2013年12月14日土曜日

12月14日(土曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し

12月14日(土曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し

*** ポイント ***

アジア市場で円売りが加速し104円直前の103.92円まで上昇、欧米市場では逆に円が買い戻されUSDJPYは下落し、終値ベースでは12月3日以降は103.50円を超す事はできず。JPYは全面高(CADJPYとNZDJPYを除く)。

EURUSD+GBPUSDは欧州市場から下落が始まり、米国市場でも弱い。EURUSDは1.38の大台が鬼門で、終値ベースでは10月25日の1.3801が高値で超えられず。

AUDは0.91台を回復できず全面安、0.90の大台を割り込み一時0.8910台へ。

米株は3日続落後、ようやく下げ止まるが、欧州株は4日続落で下げ止まらず。豪株は4日続落後、ようやく下げ止まる。新興国株は弱く4日続落し先週終値1002.20→990.48で終了。

*** 今後の見通し ***

米財政協議の合意観測が強まり、12月18日のFOMCの思惑が相場を動かし、ポジションが溜まると逆に調整が続く。一時的な膨らんだ円ショートポジションの一時的な巻き戻しの可能性があるが、円安方向は変わらず。

流的緩和の縮小に関しては、12月の年末の金融市場の安定を意識し、イエレン氏の就任を待ってから決定することを強く意識しており、量的緩和の縮小を決定しないが、可能性を残すことで金利上昇圧力を弱める可能性が高い。


USDJPYは、円ショートポジションの調整幅や時間軸も限定的で、上昇の流れ変わらず。安倍政権の支持率低下や、公的基金の外債投資への思惑、量的緩和の縮小期待と時期は不透明ながら、引き続き103円をボトムにし103.95、104.11、104.40円がターゲットになっている。

EURUSDは、1.38近辺が大きなレジスタンスになり上げ止まっている。ユーロ圏銀行の「資産の質査定(AQR)+ストレステスト」実施前の自己資本の拡充による資金還流の思惑、LTROの大量返済(今年は23日最終決済日)に急落の可能性は低く、1.3700近辺をボトムに、押し目買いの流れが続いている。

AUDUSDは、執拗な中銀による豪ドル高けん制発言や、0.85の水準を示したことで、これを意識した値動きにならざるを得ないでいる。ダウントレンドの流れも変わらず、0.8900~0.9000のレンジに入りやすく、この動きからは0.8700がターゲットになっている。ただ、相場感や金利面、さらには、今後の利下げ期待も五分五分と高い確立ではなく、中長期では上値が期待できる。


*** 発言・その他 ***


米民主党リード上院院内総務=イエレン副議長の議長指名承認採決は18日以降へ。

デールBOE理事=英住宅市場は急激に過熱する可能性がある。利上げは強い回復を確認したときに実施へ。相当期間に渡り低金利が継続すると認識している。

バンカメ週間調査=米国の緩和縮小の思惑に、12月11日までの週に世界の株式投資信託から45億ドルの資金流出。

ボロッツ・カナダ中銀総裁=利上げと利下げの可能性は五分五分。現時点でマイナス金利を導入する理由はない。

ECB=来週、欧州銀行はLTROの資金返済額226.5億ユーロと、2月以降最大の金額となる。

プラートECB専務理事=2015年ECBスタッフによるHICP基準のインフレ見通しのリスクはやや上向き。

中国中央経済工作会議=来年妥当なGDP伸びを実現するため、安定した経済政策を維持する方針を決定。金利の自由化や人民元の改革を推進し、来年も穏健な金融政策と積極的な財政政策を維持へ。

バーゼル委員会=銀行のヘッジファンドやプライベートエクイティなどシャドーバンキングへの出資で、資本の積み増しの新規制を公表。

EU統計局=第3四半期のユーロ圏就業者数は、前期比0.0%(前期0.0%)と変わらず、前年比-0.8%(前回-1.1%)。


*** 経済指標の結果 ***

13:30 JPY 10月 鉱工業生産=前月比1.0%(予想 前回0.5%)、設備稼働率=5.4%(予想 前回4.7%)
16:00 GER 11月 卸売物価指数=前月比-0.2%(予想 前回-1.0%)、前年比3.2%(予想 前回-2.7%)
18:30 GBP 10月 建設支出=前月比2.2%(予想1.6% 前回-0.5%)
22:30 USD 11月 生産者物価指数=前月比-0.1%(予想0.0% 前回-0.2%)、前年比0.7%(予想0.8% 前回0.3%)、コア前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、コア前年比1.3%(予想1.4% 前回1.4%)→ 予想を下回りマイナスへ




2013年12月12日木曜日

12月12日(木曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し

12月12日(木曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

引き続き、12月18日のFOMCが争点ながら五里霧中。量的緩和の縮小期待が膨らみ、ポジション調整に相違場が動く。

懸念された与野党の米財政協議は合意、上下両院の本会議が承認すれば、オバマ米大統領もサインをするとのこと。

11月の米財政赤字は予想外に大幅減少、6日の米雇用統計は予想より強く失業率は7.0%、非農業部門雇用者数も20万人台へ。FOMCメンバーのタカ派は12月の量的緩和の縮小支持を強め、エコノミストの一部からも緩和縮小を予想。

来週、議会はイエレン氏を最終指名承認する可能性が高く、2月就任後の3月との予想も根強く、1月の予想もある。12月末に向かい金融市場を混乱に陥れることもあるまいとの考えも納得でき、結局は、18日を待たなければよくわからず。

この量的緩和の縮小の可能性もあり、欧米株は下落。米長期金利は上昇し、他のアジア・欧州の金利は下落、金利差拡大に総論はドル高、EUR+JPYは上昇し、GBP+AUD+NZDは下落。結果、EURGBP+EURAUD+EURCADは上昇し、GBPJPY+AUDJPY+NZDJPY+CADJPYは下落。


*** 今後の見通し ***

為替市場を含め、金融市場の争点は18日のFOMCで量的緩和の縮小の有無。そのリスク回避の動きが相場を動かし、引き続き不透明。ポジション調整が続いているが、いずれ落ち着き、円安+EUR高の動きに戻ると思われるが、その時期はやや不透明。

