2013年8月3日土曜日

米FOMC、BOE金融政策委員会、ECB理事会、米GDP、米雇用統計と、重要なイベントが終わった。

IMMポジションの最新版(7月30日付け)では、円・ユーロ・ポンド・スイスフラン・カナダドル・豪ドル・NZドルのショートは227,216枚と前週の253,068から減少し、ドル高の流れがやや弱まっている。ただ、31日のFOMC、強い米GDP、米雇用統計、米失業率は、この数字に反映されていない。

円ショートは最も多く高水準ながら、6月25日以来初めて減少、引き続き投機的なショートポジションが大きい。

豪ドルのショートはそれに次、利下げの思惑は消えず、自国通貨安政策が継続中で、円ショートに迫る勢いに拡大した。

逆に、ユーロ圏は、最近のユーロ圏経済の回復を反映し、7月2日から拡大したショートポジションが、久々に急減した。

また、ポンドとNZドルのショートポジションは変わらず。

7月30日と8月2日の終値を比較すると、USDJPY98.024→98.934、EURUSD1.3261→1.3279、GBPUSD1.5235→1.5288、AUDUSD0.9061→0.8903、ドル指数81.829→81.931と、全体としてドル小幅高傾向ながら、ユーロとポンドは強く、豪ドルと円は弱くなっており、この数字に加味する必要がある。






週間の変動率を比較してみると、一目瞭然で、主要通貨(USDJPY+0.58%、EURUSD-0.01%)の変動率は極めて小さいのに比べ、AUDUSDとNZDUSD(AUDUSD-3.87%、NZDUSD-2.98%)はとび抜けて大きい。

週間の変動率を比較してみると、一目瞭然で、主要通貨(USDJPY+0.58%、EURUSD-0.01%)の変動率は極めて小さいのに比べ、AUDUSDとNZDUSD(AUDUSD-3.87%、NZDUSD-2.98%)はとび抜けて大きい。





リーマンショックの大変動は別格としても、AUDUSDは、0.9000の大台を割り込み、2010年9月の水準に逆戻りし、下落率は、6月21日の-3.68%をも上回り、2011年9月23日の週-5.61%に次ぐワースト記録で、なかなか底値感がでてこない。



1991年からのWeeklyチャートでは、2010年10月に1.0のパリティーを超えてから続いた大枠0.95~1.10の相場の下限を割り込み、200週移動平均線も割り込み、ついに0.90をも割り込んでいる。

単なるフィーリングで具体的に説明することは難しいが、0.80~0.90の水準は長期的な買いゾーンに入っていると思えてならない。



週末金曜日は、既にご存じのとおり、サプライズの米雇用統計にドル全面安。

週末金曜日は、既にご存じのとおり、サプライズの米雇用統計にドル全面安。米非農業部門の雇用者数が18.4万人の予想に反し、16.2万人と少なく、6月、5月も下方修正されたことで、米債券利回りは低下し、ドルは全面安、それが功を奏したのか、米株価高値更新。ただ、数字だけ見れば、前回6月の雇用統計の行き過ぎた上昇の反動に思われてならない。

同時刻に発表された、米個人消費支出は、予想通りながら前回を大幅に上回り(前月比0.5% 予想0.5% 5月0.2←0.3%)、コアPCE価格指数も上昇し(前月比0.2%(予想0.2% 5月0.1%)、増税の影響も薄れ、雇用と住宅市場の改善により、下期は加速すると思われている

結論とした、市場が大騒ぎするほど、悪い数字に思えないが、振り出しに戻ったことに変わりない。直前に発表された、主要な米経済指標は強く、ADP全米雇用報告はが強い数字で、週間新規失業保険申請件数も改善傾向が続いていたことで、市場参加者の思惑が外れた失望感による、ドル売りで、前日の水準に戻しただけと考えたい。

USDJPYは下落し円高へ。99.94まで続伸したが100円台を達成できず、弱い米非農業部門雇用者数に、99円割れまで下落、戻りも99.40止まりで98.60円台まで一時下落続落。

EURUSDはユーロ高だが前日の下げを戻しただけ。大枠1.3190~25の狭いレンジから、弱い米非農業部門雇用者数に1.3280台まで上昇、1.3230台を底値に1.3294まで上昇したが、1.3300台をトライできず。

AUDUSDは続落。欧州市場は0.8880割れまで下落、弱い米非農業部門雇用者数に直後0.8970近くまで上昇したが続かず、0.8870まで下落、結局は0.8890~35のレンジへ。

EURGBPは続落。弱い米非農業部門雇用者数はもちろんのこと、強い英建設業PMI、英国立経済社会研究所が英経済成長見通しを引き上げ、結果、0.8740台→0.8670台へ下落、GBPJPYを含め、クロスではポンドの強さが目立った。

円クロスは複雑。EURJPYはほぼ変わらず(-0.06%)、GBPJPY(+0.48%)は円安、AUDJPY(-0.84%)+NZDJPY(-1.33%)と大幅な円高。

日本株は大幅高(+3.29%)で、7月16日からの急落分を戻し、豪株も大幅上昇(+1.09%)、NYダウは小幅上昇にとどまったが(+0.19%)高値を更新、中国株は小幅上昇(上海総合+0.02%)。

米債利回りは前日の上昇幅を戻し、ほぼ31日の水準に逆戻り(10年債利回り2.6%←1日2.71%←31日2.59%)。日米金利差も縮小(1.78%←1日1.91%←31日1.79%)。

2013年8月2日金曜日

さあ、今日は金曜日で、米雇用統計が控えている。先の米GDPからは良好な米経済指標が続き、株高+ドル高へと動いているが、その流れを継続できるのか?

