2015年4月25日土曜日

2015年4月25日(土曜) 昨日24日、海外指標の動き

2015年4月25日(土曜) 昨日24日、海外指標の動き

ドル全面安! 

強い前月比+弱いコアの米耐久財受注に、1月米成長の弱さが再認識。米金利は低下し、ドル全面安。

ユーロ圏財務相会合は物別れに終わり、EURは伸びきれず。ドル売り相場をリードしたのはGBP。

※GBPUSDは、1.51880台へ続伸、世論調査で保守党苦戦のGBP売り材料を乗り越え、市場のドル売りをリード。
※USDJPYは、山本幸三・自民党議員の発言に円高へ(?)不思議な発言!。弱い米経済指標に119円を割り込み118.80台まで続落。
※EURUSDは、ユーロ圏財務相会合でも、結局は物別れに終わり買いも弱く、強い独IFOとドル高の中で底堅く、1.0800~1.0890で揉みあい。
※AUDUSDは、中国の資本流出は気になるが、0.7830台へ上昇。
※USDCADは、一時1.2100台へ下落し、1.2180台へ上昇、カナダドル高傾向は続く。

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米株(DIJA)は、18,080.14(+21.45)と小幅上昇
WTIは、57.42(-0.32)と小幅下落
金価格は、1,179.90(-14.40)と下落
米10年債利回りは、1.91(-0.05)と低下
DXYは、96.859(-0.42)と下落

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独IFO業況指数は、108.6(予想108.3)と強く、ドラギECB総裁は「ギリシャの銀行への支援」表明したが、

注目のユーロ圏財務相会合では、ギリシャが要求した「部分的合意=資金を分割し一部を早期に支払う」との要求を拒否、逆に、「完全な経済改革計画に合意なければ支援は提供しない」という。

結果、言葉だけの合意に終わった。バルファキス・ギリシャ財務相いわく『双方とも合意は困難、「今後に合意することで一致」、それしか選択肢はない』

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その影響もあり、安全資産のCHFの上昇傾向が懸念される。通貨CHFの高額紙幣の需要が急拡大、通貨高抑制に、1000万スイス以上の預金にマイナス金利を適用させている。

ギリシャ債務問題のリスクに、資金はスイスに流れ、高額紙幣の溜め込みに頭を悩ませるも、ジョルダンスイス中銀総裁は、紙幣保有に手数料を課さずと発表。

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米耐久財受注は、前年比4.0%(予想0.6%)とすごく強いが中身は航空機(+31%)と自動車(+5.4%)。

逆に、除輸送機器の前月比は-0.2%(予想0.3%)と弱く、コア資本財は前月比-0.5%(予想0.3%、2月-1.1→-2.2%)と7か月連続で減少し、GDP算出のコア資本財・出荷は-0.4%。

米第1四半期GDPが下方修正されるとの思惑が広まり、為替相場は直後のドル買いからドル売りへと変化。

※※※※※※※※※※※※

山本幸三・自民党議員は、4月30日に日銀金融政策決定会合で、『何もしないと言う話は有りえない』と発言、円安は1~2円程度と予想。何もなければ円高+株高へ。
→ 市場の反応は、「追加緩和なし=円高」の発想なのか、直後からUSDJPYは下落へ、クロスでも一時円高へ動く。

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2015年4月24日金曜日

まさに不確実性の時!

まさに不確実性の時!

米国経済は予想よりも弱く。
ユーロ圏経済は予想よりも強く。

悪天候等の要因で米第1四半期は景気低迷したが、
第2四半期のデータも、天候に関係なく弱い。

米国はドル高の悪影響を危惧し。
ユーロ圏は、ユーロ安を享受し輸出増に成長拡大。

FRBの利上げ時期は不透明でいつになるかわからず。
ECBはこれ以上の利下げなしを言明、QEは機動的に運営と言う。

ギリシャのユーロ離脱シナリオは消えず。
英総選挙の保守等の敗北リスクも消えず。

結果、英国の国民投票の可能性も残り、
英国がEUから離脱のリスクも残る。

強いと思っていたNZDはといえば!
マクダーモットNZ中銀総裁補が『利上げは考えず、景気刺激型の政策を続ける』いい、
NZD売りへと変化。

USDJPYは、120円台で円安懸念発言が多く上げられず。
かといって、円高水準では資本筋の買いが強く下げられず、綱引き。

浜田内閣官房参与は、一体なにを言いたいのか不明!
追加緩和の可能性を示唆? USDJPYの適正水準は?

山本議員は30日のBOJ追加緩和を信じており、しなければ円高らしい!
黒田日銀総裁は2%の物価目標の達成を信じ、結果としてドル高は続かないと言う。

つい、『ウソでしょう!』と言ってしまうような発言も多い。
が、発言やできごとは、ギリシャ問題を除き、ドル売りセンチメントが増幅中!

ほんとうなんでしょうか?

真実はと言えば!
今の為替相場は不透明、一方向へと動けない。
案外、これが真実なのかもしれないと、思うようになってきている。

上がれば下げる、下がれば上がる。決め打ちせず、利食いもほどほどに! 

