2015年8月22日土曜日

2015年8月22日(土曜)昨日21日 海外市場の動き

中国経済の減速感が強まり、世界的な株安は止まらず、原油価格は続落。
世界的な株安にリスク回避へ。

リスク回避に、主要国債価格は上昇し利回りは低下、金価格は上昇。

関連性の強い国の通貨は売られ、新興国市場の売りが続く。

※昨日、1日の変化率をご覧ください(主要国、円クロス、株価、債券利回り)


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世界的な株安は止まらず
日経平均株価-2.98%
上海総合指数-4.27%
ダウ平均株価-3.12%
EUROSTOXX50-3.17%
独10年債利回り0.582→0.564%-0.018%
米10年債利回り2.0696→2.0487%-0.0209%

主要国は強弱異なるが、基本はドル売りへ。
USDJPYは、123.50→121.80台まで下落
EURUSDは、1.1230→1.1380台まで上昇
NZDUSDは、0.6600台→0.6700台まで上昇
GBPUSDは、1.5722→1.5657まで下落

円クロスでは動きは異なる
EURJPYは、131.17→138.98まで上昇
GBPJPYは、193.73→191.32まで下落
AUDJPYは、90.59→89.18まで下落

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マレーシア・リンギットは続落し、17年ぶりの安値へ。

ギリシャは政局混乱の可能性=急進左派の造反議員は新党を結成。

エルドアン・トルコ大統領=11月1日に総選挙を実施

フィッチ=チプラス・ギリシャ首相辞任で、来月実施の総選挙は、ギリシャ政情不安や国際債権団との交渉への不透明性が、支援プログラムを頓挫させるリスクがある

チプラス・ギリシャ首相辞意を表明し、9月に総選挙を実施の予定。急進左派の造反議員は新党を結成。

ブラード・セントルイス連銀総裁=原油が2009年以来の安値に下げる状況においてもなお、米国や世界の楽観的な経済見通し変わらず

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CNY 8月 財新メディア(Caixin China)=製造業PMI・速報値=47.1(予想47.7 前回47.8)→ 予想を下回り経済成長の鈍化が強まる

GER 9月 GFK消費者信頼感調査=9.9(予想10.1 前回10.1)→ 予想を若干下回る

FRN 8月 総合PMI・速報値=51.3(予想 前回51.5)、製造業PMI・速報値=48.6(予想49.7 前回49.6)、サービス業・PMI=51.8(予想52.0 前回52.0)→ 予想を下回る

GER 8月 総合PMI・速報値=54.0(予想 前回53.7)、製造業PMI・速報値=53.2(予想51.7 前回51.8)、サービス業・PMI=53.6(予想54.0 前回53.8)→ 予想を上回る

GBP 公共部門純借入額(PSNB)=-20.69億ポンド(予想-24.0億ポンド 前回85.84→86.36億ポンド)

CAD 7月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.0%)、BOCコア前月比0.0%(予想0.0% 前回0.0%)、BOCコア前年比2.4%(予想2.4% 前回2.3%)→ 予想通りの結果となるが、同時刻のカナダ小売売上高が強く、カナダドル買いが一時強まる

CAD 6月 小売売上高=0.6%(予想0.2% 前回1.0→0.9%)、除自動車前月比0.8%(予想0.6% 前回0.9→0.8%)→予想外に強くカナダドル買いが強まる

USD 8月 製造業PMI・速報値=52.9(予想54.0  前回53.8 → 予想を大幅に下回る

EUR 8月 消費者信頼感=-6.8(予想-6.8 前回-7.1)

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2015年8月21日金曜日

2015年8月21日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年8月21日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

日々、ますます不安になる株式市場! その影響に円高のリスクが高まる。

世界的な株安と新興市場国売りの流れは続き、アジア市場から始まる株安は、欧米市場まで連鎖、新興国通貨は弱く、南米通貨は全面安。リスク回避の動きに円高が進み、USDJPYは122.40円を一時割り込む。

日経平均株価は-2.98%で2万円を割り込み、上海総合は-4.57%、EURO Stoxxは-1.52%下落、ダウ平均株価も-0.82%の水準へ。

JPY+EUR+AUD+NZDは上昇しドル安へ。GBP+CADは上下しながらも方向性出ず。

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マレーシア・リンギットは続落し、17年ぶりの安値へ。

ギリシャは政局混乱の可能性=急進左派の造反議員は新党を結成。

エルドアン・トルコ大統領=11月1日に総選挙を実施

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15:00 GER 9月 GFK消費者信頼感調査=9.9(予想10.1 前回10.1)→ 予想を若干下回る

16:00 FRN 8月 総合PMI・速報値=51.3(予想 前回51.5)、製造業PMI・速報値=48.6(予想49.7 前回49.6)、サービス業・PMI=51.8(予想52.0 前回52.0)→ 予想を下回る

16:30 GER 8月 総合PMI・速報値=54.0(予想 前回53.7)、製造業PMI・速報値=53.2(予想51.7 前回51.8)、サービス業・PMI=53.6(予想54.0 前回53.8)→ 予想を下回る

17:00 EUR 8月 総合PMI・速報値=54.1(予想 前回53.9)、製造業PMI・速報値=52.4(予想52.2 前回52.4)、サービス業・PMI=54.3(54.0予想 前回54.0)→ 予想を上回る

17:30 GBP 公共部門純借入額(PSNB)=-20.69億ポンド(予想-24.0億ポンド 前回85.84→86.36億ポンド)

21:30 CAD 7月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.0%)、BOCコア前月比0.0%(予想0.0% 前回0.0%)、BOCコア前年比2.4%(予想2.4% 前回2.3%)→ 予想通りの結果となるが、同時刻のカナダ小売売上高が強く、カナダドル買いが一時強まる

21:30 CAD 6月 小売売上高=0.6%(予想0.2% 前回1.0→0.9%)、除自動車前月比0.8%(予想0.6% 前回0.9→0.8%)→予想外に強くカナダドル買いが強まる

22:45 USD 8月 製造業PMI・速報値=52.9(予想54.0  前回53.8 → 予想を大幅に下回る
23:00 EUR 8月 消費者信頼感=-6.8(予想-6.8 前回-7.1)

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8月21日(金)21:30 カナダ消費者物価指数(取引通貨ペア CADJPY)