さあ、今日は金曜日で、米雇用統計が控えている。先の米GDPからは良好な米経済指標が続き、株高+ドル高へと動いているが、その流れを継続できるのか?

失業率予想は7.5%(6月7.6%)、非農業部門雇用者数予想は18.5万人(6月19.5万人)。それと、個人消費支出は、前月比予想0.5%(6月0.3%)。

31日に発表された、7月のADP全米雇用報告=20万人(予想1.8万人 前回19.8←18.8万人)で、1日に発表された、7月のチャレンジャー社米企業人員削減数=前月比-4.2%、37,701人(前回39,372人)で、改善景況を示していた。

市場センチメントを考えれば、失業率は7.5%の可能性は高く、ブレの大きい非農業部門雇用者数が問題で、20万人の大台に乗ればドル買いへと動き、16.5万以下であれば、期待を裏切る結果に売られやすくなると予想している。

USDJPYは、スローストキャスティクスはローバンドで買いへ変化し、21日指数移動平均線の99.07を超えたことで、この水準が下値のポイントとなっている。

また、下降トレンドの上限となる100.00円が上値のポイントとなり、この水準を超えて終わるようであれば、続伸となるが、市場参加者が大幅に減少しているこの時期を考えると、急伸も考えにくい。

IMFが発表した、「各国の経済政策が世界に及ぼす影響を分析する報告」が興味深く思えた。

IMFが発表した、「各国の経済政策が世界に及ぼす影響を分析する報告」が興味深く思えた。
→ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130802/k10013479901000.html

◎日本の財政再建が遅れ、日本国債の信頼が揺らげば、世界全体の成長率を大きく押し下げるおそれがある。
◎10%程度の円安が続けば、中国や韓国などの成長率が0.1%~0.2%下がる。
◎日本の長期金利が2%上昇すると、世界全体のGDPが=2%下落へ

市場の目は米経済指標にくぎ付け! 強い米経済指標にドル全面高+円全面安。

先日のFOMCは量的緩和の継続を示しただけで終わり、9月18日の次回FOMCまでの米経済指標に焦点が当てられている。その中で、先の米第2四半期GDPは強く、昨日の米チャレンジャー社米企業人員削減数は改善、米新規失業保険申請件数も改善、米ISM製造業景気指数は2年ぶりの改善。

そして、米10年債利回りは大幅上昇し(欧州債も上昇)、米株も上昇し(世界的に上昇へ)、ドルインデックスも上昇(+1.08%)へ、原油価格も大幅上昇へ(+2.45%)。ただし、金価格だけは下落(-1.04%)。

USDJPYは大幅続伸(1.71%)。強い米経済指標とリスク選好に上昇、クロスを含め円は全面安、大枠97.66→99.57と約1円上昇、安値引けで99.60直前まで上昇。

EURUSDは続落(-0.71%)。再び1.3200~1.3300のレンジへ。強いユーロ圏PMI、ECB理事会では新たな利下げの協議もなく、EUR買い材料にも、強い米経済指標にドル全面高の流れに続落し、一時1.3200を割り込み、戻りは限定的。

AUDUSDは続落(-0.62%)。0.8950を底値に一時下げ止まったが、0.9000の大台を超えられず、強い米経済指標にもリスク選好の買いとはならず、逆に一時0.8910を割り込む。

◎米チャレンジャー社米企業人員削減数は、前月比は削減幅が大幅減少=前月比-4.2%、37701人(前回39,372人)、前年比+2.3%(前回4.8%)
◎米週間新規失業保険申請件数は、予想を上回る改善にドル買いが一時強まる=32.6万件(予想34.5万件 前回34.5←34.3万人)
◎米ISM製造業景気指数は、予想・前回を大幅に上回り2年ぶりの高水準で、米景気の拡大が期待されドル買いに動く=55.4(予想51.5 前回50.9)、新規受注58.3(前回51.9)、雇用54.4(前回48.7)、価格49.0(前回52.5)

◎ユーロ圏製造業PMI・改定値は、速報値から上方修正=50.3(予想50.1 速報値50.1)
◎ECB理事会は、政策金利0.5%の据え置きを決定=下限金利の中銀預金金利も0.0%に、上限金利の限界貸出金利も1.0%にそ据え置いた
◎ドラギECB総裁の記者会見では、フォワードガイダンスで主要政策金利は現行水準にとどまるか、長期間低水準は据え置かれるとの方針を再表明、少なくとも2014年にかけ低金利を維持する見通し、利下げ協議の有無は示さず=「インフレ期待は引き続き抑制」、「景気が上向いている兆候もみられる」、「政策を通じ、今年と来年の経済活動の緩やかな回復を支援」→ 利下げについて広範囲の協議はなく、欧州銀行間取引金利が上昇へ

◎英製造業PMI・改定値は、速報値から大幅上方修正=54.6(予想 速報値52.9)
◎BOE金融政策委員会は、政策金利0.5%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを決定=直後はGBP買いが強まる。 声明はなく 8月7日インフレ報告を公表しフォーワードガイダンスについて説明を待つ動きへ

2013年8月1日木曜日

注目の、BOEとECBは、共に政策金利を据え置き、予想通りの結果に為替市場は大きな変化はなかったが、米週間新規失業保険申請件数が、予想を大幅に上回る改善に、昨日のGDPの拡大、雇用の改善への期待とで、ドル買いの流れが強まる。



AUDUSD+NZDUSDの下げ幅も大きくなり、AUDUSDは豪中銀理事会で利下げ観測も強く、0.900~0.9300の300ポイントレンジから、0.8700~0.9000の300ポイントレンジにはいるのでは? と思うほど上値が重い。0.90台を復活することができるのか!?

