2014年11月15日土曜日

2014年11月15日(土曜) 昨日14日の海外市場の動き

2014年11月15日(土曜) 昨日14日の海外市場の動き

ドルは買いから売りへと変化。ダウ平均は小幅下落、米金利も小幅下落、原油と金価格は大幅上昇へ。

日本の衆議院解散と消費増税の延期は、本決まりのムード満点、USDJPYは一時116.80円まで上昇するも、利食いの円買い戻しへと変化するも116円台を維持。

ユーロ圏のGDPは予想外に強く、ECBの追加緩和の思惑は払しょくできないが、目先は利食いのユーロ買い戻しに、EURUSDは1.2550近くまで上昇。CPIは確報値は速報値と変わらず。

強い米小売売上高にドル買いはピークで、ドル売りへと変化。米ミシガン大学消費者信頼感指数は、強い結果となったが、5年先期待インフレ率は、12年ぶりの低水準を記録。輸入物価指数は弱く2年ぶりの低水準5年先期待インフレ率は、12年ぶりの低水準を記録し、ドル買いも勢いは弱く、逆にドル売りが強まる。

ユーロ圏GDPの速報値は前期比0.2%、前年比0.8%と前回と予想を上回り、フランスは強く、ドイツもリセッションを回避へ。

GDP前期比では、フランスは0.3%と予想を上回り、ドイツも0.1%と前期のマイナス成長を回避しかろうじてプラスへ。スペイン、ギリシャはプラス成長となり、6年間続いてリセッションから脱却が鮮明となる。ユーロ圏でも0.2%と予想を上回り前期も0.0%→0.1%へ上方修正された。しかし、イタリアは-0.1%で前期の-0.2%よりは改善したが、引き続きリセッションを脱却できず。

ユーロ圏の消費者物価指数の確報値は、速報値と変わらず相場への影響は見られず。

米小売売上高は、前月比0.3%と前回のマイナスから改善、予想をも上回り、直後はドル買いが強まるが、この発表を契機にしてドル買いから売りへと変化。

ミシガン大学消費者信頼感指数は、予想を上回り2007年7月来の高水準ながら、5年先期待インフレ率は過去2番目の低さに、ドル買いも限定的で売りへと転じる。

輸入物価指数は-1.3%と、予想よりマイナス幅は縮小したが、約2年ぶりの低水準へ。

2014年11月14日金曜日

2014年11月14日(金曜) 今日のポイント

2014年11月14日(金曜) 今日のポイント

年内の衆議院解散の議論が活発化し、まわりでは早くも選挙に向けたビラ配りが目につきます。

総選挙=株高の発想、景気対策+日銀の追加緩和の思惑=株高の発想、そして、株高=円安の発想が支配しています。

この週末に、この動きが確定でもしたら、週明けは株高=円安を意識し、週末リスクは円売りとの発想が強まることでしょう! 

ドル円は、116円台のどこまで上昇するのか? その動きを見てみたいと思います。

対ドルで不安をを感じるならば、クロスで円売りの一案ですが、どの通貨ペアにするかは思案が必要です。

●カナダドルは、原油安の影響を強く受け、それを考慮する必要があります。

●豪ドルやNZドルは基本的にに日本からの資金が入りやすく、自国通貨安の誘導をしている国ながら、予想外に底堅いと思ってます。

●ポンドは、早期利上げ期待が剥がれ、失望感の塊に復活するにはやや時間が必要でしょう。

●ユーロは、そうです。ユーロは今日のGDPとCPI! この数字が全てで、悪ければ12月4日のECB理事会で量的緩和は始まるとの思惑に、ユーロ売りが強まることでしょう。

逆に、強ければ、じゃ様子見で、ユーロの買い戻しがさらに一段と高まることがよそうされます。ただし、基本はポジション調整以外、考えにくく、どこまで買い戻しが続くかは疑問です。

いずれにしても、早くも11月中旬です。何をするにも12月上旬ごろまでに済ませよう、そして、クリスマスをゆっくり過ごそうとする習慣は長く続いれいることは事実です。

今から、12月上旬までが次の新たなチャンス。12月下旬には次の相場が始まるのが常です。

2014年11月14日(金曜) 昨日の海外市場の動き

2014年11月14日(金曜) 昨日の海外市場の動き


ポンド安、ユーロ高、円は安値圏で張り付き、ドルインデックスは小幅下落。

米金利は低下し、米株は小幅上昇ダウ平均は17700台へ上昇後に値を下げ、原油は大幅下落、金はほぼ変わらず。

新規失業保険申請件数は29万件と予想外に増加し悪かったが、米求人労働移動調査(JOLTS)の求人件数は473.5万件と前回より低下するも、拡大傾向が続き、米月次財政収支は、オバマケアと軍事費が拡大し、-1217億ドルに拡大。