8月21日(金)21:30 カナダ消費者物価指数(取引通貨ペア CADJPY)


≪説明≫

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今回のカナダCPIは、週末で米国発の経済指標がない中でも発表となっており、さらに、同時刻には、同じカナダの小売売上高の発表もあり、注目度が増して高まっています。

共に、CADJPYでの変動は比較的大きな経済指標で、共に予想外に悪化するか、予想外に改善した場合には、大きな変化が生じる可能性があります。 逆に、一方が強く、片方が弱いと、直後は上下に変化しながらも、いずれに動くのか判断できにくい状況に陥ることでしょう。

また、週末の金曜日、最近の世界的な株安に、世界全体でやや不安感が高まっており、欧州・米国発の現物株や先物の値動きも、いつも以上に注意してみる必要もあります。

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テクニカルでは、CADJPYは100円を達成後の続落傾向は止まらず、94.00円で何とか下げ止まり、94.00~96.00のレンジ相場が続いています。 ただ、リスク回避の流れや週末金曜日であることを考えれば、引き続き売りのプレッシャーが続いています。

今日の短期取引には関係ないかもしれませんが、94.00円をクリアに割り込むと、92.00円が視野に入ってきます。

一時間足の短期取引では94.00~94.60円のレンジは重要で、94.00円を割り込み続落の可能性を残しています。

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今回の予想は、前月比0.1%と前回0.2%と低下が、前年比が逆に1.3%と前回1.0から上昇が予想されています。コア前月比は0.0%と変わらずながら、コア前年比は2.4%と2.3%から若干の増加予想となっています。

過去25回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大0.50%、平均で0.15%、前年比では最大0.30%、平均0.15%と、大きな差とはなっていません。また、コアも前月比・前年比共に最大0.30%で、平均でも0.07~0.10%と僅かなさとなっていまが、相場の動きは比較的大きいものが有ります。

過去21回のデータでは、CADJPYで発表15分間の為替レートの変化をみると、最大82pips、平均でも38pipsで、まずまずの変化が望めそうです。また、直近5回の平均では約45pipとなっています。

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≪今回の予想と前回の数字≫
前月比=予想0.1% 前回0.2%、
前年比=予想1.3% 前回1.0%、
BOCコア前月比=予想0.0% 前回0.0%、
BOCコア前年比=予想2.4% 前回2.3%

≪過去25回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.50%
Min=0.00%
Ave=0.15%

前年比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.15%

コア前月比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.10%

コア前年比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.07%

≪CADPY 過去21回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max82pips
Hi-low=Min7pips
Hi-low=Ave38pips

Open-Hi=Max82pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave28pips

Open-Low=Max52pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave10pips





2015年8月21日(金曜) 昨日20日 海外市場の動き

2015年8月21日(金曜) 昨日20日 海外市場の動き

ドルは全面安。

欧米株は大幅下落、米金利は低下、原油価格は小幅上昇。

中国の景気低迷から始まり、世界経済の低迷を危惧し、ハト派のFOMC議事録にも、世界的な株安と新興市場の売りは止まらず。

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チプラス・ギリシャ首相は、求心力の回復を目指し辞意を表明。ECBは、32億ユーロのギリシャ国債の償還実行を確認し、EUR買いが続く。

弱い英小売売上高にポンド売りが一時強まるも、ドル全面安の流れにポンドの買い戻しが強まる。

米経済指標は強弱混在→ 米新規失業保険申請件数は上昇し悪化、景気先行指数は弱いが、フィラデルフィア連銀景況感指数は強く、中古住宅販売件数も強い。

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チプラス・ギリシャ首相は辞意を表明。求心力の回復を目指し、解散総選挙を実施へ=統治と政府プログラム継続について国民に問うと表明。「現在の議会では、過半数を占める政権や、国民統一政権が実現できない」と、総選挙を早期に実施するように求めた。

欧州安定化メカニズム(ESM)はギリシャ第3次救済策を正式に承認。

ECB=32億ユーロのギリシャ国債の償還実行を確認。

エラリアン氏(アリアンツ首席経済アドバイザー)=FRBは利上げ開始の好機を逸した。米国および海外の経済指標がともに比較的良好だった時期があった。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=インフレの急進は予期せず。

ジョルダン・スイス中銀総裁=スイス中銀の金融政策は変更で、現在の施策で過大評価された自国通貨は下落する。マイナス金利指向で、必要なら為替市場介入を行う意思がある。

CNN=トルコで貨物列車脱線、クルド武装勢力が爆弾。

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17:30 GBP 7月 小売売上高=前月比0.1%(予想0.4% 前回-0.2→-0.1%)、前年比4.2%(予想4.4% 前回4.0→4.2%)、除自動車燃料=前月比0.4%(予想0.4% 前回-0.2→-0.3%)、前年比4.3%(予想4.3% 前回4.2→4.1%)→ 前月比は予想を下回り、GBP売りが強まる

21:30 USD 新規失業保険申請件数=27.7万件(予想27.1万件 前回27.4→27.3万件)、失業保険継続受給者=226.5万人(予想225万人、前回227.3万人)→予想を若干上回り悪化へ

23:00 USD 8月 フィラデルフィア連銀景況指数=8.3(予想7.0 前回5.7)→予想を上回る

23:00 USD 7月 NAR中古住宅販売件数=559万件(予想544万件 前回549→548万件)、前月比2.0%(予想-0.6% 前回3.2→3.0%)→ 予想を大幅に上回る

23:00 USD 7月 CB景気先行指数総合=前月比-0.2%(予想0.2% 前回0.6%)→ 予想外のマイナスへ

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2015年8月20日木曜日

2015年8月20日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年8月20日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

中国株、日本株は続落、欧州株も続落、新興国通貨は弱く、市場全体でやや不安感が広がる。

為替市場は、欧州市場は欧州株は弱く一時ドルは全面高。若干弱い英小売売上高を材料にGBPUSDの売りが全体的なドル買いをリード。

EUR/新興国通貨でEUR買いが続き、EURUSDは堅調な推移から上昇へ、ドル売りの流れへと変化し、今度はドルは全面安。

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GBP 7月 小売売上高=前月比0.1%(予想0.4% 前回-0.2→-0.1%)、前年比4.2%(予想4.4% 前回4.0→4.2%)、除自動車燃料=前月比0.4%(予想0.4% 前回-0.2→-0.3%)、前年比4.3%(予想4.3% 前回4.2→4.1%)→ 前月比は予想を下回り、前月分は上方修正へ

