2015年8月8日土曜日

2015年8月8日(土曜)昨日7日、海外市場の動き

2015年8月8日(土曜)昨日7日、海外市場の動き

週末金曜日の為替市場は、一日を終え、米株は下落、米10年債利回りは低下し、原油価格も続落。ドル売りへ。

注目の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は予想を下回り→ ドル売りへ。時間当たり賃金+週平均労働時間が強く、ドル買いへと変化するも、米株+米金利の低下へ→ 
ドル売りへと逆戻り。

終わってみれば、AUD+NZDの上昇が目立ち、JPY+CAD+EURも上昇するも、逆にGBPは小幅下落、BOE金融政策委員会の影響にポジション調整が続いている。

円クロスでは、CHFJPY+GBPJPY+CADJPYは下落、AUDJPY+NZDJPYは上昇へ。EURJPYは変わらず。

※※※※※※※※※※※

豪中銀の四半期報告書で「追加の景気刺激策を求める圧力』が和らぎ、AUDが上昇し。

日銀は金融政策の据え置きを予想通り決定、黒田日銀総裁は「消費者物価2%達成時期は原油価格の動向で左右」と言い、最近の原油価格の続落が気になる。

独鉱工業生産は前月比-1.4%(予想0.4%)と非常に弱く、EURへの不安は残る。

カナダ雇用統計では、雇用者数は予想より少なかったが、逆に、IveyPMIは強く強弱混在。

米雇用統計は、失業率5.3%(予想5.3%)非農業部門雇用者数は、21.5万人(予想22.3万人)と予想を下回るも、時間当り賃金は24.99ドル(6月24.94ドル)、週平均労働時間は、34.6時間(6月の34.5時間)から増加し利上げ期待は残り、一時ドル買いへと動くも、米株と米金利の低下にドル売りへと変化。

※※※※※※※※※※※

2015年8月7日(金曜)欧州・米国市場前半の動き

2015年8月7日(金曜)欧州・米国市場前半の動き

米雇用統計を受け、ドルは一時全面高から、通貨ペアで異なるも、逆に売りへと変化! 米株は弱く、米10年債利回りは小幅低下へ。動きはなぜかリスク回避型。

米雇用統計が終わり、賃金の上昇に、FOMCが9月か12月に利上げする期待感は残る。

昨日のBOE金融政策委員会の決定は、膨らんだGBPロングの調整を促し、今日はブロードベントBOE副総裁は「現時点で利上げを急ぐ必要はないが、最初の利上げ時期は近づいている」とブル・ベア混在のコメントがある。

※※※※※※※※※※※※※※※※※

アジア市場では、豪中銀金融政策四半期報告書で、「追加の景気刺激策を求める圧力が和らぎ、金利据え置き期間が継続する可能性」を示唆、直後から豪ドル買いが強まる。

欧州市場では、弱い独鉱工業生産(前月比-1.4% 予想0.4%)にもEUR売りは限定的。

米国市場では、注目の米雇用統計は、失業率は5.3%で変わらず、非農業部門雇用者数は21.5万人(予想22.3万人)とやや弱く、時間当たり賃金は24.99ドル(前回24.94ドル)と平均週間労働時間34.6時間(予想34.5時間)と、やや強く、ドルは直後上下に変動するも、ドルは全面高へ。

カナダの雇用統計は、失業率6.8%(予想6.8%)で変わらず、雇用ネット変化率は6,600人(予想9,900人)と弱く、USDCADは直後に急進し、ドル買いが強まる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※

2015年8月7日金曜日

8月7日(金)21:30 カナダ雇用統計(取引通貨ペア CADJPY)

8月7日(金)21:30 カナダ雇用統計(取引通貨ペア CADJPY)


≪説明≫
※※※※※※※※※※※※※※※

原油価格の下落が続き、7月15日にカナダ中銀が利下げしたことで、USDCADは1.2800を割り込み、上昇を続け1.3200の大台へと上昇した。しかし、直近ではやや伸び悩んではいるが、カナダGDPもマイナスが続き反転の兆しは見られない。

CADJPYは、90~100円の大きなレンジに入り、94円をボトムに、95円を中心とした値動きが続いている。ポイントとしては、先の94.60~94.85のレンジから、94.90を超えて上昇した動きを考えれば、94.90~95円が大きなポイントとなっており、94.90~95.55のレンジを重要視したい。

