2013年9月21日土曜日

9月21日(土曜) CFTCが発表した、9月17日付けの通貨先物取引(IMMポジション)

9月21日(土曜) CFTCが発表した、9月17日付けの通貨先物取引(IMMポジション)

数字だけを見るとドル売りへ変化の週となった。ネットポジションではドルロング・通貨のショートは大幅に減少し、今年2月26日来のポジションとなった。

円のショートは減少し、ユーロはショートからロングへ変化、ポンドのロングは大幅増加し、カナダドル、豪ドルやNZドルのロングも増加した。

9月17日は、翌18日のFOMCでQE3縮小が確実視されており(実際は見送りとなった)、量的緩和の縮小=ドル高とはならず、過去を振り返っても、5月1日のFOMC、5月22日のバーナンキFRB議長の議会証言と、量的緩和の縮小が示唆された後は、ドルショートポジションが拡大している。

久々の大きな流れは、今後のドル売りを示唆しているのか? 単なる一時的な減少なのか? 来週以降の為替相場が非常に興味深い。







9月21日、9月20日(金曜)海外市場の動き

9月21日、9月20日(金曜)海外市場の動き

週末金曜日の為替市場は、材料はそれほど多くなかった。

相場を動かしたのは、ブラード・セントルイス連銀総裁の発言で、まず、10月のFOMCでQE3の小幅縮小を示唆→ ドル買いへ動く。 決定はボーダーライン上にあった、委員会は静観しようという判断に落ち着いた・・・・ 本当なんですかね?

次に、インフレが1.5%以下、物価圧力が続くまでQE3の縮小に賛成しな→ ドル売りへと動く。

言っていることは、「雇用者数と失業率がより改善すれば、FRBが緩和縮小に踏み切る可能性は高くなる」→ あまりにも当たり前のことで戸惑う。結局は、相場も大幅に動けず。

個人的には、それは必ず近い将来、QE3縮小を開始することは間違いない。これが大前提で、それが、いつの日かわからないだけ。ああ、まだまだ振り回されそうないやな予感。

結果として動いたのは→ 米株は弱く、米金利は低下し日欧との金利差拡大。1.6の大台を達成し、今週大幅上昇したGBPUSDは1.6台を維持しながらも弱く、NZDUSDはは小幅安。18日に0.95台を達成したAUDUSDは2日続落へ。 要因は大幅上昇の調整継続中なだけ!


***ポイント***

⇒ ブラード・セントルイス連銀総裁発言→ 言葉通り?、どのように受け取ればいいのかよくわからず。

⇒ 中国市場が休場→ 相場変動圧力も強まらず。

⇒ FRBのQE3縮小開始の時期が不透明→ 10月、12月、来年初めと意見がばらばらで、決定的な方向性を示せず。

⇒ 米下院は暫定予算案を可決し上院へ→ オバマケアの行方は? 上院のリード民主党院内総務は拒否を姿勢崩さず!

⇒ NY連銀はQE3出口対策を始める?→ 固定金利・金額無制限の翌日物リバースレポ・ファシリティーを来週から来年1月29日をめどに試験的に実施へ。→ この辺に何か隠れたカギがあるのではと、勝手に推測!

⇒ そして、もちろん、今日21日(土曜)のドイツ連邦選挙待ち→ EUR相場に大きな影響を与えることは避けられず、金曜のEUR相場は手控え気味。前評判は僅差でメルケルグループ有利。

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USDJPYは、円売りをリードした、クロスでの円売りが影をひそめ、逆にGBPJPYが小幅下落し、USDJPY単独では100円の壁を破ることはできず。アジア・欧州市場は、大枠99.20~55のレンジで全く興味なし。米国市場に入り、ブラード・セントルイス連銀総裁発言に、ドル買い→ドル売りへと変化し、結局は元の水準へ。ただ、99円台を維持し円安の方向性を継続。

EURUSDは、ECB理事らは短期金利の上昇を懸念、連日に渡り抑制発言が見られる。21日のドイツ連邦選挙を控えて積極的な動きは見られず。アジア市場は、大枠1.3530~40の休日相場、欧州市場は実需の売り買いが見ながらも1.3520以下の買いが続き、EURGBPの買い戻しに1.3540台へ。米国市場は、ブラード・セントルイス連銀総裁発言に瞬間1.35を割り込んだが、これも御愛嬌。基本は1.35台を維持し、大枠1.3510~35のレンジで終了。ただ、1.35台割れを試し、どこまで値を下げられるか試してみたくなる心境。

AUDUSDは、今週大幅上昇の反動に、上値が切り下がり、AUDショートの巻き戻しが多いことが推測された。アジア市場は0.9450台の上値は重く、大枠0.9440~55の狭いレンジ相場。欧州市場に入り、ついに0.9440を割り込み0.9420台へ。米国市場では、ブラード・セントルイス連銀総裁発言に一時0.9380割れまで下落、そして、0.9430台を復活するが、戻り売り多く0.9400近辺へ。

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USDJPY-0.09%
EURUSD-0.05%
AUDUSD-0.44%
NZDUSD-0.08%
GBPUSD-0.17%
USDCAD+0.39%

EURJPY-0.14%
GBPJPY-0.28%
AUDJPY-0.54%
NZDJPY-0.18%
CADJPY-0.51%

GOLD-2.87%
WTI-0.86%
DXY+0.09%
VIX-0.30%

DJIA-1.19%
EURO STOXX-0.31%
Nikkei225-0.16%
S&P/ASX200-0.36%

日本10年債利回り+2.94%
米10年債利回り-0.73%
独10年債利回り+1.04%

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米国発の材料
◎ ブラード・セントルイス連銀総裁=「緩和縮小を見送ったのは、ぎりぎりの判断で、10月のFOMCで小規模な緩和縮小を決定する可能性がある」、「決定はボーダーライン上にあった、委員会は静観しようという判断に落ち着いた」→この発言にドル買いへと動く。 「雇用者数と失業率がより改善すれば、FRBが緩和縮小に踏み切る可能性は高くなる」、「インフレが1.5%を下回っていれば利上げはすべきでない」、「物価圧力が上向くまでは縮小開始に賛成しない」→ ドル買いが弱まる 
◎ ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=「量的緩和縮小の見送りは残念」、「米経済データはかなり良くなった」、「緩和縮小着手が見送られたことで、FRBに対する信頼感がリスクにさらされている」
◎ 米下院は暫定予算案を可決=9月30日で失効する政府機関予算を10月1日から12月15日まで手当する暫定予算案を、医療保険制度改革法(オバマケア)への予算打ち切りを盛り込み可決、上院へ送り来週から審議開始へ→ 上院のリード民主党院内総務は「オバマケアの資金凍結もしくは実施延期を盛り込んだ法案は承認しない」と言明しており、医療保険制度改革法案に関する文言を削除し、修正案を下院に送る見通し
◎ NY連銀=固定金利・金額無制限の翌日物リバースレポ・ファシリティーを来週から来年1月29日をめどに試験的に実施→ 短期金利を誘導するため新たなツールを試験的に運用し、超低金利政策からの出口局面に備える

欧州発の材料
◎ リーカネン・フィンランド中銀総裁=ECBは、金利は現行もしくはそれ以下の水準に長期間とどまるとのスタンスを維持しており、これは、数週間ではなく長期にわたるメッセージ
◎ イタリア連立政権の崩壊懸念は後退

英国発の材料
◎ 英8月の公的部門純借入額(PSNB 除く銀行支援費用) → 英財政赤字は、税収の伸びと歳出減少で、予想と前年を下回る=131.57億ポンド(予想135億ポンド 前年同月144.09億ポンド)、税収+1.4%、政府支出-2.2%

カナダ発の材料
◎ カナダ8月の消費者物価指数は→ 前月とほぼ変わらず=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.1%(予想1.1% 前回1.3%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.0%)、コア前年比1.3%(予想1.2% 前回1.4%)

その他
◎ インド中銀=政策金利のレポレートを0.25%引き上げ7.5%に決定→ インフレ抑制で予想外の利上げを実施。ルピー安の対応で7月中旬に10.25%へ引き上げたMSF(マージナル・スタンディング・ファシリティー)レートを0.75%引き下げ9.5%に決定→ 中銀の焦点は景気支援からインフレ抑制にシフト
◎ シリア=化学兵器禁止機関(OPCW)に、保有する化学兵器の詳細について報告へ


2013年9月20日金曜日

9月20日(金曜)今日の為替相場見通し


9月20日(金曜)今日の為替相場見通し

***ポイント*****

FOMCのサプライズのドル売りも、昨日は英小売売上高の悪化、米経済指標トリプルで良好の、両股開きでドル買い戻しへ。そして、今日は週末金曜日、ドル相場の真贋を占える日。市場はドルショート、ポンドロングが多いのが気になる。