2015年4月25日(金曜)アジア市場の動き

2015年4月25日(金曜)アジア市場の動き

日経平均株価は久々に167円近く下落するも、2万円台を維持、買いの流れに変化は見られず。

アジア市場では、山本幸三・自民党議員の発言が円相場を動かす。円相場が、市場をリードし、ドル売りが加速。

4月30日に日銀金融政策決定会合で『何もしないと言う話は有りえない』と発言し、その際の円安は1~2円程度と予想。逆に、何もなければ円高+株高へと発言。

これが直接的な影響なのか不明ながらも、USDJPYは119.45~50を割り込み119.10台へと下落、円高が強まった。

そして、EURUSDは1.0800→1.0880近くへと上昇。GBPUSDも1.5070→1.5120台へと上昇。中国の資本流出という悪材料を抱えた、AUDUSDも0.7800台へと上昇。

4月24日 (金) 21:30 米耐久財受注(取引通貨ペア USDJPY)

4月24日  (金) 21:30    米耐久財受注(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫

今日は週末の金曜日。最近の為替相場は、レンジ相場を抜け出してはいませんが、上下の変動幅が大きくなっており、経済指標の差による動きも通常より大きいのが特徴となっています。

また、本日発表の経済指標は極めて少なく、ギリシャ発の問題を除けば、この米耐久財受注がメインイベントとも考えられます。

そのため、通常ならば変動幅は限られている経済指標なのですが、弱かった前月分の反動と、3月の数字の期待と躊躇いがミックスるする中の発表で、通常よりは注目度は高いと思われます。

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USDJPYの、1時間チャートでは、119.40~70に両サイドポイントがあり、8時間チャートでは、118.50~120.80円から、118.50~120.10円へと狭まっており、200×8h=SMAは119.49円に位置し、全てがこの119.50円に収斂していることを意味しています。

Daily、Weeklyチャートでも上下に抜け出す期待感は強いものの、結果として抜け出せず、120円台ではトークダウンに落とされ、118円台では実需・資本・投機筋の買いが厚く下げきれずにいるのが実状です。

さて、本日も大幅な上下変動は期待できにくいのですが、118.50~120.10円のレンジの中で、どこまで動けるか? それを考えながら取引をしたいと思います。

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今回の予想は、前月比0.6%(前回-1.4%)、除輸送機器 前月比0.3%(前回-0.4%)と、悪かった前月よりは改善が見込まれており、3月の数字が実際は弱いのではと危惧されている中での発表だけに、注目されます。

過去26回のデータでは、予想と実際の差は、前月比で最大15.1%、平均2.34%、除輸送機器・前月比でも、最大2.20%、平均0.85%と、非常にブレの大きな数字となっています。

過去16回のデータでは、発表直後15分間のUSDJPYの変動ですが、最大48pips(高値-安値)、平均21pipsと、相違が大きい割には、変動が少ない指標となっています。

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≪今回の予想と前回の数字≫
耐久財受注
前月比=予想0.6% 前回-1.4%、
除く輸送機器前月比=予想0.3% 前回-0.4%

≪過去26回の予想と実際との差≫
前月比
Max=15.10%
Min=0.10%
Ave=2.34%

除輸送機器・前月比
Max=2.20%
Min=0.10%
Ave=0.85%


≪USDJPY 過去16回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max48pips
Hi-low=Min6pips
Hi-low=Ave21pips

Open-Hi=Max30pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave8pips

Open-Low=Max48pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave13pips


2015年4月24日(金曜) 昨日23日、海外市場の動き

2015年4月24日(金曜) 昨日23日、海外市場の動き

ドル全面安へ! 米国市場は弱い米経済指標に、米金利は低下し、独・ギリシャ首脳会談にEURUSDは上昇、USDCHF+USDCADの売りがリードしドルは全面安。ただし、NZDUSDの上昇は鈍い。

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米株は小幅上昇18,058.62(+20.35)、
米10年債利回りは小幅低下1.95%(-0.03%)
WTIは小幅上昇57.57(+1.41)
ドル売りへ、DXY97.295(-0.64)

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◎USDJPYは、120.00円台→119.40台へ下落、レンジ相場は変わらず、相変わらず120円台を買い上げる力はない。
EURUSDは、独・ギリシャ首脳会談の期待もあり、1.0660台→1.0800台をクリアし、1.0840台へ上昇。底値を切り上げ中。ただし、ギリシャ問題は相変わらず不透明な中で、どこまで上昇できるのか?
GBPUSDは、1.4960→1.5070近くまで上昇、いよいよ底固めか?
AUDUSDは、0.7710→0.7790近くまで上昇、0.7800を超えることができると、底固め感が強まるが、相変わらず当局の自国通貨安発言の不安感は残り、AUDNZDの買いが強まるが、NZDUSDの上昇力の弱さが気になる。
USDCADは、1.2260台→1.2120近くまで下落。ドル売り相場をリードする通貨。
NZDUSDは、一時0.7540われまで下落、戻りも0.7590台と限定的

※※※※※※※※※※

世界的に経済指標は弱く、特に米経済指標の弱さがドル売りへとつながった

中国のHSBC製造業PMIは、49.2(予想49.6)と弱い。
ユーロ圏の製造業PMIは、51.9(予想52.6)+サービス業PMI53.7(予想54.5)と弱い。
英国の小売売上高は、-0.5%(予想0.4%)と弱くマイナスへ。
米新規失業保険申請件数は、29.5万件(予想28.9万件)と悪化。
米新築住宅販売は、前月比-11.4%(予想-5.4%)と予想外にマイナス幅は拡大し、2013年7月以来の減少率。
米製造業PMIは、54.2(予想56.5)と年初来の低水準。

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マクダーモットNZ中銀総裁補は、利上げは考えず、景気刺激型の政策を続けると発言し、NZDUSDは売りが強まる。
中国国家外貨管理局は、資本が流出していることを示唆するも、AUD売りは点綴的。
プラートECB専務理事は、最近のEURの大幅な低下にも、「ユーロ相場は過度の動きではない、循環的に正常な水準で推移」、「ユーロ圏経済は危機を脱しつつある」と発言するも、EURUSDの見られず。
注目の、メルケル独首相とツイプラス・ギリシャ首相は、4月までの暫定措置を要請。
英世論調査では、5月7日の総選挙の調査では、労働党34%→34%、保守党33→31%に低下、差は3%に拡大するも、GBP売りは見られず。
メルケル独首相とツイプラス・ギリシャ首相=4月までの暫定措置を要請、4月末までに合意に至れるよう債権者側とギリシャの交渉の加速を求め、EUR買いの材料となる。

