2014年2月8日土曜日

今週の経済指標から(2月10日~14日)


今週の経済指標から(2月10日~14日)

今週は経済指標もさることならが、今週予定されているイエレン新FRB議長の二つの証言で、今後の金融政策の運営方針を説明すると思われ特に注目したい。①11日(火曜)下院金融サービス委員会の公聴会、②13日(木曜)上院銀行委員会で証言。

先週のBOE金融政策委員会も終わり、12日(水曜)のBOE四半期インフレレポートと、カーニーBOE総裁の講演で今後の方向性を示す可能性があり重要。当然ポンドの大きな変動要因で、3月6日の次回BOEのMPCへの影響強まる。

経済指標では、今週は特に中国初の重要な経済指標の発表が多い。12日(水曜)貿易収支は貿易黒字の減少と、輸出・輸入の減少が予想され、14日(金曜)には、中国消費者物価指数・生産者物価指数の発表があり、12月より弱い数字が予想されており、結果次第ではAUD相場への影響が強くなる。

日本発の材料では、10日(月曜)の経常収支と貿易収支は注目で、前回発表された11月の経常赤字は過去最高となったが、今回予想では赤字額がさらに拡大し、2013年1年間の数字も気になる。

豪州発の材料では、13日(木曜)の雇用統計で、失業率は上昇予想ながら、新規雇用者数は前回予想外のマイナスからプラスへの転換が予想されている。先週の豪中銀の声明で金利と為替に関するスタンスが変化し、四半期金融政策報告で、GDPとインフレ予想を引き上げ、中立的な政策スタンスへの変更を確認し、さらなるAUDのジャンプアップが計れるか、注目したい。

ユーロ圏発では、14日(金曜)の仏・独を含むユーロ圏第4四半期GDP・速報値が重要で、第4四半期に成長が強まることが予想されており、どこまで成長率を伸ばすことができるか、注目したい。

大御所、米国発の材料では、特に重要な発表も見当たらない。その中では、13日(木曜)の小売売上高・新規失業保険申請件数、14日(金曜)のミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が重要となっている。


米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション) 2月4日分

米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション) 2月4日分

いやはや、米非農業部門雇用者数の結果は、2カ月続けて悪化、逆に失業率は改善。主要通貨は個別要因はあるものの、豪ドルは下げ止まり堅調に推移、USDJPYは101円割れで、EURUSDは1.35割れで、GBPUSDは1.6250で、AUDUSDは0.86ミドルで下げ止まっている。

主要7通貨の通貨ネットのショートポジションは小幅増加し-185,059コントラクトで、昨年12月中旬近くの水準にとどまっている。

円ショートポジションは昨年12月24日の-143,822コントラクトをピークにし、4日を含め6週連続で低下し、昨年11月5日の水準近くとなる-76,829コントラクトまで低下した。ちなみに、その時期のUSJPY相場は週終値ベースで98.71円で、数字上の比較では、まだ円高圧力が続いていることになる。

ユーロのネットポジションは週替わりでロング・ショートが交錯。ある意味ではポジション・ニュートラルで、どちらの方向にでも動けることを意味している。ちなみに、前回のニュートラル水準は昨年の11月26日で、EURUSDは1.3550近辺で取引されていた。

ポンドは昨年11月26日にロングに転換して以来、ロングポジションを維持し、+10,951コントラクトと積み上がる気配は見られないが、市場のポンド高センチメントを確認することができる。

カナダドルは昨年2月26日、豪ドルは昨年5月14日以来ショートポジションが続き、市場の弱気センチメントを反映しているが、2月4日の豪中銀理事会で金利と為替に関して変化が見られたことから、さらに豪ドルショートポッジションが減少している可能性が高い。









2月8日(土曜) 発言・その他

2月8日(土曜) 発言・その他

バンカメ週間調査=2月5日までの1週間で、米株の大幅な下落懸念に、世界の株式ファンドから、、2011年8月来となる283億ドルが流出。

ムーディーズ=プエルトルコの格付けを「Ba2」と、ジャンク級に格下げ。

メルシュECB専務理事=①ECBの低金利が再びけん引し、ユーロ圏全域に浸透する兆しがある。②ユーロ圏経済は回復しているが、弱くてまばらな回復。③ECBの金融政策は必要な限り緩和的であり続ける。

独憲法裁判所(ECBの無制限の債券買い入れ枠(OMT)の訴えで)=ECBの責務を超え、加盟国の権限を越脱しており、財政ファイナンス禁止に抵触する。しかし、決定を限定的に解釈すれば適切で、その判断を欧州裁判所に付託→ OMTの制限圧力の可能性が弱まり、スペイン国債利回りは8年ぶりの低水準へ。

豪中銀の四半期金融政策報告=①GDPとインフレ予想を引き上げ、豪ドルの下落を織り込んだ、中立的な政策スタンスへの変更を確認。②一定期間の政策金利の据え置きが政策委員会の見解。③コアインフレ率予想2014年6月までの1年間で3.25~3.25%(前回11月予想=6月まで1年間で2.5%、2014年2.0~3.0%。④GDP予想2014年6月までも1年間で2.75%、2014年2.25~3.25%)、⑤上方修正の主な要因は豪ドル安。

ダンティーヌ・スイス中銀副総裁=スイスフラン押し下げに超低金利政策を実施しているが、不動産価格が高騰し住宅融資が拡大、新たな措置を検討する用意がある→ 1月に住宅価格の抑制策として、住宅ローンでリスク資産に自己資本の積み増しを1%→2%に引き上げたが、今度は不動産市場の供給や借り手負担になる。


*** 経済指標の結果 ***

◎9:30 AUD 豪中銀 豪中銀の四半期金融政策報告=GDPとインフレ予想を引き上げ、豪ドルの下落を織り込んだ、中立的な政策スタンスへの変更を確認→ 発表直後はAUD買い強まる。
◎10:45 CHN 1月 HSBCサービス業PMI=50.7(予想 前回50.9)→ 前回を下回り2011年8月以来の低水準にAUD売りが強まる。
◎16:00 GER 12月 貿易収支=185億ユーロ(予想173億ユーロ 前回189←178億ユーロ)、輸出=前月比-0.9%(予想0.8% 前回0.7%)、輸入=前月比-0.6%(予想1.2% 前回-2.3%)、経常収支=235億ユーロ(予想 前回233←216億ユーロ)→ 輸出が予想外に減少、輸入も減少し予想を上回る
◎17:15 CHF 12月 小売売上高=前年比2.3%(予想 前回4.2%)
◎18:30 GBP 12月 鉱工業生産=前月比0.4%(予想0.6% 11月-0.1←0.0%)、前年比1.8%(予想2.3% 11月2.1←2.5%)、製造業生産高=前月比0.3%(予想0.6% 11月-0.1←0.0%)、前年比1.5%(予想2.3% 前回2.2←2.8%)→ 前月が下方修正され、予想をも下回り直後はGBP売りが強まるが直ぐに持ち直す。
◎18:30 GBP 12月 貿易収支=-77.17億ポンド(予想-93億ポンド 前回-97.83←-94.39億ポンド)→ 輸入が2010年4月来となう大幅減少に、前月と予想より赤字額は大幅に減少。
◎20:00 GER 12月 鉱工業生産=前月比-0.6%(予想0.5% 前回1.9%)、前年比2.6%(予想 前回3.5%)→ 前回と予想を下回り予想外の悪化。
◎22:30 USD 1月 雇用統計: 失業率=6.6%(予想6.7% 前回6.7%)、非農業部門雇用者数=11.3万人(予想17.5~18.5万人 前回7.5←7.4万人)→ 12月とおなじく、失業率は労働参加率の低下で改善したが、非農業部門雇用者数が予想外の悪化に、ドル全面安。
◎22:30 CAD 1月 雇用統計: 失業率7.0%(予想7.1% 前回7.2%)、雇用ネット変化=前月比29400人(予想20,000 前回-44000←-45900人)→ 失業率は低下し、雇用者は拡大し、カナダドル高が強まる
◎0:00 GBP 1月 NIESR GDP=0.8%(予想 前回0.7%)
◎4:00 USD 12月 消費者信用残高=187.6億ドル(予想120億ドル 前回124←123.2億ドル)

2月8日(土曜) 昨日の海外市場の動き

2月8日(土曜) 昨日の海外市場の動き *** 昨日のポイント ***

*** 昨日のポイント ***

昨日2月8日(金曜日)も色々な出来事があった。

◎メインイベントの米1月雇用統計は2カ月連続で波乱。
前月12月の動きを再燃。米失業率は6.6%(12月6.7%)に改善、逆に、非農業部門雇用者数は11.3万人(予想17.5~18.5万人 12月7.5←7.4万人)予想を大幅に下回り、上方修正が期待された12分の大幅な上方修正見にならず、ドルは全面安。

⇒ しかし、失業率はFRBのゼロ金利政策基準の6.5%に近づき、労働参加率は上昇、FOMCで継続的な量的緩和の縮小予測は変わらず市場センチメントは極端な悲観論は見られず。

米株先物は、直後の先物の大幅下落から、値を戻し、結局、現物株は1%近く上昇。為替相場は直後の変動に戸惑うものの、ドルは円と豪ドルに対し下落幅は限定的で、他の主要国通貨では下落傾向が続く。特に、USDCADの下落はもとより、GBPUSDの上昇が目立った。