USD 新規失業保険申請件数=27.7万件(予想27.1万件 前回27.4→27.3万件)、失業保険継続受給者=226.5万人(予想225万人、前回227.3万人)→予想を若干上回り悪化へ

USD 8月 フィラデルフィア連銀景況指数=8.3(予想7.0 前回5.7)→予想を上回る

USD 7月 NAR中古住宅販売件数=559万件(予想544万件 前回549→548万件)、前月比2.0%(予想-0.6% 前回3.2→3.0%)→ 予想を大幅に上回る

USD 7月 CB景気先行指数総合=前月比-0.2%(予想0.2% 前回0.6%)→ 予想外のマイナスへ

CNN=トルコで貨物列車脱線、クルド武装勢力が爆弾。

2015年8月20日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年8月20日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価-0.94%、上海総合株価指数--3.42%、豪州株ASX200-1.70%。中国株安の影響を受け、アジア市場は新興国通貨も弱く、AUD売りが強まる。

欧州市場に入り、株価は下落から始まり、USDZAR+USDTHB+USDTRYでドル買いが強く、JPYはクロスで全面高。その影響にUSDJPYも上値は重く、USDCHFも売りへと変化し、リスク回避の動きが強まる。

英小売売上高の反応は鈍く時間差で、GBPUSD+AUDUSDは続落、USDCADは上昇しCADも弱い。EURGBP+EURAUDの買いも強く、EURUSDは底堅く推移。


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NZD 8月 ANZ消費者信頼感指数=109.8(予想 前回113.9)、前月比-3.6%(前回-5.0%)

CHF 7月 貿易収支=37.4億スイス(予想 前回35.8→35.1億スイス)、輸出=前月比-1.7%(前回-0.7%)、輸入=前年比-2.5%(予想 前回2.5%)

GER 7月 生産者物価指数=前月比0.0%(予想0.0% 前回-0.1%)、前年比-1.3%(予想-1.4% 前回-1.4%)

GBP 7月 小売売上高=前月比0.1%(予想0.4% 前回-0.2→-0.1%)、前年比4.2%(予想4.4% 前回4.0→4.2%)、除自動車燃料=前月比0.4%(予想0.4% 前回-0.2→-0.3%)、前年比4.3%(予想4.3% 前回4.2→4.1%)→ 前月比は予想を下回り、前月分は上方修正へ



8月20日(木) 23:00 米CB景気先行指数総合(取引通貨ペア USDJPY)

8月20日(木) 23:00  米CB景気先行指数総合(取引通貨ペア USDJPY)
      
≪説明≫
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今回の同時刻には、フィラデルフィア連銀景況指数、NAR中古住宅販売件数と、計3つの経済指標が発表され、結果によっては複雑な動きになる可能性もあります。

昨日のFOMC議事録後のドル売りの流れに、値を戻しいるも、売り圧力が続いています。今後も、123.50円を割り込めるかが一つのポイントで、今までの123.50~125.50のレンジの下限でもあり重要と考えます。

短期では、123.68~124.30のレンジに入り、このレンジを上下何れか超えると動きも加速する可能性があります。

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今回の予想数字は0.2%と前回0.6%から低下が予想されています。

過去26回のデータでは、予想と実際の差は、最大9.1、平均でも3.7と比較的差は大きくなっています。

過去18回のデータでは、GBPJPYで発表15分間の為替変動をみると、最大37.8pips、平均では15.2pipsと、大きな動きは期待できそうにありません。そのため、上下のターゲットに的を絞り順張りの相場を考えたいと思います。

ただ、発表までの値動きが大きくなる場合には、今回は3つの米経済指標が同時刻に発表されることもあり、色々な選択肢を考える必要もあります。

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≪今回の予想と前回の数字≫
前月比=予想0.2% 前回0.6%

≪過去26回の予想と実際との差≫
CB景気先行指数総合
Max=9.1
Min=0.0
Ave=3.7

≪GBPJPY 過去18回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max37.8pips
Hi-low=Min4.4pips
Hi-low=Ave15.2pips

Open-Hi=Max19.6pips
Open-Hi=Min0.0pips
Open-Hi=Ave60pips

Open-Low=Max28.6pips
Open-Low=Min0.0pips
Open-Low=Ave9.1pips





8月20日(木)17:30 英小売売上高(取引通貨ペア GBPJPY)

8月20日(木)17:30 英小売売上高(取引通貨ペア GBPJPY)
      
≪説明≫
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注目のFOMC議事録の発表も終わり、相変わらず米利上げの時期を巡り、思惑だけで投機的な変動が続いていいるように思えてなりません。

FOMC議事録後のドル売りは、メンバーの利上げに関するコンセンサスは統一されておらず、9月の利上げの可能性がやや薄らいだことから、米金利が低下したことが要因と考えます。

ただ、9月の引き続き利上げに関してはその可能性は残り、緩やかなドル高相場を維持しながらも、今後の米経済指標の強弱で短期的に相場が動くことが予想されます。


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一方、GBPJPYですが、相変わらずマイルスBOE政策委員は「利上げは近づいている」と発言、テクニカルでも非常にスローながら上昇傾向を続けています。

中期では、192.40~195.00円のレンジで、195円台の上値は重く抑えられています。短期では、194.00~194.60円のレンジに収束し、この水準を抜け出した方に若干相場が動くことが予想されます。

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今回の予想は、前月比0.4%、前回-0.2%、前年比-4.3%、前回4.2%と、共に増加が予想されています。また、除く自動車燃料でも前月比・前年比共に増加が予想されています。

過去25回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大2.2%、平均でも0.62%の差となっており、ややブレが大きいことが示されています。

過去22回のデータでは、GBPJPYで発表15分間の為替レートの変動をみると、最大108pips、平均では41pipsと、まずまずの相場変動が期待できます。また、直近5回の平均では、約58pipsで、直近の変動がやや高くなっており、相場変動を期待するエントリーも選択肢と考えます。

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≪今回の予想と前回の数字≫
小売売上高
前月比=予想0.4% 前回-0.2%、
前年比=予想4.4% 前回4.0%、