ポンドは、前日のBOEインフレレポートで、インフレは1%を下回る可能性が示され、雇用も弱く、住宅価格指数も低水準で、早期利上げ期待は失望感へと変わり、ポンド売りが続く。

ユーロは、第4四半期の専門家予測調査は弱く、弱いGDP+弱いCPI予測が強まり、ECBが量的緩和を実施する可能性が高まるが、EURUSDは、EURGBPの買いが強く逆に上昇。

円は、衆議院解散の思惑+金融緩和第2弾の思惑+消費税再増税の延期の可能性に、日本株高=円売りの流れ変わらず。

USDJPYは、レンジ取引が続き、115.30円をボトムに、115.50~80円の動きが中心。
EURUSDは、続伸。1.24台の動きながらも、1.2430をボトムに1.2500を試す動きへ。
GBPUSDは、続落。 1.5780をトップに、1.5700を割り込み続落。
EURGBPは続伸。0.7880から0.7940台へ上昇。
AUDUSDは、急落から上昇、結局は元の水準。0.8670まで急落後に、0.8760台へ上昇後に、1.8720台へ値を戻す。

2014年11月13日(木曜) 欧州市場・米国市場序盤の動き

2014年11月13日(木曜) 欧州市場・米国市場序盤の動き

米株は上昇からスタート、米金利は低下、通貨間で対ドルの動きは異なり、ポンド売りの流れは変わらず。

USDJPYは、アジア市場で日本株の上昇にも、上値は115.80台までで、116円台まで回復できず、逆に105.30円まで下落。

GBPUSDは、前日のポンド売りの起因となった、インフレの鈍化を示すBOEの四半期インフレ・レポートと、英雇用に悪化の流れは消えず。今日の朝方発表の英住宅価格は予想外に低く、ポンド売りの流れが目立った。

EURUSDは、ウクライナ情勢の悪化や、第4四半期の専門家予測調査では、原油価格下落やウクライナや中東の地政学リスクに成長とインフレを下方修正するも、1.24前半の買い底堅く、1.2430→1.2480へと値を戻す。引き続き明日のユーロ圏各国のGDPと、ユーロ圏消費者物価指数にスポットライトが当てられている。

AUDUSDは、ケント豪中銀総裁補佐の豪ドル高けん制発言に、朝方は0.8730台→0.8670台まで下落するも、底堅く。欧州市場に入ると、朝方の高値を上抜け一時0.8760台まで上昇した。

2014年11月13日木曜日

2014年11月13日(木曜) 今日の注目点


2014年11月13日(木曜) 今日の注目点

円は、引き続き、衆議院解散の有無、消費増税の行方、日本のGDP待ち。円売りポジションの巻き戻しも強まるが、クロスを含め、円安の流れは変わらず。昨日115円以下の買いの強さを確認したことで、目先は、115.00~116.50円のレンジで上下変動へ。

ユーロは、ECB経済予測専門家の4半期予測発表を注目。本番は明日14日のユーロ圏・各国の第3四半期GDP速報値やCPIで、その結果により12月4日の理事会で追加緩和の有無を占うことができ、非常に重要。それまでは、ユーロショートの利食いもあるが、上値は限定的でユーロ売り圧力が続く。テクニカルでは1.2550を超えたら要注意。


注目の経済指標・その他

14:30 中国小売売上高
16:00 独消費者物価指数・確報値
18:00 ECB月報公表・ECB経済予測専門家の4半期予測発表
22:30 米新規失業保険申請件数
22:30 新築住宅価格指数
02:45 イエレンFRB議長講演

2014年11月13日(木曜)昨日の海外市場の動き

2014年11月13日(木曜)昨日の海外市場の動き


ドルは強く、USDJPYは115円台を維持し上昇へ、EURUSDは1,25を回復できず下落、GBPUSDはドル売りをリードし1.58を割り込む。米株は小幅下落、米金利は小幅上昇。

アジア市場は、日本の政局と消費増税の思惑で、株と円が動き、市場をリード。

欧米市場は、英雇用統計と四半期インフレレポートで、ポンド売りが強まり、ドル買いをリード。外国為替相場の指標の不正操作疑惑と、ウクライナ情勢の悪化の材料にも、円買いは限定的で、USDJPYは115円台を維持、ドルは上昇。