◎カナダ1月雇用統計は前月と様変わり。
失業率は7.0%(12月7.2%)に大幅改善、雇用ネット変化は前月比29,400人(予想20,000 前回-44,000←-45,900人)と、12分が改善し、12月とは逆に雇用者数が拡大。おかげで、USDCADは一時急落しカナダドル買いが強まる。

◎注目の豪中銀の四半期金融政策報告
豪ドル安が主因となり、GDPとインフレ予想を引き上げ、より中立的な政策スタンスへの変更を確認。
AUDUSDは、HSBCサービス業PMIが、50.7(予想 前回50.9)と弱く、AUD買いも伸び悩んだが、米雇用統計直後に0.90をトライするが失敗、週末を控え動きも乏しい。

⇒ これで、AUD急落の懸念は薄らぎ、AUD買い継続期待感が強まる。リスクは0.90超えの豪ドル高抑制発言と、中国・新興国市場の悪化で、急伸の可能性は弱く、押し目買いが続きそう。

◎円相場は、アジア市場で、日経平均株価2.17%上昇し、株高=円安の方程式にUSDJPYは底堅く、欧州市場では102.40円台へ上昇。米雇用統計に101.40台へ下落するも、米株は上昇し新興国株も堅調で102.60近くまで値を戻し、102.30中心の動きを継続。

⇒ 他のイベントが多く脇役に徹するが、先の安値100.70~80円で底値感が日々強まり、昨日の安値101.45円が当面の底値へ。

◎ユーロ相場は、前日のドラギECB総裁の記者会見で早急な政策変更の可能性が弱まり、ユーロ買いが続くが、1.3600を維持することはできず、一時1.3550台まで下落。米雇用統計に直後が1.3640台へ急伸、予想外に株や金利の動きは鈍く、クロスの売りに1.3570台へ下落。独憲法裁判所は、ECBの無制限の債券買い入れ枠(OMT)の違法との訴えの判断を欧州裁判所に付託したことで、OMTの制限への圧力が弱まるとの思惑に、スペイン国債利回りは8年ぶりの低水準。EURUSDは1.3640台まで再上昇へ。

⇒ 3月6日の次回ECB理事会まで時間的な余裕があるが、ドラギECB総裁曰く、「スタッフ予想ECBの分析が著しい変化をもたらす」と、何らかの変化が実現する可能性があり、積極的に動けず。ただし、1.3500割れのボトム感が強まってくる。

◎ポンド相場は、英貿易赤字額が輸入の減少で予想外に減少、同時刻の英鉱工業生産と製造業生産高が弱く、直後は1.6350台から一時1.63を試す水準まで値を下げたが、直ぐに復活し1.6340台へ上昇。米雇用統計にGBP買いが再買いし、大幅な売り調整も見られず1.6410台まで続伸、GBP買いの動きは非常に堅調。
 
⇒ 2月12日四半期インフレ報告で、フォワードガイダンスの変更を示す可能性があり、同日のカーニーBOE総裁の講演も重要。となると、テクニカルにも基本はブル相場が続き、押し目買いスタンスに変わりない。それと、2月19日のMPC議事録が、ポンド相場の流れを決める重要なポイントとなる可能性が高く、ポンド買い期待感は継続。

2014年2月7日金曜日

2月7日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2月7日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

*** ポイント ***

中国は春節も終わり、今日の米雇用統計待ちなのか、値が加速する動きは見られず。

長期休み明けの中国株の動きが注目したが予想よりも落ち着いた動きとなり、昨日米国株が上昇した影響に、日本株は2.17%上昇、アジア株や中国株も上昇し、欧州株も大幅上昇となっている。

朝方に注目の豪中銀の四半期金融政策報告が発表したが、豪ドル安が主因となり、GDPとインフレ予想を引き上げ、より中立的な政策スタンスへの変更を確認。これで、AUD急落の懸念は薄らぎ、買い戻すことができるのか? その動きを注目したいが、新興国市場の動きしだいになっている。

この発表後にAUDUSDは上の高値0.8970台まで上昇したが、0.90の大台を目の前に下げ止まり、次に、 HSBCサービス業PMIは、50.7(予想 前回50.9)と前回を下回り、2011年8月以来の低水準にAUD売りが逆に強まり、直後0.8920台と今日、今までの安値となり、この両材料に今までの高安値を付けた。

円相場は、株高=円安の方程式に、102.20円台まで上昇したが、テクニカルポイントを超えることはできず、102.00円割れの滞空時間は短く、101.95~102.20円の狭いレンジで取引が続いている。

ユーロ相場は、昨日のドラギECB総裁の記者会見で早急な政策変更の可能性が弱まり、ユーロ買いが続いているが、1.3600を維持することはできず、3月6日の次回ECB理事会まで時間的な余裕があるが、「スタッフ予想ECBの分析が著しい変化をもたらす」との総裁発言通り、何らかの変化が実現する可能性がある。

ポンド相場は、BOEのMPCではフォワードガイダンスの変更もなく、BOE 2月12日四半期インフレ報告で、フォワードガイダンスの変更を示す可能性があり、同日のカーニーBOE総裁の講演も重要。となると、テクニカルにも基本はブル相場が続き、押し目買いスタンスに変わりない。それと、2月19日のMPC議事録が、ポンド相場の流れを決める重要なポイントとなる可能性が高くなっている。

2月7日(金曜) 今日のポイント

2月7日(金曜) 今日のポイント

*** 今日のポイント ***


今日は週末、米雇用統計のメインイベントを控え、ドル円は下値トライが一時終了、ユーロドルも回復、ポンドドルも下げ止まり、豪ドル買いも終息、様子見ムードが強まる。

AUDUSDは、0.90の大台目の前。通貨当局の豪ドル高けん制発言の有無を確認したいが、自浄作用で売り先行で試せず。米雇用統計の結果次第で、試したいイベント。

今日9時30分に、豪中銀の金融政策に関する発表(Statement on Monetary Policy)があり、注目! また、10:45に中国HSBCサービス業PMIが発表され、前回50.9からどう変化するのか? 仮に、50を割り込むとAUD売りが強まる。

米国とカナダの雇用統計が注目。
カナダ雇用統計は、前回、米雇用統計のサプライズもあったが、予想外の悪化でカナダドルは急落した思いが強い。今回予想は、失業率の改善7.1%(前回7.2%)、雇用ネット変化2万人(前回-4.59万人)

米雇用統計は、前回の失業率の低下と非農業部門雇用者数の予想外の低水準に、相場が急変した思いが強い。寒波の影響が指摘されていたが、今回は? 予想は失業率6.7%(前回6.7%)、非農業部門雇用者数=予想17.5~18.5万人(前回7.4万人)が予想されている。20万を超えればサプライズのドル買い、15万以下はやや弱気ムード。

2月7日(金曜) 昨日の海外市場の動き

2月7日(金曜) 昨日の海外市場の動き

*** 昨日のポイント ***

◎USDJPYは止まれば実需の買いがあふれ、100.80割れのトライも見られず、欧米株価は強く101.80円超えのストップを付け102円の大台を上回る。

◎強い豪経済指標と前日豪中銀のスタンスが変化したこともあり、金利引き下げ圧力と豪ドル安誘導の見直し期待に、AUDUSD0.8920→0.8970台へ上昇。

◎ECB理事会は金融政策を据え置き、ドラギECB総裁から国債買い入れの不胎化を停止討議もされず、EUR買いが強くEURUSDは1.36台を回復、ドル売りの流れに1.3600近辺で推移。

◎BOE金融政策委員会はフォワードガイダンスの変更もなく一時失望するも、次回の会合期待が残り売りも限定的。GBPUSDはドル売りの流れに1.6340台を回復。

◎カナダの貿易赤字は大幅拡大、Ivey購買部協会指数は強く、USDCADは1.1040~1.1120のレンジで上下。


時系列の詳細

09:30 強い豪貿易収支+強い豪企業信頼感+まあまあ強い豪小売売上高に、前日豪中銀のスタンスが変化したこともあり、金利引き下げ圧力と豪ドル安誘導の見直し期待に、0.8920→0.8970台へ上昇。しかし、0.9の大台は当局のAUD高けん制発言の可能性もあり、売り先行で試せず。

21:00 BOE金融政策委員会=政策金利0.5%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを決定→ 失業率基準7%(現在7.1%)に低下、インフレ率目標2.0%(HICP前年比2.0%)を達成する中で、フォワードガイダンスの変更もなく、2月12日の四半期インフレ報告で何らかの変更が示される可能性に、GBP買いが続く。

21:45 ECB理事会=政策金利0.25%、上限金利0.75%、下限金利0.0%の据え置きを決定、予想通り→ 市場の一部では政策金利の引き下げや、国債買い入れの不胎化を中止しする可能性が示唆されていた。そのため、現行政策の据え置き発表直後はEUR買い、そして売りへと変化。

22:30 ドラギECB総裁記者会見=◎不胎化措置の打ち切りが討議されなかった→ EUR買いへと変化。◎今回行動しないと決めたのは、状況が複雑でさらなる情報が必要と判断し、新興国市場の混乱がユーロ圏に波及する可能性があり、3月に公表するスタッフによる経済予測がECBの分析に著しい変化をもたらす→ この結果により、3月6日の次回ECB理事会で何らかの変更が示される可能性が強まる。