明日、21日(土曜)はドイツ連邦議会選挙があり、メルケル首相の連立与党と野党連合が伯仲。週末リスクと合わせ、EURは手を出しにくいが、予想外に強いEURに、買いの機会喪失リスクを強く感じる。


XXXX

USDJPY、クロス円を含め、円は狙い撃ち(円安)。日本の消費増税、追加景気刺激策、株高が材料だが、今日の日経平均株価は弱気ムード。相変わらず短期投機筋の円ショートがたまれば落とされ、過去に何度続けたことやら。

気がつけば、5月22日のバーナンキFRB議長の議会証言のサプライズ以降、大枠94.00~103.75円のレンジで、中心は99円ミドル近辺で現在の水準に近い。

しかし、Dailyベースで99.03円を維持、Weeklyベースで98.00円を維持、Monthlyベースで90.46円を維持している間は、ドル円買いの流れは変わらず。短期的にも中期的にも長期的ににも円安方向を継続。過去の教訓からは、ドル円は押し目買い、円ショートするならば、クロス円を狙う方針で変わらず。


EURUSD、ドイツ連邦議会選挙のリスクはもちろん大きい。ポンドやNZドル主導によるドル安傾向に底堅く、EURクロスの売りに積極的なEUR買いは欠けていたが、1.35の大台を維持してい推移し堅調以外の何物でもない。

Dailyベース1.3341、Weeklyベース1.3353、Monthlyベース1.3190を維持している間は、EUR買いの流れは変わらず。

AUDUSD、ついに新たなレンジに突入し買いの流れは変わらず。ただ、短期のAUDロングが多く、調整売り→新たな買い、調整売り→新たな買いを繰り返す可能性もある。短期的には、過去2日間止められている0.9520~30がターゲットで、調整色が強まれば0.9340台までの下げも。中期的には、パリティーをすんなり上抜けすることも考えにくく、0.9860が大きなターゲット。

Dailyベース0.9245、Weeklyベース0.9392、Monthlyベース0.9633を維持している間が、AUD買いの流れは変わらず。

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今後直面するテーマと材料

※ ドイツ連邦議会選挙(9月22日)
※ 次期FRB議長にイエレンFRB副議長が有力
※ へシリアが国連決議を順守するか?
※ 日本、消費増税が確実視され、法人税率引き下げなど追加景気対策が期待
※ 緊迫のエジプト情勢
※ イタリア政局の混迷が和らぐ
※ 米連邦債務引き上げ問題(10月1日からの新年度の予算案が成立しておらず、月内に議会が法案を可決しない限り、政府機関の窓口が閉鎖される恐れ、10月半ばにデフォルトの恐れ)
※ 法裁判所判断の欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定の合憲性判断を発表(9月22日のドイツ総選挙後に判断へ)
※ ギリシャ第3次支援の有無

9月20日、9月19日(木曜)海外市場の動き

9月20日、9月19日(木曜)海外市場の動き

前日のFOMCサプライズの影響が残る中。今度は、強い米経済指標が続けざまに発表され、12月のFOMCでQE3の縮小期待が高まり、米株は小幅下落し、米金利は上昇。終わって見れば、見事な円全面安。

緩和策縮小を解消できる国の通貨は上昇へ、できない国の通貨は下落へ、2極化する可能性が高く、狙われているのは円。

市場は、CHFJPYは110円が目の前に迫り、1990年の水準を狙う位置まで上昇したことを注目している。安全資産としての買いではなく、円安の底辺が広まってきていることを証明しているのでは?


***ポイント***


⇒ 12月のFOMCで量的緩和の縮小期待が強まる。
①ロイターのFOMC後のプライマリーディーラー調査=17社中9社が12月のFOMCで量的緩和の縮小を予想するが、不透明との意見が多く、17社中5社は分析の最中で予測できず。
②ラガルドIMF専務理事=7月予想に基づけば、米緩和縮小の開始時期は2013年末。
③強い米経済指標

⇒ ドル買いの材料が続出。
①米9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は、前回と予想を大幅に上回り、2年半ぶりの高水準で、6か月先の見通しも大幅改善し10年ぶりの高水準
②米8月の中古住宅販売件数は、住宅ローン金利の上昇に買い急ぎ、前回と予想を上回り、6年ぶりの高水準
③米8月のコンフェランス・ボード景気先行指数は、前回と予想を上回り米経済は底堅く推移
④米新規失業保険申請件数は、コンピューターシステムのトラブルで大幅減少した前週から、失業者が増加したが、予想を上回る。

⇒ ノルウェー中銀=政策金利1.5%の据え置きを決定、予想外のインフレ高進とクローネの下落に、利上げ時期が予想より早まる見通し。中銀副総裁は、金利は徐々に上昇する可能性が高い。

⇒ 円売り材料が続く
①日本8月の貿易収支は14か月連続の赤字で、8月としては赤字額過去最高
②木内日銀政策委員「国債の買い入れ増額や、ETFやREITを買い増す可能性も」
③政府は法人税引き下げの検討

⇒ ポンド売りの材料
①英8月の小売物価指数は、前回と予想を大幅に下回るマイナス
②BOEの利上げ観測が、2014年終盤→2015年初めにずれ込むとの予想が多くなる。


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USDJPY、前日に98円を割り込み、目先のストップの売りが一巡。アジア市場では、98円以下では実需の買いが強まり、日本株の大幅上昇に98.50円近くまで上昇。欧州市場では、日銀政策委員+政府筋から円安材料を提供し、円クロスの円売りが加速し98.80台まで上昇。米国市場に入り、強い米経済指標が続出、99円超え買いが加速し、99.61円まで続伸、福島地震報道に99.20円割れまで一時下げるも、円はクロスでも全面安で、下げ幅は限定的。

EURUSD、アジア市場は1.35をボトムに1.35~1.3540の狭いレンジ。欧州市場は、EURJPYの買いの影響を受け買いが強まり、1.3550のオプションバリアを超え買いが加速、一時1.3568まで上昇したが、クロスではEUR売りが強く、買いも限定的。米国市場に入り、強い米経済指標が続き上値が重くなるが、なんとか1.35の大台を維持。

AUDUSD、アジア・欧州市場と0.9520台の上値は重く、0.9500を中心に大枠0.9480~0.9520のレンジで推移。米国市場に入り、利食い売り集中、強い米経済指標も続出、0.9480を割り込むと短期ポジションのストップを付け、弱い米株に0.9427まで続落、買い戻しは鈍い。


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USDJPY+1.53%
EURUSD+1.23%
AUDUSD-0.87%
NZDUSD+0.07%
GBPUSD-0.70%
USDCAD+0.42%

EURJPY+1.60%
GBPJPY+0.83%
AUDJPY+0.65%
NZDJPY+1.61%
CADJPY+1.11%
CHFJPY+1.69%

GOLD+0.18%
WTI-2.22%
DXY+0.17%
VIX-3.16%

ダウ工業平均株価小幅下落、15,636.55(-40.39 -0.26%)
EURO STOXXは上昇、2,936.20(+27.28+0.94%)
日経平均株価は大幅上昇、14,766.18(+260.82+1.80%)
香港ハンセンは大幅上昇、23,502.51(+385.06+1.67%)
上海総合指数は上昇、2,191.85(+6.29+0.29%)
豪S&P/ASX200は上昇、5295.55(+57.41+1.10%)

2013年9月19日木曜日

9月19日(木曜)今日の為替相場見通し

9月19日(木曜)今日の為替相場見通し

***ポイント*****

多くが予想し恐れた、米QE3の縮小は、9月のFOMCでなかった。次回は10月29・30日のFOMCは誰も変更を予想せず、12月17・18日のFOMCで、縮小が期待されているが、いまさら何を?!

ロイターのFOMC後のプライマリーディーラー調査では、17社中9社が12月のFOMCで量的緩和の縮小を予想するが、不透明との意見が多く、17社中5社は分析の最中で予測できず。

昨日、FOMCがQE3の縮小を見送った理由は、公表している通り「過去数カ月間の財政引き締めや住宅ローン金利の上昇による景気への影響を理由に..... 今後の経済指標を見極める時間が必要」。

ただ、どう考えても周りの状況から勝手に想像すると、「米政府の緊縮策が景気へ及ぼす影響を危惧」、「米政府と議会の対立で政治機能が滞る恐れ」、「10月中旬に政府資金が底をつき、米国がデフォルト事態に陥る恐れ」→ これらの影響が心配でたまらず。また、次期FRB議長の人事も決まらず、まあ、来年の2月の次期議長が決まってからでも? ではないだろうか?

