧はひとまず払しょく。
◎NZの消費者物価は予想外に弱い。
◎麻生財務相は、GPIFが動き海外投資家が動き出すことを示唆。(間接的に円安を示す)
◎英雇用統計は予想外に改善。
◎米住宅着工件数と建設許可件数は弱く、米鉱工業生産と設備稼働率は強い。
◎イエレンFRB議長の講演は、予想よりハト派。
◎カナダ中銀は、予想通り政策金利の据え置き、中立バイアス。ポロッツ・カナダ中銀総裁発言にカナダドル売りが進む。
◎カナダ中銀は、GDP予測を下方修正。CPI予測を上方修正したが、一時的な要因で重要視せず。
◎ベージュブックは、米経済成長の拡大を確認。

世界的に株価は上昇。雇用の改善にポンドは上昇、中国の経済成長は予想を上回り、豪ドルも上昇、弱いCPIにNZドル売りが続き、ポロッツ・カナダ中銀総裁の「「利下げの可能性を閉ざすことはできない」との発言にカナダドルも弱い。円は、中国の予想を上回る経済成長や、麻生財務相の発言に、円売りが続く。

アジア市場は、予想を上回る中国のGDPに、豪ドルやリスク資産の買い戻し強まり、麻生財務相発言「GPIFの動きが6月以降に出てくると、外国投資家が動く可能性が高くなる」に、日経平均株価の400円超上昇し、円売り圧力が強まり、101.50~102.00円の上限を上抜けした。AUDUSDは、中国のGDPが予想より強く買いが続き、NZの消費者物価指数は弱く、NZDUSDは続落。EURUSDは1.3800を維持しながらも上昇力は鈍く、GBPUSDは前日の消費者物価指数後の下値トライが失敗、その反動に高値圏で推移。

欧州市場は、英雇用統計が予想より強く、ポンドは全面高で、GBPUSDは1.68台へ上昇。EURUSDも1.3850まで一時上昇したが、ユーロ圏の消費者物価指数が弱く伸び悩む。USDJPYは102.30円台まで上昇し、底堅い展開が続く。ロシア軍ウクライナ東部の町へ進行、緊張感が強まっている。

米国市場は、やや複雑。米住宅着工件数と建設許可件数は弱く、米鉱工業生産と設備稼働率は強く、売り買いが混在、米株は上昇。カナダ中銀は予想通り政策金利の据え置きを決定、GDP予測を下方修正、CPI予測を上方修正し、カナダドルの動きは鈍かったが、ポロッツ・カナダ中銀総裁の「利下げの可能性を閉ざすことはできない」との発言に、カナダドル売りが続く。ベージュブックは「大半の地区では経済活動が前回より拡大」に、米株は上昇を続ける。


***** 発言・その他 *****

◎カナダ金融政策に関する四半期報告書=総合インフレ率が2015年第1四半期に 2%に達するとの見通し(前回は2015年末までには2.0%に達せず)。インフレ要因はガソリンや天然ガスの価格、カナダドルの下落が主因で重要視せず。GDP予想2014年第1四半期2.5%→1.5%に引き下げ、2014年・2015年通年は2.5%で据え置く。PI予想第1四半期0.9%→1.3%、第2四半期1.2%→1.6%、コアCPI第1四半期1.0%→1.2%、第2四半期1.2%変わらず。
◎カナダ中銀=成長やインフレは徐々に強くなっている。 インフレの下振れリスク。 企業の設備投資は鈍く、年内はインフレ加速はあまり心配せず。次の政策金利変更のタイミングや方向性は、新たな情報がリスクバランスにどうように影響を及ぼすのかに左右。
◎ポロッツ・カナダ中銀総裁=利下げの可能性を閉ざすことはできない。次の行動については中立バイアス。加ドル安が一時的にインフレに影響。
◎麻生財務相=GPIFの動きが6月以降に出てくると、外国投資家が動く可能性が高くなる→ 円売りが強まり102円の大台を超える。
◎黒田日銀総裁=量的質的金融緩和は所期の効果を着実に発揮。
◎ロシア軍ウクライナ東部の町へ進行
◎米財務省・為替報告書(15日)=中国を為替操作国との認定を見送る。人民元は著しく過小評価。新興国など為替介入が世界経済の不均衡是正を阻害。
◎米地区連銀経済報告(ベージュブック)=12地区連銀中8地区が控えめながら穏やかに成長。大半の地区では経済活動が前回より拡大。
◎イエレンFRB議長=FRBは回復支援のため緩和策を公約。2016年までに完全雇用の復帰は考えられるが、取り組みを継続する。可能性は低いが、インフレ率が予想より早く対処を必要とする可能性。米金利は景気回復につれ上昇する必要がある。米労働市場では進展あった道のりは長い。