USDJPYはついに98.80台を超え徐々に底値を切り上げ、21日指数移動平均線の99.01を終値で上回ると、次の99.70円が視野にはいってくる。

BOE金融政策委員会は、政策金利0.5%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを決定=直後はGBP買いが強まる。 声明はなく 8月7日インフレ報告を公表し、カーニー総裁が財務相へフォーワードガイダンスについて説明を待つ動きへ

ECB理事会は、政策金利0.5%の据え置きを決定=下限金利の中銀預金金利も0.0%に、上限金利の限界貸出金利も1.0%にそ据え置いた

ドラギECB総裁の記者会見では、主要政策金利は現行水準にとどまるか、長期間低水準は据え置かれるとの方針を再表明、少なくとも2014年にかけ低金利を維持する見通しを示した=「インフレ期待は引き続き抑制」、「景気が上向いている兆候もみられる」、「政策を通じ、今年と来年の経済活動の緩やかな回復を支援」

米週間新規失業保険申請件数は、予想を上回る改善にドル買いが一時強まる=32.6万件(予想34.5万件 前回34.5←34.3万人)

欧州市場の動きは?

米財政引き締めがなければ米経済は大幅拡大していたはず、との発言が多い昨今。注目の米第2四半期GDP速報値は、予想外の増加となったが、集計一部変更+前期大幅下方修正で、どうも素直に信じられず。

FOMCは低インフレを懸念、住宅ローン金利の再上昇を懸念、財政引き締めが経済の足かせを懸念。そして、注目された変更はなく、この結末は、9月のFOMCまで持ち越された。

特に、米株が上昇するではなく、米債券利回りが上昇するではなく、為替相場だけが右往左往し、AUDUSDがついに0.9000の壁を割り込み、一人負け。

本日は、BOE金融政策委員会とECB理事会が注目されるが、共に現行政策の維持が予想されており、昨日のFOMCの結果から見ても、その流れになる可能性が高いと思われる。問題は、前回に初めて示した、フォーワードガイダンスの変更があるか? または、予想外の発言があるのか?

では、なにもなければ、EURUSD+GBPUSDはどう動くのだろうか?

ユーロ圏+英国共に、最近の経済指標は若干ながら改善傾向を示し、本日のユーロ圏製造業PMI・改定値も上方修正され、英国もしかりで、上方修正の幅は大きく、英国・ユーロ圏の株価は堅調に推移している。

EURUSDは、1.33台を昨日達成したが、なぜか買いが続かず、その反動を危惧している。1.3200を割り込み、後に1.32台を回復できなければ、下値リスクが高くなるが、結局は1.31~1.33のレンジへ。

GBPUSDは、1.54台のトライを失敗し売りへ変化してから、久しい。1.51台を維持できれば、1.51~1.53のレンジが考えやすいが。 興味深いのはEURGBPで、0.8700を割り込むと、いや、余裕を見て0.8680近辺を割り込むと、売りへと変化しやすいのだが!

猫の目のようにくるくる変わる日経平均株価。アジア市場はこの乱高下についていけないが、今日は14000円台を回復する2.47%の大幅上昇。最近は、1%台の変動は当たり前になってきている。

その理由もよくわからない。コメントでは、円安だから! 中国中国国家統計局の製造業PMIが50を超え前回より上昇したから! などあるが、為替市場では、株安だから円安との声も多く、中国製造業PMIもHSBCは下方修正しており、なにがなんだかよくわからないのが、現実。

ただ、中国政府は今日も、内需刺激策を発表したり、資金供給を積極的に実施し、どうも、中国発のリスクは弱まりつつある。

こんな中で、USDJPYは3日間98円中心の相場で、下値をトライしたが、97.50のオプションバリアを割り込むことに失敗し、過去3日間の高値を更新。最近の下降トレンドを維持しながらも、99円台を達成すれば、99.70~80円までの上昇余力も出てくる。

逆に、リスク(大きなリスク)は、96.50円を割り込むと、やや大きな下値リスクがでてくるが、市場では大口の買いが96.50~70円で待っているとのウワサが流れている。はて? 本当か否か?



今日から8月が始まる。予想外に上昇した、米第2四半期GDPは前期が大幅下方修正され、集計方法も一部変更があり、上振れするリスクも予想されていた。また、FOMCも、金融緩和の継続と当面続けることが予想されており、サプライズではなかったのでは?

今日から8月が始まる。予想外に上昇した、米第2四半期GDPは前期が大幅下方修正され、集計方法も一部変更があり、上振れするリスクも予想されていた。また、FOMCも、金融緩和の継続と当面続けることが予想されており、サプライズではなかったのでは?

ただ、25日のWSJ紙で記載されたような、フォーワードガイダンスの変更も無く、今回は、物価下落の懸念が見られ、経済活動のペースは、緩やか→緩慢に変更された点が異なり、これに反応したように思えてならない。

もっとも、次回9月のFOMCまで、今後の米経済指標で相場が変動することは避けられないが、政策変更はなく、多くの関係者やこれで、ゆっくりとサマーバケーションに入ることができ、既に入っている人も安心して楽しむことができそうででは?

しかし、8月は過去において、大きな変化が生じることが多く、予想外の変動に注意が必要となっている。

◎1997年7月 アジア通貨危機」 
◎1998年8月 ロシア危機」 
◎1998年9月 LTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)破綻」 
◎2001年 9.11米同時多発テロ事件」
◎2008年9月15日 リーマンショック」
◎2009年10月 欧州債務危機」
◎2011年8月5日 「S&Pが米国の格付けを引き下げる」

さあ、今年は?!