※※※※※※※※※※※※※※※

今回、失業率予想は6.8%と前回と変わらず、雇用ネット変化率は9,900人と前回の-6,400人から改善が予想されている。

過去27回のデータでも、失業率で平均0.1%、雇用ネット変化では平均3万人の差となっており、これが直後の為替相場の動きを大きくしている。

過去23回のデータでは、CADJPYの15分チャートの変化は、最大97pips、平均53pipsとまずまずの動きとなっている。

今回は同時刻に米国の雇用統計の発表もあり、その影響次第では、上下変動が大きなることが良そうされる。

※※※※※※※※※※※※※※※

≪今回の予想と前回の数字≫
失業率=予想6.8% 前回6.8%、
雇用ネット変化率=予想9,900人 前回-6400人

≪過去27回の予想と実際との差≫
失業率
Max=0.40%
Min=0.00%
Ave=0.10%

雇用ネット変化率
Max=9.4万人
Min=0.1万人
Ave=3.0万人

≪CADJPY 過去23回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max97pips
Hi-low=Min13pips
Hi-low=Ave53pips

Open-Hi=Max70pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave28pips

Open-Low=Max60pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave25pips





2015年8月7日(金曜) 昨日6日、海外市場の動き

2015年8月7日(金曜) 昨日6日、海外市場の動き

BOEのスーパーチューズデーは、膨らみ過ぎた期待が裏切られGBPは急落。

今日の週末7日(金)米雇用統計を控えて、GBP以外の動きは鈍い。

JPY高+EUR高+NZD高+CAD高、AUDUSD横ばいで、USDはGBP以外の通貨で全面安(GBPJPY=194.90→193.20円、EURGBP=0.6980→0.7040台、GBPUSD=1.5610→1.5470台)。

米株は下落+米債利回りは低下+原油価格は下落。

※※※※※※※※※※※※※※※

BOE金融政策委員会→ 8対1で金融政策の据え置きを決定(予想7対2:二人は利上げ支持)に、膨らみ過ぎた期待感と、GBPロングポジションの巻き戻しが急速に強まり、GBPは急落し面々安。

BOE四半期インフレ報告→ 今年のインフレ率見通しを下方修正し、GBP売りの要因となる。

カーニーBOE総裁記者会見→ 政策金利引き上げは適切な時期に実施すべきと、利上げ期待は続くが、利上げ開始時期はデータ次第。

※※※※※※※※※※※※※※※

USD 週間新規失業保険申請件数=27万件(予想27.3万件 前回26.7万件)、失業保険継続受注者数=225.5万人(予想224万人 前回226.2→226.9万人)→予想を若干下回り改善へ

※※※※※※※※※※※※※※※

今日のイベント・経済指標  
8/7(金)     
昼頃 日銀金融政策決定会合
未定 黒田日銀総裁記者会見
14:45 スイス失業率
15:00 独鉱工業生産
15:00 独国際収支
21:30 英貿易収支
21:30 カナダ雇用統計
21:30 米雇用統計
23:00 カナダIvey購買部協会指数

※※※※※※※※※※※※※※※

2015年8月6日木曜日

2015年8月6日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年8月6日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

BOE金融政策委員会=政策金利0.5%の据え置きを決定、予想通り。7(据え置き)対2(利上げ)の予想に反して、8対1の決定に、GBP売りが加速。資産買い入れ枠も3750億ポンドで据え置く。

BOEはエネルギー価格の下落とポンド高で、短期的なインフレ率を下方修正。

※※※※※※※※※※※※※※※※

BOE金融政策委員会議事録=一部のメンバーは、インフレ見通しに上振れリスクを主張するも、利上げ開始時期では意見が分かれる。

BOE金融政策委員会議事録=短期的なインフレの弱さに言及し、ポンド高とエネルギー価格の下落によるインフレ下押し圧力は長引く可能性がある。

BOE金融政策委員会議事録=一部のメンバーは、インフレ見通しに上振れリスクを主張。マカファティー委員は、政策金利0.75%の引き上げを主張。金融政策委員会で票が分かれたのは今年初めて。

BOE金融政策委員会議事録=2015年の成長率予想を2.8%に上方修正。2016年は2.6%と予想した。今年の賃金上昇率の予想は3.0%と5月時点予想から上方修正し、16年は3.75%と予想。

※※※※※※※※※※※※※※※※

BOE四半期インフレ報告=短期的にインフレは弱く、中銀はエネルギー価格の下落とポンド高で、短期的なインフレ率を下方修正。エネルギー価格の下落による影響は2016年半ばまで残る。