***** 結果、主な経済指標・その他 *****

7:45 NZD 第1四半期 消費者物価指数=前期比0.3%(予想0.5% 前回0.1%)、前年比1.5%(予想1.7% 前回1.6%)→ 予想外に弱くNZD売りが一時加速
10:30 AUD 3月 ウェストパック景気先行指数=0.0%(予想 前回-0.1%)
11:00 CNY 第1四半期 GDP=前期比1.4%(予想1.5% 前回1.7←1.8%)、年初来前年比7.4%(予想7.3% 前回7.7%)、前年比7.4%(予想7.3% 前回7.7%)
11:00 CNY 3月 固定資産投資=年初来前年比17.6%(予想18.0% 前回17.9%)、前年比17.6%(予想18.1%)→ 予想と前回を下回る
11:00 CNY 3月 小売売上高=年初来前年比12.0%(予想11.9% 前回11.8%)、前年比12.2%(予想12.1% 前回11.8%)→ 予想を若干上回る
11:00 CNY 3月 鉱工業生産=年初来前年比8.7%(予想8.8% 前回8.6%)、前年比8.8%(予想9.0% 前回9.7%)
15:15 JPY 黒田日銀総裁の講演
17:30 GBP 3月 雇用統計: 失業率=3.4%(予想3.5% 前回3.5%)、失業率=ILO方式12-2月 6.9%(予想7.1% 前回7.1←7.2%)、失業保険申請件数=-30,400人(予想-3万人 前回-3.7←-3.46万人)→ 予想より失業率と失業者数は低下、中銀フォワードガイダンスの利上げ検討開始目安の7.0%を超え、GBP買いが強まる
18:00 EUR 3月 消費者物価指数・確報値=前月比0.9%(予想1.0% 速報値0.3%)、前年比0.5%(予想0.5% 速報値0.5% 2月0.7%)、コア前年比予想0.8% 前回0.8%→ 前年比は予想と速報と変わらずだが、前月からは低下し2009年11月以来の低水準。
21:30 USD 3月 住宅着工件数=2.8%・94.6万件(予想97.3万件 前回92.0←90.7万件)、建設許可件数=前月比-2.4%・99.0万件(予想101万件、 前回101.4万件)→ 共に予想を下回る
22:15 USD 3月 鉱工業生産指数=前月比0.7%(予想0.5% 前回1.2←0.6%)、設備稼働率=79.2(予想78.7% 前回78.4←78.8%)→ 予想を上回りドル買いが強まる。設備稼働率は2008年6月以来の高水準。
22:15 USD 3月 製造業生産=1.4%(予想0.6% 前回0.8%)
23:00 CAD カナダ中銀金融政策発表=政策金利1.0%の据え置きを決定、予想通り
1:15 USD イエレンFRB議長の講演
3:00 USD 地区連銀経済報告(ベージュブック)
EUR 2月 経常収支=219億ユーロ(予想 前回254億ユーロ)、貿易収支=158億ユーロ(前回157億ユーロ)



***** 今日の主な経済指標・その他 *****

9:30 JPY 黒田日銀総裁の講演
10:30 AUD 第1四半期 NAB企業景況感指数=前期比予想 前回8
15:00 GER 3月 生産者物価指数=前月比予想0.0% 前回0.0%、前年比予想-0.7% 前回-0.9%
17:00 EUR 2月 経常収支・季調済=予想 前回253億ユーロ、季調前=予想 前回64億ユーロ
21:30 USD 新規失業保険申請件数=予想31.5万件 前回30.0万件
21:30 CAD 3月 消費者物価指数=前月比予想0.4% 前回0.8%、前年比予想1.4% 前回1.1%、コア前月比予想0.3% 前回0.7%、コア前年比予想1.3% 前回1.2%
23:00 USD 4月 フィラデルフィア連銀製造業景況指数=予想10.0 前回9.0

