2015年2月28日土曜日

2015年2月28日(土曜) 最新のIMMポジション(2月24日集計分)から

2015年2月28日(土曜) 最新のIMMポジション(2月24日集計分)から

市場ではFRBの利上げ期待に、ドル高傾向が続くとの予想が主流である。しかし、最近のIMMポジションを見ていると、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションの合計のネットショートは高水準を維持しながら、3週間連続で減少しており、調整局面が続いていると思われる。

円を見ると、2月24日付の円ショートは、-47,512コントラクトで、前週の-49,091から、1,579減少した。USDJPYのスポットレートは119円近くで安定しているが、円ショートポジションは、1月13日の週から現在に至るまで半減している。

投機的筋のポジションは極端に減少しているも、円安傾向は全く変わっていないことで、投機的ではない円売りがUSDJPY相場を下支えていることになる。

通常、為替取引の大半は投機的な売買が占め、短期的には投機的なポジションで相場の動きが決定されることは周知の事実とおもわれるが、どうも最近の円相場はこの理屈に合わなくなっている。

結論としては、投機筋は円ショートのリスクを回避していることになる。そして、最近の円売りは投機筋ではない筋、つまり、実需筋や資本筋が円売りをしているため、USDJPYは現行水準で動きが鈍くなっているとも思われる。

もし、今後、新たな円売りの材料が噴出すと円売りが加速しやすくなっていることも確かと思われる。











昨日も多くの材料が提示された。一番、印象に残ったのは

昨日も多くの材料が提示された。
一番、印象に残ったのは、GPIFと共済年金の話。

※これをちょっと、まとめてみました。日本株が上がるわけですよね! 
民間総出で株上げ競争でもしているようで・・・・。
もっとも、日本だけではありませんが。
⇒ 【だから、株を買えて言っているのに、買わないほうが悪いだろう!】
とでも、言っているようにも思えますよね!?

でも、株を買う資金がない人は買えず、資金が潤沢にある人はより、儲かりる。最近流行の格差社会を作っているようにも思えるのは、私だけでしょうか?

※これを書きながら、昔誰かに言われたことを思い出しました。
確か、昔の円売り大規模介入の時だったような気がします。
⇒【だから、円を売れと言っているのに、売らないほうが悪いだろう!】
だけど、物には限界がありますよね!
※※※※※※※
2014年の積立残高は137.0358兆円(!)で10-12月期に6兆6233億円増加したという。国内株高の利益よりも、為替ヘッジなしの外債+外株の収益が計20%近く増加している。
つまり、USDJPYを買って(あるいはクロスの円売り)、持ち続け、外物に投資したら、6.6兆円もうかった! ということである。
GPIFは大儲け、2014年12月末の積立金残高は、137兆0358億円で、10-12月期に6兆6233億円増加。株価の上昇や、ヘッジなしの外貨建て資産が拡大し、外株10.3%、外債9.36%上昇する一方、国内株6.20%、国内産1.88%と伸び悩む。
GPIFは2014年12月末時点(9月末比)、国内株17.79→19.80%外国債券11.84→13.14%、外国株16.98→19.64%へ拡大。
⇒3か月間の買い入れ額の資産1.7兆円で、年換算すれば6.8兆円になり、日銀のETF(上場投資信託)年間購入額3兆円の倍となり、計10兆円弱と巨額。
共済年金も株式保有を拡大へ。国家公務員共済(KKR)、国内株式の資産分配を8%→25%に引き上げ、地方公務員共済年金+私学共済年金も、25%程度に引き上げる見込みで、推計では計約3.5%兆円になる。
GPIFは2014年12月末時点(9月末比)、国内債券保有割合48.39→43.13%(-5.26%)へ低下。見直し後のポートフォリオ国内債の割合は35%(±10%=25~45%」に設定している。仮にこのペースで進めば、夏場以降に35%に近づき、年内に25%の下限に到達する見通しで、国内株の転換期になる可能性がある。

2015年2月28日(土曜)昨日27日、海外市場の動き

2015年2月28日(土曜)昨日27日、海外市場の動き

最近の為替市場の動きは、一時の狂乱的な変動から徐々に緩やかな変動へと変化している。

2月28日の今日で2月も終わり、市場では27日(金曜日)が最終的な月末で、実需の動きがロンドン・フィキシングでみられ、午前1時には、USDJPYが買いから売りへと変化。GBPUSDも売り変化、USDCADは買い変化していたが、実需の影響+利食いの動きと思われる。

米株(DJIA)は前日比-81.72ドル下落し、2月10日以来、久々に比較的大きな陰線で引けている。米10年債利回りは1.99%と再び2.0%を割り込み、1.95~2.05%の間でうろうろ。

原油価格は小幅上昇するも、50ドル台を割り込み、逆に、金価格は地政学的リスクを気にしているのか、今後のインフレを気にしているの、ヘッジとして金の購入は根強い。

報道される情報からは、そもそもハト派なのでしょうがないと言えばそれまでだが。あ相変わらず利上げ支持者の発言を取り上げることは多い。おかげで6月~9月にFOMCが利上げを開始することの期待感だけが広まっており、慎重なのはダドリーNY連銀総裁だけ。

一方、英国でも最近は、インフレ傾向を危惧し、利上げを支持する金融政策委員の報道が目立つ。もっとも、米国やNZ、そして、3番手ぐらいにその可能性が高い国であることは間違いなさそうである。

さて、為替市場の変動率は低下傾向にある。各イベント直前・直後の反応も、依然より動きは緩慢になっており、テクニカルポイントを狙う力強さは、どうも感じられない。

ギリシャ、イエレンのメインイベントは終了し、来週のECB、豪中銀、米雇用統計に、標準を合わせているのであろうか? それとも月末で動きが一時的に停止しているだけならいいのだが!?

