2015年5月23日土曜日

2015年5日23日(土曜) 最新のIMMポジション(5月19日集計分)から 

先週は、週明けからドル買いが強まり、主要通貨の全てでドル買いが強まっていた。英総選挙からドル売りをリードしていたGBPUSDも弱いCPIに売りが弱く、ギリシャ問題がネックとなりEURUSDも弱かった。

NZDとAUDも追加利下げ観測や、自国通貨安の誘導に弱く、USDJPYも日本株高もあり、108.50~120.50円のレンジ上限を久しぶりに上抜け円売りも強まっている。

※※※※※※※※※※※※※

最新のIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションの合計のネットショートは、-194,861コントラクトで、前週の-214,733から、通貨のショートが19,872減少し、6週間続落となっている。

しかし、集計日の火曜日からもドル買いが強まっていることを考えれば、集計値と異なり、通貨のショートポジションが増加している可能性く、市場のセンチメントがドル売りへと傾く中で、ドル高に動いたことで、インパクトがより加速されていたと考えたい。

※※※※※※※※※※※※※

円のネットは、‐23,593→‐22,005とショートが小幅減少してるも、週後半に121.50円台を一時示現していることを考えれば、ショートが拡大していると考えたい。

ユーロのネットは、-178,976→-168,339と、1月13日の週近くまでショートが減少していた。週後半にEURUSDが1.1000近くまで続落していることを考えれば、EURショートの巻き戻しが続き、ポジションが減少していいる中で4月28日の水準近くまで下げたこことになる。

ポンドのネットは、-24,989→-23,362とショートが1,627減少していた。水準的には2月24日の水準近くとなっており、ポンドの先高期待感が強い中での、下落で、ユーロと同様に、ショートポジションが減少している中で、GBPUSDが値を下げていた。

豪ドルのネットは+4,487→+7,323とロングが2,836増加していた。3週連続の増加でポンドに次ぎ、ドル売りの流れをリードしていたが、AUDUSDは続落し、どこまでロングポジションが減少しているのか? または、ショートに転換したのか気になる。

NZドルのネットは、+1,770→-2,231と7週間続いたロングからショートへ転換。ロング転してから久々の変化に、市場センチメントが大きく変化した可能性が気になる。

カナダドルのネットは、-3,982→+4,348と33週間続いたネットショートはロングへと変化。NZドルがショートへ変化したと同時に、ロングへと変化したことを考えれば、NZDCADの売りがよかったのでは?と、期待したくなる。








2015年5月23日(土曜)昨日22日、海外市場の動き

2015年5月23日(土曜)昨日22日、海外市場の動き

米CPIのコアが強く、ドル全面高!

米CPIは前期比0.1%(前回0.2%)と弱含みながら、コアが前月比0.3%(前回0.2%)と強く、FRBの年内利上げ観測が強まり、ドル買いが強まる → しかし、コア前年比1.8%(前回1.8%)と変わらずで、過剰反応と思えるが、発表後のドル買いは力強い。

独GDPは予想通りで動けず。独IFOは予想を若干上回る。カナダCPIは予想を下回るカナダ小売売上高は予想を上回る。

イエレンFRB議長は強弱混在で、「年内に金利の引き上げを開始することが適切」、「雇用とインフレの目標を達成するまで金融引き締めを遅らせれば、経済を過熱させる恐れがある」と年内の利上げ期待が強まる。

ドラギECB総裁はユーロ圏経済の回復を強調。「ユーロ圏の経済見通しは過去7年間のどの時点よりも良好」、「金融政策は経済に効果をもたらしている 成長は上向き」、「インフレ期待は最低水準から回復した」。

カーニーBOE総裁は穏やかな利上げを示唆、シャフィクBOE副総裁は「英国経済に対する向かい風が後退する兆候を認識」とポジティブ発言。

IMFの対日審査の報告は現状が円安水準と指摘。「2014年の実効為替レートは概ね経済の基礎的条件と整合」、「2014年後半に進んだ円安で実行為替レートは幾分か円安水準になった」。

