2014年12月6日土曜日

2014年12月6日(土曜) 先週12月1日~12月5日のポインント


2014年12月6日(土曜) 先週12月1日~12月5日のポインント

2014/12/1(月)
※ ムーディーズは日本の政府債務格付けを引き下げ、円は全面安、
※ ウィーラーNZ中銀総裁講演=2015年後半まで利上げを再開しない
※ 衆議院選挙は今日2日公示、投票日は14日。

2014/12/21(火)
※ 衆議院選挙で自民党勝利を期待した、株高+円売りは止まず。
※ 豪中銀 金融政策発表=政策金利2.5%の据え置きを決定、予想通り
※ スティーブンス豪中銀総裁は、今後数四半期にわたってトレンドを下回る成長が続く見通し。
※ 独仏で経済相、財務相、中銀総裁による会合を開催、成長支援型の財政政策が必要との認識で一致。
※ 原油価格の下落に、JPモルガンは、エネルギー関連のジャンク債の4割がデフォルトに至ると分析。

2014/12/3(水)
※ カナダ中銀 金融政策発表=政策金利1.0%の据え置きを決定、予想通り
※ カナダ中銀は、原油価格の下落はインフレの下押し要因になるが、米経済が好調なことに加え、カナダドルの下落などで影響は緩和される。
※ 豪第3四半期GDPは前期比0.3%(予想0.7% 前期0.5%)と予想外に弱くAUD売りへ、米国市場では買い戻され得る

2014/12/4(木)
※ BOEとECBは金融政策の据え置きを決定。
※ ドラギECB総裁の記者会見では、独連銀の反対で、期待された早急な追加緩和を示さず、EUR買いが強まる。先行きリスクは下向き」で「原油価格は下落は特に留意」と弱気、量的緩和(QE)実施には全会一致の必要性はない」と、くぎを刺しその準備を強化していることを表明、来年1~3月にはQEが実施される可能性は高い。
※ 衆議院選挙の情勢調査では、自民党が300議席(改選前295議席)を超える勢い。自民党圧勝=日銀の追加緩和期待=日本株上昇=円売りへ。
※ ECBスタッフ予想は、2014-16年の成長率見通しと、インフレ見通しを引き下げた。9月予想との比較; 2014年GDP0.9%→0.8%、2015年1.6%→1.0%、2014年CPI0.6%→0.5%、2015年1.1%→0.7%。

2014/12/5(金)
※ 強い米雇用統計で、ドル全面高+(米金利+米株)上昇+(原油+金)下落。米失業率は5.8%と変わらず、非農業部門雇用者数は32.1万人と予想を大幅に上回り、ドルは全面高。
※ 弱いカナダ失業率、6.6%(予想6.6% 10月6.5%)、雇用ネット変化=-10,700人(予想5,000人 10月43,100人)、労働参加率=66%(予想66% 前回66%)→ 予想外に弱くカナダドル売りが強まる
※ ドイツ紙は、4日のECB理事会では、1兆ユーロ規模のQEが協議されたと報道。
※ バイトマン独連銀総裁は、債券買い入れ策の選択に反対。ECBの金融政策は、ユーロ圏には適切だが、ドイツにとって緩和的過ぎる。

2014年12月6日(土) 最新のIMMポジション(12月2日集計)から

2014年12月6日(土) 最新のIMMポジション(12月2日集計)から

先週は米感謝祭の祭日による影響で発表が遅れ、掲載できませんでしたが、今週2日現在では、ムーディーズが日本政府債務の格付けを引き下げたことで円売りが加速しました。また、今回のデータには集計されていませんが、ECBは来年第1四半期にQEを実施する可能性が高まり、EURは下落。強い米雇用統計にドルは全面高の展開で、ドルは独り勝ちとなっており、ドルの天井感は全く感じられません。

集計日が2日(火曜)で多くの材料が含まれず、今回発表された数字より、さらに大幅な通貨売り(ドル買い)となっていると考えた方がいいでしょう。

円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルの計7通貨合計では、ネットショートは-385,554コントラクト(約47,499,612,649ドル)と前週から719減少していますが、高水準を維持しています。

円は、-111,160と前週より売りが6,780増加し、5週連続で円売りが増加しています。衆議院選挙では自民党が300議席を上回るとの予想もあり、株高=日銀追加緩和期待=円売りの流れが続き、120円の大台を集計後に達成しながらも、調整は極めて限定的で円先安観は続きました。週末に121円台に入っていることで、さらに円売りは大幅に拡大していることでしょう。

ユーロは、-159,279と前週より売りが5,801減少しています。1.23で一時的なボトム感が見られ、米感謝祭を過ぎたことでポジション調整によるユーロ買い戻しが見られました。集計後のドラギECB総裁の記者会見でQEの可能性は強まり、ユーロ先安観が続き、ドル高の流れにユーロ売りは増加していることが考えられます。

ポンドは、-31,014と前週より売りが348増加しています。9週連続で売りが増加し、予想外にポンド安相場が続いています。その多くは、BOEの利上げ観測がさらに遠のいたこともありますが、年末に向けたポジション調整の可能性や、原油価格の下落による影響も考えられます。ただ、その後のドル高の流れに、売りがさらに増加していると考えられます。

スイスは、-22,922と前週より売りが502減少しています。他の主要通貨と同じく、米感謝祭を過ぎたことによるポジション調整の域を脱せず、また、EURCHF1.200を死守する姿勢を貫いていることで、どうしても、ユーロと同じ方向に動きやすくなっています。

カナダドルは、-18,389と前週より2,048売りが増加しています。正、原油価格の下落による影響に売りが増加していますが、経済は予想外に堅調である程度は相殺されていると考えてもいいでしょう。ただ、集計後もカナダドル売りが続いていることを考えれば、さらに売りが増加していると考えられます。

豪ドルは、-41,110と前週より売りが2,978減少しています。前週に中国の利下げによる影響がやや薄らいでいると思われますが、その後の商品価格の下落やドル高の流れに、豪ドル売りがさらに増加している可能性が高くなっています。