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2015年4月23日木曜日

4月23日 (木) 17:30 英小売売上高 (取引通貨ペア GBPJPY)

4月23日  (木) 17:30    英小売売上高 (取引通貨ペア GBPJPY)


≪説明≫
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

14日の英CPIのコア前年比は予想を下回り、GBP売りへと動いていたものの、17日の英雇用統計は強く、22日のBOE議事録では、すべての委員が次の政策金利の変更は引き上げることで合意していたことで、GBPの強さが目立っています。

GBPUSDの8時間チャートでは、上値1.5060が重要なポイントで、逆に底値は切りあがり1.4882にポイントがあります。昨日一時1.5050を超え1.5080近くまで上昇しましたが、結局は1.5050以上を維持するこには失敗しています。

また、Dailyチャートも1.5060にポイントがあり、この水準をDailyの終値ベースで上抜けすると買いの流れが確認されると思われます。

一方、今日の取引き通貨でもあります、GBPJPYは、Weeklyチャートで174.40円をボトムとして、緩やかな上昇を続けています。

Dailyチャートで、200日SMAの178.56円をすでに超え上昇し、は179.57円のポイントを上抜けして、買いの流れが続いています。昨日の急進でややポジション調整の売りが考えられますが、上昇トレンドの中にあり、179.56円近辺では買い圧力が強まることが予想されます。

1時間チャートでは、179.89円が重要なポイントで、その近辺では買いが強まることが予想されますが、直近の上昇を考えれば、USDJPYが120円台を維持できるかも重要で、最大限の調整は178.97円と考えます。

今日の取引きでは、このポイントを意識した取引きを考えたいと思います。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

今回の予想は、前月比0.5%(前回0.7%)、前年比5.5%(前回5.7%)、除自動車燃料の前月比0.4%(前回0.7%)、前年比5.5%(前回5.1%)と、除自動車燃料の前年比を除き、弱含み予想となっています。

過去22回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大2.2%、平均0.62%、前年比で最大2.7%、平均0.87%と、予想とのかい離が比較的大きな指標となっています。

過去18回のデータでは、発表直後15分間のGBPJPYの値動きは、最大108pips(高値-安値)、平均35pipsとなっています。

この最高数字は2014年1月17日の12月分の発表で、予想と実際との差が2.7%となったことで原因です。それ以外で2014年12月18日発表が2.0%の相違となっていましたが、最大47pipsの変動にとどまり、大きな値幅を予想することは難しと思割れます。


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≪今回の予想と前回の数字≫
小売売上高
前月比=予想05% 前回0.7%、
前年比予想5.5% 前回5.7%、

除く自動車燃料
前月比=予想0.4% 前回0.7%、
前年比=予想5.5% 前回5.1%

≪過去22回の予想と実際との差≫
前月比
Max=2.20%
Min=0.00%
Ave=0.62%

前年比
Max=2.70%
Min=0.10%
Ave=0.87%

≪GBPJPY 過去18回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max108pips
Hi-low=Min160pips
Hi-low=Ave35pips

Open-Hi=Max108pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave22pips

Open-Low=Max40pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave13pips


米国経済は予想よりも弱く、
ユーロ圏経済は予想よりも強く、

米国はドル高の悪影響を危惧し
ユーロ腱は、ユーロ安を享受し輸出増に成長拡大

FRBの利上げ時期は不透明でいつになるかわからず。
ECBはこれ以上の利下げなしを言明、QEは機動的に運営。

ギリシャのユーロ離脱シナリオは消えないが低く、ギリシャ総選挙の可能性は高い。

USDJPYは、120円台で円安懸念発言が多く上げられず。
かといって、円高水準では資本筋の買いが強く下げられず。

2015年4月23日(木曜)昨日22日、海外市場の動き

2015年4月23日(木曜)昨日22日、海外市場の動き

22日の為替相場は、アジア市場で豪CPI(※1)でAUDは上昇、ECB議事録(※2)でGBPは上昇した流れを受けたドル売りが続いたが、米国市場ではドル売りも停止。強い米経済指標と弱いユーロ圏の経済指標(※3)に、ドル買い戻しも強まるが、通貨間で動きは異なる。

米金利は上昇、10年債利回り1.98%(+0.08%)。
米株は一時下げるも終わってみれば、18,037.67(+88)と上昇。18,000ドル台を維持。
原油価格(WTI)は56.26(-0.35)と小幅下落、
金価格も1,185.80(-17.30)と下落。
ドルは(DXY)98.04(+0.04)と小幅上昇。

※※※※※※※※※※※※※

EURURSDは、ギリシャ発のニュース(※4)に困惑しながらも、一時1.0800を達成、不透明なギリシャ問題+強いユーロ圏経済に、EURショートの買い戻しが強まるも、1.0800台の売りは厚く値を下げ、弱いユーロ圏消費者信頼感指数に、上昇分をすべて掃出し元の水準へ逆戻り。

USDJPYは、追加緩和期待+株高に120円をトライできる水準まで上昇。レンジ上限を試す動きへ。ただし、120円台はいつもながら鬼門。

GBPUSDは1.50台を維持し、次のBOE利上げ期待+総選挙の世論調査で保守党の支持率が上昇、高値圏で推移し底堅さを示す通貨。

AUDUSDは、強いCPIで上昇が始まり、0.78台へ上昇後に値を下げるも上昇景況を維持。

NZDUSDは、AUDUSDに連動して一時0.7740近くまで上昇するも、米国市場では続落、結局は元の水準へ逆戻り、クロスのNZD売りが続いた。


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(※1)
AUD 第1四半期 消費者物価指数=前期比0.2%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.7%)、RBAトリム平均CPI=前期比0.6%(予想0.6% 前回0.7→0.6%)、前年比2.3%(予想2.2% 前回2.2%)、RBA加重平均CPI=前期比0.6%(予想0.5% 前回0.7%)、前年比2.4%(予想2.3% 前回2.3→2.4%)→ 前期比+コアが強く直後はAUD買いが強まる。


