2014年11月8日土曜日

2014年11月8日(土曜) 昨日7日の海外市場の動き

2014年11月8日(土曜) 昨日7日の海外市場の動き


週末金曜日の米雇用統計で相場は上下へ変動し、利食いのドル売りで終了。米金利は低下、米株は小幅下落。

大口投機筋が相場をリードし、米雇用統計の発表前からドル買いで相場が動き、結果を受けたドル売りとドル買い戻し、そして、最終的にはドル全面安。

目に付いたのは、USDCADの売り(カナダドル高)で、1.14430近く→1.1310台まで一時下落し、強いカナダの雇用統計に全面高。USDCADの売りが相場を一時リードしていたようにも見えた。

USDJPYは、結局、下落後には115.00円を回復することはできず、円安期待感の中、115.00~50円の壁を2度トライし、2度失敗。114円~115.50円のレンジ入りへ。ただし、ドル高相場は変わらず。

EURUSDは1.24台を大きく割り込みながらも、1.2460台まで値を戻すも、1.25台の上値は遠くに見える状況は変わらず。1.2550を超えてくれば、ムードは変わると思われる。悪い材料が多いにも関わらず、下落スピードは予想外に緩慢。

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値動きに反し、米雇用統計の評価はまずまずで、来年の利上げ期待が膨らむ。

米利上げによる市場への影響を危惧する発言が多くなる。
1.イエレンFRB議長=政策正常化はボラティリティ上昇招く可能性。
2.ダドリーNY連銀総裁=来年中に利上げ が始まる可能性は高く、金融市場は不安定化が予想され、新興国経済に課題をもたらす。

スペイン・カタルーニャ州は、9日に独立の是非を問う非公式の住民投票が実施。結果によっては政府に圧力が強まる可能性も。

豪中銀の第4四半期金融政策報告の公表でリスク要因を指摘
1.中国不動産市場の暴落
2.豪ドル高相場。
3.豪ドル高の可能性(日銀の追加緩和とGPIFの運用方針の変更で、豪経済のファンダメンタルズ水準より上回る豪ドル高の可能性を危惧)

さて、さて、日本の資金が豪州への高金利(政策金利2.5%)へどのくらい向かうのでしょうか? トルコリラ8.5%、NZドル3.5%よりは政策金利は2.5%と低いが、市場規模に問題がるNZドルや地政学的リスクの高いトルコリラよりも、資金が移動する可能性が高いと思われる。

AUDUSDのチャートでは、なかなか復活のシグナルは見られないが、AUDJPYの長期は底値を切り上げていることに間違いはない・・・・。

2014年11月7日金曜日

2014年11月7日(金曜) 米雇用統計の結果は、複雑

2014年11月7日(金曜) 米雇用統計の結果は、複雑

今日は金曜日、後のない週末。米雇用統計の結果は、複雑。

米雇用統計の発表直前にはドル買いへと動き、改善した米失業率5.8%の発表を受け、ドル買いへと急変。予想外に低い米非農業部門雇用者数21.4万人に、ドル売りへと動く。

いや、相反する雇用データを利用して、上下にあるストップロスを付けただけなのかもしれないが、発表直後の変動には、両サイドの指値を出していなければ、到底ついて行けていない。

USDJPYは、114.60台~115.50台へと乱高下、EURUSDも1.2370台~1.2440台へと乱高下から、徐々にドル買いへと動く。

一方のカナダ雇用統計は、素直である。失業率が6.5%へとサプライズの低下、雇用者も4.31万人と予想外の大幅プラスに、USDCADだけは、失業率+雇用者数ともに改善し、1.1430台→1.1330台へとまっしぐら。


米雇用統計前のアジア・欧州市場では、

アジア市場では、日本株が小幅上昇、ドル円は115円台での取引と円売りの流れが復活するも、米雇用統計待ちで動けず。

独株は下落、英株上昇と動きは異なる中で、独鉱工業生産は予想を下回るが前回より大幅に回復、独貿易黒字は大幅に改善され、独GDPへの好影響が期待でき、ユーロの買い戻しがみられた。一方の、英貿易赤字は予想外に拡大、ポンドは小幅下落し、EURGBPは上昇した。