さて、今後の見通しでは、木曜日、前日の大変動の翌日だけに、相場は調整色が強まる可能性は否定できず。ただ、今後の相場を考えると.......以下の通りになる。

英国は、住宅価格が上昇し、カー二―BOE総裁は、フォーワードガイダンスで明確に現行の緩和的金融政策を維持することを表明しているが、利上げを明確に否定している言葉は見当たらず、むしろ、インフレリスクが強まればいつ、考えを変えるかも知れない状況。そして、昨日のBOE金融政策委員会議事録では、全メンバーが追加の刺激策を否定。

結果、GBPUSDは、ポンド高の流れは変わらずだが、ややロングポジションが溜まっていることが気になるが、EURGBPを含め、GBPクロスの買いがフォローすれば、調整は予想外に少なくなる可能性も。

また、NZは、住宅価格の上昇が大きな問題となっており、まず、住宅価格抑制のため規制を強めたが、次にサプライズの利上げの可能性をも示唆。市場は来年の利上げを予想しており、先のロイター調査では、16人中14人が来年初めの利上げを予想していた。

結果、NZDは、NZD高の流れは変わらずだが、ポンド同様に、ロングポジションが溜まっていることが気になるが、商品相場も強く、他にロングにする選択肢がなければ、引き続き調整は小幅にとどまり、AUDNZDも最安値を狙えるのでは?

豪州は、アボット新首相がどのようにかじ取りをするのか気になるが、市場では選挙公約を守るために財源はどうするの? 金融緩和を維持し、追加刺激策が早くも気になっている。これに対して、スティーブンス豪中銀総裁が中銀の独立性を維持し、断固とした金融政策を維持することができるのか? 黒田日銀総裁との違いがあるのか? 非常に楽しみ。

結果、AUDは対ドルで0.9870近くのポイントを狙える距離にあるが、1.00のパリティーを超えるかは、AUDクロスの値動きを見なければ不明。

ドル円は、FOMCの結果が判明するまでは、どうも興味が薄らぐ。中期的な流れは円安で変わらず、特に、円クロスでは円安傾向が続くと見ており、ドルストレートより、クロスで円ショートを狙うべきでは? 

9月19日、9月18日(水曜)海外市場の動き

9月19日、9月18日(水曜)海外市場の動き

FOMCが全て。多くの市場参加者の思惑は、慎重なFOMCメンバーの総意に合わず。結果、ドル全面安、米金利は低下、株価は上昇。

政策金利は0.0~0.25%の据え置きを決定、過去数カ月間の財政引き締めや住宅ローン金利の上昇による景気への影響を理由に、月額850億ドルの資産買い入れペースを維持を発表、年内に縮小する可能性も残す。

5月から続いた、バーナンキFRB議長が示した、QE3縮小の可能性はどうなったんだろう?一部新興国の金融不安を招き、各国の短期金利の上昇を招き、米国の景気見通しもやや弱まり、結局は、今後の状況次第。

いつもながら、FRBの大きな金利変更時には、現在と同じ状況が多く、驚きはしないが、過去の教訓で、世の中が既に変わってしまってから、変更することが多く、まだまだ時間が掛かりそう。

そうなれば、現在の金利差、縮小期待・拡大期待が相場を動かす可能性があり、GBPとNZDが引き続きプラス材料が多いように思えてならない。

***ポイント***

⇒ バーナンキFRB議長=資産買い入れの縮小をしなかった理由は、「労働市場は全員が望むような状態から程遠い」、「最近の借り入れコストの上昇が景気を圧迫させる懸念がある」→ しかし、「金利は2016年以降段階的に上昇、将来は4%に達成する可能性がある」とも言い、将来の金利上昇を警告。

⇒ 米経済見通しは6月から下方修正=2013年2.3~2.6%→2.0~2.3%、2014年3.0~3.5%→2.9~3.1%→ 景気見通しはQE3縮小の可能性を示唆した5月以降、新興国の金融不安が一時発生したため、あまり楽観的ではない。

⇒ 米政策金利の引き下げ時期予想=12/17名が2015年を予想(市場予想は2014年10月で遅くなる)→ QE3縮小の開始時期がやや遅れる可能性が指摘。

⇒ 欧州発ではマイナス材料が多い。①S&P=ポルトガルの外貨建てソブリン格付け見通しを「クレジットウォッチネガティブ」に指定、②EU・ECB・IMF公表の報告書=キプロスは経済見通しなど激しいい下振れリスクが残る、③ECB内の専門委員会=2014年に追加の長期資金供給オペ(LTRO)の実施を支持、④サマラス・ギリシャ首相=トロイカ調査団に、寛大な態度で臨むように要請、⑤イタリア政府関係者=構造的赤字解消を、2014年に先送りすることを検討→ FOMCの影に隠れて影響は軽微。

⇒ BOE金融政策委員会議事録公表(9月5日)=現状では一段の刺激策が必要ないと全メンバーが判断→ 力強い発言! GBP高が続く可能性。

⇒ フレアティ・カナダ財務相=カナダドルのパリティ割れ(USDJPY1.0以上)は国内製造業を支援する→ 自国通貨安は大歓迎!

⇒ アボット自由党党首がオーストラリア第28代首相に就任=炭素税と鉱物資源利用税の廃止や法人税率引き下げを公約しながら、年間55億豪ドル規模の育児休業プログラムの財源を確保する必要がある→ スティーブンス豪中銀総裁に追加刺激策を求める可能性が危惧される。

⇒ イングリッシュNZ財務相=「NZDUSDは0.70台後半なら好ましい」、「弱いNZDはNZにとって利益」、「NZ中銀の利上げ予想がNZドル相場に織り込まれている」→ 弱いNZドルを期待しながらも、0.70台後半は許容範囲と、なんと姑息な発言だろう。現状からわずか数百ポイント下の水準がNZD安の許容範囲とは驚き。

⇒ 中国の景気は回復?=中国人民銀行(調査結果では、第4四半期の景況指数36.2%(前期31.3%)から増加し、経済状況が前期より改善するとの予想が増加し、消費者物価指数の上昇予想も増加


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USDJPY、日経株価が強く、株高=円安の方程式が発動、GBPJPYを除き、クロスの円売りも精彩を欠き、USDJPYは、またしても99.00円を割り込み、直近は2度目で、98.80円以下のストップも見え隠れし、いやな雰囲気が漂っているが、動けず。注目のFOMCではQE3縮小はなく、米株上昇=円高、米国との金利差縮小にドル全面安で、98.80円以下のストップを連続トリガーし、一機に98円割れまで下落。一時98.50台まで値を戻しながらも、売りきれなかった参加者の売りが続き、一時97.80円割れまで下落。

EURUSD、独世論調査では、メルケル首相率いる中道右派連合の支持率が野党陣営を下回り、土曜の選挙は不安でならない。EUR売りの材料が散見する中で、FOMCを前に動けない中で、EURGBPの売り方向に一人で気勢をあげており、EURUSDの上値は重い。注目のFOMCでQE3縮小はなく、1.3380→1.3480台へ急伸、終了間際には1.35の大台を達成し、1.3542まで上昇。

AUDUSD、アボット自由党党首がオーストラリア第28代首相に就任。中銀に追加刺激策を求める可能性を危惧、スティーブンス豪中銀総裁との間に隙間風が入り込まなければいいのだが? とりあえず今現在は大枠0.9335~70の狭いレンジで動けず。注目のFOMCでQE3縮小はなく、0.9370台→0.9480、商品相場も大幅上昇、リスクオンの流れに、ついには0.95台を達成し、一時0.9528まで上昇。

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USDJPY-1.20%
EURUSD+1.23%
AUDUSD+1.76%
NZDUSD+1.61%
GBPUSD+1.56%
USDCAD-0.73%

EURJPY+0.24%
GBPJPY+0.28%
AUDJPY+0.53%
NZDJPY+0.37%
CADJPY-0.50%
CHFJPY+0.30%

GOLD+4.12%
WTI+2.47%
DXY-1.23%
VIX-6.47%

ダウ工業平均株価は上昇、15,676.94(+147.21+0.95%)
EURO STOXXは上昇、2,908.92(+17.97+0.62%)
日経平均株価は上昇、14,505.36(+193.69+1.35%)
香港ハンセンは小幅下落、23,117.45(-63.07-0.27%)
上海総合指数は小幅下落、23,117.45(-63.07-0.27%)
豪S&P/ASX200は小幅下落、5238.14 (-13.10-0.25%)