2015年5月22日金曜日

2015年5月22日(金曜)アジア市場の動き

2015年5月22日(金曜)アジア市場の動き

アジア市場はドル売りが続く。

アジア市場は、日経平均株価は、6日続伸し15年一か月ぶりの高水準。EURUSD+AUDUSD+NZDUSDは上昇、USDJPY+USDCADは下落する、ドル売りパターンの一日。

ただ、5月25日(月曜)はメモリアルデーで、米国、英国の2大市場は休場となり、本日22日(金曜)は米債券市場は半日だけの取り引きとなる。

そのために、動きが緩慢になる可能性と、フィッシャーFRB副議長、イエレンFRB議長などの要人発言、米・カナダのCPI+小売売上高が発表され、予想外の結果に動きが加速する可能性が両方を秘めている。

日銀の金融政策決定会合は、予想通り8対1で政策維持を決定。黒田日銀総裁の記者会見は楽観的な内容ながら、市場の反応は弱い。

※※※※※※※※※※※※※※※※※


今後の見通しを考えると、イベントが豊富な分だけその影響次第!とは、思うが、相場感やテクニカルを考えると以下の通りとなる。

USDJPYは、121.50円の上値を失敗後、またしても、下落。120.50円上値を超えてからの上昇だけにk120.50~60円は一つのポイントとなる。

EURUSDは、1.1130~40、1.1115、1.0945のを何れかで下げ止まると思われるも、週末、ギリシャ問題がどうしても気になり、1.1200~10の上値は重くなりそう。

GBPUSDは、1.5650~1.5700のレンジでの取り引きがつぢているが、いずれどちらかへブレークすることは間違いと思う。1.5600~1.5700のレンジを割り込むと、センチメントを考えれば1.5435~50のボトムラインまで下げる可能性もあり、1.5700台にのっても上昇は限定的と思えてならない。

5月22日 (金) 21:30 カナダ消費者物価指数(CPI)(取引通貨ペア CADJPY)

5月22日  (金)   21:30 カナダ消費者物価指数(CPI)(取引通貨ペア CADJPY)


≪説明≫

※※※※※※※※※※※※※※※

昨日は、弱い米経済指標の結果が多かったにも関わらず、ドル売りが限定的となったことい、やや違和感を感じます。

さて、今日は週末の金曜日で、この影響が吉とでるのか凶とでるのか? 今日の取り引き通貨ペアのCADJPYですが、水準は、CADと連動性の高い原油価格(WTI)は60ドル台へと上昇、CADにとってはフォローの風が吹いています。

今日のカナダCPIは、CADにとっては重要で、CADJPYの通貨ペアを選択しましたが、それ以外でも、同時刻に市場の注目度が高い米CPIが同時刻にあり、この影響でUSDDCADとUSDJPYが変動することになります。基本はCADの変動幅が円を勝っており、CADJPYも動く要因となっています。

そして、同時刻のカナダの小売売上高が強いのか弱いのかによって、CADJPYが動けずにいるのか、予想外に動くことになるのか、同時に注目する必要があります。

※※※※※※※※※※※※※※※

USDCADのDailyチャートは、1.2153の下値ポイントと、1.2239の上値ポイントに挟まれており、このレンジに近づくと上下で売りと買いが強まることが予想されます。

Weeklyチャートは、過去5週間続いた下落から、上昇へと変化する可能性が高く、1.2158が大きなポイントになっています。

一方、本日の取り引き通貨ペアのCADJPYは、100円の大台を抜けきれず、98.00~100.00円のレンジに収束し、しばらくはこのレンジ内での取引が続くことが予想されす。

1時間チャートでは、98.90円~99.36円が上下のターゲットとなっており、99.10円が中心となる動きが続いています。

※※※※※※※※※※※※※※※

カナダCPIの予想は、前月比0.1%と前回は0.7%、前年比でも1.0%と前回の1.2%から低下が予想されています。コアの前月比の予想は、0.1%と前回は0.6%、前年比は2.3%と前回の2.4%から低下が予想されています。

