2014年12月13日土曜日

2014年12月13日(土) 最新のIMMポジション(12月9日集計)から

2014年12月13日(土) 最新のIMMポジション(12月9日集計)から

先週は、原油価格の下落、株価の下落、ドルの下落、米金利の低下と、激しい動きとなりました。

12月9日のIMMデータでは、円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルの計7通貨合計で、ネットショートは-348,417コントラクト(約42.37億ドル)と前週からショートは37,137減少しています。

週末までのドル下落を考えれば、ショートポジションはさらに減少していると思われ、ドル先高感は強いものの、ロスカットやドルロングポジションの巻き戻しが大きくなっています。

円は、-104,136と前週から売りが7,024減少しています。先週に入り値動きは荒く117円台を何度もつけるなど、投機的な円ショートの巻き戻しと、実需筋の買いが交錯する展開となりました。そのため、投機的な円ショートポジションはより減少していると思われます。

ユーロは、-136,912と前週から売りが22,367減少しています。ユーロ先安観は強く、経済指標も決して強くはありませんが、貿易黒字の影響なのでしょうか、実需の買いに下げ止まっています。投機筋の売りも、調整が続き、1.2500を超えないものの、約10日ぶりの高値水準に戻っています。

ポンドは、-23,602と前週から売りが7,412減少、10週間ぶりの減少です。先週も1.55ミドル~1.57ミドルのレンジを抜け出せず、終値ベースも1.57台と大きな変化は見られません。

カナダドルは、-14,362と前週から4,027売りが減少しています。週を通じて原油価格は大幅に下落しており、USDCADも1.1550を上回り、カナダドル売りが大幅に増加していると思われます。

豪ドルは、-45,013と前週から売りが-3,903増加しています。原油価格の下落や、原材料価格の低下、中国経済の鈍化の影響、さらには、相変わらず続く中銀の豪ドル安誘導に、豪ドル売りが拡大しています。

NZドルは、-2,295と前週から売りが-615増加しています。しかし、9日にNZ買いが強まり増加幅は少なく、NZ中銀は11日の理事会で、政策金利を据え置きながらも、金利の穏やかな上昇を予想ていたことで、NZドル買いが続いています。






来週の為替相場を考える

来週の為替相場を考える

原油価格の下落は止まらず。欧米当局者は「いずれ上昇するので、心配ない」、「かつてロシア危機やアジア危機を引き起こした状況とは違う」とは言うものの、はやり気になります。

過去、通貨危機が発生した際には、「ドル買い+円買い」が発生した記憶は忘れられず、どうしても気になります。一部では、「円相場反転へ」と、USDJPY相場の下落を予測する記事も見受けられる昨今。(本当なんでしょうか?)

確かに、日本の貿易赤字は解消に向かう可能性は高いのでしょう! 黒田日銀が求める「2%のインフレ目標」をギブアップするのでしょうか? それとも、砲弾の威力が薄らいでいる中、バズーカ第3弾を発射させるのでしょうか?

USDJPYのDailyチャートは既に売り変化を示し続け、Weeklyチャートは、先週の大陽線を簡単包、大陰線で終わりそうです。ストキャスティクスもハイバンドで売り変化、それも強い売り変化を示そうとしています。

そういう状態では、市場センチメントがブル・ベアが交錯することは、いたしかたないと思う以外ありません。ただ、忘れていけないのは、「円ショートポジション=大きい」ながら、「円安要因=消えず+拡大」しているこの事実です。

つまり、「円買いは一時的的」で、それが「大きな大転換に至らず」と言うことです。

目先は、来週の週足相場の終値が重要になってきます。「再び上昇か・下落」かを判断することになりそうです。つまり、「陽線・陰線」、どちらで引けるのかが鍵。

2014年12月13日(土曜)昨日12日、海外市場の動き

2014年12月13日(土曜)昨日12日、海外市場の動き


週末金曜日の海外市場は、為替相場は相変わらず変動率は大きいものの、過去の動きからは落ち着きを取り戻すが、他の市場は変動は止まらず。特に、原油価格の下落は進み、WTIはついに57ドルまで続落。

ダウ平均も続落17,284.3ドル(-312.04-1.77%)、欧州株も軒並み下落(DAX-2.72%、FTSE-2.91%)。米金利も下落(10年債利回り2.08%-0.08%)、DXYは下落(88.306-0.40%)、VIXは上昇(21.70+8.07%)