2014年11月7日(金曜) 今日の戦略

2014年11月7日(金曜)
さすがに、週末金曜日で、米雇用統計を控えて積極的な取引は限定されている。


正攻法は、雇用統計の結果を見てから判断するか、その後の米株の動きを見てからの
新規取引となる。しかし、リスクをできる限り減らして事前にポジションを作りたいと
考えると、二通りのアイディアが浮かんでくる。


1.相場変動が大きくなると期待した、両サイドのストップ・エントリー。レンジ的には106円割れ~106.70を超えたら動きが加速しそうである。


2.最近の傾向か強い数字を予想した、ドル円の買いポジションを事前に作る。ストップ・ロスの注文を設定しておき、上昇を期待して、利食いはオープンで、動きを見ながら利益確定をする。

2014年11月7日(金曜) 今日の動きを考える

2014年11月7日(金曜)今日の動きを考える

米雇用統計が今日のメインイベント

今日は週末、金曜日。ポジション調整の動きの度合いと有無、週末リスクの有無。ややドル高への行き過ぎ感はあるが、ドルを買えない・変えていないリスクは残り、ドル高の流れは変わらず。

USDJPYは、1.5円近く下落し、115円台を復活。どうもイメージは先の105円台までの急落時とダブる。だれか大口の日本株と円売りの利食いが、市場全体を動かしたことは間違いないと思うが、相場の反転を意識したとは思えず。

目先の円ショートも切らされ、再び、持たざるリスクが頭を持ち上げる。引き続きドル買いを維持し、利益が出ていれば米雇用統計前に、ストッププロフィットを入れて、結果待ち。

今日は週末の金曜日。週末リスクもあり動きにくいと思うが、米雇用統計があり、サプライズに慣れつつあるものの、米雇用統計はいつもながら、相場が動き、見逃すことはできない。

115.50円の昨日の高値が一つのターゲットになると思うが、決して為替相場だけの動きとは思えず、日本株と円相場を連動させながらでないと、思わぬ落とし穴に陥るのではと不安。

最近の米雇用関連の経済指標は強く、今日も強い数字に傾斜した値動きが事前に作りやすいが、逆の結果の影響力は倍増しそうである。

米雇用統計で、予想の失業率5.9%、非農業部門雇用者数23.5万人からどれほど差がでるか?  ドル円は米株との連動性変わらず。

イエレンFRB議長は、日銀の追加緩和や、ECBの追加緩和の可能性、米金融政策の今後のヒントを示してくれるのか?

注目の経済指標・その他
09:30 豪第4四半期金融政策報告の公表
16:00 独鉱工業生産指数
16:00 独経常収支・貿易収支
18:30 英貿易収支
22:30 カナダ雇用統計
22:30 米雇用統計
00:15  イエレンFRB議長の講演

2014年11月7日(金曜) 昨日の海外市場の動き

2014年11月7日(金曜) 昨日の海外市場の動き

一言、ドル全面高。

BOEとECBは金融政策の維持を決定。ドラギECB総裁は、ECB内での対立を否定、追加緩和を示唆し必要な場合の措置を準備するよう担当へ指示。このサプライズにユーロは全面安。ただし、欧米株の上昇は弱く、米金利は上昇へ。

先の米中間選挙の結果を受けたドル高期待+雇用の改善(前日の米ADP雇用統計+米新規失業保険申請件数+単位労働コスト・賃金上昇)に、ドル買いの流れが強まる。

ムーディーズは、南アの債券格付けを引き下げ、南アランドは急落しつられトルコリラも下落へ。

OECDはユーロ圏の成長停止が世界成長の主要なリスクと警告、ECBに大規模な資産購入を求める。日本とユーロ圏の成長はあまり変わらず低く、米国の高成長見通しが目立つ。2014年・2015年成長見通し=米国2.2%・3.1%、ユーロ圏0.8%・1.1%、日本0.9%・1.1%、中国7.3%・7.1%。

カナダIvey購買部協会指数(PMI)は、予想外に弱くカナダドル売りが強まる。

USDJPYは、アジア市場で日経平均株価が17000円に再上昇後に下落、ドル円も105.50円近くまで上昇後に、104円急落するも、欧米市場では114.50円をボトムに115円台へ再上昇。