22.30 カナダ貿易収支=-16.6億カナダドル(予想-7億カナダドル 前回-15.3←-9億カナダドル)→ 予想外のマイナス幅拡大にカナダドル売りが加速予想外に悪化し、一時カナダドル売りが強まる。

22.30 貿易収支=12月-387億ドル(予想-361億ドル 前回-345.6←-342.5億ドル)→  対中赤字は大幅縮小したが、輸出の減少に、予想より赤字額が拡大したことで第4四半期GDP(第4四半期GDPの輸出寄与度1.33%)が下方修正される可能性がでている。

22.30 週間新規失業保険申請件数=33.1万件(予想33.5 前回35.1←34.8万件)→ 予想より失業者が減少、労働市場は堅調で、米株は上昇、円売りが強まる。

22.30 第4四半期 非農業部門労働生産性=前期比3.2%(予想2.5% 前回3.6%)、労働単価=前期比-1.6%(予想-0.5% 前回-2.0%)→ 前期を下回ったが、予想を大幅に上回り、米経済の堅調な成長ペースが示された。

00:00 Ivey購買部協会指数=56.8(予想51.0 前回46.3)→ 予想と前回を大幅に上回り、カナダドル売りから買い戻しが強まる。



*** 発言・その他 ***

ノワイエ仏中銀総裁=①通常なら米金融政策との比較でユーロは下落するだろう、②ユーロ圏はデフレリスクの状況でなく、通常と違うが警戒レベルでもない。

米債務上限引き上げ法案=デフォルト回避に、2月下旬までに可決する必要があるが、米共和党は連邦債務上限引き上げで、付帯条件を求めるのかは未定で合意できず。

フィッチ=①3月の予測見直しで、新興国市場の混乱により一部の国で格付けを見直す可能性がある。②ユーロ圏のソブリン格付けは、格下げ圧力が弱まる。

投資家が慎重になっている理由=米量的緩和の縮小、インド、ブラジル、トルコ、インドネシアの選挙や、ウクライナ、タイの反政府デモ、エジプトの治安悪化と、多い。

岩田日銀副総裁=①2%の物価目標のシナリオは順調に継続、②市場の動揺は米国の緩和縮小ではなく、米中の経済指標が要因、③消費増税は可処分所得の低下へ、④新興国経済の弱さが日本の輸出低下へ影響。


*** 経済指標の結果 ***

◎9:30 AUD 12月 貿易収支=4.68億ドル(予想-3億豪ドル 前回-0.83←-1.18億豪ドル)、輸出=285.11億ドル、輸入=280.42億ドル→ 赤字予想に反して対中国貿易が過去最大の黒字に全体でも黒字となり、AUD買いの材料となる
◎9:30 AUD 12月 小売売上高=前月比0.5%(予想0.4% 11月予想0.7%)、第4四半期=前期比0.9%(予想1.2% 前回0.7%)→ 前月比は前回を下回るが、予想より強く、前期比は予想を下回るが前期よりも拡大。
◎9:30 AUD 第4四半期 NAB企業信頼感指数=前期比8(予想 第3四半期5 第2四半期-1)、企業景況感指数・現況=前期比-3(第3四半期-7 第2四半期-6)、3カ月先=6(第3四半期3 第2四半期3)、6ヵ月先=24(第3四半期26 第2四半期13)→ 共に強く、景況感指数は前回を大幅に上回り、2011年11月以来の黒字となり、約2年半ぶりの高水準で、AUD買いが強まる。
◎16:00 CHF 12月 貿易収支=5.03億スイス(予想9.65億スイス 前回20.33←21.12億スイス)
◎17:00 GBP 1月 ハリファックス住宅価格指数=前月比1.1%(予想1.0% 前回-0.6%)、3カ月前年に=7.3%(予想7.2% 前回7.5%)
◎20:00 GER 12月 鉱工業受注=前月比-0.5%(予想0.2% 前回2.4←2.1%)、前年比6.0%(予想 前回7.2←6.8%)→ 予想外の低下にEUR売りが強まる。
◎21:00 GBP BOE 金融政策発表=政策金利0.5%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを決定、予想通り
◎21:45 EUR ECB 金融政策発表=政策金利0.25%、上限金利0.75%、下限金利0.0%の据え置きを決定、予想通り
◎22:30 USD 12月 貿易収支=-387億ドル(予想-361億ドル 前回-345.6←-342.5億ドル)→  対中赤字は大幅縮小したが、輸出の減少に、予想より赤字額が拡大したことで第4四半期GDP(第4四半期GDPの輸出寄与度1.33%)が下方修正される可能性がでている。
◎22:30 USD 週間新規失業保険申請件数=33.1万件(予想33.5 前回35.1←34.8万件)→ 予想より失業者が減少、労働市場は堅調。
◎22:30 USD 第4四半期 非農業部門労働生産性=前期比3.2%(予想2.5% 前回3.6%)、労働単価=前期比-1.6%(予想-0.5% 前回-2.0%)→ 前期を下回ったが、予想を大幅に上回り、米経済の堅調な成長ペースが示された。
◎22:30 CAD 12月 貿易収支=-16.6億カナダドル(予想-7億カナダドル 前回-15.3←-9億カナダドル)→ 予想外のマイナス幅拡大にカナダドル売りが加速
◎0:00 CAD 1月 Ivey購買部協会指数=56.8(予想51.0 前回46.3)→ 予想と前回を大幅に上回り、カナダドル売りから買い戻しが強まる。


2014年2月6日木曜日

2月6日(木曜) 米国市場序盤の動き

2月6日(木曜) 米国市場序盤の動き


*** ポイント ***

ECBとBOEは予想通り全て据え置き。しかし、期待通り、ドラギECB総裁の記者会見では、更なる緩和措置を示唆する発言は見られず、ユーロ買いが強まり、米貿易赤字は予想より拡大し、ドルは全面安。

伏兵は、カナダドル。カナダの貿易赤字が予想外に膨らみカナダドルは全面安。ポンドは買い戻しが極端に弱く、円は動けず、豪ドルは高値水準で維持。

ドラギECB総裁記者会見=①ユーロ圏は長期に渡る低インフレに直面、②ユーロ圏の成長率は引き続き下向き、③必要があれば断固たる処置をとる、④インフレリスクはおおむね均衡 → 記者会見で更なる緩和措置は示されずEUR買いが強まり、ドルはカナダドルを除き全面安へ。

カナダ貿易収支は予想外に悪化し、カナダドル売りが加速。

ECB理事会=政策金利0.25%、上限金利0.75%、下限金利0.0%の据え置きを決定、予想通り→ 市場の一部では政策金利の引き下げや、国債買い入れの不胎化を中止しする可能性が示唆されていた。そのため、現行政策の据え置き発表直後はEUR買いが強まったが、続かず。

BOE金融政策委員会=政策金利0.5%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを決定→ 失業率基準7%(現在7.1%)に低下、インフレ率目標2.0%(HICP前年比2.0%)を達成する中で、フォワードガイダンスの変更もなく、2月12日の四半期インフレ報告で何らかの変更が示される可能性に、GBP買いが続く。

豪ドルは、強い貿易収支+強い企業信頼感+まあまあ強い小売売上高に、豪中銀のスタンスが変化し、金利引き下げ圧力と豪ドル安誘導の見直し期待に、豪ドル買いが続く。

日本株は小幅下落したが、香港株や欧州株上昇し、米株先物も上昇。株高=円高の同調した値動きに101.36円台まで値を下げたが、続かず。


*** 発言・その他 ***

フィッチ=①3月の予測見直しで、新興国市場の混乱により一部の国で格付けを見直す可能性がある。②ユーロ圏のソブリン格付けは、格下げ圧力が弱まる。

投資家が慎重になっている理由=米量的緩和の縮小、インド、ブラジル、トルコ、インドネシアの選挙や、ウクライナ、タイの反政府デモ、エジプトの治安悪化と、多い。

岩田日銀副総裁=①2%の物価目標のシナリオは順調に継続、②市場の動揺は米国の緩和縮小ではなく、米中の経済指標が要因、③消費増税は可処分所得の低下へ、④新興国経済の弱さが日本の輸出低下へ影響。