過去22回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大0.5%、平均で0.15%、前年比で最大0.3%、平均で0.15%と、大きな差とはなっていません。

過去18回のデータでは、CADJPYの取り引きで、発表直後15分間の為替変動は、最大59pips(高値-安値)、平均では36pipsと、平凡な変動になっていますが、直近3回の動きを見ると40~50pipsとやや変動幅が拡大傾向にあります。

そして、同時刻に発表されます、米CPIやカナダ小売売上高の影響も大いに受けることが考えられ、変動幅の拡大を狙った取引を考えたいと思います。

※※※※※※※※※※※※※※※

≪今回の予想と前回の数字≫
消費者物価指数
前月比=予想0.1% 前回0.7%、
前年比=予想1.0% 前回1.2%、
BOCコア
前月比コア=予想0.1% 前回0.6%、
BOCコア=前年比予想2.3% 前回2.4%

≪過去22回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.50%
Min=0.00%
Ave=0.15%

前年比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.15%

コア前月比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.09%

コア前年比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.07%

≪CADJPY 過去18回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max59pips
Hi-low=Min7pips
Hi-low=Ave36pips

Open-Hi=Max59pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave27pips

Open-Low=Max52pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave10pips

2015年5月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き

2015年5月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き

弱さが目立つ米経済指標にも、ドル売りの流れは限定的。

GBPUSDは、強い英小売売上高に1.5540→1.5680台は上昇するも、米国市場では動けず。

EURUSDは、1.1080~1.1180のレンジで推移。強い仏PMIにEURUSDは上昇するも、独は弱く伸び悩み、ECB議事要旨からは、ユーロ圏経済が年初以降さらに勢いを増すも、多くの下振れリスクと不確実性が残り、ユーロ圏消費者信頼感も弱く、上値も重く。米国市場では動けず。

USDJPYは、120.80~121.30円のレンジを抜け出せず。22日(金曜)日銀金融政策決定会合と黒田日銀総裁の記者会見前に動きは鈍く、

AUDUSD+NZDUSDは、共に動きは鈍いが、NZDUSDは2015・16年度の予算案では8年ぶりの黒字回復の見通しに、底値は堅い。

※※※※※※※※※※※※※※※※※

米経済指標は、CB景気先行指数・総合を除き、すべてが弱い。
1.米シカゴ連銀全米活動指数=-0.15(予想0.0 前回-0.42→-0.36)→予想より弱い
2.米製造業PMI・速報値=53.8(予想54.5 前回54.1)→ 予想外に弱く2ヵ月連続の低下
3.米新規失業保険申請件数=27.4万件(予想27.1 前回26.4万人)→ 予想と前回より増加し悪化
3.米フィラデルフィア連銀景況指数=6.7(予想8.0  前回7.5)→ 予想を大幅に下回る
4、米NAR中古住宅販売件数=前月比-3.3%(予想1.0% 前回6.1→6.5%)、504万戸(予想525万戸 前回519→521万戸)→ 予想外に弱く2年ぶりの低水準
5.米CB景気先行指数総合指数=0.7%(予想0.3% 前回0.2→0.4%)→ 予想を大幅に上回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※

ダウ平均株価は18,285.74でほぼ変わらず、0.34(0.00%)
米金利は低下、10年債利回りは2.19(-0.06-2.51%)
原油価格は大幅上昇、WTI60.64(+1.66+2.81%)
金価格は小幅低下、1205.60(-3.10-0.26%)
DXYは低下、95.378(-0.07-0.07%)