EURUSDは、アジア市場で円売・ドル買いの流れに、1.25割れまで下落するも底堅く推移。欧州市場はECB理事会前後には1.2530台へ上昇。ドラギECB総裁の記者会見を受け、1.24割れまで急落、1.2450を回復できず、1.2370台まで続落。

AUDUSDは、アジア市場の安値0.8560近辺をボトムに下げ止まり、欧米市場で0.8560近辺をボトムに下げ止まるが、0.8620台を超えられず、上値は重い。

2014年11月6日木曜日

2014年11月6日(木曜)欧米市場の動き

2014年11月6日(木曜)欧米市場の動き

ドラギECB総裁の記者会見で相場の流れは急変。これからは米現物株に注視。

アジア市場での、日経平均株価の17000円近くまで上昇後に急落+ドル円115.50円近くまで上昇後の114.10円近くまで急落と、不穏な動きの中で欧州市場は、BOE記入政策委員会とECB理事会を迎えた。結果は、BOEとECBは共に、現行の金融政策の維持を決定して、相場は事なきを得た。

しかし、特に重要なニュアンスの変更はないと思われていた、ドラギECB総裁は記者会見で、「必要とあれば追加緩和を講じることで全会一致」+「経済見通しのリスクは下向き」と発言したことで、追加緩和の可能性が高まり、欧州株は急伸+ユーロは急落。

「ECBは地政学的リスク、為替がインフレに及ぼす影響を監視」とユーロ安による悪影響を危惧していることを示唆したものの、焼け石に水。

同時刻に発表された、米週間新規失業保険申請件数が予想外に改善したこともあり、ドルは全面高。EURUSDは1.2520→1.2400割れまで一時急落。USDJPYもEURJPYの売りも加わり115円まで上昇したが、伸びきれず。

2014年11月6日(木曜)5日の海外市場の動き


2014年11月6日(木曜)5日の海外市場の動き


欧州・米株は上昇、米金利も小幅上昇し、豪ドルは続落、カナダドルと英ポンドは値を戻し健闘。
アジア・欧州市場までドル買いが続き、米国市場はドル買いも弱まり、ドル円は115円達成できず。

アジア市場では、中国のHSBCサービス業PMIは、予想を下回り3カ月ぶりの低水準で、直近の中国経済指標は弱く、中国経済の減速感が強まり豪ドル売りの要因となる。

また、米中間選挙で共和党が躍進、8年ぶりに上下両院で過半数を取得、政治的安定を期待、経済回復への動きが強まることが期待でき、ドル買いの要因になる。円は、黒田日銀総裁は、さらなる緩和策導入の用意があると発言、円売りの材料となる。

欧州市場は、ドラギECB総裁への風当たり強まる? 信ぴょう性は低いが辞任のウワサ消えず。独・ユーロ圏の総合・サービス業PMIは弱く、小売売上高も情けないほど弱く、ECBの追加緩和の期待が膨らみ、ユーロドルは続落。英サービス業は弱く、BOEの利上げ時期は遠のき、ポンドも売り強まるが、下落幅は限定的で、クロスか資本筋のポンド買いにポンドは比較的堅調に推移。

米国市場は、米ADP雇用統計は、予想を上回り、米雇用統計の改善の期待感が強まる。逆に、米サービス業PMIと米ISM非製造業景況感指数は、予想外に弱く米経済の減速もやや気になり、ドル買いの動きが弱まり、6日のECB理事会とドラギECB総裁の記者会見、そして、7日の米雇用統計を見守る動きへと変化。

2014年11月5日水曜日

2014年11月5日(水曜)アジア・欧州市場の動き

2014年11月5日(水曜)アジア・欧州市場の動き

ドル全面高、日本と欧州株は上昇。ドル円は114.50台をついに超え、円売りの流れは止まらず。115円のサイコロジカルなポイントを目の前に控え、試さずにおけるのか?