*** 経済指標の結果 ***


◎9:30 AUD 12月 貿易収支=4.68億ドル(予想-3億豪ドル 前回-0.83←-1.18億豪ドル)、輸出=285.11億ドル、輸入=280.42億ドル→ 赤字予想に反して対中国貿易が過去最大の黒字に全体でも黒字となり、AUD買いの材料となる
◎9:30 AUD 12月 小売売上高=前月比0.5%(予想0.4% 11月予想0.7%)、第4四半期=前期比0.9%(予想1.2% 前回0.7%)→ 前月比は前回を下回るが、予想より強く、前期比は予想を下回るが前期よりも拡大。
◎9:30 AUD 第4四半期 NAB企業信頼感指数=前期比8(予想 第3四半期5 第2四半期-1)、企業景況感指数・現況=前期比-3(第3四半期-7 第2四半期-6)、3カ月先=6(第3四半期3 第2四半期3)、6ヵ月先=24(第3四半期26 第2四半期13)→ 共に強く、景況感指数は前回を大幅に上回り、2011年11月以来の黒字となり、約2年半ぶりの高水準で、AUD買いが強まる。
◎16:00 CHF 12月 貿易収支=5.03億スイス(予想9.65億スイス 前回20.33←21.12億スイス)
◎17:00 GBP 1月 ハリファックス住宅価格指数=前月比1.1%(予想1.0% 前回-0.6%)、3カ月前年に=7.3%(予想7.2% 前回7.5%)
20:00 GER 12月 鉱工業受注=前月比-0.5%(予想0.2% 前回2.4←2.1%)、前年比6.0%(予想 前回7.2←6.8%)→ 予想外の低下にEUR売りが強まる。
◎21:00 GBP BOE 金融政策発表=政策金利0.5%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを決定、予想通り
◎21:45 EUR ECB 金融政策発表=政策金利0.25%、上限金利0.75%、下限金利0.0%の据え置きを決定、予想通り
◎22:30 USD 12月 貿易収支=-387億ドル(予想-361億ドル 前回-345.6←-342.5億ドル)→ 予想より赤字額が拡大
◎22:30 USD 週間新規失業保険申請件数=33.1万件(予想33.5 前回35.1←34.8万件)→ 予想より失業者が少ない
◎22:30 USD 第4四半期 非農業部門労働生産性=前期比3.2%(予想2.5% 前回3.6%)、労働単価=前期比-1.6%(予想-0.5% 前回-2.0%)
◎22:30 CAD 12月 貿易収支=-16.6億カナダドル(予想-7億カナダドル 前回-15.3←-9億カナダドル)→ 予想外のマイナス幅拡大にカナダドル売りが加速

2月6日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2月6日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き


*** ポイント ***

豪ドルは、強い貿易収支+強い企業信頼感+まあまあ強い小売売上高に、豪ドル買いが続いたが、BOEとECBの金融政策の発表を控え、さらに、明日金曜日の米雇用統計を前に、他の主要通貨は鈍い値動きに終始、これもやむを得ず。

日本株は小幅下落したが、香港株や欧州株上昇し、米株先物も上昇。ドル円は101.35~65円の30ポイントレンジ、EURUSDも1.3515~40のレンジで推移したが、英ポンドは1.63台を今日も割り込み上値は重く、豪ドルだけは積極的で、強い経済指標に豪中銀の利下げ観測はより遠のき、豪ドル安誘導の可能性も弱まり、今のところは独り勝ち。、


*** 発言・その他 ***

投資家が慎重になっている理由=米量的緩和の縮小、インド、ブラジル、トルコ、インドネシアの選挙や、ウクライナ、タイの反政府デモ、エジプトの治安悪化と、多い。

岩田日銀副総裁=①2%の物価目標のシナリオは順調に継続、②市場の動揺は米国の緩和縮小ではなく、米中の経済指標が要因、③消費増税は可処分所得の低下へ、④新興国経済の弱さが日本の輸出低下へ影響。


*** 経済指標の結果 ***


◎9:30 AUD 12月 貿易収支=4.68億ドル(予想-3億豪ドル 前回-0.83←-1.18億豪ドル)、輸出=285.11億ドル、輸入=280.42億ドル→ 赤字予想に反して対中国貿易が過去最大の黒字に全体でも黒字となり、AUD買いの材料となる
◎9:30 AUD 12月 小売売上高=前月比0.5%(予想0.4% 11月予想0.7%)、第4四半期=前期比0.9%(予想1.2% 前回0.7%)→ 前月比は前回を下回るが、予想より強く、前期比は予想を下回るが前期よりも拡大。
◎9:30 AUD 第4四半期 NAB企業信頼感指数=前期比8(予想 第3四半期5 第2四半期-1)、企業景況感指数・現況=前期比-3(第3四半期-7 第2四半期-6)、3カ月先=6(第3四半期3 第2四半期3)、6ヵ月先=24(第3四半期26 第2四半期13)→ 共に強く、景況感指数は前回を大幅に上回り、2011年11月以来の黒字となり、約2年半ぶりの高水準で、AUD買いが強まる。
◎16:00 CHF 12月 貿易収支=5.03億スイス(予想9.65億スイス 前回20.33←21.12億スイス)
◎17:00 GBP 1月 ハリファックス住宅価格指数=前月比1.1%(予想1.0% 前回-0.6%)、3カ月前年に=7.3%(予想7.2% 前回7.5%)

2月6日(木曜) 今日の戦略

2月6日(木曜) 今日の戦略

昨日の結果

USDJPYの押し目買いは思惑通りながら、100.80円でストオップ、100.70円以下に設定すべきと反省。
GBPUSDは予想外の英経済指標の悪化や、クロスのポンド売りにあえなく撃沈。
AUDUSDは買いで方向性は正しいが、目標値まで下げず、エントリーできず。

今日の戦略
BOEのMPCは別に影響はないと勝手に判断。ECBはリファイナンス金利の引き下げや不胎化中止するのかが焦点だが、その可能性は低く、現行維持と予想。

現行維持ならば、EUR買いへと動き1.3580近くまでの上昇を狙いたい。逆に、リファイナンス金利の引き下げや不胎化中止を決定したら、サプライズで、1.33台までの下落を狙いたい。

トレンドを重視するならば、EURUSDの売り、クロスでのEUR買いのごまかしも選択肢ながら、通貨を限定するならば、EURJPYの買いがベストと判断。

明日7日の米雇用統計もあり、それ以外に特に材料がなければ、チャートブレークにそそられるが、USDJPYは100.70~80円を割り込んでも、100.20~30円をボトムに、円売りの方向性を試してみたい。


今日の通貨べス戦略は、欧州市場の動きを見て判断したい。

今後の焦点

今後の焦点

今日のECB理事会、明日7日の米雇用統計を控え、その思惑も強弱混在し、動けず。

テクニカルには、円買い戻し、実需の円売りのせめぎ合い。EUR売りの流れが強く方向転換はまだ示せず。AUDは政策変化にAUD買いの流れがどこまで続くのか? ただし、加速するとけん制発言が気になり、スローペース。

今日のECB理事会では、政策金利の据え置き予想は主流ながら、リファイナンス金利の引き下げや、国債買い入れの不胎化を中止し、事実上の量的緩和の開始予想などがあり、上下ともに一方向に動けず。

明日の米雇用統計では、米ADP民間雇用統計は予想外に弱く、米雇用統計に一抹の不安を感じるが、米総合・サービス業PMIや、ISM非製造業景気指数は予想を上回り、雇用の伸びは大きく、米雇用統計前に上下ともに一方向に動けず。 

ただし、FOMCメンバーからは、年内の失業率の低下や米経済の成長を予測が見られる。

また、PIMCOのグロース氏は、米財政赤字の減少と緩和縮小で、信用の伸びが鈍化し、安全な債券の需要が高まる一方、リスク資産や経済成長が損なう可能性がある。

1月6日(木曜) 昨日の海外市場の動き

1月6日(木曜) 昨日の海外市場の動き

*** 昨日のポイント ***

明日の米雇用統計を控え、積極的に動けず。ほぼ前日のレンジを世襲。

USDJPYは、日本株も上昇にもドル円の上値は重く逆に円買いの流れが強く、株高=円安の連動性が薄らぐ。テクニカルの円買い+ポジション調整の円買い続くが3日・4日の安値圏の100.80円近くで下げ止まる。最安値トライ失敗、弱い米ADP雇用統計の景気に円売りがスタート、米ISM非製造業PMI直後には101.60円台まで値を戻すが、前日のレンジを抜け出せず。

NZDUSDは、予想を上回る強いNZの雇用統計に、NZDUSDは一時0.8250台まで上昇するが、前日の上昇の反動と、AUDUSDの下落に伸び悩む。しかし、利上げ環境が整いつつあり、投機筋の買い意欲は続く、0.8190~0.8230のレンジへ。

AUDUSDは、昨日の急伸の反動に0.8880割れまで値を下げる。豪中銀の利下げ観測と豪ドル安誘導発言の修正を迎えたことで、AUD続落ムードは消え、急騰の可能性は低いが緩やかな上昇ムードに、0.8930台まで上昇するも、主役になりきれず、0.8900~20の狭いレンジへ。

GBPUSDは、弱いBRC店頭価格指数と、弱いサービス業PMIに、1.6300の大台を割り込む。ポンドクロスの売りが続き、BOE金融政策委員会に向けた投機的なポンド買いの調整局面入りに1.6250台へ下落。しかし、1.6250台の買い需要は強く、弱い米ADP雇用統計を契機に買いへ変化し、一時1.6330台を回復するが、結局は前日の1.6250~1.6340のレンジを抜け出せず。

EURUSDは、動けず。ユーロ圏の総合・サービス業PMIが速報値から下方修正されたが、前月を上回り売り買いが交錯し、明日のECB理事会を前に、旺盛な欧州実需筋のEUR買いとポジション巻き戻しと思われる売りにロックされ、欧州株は堅調ながら方向性定まらず。