(※2)
BOE議事録(4月8日、9日)=政策金利0.50%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを、9対0の全会一致で決定。英インフレ率が来年大幅に拡大する可能性を指摘、すべての委員が次の政策金利の変更は引き上げることで合意。ポンド高は輸出にとってマイナスになる可能性→ 直後からGBP買いが強まる。

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(※3)
米FHFA住宅価格指数は、前月比0.7%(予想0.5%)と予想を上回り、米中古住宅販売件数も、前月比6.1%(予想3.0%)と予想を上回り、ドル買いの流れに。

逆に、ユーロ圏の消費者信頼感指数は-4.6(予想-2.75)と弱く、ユーロ売り材料になった。

(※4)
ギリシャは公的機関の現金準備を25億ユーロを中銀に移管し、何とか5月末の支払い分を確保、デフォルトを回避の努力を見せた。

それが要因となったのかは不明ながら、ECBはギリシャ銀行への緊急流動性支援(ELA)の上限を150万ユーロ引き上げ、うわさが広まりEUR売りの材料にされた、ELA担保の料率引き上げの報道を否定。

一方、ギリシャ首相府=債権団が要求している、年金支給の減額や付加価値税増税を拒否。

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4月23日 (木) 17:30 英小売売上高 (取引通貨ペア GBPJPY)

4月23日  (木) 17:30    英小売売上高 (取引通貨ペア GBPJPY)


≪説明≫
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

14日の英CPIのコア前年比は予想を下回り、GBP売りへと動いていたものの、17日の英雇用統計は強く、22日のBOE議事録では、すべての委員が次の政策金利の変更は引き上げることで合意していたことで、GBPの強さが目立っています。

GBPUSDの8時間チャートでは、上値1.5060が重要なポイントで、逆に底値は切りあがり1.4882にポイントがあります。昨日一時1.5050を超え1.5080近くまで上昇しましたが、結局は1.5050以上を維持するこには失敗しています。

また、Dailyチャートも1.5060にポイントがあり、この水準をDailyの終値ベースで上抜けすると買いの流れが確認されると思われます。

一方、今日の取引き通貨でもあります、GBPJPYは、Weeklyチャートで174.40円をボトムとして、緩やかな上昇を続けています。

Dailyチャートで、200日SMAの178.56円をすでに超え上昇し、は179.57円のポイントを上抜けして、買いの流れが続いています。昨日の急進でややポジション調整の売りが考えられますが、上昇トレンドの中にあり、179.56円近辺では買い圧力が強まることが予想されます。

1時間チャートでは、179.89円が重要なポイントで、その近辺では買いが強まることが予想されますが、直近の上昇を考えれば、USDJPYが120円台を維持できるかも重要で、最大限の調整は178.97円と考えます。

今日の取引きでは、このポイントを意識した取引きを考えたいと思います。

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今回の予想は、前月比0.5%(前回0.7%)、前年比5.5%(前回5.7%)、除自動車燃料の前月比0.4%(前回0.7%)、前年比5.5%(前回5.1%)と、除自動車燃料の前年比を除き、弱含み予想となっています。

過去22回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大2.2%、平均0.62%、前年比で最大2.7%、平均0.87%と、予想とのかい離が比較的大きな指標となっています。

過去18回のデータでは、発表直後15分間のGBPJPYの値動きは、最大108pips(高値-安値)、平均35pipsとなっています。

この最高数字は2014年1月17日の12月分の発表で、予想と実際との差が2.7%となったことで原因です。それ以外で2014年12月18日発表が2.0%の相違となっていましたが、最大47pipsの変動にとどまり、大きな値幅を予想することは難しと思割れます。


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≪今回の予想と前回の数字≫
小売売上高
前月比=予想05% 前回0.7%、
前年比予想5.5% 前回5.7%、

除く自動車燃料
前月比=予想0.4% 前回0.7%、
前年比=予想5.5% 前回5.1%

≪過去22回の予想と実際との差≫
前月比
Max=2.20%
Min=0.00%
Ave=0.62%

前年比
Max=2.70%
Min=0.10%
Ave=0.87%

≪GBPJPY 過去18回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max108pips
Hi-low=Min160pips
Hi-low=Ave35pips

Open-Hi=Max108pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave22pips

Open-Low=Max40pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave13pips


2015年4月22日水曜日

2015年4月22日(水曜)欧州・米国市場の動き

2015年4月22日(水曜)欧州・米国市場の動き

米株は上昇から下落へと変化。為替市場はドル売りからドル買いへ変化し、強い米経済指標にドル買いが強まる。

米FHFA住宅価格指数は、前月比0.7%(予想0.5%)と予想を上回り、米中古住宅販売件数も、前月比6.1%(予想3.0%)と予想を上回り、ドル買いの流れに。

※※※※※※※※※※※※

AUDUSDは、豪CPIが強く上昇した流れが続き、欧州市場に0.78台でピークをつけ、下落へ、強い米経済指標にドル買いが強まるが、前日終値よりは高水準が続く。

NZDUSD+USDCADは、欧州市場のドル売りから、ドルの買い戻しへと変化、強い米経済指標にドル買いが強まる。

EURUSDは、ギリシャ発の材料は強弱混在。ECBはギリシャ銀行へのELA枠を拡大、債権団要求の年金減額+増税を拒否。欧州市場では1.0800を高値に下落し、ドルの買い戻しへ。

