2015年2月14日土曜日

2015年2月14日(土曜) 最新のIMMポジション(2月10日集計分)から

2015年2月14日(土曜) 最新のIMMポジション(2月10日集計分)から

集計は2月10日で、ギリシャ債務交渉のマイナス材料は織り込み、ユーロ売りの流れがを継続していた日に当たる。USDJPYは119円台へ上昇中で円先安センチメントが強まっていた日に当たり、翌々日、12日の日銀関係者の報道から始まった円の買戻しの動きは相場に織り込まれていない。また、GBPUSDはBOE四半期インフレ報告から強まったGBPの買いは含まれてはいない。

円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルの計7通貨合計で、ネットショートは-386,569コントラクトで、前週-391,605から通貨ショートが5,036減少している。

全体でみると、円、ユーロ、ポンド、豪ドルはショートが減少。逆に、スイスフラン、カナダドル、NZドルはショートが拡大していた。

2月10日の取引レートでドル換算したポジションでは、円グラフにあるように、ユーロは全体の61.0%→61.2%(約275億ドル)にユーロ売りが拡大、逆にポンドは8.7%→8.2%(約37億ドル)、豪ドルは9.5%→9.2%(約41億ドル)、円は13.7%→12.8%(約58億ドル)へ減少していた。

【円】
円はネット-55,124コントラクトで、前週の-59,571からショートが4,447減少、4週連続の減少していた。2月10日、当時のスポット市場では、USDJPYが119円台に上昇したことで、円安センチメントが強まっていたが、以外にも円ショートポジションは逆に減少しており、10日まで円売りセンチメントはそれほど強くなかったことがわかる。

反面、2月11日~12日のアジア市場にかけ、極短期間に投機的な円売りポジションが急速に膨らみ120円台を達成。12日の欧州市場から日銀関係筋の話から始まった円の買戻しの要因となっていたことが推測できる。

【ユーロ】
ユーロはネット-194,641コントラクトで、前週の-196,309からショートが1,668減少していた。減少は7週間ぶりのことで、ギリシャ債務交渉が始まる前に、ポジション調整のユーロ買戻しが入っていたことが推測できる。

臨時ユーロ圏財務相会合、EU首脳会議、ギリシャ・トロイカとの会合、ユーロ圏財務相会合など、一連の会合前にして、ギリシャのユーロ圏離脱の極端な恐れが弱まったことも、ユーロショートの減少に結びついていいると思われる。

【ポンド】
ポンドはネット-38,603コントラクトで、前週の-42,398からショートが3,795
減少していた。減少は3週連続で、EURGBPの売りはもちろんのことながら、BOEの来年利上げ観測は根強く残っていることもその一因と思われる。

また、12日のBOE四半期インフレレポートはポンドに対して強弱の材料が示されながらも、市場はインフレの上昇=来年のBOE利上げ開始を期待したポンド買いに反応しており、ショートポジションはより減少している可能性がある。

【スイス】
スイスはネット-5,486コントラクトで、前週の-5,350からショートが-136
増加していた。スイス中銀がEURCHF1.20 スイス防衛ラインを放棄して以降続いた、スイスの買戻しも3週間で終了、ついに若干ながら売りへと変化している。

【豪ドル】
豪ドルはネット-53,182コントラクトで、前週の-56,159からショートが2,977
減少していた。過去3週連続でショートが拡大していたが、ようやく豪ドル売りも落ち着いてきている。

【NZドル】
NZドルはネット-6,200コントラクトで、前週の-4,497からショートが-1,703
増加していた。過去5週連続でショートが拡大し、-6,200は2009年3月以来の水準となっているが、全体的なポジションは少ない。











2015年2月14日(土曜) 昨日13日 海外市場の動き

2015年2月14日(土曜) 昨日13日 海外市場の動き

⇒欧米株は上昇、S&P最高値更新
⇒米金利は上昇
⇒原油価格は上昇
⇒ギリシャ・トロイカ話し合い開始
⇒米ミシガン大学消費者信頼感は悪い
⇒フィラデルフィア連銀四半期エコノミスト調査は、2015年GDP上方修正
⇒日銀関係者発言のコメント見られず


週末、13日の金曜日。海外市場は予想外に強い独GDPと、ギリシャ債務問題の解決に向けた動きに、EUR買戻しが見られた。また、弱い米ミシガン大学消費者信頼感に、全般的にドル売りが広まるも、米株は上昇、米金利の上昇に、終盤にかけてはドルの買戻しも見られた。


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USDJPY
日銀の方針確認待ち
118.40~119.20のレンジで動けず、119円台回復できず。
中期、118.50~120.50のレンジ。

EURUSD
16日のEU財務相会議でギリシャ問題の決着待ち。
13日、1.1380~1.1450のレンジ、1.14台へ上昇するも勢いは弱い。
中期、1.13~1.15

AUDUSD
商品市場に連動するも、AUD安政策と追加利下げの思惑は消えず。
13日、0.7720~00のレンジで動けず。
中期、0.7650~0.7850

GBPUSD
利上げ観測は消えず、クロスでGBP高期待が続く。
13日、1.5370~1.5420レンジで動けず。
中期、1.5200ボトム→1.54台へ上昇傾向が続く

USDCAD
原油価格のボトム感と上昇の影響が強い
13日、1.2530台トップに1.2420台へ一時下落。
1.2400~1.2700のワイドレンジから下値トライ中

EURJPY
13日、135.20~136.00円のレンジ。
中期、134.50~136.50

AUDJPY
13日、91.80~92.40円のレンジ。
中期、93.10台をトップに、92~93円のレンジ下限割り込み下値リスク消えず。

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フィッチ=オーストリアの格付けを「AAA」から「AA+」に格下げし、見通しは安定的。

ギリシャ・EU・ECB・IMF(トロイカ)との協議開始、16日のユーロ圏財務相会合へ向け暫定合意の可能性が期待される。

G7=ウクライナ停戦合意を順守しなければ行動して制裁へ。

フィラデルフィア連銀四半期エコノミスト調査=第1四半期2.8%→2.7%、第2四半期3.1%→3.0%へ下方修正するも、2015年通年は3.0%→3.2%へ上方修正へ。

フィラデルフィア連銀四半期エコノミスト調査=非農業部門雇用者数、第1四半期月平均増加率は21.12万人→26.93万人へ、第2四半期19.54万人→23.38万人へ上方修正。失業率は、第1四半期5.8%→5.6%へ、第2四半期5.7%→5.5%へ改善し下方修正へ。

フィラデルフィア連銀四半期エコノミスト調査=コアCPI平均は、第1四半期1.9%→1.3%、第2四半期1.9%→1.7%へ下方修正。コア個人消費支出(PCE)価格指数は、第1四半期1.7%→1.2%。





2015年2月13日金曜日

2015年2月13日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き


2015年2月13日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き


今日、注目しているポイントは、①ギリシャ、②ユーロ圏各国のGDP、③日銀の真実。


ギリシャ債務問題は、引き続き不透明。EU首脳会議では議論されず、次の16日ユーロ圏財務相会合が重要となっている。目先の報道では、何等かの合意に向けた話し合いの最中と思われる。