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米国発の材料
◎ FOMC声明=政策金利は0.0~0.25%の据え置きを決定、過去数カ月間の財政引き締めや住宅ローン金利の上昇による景気への影響を理由に、月額850億ドルの資産買い入れペースを維持を発表、年内に縮小する可能性も残す(住宅ローン担保証券(MBS)買い入れプログラム=年間400億ドル、国債買い入れプログラム=450億ドル)、 「資産買い入れペースの縮小には、経済活動、労働市場の改善を見極める必要がある」、資産買い入れ縮小の条件→ 「失業率6.5%、1~2年のインフレ見通しが2.5%、長期インフレ期待が抑制」で変わらず」、  「経済活動は穏やかなペースで拡大」、 「失業率は依然として高止まり」、 「住宅ローン金利は一段と上昇し、財政政策が経済成長を制約」、 「金融状況のひっ迫が続けば経済や労働市場の改善ペースが鈍化する可能性」、 「ジョージ・カンザスシティー連銀総裁はバブル平成リスクに反対票」
◎ バーナンキFRB議長=資産買い入れの縮小をしなかった理由→ 「労働市場は全員が望むような状態から程遠い」、 「最近の借り入れコストの上昇が景気を圧迫させる懸念がある」、「金利は2016年以降段階的に上昇、将来は4%に達成する可能性がある」、 「見通しに確信が持てれば、年内に縮小の可能性」
◎ 経済見通し=成長率予想(6月時点との比較)は下方修正→ 2013年2.3~2.6%→2.0~2.3%、2014年3.0~3.5%→2.9~3.1%、政策金利の引き下げ時期予想→ 12/17名が2015年を予想(市場予想は2014年10月で遅くなる)、 失業率6.5%の基準達成予想→ 2014年
◎ 米8月の住宅着工件数は、集合住宅が大幅に落ち込み、一戸建て住宅は好調、伸び率は共に前月を下回る=前月比0.9%(前回5.7%)、89.1万件(予想92.3万件 前回88.3←89.6万件)、建設許可件数=前月比-3.8%(前回3.9%)、91.8万件(予想95.0万件 前回95.4←94.3万件)
◎ ホワイトハウス当局者=次期FRB議長はイエレン副議長が最有力

欧州発の材料
◎ 独世論調査(独フランクフルター・アルゲマイネ紙のアレンスバッハ世論調査研究所)=メルケル首相率いる中道右派連合の支持率が野党陣営を下回る
◎ S&P=ポルトガルの外貨建てソブリン格付け見通しを「クレジットウォッチネガティブ」に指定、財政健全化プログラムによる経済へのリスクが高まった
◎ EU・ECB・IMF公表の報告書=キプロスは経済見通しなど激しいい下振れリスクが残る
◎ ECB内の専門委員会=2014年に追加の長期資金供給オペ(LTRO)の実施を支持
◎ サマラス・ギリシャ首相=トロイカ調査団に、人員や賃金、社会保障給付のさらなる削減を求めないよう、少し寛大な態度で臨むように要請
◎ イタリア政府関係者=構造的赤字解消を、2014年に先送りすることを検討→ 長引く景気後退が財政を圧迫し、緊縮策をめぐる連立内の対立が相次ぐ中、達成に遅れが生じている

豪州発の材料
◎ アボット自由党党首がオーストラリア第28代首相に就任=「自由党と国民党の連立政権は、労働党政権が導入した、炭素税と鉱物資源利用税の廃止や法人税率引き下げを公約しながら、年間55億豪ドル規模の育児休業プログラムの財源を確保する必要がある」、「公務員1万2000人の削減を公約し、10年後に財政収支をGDP比1%の黒字にする目標を掲げている」
◎ アボット首相は政治的に歳出抑制に縛られ、スティーブンス豪中銀総裁に追加刺激策を求める可能性があり、両者感であきれつが生じかねない

NZ発の材料
◎ イングリッシュNZ財務相=「NZDUSDは0.70台後半なら好ましい」、「弱いNZDはNZにとって利益」、「NZ中銀の利上げ予想がNZドル相場に織り込まれている」
◎ NZ第2四半期の経常収支は、赤字額は前期より大幅拡大したが、予想を下回る=-12.5億NZドル(予想-19億NZドル 前回-4.2億NZドル←-6.63億NZドル)

中国発の材料
◎ 中国人民銀行(調査結果)=第4四半期の景況指数36.2%(前期31.3%)から増加し、経済状況が前期より改善するとの予想が増加し、消費者物価指数の上昇予想も増加

2013年9月18日水曜日

9月18日(水曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き(午後10時00分現在)

9月18日(水曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き(午後10時00分現在)

***ポイント***

米FOMCを明日未明に控え動きにくいことは100も承知。取引は結果を見てゆるりと判断するのも悪くない。なぜか、ギリギリに来て、QE3縮小額の予想が100億ドル→50億ドルへとディスカウントされており、GBPUSDの上昇を合わせ、ドル売りムードをやや強めている。

日経株価が強く、株高=円安の方程式が発動、GBPJPYを除き、クロスの円売りも精彩を欠き、USDJPYは、またしても99.00円を割り込み、直近は2度目で、98.80円以下のストップも見え隠れし、いやな雰囲気が漂っている。にもかかわらずFOMC前ではそう簡単には動けない。

その中で、最近の勝者のGBPは堅調。BOE議事録で、「現状では一段の刺激策が必要ないと全メンバーが判断」→ 住宅価格の上昇、強い経済指標に続き、一段の刺激策が必要ないとの発表を受け、GBP買いが強まり、クロスを含め独り勝ち。もう一歩で1.60の大台!

NZDは、イングリッシュNZ財務相が、「NZDUSDは0.70台後半なら好ましい」、「弱いNZDはNZにとって利益」、「NZ中銀の利上げ予想がNZドル相場に織り込まれている」と発言→ 弱いNZドルを期待しながらも、0.70台後半は許容範囲と、なんと姑息な発言だろう。現状からわずか数百ポイント下の水準がNZD安の許容範囲とは驚き。NZDを売りにくくなっているが、NZDUSDは動く気配は見えない。FOMCの後は注目。

EURUSDは、独世論調査では、メルケル首相率いる中道右派連合の支持率が野党陣営を下回り、土曜の選挙は不安でならない。EURUSDは動かないが、EURGBPの売り方向に一人で気勢をあげている。

AUDUSDは、アボット自由党党首がオーストラリア第28代首相に就任。中銀に追加刺激策を求める可能性を危惧、スティーブンス豪中銀総裁との間に隙間風が入り込まなければいいのだが? とりあえず今現在は大枠0.9335~70の狭いレンジで動けず。

とにかく、FOMCの結果と議長発言を待ちましょう!

9月18日(水曜)今日の為替相場見通し

9月18日(水曜)今日の為替相場見通し

***ポイント*****

さあ、今日はFOMC。政策金利0.25%お据え置き、資産買い入れ850億ドル→750億ドル(100億ドル減)「住宅ローン担保証券(MBS)買い入れプログラム=年間400億ドルで据え置き、国債買い入れプログラム450億ドル→350億ドルへ縮小」の予想が多い。

この基準から推測すると、減少100億ドル超=株安=ドル高、減少100億ドル以下=株高=ドル安。円はというと、株高=円安、株安=円高。結論、100億ドル超=AUDJPY+NZDJPYの売り、100億ドル以下=AUDJPY+NZDJPYの買いが考えられる。

フォーワードガイダンスはどうなるのか? こちらも注目したい。最も、バーナンキFRB議長の影が薄くなることは避けられず、ハト派ムードが強く、この流れはクロスでの円売り。

USDJPYは、レンジ相場ムードが強まっているが、円安方向の流れは変わらず、クロス円を中心にした動きに、USDJPYが影響を受ける流れも変わらず。

EURUSD、GBPUSDと、FOMCのサプライズを度外視すれば(度外視はできないことは当たり前ながら、あえて...)、非常に底堅いムードが漂っている。

それ以外では、BOE金融政策委員会議事録公表、ボロズカナダ中銀総裁講演を注目したい。

9月18日、9月17日(火曜)海外市場の動き

9月18日、9月17日(火曜)海外市場の動き


FOMC目の前に、新興国通貨は安定し、コモディティー通貨は上昇。結局、サマーズ氏がFRB議長レース辞退に楽観的? それとも、不感症?

主要通貨ペアでは、NZDUSDだけが月曜の高値を更新、終値でも上昇し、5月16日の高値水準に近づく。AUDUSD+USDCADでドル売りが強く、コモディティー通貨高へ。

円クロスでも、NZDJPY買いが強く、81円の上限を6日ぶりにブレーク、5月31日の高水準へ前進、AUDJPYの兄貴分と合わせ円売りをリード。


***ポイント***

⇒ 安倍首相は、「明らかに今の日本は買い」で「成長戦略・オリンピックの効果もこれからという今こそ、日本に投資すべき」と内外投資家へ説明→ 笛吹けど踊らず、株価は反応薄。

⇒ オプション市場ではUSDJPY3カ月、96~102円の取引増加→ 動かないと判断したのかな?