※※※※※※※※※※※※※※※※※

2015年5月21日木曜日

2015年5月21日(木曜)アジア市場の動き

はっきりしない、米FOMC議事録を受けた、翌日のアジア市場は、はやりはっきりしない流れとなった。

日経平均株価は、前日を上回り高値更新となるも、結局は売りに押され上げ幅は6.31と極めて少ない。

その影響もあり、USDJPYの上値は重く120.80~131.50円のレンジの下限を試す動きが強まるがレンジを維持。

結局は主要通貨は全て、FOMC議事録前後の上限変動した相場のレンジを脱することはできず、これから始まる欧州市場の、経済指標を見守る動きへ。

そして、今日は以下の通り発表が多く、FOMC議事録前後の上限変動した相場のレンジを抜け出した方向へ動きが加速するこを期待したい。

GBP 4月 小売売上高
EUR ECB 議事要旨公表(4月15日分)
USD 4月 シカゴ連銀全米活動指数
USD 新規失業保険申請件数
USD 5月 フィラデルフィア連銀景況指数
EUR 5月 消費者信頼感・速報
USD 4月 中古住宅販売件数
USD 4月 景気先行指数総合指数=
EUR ドラギECB総裁発言

5月21日 (木) 23:00 米フィラデルフィア連銀景況指数(取引通貨ペア USDJPY)

5月21日  (木) 23:00 米フィラデルフィア連銀景況指数(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫

※※※※※※※※※※※※※※※

日経平均株価の上昇は止まらず、円売りの圧力も消えず。ただし、121.50円の上値は重そうで、押し目買いの流れは変わらず、この水準を超えることができるかを注目しています。

USDJPY単体では、イベントによる極短期の取り引きでの反応は鈍いことら、他の通貨ペアと異なり急進や急落の頻度が少ないことが難点となっています。

ただ、本日は、同時刻に、ユーロ圏消費者信頼感の速報値と、米国の中古住宅販売件数、米景気先行指数総合指数の発表が集中することで、相場変動の可能性がより高まっています。

今回は、相場変動だけを考えれば、動きが大きくなる可能性は十分と思われ、逆指値の売り買いも選択肢となっています。

※※※※※※※※※※※※※※※

テクニカルでは、USDJPYは、120.50円を超えてからは、上昇圧力が強く、目先は120.50―80円~121.50円のレンジで推移しやすくなっています。

※※※※※※※※※※※※※※※

予想の数字は8.0と前回7.5から上昇が予想されています。

過去23回のデータでは、予想と実際との差は、最大22.5、平均で7.5と差は比較的大きな指標となっています。

過去18回の、USDJPYで15分間の相場変動では、最大32pips(高値-安値)、平均では16pipsと狭い値動きとなっています。

※※※※※※※※※※※※※※※

≪今回の予想と前回の数字≫
フィラデルフィア連銀景況指数=予想8.0  前回7.5

≪過去23回の予想と実際との差≫
Max=22.5
Min=0.5
Ave=7.5

≪USDJPY 過去18回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max32pips
Hi-low=Min6pips
Hi-low=Ave16pips

Open-Hi=Max30pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave8pips

Open-Low=Max19pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave7pips


5月21日 (木) 17:30 英小売売上高 (取引通貨ペア GBPJPY)

5月21日  (木)   17:30 英小売売上高 (取引通貨ペア GBPJPY)


≪説明≫
※※※※※※※※※※※※※※※

GBPUSDは、先の英総選挙後の急騰から、英CPIの前年比が予想外のマイナスとなったことから火が付いてGBP売りの流れも、これ以上GBP売りを強める材料もなく、EURUSDの相場が変化しても、EURGBPの売りトレンドに変わりなく、落ち着くところで推移しているとの印象が強い。

USDJPYは、120.50円を超えてからは、上昇圧力が強く、目先は120.50―80円~121.50円のレンジで推移しやすくなっている。

さて、今日の取り引き通貨ペアのGBPJPYは、ようやく、日足でようやく188円台でクローズしたことで、上昇圧力が強く、先に186円近くまで下落(調整)が入った後の、急進だけに、ある程度のGBPロングも調整されていたと推測できる。トレンドは上昇。


