2013年11月30日土曜日

11月30日(土曜) 昨日の海外為替市場と、今後の見通し

11月30日(土曜) 昨日の海外為替市場と、今後の見通し


*** ポイント ***

週末・月末、米感謝祭翌日(ブラックフライデー)で基本は「値動きは少なく取引閑散」。

ロンドンフィキシングでGBP買いに、GBPUSD1.6350→1.6380台へ上昇、EURGBPは下落。

ヒーローは英ポンド。GBPUSDは1月2日の高値1.6380に並ぶ、1.6384まで上昇。EURGBPは11月7日の0.8230に並ぶ、0.8297まで下落。GBPJPYは167円台と2008年10月の水準へ上昇を継続。

米株はブラックフライデーの短縮取引、米株高=リスクオン=弱いながら円売りへ→ 引け間際米株下落へ=円売が弱まり、EURUSDは1.3610→1.3580台まで下落。

カナダGDPは前年比2.7%(前回1.6%)と強かったが、USDCAD一時的1.5060割れ、ロンドンフィキシング後に1.0620台へ上昇、結局はカナダドル安へ。

注目のユーロ圏のCPIは前年比0.9%(前回0.7%)に加速、失業率は12.1%(前回12.2%)に低下し3年ぶりとなる久々の改善で、ECBの量的緩和+マイナス金利への圧力低下期待で、EUR買いへ材料ながら、為替への反応は鈍い。

S&Pは、オランダの格付けを「AAA」→「AA+」に引き下げ、スペインの格付け見通しを「安定的」に引き上げる(ユーロ圏でトリプルA格付け国は1ヵ国減少し、ドイツ、ルクセンブルク、フィンランド)→ スペイン長期債利回り低下、為替への反応は特になし。

注目の日本のCPIは、除く生鮮食品・エネルギー前年比0.3%(前回0.0%)→ コアコアは5年ぶりにプラスへ転換へ。円売り材料ながら株価への影響も限定的で、為替への反応は鈍い。


*** 今後の見通し ***

米感謝祭も終わり、12月のリパトリ時期に突入し、12月5日には米第3四半期GDP・速報値、12月6日の米雇用統計、12月18日のFOMCが視野に入ってくる。その影響もあり、11月後半に続いた流れが継続するかは、チャートのトレンドとは別により難しくなっている。

来週は、2日にバーナンキFRB議長の記者会見、ISM製造業景気指数。4日に米雇用統計を占う、ADP民間雇用者数と、最近FRBの政策で注目されている、非農業部門労働生産性の発表、ISM非製造業景気指数、新築住宅販売、ベージュブック。5日には米第3四半期GDP・速報値、新規失業保険申請件数。6日には個人所得・個人消費支出、ミシガン大消費者信頼感指数、そして、雇用統計が控えている。

USDJPY、102.50超えを狙う当面のターゲットは達成。102.20、102.10、101.95と各水準にポイントがあり、いずれかで下げ止まり、来週、週明けに再び上値トライが強まることが期待できるが、一機に103円は達成が難しく、101円台での揉み合い後に上昇したつてを踏みそう。

EURUSD、1.3600の大台を維持し、続伸傾向は変わらずで、改善したユーロ圏失業率、上昇したユーロ圏消費者物価指数もユーロにとってはプラス材料となっている。しかし、12月の時期的な変動やFRBの量的緩和縮小という、EUR圏発の材料以外のところで変動するリスクが高くなっており、固定概念で相場を考えるとやや危険では? GBPがリードするドル安によるEUR高がどこまで続くのか、Dailyベースで1.3650をクリアに上回るまでは、EUR買いも慎重に。

AUDUSD、戻りも限定的で安値を更新し0.9150を超えるまでは、ベアセンチメント変わらず。ただ、AUDロングポジションの調整が終われば、高金利と斑ながら強い経済指標も見られ、上昇に転じる材料もある。0.91から積極的に新規ポジションで売る理由も見当たらず、現状の弱さに反して、相場感は0.9050~0.9150のレンジから0.9050~0.9250のレンジへ。


*** 発言・その他 ***

BOE10月の住宅ローン承認件数は記録的な水準となっているが、企業向け融資は3.0%超下落し、中銀の住宅ローン支援策の縮小に、企業向け低迷が続く。

ビスコ・イタリア中銀総裁=危機局面では中銀の金融政策に過度の負担がかかり、金利による対処の必要性が過度に大きくなる恐れがあり、このリスクを認識している。

トロイカギリシャ訪問予定を中止=2014年度のギリシャ予算案では、基礎的財政収支の黒字対GDP比1.5%達成できずと、トロイカとギリシャ政府で対立中。

沖縄県・尖閣諸島で緊張が高まる=中国が設定した防空識別圏に自衛隊・米軍機が入り、中国空軍がスクランブル発進。

欧州の銀行は3年物LTRO72億ユーロ(予想45億ユーロ)を来週返済=返済金額の増加が続いている。

PIMCOのグロス氏=資産市場はバブルで、リスク資産の解消を推奨。

クーレECB専務理事=インフレはプラス圏にあり、デフレの脅威はなく、FRBの量的緩和政策は可能ながら、実施する妥当性はない。

S&P=オランダの格付けを「AAA」→「AA+」に格下げ。スペインの格付けを据え置き、見通しを「安定的」に引き上げた→ ユーロ圏でトリプルA格付け国は、ドイツ、ルクセンブルク、フィンランドとなる。

財政制度等審議会=国際公約の基礎的財政収支の赤字半減に、既に決めた4兆円を上回る圧縮を建議提出。債務残高の対GDPは先進国で最悪、太平洋戦争末期を超える水準で、極めて憂慮する事態。

*** 主な経済指標の結果 ***

6:45 NZD 10月 住宅建設許可件数=前月比-0.6%(予想1.7% 前回1.4%)→ 予想外のマイナスに悪化
8:30 JPY 10月 雇用統計=失業率4.0%(予想3.9% 前回4.0%)、有効求人倍率=0.98(予想0.96 前回0.95)→ 有効求人倍率が拡大
8:30 JPY 10月 全国消費者物価指数=前年比1.1%(予想1.1% 前回1.1%)、除く生鮮食品=前年比0.9%(予想0.9% 前回0.7%)、除く生鮮食品・エネルギー=前年比0.3%(予想0.2% 前回0.0%)→ コアコアは5年ぶりにプラスへ転換
8:30 JPY 11月 東京都消費者物価指数=前年比0.9%(予想0.7% 前回0.6%)、除く生鮮食品=前年比0.6%(0.4% 前回0.3%)、除く生鮮食品・エネルギー前年比0.2%(予想-1.0%予想 前回-0.2%)→ コアコアは約5年ぶりにプラスへ転換
8:30 JPY 10月 鉱工業生産・速報値=前月比0.5%(予想2.0% 前回1.3%)、前年比4.7%(予想6.3% 前回5.1%)→ 前回と予想を下回る
9:01 GBP 11月 GfK 消費者信頼感=-12(予想-10 前回-11)
16:00 GER 10月 小売売上=前月比-0.8%(予想0.5% 前回-0.2%←-0.4%)、前年比-0.2%(予想1.5% 前回0.3%←0.2%)
16:00 GBP 11月 ネーションワイド住宅価格=前月比0.6%(予想0.6% 前回1.0%)、前年比6.5%(予想6.2% 前回5.8%)→ 予想を前回を上回り、2010年7月以来の伸び率。
17:00 CHF 11月 KOF先行指数=1.85(予想1.81 前回1.71←1.72)
18:30 GBP 10月 BOE住宅ローン承認件数=67701件(予想68500件 前回66891件)→ 2008年2月以来の高水準
19:00 EUR 10月 失業率=12.1%(予想12.2% 前回12.2%)、失業者数-61000人→ 2011年2月以来、初めて低下へ
19:00 EUR 11月 消費者物価指数(HICP)・速報値=前年比0.9%(予想0.8% 10月0.7% 9月1.1%)、コア前年比1.0%(予想0.9% 10月0.8% 9月1.0%)→ 予想と前回を上回る
22:30 CAD 第3四半期 GDP=前月比0.3%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比予想 前回2.0%、前期比年率2.7%(予想2.5% 前回1.6%←1.7%)→ 予想と前期を上回り、2年ぶりの高成長となる
デンマーク 第3四半期GDP=前期比0.4%(予想0.3% 前期0.6%)、前年比0.5%(予想0.2%)
スウェーデン 第3四半期GDP=前期比0.1%(予想0.5% 前期-0.1%←-0.2%)、前年比0.3%(予想0.4% 前期0.6%←0.1%)