⇒ 21日のドイツ統一選挙の不安を抱えながらも、ショイブレ独財務相は「ユーロ圏は構造的にも循環的にも改善」と楽観的。

⇒ ZEW景況感調査は3年ぶりの高水準で、最近の独・ユーロ圏の経済指標は強く、短期金利の上昇傾向が続く。

⇒ ベルルスコーニ元首相が、政権への支持を表明の見通し→ 議員資格はく奪による連立政権の交代リスクがやや後退し債券利回りは低下へ

⇒ 次期FRB議長の本命は、女性初のイエレンFRB副議長で、議員の支持も強い→ よりハト派的と期待。

⇒ FOMCの見通しは、資産買い入れの小幅縮小を織り込み、サマーズ氏のFRB議長レース離脱に、より小幅に落ち着くとの期待感へ、結局は結果待ちへ!

⇒ 米連邦債務上限が引き上げられなければ、米政府はデフォルトんお恐れ→ ホワイトハウスやオバマ米大統領の取り巻きは、危機感をあおっているが、なぜか、米議員では1995―96年の閉鎖当時よりも議会の雰囲気は悪い。

⇒ シリア情勢は、なぜか今日の主要テーマにならず→ 特に進展なし=悪化なしで、興味も半減。


XXXX

USDJPYは、日本株高=円安の方程式も、株安ではドル円の上値も重く、アジア・欧州市場では大枠99.00~99.35円の狭いレンジで推移。米国市場に入り、米CPIをこなし、マイクロソフトの決定に米株が上昇し、一時99.38円まで上昇したが、AUDJPY+NZDJPYの買いも続かず、99.10円まで値を下げ、結局は狭いレンジを抜け出せず。

EURUSDは、アジア市場では1.3320台を底値に狭いレンジで推移。欧州市場に入り、予想外に強い独9月のZEW景況感調査に、直後からEUR買いへと変化し、EURGBPの買い戻しが強く、1.3369まで上昇したが、オプション勢の売りは止まず伸び悩む。マイクロソフトの決定に米株が上昇し、一時1.3340割れまで下落、結局は狭いレンジを抜け出せず。

AUDUSDは、豪中銀理事会議事録の発表直後は、豪ドル買いから売りへと変化しながらも、0.9300割れの買いが続き下げ止まる。欧州市場に入り、豪州と米国の金利差縮小や、実需筋の買いに底堅く、NZDUSDの買いがリードし、0.9330台を超え、0.9350台まで上昇。米国市場では、サマーズ氏のFRB議長レース離脱、小幅な資産買い入れ縮小を織り込み、0.9366まで上昇、高値圏で推移。

XXXX

USDJPY-0.30%
EURUSD+0.18%
AUDUSD+0.40%
NZDUSD+0.84%
GBPUSD+0.06%
USDCAD-0.28%

EURJPY+0.24%
GBPJPY+0.12%
AUDJPY+0.46%
NZDJPY+0.92%
CADJPY+0.34%

GOLD-0.27%
WTI-0.57%
DXY-0.17%
VIX+1.04%

ダウ工業平均株価は小幅上昇、15529.73(+34.95+0.23%)
EURO STOXXは小幅下落、2890.95(-3.69-0.13%)
日経平均株価は下落、14,311.67(-93.00-0.65%)
香港ハンセンは下落、23,180.52(-71.89-0.31%)
上海総合指数は大幅下落、2,185.56(-45.84-2.05%)
豪S&P/ASX200は横ばい、5251.24 (+3.25+0.06%)

XXXX

米国発の材料
◎ オバマ米大統領=次期FRB議長でサマーズ氏の起用失敗、対シリア軍事行動の議会承認で民主党から反発、予算・債務上限引き上げ期限が目前に迫る。
◎ バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BoAメリル)のファンドマナジャー調査=3/4が今後1年間に利回り上昇と予想  債券アンダーウエート68%(2006年4月以来の低水運)  株式オーバーウエート60%(前月56%)に拡大→ 英国株11年ぶりの高水準、ユーロ圏株6年ぶりの高水準  今後1年間欧州株オーバーウエート27%  インフレ上昇55%(2011年初め以来の高水準)  リセッションリスク1%(2011年以来の低水準) 中国成長見通し大幅改善、加速28%(前月減速32%)で中国経済の懸念はない 新興国は慎重でアンダーウェート80%
◎ エルメンドルフ米議会予算局(CBO) 局長=16.7兆ドルの連邦債務上限が引き上げられなければ、10月末~11月中旬に米政府はデフォルトの恐れ
◎ ホイヤー米民主党下院院内幹事=政府機関の閉鎖回避に向けた予算協議は厳しい交渉が予想され、閉鎖に追い込まれた1995―96年当時よりも議会の雰囲気は悪い
◎ 米7月の対米証券投資 ネット長期TICフローは、日本と中国の保有が拡大し買い越し額が増加=311億ドル(予想 6月-670億ドル 5月16億ドル)
◎ 米8月の消費者物価指数は、エネルギー価格が下落し、前回や予想より鈍化、コアは安定し前年比は上昇へ=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比1.5%(予想1.6% 前回2.0%)、コア前月比0.1%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回1.7%)
◎ 米議会予算局(CBO)=経済状況の改善で、財背赤字2015年までGDP比3.9%→2.0%に縮小の見通し
◎ マイクロソフト=400億ドルの自社株買いと22%増配を決定→ 米株の買い材料となる

欧州発の材料
◎ ドイツ連邦議会選挙=メルケル独首相の中道右派連合と野党連合の支持率が拮抗
◎ スペイン1-7月の公共財政赤字=氏政府除く公共財政赤字は対GDP比5.27%で、2013年目標6.5%に近づく
◎ 独9月のZEW景況感調査は、前回と予想を大幅に上回り、3年ぶりの高水準。ユーロ圏の景気見通しが改善、ドイツ経済は引き続き勢いを増し、楽観的な景気見通しが強まり、発表直後はEUR買いへと動く=49.6(予想45.5 前回42.0)、現況指数30.6(予想20.8 前回18.3)
◎ リーカネン・フィンランド中銀総裁=「短期金利の上昇抑制に向け、銀行セクターの過剰流動性の動向を注視」、「ユーロ圏では、危機の打撃を最も受けた国の成長は引き続き低迷」
◎ ユーロ圏7月の貿易収支は、予想と前回を上回る黒字額=季調前予想182億ユーロ(予想150億ユーロ 前回165←149億ユーロ)、輸出1668億ユーロ(前回1573億ユーロ)、輸入1486億ユーロ(前回1408億ユーロ)→ 予想と前回を上回る黒字額、季調後111億ユーロ(予想194億ユーロ 前回135←173億ユーロ)
◎ ショイブレ独財務相(FT紙)=ユーロ圏は構造的にも循環的にも改善がみられる
◎ イタリア政局の懸念後退=脱税で有罪が確定している、ベルルスコーニ元首相が、政権への支持を表明の見通し→ 議員資格はく奪による連立政権の交代リスクがやや後退し債券利回りは低下へ

日本発の材料
◎ 安倍首相(内外投資家を対象としたカンファレンス)=「明らかに今の日本は買い」で、「成長戦略・オリンピックの効果もこれからという今こそ、日本に投資すべき」と発言。「アベノミクスによる三本の矢の経済政策で、過去15年間続いた、日本経済のデフレと最近までの行き過ぎた円高という景色が一変した」、「結果、2四半期で年率3%以上の経済成長を実現している」

英国発の材料
◎ 英8月の消費者物価指数は、前年比は予想を一致したが、前月を下回り、2カ月連続の低下に、発表直後はGBP売りへと動く=前月比0.4%(予想0.5% 前回0.0%)、前年比2.7%(予想2.7% 前回2.8%)、コア前月比0.4%(前回-0.2%)、コア前年比2.0%(予想2.0% 前回2.0%)、小売物価指数(RPI)=前月比0.5%(予想0.4% 前回0.0%)、前年比3.3%(予想3.2% 前回3.1%)、実勢インフレ率(RPIX)=前月比0.5%(予想0.4% 前回0.0%)、前年比3.3%(予想3.2%  前回3.2%)

豪州発の材料
◎ 豪中銀理事会議事録公表(9月3日理事会)=8月の理事会と同じ内容、「追加利下げの可能性をオープンにし、早急な利下げのシグナルは配信せず」と、「豪ドルの一段の下落が鉱山投資減少の影響を補う」と「豪ドルは下落したが依然として高い」と、豪ドル安要因に、発表直後は、豪ドル買いから売りへと変化。