USDJPYは、日銀の追加緩和期待もあり日経平均株価2万円台へ。欧州市場の高値から下落へし、ドルの買い戻しへ、強い米経済指標に119.80台へ上昇。

GBPUSDは、BOE議事録で次の利上げ期待が強まり上昇、1.5050を上抜け、一時1.5080まで上昇、強い米経済指標にやや値を下げるが、水準はGBP高で変わらず。

2015年4月22日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年4月22日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は2万円台の大台に乗りクローズ、達成感は全く感じられず。

AUDUSDは、CPIの前期比0.2%(予想0.1%)コア前年比2.3%(予想2.2%)が強く、AUD買いが強まり、AUDUSDは0.7800台へと上昇、重要な上限に近付いている。

GBPUSDは、BOEの議事録では、9対0で政策金利0.5%と資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを決定、そして、すべての委員が次の政策金利の変更は引き上げることで合意。GBP買いが強まり、1.500の大台を上抜け1.5050近くまで上昇し、重要なポイントに近づいている。

USDJPYは、逆に、119.50円を割り込み、こちらも119.00~50円の買いゾーンに入り、この水準を割り込むことができるか、重要となっている。

4月22日 (水) 10:30 豪消費者物価指数(取引通貨ペア AUDJPY)

4月22日  (水) 10:30   豪消費者物価指数(取引通貨ペア AUDJPY)


≪説明≫

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

20日のスティーブンス豪中銀総裁による「必用なら追加緩和の用意がある」、「豪ドルは長期的見てさらに下落する可能性が高い」との発言や、21日の豪中銀議事録で「追加緩和が今後適切となる可能性」が示唆されました。

また、19日の中国人民銀行により預金準備率の引き下げや、成長停滞のリスク拡大見通しなど、AUD売りの流れが続いていました。

それでも、AUDUSDの0.7700以下は底堅く下げ止まり値を戻しています。また、AUDJPYも92円台を維持しながらも、ともに上昇力も鈍く、やや動きが弱まっています。

USDJPYの上昇により、AUDJPYは豪中銀議事録直後の91.80円を底値に回復、91.80~93.10円のワイドなレンジ、狭くは92.05~92.65円での取引が考えられます。

Dailyチャートでも、90円を大底として、93円台を回復し。93.10~20円を超えてくるとダブルボトムを形成し、更なる上昇の可能性が高いと思われます。


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今回の予想では、前期比0.1%と前回0.2%、前年比1.3%と前回1.7%共に、低下が予想ており、RBAトリム平均CPIの予想では、前期比0.6% 前回0.7%、前年比2.2% 前回2.2%の兎予想となっています。

過去15回のデータでは、予想と実際との差は、前期比で最大0.7%、平均0.23%、前年比で最大0.5%、平均0.2%となっており、前年比では0.3%を超えるとやや変動幅が大きくなっています。

過去11回の、AUDJPYの発表直後15分間の値動きでは、最大96pips(高値-安値)、平均で48pipsと変動の大きな発表の一つとなっており、逆指値の売りと買いで対応したいと考えます。

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≪今回の予想と前回の数字≫
第1四半期 消費者物価指数
前期比=予想0.1% 前回0.2%、
前年比=予想1.3% 前回1.7%

RBAトリム平均CPI
前期比=予想0.6% 前回0.7%
前年比=予想2.2% 前回2.2%


≪過去15回の予想と実際との差≫
前期比
Max=0.70%
Min=0.00%
Ave=0.23%

前年比
Max=0.50%
Min=0.00%
Ave=0.20%

RBAトリム平均CPI 前期比
Max=0.30%
Min=0.10%
Ave=0.15%

RBAトリム平均CPI 前年比
Max=0.30%
Min=0.10%
Ave=0.18%


≪AUDJPY 過去11回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max96pips
Hi-low=Min17pips
Hi-low=Ave48pips

Open-Hi=Max96pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave305pips

Open-Low=Max59pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave18pips


2015年4月22日(水曜)昨日21日、海外市場の動き

2015年4月22日(水曜)昨日21日、海外市場の動き

ドルは小幅上昇(DXY=97.9710(+0.03)、米株(DJIA)は17,949.59(-85.34)と小幅下落、米10年債利回りは1.91%(+0.03%)上昇。原油価格(WTI)は55.26(-1.12)と下落。

目先は、新たな材料難なのか、目先の発言や材料に上下しながらも、米金利に反応する動きへ。

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引き続き、古くて新しい材料はいつもながらギリシャ。ギリシャ2年債利回りは30%台へ上昇、独10年債利回りは0.05%台から0.10%台へ上昇。

ECBがギリシャへの緊急流動性支援(ELA)の縮小を検討との報道に、ギリシャユーロ圏離脱(Grexit)の発想にEURUSDは下落するも、いつも通り続かず。

独ギリシャ首脳会談を23日に設定に、やや期待感を回復。ギリシャ支援の合意に向けた可能性の有無での発言に翻弄されながらも、結局はギリシャ改革案では合意期限設定しないとの話も。

当事者のギリシャは、資金を中銀に移管したため、5月末まで資金の枯渇を避けられる言う。ギリシャ問題は長期化しそうな様相である。

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その他では、

前日のスティーブンス豪中銀総裁+豪中銀議事録でAUD安を示唆する発言にも、AUDUSDは0.7700台を回復し、一時0.7750台まで上昇するも、続かず。

JPYは、浜田内閣官房参与の本音がわからない話に上下されながらも、今回は、追加の金融緩和支持発言に円売りへ、USDJPYは119.80円を何度もトライ、いまだ敗れず。 