ドル円はあっさり、114円台に乗り、買えないリスクに押し目買いの注文が増えており、調整のドル売り・円買いの滞空時間は極めて短い。

目先は115円のサイコロジカルなポイントを控えて上昇力も弱まることが予想されるも、オプション絡みの動きや、他通貨での円売りは止まらず、円安の基本路線は変わらず、115円を超えるのも時間の問題に見えてくる。

独・ユーロ圏の総合・サービス業PMIは弱く、小売売上高も情けないほど弱く、ECBの追加緩和の期待が膨らむ。また、英サービス業も弱く、BOEの利上げ時期はさらに、先送りされそうである。

ユーロやポンドの売りが続く中、豪ドルやNZドルでもドル買いの流れは止まらず、円を主導にしたドル高が、いまや世界的なドル買いの動きになっている。

明日のBOE金融政策委員会とECB理事会、そして、明後日の米雇用統計を前にして、通常ならポジション調整のドル買いが入りやすいが、今回はECBの追加緩和期待と、弱い米国以外の景気の伸びに、なかなかドル売りのきっかけはつかめないでいる。

2014年11月5日 今日の注目点

2014年11月5日 今日の注目点

さすがに、連投の日本株も勢いが鈍くなる可能性は高いと思われ、ドル円の調整売りは否定できない。しかし、日米に明確な違いがあり、米財務省から行き過ぎた円安とかを懸念する声も全く聞かれない。

最も、米中間選挙でオバマ政権は忙しいことだろうし、米株が上昇する後押しをしてくれているわけだから、文句をつけにくい。また、FRBの金融緩和の出口による混乱を、日銀の緩和により予防してくれているのだから、これも文句をつけることはなさそうである。

欲張りな人(株や円売りポジションを持っている人)は、じゃ~ ECBも6日に量的緩和を実施すれば、ハピーとでも言いたいのでしょう。

だが、最後の切り札を温存おかなければならないこの時期。ECBが期待通り量的緩和を実施するとは思えず、逆に、ドラギECB総裁へのクーデター(?)なのかはわからないが、ロイター社のニュースでは、なんらかの行動を起こす可能性が読み取れる。もっとも、事実関係の有無は分からないが。

結局は、クロスでの円安方向に変わりはなさそうで、今回のステージは調整の流れが続くかもしれないが、円売りの本流は変わらず。

今日のポイントは以下の通り。
明日6日のECB理事会を前に、ドラギECB総裁への風当たりが気になる。
黒田日銀総裁は、最近の円安をどう評価するのか?
前日の冷静な欧米の株価を受けた日本株の動き? 
7日(金曜)の米雇用統計を控え、前哨戦のADP雇用統計を注目!
ドル円は113~114円のレンジを抜け出せるか?
ユーロドルの買い戻しは本物か?

注目の経済指標・その他
06:45 NZ雇用統計
10:45 HSBCサービス業PMI
11:30 黒田日銀総裁発言
17:50~18:00 ユーロ圏各国の総合PMI・サービス業PMI
18:30 英サービス業PMI
19:00 ユーロ圏小売売上高
22:15 米ADP雇用統計
00:00 米ISM非製造業景況感指数

2014年11月5日(水曜) 4日の海外市場の動き

2014年11月5日(水曜) 4日の海外市場の動き

アジア市場の日本株高のフィーバーも、海外では冷静。欧州株は下落し米国株は変わらず、米金利も大きな動きは見られず。

ドル円は、103.20~75円のレンジで調整色が強く、ユーロドルは、1.25台割れも底堅く1.2570台へ値を戻するも、ポンドドルはユーロポンドの買いに上昇は鈍い。

豪ドル+NZドルも買い戻されるも、ドルカナダは上昇し、カナダドル売りが続く。

米貿易赤字が拡大しGDPの下方修正の可能性へ→ ドルは下落。


● 菅官房長官、安倍首相、甘利再生相、麻生財務相、全て同じで、「為替相場の水準に関してのコメントは避ける」。ただし、景気対策や円安対策を模索。急激な円安に対処も。

●GPIF運用資産規模の試算=127兆円の運用資産で、最新ポートフォリオに対応するためには、国内株9.8兆円買い、国内債券は23.4兆円削減する必要がある。外国株についても、11.5兆円買う必要があるとの別な資産もある。

● ドラギECB総裁の秘密主義や一貫性のない発言に批判が表面化?→ 量的緩和へ踏み切れないとの思惑にユーロ買いへ。

ユーロ諸国の中銀総裁は、ドラギECB総裁の秘密主義や一貫性のない発言を批判→ 量的緩和へ踏み切れないとの思惑に、EURUSDは上昇へ。近く不満を表明する計画との報道が流れる(ロイター社)。各国の中銀総裁らはドラギ総裁がECBのバランスシート拡大について、事実上の目標を設定してしまったことに立腹しているという。 