USDJPY
相変わらず中期的に、「118.80円以下の買い、120円接近の売り」は変わらず。何度も、何度も、上値期待はくじかれているが、底値で買えばいずれ上昇してくるのも事実。

GPIF+共済基金の動き+日銀ETF=株高+円安で、どうしても、緩やかなドル高傾向が続いているように思えてならず、遅かれ早かれ120再トライ、上昇と考えている。そのためつい、買い先行になりがちで、ボトムは、119.20~30円に底上げされていることを期待したい。

EURUSD
ギリシャ第一関門突破、独連邦議会のギリシャ支援支援で合意、これでようやく数か月間の猶予が生まれたが、パーフェクトな回答ではなく、模擬試験にようやく合格したものと考えたい。いずれ再び問題が再発するリスクが気になっている。

そして、直前の問題は、ECBが先に決定した量的緩和(QE)で、ユーロにとって売りとなるのか? 常識ではQE=自国通貨安、なのだが、どこまで現在の為替相場がそれを織り込んでいるかが問題。

1.13~1.15のレンジ下限を割り込み、1.1~1.13のレンジへと変化、リスクヘッジが万全(?)のパターンに入っている。値動きからはEURロングは作りにくいが、フィーリングはユーロ買いを期待しており、しばらくは、1.1~1.13レンジ相場を狙う以外なさそうである。 1.1を割り込んだら? 材料によっては考えを変えらざるを得ない!


他の通貨ペアもいろいろ事情がありそうだが、この辺で終了したい。

2015年2月27日金曜日

今日28日は2月の最終日、週末、月末にも当たり、実需の動きも予想されます。米国市場では、米GDP、米シカゴ購買部協会景気指数、米シカゴ購買部協会指数、米中古住宅販売保留など、相場変動の化可能性が高い指標が相次いで発表されます。


今日28日は2月の最終日、週末、月末にも当たり、実需の動きも予想されます。米国市場では、米GDP、米シカゴ購買部協会景気指数、米シカゴ購買部協会指数、米中古住宅販売保留など、相場変動の化可能性が高い指標が相次いで発表されます。


これらの経済指標では数字の良し悪しはもちろんのこと、これらの発表により、株価や金利がどのように反応するのでしょうか? 引き続き為替相場の変動要因となっています。


また、昨日にわかにクローズアップされ、ユーロ売りの材料となった、独債券利回りのマイナス圏への低下は、ECBが先に決定しが量的緩和の実施を3月に控えた動きと思われ、しばらくは金利差に注目した動きが続きそうです。


注目のドル円相場は、118.50~120.00円のレンジを抜けせず、レンジ相場が続いていますが、徐々に値動きが狭くなり、直近では118.80~119.50円のレンジを抜け出し、新たな方向性を期待したいものです。国内要因としては、日本貿易赤字の減少に伴う円高、逆に、公的年金の債券から運用手段の多様化に伴う円売りと、材料は強弱混在しています。

2月27日 (金) 22:30 米第4四半期GDP・第2次速報値(取引通貨ペア USDJPY)

2月27日 (金) 22:30 米第4四半期GDP・第2次速報値(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫

週末金曜日。今週はギリシャ債務交渉もようやく第一関門を突破、イエレンFRB議長の議会証言も終わりました。


昨日は市場の関心は、ECBがQEを3月から開始することで、独7年債、5年債利回りはマイナス圏へと低下し、逆に、強い米経済指標とドル高容認の思惑、そして、変わらぬ利上げ観測に、米金利が上昇。金利差相場がにわかにクローズアップされています。


今日の米GDPは第4四半期の第2次速報値となります。最近の経済指標やイベントによる直後の相場変動も比較的落ち着きを取り戻し、先週まで乱高下は見られなくなっています。
その分、テクニカルポイントやトレンドを意識した取引が必要と判断します。


USDJPYのDailyチャートは、2月9日以降では118.00~120.50円のレンジに収束し、2月13日以降では118.20~119.80円のレンジ相場が続いています。


8時間チャートでは、底値を緩やかに切り上げ、動きは鈍い中で119円台を試す動きが続いています。1時間チャートでも、118.60~119.50円に収まり動きが鈍くなています。
さて、今日のGDP発表後の相場展開を考えれば、予想外の数字となるリスクはあるものの、トレンドを作れるような動きは期待できそうにありません。


ある程度の弱い数字を織り込みながらドル高傾向を維持していると判断しています。現時点では、118.70~119.80円の上下に近い水準で取引を考えながらも、今後の欧州市場や米国市場序盤の動きを見て最終的に判断したいと思います。


※※※※※※※


今回米GDPの予想は、前期比年率2.0%と速報の2.6%から低下が予想されています。
過去24回の予想と実際との差は、前期比年率で、最大1.2%、平均では0.5%となっており、比較的差が大きい指標です。


過去16回のUSDJPYで取引直後15分間の変化は、最大で61pips(高値-安値)、平均では26pipsとそれほど大きな変化とはなっていません。
※※※※※※※


≪今回の予想と前回の数字≫
前期比年率=予想2.0% 前回2.6%
≪過去24回の予想と実際との差≫
前期比年率
MAX=1.2%
MIN=0.0%
AVE=0.5%


≪USDPY 過去16回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max61pips
Hi-low=Min7pips
Hi-low=Ave26pips
Open-Hi=Max61pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave16pips
Open-Low=Max24pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave9pips



2月27日 (金) 24:00 ミシガン大学消費者信頼感指数(取引通貨ペア USDJPY)

2月27日 (金) 24:00  ミシガン大学消費者信頼感指数(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫
今日のFXストラテジーはこれが第2弾となります。今日は2月最終日、週末、月末でもあり、実需の動きも予想されます。また、同時刻にはNAR中古住宅販売保留が発表され、この影響も受けることが予想されます。


そして、これらの発表により、株価や金利の影響も為替相場に大きな影響を与えると思われます。特に午後11時30分以降の米現物株の動きも注目する必要があります。


今日の第一弾の米GDPの発表時のUSDJPY相場と同じく、最近のレンジ相場の上下で取引を考えたいと思いますが、現時点では118.80~119.50円のレンジで順張りを考えていますが、欧米市場の値動きを見ながら、上下のポイントを判断したいと考えています。


※※※※※※


今回の予想は94.0と前回93.6から若干の改善が予想されています。
過去51回のデータでは、予想と実際との差は、最大4.5、平均では1.6となっており、過去の動きでは4.0を超えると変動幅が大きくなっています。

過去25回のUSDJPYで、発表直後15分間の変動では、最大43pips(高値-安値)、平均では16pipsと動きはそれほど大きくはなっていませんが、月末最終日で注意が必要です。


※※※※※※


≪今回の予想と前回の数字≫
ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値
マインド指数=予想94.0 速報値93.6
≪過去51回(確報・速報含む)の予想と実際との差≫
マインド指数
MAX=4.5
MIN=0.0
AVE=1.6


≪USDPY 過去25回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max43pips
Hi-low=Min4pips
Hi-low=Ave16pips
Open-Hi=Max35pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave8pips
Open-Low=Max42pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave7pips

2015年2月27日(金曜)昨日26日、海外市場の動き

2015年2月27日(金曜)昨日26日、海外市場の動き

ドル全面高!