安倍首相の訪米に向けた動きなのか? まったく関係ないのか? それとも、円安の加速をとめたいのか(逆ですが!)? よくわからず。

EURUSD+GBPUSDは、欧州市場から上昇が始まり、米国市場では高値を達成するも、EURUSDは1.0800台を回復できず、GBPUSDは1.50台を再トライ中だが、達成できず。

AUDUSD+NZDUSDは、悪材料でも底堅いAUDUSDと、引き続きもっとも強そうなNZDUSDの動きは変わらず。欧州市場から上昇し、米国市場で共に高値を付けるも、AUDUISDは0.7750台で上げ止まり、NZDUSDは0.7710台で上げ止まる。

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2015年4月21日火曜日

2015年4月21日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年4月21日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は上昇、米株も小幅上昇からスタートするもマイナス圏へ、米金利は低下へ。
為替市場は、通貨間で異なる動きへ。

EURUSDは、ギリシャ問題がネックで一時1.0660へ下落するも続かず。米国市場では1.0710台へ反発するも上値は重い。

USDJPY+USDCADは逆に、ドル買いへと動き、クロスでは円売りの流れが強く、

AUDUSD+NZDUSDは、欧州市場では買いからスターとするも、米国市場で下落へ。

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昨日は、スティーブンス豪中銀総裁は「豪ドルのさらに下落する可能性」を示唆し、今日は、豪中銀議事録で「必要なら利下げを実施」と、相変わらず豪ドル安への誘導が止まず、

また、中国の成長の鈍化見通しや、預金準備率の引き下げもあり、本来ならばAUD売りの材料ながら、AUDUSDは0.7680台をいボトムに、0.7700割れからは買い圧力が続いている。

円相場は、浜田内閣官房参与が「追加緩和の必要性」を示唆、USDJPYは119.80円近くまで上昇。欧州市場で119.30円まで一時値を下げたが、米国市場では119.80円近くまで再上昇。

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豪中銀議事録=追加緩和が今後適切となる可能性。直近の指標はトレンドを下回る成長を示唆。豪ドル安はより均衡の取れた成長を支援。非鉱業分野の投資は来年ごろから減少へ→ 直後はAUD売りが強まるが前日から値を下げていた分、下げ幅は限定的

ECB関係者=ギリシャ向けの緊急流動性支援(ELA)の縮小を検討。ギリシャの銀行はECBの通常の「りファイナンスオペから締め出され、ELAに頼っているのが現状。

ユンケル欧州委員会委員長=ギリシャ協議の進捗状況に関してすべての当事者が不幸。ギリシャによるもっと多大な努力が必要とされる。

独ギリシャ首脳会談を23日に設定

2014年EU加盟国の財政収支=前年比GDP比2.9%→2.4%に低下。債務残高GDP90.9%→91.9%。

EU当局者=ギリシャで最も重要な期限は6月30日

ギリシャ=早くても4月末に合意の可能性

浜田内閣官房参与=CPIコアコアで達成できないなら、追加緩和が必要。

ハンバリー中銀=政策金利を0.15%引き下げ、1.95%→1.8%に決定。インフレがマイナスで推移するなか、通貨フォリントの上昇を抑える狙い、

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=低成長時の政策対応能力を高めるために、FRBや他の中銀は将来的にインフレ目標を引き上げる必要が有る。

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2015年4月21日(火曜)昨日20日、海外市場の動き

2015年4月21日(火曜)昨日20日、海外市場の動き

週明けに月曜日の為替市場は、ギリシャへの懸念が拡大(1)+スティーブンス豪中銀総裁の豪ドル安誘導の発言(2)に、ドル買いはさらに拡大。

弱い米経済指標を材料としてドルロングの巻き戻しは、先週金曜日から続き、強い米企業業績を好感した米株の上昇+米金利の上昇+原油価格は上昇。EURUSDとAUDUSD主導のドル全面高へ。

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USDJPYは、米株高+原油高+米金利上昇、WSJ紙は日米TPP交渉が合意に迫ると報道、その影響は不明ながら、119.40円台と最近のレンジ上限へ。

EURUSDは、ギリシャへ問題+ドル高の流れに、1.08台から滑り落ちるも、1.0730台を維持。

GBPUSDは、総選挙の世論調査で、キャメロン首相の保守党の支持率は低下、1.50台を維持できず下落。

AUDUSDは、スティーブンス豪中銀総裁の豪ドル安誘導発言もあり、に0.7820台→0.7710台へ下落。

NZDUSDは、CPI前年比は1999年第3四半期依頼の低水準、インフレ率は中銀予想-0.4%を若干上回る水準で、当面は金利据え置き観測が強まり、0.7720台やj理牛0.7640台へ下落、

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(1)ギリシャ政府はIMF融資返済2億ユーロの期限5月1日に迫り「資金確保で公的機関や団体から未使用の現金準備を中銀に移管する法的措置を導入」。デイセルブルム・ユーログループ議長「ギリシャ情勢について政治的・経済的に隔絶することが可能」、ノワイエ仏中銀総裁「ギリシャの離脱はユーロ圏のトラウマ」ノボトニー・オーストリア中銀総裁「今週のユーロ圏財務相非公式会合で合意に至ることは想定していない」。

(2)スティーブンス豪中銀総裁=必用なら追加緩和の用意がある。豪ドルは長期的見てさらに下落する可能性が高い。

2015年4月20日月曜日

2015年4月20日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年4月20日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドル全面高で、米株は好決算と中国追加緩和の影響もあり大幅上昇へ、

ユーロ圏の建設支出は弱く前月比でマイナスへ、米シカゴ連銀全米活動指数も予想外に弱くマイナスへ。欧米ともに弱気な材料となった。

ギリシャへの懸念が強待っているように感じられる発言が多く、ユーロ売りへ傾く。ドラギECB総裁は「ユーロ下落を見込んだ取引を行わないように」と警告するも効果なし。

ダドリーNY連銀総裁は「最近の製造業の弱さはドル高が要因」と指摘するも、なぜか今日は反応せず、「年内の利上げ開始を望む」と発言。

米国市場に入り、AUDUSDの急落がドル買いを加速させている。スティーブンス豪中銀総裁「豪ドルはさらに下落する可能性、豪中銀は必要なら利下げを実施」へとの発言がその原因となった。