2014年4月16日水曜日

4月16日(水曜)昨日、海外市場の動き

4月16日(水曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

◎豪中銀議事録では金融政策の継続を示唆、豪ドル高をやや懸念。
◎中国成長の鈍化を懸念。
◎ウクライナ情勢の悪化を懸念。
◎日本の消費増税後の日本の景気を懸念。
◎英消費者物価の鈍化を懸念。
◎ユーロ高けん制発言が続く。


豪ドル売りが目立つ。中国のGDP発表を16日に控え、成長の鈍化が予想され、豪中銀議事録では最近の豪ドル上昇をやや懸念、ウクライナ情勢の緊迫化も豪ドル売りの材料として使われる。安全資産としての円買+景気鈍化懸念の円売りに、101.50~102.00円のレンジを脱しきれず。

アジア市場は平穏ながら、欧州勢の参入に円高、ポンド安、NZD安、カナダドル安と、ドル高の流れへと変化。日経平均株価は上昇したが、中国株は弱く、新興市場国株も弱含みで推移。

欧州市場は、英消費者物価指数の発表直前にGBPUSD1.6700~10のストップを付け急落、予想通りの結果に、一時1.6650近くまで下落後、逆に買い戻しが強まり、他の主要通貨の動きをリード。USDJPYは101.70~102.00のレンジで推移しながらも102円超えに失敗。AUDUSDは続落傾向が続き0.9380を割り込むと売りが加速。

米国市場は、注目のイエレンFRB議長のビデオ講演は注目点はなく、米消費者物価指数は若干強かったが動けず、NY連銀製造業景気指数は予想外に弱く、対米証券投資は予想外に増加するも材料にされず。ウクライナ政府は行政庁舎などを占拠している親ロシア派武装勢力の強制排除へ動き、緊張の高まりに安全資産買い+リスク資産売りへと動く。円は「政府は4月月例報告で景気判断を下方修正する方針」との報道に、円売りへ変化するも、102円台を回復できず。


***** 発言・その他 *****

◎豪中銀議事録=金利を変更する経済の変化は、過去1カ月でなかった。借り入れコストの低さが景気支援につながっている。歴史的に豪ドルは高水準で、最近の上昇で、バランスの取れた経済成長を支援する効果が弱まった。中国の成長率は、2014年初めに鈍化した可能性がある。
◎サバン仏財務相=過度なユーロ高は成長を阻害。
◎ドイツ経済省2014年経済成長見通し=2014年1.8%、2015年2.0%と、1月時点と変わらず。 
◎黒田日銀総裁(首相との会談)=2%の物価目標の道筋を着実にたどっている。達成に支障がきたせば躊躇なく調整する。
◎日経新聞=政府は4月月例報告で景気判断を下方修正する方針→ 円売りが強まる
◎イングリッシュNZ財務相=2014年・2015年度(7月~6月)予算で、財政収支が黒字転換の見通し。金利上昇の抑制で財政支出を抑制する方針。
◎ウクライナ政府=行政庁舎などを占拠している親ロシア派武装勢力の強制排除へ。
◎プーチンロシア大統領=ウクライナ政府の情勢に国連に非難声明を要請。
◎FRB公表の公定歩合会合議事録(3月分)=9地区連銀が公定歩合据え置き、3地区連銀が引き上げを求めた。大半は緩和的な現行の金融スタンスに満足→ 景気が緩やかなペースで拡大を続けるとの慎重ながら楽観的な見方を維持
◎イエレンFRB議長(ビデオ講演)=金融安定へのリスクに追加措置を講じることを検討。
◎ローゼングラインン・ボストン連銀総裁=完全雇用5.25%、インフレーション2.0%の回復ペースは遅くなる可能性