除自動車燃料
前月比=予想0.4% 前回-0.2%、
前年比=予想4.3% 前回4.2%

≪過去25回の予想と実際との差≫
前月比
Max=2.20%
Min=0.00%
Ave=0.62%

前年比
Max=2.70%
Min=0.00%
Ave=0.86%

≪GBPJPY 過去22回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max108pips
Hi-low=Min16pips
Hi-low=Ave41pips

Open-Hi=Max108pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave25pips

Open-Low=Max82pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave16pips





2015年8月20日(木曜) 昨日19日 海外市場の動き

2015年8月20日(木曜) 昨日19日 海外市場の動き

議事録発表前から、なぜかドル売りが加速。

FOMC議事録を受け、9月の利上げ観測が後退。

米金利は低下しドルは全面安。米株は下げ止まるも引き続き下落へ。原油価格は40ドル台へ下落。

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FOMC議事録(7月28~29日)→ 9月の利上げ確率は46%→35%へ低下(トゥレット・プレボンのデータ)し、ドルは全面安。

利上げ環境は整いつつあると認識するも、労働市場には改善余地があり、インフレ率が目標に向け上昇する確信が必要。

大半は、インフレ上昇の遅れ、世界経済の弱含み、引き続き懸念を表明。引き締め状況に達していないと判断したが、その状況に近づきあると認識。

ほとんどは、エネルギー安、ドル高の影響は一時的との見解。
ほとんどす全ては、インフレの確信にさらなる証拠が必要。
数人は、中国のリスクが米国の見通しに与えるリスクを議論。
ギリシャのリスクは幾分低下。
中国金融市場の悪化が懸念の一部。
ほとんどは、利上げの条件はまだ満たされていないと判断。
利上げの条件は達成されつつある。
いくつかのインフレは目標に近づいていない。

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米CPIの伸びは前月比で0.1%(予想0.2% 前月0.3%)、コア前月比0.1%(予想0.2% 前回0.2%)に鈍化。

原油価格(WTI)は40ドル台まで下落。米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)では、国内全体の在庫が予想に反して大幅な増加。

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GER ドイツ議会=第3次ギリシャ救済を承認。

BOE マイルズBOE政策委員=利上げは近づいている。利上げは景気の強さを反映。借り入れコストの転換点はもう直ぐだと指摘。

BOE マークイット家計部門調査=今後6カ月以内にBOEは利上げを実施するとの予想がが全体の48%で、2014年7月以来の高水準。

NOK ノルウェーの政府年金基金グローバル=第2四半期の運用成績は3年ぶりにマイナスへ。株式や債券相場の値下がりの影響に、約730億クローネ(約1.1兆円)損失。

GRE ギリシャ政権幹部=チプラス首相は、早期の総選挙実施をまだ決断せず。

ISR アイスランド中銀=政策金利5.75%→6.25%へ0.5%引き上げた。6月に続く利上げで、資本規制のもとにで景気の過熱リスクに対応。

FRB ブラード・セントルイス連銀総裁=経済が成長し、原油価格が安定したら、インフレは一段と上昇へ。「緩やかな利上げを支持、金融市場が不安定になることを警戒。

GER ショイブレ独財務相=ギリシャ救済策に関し、反対、賛成する理由がある。条件が達成されれば、IMFが救済策に参加へ

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2015年8月19日水曜日

2015年8月19日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年8月19日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

FOMC議事録の発表を前にして、相場は動けず。弱い米CPIにもドル売りは限定的。
中国株は終盤上昇するも、欧米株は下落へ、中銀の金利据え置きからTRY売りが目立ち、イスタンブールの銃撃戦にTRY売りが加速へ。

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USDTRY最安値を更新=昨日のトルコ中銀政策金利据え置き後のTRY売りが続く中、イスタンブールで銃撃戦が発生、TRYの最安値を更新。

ドイツ議会=第3次ギリシャ救済を承認。

マイルズBOE政策委員=利上げは近づいている。利上げは景気の強さを反映。借り入れコストの転換点はもう直ぐだと指摘。

マークイット家計部門調査=今後6カ月以内にBOEは利上げを実施するとの予想がが全体の48%で、2014年7月以来の高水準。

ノルウェーの政府年金基金グローバル=第2四半期の運用成績は3年ぶりにマイナスへ。株式や債券相場の値下がりの影響に、約730億クローネ(約1.1兆円)損失。

ギリシャ政権幹部=チプラス首相は、早期の総選挙実施をまだ決断せず。

アイスランド中銀=政策金利5.75%→6.25%へ0.5%引き上げた。6月に続く利上げで、資本規制のもとにで景気の過熱リスクに対応。

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7:45 NZD 第2四半期 生産者物価: 投入指数=前期比-0.3%(予想-0.5% 前回-1.1%)、産出指数=前期比-0.2%(予想-0.2% 前回-0.9%)

8:50 JPY 7月 通関ベース・貿易収支=-2681億円(予想-530億円 前回-705億円)→ 赤字額が良そうを上回る

9:30 AUD 7月 ウエストパック先行指数=前月比0.0%(予想 前回0.0%)

13:30 JPY 6月 全産業活動指数=前月比0.3%(予想0.4% 前回-0.5%)→ 予想を下回る

17:00 EUR 6月 経常収支=季調前311億ユーロ(予想 前回34億ユーロ)、季調後254億ユーロ(予想192億ユーロ 前回180億ユーロ)→ 予想と前回を大幅に上回る

18:00 EUR 6月 建設支出=前月比-1.9%(予想 前回0.3%)、前年比-2.3%(予想 前回0.3%)→ 前回を大幅に下回るマイナスへ

20:00 USD MBA住宅ローン申請指数=前週比3.6%(予想 前回0.1%)

21:30 USD 7月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、コア前月比0.1%(予想0.2% 前回0.2%、コア前年比1.8%(予想1.8% 前回1.8%)→ 前月比が予想を下回り、直後はドル売りが強まるも、継続できず

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2015年8月19日(水曜)アジア市場・欧州市場序盤の動き

2015年8月19日(水曜)アジア市場・欧州市場序盤の動き

アジア市場では日経平均株価は-1.61%下落するも、上海総合は逆に1.23%上昇。取引の始まった、欧州市場は小幅英FTSEは-1.13%と下げ幅は大きく、他は小幅な低下からスタート。

為替市場は、米CPIとFOMC議事録の発表を控えて動きは鈍く、小幅なドル売りで推移。

USDJPYは、124.50円をタッチできず、逆に124.20台へ小幅下落。
EURUSDは、1.1000の大台を維持し、1.1070台へと上昇。
GBPUSDは、1.5650近辺→1.5700直前まで上昇。
AUDUSDは、0.78315→0.7360台へ小幅上昇。

米CPIは結果待ちながら、過去の推移では大きな変動も期待できず、短期決戦で終わりそうな雰囲気が強い。

FOMC議事録では、いつもながら結果を見ながら投機的な動きに走りやすいが、昨今の中国株の、主要国株、債券の動きをみると、今回の議事録は7月29日分で、中国人民元を大幅切にり上げた8月11日前のもの。どこまでまともに考えればいいのか? 不明。結局は短期変動にとどまり、方向性がでるのは難しいのでは?