注目の米GDPは、前期が大幅下方修正されたが、予想を上回る上昇にドル買いへ動き、FOMCは資産買い入れの縮小の言及はなく、景気回復の後押しに量的緩和を継続。結果は、売り買い交錯、通貨間でも動きが異なり、ドルインデックスは小幅下落。

注目の米GDPは、前期が大幅下方修正されたが、予想を上回る上昇にドル買いへ動き、FOMCは資産買い入れの縮小の言及はなく、景気回復の後押しに量的緩和を継続。結果は、売り買い交錯、通貨間でも動きが異なり、ドルインデックスは小幅下落。

EUR高で、クロスを含めEURは全面高。AUD安で、クロスを含め全面安。JPYは強弱混在、USDJPY(-0.17%)+AUDJPY(-1.07%)+NZDJPY(-0.28%)+GBPJPY(-0.36%)と小幅円高、EURJPY+CADJPY+CHFJPYは小幅円安。米株は軟調で、原油価格は大幅上昇、米10年債利回りは上昇へ。

USDJPYは、3日間連続で98円を中心に、米GDPで上昇しFOMCで下落、大枠97.60~98.50のレンジで98円を中心の動きへ(-0.17%)。

EURUSDは、独失業者数が減少し1.3300をトライ、強い米GDP後の安値1.3209から反発、クロスのユーロ買いが続き一時1.3345まで上昇、FOMC後に1.3344まで上昇、終値は1.3300で上値ブレークの確認できず(+0.29%)。

AUDUSDは、長かった0.9000~0.9300のレンジ下限をついにブレーク。強い米GDPに0.9000の壁をブレークし一時0.8936まで下落、FOMC後には一時0.9000台を回復したが、終値では.9000を割り込む(-0.90%)

日経平均株価は再び下落し前日の上げを全て消す、終値13,668.32(-201.50 -1.45%)

NYダウは小幅下落、強い米ADPやGDPにもかかわらず、終値5,499.54(-21.05-0.14%)


FOMC声明は
資産買い入れの縮小に関しての発言はなく、景気回復の後押しに量的緩和を継続、量的緩和を縮小しても、かなりの期間緩和策を継続。失業率6.5%、1~2年のインフレ見通しが2.5%を超えない限り、政策金利をゼロ付近に据え置く方針を再確認

→「月間850億ドルの資産買い入れを継続」、「財政引き締めが経済の足かせ」、「住宅ローン金利の再上昇を懸念」、「低インフレを懸念、継続すれば景気拡大の妨げになる(物価下落を懸念、中期的には2%目標に向かう)」
→「雇用情勢は改善しているが、依然高止まり」、「住宅市場は改善」
→「ブラード・セントルイス連銀総裁は、前回反対から賛成へ、カンザスシティー・ジョージ
連銀総裁だけは、反対を継続」
→「前回の、経済活動のペースは、緩やか→緩慢に変更」

◎米第2四半期GDP・速報値は、予想を大幅に上回る上昇となったが、前期は大幅に下方修正へ、一時ドル買いが強まる=前期比年率1.7%(予想1.0~1.2% 前回1.1←1.8%)、デフレーター=前期比0.7%(予想1.1% 前回1.3%)、個人消費支出=前期比1.8%(予想1.4% 前回2.3←2.6%)、PCE価格指数=0.0%(前回1.1%←1.0%)、コアPCE価格指数=0.8%(前回1.4%←1.3%)→ 民間設備投資が増加し、政府調達の減少ペースが大きく鈍化したことで、個人消費支出の伸びの低下などの影響が相殺

◎GDPの集計方法の変更、成長率押し上げ効果も=今回から、測定基準を改定し、研究開発費を投資に計算、GDPは年間0.2~0.3%拡大すると予想。 映画・書籍の芸術作品の製作費への投資も計算される、この計算基準は2008年の国連で合意されており、米国以外でEUは来年から導入を予定している)

◎ADP全米雇用報告は、前月が上方修正され、予想をも上回る=20万人(予想1.8万人 前回19.8←18.8万人)

◎米シカゴ購買部協会景気指数は、前回を上回るが予想にとは届かず=52.3(予想54.0 前回51.6)、新規受注53.9(前回54.6)、仕入価格63.6(前回59.9)、雇用56.6(前回57.8) 



2013年7月31日水曜日

嵐の前?(米GDP+FOMC)は、円ショートカバーによる円高!

嵐の前?(米GDP+FOMC)は、円ショートカバーによる円高!

月末の特殊要因もあるが、米第2四半期GDP速報値と、FOMCの2大イベントを前にして、敢えてリスクを取る市場参加者は少ないと思いながらも、気がつけば、ドル高+円高へ動いている。

市場の予想は米第2四半期GDPの予想は前年比年率1.0~1.2%で、前期1.8%からの低下が見込まれ、FOMCでは、政策変更がないことが予想されているが、フォーワードガイダンスに変更があれば、それなりに相場へのインパクトは大きい。

今現在までの(午後8時30分)では、USDJPYは、97.60円でなんとか下げ止まりながらも、クロスでは円高が進み、CHFJPY=105.10割れ、GBPJPY=148.50割れ、AUDJPY=88.20割れ、CADJPY=94.80割れと、円高のオンパレード。

EURJPY=129.40円を割り込み、上昇トレンドラインの下限をブレークし、さらなる下落余地が強まり、124.952→132.731、50%=128.842、61.8%=127.924が下値のポイントになっている。(EURJPYのDailyチャートを参照)



欧州発の材料も今日は多かったが、EURUSDの1.33トライの買いは失敗し、元の水準に逆戻り。

◎欧州復興開発銀行(EBRD)調査では、海外銀行が中東諸国(除くロシア・トルコ)から、GDPの0.7%相当の資金を引き上げた=欧州新興国に対する市場センチメントの悪化で、資金引き揚げに拍車が掛かる可能性を懸念、デレバレッジの動きが中東欧のシステムリスクとなっていないかどうか注視することが非常に重要。

