2014年4月12日土曜日

4月12日(土曜)昨日、海外市場の動き

4月12日(土曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

4月11日の為替市場は、世界的な株価の下落が続きながらも、通貨には大きな影響は見られず、週末特有の値動きとなった。その中で目立ったのはUSDCADの1.100トライの動きと、EURUSDの1.39トライの動き。

USDCADは1.0940~50のテクニカルポイントを超え買い戻しが強まり、前日から上昇(カナダドル安)へ。EURUSDは、相変わらずユーロ高けん制発言が見られたが、ボトニー・オーストリア中銀総裁が「成長率が予想を上回りインフレが加速する可能性があり、低インフレ対策の決定は、データがそろう6月を見込む」との発言に、1.39の大台をトライするも、抜けきれず失敗。米ミシガン大学消費者物価指数が強く、米株価も下げ止まり、日経先物も下げ幅を縮小へ。

アジア市場は、豪ドル、NZドル、カナダドルの、コモディティ通貨の下落が目立った。豪ドルは、中国CPIが予想通りで前回を上回り、AUDUSDは0.9360でようやく下げ止まる。ドル円は、日本株の大幅な下落にも円買いは鈍く、101.50円を中心に101.30~70円のレンジから午後3時に101.87円まで上昇へ。ユーロドルは1.3890台を確りと維持、1.39台を狙う位置で推移。GBPUSDは1.3760台まで緩やかに下落。

欧州市場は、USDJPYは101.80円台を抜けきれず、再び101.30円台まで下落。ユーロは、序盤に一時1.39台まで上昇するも続かず、独CPIは速報値と変わらず、週末のポジション調整に1.3860台まで下落。ポンドは、序盤の1.6790を試す動きは失敗、英建設支出は弱く、ポンドクロスの売りに1.6760を割り込むと、ストップの売りに1.6720割れまで下落し、ようやく下げ止まる。豪ドルは0.9370をボトムに、0.9420台まで上昇するも続かず、0.9380まで下落。USDCADは1.0950超えのストップに1.0980台まで上昇。

米国市場に入ると、ミシガン大学消費者物価指数が強く、米株価も下げ止まり、主要国では小幅な値動きに終始。USDJPYは101.40~70円のレンジで終始。GBPUSDは1.6720を底値に下げ止まり、AUDUSDも0.9400を中心に小幅なレンジで終始。USDCADも1.0950~80のレンジで取引が続いた。

EURUSDは、クーレ・ECB専務理事の「ユーロ相場がさらに上昇すれば、ECBは緩和策を実施する必要性が高まる」との発言にも、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が「成長率が予想を上回りインフレが加速する可能性があり、低インフレ対策の決定は、データがそろう6月を見込む」との発言に、買い戻しだけが目立ち再び1.3900まで上昇。


***** 発言・その他 *****

◎周小川・中国人民銀行総裁=信用の伸びは安定しているが、企業の高水準の負債のリスクを中銀は留意。
◎フィッチ=ポルトガル格付け見通しを「ネガティブ」→「ポジティブ」に変更、格付けは「BB+」で据え置く。
◎IMF欧州局次長=ECBはデフレ回避で、バランスシートの拡大が不可欠。
◎ドラギECB総裁(10日)=低インフレの対応で量的緩和策を開始する用意があるが、現時点ではインフレ期待がECB目標に沿って抑制されている。消費者物価は2015年に徐々に上昇し、2016年末には2.0%近い水準と予想。
◎コンスタンシオECB副総裁(10日)=量的緩和策の詳細は何も決定していないが、民間部門からの資産買い入れも含まれる可能性がある。
◎クーレECB専務理事=ECBは為替を目標としていないが、政策方針に関して重要。必要があればECBは行動する準備がある。
◎クーレECB専務理事=ユーロ相場がさらに上昇すれば、ECBは緩和策を実施する必要性が高まる。
◎ノボトニー・オーストリア中銀総裁=成長率が予想を上回りインフレが加速する可能性があり、低インフレ対策の決定は、データがそろう6月を見込む。
◎ルー米財務長官=ユーロ圏の低インフレを懸念。米経済は堅調な回復を継続。
◎バイトマン独連銀総裁=非伝統的措置は銀行に限定すべき。ユーロ圏のデフレリスクは非常に低い。
◎黒田日銀総裁(G20後の記者会見)=日本経済は生産・所得・支出の前向きなメカニズムが働き、2%の物価目標への道筋順調と説明。物価目標の達成に支障きたすようなことあれば、躊躇なく必要な金融政策の調整をする用意がある。
◎G20=ウクライナの経済情勢で、経済と金融の安定化に対するリスクがないか注視。各国による政策の再調整が世界経済に及ぼす影響も注目。経済的な課題に直面している国に対し、政策上の助言と触媒的な資金提供を通して支援するために、IMFと世銀が適切な機関となっていると表明。
◎IMF=IMF出資増額で米国の承認の遅れに深く失望。世界の成長見通しは明るくなっているが、警戒を続ける姿勢も示す。為替レートの柔軟性達成に取り組む。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

8:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨公表(3月11日分)
10:30 CNY 3月 消費者物価指数=前年比2.4%(予想2.4% 前回2.0%)→ 予想通りながらも前回を上回る
10:30 CNY 3月 生産者物価指数=前年比-2.3%(予想-2.2% 前回-2.0%)→ 25か月連続の低下で予想と前回よりマイナス幅が拡大
15:00 GER 3月 消費者物価指数・確報値=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.0%(予想1.0% 前回1.0%)、EU基準前月比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比0.9%(予想0.9% 前回0.9%)→ 速報値と変わらず
17:30 GBP 2月 建設支出=前月比-2.8%(予想-1.3% 前回2.1←1.8%)、前年比2.8%(予想4.4% 前回5.7←5.4%)→ 予想外に悪化
21:30 USD 3月 生産者物価指数=前月比0.5%(予想0.1% 前回-0.1%)、前年比予想1.1%(1.1% 前回0.9%)、コア前月比0.6%(予想0.2% 前回-0.2%)、コア前年比1.4%(予想1.1% 前回1.1%)→ 予想を上回る
22:55 USD 4月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=82.6(予想81.0 前回80.0)→ 予想と前回を上回り昨年7月以来の高水準