※※※※※※※※※※※※※※※

Monthlyチャートも強く、Weeklyチャートも強く、190円を試す方向が続いており、押し目買いの相場となっている。

1時間チャートでは、188.50円で上値を抑えられ、188.15円が下値のポイントとなっており、先の上限となっていた188円が下限となっている。

短期取引では、188.15~20円をボトムに188.50円超えの上昇を狙ってみたい。

※※※※※※※※※※※※※※※

今回の予想は、前月比0.4%と前回の-0.5%、除自動車前月比も0.3%と前回の0.2%から増加が予想されている半面、前年比では3.8%と前回4.2%からの低下が、除自動車前年比も3.7%と前回の5.0%から低下が見込まれおり、ちょっと複雑な値動きをする可能性があります。

過去23回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大2.20%、平均0.63%、前年比で最大2.7%、平均0.88%と差は比較的多い数字となっています。

過去19回のデータでは、GBPJPYの取り引きで、発表直後15分間の為替レートの変動は、最大108pips(高値-安値)と大きく、平均でも37pipsの動きとなっています。

ただ、直近では、前回の73pipsを除くと20~40pips台で推移していることや、当時刻にはこれ以外の発表は発言が予定されておらず、テクニカル・ポイントを狙った上下の順張りで売買なのか、逆張りの逆指値を選択するのか迷うところでもあります。

※※※※※※※※※※※※※※※

≪今回の予想と前回の数字≫
前月比=予想0.4% 前回-0.5%、
前年比=予想3.8% 前回4.2%、
除自動車前月比=予想0.3% 前回0.2%、
除自動車年比=予想3.7% 前回5.0%

≪過去23回の予想と実際との差≫
前月比
Max=2.20%
Min=0.00%
Ave=0.63%

前年比
Max=2.70%
Min=0.10%
Ave=0.88%

≪GBPJPY 過去19回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max108pips
Hi-low=Min16pips
Hi-low=Ave37pips

Open-Hi=Max108pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave23pips

Open-Low=Max42pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave14pips

2015年5月21日(木曜) 昨日20日、海外市場の動き

2015年5月21日(木曜) 昨日20日、海外市場の動き

FOMC議事録、BOEのMPC議事録、共に開始時期は不明ながら、将来のインフレリスクを懸念し利上げ期待を維持。

FOMC議事録はサプライズはなくいずれ利上げへ。発表直後の反応は複雑ながら予想外に鈍い。ドル売り→ドル買い→ドル売り。

6月利上げの可能性は低い(12月の利上げ可能性の可能性は高まる)。第1四半期の弱さは一時的で、穏やかに回復。インフレは中期的に2.0%へ上昇へ。

一方、欧州市場に発表となった、BOEのMPC議事録では、予想通り9対ゼロで政策決定となったが、「経済のスラックは1年以内に解消の見込み、長期金利が再び上昇するリスクある」と、利上げ期待は相変わらず強く、GBPにとってはプラス思考が強い。

FOMC議事録直後の動き
USDJPY、121.23→121円割れ→121.40台
EURUSD、1.1100→1.1070割れ→1.1140台
GBPUSD、1.5530→1.5500割れ→1.5560台
AUDUSD、0.7875→0.7900→0.7860台→0.7900台

USDJPY、121.00~50円のレンジへ入るも、120.70~80円でボトム感が強まる。
EURUSD、ようやく下げ止まり、1.1100を中心に1.1050~1.1150の狭いレンジ入り、いずれ抜け出すと思われるが、方向性はギリシャ次第。1.1100はサイコロジカルなボトムラインとテクニカルなボトム。
GBPUSD、上昇トレンド変わらずだが。1.5500~1.6000のレンジを期待するも、1.5800を超えられず。1.5200~1.5800のレンジの可能性も残る。
AUDUSD、0.8000の大台を超え上昇期待が一時強まったが、失敗。0.7800~0.8200のレンジへ。

2015年5月20日水曜日

2015年5月20日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年5月20日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