為替相場は久しぶりに方向感が見られず、今週続いた大幅変動に比べたらやや落ち着きを取り戻す。

※USDJPYは、衆議院選挙の結果待ちに、118.20~00円のレンジで上下、方向感定まらず。
※EURUSDは、「ユーロクロス+実需」の買いに、1.2390→1.2490へ上昇するも1.25台達成できず。
※GBPUSDは、1.5700~1.5750のレンジで上下、方向感定まらず。
※AUDUSDは、0.8230~0.8300のレンジで上下、方向感定まらず。
※USDCADは、原油価格に振られながらも、1.1520~1.1590のレンジで上下、方向感定まらず。

XXXXXX

●米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=93.8(予想89.5 前回88.8)と強い。
●米生産者物価指数=前月比-0.2%(予想-0.1% 前回0.2%)と弱い。
●EURCHFは1.20の介入ボーダーラインへ接近。
●日銀は1月に、原油価格下落にも「追加緩和せず」との観測が広まる。
●14日の衆議院選挙で、自公が圧勝するとの期待感が先行、300議席はすでに織り込み済み。
●フィッチ=フランス格付けを「AA+」→「AA」に引き下げへ。

2014年12月12日(金曜) アジア・欧州・米国市場序盤の動き

2014年12月12日(金曜) アジア・欧州・米国市場序盤の動き

ドル売りから、強い米ミシガン大学消費者信頼感に買いへと変化。米金利は下落。欧州株は大幅下落、原油価格の売りは止まず。

週末リスク=衆議院選挙で、自公が何処まで伸ばすことができるか? 300議席は既に、相場に織り込み済み。

EURCHFは、スイス中銀死守ポイントの、1.2000に近づくき、投機筋はスイス中銀の介入を意識し、スイス売り=ユーロ買いへと動き、結果、EURUSDは買いの動きが一時強まるが、強い米ミシガン大学消費者信頼感に上げ止まる。

USDJPYは、日銀は原油価格の下落にも、1月の金融政策決定会合で、追加緩和を見送るとの思惑が広まり、一時118.20円を割り込むが、118.00~119.50円のレンジで上下、抜けきれず。

EURUSDは、欧州勢の買いに1.2410を上抜してから買いが加速、一時1.2470台まで上昇するも、1.2500手前で上げどまり、強い米経済指標に売りへと変化。

原油価格の下落の波紋がさらに広がる。ロシア経済への不安が広まり、通貨ルーブル防衛にルーブル買い・ドル売り介入へ。カナダドル安が続く。

米鉱工業生産は予想を下回り、生産者物価指数のマイナス幅は拡大するも、強い米ミシガン大学消費者信頼感にドル買いが強まる。

国際エネルギー機関(IEA)=2015年の石油需要見通しを下方修正。非加盟国の原油供給が多くなる見通し。

ロシア中銀=12日にルーブル防衛で、7億ドルの為替介入をしたとの観測

2014年12月12日金曜日

2014年12月12日(金曜) 今日の動き

原油価格は続落、なのに、円売りへ。

特に円相場は、週明けから始まった動きで、「衆議院選挙前の、海外勢の円売り+ポジション・クローズ」に翻弄されるも、119円台へ一時上昇するなど、押し目では確りと買いを入れていればよかった! と思わずにいられません。もちろん、「タレレバ」ですが。

さて、今日は週末の金曜日、14日には衆議院選挙の投票・開票日です。
週末リスクを考えると、「衆議院選=自公圧勝=株高+円売り期待」は、週明けから続いたポジション調整を終え、復活する可能性が期待できるのでは、ないでしょうか?

もちろん、ポジション的に考えれば、市場では円ショート・ドルロングは多いことは間違いなく、直近の相場変動が大きな流れを目の前に見ていると、119円台から積極的に新規ポジションで買えるかは別です。

いつもながら、基本はドル高へと動き、米実体経済は強く+ドルは強い! そう思わせてくれた昨日の動きを考えると、原油価格の下落にも、円安+株高+ドル高が続き、「原油価格下落=かつてのアジア危機の不安=安全資産の円買い」の発想も、弱まっているように思われます。

つまり、安全資産としての「円の価値」は相当減価しているのではないでしょうか?

直近の相場変動は大きく、ドル円を見ても200ポイント近くの変動を覚悟しなければならない。もちろん、短期取引ではそれだけ、収益機会が多いとおも言えそうです。
12月5日  198ポイント
12月8日  164ポイント
12月9日  305ポイント
12月10日  221ポイント

今日、12月12日に200ポイント動くと過程すれば、
円ベア=118.00~120円。
円ブル=117.50~119.50円。

どうしても、相場感では円ベアとしか考えにくいのですが?