2013年11月29日金曜日

11月29日(金曜)欧州市場の動きと、今後の見通し

11月29日(金曜)欧州市場の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

週末・月末、米感謝祭翌日で動きが乏しいい中で、相場を動かしたているのは実需とポジション調整だけ。期待はECBフィキシング(22:30)とロンドンフィキシング(01:00)の実需筋の動きと、米株の動きへ。

注目の、ユーロ圏消費者物価指数は、前期比0.9%と10月0.7%から上昇へ、失業率は、12.1%と9月12.2%から低下し(前月から低下したのは2011年2月ぶり)と期待通り強い数字となり、予想外にS&Pがオランドの格付けを「AAA」→「AA+」に引き下げたが、それでも、EURUSDの相場は1.3600~20で動かず。


*** 今後の見通し ***

USDJPY、102.50超えを狙う当面のターゲットは達成。日本株の下落に、週末・月末の利食い売りが優勢で、102.20、102.10、101.95と各水準にポイントがあり、いずれかで下げ止まり、来週、週明けに再び上値トライが強まることが期待できる。

EURUSD、1.3600の大台を維持し、続伸傾向は変わらずで、弱い独小売売上高、改善したユーロ圏失業率、上昇したユーロ圏消費者物価指数にも反応は鈍く、動けるタイミングではなくなっている。

期待はECBフィキシング(22時30分)と、ロンドンフィキシング(午前1時)に移行されたが、コアレンジ1.35~1.36に逆戻りするのか、1.36~1.37-1.38のレンジにジャンプアップするのか分岐点にきているが、現状は1.3600台を維持しながらも、動きは小休止。

AUDUSD、戻りも限定的で安値を更新し0.9150を超えるまでは、ベアセンチメント変わらず。ただ、AUDロングポジションの調整が終われば、高金利と斑ながら強い経済指標も見られ、上昇に転じる材料もある。0.91から積極的に新規ポジションで売る理由も見当たらず、現状の弱さに反して、相場感は0.9050~0.9150のレンジから0.9050~0.9250のレンジへ。


*** 発言・その他 ***

クーレECB専務理事=インフレはプラス圏にあり、デフレの脅威はなく、FRBの量的緩和政策は可能ながら、実施する妥当性はない。

S&P=オランダの格付けを「AAA」→「AA+」に格下げ。スペインの格付けを据え置き、見通しを「安定的」に引き上げた→ ユーロ圏でトリプルA格付け国は、ドイツ、ルクセンブルク、フィンランドとなる。


*** 主な経済指標 ***


16:00 GER 10月 小売売上=前月比-0.8%(予想0.5% 前回-0.2%←-0.4%)、前年比-0.2%(予想1.5% 前回0.3%←0.2%)
16:00 GBP 11月 ネーションワイド住宅価格=前月比0.6%(予想0.6% 前回1.0%)、前年比6.5%(予想6.2% 前回5.8%)→ 予想を前回を上回り、2010年7月以来の伸び率。
17:00 CHF 11月 KOF先行指数=1.85(予想1.81 前回1.71←1.72)
デンマーク 第3四半期GDP=前期比0.4%(予想0.3% 前期0.6%)、前年比0.5%(予想0.2%)
スウェーデン 第3四半期GDP=前期比0.1%(予想0.5% 前期-0.1%←-0.2%)、前年比0.3%(予想0.4% 前期0.6%←0.1%)
19:00 EUR 10月 失業率=12.1%(予想12.2% 前回12.2%)、失業者数-61000人→ 2011年2月以来、初めて低下へ
19:00 EUR 11月 消費者物価指数(HICP)・速報値=前年比0.9%(予想0.8% 10月0.7% 9月1.1%)、コア前年比1.0%(予想0.9% 10月0.8% 9月1.0%)→ 予想と前回を上回る
18:30 GBP 10月 BOE住宅ローン承認件数=67701件(予想68500件 前回66891件)→ 2008年2月以来の高水準
9:01 GBP 11月 GfK 消費者信頼感=-12(予想-10 前回-11)

11月29日(金曜)アジア市場の動きと、今後の見通し

11月29日(金曜)アジア市場の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

日本の消費者物価指数は強く、物価目標値2.0%を目指し上昇を続け、有効求人倍率も大幅に改善、鉱工業生産も2カ月連続で上昇。日経平均株価は弱く、円売りも一服。

EURJPYは139.70、GBPJPYは167.87まで上昇。アジア市場では株価を含め利食い主導に、円売りも一服しているが、円は対クロスでリーマンショック後の急落時の2008年10月の水準まで上昇。歴史的な円安相場の流れを感じる。


*** 今後の見通し ***

USDJPY、102.50超えを狙う当面のターゲットは達成。日本株の下落に、週末・月末の利食い売りが優勢で、102.20、102.10、101.95と各水準にポイントがあり、いずれかで下げ止まり、来週、週明けに再び上値トライが強まることが期待できる。

EURUSD、1.3600の大台を維持し、続伸傾向は変わらずだが、午後7時のユーロ圏CPI速報値が注目したい。前回が0.7%と弱く、ECBが利下げを決定した要因となっており、今回の数字が重要となっているが、前回は予想を下回る伸び率でもEUR売りは限定的だったことを思い出す。コアレンジ1.35~1.36に逆戻りするのか、1.36~1.37-1.38のレンジにジャンプアップするのか分岐点にきている。

AUDUSD、戻りも限定的で安値を更新し0.9150を超えるまでは、ベアセンチメント変わらず。ただ、AUDロングポジションの調整が終われば、高金利と斑ながら強い経済指標も見られ、上昇に転じる材料もあり、0.91から積極的に新規ポジションで売る理由も見当たらない。


*** アジア市場の発言・その他 ***


財政制度等審議会=国際公約の基礎的財政収支の赤字半減に、既に決めた4兆円を上回る圧縮を建議提出。債務残高の対GDPは先進国で最悪、太平洋戦争末期を超える水準で、極めて憂慮する事態。

日経平均株価の下落に連動し、円買い戻しが強まる。

EURJPYは139.70、GBPJPYは167.87まで上昇、リーマンショック後の急落時の2008年10月の水準まで上昇。

S&P=オランダの格付けを「AA+」に格下げ。スペインの格付けを据え置き、見通しを「安定的」に引き上げた。

*** 主な経済指標 ***

6:45 NZD 10月 住宅建設許可件数=前月比-0.6%(予想1.7% 前回1.4%)→ 予想外のマイナスに悪化
8:30 JPY 10月 雇用統計=失業率4.0%(予想3.9% 前回4.0%)、有効求人倍率=0.98(予想0.96 前回0.95)→ 有効求人倍率が拡大
8:30 JPY 10月 全国消費者物価指数=前年比1.1%(予想1.1% 前回1.1%)、除く生鮮食品=前年比0.9%(予想0.9% 前回0.7%)、除く生鮮食品・エネルギー=前年比0.3%(予想0.2% 前回0.0%)→ コアコアは5年ぶりにプラスへ転換
8:30 JPY 11月 東京都消費者物価指数=前年比0.9%(予想0.7% 前回0.6%)、除く生鮮食品=前年比0.6%(0.4% 前回0.3%)、除く生鮮食品・エネルギー前年比0.2%(予想-1.0%予想 前回-0.2%)→ コアコアは約5年ぶりにプラスへ転換
8:30 JPY 10月 鉱工業生産・速報値=前月比0.5%(予想2.0% 前回1.3%)、前年比4.7%(予想6.3% 前回5.1%)→ 前回と予想を下回る