強い米経済指標+米金利は上昇+独金利は低下+米地区連銀総裁らの利上げ支持発言が相次ぎ=ドル全面高へ。

欧州株は上昇、米株は小幅下落。米金利は上昇、原油価格(WTI)は大幅下落、金価格は上昇。

失業率は低下を続け、賃金の上昇が上昇し、インフレ率もいずれ上昇し、FRBは6月以降、利上げするのは時間の問題との考えが強まる。

※※※※※※

USDJPY
118.70円割れをボトムに119.50円を目指す動き継続、ドル全面高の影響を受け、再び円売り相場へ。

EURUSD
ECBの3月QE開始を直前に控え、独債券利回りは5年債に続き7年債もマイナス圏へ低下。
27日のギリシャ支援で連邦議会採決を前に、1.13を割り込み、1.12を割り込み、1.1180台まで続落。

GBPUSD
1.5500を割り込み、シャフィクBOE副総裁の利上げ期待の発言にも下げ止まらず、1.5400割れまで続落。

AUDUSD
欧州時間には一時0.79台へ買い戻されるも、ドル全面高の流れ+商品相場の下落に、0.7800を割り込む。

USDCAD
1.24割れから、強いカナダCPIにも、ドル全面高の流れ+原油価格の下落に、1.2520台へ上昇。

※※※※※※

ECBの量的緩和(QE)を来週、3月からの開始を直前に控え、25日に独5年債利回が初めてマイナスに低下、26日には7年債利回りもマイナス圏へ低下し、EUR売り圧力を強める。
2月27日には、ギリシャ支援の手続きで、独連邦議会が採決へ。

※※※※※※

シャフィクBOE副総裁=金利の段階的で限定的な引き上げが次の金融政策上の動き。

シャフィクBOE副総裁=内需が堅調に拡大し続け、所得の伸びが促進し、インフレ率が目標水準に戻るのが基調的な動き。


※※※※※※

ブラード・セントルイス連銀総裁=3月のFOMCで「忍耐強く」の文言を削除し、春のインフレ動向を見極め、夏の利上げに備えるべき。「忍耐強く」を外せば夏のどの会合でも動くことが可能となる。

ブラード・セントルイス連銀総裁=市場が活性化している中、FRBが金利をゼロ近辺に維持する期間が長引けば、資産価格が今後数年打撃を受けるリスクが増す。

ウィリアムズSF連銀総裁=年内に完全雇用を達成する見込みで、労働市場力強さを増し、賃金上昇しインフレ率は来年末までに2%に上昇へ。

ウィリアムズSF連銀総裁=完全雇用・インフレ2%達成前に緩和策の一部解除に着手すべきで、指標が予想通りなら今年の夏か秋のいずれかの時点に利上げへ。

フィッシャー・ダラス連銀総裁=FOMCはドル高について時間をかけて協議せず。過去最低水準の金利や主要中銀の資金供給に、株式などの資産価格が行き過ぎの領域にあるり、ある時点で調整局面を迎える。

※※※※※※

ゴールドマン・サックス=記録的な低利回りの時代に、本来安全資産の債権は、危険な投資先へと変化。利回り予想のちょっとした変化にも敏感に反応するため、価格の変動は大変大きくなる。債券は非常に危険な資産クラスだと考えられる。最大のリスクはやはりギリシャ。

米IBM=2015年はドル高による売上高への影響が大きくなる。

2015年2月26日木曜日


2月26日 (木) 22:30 カナダ消費者物価指数(取引通貨ペア CADJPY)  
     
≪説明≫
今日の同時刻には、FXストラテジーに選択した、カナダの消費者物価指数以外にも、米消費者物価指数、米耐久財受注、米週間新規失業保険申請件すなど、重要は発表が多く控えていることで、相場変動の要因を一つに絞りきるこは難しくなっていますが、その分、為替変動がより大きくなることが予想されます。


今回の取引き通貨となりますCADJPYは、USDJPYとUSDCADのクロスとなりますので、ドルに対しての方向性は同じと仮定すれば、結果としてカナダの要因によりCADJPYが動きやすくなると考えました。


先日のボロッツ中銀総裁の講演で、追加の利下げ期待が裏切られたことから始まる、CAD買いは、原油価格がWTIで50ドル台を維持していることもあり、さらに買い圧力が強まっています。ただ、昨日からは上昇力が鈍っており、上下どちの方向でも動きやすくなっているとも考えられます。


※※※※※※※


テクニカルでは、月間チャートでは、先月カナダ中銀のサプライズな利下げの実施に急落しましたが、全体から見れば月間ベースでは約1/3を戻しているにすぎません。


Weeklyチャートでは、95円台を維持し、95円以下は髭で滞空時間はそれほど長くはなく、底堅い展開となっていますが、一方、上値のポイントとなる96.40円を超えられず、この狭いレンジに収束しています。


Dailyチャートでは、94円ボトム~96円トップのレンジ相場が続いており、この上下の水準を意識した取引が続きそうです。
1時間チャートでは、上値となります96円を直前に上げどまり、95.40~95.90円のレンジに入り、短期的にはこの水準を意識した取引を考えたいと思います。


※※※※※※※


カナダCPIの予想は、前月比-0.4%と前回-0.7%からマイナス幅の縮小が、前年比では0.7%と前回1.5%から低下が、コア前月比では0.1%と前回-0.3%から上昇が、コア前年比では2.1%と前回2.2%からの低下が、それぞれ違う方向性が予想されています。


過去20回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大0.50%、平均0.15%、前年比で最大0.30%、平均0.15%、コア前月比で最大0.30%、平均0.10%、コア前年比で最大0.30%、前年比で0.7%と、0.3%を超えてくれば変動幅も大きくなることが予想されます。


過去16回のデータでは、発表直後15分間のCADJPYの値動きは、最大59pips(高値-安値)、平均で36pipsと比較的値幅の大きな指標となっています。


※※※※※※※


≪今回の予想と前回の数字≫
カナダ 消費者物価指数
前月比=予想-0.4% 前回-0.7%、
前年比=予想0.7% 前回1.5%、
BOCコア前月比=予想0.1% 前回-0.3%、
BOCコア前年比=2.1% 前回2.2%