8月19日(水)21:30 米消費者物価指数(取引通貨ペア USDJPY)

8月19日(水)21:30 米消費者物価指数(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫

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今回の米CPIでは、よほどサプライズな数字ではない限り、USDJPYで新たな展開を期待することは難しいと思われます。ただ、リスク回避の動きでも極端な円高へとならず、弱い第2四半期の日本のGDPに、動かないながらも円安期待は残っています。

テクニカルでは、123.50~125.50円のレンジ相場を抜け出すまでは、目先の方向性ははっきりしません。また、月足では200ヵ月MAは下落を続け、中期・短期では上昇を続けており、市場のセンチメントは混在しやすくなっています。

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昨日の英CPIではコア前年比の予想外の増加でポンドが急騰したイメージが強く、今回の米CPIでもコア前年比が焦点になる可能性があります。

今日は(明日未明)には、FOMC議事録の発表もあり、今日は米CPIと合わせ市場参加者の注目度は高いと思われます。

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今回、前月比の予想は0.2%と前回0.3%からやや低下が、前年比は0.2%と前回0.1%からやや上昇が見込まれています。

過去26回のデータでは、発表と実際との差は、前月比で最大0.20%、平均0.07%、前年比で最大0.20%、平均0.06%となっており、過去のデータからは数字の差よりも、市場のコンセンサスの逆で動きが大きくなっています。

過去19回のデータでは、USDJPYで発表後、15分間の変動を見ると、最大69pips、平均26pipsで大きな変化は期待できそうにありません。過去5回のデータでは、平均平均31pipsとなっており、この変化に対応したポジションを考えたいと思います。

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≪今回の予想と前回の数字≫
前月比=予想0.2% 前回0.3%、
前年比=予想0.2% 前回0.1%、
コア前月比=予想0.2% 前回0.2%、
コア前年比=予想1.8% 前回1.8%

≪過去26回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.20%
Min=0.00%
Ave=0.07%

前年比
Max=0.20%
Min=0.00%
Ave=0.06%

≪USDJPY 過去19回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max69pips
Hi-low=Min10pips
Hi-low=Ave26pips

Open-Hi=Max68pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave17pips

Open-Low=Max25pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave9pips





2015年8月19日(水曜) 昨日18日 海外市場の動き

2015年8月19日(水曜) 昨日18日 海外市場の動き

米株は小幅下落、米金利は上昇、原油価格は上昇へ。中国株急落に下落した新興国通貨は持ち直し、ポンド高+ドル高の流れへ。

GBPUSDはCPIのコアが強くクロスでも全面高で急進。USDJPYは米金利の上昇に底堅く124.20~50円のレンジを抜け出せず。EURUSDは米金利の上昇+EURGBPの売りに続落、AUDUSDは中国株の下落+GBPAUDの売りに続落。

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英CPIのコア前年比コア前年は1.2%(予想0.8% 前回0.8%)は予想外に強くGBP全面高。

住宅着工件数=120.6 万件(予想119.0万件 前回117.4→120.4万件)と強く、逆に、住宅建設許可件数=111.9万件(予想122.8万件 前回134.3→133.7万件)と弱いが、市場の反応は、一戸建てが改善、予想を上回り8年ぶりの高水準となった着工件数に反応し、ドルは全面高(除くGBP)

中国株は-6.15%と大幅下落、その影響に新興市場国通貨売りが目立ったが、米国市場に入り持ち直す。

豪中銀議事録は「経済活動はここ数カ月に上向いた」、「豪ドル安は輸出を支援」と言うも、今までの豪ドル相場は一段の下落が必要は盛り込まず、一時AUD買いに反応するもAUD買いは限定的で続落へ。

本田内閣参与=最大3.5兆円の経済対策が必要。日銀の追加緩和よりも財政出動の方が効果的で、現時点で追加緩和は不要だが、インフレ期待が低下したら追加緩和はあり得る→ 円相場への反応は鈍い。

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2015年8月18日火曜日

2015年8月18日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年8月18日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

英消費者物価指数は予想外に強くGBP全面高。中国株は-6.15%と大幅下落し欧米株も弱い。TRY+ZAR+THB売りが続き、新興市場国通貨の下落が目立つ。

主要通貨では、GBPUSDは上昇、EURUSD+AUDUSD+NZDUSDは続落。

豪中銀議事録は「経済活動はここ数カ月に上向いた」、「豪ドル安は輸出を支援」と言うも、今までの豪ドル相場は一段の下落が必要は盛り込まず。

米住宅着工件数は予想を上回り、住宅建設許可件数は予想を下回るも市場の反応は、

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GBP 7月 消費者物価指数=前月比-0.2%(予想-0.3% 前回0.0%)、前年比0.1%(予想0.0% 前回0.0%)、コア前月比0.0%(予想0.0% 前回0.1%)、コア前年1.2%(比予想0.8% 前回0.8%)、小売物価指数(RPI)=前月比-0.1%(予想-0.1% 前回0.2%)、前年比1.0%(予想1.0% 前回1.0%)、コア前年比1.1%(予想1.0% 前回1.1%)、実勢インフレ率(RPIX)=前月比0.0%(予想 前回0.2%)、前年比1.1%(予想 前回1.1%)→ 予想を上回り直後からGBP買いが強まる。