2014年4月11日金曜日

4月11日(金曜)昨日、海外市場の動き、ドル売り継続ながら通貨間で異なる



4月11日(金曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****


前日のFOMC議事録では、利上げ開始時期の討議はなく、その反動に米金利は低下、強い米新規失業保険申請件数にも、ドル売りの流れは止まらず。ただ、通貨間で動きも異なり、USDJPYは、黒田ショックは止まず、101.50円を再び割り込み円買いが続き、EURUSDは欧州への投資が続き、1.39の大台を試す動きが続く。

一方、USDCADは1.0920台まで上昇し、カナダドル売りへと変化、AUDUSDは強い雇用統計にも緩やかな上昇にとどまり、GBPUSDとNZDUSDは前日終値から値を下げる。


アジア市場は、日本株は前日と変わらず、中国株は香港と上海間のクロスボーダー株式投資の容認に上昇。豪雇用統計が予想外に強く、豪ドルの買いの流れが続いたが、中国貿易統計で輸出と輸入の伸びが弱く伸び悩み、AUDUSDは1.9400~40のレンジで推移。ポンドは、RICS住宅価格が強く、上値を抑えていたGBPUSD1.6800を上抜け一時1.6820まで上昇するも、買いは続かず。USDJPYは101.50円を割り込めず、101.65~80円の狭いレンジで推移。EURUSDも1.3870を高値に伸び悩む。

欧州市場は、フランスの消費者物価指数は弱く、BOEは予想通り金融政策は現状維持を決定。金融危機後に初めての国債入札となったギリシャは、投資家の強い需要に好調時に終了、ユーロ圏各国の利回りは低下し、米金利の低下もありユーロ買いの動きが強まり、EURUSDとGBPUSDの上昇が再開されたが、AUDUSD0.9460高値、NZDUSD0.8740台高値に売りへと変化、USDJPYの買い戻しが強まる。

米国市場は、米新規失業保険申請件数は予想外に改善、7年ぶりお高水準で、一時ドルの買い戻しが強まり、USDJPYは一時101.90円台まで値を戻すが続かず。ロンドンフィキシングから流れが変わり、前日のFOMC議事録で、早期利上げの可能性が弱まり米金利は低下し、金利差拡大し米株も弱く、EURUSDは1.3900を試す動きが続き、USDJPYは101.30円台まで続落。逆にカナダドルは弱く、USDCADは1.0920台まで値を戻し、AUDUSDやNZDUSDも欧州市場に付けた高値を更新できず。


***** 発言・その他 *****

◎李克強・中国首相=中国の経済成長を妥当なレンジ内に維持。短期的は変動の対処で強力な刺激策は取らない。中長期的に健全な発展により重点を置く。十分な雇用が確保でき、経済成長が適切な範囲なら、成長率が7.5%から多少外れても問題ではない。 経済への下向き圧力は依然として存在する。雇用促進のため、一段と積極的な政策を講じる。
◎中国当局者=香港と上海間のクロスボーダー株式投資を容認することを発表。
◎中国国家発展改革委員会(NDRC)報告書=不動産会社の債務がシステミックリスクに繋がる可能性がある。
◎周小川・中国人民銀行総裁=預金金利の自由化と、人民元相場の自由度を高める
◎ECB月報=低インフレが過度に長期化するようなら行動を取る用意がある。
◎ギリシャ国債発行は好調時に終了=ギリシャ危機で金融支援を受けた後初めての国債入差は、投資家からの需要が強く、ユーロ圏の債券利回りは低下し、ユーロ買いの動きが強まる。
◎バイトマン独連銀総裁=ユーロ圏のデフレリスクは非常に限定的。
◎NATO事務総長=ウクライナ国境付近に4万人のロシア兵が集結。
◎IMF=景気回復が弱くインフレ率が低く、先進国に緩和策を終了しないよう警告。新興国がさらに減速する可能性を指摘。各国当局に迅速な政策実行を求める。
◎ラガルドIMF専務理事=ECBが非標準的な措置利用にコミットメントしたことを歓迎。人民元の変動幅拡大を歓迎。日本は成長戦略の明示を求める。
◎タロールFRB理事(9日)=FRB内外で多くのエコノミストが、グレートリセッション後に景気が急拡大し、ある時点で急速な金融政策の引き締めが必要と考えていたが、そのような状況にならず、インフレ加速の懸念はない。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

8:01 GBP 3月 RICS住宅価格=57%(前月比予想44% 前回47←45%)→ 予想を上回る
10:30 AUD 3月 雇用統計: 失業率=5.8%(予想6.0% 前回6.0%)、新規雇用者数=前月比18,100人(予想2,500人 前回48,200人←47,300人)→ 予想よりも、失業率は改善し、雇用者数も増加し、豪ドル買いが強まる
11:00 CNY 3月 貿易収支=77.1億ドル(予想9 億ドル 前回-229.9億ドル)、輸出=前年比-6.6%(予想4.0% 前回-18.1%)、輸入=-11.3%(前年比予想2.4% 前回10.1%)→ 貿易黒字額は予想外に増加したが、輸出と輸入が大幅に落ち込む
15:45 FRN 3月 消費者物価指数(EU基準)=前月比0.5%(予想0.6 % 前回0.6%)、前年比0.6%(予想0.8% 前回1.1%)→ 予想外に低下
20:00 GBP BOE金融政策発表=政策金利0.5%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを決定、予想通り
21:30 USD 新規失業保険申請件数=30万件(予想32.0 万件 前回33.2万件)→ 予想外に改善し、7年ぶりの低水準
21:30 USD 3月 輸入物価指数=前月比0.6%(予想0.2% 前回0.9%)、前年比-0.6%(予想-0.9% 前回-1.1%)
21:30 CAD 2月 新築住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.3%)、前年比1.5%(予想 前回1.5%)
3:00 USD 3月 月次財政収支=-369億ドル(予想-360億ドル 前回-1065億ドル)→ 3月の赤字額は14年ぶりの低水準。