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≪過去20回で、予想と実際との数字の差≫
前月比
Max=0.50%
Min=0.00%
Ave=0.15%
前年比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.15%
BOCコア前月比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.10%
BOCコア前年比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.07%


≪CADJPY 過去16回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max59pips
Hi-low=Min7pips
Hi-low=Ave36pips
Open-Hi=Max59pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave27pips
Open-Low=Max52pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave9pips

2月26日 (木) 18:30 英第4四半期GDP・改定値(取引通貨ペア GBPJPY)

≪説明≫
ユーロ相場ばかりではなく、ポンド相場に大きな影響を与え続けてました、ギリシャ支援の交渉も第一段階は終了しました。注目のイエレンFRB議長の半期に一度の議会証言も終わり、次のテーマ待ちの状態となっています。


その中で、BOEの政策委員の中では、タカ派的な意見が目立ち、将来的なBOEの利上げ期待が支援材料となり、ポンドの上昇が目立っています。


USDJPYは、円先安観が続く中で、118~120円のレンジを抜け出すことはできず、GBPUSDの変動により、GBPJPYのクロスが動くことが予想され、ポンド高にGBPJPYの上昇が続いています。


GBPJPYは4週間連続で陰線となり、今週は5週間めに突入しています。Dailyチャートでも順調に底値を切り上げ184円台の大台に乗り、185円を目前にした流れとなり上昇傾向は止まりそうにありません。長期的な月足の200ヵ月SMA=176.63円でこの水準を割れは一時的でボトムに、上昇を続けています。


さて、今日の英GDPは第4四半期の改定値ですが、材料の乏しい中で、投機的な動きがGBP、AUD、CADに集中していることで、ある程度の変動が期待できます。


ポインとしては、184.70~185.00、184.50~186円の大枠を考えています。


※※※※※※※


今回の改定値の予想は、前期比予想0.5%、前年比も2.7%と速報と同じ数字が予想されています。
過去31回の予想と結果との差は、前期比で最大0.80%、平均では0.09%、前年比では最大0.50%、平均では0.14%との差となっています。
過去16回のGBPJPYで発表直後の相場変動は、最大65pips(高値-安値)、平均では36pipsと、比較的変動の高い経済指標の一つとなっています。


※※※※※※※


≪今回の予想と前回の数字≫
第4四半期 GDP・改定値
前期比=予想0.5% 前回0.5%
前年比=予想2.7% 前回2.7%
≪過去31回(速報・改定・確報含む)の予想と実際との差≫
前期比
Max=0.80%
Min=0.00%
Ave=0.09%
前年比
Max=0.50%
Min=0.00%
Ave=0.14%
≪GBPJPY 過去16回(速報・改定・確報含む)の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max65pips
Hi-low=Min12pips
Hi-low=Ave36pips
Open-Hi=Max44pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave16pips
Open-Low=Max51pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave20pips

2015年2月26日(木曜) 昨日25日、海外市場の動き

2015年2月26日(木曜) 昨日25日、海外市場の動き

欧米株は小幅下落、米長期金利は小幅下落、原油価格(WTI)は上昇し50ドル台を回復、金価格は小幅上昇。ギリシャ支援も4か月延長で決着、イエレンFRB議長+ドラギECB総裁の議会証言も終わり、次の材料待ちへ。

注目のイエレンFRB議長の二日目の議会証言は、「フォワードガイダンスの変更は、利上げの是非検討したいこと示唆」と、予想通り初回と変わらず相場への影響は見られず。

ドラギECB総裁の議会証言では、「インフレ動向がECBの目標に沿って持続的に調整されている判断するまでQEを継続する」と、特に相場に影響を与えるは発言は見られず。

※※※※※※※

USDJPY
118.60~119.10のレンジ相場。118.60~70円をボトムに下げ止まり、119円台を回復するも維持できず、

EURUSD
1.1340~90のレンジ相場、ギリシャ問題で最悪を脱し一時上値を試すも続かず、イエレンFRB議長+ドラギECB総裁の議会証言でも動けず。

GBPUSD
1.5470~1.5540のレンジ相場。引き続き底堅い展開へ。

AUDUSD
0.7870~00のレンジ相場。0.79台の上値は重いが、引き続き底堅い展開へ。

USDCAD
1.2400まで続落し、1.2400~60のレンジへ。原油価格は50ドル台を回復、前日のCADドル買いの流れが続く。

※※※※※※※

【イエレンFRB議長の下院金融委員会の半期に一度の証言】→ 前日の証言とほぼ変わらず。
フォワードガイダンスの変更は、利上げの是非検討したいこと示唆。
利上げ開始後も経済に多大な支援を継続。

完全雇用や潜在能力の水準で稼動に近づく。
生産性の伸びは非常に鈍く、これが「ニューノーマル」となれば極めて深刻。
雇用市場が力強さを増せば、賃金の上昇圧力につながる。
所得格差は全員が懸念する問題。

インフレ率はドル高と原油安の影響で低下し、その後上昇する見込み、インフレ動向を注視。
輸入物価はドル高を背景に低下傾向にあり、原油安が大きな影響を与えているが、影響は一時的。
労働市場の改善に、向こう2-3年の中期的なインフレ率は2%の目標に向けて上昇へ。

※※※※※※※

【ドラギECB総裁の欧州議会での証言】→ 特に相場に影響を与えるは発言は見られず。
インフレ動向がECBの目標に沿って持続的に調整されている判断するまでQEを継続する→ プログラムは2016年9月末まで継続の予定。
インフレ率については過去数四半期にわたり継続的に低下トレンドにある。
金融・債券市場の状況は一段と改善し、家計と企業の借り入れコストは大幅に低下。