NZドルは、-1,680と前週より売りが614減少しています。前週に、NZ第4四半期の中銀インフレ期待が弱くNZドル売りが強まっていましたが、その反動と考えられます。ただ、他の主要通貨と同じく、その後のドル高の影響にNZドル売りがさらに増加している可能性が高くなっています。









2014年12月6日(土曜) 昨日5日、海外市場の動き

2014年12月6日(土曜) 昨日5日、海外市場の動き

強い米雇用統計=ドル全面高+(米金利+米株)上昇+(原油+金)下落

米雇用統計で波乱へ。非農業部門雇用者数は予想を大幅に上回り、2年10カ月ぶりの高水準で、念願の賃金も上昇したことで、FRBの利上げ開始時期の前倒し期待が高まる。

USDJPY=121.60円台まで一時上昇(前日終値119.77円)
EURUSD=1.2270台まで一時下落(前日終値1.2377)
GBPUSD=1.5560台まで一時下落(前日終値1.5672)
AUDUSD=0.8310台まで一時下落(前日終値0.8381)
USDCAD=1.14770台まで一時上昇(前日終値1.1383)

ドルインデックス=89.31(+0.61+0.68%)
米10年債利回り=2.31%(+0.07+3.32%)
原油(WTI)=65.82(-1.19-1.78%)
金=1190.90(-16.80-1.39%)

≪強い米雇用統計≫
失業率5.8%(予想5.8% 前回5.8%)
非農業部門雇用者数32.1万人(予想23.2万人)は2年10カ月ぶりの高水準で、20万超は連続10カ月
時間当たり賃金は、24.66ドル(前回24.57ドル)+0.40%(前回0.10%)へ上昇
平均週間労働時間は、34.6時間(前回34.5時間)へ上昇

≪弱いカナダ雇用統計≫
失業率6.6%(予想6.6% 前回6.5%)
雇用ネット変化-10,700人(予想5,000人 10月43,100人)

≪ECBは来年第1四半期にQE開始の動きへ≫
4日のECB理事会では1兆ユーロ規模のQEが協議された(独紙)
来年第1四半期にQEが決定される(ノボトニー・オーストリア中銀総裁)
ECBの金融政策は、ユーロ圏には適切だが、ドイツにとって緩和的過ぎる(バイトマン独連銀総裁)と反対するも、多数はQEを指示へ。

≪円安進行しても、阻止・ブレーキを踏む動き見られず≫
衆議院選挙=自民党圧勝見通し=(株高+円安)期待変わらず。

≪BOE調査も利上げ予測は低下≫
1年以内の利上げ予測は、49%(8月実施)→37%に低下。

2014年12月5日金曜日

2014年12月5日(金曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き


2014年12月5日(金曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

週末金曜日。米雇用統計は、直後ドル売りへ、そして、強い非農業部門雇用者数にドル買へ変化、結局は大幅なドル高へ。欧州株は大幅上昇、金価格は大幅下落、原油価格も弱い。

米失業率は5.8%と変わらず、非農業部門雇用者数は32.1万人と予想を大幅に上回り、ドルは全面高。ストップを狙ったフェイントなのか? 直後はなぜかドル売りへ。その反動も強くドルは全面高。

USDJPYは120.50円台→120.10円台→121.30円台へ上昇。 EURUSDは1.2360台→1.2280割れまで下落。GBPUSDは0.8380台→0.8320へ下落。AUDUSDも0.8380→0.8320へ下落。いずれも、午後10時台でドル買いも弱まり、レンジ相場の動きへ。


カナダ雇用統計は、雇用ネット変化が-10,700人と予想外に減少、カナダドル売りが強まる。

≪ECBのQEへの動きは強まる≫
 ドイツの反対するも、来年第1四半期にその可能性が強まる。

ドイツ紙は、4日のECB理事会では、1兆ユーロ規模のQEが協議されたと報道、QEに向けて具体的な準備が進んでいることが予想され、EUR売りの材料となる。

バイトマン独連銀総裁は、効果が薄いと、日本・米国とおなじ債券買い入れ策の選択に反対。ECBの金融政策は、ユーロ圏には適切だが、ドイツにとって緩和的過ぎる。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=オーストリア中銀の立場は、ドラギECB総裁の声明と同じ。来年第1四半期にQEが決定される。

ビスコ・イタリア中銀総裁は、CPIは、原油価格の動向次第ではCPIのマイナスへ。必要であれば追加の非伝統的措置で合意する可能性ある。


≪BOEの利上げ予測が低下≫
BOE調査で、1年以内の利上げ予測が低下。8月49%→37%に低下。2年のインフレ率予測は8月2.8%→2.5%に低下。

2014年12月5日(金曜)今日の動き

2014年12月5日(金曜)今日の動き

今日は週末の金曜日、メインイベントは米雇用統計でいつもながら、ブレが大きな指標で厄介なことにそのインパクトも絶大なものがあります。

とくに、昨日にEURUSDは1.23を割り込み、USDJPYは120円台へ上昇した後だけに、その結果が非常に注目されます。

また、AUDUSDは、弱い豪GDPや中国経済の鈍化や、商品価格の下落、通貨当局の豪ドル安不動と、状況証拠は不利で、安値を更新中で、今日も豪ドル相場は気になります。もちろん、AUDNZDも安値を更新中で、AUDUSDのロングはAUDNZDのショートでなんとか相殺できそうです(AUDJPYとNZDJPYの関係も同様)。相場感は長期的に上昇を期待しているのですが、そのきっかけをつかめずにいます。

話をもとに戻しますが、今まで続いてきた二つの大きな材料がやや影が薄らいだことです。EURUSD=ECB理事会のQEの有無は、来年第1四半期に決定は先延ばしされ、USDJPY=衆議院選挙自民党圧勝=BOJの追加緩和期待=株高期待=円安期待は、引き続き有効ながら、ちょっと引きづり過ぎていること。などが気になっていることでしょう?

そして、このタイミングで、米雇用統計が強ければ、よし! 来週までドル買いを継続してみようかと、思うでしょう。弱ければ、じゃ、クリスマスも近いし、ちょっとポジションを減らしてみようか、など考えるのではないでしょうか?