注目のユーロ圏各国のGDP速報値は、独が強くユーロ圏全体を引っ張っている。好調な独経済は予想通りで、ECBのQEは3月から実施が確定しており、ギリシャ問題が解決されれば、EURの買戻しが強くなること予想されるが、白黒はっきりとして欲し良いのが本音。


JPY相場は不思議で、日銀関係者と思われる「日銀追加緩和は逆効果」との報道に急変した円相場は、誰も正式に否定も肯定もせず。2月18日の日銀決定会合後の、黒田日銀総裁の記者会見ががぜん注目されている。肯定すれば激しい円高へ、否定すれば円安トレンドへ逆戻り。


また、清水GPIF運用委員会委員=外貨建て資産を大幅に増やす中で、円高による為替差損を回避するためにヘッジを検討すべきと主張。当然の主張だが、このタイミングでは円買いの材料に使われやすい。


ちょっと気になったのは、早朝のスティーブンス豪中銀総裁(議会証言)。「豪ドルは一段と下落する公算大きい」等と言う。誰が見てもAUD売りの材料のはずなのだが? AUDUSDは上昇、


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ギリシャ債務問題は、16日のユーロ圏財務相会合が重要となる。
カンリフBOE副総裁=原油安がインフレ率に及ぼす影響は1年も経てば薄れ、現時点で利下げする必要はない。


政府は日銀の資産で、対GDP比の上限は設定していないと答弁。日銀が2014年末に保有する長期国債が201兆7676億円で、国債発行残高全体(865兆2675億円)の23.3%。


スティーブンス豪中銀総裁(議会証言)=経済成長はトレンドを下回り、低インフレが当面続き、金融政策には経済を一段と支える余地がある。豪ドルは一段と下落する公算大きい。
EU首脳会議では、ギリシャ問題で交渉せず。


清水GPIF運用委員会委員=外貨建て資産を大幅に増やす中で、円高による為替差損を回避するためにヘッジを検討すべき。為替リスクは現物・先物・オプションをうまく組み合わせてヘッジすることが可能。


GPIFの運用資産は昨年9月末時点で130.9兆円。海外資産は38.7兆円。10月末の資産構成見直しでは、基本ポートフォリオの外貨建て資産を従来の23%から40%と、ほぼ倍に増やした。


GPIFの外貨建て資産は昨年9月末に、外株が22.8兆円で全体の17.41%、外債が15.9兆円で12.14%。ともに残高と構成比の両面で最高を更新した。同9月末の水準から見た場合、新たな目標値までには、外株が値上がりや為替損益も含めて約9.9兆円、外債が約3.7兆円の増額がそれぞれ必要になる。


2月17日~18日の日銀金融政策決定会合後の、黒田日銀総裁の記者会見が注目。日銀関係者の発言を裏付けるのか、否定するのかで、円相場の行方が大きく変わってくる。



2015年2月12日 昨日11日、海外市場の動き

2015年2月12日 昨日11日、海外市場の動き

米経済指標も弱くドル全面安!(除くCHF)、CHF一人負け!
欧米株価は上昇
原油価格(WTI)は大幅上昇
米金利は低下へ

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USDJPY
日銀関係者の追加緩和は逆効果との発言もあり、短期投機筋の円売り前回直後の出来事だけに、インパクトは絶大で、120.30円台→118.50円台へ一時下落。なぜ、日銀関係者は否定も肯定もしないのであろうか? 黒田総裁が正式に否定でもすれば、円売りへと変化するのだが、119~121円のレンジと思っていたが、下値を割り込み市場の疑惑は残る。

EURUSD
ウクライナ停戦合意が難産の実現し、相変わらずギリシャとの交渉は不透明ながら、ECBはギリシャ銀行へのELAを拡大。13日からギリシャとトロイカの交渉が開始、1.14台へ上昇。1.13~1.15のコアレンジへ逆戻り。だた、ギリシャ問題は未解決のまま、今後の交渉の行方次第。

GBPUSD
BOEのインフレ報告を機に上昇開始、ついに1.54台へ。

AUDUSD
アジア市場の弱い雇用統計に0.78640台への急落を挽回、0.7760台まで一時上昇。

USDCAD
原油価格の上昇も追い風。1.2620台→1.2440台へ一時下落。

USDCHF
0.9260~0.9330台のレンジで上下、唯一ドル売りの仲間外れ。

※※※※※※

【アジア市場】
◎弱い豪雇用統計に、AUD売りの嵐が吹き荒れ。
◎日銀関係者の追加緩和は逆効果発言に反応した、円買いの台風が吹き荒れ。

【欧州市場】
◎スウェーデン中銀のマイナス金利への利下げと、量的緩和の実施に、EURSEKが上昇、SEK売りの嵐が吹き荒れる。
◎BOEの四半期インフレ報告では、インフレ見通しを引き上げ、GBP買いの嵐が吹き荒れる。
◎ウクライナでは4か国首脳会談で停戦へとようやく合意。
◎ECBはギリシャの銀行への緊急流動性支援(ELA)と拡大。
◎ギリシャ・EU・ECB・IMFは、16日からのユーロ圏財務相会合を前に、13日から準備会合を開催へ。

【米国市場】
◎米小売売上高、米新規失業保険申請件数、米企業在庫と、弱く、ドル売りの木枯らしが吹き荒れる。

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ギリシャ・EU・ECB・IMFは、16日からのユーロ圏財務相会合を前に、13日から準備会合を開催へ。

ECBは、ギリシャの銀行への緊急流動性支援(ELA)を50億ユーロ拡大、ギリシャへの支援が打ち切られても継続へ。

ノワイエ仏中銀総裁は、ギリシャが真剣に交渉すれば、債務問題での合意は可能。

ケリー米国務長官は、ウクライナ停戦合意で、米国は対ロシア制裁措置を緩和する可能性がある。

2015年2月12日木曜日

2015年2月12日 欧州・米国市場序盤の動き




2015年2月12日 欧州・米国市場序盤の動き

為替市場、通貨間で異なる変動が続き、JPY高+GBP高+CAD高。
日銀内部での意見対立が今後の火種になりそうな気配。
JPYクロスも通貨間で動きがことなり、EURJPY+AUDJPYな戻りは鈍く、NZDJPY+AUDJPYはほぼ全戻し、GBPJPYは急伸、CHFJPYは続落。
アジア・欧州株は上昇、米株先物は伸び悩む。

【アジア市場】
◎弱い豪雇用統計に、AUD売りの嵐が吹き荒れ。
◎日銀関係者の追加緩和は逆効果発言に反応した、円買いの台風が吹き荒れ。

【欧州市場】
◎スウェーデン中銀のマイナス金利への利下げと、量的緩和の実施に、EURSEKが上昇、SEK売りの嵐が吹き荒れる。
◎BOEの四半期インフレ報告では、インフレ見通しを引き上げ、GBP買いの嵐が吹き荒れる。
◎ウクライナでは4か国首脳会談で停戦へとようやく合意。
◎ギリシャ既存の救済パッケージとするか、ギリシャ政府が求める修正パッケージとするか定まらず。