デイセルブルム・ユーログループ議長は「ギリシャ情勢について政治的・経済的に隔絶することが可能」と言い。
ノワイエ仏中銀総裁は「ギリシャの離脱はユーロ圏のトラウマ、ボールはギリシャ政府側のコートにある」言い。
ノボトニー・オーストリア中銀総裁は「ギリシャ離脱によるユーロ圏への影響は限定的、金融・経済面での波及効果はない」と言う。

うがった見方をすれば、ギリシャのユーロ圏離脱へ向けた最悪の事態への警鐘しているようにもとらえられる。

一方では、コンスタンシオECB副総裁は、ギリシャのユーロ離脱はないと確認と、けん制発言をし、ドラギECB総裁は「ユーロ圏の景気回復は力強さを増し、インフレ率も過度に遅れることなく中期目標を達成する」と強気は発言をし、ギリシャに対しては「ギリシャのユーロ圏離脱を推測するのは時期尚早であり、ユーロ下落を見込んだ取引を行わないように」と警告するも、EUR買いは鈍い。

2015年4月20日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年4月20日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

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EURに対しては、相変わらずギリシャがネックでネガティブは発言が多く目立つ。

デイセルブルム・ユーログループ議長は「ギリシャ情勢について政治的・経済的に隔絶することが可能」と不穏な発言。

ノワイエ仏中銀総裁は「ギリシャの離脱はユーロ圏のトラウマ」と発言。

ドラギ欧州中銀総裁は「ギリシャのユーロ圏離脱を推測するのは時期尚早であり、ユーロ下落を見込んだ取引を行わないように」と警告するも、市場は逆反応を示している。

その影響もあり、EURUSDは、開始直後の1.0820台を高値に続落、欧州市場では1.0730台まで値を下げている。

その影響に他の主要国でもドルかいの流れが続いている。

その中で、USDJPYだけは、先日の黒田日銀総裁発言を気にしているのか、上値は重く一時118.50台へと下落。欧州市場でドル高の流れに118.90台を回復し、結局はレンジで動けず。

先週末の米株の大幅下落にも関わらず、日本株は堅調に推移するも、中国人民銀行が預金準備率の引き下げを発表したにも関わらず、空売り解除の影響なのか、香港や中国株は弱い。


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黒田日銀総裁発言(4月19日・米国講演)=日銀が2%の物価目標を2016年序盤までに達成し、その結果として日本の金利が上昇し始めれば、金融市場は驚くだろうと発言。

黒田日銀総裁発言(4月19日・米国講演)=原油安の影響が薄れるなか、日銀は日本のインフレが年内に徐々に加速すると見込んでいる

黒田日銀総裁発言(4月19日・米国講演)=物価の基調が想定通りでなければ追加の金融緩和をためらわないが、現段階でそれが必要だとわれわれは考えていない。

→ 黒田発言の主要な目的は、米国のドル高許容度が次第に低下する中で、日本は円安政策を採用していないことを改めて強調し、2%目標が達成されれば、ドル高/円安はそう長くは続かないとの見通しをアピールすることだろうとの考え方もある。

中国人民銀行=4月19日(日曜)預金準備率を19.5→18.5%に引き下げたが、香港と中国株は下落、当局が機関投資家に貸株を認めると発表(=空売り解禁)したことで株の売り圧力が強まる。

デイセルブルム・ユーログループ議長(オランダ紙テレグラフとのインタビュー)=ギリシャ情勢について政治的・経済的に隔絶することが可能。ギリシャ経済はEU経済の2%を占めるにとどまる。ユーロ圏自体が過去数年前よりも緊張が少ない、現実に期限があり、ある時点でギリシャは資金が尽きる。

ノワイエ仏中銀総裁(仏紙インタビュー)=ギリシャの離脱はユーロ圏のトラウマ。世界経済にも影響、ボールはギリシャ政府側のコートにある。全面的な改革案を提示すべき

ドラギ欧州中銀総裁=ギリシャのユーロ圏離脱を推測するのは時期尚早であり、ユーロ下落を見込んだ取引を行わないように警告。

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おはようございます、今日は4月20日(月)、今週もスタートです。

おはようございます、今日は4月20日(月)、今週もスタートです。

為替相場は、先月末の3月31日と先週末と比較して見ると一目瞭然ですが、ドルの下落が目立っています。

特に、USDCADの下落(3.46%)、NZDUSDの上昇(2.89%)と、この通貨ペアの上昇が大きく、続いて、AUDUSDの2.2%の上昇となっています。カナダの上昇は原油価格の上昇も影響していると思われますが、IMMシカゴのポジションでもこの2通貨はネットのコントラクトもロングになっています。

また、Weekly、Dailyチャートからも、USDCADは1.24~1.28のレンジから、今までの下限を割り込み売りへと変化。NZDUSDは、0.72~0.77のレンジの上限を先週末に一時上抜け、週終値ベースで上抜けすると、さらに買い圧力が強まることが予想されます。

コモンウェルズ通貨の上昇は、GBPUSDへの影響も大きく、NZの第1四半期CPIは今日、4月20日(月)の朝、7時45分に発表され、非常に重要です。また、英小売売上高+英中銀議事録、豪中銀議事録、豪第1四半期CPIも変動が大きくなることが予想されます。



2015年4月19日日曜日

今週の為替相場を考える(4月20日~4月24日)

今週の為替相場を考える(4月20日~4月24日)

米国発の経済指標に弱さが目立ち、FRBのハト派の発言がより耳に入りやすい状況となっている。基本は、FRBの利上げはいつになるのか? 6月?9月?年末?来年? それとも、世界的に景気低迷し、利上げは中止?