11月17日の日本のGDP発表を待たず、早くも12月に衆議院解散の思惑が広まり、消費増税の延期、日銀の追加緩和の実施思惑へと広まるが、円の買い戻しは限定的で、円安の流れは変わらず。

ドラギECB総裁は、中期インフレ期待の悪化や、過去の措置が十分でないこが分かれば、ECBは追加的な非標準的措置を実施するとの考えを変えず、14日のGDPまで動きにくいが、ユーロ売りの流れは変わらず。

英失業率は上昇、失業者数は上昇、インフレレポートは1%以下への鈍化見通しに、利上げ予想は来年の第1四半期から10月へ延期との予想が強まり、ポンドは全面安。

外国為替相場の指標の不正操作疑惑で、米英スイスの規制当局は、シティグループ、UBS、 HSBC 、RBS 、バンカメに総額43億ドル(約5000億円)の罰金を科したと発表。

ポルトラク・ウクライナ国防相は、東部の親ロシア派が攻撃を再び開始する事態に備えて、政府軍を再配置し、NATOはロシア部隊が軍装備品しウクライナに侵入しているのを目撃という。

2014年11月12日(水曜)欧州市場と米国市場序盤

2014年11月12日(水曜)欧州市場と米国市場序盤

アジア市場は、日本の政局と消費増税の有無で、日本株が動き、円相場が動き。

欧州市場は、弱い英雇用統計と予想外に弱いCPIで、ポンドは急落し、ドル買いの流れをリード。
欧州株は大幅下落、逆に円高へと動き、クロスでの円の買い戻しが続いた。

米国市場は、NYダウが下落からスタートし、ドル円の上値は重い。


USDJPYは、アジア市場の朝方の116円を高値に、衆議院解散+消費税再増税の先延ばしへとの思惑に、日経平均株価が300円超の上昇し、円は安値圏で推移した。しかし、、116円を超えることはできず、逆に、菅官房長官がそれらを否定すると、株価はピークから値を下げ、USDJPYは他の主要国でドル売りが進む中で、115.20円を割り込み、欧州市場は115.20~40円の狭いレンジで動けず。米国市場に入ると、一時115円の大台を割り込んだ。

EURUSDは、欧州市場に入っても、1.25の大台を達成できず、欧州株安に、逆に1.2430まで下落、米国市場では、1.2450~90のレンジで上下へ。

GBPUSDは、欧州市場に入っても、英雇用統計とBOEのインフレレポートの発表を控えて動けず、1.59台前半で小動きとなった。英雇用統計の発表直前には、1.5880台へ下落、雇用統計を受け1.5940近くまで上昇。そして、BOEのインフレレポートを受け急落が始まり、1.5800まで続落となった。



2014年11月12日水曜日

2014年11月12日(水曜) 11日の海外市場の動きと、今日のポイント

2014年11月12日(水曜) 11日の海外市場の動きと、今日のポイント

円相場が争点、流れは株高=円安。米株は小幅下落。
主要通貨では、材料はドル高を示唆するも、早くも11月大手ファンド決算月を控えた、ポジション調整なのか? ドルは全面安。

ドル円は、「衆議院解散の思惑」+「消費増税の延期期待+新たな景気対策期待」=「株高」=「円売り」に、欧州市場では116.10円まで上昇。

米国市場では、「主要国ではドル売りが進み」、「ベテランズデーで債券市場が休場」の薄商いの中で、終盤では逆に「115.10円割れまで1円近く値を下げる」も、前日より高く、「ドル円」+「円クロス」=「円売りの流れは変わらず」。

NZ中銀の、NZドル安誘導変わらず。12日の早朝にNZ中銀は、NZドル高をけん制しながらも、金利は今後数年間でいずれ上昇する可能性があることを示唆。 為替相場としては矛盾を感じる(金利上昇=通貨高、しかし、通貨高を抑制)。

南ドイツ新聞は、12日発表の独経済諮問委員会の独経済成長見通しを掲載。2015年年1%、2014年は1.9%→1.2%に引き下げると掲載。

この材料では、独経済の低迷が予想されるが、逆に、ドイツ最大の労働組合、金属産業労組(IGメタル)は、来年に最大5.5%の賃上げを求めるという。低成長の中の賃金上昇、どう考えてもユーロ売りの要因に思える。しかし、相場は逆にユーロ買い戻しへ、ポジション調整(売り過ぎたユーロの買い戻し)以外に考えにくい。