◎独小売売上高は、 前回・予想を大幅に下回り、一時EUR売りが強まる=前月比-1.5%(予想0.0% 前回0.7←0.8%)、前年比-2.8%(予想0.4% 前回0.8←0.4%

◎独雇用統計は、→失業率は予想・前回と変わらずだが、失業者数は予想より減少し、一時EUR買いが強まる=失業率6.8%(予想6.8% 前回6.8%)、失業者数増減-0.7万人(予想0.0万人 前回-1.3←-1.2万人)

◎ユーロ圏失業率は、 失業率は前回・予想と変わらずだが、失業者数は2011年4月以来初めて減少=12.1%(予想 前回12.1←12.2%)、失業者=前月比-2.4万人

◎ユーロ圏消費者物価指数・速報値は、 前回・予想と変わらずで、引き続きECBが緩和を継続する可能性が高まり、EUR売りが強まる=前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)、コア前年比=1.1%(予想1.6% 前回1.2%)

本日、米GDP速報値と、FOMCがあり、欧州では月末の特殊要因による為替変動もいつもながら、予想される。そのような状況では本格的に動くことはできないが、値動きは明らかにUSDJPYの上値が重い展開となっており、重要なイベントを控えながらも、円高傾向が続くことが予想される。

EURUSDは、独小売売上高が、前回・予想を大幅に下回り、1.3250台→1.3240台まで一時EUR売りが強まった=前月比-1.5%(予想0.0% 前回0.7←0.8%)、前年比-2.8%(予想0.4% 前回0.8←0.4%)。しかし、1.3241を底値に大口の買いに1.3260台を回復し、独失業者数が予想を下回ると、EUR買いが加速し、1.3290台まで上昇( 失業率=6.8%(予想6.8% 前回6.8%)、失業者数増減=-0.7万人(予想0.0万人 前回-1.3←-1.2万人)

USDJPYは、日経平均株価は再び下落(13668.30-201.50-1.45%)し、一時98.80割れまで下落。本邦筋の買いや中国株が小幅上昇へ(上海総合1993.80+3.74+0.19%)し、再び98円台まで値を戻したが。しかし、欧州市場に入り、欧州株が軟調に推移、欧州週通貨でドル売りが強まると、アジア市場の安値を更新ひ再び97.70円台へ下落。(7月31日 午後5時現在)



今日は月末。米国では米第2四半期GDPの速報と、FOMCの2大イベントを控えている。USDJPYは98円近辺で推移しているが、どうも上昇力が弱く、中長期の円安は変わらずだが、短期的には下値リスクが潜在していいるように思えてならない。

今日は月末。米国では米第2四半期GDPの速報と、FOMCの2大イベントを控えている。USDJPYは98円近辺で推移しているが、どうも上昇力が弱く、中長期の円安は変わらずだが、短期的には下値リスクが潜在していいるように思えてならない。

◎午後9時30分に発表される、GDPは前期比年率予想が1.4%(前回1.8%)と前期よりも成長が弱まることが予想され、最近の経済指標も力強さがあまり感じられない。また、今回から、測定基準を改定し、研究開発費を投資に計算、GDPがやや強まる可能性がある。

映画・書籍の芸術作品の製作費への投資も計算される、この計算基準は2008年の国連で合意されており、米国以外でEUは来年から導入を予定している。


◎あす未明の、午前3時には、FOMCがあり、バーナンキFRB議長の記者会見が控えている。全てが、前回と変わらずと思われ、バケーション入りの参加者も多かった。

しかし、25日にヒルセンラス氏(WSJ紙)が、「FOMCでフォワードガイダンスを調整(短期金利を低水準で推移させる)するために、失業率の数値目標を引き下げるか、新たなインフレ目標を導入する可能性」を指摘、その有無が注目されている。

常識的に考えれば、夏場の市場参加者が少なく、政府・中銀の主要メンバーもゆっくりとサマー・バケーションに入りたいと思っていると想像できる。この時期にサプライズなことをあえてするような、状況にはく、米経済指標もひっ迫しているとは思えない。

また、中国人民銀行は、2月以来初めてリバースレポを実施、中国は政府を挙げて、経済成長7.0%を維持、金融市場の安定に向けた政策を発表、昨日も習近平国家主席が主催した中国共産党政治局の会議を、成長率鈍化後に初めて開催した。

不安定な、アジア・中国市場をあえて鞭打つ政策変更をこの時期に、率先して始めるような、状況とは思えず、FOMCは金融緩和の継続を継続する可能性が高いのでは?

そうなると、円相場だけを考えれば、円安よりも円高傾向にバイアスがかかりやすい。

7月30日は、31日の米ビック・イベント待ちの中、ドル高+円高で、主要通貨では小幅なドル高ながら、AUDUSDは-1.56%と大幅下落し、コモディティ通貨は弱い。大幅下落の日本株もようやく値を戻し、中国株も小幅上昇。

7月30日は、31日の米ビック・イベント待ちの中、ドル高+円高で、主要通貨では小幅なドル高ながら、AUDUSDは-1.56%と大幅下落し、コモディティ通貨は弱い。大幅下落の日本株もようやく値を戻し、中国株も小幅上昇。

USDは、
ドルインデックスは、米GDP+FOMCを直前に控え、米経済指標が予想を上回り、81.838(+0.175+0.21%)と、ようやく下げ止まったが、米成長率見通しの引き下げが相次ぎ、FRBの緩和策の継続期待が強まる。