GBP 7月 生産者物価指数=仕入価格=前月比-0.9%(予想-2.0% 前回-1.3→-1.8%)、前年比-12.4%(予想-12.8% 前回-12.6→-13.1%)、産出価格=前月比-0.1%(予想-0.1% 前回0.0→-0.1%)、前年比-1.6%(予想-1.5% 前回-1.5→-1.6%)、コア前月比0.1%(予想0.0% 前回0.0%)、コア前年比0.3%(予想0.2% 前回0.1%)

TRY トルコ中銀 金融政策を発表=政策金利7.5%の据え置きを決定、予想通り

USD 7月 住宅着工件数=120.6 万件(予想119.0万件 前回117.4→120.4万件)、前月比0.2%(予想0.5%前回9.8→12.3%)、住宅建設許可件数=111.9万件(予想122.8万件 前回134.3→133.7万件)、前月比-16.3%(予想-8.2% 前回7.4→7.0%)→ 住宅着工件数は予想を上回り、許可件数は予想を下回る

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市場が反応したのは、英CPIのコア前年比で1.2%(予想0.8%)と強くGBPは急騰。

中国株安の影響は、欧米市場へと伝播。欧米株は弱く、

上海総合株価は、預金準備率の引き下げの可能性が薄れ、-6.15%と3週間ぶりの大幅下落、

TRY+ZAR+THB売りが続き、新興市場国通貨の下落が目立つ。

本田内閣参与=最大3.5兆円の経済対策が必要。日銀の追加緩和よりも財政出動の方が効果的で、現時点で追加緩和は不要だが、インフレ期待が低下したら追加緩和はあり得る。

豪中銀議事録(8月4日)=経済活動はここ数カ月に上向いた。豪ドル安は輸出を支援(今までの豪ドル相場は一段の下落が必要は盛り込まず)

豪中銀議事録(8月4日)=緩和的な金融政策が引き続き適切。資源部門は投資段階から生産段階へと活動がシフトしており、豪経済がこの変化に対して調整している。

豪中銀議事録(8月4日)=インフレ率は今後も目標に沿った水準で推移。

豪中銀議事録(8月4日)=株価急落を受けた中国政府の政策対応によって、中期的に不透明感が増した。

8月18日(火)17:30 英消費者物価指数(取引通貨ペア GBPJPY)

8月18日(火)17:30 英消費者物価指数(取引通貨ペア GBPJPY)


≪説明≫
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先のスーパー・サーズデーの影響を受け、BOEは年内中に来年の利上げを示唆することは難しいとの判断が強くポンド売りの材料となっていますが、他国との比較では米国に次いで緩和終了の可能性が高いことに変わりはありません。

英国経済は最近の経済指標をみると順調に伸びていることも事実で、中国問題の影響や資源価格の下落などの外部要因のインフレの足を引っ張っているようにも思われます。

最近の傾向としての、EURGBPの巻きもどしによるポンド売りもやや収まり、GBPUSDが大きく値を下げる可能性も少ないと考えます。

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長期的なトレンドは上昇を維持していますが、Dailyでは192.00~195.30円のレンジに収まり、レンジ相場が続いています。上昇を確認するには、195.50円を超え、6月の高値を上回る196.00円台を達成できるかが焦点となっていますが、そう簡単には達成できそうにありません。

また、短期では、1時間足は195.10台から値を下げ、193.80~194.00円の狭いレンジに収まりながらも、194.20~30円には重要なポイントがあり、今日のCPIで193.80~194.30円を抜け出すことが期待されます。

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今回の予想は、前月比は-0.3%、前回0.0%、前年比は0.0%、前回0.0%と、マイナス予想にポンド売りの流れが続いています。

過去34回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大0.30%、平均0.09%、前年比で最大0.30%、平均0.10%と、過去の例を見れば、前年比で0.3%超の差になれば為替変動が大きくなっています。

過去22回のデータでは、GBPJPYで発表15分間の為替レートの変化をみると、最大116pips、平均でも53pipsと大きな変動が期待できます。また、直近過去5回の平均では約46pipsとなっており、今回も逆指値で取引を考えたいと思います。

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≪今回の予想と前回の数字≫
前月比=予想-0.3% 前回0.0%、
前年比=予想0.0% 前回0.0%、

≪過去34回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.09%

前年比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.10%

≪GBPJPY 過去22回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max116pips
Hi-low=Min23pips
Hi-low=Ave53pips

Open-Hi=Max102pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave24pips

Open-Low=Max85pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave29pips





2015年8月18日(火曜)昨日17日 海外市場の動き

2015年8月18日(火曜)昨日17日 海外市場の動き

米株は上昇、米10年債利回りは低下し、原油価格(WTI)は低下。

為替相場は、GBP安が目立ち、NZD+CADは逆に強く、EUR+JPY+AUDは上下するも方向感定まらず。

弱すぎるNY連銀製造業景気指数に、米金利は低下し、ドル買いからドル売りへと変化。NAHB住宅市場指数が強かったがドル売りは止まらず。

9月のFOMC利上げ観測は引き続き強いが、市場は完全に織り込み済みで、これを材料としたドル買いも、難しそうである。

また、中国経済の減速や株安の影響と、原油価格の低下に、インフレ懸念は見られず。為替相場は債権と株の影響を受けながらも共に、不透明ではっきりとせず。

このような不透明な動きがしばらく続きそう。

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USDJPYは、注目の第2四半期GDPは前期比-0.4%(予想-0.5%)と、マイナス成長となるも、予想を上回り円売りも限定的で、124.50台を超えられず。124.20~124.55円の狭いレンジ。

EURUSDは、1.1060~1.1120のレンジで1.10台を維持底値い。ギリシャ第3次支援の確定にも、EURUSDは利食い売りで上値は重く、ユーロ圏貿易収支も強く注目はギリシャ選挙へ。

GBPUSDは、1.5680台を高値に、弱いNY連銀製造業景気指数を受けたドル売りの流れにも乗れず、1.5580まで続落。弱さが目立つ。フォーブスBOE委員は「英経済は底堅いが世界的に物価は下押し圧力が強く、BOEの利上げ時期の判断を難しくしている」と発言。

AUDUSDは、0.7340台へ値を下げ、弱いNY連銀製造業景気指数に0.7380台へ上昇、前日終値0.7374と変わらず。


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USD 8月 NY連銀製造業景気指数=-14.92(予想5.0 前回3.86)→ 209年4月以来の低水準で、予想外に悪い数字にドル売りが強まる