USDCADは、カナダドルの買い継続の流れは住宅建設許可が悪く方向転換し、1.1040割れから1.1120台まで上昇するも、ドル安の流れに上値も重い。


*** 発言・その他 ***

S&P=プエルトリコの格付けを、「BBB-」→「BB+」へとジャンク急に引き下げた。米国の地方債券市場で資金調達が困難になり、今後資金不足に陥る可能性がある。

ムーディーズ=メキシコのソブリン格付けを、「BAA1」→「A3」に引き上げ、見通しあ安定的。

欧州連合(EU)・複数の報道=ギリシャ支援の期限を50に延長し、一部支援の金利引き下げの可能性がある。

ECB理事会でリファイナンス金利の引き下げ予想も見られる。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=①緩和縮小ペースを継続し、第4四半期に終了する可能性はあるが、利上げは慎重に対処。②最近の株価の下落は調整の可能性。③新興国市場の混乱が米国に影響する可能性は少ない。④フォワードガイダンスの6.5%の失業率基準は修正の可能性。⑤労働市場の状況を判断するに、失業率は問題。⑥2014年の米経済成長は加速する可能性がある。

プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=①今年の米成長率は3%と予想、失業率は6.2%まで低下し、債券購入の縮小ペースを速めることが適切。②2014年度の米経済成長は3%を予想。

PIMCOのグロース氏=米財政赤字の減少と緩和縮小で、信用の伸びが鈍化し、安全な債券の需要が高まる一方、リスク資産や経済成長が損なう可能性がある。


*** 経済指標の結果 ***

◎6:45 NZD 第4四半期 雇用統計: 失業率=6.0%(予想6.0% 前回6.2%)、就業者数増減=1.1%(予想0.6% 前回1.2%)→ 予想を上回り一時NZND買いが強まる。
◎9:01 GBP 1月 BRC店頭価格指数=前年比-1.0%(予想 前回-0.8%)→ 前回よりマイナス幅が拡大し、2006年の調査開始以来、最大の下落幅。
◎17:48 FRN 1月 総合PMI・確報値=48.9(予想 速報値48.5 12月47.3)、サービス業PMI・確報値=48.9(予想48.6 速報値48.6 12月47.8 )→ 前回を上回り速報値から上方修正される。
◎17:53 GER 1月 総合PMI・確報値=55.5(予想 速報値55.9  12月55.0)、サービス業PMI・確報値=53.1(予想53.6 速報値53.6  12月53.5)→ 前回を上回るが、速報値から下方修正される。
◎17:58 EUR 1月 総合PMI・確報値=52.9(予想53.2 速報値53.2 12月52.1)、サービス業PMI・確報値=51.6(予想51.9 速報値51.9 12月51.0)→ 前回を上回るが、速報値から下方修正される。
◎18:28 GBP 1月 サービス業PMI=58.3(予想59.0 12月58.8)→ 予想を下回りGBP売りが強まる。
◎19:00 EUR 12月 小売売上高=前月比-1.6%(予想-0.5% 前回0.9%←1.4%)、前年比-1.0%(予想1.5% 前回1.3←1.6%)→ 前月が下方修正され、予想外にマイナス幅が拡大し、EUR売りの材料となる。
◎22:15 USD 1月 ADP民間雇用統計=前月比17.5万人(予想18万人 前回22.7←23.8万人)→ 前回が小幅下方修正され、予想をも下回る→ 直後はドル売りが見られたが大きな変動はない
◎22:30 CAD 12月 住宅建設許可=前月比-4.1%(予想2.5% 前回-6.6←-6.7%)→ 予想外に悪化しカナダドル売りが強まる
◎0:00 USD 1月 ISM非製造業景況指数=54.0(予想53.9 前回53.0)、景気=56.3(前回54.3)、新規受注=50.9(前回50.4)、支払価格=57.1(前回54.7)、雇用=56.4(前回55.6)、入荷遅延=52.6(前回51.5)→ 景気、支払価格、雇用が伸び、前回を予想を上回り3カ月ぶりに上昇。

2014年2月5日水曜日

欧州・米国市場、今後の見通し

*** 欧州・米国市場、今後の見通し ***


今後の注目材料。今日の米国市場での、米ADP民間雇用統計、米ISM非製造業景気指数。特に、ADP民間雇用統計は必ずしも連動しないが、7日の米雇用統計を占う材料となり、相場へのインパクトは大きい。


USDJPYは、珍しく株高=円安の方程式が崩れ、テクニカルにも予想外に円買いの流れが強かったことが実感される。方程式と短期的な上昇を狙う円売りにも、USDJPYの上値は101.50円台超の上値は重く、値を崩したわけではないが、今のところ円売りは失敗。これからは、欧米の株価を意識し、それに連動した相場に戻る可能性が高く、暫くは、100.70~101.80円をコアに、中期的には100.30円をボトムに、102.20をトップにしたレンジ内から、円売り再開を期待。

EURUSDは、明日のECB理事会では、不胎化を止める可能性が意識されているが、その可能性は低く、EUR売り材料に使われているが過剰に意識する必要はないと判断している。ただ、テクニカルに上値はきり下がり、多くのシステムは売りサインが点灯しっぱなし。そのような状態でも欧州実需筋の買いが下落スピードを弱めているが戻りも限定的。方向性だけを考えれば1.33台までの下落は許容範囲内。

AUDUSDは、さんざん悩まされた、豪中銀の豪ドル安誘導発言と、豪中銀の利下げ観測を示す文言が削除された影響は直ぐに収まりそうにない。新興国通貨の下落が続けば話は別だが、0.88をボトムに、0.900台を試す動きは続きそうである。

GBPUSDは、EURGBPの買い戻しの影響なのか? GBPAUDの売りの影響なのか? いずれにしても盤石と思っていたポンドロングの空き戻しが続いている。1.63台を維持すると考えていたが、あっさり割り込み、1.6260台まで続落。たまらず、GBPロング攻めも撃沈。

2月5日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2月5日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き


*** ポイント ***

USDJPYは、米株の上昇の流れに、日本株も上昇したが、ドル円の上値は重く逆に円買いの流れが強まる。久しぶりに株高と円安の連動性が薄らぎ、ポジション調整と思われる円買いが強く、実需の円売りを凌ぎ、101.50円超えの上値が重くなり、下値トライが続く。しかし、引き続き100円台での実需筋の買いは並ぶ。

NZDUSDは、予想を上回る強いNZの雇用統計に、NZDUSDは一時0.8250台まで上昇するが、前日の上昇の反動と、AUDUSDの下落に伸び悩む。しかし、利上げ環境が整いつつあり、投機筋の買い意欲は続く。

AUDUSDは、昨日の急伸の反動に0.8880割れまで値を下げる。豪中銀の利下げ観測と豪ドル安誘導発言の修正を迎えたことで、AUD続落ムードは消え、急騰の可能性は低いが緩やかな上昇ムードが高まる。

GBPUSDは、弱いBRC店頭価格指数と、弱いサービス業PMIに、1.6300の大台を割り込む。ポンドクロスの売りが続き、明日のBOE金融政策委員会に向けた投機的なポンド買いの調整局面入り。

EURUSDは、動けず。ユーロ圏の総合・サービス業PMIが速報値から下方修正されたが、前月を上回り売り買いが交錯し、明日のECB理事会を前に、旺盛な欧州実需筋のEUR買いとポジション巻き戻しと思われる売りにロックされ、欧州株は堅調ながら方向性定まらず。



*** 発言・その他 ***

特になし



*** 経済指標の結果 ***

◎6:45 NZD 第4四半期 雇用統計: 失業率=6.0%(予想6.0% 前回6.2%)、就業者数増減=1.1%(予想0.6% 前回1.2%)→ 予想を上回り一時NZND買いが強まる。
◎9:01 GBP 1月 BRC店頭価格指数=前年比-1.0%(予想 前回-0.8%)→ 前回よりマイナス幅が拡大し、2006年の調査開始以来、最大の下落幅。
◎17:48 FRN 1月 総合PMI・確報値=48.9(予想 速報値48.5 12月47.3)、サービス業PMI・確報値=48.9(予想48.6 速報値48.6 12月47.8 )→ 前回を上回り速報値から上方修正される。
◎17:53 GER 1月 総合PMI・確報値=55.5(予想 速報値55.9  12月55.0)、サービス業PMI・確報値=53.1(予想53.6 速報値53.6  12月53.5)→ 前回を上回るが、速報値から下方修正される。
◎17:58 EUR 1月 総合PMI・確報値=52.9(予想53.2 速報値53.2 12月52.1)、サービス業PMI・確報値=51.6(予想51.9 速報値51.9 12月51.0)→ 前回を上回るが、速報値から下方修正される。
◎18:28 GBP 1月 サービス業PMI=58.3(予想59.0 12月58.8)→ 予想を下回りGBP売りが強まる。
◎19:00 EUR 12月 小売売上高=前月比-1.6%(予想-0.5% 前回0.9%←1.4%)、前年比-1.0%(予想1.5% 前回1.3←1.6%)→ 前月が下方修正され、予想外にマイナス幅が拡大し、EUR売りの材料となる。


XXXXXXX

AUDUSD 今日の戦略


AUDUSD 今日の戦略

【Position take】
昨日の上昇は期待以上で乗れず。いつもながら、無理は禁物の通貨。

0.89台の上値を買うこともできず、極短期では下値リスクな残っている。しかし、中期的な動きは中銀の方向性変化に共なう「持てざるリスク」が強まり、上昇傾向を続ける可能性がでている。