【米国市場】
◎米小売売上高と新規失業保険申請件数は弱く、ドル売りの木枯らしが吹き荒れる。

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BOE四半期インフレ報告=インフレ率を2年以内に2%に戻すための政策をとる→ インフレ率が適切なタイミングで目標に戻ることを確実にするため、必要とされるいかなる措置も講じる用意がある。

BOE四半期インフレ報告=インフレ報告の見通しは前向きで、英経済はフル稼働状態への復帰が近い。インフレ動向は年末前後に強まる

BOE四半期インフレ報告=BOEはインフレ率が今後2年程度で目標とする2%に達するとの予想、3カ月前よりも時期を前倒しした。

BOE四半期インフレ報告=年内の利上げの可能性は低いが、インフレ率が予想を超えてマイナス圏に低下したら利下げする用意がある。


BOE四半期インフレ報告=今年第2四半期の消費者物価の伸びが過去最低のゼロになる可能性があり、11月時点の予想の1%からさらに引き下げた。

BOE四半期インフレ報告=利上げ時期で市場は2016年第3四半期までに開始されるとは予想していない。

カーニーBOE総裁は、しばらくは低インフレが続くが、デフレを意味せず、年末から強まることで、インフレ見通しを引き上げた。賃金や労働コストは上がりつつあると。

カーニーBOE総裁がオズボーン財務相への書簡では、英国はデフレの状態にないと説明。


2015年2月12日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き


2015年2月12日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き
日経平均株価は、前日海外市場での上昇の流れを受け+1.85%上昇、
USDJPYは一時120.40円近くまで上昇、市場は、新たな円安相場を予感していた。
が、突然の急落。日銀関係者の話として、一部報道で『日銀追加緩和は逆効果で10月の緩和は消費者マインドに悪影響を与えたとしている。追加緩和はさらに円安を引き起こし、消費マインドに水を差すとしている』と言う。
USDJPYは、一時120.30円→118.70円台へ下落急落から、119.70円近くまで値を戻す。
日銀内部でも一枚岩でなないことは重々承知のことではあるが、市場は円ショートがパンパンであったのか、過剰反応とでもいうのか、約1.6円の急落。円クロスを合わせたら、ごく短時間に円ショートの激しい巻き戻しがあったと推測できる。
USDJPYは、119~121円のレンジにはいったと考えたい。
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スウェーデン中銀、利下げ(マイナス金利)と量的緩和を決定
一方、スウェーデン中銀は、0.0%の政策金利を0.1%引き下げ-0.10%に決定。さらに、量的緩和を実施すると表明、中銀は100億クローナ規模の国債買い入れを実施する方針を示した。EURSEKは9.48→9.68まで一時急進。
しかし、EURUSDは全く動かず。ギリシャの不透明要因があるだけに、ユーロをロングにする投機筋も極めて限定的。引き続き、下値リスクが残る。
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注目のウクライナ
ウクライナ・ロシア・仏・独首脳、ウクライナ問題の4か国首脳会議で、ポロシェンコ・ウクライナ大統領は、ロシアが提示した条件の一部は受け入れがたいと言っていたが、ついに、15日からの停戦で合意した。
注目のギリシャ
ユーロ圏財務相会合のギリシャ支援の草案を、ギリシャが受け入れを拒否。既存の支援プログラムが月末で終了しても延長しない意向。ギリシャは合意に楽観的、ドイツは悲観的、分かり切っている話ではあるが、さて、どうなることやら、EU首脳会議が注目される。
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ルー米財務長官=貿易で優位性を得るため不当に通貨安を狙う諸国に対し、米国は非常に強く抵抗する。さてさて、どこの国でしょうか? 常識的には中国なのですが、米国を除く他の国の多くは、自国通貨安政策を続けていることで、気が気ではないのでは? でも、昨日は日本とユーロ圏の金融緩和は容認と言っていました。


2月12日 (木)19:30 BOE第4四半期インフレ報告(取引通貨ペア GBPJPY)

≪説明≫
2月5日にはBOEは金融政策の据え置きを決定。直近のコメントでは、英国立経済社会研究所(NIESR)は、英中銀の利上げ開始時期は、市場が見込む2016年半ばよりも早い2016年の2月になると予想している。


とはいうものの、ギリシャ発の材料があまりにも不透明で、EUR相場がどの方向へと動いていくのか? ユーロ圏財務相会合の提案をギリシャは拒否、ギリシャ新政権の代替え案、EU首脳会議の行方を見極めないとハッキリとはしてこない。


結果によっては、EURGBPの動きは上下変動しやすくなるが、GBPJPYはEURJPYの影響を受けやすく、こちらも決め打ちできかねている。


前回の発表は、昨年11月12日で、インフレの鈍化が予想され、利上げ時期が延期される可能性が強まっていた。


今回は、年内の利上げ期待はあまり見られず、来年の第1四半期の利上げを期待しているが、今日のインフレ報告であるていど目途がつくのか?


今回発表のテーマとなる、インフレ率をどの程度予測しているのか? その内容でGBPJPY相場も上下へ動くことになる。


※※※※※※


GBPJPYの過去7回のデータでは、発表直後15分間のGBPJPYの変動は大きく、昨年8月が最大で123pips(高値-安値)、前回11月も71pipsの変動があった。


今回も直後の変動が予想され、逆指値の売りと買いで臨みたいが、やはり直前の上下変動のリスクは高く、スタートポイントと、逆指値のポイントの設定が難しくなっている。


※※※※※※

≪GBPJPY 過去7回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max123pips
Hi-low=Min56pips
Hi-low=Ave82pips


Open-Hi=Max82pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave38pips


Open-Low=Max84pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave45pips

2月12日 (木)22:30 米小売売上高(取引通貨ペア USDJPY)

≪説明≫
最近の為替相場はドル一強の流れが続いている。ユーロではギリシャ問題がネックになりポンドもその影響を受けている。また、原油価格の下落に資源国通貨は弱く低インフレの流れは変わらず、米国では引き続き年内の利上げ観測が続いている。


USDJPYは、116~119円のレンジ相場の上限をようやく抜け出し、119~121円のレンジ相場に入り、次の119~124円のレンジをターゲットにしている市場参加者も多い。


ただ、120円の大台を達成してからは、120.50円が大きな壁になっており、120円台からの上昇スピードはより緩慢になる可能性も意識しなければならない。


※※※※※※


米小売売上高の、前月比予想は-0.5%と前回の-0.9%、除く自動車前月比では、予想-0.4%、前回-1.0%と、共に前回からマイナス幅の縮小が予想されている。


過去28回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大0.80%、平均では0.30%、除く自動車では、最大0.10%、平均0.30%となっており、直近では予想とのかい離が大きくなる傾向にある。


過去16回のデータでは、USDJPYで発表直後、15分間の変動幅は、最大で64pips(高値-安値)、平均では24pipsとなっている。


ただ、直近4回に限定すれば、最大64、平均でも47pipsの変動となっており、予想外の変動リスクの高い指標となっている。

※※※※※※


≪今回の予想と前回の数字≫
小売売上高
前月比=予想-0.5% 前回-0.9%、
除く自動車前月比=予想-0.4% 前回-1.0%


≪過去28回の予想と実際との差≫
小売売上高 前月比
Max=0.80%
Min=0.00%
Ave=0.30%


除く自動車小売売上高 前月比
Max=0.10%
Min=0.00%
Ave=0.30%


≪USDJJPY 過去16回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max64pips
Hi-low=Min4pips
Hi-low=Ave24pips