***** 結果、主な経済指標・その他 *****

8:01 GBP 3月 BRC小売売上高=前年比-1.7%(予想 前回-1.0%)
10:30 AUD 豪中銀議事録の公表
17:30 GBP 3月 消費者物価指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.5%)、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.7%)→ 2009年10月来、4年半ぶりの低い伸び、コア前月比0.2%(予想 前回0.7%)、 コア前年比1.6%(予想1.6% 前回1.7%)、小売物価指数(RPI)=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.6%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.7%)、実勢インフレ率(RPIX)=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.7%)、前年比2.5%(予想2.7% 前回2.7%)
17:30 GBP 3月 生産者物価指数: 出荷=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.1←0.0%)、前年比0.5%(予想0.3% 前回0.6←0.5%)、コア前月比0.1%予想0.1% 前回0.2←0.1%)、コア前年比1.0%(予想0.9% 前回1.1%)、仕入=前月比-0.6%(予想-0.2% 前回-0.5←-0.4%)、前年比-6.5%(予想-6.1% 前回-5.8←-5.7%)、コア前月比-0.5%(予想 前回-1.0←-1.1%)、コア前年比-5.8%(予想 前回-5.3%)→ 予想を上回る
18:00 GER 4月 ZEW景況感調査: 景気期待指数=43.2(予想46.0 前回46.6)、現況指数=59.5(予想51.8 前回51.3)→ 期待指数は弱く、現況指数は非常に強い 
18:00 EUR 4月 ZEW景況感調査: 現況指数=61.2(予想60.7 前回61.5)→ 予想を上回る
18:00 EUR 2月 貿易収支・季調済=150億ユーロ(予想150億ユーロ 前回139←141億ユーロ)、 季調前=136億ユーロ(予想100億ユーロ 前回8←9億ユーロ)
21:30 USD 3月 消費者物価指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.5%(予想1.4% 前回1.1%)、コア前月比0.2%(予想0.1% 前回0.1%)、コア前年比1.7%(予想1.6% 前回1.6%)→ 予想を若干上回る
21:30 USD NY連銀製造業景気指数=1.29(予想8.0 前回5.61)→ 新規受注が予想外のマイナスデ、予想を大幅に下回る
21:30 CAD 2月 製造業売上高=前月比1.4%(予想1.0% 前回0.8←1.5%)
21:45 USD イエレンFRB議長の講演
22:00 USD 2月 対米証券投資(ネットTICフロー合計)=1677億ドル(予想 前回870←830億ドル)、長期有価証券(長期TICフロー・株式スワップを除く)=857億ドル(予想300億ドル 前回77←73億ドル)→ 市場予想を上回る
23:00 USD NAB住宅建設業者指数=47(予想49 前回45←47)
22:00 CAD 3月 中古住宅販売件数=前月比1.0%(予想 前回0.3%


***** 今日の主な経済指標・その他 *****

7:45 NZD 第1四半期 消費者物価指数=前期比予想0.5% 前回0.1%、前年比予想1.7% 前回1.6%
10:30 AUD 3月 ウェストパック景気先行指数=予想 前回-0.1%
11:00 CNY 第1四半期 GDP=前期比予想1.4% 前回1.8%、前年比予想7.3% 前回7.7%
11:00 CNY 3月 固定資産投資=年初来前年比予想18.0% 前回17.9%
11:00 CNY 3月 小売売上高=前年比予想11.9% 前回11.8%
11:00 CNY 3月 鉱工業生産=前年比予想8.8% 前回8.6%
15:15 JPY 黒田日銀総裁の講演
17:30 GBP 3月 雇用統計: 失業率=ILO方式予想7.1% 前回7.2%、失業保険申請件数=予想-3万人 前回-3.46万人
18:00 EUR 3月 消費者物価指数・確報値=前月比予想1.0% 前回0.3%、前年比予想0.5% 前回0.5%、コア前年比予想0.8% 前回0.8%
21:30 USD 3月 住宅着工件数=予想96.8万件 前回90.7万件、建設許可件数=予想100万件、 前回101.4万件
22:15 USD 3月 鉱工業生産指数=前月比予想0.5% 前回0.6%、設備稼働率=予想78.8% 前回78.4%
22:15 USD 3月 製造業生産=予想0.6% 前回0.8%
23:00 CAD カナダ中銀金融政策発表=政策金利1.0%の据え置きを予想
1:15 USD イエレンFRB議長の講演
3:00 USD 地区連銀経済報告(ベージュブック)

2014年4月15日火曜日

4月15日(火曜)昨日、海外市場の動き

4月15日(火曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****


◎ユーロ高への、直接的、間接的な懸念が強まり、結果として追加緩和の必要性が強調。
◎ロシアの軍事介入が危惧されるウクライナ情勢の緊迫化。
◎強い米小売売上高にGDPが上方修正される可能性。
◎米議会予算局は財政赤字の大幅削減と対GDP比赤字の大幅削減を予測。