11月29日(金曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し

11月29日(金曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

28日は米国市場は感謝祭で休日で動きは鈍い。

日本株の上昇に円売りが加速、特にEURJPYやGBPJPYでの円安が注目され、USDJPYは102.20円台を維持し、円安相場が続く。

アジア市場から続いた、強い豪第3四半期の民間新規設備投資を好感したAUDの買い戻しは欧州市場に入っても続き、一時0.9140まで上昇するも、AUDロングポジションの巻き戻しに0.9140台を維持できず、再び0.9100を割り込む。

欧州市場に入り、スペインの消費者物価指数が予想外に強くEUR買いが始まり、強いユーロ圏の景況感指数に、EURUSDは1.36台を再び回復。さらに、独消費者物価指数・速報値がHICP前年比1.6%(前回1.2%)に上昇し、今日29日のユーロ圏消費者物価指数の上振れ期待が強まりる。

GBPUSDは、BOE金融安定化報告で住宅ローン支援策の大幅縮小へと政策の転換が示された。英経済は予想以上に回復しているとの判断に、GBP買いが強まり、年初につけた今年最高値の1.6381に迫る、1.6357まで一時上昇し高値圏で推移。


*** 今後の見通し ***

今日週末・月末金曜日、特殊要因による動きに注意。特にロンドンフィキシングの午前1時。

昨日発表された、スペインとドイツの消費者物価指数は予想を上回り、今日発表される、ユーロ圏の消費者物価指数・速報値=前年比予想0.8%(前回0.7%)が強まる可能性が意識されている。

日本でも消費者物価指数の発表があり、物価上昇=円売りの流れとなるのかを注目。
それ以外でも、ユーロ圏失業率、カナダのGDPが注目される。

USDJPYは、102円台を維持しながらも小幅な値動きとなったが、水準から考えれば非常に底堅い展開といわざるを得ない。101.90~102.30のレンジをコアにし、102.50円がターゲット。

EURUSDは、1.36台を再びトライへ。基本コアは1.3560~1.3620のレンジに入りやすいが、予想外にスペインCPIは強く、GDPは予想通りプラス圏を確保しリセッションを回避し、ユーロ圏の景況感指数も強く、方向性は1.3650。

AUDUSDは、0.9140は止まりどころ。0.9050~0.9150のレンジ上限に近いている。0.9200をクリアに上抜けするまでは、なかなか自信を持って買いにくい。

GBPUSDは、主要国でもっとも上昇力が強まっている。方向性は1.65の大台が視野に入いり、1月初旬の1.6381が次の目標となっている。


*** 主な経済指標・発言・その他 ***

オランド仏大統領=失業率は10.9%と高値圏で推移から下がらず、低下目標の期限を撤回し、必要なだけ時間をかけることを表明。

BOE金融安定化報告=強い住宅市場の動きに、住宅ローン支援策を大幅に縮小する方針。英経済は予想以上に回復しているとの判断に、GBP買いが強まる。

カーニーBOE総裁=住宅価格はさらに上昇が見込まれる。

スペインの消費者物価指数=前年比0.3%(前回0.0%)と予想外の上昇。独消費者物価指数・速報値=EU基準前年比が1.6%(前回1.2%)と強い伸び率で、29日(金曜)発表のEUR圏消費者物価指数が、予想を上回るとの思惑が広まる。

ユーロ圏の景況感指数=7カ月連続で上昇し、業況指数は昨年3月以来、初めてプラスとなり、予想を上回り改善が進る。5大国イタリア、スペイン、オランダ、ドイツで改善したが、フランスは悪化へ。

独雇用統計=失業者数は4カ月連続で増加し、2011年4月以来の高水準に悪化。

中国国家統計局=10月の新築住宅価格は上昇、北京市前年比16.4%、上海市前年比17.8%と上昇画続き、住宅バブル対策を強化。

2013年11月28日木曜日

11月28日(木曜) 欧州市場の動きと、今後の見通し

11月28日(木曜) 欧州市場の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

今日28日の米国市場は感謝祭で休日。

アジア市場から続いた、強い豪第3四半期の民間新規設備投資を好感したAUDの買い戻しは、欧州市場に入っても続き、一時0.9140まで上昇するも、戻り売り圧力が強く0.9140台を維持できず。

欧州市場に入り、スペインの消費者物価指数が予想外に強く、29日(金曜)のユーロ圏消費者物価指数の上振れ期待と、強いユーロ圏の景況感指数に、弱い独雇用統計にもかかわらず、EURUSDは1.36台を再び回復。

GBPUSDは、BOE金融安定化報告で住宅ローン支援策の大幅縮小へと政策の転換が示され、英経済は予想以上に回復しているとの判断に、GBP買いが強まる。


*** 今後の見通し ***

明日金曜日に向け、週末・月末の影響も考えられる。

USDJPYは、102円台を維持しながらも小幅な値動きとなったが、水準から考えれば非常に底堅い展開といわざるを得ない。101.90~102.30のレンジをコアにし、102.50円がターゲット。

EURUSDは、1.36台を再びトライへ。基本コアは1.3560~1.3620のレンジに入りやすいが、予想外にスペインCPIは強く、GDPは予想通りプラス圏を確保しリセッションを回避し、ユーロ圏の景況感指数も強く、方向性は1.3650。

AUDUSDは、0.9140は止まりどころ。0.9050~0.9150のレンジ上限に近いている。0.9200をクリアに上抜けするまでは、なかなか自信を持って買いにくい。

GBPUSDは、主要国でもっとも上昇力が強まっている。方向性は1.65の大台が視野に入いり、1月初旬の1.6381が次の目標となっている。


*** 欧州市場の主な経済指標・発言・その他 ***

BOE金融安定化報告=強い住宅市場の動きに、住宅ローン支援策を大幅に縮小する方針。英経済は予想以上に回復しているとの判断に、GBP買いが強まる。

カーニーBOE総裁=住宅価格はさらに上昇が見込まれる。

スペインの消費者物価指数=前年比0.3%(前回0.0%)と予想外の上昇に、29日(金曜)発表のEUR圏消費者物価指数が、予想を上回るとの思惑にEUR買いが強まる。

ユーロ圏の景況感指数=7カ月連続で上昇し、業況指数は昨年3月以来、初めてプラスとなり、予想を上回り改善が進み、EUR買いの材料となる。

独雇用統計=失業者数は4カ月連続で増加し、2011年4月以来の高水準に悪化。

独消費者物価指数・速報値=予想より強い伸び率となる。

11月28日(木曜) アジア市場の動きと、今後の見通し

11月28日(木曜) アジア市場の動きと、今後の見通し

*** ポイント ***

今日28日の米国市場は感謝祭で休日。

注目の独雇用統計、ユーロ圏景況感指数、独消費者物価指数の発表を待たずに、強い豪経済指標にAUDの買い戻しが入る。本筋は、経済指標の結果待ちで変わらないが、よほど弱い経済指標か追加緩和策の示唆発言がなければ、GBP買いの流れも変わらず。

6年ぶりの高値を更新した強い日経平均株価に、中国・新興市場国の株価も上昇し、リスク許容度も高まる。

AUD買いの火付け役は、豪第3四半期の民間新規設備投資で、前期比予想-1.2%に対して3.6%上昇、予想外に拡大し鉱山関連の落ち込みの克服が成功し始めているとの思惑から、AUD買いが強まるが、極短期筋のポジション巻き戻しではと思われる。

また、NZビジネス信頼感も強く、早朝からNZDもビットぎみで推移していた。


*** 今後の見通し ***

USDJPYは、102円台を維持しながらも小幅な値動きとなったが、水準から考えれば非常に底堅い展開といわざるを得ない。101.90~102.30のレンジをコアにし、102.50円がターゲット。

EURUSDは、1.36台トライの反動なのか、いつもながら方向性が作れないアジア市場だからなのかは不明ながら上下トライは見られない。欧州勢・東欧・中東勢の参入にも動けず。

基本コアは1.3560~1.3620のレンジに入りやすく、方向性は1.3650。しかし、今日のテーマは、米国市場もなく、独雇用統計、ユーロ圏景況感指数、独消費者物価指数のインパクトは大きく、発表待ちへ。

AUDUSDは、0.9140は止まりどころ。0.9050~0.9150のレンジ上限に近く、この水準を超えると0.9100~0.9200のレンジに入りやすく、0.9200をクリアに上抜けするまでは、なかなか自信を持って買いにくい。