それが間違いでも、少なくとも0.9000を試す動きを見てみたい。そして、本来のターゲットに戻るとすれば、0.9260となるが、それはまだまだ夢の中。

日中の予想レンジは0.8860~0.8960。中期的な予想レンジは不透明。

エントリー buy at 0.8860
T/P 0.8955
S/L 0.8840


AUDUSD4時間チャート

GBPUSD 今日の戦略

【Position take】

GBPUSD 今日の戦略。
BOEの早期金融緩和終了の可能性から始まった、GBP買いも1.62ミドルまで下げたら、さすがにロングポジションも激減したとしか、判断のしようがない。もちろん、GBPAUDやEURGBPなどのクロスでGBPロングポジションの調整も、GBPUSDの下落に拍車をかけていた。

明日のBOE金融政策決定会合や、ECB理事会、週末の米雇用統計と続き、不安定な値動きは避けられないが、BOEは追加利下げをするわけではなし、インフレ上昇懸念が止むわけではない。

中期的なチャートではいまだ調整局面となるGBP売りが収まる水準まで値を戻してはいないが、短期では徐々にGBPの買い戻しの可能性が高くなっている。

日中の予想レンジは1.6300~1.6395、1.6445。中期的な予想レンジは1.6300~1.6500。

エントリー buy at 1.6320。
T/P 1.6390。
S/L  1.6290。

USDJPY 今日の戦略

【Position take】 USDJPY 今日の戦略


株価しだいだが、米株高に200円近く上昇して始まり、円売りの流れを試しやすくなっている。しかし、100.75円から既に100ポイント近く上昇し、102.00~20円のポイントを直接ブレークすることも難しそうなので、101.40~45円、または、101.20円近くをボトムに、再度上値トライを考えたい。

日中の予想レンジは101.35円~101.75円、102.20円。中期的な予想レンジは100.05円~105.50円。

エントリー buy at 101.45
T/P 102.05円 (動きによっては101.75円に変更する可能性)
S/L  101.20円



2月5日(水曜) 本日の注目材料

2月5日(水曜) 本日の注目材料


新興市場国マーケットの動向、株価の動向、金利動向が、為替の変動要因。

NZ第4四半期の失業率は6.0%と雇用者数は1.1%とまずまずの結果。

いつもながら、日本株の動きに連動した円相場に変わりない(どちらが、鶏か卵かは別)。前日の米株の上昇に、日本株先物も上昇していることで、円売りの流れか始まる可能性が高く、102円台を回復できるのか?

欧州市場では、ユーロ圏の総合とサービス業PMI+小売売上高、英サービス業の発表があり、明日6日のECB理事会とBOE金融政策委員会の直前だけに、相場変動の材料にされやすい。

米国市場では、ADP民間雇用統計があり、7日の米雇用統計の前哨戦として注目度は高く、ISM非製造業景況指数もいつもながら注目されている。


昨日の結果

USDJPYの上昇を予測した、short termの買いは100.85円まで下落にS/Lで終了、非常に残念。売りの101.60円はオーバーナイトのリスクと株価上昇の可能性に小幅な利食いで終了。中期的な円安を狙った買いもそこまで届かず。

EURUSDの売りは、EURUSDの上昇でギブアップ。AUDUSDの上昇を狙った買いっも届かず。結局の反省としては、このアジア時間の早朝に短期取引を狙った方向性を定めることの、無意味な思いを感じる。




2月5日(水曜) 昨日の海外市場の動き

2月5日(水曜) 昨日の海外市場の動き

*** 昨日のポイント ***

中国市場は引き続き休みの中、重要な経済指標の発表もなく、新興国経済への不安に端を発した日本株の大幅下げも、欧州株は小幅な下げにとどまり、新興国通貨は比較的堅調で米国株は上昇し、円買いの流れも100.80円割れで終了、101.60台まで値を戻す。

AUDとNZDは堅調維持。アジア市場の豪中銀声明で「緩和政策へのバイアス部分と、為替で不快なほど高い」との言及を削除したことに端を発した、豪ドル買いの流れは、新興国通貨の上昇もあり止まらず、0.89台へ。NZ財務相の利上げ示唆発言とAUDUSDの急伸に端を発したNZドルも上昇を継続し一時0.8220台へ上昇。

EURはレンジで売り買い交錯。欧州市場は、ドイツ商工会議所がGDP見通しを上方修正したが、当局者発の報道に、ECB理事会で事実上の量的緩和の可能性も否定できず、1.3480割れまで続落。しかし、不胎化オペで目標の1755億ユーロを吸収したことや、それが実施される可能性に懐疑的な報道に、EURは買い戻されるが戻りは鈍い。

** 発言・その他 ***

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=①FRBは量的緩和を現行ペースで縮小を続ける可能性が高く、縮小を停止するハードルはかなり高い。②最近の株安は成長予測の下方修正を反映。③消費者や企業支出が抑制され、今年の成長率は2.0%に鈍化予測に市場も近づく。④フォワードガイダンスは、失業率基準6.5%まで低下したら修正が必要。⑤成長率が3~4四半期で2.75~3.0%に加速が利上げの必要性を示す明確な兆候。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=①FRBは量的緩和を現行ペースで縮小を続ける可能性が高く、縮小を停止するハードルはかなり高い。②2015年も低金利が続く可能性が高い。

米議会予算局(CBO)=①財政の改善に、2014年会計年度の財政赤字は5600億ドル→5140億ドル(2013年度6800億ドル)へ縮小。②失業率の高止まりで、短期間で終了する見通しに、2015年度3780億ドル→4780億ドルへ引き上げた。

ECB公表データ=12月の企業向け融資の国別金利格差は2012年1月以来の低水準、住宅ローン金利は2011年12月以来の水準に格差が縮小。

ドイツ商工会議所(DIHK)=2014年の独経済成長率予測を1.7%→2.0%に上方修正。

中銀当局者の発言(ブルームバーグ)=ドラギECB総裁は独連銀の支持が得られれば不胎化を止める意向→→6日のECB理事会で国債買い入れの不胎化を中止し、市場の流動性低下を防ぐ可能性が意識されている。民間銀行の流動性は1700億ユーロで1月1250億ユーロから増加しているが、2012年半ばの8000億ユーロから大幅に減少している。不胎化を中止すれば過剰流動性は1800億ユーロ増えることになり、市場金利は低水準にとどまり、景気回復の悪材料が薄らぐ→ ただし、これは一つの選択肢に過ぎず、可能性は低い。

豪中銀は政策金利2.5%の据え置きを決定。スティーブンス豪中銀総裁の声明=①金融製政策は持続可能な実需の伸びを促すのに適切、インフレは目標に沿った水準、②緩和政策へのバイアスに言及した部分を除外し、金融政策は適切と指摘し、金利の安定が最も賢明と締めくくる。③為替に関しては「不快なほど高い」との言及を削除し、「為替相場はさらに下落し、成長に寄与」と変更。④12月の第4四半期のインフレは予想より高いが、今後2年間は2~3%の目標水準で推移。

イングリッシュNZ財務相=①NZ中銀は利上げを示唆している、②金利上昇は成長に大きな影響はない、③中国経済の減速は景気見通しのリスク。

黒田日銀総裁=①2014年度の終わりか2015年度にかけ物価は2.0%に向かう、②景気は穏やかに回復、③適切な出口は十分議論して実現できる。

菅官房長官=新興国経済への先行き懸念と、米国経済の先行き不透明で、投資資金は、安全な資産である米国債に向い、外為市場でも運用リスクを避けるため円を買い戻す動きがある。

*** 経済指標の結果 ***

◎12:30 AUD 豪中銀 金融政策発表=政策金利2.5%の据え置きを決定、予想通り
◎18:30 GBP 1月 建設業PMI=64.6(予想61.5 12月62.1)→ 予想外に強い伸び率
◎19:00 EUR 12月 生産者物価指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回-0.1%)、前年比-0.8%(予想-0.9% 前回-1.2%)
◎0:00 USD 12月 製造業受注指数=前下比-1.5%(予想-1.7% 前回1.5%)→ 前回から大幅に悪化したが、予想よりマイナス幅は縮小。

2014年2月4日火曜日

2月4日(火曜) 欧州市場の動き

2月4日(火曜) 欧州市場の動き

*** ポイント ***

経済指標の発表もなく、新興国経済への不安に端を発した日本株の大幅下げも、欧州株は小幅な下げにとどまり、米現物株の動きと米金利が引き続き最大の注目点。

菅官房長官曰く『新興国経済への先行き懸念と、米国経済の先行き不透明で、投資資金は、安全な資産である米国債に向い、外為市場でも運用リスクを避けるため円を買い戻す動きがある』・・・・全くその通り! ただ、いつまでも同じ材料は通用しないことも事実。

欧州市場は、ドイツ商工会議所がGDP見通しを上方修正し、株価は小幅下げにとどまっていたが、当局者発の報道に、ECB理事会で事実上の量的緩和の可能性も否定できず、ユーロ売りが続く。

他の主要通貨は総じてドル売りと傾き、アジア市場の豪中銀声明に端を発した、豪ドル買いの流れは止まらず。

イングリッシュNZ財務相の利上を支持発言にNZドルも強く、予想外に強い建設業PMIに英ポンドも買い戻しが続いている。


*** 発言・その他 ***

ドイツ商工会議所(DIHK)=2014年の独経済成長率予測を1.7%→2.0%に上方修正。

中銀当局者の発言(ブルームバーグ)=ドラギECB総裁は独連銀の支持が得られれば不胎化を止める意向→→6日のECB理事会で国債買い入れの不胎化を中止し、市場の流動性低下を防ぐ可能性が意識されている。民間銀行の流動性は1700億ユーロで1月1250億ユーロから増加しているが、2012年半ばの8000億ユーロから大幅に減少している。不胎化を中止すれば過剰流動性は1800億ユーロ増えることになり、市場金利は低水準にとどまり、景気回復の悪材料が薄らぐ。