それにしても、世界中を見渡せば、米国の独り勝ちではないでしょうか? 通貨供給量が拡大することでその国の通貨が弱まるとの、ソロスチャートで考えても、「QE期待のECB+追加緩和期待のBOJ」と、ユーロと円の相場は長期的にどこまで値を下げるのでしょうか?

≪注目の経済指標・その他≫
17:00 ショイブレ独財務相、バイトマン独連銀総裁金融フォーラム出席
22:30 米雇用統計
22:30 カナダ雇用統計
22:30 米貿易収支

2014年12月5日(金曜) 昨日4日、海外市場の動き(午前5時15分現在)

2014年12月5日(金曜) 昨日4日、海外市場の動き(午前5時15分現在)

ようやく、USDJPY120円台へ上昇、EURUSD1.2300割れへ下落。ただ、共に達成後は逆に値を下げる。

米金利と米株は小幅下落、原油価格は下落、金価格は小幅下落。ドルインデックスも下落へ。

円相場は、自民党圧勝=追加緩和期待=株高=円安、USDJPYはついに一時120円台へ上昇。

ドラギECB総裁の記者会見では、「ユーロ圏経済の先行きリスクは下向き」で「原油価格は下落は特に留意」と弱気で、ECBスタッフ予想は「GDP+CPIを大幅下方修正」としながらも、独連銀の反対に、景気支援の追加緩和措置の判断は来年初めに持ち越す。しかし、ドラギECB総裁は「量的緩和(QE)実施には全会一致の必要性はない」と、くぎを刺しその準備を強化していることを表明、来年1~3月にはQEが実施される可能性は高い。

USDJPYは、ドラギECB総裁の記者会見後のEURUSDの変動に、円クロスで円売りで攻め、ようやく瞬間120円の壁を上抜け、オプションカットで120.20円台まで上昇。オプションカット後に119.30円まで下落し、119.90円まで上昇する、値幅の大きな展開となった。

EURUSDは、ドラギECB総裁の記者会見直後は、1.23の大台を割り込み、1.2280台まで下落。追加緩和への期待が来年まで持ち越しとなり、1.2400の大台を回復し、ロンドンフィキシングの1.2450台をピークに、1.2360まで逆に下落。

GBPUSDの動きはより複雑。BOEは予想通り金融政策の据え置きを決定。EURUSDの動きに一時連動しながら一時1.5720台へ上昇するも、EURGBPの買い戻しにポンド売りも強く、1.5650~1.5720のレンジで上下。

AUDUSD+NZDUSDは、EURUSDの上昇に連動しながら、AUDUSD0.8360、NZDUSD0.7740を底値に上昇し、連動しながら、値を下げる。

USCADは、原油価格の低下に1.1350を底値に、サウジアラビアが米国とアジア向け原油価格の引き下げを発表し、WTIは一時66ドル台前半まで下落し、カナダドル売りが強まり上昇するも、Ivey購買部協会指数が強く1.1400を超えられず。

XXXXXXXXXX


フランス雇用統計=第3四半期 ILO基準失業率10.4%(第2四半期10.1%)へ上昇。

ボロズ・カナダ中銀総裁=原油価格の急落はカナダ経済やインフレ動向のリスクになる。経済には十分は成長力がある。景気が拡大する余地は大きい。

佐藤日銀新議員=円安は非製造業にとってマイナス要因。一段の円安が輸出の回復を後押しするかも不透明感がある。追加緩和により金利は一段と低下すると見込まれるものの、名目金利は既に歴史的な低水準で、実質金利も大幅なマイナスとなっており、経済・物価に対する限界的な押し上げ圧力は大きくないと判断。

ドラギECB総裁の記者会見=景気支援の追加緩和措置の判断は来年初めに決定へ→ 独連銀総裁の反対が理由と思われ、ドラギECB総裁は、量的緩和実施には全会一致の必要性はないとくぎを刺す。

ドラギECB総裁の記者会見=量的緩和実施には全会一致の必要性はない。バイトマン独連銀総裁は、バランスシートに関する文言強化に反対。金融刺激策の達成度合いや、バランスシートの拡大、物価安定の見通し、物価動向の見通しについて再評価し、それらの技術的な準備を加速させている。

ドラギECB総裁の記者会見=ユーロ圏経済の先行きリスクは下向き。ユーロ圏経済の先行きは、3カ月前より弱いくGDPは減少の見通し。ユーロ圏の成長の勢いが弱く、地政学リスクが高いことから、信頼感および、とりわけ民間投資が押し下げられる可能性がある。原油価格の下落に特に留意する必要がある。

ECBはバイトマン独連銀総裁が強く反対し、バランスシートの規模について、前月の理事会で「2012年初頭の水準に向かうと予想される」と表現したが、今回は「予想される(expected)」を「意図される(intended)」に変更。

サウジアラビア=米国とアジア向け原油価格の引き下げを発表し、WTIは一時66ドル台前半まで下落。


2014年12月4日木曜日

2014年12月4日 アジア・欧州・米国市場序盤の動き

2014年12月4日 アジア・欧州・米国市場序盤の動き

BOEとECBは予想通り、政策金利を据え置き、相場は動けず。

ドラギECB総裁は、期待された早急な追加緩和を示さず、EUR買いが強まる。EURUSDの上昇がドル買売りをリードし、USDJPYも120円直前まで上昇したが、119.60円台まで下落。そして、ついに120円台を達成!