USD 8月 NAHB住宅市場指数=61(予想61 前回60)→ 予想を上回り2005年以来の高水準

USD 6月 対米証券投資=ネット長期TICフロー=1031億ドル(予想230億ドル 前回930億ドル)、ネットTICフロー=-1103億ドル(予想 前回1150→1096億ドル)

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独連銀月報=国内での実質所得の大幅な拡大、ユーロ圏の回復、ユーロ安、主要貿易相手の米英の成長加速からドイツ経済が恩恵を享受。国内外の需要をけん引役に、比較的強い成長が見込まれる。ギリシャについても、支援や観光収入などにより経済が緩やかに回復。

独連銀月報=中国の見通しは当初の予想より悪化。より深刻な景気減速リスクが依然高い。人民銀行が元下落を容認することを決定したことは、不確実性の証拠とみなすことができる。

ディセルブルム・ユーロ圏財務相会合議長=ギリシャの銀行が救済を受けた場合に優先債保有者が損失の負担分担を迫られることを示唆。

フォーブスBOE政策委員=英経済は底堅いが世界的に物価は下押し圧力が強く、BOEの利上げ時期の判断を難しくしている。

フォーブスBOE政策委員=英経済は力強く賃金も改善し、利上げを待ち過ぎると経済回復を損なう。

フォーブスBOE政策委員=ポンド高や原油安、中国による人民元切り下げが世界的に物価上昇圧力を弱める可能性。

フォーブスBOE政策委員=利上げの詳細な時期は事前に予測することができないとするカーニー中銀総裁の意見を繰り返した。

NY連銀ブログ=ビッド・アスク・スプレッドは、2008年の世界信用危機時、3.5bp近くにまで拡大したが、その後縮小し記録的水準の約1.5bpで推移。

NY連銀ブログ=一方で、買い注文と売り注文の量を捉える、市場の厚みなどの指標は、このところの流動性低下を示唆。

2015年8月17日月曜日

2015年8月17日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年8月17日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

夏休み明けで、元気の良い相場を期待したが、動きは鈍い。夏休みからの復活が終わっていないのか? それとも、最近の鈍い動きが常なのか?

NY連銀製造業景気指数は、驚きの-14.92(予想5.0)に米株は弱くドル売りへと方向転換するも、GBPUSDだけは下落しポンド売りが続く。

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8:01 GBP 8月 ライトムーブ住宅価格=前月比-0.8%(予想 前回0.1%)、前年比6.4%(予想 前回5.1%)→ 前回を下回りマイナスへ

8:50 JPY 第2四半期GDP・一次速報=前期比-0.4%(予想-0.5% 前回1.0%)、前期比年率-1.6%(予想-1.9% 前回3.9%→4.5%)、GDPデフレーター=前年比1.6%(予想2.1% 前回3.4%)→ 予想を若干上回る

16:15 CHF 6月 小売売上高=-0.9%(前年比予想-06% 前回-1.8%)

18:00 EUR 6月 貿易収支(季調前)=264億ユーロ(予想 前回188億ユーロ)、貿易収支(季調済)=219億ユーロ(予想193億ユーロ 前回212億ユーロ)→ 前回と予想を上回る

21:30 USD 8月 NY連銀製造業景気指数=-14.92(予想5.0 前回3.86)→ 209年4月以来の低水準で、予想外に悪い数字にドル売りが強まる

23:00 USD 8月 NAHB住宅市場指数=61(予想61 前回60)

2015年8月17日(月曜) アジア市場の動き

2015年8月17日(月曜) アジア市場の動き

週明けの月曜日。お盆休みも終了なのか通勤電車はいつもの満員状態へ逆戻り。為替市場ではメンバー勢揃いで積極的な値動きを期待するも、相変わらずのブルーマンデー。やはり長期休暇からの復帰には時間とサプライズが必要!

肝心の中国株(上海総合)は強く、日経平均株価も強く、USDJPY+EURUSD+USDCAD+AUDUSDで、ドル小幅高。GBPUSD+NZDUSDは、上昇から値を下げほぼ同水準で推移。

早朝に発表された、日本第2四半期GDPの一次速報は、前期比年率-1.6%(予想-1.9%、前回は3.9%→4.5%)と、予想を上回り、前回分の上方修正され、日本株は堅調に推移するも、USDJPYは同意薄で底堅い。


今週のスタートを前にして思うこと

今週のスタートを前にして思うこと USDJPY、125円台の壁を破り上昇できるのか? また、いつになったらするのか? ⇒ 夏休み明け、ビックプレーヤーが相場に復帰し、日本の成長率の鈍化や政治情勢、相場水準を考えれば、円売りから入りたいと思うのだか?  123.50~125.50円のレンジを越えない限り、新たな展開も考えに難いことはわかるが、レンジ相場をやっている参加者が勝てる相場も、そろそろ・・・・・・。 ※※※※※※※※※※※※ なぜ、EURUSDの上昇が続き、NZDUSDの下落が続くのか? ⇒ 確かにギリシャ問題で長期間ユーロショートを維持しており、ギリシャ第3次救済策が本決まりした今、夏休みシーズンに入り、ショートポジションの巻き戻しが入りやすかったのでは? QEの拡大は続きEUR安傾向は変わらずと思っているが、1.1360を超えたがギブアップ。 NZDは、弱い経済指標が続き、引き続き追加緩和を期待しながら、AUDNZD+EURNZDで、売られやすかったと思われる。 NZDJPYは81.00 ~83.00円のレンジ。 ※※※※※※※※※※※※ 先の中国株の大幅下落と、中国人民元の大幅な切り下げ。現状は安定しているが潜在的な不安は隠せず。 ⇒ どうしても個人的な主張になるが、中国経済への不安は晴れず。 ※※※※※※※※※※※※ 9月のFOMCで本当に利上げをするのか? ⇒ 人民元大幅切り上げによる株安も一段落。今後、大幅な株安懸念が無い限り期待したい。 ※※※※※※※※※※※※

2015年8月16日日曜日

今週の為替相場を考える(8月17日~8月21日)

今週の為替相場を考える(8月17日~8月21日)

早ければ今週、遅くとも来週からは海外主力勢はサマーバケーションから戻り本格的に参戦すると思われるが、過去の経験則から、お盆明けはドル高・円安を期待したくなるが? 

