2013年10月19日土曜日

10月19日、10月18日(金曜)海外市場の動き

10月19日、10月18日(金曜)海外市場の動き

*** ポイント ***

10月18日の海外市場は、米財政協議が合意して2日目の週末金曜日は、米経済指標もなく、ドルは売りの流れを継続するも、米株は小幅上昇、米債は変わらずでドル売りも限定的。

アジア市場で注目された、中国第3四半期GDPは予想通りながらも、前年比7.8%と高水準で盛り上がった、株高の流れに、リスク資産買い、コモディティー通貨買いの引き続ぎ、AUD+NZD+CADは比較的堅調に推移。

EURUSDは、米政府機関一部閉鎖の悪影響を懸念した、米経済への不安感に、逆に、欧州株高が買われ債券価格は上昇、EURUSDはついに2月高値を目指し1.3700のオプションバリアを目指し1.3704まで上昇したが、2月1日の高値1.3711を超えられず、一時1.3670割れまで値を下げながらも高値圏で推移。

欧州各国の株価の上昇は止まらず。今年6月には7,800を一時割り込んでいた、スペインIBEX35インデックス株は過去7営業日で6営業日上昇しついに10,000の大台を達成。政局混迷が続き今年6月には15,000台のイタリアFTSEMIBインデックス株も19,200台まで上昇。ユーロストックスは最高値を更新し3,000台を維持している。

DJIAは15,399.65+0.18%、10年債利回りは2.59%と前日と変わらず。ドルインデックスは79.64-0.01%と小幅下落にとどまり、DXY指数は79.64-3.26%低下し米財政協議の合意から二日連続で低下し、市場に安心感が広まる。

来週の注目はなんといっても、来週22日火曜の9月米雇用統計で、その思惑に相場が動くことが予想される。その前に、EURUSDが1.3711の2月の高値を超えてどこまで上昇するのかを注目したい。

XXXXXX

昨日の動き

USDJPY  アジア市場は、円高への警戒かもあり、日本株が小幅下落となったが、予想通りの強い中国GDPに中国株や新興国株高に円買いも弱まり、79.90~98.15円の狭いレンジで推移している。欧州市場で一時97.60円を割り込むも、新興国株・中国株・欧州株・米株は比較的堅調で、底堅く、米国市場では一時97.90近くまで値を戻したが、NY市場引け間際に再びドル売りが強まり、97.70で終了。

EURUSD  アジア市場は、1.3660近辺をボトムに小動きとなったが、欧州勢が参入に伴いドル売りが強まり、1.3691近くまで上昇するも、EURGBPの売りにEUR買いも続かず。欧州市場では、強い株価と1.3700のオプションバリアを試す動きに一時1.3704まで上昇しながらも、売りは厚く逆に1.3670割れまで下落。米国市場では、再びEUR買いへと動き1.3700直前まで上昇するも、再度超えられず結局は高値圏で終了した。

AUDUSD  アジア市場は、利食いの売りに0.9604まで徐々に値を下げるも、中国GDPも予想通りに強く株高が続き、0.9600近辺の買いは引かず、0.9605~30のレンジで推移、欧州勢の参入に伴うドル売りの流れに0.9640台まで上昇。欧州市場では、欧州株も強くリスク資産買いに0.9670台まで上昇。米国市場に入っても、一時0.9650割れまで値を下げたが、0.9670台を確りと維持し、高値圏で終了した。

XXXXXX

昨日の発言その他

USD タールFRB=貸倒損失への備えを強化するために、大手銀行に対し、持ち株会社レベルで長期の無担保債務を一定水準維持することを義務付ける提案をFRBが数カ月以内に計画
USD エバンズ・シカゴ連銀総裁=非伝統的な政策の継続が必要。 インフレは目標を下回り、失業率は受け入れがたいほど高い。 利上げは経済に効果をもたらすよりも悪影響を与え、過度なリスクテークを軽減するが、厳しく抑制されているセクターは、経済活動が減速する可能性がある。
USD BBGエコノミスト調査=量的緩和の縮小は来年3月との予想が多い。
EUR ノボトニー・オーストリア中銀総裁=金利上昇はユーロ相場の上昇を招き、経済成長を妨げ、デフレの危機に至る可能性がある。 インフレ率の低下はユーロ圏の物価安定がリスクにさらされていないことを意味している。 米財政協議の合意は短期的な措置で、ドルに対する不信感が拭えない状態が続いている。

EUR ギリシャ政策当局者(匿名)=ギリシャ2014年予算目標の不足資金がEU・IMFは20億ユーロ、ギリシャ政府5億ユーロと主張が対立し、ギリシャ政府が反対している追加緊縮策の実施要求に対立。

JPY S&P=日本ソブリン格付けを「AA-」に、アウトルックは「ネガティブ」に据え置いた。
JPY 岩田日銀副総裁=消費者物価2%の目標達成できなければ、量的・質的金融緩和策を見直す。

GBP デールBOE政策委員=BOEは持続的な経済成長の継続を確認する必要があり、2014年に利上げする可能性は低い





XXXXXX

昨日の経済指標の結果

11:00 CHN 第3四半期GDP=前期比2.2%(予想2.1% 前回1.7%、前年比7.8%(予想7.8% 前回7.5%)→ 前年比は前回を上回り、予想通りの結果となったが、前期比は予想を上回る。
11:00 CHN 9月 鉱工業生産=前年比10.2%(予想10.1% 前回10.4%)→ 前回を下回ったが予想を若干上回る
11:00 CHN 9月 小売売上高=前年比13.3%(予想13.5% 前回13.4%)→ 前回と予想を若干下回る
11:00 CHN 1-9月 固定資産投資=年初来前年比20.2%(予想20.3% 前回20.3%)→ 前回と予想を若干下回る
21:30 CAD 9月 消費者物価指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.0%)、前年比1.1%(予想1.0% 前回1.1%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、コア前年比1.3%(予想1.4% 前回1.3%)→ 予想と前回とほぼ変わらず


XXXXXX

昨日の結果


18-Oct-13 Closed 前日比 change
USDJPY 97.697 -0.197 -0.20%
EURUSD 1.3685 +0.101 +0.07%
USDCHF 0.9015 -0.070 -0.08%
GBPUSD 1.6164 -0.008 -0.00%
AUDUSD 0.9674 +0.410 +0.43%
NZDUSD 0.8496 +0.148 +0.17%
USDCAD 1.0283 -0.054 -0.05%
EURGBP 0.8462 +0.025 +0.03%
EURAUD 1.4142 -0.496 -0.35%
EURJPY 133.720 -0.155 -0.12%
CHFJPY 108.334 -0.133 -0.12%
GBPJPY 157.914 -0.338 -0.21%
AUDJPY  94.579 +0.268 +0.28%
NZDJPY 83.059 +0.041 +0.05%
CADJPY 94.958 -0.179 -0.19%
Nikkei225 14,561.54 -24.970 -0.17%
DJIA 15,399.65 +28.000 +0.18%
STOXX50 3,033.31 +22.920 +0.76%
DAX 8,865.10 +53.120 +0.60%
FTSE 6,622.58 +46.420 +0.71%
S&P/ASX200 5321.47 +38.370 +0.73%
 HangSeng 23,340.10 +245.220 +1.06%
Shanghai Stock 2,193.78 +5.240 +0.24%
MSCIEM 1,004.66 +6.890 +0.67%
GOLD 1,316.10 -4.500 -0.34%
WTI 100.79 +0.110 +0.11%
DXY 79.640 -0.009 -0.01%
CRB 286.92 +0.500 +0.17%
VIX 13.04 -0.440 -3.26%
JP10Y 0.620 -0.010 -1.59%
US10Y 2.590 0.000 0.00%
GE10Y 1.830 -0.040 -2.14%
UK10Y 2.720 -0.030 -1.09%
AU10Y 4.120 -0.010 -0.24%
US2y 0.310 0.000 0.00%

2013年10月18日金曜日

10月18日(金曜)今日の相場見通し 

10月18日(金曜)今日の相場見通し 

*** ポイント ***


米財政合意の決着を見、次は来週10月22日(火曜)の米雇用統計と、10月30日(水曜)のFOMCに焦点が当てられている。ちなみに、非農業部門雇用者数の市場予想ば18万人で前回16.9万人を上回っている。

今、ドル安の流れ継続中。世間の流れはどのコメントを見ても、「①米経済先行き不安、②米債務上限に2月に再度到達、②FRBの量的緩和縮小の先送り、②米金利の低下」の見出しばかり。

これで、ドルを買おうとするのは、よほどへそ曲がりか、週末のポジション調整期待としか思いようがない。もちろん、相場の哲学にあるように「野も山もみな一面に弱気なら、阿呆になりて米を買うべし」のような例もあるが、最近は市場の多数決で相場が一定期間動くことが多い。

今日は週末金曜日。通常はポジション調整の日で、ドル買い戻しの警戒感はもちろんあり、利食い(ドル売りの一時的巻き戻し+クロスの円売りの買い戻し)か? あるいは、この流れ加速(ドル安・クロスの円安)か? 週末にはいつもこの両面の判断に悩まされる。

しかし、深読みし過ぎる懸念はあるものの、ポジションが軽くなればトレンドを継続するのが常。これからはこのタイミングを肝に銘じておきたい。UDJPYは目標を見失い問題外で、たよりはクロスでの円売り。EURUSD、AUDUSD、NZDUSDは目先の上限を既に上抜け、上昇トレンドに入っている。


XXXXXX

ドル円(USDJPY)トレードアイディア
USDJPYは、98円を割り込みながらも目標を見失いニュートラル。現在の水準は9月28・29日週末に、米政府機関の一部閉鎖が濃厚となり円高がスタートした水準に近い。違いはクロスの円売で、強いトレンドを示している。ドル安の流れにUSDJPYの上値重く、クロスの円売りにUSDJPYの底値は固く、結局は緩やかな円安相場が予想される。