4月14日、週明けの為替市場は、週末のドラギECB総裁の「ユーロがさらに上昇すれば、追加緩和が必要になる」との発言に、ユーロ売りからスタート。ノワイエ仏中銀総裁、ボニチ・マルタ中銀総裁もユーロ高への、直接的、間接的な懸念を表明。結果として追加緩和の必要性が強調され、ユーロは全面安。ロシア軍関与によるウクライナ情勢の緊迫化が懸念され、強い米小売売上高に米GDPの上昇性の可能性が強まり、とシティーグル―プの好決算に米株が上昇し一時ドル買いが強まる。

週明けのアジア市場は、週末に、ノワイエ仏中銀総裁やドラギECB総裁が「ユーロがさらに上昇すれば、追加緩和が必要になる」と発言したことに端を発し、週明け早々にはユーロ下落からスタート。

欧州市場に入っても、ユーロ高への、直接的、間接的な懸念が強まり、ECBの追加緩和の可能性や、ウクライナ東部の緊迫化に、EUR売りはさらに加速。NZドルの下落、円の下落が始まるも、ポンドと豪ドルは小動き。

米国市場に入ると、米小売売上高が予想を上回り、シティーグループの好決算に、株価は上昇し、米議会予算局が財政赤字の大幅縮小を予測。ドルの買い戻しが強まり、USDJPYは102円台まで一時上昇、GBPUSD1.6700、EURUSD1.3810割れまで一時下落


***** 発言・その他 *****

◎クーレECB理事=資産買い入れは必要ならば利用する用意があるツール。追加緩和の可能性は排除していないが動向次第。必要なら責務の範囲内で非伝統的政策を用いることで理事会は一致。資産買い入れは量ではなく価格が問題。
◎ノワイエ・仏中銀総裁=ユーロの上昇でより緩和的な政策が必要になり、景気回復の妨げや、インフレ目標2.0%を阻害する。
◎ノワイエ・仏中銀総裁=ユーロ高は重大な関心事。最近のユーロ高はECBの金融政策では説明できない。米国との金利差や成長回復を考えればユーロは異常なほど強い。ECBは民間・ソブリン債の両方の買い入れが可能。
◎ノワイエ・仏中銀総裁=ECBは民間・ソブリン債の両方の買い入れが可能。ECBはユーロ高が自然に修正されることを望む。ユーロ高が加速すれば行動の必要性が高まる。行動はこれからの指標次第で行動する用意はある。
◎ドラギECB総裁(12日)=ユーロ高がユーロ圏のインフレ率低下の重要な要因。ユーロがさらに上昇すれば、追加緩和が必要になる。
◎国際通貨金融委員会(IMFC)・12日=低インフレが持続すれば、ECBは政策対応を検討すべき。
◎バイトマン独連銀総裁=為替相場はインフレ評価の要素の一つでユーロ相場の影響を考慮している。
◎ボニチ・マルタ中銀総裁=ユーロ圏経済への信頼感でユーロ相場を上昇。純輸出がユーロ圏経済を成長させるにはユーロ相場は理想より高い。中銀預金金利をマイナスに引き下げることで正しい方向へと動かすことができる。
◎英国連大使=重武装した数万人のロシア軍部隊がウクライナ国境付近に集結。
◎ドイツ政府報道官=ウクライナ東部の緊迫化した情勢で、ロシアが陰で関与している可能性がある。
◎ガブリエル・独副首相=ロシアは明らかに欧州の国境を超えて戦車を移動させる用意がある。
◎EU外相会合=対ロシア制裁の対象拡大で合意。
◎ウクライナ情勢の悪化=新ロシア派が東部施設を占拠、政府は期限付きで武装解除を指示したが期限切れとなり、ウクライナ政府はテロとみなし軍が強制的に排除する可能性が高まる⇒ ロシア軍の介入の可能性を危惧
◎米シティーグループ決算=第1四半期は市場予想を上回り、%の増益。
◎米議会予算局(CBO)=2014年会計年度の財政赤字改定値は、-4920億ドル(前年度-6800億ドル)へ縮小を見込む。対GDP比の赤字は、2.8%(前年度4.1%)へ縮小、2009年9.8%をピークに5年連続で縮小を見込む。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