*** アジア市場の主な経済指標・発言・その他 ***

日経平均株価は大幅高=15727.12+277.49+1.80%、中国株・アジア株も上昇へ。

中国国家統計局=10月の新築住宅価格は上昇、北京市前年比16.4%、上海市前年比17.8%と上昇画続き、住宅バブル対策を強化。

11月28日(木曜)昨日27日 海外市場の動きと、今後の注目点

11月28日(木曜)昨日27日 海外市場の動きと、今後の注目点

*** ポイント ***

米感謝祭を直前にして、ポジション調整が相場を動かす流れが続き、ファンド勢は引き続きドル売り傾向が強い中、27日の海外市場は米国の強い経済指標を材料視しているが、基本はリスク資産売りと円売り。

「株価の上昇+長期金利の上昇、商品価格の下落+資源国通貨の下落+円の下落」が目立った。

USDJPYはついに102円台を上回り、EURUSDは1.36台達後+GBPUSDは1.63台達成したが利食いに伸び悩み、AUDUSDは0.91を、NZDUSDは0.8120を一時割り込み、続落傾向は止まらず。

EURAUDは1.50を大台直前まで上昇、GBPJPYはついに166円台を上回り高値圏で推移、EURJPYは138円台を底固めし、円売りが続く。

WTIは92ドルを割り込み下落、GOLDも1236ドルまで続落へ。米10年債利回りは低調な7年債入札が影響して2.70%→2.73%に上昇、欧州・米国株は小幅ながら続伸し、高値を更新中。

⇒ アジア諸国の緊張が高まる、中国の防空識別圏設定に日本を含め、アジア諸国との緊張の高まりに、円売りが続く。
⇒ 日本の追加緩和の思惑、消費増税後の追加緩和の思惑。
⇒ 消費者物価2.0%の目標達成への動き、円安が加速するとの思惑。
⇒ 独連立政権の樹立で合意、統一選挙後2カ月にしてようやくへ合意し、銀行同盟の設立へと動きEU強化との思惑。
⇒ 独GfK消費者信頼感指数は、2007年8月以来の高水準。
⇒ 英第3四半期GDP・改定値は、速報値と同じだが前期を上回る。
⇒ 「米週間新規失業保険申請件数+シカゴ地区購買部協会指数+ミシガン大学消費者信頼感「は予想を上回る改善。
⇒ 「米耐久財受注+米シカゴ連銀全米活動指数+CB景気先行指数」は予想を下回る。


*** 今日の注目点と見通し ***

今日は米感謝祭で、明日金曜日を合わせ連休をとり、土日と合わせ4連休の市場参加が減少することになりそうである。

その中で、今日海外市場で注目するのは、独雇用統計と景況感指数と消費者物価指数・速報値で、特にユーロ圏のインフレ率が0.7%に低下したことで、ECBは利下げを決定した過去の経緯があり、今日の独消費者物価指数の速報値はEUR相場にとって、特に重要となっている。

EURUSDは1.36台を直前に、過去何度も踏み下げられた思いがあり、伸び悩んではいるが、上昇傾向が続いている。引き続き、1.3650がターゲットで、先月の高値1.38台までの道のりはまだ遠い。

GBPUSDは10月1日、10月22日高値を上回り一時1.63台まで上昇したことで、利食い先行売をこなしながらも買いの流れは変わらず、方向性は1.65の大台が視野に入いり、1月初旬の1.6381が次の目標となっている。

USDJPYは、円売りの流れは止まらず102円台を達成、101.50円をボトムにし、102.50、103.50が次の大きなターゲットに入っている。

AUDUSDは、予想外に続落傾向が止まらず。0.9050~0.9150のレンジを引き続き予想。0.9000はオプションを含め多くの動きがありそうだが、これだけ戻らないと下値不安感が広まり始めることを危惧。


*** 昨日の主な経済指標と発言・その他 ***

イタリア上院=ベルルスコーニ元首相の議員資格のはく奪を決定、連立政権から正式に離脱となる。

コンスタンシオECB副総裁=中銀預金金利をマイナス圏に引き下げる用意は技術的には整っているが、検討は極端は状況時に限定される。

ECB半期に一度の金融安定報告書=ユーロ圏の金融部門の緊張度合は、金融危機以前の水準まで低下したが、金融環境は脆弱な状態が続いている。

独連立政権の樹立で合意=独キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)との連立で合意→ この発表を受け、EURUSDが1.3600トライが始まる。

ドイツ紙=ECBは企業向け融資で合意した銀行に限定して、追加の長期供給オペ(LTRO)の実施を検討。

白井日銀審議委員=物価の下振れリスクを意識する必要がある。

PIMCOのエラリアン氏(26日)=2014年の世界経済成長率は2.75%~3.25%と予想。日米株価の上昇は中銀の景気刺激策が要因。FRBは半年~1年以内に債券購入規模を縮小すると予想。

6:45 NZD 10月 貿易収支=-1.68億NZドル(予想-3.5億NZドル 前回-1.99億NZドル)→ 赤字額が予想を大幅に下回る
18:00 GER 12月 GfK 消費者信頼感指数=7.4(予想7.1 前回7.1←7.0)→ 予想を上回り2007年8月以来の高水準
18:30 GBP 第3四半期 GDP改定値=前期比0.8%(予想0.8% 速報値0.8% 第2四半期0.7%)、前年比1.5%(予想1.5% 速報値1.5% 第2四半期1.3%)→ 予想と速報値と変わらずだが。前期より上昇へ
20:00 GBP 11月 CB小売売上報告=1(予想8 前回2)
22:30 USD 週間新規失業保険申請件数=31.6万件(予想33.0万件 前回32.6←32.3万件)→ 予想よりも強く雇用の改善が続き、受給総数は6年ぶりの低水準
22:30 USD 10月 シカゴ連銀全米活動指数=-0.18(予想0.1 前回0.18←0.14)→ 前回は上方修正されたが、予想を下回りマイナスへ
22:30 USD 10月 耐久財受注=前月比-2.0%(予想-1.5% 前回3.8%←3.7%)、除く輸送機器前月比=-0.1%(予想0.4% 前回-0.2%)、除く航空機・非国防資本財=前月比予想 前回-1.3%→ 設備投資が弱く、予想外の減少へ
23:45 USD 11月 シカゴ地区購買部協会景気指数=63.0(予想62.0 10月65.9)、生産64.3(10月71.1)、新規受注68.8(10月74.3)、雇用60.9(10月57.79、支払価格63.7(10月56.7)→ 生産が弱く前回より低下するが、予想を上回り、雇用は2年ぶりの高水準となる
23:45 USD 11月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=75.1(予想73.2 速報72.0 10月73.2)、景気現況指数88.0(速報87.2 10月89.9)、消費者期待指数66.8(速報62.3 10月62.5)、1年インフレ2.9%(速報3.1% 10月3.0%)、5年インフレ2.9%(速報2.9% 10月2.8%)→ 前回と速報値を大幅に上回り、景気見通しが上向き、ドル買いが強まる
0:00 USD 10月 CB 景気先行指数=97.5・前月比0.2%(予想0.1% 9月0.9%←0.7% 8月0.7%)、一致指数106.9・前月比0.2%(9月0.3%←0.2%、8月0.3%)、遅行指数119.7・前月比0.3%(9月0.5%←0.6%、8月0.2%←0.3%)→ 前回より低下するが、住宅・製造業が底堅く予想を上回る

2013年11月27日水曜日

11月27日(水曜)欧州市場の動きと、今後の注目点

11月27日(水曜)欧州市場の動きと、今後の注目点

*** ポイント ***

米感謝祭を前にして、ポジション調整が相場を動かす流れが続き、ファンド勢は引き続きドル売り傾向が強い。

⇒ アジア諸国の緊張が高まる=中国の防空識別圏設定に日本を含め、アジア諸国との緊張の高まりに、円売りが続く。
⇒ 日本の追加緩和の思惑=消費増税後の追加緩和の思惑。
⇒ 消費者物価2.0%の目標達成への動き=円安が加速するとの思惑。
⇒ 独連立政権の樹立で合意=統一選挙後2カ月にしてようやくへ合意し、銀行同盟の設立へと動きEU強化との思惑。
⇒ 独GfK消費者信頼感指数は、2007年8月以来の高水準。
⇒ 英第3四半期GDP・改定値は、速報値と同じだが前期を上回る。
⇒ 米週間新規失業保険申請件数は、予想より良い数字に。
⇒ 米耐久財受注は、予想を下回る。