***** 今日の主な経済指標・その他 *****

8:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨公表(3月11日分)
10:30 CNY 3月 消費者物価指数=前年比予想2.4% 前回2.0%
10:30 CNY 3月 生産者物価指数=前年比予想-2.2% 前回-2.0%
15:00 GER 3月 消費者物価指数・確報値=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想1.0% 前回1.0%、EU基準前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想0.9% 前回0.9%
17:30 GBP 2月 建設支出=前月比予想-1.3% 前回1.8%、前年比予想4.4% 前回5.4%
21:30 USD 3月 生産者物価指数=前月比予想0.1% 前回-0.1%、前年比予想1.1% 前回0.9%、コア前月比予想0.2% 前回-0.2%、コア前年比予想1.1% 前回1.1%
22:55 USD 4月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=予想81.0 前回80.0
OTH IMF・世界銀行総会(11日~13日)
OTH G7(非公開)





2014年4月10日木曜日

4月10日(木曜)昨日、海外市場の動き、ドル全面安、米株上昇、米金利低下



4月10日(木曜)昨日、海外市場の動き、ドル全面安、米株上昇、米金利低下


***** 昨日のポイント *****


FOMC議事録の焦点となった、利上げ開始時期の討議がなく、引締めペースの過剰反応が危惧され、3月19日のイエレンFRB議長が「量的緩和終了後6ヵ月での利上げ」とのサプライズが事実上終了。

その反動に、米株価上昇、米金利は低下、ドルは3日連続で下落へ。終値ベースで、EURUSDは3月19日以来の高値を更新、AUDUSDは昨日にレンジ上限を上抜けしてからの連騰、USDJPYは前日の101.50円台を底値に下げ止まるも、102円台を維持できず。

アジア市場と欧州市場は、動きは鈍く狭いレンジでの取引が続いた。日本株が大幅下落する中でも、実需ベースの円売りの流れが強く、102円台を回復。EURUSDは、貿易黒字が予想を下回るも、1.3780で下げ止まり、成長見通しの上方修正に1.38台を再トライするも抜けきれず。GBPUSDは、昨日の利食い売りに上値は重いく小幅下落。AUDUSDとNZDUSDは昨日の流れを受け上昇するも続かず、AUDUSD0.9380台、NZDUSD0.87台の上値が重くなる。

米国市場は、FOMC議事録の発表を控え、緩やかなポジション調整のドル買い戻しが強まるが、大きな動きは見られず。注目のFOMC議事録で、先にイエレンFRB議長が示した、量的緩和終了後6ヵ月での利上げを示す議論が焦点となったが、それもなかった。主要政策金利の予測中央値が上昇し、見通しが引き締めペースを過剰に示す恐れが指摘され、米株は上昇、米金利は低下し、ドル全面安へ。



***** 発言・その他 *****

◎モルガン・スタンレー調査=日本の投資家による豪ドル建て資産の需要が回復
◎プロボポラス・ギリシャ中銀総裁=ECB理事会は既に、低インフレの長期化リスクに対処するためあらゆる伝統的、非伝統的手段を活用することで一致している。
◎ボニチ・マルタ中銀総裁=ECBはユーロ高是正に、資産購入プログラムなどあらゆる手段を使用できる。
◎独主要経済研究所=2014年GDP見通しを1.8%→1.9%に上方修正。
◎G7=4月10日にウクライナ情勢を協議するため、ワシントンで開催。
◎エバンズ・シカゴ連銀総裁=インフレは目標を下回ると予想され、労働市場は脆弱と判断、FRBは大規模な緩和を維持すべき。
◎FOMC議事録(3月19日)=先にイエレンFRB議長が示した、量的緩和終了後6ヵ月での利上げを示す議論はない。数人は、主要政策金利の予測中央値が上昇し、見通しが引き締めペースを過剰に示す恐れを指摘。全ての委員が利上げ開始の数値基準の変更を望む。→ 米株は上昇、米金利は低下し、ドル全面安へ。
◎FOMC議事録(3月19日)=大半は、インフレ率が2.0%に上昇すると予測。失業率の緩やかな低下を予想。失業率基準の6.5%の表現を残すべきとの議論や、一部には失業率5.5%、物価上昇率2.25%の導入を要請。かなりの期間、ゼロ%近辺にとどめるとの議論の記述はない。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

9:30 AUD 4月 ウエストパック消費者信頼感指数=99.7(予想 前回99.5)→ 前回を小幅に上回る
9:30 GBP 3月 BRC店頭小売価格指数=前月比-1.7%(予想 前回-1.4%)→ マイナス幅が拡大
15:00 GER 2月 貿易収支=157億ユーロ(予想178億ユーロ 前回173←150億ユーロ)、経常収支=139億ユーロ(予想180億ユーロ 前回152←162億ユーロ)→ 予想を下回る
17:30 GBP 2月 貿易収支=-90.94億ポンド(予想-92億ポンド 前回-94.63←-97.93億ポンド)→ 赤字額は予想を若干下回る
23:00 USD 2月 卸売在庫=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.8←0.7%)、卸売売上高=前月比0.7%(予想1.0% 前回-1.8%)
3:00 USD FOMC議事録公表(3月19日分)


***** 今日の主な経済指標・その他 *****

8:01 GBP 3月 RICS住宅価格=前月比予想44% 前回45%
10:30 AUD 3月 雇用統計: 失業率=予想6.0% 前回6.0%、新規雇用者数=前月比予想2,500人 前回47,300人
未定 CNY 3月 新規融資=予想1兆元 前回6445億元
11:00 CNY 3月 貿易収支=予想9 億ドル 前回-229.9億ドル、輸出=前年比予想4.9% 前回-18.1%、輸入=前年比予想3.9% 前回10.1%
15:45 FRN 3月 消費者物価指数(EU基準)=前月比予想0.6 % 前回0.6%、前年比予想0.8% 前回1.1%
17:00 EUR ECB月次報告書
20:00 GBP BOE金融政策発表=政策金利0.5%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを予想
21:30 USD 新規失業保険申請件数=予想32.0 万件 前回32.6万件
21:30 USD 3月 輸入物価指数=前月比予想0.2% 前回0.9%、前年比予想-0.9% 前回-1.1%
21:30 CAD 2月 新築住宅価格指数=前月比予想0.1% 前回0.3%、前年比予想 前回1.5%
3:00 USD 3月 月次財政収支=予想 前回
OTH G20財務相・中銀総裁会議(10日~11日)





2014年4月9日水曜日

円相場の流れはかわったのか?