Open-Hi=Max34pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave11pips


Open-Low=Max64pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave13pips

2月12日 (木)19:30 BOE第4四半期インフレ報告(取引通貨ペア GBPJPY)

≪説明≫
2月5日にはBOEは金融政策の据え置きを決定。直近のコメントでは、英国立経済社会研究
所(NIESR)は、英中銀の利上げ開始時期は、市場が見込む2016年半ばよりも早い2016年
の2月になると予想している。


とはいうものの、ギリシャ発の材料があまりにも不透明で、EUR相場がどの方向へと動い
ていくのか? ユーロ圏財務相会合の提案をギリシャは拒否、ギリシャ新政権の代替え
案、EU首脳会議の行方を見極めないとハッキリとはしてこない。


結果によっては、EURGBPの動きは上下変動しやすくなるが、GBPJPYはEURJPYの影響を受
けやすく、こちらも決め打ちできかねている。


前回の発表は、昨年11月12日で、インフレの鈍化が予想され、利上げ時期が延期される
可能性が強まっていた。


今回は、年内の利上げ期待はあまり見られず、来年の第1四半期の利上げを期待している
が、今日のインフレ報告であるていど目途がつくのか?


今回発表のテーマとなる、インフレ率をどの程度予測しているのか? その内容で
GBPJPY相場も上下へ動くことになる。


※※※※※※


GBPJPYの過去7回のデータでは、発表直後15分間のGBPJPYの変動は大きく、昨年8月が最
大で123pips(高値-安値)、前回11月も71pipsの変動があった。


今回も直後の変動が予想され、逆指値の売りと買いで臨みたいが、やはり直前の上下変
動のリスクは高く、スタートポイントと、逆指値のポイントの設定が難しくなっている

※※※※※※

≪GBPJPY 過去7回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max123pips
Hi-low=Min56pips
Hi-low=Ave82pips
Open-Hi=Max82pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave38pips
Open-Low=Max84pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave45pips

2015年2月12日(木曜) 昨日11日、海外市場の動き

2015年2月12日(木曜) 昨日11日、海外市場の動き

ドル独り勝ち!

◎ドル全面高
◎米10年債利回りは一時2.02%まで上昇し、1.97%まで低下へ
◎欧米株は弱く、ギリシャ株は大幅下落
◎日経先物は18000円台へ
◎原油価格(WTI)は48.84ドルへ下落

※※※※※※※

◎ユーロ圏財務相会合では、ギリシャ救済措置で、いまだ結論がでず
◎ギリシャ財務長はユーロ離脱は絶対ない、ショイブレ独財務相は今回の会合で何も期待せず。
◎ウクライナ停戦合意の向け4か国首脳が協議

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今後のテーマ
EU首脳会議(2月12~13日)
ユーロ圏財務相会合(2月16日)
中国春節(2月18日~24日)
イエレンFRB議長議会証言(2月24日~25日

※※※※※※※

USDJPY
安全資産の円買いは何処へ? 日経先物株は1万8千円台へ上昇、米長期金利は上昇傾向が続き、ついに120円台の壁を超え、120.40円台まで上昇。

EURUSD
ギリシャ債務問題の白黒決着つかず。一時1.1280へ下落。ウクライナ停戦合意の期待は広がり、1.1300台中心の値動きへ。

GBPUSD
ユーロリスクのヘッジでEURGBPの売りが続き、1.5300目前まで上昇後、逆に1.5200割れまで下落。

AUDUSD
続落、0.7700を一時割り込み下落、0.7720台を復活できず上値は重い。

NZDUSD
続落。0.7360を一時割り込み下落、戻りも0.7390で上値は重い。

USDCAD
続伸。原油価格は弱く、一時1.2700近くまで上昇後、1.2600台まで下落、上下変動幅は大きく、カナダドル売りが続く。


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ギリシャ関連=ショイブレ独財務相=救済プログラムを維持するかどうかはギリシャ次第で、今回の会合でいかなる結果も期待しない。

ギリシャ関連=バルファキス・ギリシャ財務相は、ユーロ圏財務相会合に支援プログラムの打ち切りを要請し、債務の再編計画を提案へ。

ギリシャ関連=ロシア・ギリシャ外相会談で、ロシア外相はギリシャ政府から支援の要請があれば検討する→ 事前の報道では、ギリシャ政府高官は、ロシアから支援の申し出があったと発言。

ギリシャ関連=ギリシャ・中国首脳会談では、経済協力の強化を話し合う。

ギリシャ関連=グリアOECE事務総長とティプラス・ギリシャ首相の会談では、ギリシャ経済の改革への協力で一致。

ギリシャ関連=ティプラス・ギリシャ首相は、危機は低成長と高い失業率を引き起こし、ギリシャは直接的な影響を受け、危機によって格差が広がり、信頼を深刻に損ねる結果となった。

ギリシャ関連=ティプラス・ギリシャ首相は、改革実行にコミット、改革内容はギリシャ自身が決定。

ギリシャ関連=ユーロ圏財務相会合議長は、11日に結論は出せず。ギリシャが改革路線を維持することが重要。

ギリシャ関連=S&Pは、ギリシャリスクはそれほど大きくないように見える。

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ウクライナ関連=ウクライナ4首脳が平和協議、ロシア、ウクライナ、ドイツ、フランス首脳はミンスク停戦合意の再確認で宣言の用意。

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佐藤日銀審議員=金利のボラティリティの高まりがみられる。

佐藤日銀審議員=日銀による大規模な国債買い入れを柱とした量的・質的金融緩和(QQE)の効果は増大しつつあるが、政府の財政政策に対する疑念が金融市場で台頭すれば、効果が鈍る可能性。

佐藤日銀審議員=インフレ率が日銀が目標とする2%に近づき、日銀が国債買い入れを終了させるとの観測が投資家の間で広まるにつれ、長期金利が急上昇するリスクがり、長期金利はかなり急速に上昇する可能性。

佐藤日銀審議員=毎月発行される国債のほとんどを日銀が買い入れていることに対し、一部市場で不満が出ているとの認識を表明。投資家が日本国債を保有するにあたりより多くのリスクプレミアムを求めるようになることが、日本にとり最大の脅威。

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フィッシャー・ダラス連銀総裁=短期的な為替相場の変動がFRBの政策決定に影響与えず。現時点ではドル高と原油安は米経済にとり差し引きプラス。