BOE四半期インフレ報告=長期のインフレ率見通しについては2年以内に中銀目標の2%となり、さらに1年後には2.1%に達すると予想。(5月時点と変わらず)

BOE四半期インフレ報告=英経済について楽観を示し、実質所得の伸びと信頼感の高まり、与信環境の改善によって、民間部門の国内需要は堅調を維持と予想。ユーロ圏と中国がリスク要因。ギリシャ債務危機をめぐるリスクは後退。

※※※※※※※※※※※※※※※※

カーニーBOE総裁記者会見=利上げ開始の時期は近づいてきている。正確な利上げ開始時期はデータ次第。ポンド高がインフレ抑制につながったが、将来の金融政策引き締めが不必要になるということではない。

カーニーBOE総裁記者会見=0.25%以外の利上げの可能性は討議せず。新たなMPCの発表方式は政策決定には影響しない。ポンド動向で緩やかな利上げの必要性なくならず。

カーニーBOE総裁記者会見=ポンド相場も考慮に入れており、CPIに与える影響を注意深くみている

2015年8月6日(木曜)アジア・欧州市場の動き

2015年8月6日(木曜)アジア・欧州市場の動き

上海総合株価指数は-0.89%下落するも、日経平均株価は+50.38円と+0.24%上昇。USDJPYの底堅さが目立つ。

USDJPYは、さすがに125円の大台を意識し、利食いのドル売りに124.70円まで値を下げるも、基本はドル買いで、再び125円を試す展開へ。

AUDUSDは、豪雇用統計は失業率は6.3%(予想6.1%)へ上昇し悪化するも、逆に新規雇用者数は+38,500人(予想15,000人)へ拡大。直後はAUDの売り買いが交錯しながら、時間と共に緩やかな下落へ。先日の強いAUDは線香花火か?

EURUSDは、EURGBPの売りの影響を受けながらも、緩やかに上昇を続けたが、強い独製造業受注にもEUR買いは見られず。逆に、USDJPYの上昇+GBPUSDの下落=ドル買いに、ロングの巻き戻しが始まり、売り圧力が強まる。

GBPUSDは、20:00時から始まる英国のスペシャルデーを前に、利上げ時期を示唆する動きを期待し、買い先行の動きとなる。しかし、早出の欧州勢の買いトライもも続かず、取引が厚くなるにしたがい、売りへと変化し、結局は早朝のスタート時点に逆戻り。

8月6日(木)10:30 豪雇用統計(取引通貨ペア AUDJPY)

8月6日(木)10:30 豪雇用統計(取引通貨ペア AUDJPY)


≪説明≫
※※※※※※※※※※※※※※※

豪中銀の声明から、追加緩和が終了するのではとの思惑が広まり、90~91円のレンジから、上限を上抜け、91.00~92.00円のレンジに入っている。そして、92円台を超えて終了すると、方向性は93円を目指す動きが考えられるが、2度目のトライで92円を抜けきれなければ、逆に下値リスクが高まる。

一方、長期的な流れはいまだに売りで変わらず、完全にターンするには、93.30円近くを超えてくる動きが必要となるが、まずは、92円の壁が大きなポイントとなっていることに変わりない。

※※※※※※※※※※※※※※※

豪雇用統計の予想数字は、失業率6.1%と前回6.0%から上昇が、雇用者数は1万人と前回0.73万人から増加が見込まれている。

失業率はともかく、為替の変動要因としては、雇用者数の変化に素直に反応し、過去27回のデータでは、実際と予想の差は、最大10.6万人で昨年8月のことである。平均では2万人で、直近5か月に限定すれば、平均約1.4万人となっている。

AUDJPYで、過去23回の変動を見ると、発表直後15分間では、最大91pipsと大きく、平均でも50pipsとなっている。過去5回に限定してみれば、平均60pipsと、短期的な変動も狙えそうである。

※※※※※※※※※※※※※※※

≪今回の予想と前回の数字≫
雇用統計
失業率=予想6.1% 前回6.0%
雇用者数=予想10,000人 前回7,300人

≪過去27回の予想と実際との差≫
失業率
Max=0.40%
Min=0.00%
Ave=0.11%

雇用者数
Max=10.6万人
Min=0.06万人
Ave=2.00万人

≪AUDJPY 過去23回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max91pips
Hi-low=Min20pips
Hi-low=Ave50pips