◎米CB消費者信頼感指数は、信頼感指数は予想・前回を下回るが、現況指数は大幅に改善し2008年5月来の高水準=80.3(予想81.5 前回82.1←81.4)、現況指数73.6(6月68.7←69.2)、期待指数84.7(6月91.1←89.5) 
◎米S&Pケース・シラー米住宅価格指数は、予想・前回を下回るが回復は継続=季調済前月比1.0%(予想1.5% 前回1.7%)、季調前前月比2.4%(予想2.3%  前回2.5%)、前年比12.2%(予想12.4% 前回12.1%) 
◎S&Pは英2013年のGDP予想を2.7%→2.0%に引き下げた

USDJPYは、
6月28日から続いた98.00~101.50、7月11日から続いた98.00~101.00のレンジ下限を割り込みながらも、終わって見れば97.76を安値に、二日連続で98円近辺で動けず(+0.08%円高)

◎年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、2015年度をめどに海外の公共インフラへの投資を始める検討に入った(日経新聞)
◎日本の失業率と有効求人倍率は、リーマンショックの影響を受ける前の水準に回復、雇用情勢が改善=失業率3.9%(予想4.0% 前回4.1%)、有効求人倍率0.92(予想0.91 前回0.90)
◎日経平均株価は上昇=13869.80(+208.69+1.53%)、上海総合株価指数も上昇=1987.79(+11.49+0.58%)
◎甘利経済再生相は、リーマンショックのようなよほどの外的要因がない限り、消費税を引き上げないとの選択肢はない=消費税率は2014年4月に8%、2015年10月に10%に引き上げることが現行法で決まっている、専門家の意見を聞き安倍晋三首相が最終判断

EURUSDは、
独消費者信頼感も強く、ユーロ圏景況感指数も改善が進み、スウェーデン・スペインGDPも改善へと動き、独CPIが予想外に上昇し、一時1.3301まで上昇したが、4日間連続で失敗し1.33の壁を超えられず。強い、米経済指標に1.3234まで下落(-0.14%ユーロ安)。

◎独GfK消費者信頼感指数は、予想通りだが前回より改善が進み、約6年ぶりの高水準=7.0(予想7.0 前回6.8)
◎ユーロ圏景況感指数は、予想を若干下回るが、前回を上回り3カ月連続改善し、景気回復が見られる=92.5(予想92.6 前回91.3)、企業景況感=-10.6(前回-11.2)、消費者信頼感=-17.4(予想-17.4 前回-18.8)、 サービス業景況感=-7.8(予想 前回-9.6)」、 業況判断指数はマイナス幅が縮小=-0.53(予想 前回-0.67)
◎スペイン第2四半期GDP・速報値は、前期よりマイナス幅が縮小へ=前期比-0.1%(予想-0.1% 前回-0.5%)、前年比-1.7%予想-1.8% (前期-2.0%)
◎スウェーデン第2四半期GDPは、ユーロ圏の需要が弱く予想外のマイナスへ=前期比-0.1%(予想0.1% 前回0.6%))、前年比0.6%(予想1.0% 前期0.6%)
◎独消費者物価指数・速報値は、予想・前回を上回り、前年比は今年最高の伸び率で、一時ユーロ買いが強まる=前月比0.5(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.9%(予想1.7% 前回1.8%)、EU基準前月比0.4%(予想 前回0.1%、前年比1.9%(予想 前回1.9%)

AUDUSDは、
6月21日から続いた0.90~0.93のレンジを抜けきれず、上値トライをあきらめたのか、豪中銀の利下げ・豪ドル安示唆発言に、一日の下げ幅では、この期間最大の下落幅(0.9209→0.9043=143ポイント)だが、0.9040~60は買い厚い(-1.56%豪ドル安)。

◎スティーブンス豪中銀総裁(講演)で、豪ドルの変動がインフレ見通しを狂わす可能性は低く、さらなる下落があっても驚きはない、インフレは障害とはならず、若干の緩和余地がある=鉱業投資ブームでは、「大幅な投資拡大は終わり、タイミングは不透明ながら今後は縮小が予想」、「かなり大幅な落ち込みとなる見通しで、全体の経済成長の圧迫要因」→ 8月6日の豪中銀理事会で利下げの可能性が広まる
◎豪6月住宅建設許可件数は、予想・前回よりマイナス幅が拡大し、予想外の悪化=前月比-6.9%(予想2.5% 前回-1.2%←-1.1%)

2013年7月30日火曜日

アジア市場では、日本の雇用統計の改善と、中国人民銀行の資金供給で、株高=円安へと動き、弱いNZ+豪住宅関連の経済指標+豪中銀の利下げ可能性に、AUD+NZDは軟調に推移

アジア市場では、日本の雇用統計の改善と、中国人民銀行の資金供給で、株高=円安へと動き、弱いNZ+豪住宅関連の経済指標+豪中銀の利下げ可能性に、AUD+NZDは軟調に推移


(7月30日午後4時現在) 
日本の消費税増税の行方は混とんとしているが、実施することに変わりはない思われる中で、日本発表された。日本の失業率と有効求人倍率は、リーマンショックの影響を受ける前の水準に回復。雇用情勢が改善に、日本株は上昇し(日経平均株価は上昇=13869.80+208.69+1.53%)、円売りの流れが強まった=失業率3.9%(予想4.0% 前回4.1%)、有効求人倍率0.92(予想0.91 前回0.90)

また、中国では、中国人民銀行は、2月以来初めてリバースレポを実施=銀行間融資の指標金利が4週間ぶりの高水準となり、資金不足の解消で、期間7日の資金供給オペのリバースレポで170億元を供給し、中国株が上昇(上海総合株価指数も上昇=1987.79+11.49+0.58%)、アジア株は堅調に推移している。

