2013年10月5日土曜日

10月5日、10月4日(金曜)海外市場の動き

10月5日、10月4日(金曜)海外市場の動き


為替取引に勢いがなくなっている。昨日、今日、ということではなく、この流れが続くことを危惧している。

週末のポジションなのか、ドル高の中でも、AUD+NZD+CADのコモディティ通貨は小幅上昇し健闘が目立った。

週末を控えた、債務上限引き上げの合意の楽観的な期待や、ドルロングの調整ならば、わかりやすいが。今後のドル安相場へ前哨戦ならば話は厄介。

GBPUSDのみならず、EURUSDもドル買いへと動き、クロスでは明確な、主要通貨で円高、コモディティ通貨では円安。そして、長期金利は上昇へ。


***ポイント***


今日は週末、米雇用統計の発表もなく、懸念されるのは土・日曜日に何らかの、米債務上限引き上げ交渉で進展がみられることで、緩やかなドル買い戻しへと動いた。

可能性は2つ。オバマ米大統領が強制的に実施することだが、これは否定さている。残りは、付帯条件なしの財政予算案を強制的に採決する方法「discharge petition」で、部の共和党後委員も賛成すると思われているが、共和党のベイナー下院議長は否定。

政府機関の一部閉鎖は4日目を迎えた。そして、10月17日と言われているデフォルトのカウントダウンまで約2週間たらず(10月30日との意見もある)。 なのに、今日も金融市場は予想外に平穏で、米国のデフォルト回避を信じているように思えてならない。

FRB理事や連銀総裁、国際機関の要人からは、債務上限引き上げできず、デフォルトに陥ることへの懸念が多くなっているが、いずれも相場は反応していない。

今日、今週のメインイベントと思われた、米雇用統計も政府機関の一部閉鎖に、発表が延期され、量的緩和の縮小に関してのコメントは極端に少なくなった。

常識論では、このような米国の状況で、量的緩和を声を大きくして指示することは難しく、米財政協議が決着し、米経済への影響の度合いがはっきりするまでは、緩和縮小はお預け。

米ドルに関しての影響はと言えば、「一般論ではドル安」、その影響が新興国や他の主要国に及べば「ドル高」。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁は、米政府機関の一部閉鎖でも、全体的な影響は一時的で、量的緩和縮小は可能と言い、遂行を確信できないフォーワードガイダンスの提示を批判。

フィッシャー・ダラス連銀総裁は、9月18日のFOMCで緩和縮小の見送は、内部で意見分裂し、会合途中の非公式な投票をし、最終的な投票ではきわどい結果だった事を異例にも公表。

ユーロは、9月18日にECBの専門部会が「2014年に追加のLTRO実施」を支持したことから始まり、9月23日にはドラギECB総裁が欧州議会証言で、過度のインフレ低下リスクと、短期金利の上昇回避に「追加のLTROの実施用意」を発言。リーカネン・フィンランド中銀総裁も「必要であればLTROを実施し流動性を高める」と発言したことから、一時、EUR売りになったていた。

しかし、10月2日のECB理事会後の記者会見でドラギECB総裁は「追加緩和策の実施」を示さず、10月3日にはノワイエ仏中銀総裁が「ECBは追加LTROを実施する必要がない」と否定、クーレ専務理事も「安易な条件による流動性供給が、ユーロ圏銀行の再編で障害になる」と言い、逆に、1.36台に乗せる原動力の一つとなっていた。

さすがに1.36~1.37台は鬼門で、この水準をそう簡単にクリアさせてくれない。今日の独8月の生産者物価指数は、前月と予想を下回りインフレ圧力が低下へ。米景気循環調査研究所(ECRI)=ユーロ圏のインフレ圧力は、今後数ヶ月間で一段と緩和する見通しを発表。追加のLTROどころではない。

為替取引は低迷。今年5月に量的緩和の縮小を示唆する発言に始まり7月ごろまでは、新興国からの資金引き上げにより、資本収縮が進んでいた。現状はその状態も大幅に改善したと言われているが、為替取引に関しては活況感がまるで見られない。今後はより短期間の取引に集中し、中長期のポジションは取りにくくなっている。