全米不動産業者協会(NAR)=中古一戸建て住宅の販売価格は、175都市部の86%で前年同期比で上昇。10%以上の上昇は24地域。

2015年2月11日水曜日

2015年2月11日(水曜) 欧州市場・米国市場序盤の動き

2015年2月11日(水曜) 欧州市場・米国市場序盤の動き

ドル全面高(除くGBPUSD)。欧州株は弱く、ギリシャ株は大幅下落。
原油価格も弱い。

USDJPY
上昇するも120円目前で上げ止まる。

EURUSD
1.1300を一時割り込むも、ギリシャ債務問題の白黒決着つかず、大きく売り込めず。

GBPUSD
続伸。ユーロリスクのヘッジでEURGBPの売りが続き。1.5300目前まで上昇へ。

AUDUSD
続落、0.7750を割り込み売りが加速。

NZDUSD
続落。0.7380を一時割り込む。

USDCAD
続伸。原油価格は弱く、カナダドル売りが続く。


バルファキス・ギリシャ財務相=重大なのは、ギリシャの債務が近い将来に返済できなくなるということで、ヘアカットが必要になる。

ギリシャ政府報道官=主要港湾の民営化は白紙撤回へ、計画は取りやめる。

ショイブレ独財務相(G20後の記者会見)=ギリシャにさらに交渉の時間を与える計画はない。救済プログラムの最終分を受けたくないのであれば、それで終わりだ。

ロシア=ギリシャから要請があれば金融支援の用意がある。

OECD=ギリシャに支援を行う用意がある。

2月末に期限を迎えるギリシャ救済プログラムに関して、本日、11日の臨時ユーロ圏財務相会合、12~13日の欧州連合(EU)首脳会議、16日のユーロ圏財務相会合で、妥協点を見出すことになる。

2月12日 (木)09:01 豪雇用統計(取引通貨ペア AUDJPY)

2月12日 (木)09:30  豪雇用統計(取引通貨ペア AUDJPY)


≪説明≫
今日の豪雇用統計は非常に重要で、この結果をみながら、2月17日の豪中銀金融政策の動きを判断することになる。金利を据え置くのか? または、前回の会合と同じく、サプライズな利下げをするのか? それを決定づける判断材料の一つとなっている。

大方は政策金利の据え置きを予想しているものの、結果が判明するまでは、積極的にAUDを買う動くも考えにくい。

AUDJPYは、92.00円の大台を回復してからは、93円の壁を越えられず、ギリシャが債務問題で決着つかず、リスクオンの流れに上値は重くなっている。8時間チャートでは、92.40~93.30の上下ポイントが重要となっている。

※※※※※※

今回の雇用統計の予想は、失業率は6.2%と前回の6.1%から若干の悪化が予想されており、雇用者数も予想-0.5万人と前回の3.74万人かは大幅な減少が予想されている。

過去21回のデータでは、予想と実際との差は、失業率で最大0.40%、平均0.10%と、0.2%超の差では動きが大きくなることが予想される。また、重要な新規雇用者数は、最大106,000人、平均すると21,560人で、4万人超の差はサプライズとなるが、今回は弱いデータを期待しており、インパクトとしては強い数字に反応しやすくなっている。

過去17回のデータでは、AUDJPYで発表直後15分間の相場変動では、最大90pips(高値-安値)、平均すると49pipsと、比較的変動の大きな経済指標となっている。

発表の時間帯や思惑などを考えれば、発表前から相場を動かそうとする投機筋が表れやすく、直前の相場変動に惑わされないような、オーダーを考える必要がある。

※※※※※※

≪今回の予想と前回の数字≫
雇用統計
失業率=予想6.2% 前回6.1%、
雇用者数=予想-0.5万人 前回3.74万人
労働参加率=予想64.8% 前回64.8%

≪過去21回の予想と実際との差≫
失業率
Max=0.40%
Min=0.00%
Ave=0.10%

新規雇用者数
Max=106,000人
Min=600人
Ave=21,560人

≪AUDJPY 過去17回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max90pips
Hi-low=Min20pips
Hi-low=Ave49pips

Open-Hi=Max71pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave21pips

Open-Low=Max90pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave28pips


2015年2月11日(水曜) アジア・欧州市場序盤の動き

2015年2月11日(水曜) アジア・欧州市場序盤の動き

東京市場は建国記念日で休日


JPY以外は、ユーロ圏財務相会合、EUサミットと続き会議と、ギリシャ新政権と、どのような合意がなされるか? そのニュースや結果待ちで動けず。

肝心のJPYは、といえば、USDJPY119円台を緩やかに上昇へ。OPTIONの世界では円安方向をめざし、オプションボラは上がりっぱなし! 120円台を目指したポジションを取り始めている。

いよいよ! と、期待感を持たせる値動きへ。

ただし、ギリシャがぽしゃってしまえば、EURJPYは下落することになり、期待は失望へと変わることになるが?

今、何がそんなに円売りの興味を誘っているのであろうか?
若干、円ショートにしながらも、このタイミングでの材料は不明。

まあ、あまり考えずに、ギリシャ、ギリシャ、ギリシャの結果を見守ることにしましょう!

そして、イエレンFRB議長の2月24~25日の議会証言が次の焦点になることでしょう!

2015年2月11日(水曜) 昨日10日、海外市場の動き

2015年2月11日(水曜) 昨日10日、海外市場の動き

米金利は上昇、米株も上昇。

原油価格は下落予想の報道を受け、大幅下落、金価格も小幅下落。

欧州市場で続いたドル買いの流れは、米国市場では続かず。

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USDJPY
USDJPYが119円台まで上昇、原油価格は下落、G20では円安+QEへの批判も出ず、円売りの流れが強まる。116円(117)~119円のレンジの上限を上抜けしたのか!? 大いに注目。

EURUSD
EURUSDは、ギリシャの債務交渉で合意期待や、IMF首席エコノミストの「ユーロ安により欧州には一定の上振れリスク」と、やや楽観的で、1.13割れから値を戻す。しかし、ユーロ圏財務相会合、EU首脳会議の結果待ち、16日の期限待ちで、本格的なユーロ買戻しにはつながらず。

USDCAD
ウィルキンス・カナダ中銀副総裁は、追加利下げの可能性を示唆。USDCADは1.2620台まで一時上昇。

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ギリシャ関係
バルファキス・ギリシャ財務相=債務問題で衝突は求めていないし、これを回避するためにあらゆることをやるが、債務を増加させる支援策はその一部分でも受け入れない。

MNS報道では、欧州委員会が妥協案を提示。ギリシャが6カ月間の金融支援延長を申請し、その間に全ての懸案事項や支援終了後の計画について協議し合意するよう求める→ ギリシャ債務問題の交渉が合意に達するとの期待感にがやや広まる。

モスコビシ欧州委員会委員=具体的な計画はない。11日のユーロ圏財務相会合がギリシャの見解を示す機会。16日までに支援延長の合意が必要。

欧州委員会報道官=ユーロ圏財務相会合、EU首脳会議の一連の会合を控え、集中的な協議をしている最中で、解決に向けた正式な提案はしていない。

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FRBの利上げに関して
ウィリアムズSF連銀総裁=正常化プロセスの開始を真剣に検討し始めることが理にかなう段階にますます近付いている。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=FRBは6月に利上げを開始すべき。米経済に弾みがつき、インフレ率が目標に向かって上昇。


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G20
声明=景気回復は、ユーロ圏や日本など一部先進国で緩慢。新興国は一部で減速。原油価格の急落は、世界経済の成長を一定程度押し上げる見込み。