※※※※※※※




2015年2月25日水曜日

2015年2月25日(水曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

2015年2月25日(水曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

欧米株価は弱く、原油+金価格は小幅上昇。CAD買いの流れは止まらず、AUD+NZDも堅調に推移。すっきりしないギリシャ問題い、EURの買いも弱い。

市場の関心は、ドラギECB総裁の議会証言と、前日とほぼ同じとみられ、期待感は弱いが、イエレンFRB議長の二日目の議会証言も注目。

※※※※※※※

USDJPY
118.60~70円をボトムに下げ止まり、119円台を回復へ。

EURUSD
1.1340~90のレンジ相場、一時上値を試すも続かず、1時30分のドラギECB総裁の議会証言待ちへ。

GBPUSD
一時1.5530まで上昇するも、続かず。

AUDUSD
0.79の大台までは買い戻されず、0.7870~00のレンジへ。

USDCAD
前日のCADドル買いの流れは続き、1.2400まで続落し、ようやく下げ止まる。

※※※※※※※

独財務省報道官=債務元本の減免は見当違いで理解不能。ギリシャ民営化計画の延期や中止をギリシャが単独で決めることはできない。

プラートECB専務理事=ユーロ圏の成長率見通しを引き上げる可能性がある。QEのリスクよりデフレリスクが脅威。

バルファキス・ギリシャ財務相=ギリシャの市場復帰には、プライマリーバランスの黒字、債務再建、投資の条件を満たす必要がある。

バルファキス・ギリシャ財務相=実施済みの民営化を撤回することはないが、現在実行中の民営化は、条件の変更や合法性を調べることが法律上可能。

ギリシャは、2月中に約20億ユーロの利払い義務、3月にはIMFに対し約16億ユーロの融資を返済が必要。4月には8億ユーロの利払いがあり、7、8月はECBが保有する国債の償還や利払いで約75億ユーロを支払う必要がある。

国家公務員共済組合連合会(KKR)=国内債券の資産配分率を74%→35%へ縮小、乖離幅を上下16%→上下30%へ拡大。国内外株式は25%、外国債券は15%に変更した。

トルコ首相=中銀の金融政策は間違っている。利下げは不十分で、中銀は金利にたいして誤った行動。

2015年2月25日(水曜)アジア市場の動き

2015年2月25日(水曜)アジア市場の動き


イエレンも過ぎ、ギリシャも過ぎた。


残ったのは売り期待がまたしても裏切られ、動けない、JPY。


上昇期待があり他より美しく見える、GBP。


中国の経済指標もまずまずで、春節明に底値から反騰した、AUD。


追加緩和の期待が強すぎたのか、ポロッツに裏切られた上昇した、CAD。


そして、ギリシャの第一ラウンドが過ぎても、どっちすかづの、EUR。

円安相場を期待してはだめなのだろうか? 昨日のイエレンFRB議長の議会証言直後のドル買いから、1円近く反落したドル売りへと変化した流れを見ると、つくづくそう思う。


USDJPYはまるで、「前門の虎、後門の狼」
118.80円以下には虎が待ち構え、120円近くには狼が待ち構えているのよな、昨今の雰囲気!



2015年2月25日(水曜) 昨日24日、海外市場の動き

2015年2月25日(水曜) 昨日24日、海外市場の動き

米株は上昇、米金利は低下。原油価格は下落、原油価格は変わらず。

USDJPYは、120円の壁は超えられず、イエレンFRB議長の証言で118.80~119.80の1円幅で上下。

EURUSDは、イエレンFRB議長+ギリシャに上下、一時1.13を割り込むも底堅く、大きな動きは見られず、1.1290~1.1360のレンジ。

GBPUSDは、1.5400~1.5470のレンジで、BOE政策委員の利上げ示唆発言に、底堅い。

AUDUSDは、FRBの早期利上げ観測が弱まり、0.7740→0.7830台へ上昇。

USDCADは、イエレンFRB議長の証言で上下するも、それよりも、ポロッツ・カナダ中銀総の利上げ示唆発言はなく、1.2480割れまで急落し、CADの買いが強まる。

※※※※※※※

イエレンFRB議長の議会証言 ⇒「利上げ期待」に、直後はドル全面高へ、「利上げ急がず+弱い米経済指標」に、後にドル全面安へ。

ユーロ圏財務相は、ギリシャ財政構造の改革案を承認 ⇒「EUR買いは限定的。

BOE金融政策委員の利上げ示唆発言が続く ⇒「GBPは堅調に推移」

ポロッツ・カナダ中銀総裁は、追加利下げを示唆せず ⇒「CAD大幅上昇」

※※※※※※※

◎イエレンFRB議長は、利上げは会合ごとに検討。それまでに、フォワードガイダンスを変更し、利上げが正当化される段階が近いことを示唆する。

「辛抱強くなれる」とのガイダンスは、「少なくとも今後2回」の会合で利上げする可能性は低いことを意味。

◎ユーロ圏財務相は、ギリシャが提出した財政構造の改革案を承認。救済融資の4カ月延長を認め、ギリシャ新政権に時間的な猶予を与えた。

しかし、休戦で和平合意にほど遠く、ギリシャ債務の疑問は先送りされただけ。

◎弱い米経済指標。米S&P/ケース・シラー(総合20)は予想を下回り、米CB 消費者信頼感指数も予想を下回り鈍化。

◎ポロッツ・カナダ中銀総裁は、追加利下げを示唆せず、期待外れにCAD買いが加速、USDJPYは1.2610→1.2480へ下落。

◎フォーブス&ウィールBOE金融政策委員は、将来の利上げを示唆、GBPは堅調に推移。

※※※※※※※

【イエレンFRB議長の半期に一度の議会証言(上院)】
欧州経済の成長は非常に鈍化、中国経済は減速、原油価格の大幅下落の影響は地域により異なり影響を受け、米国に対するリスクはおおむね均衡。

早期利上げは米経済の回復のリスク。インフレ率は2%を大幅に下回り、エネルギー価格の一時的な下落の要因でも、2%のインフレ目標をコミットしており、景気の持続的な回復の確認が必要。

緩和解除が遅く過ぎるリスクもある。賃金と物価上昇が加速し、いつかはインフレ目標を上回り、リスクが台頭する可能性を注視。

家計の財政条項は改善、雇用も改善、労働時間は拡大。インフレ率が2%の目標に戻る合理的な理由があれば、政策金利を引き上げる。

FOMCは賃金の伸びを注視。兆候が現れているかもしれないが、賃金の伸びが著しく加速したとまだ判断していない。

ポール・ボルカー氏率いる当時のFRBがインフレを低下させ、最終的には制御するために困難な決定を行う勇気を持っていたかどうか、疑問に思う。

政策正常化で「忍耐強く(patient)」いられる。FOMCの見解は、少なくとも今後数回の会合で政策金利を引き上げを正当化する公算が小さいと判断。

景気回復がFOMCの予想通り続けば、いずれかの時点で金利を引き上げることを会合ごとに検討。それまでに、フォワードガイダンスを変更し、正当化される段階が近いことを示唆するが、直ちに利上げするとの解釈につながらず。