円相場の流れはかわったのか?

≪黒田日銀総裁ショック≫
黒田日銀総裁の発言は、将来の追加緩和の布石? それとも、本当に日本経済は立ち直ったのであろうか? 直前に政府筋から追加の緩和を否定する発言が多かった。

昨日の黒田日銀総裁発言「追加緩和の検討をしていない、逆方向の調整の余地もある」と、市場予想くを裏切る発言で、サプライズに、多くの市場参加者は円ショートポジションを巻き戻したことと思われる。

昨年4月に、黒田日銀総裁が決定した量的・質的金融緩和策に、円安が加速してから、1年目に当たり、4月に消費増税が始まったばかりなだけに、そのギャップはより大きなものがあった。

≪本質に大きな変化はない≫
市場のセンチメントは持ち直ししていることは、失業率の改善などの数字から理解できるが、実感として、政府やマスコミに踊らされている向きが強く、どうも100%信じきることができずにいる。

2月の日本の国際収支が黒字になったことは予想されており、サプライズではなく、貿易赤字が大幅に減る様な状況となってはいない。


≪ドル円相場の行方≫
直近は、ドル円は101.50円の重要なポイントで下げ止まり、102円台を回復し、103円のレンジ上限まで買い戻されるのか?

101.50円を割り込むと更なるストップのドル売り・円買いが待ちかまえていることは容易に推測できる。しかし、円安局面では投機筋が直ちに立ち直り円売りを仕掛けることは難しく、株安=円高のセオリーも気になるが、実需ベースの円売りが待ちかまえていることは、推測することができる。

一部過激な円高への期待感もあることも事実ながら、極端な円高を期待することは短絡的すぎるように思えてならない。

短期のドル円チャートは、売りに傾き、テクニカルでは下値を試す動きが続くことも予想できるが、200日移動平均線の101.18円が維持され、ドル売り・円買いが失敗すると、元の101円~104円のレンジに逆戻りするリスクも相当高そうに思えてならない。

IMF世界経済見通しは、今年、来年の世界経済を米国がリード。ただし、成長率NO.1は英国。

IMF世界経済見通しは、今年、来年の世界経済を米国がリード。ただし、成長率NO.1は英国。



4月9日(水曜)昨日、海外市場の動き、黒田日銀総裁のサプライズによる円買いが、主要通貨でドル売りを誘発

4月9日(水曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

黒田日銀総裁のサプライズによる円買いが、主要通貨でドル売りを誘発し、英鉱工業生産指数+強いNIESRGDP予測+IMF英経済成長見通しの通し引き上げに、ポンド先高期待がドル売りをリード。IMFが米経済は今年と来年の成長を主導どの発表にも、ドル売りの流れは変わらず。

EURUSDは仏中銀総裁のユーロ高けん制発言にもかかわらず、1.37~1.38のレンジ上限まで値を戻し、AUDUSDは3月28日以降上値を抑えていた0.93台をついに突破。弱いカナダ住宅関連の経済指標にカナダドル買いが弱まるが、それでもUSDCADは1.0920を割り込み下落。


アジア市場は、日経平均株価は続落、日本2月の経常収支は予想通りながら黒字へ、貿易赤字額も大幅に減少し、USDJPY103.00割れのストップに円買いが強まる。日銀は金融政策の据え置きを予想通り決定したが、黒田日銀総裁が記者会見で「2.0%の物価目標の達成を確認している、現在、追加緩和の検討をしていない、逆方向の調整の余地もある」→ 物価が想定以上に上振れる場合は、引き締め方向の政策変更もあり得ることを示唆。追加緩和の期待が裏切られ、サプライズの発言に円買いが強まり、これが引き金となりドル全面安へと発展。

欧州市場は、アジア市場から続く円高がリードするドル売りの流れが続き、予想を上回る英鉱工業生産指数に、ポンド買いが加速し、それが、ドル売りを引っ張る動きに連鎖し、ドルは全面安。

米国市場に入ると、ドル売りの流れは弱まり、米株は上昇するも、ドル安値圏で推移。カナダの弱い住宅着工と住宅着工許可件数にUSDCADの下落が止まり、ポンドは強い英NIESR GDP予測や、IMF経済見通しにGBPUSDは1.6750台へ上昇。円は、アジア市場のサプライズの影響が続き101.50台まで下落、EURUSDは1.3800台まで上昇、AUDUSDは0.9360台まで上昇。