2013年9月17日火曜日

9月17日(火曜)アジア・欧州市場の動き(午後8時30分現在)

9月17日(火曜)アジア・欧州市場の動き(午後8時30分現在)

安倍首相は「明らかに今の日本は買い」で「成長戦略・オリンピックの効果もこれからという今こそ、日本に投資すべき」と内外投資家へ説明したが、皮肉なことに日本株は弱い。

次期FRB議長の人事待ち、明日のFOMC待ちで、シリアが国連決議を順守するか待ち、重要なことは待ち相場で、方向性示せず。

それにしても、オバマ米大統領の吸引力低下気味? 次期FRB議長でサマーズ氏の起用失敗、対シリア軍事行動の議会承認で民主党から反発、予算・債務上限引き上げ期限が目前に迫るが収拾のめどはつかず。

AUDUSDは、豪州と米国の金利差に比例して動くことが多い。今日は、豪10年債利回りは上昇し、金利差は縮小気味、かつ、NZDUSDが強くAUDUSDをリード。AUDJPYもビット気味で、EURAUDはオファー気味。興味深い。

***ポイント***

豪中銀理事会議事録公表(9月3日理事会)は、8月の理事会と同じ内容。「追加利下げの可能性をオープンにしながらも、早急な利下げのシグナルは示唆せず」。それと、「豪ドルの一段の下落が鉱山投資減少の影響を補う」と「豪ドルは下落したが依然として高い」と豪ドル安容認に、豪ドル買いから一時売りへと変化したが底堅い。

独9月のZEW景況感調査は、前回と予想を大幅に上回り、3年ぶりの高水準。ユーロ圏の景気見通しが改善、ドイツ経済は引き続き勢いを増し、楽観的な景気見通しが強まり、発表直後はEUR買いへと動く。
「49.6(予想45.5 前回42.0)、現況指数30.6(予想20.8 前回18.3)」

英8月の消費者物価指数は、前年比は予想を一致したが、前月を下回り、2カ月連続の低下に、発表直後はGBP売りへと動く。
「前月比0.4%(予想0.5% 前回0.0%)、前年比2.7%(予想2.7% 前回2.8%)、コア前月比0.4%(前回-0.2%)、コア前年比2.0%(予想2.0% 前回2.0%)、小売物価指数(RPI)=前月比0.5%(予想0.4% 前回0.0%)、前年比3.3%(予想3.2% 前回3.1%)、実勢インフレ率(RPIX)=前月比0.5%(予想0.4% 前回0.0%)、前年比3.3%(予想3.2%  前回3.2%)」

XXXX

USDJPYは、日本株高=円安の方程式も、株安ではドル円の上値も重く、アジア・欧州市場では大枠99.00~99.35円の狭いレンジで推移。

EURUSDは、21日のドイツ統一選挙の世論調査では、メルケルの中道派連合と野党連合の支持が拮抗しながらも、アジア市場では1.3320台を底値に狭いレンジで推移。欧州市場に入り、予想外に強い独9月のZEW景況感調査に、直後からEUR買いへと変化し、EURGBPの買い戻しが強く、1.3369まで上昇。それにつけても、最近の独・ユーロ圏の経済指標は強く、短期金利の上昇に、EURの底堅さが感じられる。

AUDUSDは、豪中銀理事会議事録の発表直後は、豪ドル買いから売りへと変化しながらも、0.9300割れの買いが続き下げ止まる。欧州市場に入り、豪州と米国の金利差縮小や、NZDUSDの買いがリードし、0.9330台を超え0.9350台まで上昇。


日経平均株価14,311.67(-93.00-0.65%)
香港ハンセン23,180.52(-71.89-0.31%)
上海総合指数2,185.56(-45.84-2.05%)
豪S&P/ASX2005251.24 (+3.25+0.06%)
EURO STOXX 502,883.17(-11.47-0.40%)(午後8時45分現在)

9月17日(火曜)今日の為替相場見通し

9月17日(火曜)今日の為替相場見通し

***ポイント*****

注目の、次期FRB議長の座を目指すレースは、サマーズ氏が民主党議員の反対に嫌気してリタイア、他のレーンを走るファーガソン・コーン両氏を引き離し、イエレン氏が最有力と見られている。

シリア情勢では、「国連のシリアへ調査団は8月21日にシリアで化学兵器のサリンが使用されたとを確認」、「米ロ外相会談ではアサド政権が1週間以内に化学兵器を申告し、来年半ばまでに国連主導で化学兵器の廃棄を目指すことで合意」した。そして、「米国・英国・フランス・ロシアの4カ国は、シリアが国連決議を順守しなければ責任を追及することで一致」...。残るはアサド政権の出方待ち。

ドイツ連邦議会選挙の前哨戦となる、バイエルン州議会選挙は、メルケル首相グループが勝利、21日の本番前に明るいムード。

18日のFOMCはどう転ぶかわからないが、市場は、政策金利0.25%お据え置き、住宅ローン担保証券(MBS)買い入れプログラム=年間400億ドルで据え置き、国債買い入れプログラム450億ドル→350億ドルへ縮小予想が多い。結果、変更なしではドル売りへの影響が大きくなる。


USDJPY
前日の東京市場が休場の中で、サマーズショックに99円を割り込み、ストップ多発。結果として、またしても100円の大台で跳ね返された、円ベア派の失望感は大きい(本心は、いい加減にしてほしい)。今週のメインイベントとなる米FOMCの結果待ちになる可能性が高く、それまでは98.00~100.60のレンジでとどまる可能性が高い。

今後の方向性を考えるに、円クロスの動きが重要となるが、AUDJPYとGBPJPY円ではクリアに円安トレンドを維持しているが、他の通貨ペアではそれほど、確実性の高い円安相場の領域にまだ到達していない。

テクニカルでは、Daily21日指数移動平均線は99.04円に位置し、この水準を割り込むと円ブル、上回るとベアとなる。現時点ではやや上回り、前週末の終値99.36円を上回って、終了することができるかが多きなポイント。 Weeklyでは97.99円をベースに上昇し円ベアな相場が続き、98円台買い+100円台売りでロックされているが、緩やかな円安相場は変わらず。

EURUSD
週末のドイツ統一選挙の行方が気になるが、バイエルン州議会選挙でメルケル首相グループ勝利にややEUR買い優勢。。目先は1.3190~1.3355のレンジ上限を試し、前週終値1.3292を割り込むまでは、ユーロ買いの流れは変わらず。

AUDUSD
最近は悪材料にも反応が鈍くなっている。前日に一時最近の高値を更新し、一時0.9392まで上昇したことで、達成感も感じられたが、弱い豪経済指標にもAUD売りは限定的で、サマーズショックにAUD売りセンチメントが崩れたことが好感される。

ただ、欲を言えば0.9350を超えてクローズし、Weeklyベースの21日週指数移動平均線0.9378を上回り、終了してくれると、AUD買いの安心感が広まる。時間の経過とともに、この水準を達成できなければ、利食いの売りが強まる可能性もあるが、押し目買いに変わりなし。


今後直面するテーマと材料
※ FOMCでQE3縮小の可能性は消えず、資産買入枠100億ドル削減は織り込み済み(9月18日)
※ ドイツ連邦議会選挙(9月22日)
※ 次期FRB議長にイエレンFRB副議長が有力
※ へシリアが国連決議を順守するか?
※ 日本、消費増税が確実視され、法人税率引き下げなど追加景気対策が期待
※ 緊迫のエジプト情勢
※ イタリア政局の混迷
※ 米連邦債務引き上げ問題(10月1日からの新年度の予算案が成立しておらず、月内に議会が法案を可決しない限り、政府機関の窓口が閉鎖される恐れ、10月半ばにデフォルトの恐れ)
※ 法裁判所判断の欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定の合憲性判断を発表(9月22日のドイツ総選挙後に判断へ)
※ ギリシャ第3次支援の有無

金融政策
※ BOE金融政策委員会議事録公表(9月18日)
※ FOMC(9月18日)



9月17日、9月16日(月曜)海外市場の動き

9月17日、9月16日(月曜)海外市場の動き

***ポイント****

⇒ サマーズ元財務長官が次期FRB議長候補を辞退へ、前日のFRB議長有力と報道の反動が強く、金融緩和の縮小期待が弱まるとの思惑に、週明けは株高+ドル安+金利は低下へ。 

⇒ しかし、それの薄商いの瞬間芸で、持続・継続性はなし。気がつけばAUD+NZDの上昇が目立ち新興国通貨高へ。先週末終値からドル安へと動き、ギャップを空けてオープンし、多くは直後をドル安値、または、弱いNY連銀製造業景気指数後を安値に、終盤にはドル買い戻しが見られたが、前週末終値からはドル安が続いた。