個人消費支出(PCE)物価指数が軟調なのは、原油価格の下落を反映し、インフレ率は目標の2%を引き続き下回る。

競争環境阻害するような為替操作は不適切で、為替操作は対処する必要があり、資本フロー・金融政策は為替レートに影響与え、通商合意に為替含めることで金融政策が阻害される恐れがある。

短期金利先物市場、9月利上げの確率54%→56%に小幅上昇へ。


※※※※※※※

【ギリシャ関連】→ ギリシャ株は上昇、銀行株は大幅上昇へ。
ユーロ圏財務相会合は、ギリシャ支援の4カ月間の延長を承認する条件として、改革案リストの拡大を要求。

ギリシャ政府は税徴収の刷新や年金改革、国有資産の売却継続を約束

ラガルドIMF専務理事=ギリシャの政策措置は全体的に具体性に欠けると、デイセルブルム議長へ書簡を送る。

ドラギECB総裁=一段の検証が必要。

ギリシャは計画の詳細をまとめ、4月までにユーログループに示さなければならない。債権者側の当局査定に合格しなければ、ギリシャは救済融資の次回分70億ユーロ前後を含めて資金をこれ以上受け取れない。

→ 休戦で和平合意にほど遠く、ギリシャ債務の疑問は先送りされただけ。

※※※※※※※

ポロッツ・カナダ中銀総裁=1月の利下げは2016年末までのフル稼働とインフレ安定への確信を与えた。追加利下げを示唆する発言はなく、利下げ示唆期待外れにCAD買いが加速、USDJPYは1.2610→1.2480へ下落。

※※※※※※※

カーニーBOE総裁(議会)=英国のインフレ率を2年以内に目標の2%に回復させることを目指す。

フォーブスBOE金融政策委員=どの要因からも近い将来に、金融政策を引き締めへ動く根拠となる。ただ、現時点での金利変更は悪影響。


フォーブスBOE金融政策委員=現状の利上げは愚かに思えるだろうが、原油、食料品価格の急落、ポンド高などのインフレ押し下げ要因はすぐに切れる可能性がある。

ウィールBOE金融政策委員=現在の市場予想より早期に利上げを開始する方が適切となる可能性がある。

※※※※※※※

FRB1月の公定歩合会合の議事録=フィラデルフィア、カンザスシティー、ダラス3地区の連銀が、公定歩合を0.75%→1.0%に引き上げを再提案。12連銀は経済状況が改善し続けたと報告、将来の経済成長についておおむね楽観的。

トルコ中銀=政策金利を0.25%引き下げ7.5%に決定、予想通り。ダウトオール首相はこの日の利下げについても、まだ不十分と。

2015年2月24日(火曜) 欧州市場・米国市場序盤の動き

2015年2月24日(火曜) 欧州市場・米国市場序盤の動き

イエレンFRB議長の議会証言を前にして、ドル全面高。

イエレンFRB議長の議会証言を受け、午前零時からドル買いがさらに強まる。

欧ギリシャが改革案リストを提出。州株は上昇、ユーロ圏財務相は22時から電話会談へ。

ドイツも議会へ採決を要請、ギリシャ支援で合意に向けた動きが期待でき、ギリシャ株は大幅高。


【イエレンFRB議長の議会証言】
FRBは利上げ前にフォワードガイダンスを変更する
新たなガイダンスは次回の2~3の会合での利上げを必ずしも意味するわけではない→ 6月の利上げ期待が膨らむ。


【ギリシャの改革案に関連】
グリアOECD事務総長=ユーロ圏諸国は前向きな反応を示し、明るい。
ユーロ圏財務相会合は、ギリシャの改革案と4ヵ月の支援延長の電話会議を午後10時から開始へ。
ショイブレ独財務相=ギリシャ支援の延長で議会に採決を、EU、ECB、IMFの合意受け入れを条件に要請
IMF=条件付きでギリシャ改革案を支持


カーニーBOE総裁(議会)=英国のインフレ率を2年以内に目標の2%に回復させることを目指す。
カーニーBOE総裁(議会)=低インフレのリスクは日本の消費先送りとは異なり、労働市場に関連。企業経営者は低インフレに乗じて賃金を引き下げるべきでない。

フォーブスBOE金融政策委員=どの要因からも近い将来に、金融政策を引き締めへ動く根拠となる。ただ、現時点での金利変更は悪影響。
フォーブスBOE金融政策委員=現状の利上げは愚かに思えるだろうが、原油、食料品価格の急落、ポンド高などのインフレ押し下げ要因はすぐに切れる可能性がある。

ウィールBOE金融政策委員=現在の市場予想より早期に利上げを開始する方が適切となる可能性。

独第4四半期GDP改定値は、前年比1.4%と速報値と変わらず。

ユーロ圏CPIは、前年比-0.6%と前回と変わらず。

2015年2月24日火曜日

2015年2月24日(火曜) アジア市場の動き 


2015年2月24日(火曜) アジア市場の動き 


連日連騰の日本株高、為替市場はギリシャの改革案と、イエレンFRB議長の議会証言まで動けず。


そんな、覇気のない相場の中で、NZDUSDは0.7530→0.7460台へ下落。中銀のインフレ期待が前期から低下したことでNZドル売りが強まっていた。


AUDUSDも、NZDUSDの影響をもろに受けている。また、原油価格が50ドルを再度割り込んだことで、商品価格下落にも影響を受けやすくなっている。


USDJPYは、動きは鈍いが、日本の株高の影響があるのか119円台を回復し、底堅い値動きに見える。


EURUSDは、今日もギリシャのネタ次第で、1.1330近辺で動けず。1.13~1.15のレンジ、どちらでもいいから抜け出してくれることを期待。


GBPUSDは、EURUSDに右ならえで動かず。ただ、EURGBPの影響を強く受けるので、ギリシャ発の材料にはEURGBPのポジションの有効。


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ギリシャの緊縮策の改革案の提示期日。今日に延長され、ユーロ圏財務相会合で受け入れられる条件となっているのか?