USDJPYは、先週末の102.80円台を割り込み、円クロスでは円全面高。6日の米雇用統計の上昇開始水準となる102.20円近辺は重要で、102.00円~20円は上昇トレンドラインの下限に位置しボトムと考える。

EURUSDは、利食い一巡後には1.3810を達成。これからは、1.3740~1.3810のレンジから、時間をかけて1.3880台までの上昇へ。

AUDUSDは、0.9150を維持できず0.9100近くまで下落、振り出しの0.9050~60が大きなサポート。下降トレンドラインの上限0.9170、リトレースメント38.2%=0.9164に位置し、0.9160~70で売りに反転しているが、0.9050~0.9150のレンジから、時間をかけて0.9100~0.9200のレンジへの上昇を予想。リスク資産の売りが強まると、再び元の0.900~0.9200のレンジへ逆戻り。


*** 発言・その他 ***

NZ中銀=政策金利2.50%の据え置きを決定、予想り。記者会見で、NZ主製品の酪農の生産は増加、経済成長は第3四半期までは3.0%以上で推移し、今後の緩やかに拡大すると思われる。NZの交易条件は40年来の高水準にあり、家計支出も増加している→ 発表ごNZD買いが強まる。

共和党のコール下院議員=米下院共和党議員の多くは米議会超党派委員会の予算案を支持。

共和党のベイナー下院議長=与野党の財政合意はポジティブな前進。失業給付の延長で、ホワイトハウスから受け入れ可能な計画の提示はない。

ホワイトハウス=議会が予算案に同意し通過させれば大統領はサインをする。

ウィールBOE政策委員=BOEのフォワードガイダンスは小規模の刺激策を供給しただけの可能性。

クーレECB専務理事=追加措置の可能性は排除しないが、現時点では必要ない。

コンスタンシオECB副総裁=ユーロ圏では流動性供給オペの適格担保不足はない。融資低迷の2/3は需要の要因で、信用供与の制約も多少影響している。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=資金調達に問題はないが、資金需要は非常に少ない。融資需要の刺激で、金融政策には限界がある。

ドイツ経済技術省月報=鉱工業生産が2カ月連続低下し、輸出の停滞が要因となり、第4四半期の成長は穏やかになる。

日経平均株価は一時200円近く下落、終値ベースでは-96.25-0.62%下落。中国株は石炭資料量抑制の発表に、1カ月ぶりの下げ幅で-33.33-1.49%下落。

米GM=2017年末までに豪州から撤退を表明、トヨタ自動車も撤退の可能性が高まる。

中国国務院=国家発展改革委員会(NDRC)の一部権限をはく奪するなど、中央政府によるマクロエコノミー管理の権限を最小限に抑えることが盛り込まれる。

S&P=中国の債務拡大はリスクで注視している。

国家発展改革委員会(NDRC)=大気汚染の深刻化を踏まえて石炭使用抑制を発表→ 中国株下落の要因となる。

アジア開発銀行(ADP)世界経済見通し=ユーロ圏の景気回復は予想より弱い、2014年は米国と日本は良好。2013年、14年の中国成長見通しを上方修正。

米議会超党派委員会=850億ドル規模の予算案で合意、下院は13日までに採決へと動き、上下両院の本会議で承認される必要がある。歳出強制削減の幅を2年間で630億ドル縮小、10年間で230億ドルの財政赤字の追加削減へ。

米上院=FRBの次期議長にイエレン氏を最終指名承認する可能性が高い。


*** 経済指標の結果 ***

12日 5:00 NZD NZ中銀 金融政策発表=政策金利2.50%の据え置きを決定、予想り→ 発表ごにNZD買いが強まる。

8:30 AUD 12月 ウエストパック消費者信頼感=前月比-4.8%(予想 前回1.9%)→ 予想外のマイナスへ
8:50 JPY 10月 機械受注=前月比0.6%(予想0.7% 前回-2.1%)、前年比17.8%(予想15.1% 前回11.4%)
16:00 GER 11月 消費者物価指数・確報値=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)、EU基準前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、EU基準前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)
19:00 EUR ギリシャ 9月 失業率=前月比27.4%(前回27.3%)
4:00 USD 11月 財政収支=-1352億ドル(予想-1450億ドル 前回-916億ドル 前年同月-1721.12億ドル)→ 赤字額は予想外に減少

2013年12月11日水曜日

12月11日(水曜)アジア・欧州市場の動きと、今後の見通し

12月11日(水曜)アジア・欧州市場の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

引き続き、12月18日のFOMCが争点で、ポジション調整に相違場が動く。

◎懸念された米財政協議は合意、6日の米雇用統計は予想より強く失業率は7.0%、非農業部門雇用者数も20万人台へ。FOMCメンバーのタカ派は12月の量的緩和の縮小支持を強め、エコノミストの一部からも緩和縮小を予想。

◎一方、来週にはイエレン氏を最終指名承認する可能性が高く、2月就任後の3月との予想も根強く、1月の予想もある。結局は、18日を待たなければよくわからず。

◎アジア・欧州市場は、株安=円高と、18日のリスク回避の動きが強まり、ドルの買い戻し+円ショートの巻き戻しへ。


*** 今後の見通し ***

USDJPYは、先週末の102.80円台を割り込み、円クロスでは円全面高。6日の米雇用統計の上昇開始水準となる102.20円近辺は重要で、102.00円~20円は上昇トレンドラインの下限に位置しボトムと考える。引き続き102.50円近辺もリトレースメント50%の水準に位置し、実需筋の買いが強まることも予想される。

EURUSDは、1.38トライ失敗後は1.3740~75のレンジで、引き続き底堅い。1.3744、1.3699をボトムに利食い一巡後には1.3810を試す動きは変わらず。GBPUSDは、1.6420~60のレンジの底値を割り込み、上昇出発点の1.6380まで続落した影響を受けているが、EURGBPは12月9日の高値0.8395を上回る。