Open-Hi=Max87pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave18pips

Open-Low=Max90pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave32pips





2015年8月6日(木曜) 昨日5日、海外市場の動き

2015年8月6日(木曜) 昨日5日、海外市場の動き

円安! USDJPYは一時125円まで上昇、GBPUSDは1.5640台へ上昇、今日6日のスーパー・チューズデーを控え、利上げ示唆期待に英金利は上昇し、ポンド高へ。

ただし、明日7日(金)週末の米雇用統計を控えており、今日の英国発の材料を他の主要通貨はどこまで消化できるかは、やや疑問が残る。

米株は横ばい。10年債利回りは上昇し、2年債は低下。

弱いADP雇用統計にもドル売りは限定的で、強い米ISM非製造業景況指数に、ドル買いへと動くも、変動は通貨ペアで動きは異なる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

GBPUSDは、1.5525→1.5640台へ続伸。今日6日のスーパー・チューズデーを控え、市場はGBP買いを選択。

EURUSDは、1.0850~1.0930のレンジで上下変動し、底堅く推移。

AUDUSDは、0.7335~0.7395のレンジで、昨日のAUD高の影は薄い。

NZDUSDは、0.6565→0.6490へ続落。NZDの弱さが目立つ。

USDCADは、1.3210→1.3110→1.3190と上下変動しながら、弱いドル売りへ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

21:15 USD 7月 ADP雇用統計
=18.5万人(予想21.5万人 前回23.7→22.9万人)
→予想を下回り、前回も下方修正された

21:30 USD 6月 貿易収支=
-438.4億ドル(予想-427億ドル 前回-418.7→
-409.4億ドル)→ 赤字額は拡大へ

23:30 USD 7月 ISM非製造業景況指数(総合)
=60.3(予想56.2 前回56.0)→ 予想を大幅に上回り、
10年ぶりの高水準にドル買いが強まる

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

今日のイベント・経済指標    
8/6(木)    
10:30 豪雇用統計
15:00 独製造業受注
17:30 英鉱工業生産
20:00 英BOE四半期インフレ・レポート
20:00 BOE金融政策委員会
20:00 BOE金融政策委員会議事録
20:45 カーニーBOE総裁記者会見
21:30 英週間新規失業保険申請件数

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2015年8月5日水曜日

2015年8月5日(水曜)昨日4日、海外市場の動き

2015年8月5日(水曜)昨日4日、海外市場の動き

AUDUSDの上昇に引きずられたドル売りの流れは、欧州市場へと引き継がれたが、米国市場では、強い米製造業受注にドル買いへと変化。

そして、ロックハート・アトランタ連銀総裁が「9月の利上げ支持」を表明、「米金利の上昇=ドル買い」へと変化。

終わってみれば、AUDUSDのを除きドルは全面高で、GBPUSDは明日(6日)のスーパー・チューズデーのGBP買いが意識され、それでも健闘。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ポイント 強さは、米ドル+英ポンド+豪ドルの順。

豪中銀は、3か月連続で政策金利2.0%を据え置き、市場では利下げ終了局面を意識している。また、豪中銀声明=豪ドル相場は、主要商品の大幅な値下がりに適応しつつある → 2014年3月から続いた、豪ドルが高すぎるとの示唆を削除したことで、しばらく、AUD買いの流れが続くことが考えられる。

GBPは、明日8月6日のスペシャルデーは、市場では「スーパー・チューズデー」と呼んでおり、「BOE四半期インフレレポート」+「BOE金融政策委員会」+「初となる議事録の即公表」+「カーニーBOE総裁の記者会見」で、市場は将来の利上げ期待が高まっており、GBP買いの流れが続くことが予想される。

USDJPYは、米金利の上昇に、124.10円を超えて買いが強まっている。123.50~124.50円のレンジ相場の上限を意識。125円を超え、黒田シーリングが幻であることが確認できるまでは、思い切って高値圏では買いにくい。

2015年8月4日火曜日

8月4日(火)13:30 豪中銀金融政策発表(取引通貨ペア AUDJPY)

8月4日(火)13:30 豪中銀金融政策発表(取引通貨ペア AUDJPY)


≪説明≫
※※※※※※※※※※※※※※※

弱い中国発の経済指標+商品価格の下落に、AUD売りの流れは止まらず。

豪中銀は5月5日に、2.25%の政策金利を0.25%引き下げ2.00%に決定。6月2日、7月7日には予想通り金利の据え置きを決定している。

今回も2.0%の政策金利の据え置きが予想されており、堅いと思われている。注目は、スティーブンス中銀総裁の声明で、豪ドル安を指示する発言は続けると思われるが、追加利下げを示唆する発言が飛び出すのか?