声明=一部の先進国は政策の正常化が可能な状況に近付いている。金融政策の方向性に相違が生じ、金融市場のボラティリティーが増大。

声明=経済成長の促進のために通貨安に頼ることはしないとの従来からの公約を引き続き支持。

ノワイエ仏中銀総裁=G20で通貨戦争の動きは確認できず。

黒田日銀総裁=G20で円安批判やQEの批判や議論もなかった。円安をもたらした量的・質的緩和を推進する。

ラガルドIMF専務理事=世界経済の成長率を2%以上押し上げる政策を早急に実施する必要がある。

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IMF首席エコノミスト=原油安のプラス効果に世界経済見通しは悲観的過ぎる。特にユーロ安に伴い、欧州には一定の上振れリスクがみられる。

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原油安期待がまた多い。
独立系石油取引会社、ビトル・グループ=米国での生産増加の勢いが衰えておらず、国内の在庫が劇的に積み上がり、61%下落したような急落が再開する可能性がある。

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ウィルキンス・カナダ中銀副総裁=原油下落はカナダ経済を後退させ、インフレの下振れリスクを高める。金融政策は調整の必要性を支援するだろう→ 追加利下げの可能性を示唆

2015年2月10日(火曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

2015年2月10日(火曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

米金利は上昇、米株も上昇、原油価格は下落し、

為替相場は、ギリシャに揺れるも、ドルは全面高。

JPY売り+CAD売り+AUD売りが目立つ。


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USDJPY
119円台で続伸、1月12日以降の高値を更新中。米財務省高官は「日銀の金融緩和策は、自国通貨安を狙ったものではない」と、懸念された日銀の円安誘導の批判の可能性がなくなり、米金利の上昇に円安へと進む。

EURUSD
1.13~1.15のレンジから、ギリシャ・リスクに一時1.1300を割り込み、ギリシャが譲歩する可能性、支援延長合意の可能性に、値を戻しながらも、下限をトライ中。

AUDUSD
またしても、0.7800を超えられず下落へ。

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欧州委員会は、ギリシャに6カ月の支援延長を提案したとの報道にEURUSDは一時上昇。

欧州連合(EU)は、16日のユーロ圏財務相会合までに、ギリシャと債務問題で暫定合意を目指す。

ユンケル欧州委員会委員長とツィプラス・ギリシャ首相と10日に電話会談をし、債務問題で話し合う。

米財務省高官は、日銀の金融緩和策は、自国通貨安を狙ったものではない。日本は金融政策のみに依存しないように注意すべき。

G20で、米財務省当局者、ルー財務長官は、輸出を増やすために為替レートを利用する国があってはならないということを大いに強調した。

ポロシェンコ・ウクライナ大統領=ウクライナ軍本部と付近の住宅地にロケット弾が撃ち込まれ負傷者多数。

中国人民銀、第4四半期金融政策報=景気減速に対して金融政策を微調整する一方、金融リスクの増大につながりかねない過度の刺激策は控える方針。

ギリシャの公的債務は現在3200億ユーロ余りで、対GDP比では175%。これを2020年に120%とする目標を達成するためには1000億ユーロの債務削減が必要。

USDTRYは、過去最高値へ。

2015年2月10日火曜日

2015年2月10日(火曜)アジア市場の動き

東京市場は明日、建国記念日で祭日。今日のアジア市場は、あまりにも相場が動かず、相場を動かす材料がどこかにないのか探していたが、面白い材料が見つかった。


ブルームバーグのデータで面白いニュースがあった。

なんと、日銀の巨額国債が続けば、2027年には日銀以外の国債保有残はゼロになる計算。思わず笑ってしまう。・・・・・・・・!!!!


『日銀保有分を除く国債の発行残高は616兆円。政府が償還1年超の長期国債を126.4兆円ずつ発行し、日銀が保有残高を年80兆円、継続的に積み増すると仮定すれば、市中残は償還分を含め毎年約52兆円ずつ減少。2026年度中には、日銀以外の保有残はゼロになる計算とのこと』


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話は180度変わり、

昨日、日米財務相会談で、為替の合意順守の重要性で議論との報道があった。また、G20の米国以外の関係国の政府当局者は、米国は為替操作をけん制、為替操作がおこなわえている兆候があり、リスクがあるとはっきりと警告。


以前からTPP等の通商交渉で為替操作もテーマに入れるように議会からの圧力があったことを想い出す。


どこまでが本音なのか分からないが、為替操作を「派手にやっている国はけしからん」とお怒りなのであろうか?


それでは、どこの国がそれにあたるのであろう?

最も、主要国ではドル以外の通貨は全て弱く、全部が該当すると言っても過言ではないだろうか?
そう言ってしまえば、身も蓋もない。


自国通貨安を中銀総裁が公言し、為替介入しているのは、CHF。
自国通貨安を中銀総裁が公言しているのは、AUD+NZD。
自国通貨安で喜んでおり実質的に通貨安政策を採っていると思われるのは、JPY+EUR+CAD+(GBP?)


過去の歴史を振り返れば、米国の為替政策が為替相場に絶対的な影響を与えていることは事実で、今まで沈黙していた米国の為替政策が変わることにでも、なれば、大問題!(まさか???)


ただ、一人勝ちの米国の言うことに、説得力があるのか? 

自国通貨安で、何とか耐え忍んでいる国が多い中で、下手に為相場を動かそうとすれば、大変なことになるのではと・・・ 老婆心ながら。


こんなことを考えているから、相場は動かなくなっているのかも知れない!

2015年2月10日(火曜) 昨日9日、海外市場の動き

2015年2月10日(火曜) 昨日9日、海外市場の動き

G20がトルコで開催されるも、インパクトのある材料や発言も見られず。

ギリシャ新政権の動向に左右されながらも、終わってみれば米株は弱く、米金利は低下し、ドル安の一日。EU財務相会合、EUサミットの動向待ち。

EU対ロ追加制裁決定と、ウクライナ東部で戦闘激化にも、EURは売りから買いへと変化。

原油価格の上昇、CADはもちろんのこと、資源国通貨のAUD+NZDも上昇へ。

JPYは、どっちつかず! 市場はリスク回避の円買いとのコメントは多いが、原油価格は上昇しており、どっちつかず。

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JPY↑+AUD↑+NZD↑+CAD↑
EUR↓~↑
GBP↓


DJI↓
WTI↑
GOLD↑
米10年債利回り↓

G20 インパクトのある材料なし
ギリシャ債務再編の動き! EUR↓~↑
EU対ロ追加制裁決定と、ウクライナ東部で戦闘激化!
中国輸入大幅減! AUD↓~↑

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SF連銀調査レポート=米労働生産性は 1995年~2003年にかけて急上昇、その後大きく低下、最近では年約1.5%の水準で落ち着いている。GDP伸び率に換算すると年2.1%に相当する可能性で、過去の水準を大幅に下回る。

プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=米債利回りの低下は、唯一堅調に推移している米国に対する「安全への逃避」が一因だが、われわれは要因を十分に理解していない。