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USDJPY
アジア・欧州市場は、97円以下の買いと97.40円超の売りに挟まれ、無風状態。米国市場は、ロンドンフィキシングも終わり、週末の米財政協議合意への期待感の高まりや、米株の上昇に円売りが強まり、主要国通貨と共にドルは上昇したが、高値は97.48円で、97.50円を回復できず。

EURUSD
アジア市場は、大枠1.3620~30の極狭いレンジで終始。欧州市場に入り、GBPUSD主導のドル買いや、EURJPY+EURAUD+EURCADなどのクロスでのユーロ売りが強まり、1.3600の大台を下回るが、1.3580の前日安値近くで下げ止まる。米国市場に入り、週末の米財政協議合意期待も加わり、1.3580を割り込むと、ストップを付けながら1.3540割れまで下落、安値圏で終了した。

AUDUSD
アジア市場は0.9390近辺を底値に、0.9440近くまで上昇、0.9440を底値に大枠0.9430~50のレンジ。欧州市場は、0.9420を底値に、0.9420~45のレンジ相場。米国市場に入り、NZDUSDの急上昇、USDCADの急落に一時0.9450台まで上昇したが続かず、0.9430台で終了した。

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10月4日の値動き



























10月4日の主な経済指標の結果



10月4日の主な発言・出来事



2013年10月4日金曜日

10月4日(金曜)アジア・欧州・米国市場の序盤から、為替見通し (午後10時00分現在)

10月4日(金曜)アジア・欧州・米国市場の序盤から、為替見通し (午後10時00分現在)

***ポイント***


為替取引に勢いがなくなっている。昨日、今日、ということではなく、この流れが続くことを危惧している。

今日は週末、米雇用統計の発表もなく、懸念されるのは土・日曜日に何らかの、米債務上限引き上げ交渉で進展がみられることで、緩やかなドル買い戻しへと動いている。

今のところ、豪ドルだけがヒーロ! 円+NZドルは動けず、ユーロ安+GBP安+CHF安で、ドル小幅高へ。

米国は量的緩和の縮小に盛り上がった動きは、オバマケアと財政問題がにわかにスポットライトが当てられ、ひょっとしたら米ドル(USDJPY)はそれほど強くはならないのでは? との不安感さえ感じられる。

週末に米財政協議で大きな進展はなく、週明けに期待が裏切られるようならば、ドルロングの調整へ変化する可能性も否定できない。


為替取引の衰退
今年5月に量的緩和の縮小を示唆する発言に始まり7月ごろまでは、新興国からの資金引き上げにより、資本収縮が進んでいた。現状はその状態も大幅に改善したと言われているが、為替取引に関しては活況感がまるで見られない。今後はより短期間の取引に集中し、中長期のポジションは取りにくくなっている。


ドル円
円買い戻し止まず。昨日のドル円の下げから、今日は動きは全くみられない。しかし、この水準から考えれば、買いたい連中は既に買っており、次に買う水準は96.50~80円で、その量も以前よりは勢いがあるとは考えにくい。

私を含め、中長期的に円安を支持する人は多いと思う。先の100円台トライで終わったとなかなか思われず、円高値圏では円売りポジション思考強く、特に円クロスではその動きが強い。

しかし、97円台すれすれの水準にもかかわらず、買いの動きは鈍く、97.50円台すら回復できない。今日、金曜週末の終値が96円台で終了するか、日中でも96.55円を割り込むようならば、下値リスクが高まっているように思えてならない。


ユーロドル
1.36~1.3700の領域は危険。まだタイムアウトしたわけではないが、時間の経過とともに1.3600台の水準が重くなると、ちょっと厄介。

特に注目したいのは、EURJPYを含めたEURクロスで、これが売りへと変化すると、EURUSDの上昇力を削ぐ可能性が高くなる。

今日のところはEURGBPの買い=EURUSDのサポート材料となっているが、それでも、ドル高の流れに1.36台の上値が重くなっている。今後のレンジ予想は、下値がやや広くなり、1.3450~1.3650、または、1.3350~1.3650。1.37台を超えてくると1.4000の大相場が期待できるが? いつになることやら。


豪ドル
今日のAUDUSDは独り勝ち。目先な0.9320を底値にし、0.9520のレンジに入っている。ただ、豪政府は中銀は再びAUD高けん制に動く可能性もあり、買いも安心できない。0.9600を超えるような動きは期待薄。ドルの信認が崩れてくるような事態になれば、AUD買いへと動くことになるが、逆に、海外投機資産の売り=AUD売りの発想もでき、ちょっと厄介。