最近2回の理事会の結果を見れば、これが相場変動の大きな要因となる可能性が高い。

※※※※※※※※※※※※※※※

AUDJPYの発表直後、15分間の相場変動を見れば、最大159pipsで、2月日に予想外の利下げを実施した日に当たる。続いて136pipsの変動は5月5日で、予想通りとはいえ、一部では据え置き予想のある中で、中銀は0.25%の利下げを実施した日でもある。

※※※※※※※※※※※※※※※

さて、AUDJPYの値動きだが、7月31日に大枠90.00~91.00円のレンジで上下し、昨日は下限を試す動きが続き、下値不安が強まっている。 本日の豪中銀の金融政策の発表で、90円をサポートできるのか? あるいは、引き続き下限として反発することができるのか? 注目したい。

※※※※※※※※※※※※※※※

≪今回の予想と前回の数字≫
豪中銀 金融政策発表=政策金利2.0%の据え置きを予想

≪前回7月7日の豪中銀声明≫ 政策金利2.0%の据え置きを決定
世界経済は成長しているも、供給の拡大を反映し一部の主要コモディティ価格は大幅に下落し、交易条件は悪化。主要コモディティ価格が大幅に下落し豪ドルがさらに下落する可能性と必要性もある。

≪GBPJPY 過去20回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max159pips
Hi-low=Min16pips
Hi-low=Ave50pips

Open-Hi=Max80pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave28pips

Open-Low=Max159pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave22pips





2015年8月4日(火曜)昨日3日、海外市場の動き

2015年8月4日(火曜)昨日3日、海外市場の動き

週明け月曜日の海外市場は、弱いながらもドル高+円高の流れへ。米株は弱く、米金利も低下。経済指標に相場が動く。

弱い中国製造業PMIもあり中国株は弱く、AUD売りの流れがスタート。弱い英製造業PMIに、堅調なGBP買いも崩れ、GBP売りがスタート。

弱い中国製造業もあり中国株は弱く、AUD売りの流れがスタート。弱い英製造業PMIに、GBP買いも崩れ、GBP売りがスタート。

ユーロ圏製造業PMIは、ギリシャ低下を主要国が補い上昇、独・仏は強いが、EURUSDは1.1000の大台を回復できず。

ギリシャ株・債権の久々の取引の影響を若干受けるも、動きは緩慢。S&PはEUの格付け見通しをネガティブに下方修正し、売りの流れが続く。

英製造業PMIは弱く、堅調だったGBPUSDは崩れ売りの流れが始まる。

米国市場に入ると、まずまずの米個人所得+個人支出にドル買いの流れは弱まり、売りへと変化。米ISM製造業景気指数と建設支出は弱く、ドル売りの材料となるもドル売りは弱い。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

米ダウ平均株価は低下、17598.20(-91.66ドル)
米10年債利回りは低下、2.1515%(-0.0286%)
原油価格(WTI)は低下、45.35(-1.77ドル)

USDJPYは、123.86→124.29→123.85円、ドル買いも続かず。
EURUSDは、1.0971→1.0996→1.0941、1.100を回復できず、上値は重い。
GBPUSDは、1.5630→1.5643→1.5565→1.5620→1.5580、上値は重い。
AUDUSDは、0.7316→0.7260、続落傾向は止まらず。
NZDUSDは、0.6604→0.6615→0.6565、NY市場終盤に続落へ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

弱い中国PMI製造業PMI47.8(予想48.3)に中国株の続落傾向は止まらず、AUD売りの流れは変わらず。

ユーロ圏製造業PMIは52.4(予想52.2)に上昇、ギリシャの低下を、主要国の上昇で補い、独・仏は予想を上回る。

英製造業PMIは、51.9(予想51.5)と前週が26カ月ぶりの安値から回復するも、予想を下回り、GBP売りの流れが始まる。

米個人所得は0.4%(予想0.3%)と強く、個人支出は0.2%(予想0.2%)、PCEコアデフレーターの前年比は1.3%(予想1.2%)と強い。

米製造業PMIは53.8(予想53.8)と予想と変わらず。

米ISM製造業景気指数は52.7(予想53.5)と弱い。

米建設支出は0.1%(予想0.6%)と弱いが、前月分は0.8→1.8%に上方修正へ。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2015年8月3日月曜日