USDJPYは、アジア市場の114.60円台を安値に、欧州市場の116.10円まで続伸、米国市場はドル売りへと変化し、終盤にかけては115.10円割れまで、約1円近く値を下げたが、一日を通じてはドルは上昇へ、円安傾向は変わらず。
EURUSDは、欧州市場の1.24割れを底値に、米国市場では1.2500直前まで一時上昇。
GBPUSDは、欧州市場の1.5830台を底値に、米国市場では1.59台を回復し、先週金曜日の高値を超えて1.5940台まで一時上昇。
AUDUSDも、欧州市場の0.8590台を底値に、米国市場では0.86台を回復し、先週金曜日の高値を超え0.87台まで上昇。
円クロスは、米国市場を高値に上げ止まるも、円安傾向は変わらず。

XXXX


今日のポイント


円相場は、衆議院解散の有無、消費増税の有無、追加緩和の有無、そして、日本株の動向次第、
17日のGDPの発表までは思惑が相場を動かす。

旬は円売り。連日の1円幅調整に、押し目買いが有効、今後は、114.50円~117.50円の相場を予想。

休み明けの米債券市場の動きを注目。

主要通貨のポジションはドルロングで、ドル高センチメントは続くが、早くも11月大手ファンド決算月を控え、ポジション調整の動き。

市場のドル先高センチメントは変わらず、円以外の主要通貨で、相場は一方向へと動きにくい。

注目の経済指標は、18:30英雇用統計、19:30 BOEインフレレポート公表で、英国発の材料に為替相場が動く可能性が高い。


2014年11月11日火曜日

2014年11月11日(火曜)アジア・欧州市場・米国市場序盤の動き


2014年11月11日(火曜)アジア・欧州市場・米国市場序盤の動き

ローゼングライン・ボストン連銀総裁いわく、「ドルの上昇が経済の状況を反映しているならば、金融市場は正常に機能していると思われ、現段階では特に懸念していない」。

日経平均株価は午後から大幅上昇し、円売りが加速。ドル円も115円台に入り、欧州市場では116円と新たな大台を一時達成、クロスでも円は全面安となった。

本日も、株高=円安の流れは変わらず。USDJPYは今までの高値115円台を上抜けたことで、117.50円を目指す展開へと変化と、これらかも底値を切り上げることが予想される。

為替市場の参加者の多く、誰が買ったか、誰が売ったかを判断することや、以前にそれらの情報を察知することは、極めて難しく、事実上、当事者以外は不可能と思われる。

しかし、「株高=円安」の方程式を活用するとすれば、日本の株式市場の動向を考える方が、為替相場を予測する上でより容易で重要になっている。

つまり、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)や日銀(ETF)が底値で数兆円~数十兆円単位で買うのではとの思惑が働き、衆議院解散の可能性を受けたと思われる日本株の上昇に、上昇傾向は変わっていない。あるいは上がらないにしても、底値では買いの需要が待ちかまえていることが想像できる。

「株価が下がりにくい+下がらない」との仮説に立ては、ドル円は下がらない、下がっても買いが待ちかまえているとの計算になる。

さて、為替市場で注目している目先のテーマは、二つある。

一つは、17日の日本のGDPと衆議院解散と消費税導入の有無。現状はGDPの結果待ちとなっているが、日本株の上昇に、円安センチメントが相場を支配している。

二つ目は、14日のユーロ圏GDPとCPI。この数字が弱ければ、次回12月4日のECB理事会で量的緩和の動きが強まることが予想されることで、ユーロ売りの大きな要因となっている。

現状のユーロドルは、多くの売り材用を秘めながらも予想外に底堅い。短期取引で売りから入っても1.2350をボトムになかなか下げ切らずにいる。しかし、逆に考えれば戻りも1.25台で上値は重く、じっくり戻り売りから入り、次の下げ局面を狙うことになりそうである。

2014年11月11日(火曜)10日の海外市場の動き

2014年11月11日(火曜)10日の海外市場の動き

米株も底堅く、米金利は上昇し、ドル買いが復活。

米国市場は、アジア・欧州市場の、ドル弱気な売りの流れとは異なり、米株も底堅く、米金利の上昇と共に、先週末の水準を上回るドル高へ。

特に目立った材料は見当たらないが、米労働市場情勢指数は強い反面、ユーロ圏や世界経済の弱気な材料が目立っていた。

そして、14日のユーロ圏GDPとCPIと、来週17日の日本のGDPと消費税の動向を否応なしに意識せざるを得なく、それが目先の為替相場の動きを左右することになりそうである。