***** 発言・その他 *****

◎マルタ中銀の年次報告=ユーロ圏にデフレの兆候はない。
◎独連銀=IMF春季会合やG20では、長引くユーロ圏の低インフレや、それによる世界経済へのリスクが主要課題。
◎バイトマン独連銀総裁=低インフレ圧力で、金融政策の緩和バイアスは適切。デフレスパイラルのリスクは低いが、物価圧力を注視。必要に応じて行動する用意はあるが、リスクも伴う。
◎ノワイエ仏中銀総裁=ユーロは強すぎるが、金融政策が要因ではなく、投資家のユーロ圏回帰による。
◎財務省=3月に非居住者は、日本株-1.2337兆円、中期債-0.35216兆円、短期債-2.8375兆円、3種類の合計売り越しは-4.4228兆円。
◎財務省=月に本邦投資家は、外国株-2644億円、外国債券-1.7489兆円、短期債-504億円の売り越しで、3資産合計で-2.0637兆円。
◎日銀金融政策決定会合=マネタリーベースが年約60兆~70兆円にペースで増えるよう金融市場調節を行う方針を据え置く。置声明で景気は、消費税率引き上げの影響による振れを伴いつつも、基調的には緩やかな回復を続けている。先行きは、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響を受けつつも、基調的には緩やかな回復を続けていくと、前月の判断を据え置く。
◎黒田日銀総裁=「2.0%の物価目標の達成を確認している、現在、追加緩和の検討をしていない、逆方向の調整の余地もある」→ 物価が想定以上に上振れる場合は、引き締め方向の政策変更もあり得ることを示唆、円高が加速。
◎黒田日銀総裁=雇用は想定以上に改善、完全雇用に近づいているか、ほぼ等しい。賃金もこれまでのところそれなりにベア含め上昇している。物価目標の達成に今まで通り確信を持っている。消費増税で振れ伴いつつ基調的には緩やかな回復続けている。
◎黒田日銀総裁=物価安定目標への道筋たどり追加緩和は検討していない。デフレ状況には糸の政府見解は正しい。
◎IMF世界経済見通し=米経済が今年と来年の成長を主導、英国とドイツも堅調。2014年の成長予想 : 世界経済見通し=3.7%→3.6%に引き下げる。英国=2.4%→2.9%、日本=1.7%→1.4%、ドイツ=1.6%→1.7%、ユーロ圏=1.0%→1.2%、米国=2.8%と中国=7.5%は据え置く。
◎コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁=現在1.0%のインフレ率は低すぎ、目標の2.0%に達するには4年かかる。失業率は健全の状況から程遠く、長期的に5.0%をやや上回るまで低下すべき。高失業率を要因することで多くのリソースが失われている。
◎コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁=超過準備金利を引き下げるなど、インフレや雇用を正常な水準に戻す決意をすべき。
◎プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=利上げ開始は、雇用やインフレデータ次第。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

8:50 JPY 2月 国際収支: 経常収支・速報=6127億円(予想6215億円 前回-1兆5890億円)、貿易収支=-5334億円(予想-5936億円、前回-2兆3454億円)→ 経常収支は5カ月ぶりに黒字で、昨年4月からの年度でも6735億円の黒字を確保。
7:00 NZD 第1四半期 NZIER企業景況感=52(予想 前回52)
10:30 AUD 3月 NAB企業景況感指数=1(予想 前回0)、企業信頼感指数=4(予想 前回7)
未定 JPY 日銀金融政策決定会合=政策金利0.1%を据え置き、政策方針の現状維持を全員一致で決定。
14:45 CHF 3月 失業率=3.2%(予想3.2% 前回3.2%)
16:15 CHF 2月 小売売上高=前年比1.0%(予想0.9% 前回-0.1←0.3%)
17:30 GBP 2月 鉱工業生産指数=前月比0.9%(予想0.3% 前回0.0←0.1%)、前年比2.7%(予想2.2% 前回2.8←2.9%)、製造業生産高=前月比1.0%(予想0.3% 前回0.3←0.4%)、前年比3.8%(予想3.1% 前回3.2←3.3%)→ 予想外に強くポンド買いが強まる
21:15 CAD 3月 住宅着工件数=前月比15.68万件(予想19.2万件  前回19.06←19.21万件)→ 予想を下回り一時カナダドル売りが強まる。
21:30 CAD 2月 住宅建設許可件数=前月比-11.6%(予想-2.7% 前回8.1←8.5%)→ 予想を下回り一時カナダドル売りが強まる。
23:00 GBP 3月(1~3月) NIESR GDP予測=0.9%(予想 前回0.8%)→ 前回を上回り英国経済の成長は強い。


***** 今日の主な経済指標・その他 *****

9:30 AUD 4月 ウエストパック消費者信頼感指数=予想 前回-0.7%
15:00 GER 2月 貿易収支=予想175億ユーロ 前回150億ユーロ、経常収支=予想180億ユーロ 前回162億ユーロ
17:30 GBP 2月 貿易収支=予想-92億ポンド 前回-97.93億ポンド
23:00 USD 2月 卸売在庫=前月比予想0.5% 前回0.7%、卸売売上高=前月比予想1.0% 前回-1.8%
3:00 USD FOMC議事録公表(3月19日分)





2014年4月8日火曜日

久々のドル全面安。その理由は?

久々のドル全面安。その理由は?

円売り一辺倒の海外勢や円安論者にとっては、今日の黒田日銀総裁の記者会見は、サプライズ。

特に「2.0%の物価目標の達成を確認している、現在、追加緩和の検討をしていない、逆方向の調整の余地もある」などや、「雇用は想定以上に改善、完全雇用に近づいているか、ほぼ等しい」との発言、物価が想定以上に上振れる場合は、引き締め方向の政策変更もあり得ることを示唆している。

世界的な株安もあったが、この発言で、各テクニカルポイントをブレークし円高に動いたが、クロスで見ると、ドル全面安の動きのためか、クロスでの円高は非常に限定的で、それもEURJPYはCHFJPYに限定されている。

やや驚きなのは、ドルがなぜ全面安になったのか? ドルロングポジションが多かったこともあるのかもしれないが、GBPUSD、AUDUSD、NZDUSD、USDCADでのドル売りの流れは強い。

EURUSDも4月3日のドラギECB総裁が「ユーロ圏のデフレリスクに対処するため、追加緩和の可能性を示唆」したことで、一時1.37割れまで下落していたが、直近のレンジ上限1.3820を試す勢いになっている。

4月8日(火曜) アジア・欧州市場の動き、円高+ポンド高+ドル全面安。

4月8日(火曜) アジア・欧州市場の動き、円高+ポンド高+ドル全面安。


****** ポイント ******

アジア市場は、日経平均株価は続落、日本2月の経常収支は予想通りながら黒字へ、貿易赤字額も大幅に減少し、USDJPY103.00割れのストップに円買いが強まる。

日銀は金融政策の据え置きを予想通り決定したが、黒田日銀総裁が記者会見で「2.0%の物価目標の達成を確認している、現在、追加緩和の検討をしていない、逆方向の調整の余地もある」→ 物価が想定以上に上振れる場合は、引き締め方向の政策変更もあり得ることを示唆。