XXXX

USDJPYは、アジア市場はサマーズネタで先週末からドル安で開始し98.45まで下落後、99.10台へ反発。欧州市場は、大枠98.65~95円のレンジで推移。米国市場では、弱いNY連銀製造業景気指数にも、実需の買いが厚く下げ止まり、金利差を見ながら99.18円まで値を戻したが、前週末終値99.36円は超えられず。

EURUSDは、アジア市場はサマーズネタや、独バイエルン州議会選挙=メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)の、姉妹政党キリスト教社会同盟(CSU)が絶対多数を確保して勝利し、先週末からドル安で開始し一時1.3382まで上昇。欧州市場は、実需の売りに値を下げ1.3340を安値に、大枠1.3340~75のレンジで主体性なし。米国市場は弱いNY連銀製造業景気指数と米金利低下に1.3385まで上昇したが、オプションの売りに1.3330まで値を下げたが、前週末終値1.3292を上回る。

AUDUSDは、アジア市場はサマーズネタで先週末からドル安で開始し、商品勢の買いに0.9392の高値まで一機に上昇、アジア・欧州市場は、このレンジを抜け出せず大枠0.9320~80のレンジで推移い。米国市場では、弱いNY連銀製造業景気指数と米金利低下にも、アジア市場の高値を超えられず0.9386を高値に上げどまり、0.9305と本日安値まで値を下げたが、先週末終値の0.9242を大幅に上回る。

XXX

USDJPY-0.30%
EURUSD+0.31%
AUDUSD+0.80%
NZDUSD+0.47%
GBPUSD+0.13%
USDCAD-0.24%

EURJPY+0.53%
NZDJPY+0.15%
CADJPY-0.02%
CHFJPY-0.06%

GOLD-0.94%
WTI-2.19%
DXY-0.22%
VIX+1.55%

ダウ工業平均株価は上昇、(15,494.78+118.72+0.77%)
EURO STOXX 50は上昇、(2,894.64+27.53+0.96%)
香港ハンセンは大幅上昇、(23,252.41+337.13+1.47%)
上海総合指数は小幅下落、(2,231.40-4.82-0.22%)
豪S&P/ASX2005は上昇、(247.99+28.36+0.54%)

米国発の材料
◎ サマーズ氏(15日)=オバマ大統領と電話会談をし、FRB議長レースから離脱することを表明→ 週明けの為替市場では先週末から大きく窓を空け、ドル売りが強まる
◎ PIMCO=サマーズ氏のFRB議長候補辞退は、中短期の米国債にプラス
◎ 米連邦債務の法廷上限引き上げ問題(新会計年度の予算協議)=オバマ米大統領は共和党が政府機関の窓口閉鎖すると譲歩を求めていることをに、交渉の余地はないと主張→ 10月1日からの新年度の予算案が成立しておらず、月内に議会が法案を可決しない限り、政府機関の窓口が閉鎖される恐れがある
◎ 米8月の鉱工業生産指数は、 自動車などの製造業が回復し前回を上回る=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.0%)、 設備稼働率=77.8%(予想77.8% 前回77.6%)
◎ 米9月のNY連銀製造業景気指数は、 前回と予想を大幅に下回る=6.29(予想9.1% 前回8.24%)、支払価格21.51(前回20.48)、新規受注2.35(前回0.27)、従業員数7.53(前回10.84)
◎ 次期FRB議長の第一候補はイエレンFRB副議長だけ(WSJ紙)、他のソースではファーガソン元FRB副議長、コーン前FRB副議長の名前も上がる

欧州発の材料
◎ 独バイエルン州議会選挙=メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)の、姉妹政党キリスト教社会同盟(CSU)が絶対多数を確保して勝利へ→ 連邦議会選挙へ好影響
◎ メルシュECB専務理事=最近の短期金利上昇を受けた質問に対して→ 「金利抑制策として、伝統的な金融政策手法、流動性管理面、非標準的な政策で余地がある」と説明
◎ ドラギECB総裁=ユーロ圏経済は依然としてぜい弱で、失業率は高止まりし、低金利政策を維持
◎ ユーロ圏8月、消費者物価指数・改定値は、速報値と変わらず=前月比0.1%(予想0.1% 前回-0.5%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.6%)、コア前年比1.1%(予想1.1% 前回1.1%)


日本発の材料
◎ 国際決済銀行(BIS)報告=国債融資シェアで邦銀が1990年代後半以来、久々に首位へ。邦銀13%、米銀12%、独銀11%、仏銀10%、英銀10%→ 1980年代のピーク39%よりははるかに低い

シリア関係
◎ ケリー米国務長官とロシアのラブロフ外相との合意(14日)=アサド政権が1週間以内に化学兵器を申告し、来年半ばまでに国連主導で化学兵器の廃棄を目指す
◎ シリアへの国連調査団=8月21日にシリアで化学兵器のサリンが使用されたとを確認
◎ 米国・英国・フランス・ロシア=シリアが国連決議を順守しなければ責任を追及することで一致

2013年9月16日月曜日

9月16日(月曜) 今週の注目点

9月16日(月曜) 今週の注目点

⇒ 紅一点、サマーズ氏(15日)=オバマ大統領と電話会談をし、FRB議長レースから離脱することを表明→ 週明けの為替市場では先週末から大きく窓を空け、ドル売りが強まる。

⇒ 今週のメインイベントは、もちろん18日のFOMCで、政策金利0.25%お据え置き、住宅ローン担保証券(MBS)買い入れプログラムを、年間400億ドルで据え置き、国債買い入れプログラム450億ドル→350億ドルへ縮小予想するとの予想が多い。現状の相場にそれを織り込んでいる可能性は高く、逆になにもしない場合のリスクが大きくなっている。

⇒ 次には、外交的解決策の可能性が強まっている、シリア情勢だが、こちらの重要度はやや減少気味で、サプライズは、シリアが予想外のとんでもないことをすることだが、その可能性は低い。

⇒ そして、今、FRB次期議長の最有力候補のサマーズ氏が突然、オバマ大統領と電話会談し、離脱を表明。次期候補はだれになるのか? いずれにしても、市場参加者のマインドはドル高センチメントがやや弱まっている。


それ以外では、
9月16日(月曜)
(17:00) ドラギECB総裁講演=はたして何を言うのか? しかし、あまり期待されていない。

9月17日(火曜) 
(10:30)  豪中銀理事会議事録=9月3日の理事会では、一部に期待された追加利下げの可能性を示さず、AUD買いが強まった経緯があり、議事録の内容が注目される。

(17:30)  英消費者物価指数=前月比予想 前回0.0%、前年比予想2.7% 前回2.8%、コア前年比予想2.0% 前回2.0%、小売物価指数(RPI)=前月比予想0.4% 前回0.0%、前年比予想 前回3.1%、実勢インフレ率(RPIX)前月比予想 前回0.0%、前年比予想  前回3.2%

最近の英経済指標は強い内容が多く、英国では不動産バブルとも言われている。6日のBOE四半期調査=利上げ期待の消費者29%(5月前回34%)に減少。2008年11月以来の低水準カーニーBOE総裁は、12日に「必要なら利上げすることに問題ない」、「回復が弱まった場合には追加支援を検討」と発言、引き続き消費者物価指数は注目される。

(21:30)  米消費者物価指数=前月比予想0.2% 前回0.2%、前年比予想1.6% 前回2.0%、コア前月比予想0.2% 前回0.2%、前年比予想1.8% 前回1.7%
FRBのQE3解除の条件の一つにはインフレがあるが、コア前年比の予想は1.8%と前回1.7%からやや上向く予想となり、この数字が18日のFOMCのQE3縮小の有無を占う一つとなりえる。

9月18日(水曜)
(17:30)  BOE金融政策委員会議事録公表=9月5日の委員会では政策金利0.5%資産買入枠37500億ポンドで据え置いたが、委員の賛成数が全会一致なのかが注目したい。

(23:40)  ボロズカナダ中銀総裁講演=9月4日には、いままで主張していた利上げ時期が不透明になった経緯があり、この辺を注目したい。

(03:00)  FOMC=政策金利0.25%お据え置きを予想、住宅ローン担保証券(MBS)買い入れプログラム=年間400億ドルで据え置き、国債買い入れプログラム450億ドル→350億ドルへ縮小予想が多い。何もなければサプライズ。

(03:30)  バーナンキFRB議長記者会見=注目!

9月19日(木曜)
(07:45)  NZの第2四半期GDP=前期予想0.2% 前回0.3%、前年同期比予想2.3% 前回2.4%
(10:30)  豪中銀報告
(21:30)  新規失業保険申請件数=前回29.2万人とサプライズの減少となったが、今週もこの改善傾向が続くのか?