18:00 EUR 2月 鉱工業生産指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.0%←-0.2%)、前年比1.7%(予想1.6% 前回1.6%←2.1%)
21:30 USD 3月 小売売上高=前月比1.1%(予想0.9% 前回0.7← 0.3%)、除く自動車=前月比0.7%(予想0.4% 前回0.3%)→予想を上回り一時ドル買いが強まる。 1年半ぶりの高水準で米GDPの上方修正の可能性が高まる。
23:30 USD 2月 企業在庫=前月比0.4%(予想0.5% 前回0.4%)、企業売上高=前月比0.8%(前回-1.1←-0.9%)


***** 今日の主な経済指標・その他 *****

8:01 GBP 3月 BRC小売売上高=前年比予想 前回-1.0%
10:30 AUD 豪中銀議事録の公表
17:30 GBP 3月 消費者物価指数=前月比予想0.2% 前回0.5%、前年比予想1.6% 前回1.7%、コア前月比予想 前回0.7%、 コア前年比予想1.6% 前回1.7%、小売物価指数(RPI)=前月比予想0.3% 前回0.6%、前年比予想2.5% 前回2.7%、実勢インフレ率(RPIX)=前月比予想 前回0.7%、前年比予想 前回2.7%
17:30 GBP 3月 生産者物価指数: 出荷=前月比予想0.1% 前回0.0%、前年比予想0.3% 前回0.5%、コア前月比0.1%予想 前回0.1%、コア前年比予想0.9% 前回1.1%、仕入=前月比予想 前回-0.4%、前年比予想-6.1% 前回-5.7%、コア前月比予想 前回-1.1%、コア前年比予想 前回-5.3%
18:00 GER 4月 ZEW景況感調査=予想46.0 前回46.6、現況指数=予想50.5 前回51.3
18:00 EUR 4月 ZEW景況感調査=予想60.7 前回61.5
18:00 EUR 2月 貿易収支・季調済=予想 前回141億ユーロ、 季調前=予想85億ユーロ 前回9億ユーロ
21:30 USD 3月 消費者物価指数=前月比予想0.1% 前回0.1%、前年比予想1.4% 前回1.1%、コア前月比予想0.1% 前回0.1%、コア前年比予想1.6% 前回1.6%
21:30 USD NY連銀製造業景気指数=予想8.0 前回5.61
21:30 CAD 2月 製造業売上高=前月比予想1.0% 前回1.5%
21:45 USD イエレンFRB議長の講演
22:00 USD 2月 対米証券投資(ネットTICフロー合計)=予想 前回830億ドル、長期有価証券(長期TICフロー・株式スワップを除く)=予想146億ドル 前回73億ドル
23:00 USD NAB住宅市場指数=予想50 前回47




2014年4月13日日曜日

今週の経済指標・発言の注目点(4月14日~4月18日)

今週の経済指標・発言の注目点(4月14日~4月18日)


今週は、18日(金曜)がイースターで主要市場が休場となり、週内のポジション調整が前倒しされ、早めに始まる可能性や、新たポジション・テークする動きが弱まることが予想されますが、今週の注目点を週初から順に確認してみたいと思います。

14日(月)
◎ノワイエ仏中銀総裁の講演=最近の発言はユーロ高をけん制することが多くなっていますが、過去の発言に対しては市場の反応は鈍いのが実情です。

15日(火)
◎豪中銀議事録の公表=4月1日の声明では、政策金利を低水準で据え置く必要があることが前回の理事会で示されたほか、豪ドルの上昇を懸念しているが、強い豪ドル高けん制発言もありませんでした。さて、議事録では豪ドルに関しと、政策金利に関しての内容を注視。
◎英消費者物価指数=前月より低下が予想されており、強い内容にはポンド買いの動きが強まりますが、弱い結果にもポンド売りは限定的と思われます。
◎米消費者物価指数=前年比が前回より強い予想で、いつも通り短期的に影響力が強くなります。
◎イエレンFRB議長の講演=4月9日のFOMC議事録では、先に示した「量的緩和終了後6ヵ月での利上げを示す議論」はなく、市場は彼女の「思いつき発言では?」と疑い、ドル売りへと変化しましたが、その真意は?