追加緩和の期待が裏切られ、サプライズの発言に円買いが強まり、これが引き金となりドル全面安へと発展。

欧州市場は、アジア市場から続く円高がリードするドル売りの流れが続き、予想を上回る英鉱工業生産指数に、ポンド買いが加速し、それが、ドル売りを引っ張る動きに連鎖し、ドルは全面安。


****** 今までの発言・その他 ****** 

◎マルタ中銀の年次報告=ユーロ圏にデフレの兆候はない。
◎財務省=3月に非居住者は、日本株-1.2337兆円、中期債-0.35216兆円、短期債-2.8375兆円、3種類の合計売り越しは-4.4228兆円。
◎財務省=月に本邦投資家は、外国株-2644億円、外国債券-1.7489兆円、短期債-504億円の売り越しで、3資産合計で-2.0637兆円。
◎日銀金融政策決定会合=マネタリーベースが年約60兆~70兆円にペースで増えるよう金融市場調節を行う方針を据えおく。置声明で景気は、消費税率引き上げの影響による振れを伴いつつも、基調的には緩やかな回復を続けている。先行きは、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響を受けつつも、基調的には緩やかな回復を続けていくと、前月の判断を据え置く。
◎黒田日銀総裁=「2.0%の物価目標の達成を確認している、現在、追加緩和の検討をしていない、逆方向の調整の余地もある」→ 物価が想定以上に上振れる場合は、引き締め方向の政策変更もあり得ることを示唆、円高が加速。
◎黒田日銀総裁=雇用は想定以上に改善。完全雇用に近づいているか、ほぼ等しい。賃金もこれまでのところそれなりにベア含め上昇している。物価目標の達成に今まで通り確信を持っている。消費増税で振れ伴いつつ基調的には緩やかな回復続けている。
◎黒田日銀総裁=物価安定目標への道筋たどり追加緩和は検討していない。デフレ状況には糸の政府見解は正しい。


****** 今までのイベントと経済指標の結果 ****** 

8:50 JPY 2月 国際収支: 経常収支・速報=6127億円(予想6215億円 前回-1兆5890億円)、貿易収支=-5334億円(予想-5936億円、前回-2兆3454億円)→ 経常収支は5カ月ぶりに黒字で、昨年4月からの年度でも6735億円の黒字を確保。
7:00 NZD 第1四半期 NZIER企業景況感=52(予想 前回52)
10:30 AUD 3月 NAB企業景況感指数=1(予想 前回0)、企業信頼感指数=4(予想 前回7)
未定 JPY 日銀金融政策決定会合=政策金利0.1%を据え置き、政策方針の現状維持を全員一致で決定。
14:45 CHF 3月 失業率=3.2%(予想3.2% 前回3.2%)
16:15 CHF 2月 小売売上高=前年比1.0%(予想0.9% 前回-0.1←0.3%)
17:30 GBP 2月 鉱工業生産指数=前月比0.9%(予想0.3% 前回0.0←0.1%)、前年比2.7%(予想2.2% 前回2.8←2.9%)、製造業生産高=前月比1.0%(予想0.3% 前回0.3←0.4%)、前年比3.8%(予想3.1% 前回3.2←3.3%)→ 予想外に強くポンド買いが強まる



****** 今後のイベントと経済指標の予定 ******


21:15 CAD 3月 住宅着工件数=前月比予想19.2万件  前回19.21万件
21:30 CAD 2月 住宅建設許可件数=前月比予想-2.0% 前回8.5%
23:00 GBP 3月 NIESR GDP予測=予想 前回0.8%

4月8日(火曜)昨日、海外市場の動き

4月8日(火曜)昨日、海外市場の動き、世界的な株安と、小動きながら主要通貨高


***** 昨日のポイント *****

週明けの為替相場は、世界的に株価が低迷する中で、積極的な動きも見られず、全体的に小幅な値動きとなった。特に目立ったのは複数のECB当局者から「早急な追加緩和策を否定」する発言が相次ぎ、ユーロ買いが強まった。円は株安にもかかわらず103円台を維持、今日8日の黒田日銀総裁の記者会見を注視する動きとなった。GBPUSDは上昇し1.66台を回復したが、AUSDUSDは売り圧力が続き、NZDUSDとUSDCADは大きな変化は見られず。

アジア市場は、週明け特に重要な発表や発言もなく、為替市場は全般に小動きで動員の乏しい展開が続いたが、日経平均株価が大幅下落したことで、円買いが強まり、一時103円を試す動きが続いた。

欧州市場は、強いユーロ圏センティックス投資家センチメント、強い独鉱工業生産や、メルシュECB専務理事「差しい迫ったデフレのリスクは見られず、量的緩和は理論上の概念で、実施までには長い道のり」、バイトマン独連銀総裁「金融政策でECBに過度な負担をかけるべきではない」、ノボトニー・オーストリア中銀総裁低インフレの措置を直ちに講じる必要はない」、コンスタンシオECB副総裁「異例の政策措置実施は、容易に決定されるべきではない」との発言に、ユーロ買いの流れが強まるが、AUD・NZDは弱く全体的に動きは鈍い。

米国市場に入っても、EURUSDの買いが続き1.3740の高値圏で推移。GBPUSDは1.6620台まで上昇、AUDUSDは0.9250台まで下落、USDJPYは103.00~103.25円の狭いレンジで推移。主要国通貨でドル売りの流れが続いた。