今週の為替相場を考えると、先週序盤に、中国の輸出低迷と景気減速を阻止すべく発表した「人民元大幅切り下げ=世界的な株安」から、終盤には資本流出を危惧し「人民元安阻止=中国株下げ止まり」へと変化した流れが、本物なのか? まずこの動きに注意しなければならない。

そして、この影響は9月のFOMCでどのように影響をあたえるのか? 市場では一時利上げ観測が後退しドル売りへと変化していたが、米経済指標も強さが目立ち米経済に不安感は見当たらない。

ブルームバーグ調査(8月7~12日)では、中国の人民元大幅切り下げを受けながらも、77%が9月のFOMCで利上げを予測している。ゆえに株価が大幅下落しない限り、現状ではドル高の動きは変わらずと判断したい。そして、いつもながら、今週も株価と債券利回りに為替市場は影響を受ける動きに変わりない。

先週一時強まった、「リスク回避=ユーロ買い+円売り」が将来の円安を示唆しているのか? 気になってしょうがない。リスク回避の動きとして、ドイツ債へ資金移動が強まっていたが、今までの円買は何処へ?

先週一週間に限らず、先週人民元大幅切り下げ後に一時値を下げた豪ドルを含め、ユーロの買いは今月に入って続いており、大きなトレンドの変化なのか? または、一時的な変動なのか、今週一週間を通じて見守る必要もある。


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ドル相場
9月のFOMCで利上げするのか、しないのか? 今週のドル相場はこの思惑で左右されることになる。

不安定な中国経済とその影響を受ける米株の下落傾向は引き続き気になるが、先週の輸入物価指数の下落幅も予想より低く、米小売売上高は比較的強く、ドル高傾向が続くと判断している。

今週19日(水)のFOMC議事録をあまり期待はしていないが、米消費者物価指数を注目し、主要な米経済市場の結果で、一喜一憂することになりそうである。

ロックハート・アトランタ連銀総裁は持論の利上げを支持、ダドリーNY連銀総裁は、慎重姿勢を維持しながらも条件次第では利下げ支持。重鎮のフィッシャーFRB副議長は相変わらず慎重で、イエレンFRB議長も沈黙を守っており、今週も通貨当局者の発言の予定は少ない。


EURUSD 予想1.1000~1.1200、「8月9日予想1.0800~1.1000→結果1.0925~1.1214」
先週の中国人民元大幅切り下げ後の、ユーロ高の傾向は本物なのか? 欧州債へ資金が移り、ギリシャ第3次救済支援策も本決まりとなり、一時1.1200台を達成したが、ユーロショートの巻き戻しが要因で、本格的なユーロ買いとはどうしても思えない。引き続き1.1100を中心としたレンジと考えたいが、1.0800を割り込み続落のリスクは次第に弱まっている。

GBPUSD 予想1.5450~1.5700、「8月9日予想1.5400~1.5600→結果1.5437~1.5659」
先週のスーパー・サーズデー直前の、投機的に膨らみ過ぎた利上げ期待が剥げ、失望感のポンド売りも収まり、今週の英国発の消費者物価指数(18日)、小売売上高(20日)に素直に反応する相場展開を考えたい。基本は米国に次ぐ利上げ期待が持てる国で、潜在的なポンド高の流れは変わらず。

AUDUSD 予想0.7300~0.7450、「8月9日予想0.7300~0.7450→結果0.7215~0.7439」
人民元の切り下げ+株安+商品価格の下落の影響を受け、一時0.7215と予想外に値を下げたが、週を終わってみれば、0.7300~0.7450のレンジに収まり、安定した値動きとも言える。今週も「人民元相場+商品価格+株価」に連動した動きとなりそうだが、続落傾向が収まったかはやや疑問。

USDJPY 予想124.00~125.50、「8月9日予想124.00~125.00→結果123.79~125.27」
セオリーの安全資産の円買いは何処へ? 日本国債の利回り低下し他の主要国との金利差は拡大傾向にあり、潜在的な円安傾向は変わらず、再び125円台を狙う動きを期待したくなる。


今週の主な材料(8月17日~8月21日)

今週の主な材料(8月17日~8月21日)

今週のメインイベントは、9月のFOMCへ向けた米国発の各種経済指標で、FOMC議事録(19日)と消費者物価指数(19日)が特に注目される。

その他の米国発の材料は重要で、雇用関連の新規失業保険申請件数(20日)や景況感関連のNY連銀製造業景気指数(17日)、フィラデルフィア連銀景況指数・CB景気先行指数総合(20日)も気になる。住宅関連では、NAHB住宅市場指数(17日)、住宅着工件数・住宅建設許可件数(18日)、NAR住戸住宅販売(20日)も重要となってくる。

英国発も注目したい。消費者物価指数(18日)、小売売上高(20日)は特に重要で、ポンド相場の大きな変動要因となっている。

それ以外では、日本の第2四半期GDP(17日)、豪中銀議事録(18日)、カナダ消費者物価指数・小売売上高(21日)、ユーロ圏総合PMI・消費者信頼感指数(21日)も比較的相場変動が高い指標となっている。

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8/17(月)    
08:50 JPY 第2四半期GDP・一次速報
18:00 EUR 貿易収支
21:30 USD NY連銀製造業景気指数
23:00 USD NAHB住宅市場指数
05:00 USD 対米証券投資

8/18(火)    
10:30 AUD 豪中銀議事録(8月4日)
17:30 GBP 消費者物価指数
17:30 GBP 生産者物価指数
21:30 USD 住宅着工件数・住宅建設許可件数

8/19(水)    
08:50 JPY 通関ベース・貿易収支
17:00 EUR 経常収支
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数
21:30 USD 消費者物価指数
03:00 USD FOMC議事録(7月28~29日)

8/20(木)  
17:30 GBP 小売売上高
21:30 USD 新規失業保険申請件数
23:00 USD フィラデルフィア連銀景況指数
23:00 USD NAR中古住宅販売件数
23:00 USD CB景気先行指数総合

8/21(金)     
16:30 GER 総合PMI・製造業PMI・サービス業・PMI
17:00 EUR 総合PMI・製造業PMI・サービス業・PMI
17:30 GBP 公共部門純借入所要額
21:30 CAD 消費者物価指数
21:30 CAD 小売売上高
23:00 EUR 消費者信頼感

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