10月4日、10月3日(木曜)海外市場の動き

10月4日、10月3日(木曜)海外市場の動き


***ポイント***


米国は借金上限の引き上げができず、「デフォルト」のタイムリミットは10月17日。周囲のリスク懸念の声にも、米共和党と民主党の泥試合は止まず。

オバマ米大統領は「共和党の頭にあるのはオバマケアだけ、ほかに結束の手段なし」と言い、米国がデフォルトに陥れば、米経済はリセッションに陥り、世界中が混乱すると、脅しの一言。

連邦議会・ホワイトハウス周辺では発表事件まで発生。今日の米雇用統計は延期となり量的緩和の縮小も先送りムードが高まり、弱いISM非製造業に強い新規失業保険申請件数は忘れ去られ、ドル売りへ。

バフェット氏いわく「愚行の極みという状況まで近づくが、それを越えることはないだろう」と楽観的。市場は予想外に冷静で、動きは債券買い+株売り+EURGBP買い+弱いドル売り=巻き添えを受け円高へ。→ 直に解決することを期待したい。

EURUSDは強いユーロ圏経済指標とEURGBPの買い戻しに、ついに1.36台でクローズ。USDJPYは極短期間に96円台を除いたが、戻りも非常に弱く、下値を狙いやすい水準。

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EURUSD
アジア市場は、97.30円以下の本邦勢の買いに下げ止まり、97.74円まで上昇したが、97.80円は超えられず。欧州市場は、EURJPYの買い主導により97.80円台を達成したが、円ショートの買い戻しに続かず。米国市場では、強い米新規失業保険申請件数にも上値は重く、弱い米ISM非製造業に買いはギブアップ、米雇用統計が延期との予想通りの発表にも、ストップ狙いの売りに97円割れまで下落。さすがに、新鮮は96円台の買いは強く、日銀金融政策委員会を直前に97.30円台まで値を戻す。

EURUSD
アジア市場は、1.3580以下の買いが続き、強い中国非製造業PMIの発表とタイミングを同じくし、1.36台を回復し1.3620台まで上昇。欧州市場では、強いユーロ圏小売売上高+若干上方修正の総合PMI+LTROを否定したノワイエ仏中銀総裁発言に底堅く、1.3600中心の値動きへ。米国市場では、強い米新規失業保険申請件に反応は鈍く、弱い米ISM非製造業に買いスタート。EURGBPの買いが続き、1.3630のストップを付け1.3650超え狙ったが失敗し、1.3620前後での取引へ。

AUDUSD
アジア市場は、強い中国非製造業PMIにもAUD買いは鈍く、債券価格の下落に上値は重く、大枠0.9370~00のレンジ。欧州市場に入っても、動きは鈍く大枠0.9375~00のレンジ。米国市場に入り、強い米新規失業保険申請件に反応は鈍く、弱い米ISM非製造業にようやく0.9400台を上回り一時0.9414まで上昇したが、AUDクロスの売りや、戻り売り圧力が強く0.9370台まで下落、結局は大枠0.9370~10のレンジ。


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USDJPY-0.10%
EURUSD+0.30%
GBPUSD-0.41%
AUDUSD+0.10%
NZDUSD-0.38%
USDCAD-0.03%

EURJPY+0.19%
GBPJPY-0.51%
AUDJPY+0.00%
NZDJPY-0.60%
CADJPY-0.08%

Nikkei225-0.09%
DJIA-0.90%
STOXX50-0.55%
DAX-0.37%
S&P/ASX200+0.37%
HongKong HangSeng+1.0%
Shanghai Stock+0.68%