スペイン・カタルーニャ自治州の独立の是非を問う非公式の住民投票の結果は予想外の圧倒的な独立支持へ。独IFO経済研究所所長は、独経済はリセッション入りの瀬戸際にあると言う。メルシェECB専務理事の弱気なユーロ圏経済の先行き見通しと量的緩和の可能性を示唆。

名門のジェローム・レビー・フォーキャスティング・センターは、来年末までに世界的なリセッションが米国をマイナス成長に陥れる確率を65%と予測。ムーディーズは、今後2年間、世界規模の経済において特に大きな改善を見込めないと言う。

ただし、この二つの予測では、米国は他国よりは良好とある。








2014年11月10日月曜日

2014年11月10日(月曜)アジア・欧州市場の動き

2014年11月10日(月曜)アジア・欧州市場の動き

USDCADやUSDCHFは上値が重くなり、USDJPYもロング維持にやや不安感が広まる。

買えていない、買えないリスクは強く残るものの、日本の政局と来週17日の日本GDPを前にして、消費増税の行方が混沌としていることへの不安心理が強まる。

週明けは、日経平均株価は100円弱下落、欧州株は上昇。明日11日は米国市場は株の取引はあるが、米債券市場は休場となり、ポジション調整の動きへ。USDJPYは一時114円を割り込みながらも、なんとか下げ止まり、ドルは小幅ながら全面安へ。

●APECで何かを期待しているのか? その可能性は低い。
●ユーロ圏のGDPとCPIを待ちたいのか? ユーロ相場に関してはその可能性は非常に高い。
●日本の政局を見極めGDPを待ちたいか? その可能性が高く、その前に利食い千人力の発想では。
●米中間選挙が終わったためなのか? 不明。
●月曜特有のブルーマンデーか? 不明。

2014年11月10日(月曜) 円とユーロ相場

2014年11月10日(月曜) 円とユーロ相場


≪円相場≫

円相場は、17日のGDPで消費増税の有無が決まることになり、その予想数字の加減で、株式相場が動き、円相場が動くことになりそうです。

市場予想は、悪すぎた前回の第2四半期は、前期比-1.8%、前期比年率-7.1%からの反動に、今回の第3四半期は、前期比年率4.08%と、大幅な上昇が紙上で予想されていますが、どうなるのでしょうか? 

いったいいくらなら、増税するのか、しないのかは分かりません、これが最も重要な問題ですが、この4.0%を基準にし、善し悪しで判断するのでしょうか?

OECDが先週発表した、2015年の日本のGDP予想は1.1%で、ユーロ圏の1.1%と同じであったことは驚きでした。 


≪ユーロ相場≫

さて、今週はユーロ相場にとって重要な発表が多くあります。
その結果で、12月4日のECB理事会で、量的緩和まで踏み込むのか? 否か? いずれにしても相場動くことは間違いありません。


13日に、独CPI、ECB経済予測専門家の4半期予測発表
14日に、ユーロ圏CPI、ユーロ圏各国の第3四半期GDDP速報値。

予想外に強ければ、EURUSDは1.26台へ上昇。
予想外に弱ければ、EURUSDは1.22台へ下落。

いずれにしても、現実的に考えれば、今週はユーロ相場がメインになりそうですね!

2014年11月9日日曜日

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(11月10日~11月14日)

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(11月10日~11月14日)


FOMCは量的緩和を終了させ、日銀は追加緩和を実施し、ドラギECB総裁の量的緩和の実施を感じさせる記者会見をし、誰が見ても「ドル高+円安+ユーロ安」ではと思える材料で、その動きに合わせたポジションを作る動きが続いていました。

市場参加者の「ドル先高+円先安感」は根強いものがありますが、日々の相場変動は拡大傾向にあり、ややもすればストップロスがつき、ポジションを維持する水準の判断が難しくなっています。

ドル円
ドル円は、安倍政権による追加増税の有無の判断を巡り、11月17日に発表される日本のGDPの数字が重要と公言されており、早くも結果待ちとでもいえなくもありません。その影響もあり、利食い先行となりポジション調整とでもいうのでしょうか、ドル円では戻り売りの動きも見えていました。