16日(水)
◎NZの第1四半期・消費者物価指数=前期比・前年比共に前期より上昇が予想されており、NZ買いの材料にされやすくなっています。
◎中国の第1四半期・GDP=中国の景気拡大に陰りが見られ、目標値の7.5%を下回る前年比7.3%の予想は、既に相場に織り込み済みで、7.5%を超えるとリスク資産買いに動き安くなります。
◎黒田日銀総裁の講演=8日の「追加緩和の検討をしていない、逆方向の調整の余地もある」とのサプライズ発言は、市場に織り込み済みで円高方向への期待も薄い。
◎英雇用統計=失業率の改善と、失業者数の減少が予想されています。最近のポンド安の動きに反して、雇用の改善が強まれば、ポンドの買い戻し材料として利用されやすくなります。
◎カナダ中銀・金融政策発表=政策金利1.0%の据え置きは固いと思われますが、いつもながら声明の内容で相場が動くことが多く見られます。7日発表のカナダ中銀第1四半期企業景況感調査では、「カナダドル安と米経済の改善で企業センチメントは良好」とのことで、下落傾向にあるカナダ円の相場の下支えになるのか? 注目しています。
◎イエレンFRB議長の講演=講演内容を見守ることにしますが、15日の内容の世襲と思われます。

17日(木)
◎黒田日銀総裁の講演=講演内容を見守ることにしますが、16日の内容の世襲と思われます。
◎カナダ消費者物価指数=前月比が前回よりも弱く、前年比が強いことが予想されていますが、予想外の数字では短期の相場への影響は大きいものがあります。



最新の米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション)4月8日分、市場センチメントは様変わり?

最新の米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション)4月8日分、市場センチメントは様変わり?


最新4月8日付けのデータからは、7通貨ペア(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットショートポジションは減少を続け、ドル先安センチメントが強まり、合計のショートポジションは-17,581コントラクトで、この数字だけを考えれば、昨年11月5日以来続いた、ドル高センチメントが変化する直前に近づいています。

円は、ネット-87,462(+1,176)コントラクトで、昨年10月23日以来続いている、ネットショートポジションに変わりはなく、このデータ集計日の4月8日に101円台ミドルを付けていることを考えれば、目先の円高傾向にもかかわらず、市場参加者の円先安センチメントが根強いことが裏付けられます。

ユーロは、ネット+23,300(-9,938)コントラクトで、ロングポジションを維持しているものの、過去3週に渡り減少を続けています。この主な要因は、当局者のユーロ高けん制発言と、将来の追加緩和の思惑による、将来的なユーロ先安センチメントです。逆に、欧州危機から不活した南欧諸国への旺盛な欧州への投資拡大傾向と、堅調なドイツ経済への信認は厚く、これらのマイナス材料にもかかわらず、ネットロングで、かつ、EURUSDは1.38台を維持していることは、センチメントよりも実需による本物のユーロ買いが続いていることを裏付けていります。

ポンドは、ネット+46,477(+12,905)コントラクトで、昨年11月26日からロングポジションを維持し、過去4週連続で微増となっています。ウクライナ問題によるロシアからの資金逃避や、将来の利上げ期待が高い通貨の一つです。引き続き他の通貨をリードする動きが続くと予想しています。

豪ドルは、ネット+3,310(+8,190)コントラクトで、昨年5月14日以来、長期間続いたネットショートから脱却、初めてロングへと変化した、記念すべき週でした。豪ドル高けん制発言や利下げ観測は、現時点で払しょくされ、長期的な豪ドル安センチメントは大きく変化しています。今後の、貿易収支や雇用統計の数字が悪化すれば、話は別ですが、現時点では引きずっていた過去の豪ドルショートポジションの巻き戻しを継続中。



「FX座談会」開催のお知らせ

「FX座談会」開催のお知らせ

恒例の、045fund主催のFX座談会を下記の通り開催いたします。
045FundのFXトレーダー井上氏と、私も参加いたします。

コーヒーなどを飲みながら、気楽にFX論議や雑談など語り合いたいと思います。

日時:4月26日(土)15時~17時
場所:都内喫茶店(参加人数により場所が変わります)
会費:1,000円前後
締切:4月21日(月)まで


ご参加希望の方は、以下のメールアドレスから 「参加希望」と記入の上、
氏名、連絡先(メールアドレス)、参加人数をお知らせください。
お申込み先は、e-mail   045fund@gmail.com