GOLD+0.09%
WTI-0.83%
DXY-0.17%
VIX+6.45%

JP10Y 0.67%-4.48%
US10Y 2.6%-0.76%
GE10Y 1.79%-1.10%
UK10Y 2.68%-1.11%
AU10Y 3.94%+3.41%


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主な材料

米国
◎ オバマ米大統領と両党議会指導部との話し合いは、大統領が交渉を拒否し、進展なく終了。
◎ 米連邦債務は10月17日に限界→ ルー財務長官が指摘しており、今後はこの期日前に債務上限を引き上げることができるかが焦点で、デフォルトリスクが残る。
◎ 米政府機関の一部閉鎖は3日を過ぎた。事態の長期化への影響を懸念しながら、弱い米経済指標に相場が動く。
◎ 米議会は暫定予算案で合意に至らず、政府機関の一部閉鎖が長期化することを懸念。政府の債務上限の到達(10月17日ごろ)に、デフォルトのリスクを懸念。
◎ オバマ米大統領、共和党ベイナー下院議長が暫定予算案を採決を拒否したことを非難=「共和党の頭にあるのはオバマケアだけで、これだけ以外に党内を結束させる手段がないようだ」とし、米国がデフォルトに陥れば、米経済はリセッションに陥り、世界中が混乱する。
◎ 共和党のベイナー下院議長(NYタイムズ)=デフォルト阻止に民主党の協力を得て、債務上限引き上げ法案を通過させる用意がある→ 下院議長報道官は、付帯条件なしで債務上限引き上げ法案を下院で可決するには票が足りない。
◎ ロックハート・アトランタ連銀総裁=9月18日のFOMCで量的緩和の縮小を見送ったことは米財政協議の膠着で、正当化された。政府機関の閉鎖は第4四半期の成長に悪影響。
◎ ウィリアムズSF連銀総裁=米債務上限を取り巻くリスクは甚大で、米国市場や債券市場の信頼を危機にさらすのは非常に恐ろしいい。
◎ ウィリアムズSF連銀総裁=失業率6.5%の数値目標は2015年初めまでに達成できる見込みで、FRBは2015年下期までは緩和的な金融政策を維持。
◎ ラガルドIMF専務理事=米連邦債務上限が引き上げられなければ、世界経済に打撃の恐れ。米経済は過度の財政引き締めで既に痛手を受けており、2013年の成長率は2%を下回る。
◎ ラガルドIMF専務理事=シャドウバンキングの影響を危惧。米国は銀行セクターの2倍規模、中国は信用供与の50%をを占めている。
◎ ワシントン連邦議会周辺で発砲事件=警察官ら数人が負傷し、連邦議会は閉鎖へ。
◎ 米労働省=10月4日(金曜)予定の米雇用統計の発表を政府機関の閉鎖で延期。
◎ 米財務省(デフォルトの影響報告)=米国は2007~2009年よりも深刻なリセッションに陥る恐れ。
◎ オバマ米大統領=今回の債務上限問題は状況が異なり、金融界は懸念すべきと警告
◎ 米9月の米企業人員削減数(チャレンジャー社)→ 削減数は前回を下回る=40289人(予想 前回50462人)。
◎ 米新規失業保険申請件数→ 予想より改善が進む=30.8万人(予想31.3万人 前回30.7万人←30.5万人)
◎ 米9月のISM非製造業景気指数総合指数・NMI→ 前回と予想を大幅に下回り、雇用や新規受注が大幅減少しドル売りへ=景気指数54.4(予想57.0 前回58.6)、 景気指数55.1(前回62.2)、新規受注59.6(前回60.5)、支払価格57.2(前回53.4)、雇用52.7(前回57.0)。

ユーロ圏
◎ ノワイエ仏中銀総裁=ECBは追加の長期資金供給オペ(LTRO)を実施する必要がない。
◎ イタリア議会(下院・上院)は、レッタ内閣の信認を可決。
◎ ユーロ圏8月の小売売上高→ 燃料、食品、衣料、コンピューターの販売が好調で、前回は上昇修正され、予=前月比0.7%(予想0.1% 前回0.5%←0.1%)、前年比-0.3%(予想-1.5% 前回-0.7%←-1.3%)想を大幅に上回り、家計部門が景気回復を下支えしている。
◎ イタリア国家統計局=2012年GDPを-2.4%→-2.5%に下方修正し、2011年は0.4%→0.5%に上方修正した。
◎ 仏9月の総合とサービス業PMI・改定値→ 共に、前回と予想を上回る=総合PMPMI・改定値50.5(予想 速報値50.2 前回48.8)、サービス業PM・改定値51.0(予想 速報値50.7 前回48.9)
◎ 独9月の総合とサービス業PMI・改定値→ 共に、前回と予想を下回る=総合PMPMI・改定値53.2(予想 速報値53.8 前回53.5)、サービス業PM・改定値53.7(予想54.1 速報値54.4 前回52.8)
◎ ユーロ圏9月の総合と総合PMI・改定値→ 共に、前回と予想を若干上回る=総合PMPMI・改定値52.2(予想 速報値52.1 前回51.5)、サービス業PMI・改定値52.2(予想52.1 速報値52.1 前回50.7)
◎ ラガルドIMF専務理事=ユーロ圏は、6四半期のリセッションかは今年春に一服し、2014年には1%のプラス成長が見込まれる。