サイコロジカルには、115円は重要なポイントと思われ、これを上回ればドル強気になりやすく、逆に115円を回復できないと弱気になりやすくなっています。

消費増税の是非で、円高へ相場が逆転するには、株価が急落すること以外考えにくく、楽観的に考えれば、どちらに転んでも円売りと考えたくなりますが、まずは115円台の再復活が目標となります。今週は、日本のGDP見通しの数字の度合いで、短期的な変動は避けられません。

ドル円を買えていないリスク、クロスでも円を売れていないリスクは依然として強く強く存在しています。押し目買いの流れに変化はありません。週終値ベースで115円台を回復すると、117.50円までの上昇も考えられます。

ユーロドル
ユーロドルは、ユーロドルは続落傾向が続いていますが、悪材料が多く、1.25の上値は重くなっている中でも、急落を回避していることは、ある意味では驚きです。

先の記者会見でドラギECB総裁がECBスタッフとユーロシステムの担当委員会に、必要になった際の追加策を準備するよう指示しています。つまり、今週発表されるユーロ圏や各国の第3四半期GDPの結果や、独・ユーロ圏のCPI改定値の結果が非常に、重要となります。

もし弱ければ(もしもですよ!)直ぐにでも「GO」できるということではないでしょうか? そうなれば、次回のECB理事会となる12月4日に焦点を当て、それまで、ユーロ売りの展開が予想されます。逆に予想外に強ければ、1.26台を回復することも覚悟が必要となりそうです。


XXXXX


今週の経済指標・その他の注目点

ドル円は、日本のGDP(11月17日)を待ち、消費増税の有無に直結し予測で相場が動きやすい。
ユーロは、ユーロ圏各国のGDP(14日)と専門家の四半期経済予測(13日)の結果と、独CPI・確報値(13日)、ユーロ圏CPI・確報値(14日)を注目
ポンドは、BOEインフレレポート(12日)と雇用統計(12日)を注目
豪ドルは、中国の消費者物価(10日)を含めた重要な経済指標(13日)を注目
NZドルは、NZ中銀の金融安定化報告(12日)とウィーラーNZ中銀総裁会見(12日)を注目
ドルは、引き続き主要な米経済指標の結果が全て
11日、12日のAPEC首脳会談や、週末にはG20がオーストラリアで予定されていますが、特に材料になりにくい。



最新のIMMポジション(11月4日集計)から

最新のIMMポジション(11月4日集計)から


ドル高センチメントと、ドル買いポジションの増加傾向は変わらずで、この集計後のドル上昇を考えても、通貨ショート・ドルロングポジションが増加している可能性もあります。

円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルの計7通貨合計では、これらのネット・ショートは-340,147コントラクトで、前週の-318,790から-21,357増額し、ドル高センチメントが強まっていました。

円は、-71,651(前回-67,399)と売りが増え、円安センチメントに変化はなく、大きな調整の動きが入りながらも、ドル円は上昇を続けていますが、残念ながら115円台で越週することはできなせんでした。

ユーロは、-179,021(前回-165,707)と売りが増え、ユーロ先安センチメントに変わりはありません。ユーロドルは続落景況が続いていますが、悪材料が多く、1.25の上値は重くなっている中でも、急落を回避していることは、ある意味では驚きです。貿易輸出の黒字が成せる技なのでしょうか?

ポンドは、-7,462(前回-6,247)と売りが増え、ドル買いの中でポンドも先安センチメントが続いています。ただ、ドル換算では、合計のショートポジションの割合は、全体の2%程度に過ぎず、逆の意味では健闘している通貨なのかもしれません。

スイスフランは、-20,221(前回-20,221)と変わらず。ドルスイスでは変動していますが、ユーロスイスが固定されている状況では、あまり興味の持てる通貨ではないようです。

カナダドルは、-19,415(前回-21,405)と売りが減少し、全体としてはカナダドル安のセンチメントが続いていますが、前週に続き2週連続で、売りが減少しています。米ドル・カナダドル事態は、先週の強いカナダ雇用統計を受けたカナダドル買いに、ネットポジションでは売りがさらに減少している可能性もあります。

豪ドルは、-38,268(前回-33,851)と売りが増え、豪ドル安センチメントに変わりはありません。中国の成長鈍化予想が多く弱気なムードは続いていますが、豪ドル・米ドルが0.8500の壁を前にして下げ止まり、GPIFの資金流入の思惑も強く、AUDJPYでは話が別になる可能性も考えなければなりません。