8月3日(月)23:00 米ISM製造業景気指数 (取引通貨ペア USDJPY)

8月3日(月)23:00 米ISM製造業景気指数 (取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫
※※※※※※※※※※※※※※※

8月に入り、夏休みムードがより高まる中で、今週は6日(木)の英スペシャルデーと、7日(金)の米雇用統計を控え、株価の急変がなければ、週前半は動きが鈍くなることが予想されています。

特に、USDJPYは、123.50~124.50円の1円レンジ幅に収まり、上値は黒田シーリングで買いにくく、逆に売りが強く、下値は基本的な円安で実需の買いが多く下げ止まり、方向性を出しにくい展開となっています。

結果として、暫らくはこのレンジ内での推移が予想されます。

※※※※※※※※※※※※※※※

今回の米ISM製造業景気指数の予想は53.5と前回と変わらず。過去29回のデータでは、予想と実際との差は、最大4.7、平均1.3となっています。

過去22回のデータでは、USDJPYで発表15分間の為替変動は、最大44pips、平均で24pipsとなっており、大幅な変動は期待できそうにありません。

今回も、上下変動は限定的と判断して、米株の動きをみながら、直前の値動きも小さい場合には、上下の近い水準でで売り・買いの指値とOCOで対応したいと考えます。

※※※※※※※※※※※※※※※

≪今回の予想と前回の数字≫
米ISM製造業景気指数=予想53.5 前回53.5

≪過去29回の予想と実際との差≫
米ISM製造業景気指数
Max=4.7
Min=0.0
Ave=1.3


≪USDJPY 過去22回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max44pips
Hi-low=Min12pips
Hi-low=Ave24pips

Open-Hi=Max39pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave13pips

Open-Low=Max44pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave11pips





2015年8月2日日曜日

今週の主な材料(8月3日~8月7日)

今週の主な材料(8月3日~8月7日)

今週のメインイベントは多くあるが、久々に英国発の材料が主役に躍り出ている。8月6日(木)は英ポンドにとりスペシャルデーで、「BOE四半期インフレ・レポート」+「BOE金融政策委員会」+「初となる議事録の即公表」+「カーニーBOE総裁の記者会見」が、20:00~20:45時の短時間に集中している。まず、ポンド相場が動くことは間違いない!

続いては、いつもながら米国発の材料で、8月7日(金)の米雇用統計が控えている。市場予想は失業率5.3%で変わらず、非農業部門雇用者数は22.5万人と前回22.3万人から微増を予想、時間当たりの賃金も重要。

それと、8月4日(火)豪中銀の金融政策、8月5日(水)NZ第2四半期雇用統計、8月6日(木)豪雇用統計、8月7日(金)カナダ雇用統計も重要となっており、それぞれの通貨変動には気を付けたい。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

今週の主な経済指標の発表予定

8/3(月)    豪州、カナダ市場休日
16:55 独製造業PMI・確報値
17:00 ユーロ圏製造業PMI・確報値
17:30 英製造業PMI
21:30 米個人所得・個人支出
22:45 米製造業PMI
23:00 米ISM製造業景気指数
23:00 米建設支出

8/4(火)    
10:30 豪貿易収支
10:30 豪小売売上高
13:30 豪中銀 金融政策発表
17:30 英建設業PMI
18:00 ユーロ圏生産者物価指数
23:00 英製造業受注指数

8/5(水)    
7:45 NZD 第2四半期 雇用統計
16:15 スイス消費者物価指数
16:55 独総合PMI・サービス業 確報値
17:00 ユーロ圏総合PMI・サービス業 確報値
17:30 英サービス業PMI
18:00 ユーロ圏小売売上高
21:15 米ADP雇用統計
21:30 カナダ国際商品貿易
21:30 米貿易収支
23:30 米ISM非製造業景況指数(総合

8/6(木)  
10:30 豪雇用統計
15:00 独製造業受注
17:30 英鉱工業生産

20:00 英BOE四半期インフレ・レポート
20:00 BOE金融政策委員会
20:00 BOE金融政策委員会議事録
20:45 カーニーBOE総裁記者会見
21:30 英週間新規失業保険申請件数