***** 発言・その他 *****

◎カナダ中銀の第1四半期企業景況感調査=カナダドル安と米経済の改善で企業センチメントは良好。
◎バイトマン独連銀総裁=新設の単一監督メカニズム(SSM)」は将来的に分離独立させるべき。金融政策ではECBに過度な負担をかけるべきではない。 負担が大きすぎる金融政策は独連銀が嫌うこと。
◎バイトマン独連銀総裁=債券買い入れ枠(OMT)は財政ファイナンスに当たり反対姿勢に変化ない。インフレ率がECB目標を著しく下回れば、あらゆる手段の検討が必要。低インフレが長引き、物価安定とみなす水準から、上振れでなく下振れているかを議論する状況について話し合っている。
◎メルシュECB専務理事=対応する用意はあるが差し迫ったデフレのリスクは見られない。量的緩和は理論上の概念で、実施までには長い道のり。
◎ノボトニー・オーストリア中銀総裁=利下げの可能性は排除しないが、低インフレの措置を直ちに講じる必要はない。非標準的措置では資産担保証券(ABS)市場の強化が望ましい。
◎コンスタンシオ・ECB副総裁=異例の政策措置実施は、容易に決定されるべきではない。追加緩和には中期インフレ見通しの変化を見極める必要がある。
◎コンスタンシオ・ECB副総裁=量的緩和を決定していない。ユーロ圏の不均衡は著しく改善。責務の範囲内で非標準的な手段も利用すること全会一致でコミットメント。
◎ブラード・セントルイス連銀総裁=インフレは9カ月間ボトムアウトの兆候があり、2.0%のインフレ目標に上昇へ。新興国が懸念し、世界各国の中銀による政策協調が必要との意見は、強調による恩恵が少ない。2014年のGDP3.0%を予想。量的緩和の縮小ペースの変更は非常に注意すべき。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

CNY 上海市場は清明節で休場
15:00 GER 2月 鉱工業生産指数=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.7←0.8%)、前年比4.8%(予想4.7% 前回4.9←5.0%)
16:15 CHF 3月 消費者物価指数=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比0.0%(予想-0.2% 前回-0.1%)
16:30 EUR 4月 センティックス投資家信頼感指数=14.1(予想14.2 前回13.9%)→ 予想・前回とほぼ変わらず
4:00 USD 消費者信用残高=165億ドル(予想140億ドル 前回137.97←136.98億ドル)→ 予想を上回り、30か月連続でプラス圏を維持。
23:30 CAD カナダ中銀企業景況感調査=売上高見通し27(前回29)、設備投資21(前回19)、雇用46(前回42)→ カナダドル安と米経済の改善高値を維持。


***** 今日の主な経済指標・その他 *****

8:50 JPY 2月 国際収支: 経常収支=予想-6181億円 前回-1兆5890億円、貿易収支=予想-5936億円、前回-2兆3454億円。
7:00 NZD 第1四半期 NZIER企業景況感=予想 前回52%
10:30 AUD 3月 NAB企業景況感指数=予想 前回0、企業信頼感指数=予想 前回7
未定 JPY 日銀金融政策決定会合=政策金利0.1%の据え置きを予想
14:45 CHF 3月 失業率=予想3.2% 前回3.2%
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見
16:15 CHF 2月 小売売上高=前年比予想0.9% 前回0.3%
17:30 GBP 2月 鉱工業生産指数=前月比予想0.3% 前回0.1%、前年比予想2.2% 前回2.9%、製造業生産高=前月比予想0.3% 前回0.4%、前年比予想3.1% 前回3.3%
21:15 CAD 3月 住宅着工件数=前月比予想19.2万件  前回19.21万件
21:30 CAD 2月 住宅建設許可件数=前月比予想-2.0% 前回8.5%
23:00 GBP 3月 NIESR GDP予測=予想 前回0.8%






2014年4月6日日曜日

今週の主な経済指標と、為替相場見通し(4月7日~4月11日)

今週の主な経済指標と、為替相場見通し(4月7日~4月11日)


今週の注目点
1.ECBの追加緩和の可能性を確認
2.中国の経済成長とインフレを確認
3.米国の緩和縮小とその程度を確認
4.日銀の追加緩和の可能性を確認
5.豪雇用情勢を確認
6.BOEの金融政策継続を確認


1.ECBの追加緩和の可能性を確認≪4月10日(木)のECB月次報告書、4月11日(金)の独消費者物価指数・確報値≫
4月3日にドラギECB総裁は、ECB理事会後の記者会見で「景気低迷の長期化と、デフレリスクを懸念」し、量的緩和など追加緩和の可能性と、ユーロ相場の重要性を示唆しました。今週は指標の発表は少ないのでが、景気とインフレに関しての経済指標にユーロ相場は過敏に反応することが予想できます。


2.中国の経済成長とインフレを確認≪4月10日(木)の貿易収支、新規融資、4月11日(金)の消費者物価指数、生産者物価指数≫
今週は中国発の重要な経済指標の発表が控えています。中国政府は新たな景気刺激策を発表、市場参加者が危惧している中国経済成長の長期低迷が本当に始まるのか? それとも高成長で安定するのか? インフレが弱まってくるのか? 豪ドル相場への影響が大きくなります。


3.米国の緩和縮小とその程度を確認≪4月9日(水)FOMC議事録≫
イエレンFRB議長は3月31日に「緩和策は当面必要で、緩和縮小はこの取り組みを減らすものではない」と、ややハト派の発言に変化していますが、連銀総裁や理事の多くは、緩和縮小の継続を支持し、早ければ年内に縮小を終了し、来年の利上げ予想も見られます。3月19日のFOMCでイエレンFRB議長が、早期利上げ観測を示していました、議事録の内容が注目され、新たな相場変動の火種となりそうです。


4.日銀の追加緩和の可能性を確認≪4月8日(火)経常収支・貿易収支。日銀金融政策決定会合・黒田日銀総裁の記者会見≫
海外投機筋の円売り着眼点は、「日銀の追加緩和」と「GPIFや機関投資家の海外資産の買い」で、GPIFの外ものへの投資の可能性は高く、円安傾向を続けたい安倍政権の方針ともマッチし、緩やかな円安傾向が続きそうです。問題はその速度だけでは? 

日銀の追加緩和は、消費増税の影響が表れるまで当面ありそうもないと思いながらも、それが材料にされれば円安方向へ動くこともまた事実で、今回は105円超えをターゲットにしているようも思えます。しかし、過去何度も大幅な円安期待を裏切られ、最近の円売り戦略の傾向は「夢を追うより、現実の利益」に徹しているようで、早めの円ショートポジションの利食い+押し目で円ショート再開が主流で、USDJPYは押し目買い!