≪USDJPY≫
衆議院選挙の情勢調査では、自民党が300議席(改選前295議席)を超える勢い。自民党圧勝=日銀の追加緩和期待=日本株上昇=円売りへ。 USDJPYは120円直前で上げ渋る。ドラギECB総裁の記者会後の、EURUSDの上昇に、ドル売りが加速しUSDJPYも120円直前→119.60円台まで一時下落。

EURUSDは、ビックイベントのECB理事会とドラギECB総裁の記者会見待ちで1.2300~20で動けず。記者会見直後は、EURUSDは1.2300を一時割り込み、直後に1.2410台まで上昇。

≪ドラギECB総裁、記者会見の内容≫
記者会見の内容資産購入は少なくても2年間続く。
直近の経済指標は低インフレ、低成長を示唆
ECBはインフレの影響を監視へ
ECBは現行の刺激策を来年1~3月期に再評価する
必要であれば行動するという点で全員一致
エネルギー価格の低下は可処分所得を押し上げる
ECBは原油価格による影響に特に警戒する
インフレ最新見通しに最新の原油価格動向含めていない
バランスシートをめぐる文言は全員一致ではない

≪ECBスタッフ予想≫
2014-16年の成長率見通しと、インフレ見通しを引き下げた。9月予想との比較; 2014年GDP0.9%→0.8%、2015年1.6%→1.0%、2014年CPI0.6%→0.5%、2015年1.1%→0.7%。
記者会見の内容

≪その他発言等≫
◎フランス雇用統計=第3四半期 ILO基準失業率10.4%(第2四半期10.1%)へ上昇。
◎ボロズ・カナダ中銀総裁=原油価格の急落はカナダ経済やインフレ動向のリスクになる。経済には十分は成長力がある。景気が拡大する余地は大きい。
◎佐藤日銀新議員=円安は非製造業にとってマイナス要因。一段の円安が輸出の回復を後押しするかも不透明感がある。追加緩和により金利は一段と低下すると見込まれるものの、名目金利は既に歴史的な低水準で、実質金利も大幅なマイナスとなっており、経済・物価に対する限界的な押し上げ圧力は大きくないと判断。

2014年12月4日(木曜) 今日の動き

2014年12月4日(木曜) 今日の動き

今日は、注目のECB理事会があり、ドラギECB総裁の記者会見が予定されています。
直近では、米国から弱いユーロ圏経済に対して、「なんとかしろ、でないと、米国経済が巻き添えを食う」と、景気刺激策や追加緩和を求める声が強くなっています。

複数の金融機関から、来年3月にECBは量的緩和(QE)に踏み切るとの見通しが発表されるなど、早くもその動きを材料にした、EUR売りも活発に見られます。

EURUSDは1.2300の大台で下げ止まりながらも、直近の安値を更新し1.200の大台を目指す勢いが感じられます。市場では、EURUSDの売りもさることながら、EURGBPの売りにシフトしており、その影響にGBPUSDは底堅く推移し、ドル全面高の流れにも、GBPだけは堅調に推移しているのがその結果では、ないでしょか?

USDCADは、カナダ中銀は政策金利を据え置きながらも、声明では予想外に原油価格の上昇に対しては冷静で、好調な経済が予想されており、早速、CAD=原油価格の連動性がやや薄れていますが、一時的なポジション調整のなせる技で、引き続き連動性は強いと考えます。

さて、USDJPYですが、120円を目前に上げ止まっていますが、120円を試さずにすむのでしょうか? 今日、よっぽど日経平均株価が下落しない限り、株高=円売りに、無理やりにでも120円を試すことでしょう。
ただ、その後の展開は? どうも、一方的に上昇するより、利食いが強まることが予想されます。そうです、ちょうど119円台から値を下げたような値動きも可能性があるのではないでしょうか?

今日の主な経済指標・発言・その他
07:30 ボロズ・カナダ中銀総裁講演
09:30 豪貿易収支
09:30 豪小売売上高
21:00 BOE(英中銀) 金融政策発表
21:45 ECB(欧州中銀) 金融政策発表
22:30 ドラギECB総裁記者会見
22:30 週刊新規失業保険申請件数
00:00 カナダIvey購買部協会指数

2014年12月4日(木曜) 昨日3日の、海外市場の動き(午前5時45分現在)

2014年12月4日(木曜) 昨日3日の、海外市場の動き(午前5時45分現在)

ドルとポンドは全面高。ユーロは弱く(EURUSD一時2年ぶり安値)、円は全面安(USDJPY一時7年ぶり安値)。米金利は上昇、米株も上昇、原油と金価格は上昇。

米経済は強く利上げ方向に変わりなく、ユーロ圏と日本の経済は弱く、景気刺激策や追加緩和策が必要。米国は、ユーロ圏と日本の景気低迷が米国に影響を与える恐れを危惧、景気刺激策を強く求める。

※FRBは利上げの可能性が高く、ECBは追加緩和の可能性が高い。
※米経済指標は強く、ユーロ圏の経済指標は弱い。
※ベージュブックは、大半で消費支出は上向き、幅広い地区で雇用は増加、ガソリン価格の下落が後押し。
※シーツ米財務次官は、EU各国の中銀に、継続的な景気刺激策の実施など、利用可能な手段をすべて活用するように求め、日本に新たな支出パッケージで、景気刺激策の終了の埋め合わせを十分にすべきと発言。
※オバマ米大統領は、日本・欧州経済の弱含みで、米経済に影響与える恐れがあると警告。
※カナダ中銀は、景気回復が広がる兆候がある。好調な米経済とカナダドル安に、原油価格の下落によるインフレ圧力は弱まる。
※オズボーン英財務相は、財政赤字が当初予想より拡大、削減達成は困難。経済成長率は来年以降は減速の見通し。
※豪第3四半期GDPは予想を下回り、豪ドル売りの流れが続く。

USDJPYは、米国市場に入り、弱いADP雇用統計にも反応は鈍く、強い米サービス業PMIやISM非製造業景況指数は強く、ベージュブックも景気拡大を示唆、米金利の上昇や米株価の上昇に、クロスでも円売りが加速、119.50円を超え119.80円台まで上昇、120円の大台に手が届く水準へ。

EURUSDは、米国市場に入り、弱いユーロ圏経済指標によるユーロ売りの流れを受けたユーロ売りが続いた。4日のECB理事会を控え、米国からは追加緩和を求める動きが活発し、来年3月に量的緩和を実施する予測も増え1.2300近くまで下落。

GBPUSDは、弱いユーロ圏経済指標に反して、英経済指標は強く、EURGBPの売りやクロスのポンド買いが強く、オズボーン英財務相が「経済成長率は来年以降は減速」との発言にも、GBPUSDは一時1.5710台まで上昇。ドル高の中で唯一堅調に推移。