2014年12月12日(金曜)昨日11日、海外市場の動き

2014年12月12日(金曜)昨日11日、海外市場の動き

「原油価格(WTI)は60ドルを割り込み続落」するも、「米株+米金利」は上昇し、「ドルは全面高」。

産油国通貨は波乱「(カナダドル・5年ぶり安値+利上げ期待遠のく)+ロシア利下げ+ノルウェー利下げ+ベネズエラ・デフォルト懸念+主要国・低インフレ」

※ ル―米財務長官=米経済は力強さを増し、原油下落は米経済に最終的にプラス。
※ 米小売売上高+新規失業保険申請件数=予想を上回り強い。
※ 米第3四半期資金循環報告=株式や年金基金を含めた家計の金融資産は3155億ドルの減少。
※ 第2回TLTROの応札=1300億ユーロにとどまり、QEの可能性が高まる。
※ スティーブンス豪中銀総裁=AUDUSDは0.85より0.75が望ましい。豪ドル安誘導止まず。
※ NZ中銀=政策金利3.5%に据え置き、金利の穏やかな上昇を予想し、NZドル高へ。

USDJPYは、LW117.50→HI119.50へと上昇
EURUSDは、HI1.2490台→LW1.2370へ下落
GBPUSDは、OPEN1.57=CLOSE1.57、RENGE1.5750~1.5650
AUDUSDは、HI0.8375→LW0.8215へ一時下落、
USDCADは、LW1.1450→HI1.1550へと上昇(CAD2009年来の安値へ下落)

XXXXXX

ポロッツ・カナダ中銀総裁=原油が現行の水準で推移すれば、カナダの2015年のGDPを3分の1%ポイント引き下げる可能性がある。カナダの金利は米国から独立している。→ 利上げ期待が遠のき、カナダドル売りが強まる。

ECB月報=これまでの金融政策で達成した景気刺激とバランスシート拡大、物価動向の見通しについて、来年の早い時期に検証する。全会一致で、低インフレが長期化するリスクに対しさらなる行動が必要になった場合は追加の非伝統的政策手段を責務の範囲内で活用する決意。

ECB月報=原油相場の下落が中期的インフレトレンドに与える広範な影響を見極める。低下は原則的に一時的と考えるが、インフレでは明確な押し下げ圧力となる。

オバマ米大統領=中国に対しては、為替政策、知的財産、国有企業など貿易不均衡が見られる分野で圧力をかけ続けることがカギとなる。中国との投資協定に期待感を示す。

米第3四半期資金循環報告=株式や年金基金を含めた家計の金融資産は3155億ドルの減少。不動産資産は2144億ドルの増加。住宅の評価額から住宅ローンを除いた部分(エクイティ)の不動産資産全体に占める割合は53.9%、前四半期は53.6%。

2014年12月11日(木曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

2014年12月11日(木曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き


米小売売上高は強くドルは全面高。原油価格低下の影響は、金融政策をも左右、産油国のロシアとノルウェーは利下げへ。

米現物株は上昇して始まると、ドル買いが強まり、USDJPY119円台へ上昇、EURSUD1.24台を割り込み下落、USDCAD1.15の大台を超え1.1530台へ上昇。

USDJPYは、早朝の117.50円台をボトムに、日経平均株価の上昇=円売りに動く、欧州、米国市場では強い米経済指標と、米株の上昇に底値を切り上げ、119.20円台まで上昇。

EURUSDは、ストップロスの買いに1.2450を超えると買いが強まり、一時1.2500直前まで上昇、弱い第2回TLTROの応札に、QEの可能性が高まり、ユーロ売り圧力が強く、1.2400を割り込みむ。

AUDUSDは、豪雇用統計は、失業率6.3%で前回より上昇、新規雇用者数は予想より強く、一時上昇するも、欧州市場に入ると下落、スティーブンス豪中銀総裁の通貨安誘導に、一時大幅下落するも直ぐに値を戻し、0.7800近辺で推移。

NZDUSDは、NZ中銀が政策金利3.5%の据え置きを予想通り決定。中銀声明で、NZドルの大幅下落を予想するも、金利の穏やかな上昇を予想し、NZDUSDは1.78台へ急伸。買いの流れが続く。