AUDUSDは、0.9150を維持できず0.9100近くまで下落、振り出しの0.9050~60が大きなサポート。下降トレンドラインの上限0.9170、リトレースメント38.2%=0.9164に位置し、0.9160~70で売りに反転しているが、0.9050~0.9150のレンジから、時間をかけて0.9100~0.9200のレンジへの上昇を予想。


*** 発言・その他 ***

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=資金調達に問題はないが、資金需要は非常に少ない。融資需要の刺激で、金融政策には限界がある。

ドイツ経済技術省月報=鉱工業生産が2カ月連続低下し、輸出の停滞が要因となり、第4四半期の成長は穏やかになる。

日経平均株価は一時200円近く下落、終値ベースでは-96.25-0.62%下落。中国株は石炭資料量抑制の発表に、1カ月ぶりの下げ幅で-33.33-1.49%下落。

米GM=2017年末までに豪州から撤退を表明、トヨタ自動車も撤退の可能性が高まる。

中国国務院=国家発展改革委員会(NDRC)の一部権限をはく奪するなど、中央政府によるマクロエコノミー管理の権限を最小限に抑えることが盛り込まれる。

S&P=中国の債務拡大はリスクで注視している。

国家発展改革委員会(NDRC)=大気汚染の深刻化を踏まえて石炭使用抑制を発表→ 中国株下落の要因となる。

アジア開発銀行(ADP)世界経済見通し=ユーロ圏の景気回復は予想より弱い、2014年は米国と日本は良好。2013年、14年の中国成長見通しを上方修正。

米議会超党派委員会=850億ドル規模の予算案で合意、下院は13日までに採決へと動き、上下両院の本会議で承認される必要がある。歳出強制削減の幅を2年間で630億ドル縮小、10年間で230億ドルの財政赤字の追加削減へ。

米上院=FRBの次期議長にイエレン氏を最終指名承認する可能性が高い。


*** 経済指標の結果 ***

8:30 AUD 12月 ウエストパック消費者信頼感=前月比-4.8%(予想 前回1.9%)→ 予想外のマイナスへ
8:50 JPY 10月 機械受注=前月比0.6%(予想0.7% 前回-2.1%)、前年比17.8%(予想15.1% 前回11.4%)
16:00 GER 11月 消費者物価指数・確報値=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)、EU基準前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、EU基準前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)
19:00 EUR ギリシャ 9月 失業率=前月比27.4%(前回27.3%)

12月11日(水曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し

12月11日(水曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***


◎ 12月13日期限の米財政改革協議で歳出削減交渉で合意の可能性=ドル買い+円売り要因、
◎ 12月18日のFOMCで量的緩和の縮小の見送り期待=ドル買い+円売り要因、
◎ ボルカールール承認による米金融機関の収益圧迫を懸念=株安+ドル売り+円安要因、
◎ 強い米卸売在庫に第4四半期GDPの上振れの期待=ドル買い+株高要因、
◎ ユーロ圏財務相会合で、銀行破綻処理制度の合意期待=ユーロ高要因、
◎ ユーロ圏銀行の「資産の質査定(AQR)+ストレステスト」実施前の自己資本の拡充による資金還流の思惑=EUR高要因、
◎ LTROの大量な早期返済による、流動性の低下と金利上昇にユーロ資金手当て拡大=EUR高要因(12月23日今年の最終決済日)、
◎ 日本の特定秘密保護法の成立で安倍政権の支持率低下の懸念=株安+円高要因。


⇒ USDJPYは続落=103.38円高値に→一時102.60円を割り込み円高へ。

⇒ EURUSDは高値圏で推移=1.3734安値→一時1.38直前の1.3795まで上昇後、EURクロスを含め利食いの売りに1.3760まで値を下げる。

⇒ GBPUSDは1.6420~60のレンジで終始=1.6420安値→1.6460台上昇後1.6420~60のレンジで終始。

⇒ AUDUSDは続伸=0.9075安値→一時0.9166まで続伸、EURAUDは1.5138→1.5020まで続落。

⇒ USDCADは続落=1.0645高値→1.06まで続落しカナダドル高へ。

◎米3年債入札は強く、長期金利の低下傾向がドル売り材料とされる。
◎欧米の株価は弱く、円の買い戻し材料とされる。
◎公式データより1カ月先に発表される、英国立経済社会研究所(NIESR)の11月GDPは0.8%と10月0.7%を上回り、RICS住宅価格は11年ぶりの高水準で、貿易赤字が予想より拡大したが前月を下回り、GPB高期待が続く。


*** 今後の見通し ***

◎USDJPYは、上昇トレンドは変わらず。円クロスで円の買い戻しに、103.30台を再度トライ失敗。102.70円、102.50円近辺が大きなポイントで、円ショートが増えているが、実需筋の買い意欲は強くこの水準をボトムに再度上昇の可能性が高くなっている。上値は103.40円~50円の売りを消化できるかだが、円はクロスで売りが再開されれば、103.40円を超え数日間のターゲットは103.70円104.30円。

◎EURUSDは、上昇トレンド変わらず。ただし、13日の歳出削減交渉の期限と、18日のFOMC前にいつ調整が入ってもおかしくないが、予想外にポジションは軽いと思われ、大幅な押しの可能性も低く、1.3700、1.3740をボトムに1.3810に大きな壁があるが1.3830近辺までの上昇余地は残る。

◎AUDUSDは、ダウントレンドの変化を示すことはできないが、0.90でボトムアウトし、0.9050~0.9150、0.9100~0.9200のレンジに入っている可能性もある。0.9447→0.8989の38.2%=0.9164には、大きな壁がありこの水準を超えれば0.9200~09218がターゲットに入っている。


*** 発言・その他 ***

NZ乳製品大手のフォンテラ=配当見通しを引き下げNZD売りが強まる。

金融業界が過去3年間抵抗した、ボルカールールを米5監督機関全てが承認=実施は2015年7月へ延期されたが、銀行の自己勘定取引の禁止するボルカールール最終案を5監督機関全て(FRB、FEDIC、CFTC、SEC)が承認へ→ 米金融機関の収益の圧迫要因との懸念が高まる。