● 欧州委員会の秋季経済予測は、ユーロ圏の成長率を下方修正し、英国の成長見通しを引き上げる→ ポンドの買い要因ながら、反ドラギ総裁の動きに、逆にEURGBPは上昇へ。

欧州委員会の秋季経済予測(前回5月)=成長率を下方修正し、インフレ率は低くECB予想を下回る。成長率、2014年が1.2%→0.8%、15年1.7%→1.1%、16年1.7%と予想。インフレ率はECB見通しを下回る。インフレ率、2015年0.8%、16年1.5%(ECB1.4%)。失業率、2015年11.3%、2016年10.8%。

2014年11月4日火曜日

2014年11月4日(火曜)欧米市場の動き

2014年11月4日(火曜)欧米市場の動き

日経平均株価が一時700円近く上昇した割には、ドル円の上昇は見られず、逆に113.50円を割り込み、113.20円割れまで一時下落。欧州株は小幅下落、米株も売りから取引を開始している。

為替相場は、大相場の後の自律的反転で、どこかで円安相場がスタートすると考えるのは、それほど的外れに思えない。

株式市場では海外投資家による日本株の買い戻しが多いと言う。そして、いつもながらこの11月はファンドの決算月が多く、大儲けのファンドは既に取引を終了していると思われるが、目標達成できず+ネガティブで、再契約できないファンドは、起死回生の一撃のパンチ(日本株買い)を強めている。

どのように考えても、円売りが終了したと判断することはできない。今日の安倍首相の国会答弁を見ても、「円安+株高=日本経済に必要不可欠」という。当局の円安けん制発言もなぜか聞こえてこない。

ドル円は一時113.50円を割り込み、113.20円近くまで下落したが、良い調整局面を迎えたと考えたい。最大のリスクは112.50円と思えてならない。

EURUSDも、1.2500のビックポイントを挟み、前半は下落し後半は上昇と、予想外にEURは健闘している。EURJPYの買いが成せる業か? それとも、本当にEURUSD1.25割れは固いのか? ECBの理事会を控え、量的緩和のEUR売りリスクを気にする市場参加者が多い割には、下げ渋っている。

AUDUSDは、アジア市場で発表の豪貿易赤字拡大にも、「小売売上高好調+豪中銀声明で自国通貨安を求めず」に強い。豪中銀の声明で、豪ドル高への警戒感を解期始めていることで、底堅く推移。

ドルは値を下げる中で逆に、USDCADは上昇し、カナダドル安だけが目立った。カナダの貿易黒字は予想外に拡大、本来ならばカナダドル買いなのに、原油価格の下落なのか、欧州市場からカナダドル安へと動く。

2014年11月4日(火曜) アジア市場の動き


2014年11月4日(火曜) アジア市場の動き


日本株の上昇止まらず一時700円近く上昇。ただし、取引開始の直後が最高値で伸び悩む。ドル高の行き過ぎ感が強いのか、ドル円は、日本株の上昇にも円売りは盛り上がらず、主要通貨でもドル買いに勢いは見られず。株高に円売りがついていけない相場は、ある意味では反転の兆しなのでしょか?


ドル円が114円台まで上昇し、日経平均株価が17000円台まで上昇しても、当局者はまだ上昇を望むのであろうか? 


安倍首相は、為替水準に関しては言えない、日銀の決定も好意を持って迎えられていると思う言う。もちろん、政府や日銀が温度をとってあげた結果と言う人もおり、円を売っている人や、株を買っている人は喜んでいることでしょう。


ビル・グロス氏曰く、金融危機以降、FRBは4兆ドル、日銀は2兆ドル、ECBは兆ドル規模(計約800兆円)の非伝統的措置を実施しているが、中銀は物価上昇の目標値を達成できていないという。
市場の欲張りな期待感は、6日のECB理事会で、利下げはしないと宣言しているが、量的緩和の「瓢箪からこま」を陰ながら期待しているのでは?

2014年11月4日(火曜)今日の注目点!