4時間チャートは、10月8日の安値96.567円→高値99.004の50%=97.785円水準に値を下げただけにすぎず、61.8%=97.50が次の下値ターゲットになっている。200SMA=98.61と21EMA=98.22を割り込んだことで、円高傾向が続きやすく、上値ターゲットは98.22となり、狭いレンジでは97.78~98.22のレンジに入っている。 8時間チャートは、200SMA=98.36と21EMA=98.16を割り込みこちらも円高傾向が続きやすく、97.78~98.16、97.50~98.36のレンジに入りややすくなっている。

ユーロドル(EURUSD)トレードアイディア
直近の高値を超えて1.36台を再度達成し1.3711の2月の高値を目指し、この水準で跳ね返されるようならばダブルトップ達成なのだが? 前回は、フランス政府中心にEUR高懸念発言が見られたが、今回はどうだろうか? 今との違いは、当時のユーロ圏はリセッションと高失業率になやんでいた。今は、失業率の改善は進まないが、成長はなんとかプラスへと改善し、ユーロ高けん制発言は杞憂ではと思えてならず、大相場への道半ばと思われる。

4時間チャートは、1.3462~1.3646のレンジ上限を上抜けし、次の1.3830を目指して上昇を継続中。21EMA=1.3597で下限となり、200SMA=1.3449にあり緩やかに上昇を継続中。2月の高値1.3711を意識しながら、狭いレンジでは1.3596~1.3711で、徐々に上値を目指している。 8時間チャートでは、先の高値1.3646を上抜け1.3746次のターゲットとなり、21SMV=1.3576を下限とした、動きが予想される。

豪ドル米ドル(AUDUSD)トレードアイディア
6月19日、FOMC後の記者会見でバーナンキFRB議長は「米経済が予想通りのペースで拡大すれば、FRBは年内に資産買い入れを縮小する」とサプライズ発言をし、AUD売りのきっかけとなった。この、バーナンキショックによる急落直前となる0.96台まで値を戻したが象徴的で、この水準が非常に意識され、0.9659が一時的天井になる可能性もある。しかし、米債務上限引き上げ合意に至るごたごたと、米経済への影響を考えれば、新興国経済の成長も気がかりながら、0.9600~0.9800の水準を期待したくなる。

4時間チャートは、上昇トレンドの上限を上抜け強い買いとなっている。21EMA=0.9566をボトムにし上昇を続け、0.9566-79~0.9659のレンジから上値トライが期待できる。 8時間チャートは、強い上昇トレンドを継続し、0.9674のターゲットに近づいている。21EMA=0.9494をボトムに、0.9494~0.9674のレンジが予想されるが、上値を抜けると更なる上昇が予想される。

10月18日、10月17日(木曜)海外市場の動き

10月18日、10月17日(木曜)海外市場の動き

*** ポイント ***

米財政協議はようやく合意に達し、米国が債務不履行に陥ることは回避できたが、政府機関の一部閉鎖による景気への悪影響と、FRBの量的緩和の縮小先送りに、米金利は低下し金利差拡大.

結果、予想以上に早くドル売りへ動きドル全面安へと動き、この流れはそう簡単に止まりそうになり。

XXXXXX

FRB当局者も意見が分かれるが、過ぎにFRBの緩和縮小はなさそう。①フィッシャー・ダラス連銀総裁は、米国全体に住宅バブルが再び発生しつつある兆候があることを危惧。②コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁とエバンス・シカゴ連銀総裁は、金融緩和策の継続を主張。②ジョージ・カンザスシティー連銀総裁は、量的緩和の縮小を主張。

経済指標では、①英国の小売売上高は、前月比0.6%と、予想と前回を上回り、GBP買いが強まる。②米国の週間新規失業保険申請件数は、35.8万件(予想35.5万件 前回37.3万件)と、 システムトラブルの影響が続き、前回からは改善したが予想より弱い結果にも相場は動けず。。③フィラデルフィア連銀業況指数は、19.8(予想17.0 前回22.3)、前回より低下したが予想を上回わり、6ヵ月先の見通しは大幅に改善。

フィッシャー・ダラス連銀総裁=米議会とホワイトハウスを痛切に批判→ 財政をめぐる決断のなさと政治的なごまかしという悪夢が、米政府に対する信頼を低下させ、金融当局による景気刺激の効果を薄める→ 市場参加者の多くは同意見。

デールBOE政策委員=力強い経済成長が条件となるが、想定よりの2年前倒しとなる、2014年には利上げの可能性がある→ クロスでポンド買いに動く可能性が高まる。

中国商務省報道官=新興国の需要減少で、数ヶ月間は厳しい状況に直面する→ 13日発表の9月中国貿易収支は輸出が大幅に落ち込んでいたこともあり、今日の中国GDPの発表がより重要になっている。

世界最大の資産運用会社のフィンク米ブラックロックCEO=債務上限の政治的な対立で、FRBの量的緩和の縮小時期は来年3月になる可能性で、遅れれば6月になる見込み→ 市場参加者の多くはこのような意見が多い。

中国格付け会社は米国を格下げへ=「A」から「A-」に引き下げ、格付け見通しは「ネガティブ」で維持→ 中国以外では注目されておらず相場への影響は非常に限定的。


XXXXXX

今日の、注目点。
EURUSDが今年2月の高値1.3711を超えることができるか、また、EUR高に対して欧州通貨当局者の反応を見たい。
中国第3四半期GDP(午前11時)にあり、前年比予想7.8%と前期7.5%からの上昇が見込まれ、アジア時間では最大の注目材料で、この予想数字が大幅に異なる結果になれば、AUD相場が一番影響を受ける。

XXXXXX

昨日の為替相場の動き

USDJPY   アジア市場は、米財政協議はようやく合意し、緩やかな株高に円売りへと動き99円を試す動きとなったが、円ショートポジションの巻き戻しに、逆に98.30~40を割り込み続落へ。欧州市場は、ドル全面安の展開に、クロスでは円売りと利食いの円買いとで混在し、98.00円以下のストップを試し一時97.80円割れまで続落。米国市場では、新規失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀業況指数にも反応は鈍く、大枠97.75~00円の狭いレンジで収束。

EURUSD  ジア市場は、米財政協議はようやく合意し、欧米市場の反応を見守る動きに狭いレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入とともに実需の買い主導のEUR買いが強まり、BBVAの報道をきっかけに加速、ドル全面安の展開に1.3600の大台を上抜けた。欧州市場は、ドル全面安の展開が続き、10月3日の高値1.3646をも上回り上昇傾向が続く。米国市場に入り、1.3675のオプションバリアまで到達、1.37の大台を試せず大枠1.3660~80のレンジで収束。

AUDUSD  アジア市場は、米財政協議はようやく合意し、欧米市場の反応を見守る動きに狭いレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入とともにドル全面安となり、リスク資産買いの流れも強く、0.9590台まで上昇へ。欧州市場は、ドル全面安の展開に、0.9600のテクニカルポイントをブレークしながら一時0.9626まで上昇。米国市場では、米株の動きを見ながら、米株買い戻し=AUD買いの流れに0.9646まで続伸したが、0.9650近辺のファンド勢売りは厚く上げ止まる。

XXXXXX

17-Oct-13 Closed 前日比 change
USDJPY 97.894 -0.862 -0.87%
EURUSD 1.3674 +1.405 +1.04%
USDCHF 0.9022 -1.091 -1.19%
GBPUSD 1.6165 +2.149 +1.35%
AUDUSD 0.9633 +0.835 +0.87%
NZDUSD 0.8481 +0.643 +0.76%
USDCAD 1.0288 -0.381 -0.37%
EURGBP 0.8459 -0.251 -0.30%
EURAUD 1.4192 +0.227 +0.16%
EURJPY 133.875 +0.219 +0.16%
CHFJPY 108.467 +0.355 +0.33%
GBPJPY 158.252 +0.735 +0.47%
AUDJPY  94.311 -0.002 -0.00%
NZDJPY 83.018 -0.097 -0.12%
CADJPY 95.137 -0.480 -0.50%
Nikkei225 14,586.51 +119.370 +0.83%
DJIA 15,371.65 -2.180 -0.01%
STOXX50 3,010.39 -5.010 -0.17%
DAX 8,811.98 -34.020 -0.38%
S&P/ASX200 5283.1 +20.190 +0.38%
 HangSeng 23,094.88 -133.450 -0.57%
Shanghai Stock 2,188.54 -4.530 -0.21%
MSCIEM 1,004.66 +2.700 +0.26%
GOLD 1,320.60 +38.600 +3.01%
WTI 100.68 -1.380 -1.35%
DXY 79.673 -0.797 -0.99%
CRB 286.42 -1.180 -0.41%
VIX 13.48 -1.230 -8.36%
JP10Y 0.630 -0.010 -1.56%
US10Y 2.590 -0.073 -2.75%
GE10Y 1.870 -0.060 -3.11%
UK10Y 2.750 -0.083 -2.93%
AU10Y 4.130 -0.110 -2.59%
US2y 0.310 -0.020 -6.06%

2013年10月17日木曜日

10月17日(木曜) アジア・欧州・米国市場序盤の動き(午後10時30分現在)

10月17日(木曜) アジア・欧州・米国市場序盤の動き(午後10時30分現在)

*** ポイント ***

米債務上限の短期的引き上げと、政府機関を再開するための暫定予算の法案を可決後相場は、米株安とドル売りで、米政府に対する批判を反映。

政府機関の一部閉鎖による景気への悪影響と、FRBの量的緩和の縮小先送りに、予想以上に早く相場はドル売りへと動く。

フィッシャー・ダラス連銀総裁は、米議会とホワイトハウスを痛切に批判→ 財政をめぐる決断のなさと政治的なごまかしという悪夢が、米政府に対する信頼を低下させ、金融当局による景気刺激の効果を薄める。