豪中銀は政策金利2.5%の据え置きを決定。スティーブンス豪中銀総裁の声明=①金融製政策は持続可能な実需の伸びを促すのに適切、インフレは目標に沿った水準、②緩和政策へのバイアスに言及した部分を除外し、金融政策は適切と指摘し、金利の安定が最も賢明と締めくくる。③為替に関しては「不快なほど高い」との言及を削除し、「為替相場はさらに下落し、成長に寄与」と変更。④12月の第4四半期のインフレは予想より高いが、今後2年間は2~3%の目標水準で推移。

イングリッシュNZ財務相=①NZ中銀は利上げを示唆している、②金利上昇は成長に大きな影響はない、③中国経済の減速は景気見通しのリスク。

黒田日銀総裁=①2014年度の終わりか2015年度にっかけ物価は2.0%に向かう、②景気は穏やかに回復、③適切な出口は十分議論して実現できる。

菅官房長官=新興国経済への先行き懸念と、米国経済の先行き不透明で、投資資金は、安全な資産である米国債に向い、外為市場でも運用リスクを避けるため円を買い戻す動きがある。


*** 経済指標の結果 ***

◎12:30 AUD 豪中銀 金融政策発表=政策金利2.5%の据え置きを決定、予想通り
◎18:30 GBP 1月 建設業PMI=64.6(予想61.5 12月62.1)→ 予想外に強い伸び率
◎19:00 EUR 12月 生産者物価指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回-0.1%)、前年比-0.8%(予想-0.9% 前回-1.2%)

2月4日(火曜)アジア市場の動き

2月4日(火曜)アジア市場の動き

*** ポイント ***

世界的な株価の下落に、日経平均株価は610.66円安と大幅下落へ、14000円にまで下落、円高へ。 豪中銀は金利引き下げ容認と、豪ドル安誘導を停止し、豪ドルはは全面高。

さらに、NZ財務相の利上げ示唆発言にNZドルも上昇し、リスク回避の動きにユーロも上昇、カナダドルも買われ、ドルは全面高へ。例外は、英ポンドでEURGBPは急伸、GBPUSDは50ポイン近く下落。


*** 発言・その他 ***

豪中銀は政策金利2.5%の据え置きを決定。スティーブンス豪中銀総裁の声明=①金融製政策は持続可能な実需の伸びを促すのに適切、インフレは目標に沿った水準、②緩和政策へのバイアスに言及した部分を除外し、金融政策は適切と指摘し、金利の安定が最も賢明と締めくくる。③為替に関しては「不快なほど高い」との言及を削除し、「為替相場はさらに下落し、成長に寄与」と変更。④12月の第4四半期のインフレは予想より高いが、今後2年間は2~3%の目標水準で推移。

イングリッシュNZ財務相=①NZ中銀は利上げを示唆している、②金利上昇は成長に大きな影響はない、③中国経済の減速は景気見通しのリスク。

黒田日銀総裁=①2014年度の終わりか2015年度にっかけ物価は2.0%に向かう、②景気は穏やかに回復、③適切な出口は十分議論して実現できる。

2月4日(火曜) 今日の戦略

昨日の結果

世界の株価の急落に、USDJPYの戻りはなく、方向性は正しかったが売り注文ができず、ターゲットとなる100.80円近くまで下落してしまった。 また、GBPの下落は予想外に大きく、安全を期して離れた水準でGBPを買ったつもりが、よりGBPの下落に失敗、EURGBPもまた然り。AUDの買い戻しを意識したポジションタークをしたが、ターゲットの0.8845まで届かず。


今日の戦略

◎アジア市場の注目は、なんといってもAUD。
理事会では利下げ期待に反して、据え置き予想が広まり、AUD買い戻しが強まっているが、ベアトレンドを変えるには至っていない。そういう意味では、今日の理事会後の総裁声明は非常に重要で、まだ、豪ドル安への誘導発言を繰り返すのか? チャートポイントをブレークするに十分。

何もなく、期待外れならば、AUD売りの流れは変わらず、昨日の鵜安値0.8690~00を割り込むと、0.8500を目指す動きへ。

AUDUSDは、理事会で今までの動きに変化があれば、AUDUSDは0.8850~60までの上昇はたやすく、0.9282がターゲットに入ってくる。しかし、急速なAUD高は押さえこむ動きとなる可能性は高く、底までAUD高を考えるには時期尚早。

◎USDJPY。次は100.50~70円をボトムに下げ止まるか? 一旦は買いで入りたいところだが、仲値の午前10時まででは実需ベースの買いが予想され、期待水準まで値を下げきれない可能性が高い。短期取引では買いからはいり、仲値で利食いのも一案。

100.50~70円で買いたいとの心情は、投機筋のセンチメントはみな同じ考えと推測され、一時的に動揺する水準まで下がったことろで買いたい。ショートカバーで上がったとしても102円近辺の上値は重そうで、そこまで買い上げることはできない可能性がより高く、101.60~80円の上値は重そう。

XXXX

【Short term trade】
USDJPY
エントリー buy market 101.15
T/P 101.45
S/L 100.85

エントリー sell at 101.60
T/P 101.15
S/L 101.80

EURUSD
エントリー sell market 1.3522
T/P 1.3490
S/L 1.3540


【Position take】
AUDUSD
エントリー buy at 0.8720
T/P 0.8810
S/L 0.8680

USDJPY
エントリー buy at 100.45
T/P 101.95円
S/L 99.95円

GBPCHF
エントリー buy at 1.4710
T/P 1.4740
S/L 1.4690

2月4日(火曜) 昨日の発言・その他

2月4日(火曜) 昨日の発言・その他

*** 発言・その他 ***

IMF=カナダドルはなお過大評価で、実質実行為替レートでは、過去平均値から10%上振れしている。

カナダ中銀=潜在成長率を上回るまで利上げを待つべき。

独紙=ドイツ政府は100~200億ユーロのギリシャ追加支援の準備をしている。公的債権者が影響を受けるヘアカットや、欧州救済基金による追加の資金供給が含まれる可能性がある→→ドイツ財務省は支援で追加のヘアカットを否定。


ムーディーズ=①トルコ中銀の大幅利上げは、銀行セクターの収益を圧迫する。②通貨リラの下落は借り手の返済能力に影響を与える。


ルー米財務長官=①議会が連邦債務の上限を早急に引き上げなければ、米国は近くデフォルトに陥る可能性がある→→2月7日債務上限を認めている期限が到来し、借入継続の特別措置も2月末には手段が尽きる。②連邦債務削減に向け大きな進展あり、長期的な財政問題について年内に対処する必要があるかは不明確。

イエレン新FRB議長が就任=任期は2018年2月3日まで。

ECB=①ユーロ圏の銀行の質審査(AQR)の実施方法の策定を3月末に公表する。②声明で、審査の結果判明した不足資金の手当て期限は、「基本シナリオ下で資本不足分については短期的に手当が必要」、「厳しいシナリオ下の不足分は、一段の猶予が認められる」。

2月7日の米雇用統計、2月7日期限の連邦債務の上限に達する。

EU統計局=2013年第3四半期のユーロ圏財政赤字は、歳入の増加により、GDP比3.1%(第2四半期3.3%、第1四半期3.4%)と、3四半期連続で低下し、EUの安定・成長協定の3.0%に近づく。


*** 経済指標の結果 ***

◎7:30 AUD 1月 AiG製造業指数=46.7(予想 前回47.6)
◎9:01 GBP 1月 ホームトラック住宅価格指数=前月比0.3%(予想 前回0.5%)、前年比4.8%(予想 前回4.4%)
◎9:30 AUD 12月 住宅建設許可件数=前下比-2.9%(予想0.0% 前回-0.3←-1.5%)、前年比21.8%(予想 前回23.6←22.2%)→ 予想と前回を下回るが高水準は続く。
◎10:00 CHN 1月 国家統計局 非製造業PMI=53.4(予想 前回54.6)→ 2011年11月以来の低水準で、50の分岐点は上回っているが前回より低下。
◎17:30 CHF 1月 SVME製造業PMI=56.1(予想55.4 前回55.0←53.9)→ 予想と前回を上回る
◎17:48 FRN 1月 製造業PMI・確報値=49.3(予想 速報値48.8 12月47.0)→ 予想と速報値を上回る
◎17:53 GER 1月 製造業PMI・確報値=56.5(予想 速報値56.3 12月54.2)→ 予想と速報値を上回る
◎17:58 EUR 1月 製造業PMI・確報値=54.0(予想53.9 速報値53.9 12月52.7)→ 予想と速報値を上回る
◎18:28 GBP 1月 製造業PMI=56.7(予想57.2 12月57.2)→ 予想と前回を下回る
◎22:58 USD 1月 製造業PMI・確報値=53.7(予想53.8 速報値53.7 12月55.0←55.7)、生産高=53.5(前月57.5)、新規受注=(前回54.1)、雇用=53.2(前月54.0)、
◎0:00 USD 1月 ISM製造業景況指数=51.3(予想56.0 12月56.5)、生産=54.8(前回61.7)、新規受注=51.2(前回64.4)、雇用=52.3(前回55.8)、価格=前回53.5
◎0:00 USD 12月 建設支出=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.8←1.0%)、前年比5.3%→前回が下方修正され予想を下回ったが、年率換算では2009年3月以来の高水準。