JPY+CADは弱く、EUR+GBPは強く、AUD+NZDは動きは鈍く、ドルに対してブル・ベア・ニュートラルと三者三様。

USDJPYは、弱い日本株に円売りが続くが、
EURUSDやGBPUSDは上昇、独連立政権の樹立がようやく合意アジア市場からEUR買いへと動き、EURUSD1.36台の売りに上げどまる。GBP高が目立ち1.63台へ、EURGBPは下落へ。

中銀怖さに逆にポジションクローズにAUD+NZD売りへと動き動きは鈍く、CADは全面安。

日経平均株価は利食いDayで弱く、逆にHKや中国株は上昇し、欧州株は小幅高で、新興国株も小幅上昇へ。


*** 今日の注目点と見通し ***

USDJPYは、101.50円がボトムとなり、101.80円近辺で上げどまるが、102円を試しどこまで上昇できるかを確かめる動きを予想。ターゲットは102.50円。

EURUSDは、1.3500~1.3600のレンジから、独連立政権の樹立がようやく合意アジア市場からEUR買いへ。予想外に早く1.3600の上値トライが続き、EUR買いの流れ変わらず。1.3650を超えてくれば本物。

GBPUSDは、EURGBPでも強くGBPクロスでは全面高。ドル売りをリードし、GBPUSDは今日明日とは言わないが1.65台の大台を狙っているように思えてならない。

AUDUSDは、下がるほど売りの必要性が生じ、続落傾向が止まらず。ただ、0.9100でボトム感が強まれが、0.91~0.92のレンジを予想しているが、EURAUDなどのクロスでAUD売りが強まれば、0.9050~0.9150のよりAUD安の水準へ。


*** 欧州市場の主な経済指標と発言・その他 ***

独連立政権の樹立で合意=独キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)との連立で合意→ この発表を受け、EURUSDが1.3600トライが始まる。

ドイツ紙=ECBは企業向け融資で合意した銀行に限定して、追加の長期供給オペ(LTRO)の実施を検討。

GER 12月 GfK 消費者信頼感指数=7.4(予想7.1 前回7.1←7.0)→ 予想を上回り2007年8月以来の高水準
GBP 第3四半期 GDP改定値=前期比0.8%(予想0.8% 速報値0.8% 第2四半期0.7%)、前年比1.5%(予想1.5% 速報値1.5% 第2四半期1.3%)→ 予想と速報値と変わらずだが。前期より上昇へ
GBP 11月 CB小売売上報告=1(予想8 前回2)
USD 週間新規失業保険申請件数=31.6万件(予想33.0万件 前回32.6←32.3万件)→ 予想よりも強く雇用の改善が続く
USD 10月 耐久財受注=前月比-2.0%(予想-1.5% 前回3.8%←3.7%)、除く輸送機器前月比=-0.1%(予想0.4% 前回-0.2%)、除く航空機・非国防資本財=前月比予想 前回-1.3%→ 予想より弱い

11月27日(水曜)アジア市場の動きと、今後の注目点

11月27日(水曜)アジア市場の動きと、今後の注目点

*** アジア市場のポイント ***


アジア市場はいつもながら材料難。米感謝祭を控えた影響で、北米市場の取引は細り新規ポジションよりもポジション調整が相場を動かす流れが続いている。

ドル売りの流れが減速するのではとの思いも叶わず、EURUSDは独連立政権の合意との報道を材料にして、再び1.36台をトライし、EURJPYは138円へと続伸。押し目買いに押し目なしの状態になっている。

市場参加者のセンチメントはFRBの量的緩和の継続を織り込み、EURやGBP買い変わらず、引き続きそのタイミングだけを考えている。

一方、AUDが代表しNZDが後追いしている、負け組通貨のAUDUSDとNZDUSDは、ようやく下げ止まりながらも、戻り売りセンチメントが強く、0.9100~0.9300の水準を大きく越脱することはないと見ている。

その中で、一番クリアなのは円相場。円安の流れは変わらずで、今後も円売りが続く可能性はたかく、一部に見られた円高期待を裏切る流れが続いている。


*** 今日の注目点と見通し ***


28日米感謝祭で発表が早まった、米新規失業保険申請件数を注目。それ以外でも重要米経済指標が目白押し。予想外数字による相場変動に注意しながら、円安傾向は変わらず。

22:30  USD 週間新規失業保険申請件数=予想 前回32.3万件
22:30  USD 10月 シカゴ連銀全米活動指数=予想0.1 前回0.14
22:30  USD 10月 耐久財受注=前月比予想-1.5% 前回3.8%、除く輸送機器前月比=予想0.4% 前回-0.2%、除く航空機・非国防資本財=前月比予想 前回-1.3%
23:45  USD 11月 シカゴ地区購買部協会景気指数=予想62.0 前回65.9
23:45  USD 11月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=予想73.0 速報72.0
0:00  USD 10月 CB 景気先行指数=前月比予想0.1% 前回0.7%

USDJPYは、101.00~102.00のレンジから、既にビット気味で102円の上値トライが続き、円売りの流れ変わらず。

EURUSDは、1.3500~1.3600のレンジから、予想外に早く1.3600の上値トライが続き、EUR買いの流れ変わらず。1.3650を超えてくれば本物で、28日の独消費者物価指数・速報値を注目。GBPUSDの買いの流れと合わせ、ドル売りをリードし、GBPUSDは今日明日とは言わないが1.65台の大台を狙っているように思えてならない。

AUDUSDは、下がるほど売りの必要性が生じ、続落傾向が止まらず。ただ、0.9100でボトム感が強まれが、0.91~0.92のレンジを予想しているが、EURAUDなどのクロスでAUD売りが強まれば、0.9050~0.9150のよりAUD安の水準へ。


*** アジア市場の主な経済指標と発言・その他 ***


白井日銀審議委員=物価の下振れリスクを意識する必要がある。

日経平均株価は小幅安

PIMCOのエラリアン氏(26日)=2014年の世界経済成長率は2.75%~3.25%と予想。日米株価の上昇は中銀の景気刺激策が要因。FRBは半年~1年以内に債券購入規模を縮小すると予想。

独キリスト教民主同盟(CDU)と社会民主党(SPD)との連立で合意=EURUSDが1.3600トライが始まる。

EURUSDの上昇に、EURJPY138円台へと上昇、クロスで円売りの流れが強まる。

11月27日(水曜) 海外市場の動きと、今後の注目点

11月27日(水曜) 海外市場の動きと、今後の注目点


*** ポイント ***

月末が押し迫り、11月28日(木)米感謝祭で4連休となる市場参加者が多くなり、新たなポジションメークよりもポジション調整の流れが強まる。

中国・日本・欧州・新興国株は弱く、米株は小幅高へ。世界的に長期金利は低下し、原油・金価格も下落へ。

USDは、12月18日(水の)FOMCが今後の最大のテーマとなっており、来週12月6日(金)米雇用統計が注目され、雇用関連の経済指標に反応しやすくなっている。26日も強い米住宅関連の経済指標の反応よりも、弱い米CB消費者信頼感指数に、雇用市場の先行きに不安が生じ、ドル売りが強まる。

AUDは、注目のロウ豪中銀副総裁もAUD高をけん制し「豪ドルはやがて下落する見通し。為替介入は実行の判断基準は高い」と発言、11月末決算を控えたファンド勢のAUD売りは止まらず、一時0.91を割り込む。

GBPは、注目の議会証言で、カーニーBOE総裁は「失業率が7.0%に低下しても利下げを急がず」。ビーンBOE副総裁は「失業率が7.0%に低下しても、新たに目標を6.5%に設定することは可能」と発言、→ 金利は低下し欧州市場ではGBP売りが強まるが、英サービス業界の雇用ペースは過去6年で最大で、投資拡大期待もあり、終盤にかけて1.62台を回復し、強さが目立つ。