デールBOE政策委員は、力強い経済成長が条件となるが、想定よりの2年前倒しとなる、2014年には利上げの可能性があると発言、GBP買いの要因となっている。

中国格付け会社は米国を格下げへ=「A」から「A-」に引き下げ、格付け見通しは「ネガティブ」で維持→ 中国以外では注目されておらず相場への影響は非常に限定的。


XXXXXX


USDJPY   アジア市場は、米債務上限引き上げと政府機関の再開の暫定合意が決まり、緩やかな株高に円売りへと動き99円を試す動きとなったが、円ショートポジションの巻き戻しに、逆に98.30~40を割り込み続落へ。欧州市場は、ドル全面安の展開に、クロスでは円売りと利食いの円買いとで混在し、98.00円以下のストップを試し一時97.80円割れまで続落。

EURUSD  ジア市場は、米債務上限引き上げと政府機関の再開の暫定合意が決まり、欧米市場の反応を見守る動きに狭いレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入とともにドル全面安の展開に1.3600の大台を上抜けた。欧州市場は、ドル全面安の展開に、10月3日の高値1.3646をも上回り上昇傾向が続く。

AUDUSD  アジア市場は、米債務上限引き上げと政府機関の再開の暫定合意が決まり、欧米市場の反応を見守る動きに狭いレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入とともにドル全面安の展開に、0.9590台まで上昇へ。欧州市場は、ドル全面安の展開に、テクニカルポイントをブレークしながら一時0.9626まで上昇。

10月17日(木曜)今日の相場見通し (午後4時30現在)

10月17日(木曜)今日の相場見通し (午後4時30現在)

*** ポイント ***

ようやく、ようやく、米債務上限の短期的引き上げと、政府機関再開の暫定予算法案が可決され、米国は泥仕合を予定通り絵に描いたみたいに終了した。勝利者は支持率が高まった米民主党とオバマ米大統領で、来年の米中間選挙では下院でも民主党が過半数を得ると思われている。

この影響を考えてみると、当然ながら米経済活動の低下により、①米経済成長率は下方修正され、②FRBの量的緩和の縮小時期は来年の1~4月に連れ込み、③米債務上限の時期が再び来る2月のごたごたに嫌気をさす、米ドル外貨準備離れと、為替相場にとってドルに対して悪材料が多いこと、プラス材料を探すのに一苦労。

一方、他国への影響を考えてみると、①FRBの量的緩和スタート時期後退による、新興国からの資金引き上げ弱まる、②FRBの量的緩和スタート時期後退による、株価の緩やかな上昇=円安期待、③ユーロ・ポンド・豪ドル・カナダドル・円への外貨準備増額。

結論は。短期的なポジションの偏りによる変動を抜きにして考えれば、ドル安相場へと動きそう。USDJPYは緩やかな上昇にとどまる可能性が高いが、円クロスでは円安相場が定着する可能性が高く、円クロスの円安進行度合いによって、ドル円相場が決まってくることなりそうである。

世界最大の資産運用会社のフィンク米ブラックロックCEOは、債務上限の政治的な対立で、FRBの量的緩和の縮小時期は来年3月になる可能性で、遅れれば6月になる見込みと発言。いずれにしても、年内の量的緩和縮小の期待はできそうにない。


XXXXXX

ドル円(USDJPY)トレードアイディア
アジア市場は、米デフォルト回避による株高の影響に円売りが続いているが、短期投機筋からは、前日に99円を試しながらも円売りが続かず。逆に、材料出尽くし感による、円ショートポジションの利食いの買いが強くなっている。この傾向は明日週末金曜日を前に続く可能性があり、基本路線は目先の円買い戻しが続く中で、クロス円で円安が続くことで、押し目買い。

4時間チャートは、98.00~99.00のレンジで方向感が見られない。200SMA=98.66をブレークし上昇したが、後逆に割り込み、21EMA=98.46をも割り込み、スローストキャスティクスも売りを継続し、センチメントは弱い円高へ。 8時間チャートは、98.00~98.70のレンジで方向感が見られない。昨日98.70をブレークし上昇したが、99.00円を維持できず、200SMV=98.39、21EMA=98.27を試す動きになっている。スローストキャスティクスは、トレンドし売りを示唆しており、98.00~10と16日の下限近辺までの一段円高のリスクも。


ユーロドル(EURUSD)トレードアイディア
米財政協議の決着がつき、次のテーマへと移っている。米国のマイナス材料に対して、ユーロのプラス材料に注目が移り、EUR買いの傾向が強まっている。しかし、独GDP見通しも下方修正される中で、極端はEUR高にはけん制発言が飛び出す可能性もあり、ワンウェーアップというよりも、じわじわしたEUR買い相場が続きそうである。

4時間チャートは、1.3460~1.3646で膠着状態に陥り、押し目買い方針変わらず。21EMA=1.3535 、200SMV=1.3434で、1.3430~60近辺を底値にした緩やかな上昇を期待したい。1.3646を上抜けすると1.3830がターゲットになるが、時間がかかりそうである。  8時間チャートは、引き続き1.3462~1.3646のレンジに入り、方向感が見られない。200SMA=1.3368で緩やかに上昇を続け、21EMA=1.3541で中間地点に位置している。スローストキャスティクスは買い変化しており、EUR買いの流れを期待したい。


豪ドル米ドル(AUDUSD)トレードアイディア
米財政協議の決着がつき、株価の緩やかな上昇が見込まれ、リスク資産買いの流れが期待でき、AUDにとっては好材料となっている。ただ、米財政合意を期待し先取りしたAUDロングポジションの巻き戻しも一時的な売りとして無視できず、基本路線は押し目買いで臨みたい。

4時間チャートは、0.9517~0.9580のレンジで、緩やかな上昇を継続。21EMA=0.9517にあり、これを下限にした上昇トレンドを10月10日以降で継続中。0.9580を上抜けすると0.9624が次の上値のターゲット。

8時間チャートは、9月19日の高値を上抜け、0.9281~0.9528のレンジ上限を超えたことで、0.9674が次のターゲットに入っている。21EMA=0.9494でこれを下限に、時間をかけながら0.9674までの上昇が見込める。

10月17日、10月16日(水曜)海外市場の動き

10月17日、10月16日(水曜)海外市場の動き

*** ポイント ***

米財政協議はついに、下院共和党は実質的な敗北で、長い泥仕合は幕を引くことになった。

「米連邦債務上限引き上げと政府機関の再開」を米上院は超党派で合意。→ 16日(日本17日、日本時間で)上院=午前5-9時ごろ、下院=午前9-10時ごろ可決される見込み→ オバマ大統領も署名する可能性が高く、最悪の事態が回避される可能性が高まる。


XXXXXX


終値ベースでの為替相場は、USDJPY+0.62%と上昇、円クロスでも円安が加速し、円全面安。特に、CADJPY+1.18%、NZDJPY+1.22%、AUDJPY+0.89%と上昇幅は特に大きい。

主要通貨では、EURUSDは+0.08%と小幅な上昇にとどまり、NZDUSD+0.62%の上昇が目立ったおり、逆に、GBPUSDは-0.29%と主要通貨では唯一英ポンドは値を下げている。

米株は上昇しダウ平均株価は15373.83ドルと+205.82ドル上昇、米10年債券利回りは2.67%と-0.03%と下、しかし、ドル高は一時的でドルインデックスは80.469と-0.013と前日とほぼ変わらず。恐怖指数のVIX指数は14.71と前日比-21.17%下落、市場への安心感が広まっている。

予定通りに事が進めば、日本時間17日の午前中に、米上院と下院で合意し、大統領の署名が発表される事になる。その報道に直後の為替相場は反応しやすくなるが、その大部分は昨晩に既に相場に織り込み済みで、極端なサプライズは考えにくく過剰は反応は避けたい。

問題はこの影響を受けた今後の展開。民間調査では、この間米国民の支出は削減されたとの報告。S&Pは、米第4四半期GDP見通しを3.0%→2.0%へ下方修正。FRBの量的緩和の縮小開始時期は当分先へと遠のいている。

ドイツ主要経済研究所も、今年のGDP見通しを4月時点0.8%→0.4%に下方修正。しかし、デールBOE政策委員は、英国2013年下半期は成長が加速する見通しを示し、、最近の指標からは英経済成長率は3-4%に加速を示唆。この材料だけでは、ポンド買いながらも、米財政協議の不透明感にリスクヘッジのポンド買いのポジション調整にポンドは軟調に推移。

経済指標では、NZの第3四半期消費は、前年同期比1.4%(予想1.2% 前回0.7%)→ 食品価格1.7%上昇の影響に前回を上回わり、NZD買いが強まる。

英失業率は、6-8月ILO失業率=7.7%(予想7.7% 3-5月7.8%)、失業保険申請件数=前月比-4.17万人(予想-2.5万件、前回-4.16万人)→ 失業率は減少し、失業者数は16年ぶりの減少幅に、GBPUSDは1.600の大台を上回り買いが強まる。

ユーロ圏貿易収支は、71億ユーロ(予想65億ユーロ 前回180←182億ユーロ)→ 前月からは大幅減少するも、予想を上回る黒字額となった。

米 NAHB 住宅建設業指数=55(予想57 前回57←58)→ 米財政問題の影響を受け、前回と予想を下回る。

XXXXXX

USDJPY
アジア市場は、朝方に流れた「米上院報道官が米上院指導部は協議再開し、指導部は合意に楽観」との報道に、クロスを含めた円売りが強まり一時98.60円台まで上昇したが、日本株が小幅な値動きでフォローの円売りも続かず、98.20円台まで値を下げた。欧州市場は、98.30円台近辺での取引が続いたが、GBPJPY+NZDJPY+AUDJPYのクロスで円売りが続き98.50台まで上昇した。米国市場では、「米連邦債務上限引き上げと政府機関の再開」を米上院は超党派で合意との報道に、円売りが加速し98.96円まで上昇、99円の壁は超えられず、先の高値付近となる98.60円まで値を下げるも、米株高に円売りは止まず。