強い米卸売在庫に、英バークレイズやゴールドマンサックスなど米第4四半期GDPの上方修正へ。

米供給管理協会(ISM)の半期に一度の見通し=米製造業部門は2014年も売上高(前年比・製造業4.4%、非製造業3.6%)と設備投資(前年比・製造業8.0%、非製造業4.6%)、共に増加の見通し。

S&P=ECBのストレステストでも影響は限定的。

ラガルドIMF専務理事=ECBはインフレ低下を止める対応をすべき。欧州は転換点にあるようだ。

マクチ・スロバキア中銀総裁=ユーロ圏に強いデフレ圧力は見られず、ECBは必要な手段は十分備えている。

ドラギECB総裁=ユーロ圏各国に、経済改革と銀行同盟の実現を求める。ユーロ圏のインフレ期待は抑制されている。

クーレECB専務理事=インフレ見通しは目標と一致し、大幅な措置を講じる必要はない。インフレ率は徐々に上昇し、2015年には2.0%に向かい遠くない時期に達成する。インフレが目標以上になれ場利上げはためらわない。

カーニーBOE総裁=米財政政策で与野党の対立は、米経済にマイナスの影響を及ぼす。米議員は来円大きな厳しいい決断に迫れれ、短期的に非常に困難な状況が生まれることを懸念。

米議会の関係筋=議会超党派委員会は13日期限の10日に財政協議で合意する可能性がある。

中国中央経済工作会議が開幕=2014年の政策運営の基本方針を決定する。


*** 経済指標の結果 ***

8:50 JPY 10月 第3次産業活動指数=前月比-0.7%(予想 前回-0.2%)→ 3カ月ぶりに低下へ
9:01 GBP 11月 RICS住宅価格=58%(予想60 前回57)→ 予想より低いが前月を上回り11年ぶりの高水準
9:30 AUD 11月 企業信頼感指数=5(予想 前回6←5)、企業景況感指数=-3(予想 前回-4)→ 上方修正された前回より下回る
9:30 AUD 10月 住宅ローン=前月比1.0%(予想1.0% 前回3.5%)
14:30 CHN 11月 鉱工業生産=前年比10.0%(予想10.1% 前回10.3%)
14:30 CHN 11月 小売売上高=前年比13.7%(予想13.2% 前回13.3%)→ 予想を上回る
14:30 CHN 11月 固定資産投資=前年比19.9%(予想20.1% 前回20.1%)
18:30 GBP 10月 鉱工業生産=前月比0.4%(予想0.3% 9月0.9%)、前年比3.2%(予想3.2% 9月2.2%)、製造業生産=前月比0.4%(予想0.4% 9月1.2%)、前年比2.7%(予想2.9% 9月0.7←0.8%)→ 鉱工業生産の前月は予想を上回るが前月からは減速へ
18:30 GBP 10月 貿易収支=-97.32億ポンド(予想-93億ポンド 9月-100.99億ポンド←-98.16億ポンド)、輸出-0.7%(9月-1.1←-0.8%)・246.6億ポンド(9月249.74←250.99億ポンド)、輸入-1.3%(9月1.6←1.8%)・343.92億ポンド(9月350.73←349.15億ポンド)、貿易・サービス収支-261.9億ポンド(9月-264.4←326.8億ポンド)→ 予想より赤字額が拡大
19:00 ITL 第3四半期GDP・改定値=前期比0.0%(速報値-0.1% 第2四半期-0.3%)、前年比-1.8%(速報値-1.9% 第2四半期-2.2%)→ 前期比は速報値から上方修正、前年比は下方修正
0:00 GBP 11月 NIESR GDP予想=0.8%(予想 前回0.7%)→ 前回を上回る
0:00 USD 10月 卸売在庫=前月比1.4%(予想0.3% 9月0.5←0.4%)、卸売売上高=前月比1.0%(予想0.3% 9月0.8←0.6%)→ 予想と前回を大幅に上回り、第4四半期GDPの上方修正が期待され、ドル買い戻しも見られた

2013年12月10日火曜日

12月10日(火曜)アジア・欧州市場の動きと、今後の見通し

12月10日(火曜)アジア・欧州市場の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***


◎EURUSDは、最近のEUR高要因の一部には、ECBの「銀行の資産の質審査(AQR)」を来年に控え、ユーロ圏の銀行が自己資本の拡充に海外資産を国内に還流するためのEUR買いがあると言われている。欧州銀行のLTROの返済金額は膨らみ、金利は上昇し始めている。

しかし、今日は利食いDayなのか、欧州市場に入るとEURJPY+EURAUD+EURCHFは下落へ。EURUSDは1.3760台で上げ渋っているが、1.3740以下の買いは厚く結局は狭いレンジながらも底堅い。

◎USDJPYは、アジア市場ではEURJPY=142円台、GBPJPY=170円台を達成するなど、円売りが続いたが、USDJPYはオプション絡みの売りに103.30超えトライは失敗。欧州市場に入ると、欧州の年金からの円買いにUSDJPYは続落し、円クロスでの円買い戻しに、USDJPYは103.00円を割り込み、一時102.70円台まで続落。

◎AUDUSDは、アジア市場では相変わらずAUD売りが続いたが、0.9080をボトムに、最近の流れとは異なり、EURAUDは売りへと変化、クロスのAUD買いに0.9130台まで上昇した。


*** 今後の見通し ***

◎USDJPYは、上昇トレンドは変わらず。円クロスで円の買い戻しに、103.30台を再度トライ失敗。102.70円、102.51円近辺が大きなポイントで、円ショートが増えているが、実需筋の買い意欲は強くこの水準をボトムに再度上昇の可能性が高くなっている。上値は103.40円~50円の売りを消化できるかだが、円はクロスで売りが再開されれば、103.40円を超え数日間のターゲットは104.20円。

◎EURUSDは、上昇トレンド変わらず。ただし、13日の歳出削減交渉の期限と、18日のFOMC前にいつ調整が入ってもおかしくないが、予想外にポジションは軽いと思われ、大幅な押しの可能性も低く、1.38台を目指し、1.3820近辺までの上昇余地は残る。