イエレンFRB議長の議会証言は、はたしてタカ派なのかハト派なのか? 事前の期待感も混在で、出たとこ勝負になりそうな気配が濃厚。市場は若干タカ派が多い。









2月24日 (火) 24:00 イエレンFRB議長 上院銀行委員会で証言(取引通貨ペア USDJPY)

2月24日 (火) 24:00 イエレンFRB議長 上院銀行委員会で証言(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫
今回の議会証言は、半期に一度の議会証言で、24日に上院銀行委員会、25日に下院金融委員会での証言が予定されている。

24日の証言でイエレンFRB議長の方向性はほぼ確定すると思われ、重要となっている。例年も二日目の議会証言への関心は薄く、相場が大きく動くことはない。

1月28日のFOMCでは、金融政策の据え置きを決定したが、始めて「国際情勢も検討対象」となり、「景気はしっかりとした底堅いペースで拡大」→「穏やかなペース」からやや変化した点であった。

2月28日のFOMC議事録(1月18日分)では、「早期利上げによる景気への影響を懸念」と、「ドル高は米国の輸出を抑制、ドルが一段高になるリスクを認識」とあり、サプライズに一時ドルは全面安となっていたことがあった。

ギリシャ問題もあり、ドル売りは続かず値を戻している。市場参加者は「遅かれ早かれ、FRBは利上げする」ことは大前提となっており、問題はイエレンFRB議長は、引き続き早期の利上げを示唆するのか、それとも、利上げの時期が先送りされるのか?その結果に焦点があてられている。

市場の見方は、先のFRB議事録は悲観的過ぎ、議長は楽観的な発言をするのでは? との期待感も一部にはあるが、結果を見ないことには動き難いことは確かである。

さて、その結果を考えながら、売り・買いの逆指値で対応するのか、チャートポイントを見ながら、順張りで対応するのか? それとも、クロスで対応するのか、直近の値動きを考えて対応したい。

2015年2月24日(火曜)昨日23日、海外市場の動き

2015年2月24日(火曜)昨日23日、海外市場の動き

ギリシャの緊縮策の改革案提出は一日延期。イエレンFRB議長の議会証言を意識。

米株は弱く+米金利も低下。原油価格+金価格は下落。

為替市場は、AUDUSDの下落+GBPUSDの上昇。USDJPYは動きは緩慢。EURUSDは1.13~1.14のレンジ。

ギリシャが緊縮策の改革案を提出する期限を23日→24日に一日延期。それを受け24日、ユーロ圏財務相は電話会議を行う予定となっているが、理由は不明のまま。

米NAR 中古住宅販売件数は弱い。

※※※※※※

USDJPY
119.30台で定着できず。118.80台へ下落、動きは緩慢。

EURUSD
1.14台へ復帰できず。ギリシャ改革案の提出遅れの影響を受けながら、1.1300を一時割り込みながらも、1.13台をなんとか維持。

GBPUSD
一時1.5330台まで下落するも、クロスでのGBP買いに、逆に1.5450台へ上昇。

AUDUSD
0.7840台→0.7780まで一時下落。商品価格の下落の影響を受ける。

USDCAD
アジア市場1.2520→原油価格も弱く1.2620へ一時上昇から、1.2540~00のレンジへ。


※※※※※※

ラガルドIMF専務理事=ギリシャの金融状況は著しく改善。ギリシャの安定を維持することが最初の目標。ギリシャのユーロ離脱は協議されず。

独関係者=独連邦議会、ギリシャ支援延長の議会採決は今週中に可能。

ダイセルブルーム・ユーログループ議長=ギリシャの改革書簡を楽観視。

※※※※※※

独IFO経済研究所エコノミスト=独第1四半期の成長率が前期を上回るのは困難。

ナイジェリア石油相=OPECは原油価格の下落が続けば、6週間以内に緊急会合の開催を要請の可能性がある。

2015年2月23日月曜日

2015年2月23日(月曜)アジア市場の動き


2015年2月23日(月曜)アジア市場の動き


ブルーマンデー! 相場が動かないとつい、色々なことを考えてしまう。


今日は、日経平均株価の上昇は止まらず、為替相場動かず。


官民挙げての株高政策の選択は、日本だけのことだけではなく、今や世界的に続いているブームとでもいえよう。国内では日銀のETFが、そして、GPIFが子国内株の買いを継続いているとの、巷のうわさは絶えない。


各国中銀がプリントアウトしているマネーは一体いくらになるのだろう? ECBが先に決定したQEの実施は、3月からで月間600億ユーロの資産を買い入れる、約8.1兆円である。


日本、米国、イギリス、そして、ユーロ圏。余剰資金は債券を避け、株式市場へから株式市場へと渡り歩いているのだろうか?


昔から言われていることだが、「量的緩和の実施=自国通貨安」の方程式は活きているらしい。米国は昨年10月29日に量的緩和は終了し、ECBは来月3月から実施する。


日銀は昨年の10月31日にの10兆円の追加緩和を決定した。これが日銀関係者の一部では逆効果とし、「追加緩和は更なる円安で、消費マインドに水を差す」と物議を呈した。


黒田日銀総裁は、「何かマイナスの効果あったと思ってない」といい、「直ちに追加緩和を考える必要ない」とも発言。これが円相場を難しくしている。


主要通貨では、先週から続いている動かないレンジ相場は、24日24時のイエレンFRB議長の議会証言で、再びボラタイルな相場へと変身してくれるのであろうか?



2015年2月23日(月曜)為替変動は弱まる。

2015年2月23日(月曜)為替変動は弱まる。


さあ、今週で2月は終了! 今週はイエレンFRB議長(24、25日)ドラギECB総裁(24日、25日)など、重要人物の発言が議会証言が多く、まずはこれが第一の関門!

特に、先のFOMC議事録で思いがけなくドル売りとなった為替相場、影響は短期間で収まったものの、それをぶり返すのか? いや、ネガティブなことは言わないと思われる。

ギリシャ問題の影響、原油価格の影響、ウクライナの影響、ISの影響。ユーロ圏の景気低迷とデフレリスクの懸念、日本の景気停滞の懸念、等々がリスクと思っていることでしょう!

ただ、問題は、それでも米国は利上げをするぞ! と言うのか。それとも、いつもながら、利上げの有無は、今後の経済指標次第とお茶を濁すのか?