EURUSD
アジア市場は、米財政合意の期待感にも反応は鈍く、1.3505~30の狭いレンジに終始したが、前日の下落幅から見れば買い戻しは限定的。欧州市場は、強い英雇用統計に上昇したGBPUSDの流れを受けたEUR買いも、EURクロスのEUR売りに上値は限定的となったが、EURクロスの利食いが強まると1.3560台まで上昇。米国市場では、「米連邦債務上限引き上げと政府機関の再開」を米上院は超党派で合意との報道に、ヘッジとして買われた独債やEURロングの巻き戻しに、クロスのEURりも激しく、1.3480割れまで下落したが、欧米金利差拡大や、米経済の今後の不透明感に買い戻しが強まり、結局1.3530近くと朝の水準変わらず。


AUDUSD
アジア市場では、米財財政合意の期待感に、AUDクロスの売り買いが交錯し、0.9500~0.9545のレンジで上下するも、共に抜け出せず。NZDUSDは、早朝発表されたNZ第3四半期消費者物価指数が予想を上回り、NZD買いの流れが続いた。欧州市場では、狭いレンジ取引の中で徐々に底値を切り上げたが、0.9550台を超えられず膠着状態。NZDの上昇だけが目立った。米国市場に入り、米財政協議の進展を横目に、0.9540近辺を高値に上げ止まっていたが、リスク許容度の拡大と、豪米金利差拡大に0.9560台と続伸の流れは止まらず。

XXXXXX

前日の変化比

DJIA 15373.83 205.82 1.36%
NZDJPY 83.115 0.998 1.22%
CADJPY 95.617 1.117 1.18%
WTI 102.08 1.17 1.16%
GE10Y 1.93 0.02 1.05%
AU10Y 4.24 0.04 0.95%
AUDJPY 94.313 0.836 0.89%
UK10Y 2.83 0.02 0.71%
EURJPY 133.656 0.935 0.70%
USDJPY 98.756 0.613 0.62%
NZDUSD 0.84165 0.515 0.62%
CHFJPY 108.112 0.589 0.55%
DAX 8846 41.56 0.47%
CRB 287.6 1.29 0.45%
EURGBP 0.84845 0.318 0.38%
STOXX50 3015.4 10.84 0.36%
GBPJPY 157.517 0.539 0.34%
AUDUSD 0.95494 0.247 0.26%
Nikkei225 14467.14 25.6 0.18%
GOLD 1282.2 1.8 0.14%
MSCIEM 1004.66 1.42 0.14%
USDCHF 0.91312 0.078 0.09%
EURUSD 1.35339 0.11 0.08%
S&P/ASX200 5262.91 3.76 0.07%
DXY 80.469 -0.013 -0.02%
EURAUD 1.41688 -0.252 -0.18%
GBPUSD 1.59496 -0.468 -0.29%
 HangSeng 23228.33 -108.19 -0.46%
USDCAD 1.03265 -0.538 -0.52%
Shanghai Stock 2193.07 -40.34 -1.81%
US10Y 2.67 -0.06 -2.20%
JP10Y 0.64 -0.03 -4.48%
US2y 0.33 -0.02 -5.71%
VIX 14.71 -3.95 -21.17%







2013年10月16日水曜日

10月6日(木曜) アジア・欧州市場の動き(午後9時30分現在)

10月6日(木曜) アジア・欧州市場の動き(午後9時30分現在)


*** ポイント ***


期待された15日も米財政協議で決着できず、フィッチが米国の格付けをネガティブウオッチに指定し、財政協議の膠着に「AAA」格付けを引き下げる可能性を警告する中、米国16日の合意を目指して協議を継続中。結果と見守り、市場の動きに乗る以外なさそう。

そんな、米議会の駆け引きをバフェット氏は、議会が米国の債務上限を引き上げないという脅しは、政治的な武器で「大量破壊兵器」のようなもの→ うまいことを言いますね! 

早朝には、NZ第3四半期の消費者物価指数は前期比0.2%→0.9%へ上昇、NZD買いの流れが始まる。

欧州に入り、英失業率ILOベースで7.8%→7.7%に低下し、失業者数も大幅に減少し、これを契機にGBP買いの流れが始まる。

日経平均株価は前日比変で小幅な上下変動後+25.60円+0.18%とほぼ変わらず。中国株は、上海総合が-40.34-1.81%下落、欧州株も軟調に推移し、円は小幅高へ。

ドイツの主要経済研究所は、ドイツの成長見通しを4月予想から引き下げへ、2013年0.8%→0.4%。

中国人民元が約20年ぶりにUSDCNY6.1割り込む。


XXXXXX


USDJPY
アジア市場は、朝方に流れた「米上院報道官が米上院指導部は協議再開し、指導部は合意に楽観」との報道に、クロスを含めた円売りが強まり一時98.60円台まで上昇したが、日本株が小幅な値動きでフォローの円売りも続かず、98.20円台まで値を下げた。
欧州市場は、98.30円台近辺での取引が続いたが、GBPJPY+NZDJPY+AUDJPYのクロスで円売りが続き98.50台まで上昇した。


EURUSD
アジア市場は、米財政合意の期待感にも反応は鈍く、1.3505~30の狭いレンジに終始したが、前日の下落幅から見れば買い戻しは限定的。
欧州市場は、強い英雇用統計に上昇したGBPUSDの流れを受けたEUR買いも、EURクロスのEUR売りに上値は限定的となったが、EURクロスの利食いが強まると1.3560台まで上昇。

AUDUSD
アジア市場では、米財財政合意の期待感に、AUDクロスの売り買いが交錯し、0.9500~0.9545のレンジで上下するも、共に抜け出せず。NZDUSDは、早朝発表されたNZ第3四半期消費者物価指数が予想を上回り、NZD買いの流れが続いた。
欧州市場では、狭いレンジ取引の中で徐々に底値を切り上げたが、0.9550台を超えられず膠着状態。NZDの上昇だけが目立った。

10月16日(水曜) 今日のFXストラテジー(為替戦略)

10月16日(水曜) 今日のFXストラテジー(為替戦略)午後4時30分現在

アジア市場では特に新しい材料は見当たらないが、フィッチが米国の格付けをネガティブウオッチに指定し、財政協議の膠着に「AAA」格付けを引き下げる可能性を警告する中、期待された15日も米財政協議は決着できず。円相場は引き続き米株の動きを見ながら、株高=円安、株安=円高の流れ変わらず。

一時は米国時間の15日にも合意するとの思惑も外れ、リード民主党上院院内総務とマコネル共和党上院共和党院内総務が、上院の審議を速やかに進めるための選択肢を検討中とのことだが、17日まであとわずか2日。17日償還の1200億ドルの支払い能力に懸念が強まる。

米ゴールドマン・サックス・グループ委託調査では、米政府機関の一部閉鎖に、米国民の4割が支出を削減と答え、FRBが量的緩和の縮小を開始するのは来年に連れ込むとの思惑が強まり、ドル買いの意欲を削いでいる。

昨日は、珍しくEURについての発言があり。プラートECB専務理事が「通貨ユーロは比較的正常なレンジ内」とのことだが、市場は自浄作用により1.36~1.37の水準を常に警戒している。EURUSD1.3500~1.3600で膠着状態。

NZの第3四半期・消費者物価指数は、前期比0.9%←前回0.2%、前年比1.4%←前回0.7%と、食品価格の上昇に前回を大幅に上回り、発表直後からNZD買いが強まり、9月19日のNZDUSD高値0.9435超えを試す勢い。

XXXXXX

ドル円(USDJPY)トレードアイディア
目先は米財政協議の決着、次はFRBの量的期緩和の縮小開始時期と、不透明要素が多く、レンジ相場を抜け出すことができないでいる。中長期の円安は置いておき、短期はポジションの偏りのストップ狙いが大勢で、テクニカルポイントをブレークしても短時間で値を戻す事が多くなっている。株高=円売り、株安=円高で短期取引だけを考えたい。

4時間チャートは、200SMV=98.68、21EMA=98.32にあり、このレンジ内での推移が予想される。また、98.10~98.71のレンジも相当堅固で、大きく動きにくくなっている。  8時間チャートは、200SMV=98.41、21EMA=98.13にあり収束しつつある。10月10日から続くレンジ、98.00~98.70内での取引が続き、上下のストップを狙い短期的な取引が大勢で、この流れに惑わされないように注意したい。


ユーロドル(EURUSD)トレードアイディア
EURクロスの売りに、EURUSDの上昇も陰りが見え始めている。1.3600~1.3700の水準は簡単に超えることはできないと思いながらも、1.3500台を維持していたことで、EURブルセンチメントが続いていたが、米財政協議のごたごたや、FRBの量的緩和縮小の時期後退にも、EUR買いの勢いは鈍くなっており、レンジ継続か、緩やかのポジション調整の売り圧力が強まっている。

4時間チャートは、9月19日から続いている1.3462~1.3464のレンジを継続し、方向感は見られない。200SMA=1.3424~21EMA=1.3535のレンジに入っているが、一時的に1.3460台を割り込む可能性もあるが下値も限定的。スローストキャスティクスは逆にローバンドで買い変化し、センチメントはミックス。 8時間チャートは、1.3477~1.3598のレンジから、下限を試す動きへと変化。21EMA=1.3543を高値に、1.3477、1.3402までの値を下げる可能性がでている。