EURは、ハト派の「リーカネン・フィンランド中銀総裁+アスムセンECB専務理事」、タカ派のメルシュ・ルクセンブルク中銀総裁+クーレECB専務理事」と混在、市場の注目はユーロ圏のインフレ指標。

JPYは、特に材料はなし。市場の注目は相場に関係のない「中国の防空識別圏の設定」と「秘密法案の衆院通過」で、日経平均株価も弱く、ファンド勢の利食い売りに円高へ、102円近くのオプションバリアを試せず。


*** 今後の見通し ***

28日米感謝祭で発表が早まった、米新規失業保険申請件数を注目。それ以外でも重要米経済指標が目白押し。予想外数字による相場変動に注意しながら、円安傾向は変わらず。

22:30 USD 週間新規失業保険申請件数=予想 前回32.3万件
22:30 USD 10月 シカゴ連銀全米活動指数=予想0.1 前回0.14
22:30 USD 10月 耐久財受注=前月比予想-1.5% 前回3.8%、除く輸送機器前月比=予想0.4% 前回-0.2%、除く航空機・非国防資本財=前月比予想 前回-1.3%
23:45 USD 11月 シカゴ地区購買部協会景気指数=予想62.0 前回65.9
23:45 USD 11月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=予想73.0 速報72.0
0:00 USD 10月 CB 景気先行指数=前月比予想0.1% 前回0.7%


USDJPYは、101.00~102.00のレンジから、102円の上値トライが続き、円売りの流れ変わらず。

EURUSDは、1.3500~1.3600のレンジから、1.3600の上値トライが続き、EUR買いの流れ変わらず。28日の独消費者物価指数・速報値を注目。

AUDUSDは、下がるほど売りの必要性が生じ、続落傾向が止まらず。ただ、0.9100でボトム感が強まれが、0.91~0.93のレンジの可能性が高まる。


*** 発言・その他 ***

FRBの公定歩合議事録(10月開催分)=2地区連銀は1.0%へ引き上げ、8地区連銀は据え置きを主張、1連銀は0.5%へ引き下げを主張と、意見が分かれる。

リーカネン・フィンランド中銀総裁=必要に応じて政策を一段と緩和することはできる。

メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁=過度な流動性政策は有益かつ必要であったが、恒久的な機能にすべきではない。

アスムセンECB専務理事=ユーロ圏の回復は弱く、脆弱でまちまち。

クーレECB専務理事=マイナス預金金利は可能だが、政策措置の一つにすぎず、ECBのメインシナリオはインフレが徐々に上昇することで、現状の0.7%は低水準で注意が必要。

ビーンBOE副総裁(議会財務委員会)=失業率が7.0%に低下しても、新たに目標を6.5%に設定することは可能→ GBP売りの材料となる。

カーニーBOE総裁(議会財務委員会)=失業率7.0%は目安で、利上げ開始の基準ではなく、失業率が低下しても利上げは急がない。フォワードガイダンスの正当性をあらためて主張→ GBP売りの材料となる。

英産業連盟(CBI)=9~11月の英サービス業界の雇用ペースは過去6年で最大で、今後1年間で投資拡大を計画。

木内日銀新議委員=2.0%の物価目標の実現には、3.0%の賃上げが必要で、実現には相当の時間がかかり、目標の再検討余地がある。

ロウ豪中銀副総裁=豪ドルはやがて下落する見通し。為替介入は実行の判断基準は高い。


*** 主な経済指標 ***

22:30 USD 10月 住宅着工許可件数=前月比6.2%(9月5.2% 8月-2.9%)、103.4万件(予想93.0万件 9月97.4万戸 8月92.6万戸)→ 予想を上回る。
23:00 USD 9月 住宅価格指数=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)。
23:00 USD 9月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数=前月比1.0%(予想0.9% 前回0.9%)、前年比13.3%(予想13.0% 前回12.8%)→ 予想と前回を上回り2006年2月以来の伸び率
0:00 USD 11月 CB消費者信頼感指数=70.4(予想72.5 前回72.4←71.2)、現況指数72.0(前回72.6←71.5)、期待指数69.3(前回72.2←71.5)→ 前回は上方修正されたが、予想を大幅に下回る4月以来の低水準で、ドル売りが強まる
0:00 USD リッチモンド連銀製造業景気指数=13(予想4 前回1)

2013年11月26日火曜日

11月26日(火曜)アジア市場の動きと、今後の注目点

11月26日(火曜)アジア市場の動きと、今後の注目点



*** ポイント ***

週末・月末が押し迫り、11月28日(木)米感謝祭で4連休となる市場参加者が多くなり、新たなポジションメークよりもポジション調整の流れが強まる。また、12月6日(金)米雇用統計が12月18日(水)FOMCで量的緩和の縮小の有無を予想する重要な発表を控えている。

注目のロウ豪中銀副総裁もAUD高をけん制し「豪ドルはやがて下落する見通し。為替介入は実行の判断基準は高い」と発言、AUDUSDは0.9200→0.9103まで続落。

USDJPYは、日本株も弱く、11月末のファンド決算月でドル売りが強く、USDJPYの上値は重くなるがが、101.10~30の底値は引き続きかたい。

注目の議会証言で、カーニーBOE総裁は「失業率が7.0%に低下しても利下げを急がず」。ビーンBOE副総裁は「失業率が7.0%に低下しても、新たに目標を6.5%に設定することは可能」と発言、→ GBP売りが強まる。


*** 今後の見通し ***

USDJPYは、101.30円をボトムに101.30~70円のレンジの可能性が高く、円安の流れは変わらず。



*** アジア・欧州市場の発言・経済指標・その他 ***

ロウ豪中銀副総裁=豪ドルはやがて下落する見通し。為替介入は実行の判断基準は高い。

ビーンBOE副総裁(議会財務委員会)=失業率が7.0%に低下しても、新たに目標を6.5%に設定することは可能→ GBP売りの材料となる。

カーニーBOE総裁(議会財務委員会)=失業率7.0%は目安で、利上げ開始の基準ではなく、失業率が低下しても利上げは急がない→ GBP売りの材料となる。

クーレECB専務理事=マイナス預金金利は可能だが、政策措置の一つにすぎず、ECBのメインシナリオはインフレが徐々に上昇することで、現状の0.7%は低水準で注意が必要。

木内日銀新議委員=2.0%の物価目標の実現には、3.0%の賃上げが必要で、実現には相当の時間がかかり、目標の再検討余地がある。

英産業連盟(CBI)=9~11月の英サービス業界の雇用ペースは過去6年で最大で、今後1年間で投資拡大を計画。

日経平均株価は下落=15,515.24(-103.89-0.67%)
EURO STOXX50は前日とほぼ変わらず

USD 9月 住宅建設許可件数=前月比97.4万件(予想93.5万件 前回92.6万件)、10月 住宅建設許可件数=103.4万件(予想93.0万件 前回97.4万件)

11月26日(火曜)昨日の海外市場の動きと、今後の注目点

11月26日(火曜)昨日の海外市場の動きと、今後の注目点


*** ポイント ***

特に新しい材料もなく、円売りは継続するが、他の主要通貨は利食い先行し、EURUSD+GBPUSDは早朝の高値から続落、逆に。AUDUSD+NZDUSDは下げ止まる。

USDJPYは官民挙げての株高+円安継続。黒田日銀総裁「物価目標2.0%は2015年度に達成」、GPIF・公的資金で物価上昇を目指し、将来の外債・外株投資の可能性や、NISAで円売りがさらに加速。

ただし、101.90~00円の売りプラス102.00近辺のオプションバリアはクリアできず。終盤には弱い米経済指標を受けたドル売りにクロスで円買いが強まり、円売りも一服。

EURUSDは「クーレECB専務理事+アスムセンECB専務理事+ノワイエ仏中銀総裁」のハト派の発言+「ハンソン・エストニア中銀総裁」の追加緩和の可能性発言に、1.3490まで続落し、予想外に弱い米中古住宅販売保留とダラス連銀製造業活動指数にようやく下げ止まる。