XXXXXX


BOE=2015年8月から、政策発表と議事録を公表へ。

ECBの第2回TLTRO=306行に計1298.4億ドルを供給。供給額上限4000億ユーロを大幅に下回り、ECBはバランスシートを1兆ユーロ拡大を目指すも弱い。

ロシア中銀=政策金利を1.0%引き下げ10.5%に決定。ルーブルの利下げに金利お引き上げを発表。

ノルウェー中銀=予想外に政策金利0.25%引き下げ、1.25%に決定。

ル―米財務長官=原油下落は消費者信頼感を高め、最終的にプラス。シェールオイルの減産は予想していない。米経済は力強さを増している。

スティーブンス豪中銀総裁=AUDUSDは0.85より0.75が望ましい。

2014年12月11日木曜日

2014年12月11日(木曜)今日の動き

2014年12月11日(木曜)今日の動き

相場変動要因も多数。

米株+米金利+原油価格+中国経済

忘れがちながら日本の選挙衆議院選挙で、安倍・自民党圧勝=「株高+円安」期待は何処へ? 

「原油価格の下落+中国経済の鈍化」=「株価下落+円買い」に、「円ショート+ドルロング」の巻き戻しは、どこまで続くのでしょうか?

USDJPYは、Dailyチャート、21EMA=117.80円でこの水準近くで再び、下げ止まり、これを終わり値ベースで割り込むことができるか? 今日もこれを注目しています。

直近で、円高反転時を見てみると。10月5日週から2週間連続で、110円近く→105.19円まで約4.8円=4.3%下落がありました。

これを今回当てはめると、121.84円→「4.8円」=117.04円、121.84円-「4.3%」=116.60円に当てはまり、後1週間円買いが続くことになるのでしょうか? 

いずれにしても、ポジション調整以外に、「積極的に円を買い理由+ドルを売り理由」は、現状では見当たらず、年末に向けた激しいポジション調整の嵐が過ぎるのを待つ必要がありそうです。

日銀の株買いと、GPIFの円売りを期待して待つ以外なさそうですが、NZDJPYの急騰は、円売りにとっては朗報。

≪注目の経済指標・その他≫
05:00 NZ中銀金融政策発表=政策金利3.50%の据え置きを決定
09:30 豪雇用統計
16:00 独消費者物価指数・確報値
17:30 スイス中銀 金融政策発表
18:00 ECB月例報告
22:30 米小売売上高
22:30 米週刊新規失業保険申請件数
22:30 カナダ設備稼働率
22:30 カナダ新築住宅価格
00:00 米企業在庫

2014年12月11日(木曜)昨日10日、海外市場の動き

2014年12月11日(木曜)昨日10日、海外市場の動き

連日の大波乱

原油価格は60ドル台へと大幅下落、米株も1.4%近くも下落し、円全面高+ドル全面安。
早朝の、NZ中銀声明にNZDは急騰。

USDJPYは、先の安値を更新し一時117.70円台へ
EURUSDは、再び1.2450を試す勢いへ
GBPUSDは、再び1.57台へ
AUDUSDは、高値を更新できず伸び悩む
NZDUSDは、伸び悩みから、中銀声明で一転急伸
USDCADは、1.15台と上昇、原油価格の下落に逆にカナダドルは下落

OPECが2015年原油需要の減少見通しを発表12年ぶりの低水準に、原油価格は急落。
OPEC総会では、欧州・アジアでの需要減少+米シェール・オイルの生産増に、2015年の原油需要見通しを、日量30万バレル引き下げ2890万バレルと、予測を下方修正。

11日早朝の、NZ中銀の金融政策発表で、NZドルは急伸。NZDJPY=90.75円→92.10円へ。
政策金利3.5%の据え置きを予想通り決定。中銀声明で、NZドルの大幅下落を予想するも、金利の穏やかな上昇を予想し、NZドルは急伸。

ギリシャ・デフォルト懸念の広まりに、3年債利回りが10年債利回りを上回る。
サマラス政権の大統領選出前倒しで政局が混迷し、デフォルトに追い込まれるとの懸念が高まる。

ポロッツ・カナダ中銀総裁は、一部の利上げ期待に反して、原油価格の下落に慎重姿勢を変えず。カナダ中銀が金融システム政策のレビューでは、景気回復は苛立たしいほど緩やか。原油下落は重大なリスク。住宅市場は10~30%の範囲で割高。住宅市場のソフトランディングを見込む。原油下落の影響は一次元のものではない。

ドラギECB総裁は、ショイブレ独財務相に国債購入(QE)支持を求める。
独紙ツァイトによると、国債購入計画を来年1月にも決定できるようにドイツの支持を得ようとしていると報道。