豪ドル米ドル(AUDUSD)トレードアイディア
9月19日の高値0.9528を超えて、0.9544で上止まる0.9500~0.9550の狭いレンジに入り、他の主要通貨と同じく取引が細っている。AUDショートポジションの巻き戻しによる、AUDクロスの買いの影響が続きAUDUSDもビット気味となっていた。上昇トレンド継続し0.9580を目指す流れに変わりないとは思うが、0.9480を割り込むと流れの変化に注意。

4時間チャートは、0.9484~0.9580のレンジに入り、引き続きこのレンジでの取引が予想される。21EMA=0.9498で、先の高値0.9484を割り込むまでは買い継続。0.9480を割り込むと0.9450まで続落の可能性が高くなる。  8時間チャートは、0.9281~0.9528の上限を9月19日に上抜け買いを続け、ターゲットは0.9674となっているが、上昇力が鈍くなっているのが気がかり。4時間足の終値ベースで、21EMA=0.9476を下限に上昇トレンドを継続中で、この水準を割り込むと緩やかな調整の売りへ変化しやすくなっている。


XXXXXX

今日のアジア市場の動き
USDJPY   アジア市場は、朝方に流れた「米上院報道官が米上院指導部は協議再開し、指導部は合意に楽観」との報道に、クロスを含めた円売りが強まり一時98.60円台まで上昇したが、日本株が小幅な値動きでフォローの円売りも続かず、98.30台まで値を下げた。

EURUSD  アジア市場は、米財政合意の期待感にも反応は鈍く、1.3505~30の狭いレンジに終始したが、前日の下落幅から見れば買い戻しは限定的。

AUDUSD  アジア市場は、米財財政合意の期待感に、AUDクロスの売り買いが交錯し、0.9500~0.9545のレンジで上下するも、共に抜け出せず。NZDUSDは、早朝発表されたNZ第3四半期消費者物価指数が予想を上回り、NZD買いの流れが続いている。

10月16日、10月15日(火曜)海外市場の動き

10月16日、10月15日(火曜)海外市場の動き

*** ポイント ***

フィッチ=米国市場クローズ間際に、米国の格付けををネガティブウオッチに指定し、財政協議の膠着に「AAA」格付けを引き下げる可能性を警告。今後の相場への影響が危惧されるがドル相場は動かず。

米財政協議(米連邦債務上限引き上げと政府機関の再開)は進展するが、下院が上院と異なる独自案を提示し、米上院の財政協議は中断。

17日が米デフォルトに陥る日が来週後半になるとの観測も強もあり、楽観的な見通しと悲観的な見通しが混在。

VIX指数は、18.66と+11.74%と大幅に上昇、デフォルトリスク警戒、反面、為替相場は方向性を示す事はできず、長いレンジ相場の中で値幅も少なく変動率は低下し、オプションのボラティリティーは低下。


XXXXXX

注目点:米財政協議(米連邦債務上限引き上げと政府機関の再開)は進展するが混迷が続く:

→ 米上院交渉を中断=下院が上院と異なる独自案を提示し、米上院の財政協議は中断。
→ 下院の共和党案の独自案は(1月15日まで予算を手当て、2月7日までに債務上限を引き上げる、上院案とは異なるオバマケアを実施するが医療機器税の2年延期)、党内の支持が不十分で、共和党のベイナー下院議長が法案を煮詰めるまで協議停止。
→ ベイナー議長は多くの意見が存在し具体的にどの方向に進むのか、何も決定されていないが債務不履行はない、党メンバーの反応待ち。 
→ ホワイトハウスと上院民主党=下院共和党案は実行不可能と直ちに拒否。
→ 民主党のリード上院院内総務=下院共和党案は極端な法案で我々の交渉案に含まれていない、時間の無駄で、二大政党制に対する攻撃にほかならない、ベイナー議長が米国を犠牲にして自身の立場を保全しようとしていることに憤慨と批判。
→ カーニー・ホワイトハウス報道官=上院は交渉が進展しているが、現時点では合意に程遠い。

XXXXXX


10月15日(火曜)の値動き

USDJPY
アジア市場は、早朝の98.69円を高値に、株高の流れにも海外勢の利食い売りが強く、仲値過ぎからは売りが加速し、日経平均株価も高値から値を下げると、98.40円近くまで緩やかに下落へ。欧州市場は、ドル全面安の流れの影響に98.40割れから98.69まで上昇したが、円クロスの巻き戻しに大枠98.40~70のレンジへ。米国市場は、米財政協議が合意に近いとの観測に、98.70超えを試したが失敗、上院の財政協議は中断、クロスで円買い戻しが強まり、米株が値を下げると一時98.00近くまで下落。

EURUSD
アジア市場は、米財政協議の行方待ちで動けず。1.3560を中心に上下10ポイントの狭いレンジで推移。欧州市場は、1.3560中心の狭い値動きから、前日NY市場と同じテーマの米議会財政協議の合意期待に欧州株高=ドル買いのムードが強く、独ZEWの景気期待指数にもEUR買いに反応できず、逆に、ポジションの巻き戻しのEUR売りが強まり、目先のストップロスを狙う動きへと変化し、1.3480まで下落した。米国市場は、米財政協議が合意に近いとの観測にも、1.3480割れを試せず、上院の財政協議は中断、米株が値を下げると1.3530台まで値を戻す。


AUDUSD
アジア市場は、前日の米国市場からの上昇の流れが続き、豪S&P/ASX200株は上昇し、豪中銀議事録への反応は鈍い中で0.9500台を上抜け、EURAUDでのAUD買いが続き、0.9540台まで緩やかに上昇。 NZDUSDやUSDCADでも同じドル売りの流れが継続し、コモディティー通貨高が続いている。欧州市場は、欧州株高の流れとアジア市場から続いたコモディティー通貨買いの動きが続き、AUDクロスの買いが先行して一時0.9550近くまで上昇したが、続かず、大枠0.9520~30のレンジで推移した。米国市場は、上院の財政協議は中断、EURAUDの売りも弱まり、弱い米株にAUD売りへと変化し一時0.9500近くまで値を下げたが、AUDの押し目買いが続き底堅く推移。


XXXXXX

10月15日(火曜)主な経済指標の結果

13:30 JPY 8月 鉱工業生産・確報値=前月比-0.9%(予想 前回-0.7%)、設備稼働率=前月比-2.1%(予想 前回3.7%)→ 鉱工業生産は下方修正、設備稼働率は上方修正されたが、市場の反応は鈍い
15:45 FRA 9月 消費者物価指数(EU基準)=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回0.5%)、前年比1.0%(予想1.0% 前回1.0%)→ 速報値と変わらず
GER 8月 輸入物価指数=前月比0.1%(前回0.1%)、前年比-3.4%(前回-2.6%)
17:30 GBP 9月 消費者物価指数(EU基準)=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.4%)、前年比2.7%(予想2.6% 前回2.7%)、コア前月比0.4%(予想 前回0.4%)、コア前年比2.2%(予想 前回2.0%)、小売物価指数(RPI)=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.5%)、前年比3.2%(予想3.2% 前回3.3%)、実勢インフレ率(RPIX)=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.5%)、前年比3.2%(予想3.2% 前回3.3%)→ 前年比は前年比変わらずながら、予想を若干上回る
17:30 GBP 9月 生産者物価指数=産出指数前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.2←0.1%)、前年比1.2%(予想1.3% 前回1.7←1.6%)、コア前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.0%)、コア前年比0.7%(予想0.9% 前回1.0%)、投入指数前月比-1.2%(予想-0.4%、前回-0.7←-0.2%)、前年比1.1%(予想2.6% 前回2.4←2.8%)、コア前月比-0.6%(前回0.2←0.4%)、コア前年比1.7%(前回2.7←3.0%)→ 前回と予想を下回る低い伸び
18:00 GER 10月 ZEW 景況感調査:景気期待指数=52.8(予想51.0 前回49.6)、現況指数=29.7(予想31.0 前回30.6)→ 前回と予想より、期待指数は上昇したが現況指数は低下
18:00 EUR 10月 ZEW 景況感調査:景気期待指数=59.1(予想59.4 前回58.6)→ 前回を上回るが予想より弱い
21:30 USD 10月 NY連銀製造業景気指数:業況指数=1.52(予想7.5 前回6.29) 支払価格=21.69(前回21.51)、新規受注=7.75(前回2.35)、従業員数=3.61(前回7.53)→ 前回と予想を大幅に下回り、5月以来の低水準