5.豪雇用情勢を確認≪4月10日(木)雇用統計≫
スティーブンス豪中銀総裁は「豪ドルが1年前の高値圏から下落したことがバランスの取れた経済成長を後押しするが、ここ数カ月間の上昇で以前より効果は薄れるだろう」と発言。4月3日には「豪失業率は上昇するが、歴史的には低水準」と付け加えています。それらを考えれば、「雇用統計の悪化は想定内で、豪ドル高の水準だけが問題」と考えられます。今回の豪雇用統計も前回より悪化が予想され、それなりにインパクトはありますが、極端な豪ドル売りの可能性は低いと考えます。今年2月まで続いた、直接的な豪ドル高けん制が突然現れるまでAUDUSDの緩やかな上昇が続きそうです。


6.BOEの金融政策継続を確認≪4月9日(水)貿易収支、4月10日(木)BOE金融政策委員会≫
カーニーBOE総裁は4月2日に「来春の総選挙前の利上げは排除せず」と発言、前回の議事録では「市場は将来の金利上昇の影響お軽視している」と警告。3月27日の金融監督委員会・FPCの四半期会合レポートでは、「住宅バブルが既に一部に起きているとの指摘もあり、市場を注視」とあり、先に、ウィールBOE政策委員は「賃金の伸びが回復し、景気が回復すれば、政策金利を0.5%に据え置くことはできない」と発言。いずれにしても、今回のBOEのMPCでサプライズは期待できそうにありませんが、将来の利上げの可能性だけは強く残ります。



4月7日(月)上海市場は清明節で休場
15:00 GER 2月 鉱工業生産指数=前月比予想0.3% 前回0.8%、前年比予想4.7% 前回5.0%
16:15 CHF 3月 消費者物価指数=前月比予想0.2% 前回0.1%、前年比予想-0.2% 前回-0.1%
16:30 EUR 4月 センティックス投資家信頼感指数=予想13.6 前回13.9%
22:00 EUR ECB年次報告書の公表
4:00 USD 消費者信用残高=予想141.5億ドル 前回136.98億ドル


4月8日(火)
8:50 JPY 2月 国際収支: 経常収支=予想6,260億円 前回-1兆5890億円、貿易収支=予想-6085億円、前回-2兆3454億円。
7:00 NZD 第1四半期 NZIER企業景況感=予想 前回52%
10:30 AUD 3月 NAB企業景況感指数=予想 前回0、企業信頼感指数=予想 前回7
未定 JPY 日銀金融政策決定会合=政策金利0.1%の据え置きを予想
14:45 CHF 3月 失業率=予想3.2% 前回3.2%
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見
16:15 CHF 2月 小売売上高=前年比予想0.9% 前回0.3%
17:30 GBP 2月 鉱工業生産指数=前月比予想0.3% 前回0.1%、前年比予想2.2% 前回2.9%、製造業生産高=前月比予想0.2% 前回0.4%、前年比予想3.1% 前回3.3%
21:15 CAD 3月 住宅着工件数=前月比予想18.8万件  前回19.21万件
21:30 CAD 2月 住宅建設許可件数=前月比予想2.0% 前回8.5%
23:00 GBP 3月 NIESR GDP予測=予想 前回0.8%

4月9日(水)
9:30 AUD 4月 ウエストパック消費者信頼感指数=予想 前回-0.7%
15:00 GER 2月 貿易収支=予想174億ユーロ 前回150億ユーロ、経常収支=予想180億ユーロ 前回162億ユーロ
17:30 GBP 2月 貿易収支=予想-92億ポンド 前回-97.935億ポンド
23:00 USD 2月 卸売在庫=前月比予想0.5% 前回0.7%、卸売売上高=前月比予想1.0% 前回-1.8%
3:00 USD FOMC議事録公表(3月19日分)


4月10日(木)
8:01 GBP 3月 RICS住宅価格=前月比予想4.3% 前回4.5%
10:30 AUD 3月 雇用統計: 失業率=予想6.1% 前回6.0%、新規雇用者数=前月比予想5,000人 前回47,300人
未定 CNY 3月 新規融資=予想1兆元 前回6445億元
11:00 CNY 3月 貿易収支=予想-37億ドル 前回-229.9億ドル、輸出=前年比予想5.0% 前回-18.1%、輸入=前年比予想4.0% 前回10.1%
15:45 FRN 3月 消費者物価指数(EU基準)=前月比予想0.5% 前回0.6%、前年比予想0.8% 前回1.1%
17:00 EUR ECB月次報告書
20:00 GBP BOE金融政策発表=政策金利0.5%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを予想
21:30 USD 新規失業保険申請件数=予想 前回32.6万件
21:30 USD 3月 輸入物価指数=前月比予想0.2% 前回0.9%、前年比予想 前回-1.1%
21:30 CAD 2月 新築住宅価格指数=前月比予想 前回0.3%、前年比予想 前回1.5%
3:00 USD 3月 月次財政収支=予想-885億ドル 前回-193.5億ドル
OTH G20財務相・中銀総裁会議(10日~11日)


4月11日(金)
8:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨公表(3月11日分)
10:30 CNY 3月 消費者物価指数=前年比予想-2.2% 前回-2.0%
10:30 CNY 3月 生産者物価指数=前年比予想2.5% 前回2.0%
15:00 GER 3月 消費者物価指数・確報値=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想1.0% 前回1.0%、EU基準前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想0.9% 前回0.9%
17:30 GBP 2月 建設支出=前月比予想 前回1.8%、前年比予想 前回5.4%
21:30 USD 3月 生産者物価指数=前月比予想0.1% 前回-0.1%、前年比予想 前回0.9%、コア前月比予想0.2% 前回-0.2%、コア前年比予想 前回1.1%
22:55 USD 4月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=予想81.0 前回80.0
OTH IMF・世界銀行総会(11日~13日)
OTH G7(非公開)