◎AUDUSDは、ダウントレンドの変化を示すことはできないが、0.90でボトムアウトし、0.9050~0.9150、0.9100~0.9200のレンジに入っている可能性もある。


*** 発言・その他 ***

ドラギECB総裁=ユーロ圏各国に、経済改革と銀行同盟の実現を求める。ユーロ圏のインフレ期待は抑制されている。

クーレECB専務理事=インフレ見通しは目標と一致し、大幅な措置を講じる必要はない。インフレ率は徐々に上昇し、2015年には2.0%に向かい遠くない時期に達成する。インフレが目標以上になれ場利上げはためらわない。

カーニーBOE総裁=米財政政策で与野党の対立は、米経済にマイナスの影響を及ぼす。米議員は来円大きな厳しいい決断に迫れれ、短期的に非常に困難な状況が生まれることを懸念。

米議会の関係筋=議会超党派委員会は13日期限の10日に財政協議で合意する可能性がある。

中国中央経済工作会議が開幕=2014年の政策運営の基本方針を決定する。


*** 経済指標の結果 ***

8:50 JPY 10月 第3次産業活動指数=前月比-0.7%(予想 前回-0.2%)→ 3カ月ぶりに低下へ
9:01 GBP 11月 RICS住宅価格=58%(予想60 前回57)→ 予想より低いが前月を上回り11年ぶりの高水準
9:30 AUD 11月 企業信頼感指数=5(予想 前回6←5)、企業景況感指数=-3(予想 前回-4)→ 上方修正された前回より下回る
9:30 AUD 10月 住宅ローン=前月比1.0%(予想1.0% 前回3.5%)
14:30 CHN 11月 鉱工業生産=前年比10.0%(予想10.1% 前回10.3%)
14:30 CHN 11月 小売売上高=前年比13.7%(予想13.2% 前回13.3%)→ 予想を上回る
14:30 CHN 11月 固定資産投資=前年比19.9%(予想20.1% 前回20.1%)
18:30 GBP 10月 鉱工業生産=前月比0.4%(予想0.3% 9月0.9%)、前年比3.2%(予想3.2% 9月2.2%)、製造業生産=前月比0.4%(予想0.4% 9月1.2%)、前年比2.7%(予想2.9% 9月0.7←0.8%)→ 鉱工業生産の前月は予想を上回るが前月からは減速へ
18:30 GBP 10月 貿易収支=-97.32億ポンド(予想-93億ポンド 9月-100.99億ポンド←-98.16億ポンド)、輸出-0.7%(9月-1.1←-0.8%)・246.6億ポンド(9月249.74←250.99億ポンド)、輸入-1.3%(9月1.6←1.8%)・343.92億ポンド(9月350.73←349.15億ポンド)、貿易・サービス収支-261.9億ポンド(9月-264.4←326.8億ポンド)→ 予想より赤字額が拡大

12月10日(火曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し

12月10日(火曜) 昨日の海外市場の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

◎12月18日のFOMCで量的緩和の縮小を始めることができるのか? 予想は混在、複数の地区連銀総裁はその可能性を指摘。

◎週明けの為替市場は、先週金曜日の強い米雇用統計=ドル安相場のサプライズにやや疑問をもちながらも、10月の政府機関一部閉鎖で、一時的にレイオフされた反動との観測もあり、労働人口の減少による失業率の低下が要因と思われ、ドル全面的な買いにならず。

◎結果、FRBの量的緩和の縮小開始も、12月、1月とする予想はあるが、次期FRB総裁の就任後の3月との予想も引き続き多い。いずれにしても、強い米雇用統計や強い数字にもドル高へと動かない相場に対して、ドル円を除き、ドル売り流れが続き。

◎GBPUSDの買いは継続。カーニーBOE総裁は、「英国経済は回復基調にある」、「追加緩和の効果は弱い」との発言にGBP買いが継続しドル売りの流れをリード。

◎8日(日曜)に発表された中国の貿易収支を好感してAUDUSD+NZDUSDは買い先行で始まったが、中国の消費者物価指数は予想より若干ながら弱く伸び悩み一時値を下げたが、欧米の株高に結局は元の水準に値を戻す。

◎日本の経常収支が久々の赤字転落、日本の第3四半期GDP改定値は下方修正されたが、日経平均株価が先週末比+350.35+2.29%と大幅に上昇。USDJPYは103円台の大台を維持し、実需筋の買いに底堅く103.20~50円のオプション絡みの売りを消化しながら、103.30台へ上昇。


*** 今後の見通し ***

◎USDJPYは、3日の高値103.38円を直前にして伸び悩んでいるが、上昇トレンドは変わらず。102.90~103.10円をボトムにし、103.30~50円の間に控えるオプション絡みの売りを消化しながら、上値を試す動きは暫く止まず、

◎EURUSDは、1.36の攻防を打ち破り1.37台を達成し、10月後半の高値1.3825が手の届く位置にきている。1.3670~80をボトムに1.3730の利食い売りを消化し、買いの流れは変わらず。ただ、18日のFOMCを前にして一時的な利食いの売りに注意。

◎AUDUSDは、0.9110~30の売りに上げ止まるも、0.9070を底値に緩やかに切り上がっている。弱いながらも資本筋からは0.9050近辺の買い意欲が強まっており、先の高値0.9130を試す動きが続き、0.9050~0.9150のレンジから、0.9100~0.9200のレンジへ上昇する事を期待している。


*** 発言・その他 ***


ブラード・セントルイス連銀総裁=資産買い入れペースを縮小する確率が高まった。最近の強い米経済指標に次回会合で小規模な緩和縮小を行う可能性がある。小規模な縮小を開始した上で2014年上期に状況を再評価することが可能。雇用の改善ペースは鈍化する可能性がある。