XXXXXX

10月15日(火曜)主な発言その他

USD NY大学のルービニ教授=経済がリセッションに陥る可能性が強まっている。投資家は今のところ平静を保っているが、こうした行き詰まりに伴う不透明感はドルからの資産分散化を海外投資家に促し、ドル安や借り入れコスト上昇を招く恐れがあると警告。米経済は不透明感があり、それがすでにビジネスや投資家、消費者信頼感に影響を及ぼし、小売売上高や企業セクターの設備投資減少につながっている。 債務上限に達して米国債がテクニカルなデフォルトに陥り、政府機関の一部閉鎖が今後数週間続いた場合、リセッションに陥る重大なリスクが生じるだろう。
USD 世界各国中銀は米国債デフォルトの不測事態に備え、金融市場の機能維持に緊急時対応策を協議へ
USD 米財政協議(米連邦債務上限引き上げと政府機関の再開)は進展するが混迷が続く: 米上院交渉を中断=下院が上院と異なる独自案を提示し、米上院の財政協議は中断。下院の共和党案の独自案は(1月15日まで予算を手当て、2月7日までに債務上限を引き上げる、上院案とは異なるオバマケアを実施するが医療機器税の2年延期)、党内の支持が不十分で、共和党のベイナー下院議長が法案を煮詰めるまで協議停止→ ベイナー議長は党メンバーの反応待ち。 共和党のベイナー下院議長=多くの意見が存在し具体的にどの方向に進むのか、何も決定されていないが債務不履行はない。ホワイトハウスと上院民主党=下院共和党案は実行不可能と直ちに拒否。民主党のリード上院院内総務=下院共和党案は極端な法案で我々の交渉案に含まれていない、時間の無駄で、二大政党制に対する攻撃にほかならない、ベイナー議長が米国を犠牲にして自身の立場を保全しようとしていることに憤慨と批判。カーニー・ホワイトハウス報道官=上院は交渉が進展しているが、現時点では合意に程遠い。
USD フィッチ=米国の格付けををネガティブウオッチに指定し、財政協議の膠着に「AAA」格付けを引き下げる可能性を警告
USD 米ゴールドマン・サックス=米財務省は来週後半まで少なくとも100億ドルの資金があると思われるが、支払の遅延リスクは高まる
USD FRBの公定歩合議事録公表(8月12日~9月16日分)=経済活動は緩やかなペースで拡大。 製造業、住宅、自動車部門の最近の指標は概して前向き。消費者支出は引き続き伸びたが借り入れと消費に慎重。長期金利上昇で住宅市場鈍化。ミネアポリス連銀が公定歩合0.5%へ引き下げ要求。フィラデルフィア連銀が公定歩合1%へ引き上げ要求。カンザスシティー連銀が公定歩合1%へ引き上げ要求。ダラス連銀が公定歩合1%へ引き上げ要求。
USD ダドリーNY連銀総裁=FRBは米政府の金利負担を抑制しているが、恒久的ではなく一時的と見るべき。 現行の低金利は入れで、累積債務の増大し、債務返済コスト上昇は極めて大きくなる可能性がある
USD フィッシャー・ダラス連銀総裁=10月のFOMCで量的緩和縮小を予想していない
EUR ユーロ圏財務相会合=アイルランドとスペインへの金融支援が近く終了することを発表し、ギリシャ債務は今後返済が見込める→ 4年に渡る混乱へ暫定的な勝利宣言を発表
EUR プラートECB専務理事=通貨ユーロは比較的正常なレンジ内
JPY 安倍首相の所信表明演説=用拡大・賃金上昇を進めて消費拡大、新規投資につなげる経済の好循環を実現するため、労使とも連携して取り組む決意を示した。 経済再生、財政再建、社会保障改革を同時に達成しなければならない。
JPY 政府=産業競争力強化法案を閣議決定
GBP ウィールBOE政策委員=最近の住宅価格の上昇を懸念→ (15日の英消費者物価統計で、1-8月の住宅価格が3.8%上昇し、2010年10月以来約3年ぶりの大幅な伸びを記録していた)。 一段のポンド安はインフレ目標達成を遅らせる。 フォーワードガイダンスでインフレ期待が上昇する可能性。
AUD 豪中銀理事会議事録(10月1日分)=理事会は追加利下げの可能性をオープンにしておきつつ、早急な利下げのシグナルは発信しないことで合意→ 10月1日の声明と変わらずだが、AUD買い戻し局面の流れにAUD買いが優勢となる。
NZD スペンサーNZ中銀副総裁=10月1日から始まった、ローン資産価値比率(LVR)の高い住宅ローンに対する新規制により、利上げの必要性が減り、通貨の上昇圧力が収まる可能性がある→ NZ金利引き上げ期待がやや弱まるが、市場の反応は鈍い
NZD NZ不動産協会(REINZ)調査=9月までの一年間で、住宅価格は9.8%上昇した。
CHN 中国の国際化が進む: 中国と英国=人民元とポンドの直接取引を許可。 中国は香港以外で初めて、ロンドン拠点の機関投資家に人民元適格外国機関投資家(RQFII)制度で信用枠を付与、 英国は中国の銀行が英国でホールセール部門の設立を認可。

XXXXXX

10月15日(火曜)取引変化

15-Oct-13 Closed 前日比 %change
USDJPY 98.143 -0.411 -0.42%
EURUSD 1.3523 -0.375 -0.28%
USDCHF 0.9123 +0.219 +0.24%
GBPUSD 1.5996 +0.159 +0.10%
AUDUSD 0.9525 +0.381 +0.40%
NZDUSD 0.8365 +0.113 +0.14%
USDCAD 1.0380 +0.273 +0.26%
EURGBP 0.8453 -0.312 -0.37%
EURAUD 1.4194 -0.965 -0.68%
EURJPY 132.721 -0.930 -0.70%
CHFJPY 107.523 -0.719 -0.66%
GBPJPY 156.978 -0.529 -0.34%
AUDJPY 93.477 -0.025 -0.03%
NZDJPY 82.117 -0.263 -0.32%
CADJPY 94.500 -0.682 -0.72%
Nikkei225 14,441.54 +36.800 +0.26%
DJIA 15,168.01 -133.250 -0.87%
STOXX50 3,004.56 +26.870 +0.90%
DAX 8,804.44 +80.630 +0.92%
S&P/ASX200 5259.15 +51.290 +0.98%
 HangSeng 23,336.52 +118.200 +0.51%
Shanghai Stock 2,233.41 -4.360 -0.19%
MSCIEM 1,004.66 +7.200 +0.70%
GOLD 1,280.90 +8.300 +0.65%
WTI 100.90 -1.210 -1.18%
DXY 80.511 +0.248 +0.31%
CRB 286.31 -1.160 -0.40%
VIX 18.66 +1.960 +11.74%
JP10Y 0.670 +0.010 +1.52%
US10Y 2.730 +0.040 +1.49%
GE10Y 1.910 +0.050 +2.69%
UK10Y 2.810 +0.060 +2.18%
AU10Y 4.200 +0.080 +1.94%
US2y 0.350 0.000 0.00%

2013年10月15日火曜日

10月15日(木曜) アジア・欧州市場の動き(午後9時30分現在)

10月15日(木曜) アジア・欧州市場の動き(午後9時30分現在)


*** ポイント ***


米上院で民主・共和両党指導部が事態収拾に向けて合意するのではとの、楽観的な見方が欧州市場でも続き、欧州株は強含みで推移した。

しかし、為替市場では、米財政協議の合意期待感は強いものの、米国の信認失墜と、FRBの量的緩和の縮小時期の遅れを意識した、ドルショート+円ショートポジションの巻き戻しが、先行する動きとなった。

引き金は欧米の経済指標で、①英消費者物価指数は前年比2.7%→2.7%で変わらず、コア前年比は2.0%→2.2%と上昇。②独ZEW景気期待指数は49.6→52.8と強いが、現況指数は30.6→29.7と弱く、どちらにでも取れ相場経済指標で、市場の反応は、「利食い先行パターン」となった。

動きは2極化し、①AUD+NZD+CADのコモディティー通貨健闘、②EUR+GBP+CHFの主要通貨軟調で、EURAUD+EURCAD+EURNZDは、アジア市場から欧州市場にかけて続落パターンが続いた。

XXXXXX


USDJPY
欧州市場は、ドル全面安の流れの影響に98.40割れから98.69まで上昇したが、円クロスの巻き戻しに大枠98.40~70のレンジへ。


EURUSD
欧州市場は、1.3560中心の狭い値動きから、前日NY市場と同じテーマの米議会財政協議の合意期待に欧州株高=ドル買いのムードが強く、独ZEWの景気期待指数にもEUR買いに反応できず、逆に、ポジションの巻き戻しのEUR売りが強まり、目先のストップロスを狙う動きへと変化し、1.3480まで下落した。


AUDUSD
欧州市場は、欧州株高の流れとアジア市場から続いたコモディティー通貨買いの動きが続き、AUDクロスの買いが先行して一時0.9550近くまで上昇したが、続かず、大枠0.9520~30のレンジで推移した。

10月15日(火曜)今日の相場見通し (午後5時現在)

10月15日(火曜)今日の相場見通し (午後5時現在)
















10月15日、10月14日(月曜)海外市場の動き

10月15日、10月14日(月曜)海外市場の動き


*** ポイント ***

サマーズ元米財務長官(英FT紙への寄稿)で、「未来の歴史家は今日の危機を、米国の民主主義が機能しないことが判明した転換点とみるかもしれない」。

日本・米国・カナダ・香港は祭日の薄商の中で、連邦債上限の引き上げと政府機関の再開の合意も不透明で動けず。しかし、合意が近いとの思いに、米株は上昇し円はクロスで全面安で、ドル売りは緩慢。

昨年末の財政の崖のトラブルといい、今回もまたしても、茶番劇とは言え、米国に信認が弱まるのではとの危惧が感じられてならず、米財政協議が仮に合意してもドル買いが長く続くかは不透明。→ ドル買いが弱まり、主要国通貨が買われ、円が売られるという、円クロスで全面安の展開になりやすい。

欧州では、ユーロ圏財務相会合が注目される。特に急変するような材料は見当たらないが、米国のデフォルト懸念をけん制する発言は当然考えられるが、2月の教訓からは1.37台が一つの警戒ゾーン。

XXXXXX

注目点:米財政協議で期待感が強まる

→ 上院与党幹部=民主党のリード上院院内総務と、共和党のマコネル上院院内総務は、連邦債上限の引き上げと政府機関の再開の合意は数日内にまとまる可能性がある。
→ 上院側近=上院では来年1月15日までの暫定予算案を成立させ、政府機関の一部閉鎖を解除を交渉中。
→ 民主党のリード上院院内総務=合意に達すると非常に楽観している。
→ オバマ大統領=上院指導部との協議は進展の兆しがあり、日本時間午前4時の会議で明らかになる。 
→ ホワイトハウス=オバマ大統領は議会指導部と日本時間15日午前4時予定会合を、上院指導部に時間的猶予を与えるために延期。
→ 関係筋=上院民主党と共和党は、債務上限引き上げ期限を来年2月15日に確定させるのか、もしくは財務省が緊急措置を通して同日以降も借り入れ継続を交渉。