2014年11月4日(火曜)今日の注目点!

基本は円安の流れ変わらず、103.50円以下の買い+行き過ぎた円安のブレーキによるショックにも注意。


為替相場(円相場が主)の大変動にも、FRBが自分でまいた種(量的緩和の縮小を決定、来年の利上げ観測を経済指標次第と、暗に示唆)に、日銀の決定を表だって批判や評価することもできず。 

うがった見方をすれば、「米国金融引締め+日本・ユーロ圏金融緩和」=金融市場の動揺抑制!
最も「FRBの金融引締め=ドル高容認」を、容認してるのなら、話は別だが・・・・・。

フィッシャー・ダラス連銀総裁は「FRBはドルの価値に気を取られるべきではない、通貨戦争を懸念せず」と、強気な発言をしていたが、どこまで続けることができるのでしょうか?

今日は、日本の消費税増税の有無を問うヒアリングを実施するようであるが、有識者からは賛否両論で意見が分かれている。ここで、消費増税をあきらめたら、日本国債が売られ日本経済は大変なことにあるとの意見に、海外の機関投資家の間では、日本は景気に配慮して消費増税を見送るべきと、主張している人もいる。

どちらが本当にリスクがより高いのでしょか? その事実は来年にでもわかることでしょう。

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今日の為替相場、特にドル円相場で影響を及ぼしそうな材料を考えると、以下の通りになりそうである。 

東京市場は休み明けで本格参入。
日本株は米株の上昇をフォローできるか?
輸出業者の動向は?
機関投資家の動向は?
当局の円安抑制の動きは?

豪中銀の政策金利は2.5%の据え置きは固いが、声明は?
米貿易収支+製造業新規受注は?
米中間選挙の行方は?

注目の経済指標・その他
米中間選挙
09:30 豪貿易収支
09:30 豪小売売上高
12:30 豪中銀金融政策発表
18:30 英建設業PMI
22:30 カナダ貿易収支
22:30 米貿易収支
00:00 米製造業新規受注

2014年11月4日(火曜) 4日(月曜)海外市場の動き(午前5時現在)

2014年11月4日(火曜) 4日(月曜)海外市場の動き(午前5時現在)

円安けん制の動きや、ドル高抑制の動きは見られず。強い米経済指標に、米株は上昇し、ドル買いの流れは止まらず。

先週末のサプライズ、日銀の追加緩和の決定とGPIFの外物投資拡大による円安相場の流れは変わらず。円売りがリードし、さらに豪ドルの売りが加わり、主要通貨では先週NY市場の終値からギャップを空け、ドル高から取引がスタート。

ドル円は、市場で広まった、ベンツェン・シーリング(当時のベンツェン米財務長官)がドル円の上限を113~114円程度=113.60円とし、円安をけん制したことに端を発する)を気にしながらも、過去の遺物)を超え、強い米経済指標=米株の上昇に、114.20円まで上昇、終盤にはさすがに113.60台まで一時値を下げる。

ユーロドルは、ユーロ圏各国の製造業PMIに強さは感じられず、欧州株は弱く一日を通じて1.25台を下回る。

英ポンドはドル全面高の中で比較的強さを感じる。ギャップを空けポンド安でスタートするも、強い英製造業PMIやクロスのポンド買いに一時先週終値を上回るも、1.60台を維持できず。

豪ドルは、中国のPMIは強さは感じられず弱い。ゴールドマン・サックスが中国の2015年GDP予想を7.8%から6.8%に下方修正し、中国経済の先行きに不安が広まり、豪ドル売りが強まり、0.8670台まで続落。

2014年11月3日月曜日

2014年11月3日(月曜) アジア・欧州市場の動き

2014年11月3日(月曜) アジア・欧州市場の動き

東京市場は休日で3連休の中、11月と米国の冬時間がスタート。先週末の、日銀の追加緩和の決定とGPIFの外物投資拡大による円安相場の流れは変わらず。主要通貨では先週NY市場の終値からギャップを空け、ドル高から取引がスタート。

円クロスでも円売りからスターとするも、一時は円安警戒感に逆に円の買い戻しが見られた。しかし、欧州市場に入ると円売りへと流れは急変。113.00円の壁をブレーク、オプション絡みの売りがさく裂し、113.70円台へ急上昇。ポンドは強い製造業PMIにポンドは強含み、ユーロは動けず。