フィッシャー・ダラス連銀総裁=12月のFOMCで資産買い入れペースを縮小する余地。深刻な危機以外がなければ、FRBは緩和縮小の道筋を示す必要がある。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=人口の減少や生産性の伸びが弱く足元の経済は減速し、資産買い入れを継続しても効果は期待薄。金融緩和のコストが効果より高い。2014年は2%をやや上回るペースで成長、インフレは目標値2.0%に上昇、雇用と生産性はさえない状況が続く。

FRBの米第3四半期、資産循環統計=家計純資産は77.3兆ドル(+1.9兆ドル)で、住宅価格、株式、ミューチャルファンドの価値拡大で1945年来の過去最高へ。

ゴールドマンサックスのチーフエコノミスト=12月のFOMCで量的緩和の縮小可能性は除外しない。

ヒルゼンラス氏(WSJ記者)=12月のFOMCで量的緩和の縮小可能性を示唆。

カーニーBOE総裁=英国経済は回復基調にある。追加緩和の効果は限定的で、現時点でリスクが利点上回る。インフレ率は2%に向けて上昇する見通しで、注視が必要。英住宅市場の潜在的なリスクを懸念、住宅市場の加速的な動きは避けたい。

バイトマン独連銀総裁=ECBはインフレの行き過ぎた鈍化に対処する手段があり、必要があれば行動する。

ギリシャの第3四半期GDP・改定値は、予想外の低下で統計開始の1960年以来最大のマイナス幅。

ポルトガルの第3四半期GDP・改定値=2期連続の増加に景気後退の脱出を確認。

フランス中銀=第4四半期GDPの前期比予想を0.4%→0.5%に引き上げる。

メルシュECB専務理事=ECBの量的緩和は可能だが、政治・司法・経済上で多大な問題が生じる。ECBは中銀預金金利をマイナスにすることや直接の資産購入も選択肢。LTROにはリスクと副作用がある。

ファーマシカゴ大学教授・ノーベル経済学賞受賞者=11月の米雇用統計には自信が持てない。欧米諸国で財政赤字が膨らみ、信用喪失で資金調達ができなくなり世界経済の脅威となり、2014年に世界的なリセッションのリスクがある。

米財政協議=13日の期限前に最終調整が続く。




*** 経済指標の結果 ***

12:42 CHN 11月 貿易収支=338.01億ドル(予想217億ドル 10月311.1億ドル)、輸出2022.1億ドル(10月1854.1億ドル)・12.7%(予想6.2% 10月5.6%)、輸入1684.0億ドル(10月1543億ドル)・5.3%(予想6.4% 10月7.6%)→ 貿易収支の黒字額は予想を上回るが、輸出入の伸び率は予想を下回る
8:50 JPY 10月 経常収支=-1279億円(予想1489億円 前回5873億円)→ 予想外のマイナスで1月以来となる赤字転落へ、貿易収支=100919億円(予想-10055億円 前回-8748億円)、輸出58332億円、輸入69251億円、サービス収支-3137億円、所得収支13615億円、貿易サービス収支-14055億円→ エネルギー資源の輸入が相変わらず高水準
8:50 JPY 第3四半期GDP・二次速報=前期比0.3%(予想0.4% 前回0.5%)、前年比1.1%(予想1.6% 前回1.9%)→ 予想を下回り速報値から下方修正される
10:30 CHN 11月 消費者物価=前年比3.0%(予想3.1% 前回3.2%)、生産者物価=前年比-1.4%(予想-1.5% 前回-1.5%)→ 予想をやや下回る
15:45 CHF 11月 失業率=3.2%(予想3.2% 前回3.1%)
16:00 GER 10月 経常収支=191億ユーロ(予想170億ユーロ 前回200←197億ユーロ)、貿易収支・季調済=168億ユーロ(予想185億ユーロ 9月187億ユーロ)、輸出929億ユーロ・(予想 前回927億ユーロ)・(1.6%←1.7%)、輸入761億ユーロ(予想 前回740億ユーロ)・(2.9% 前回-1.9%)→ 
17:15 CHF 10月 小売売上高=前年比1.2(予想2.1% 前回1.0%)
18:30 EUR 12月 センティックス投資家信頼感指数=8.0(予想10.4 前回9.3)→ 予想と前回を下回る
19:00 ギリシャ 第3四半期GDP・改定値=前年比-3.0%(速報値-3.0%)、
19:00 ギリシャ 11月 消費者物価指数(HICP)=前期比-2.9%(10月-1.9%)→ 予想外の低下で統計開始の1960年以来最大のマイナス幅。
20:00 GER 10月 鉱工業生産=前月比-1.2%(予想0.7% 前回-0.7%←-0.9%)、前年比1.0%(予想3.1% 前回0.6%←1.0%)→ 前月比は予想外にマイナス幅が拡大し、前年比も弱い
20:00 ポルトガル 第3四半期GDP・改定値=前期比0.2%(前回1.1%)、前年比-1.0%(前回-2.1%)→ 2期連続の増加に景気後退の脱出が確認
22:15 CAD 11月 住宅着工件数=19.22万件(前年比予想19.5万件、前回19.83万件)→ 予想と前回を下回る


2013年12月9日月曜日

12月9日(月曜)アジア・欧州市場の動きと、今後の見通し

12月9日(月曜)アジア・欧州市場の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

週明けの為替市場は、先週金曜日の強い米雇用統計=ドル安相場のサプライズにやや疑問をもちながらも、10月の政府機関一部閉鎖で、一時的にレイオフされた反動との観測もあり、労働人口の減少による失業率の低下もドルロングになりきれない理由となっている。

結果、FRBの量的緩和の縮小開始も、12月、1月とする予想はあるが、次期FRB総裁の就任後の3月との予想も引き続き多い。いずれにしても、強い米雇用統計や強い数字にもドル高へと動かない相場に対して、ドル円を除き、ドル先安感が強まっている。

8日(日曜)に発表された中国の貿易収支を好感してAUDUSD+NZDUSDは買い先行で始まったが、中国の消費者物価指数は予想より若干ながら弱く伸び悩む。

日本の経常収支が久々の赤字転落、日本の第3四半期GDP改定値は下方修正されたが、日経平均株価が先週末比+350.35+2.29%と大幅に上昇、USDJPYは103円台の大台で伸び悩んではいるが、押し目も非常に限定的。