9月22日(日曜)
ドイツ総選挙=メルケル政権の保守系与党は支持率首位だが、自由民主党と連立しても過半数は微妙。サプライズの政権交代があれば、EURは急変するリスクは高い。

CFTCが発表した、9月10日付けの通貨先物取引(IMMポジション)

9月16日(月曜) CFTCが発表した、9月10日付けの通貨先物取引(IMMポジション)

ドルのロングポジションが若干ながら増加し、円のショートポジションが増加し、GBPのロングポジションが増加した週となった。

その週は、シリア問題は、軍事介入計画が外交的解決の可能性へと変化し、9月18日のFOMCで債券買入枠850億ドル→750億ドルに縮小を予想するエコノミストが増え、中国では貿易収支の輸出額が拡大、米経済指標もまずまずの結果で、注目された2020年のオリンピックに東京開催が決定を示した。

市場はある程度それを織り込みながら、ドルロングポジションを積み増ししたと言うより、「オリンピック東京開催決定+日本GDP大幅上方修正=消費増税決定+景気対策=円安相場」を見越した、円ショートポジション活況の週、そして、強い経済指標が続き、住宅価格が上昇し、いずれかは利上げ期待が強い、GBPの買いが中心となっていた。





2013年9月15日日曜日

9月15日、9月13日(金曜)海外市場の動き

9月15日、9月13日(金曜)海外市場の動き


***ポイント****

⇒ 米ロ外相会談は、シリア内戦停止で平和会議開催を目指すことで合意、米軍事攻撃の可能性が弱まる。

⇒ 次期FRB議長にサマーズ氏有力でドル買い→ 批判的な米議員が多く混沌、ドル買いも弱まる。

⇒ 米小売売上高、米ミシガン大学消費者信頼感指数が弱く、一時ドル売りへと動く。

⇒ 18日のFOMCではQE3緩和の見通しは変わらず(資産買い入れ850→750億ドルへ減)。

⇒ ユーロ圏財務相会合では、ポルトガルの財政赤字削減目標の緩和を事実上拒否、結論は11月へ持ち越し→ 議長は「財政赤字削減の約束はきちんと守れよ!」

⇒ 英国では不動産バブル。英国王立チャータード・サベイヤーズ協会(RICS)=BOEに年間の住宅価格上昇を5%以下に抑える措置を講じるべきと主張。

⇒ ゴールドマンサックス(12日)=中国の景気鈍化が終了する兆候があり、中国の商品需要が年末にかけて回復する見通し。

XXXX

USDJPY
アジア市場は法人税率引き下げ期待の株高も弱く、99.98を高値に100円を回復できず。欧米市場ではクロス円(除くGBP)で円買いが続き、弱い米経済指標の発表に99.50~60円を割り込むと、ストップの売りに99.19円まで続落。

EURUSD
アジア市場はドル買いの流れが強く1.33の大台を回復できず1.3264まで下落。欧州市場は実需の買いの底堅く1.3290台へ反発、ECBフィキシングで買いが強まり、弱い米経済指標の発表に1.3320台へ上昇。GBPUSDは1.5800→1.5870台へ上昇し1.5880台へ続伸する流れに対し、EURGBPは0.8400→0.8356まで続落。結果、EURクロスの売りにEURUSDは1.3254まで下落→1.3310まで上昇、せわしない値動きとなった。

AUDUSD
アジア市場ではドル買いの流れが強く0.9220台まで続落。欧米市場は弱い米雇用統計にもAUD買い戻しも限定的で、AUDJPYの売りに上値は重く、大枠0.9230~65の狭いレンジに終始。

XXXX

USDJPY-0.18%
EURUSD-0.04%
GBPUSD+0.45%
AUDUSD-0.30%
NZDUSD-0.09%
USDCAD+0.26%
EURGBP-0.44%(4日連続下落)

EURJPY-0.23%
GBPJPY+0.25%
AUDJPY-0.52%
NZDJPY-0.26%
CADJPY-0.45%

GOLD+0.39%
WTI-0.17%
DXY-0.05%
VIX-0.91%

ダウ工業平均株価は上昇、(15,376.06+75.42+0.49%)
EURO STOXX 50は横ばい、(2,867.11+5.04+0.18%)
日経平均株価は横ばい、(14,404.67+17.40+0.12%)
香港ハンセンは横ばい、(22,915.28-38.44-0.17%)
上海総合指数は下落、(2,236.22-19.38-0.86%)
豪S&P/ASX200は下落、(5219.63-22.91-0.44%)

XXXX

米国発の材料
◎ 時期FRB議長にサマーズ氏で最終調整。 日経新聞の記事ながら、次期FRB議長にサマーズ元米財務長官、副議長にブレイナード財務次官を起用する意向で、早ければFOMC後に発表する見通し。市場は、「サマーズ氏=ドル高志向強い」との思惑にドル買いが強まる→ 米上院共和党メンバーはサマーズ氏に批判的で、民主党中道派議員も反対の立場
◎ 米8月の小売売上高は、5カ月連続で上昇したが、前月と予想を下回る=前月比0.2%(予想0.4% 7月0.4%←速報0.2%)、除く自動車前月比0.1%(予想0.3% 7月0.6%←速報0.5%)
◎ 米9月のミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は、 市中金利が上昇し住宅市場が冷え込み、予想と前回を大幅に下回る=76.8(予想82.0 前回82.1)、景気現況指数91.8(前回95.2)、消費者期待指数67.2(前回73.7)

欧州発の材料
◎ ショイブレ独財務相=ユーロ圏財務省はギリシャの金融状況で協議する
◎ ユーロ圏財務相会合=ポルトガルの財政赤字削減目標の緩和を事実上拒否。ポルタス・ポルトガル副首相は、2014年財政赤字GDP比4.0%→4.5%へ緩和すべきと主張、ダイセルブルーム・ユーログループ議長は、国際機関と合意した財政赤字削減目標を堅持すべきと発言。ユーロ圏財務相会合=結論を11月に持ち越すことを決定
◎ 9月22日のドイツ総選挙=金融市場は、「金融取引税、所得増税」に警戒感、メルケル政権の保守系与党は支持率首位だが、自由民主党と連立しても過半数は微妙
◎ ユーロ圏の第2四半期 ユーロ圏就業者数、前期比より改善=前期比-0.1%(第1四半期-0.4%、第4四半期-0.3%、第3四半期-0.1%)、前年比-1.0%(第1四半期-1.0%、第4四半期-0.8%、第3四半期-0.6%)、前年比-1.0%(前回-1.0%)

英国発の材料
◎ 英国では不動産バブル。英国王立チャータード・サベイヤーズ協会(RICS)=BOEに年間の住宅価格上昇を5%以下に抑える措置を講じるべきと主張
◎ デールBOE理事・チーフエコノミスト=フォワードガイダンスは、長期にわたり金利を低く抑えることをあらかじめ約束することで、景気にさらなる刺激を与えることを意図したものではない

中国発の材料
◎ ゴールドマンサックス(12日)=中国の景気鈍化が終了する兆候があり、中国の商品需要が年末にかけて回復する見通し

その他
◎ IMF(経済の不均衡と為替レートに関する報告書)=不均衡が比較的大きく世界経済の安定成長へのリスクになっている国・地域にスペインとユーロ圏を追加。スペイン=経済成長は脆弱で債務は増加。ユーロ圏=ギリシャ、アイルランドの救済で債務の負担が拡大、経常黒字は増加しているが、域内の格差が存在。2011年は、中国、フランス、ドイツ、日本、英国、米国が挙げれている。
◎ ゴールドマンサックス=FRBの金融刺激策が縮小すると予想、米経済統計が改善し、金相場は1000ドルを割り込む可能性がある
◎ ヘッジファンドの36サウス・キャピタル・アドバイザーズ=中銀の過剰流動性の供給に、相場決定メカニズムは混乱、金融刺激策の解除により、次のボラティリティは大きくなるとの考えに、通貨や商品、株式を含む市場の変動拡大を予想する投資をほぼ倍増

シリア発の材料
◎ 米WSJ紙=米国当局者や議員の話として、ユニット450として知られる機密部隊が、兵器の所在が特定されることを回避するため、数カ月にわたって保管場所を分散させた
◎ 国連戦争犯罪調査団=シリア政府軍は意図的に病院を攻撃
◎ 米ロ外相会談=「シリア内戦停止で平和会議開催を目指すことで合意」、「化学兵器の規模特定で合意待近」
◎ 外交関係者=米国は、ロシアと今後数週間かけロシアと協議継続、シリアへの国連決議でも武力行使はないことを受け入れた→ 米軍事攻撃の可能性が弱まる