市場ではベンツェン・シーリング(当時のベンツェン米財務長官)がドル円の上限を113~114円程度(113.60円)と、円安をけん制したことに端を発しているが、過去の遺物と思われる。

USDJPYは、前週終値からギャップを空け、ドル高・円安でスタート、一時113円台直前まで上昇したが、続かず。112.60~85円のレンジで推移。欧州市場に入り、AUD売りが加速。0.8750を高値に0.8710まで続落。

欧州市場に入り円売りが加速。19:00過ぎには113円のオプションバリアを突破し、クロスでも円売りが加速、113.70円台まで上昇、市場ではベンツェン・シーリング(当時のベンツェン米財務長官)がドル円の上限を113~114円程度(113.60円)とけん制したことに端を発しているが、過去の遺物と思われる。

EURUSDは、前週終値からギャップを空け、ドル高・ユーロ安でスタート、1.2500の大台を割り込み、一時1.2440近くまで下落したが、続かず。1.250台まで値を戻すも、逆にこれを高値に上げ渋る。欧州市場に入り、欧州各国の製造業PMIは速報値と予想より小幅下落するも、前月よりは上昇、1.2485~1.2510のレンジで上下、方向感は見られず。

AUDUSDは、弱い中国の経済指標の影響を受け、AUD売りが強く、AUDUSDは、オセアニア市場で下落が続き、前週NY市場の終値から50ポイント近く下落してスタート、一時0.87台と100ポイント近くげまで下落し、1.8750近くまで値を戻す。



2014年11月3日(月曜) 

2014年11月3日(月曜)
今日から11月、米国市場は夏時間も終わり、冬時間入りし取引時間がⅠ時間遅くなります。

先週には既に、欧州各国が冬時間に入っており、相場変動の時間帯も、1時間遅くなり、寝不足の個人投資家が増えることでしょう!

先週、日銀がサプライズの新たな追加緩和を実施したことで、世界的な株高と円安が突然現れました。「金融引締の通貨は買い+金融緩和の通貨通は売り」という流れに加え、「GPIFが外物に投資するぞ!」と宣言したことで、「すわ・・ 円売りだ!」との動きも加わった事が要因です。

問題は、この112円台まで上昇したドル円は、一体どこまで上昇するのでしょうか? 常識的には「113.50円、115円、120円を目指す動き」と考えやすく、それを示唆する発言も多いことでしょう。

つい半月ほど前に、「北アフリカ・中東の地政学的リスクの高まり=円買いだ!」とか、「自国通貨安の誘導をけん制する発言」に翻弄し、一時円高へと動いたことは一体なんだったのでしょか? 最も、「のど元過ぎれば熱さも忘れる」ことが世の中の常なんでしょうけど・・・・・。

「日本経済の回復過程を確固たるものにする」ことは理解しますが、GPIFと日銀の決定は、結果として円安になることを容認する動きでは、どうなんでしょう? 結果として、円安相場第2段を演出でもしているのでしょうか? 各国の反応に注視しましょう!

先週1週間の値動きを終値ベースの%で見てみると、USDJPYは3.85%上昇、AUDJPYはより大きな3.93%上昇しています。変動幅(値幅)だけを見ると、USDJPYは108.146→112.313円と4.167円動き、GBPJPYは173.983→179.626円と5.64円とより大幅な上昇となりました。

いや、そんなことで驚いては行けません。 日経平均株価は先週一週間で7.34%上昇し、15291.64 →16413.76円と1122.12円上昇しています。投資効率と結果だけを(これらからのリスクは別にして)考えれば、日本株に投資していた方がよりベッターだったのでしょう! 

ヘッジファンド、タイガー・マネジメントを創立した資産家のジュリアン・ロバートソン氏いわく、「世界中の金融当局は自国通貨を安くしようとし、競争している」、「強引に債券が利回りをほとんど生じないようにしているため、バブルが発生している」これはまさに世界で経済的に起きている最も危険なことだ。と・・・・。

バブルを経験していない人が増加し、バブル再来を期待する人も多いことでしょう。 ただし、相場にもバブルにも、リスクはつきものですよ。