バルファキス・ギリシャ財務相=ユーロ圏財務相会合につなぎ融資を要請する意向を確認し、緊縮措置を伴う支援の受け入れをあらためて拒否。

ツィプラス・ギリシャ首相=欧州諸国と数日以内に妥協できると自信。2月28日~6月1日までのつなぎ措置の合意を関係各国に求める。

ツィプラス・ギリシャ首相=ギリシャは国際支援団との衝突を望まず。ギリシャ案は欧州諸国の税負担にならないとの考えを示した。合意できない深刻な理由があると思えない。政治的な理由が存在するだけだ。

バルファキス・ギリシャ財務相=新たな支援プログラムに賛同したところで危機は終わらない。実際のところ、誰がこのプログラムを実行しても破綻していた。

ギリシャ財務省当局者=つなぎ措置後の新プログラムを9月1日以降に実施望む。債務スワップ通じた債務削減提案へ。6月1日までのつなぎ的な措置での合意を求める。ギリシャが短期証券の発行上限を80億ユーロ引き上げることも要請。

メルケル独首相=支援交渉を前進させるにはギリシャが実現可能な提案をする必要がある。今週のユーロ圏財務相会合でギリシャが何を提案するか次第。今回のプログラムはこれまで協議したことが基本となる。しかし、ギリシャの実現可能な提案を待って、話し合いはそれから。

イタリアのパドアン経済・財務相=ユーロ圏財務相会合でギリシャのつなぎ融資に関して協議する可能性。

日米財務相会談=為替の合意順守の重要性で議論。

OPEC=米国の生産見通しを引き下げた。

ギリシャ財務省当局者=ギリシャは債務再編や国内行の不良債権問題について、今週ブリュッセルで開催される欧州諸国との会合で交渉しない。

ショイブレ独財務相=ギリシャ新政権が国際支援団との合意を破棄した場合、金融市場にどのような影響を及ぼすか懸念。

ショイブレ独財務相=どの国に対しても支援プログラムを要請するよう強いたことはない。支援を行う用意はあるが、支援が求められていないのであれば、それはそれで構わない。


2015年2月9日月曜日

2015年2月9日(月)欧州市場・米国市場序盤の動き

2015年2月9日(月)欧州市場・米国市場序盤の動き

ギリシャ、ギリシャ、ギリシャ、世の中のリスクはギリシャ中心に動いている。

ツィプラス・ギリシャ首相は議会演説し、2月期限のEUとIMFの金融支援は延長せず、ギリシャは新しい支援を求めると、強硬な発言は変わらず。ギリシャ財務相は、ギリシャがユーロ圏を離脱すれば他の国が追従し、ユーロ圏は崩壊すると、脅しを続ける。ギリシャ株は10%近く一時下落。

一方、ユンケル欧州委員会委員長は、ギリシャの経済改革の破棄計画はすべてをそのまま受け入れることはないと譲らず。

英財務相もギリシャとユーロ圏の債務問題の対立が英経済のリスクで、リスクは日々高まっているといい、キャメロン英首相は、ギリシャのユーロ圏離脱に備え、財務省とBOEで緊急会合を開く。

※※※※※※

USDJPYは、118.50~119.00円のレンジで基本動けず。
貿易赤字額げ減少し、ギリシャユーロ離脱懸念は消えず、リスクオンの動きに円を買い戻す動きが続いているが、大幅な円高は望み薄。

EURUSDは、ギリシャの強硬姿勢変わらず、ギリシャ株の大幅下落を筆頭に、欧州株は弱く、一時1.13を割り込み1.1270近く下落するも、続かず。

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今まで、中国、日本、独の貿易収支が発表された。
◎中国の貿易黒字は過去最高だったが、輸入が19.9%の減少と、内需が縮小しており、豪ドルが一時売られるも限定的で、欧州市場に入り逆に買戻しが強い。
◎日本の貿易赤字額は縮小傾向にある。
◎独貿易黒字は拡大し、2014年独の貿易黒字は過去最高で、世界NO.1で中国がNO.2。

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キャメロン英首相=ギリシャのユーロ圏離脱に備え、財務省とBOEで緊急会合を開く。

ユンケル欧州委員会委員長=ツィプラス・ギリシャ首相が有権者と約束した経済改革の破棄計画はすべてをそのまま受け入れることはない。

ツィプラス・ギリシャ首相(議会演説)=2月期限のEUとIMFの金融支援は延長しない。ギリシャは新しい支援を求める。

12月、独の貿易収支は218億ユーロ(予想160億ユーロ)へ拡大。独2014年経常黒字は過去最高で、世界第一の2153億ユーロ、2位中国1767億ユーロ。

12月、日本の貿易赤字が-3,956億円(前回-4720億円)に縮小、経常収支は1872億円(前回4330億円)と、6か月連続の黒字へ。

1月、中国の貿易黒字は600億ドル(予想489億ドル 前回496.1億ドル)と大幅に拡大するも、内需が縮小し、輸入が前年比-19.9%(予想-3.25)と大幅に減少。豪ドル売りが強まる。

ユーロ圏センティックス投資家信頼感は12.4(予想3.0)と予想外に増加し9年ぶりの上昇。

最近の米経済指標は強弱混在です。

最近の米経済指標は強弱混在です。


先週の米雇用統計の時間当たり賃金と非農業雇用者数は予想がに強い結果となり、その前の、米第4四半期GDP・速報値は予想外に弱い結果となりました。


短期的な動きとは別に、将来の為替相場が米雇用統計で動いているとは考えにくいのではないでしょうか?


根底は、はっきりとしている強弱の差がいっこうに縮小しないことです。


成長率は高く、デフレ懸念はなく、利上げ期待の持てるFRB(USD)と、その他大勢。


ギリシャユーロ圏離脱リスク+デフレ懸念は抜けきれず、3月QE実施の弱点を持つECB(EUR)、原油価格の低下・商品価格の下落の弱点を持し、ディスインフレ懸念が続く、資源国通貨(AUD+CAD)、


そして、円安方向の維持を目指し、ETF+GFPIで日本株を買う、事実上の管理(やらせ)相場。
この中で、一つでも崩れ始めると、為替相場の流れが変わることになるのですが、4月までは変わることも予想しにくいものがあります。


したがって、ドル高の方向性に変わりはなく、但し、ドルロングポジションが積みあがり、その調整に相場が動ことがドル売りの精一杯のうごきでなないでしょうか。したがってドル以外の通貨ペア、EURGBPの売り、AUDNZDの売りが続きそうです。


USDJPYは116~119、116~121円のレンジで、押し目買いで、非常にゆっくりと円安方向へと動くことが予想されます。また、円クロスでは、他通貨で上記の不の材料が変わらない限り、極端な円安相場はなく、緩やかな動きが続くと思います。