2014年12月3日水曜日

2014年12月3日 アジア市場・欧州市場・米国市場序盤の動き

2014年12月3日 アジア市場・欧州市場・米国市場序盤の動き

もう少しで、カナダの金融政策が発表され、原油価格の下落に揺れるカナダドルの関心はいつもより高い。 

※日経平均株価4日連続で上昇、株高=円安、円と株は、どちらが鶏で、どちらが卵?
※4日のECB理事会で追加緩和期待に、EURUSDも安値を更新中。
※強い英経済指標にEURGBP売りが強く、GBPUSDは上昇へ。
※豪第3四半期GDPは予想外に弱くAUD売売りへ、米国市場では買い戻され得る。

USDJPYは、選挙前に株価の上昇は止まらず、4営業日続騰、円安は120円の大台を見ずには済ませられないような状況となっている。アジア市場では、仲値での買い需要が高かったのか、仲値にかけてUSDJPYは119.40円台へ一時上昇したが続かず、欧州勢の参入で再び119.40円台をトライ。そして、上抜けし上昇中。

AUDUSDは、豪第3四半期GDPは、前期比0.3%(予想0.7% 前期0.5%)と予想外に弱く、AUDUSDは0.8460→0.8390台へと下落、0.8390~0.8420のレンジで推移。欧州市場に入ると0.8420を一上抜けAUD買いが強まる。

NZDUSDは、AUDUSDの売り影響を受けながら、国際乳製品価格が5年ぶりの安値に下落したことで、乳製品が最大の輸出品のため悪影響に上値は重く緩やかに下落へ。

EURUSDは、予想外弱いユーロ圏各国のPMIにユーロ売りが強まり、先月11月の安値を更新し、2012年の安値近辺まで下落し、安値圏で取引が続いている。

ユーロ圏各国のサービス業PMIは予想外に弱く、フランスまでが低下し弱く、「原油価格下落」=低インフレのリスク継続が気になり、明日4日のECB理事会で意識され、量的緩和の実施を予想する動きは消え

GBPUSDは、1.5640を中心に狭いレンで取引が続いていが、英製造業PMIが強く、EURGBPの売りにGBPUSDは値を戻し、1.5700の大台直前まで上昇。

2014年12月3日 今日の動き

2014年12月3日 今日の動き

今日は、重要な経済指標や金融政策の発表が多い

自民党圧勝期待=株高
米金利上昇=円売り
株高=円売り
原油価格下落=円売り(原油価格=ドル高は現在の理論?)

ユーロは、独仏(経済相、財務相、中銀総裁)会合で、「成長支援型の財政政策が必要」と一致し、「金融取引税導入」へ向けた動きで合意。明日、4日のECB理事会を前にして、金融政策の据え置きが予想されるが、サプライズも無きにしも非ず。

市場では、ECBの量的緩和(QE)は避けられず、2015年3月との観測が強まる。追加緩和の期待感に潜在的なユーロ安期待が続く。

カナダドルは、原油価格下落=カナダドル安、原油価格が60ドルを割り込むと、カナダ・アルバータ州計画プロジェクトが延期される可能性が高まる。今日の、カナダ中銀は金融政策を発表、GDP+CPIで、来年半ばの利上げの可能性はどのように変わるのか?

円は、相変わらず、衆議院選挙=自民党圧勝期待=株高=円売りの方程式が有効。
119.20円台で伸び悩んでいることは気がかりながら、円売りの調整が極短期間で終了したことは驚きで、選挙前の株高が大きく影響している。

09:30 豪第3四半期 GDP
10:00 中国国家統計局 非製造業PMI
10:45 中国HSBC サービス業PMI
15:45 スイス第3四半期 GDP
17:50~18:00 ユーロ圏各国の総合PMI、サービス業PMI・確報値
18:30 英サービス業PMI
19:00 ユーロ圏第3四半期 GDP・確報値
19:00 ユーロ圏小売売上高
22:15 米ADP雇用統計
22:30 米第3四半期 非農業部門生産性、単位労働コスト
23:45 米製造業PMI・確報値
00:00 米ISM非製造業景況指数
00:00 カナダ中銀 金融政策発表
04:00 米ベージュブック

2014年12月3日(水曜)昨日2日の、海外市場の動き

2014年12月3日(水曜)昨日2日の、海外市場の動き

※ドルは全面高。欧米株価は上昇、原油・金価格は下落、米金利は上昇へ。
※衆議院選挙で自民党勝利を期待した、株高+円売りは止まず。
※独仏(経済相、財務相、中銀総裁)会合で、「成長支援型の財政政策が必要」と一致。
※市場は、ECBの量的緩和(QE)は避けられず、2015年3月との観測が強まる。
※フィッシャーFRB副議長は、利上げ開始は経済指標が左右。

USDJPYは、衆議院選挙で自民党勝利を期待した、株高+円売りは止まず。米金利は上昇を続け、米株は強く、原油価格も弱い、円売りパターンへ。欧州市場で、119円台へ上昇し大台を維持するも、米国市場では円ショートの利食い売りが強く、クロスでは円売りは見られず、119.20台を超えられず。

EURUSDは、独仏会合(経済相、財務相、中銀総裁)でようやく「成長支援型の財政政策が必要」と一致。4日のECB理事会を前に追加緩和期待は残り、ロンドンフィキシングで11月21日以来、再び1.2400の大台を割り込む。

GBPUSDは、珍しく他の主要通貨と同じ動きへ。欧州市場で一時、EURGBPの売りにGBP買い続いたが、建設業PMIが弱くポンド売りへと変化。米国市場に入ってもGBP売りは止まず、11月14日以来、1.56の大台はなんとか維持しているが、またしても1.5630台まで下落。

AUDUSDは、豪中銀の金融政策発表後に一時上昇するも、欧州市場では0.8450を割り込み下落、米国市場では、0.8430台まで値を下げるも、売りも続かず、0.8435~60のレンジで推移。

USDCADは、原油価格に連動しながも、ドル高の流れに買いが先行。米国市場に入り原油価格の下落に、カナダドル売りが強まり、USDCADは1.1400の大台を超えドル買いが続く。