日本
◎ ラガルドIMF専務理事=日本は、大規模な金融緩和はGDP1%の押し上げ効果、デフレは収束に動き、明るさが漂っている。債務削減の確かな計画と、社会保障制度改革の実行が求められる。

英国
◎ 英9月のハリファックス住宅価格指数→ 前月比は前回と予想を下回るが、前年比は予想を下回るが、前月から大幅上昇=前月比0.3%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比6.2%(予想6.4% 前回5.4%)
◎ BOE調査=英銀は、預金金利と指標金利の縮小に、今後3カ月間は個人向け顧客への預金金利を引き下げないと予想。
◎ 英9月のサービス業PMI→ 前月の記録的高水準から小幅低下となったが、予想を上回り第3四半期の平均上りつは16年ぶりの高水準=60.3(予想60.0 8月60.5)

中国
◎ 中国9月の国家統計局 非製造業PMI→ 前回を上回り、6カ月ぶりの高水準で、中国の景気が若干上向との期待が高まる=55.4(予想 前回53.9)


その他
◎ ラガルドIMF専務理事=新興国は、FRBの量的緩和縮小の思惑に資金が流出し、打撃を受け、成長は0.5%~1.0%の押し下げられる見通し。

2013年10月3日木曜日

10月3日(木曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き(午後10時00分現在)

10月3日(木曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き(午後10時00分現在)


オバマ米大統領と両党議会指導部との話し合いは、大統領が交渉を拒否し、進展なく終了。 「共和党との話し合いしないぜ、金融界は気をつけな!」と、言わんばかり。

これはハッタリなのでしょうか? ルー米財務長官が指摘している、デフォルトのカウントダウンは10月17日で、それまでに、解決できることを期待しましょう。

それにしても、金融市場はおとなしい。株価や債券の下落も限定的で新興国マーケットも平穏無事。雇用改善がみられた米新規失業保険申請件数にも、予想外に強いユーロ圏小売売上高にも反応は鈍い。

これから米国で発表される、米ISM非製造業景気指数、米耐久財受注、目白押しの要人発言に注目。ただ、明日の米雇用統計が発表されなくなりそうで、相場の期待感が削がれ、関心が薄らいでてしまったようにも思われてならに。


***ポイント***


USDJPY
中長期の円安は変わらず、時間をかけながらいずれは100円から103円台へ。最近は、円高の動きを予想する意見も多くなっているが、ポジションの偏りだけに注目しているように思えてならない。

短期では、一部の米政府機関の停止の影響と、デフォルトのタイムリミットの10月17日を気にしながら、円シートポジションの巻き戻しが続いている。このような状況で、クロスの円売りも見られず、ドル円が日々上値を切り下げるようでは、円ショートにとっては気持ちが良いはずがない。

ただ、新興国株高が続いている間は円急騰を極端に気にする必要もなさそうで、円高局面では逆に、バーゲンハンティングを狙った買いも考えたい。「押し目買い+小幅な利食い」で、98円台が定着するまでは、高値での円ショートポジションもほどほどに。

テクニカルには、96.50円、96.98円が底値のターゲットで、ワイドレンジで96.50~98.60円のレンジを予想。現状では、98.10~20近辺の上値が重く、まず、この水準をクリアに上回ることが前提となる。


EURUSD
中長期では、最近のユーロ圏の信認回復が続き、2月のQE3縮小の動きが始まって、EUR売りがスタートした1.3600~1.3700に近づいている。1.3600を超えられるか? これがテーマ。EURUSDは1.3240~50を大底にし、1.34台を維持し上値トライが続き、1.3600~1.3700超えが成功すれば、1.4台へむけて比較的長いEUR高相場に突入する可能性が高い。