8/7(金)     
昼頃 日銀金融政策決定会合
未定 黒田日銀総裁記者会見
14:45 スイス失業率
15:00 独鉱工業生産
15:00 独国際収支
21:30 英貿易収支
21:30 カナダ雇用統計
21:30 米雇用統計
23:00 カナダIvey購買部協会指数=

8/8(土)     
23:59 中国貿易収支
10:30 中国消費者物価指数


今週の為替相場を考える(8月3日~8月7日)

今週の為替相場を考える(8月3日~8月7日)

先週は、GBPの上昇と、中国株への信頼性の低下が目立った。米国では注目のFOMCで、「雇用市場の一段の改善」+「インフレ率が2%へ向かい加速する確信を持ちたい」と、注目の利上げ時期の明言は避けた。

米第2四半期の第1次速報値は、予想を下回るも、個人消費は2012年第1四半期以来の、大幅な伸び率で、9月または12月の利上げの可能性を強く残した。

しかし、米第2四半期雇用コスト指数は、33年来の低水準で、米賃金・給与の伸が弱いことが判明し、週末の為替市場はドルロングの調整色が強い展開で終わっている。

※※※※※※※※※※※

さて、今週から8月の相場が始まる。基本的には、JPYは株価連動型の相場展開で、JPY安傾向は変わらず。AUD+NZD+CADは、それに、商品価格が加わることになるが、強さを復活することは現状では難しい。

EURは月末要因もはけ、短期的なEURの買い戻しも一巡し、先行きを見越した売りと短期の買いとで、レンジ相場が続きそうであるが、相変わらず上値は限定的。

そして、問題のGBPだが、8月6日のスペシャルデーが、今週のメインイベントになりそうである。つまり、「BOE四半期インフレレポート」+「BOE金融政策委員会」+「初となる議事録の即公表」+「カーニーBOE総裁の記者会見」で、ポンドがリードする為替相場の変動が期待される。

※※※※※※※※※※※

ドル相場
先週末は、月末最終日でもあり、ドルロングの調整が進んだ。材料となったのは、期待された米賃金・給与の伸が弱すぎ、サプライズの結果に米金利は大きく低下したことである。

10年債は低下傾向にある中で、2年債利回りは上昇を維持し、ドルをサポートしていたが、先週金曜日にはもろくも2年債利回りも崩れてしまった。

週初はその流れが継続するのか、まずは見極めることが必要。この動きが収まれば再びドル高への動きが期待できるが、まずは、英国発のスペシャルデーを見極め、ポンドがどう動くのか? 週末の米雇用統計まで待たなければ、強気にもなれない。

EURUSD 1.0800~1.1200 「7/25予想1.0800~1.1150→結果1.0890~1.1128」
4月20日以降では、1.0800~1.1500のレンジに入っており、6月29日の週からは1.0800~1.1200のレンジに入っている。ギリシャ問題が目先は落ち着いているが、QEとギリシャ支援による資金の大量供給や、長期なギリシャのユーロ圏離脱と言う不安定材料を残しており、売り材料が残る。


GBPUSD 1.5450~1.5700 「7/25予想1.5400~1.5700→結果1.5490~1.5689」
ポンド高は目立っている。BOE政策委員のハト派、タカ派発言が混在しているが、カーニーBOE総裁は、年末までに来年の利上げ姿勢を明確することになりそうである。今週は、GBPがリードする為替相場になりそうで、8月6日のスペシャルデーは非常に重要。内容にはっては、予想レンジをブレークすることを期待したい。


AUDUSD 0.7250~0.7450 「7/25予想0.7200~0.7400→結果1.0723~1.7366」
0.7500を割り込んでからは、下落基調は変わらず。ただし、0.7200の壁は厚そうで、今週も中国の経済指標と商品価格しだいのところがあるが、積極的に下値を崩す材料も現状では見当たらず、戻り売り。


USDJPY 123.00~124.50 「7/25予想123.00~124.50円→結果123.00~124.57」
相変わらず、株価連動の為替相場で、特に主体性は見られない。今週も中国株+日本株に大きく影響をうけながらも、日銀金融政策決定会合と黒田日銀相場の記者会見を注視し、なにもなければ、相変わらずのレンジ相場。

ただし、GBPJPYの動きに注意し、円クロスの動きが、USDJPY相場の方向性を決める可能性もある。それと、TPP閣僚会合で合意できず先送りされた影響も気になる。