2014年12月2日火曜日

2014年12月2日(火曜)アジア・欧州市場・米国市場序盤の動き

2014年12月2日(火曜)アジア・欧州市場・米国市場序盤の動き

ドル全面高。 米株は上昇からスタート、米金利は上昇、原油価格の下落=ドル買いの動き変わらず。

USDJPYは、アジア市場は動けず、欧州市場に入りドル買いが強まり、米国勢の参入にドル買いが加速し、ムーディーズの日本の格付け引き下げ時の高値119.14円を上回り、上昇へ。

EURUSDは、1.2500をとうとう超えられず、欧州市場に入ると売りが強まり1.2450を割り込み、、米国市場に入ると1.2400台まで続落。

GBPUSDは、アジア市場から上値は重く、欧州市場に入ると1.5700をボトムに、弱い建設業PMIにも底堅く、売り買いの攻防からついに下値を割り込み、1.5650台へ続落。

AUDUSDは、アジア市場は、強い豪住宅建設許可に底堅く、豪中銀理事会後に0.8500台を超え買いが加速、欧州市場の序盤では0.8540台まで続伸するも、逆に売りへと変化し、米国市場に入ると0.8440割れまで続落。

USDCADは、1.1320近辺をボトムに、アジア、欧州、米国市場と底値を切り上げ1.1370台まで続伸。

2014年12月2日(火曜) 今日の動き

2014年12月2日(火曜) 今日の動き

米株、米金利に続き、原油価格も、相場変動リスクを高め目が離せず。

今日は衆議院選挙の公示日です。投票日は14日で、円相場にとっては自民党の圧勝=円売り、惨敗=円買いの動きになりそうです。

≪円売りの調整はどこまで続くのか?≫
昨日のムーディーズによる日本格付けショックとでもいうのでしょうか、直後から円相場の変動が続いています。USDJPYは108円をボトムに下げ止まっていますが、水準から考えると買い戻しも弱く、円ショート・ポジションの巻き戻し圧力はもうしばらく続きそうな雰囲気です。

もちろん、調整の後は円売り復活の相場は変わらずで、120円トライの流れの動きが続いていますが、どこまで円買い戻しの調整がはいるのか? まず、それが問題で気になります。

本日中に、108.60円を超えて終了するなら、昨日の下落で調整終了と考えたいのですが、どうなることやら。再び108円を割り込み昨日の安値107.80円を割り込むと、流れは107.50円、107.20円、106円台へ。

≪EURUSDは動けず≫
一方、EURUSDはと言うと、4日のECB理事会が気になります。ユーロ圏の1年物インフレスワップレートは、原油価格の下落、CPIの鈍化傾向が続き、マイナスへ。12月4日のECB理事会では、追加緩和の期待感が強まり、目先の買いも勢いは弱まり、レンジ相場の動きになることが予想されます。

≪注目の経済指標・その他≫
12:30 豪中銀 金融政策発表
22:30 イエレンFRB議長講演

2014年12月2日(火曜) 昨日1日、海外市場の動き(午前5時現在)

2014年12月2日(火曜) 昨日1日、海外市場の動き(午前5時現在)

ドル全面安。原油価格は値を戻し、米株は小幅下落、米金利は上昇へ。

USDJPY=119.14→117.86→118.30台へ。EURUSD=1.2439→1.2506→1.2470台と高値で推移。米10年債利回り=2.21%(+0.05%)上昇、DJIA=17726→17827まで値を戻すも前日比下落、WTI=63.72→69台へ大幅上昇。

アジア・欧州市場は、ドル売りへ。朝方の中国経済指標は弱く豪ドル売りが強まり、夕刻のムーディーズの日本格下げを引き金に円相場は上下し、株安=円の買い戻しが続き、主要通貨でもドル売りの流れが強まる。

ドイツ・フランス・イタリアの製造業PMIは好不調の分岐点となる50を割り込むが、EURUSDは1.2500の大台を回復。ドル売りの流れは止まらず。強い英PMIにポンドは堅調、原油価格は上昇へ転じる。

米国市場は、ドル売りも一服。ISM製造業景況指数は予想を上回るが影響は少なく、市場にインパクトを与えたのは原油価格で大幅に上昇し、米株は下げ幅を縮小するも前日からは低下、米金利は下げから上昇へと変化、ドル売りも弱まる。USDCADは続落しカナダドル高が続く。

2014年12月1日月曜日

2014年12月1日(月) アジア・欧州・米国市場序盤の動き

2014年12月1日(月) アジア・欧州・米国市場序盤の動き

一言、ムーディーズは、日本格下げで、円売りポジション調整のきっかけを作る。

消費増税を延長するとこうなるリスクを、以前から表明していたことを思い出している。問題は衆議院選挙の公示を明日に控える、このタイミングではないだろうか?

円はドルを含め、他の通貨でも円売りポジションになていることは、誰が見ても事実でしょう。
時間をかければ、120円をトライし、さらに上昇することと信じながらも、120円の大台手前では利食いをしたいと考えていた人は多かったことでしょう。

そして、日本格下げをきっかけとして119.10円台まで上昇し、利食い始めたとたんに1円近く急落。もっと揉み合いあながら、十分利食いをする時間がほしかった思っていたことが推測されます。

久しぶりの日本格下げ=円高、どうもこの結びつかない相反する動きに、日本の衆議院選挙前に、円を買い戻したい力が感じられてなりません。予想より大きな円高への調整も警戒する必要があることも意識する必要がありそうです。

いずれにしても、この大きめの調整後に、再び円売りへと変わることに変わりはないと思われる。

XXXXX


アジア市場は、中国経済指標は弱く、豪ドル売りが強まり、ムーディーズは、日本の政府債務格付けを契機に、円相場は上下し、円の買い戻しが続き、主要通貨でもドル売りの流れが強まる。

欧州市場は、ドイツ・フランス・イタリアの製造業PMIは好不調の分岐点となる50を割り込み、ながらも、1.2500の大台を回復。ドル売りの流れは止まらず。

米国市場に入っても、米株は弱く、USDJPYは118円を割り込み続落。ISM製造業景況指数は予想を上回り、ようやくドル売りも収まる。


XXXXX


ムーディーズは、日本の政府債務格付けを、「Aa3」→「A1」に引き下げ、格付の見通しは安定的。格下げの理由は3点。1.財政赤字削減達成への懸念、2.デフレによる成長への不確実性、3.国債利回り上昇リスクと負債負担能力の低下という。