2014年12月10日(水曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

2014年12月10日(水曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は小幅上昇、米現物株は下落しスタート。原油+金価格は下落、金利は変わらず、為替相場は振幅幅が大きく上下変動するも、方向性は見られず。

USDJPYは、前日の急落と急上昇の値の荒い展開の中、朝方の120円近辺を高値に、「株安=円安」の流れに値を下げながらも、118円半ばからは買い意欲が強い。結局は、119.50円を超えられず上値の重い展開が続く。

EURUSDは、1.2360台をボトムに、1.2360~00のレンジで推移するも、ハンソン・エストニア中銀総裁はQEの効果を疑問、導入する価値なないと発言。1.2400を割り込むとユーロ買いが強まる。

GBPUSDは、大枠1.5650~1.5700のレンジで動けず。カーニーBOE総裁は、金利は上昇を余儀なくされるだろうと発言。マカファーティー・BOE政策委員は、インフレ鈍化は重視する必要はないと発言、ポンド買いの要因ながも、レンジの上限を抜けきれず。

AUDUSDは、早朝の弱い中国CPIとPPIに、デフレリスクが高まりAUD売りが強まるが、0.8220台をボトムに下げ止まり、0.8370台まで上昇するも、原油+金価格は弱く上値も重い。



ハンソン・エストニア中銀総裁=効果が非常に小さく、潜在的なリスクが非常に高いと思われるものを導入する場合、最終的には導入する価値はないとの判断に達する可能性がある。

バシュチュ・トルコ中銀総裁=原油安で来年のインフレ率が中期的な目標の5%付近に低下する可能性がある。一段の利下げ余地があるとの見方を示唆した。

トルコ第3四半期GDP=前年同期比1.7%(予想3.0%)を大幅に下回る。トルコでは来年6月に議会選があり、エルドアン大統領は繰り返し利下げを求めている。

カーニーBOE総裁=インフレ率は今後数カ月でおそらく1%を下回るが、その後上昇し、金利は上昇を余儀なくされるだろう。利上げする場合は緩やかなペースになる。

マカファーティー・BOE政策委員=最近のインフレ鈍化は重視する必要はない。賃金の伸びが低いという長期にわたる状況が転機にきている。

メドベージェフ・ロシア首相=ルーブル安が経済に打撃を与えている。ルーブルが過小評価されており、今後は上昇すると確信。

2014年12月10日水曜日

2014年12月10日(水曜) 今日の動き

2014年12月10日(水曜) 今日の動き

激しい為替変動に、ポジション調整が進んでいると思います。昨日の流れが過去の例と同じく、極短期間で調整が終わり、再び円売り、ドル買いへと変化するのでしょうか?

昨日のUSDJPYは118円割れへの下落と、急速なドル買い戻しは、その現れと考えたいのですが、あまりにも大幅な調整と値動きに、自信を持って信じることも難しくなっています。

中長期で円安の流れ変わらずで、絶好の買い場と考えることも視野にいれながらも、大地震後の余震と同じで、為替相場は大相場の後は、余震が続き、小刻みな上下変動に、翻弄されることが多いのも事実です。

もっとも、日本の株高=円安の方程式に変わりはなく、今日の日本株を見ながら、売り買いを考えるのも、いつもながらの手段では。

今日のポイント
中国の成長鈍化を危惧
原油価格の続落を危惧
米金利+米株の動きを引き続き注目
ムーディーズに続き、フィッチは、日本国債の格付けを引き下げる方向で見直す。

予想外の為替相場の変動。 特にUSDJPYは5ビックフィギア―の変動
(117円、118円、119円、120円、121円)に、大きなポジションの調整が
行われ、暫くは値幅の大きな変動が予想される。

Dailyチャート、21日EMA117.82円、昨日はこの水準で下げ止まり、
今後の下値のポイントで、上値は120円台を達成し、維持できるか。

注目の経済指標・その他
10:30 中国消費者物価指数
18:30 英貿易収支

2014年12月10日(水曜)昨日9日、海外市場の動き

2014年12月10日(水曜)昨日9日、海外市場の動き

為替市場は株安に、ドル売りに大波乱! 安全資産の円買いが一時強まるり、上下変動。

中国発の株・人民元安から始まり、連日の原油価格下落を意識、USDJPYは一時急速に118円割れまで下落。欧州株はギリシャ大統領選で政局懸念に大幅下落、米金利+米株下落、逆に、金+原油は上昇へ。