もっとも、FOMCのメンバーの中では、利上げしても、状況により利下げに変更するような柔軟姿勢を示す発言も見られ、とりあえずは利上げする可能性は否定できず。これだけ事前に利上げするぞ! するぞ! 注意しろ! と警告を発していることを考えれば、いつ利上げしても不思議ではない。

もちろん、中国の景気減速や、原油価格の低下による資源国経済の弱さやに、利上げ慎重論も多いが、悪いことばかりではない。ユーロ安によりユーロ圏経済は輸出主導による回復基調にあることは間違いない。そればかりか、AUD+GBP+CADにしても、自国通貨安の恩恵を十分受けているはずである。

また、最近のドル売り・他の主要国の買戻しが進めば、進むほど、米利上げ時のドル買い発射台が低くなることで、ドル高への影響を抑制できるのも間違いない。

いずれにしても、不透明なこの時期は、米国発の経済指標に一喜一憂する動きが続くことは間違いない。また、そういう時期は他の主要国の経済指標でも一時的的な相場変動が高くなる。

Weeklyチャートでは、先週ドル売りの流れが進んではいるものの、USDCADを除き、全体としてはドル買いが止まり、レンジ相場に入っている。今週このレンジを抜け出せるのか、注目している。

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さて、本題に戻そう! 今週の為替相場は、先週の強い豪・英雇用統計など、強さが目立つ主要国の経済指標に反して、米国の経済指標の弱さが、ドル売りの要因となっていることは間違いない。

今週もメインイベントを、独断と偏見で考えると以下の順番になる。

1. 英中銀議事録(4/22)
2. 豪中銀議事録(4/21)
3. 豪第1四半期CPI(4/22)
4. NZ第1四半期CPI (4/20)  
5. 米耐久財受注 (4/24)
6. スティーブンス豪中銀総裁発言、ポロッツ・カナダ中銀総裁発言、ドラギECB総裁記者会見(4/20 19日ワシントン)
7. 米国発その他の経済指標(FAFA住宅価格指数、中古住宅販売件数、新規失業保険申請件数、米新築住宅販売件数)
8. 独IFO景気動向指数 (4/24)
9. ユーロ圏総合・製造業・サービス業PMI(4/23)
10.英小売売上高

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週末19日には米国で、スティーブンス豪中銀総裁発言、ポロッツ・カナダ中銀総裁発言、ドラギECB総裁記者会見があり、発言の内容次第ではあるが、月曜日の為替相場に影響を与える可能性がある。重要度のランキングではトップクラスに入れるべきだが、サプライズの可能性は少ないとの思惑で、6番目に下げているが、注目したい。

また、英中銀議事録、豪中銀議事録、豪第1四半期CPI、NZ第1四半期CPIは、いずれも甲乙つけがたく、重要なイベント・指標で、相場変動のリスクは高く、ポジションがあれば注意が必要と思われる。

USDCADのDaily、Weeklyチャートでは、今までのレンジ下限を割り込み続落しており、主要通貨ではカナダ買いの明確なシグナルを出していることで、注目している。今週はカナダ発の材料は極端に少なく、より、ポロッツ・カナダ中銀総裁発言が気になる。









2015年4日19日(日曜) 最新のIMMポジション(4月14日集計分)から 

2015年4日19日(日曜) 最新のIMMポジション(4月14日集計分)から 

最新のIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションの合計のネットショートは、-338,300コントラクトと、前週の-338,404から小幅減少しているが、ほぼ変わらずとなっている。

ただ、集計日の4月14日から比較すると、米国発の経済指標は弱く、ドル売りが強まり先週末17日までドル売りの流れが続いていたので、この数字から通貨のシートはより減少している可能性が高いので、割り引いて考える必要がある。


【通貨別で前週4月7日と4月14日を比較】

円は、-24,449→-23,070(+1,379)、今年に入り15週のうち11週で前月よりネットで売り越しが減少しており、引き続き市場のセンチメントは円先高期待が強いが。市場参加者の関心は薄い。

ユーロは、-215,258→-212,347(+2,911)、今年に入り15週のうち9週で前月よりネットで買いが増加していたが、4週連続でネットの売り越しが増加したあと、直近2週では減少し、ユーロ買いの動きへと変化している。ただ、ギリシャ問題は未解決で、買いも限定的。

ポンドは、-34,301→-36,045(-1,744)、今年に入り15週のうち7週で減少、8週で増加と均衡。年初と比較するとネットの売り越し額も-25,570→-36,045コントラクトと、依然としてショートが多い。ただ、強い雇用統計に、週後半からスポット市場ではポンド買いが強まっており、今数字に変化が生じている可能性が高い。

スイスフランは、+120→+170(+50)、過去3週で、ネットロングの額は少額ながら、ロングを維持、引き続き買いセンチメントが強い通貨となっている。

カナダドルは、-30,019→-30,578(-559)、過去2週間はネットでショートが微増し、売りセンチメントが続いている。しかし、カナダ中銀声明で利下げ観測は後退、CPI、小売売上高と強く、原油価格も持ち直し、週後半からスポット市場では急速にカナダ買いが続いており、この数字に大きな変化が生じている可能性が高い。

豪ドルは、-40,275→-42,433(-2,158)、過去2週で、ネットショートは増加している。しかし、雇用統計が強く、週後半からスポット市場で豪ドルの買いが続き、この数字が変化している可能性が高い。

NZドルは、+5,778→+6,003(+225)、過去3週で、ネットのロングが増加しており、唯一先高センチメントが高い通貨となっている。