2月4日(火曜) 昨日の海外市場の動き

2月4日(火曜) 昨日の海外市場の動き


*** 昨日のポイント ***

中国が春節で休暇の中、中国の製造業・非製造業PMIは前月を下回り、ユーロ圏の製造業PMIは予想外に強く、米製造業PMIは前月を下回り、米IS製造業景気指数も弱い。

米株が急速に値を下げ、アジア・欧州株も弱く、株価は世界的に下落し、米金利は低下。

USDJPYは、リスク回避の動きに、円ショートポジションの巻き戻しは止まず、100.80円を一時割り込みクロスでも円は全面高。

EURUSDは、2月6日のECB理事会では、一部で期待されている追加緩和の可能性は極めて低く、堅調なユーロ圏製造業PMIもあり、EURGBPなどのEURショートポジションの巻き戻しが激しく、EURUSDは1.35台を維持。

GBPUSDは、一方、BOE金融政策委員会では、ほぼ現行維持で間違いないと思われるが、一部では何らかの声明が発表されるとの思惑が前回と同じく流れ、GBPロングのストオップを誘い、GBPUSDは1.65→1.63まで下落、EURGBPは0.82→0.83まで上昇、GBPJPYは168.20円→164.30円近くまで円近く下落、クロスでもGBP安が目立つ。

AUDUSDは、既に悪材料を織り込みながら大幅なAUD安が進む中で、0.87を一時割り込んだが、今日の豪中銀理事会待ち。リスク資産が弱い中でもAUD売り圧力は少なく、クロスではAUD買い戻しが進み、0.8700~0.8820のレンジで上下。



2014年2月3日月曜日

2月3日(午後5時現在) ターゲット、オーバーナイト・ポジションのエントリー。

2月3日(午後5時現在) ターゲット、オーバーナイト・ポジションのエントリー。

USDJPY
Entry sell at 102.57(続落のリスクも強いが、それは見逃し、戻り売りスタンス変えず)
T/P 102.15
S/L 102.75

EURGBP
Entry sell at 0.8238 (短期はショートカバーが強く上昇圧力がより強い、トレンドを狙うため、戻り売りに徹する)
T/P 0.8195
S/L 0.8253

GBPUSD
Entry buy market at 1.6400
T/P 1.6443
S/L 1.6385

AUDUSD (いずれにしても、明日の豪中銀理事会までスクエアーにする)
Entry buy  at 0.8745
T/P  0.8845
S/L  0.8690

2月3日(月曜)アジア市場の動きと、今後の見通し

2月3日(月曜)アジア市場の動きと、今後の見通し


*** ポイント ***

週初もリスク回避の動きに、ポジションの巻き戻しは止まず。

中国国家統計局の製造業と非製造業PMIは前月より低下。タイバーツを除き、新興国市場の動きが気になってならない。

◎USDJPYは、日本株大幅下落し3カ月ぶりの水準へ逆戻り。引き続き102円台をかろうじて維持しているが、欧米株が下落するのではと心配。これじゃ、USDJPYの下値を試す材料を与えるだけ。

101.70~80円、101.50円の壁はそう簡単に破れるものではないが、最大限の円高リスクは100.50~70円を予測し、次の上昇に備えることも考えねばと思いながらも、現時点でのスタートは不安。

◎EURUSDは、どうしてもEURクロスでのEUR売りが強く続き、1.35の大台を割り込み、チャートもベアトレンドに入ってしまっている。1.3310~30近くを試さずに終わらない雰囲気がまん延。頼みの綱は、ユーロ圏製造業PMIだけ。回りが騒ぎ過ぎで気分は良くないが、EURGBPのショートで儲ける以外ないのか?

◎AUDUSDは、明日の豪中銀理事会待ち。 豪中銀の試算=豪ドルが10%下落すれば、2年間GDPを0.5%~1.0%押し上げる効果があるという→ AUDUSDは2013年3月は約1.06→0.87まで、既に18%近く下落している。米国の量的緩和の縮小継続と豪ドル安の二つのプレゼントをもらい、心配されているインフレ加速も和らいでいる。

今日の豪住宅建設許可件数は前月より低下しているが、伸び率は過去半年間の前年比では10~20%台上昇しており、急いで利下げする必要性も弱まっている。それでも、明日4日の理事会で豪ドル高をけん制する発言を繰り返すのだろうか? 

リスクオフに弱く、チャートは全く変転の兆しは見えないが、センチメントは、そろそろニュートラルゾーンに入ってきているのでは?


2月3日 午前9時45分 Short Term Trading.

2月3日 午前9時45分 Short Term Trading.

AUDJPY
Entry sell at 89.70
T/P 89.35
S/L 89.80


EURAUD
Entry buy market 1.5410
T/P 1.5437
S/L  1.5375


AUDUSD
Entry sell market 0.8751
T/P  0.8725
S/L  0.8775


USDJPY
Entry buy market  102.25
T/P 102.55
S/L 102.10


GBPUSD
Entry buy at 1.6425
T/P 1.6455
S/L 1.6415

AUDNZD
Entry sell market 1.0790
T/P  1.0810
S/L  1.0760

今週のUSDJPYの見通し

今週のUSDJPYの見通し 

USDJPYの1時間チャートでは、緩やかな下降トレンドを継続しながらも、1月27日の安値101.70円台を底値に、下値も切り上がり三角持ち合いに入っている。

上下限は102.00~102.70円でこのレンジで取引が続く可能性が高くなっているが、これらをクリアに超えてくると、さらにその流れが加速する可能性が高くなる。

下値は100.89円、他のチャートでも100.50~60円が非常に重要なポイントとなっている。上値103.34円がターゲットで、1月29日の高値103.43円を超えてくると102.70円をボトムに再上昇の可能性が出てくる。





















USDJPYのDailyチャートでは、残念ながらダウントレンド変わらず。ただ、円ショートポジションも結構調整が進み、1月24日から102円をボトムに下げ止まっており、新興国市場が落ち着き、株価が上昇に転じれば、底打ち感も考えられるが、スキャッフトレンドモメンタムやスローストキャスティクスはローバンドに近いものの、買いへと変化していない。

105.43→102.85→104.84のエクスパンションでは、101.55円、100.65円で、いずれにしても、WeeklyやMonthlyチャートでは円安トレンドを維持しており、この水準が今後のドル円のボトムと考えている。


2014年2月2日日曜日

今週の経済指標から(2月3日~7日)


今週の経済指標から(2月3日~7日)

今週のポイントは、中国の経済指標、ECB理事会後のドラギ総裁の記者会見、米雇用統計。


バンカメ・レポートでは、1月29日終了の週で、新興国株式ファンドから、2011年8月以来となる、64億ドルの資金が流出し、世界の株式ファンド全体では104億ドルが流出したとある。

この流れが止まらない限り、円売りの流れが再開するか可能性が薄いことを意味している。そして、おもいっきり積み上がった円ショートポジションはようやく減少、目先は難しそうだが、いずれの日にか持たざるリスクに戸惑うこと始まることを信じている。

≪今週も多くの発表が控えている≫

◎2月1日(土曜)発表の、中国国家統計局の製造業PMIは50.5と予想通りで50を上回っており、3日(月曜)の非製造業PMI、7日(金曜)のHSBCのサービス業PMIが強い数字になれば、AUD買いの流れが強まることになる。

◎2月4日(火曜)は、豪中銀は金融政策を発表、政策金利2.5%の据え置きが予想されているが、スティーブンス総裁が、いつもの「豪ドル安誘導」発言をAUDUSDが0.87台でも繰り返すのか? 実に興味深い。彼の持論は0.85で、一人の理事は0.8、なんて発言している。

◎2月6日(木曜)の、BOE金融政策委員会も、ECB理事会も波風は立たないと考えたい。注目はドラギECB総裁の記者会見に集まっている。

欧州経済は、新興国市場の動揺にも非常に好調で、疑似優等生的存在になっているが、ドラギ総裁はいつもの慎重姿勢を繰り返すことと考えられる。

欧州銀行監督機構(EBA)ストレステストで、自己資本比率は開始時8.0%超、最低5.5%のコア自己資本が合否基準で、審査は4~5月で、結果は10月に公表する。

これとは別に、ECBは、資産の質審査(AQR)を実施を6月で完成する予定。ストレステストの審査結果と合わせ10月に公表し、銀行の自己資本の不足額が判明するが、予想は最大1000億ユーロの不足を予想。今後はこちらが焦点になりそうである。

◎2月7日(金曜)は、今週のメインイベントの米雇用統計があり、予想は、失業率6.7%、非農業部門雇用者数17.5万人前後で、悪天候の影響で悪かったサプライズの前回7.4万人が、いくら上方修正されるのかも、ポイント。

そして、それに先立つこと5日(水曜)には、ADP民間雇用統計があり、いつもながらこれが前哨戦となり、相場への影響は大きい。

また、前回は米雇用統計のサプライズの影に隠れてしまったが、悪いカナダ雇用統計でカナダドル売りが強まったが、今回は逆のサプライズを期待したい。