米金利は下落(10年債利回り2.22%↓-0.04 1.64%)、ダウ平均も下落(17773.46↓-79.02-0.44%)、欧州株も下落(EUROSTOXX50↓3162.77 -2.62%)、ギリシャ株は27年ぶりの安値へ。

中国の経済成長の伸び率鈍化見通し+金融規制強化に、中国株上昇(上海総合2656.27↓2856.27-163.99 5.43%)+人民元大幅下落(USDCNY一時6.20台へ)。


USDJPYは、大波乱。アジア市場(高値)121.00円→欧米市場(安値)117.95円→米国市場終盤119.70円台へと変動幅拡大。

JPYクロスは、円ロングの巻き戻しに一時大幅下落。EURJPYは148.80円台→146.80円へ下落→148.10円台へ値を戻す。

EURUSDは、アジア市場(安値)1.2290台→欧米市場(高値)1.2440台(12月5日の米雇用統計直後の高値1.2450台に接近)→米国市場終盤1.2360台へ下落へ。

AUDUSDは、アジア市場(安値)0.8220台→欧米市場(高値)0.8370台→0.8300割れへと変化。

フィッチ=消費税率の先送りに財政目標の達成困難に、日本国債の格付けを引き下げる方向で見直す。

中国=短期融資に関する担保規定の厳格化によって成長が減速するとの懸念が広まる。

2014年12月9日火曜日

2014年12月9日(火曜) アジア・欧州・米国市場序盤の動き

2014年12月9日(火曜) アジア・欧州・米国市場序盤の動き

状況証拠は円安ながら、速過ぎる円安と株高、原油価格の下落への警戒感が強まり、ポジションの巻き戻しが続く。

止まらぬドル売りにドルは全面安。円高、原油+金価格は上昇、アジア+欧州株の下落は止まらず。米株も大幅下落でスタート、米金利も低下へ。世界的に株価は弱く、米金利の低下が見られた。

独貿易収支は予想外に増加するも、輸入は前月比-3.1%と約2年ぶりの大幅減少するも、EUR売りは見られず。

英鉱工業生産・製造業生産は、予想外のマイナスに、一時ポンド売りが強まる。

中国の成長率目標の引き下げの可能性に、上海総合は5.5%近く下落、人民元売りが加速。一時AUD売りが強まる。

世銀は、2015年のロシア成長率を-0.7%と予想、通貨安も止まらず。

USDJPYは、121円を高値に、120.20円、119.80円、119.60円を割り込み、ストップの売りが加速、米現物株がスタート直後から180ドル近く下落し、さらに119.20円台まで続落。昨日の高値から2.5円以上の大幅調整となる。

EURUSDは、1.2300近辺をボトムに、アジア、欧州、米国市場で1.2390台まで続伸、クロスでもユーロは上昇を続ける。

GBPUSDは、1.5625~1.5695のレンジで、上下共に大台を達成できず。

AUDUSDは、中国の成長目標の引き下げ観測や、弱い中国株に、アジア市場ではAUD売りが続く。欧州市場に入り、買いへと変化し、前日の高値水準となる0.8310台で上げ止まる。

2014年12月9日(火曜)今日の動き

2014年12月9日(火曜)今日の動き

先週金曜日の米雇用統計の水準を超えられず、引き続き、それらの水準がドル安のめどとなっている。

USDJPY=120.20円。
EURUSD=1.2360~80。
GBPUSD=1.5880~90。
AUDUSD=米雇用統計直前・直後0.8380は遠く、先週終値0.8320が目先の上値ターゲット。

FRBの来年利上げ開始の見通しは変わらず、ただ、日欧の景気鈍化のリスクを懸念。

USDJPYは、目先の大イベントの一つは終了、日本経済の弱さが目立った。残るは、衆議院選挙で自民党が予想通り圧勝するのか? 直後の来週月曜日の為替相場は気になる、これらかの戻り局面では利食いの円買い戻しも意識しながらも、時間的な余裕があり、押し目買いが優勢、ただし、122円台の達成は暫く難しい。

EURUSDは、ECBの来年第1四半期、QEの可能性は続き、11日のTLTROの需要を市場は注目、直近では1300億ユーロまで低下の予想も。材料はユーロ売りながら、現実はEURUSDは上昇し、押し目では買い需要が強い、貿易黒字国のなせる技。暫くは、1.250~1.2400のレンジに入りやすい。

AUDは、中国の景気動向に左右されながら、弱い中国の経済指標に売り圧力が続くが、金価格の上昇にやや一息をつく。中国経済工作会議の動向に注目。

CADは、原油価格の下落はどこまで続くのか? 60ドルがターゲットでさげどまるのか? 