*** 今後の見通し ***

USDJPYは、3日の高値103.38円を直前にして伸び悩んでいるが、上昇トレンドは変わらず。102.90,102.60円をボトムにし、上値を試す動きは暫く止まず。

EURUSDは、1.36の攻防を打ち破り1.37台を達成し、10月後半の高値1.3825が手の届く位置にきている。1.37台は利食いの売りが多そうで一時的に売りが強まる可能性が高い水準となっているが、1.3650をボトムにし、1.3670~80近辺では買いへ。

AUDUSDは、0.9110~30の売りに上げどまりながらも、0.9070~90のレンジで推移し底値も緩やかに切り上がっている。この水準では買いも売りも決め打ちできかねるが、0.9050近辺では買いイントが強まり、先の高値0.9130を再びトライする動きを期待している。


*** 発言・その他 ***

ギリシャの第3四半期GDP・改定値=前年比-3.0%(速報値-3.0%)、11月インフレ率=前期比-2.9%(10月-1.9%)→ 予想外の低下で統計開始の1960年以来最大のマイナス幅。

フランス中銀=第4四半期GDPの前期比予想を0.4%→0.5%に引き上げる。

メルシュECB専務理事=ECBの量的緩和は可能だが、政治・司法・経済上で多大な問題が生じる。

ファーマシカゴ大学教授・ノーベル経済学賞受賞者=11月の米雇用統計には自信が持てない。欧米諸国で財政赤字が膨らみ、信用喪失で資金調達ができなくなり世界経済の脅威となり、2014年に世界的なリセッションのリスクがある。

米財政協議=13日の期限前に最終調整が続く。


*** 経済指標の結果 ***

12:42 CHN 11月 貿易収支=338.01億ドル(予想217億ドル 10月311.1億ドル)、輸出2022.1億ドル(10月1854.1億ドル)・12.7%(予想6.2% 10月5.6%)、輸入1684.0億ドル(10月1543億ドル)・5.3%(予想6.4% 10月7.6%)→ 貿易収支の黒字額は予想を上回るが、輸出入の伸び率は予想を下回る
8:50 JPY 10月 経常収支=-1279億円(予想1489億円 前回5873億円)→ 予想外のマイナスで1月以来となる赤字転落へ、貿易収支=100919億円(予想-10055億円 前回-8748億円)、輸出58332億円、輸入69251億円、サービス収支-3137億円、所得収支13615億円、貿易サービス収支-14055億円→ エネルギー資源の輸入が相変わらず高水準
8:50 JPY 第3四半期GDP・二次速報=前期比0.3%(予想0.4% 前回0.5%)、前年比1.1%(予想1.6% 前回1.9%)→ 予想を下回り速報値から下方修正される
10:30 CHN 11月 消費者物価=前年比3.0%(予想3.1% 前回3.2%)、生産者物価=前年比-1.4%(予想-1.5% 前回-1.5%)→ 予想をやや下回る
15:45 CHF 11月 失業率=3.2%(予想3.2% 前回3.1%)
16:00 GER 10月 経常収支=191億ユーロ(予想170億ユーロ 前回200←197億ユーロ)、貿易収支・季調済=168億ユーロ(予想185億ユーロ 9月187億ユーロ)、輸出929億ユーロ・(予想 前回927億ユーロ)・(1.6%←1.7%)、輸入761億ユーロ(予想 前回740億ユーロ)・(2.9% 前回-1.9%)→ 
17:15 CHF 10月 小売売上高=前年比1.2(予想2.1% 前回1.0%)
18:30 EUR 12月 センティックス投資家信頼感指数=8.0(予想10.4 前回9.3)→ 予想と前回を下回る
19:00 GRE ギリシャ 第3四半期GDP・改定値=前年比-3.0%(速報値-3.0%)、
19:00 GRE ギリシャ 11月 消費者物価指数(HICP)=前期比-2.9%(10月-1.9%)→ 予想外の低下で統計開始の1960年以来最大のマイナス幅。
20:00 GER 10月 鉱工業生産=前月比-1.2%(予想0.7% 前回-0.7%←-0.9%)、前年比1.0%(予想3.1% 前回0.6%←1.0%)→ 前月比は予想外にマイナス幅が拡大し、前年比も弱い

2013年12月8日日曜日

今週の経済指標から(12月9日~13日)

今週の経済指標から(12月9日~13日)


***** 今週の経済指標と、今週の流れ *****


◎昨日日曜日に、中国の11月貿易収支が発表され、貿易黒字額は予想を上回ったが、輸出入の伸び率は予想を下回る結果となった。

◎話はそれるが、日米の対立による影響の因果関係はないものの、日本の内閣府は2013年下期の世界経済の報告を公表した。それによると「中国は今後10年間成長率は6%台半ばに低下と予想」、中国依存度の高いアジア諸国や資源国に、主に貿易面を通じて影響が波及する可能性があるとのこと。

もし、この見通し通りの弱い成長にでもなれが、指摘されているように、貿易相手国の通貨(AUDなど)の影響やアジア諸国の影響は大きいと危惧される。もちろん10年という長いスパンの話ではあるが。。。。。。。


◎さて、今週の経済指標の発表予定を見ると、先週とは様変わりに重要な発表は全く見られない。そうとは言っても予想外の数字ともなれば、または、ポジションの偏りによっては、なんともない数字でも相場が変動することがあるので油断大敵ではあるが、経済指標からはリラックスできる週となっている。

◎その中で、13日は米財政改革協議で歳出削減交渉の期限になる。超党派委員会の2014年度の財政運用に関する提言をまとめることができるか、経過や結果に注目しよう。その結果によっては為替相場が動くことになる。

◎それ以外でも、注目したい点はいくつかある。
①12日のNZ中銀の金融政策では、政策金利2.5%の据え置きが予想され、後の記者会見を注目したい。

②昨日の米貿易収支に続く、中国発の経済指標の発表で、9日の消費者物価指数、10日の鉱工業生産・小売売上高の予想は前回よりも低下が予想されており、AUD相場を左右する可能性が高い。