となれば、今週もぞろぞろ発表が続く、米国の経済指標が一時的に為替相場の変動要因とはなるが、決定的な動きを作ることはできず、一時的な変動にとどまることが予想される。

それにしても最近の為替変動は、スイスショックから落ち着きをと戻し、予想外に上下することは少なくなっている。(日々の変動率のグラフを参照)

しいて言えば、

ユーロは、先安期待にっも底堅く1.13~1.15のレンジ相場。問題はギリシャが約束を守れるかだけ、OKなら底打ち期待が広まりそうだが?

円は、円高期待にも円買いが弱い、かといって円売りも有効とは言えず。円安相場は長期戦になるリスクも。

豪ドルは、中銀の豪ドル安誘導のリスク、追加緩和のリスク、中国経済の予想外の鈍化のリスク、商品相場の下落のリスクを乗り越え、気が付かげ底堅くなっている。あとは、0.78を割り込まず、0.79台を達成できれば本物?

ポンドは、利上げする米国、緩和を続けるその他大勢。ただし、英国は将来の利上げ観測が強まる国。ドルは買えない、他の通貨も買えない、ドルはお腹一杯、じゃ、ポンドでもの選択肢が継続中!

2015年2月22日日曜日

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(2月23日~2月27日)【今週の材料から】

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(2月23日~2月27日)【今週の材料から】

先週も色々なことがあった。ギリシャ支援、FOMC議事録、日銀関係者と黒田日銀総裁の弁解等・・・。

まずは、ギリシャ!
ギリシャ支援を4か月間延長することを条件付きで合意したが、23日中に既存の合意に基づく改革案を提示することになっており、どうなることやら。

ECBが先に決定したQEは3月から実施され、ギリシャ問題が解決すれば、すべて丸く収まり、ユーロの買戻しとなるのか? 期待はしたいが先週金曜日のEURUSDの反応を見ると、なぜかそういう気持ちも起きない。

続いて、FOMC議事録
18日のFOMC議事録では、早期利上げを懸念、一時ドル売り一色となったが、弱い米国発の経済使用が続く中でも、米金利の上昇にその影響も一日で薄れていた。やまり、どう転んでも利上げ期待は変わらぬ米国と、デフレリスクに量的緩和をつつける他国との違いは明白で、唯一違うとすれば、将来の強いインフレを懸念する英国だけ。


※※※※※※※

今週の相場の動きを考えると、不思議にすべてが先週のレンジ相場を継続するように思えてならず。その上限の水準を抜け出すまではレンジ相場で対応、抜け出したらその方向にポジションを取ることを考えたい。

USDJPY
USDJPY相場は、120円台達成後の急落から立ち直れず。黒田日銀総裁は、10月の追加緩和の正当性は主張するも、直ちに追加緩和を考える必要ないと言う。日銀への不信感もあり、118.20~119.40円のレンジが5日間続いている。レンジを大きく抜け出す材料はそれほど多くなく、先週のレンジを踏襲する可能性が高い。

EURUSD
EURUSDは、ECBのQE決定、ギリシャ債務交渉の条件付き合意と、ユーロ売りの2大材料は暫定的ではあるが、決着を見た。EURUSDは最悪の事態を織り込みながらも、1.13を割り込むこともできず、合意しても1.15台を回復できず、1.1300~1.15000のレンジ相場を続ける可能性が高い。


GBPUSD
GBPUSDは、前週のBOE四半期インフレレポートは、英経済はフル稼働状態への復帰が近いと、インフレ見通しを引き上げていた。1月の英財政収支の黒字額は過去最大となり、BOE金融政策委員会議事録は、インフレの急加速を予想。英雇用統計は大幅に改善し、将来の追加緩和の可能性の高い国で、潜在的なポンド買いを期待したいが、GBPUSD1.55の壁は厚くこの水準を超えるのは難しそうである。

USDCAD
USDCADは、コート・カナダ中銀総裁は、またしても利下げの可能性を示唆、カナダの小売売上高は予想外に弱かった。1.2400を割り込んでも一時的で、原油価格の本格的な反騰期待と、続落の不安の板挟みに、大枠1.2400~1.2600のレンジ相場が今週も続きそうである。

AUDUSD
AUDUSDは、2月3日に豪中銀は予想外に利下げを実施してからは、AUD売りの流れは変わらず。スティーブンス豪中銀総裁は、さらなる豪ドル安を予想。豪雇用統計は予想外に弱く、豪財務相は追加利下げの可能性を示唆。0.7700でボトム感がみられるが、0.7850を超えられず。0.7700~0.7900のレンジ相場を抜け出すまでは、レンジ相場で対応したい。


※※※※※※※


さて、今週のメインイベントといえば、24日&25日。イエレンFRB議長の議会証言と、ドラギECB総裁の発言と議会証言。24日にはさらに、ボロズカナダ中銀総裁のスピーチも気になる。

2月24日と25日のイエレンFRB議長の議会証言で、特に、初日となる24日の議会証言が非常に重要! 18日のFOMC議事録で早期利上げ期待が弱まっているが、それを肯定するのか、それとも否定するのか? 金融市場はまず動くことは間違いない。

これと日を同じくして、2月24日にはドラギECB総裁の講演、25日にはドラギECB総裁の議会証言が予定されている。過去の経験則からは大きな動きは期待できそうにないが、ギリシャへの緊急流動性支援の増額に関してや、ギリシャ国債の特例措置の復活問題など、気になる。

今週は24日で中国の春節は終わり、中国パワーが為替相場にどのような影響を与えるのか? これも気になる。

※※※※※※※

経済指標では、今週も多くの重要な経済指標の発表が予定されている。
いずれも甲乙つけがたいがい、米国発の経済指標は特に注目したい。

2/23(月)
独IFO業況指数
米中古住宅販売件数

2/24(火)
独第4四半期GDP・確報値
ユーロ圏消費者物価指数
米CB消費者信頼感
  
2/25(水)
中国HSBC製造業PMI・速報値
米新築住宅販売件数

2/26(木)  
英第4四半期GDP・改定値
ユーロ圏景況感指数、業況判断指数、消費者信頼感指数
カナダ消費者物価指数
米耐久財受注
米新規失業保険申請件数
米消費者物価指数

2/27(金)  
日本全国消費者物価指数
英第4四半期GDP・改定値
米第4四半期GDP・第2次速報値
独消費者物価指数・速報値
米シカゴ購買部協会景気指数
米NAR中古住宅販売保留
米ミシガン大学消費者信頼感指数