GBPUSDは弱いBBA住宅ローン承認件数と、26日のBOE金融政策委員の議会証言を意識し、1.6130台まで続落するも、弱い米経済指標と1.6100~20の買いは厚く下げ止まる。

AUDUSDは、自国通貨高のけん制発言が影響し先安観が強まるが、テクニカルで0.91台は底堅く、イランへの経済制裁の一部緩和で合意もプラス材料となり買い戻しが見られた。

米ナスダック株価指数は4000を超えて13年ぶりの高水準ながら、ダウ平均株価を含め伸び悩む。


*** 今日の注目点と見通し ***

GBPUSD、今日のBOE金融政策委員の議会証言で、GBP高に関しての発言の有無とその内容に注目。結果次第ながら、1.61を割り込むと1.59~1.61のレンジに逆戻りする可能性も。ただし、調整後には1.63を再度チャレンジ。

EURUSD、1.3500を一時割り込み、1.34~1.36のレンジで暫く調整する可能性も視野に。

USDJPY、102円を上抜けしても、102.50円に大きなポイントがあり、101~102.50円のレンジが予想されるが、円安の流れは変わらず。

AUDUSD、0.91台で下げ止まり、AUD安の市場センチメントにもかかわらずなんとか下げ止まる。0.89~0.91の水準からAUDショートにするのも気が引ける。ロウ豪中銀副総裁講演を注目したい。


*** 米国市場の発言・経済指標・その他 ***


フィラデルフィア連銀実施の四半期エコノミスト調査は、成長率を下方修正し、雇用は加速へ: 米成長率予測=2013年第4四半期2.3%→1.8%、2014年第1四半期2.7%→2.5%、2013年1.7%、2014年2.6%。 失業率予測=2013年末7.2%、2014年第2四半期に7.0%に低下。インフレ予測=第4四半期前年比1.4%、2014年第4四半期2.0%。コア指数予測=2013年1.8%、2014年2.0%。

米ナスダック株価指数は4000を超えて13年ぶりの高水準=イラン核協議の合意を受けリスク資産の買いが強まる。

ドラギECB総裁(欧州システミック理事会・ESRBの理事兼務)=国債のリスクウェーと変更の提案を阻止しない→ 国債のリスクウエートはゼロに設定されている。

26日(火曜)のBOE政策委員の議会証言を注目=後退している追加緩和から、早期引き締めへと思惑が強まり、GBPUSDは上昇中。今回の議会証言でGBP高の動に対してどのような発言をするかを注目。

イラン核開発を制限することで合意=イランと米英独仏ロ中の6カ国がイランの核開発プログラムの限定と引き換えに、経済制裁の一部緩和で合意→ リスク許容度の高まりに円売りが強まる。

2013年11月25日月曜日

11月25日(月曜) 欧州市場の動きと、今後の見通し

11月25日(月曜)欧州市場の動きと、今後の見通し(午後7時15分現在)


*** 欧主市場のポイント ***


現在のところ特に材料なし。前週末の米国株高、今日の日本株高、「クーレECB専務理事+アスムセンECB専務理事+ノワイエ仏中銀総裁」らの緩和策を示唆する発言に、「ハンソン・エストニア中銀総裁」の政策金利引き下げる準備との発言に、欧州株は堅調に推移するも、EURUSDは緩やかに下落。

GBPUSDがドル買いの流れをリードし、1.62台の鬼門は今回も健在。弱いBBA住宅ローン承認件数の発表前から、1.6200を割り込み下落へ。できるだけ1.6100に近い水準でロングにし、1.63台トライが続くと見ている。最悪でも先のレンジとなる1.59~1.61のレンジに戻る可能性があるが、その場合には、1.59台でアベレージアウトし、1.61台で売り抜けると見ている。

EURUSDの買いが継続するかはやや疑問。むしろ1.34~1.36のレンジで暫く調整する可能性も視野に。引き続き、EURUSDよりGBPUSDの上昇力が強く、基本はEURGBPの売りを継続。OneDayリスクは1.3400∓20pips。

USDJPYは官民挙げての株高+円安絶賛。目指せCPIの2.0%、公的資金で物価上昇へ、円安に向けて外債・外株投資へ。これらか暫くはダウンサイドリスクは100.50円。


*** 欧州市場の発言・経済指標・その他 ***

ハンソン・エストニア中銀総裁=政策金利を一段と引き下げる準備→ EURUSDがやや軟化。

バンコックでデモ隊が財務省を選挙=インラック・シナワット首相の退陣を求めて大規模な反政府デモが行われ、1000人以上のデモ隊が財務省に突入、同省を占拠へ→ USDTHB上昇

11月25日(月曜)アジア市場の動きと、今後の見通し

11月25日(月曜)アジア市場の動きと、今後の見通し


*** アジア市場のポイント ***

◎円売りの流れが市場参加者に受け入れられているようで、週明けから円はクロスを含め全面安の流れとなった。

黒田日銀総裁の「物価目標2.0%は2015年度に達成できる」との発言はとくに新鮮味はなく、先週の彼の発言と変わるところはなないが、市場のセンチメントに合致。

さらに、日経平均株価が大幅高となり、米株先物の上昇。7月8日の高値105.53円を超えたことで、先週は上げきれなかった、AUDJPYやNZDJPYのクロスを含め、全ての通貨で円売りが続いている。

市場は催促相場に入り、欧米株や新興国の金融市場が安定してくれば、5月22日の高値103.733円を狙うことになりそうであが、いつもがら102円の大台ではオプション絡みの売りや短期的な利食い売りも多くなり、一時的な下落はいつも通り予想される。

◎EURUSDは、アジア市場では特に材料は乏しく、週末の「クーレECB専務理事や、アスムセンECB専務理事」発言はややベア材料だが得に相場を動かす材料ではない。1.3600の重要なポイントを前に、ある程度揉み合いが必要とも思われ、1.34~1.36のレンジで推移するか、それとも予想外に一機に1.37台まで上昇するかの2者選択となるが、上値トライ→1.36台失敗の可能性を期待している。

◎GBPUSDは、10月以降で1.63台トライし、何度失敗したことであろうか? 引きつき1.62台は鬼門で、ポンドロングがあれば利食い場。そして、ポジションが軽くなったら、1.65台を目指す動きに変わりないと思われる。最近の経済指標は強い内容が多く、来年になるが量的緩和の縮小・停止ができる通貨ペアであることは間違いない。



*** アジア市場の発言・経済指標・その他 ***


英製造業団体のエンジニアリング事業者連盟の四半期調査=景気回復により英製造業の借り入れ需要が強まり、コストが上昇。

黒田日銀総裁=消費者物価指数は予想通り2.0%の軌道に乗っている。

ドイツ連立協議=27日までに合意の可能性。

クーレECB専務理事(23日)=金利は現在の水準、あるいはそれ以下の水準に長期間とどまる見通し。先の利下げはデフレリスクではなく、ディスインフレの兆候によるもの。

アスムセンECB専務理事(23日)=先の利下げは、CPIが前年比0.7%に鈍化したことによる。ECBは必要ならば中銀預金金利のマイナスを排除しない。必要な場合に使える非標準的手段を持っているが、日常的に行使することが妥当とは思わない。

2013年11月24日日曜日

今週の経済指標から(11月25日~29日)

今週の経済指標から(11月25日~29日)


***** 今週の経済指標と、今週の流れ *****


今週はいつもながら、米国の雇用関連と景況感に関する経済指標が注目されるが、最重要の経済指標は見当たらない。それぞれ、予想外の結果で相場が動くことになるが方向性を決めるような動きは期待できにくい。


11月28日(木曜)は米国は感謝祭で、木曜・金曜日と連休をとり土日と合わせ4連休に入るディーラーも多い。

今週はまずこの影響を考慮する必要があり、11月末決算のファンドが多く、大手ファンドは動きを見せないことが多くなる。

さらに、来週から12月に突入することを考えれば、今年もあと残り少なくなる。クリスマス前の18日のFOMCが気になり、6日の米雇用統計にある意味では運命を賭けることになりそうである。今週は月末週と来週のことを考えれば、極短期を除き、新たなポジションを取りにくい。