2014年12月9日(火曜)昨日8日、海外市場の動き

2014年12月9日(火曜)昨日8日、海外市場の動き

一言、先週金曜日、強い米雇用統計によるドル買いの反動。

「JPY+EUR+GBP」でドル売りへ、5日の米雇用統計直前の水準近くまで値を戻すが、まだ超えられず。コモディティー通貨(AUD+NZD+CAD)では、ドルは堅調。

米金利+米株は低下、原油価格は大幅下落、逆に金価格は上昇。

USDJPYは、予想外にマイナス幅が拡大した、弱い日本のGDP・第2次速報値に、上値試し逆に、ドル売り・円買い戻しが始まり、ドル売りの流れをリード。朝方の121.80円台を高値に、米国市場の終盤にかけ120.20円まで下落。先の米雇用統計直後の安値とほぼ同水準で下げ止まり、振り出しに値を戻す。

EURUSDは、EU財務相会合で1.3兆ユーロの投資計画を取りまとめ、11日のECBのTLTROの規の結果待ちながら、EUR売りは続かず。 欧州市場の1.2240台をボトムに、1.2340台まで一時値を戻す。

AUDUSDは、アジア市場で弱い中国の貿易収支や、中国経済工作会議で成長目標を7.0%に引き下げを提言との報道に、AUDUSDは0.8320を高値に売りが先行。欧州市場の0.8260近辺を底値に、主要国でドル売りの流れに値を戻すも、日中高値や先週終値水準を回復できず、先の米雇用統計直前の水準0.8370台にはるかに届かず。

GBPUSDは、欧州市場の1.5540台を底値に下げ止まり、1.5670台まで大幅に買い戻され、先の米雇用統計直前の水準近くまで値を戻す。

USDCADは、カナダドル買いは鈍く、欧州市場の1.1420台を底値に下げ止まる。弱いカナダ住宅建設許可に、上昇が始まり(カナダドル売り)、下落を続ける原油価格に1.1480台まで上昇。先の米雇用統計直後の高値を上回り、カナダドル売りが続く。

2014年12月8日月曜日

2014年12月8日(月曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

014年12月8日(月曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

予想外に弱い日本GDPと、弱い中国貿易収支、弱いスイスCPI、ドルは全面安、円は全面高。原油価格は下落、欧州株は下落へ。そして、米現物株は下落からスタート。

大台達成による反動なのか、日経平均株価は、朝方一時18,000円の大台達成から伸び悩む。それにしても、あまりにも弱い日本のGDP。この情勢で自国通貨安の政策は変えられないが、米国はどこまで容認できるのだろうか?

少なくとも今現在は、ドル安懸念発言は見られず、円高も一時的と思われ、期待感としては、自民党圧勝=BOJ追加緩和=株高=円安は目は消えず。ただ、徐々に年末が近づいている事だけが気がかり。

ユーロは11日に発表されるECBのTLTROの数字を非常に注目している。この数字の如何では、ユーロは波乱へ。

USDJPYは、朝方一時122円の大台を試し121.80円台まで上昇したが、弱いGDPと加速する円への警戒感が強く、欧州株は弱く、円買い戻しが強まるり、USDJPYは120.80円台まで一時下落。

EURUSDは、1.2250を一時割り込み2年ぶりのユーロ安水準へと下落。過去を振り返れば、1.2000を割り込み1.1877を割り込むと、4年半ぶりの水準を突破することになり、1.18台割れは8年ぶりの低水準。

USDJPYは、日本のGDP発表前に一時122円台へ上昇。日経平均株価は一時18,000円の大台を達成したが伸び悩み、円の買い戻しが続く。

EURUSDは、中国の貿易は伸び悩み、中国経済工作会議で、成長率目標を7.0%まで引き下げを主張する動きもあり、EURUSDは一時0.8260まで下落。

GBPUSDは、EURGBPの売りもさることながら、円と肩を並べドル売りをリードし、GBPUSDは一時1.5640まで上昇。

2014年12月7日日曜日

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(12月8日~12月12日)

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(12月8日~12月12日)

12月も一週間が過ぎました。まず、先週の動きを振り返ってみましょう。ムーディーズは日本格付けを引き下げ、円売りが加速。また、衆議院選挙では、与党の支持率は高く300議席を超えるとの予想に、「BOJ追加緩和期待=株高=円安」へ。