③豪州発の材料は続く。12日の豪雇用統計はもちろんのこと、マイナーではあるが10日の豪企業信頼感・企業景況感、11日のウエストパック消費者信頼感の発表は、材料難の中で材料視される可能性がある。

④極めて少ない米国発では、12日の米小売売上高、週間新規失業保険申請件数を注目したい。

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12/8(日)
12:42 CHN 11月 貿易収支=338.01億ドル(予想217億ドル 10月311.1億ドル)、輸出2022.1億ドル(10月1854.1億ドル)・12.7%(予想6.2% 10月5.6%)、輸入1684.0億ドル(10月1543億ドル)・5.3%(予想6.4% 10月7.6%)→ 貿易収支の黒字額は予想を上回るが、輸出入の伸び率は予想を下回る

12/9(月)
8:50 JPY 10月 経常収支=予想1489億円 前回5873億円、貿易収支=予想-10055億円 前回-8748億円
8:50 JPY 第3四半期GDP・二次速報=前期比予想0.4% 前回0.5%、前年比予想1.6% 前回1.9%
10:30 CHN 11月 消費者物価=前年比予想3.1% 前回3.2%、生産者物価=前年比予想-1.5% 前回-1.5%
15:45 CHF 11月 失業率=予想3.2% 前回3.1%
16:00 GER 10月 経常収支=予想170億ユーロ 前回197億ユーロ、貿易収支=予想185億ユーロ 前回204億ユーロ、輸出予想 前回1.7%、輸入予想 前回-1.9%
17:15 CHF 10月 小売売上高=前年比予想2.1% 前回1.0%
18:30 EUR 12月 センティックス投資家信頼感指数=予想10.4 前回9.3
20:00 GER 10月 鉱工業生産=前月比予想0.7% 前回-0.9%、前年比予想 前回1.0%
22:15 CAD 11月 住宅着工件数=前年比予想19.5万件、前回19.83万件
23:00 EUR ユーロ圏財務相会合


12/10(火)
8:50 JPY 10月 第3次産業活動指数=前月比予想 前回-0.2%
9:01 GBP 11月 RICS住宅価格=予想60% 前回57%
9:30 AUD 11月 企業信頼感指数=予想 前回5、企業景況感指数=予想 前回-4
9:30 AUD 10月 住宅ローン=前月比予想1.0% 前回5.2%
14:30 CHN 11月 鉱工業生産=前年比予想10.1% 前回10.3%
14:30 CHN 11月 小売売上高=前年比予想13.2% 前回13.3%
14:30 CHN 11月 固定資産投資=前年比予想20.1% 前回20.1%
18:30 GBP 10月 鉱工業生産=前月比予想0.3% 前回0.9%、前年比予想0.4% 前回1.2%、製造業生産=前月比予想 前回1.2%、前月比予想2.9% 前回0.8%
18:30 GBP 10月 貿易収支=予想-93億ポンド 前回-98.16億ポンド
21:00 EUR ドラギECB総裁講演
0:00 GBP NIESR GDP予想=予想 前回0.7%
0:00 USD 10月 卸売在庫=前月比予想0.3% 前回0.4%
4:00 USD 11月 月次財政収支=予想-1550億ドル 前回-916億ドル


12/11(水)
8:30 AUD 12月 ウエストパック消費者信頼感=前月比予想 前回1.9%
8:50 JPY 10月 機械受注=前月比予想0.4% 前回-2.1%、前年比予想15.1% 前回11.4%
16:00 GER 11月 消費者物価指数・確報値=前月比予想0.2% 前回0.2%、前年比予想1.3% 前回1.3%、EU基準前月比予想 前回0.2%、EU基準前年比予想 前回1.6%


12/12(木)
5:00 NZD NZ中銀 金融政策発表=政策金利2.50%の据え置きを予想、記者会見
9:00 NZD 12月 消費者信頼感=前月比予想 前回5.0%
9:30 AUD 11月 雇用統計: 失業率=予想5.8% 前回5.7%、新規雇用者数=予想1,000人 前回1,100人
16:45 FRN 11月 消費者物価指数=前年比予想0.7% 前回0.6%
17:30 CHF スイス中銀 金融政策発表=政策金利0.0%の据え置きを予想
18:00 EUR ECB月例報告
19:00 EUR 10月 鉱工業生産=前月比予想0.3% 前回-0.5%、前年比予想 前回1.1%
22:30 USD 11月 小売売上高=前月比予想0.5% 前回0.4%、除く自動車前月比予想0.2% 前回0.2%
22:30 USD 週間新規失業保険申請件数=予想32件 前回29.8万件
22:30 CAD 10月 新築住宅価格指数=前月比予想 前回0.0%、前年比予想 前回1.6%
22:30 USD 11月 輸入物価指数=前月比予想-0.8% 前回-0.7%、前年比予想 前回-2.0%
0:00 USD 10月 企業在庫=前月比予想0.5% 前回0.6%


12/13(金)
13:30 JPY 10月 鉱工業生産=前月比予想 前回1.3% 前年比予想 前回5.1%、設備稼働率=予想 z値買い1.2%
16:00 GER 11月 卸売物価指数=前月比予想 前回-1.0%、前年比予想 前回-2.7%
22:30 USD 11月 生産者物価指数=前月比予想0.0% 前回-0.2%、前年比予想0.8% 前回0.3%、コア前月比予想0.1% 前回0.2%、コア前年比予想1.4% 前回1.4%

米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション) 12月3日分

米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション) 12月3日分

最新のIMMポジションでは、11月22日米感謝祭も過ぎ、ある程度のポジション調整も終わり、米雇用統計を控えてポジションの積み増しが少なかった影響なのか、7通貨のネットポジションは小幅な変動で終わった。

円ショートポジションは増加し、水準は相変わらず高く、豪ドルとカナダドルのショートポジションも拡大している。

一方、ポンドのロングポジションは大幅に拡大し、ユーロはロングポジションに戻り、スイスフランとNZドルはロングを維持している。