円マイナス要因
アベノミクスへの懸念、消費再増税の延期で赤字削減目標に不透明性が増した。長期的な日本の債務借り換えコストの増大に懸念。

円プラス要因
日銀の量的緩和はクレジット・ポジティブで、量的緩和が続く限り、国債市場にリスクはない。日銀の量的緩和策はコストより利点のほうが大きい。

スイス国民投票は「NO」


≪スイス国民投票は「NO」≫

11月30日(日)に実施したスイスの国民投票では、スイス中銀が資産の20%を金で保有することを義務付けた提案を、反対多数で否決しました。

金1500トンの買い増しの必要はなくなり、金価格にとってはマイナス要因です。また、財政の問題を考えれば、スイス中銀はEURCHF1.20を死守する可能性が強まることでしょう。(一体、いつまで続けるのでしょうか?)

同時に、外国人の資産化に対する優遇税率措置の廃止や、今年1月の国民投票で否定された移民規制の提案も、同時に否定しています。

はやり、スイスは金持ちにとって良い国なんでしょうね?!

余談、今日から12月がスタート

余談

≪今日から12月がスタート≫

今日から12月がスタートします。200年~2013年の14年間のデータでは、12月一月のUSDJPYの変動は、最大8.82円、最低1.35円、平均すると5.3円でした。また、月初・月末終値の差は、最大8.3円、最低0.34円、平均3.4円となっています。

現在のUSDJPYのレートは、118.65円近辺で高値を更新中ですが、今月のUSDJPYはここまで変動するのでしょうか? 

月間変動幅の平均5.3円で考えれば、円ベア派で、仮にボトムが116.50円とすれば、116.50+
5.3=121.80円が高値となります。逆に、円ブル派で、仮に118.50円が天井だとすれば、120.00-5.3=114.70円まで下落することになります。

月間月初・月末終値の差、平均3.4円で、スタートが118.65円と考えれば、円ベア派で118.65+3.4=122.05円、円ブル派では118.65-3.4=115.25円になります。

さあ、2014年12月のUSDJPY相場などうなるのでしょうか?


2014年11月30日日曜日

2014年11月、一カ月間の動き

2014年11月、一カ月間の動き

USDJPY、最高値を更新中。
週終値ベースで118円台と最高値を更新し終了するも、前週の高値118.97円は超えられず。
5カ月連続し陽線引けで、高値を更新し上昇中。

EURUSD、続落傾向は止まらないが、4週連続し1.23台半ばをボトムに下げ止まる。
2012年7月の1.2100割れ、2010年6月の1.1900割れ目指す。
7カ月連続し陰線引けで、安値を更新し続落中。

GBPUSD、続落傾向は止まらないが、3週連続し1.56近辺をボトムに下げ止まる。
月足では、5カ月連続し陰線引けで、安値を更新し続落中。

AUDUSD、0.87を割り込み続落。
週終値ベースで0.87を割り込み続落、0.850台まで下落。安値を更新中で、2010年6~7月の安値0.8400割れ、2010年5月の0.80台を目指す。
月足では、今年始めて0.8700を割り込む。

USDCAD、1.4台の高値を更新し上昇。
週終値ベースで1.4台の高値を更新し終了。11月7日週の1.1466が目の前。
月足では、3カ月連続し陽線引けで、高値を更新し上昇中。

EURJPY、最高値を更新中。
週終値ベースで147円台と高値を更新し終了。11月21日週の149.12円が目の前。
月足では、2013年12月の高値145円を11カ月ぶりに更新。

GBPJPY、最高値を更新中。
週終値ベースで185円台と高値を更新し終了。2週連続で186.10円台を高値に上げ止まる。
月足では、3カ月連続し陽線引けで、高値を更新中。

AUDJPY、最高値を更新中だが、勢いは弱まる。
前週の高値102.83円を超えられず、一時100円まで大きく値を下げる。
月足では、2カ月連続し陽線引けで、高値を更新中。

CADJPY、最高値を更新中だが、勢いは弱まる。
2週連続で105円台まで上昇するも、終値ベースでは104円を割り込み値を下げる。
月足で2008年8月以降、初めて一時105円台を達成、月足でも100円の壁を上抜け大幅上昇中。

日経平均株価は、上昇を継続中。
17500円を3週連続でトライするも超えられず。
月足では18000円が大きな目標水準。

ダウ平均株価は、最高値を更新中。
18,000ドルまで一時上昇、週終値ベースでこの水準を試す。
月足では3カ月連続し高値を更新中。

原油価格(WTI)は、66ドルと大幅に下落。
月足では2009年8月の水準まで下落、終値ベースでは2009年5月以来の水準へ下落。

金価格は、1200ドルを超えられず、安値圏で推移。
月足では3カ月連続し下落、1200ドルの大台を割り込み、2010年4月以来の水準まで下落

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(12月1日~12月5日)


今週の為替相場を考える、経済指標・その他(12月1日~12月5日)

先週は、前週に中国が利下げした影響が続く中で、ロウ豪中銀副総裁は豪ドル安への誘導を続け、カーニーBOE総裁は市場に利上げ期待を持たせ、豪ドル売り+ポンド買いの流れが続いていました。

米国発の経済指標で弱気なムードが高まりながらも、米国が感謝祭の休暇もあり、動きにくい展開が続いていました。その中で、予想外にOPECは減産を見送り、原油価格は急落、カナダドルなどの産油国通貨の下落が始まり、ドル高の流れへと変化し、USDJPYは週終値で高値を更新して、現在に至っています。