さらに、ECB理事会は政策を据え置きながらも、来年の第1四半期にQEの可能性は高くユーロは下落へ「1兆ユーロ規模を話し合ったとも」。

そして、原油価格下落=資源国通貨下落=米経済へのプラス材料。英利上げ期待後退、中国景気弱含み、強い米雇用統計に、来年の早い時期に利上げ開始へとの思惑と、全てがドルに有利にドル買いは全開で、USDJPYは驚きの121円台まで上昇しています。


「今週は重要なイベントは少ない」
今週は、政策金利の発表は、NZ中銀だけで最重要国での発表はありません。重要な経済指標の発表も少なく、「豪雇用統計」、「中国貿易収支+CPI+小売売上高」、「米週間新規失業保険申請件数+ミシガン大消費者信頼感指数」など限られています。そのため日本発のイベントがより重要になっています。

「メインイベントは、日本GDP+衆議院選挙」
8日(月)=日本第3四半期GDP・第2次速報値は、弱すぎた第1次速報値から上方修正されルことは間違いなく、前期比予想-0.1(第1次-0.4%)と、前月比でプラス成長にでもなれば、驚きで、結果を受けた円相場の動きは注目に値します。ただ、日本株がどのように反応するのか非常に複雑な読みが必要で、「株安=円安」になるのか「株高=円高」へと動くのか?

14日(日)=衆議院選挙の投票・開票日です。自公民の与党圧勝で300議席を超える可能性まで指摘されていますが、さてどのような結果になるのでしょうか? 翌日12月15日(月)のオセアニア市場からの相場展開を考えれば、今週後半には選挙結果の予想に、ポジション調整の円買い戻しが強まるのか? 逆に、強い選挙結果を意識した、より円売りポジションの積み増しをしようとするのか? 今現在では判断をできずにいます。

≪ドル高材料は変わらず≫
直近では、米第4四半期のGDP予想で下方修正も見受けられますが、他国と比較すると、はるかに強いとしか言いようがありません。米株は最高値を更新、米金利は強含み、原油価格の下落は米経済にプラスとの意見が多く見受けられます。米経済は普通と言っても、他の主要国があまりにも弱過ぎるので、結果的に米経済(米ドル)が光って見えます。

≪USDJPY≫
円売り変わらず、最高値トライへ。株と選挙を気にしながらも、日本GDP第2次速報値と衆議院選挙の結果を注目。USDJPYは120円台の攻防から、いきなり121円台まで上昇し越週となったことで、119.50円をボトムに123.50円を目指す新たな展開がスタートしました。もちろん、GDPや衆議院選挙の結果を受けた、上下変動にさらされながらも、円安誘導を止める、または、ドル高を危惧する米国発の動きがあるまでは、円安の流れは変わりそうにありません。

≪EURUSD≫
1.23を割り込み安値を更新、ユーロ売り変わらず。バイトマン独連銀総裁など、一部理事は量的緩和を阻止する動きが見られますが、CPIやGDPは伸び悩み、原油価格の下落によるデフレ懸念も強くなっています。ECBスタッフはGDPとCPI見通しを引き下げ、ドラギECB総裁は、直ぐにでもQEができる準備を各担当者に指示しており、一部報道では1兆ユーロ規模のQEが協議されたともあります。来年1~3月のQE実施の可能性が続く以上、ユーロ売りの流れは変わりそうにありません。

≪GBPUSD≫
1.56を割り込み売りを継続、1.55で下げ止まることができるか。オズボーン英財務相は、英GDPは2014年3.0と過去10年間で最高となるが、2015年、2016年は減速を予想。BOE調査では1年以内の利上げ予想が49%から37%に低下予想が多く、今までの早期利上げ観測は大幅に後退している。ただ、景況感は強く、ユーロ圏や日本を圧倒している事を考えれば、GBPUSDでの売りプレッシャーは続く可能性はあるが、他の主要通貨ではポンド買いの流れが続くことが予想されます。

≪AUDUSD≫
0.85を大幅に下回り0.83台前半で終了、弱さが目立つ。鉄鉱石価格の下落が目立ち、商品の輸出価格が下落し、投資家の間では利下げが必要との意見もみられます。インターバンク先物市場では、来年8月までの利下げの可能性が60%程度織り込まれ、大手銀行でも2015年に計2回で0.5%利下げ予想もありました。スティーブンス豪中銀総裁は、今後数四半期にわたってトレンドを下回る成長が続く見通しと弱気ムードが広まっています。