XXXXX

10月14日(月曜)の値動き

USDJPY
週末の米財政協議の合意期待はなく、失望感によるドル売りの流れとAUDJPYの売りに、前週NY市場終値98.57から円高でギャップを空けて取引が始まった。開始直後は98.00円以下のストップを試しながらも、98.12を安値に、週末に流れた「米国債など保有債券の貸付を証券会社へも拡大と、外貨準備の一部を民会会社へ委託」との報道に円安期待は見られたが、米株先物は弱く、先週末のポジション調整による円買いに、98.30円超えの上値は重くなった。欧州市場は、米国市場が休場で米財政協議の行方も不透明で動けず。株式市場がオープンの米国では現物株が弱く一時98.10円割れまで下落したが、米財政合意近いととの観測や、オバマ米大統領と議会首脳部との合意期待に、株高=円安へと変化し98.50台まで上昇。

EURUSD
週末の米財政協議の合意期待はなく、失望感によるドル売りの流れに、前週NY市場終値1.3542からEUR高でギャップを空けて取引が始まった。米議会の財政合意期待はが続いたが、EURAUDが先週高値を超えて取引が始まり、クロスのユーロ買いに底堅く、日米市場が休場で取引は閑散で、1.3550~65の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は、米国市場が休場で米財政協議の行方も不透明で動けず。米国市場は、財政協議の行方を見ながらもドル売りから始まり、米株安に1.3600直前まで上昇したが、オバマ米大統領と議会首脳部との合意期待に株高へと変化し、1.3560近くまで下落。

AUDUSD
日曜日発表の中国貿易収支が予想外に弱く、早朝からAUD安でギャップを空けて取引で始まったが、0.9420台の買いは厚く下げ止まり、予想外に低下した豪住ローン許可件数にも売りは弱かった。主要国ではドルは軟調に推移し、中国の消費者物価指数が予想を上回ると買いが強まり、先週NY市場の終値0.9466を超えるも0.9500台を達成できず伸び悩む。欧州市場は、米国市場が休場で米財政協議の行方も不透明で動けず。米国市場は、財政協議の行方を見ながらもドル売りの流れに底堅く、米財政協議で合意期待に株高へと変化し、ついに0.95台を上回るが続かず、0.9485~0.9505のレンジへ。

XXXXXX


10月14日(月曜)主な経済指標の結果

日本休日(体育の日)、米国休日(コロンブスデー)、カナダ休日(感謝祭)
13日 CHN 9月 貿易統計=152億ドル(予想277億ドル 前回286億ドル)、輸出=前月比-2.6%、前年比-0.3%(6.0% 前回7.2%)、輸入=前月比5.1%、前年比7.4%(予想7.0% 前回7.0%)→ 労働日数の減少もあり、輸出が減少し輸入が増加し、予想と前回を大幅に下回り、中国の経済活動の拡大期待が弱まる
9:30 AUD 8月 住宅ローン許可件数=前月比-3.9%(予想-2.5% 前回2.1%←2.4%)→ 前回より大幅に弱く、予想よりもマイナス幅が拡大
10:30 CHN 9月 消費者物価指数=前月比0.8%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比3.1%(予想2.9% 前回2.6%)→ 食品価格の上昇に、予想と前回を上回る
10:30 CHN 9月 生産者物価指数=前月比0.2%((予想 前回0.1%)、前年比-1.3%(予想-1.4% 前回-1.6%)→ 前回と予想よりもマイナス幅が縮小
18:00 EUR 8月 鉱工業生産=前月比1.0%(予想0.7% 前回-1.0%←-1.5%)、前年比-2.1%(予想-2.4% 前回-1.9%←-2.1%)→ 前回を大幅に上回り予想よりも強い結果となったが、EUR買いは見られず

XXXXXX


10月14日(月曜)主な発言その他

USD 週末に期待された、米財政協議の合意はなく、週明けのオセアニア市場でドル売りの流れから始まり、米株先も弱く緩やかなドル売りの流れから始まった。
USD フィッシャー・ダラス連銀総裁=FRBの量的緩和縮小は一層遠のいている。 投資家はボラティリティーに備えるべき。
USD イエレン次期FRB議長=短期の失業はより恒久的な構造的失業に変化する恐れがあると繰り返し警告→ ノボトニー・オーストリア中銀総裁がバーゼルの中銀関係者会議の席でイエレン氏が指摘したと発言
USD 米財政協議に関して:  ラジャン・インド中銀総裁=米資産を売るつもりはない、長期的な見通しはポジティブ。 シルアノフ・ロシア財務相=外貨準備を見直す重大は必要性は見当たらない。 ムバラク・サウジ中銀総裁=米危機は去るだろう、長期的な投資に影響を与えると考えていない
USD サマーズ元米財務長官(英FT紙への寄稿)=未来の歴史家は今日の危機を、米国の民主主義が機能しないことが判明した転換点とみるかもしれない。

EUR ボニチ・マルタ中銀総裁=ECBは必要があれば中銀預金金利をマイナスにする用意があるが、マイナス金利が悪影響を及ぼす可能性もある。
EUR ノボトニー・オーストリア中銀総裁=一部の南ユーロ圏諸国の高失業状態を抑えることが最優先課題だが、金融政策だけでは問題を解決できない
EUR 関係筋=ポルトガルは国債需要回復で年内の債務交換実施を検討→ アルブケルケ・ポルトガル財務相も、年内に国債を追加発行する可能性と発言をしていた。
EUR ストゥルナラス・ギリシャ財務相=2014年償還期限の国債約45億ユーロをロールオーバーする計画と発表、2012年11月の合意にロールオーバーも含まれていると指摘→ アスムセンECB専務理事は、財政赤字の穴埋め禁止に抵触するため、中銀が保有するギリシャ国債のロールオーバーには応じられないと発言。

JPY 政府筋=米国債など保有債券の貸付を証券会社へも拡大と、外貨準備の一部を民会会社へ委託

GBP カンリフ次期BOE副総裁=米住宅市場にバブルの兆候は見られないが、不動産価格を注意深く見守る必要がある。


XXXXXX


10月14日(月曜)取引変化

4-Oct-13 Closed 前日比 %change
USDJPY 98.554 -0.006 -0.01%
EURUSD 1.3560 +0.186 +0.14%
USDCHF 0.9102 -0.148 -0.16%
GBPUSD 1.5981 +0.265 +0.17%
AUDUSD 0.9487 +0.219 +0.23%
NZDUSD 0.8354 +0.341 +0.41%
USDCAD 1.0353 +0.080 +0.08%
EURGBP 0.8484 -0.008 -0.01%
EURAUD 1.4291 -0.180 -0.13%
EURJPY 133.651 +0.168 +0.13%
CHFJPY 108.242 +0.167 +0.15%
GBPJPY 157.507 +0.293 +0.19%
AUDJPY 93.502 +0.213 +0.23%
NZDJPY 82.380 +0.404 +0.49%
CADJPY 95.182 -0.018 -0.02%
Nikkei225 14,404.74 0.000 0.00%
DJIA 15,301.26 +64.150 +0.42%
STOXX50 2,977.69 +3.410 +0.11%
DAX 8,723.81 -1.020 -0.01%
S&P/ASX200 5207.86 -23.010 -0.44%
 HangSeng 23,218.32 0.000 0.00%
Shanghai Stock 2,237.77 +9.620 +0.43%
MSCIEM 1,004.66 -0.560 -0.05%
GOLD 1,272.60 +1.000 +0.08%
WTI 102.13 +0.360 +0.35%
DXY 80.316 -0.046 -0.06%
CRB 287.47 +0.860 +0.30%
VIX 16.70 +0.980 +6.23%
JP10Y 0.660 0.000 0.00%
US10Y 2.690 0.000 0.00%
GE10Y 1.860 0.000 0.00%
UK10Y 2.750 +0.010 +0.36%
AU10Y 4.120 -0.010 -0.24%
US2y 0.350 0.000 0.00%



2013年10月14日月曜日

10月14日(月曜) AUDUSD テクニカル見通し(17時15分現在)

10月14日(月曜) AUDUSD テクニカル見通し(17時15分現在)

1時間チャート
引き続き、0.9387~0.9484のレンジで変わらず。200時間SMA=0.9426に位置し、早朝の安値の0.9425とこの水準で下げ止まり、この水準を下抜けするまでは、レンジ相場ながらも買い狙いで考えたい。21時間EMA=0.9459にありこの水準を中心とした値動きが続いており、この水準から上では買いは控えたい。






4時間チャート
上昇期待が強いものの、なかなか0.9484を超えることができず、結局は0.9389~0.9484のレンジに収まっている。200×4時間SMA=0.9305にあり緩やかに上昇を続け、21×4時間EMA=0.9455で緩やかに上昇を続け、引き続き上値リスクが高くなっている。 上値ブレークまでは、上昇トレンドの0.9430近辺でロングにし、0.9385を割り込むとS/Lで望みたい。


10月14日(月曜) EURUSD テクニカル見通し(16時45分現在)

10月14日(月曜) EURUSD テクニカル見通し(17時00分現在)

1時間チャート

昨日は下降トレンドの上限を一時上抜けながらも、1.3580を超えられず1.3520~80のレンジで推移。今日は、スローストキャスティクスがハイバンドで売りクロスしており、1.3555~60円を割り込むと、1.3533、1.3511まで続落の可能性が高くなっている。

しかし、21時間EMA=1.3557、トレンドラン下限の1.3555~60を維持することができれば、1.3569の高値を試し、1.3582と前回の高値水準まで上昇余地がでてくるので、トレンド狙いでは、押し目買いのS/L=1.3550以下を考えたい。





4時間チャート

9月19日から続き、1.3462~1.3646のレンジの中間地点に位置し、方向感がまるでない。21×4時間EMA=1.3550の位置し、まさに現在の取引レート近辺で、200×4時間SMA=1.3408で緩やかに上昇しており、トレンドは買いを継続。