FRBのメンバーはインフレに予想外に警戒感は少なく、雇用がより重要視されていることを考えれば、6日の米雇用統計がより重要となり、量的緩和の縮小がどう展開するのか、結果を待たなければならない。そして、その結果によっては、QE3開始時期で、来年1月、3月の予想を立てる必要も出てくる。

最近の新興国市場は年末に向け流動性に不安を抱えており、株価も主要国の高値更新とは逆に弱含みで推移している。それと、12月5日と思われる日本の経済対策の決定が注目される。

以上を考えれば、一方向への動きが継続する可能性は低く、先週に見られたようなEUR+GBP高と、AUD+NZD安の動きもやや弱くなる可能性も残る。

JPYだけは、あまりプラス要因が見当たらず、12月期決算による 米企業の利益送金の影響も受けやすく、円売り要因と考えられる。しかし、新興国市場で予想外に流動性懸念が広まると、逆に円高要因となり、これも、6日の米雇用統計と18日のFOMCで決着がつくことを期待したい。



***** 今週の経済指標と発言の予定 *****


11/25 9:15 クーレECB専務理事講演
11/25 13:00 黒田日銀総裁講演
11/25 13:00 ノワイエ仏中銀総裁講演
11/25 17:00 メルケル首相講演
11/25 18:30 GBP BBA 住宅ローン承認件数=予想42,990人 前回45,000人
11/25 19:00 アルムニア欧州委員講演
11/25 0:00 USD 10月 中古住宅販売保留=前月比予想2.0% 前回-5.6%、前年比予想 前回1.1%
11/25 0:30 USD 11月 ダラス連銀製造業活動指数=予想 前回3.6
11/25 1:30 ジョルダン・スイス中銀総裁講演


11/26 7:15 ロウ豪中銀副総裁講演
11/26 8:50 JPY 日銀金融政策決定会合 議事録公表(10月31日分)
11/26 22:30 USD 9月 住宅着工件数=予想90.8万件 前回89.1万戸、許可件数=予想9.35万戸 前回92.6万戸
11/26 22:30 USD 10月 住宅着工件数=予想92.2万戸、着工件数予想93.5万戸
11/26 23:00 USD 9月 住宅価格指数=前月比予想0.3% 前回0.3%
11/26 23:00 USD 9月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数=前月比予想0.9% 前回0.9%、前年比予想13.0% 前回12.8%
11/26 0:00 USD 11月 CB消費者信頼感指数=予想72.5 前回71.2
11/26 0:00 USD リッチモンド連銀製造業景気指数=予想 前回1
11/26 2:15 EUR レーン欧州委員会委員講演
11/26 未定 GBP 11月 ネーションワイド住宅価格=前月比予想0.6% 前回1.0%、前年比予想6.2% 前回5.8%


11/27 6:45 NZD 10月 貿易収支=予想-3.5億NZドル 前回-1.99億NZドル
11/27 18:00 GER 12月 GfK 消費者信頼感指数=予想7.1 前回7.0
11/27 18:30 GBP 第3四半期 GDP改定値=前期比予想0.8% 速報値0.8%、前年比予想1.5% 速報値1.5%
11/27 20:00 GBP 11月 CB小売売上報告=予想10 前回2
11/27 22:30 USD 週間新規失業保険申請件数=予想 前回32.3万件
11/27 22:30 USD 10月 シカゴ連銀全米活動指数=予想0.1 前回0.14
11/27 22:30 USD 10月 耐久財受注=前月比予想-1.5% 前回3.8%、除く輸送機器前月比=予想0.4% 前回-0.2%、除く航空機・非国防資本財=前月比予想 前回-1.3%
11/27 23:45 USD 11月 シカゴ地区購買部協会景気指数=予想62.0 前回65.9
11/27 23:45 USD 11月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=予想73.0 速報72.0
11/27 0:00 USD 10月 CB 景気先行指数=前月比予想0.1% 前回0.7%


11/28 感謝祭
11/28 9:00 NZD NBNZビジネス信頼感=予想 前回53.2、活動指数=予想 前回47.1
11/28 10:30 CHN 10月 1-10月 鉱工業部門企業利益=予想 前回13.5%
11/28 16:00 GER 10月 輸入物価指数=前月比予想-0.3% 前回0.0%、前年比予想-2.6% 前回-2.8%
11/28 17:55 GER 11月 雇用統計=失業率予想6.9% 前回6.9%、失業者数増減=予想0人 前回2,000人、失業者数=予想 前回280万人
11/28 17:55 CHF 第3四半期GDP=前期比予想0.4% 前回0.5%、前年比予想1.8% 前回2.5%
11/28 19:00 EUR 11月 景況感指数=予想98.0 前回97.8、企業景況感=予想-4.5 前回-4.8、サービス業景況感=予想-3.5 前回-3.7、業況判断指数=予想0.05 前回-0.01、消費者信頼感・確報値=予想-15.4 前回-15.4、
11/28 22:00 GER 11月 消費者物価指数・速報値=前月比予想0.1% 前回-0.2%、前年比予想1.2% 前回1.2%、EU基準前月比予想-0.1% 前回-0.3%。前年比予想1.3% 前回1.2%
11/28 22:30 CAD 第3四半期 経常収支=予想-144億カナダドル 前回-146億カナダドル
11/28 22:30 CAD 10月 鉱工業生産=前月比予想-0.4% 前回-0.3%



11/29 6:45 NZD 10月 住宅建設許可件数=前月比予想1.7% 前回1.4%
11/29 8:30 JPY 10月 雇用統計=失業率予想3.9% 前回4.0%、有効求人倍率=予想0.96 前回0.95
11/29 8:30 JPY 10月 全国消費者物価指数=前年比予想1.1% 前回1.1%、除く生鮮食品=前年比予想0.9% 前回0.7%、除く生鮮食品・エネルギー=前年比予想0.2% 前回0.0%
11/29 8:30 JPY 11月 東京都消費者物価指数=前年比予想0.7% 前回0.6%、除く生鮮食品=前年比0.4% 前回0.3%、除く生鮮食品・エネルギー前年比-1.0%予想 前回-0.2%
11/29 8:30 JPY 10月 鉱工業生産・速報値=前月比予想2.0% 前回1.3%、前年比予想6.3% 前回5.1%
11/29 10:00 EUR 10月 失業率=予想12.2% 前回12.2%
11/29 16:00 GER 10月 小売売上=前月比予想0.5% 前回-0.4%、前年比予想1.5% 前回0.2%
11/29 17:00 CHF 11月 KOF先行指数=予想1.81 前回1.72
11/29 19:00 EUR 11月 消費者物価指数・速報値=前年比予想0.8% 前回0.7%、コア前年比予想0.9% 前回0.8%
11/29 22:30 CAD 第3四半期 GDP=前月比予想0.1% 前回0.3%、前年比予想 前回2.0%、前期比年率予想 前回1.7%

11月19日現在、CFTCが発表したIMM通貨先物の取組

11月19日現在、CFTCが発表したIMM通貨先物の取組

***** ポイント *****

直近のトレンドが示すように、円ショートは-112,216枚と前週から7,915枚拡大し、記録的な水準に拡大し、投機的な動きが活発になっていた。一方、注目の豪ドルのショートは、5月14日の週からショートへと変化し、売り傾向が続いているが、最新では-35,762枚と予想外に47枚ショートが縮小していた。

ユーロのロングは+8,911枚と、8月6日の週からロングを維持しているが、10月22日の週+72,434枚から4週連続で減少し、ポンドのショートは逆に-1,665枚と前週から7,638枚減少し、EURGBPの売りへと繋がっている。

スイスフランは安定し、小幅ながら8月13日の週から15連続しロングを維持し、ドル高の流れが強まっていた時期にも、ユーロと共に買い志向が続いている。

合計では、通貨のショートが-140,922枚と前週の-125,930枚から14,992枚に拡大し、11月5日の週以降では、10月30日のFOMCで「懸念された米財政協議の影響にもかかわらず、米経済活動や雇用の改善」を指摘したことで、ドル買い志向が強まっている。


***** CFTC データ *****
















***** CFTC グラフ *****