朝方発表された、NZ住宅建設許可件数と、豪住宅建設許可件数は、予想外の悪化に、NZD+AUDは軟調に推移し、さらに、スティーブンス豪中銀総裁(講演)で、豪ドルの変動がインフレ見通しを狂わす可能性は低く、さらなる下落があっても驚きはない、インフレは障害とはならず、若干の緩和余地があるとの発言に、8月6日の豪中銀理事会で利下げの可能性が広まり、続落へ。

「奥義、秘伝」

過去の資料を整理していましたら、非常に興味深いのを見つけました、何らかのご参考にしてください。

人は、おなじ場に入ってしまうと、自分でも想像が出来ないくらい、その場にしばられてしまい、修行を積んだ相手にだと、それを簡単に利用されてしまうと。
そして、その利用の方法を、「奥義、秘伝」と呼ぶのだとも書きました。

以前、「白神山地で遭難し、5日未明に救出されたシンガポール人は、武道家の父親の遺言で、日本人の空手家の所有する秘伝書を譲り受けるためにさまよっていたことが6日、分かった」
と言うような秘伝書がらみのニュースを見ましたが、秘伝を得るのはやはり命がけということのようです。

では、その奥義、秘伝とは何か?と言う話になるのですが。
一流の武芸者が、長年の修行の後にようやく手に入れることの出来る秘伝です。
そう簡単に私などには解かる訳はありません、ですが昔、ある武道書を読んでいてなるほどと思ったことがあります。

それは、武道の真髄「合わせ」の発見でした。

武道では、「先の先」とか、「後の先」とか言ってどちらが先に動くか、と言う事に焦点が当てられるケースが多くあります。

スピードを求めるならば、反射神経を鍛え、体のスピードを鍛えれば、誰しもが「達人」と言うことになってしまいます。
ですが、体力のあるうちは良いとして、人間年老いたら弱くなってしまうのか?
もともと運動神経があまり発達していない人は武道の達人になれないのか?
という素朴な疑問は誰しもが持つものではないでしょうか。

昔の達人は、池波正太郎が絵書く、剣客商売の秋山小兵衛のように、老人でも強い剣客が存在したはずです。そうなると、武道の奥義とは、体力だけでは解決出来ない問題を含んでいると言えそうです。

そこで登場するのが「合わせ」なのです。

それは字の如く、合わせること。

「たとえば、相手の腕と自分の指が糸でつながっているかのように、
相手が刀を振りかぶったら、その振りかぶりに引っ張られるように、腕を上げて
指が相手ののど下を刺す」

これが究極の奥義、合わせです。

相手が動いたときには、もうすでに勝負は付いてしまっている、という恐ろしい程の境地です。

たとえば、相手と瞬時におなじ場に入り相手が右に行ったら、相手に引っ張られながら、一つになり、軽く右に払う、それだけで相手は参ってしまうのです。
相手に合わせる訳ですから、力もそんなにいりません。
相手の力を拝借して、最小限の力で、相手をねじ伏せる。
これが究極の奥義、秘伝なのではないかと思われます。

ですが、この合わせ、そう理屈で見るとおり簡単にはいかないところが、また秘伝の秘伝たる所以ではないかと思っております。

相場に目を転じて見れば、「合わせ」が使える局面が数多くあることに気がつきます。

チャート分析の中で、売り、買いが集まるところ、反対にストップロスオーダーが集まるところ。
そのポイントは然程多くはありません。しばらくその相場にどっぷりと浸かっていると、段々相場の節目、重要なポイントが見えてくるようになります。

たとえばしばらく揉み合いが続いた後の、高値と安値。そのどちらも抜ければそちらの方向に行きやすくなるポイントです。そんな機会に恵まれたら、ポ~んとその流れについてゆく。
そうする事によって、無理に相場を動かそうとしなくても、簡単に流れに乗ってゆくことが可能となります。

周りの人間は同じ場に入ってしまっているのですから、あなたが感じたチャートポイントは、皆も、またヘッジファンドも同じく感じているはずです。

それに、合わせるのです。合わせて、切る。

それが自然に出来るようになれば、あなたも相場の達人の仲間入りとなるかも知れません。

週明けの為替市場は、31日の米GDPやFOMCを控えて、消極的な動きを期待しながらも、日経平均株価が4日間連続(3日間は大場下落)で1117.38円も下落する状態に、円ショートポジションの巻き戻しが続いた。

日経平均株価は、3日連続し大幅下落、続落は4日間連続。6月24日(14,731.28-47.23)、6月25日(14,562.93-168.35)、6月26日(14,129.98-432.95)、6月29日(13,661.13-468.85)。

日本の輸出企業の業績が円安傾向にもかかわらず、予想を下回り、消費税引き上げに関しても、はっきりとした道筋が定まらず。中国の鉱工業部門利益が伸び悩み、税収の増加も鈍く、政府債務の会計監査が突然決まり、景気拡大傾向が弱まることが予想され中国株も弱く(上海総合指数は、3週間ぶりの大幅安の1989.87-20.98-1.04%)、日本株は続落となった。

USDJPYは、日本株安の影響もあり、98円を割り込み下落するが、売りは加速せず、安値は97.63で、大枠97.70~98.20のレンジ。(-0.42%円高)

EURUSDは、1.32~1.33のレンジに入り、1.33を超えられず、一時1.3240近くまで下落(-0.14%ユーロ安)。レッタ・イタリア首相は、危機対応で欧州のギリシャ支援は間違いだったと批判。IMFもギリシャへの次回融資を承認。ユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)は0.0%近くでほぼ横ばいで、ECBの追加緩和を織り込む。