【今週は、米株+米金利はもちろん、ECB理事会と米雇用統計がメインイベント】

≪今週は政策金利の発表が多くそれぞれで注意が必要です】
1.豪中銀は、最近の豪ドル安にもかかわらず、豪ドル安への誘導の発言が続いています。声明でインフレに関して、通貨に関してどのようなことが飛び出すのか、注目しています。
2.カナダ中銀は、直近の原油安の影響をどのように判断しているのか、気にまります。
3.英中銀は、政策金利と資産買入枠の据え置きが予想されており、変更がなければ記者会見はなく、決定に至る詳細も不明で、次回の議事録を待つ必要があります。
4.欧州中銀は、、低インフレと低成長が続き、量的緩和が望まれる中で、暫くは現在の緩和策の影響を見守るとお思われていますが、今年最後の会合だけに、サプライズがないとも限りません。ドラギECB総裁の記者会見は、相場変動のリスクは高く、年末年始の相場を安定させるためにも、今後の量的緩和を含め、市場に緩和期待を残す発言をする可能性は高いと考えます。


※米雇用統計ですが、市場の予想は失業率5.8%で変わらず、非農業部門雇用者数は22.5万人前後で、9月の21.4万人からは増加が見込まれています。今週最後のお祭りのようなイベントで、FRBの政策決定に影響の大きな雇用統計だけに、どのような結果になろうと、相場を動かそうとすることでしょう。

2日(火曜)豪中銀理事会
3日(水曜)カナダ中銀理事会
4日(木曜)英中銀(BOE)金融政策委員会、欧州中銀(ECB)理事会と、ドラギECB総裁記者会見
5日(金曜)米雇用統計


≪USDJPY≫
円売り変わらず、最高値トライへ。株と選挙を気にしながらも、来週の日本GDP第2次速報値を注目。
衆議院選挙は12月2日公示、14日投票日です。12月8日には日本7-8月期GDPの第2次速報値が発表されます。第2次速報値が上ブレする可能性が高く、どこまで上方修正されるのでしょうか? その結果によっては自民党に有利に動く可能性もあります。いずれにしても、「与党有利=株高=円安」の方程式は続きそうです。
また、週終値ベースでは118円台で高値を更新してドル高の流れは変わらず、「原油価格の下落が株高=円安」になっています。今までは「原油価格下落=貿易赤字縮小=円高」が定番だったのが、先週では逆に、「原油価格下落=株高=円安」へとなぜか変化。市場参加者の円安思考が強い結果なのでしょう。

≪EURUSD≫
売り変わらずだが。4週連続し1.23台半ばをボトムに下げ止まり、ECB理事会でこれを破れるか? それ以外では特に重要な発表はありません。
1日(月曜)ユーロ圏各国の製造業PMI・確報値
3日(水曜)総合・サービス業PMI・確報値、独第3四半期GDP・確報値。

≪GBPUSD≫
続落傾向は止まらないが、3週連続し1.56近辺をボトムに下げ止まる。
今週もこの水準をボトムで維持し反転することができるか? 英中銀の金融政策委員会以外で、英国発の材料は少ない。
1日(月曜)英製造業PMI
2日(火曜)建設業PMI
3日(水曜)サービス業PMI

≪AUDUSD≫
週終値ベースで0.87を割り込み続落、下落傾向止まらず。
豪中銀理事会以外では、中国発の材料が多い。
1日(月曜)中国国家統計局、HSBC製造業PMI
3日(水曜)中国国家統計局、HSBCサービス業PMI、第3四半期GDP
4日(木曜)小売売上高

≪USDCAD≫
目先は続落するも、週終値ベースで1.14台の高値を更新し終了。11月7日週の1.1466が目の前えで折り返すが? 
原油価格の動向が最も気なるが、それ以外でも材料が多い。
カナダ中銀理事会以外では、ボロズ・カナダ中銀総裁の発言と、雇用統計が重要で相場が変動する可能性が高い。
4日(木曜)Ivey購買部協会指数、ボロズ・カナダ中銀総裁講演
5日(金曜)雇用統計

≪米経済指標・その他≫
今週も米国発の材料は多い。
1日(月曜)米ISM製造業景況指数
2日(火曜)イエレンFRB議長講演
3日(水曜)米ADP雇用統計、ISM非製造業景況指数、ベージュブック
4日(木曜)米週間新規失業保険申請件数
5日(金曜)米貿易収支、米製造業受注指数、米消費者信用残高




2014年11月30日(日曜) 先週11月24日~11月28日のポインント

2014年11月30日(日曜) 先週11月24日~11月28日のポインント

2014/11/24(月)
※中国の政策金利引き下げの影響が続く
※バイトマン独連銀総裁は、ECBの国債買い入れは違法とけん制。
※ノボトニー・オーストリア中銀総裁=2015年第1四半期までの追加緩和措置の実施は早すぎる
※独IFOは、予想外に強くユーロ買いが強まる
※中国政府系シンクタンクは、中国政府は追加利下げや預金準備率引き下げの用意がある。

2014/11/25(火)
※NZ第4四半期 中銀インフレ期待は、前期を下回りNZドル売りが強まる
※ロウ豪中銀副総裁は、豪ドル安への調整がみられるだろうと、豪ドル安への誘導は止まず
※カーニーBOE総裁は、次の金融政策変更は金利の引き上げと発言し、ポンド買いが強まる
※FRB公定歩合議事録は、3地区の連銀が公定歩合の引き上げを再び提案
※米第3四半期GDP・第2次速報は予想を上回る。前期比年率3.9%(予想3.3% 速報値3.5%、第2四半期4.6%)

2014/11/26(水)
※ドルは全面安、円もクロスで下落。米ダウ平均は小幅下落、原油+金価格も小幅下落、米金利は低下、ドルインデックスは下落。
※コンスタンシオ・ECB副総裁=ECBの国債買い入れは2015年第1四半期に評価することが可能。世界的に金融資産市場で一部の泡(フロス=ミニバブル)が見られる。
※弱い米経済指標が続き、米第4四半期GDP予測の下方修正が目立つ。

2014/11/27(木)
※米感謝祭で休場。
※OPEC減産合意見送り、原油価格は急落、カナダドルなどの産油国通貨は軒並み下落、
※スペインと独CPIが弱く、ECBの追加緩和の思惑が強まる。
※独雇用統計は、失業率は過去最低に、失業者数も減少へ。

2014/11/28(金)
※米国は連休谷間の金曜日、動きは鈍い。
※原油価格は大幅下落、ドル高、カナダドル安。円安へ。