NY市場に発表されるFOMC議事録を前に、為替相場の変動は止まらず。

動きは通貨間で異なるが、USD+GBPの強さが目立つ。

USDJPYは121円台へ上昇、日経平均株価は4連騰の中で、円売りが続く。
EURUSDは一時下落、ギリシャの銀行が預金凍結されるリスクに、1.1160台まで下落から、GBPUSDの上昇に買い戻しへと動く。
GBPUSDは続伸。BOE金融政策委員会議事録を好感し1.5570台へ上昇。
AUDUSD+NZDUSDの弱さが目立つ。利下げ期待と通貨安誘導止まらず。

BOE金融政策委員会議事録は、予想通り9対ゼロで政策を決定、2名は灰色。長期金利の上昇リスク、年末にかけインフレ上昇のリスクを指摘、利上げ可能性がより高いと指摘。驚きはないが直後の評価はポンド買い。

ムーディーズはギリシャの銀行の預金が凍結される可能性は極めて高いと言い、ギリシャ中銀は、ECBにELA上限11億ユーロの引き上げを要請し、バルファキス・ギリシャ財務相とショイブレ独財務相の仲は相変わらず悪い。 

2015年5月20日(水曜)昨日19日、海外市場の動き

2015年5月20日(水曜)昨日19日、海外市場の動き

今日もドルは大幅に上昇! EUR売り+GBP売り+USD買いの3要因が一致。

アジア市場は、豪中銀議事録で「豪ドル安誘導+追加利下げ」示唆に、AUD売りが一時強まり、「NZ四半期インフレ期待」は予想より強く、NZドル買いが一時強まる。

欧州市場は、「ECBが資産買い入れを拡大」とのクーレECB専務理事の発言にEURUSDの下落がドル買いをリード。

英CPIは記録的に弱すぎ、独ZEW景況感は悪すぎ、「EUR+GBP」売りがドル買いをリード。

米国市場は、強い「米住宅着工件数+建設許可件数」に、ドル買いが加速。

※※※※※※※※※※※※※※


豪中銀議事録(5月5日分)=豪ドルは更なる下落の可能性があり、下げを必要としている。6月の利下げの可能性があると認識。

NZ第2四半期 NZ中銀 インフレ期待(2年間)=1.85%(予想 前回1.8%)と、予想を上回る。

英消費者物価指数=前年比-0.1%(予想0.0% 前回0.0%)→ 55年ぶりのマイナス。

ZEW景況感調査: 期待指数=41.9(予想49.0 前回53.3)、現況指数=65.7(予想68.0 前回70.2)と弱い。

クーレ専務理事=ECBは5月と6月にユーロ圏の資産購入を増やす意向。

米住宅着工件数=前月比20.2%(予想10.2% 前回2.0%)→7年5か月ぶりの高水準、建設許可件数=前月比10.1%(予想2.7% 前回-5.7%)と、予想外に強い。

※※※※※※※※※※※※※※

米株は小幅上昇、DJIA18312.39(+13.51+0.07%)
DXYは大幅上昇、95.309(+1.09+1.15%)
米金利は上昇、10年債利回りは2.29%(+0.05+2.30%)
原油価格は下落、WTI57.26(-2.17-3.65%)
金価格は下落、1207.70(-19.90-1.62%)

※※※※※※※※※※※※※※

2015年5月19日火曜日

2015年5月19日(火曜)昨日19日、海外市場の動き


ドル全面高! 

週明けのブルーマンデー、重要な発表や材料も見当たらない中で、ドルは主要国で全面高。SF連銀の論文で米第1四半期GDPは1.8%に近いとの、サプライズな論文が気になる。

ギリシャ問題はいったいどうなるのだろうか? 妥協に近い! いや、難しく支払いは困難! 妥協案が飛び交う中でIMFは6月5日の支払いは困難という。引き続きEUR相場にとってギリシャは鬼門。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

米株は小幅上昇、DJIA18,298.88(+26.32+0.14%)
原油価格は変わらず、WTI59.66(-0.03-0.05%)
金価格は小幅下落、1,225.10(-0.20-0.02%)
米金利は上昇、10年債利回りは2.23(+0.09%)
DXYは上昇、94.199(1.06+1.14%)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