月曜日、東京市場の特徴は3点。

2015年2月9日(月曜)アジア市場の動き
月曜日、東京市場の特徴は3点。
1.AUDUSD
中国の貿易収支の黒字額は過去最高でも、弱い内需に輸入は大幅に減少、AUDUUSDの売りが強まる。
2.USDJPY
日経平均株価が開始直後で150円近く上昇するも、USDJPYは119円台達成できず、かといって118.70円以下には届かず。116(117)~119円のレンジ上限と考えれば、売りなのだが、どうも、センチメントは円売りへと変化しつつある。
3.EURUSD
ギリシャ債務問題の混乱は止まず。ギリシャ財務相は、ギリシャがユーロ圏から離脱すればユーロ圏は崩壊と脅し、英財務相はギリシャ・リスクが日々高まると警告。ユーロの買戻しは弱く、EURUSD1.1300を維持するのがやっと。EURをロングで攻めきることは難しく、EURUSDの下値不安な常に残るり、1.13が割れそうでしょうがない。
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ピクテAM=中東の機関投資家や政府系ファンドは、株価の低迷している欧州株の投資を見送る動きが出ており、日本株やアジア株の投資が広がっている。
バルファキス・ギリシャ財務相=ギリシャがユーロ圏を離脱すれば他の国が追従し、ユーロ圏は崩壊する。欧州投資銀行(EIB)が出資する大規模な投資計画が必要。イタリアの債務状況は持続不可能→ バドアン・イタリア経済・財務相は反論。
オズボーン英財務相は、ギリシャとユーロ圏の債務問題の対立が英経済のリスクで、リスクは日々高まっている。英国は危機管理計画を強化している。
ジョルダン・スイス中銀総裁=中銀は為替相場に介入する用意があり、必要ならマイナス金利を一段と引き下げる余地がある。
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今週も、ユーロやギリシャに振り回されることになりそうです。

今週も、ユーロやギリシャに振り回されることになりそうです。

ツィプラス・ギリシャ首相は、議会で演説し、選挙での公約を完全に履行し、国際債権団につなぎ融資を求めるという。

11日のユーロ圏財務相会合では、新政権が債務と改革に関する新たな計画を提示できるようになるまで、つなぎ的な措置での合意を求める見通しという。

ダイセンブルーム・ユーログループ議長は、ギリシャがユーロ圏から金融支援を受けるには、16日までに現行プログラムの延期申請をする必要があるという。

ギリシャは、2月中に約20億ユーロの利払い義務、3月にはIMFに対し15億ユーロの融資を返済する必要がある中で、S&Pはギリシャを格下げし、ムーディーズも格下げをする見通しとのこと。

さてさて、どうなることやら。


ところで、Weeklyチャートでは、AUDJPYとNZDJYPに、買い方向で期待が持てる。
Weeklyチャートでは、ともに前週の陰線を陽線で包み、AUDJPYは3週→2週間までとのギャップ93.18円を週終値ベースで超えることができるか。NZDJJPYも非常に近い水準にある、97.71円を週終値ベースで超えてくることができるかを注目したい。



USDJPYのWeeklyでは、三角持合いが継続しているが、119円台で先週終了したことを考えれば、やや円安方向で期待が持てる。もっとも、今まで116円(117円)~119円のレンジでの推移が続き、逆張りが全く有効ではなかったことを考えれば、そのレンジを外れ、新たな水準を形成することを期待したい反面、ロングの損切も早くなりやすく、自身を持ってポジションを作ることもできにくい。


EURUSDのWeeklyは、1.11~1.15のレンジ、1.13~1.15のレンジを抜け出すことができるのか?
先にギリシャの材料を説明しているが、この流れがハッキリとすれば、1.15を上抜けする可能性が高くなるが、逆に失望すると、1.11~1.13のレンジに逆戻りすることになりやすい。


2015年2月8日日曜日

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(2月9日~2月13日)【今週の材料から】

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(2月9日~2月13日)【今週の材料から】

今週のメインイベント

◎ユーロ圏財務相会合+ EU首脳会合
◎ギリシャ債務延長申請の期日到来(16日)
◎BOE四半期インフレ報告
◎豪雇用統計
◎ユーロ圏各国の第4四半期GDP

※※※※※※

今週の多くの材料が待ち構えている。11日は東京市場は建国記念日で休場となり、実需筋の動きが緩慢になる分、投機的な値動きが市場を動かすことが可能になっている。

米国発の材料が乏しいい週で、今週のメインイベントはギリシャと言っても過言ではないだろう。
ギリシャ新政権が選挙公約に掲げた反緊縮財政だが、前政権が合意したプログラム延長申請の期限が16日に到来する。新政権は履行せず新たな計画を提示すると思われるが、ドイツなどとって納得できる計画となるのか? 準備期間を考えれば、11日までに結論を出さなければならないとの報道もあり、11日から始まる、一連のユーロ圏財務相会合とEU首脳会合が注目される。


※※※※※※

2/9(月)  
09:15 豪スティーブンス豪中銀総裁スピーチ

2/10(火)
10:30 中国消費者物価指数=前年比予想1.0% 前回1.5%

2/12(木)  
09:30 豪1月 雇用統計
19:30 カーニーBOE総裁講演
19:30 BOEインフレに関する書簡
19:30 BOE第4四半期インフレ報告
21:00 EU首脳会議(13日まで)
22:30 米小売売上高

2/13(金)  
7:30 スティーブンス豪中銀総裁発言
15:30 仏第4四半期 GDP・速報値
16:00 独第4四半期 GDP・速報値
19:00 ユーロ圏第4四半期 GDP・速報値
00:00 米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値

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USD
先のFOMCでは、明確は方向転換は読み取れず、米GDPは弱く、米雇用統計は強く、米経済指標も強弱混在。ただし、年内の利下げ開始の動きは変わらず。最近の米金利上昇が気になる。短期金利先物市場では、利上げ確率9月62%、7月47%へと、FRBの利上げ期待が再浮上。潜在的+継続的なドル高期待は変わらず。

JPY
GPIFは国内株式アクティブの運用受託先を選定。日銀のETFと合わせ、期末に向けた株高を演出する可能性が高く、円相場にとっては円高期待が削がれている。

EUR
ECBのQEは3月からスタートし、いまだ不透明。ギリシャ問題は今週以降も最大のテーマでユーロ売りの火種は残る。ECBの決定で、11日からオペ適格担保要件を失うことになる。ギリシャ新政権は、前政権の合意は履行しないといわれている、プログラム延長申請の最終期限は16日、11日のユーロ圏財務相会合が注目される。

引き続き、どこまで下げられるが焦点だが、ポジションはユーロショート過大。ユーロ安=独経済上昇に、相場感は1.00を割り込むとは思えず。次には今週13日(金)のユーロ圏各国の第4四半期GDPが最大の焦点。

GBP
BOEは金融政策を維持。ギリシャ問題では傍観者的な立場でEURGBPの売りポジションが積みあがっていた影響に、ポジションの巻き戻しが続いている。しかし、大きな流れはこの方向で進んでいると思われる。

今週は12日(木)、GBPにとって最大のイベントともいえる、BOE第4四半期インフレレポートが発表される。同日にはカーニーBOE総裁の講演と、CPIがターゲットを超えた弁明のために議会へあてに書簡を送る日でもある。

AUD
豪中銀の突然の利下げや、豪ドル安への誘導発言が続き、再利下げの思惑に買い材料は乏しいいが、原油価格が上昇を続けるようなら話は別。

NZD
先に、金利据え置きを決定、利上げ観測は後退したとはいえ、利下げをするような状況には至らず、売れら方は極端に思えてならない。ただ、NZドル安への誘導発言は続き、今後の経済指標次第の相場へ。AUDよりはまだ分があり有利では。

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