レンジ継続と考え、売り買い共に、1.3550の水準からのかい離幅を計算して、ポジションテークすることも一案。





10月14日(月曜) USDJPYテクニカル見通し(16時45分現在)

10月14日(月曜) USDJPYテクニカル見通し(16時45分現在)

USDJPY

1時間チャート
金・月曜のギャップを埋めることができるか? 98.60台を回復できればドル買いも本物。早朝の98.11を割り込むと続落の可能性が高まる。200時間SMV=97.50円にあり横ばいで推移し、大きな下値のターゲットになっている。21時間EMA=98.30円にあり朝からはこの水準を上限に上値が重くなっている。

10月9日から始まった円安トレンドの下限を割り込み、98.11~98.78円のレンジに入り、やや下値リスクが高くなっている。




4時間チャート
上昇トレンドの下限をなんとか維持し、98.20円近辺に位置している。21時間EMA=98.03円にあり、98.03~20円は非常に重要なサポートラインで、朝方の安値98.11円にも位置している。スローストキャスティクスは、ハイバンドでダブルのサインがみられ、売り圧力が強まっている。

下値のターゲットは、96.57→98.60の38.2%=97.82円、50%=97.58円がターゲットになる。







10月14日(月曜) 本日の為替相場見通し(16時30分現在)

10月14日(月曜) 本日の為替相場見通し(16時30分現在)

週明けの14日(月曜日)は、日本・米国・カナダ・香港が休場で取引は閑散にならざるを得ないが、週末に期待された米財政協議の合意もなく、米株先は弱くドル小幅安の流れから取引が始まった。(除くAUD)

民主党のリード上院院内総務と、共和党のマコネル上院院内総務が会談し、楽観劇な見通しが強まっているが、市場参加者の深層には「デフォルトは米経済にとって影響は大きく、事前回避は間違いない」との思いが強く影響している。

今日のポイントは、米財政協議の合意の有無が最も重要であることは間違いない。それと、重要なのは米株で、休日ながら市場がオープンしている、米株式市場の動きは=ほぼパラレルにドル円相場へと影響し、その多くは円クロスにも影響を耐える。もちろん、米株高=円安、米株高=円高の方程式。

ただ、ドル円ストレートは別として、昨年末の財政の崖のトラブルといい、今回もまたしても、茶番劇とは言え、米国に信認が弱まるのではとの危惧が感じられてならず、米財政協議が仮に合意してもドル買いが長く続くと思えなくなっている。結果、注目点は円クロスでの円売り。

欧州では、今日からら始まり、今日明日のユーロ圏財務相会合が注目される。特に急変するような材料は見当たらないが、米国のデフォルト懸念をけん制する発言は当然考えられ、大穴はEUR高けん制発言だが、1.37を超えるまでは心配ないと思われる。

XXXXXX

10月14日(月曜)アジア市場の動き(16時15分現在)


USDJPY
週末の米財政協議の合意期待はなく、失望感によるドル売りの流れとAUDJPYの売りに、前週NY市場終値98.57から円高でギャップを空けて取引が始まった。開始直後は98.00円以下のストップを試しながらも、98.12を安値に、週末に流れた「米国債など保有債券の貸付を証券会社へも拡大と、外貨準備の一部を民会会社へ委託」との報道に円安期待は見られたが、米株先物は弱く、先週末のポジション調整による円買いに、98.30円超えの上値は重くなっているのが気がかり。

EURUSD
週末の米財政協議の合意期待はなく、失望感によるドル売りの流れに、前週NY市場終値1.3542からEUR高でギャップを空けて取引が始まった。米議会の財政合意期待はが続いたが、EURAUDが先週高値を超えて取引が始まり、クロスのユーロ買いに底堅く、日米市場が休場で取引は閑散で、1.3550~65の狭いレンジで取引が続いた。

AUDUSD
日曜日発表の中国貿易収支が予想外に弱く、早朝からAUD安でギャップを空けて取引で始まったが、0.9420台の買いは厚く下げ止まり、予想外に低下した豪住ローン許可件数にも売りは弱かった。主要国ではドルは軟調に推移し、中国の消費者物価指数が予想を上回ると買いが強まり、先週NY市場の終値0.9466を超えるも0.9500台を達成できず伸び悩む。

2013年10月13日日曜日

来週の相場見通し 10月14日~10月18日 (長期ビュー)

来週の相場見通し 10月14日~10月18日(長期ビュー)

ポイント

米財政合意がデフォルト期限の17日までにできるか?
仮に、合意ができデフォルトが回避され、政府機関の一部閉鎖が解除されると、一時的なドル買い=株高になると思われるが、継続することができるか?
米国の財政赤字の懸念や米ドルの外貨準備保持への懸念はないのか?

XXXXXX

仮に、短期的な米債務上限の引き上げに合意すれば、デフォルト回避=安心感による、株高=円安へと動くことが予想されるが、はたして根本的な解決策といえるのだろうか? 

過去に米債務上限を幾度となく引き上げられ、これが永久的に続くものであれば全く心配はないが、遅かれ早かれ根本的な対策を講じなければならなくなると考える人は多いのではと思われる。

そうなると、米国と通貨ドルの信認に対して多かれ少なかれ疑問を持つことは避けられない。IMFが先月末に公表した2013年第2四半期の、世界の中銀の外貨準備金は、米ドル61.9% EUR23.8%となっており、残りのJPY・GBP・CHF・CAD・AUDは取るに足らない金額になっている。

米ドルに代わる通貨や他の手段があるかを見極めながら、基軸通貨としての価値が問われる事態は、避けられないと思わざるを得ない。

もしかりに、通貨米ドルから他の通貨へと資金移動が進むことになれば、当然EURが中心となり、他の主要通貨も同じ道をたどることになる。幸いなことに、欧州債務危機の影響は完全に払しょくされたとは言い難い状況にあるが、以前のような南欧諸国の危機は、債券価格と株式相場を見れば大きく持ち直している。(図1 参照)



相変わらず、株高=円安の連動性は高い。



XXXXXX


今週の相場見通し


USDJPY
円安トレンド変わらずだが、狙いはUSDJPYよりも、EURJPYやAUDJPY円での円売りがベスト。

Weekly&Monthlyチャート共に、三角持ち合いで、時間をかけながら、いずれか一方向に抜ける可能性が徐々に高まりつつあり、特にWeeklyチャートを注目したいが、ポジションと効果を考えれば、クロスの円ショートポジションが作りやすくなっている。

Weeklyチャート
200週SMA=85.49と緩やかに上昇し、はるか下に位置し、21週EMA=98.02で、この水準を上回り先週は終了した。上値が切り下がり下値が切り上がる、三角持ち合いから先々週は下抜けしたかに思えながらも、先週は98.75近辺のクラシックブレーク水準まで値を戻して先週は終了した。

今週以降はこの98.75が非常に重要なポイントとなり、このクラシックブレークポイントの98.75円が分岐点となり、超えると98.75~100.04円の円ベアなレンジ、または、超えられないと、97.07~98.74、94.89~98.75円の円ブルなレンジが想定できる。



Monthlyチャート
200ヵ月SMA=107.50で緩やかに低下を続け、21ヵ月EMA=91.10円で上昇を続け、引き続きこの幅広いレンジ内での推移が続いている。

現状は完全な三角持ち合いで、他に言うことはなく、96.50~100.60のレンジに入り、今月の上下ポイントは96.50~99.60円となっている。スローストキャスティクスはハイバンドで売り変化を継続し、この波形からは円高方向を継続するように思えてならない。



ここで、どうしても迷いが生じる。さらに、米財政合意=株高=円安のシナリオが描きやすく、方向性としては円安相場を期待しやすくなっている。がしかし、Weeklyチャートでははっきりとした円安相場への確認ができず、クロスの円安だけを期待した方がベストとの判断になってしまう。

XXXXXX

EURUSD
米財政合意の行方を見ながら、新たなEUR高を試す動きへ。

Weeklyチャート
200週SMA=1.3334で緩やかに低下し、21週EMA=1.3292は上昇し、今少しでクロスしEUR高へと動く可能性が高くなっている。大きなレンジでは1.2745~1.3711の中で取引がついているが、長い下降トレンドラインの上限を超えており、年初の高値1.3711を試し、1.3838がターゲットになっている。スローストキャスティクスも上昇を続け、ハイバンド近くに位置するが売り変化の気配はみられない。



Monthlyチャート
200ヵ月SMA=1.2080にあり、2003年11月以降はこの線を下限に下げ止まり、重要なポイントで、現状は緩やかに上昇している。21ヵ月EMA=1.3221でこの水準を上回り下限のポイントになっている。



スローストキャスティクスは買いを継続中。トレンドは、上値が切り下がり下値が切り上がる、三角持ち合いで、上値ののポイントは1.3830で、暫くは、1.3221~1.3830のレンジに入り、上値を試す可能性が高くなっている。

XXXXXX

AUDUSD
AUDの上値を試す動きを期待したい。

Weeklyチャート
200週SMV=0.9916にあり横ばい状態が続いており、21週EMA=0.9302にありこの水準を上抜けて終了している。1.0582→0.8847の38.2%=0.9510が目先のポイントだが、この水準を上抜けすると、50.0%=0.9714、61.8%=0.9919の方向へ動く可能性が高くなっている。ストールストキャスティクスは買いを継続し、ハイバンド近くまで上昇しているが売り変化はまだみられない。



Monthlyチャート
200ヵ月SMV=0.7641にあり上昇を続け、21ヵ月EMA=0.9817に位置し、5月に上昇トレンドの下限を割り込んでからは売りを継続しているが、0.8847をボトムにして買いへと変化し、スローストキャスティクスは買いへ変化の可能性が高くなっている。リトレースメントはWeeklyチャートと同じで、0.9510、0.9714、0.9919が上値のターゲットになり、21ヵ月EMA=0.9817も上値のポイントになっている。