GBPUSDは、3日連続し1.54台へ上昇したが、終値ベースでは達成できず逆に1.5330近くまで下落(-0.27%ポンド安)。

AUDUSDは、6月20日以降、0.9000~0.9300のレンジで、0.93台を超えられず上値は重く、0.9100~0.9300のレンジで、逆に0.9200を割り込む(-0.62%豪ドル安)。

NZDUSDは、0.81台トライし、3日連続で失敗、逆に、0.8050を割り込み0.8010近くまで下落(-0.53%NZドル安)。

円クロスでは主要通貨で小幅な円高、EURJPY-0.42%、GBPJPY-0.69%、AUDJPY-0.94%。

NYダウは15,521.97(-36.86 -0.24%)と15500ドル台を維持するが、動きは小幅になる。

欧米債券利回りは小幅上昇、CRBインデックスは5日間続落、金・原油は小幅下落

2013年7月29日月曜日

日本株+中国株は下落し、クロスを含め円高傾向が続く。

日経平均株価は14000円の大台を割り込み、13661.10(前日比-168.85-3.32%)と、7月24日から4日間続落し1117.38円の約7.6%下落。USDJPYも24日高値100.44から今現在の安値97.63円まで2.81円、約2.8%下落した。

午後8時30分現在では、USDJPYの下げも、97.60円近辺をボトムに小康状態を保ち、EURUSDは1.33台を試せず1.3260~1.3300のレンジ、AUDUSDも0.9300を試せず1.9230~0.9290のレンジ。

米国の現物株の動きを見守り、FRB理事・連銀総裁らの動きを注意深く見守っている。また、今日は数少ない経済指標の中で、午後11時から米リアルター協会の住宅販売保留指数を注視したい。

要因を検証すると、引き続き、米国=債券買い入れの縮小の有無とその時期、中国=経済成長の伸び率の低下不安、日本=円ショートポジションの調整が、為替相場の変動要因となっている。

株安+円高の流れが加速したのは、先週木曜日(7月25日)で、日経平均株価は25日=-168.35円、26日=-432.95円と大きく値を下げ、USDJPYは25日=0.95円、26日=0.92円と、二日間連続し1円近く円高へと動いた。

25日には、ヒルセンラス氏(WSJ紙)が、31日のFOMCで、長期間にわたり金利を低水準に維持するとのメッセージを与えるために、金融政策の先行き見通しを示す指針である「フォワード・ガイダンス」をより詳細にするか、修正することを検討する可能性があるとの記事を発した日でもあり、市場はFRBお金融緩和が当面継続することを意識した。

また、中国では、25日に、低成長の経済の下支えに、鉄道建設、中小企業への優遇税制、輸出業者の事務の簡略化と手数料の削減を決めた。製造業や輸出主導型の経済から脱却し、国内消費と内需が主導する経済への転換による雇用の調整局面に、重要な雇用問題に直面すると言う。香港金融管理局(HKMA)は、オフショア市場での流動性ひっ迫を防ぐため、オフショア人民元取引を行う銀行に対し、翌日物資金などを供給することを決めた。

26日(金曜)には、19業種1400社余りに対し、年内に余剰生産能力を削減するよう命じ、景気への影響が危惧される。27日(本日、月曜)は、鉱工業部門企業利益は、景気の悪化や製品の値下がりで、伸びは鈍化。中国国家審査署(監査院)は、国務院の要請で政府債務の会計監査を行うと、突然発表。地方政府の債務水準の上昇によるシステミックリスクを懸念していると思われるが、突然の監査実施の発表のおかげで、中国株は下落へ。

USDJPY Dailyチャートと今週のドル円の予想

今週は、31日のFOMCと、8月2日の米雇用統計の、2大イベントを控え、結果が判明するまでは、極端な方向性が出るとは思えない。FOMCでは、フォーワードガイダンスを変える可能性も指摘されいが、今後の米経済指標が改善傾向を示すまでは、資産買い入れの縮小時期が明確でないことに変わりない。

中国や新興国の金融市場も、一時的なのかは別として、中国政府の積極的な支援策により、なんとか、安定を保っている。日本の消費税引き上げへの議論も、確定には言ってないが、税引き上げは避けられないとの見方が支流で、「止めた」と言わない限り、方法の変更が多少あっても、円安傾向に変わりない。


さて、USDJPYのDailyチャートでは、引き続き下降トレンドを超えることができず、スロー・ストキャスティクスは売りを継続したままで、21日指数移動平均線を割り込み、これを上限として売りの流れが続きいている。

今週は、円高(USDJPYの下落)がどこまで進むのか、ボトムを確認する動きと、底値確認後の円安(USDJPYの上昇)へと変化する週と考えたい。

下限は、0.382%の(93.79-103.733)+101.53から、97.732円、93.79→101.530の50.0%の、97.66となる「97.65~75」。それと、0.50%の(93.79-103.733)+101.53から、96.559、93.79→101.530の50.0%の、96.747となる「96.55~75」。

200日単純移動平均線は92.48に位置し、この水準は大底で、これを割り込むと、円安シナリオを変えなければ、ならなくなるが、そこまで心配することはない。

上限は、21日指数移動平均線の99.27を終値ベースで超えてくると、買いへ変化し、トレンドラインの上限となる100.24がターゲットとなり、さらに、この水準を超えてくると103.733が目標となる。



先週を終値ベースで比較すると、主要通貨ペアで最も変動率の高いのは、USDJPYで前週比-2.25%の円高、NZDUSD+1.98%と続いていた。 今週も、円相場中心とした値動きになりやすい。

先週を終値ベースで比較すると、主要通貨ペアで最も変動率の高いのは、USDJPYで前週比-2.25%の円高、NZDUSD+1.98%と続いていた。 今週も、円相場中心とした値動きになりやすい。