EURUSDは、米金利の上昇+ギリシャ債務問題がまたしてもクローズアップ! ギリシャの現金準備が減少するなか、債権団の支援協議は難航していることがEUR売りの材料にされ、妥協案が提示される中で、1.1300まで続落。

GBPUSDは、流石に堅固な通貨だけに、下げ幅は限定的で、EURGBPの売りの流れは変わらず、安値は1.5640。

AUDUSDは、ロウ豪中銀副総裁の「必要なら政策金利を引き下げる余地はある」との発言がクローズアップされ、AUDUSDは弱含みでスタート。ただ、5月利下げの効果の見極めに集中し、豪中銀が政策金利変更時期についてガイダンスを示さない方針。ただし、市場は豪中銀理事会で利下げの可能性を意識し、0.7980まで続落。

NZNDUSDも、AUDUSDの下落の影響と、NZ中銀の利下げ観測を受け続落中。

USDJPYは、119.50円をボトムに120円を試す動きへ。引き続くドル買いの流れが続き底値を切り上げる。

2015年5月18日月曜日

2015年5月18日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年5月18日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドル全面高! 

IMF内部メモでは、ギリシャは6月5日の債務支払いは困難と見られ、エバンズ・シカゴ連銀総裁は、6カ月の利上げの可能性を示唆し、米債券利回りは上昇し、米株も何とかプラス圏を維持。結果、ドル買いが強まる。先週来のドルロング

ポジションの調整が週明けから始まるも、相場転換まで続くような材料とは思えず。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


EURUSDは、米金利の上昇+ギリシャ債務問題がまたしてもクローズアップ! ギリシャの現金準備が減少するなか、債権団の支援協議は難航していることがEUR売りの材料にされている。1.1325、1.1260が大きなポイント。

GBPUSDは、流石に堅固な通貨だけに、下げ幅は限定的で、EURGBPの売りの流れは変わらず。1.5632、1.5528が大きなポイント。

AUDUSDは、ロウ豪中銀副総裁の「必要なら政策金利を引き下げる余地はある」との発言がクローズアップされ、AUDUSDは弱含みでスタート。ただ、5月利下げの効果の見極めに集中し、豪中銀が政策金利変更時期についてガイダンスを示さない方針とのことで、大きな材料とはならず。米金利の上昇+ドル高の流れに売り圧力は続く。

NZNDUSDも、AUDUSDの下落の影響を受け続落中。

USDJPYは、119.50円をボトムに119.80台まで上昇、引き続くドル買いの流れが続き底値を切り上げる。

今週もスタートです!

今週もスタートです!

先週に目立っていた、GBP高と、NZD安、そして、動かぬJPY。
今週も継続するのでしょうか?

今週はFOMCを中心に、中銀総裁の発言、中銀議事録、
金融政策、インフレや景況感を示す発表が目白押しで、
ちょっと他力本願になりますが、その結果を見ないと
ハッキリしないと考えます。

英国発のCPI、MPC議事録、小売売上高が、予想外の結果となるか、
米国発のFOMC、CPI、景況感関連、住宅関連と多くが予想外の結果と
なる必要があります。


※※※※※※※※※※※※※※※※

GBPUSDのチャートで、1.5500を超え新たなゾーンに入り、
1.5800台で2日間上げ止まり、上値も抑えられていることも事実。

200日SMA=1.5669を上回り、維持することができるか?
まず、それをポイントに考えてみます。

テクニカルでみると、GBPUSDは買いへと変化しており、
GBP買いがドル売りをリードする動きが変わるには、
英国と米国の経済指標が予想外! の結果になる必要があります。


※※※※※※※※※※※※※※※※

USDJPYは、あまり考えても仕方がないと思う以外ありません。
皆が認識していることですがが、118.50~120.50円のレンジを
抜け出すことはできず。方向感は見られません。

また、過去、何度も、何度も、レンジ相場を抜け出すことを
期待しながらも、裏切られていることも教訓になっており、
レンジ相場が裏切られるまでは、このレンジ取引を続けざるを得ない、
状況となっています。