短期では、1.3500~30の底値を維持できるかに注目したい。一部の米政府機関の停止の影響や、GBPUSDの値動きに大きな影響を受けやすく、今日はEURGBPの買いの影響に、EURUSDはGBPUSDの下落が目立っている。EUR買いの流れは変わらないが、1.36台乗せからのEUR買いの力も続かず、1.3600~1.3700は、上値ブレークの材料が出揃うまでは、消極路線で対応。

テクニカルでは、1.3580~90を割り込むとストップで出やすくなっており、1.3560近くまで値を下げる可能性も出ている。押し目買いで対応し、1.3600台のいずれかは利食いを繰り返すのも一案。


AUDUSD
中期的では、中国の経済成長もなんとか巡航速度を維持。NZの将来の利上げ示唆発言もフォローの材料となっている。豪中銀はAUD高是正へのプレッシャーを強め、利下げの可能性を指摘(実際にはできにくいと思っているが)、市場では利下げ観測は根強く、1.0のパリティー超えの大幅なAUD買いは難しいが、0.9600、0.9800までの上昇は可能性があり。


短期は、強い豪住宅関連の経済指標と、底打ち感を示している中国の経済指標に安定している。問題は、豪貿易赤字の悪化に、自国通貨安へと変化しないか、通貨当局者の発言には注目したい。暫くは方向性を示す事は難しく、0.9250~0.9520、0.9320~0.9520のレンジへ。

AUDUSDは0.9270~0.9315を底値に、0.9520を高値にしたレンジ相場。今週終値ベースで0.9400を超えると、0.96近くまでの上昇が期待されるが、0.9500の上値は重くなりそう。

主な動き

米国
米連邦債務は10月17日に限界→ ルー財務長官が指摘しており、今後はこの期日前に債務上限を引き上げることができるかが焦点で、デフォルトリスクが残る。

オバマ米大統領=今回の債務上限問題は状況が異なり、金融界は懸念すべきと警告
米9月の米企業人員削減数(チャレンジャー社)→ 削減数は前回を下回る
=40289人(予想 前回50462人)。

米新規失業保険申請件数→ 予想より改善が進む=30.8万人(予想31.3万人 前回30.7万人←30.5万人)


欧州
ノワイエ仏中銀総裁=ECBは追加の長期資金供給オペ(LTRO)を実施する必要がない。
イタリア議会(下院・上院)は、レッタ内閣の信認を可決。

ユーロ圏8月の小売売上高→ 燃料、食品、衣料、コンピューターの販売が好調で、前回は上昇修正され、予=前月比0.7%(予想0.1% 前回0.5%←0.1%)、前年比-0.3%(予想-1.5% 前回-0.7%←-1.3%)想を大幅に上回り、家計部門が景気回復を下支えしている。

イタリア国家統計局=2012年GDPを-2.4%→-2.5%に下方修正し、2011年は0.4%→0.5%に上方修正した。

仏9月の総合とサービス業PMI・改定値→ 共に、前回と予想を上回る=総合PMPMI・改定値50.5(予想 速報値50.2 前回48.8)、サービス業PM・改定値51.0(予想 速報値50.7 前回48.9)

独9月の総合とサービス業PMI・改定値→ 共に、前回と予想を下回る=総合PMPMI・改定値53.2(予想 速報値53.8 前回53.5)、サービス業PM・改定値53.7(予想54.1 速報値54.4 前回52.8)

ユーロ圏9月の総合と総合PMI・改定値→ 共に、前回と予想を若干上回る=総合PMPMI・改定値52.2(予想 速報値52.1 前回51.5)、サービス業PMI・改定値52.2(予想52.1 速報値52.1 前回50.7)

英国
英9月のハリファックス住宅価格指数→ 前月比は前回と予想を下回るが、前年比は予想を下回るが、前月から大幅上昇=前月比0.3%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比6.2%(予想6.4% 前回5.4%)

BOE調査=英銀は、預金金利と指標金利の縮小に、今後3カ月間は個人向け顧客への預金金利を引き下げないと予想。

英9月のサービス業PMI→ 前月の記録的高水準から小幅低下となったが、予想を上回り第3四半期の平均上りつは16年ぶりの高水準=60.3(予想60.0 8月60.5)

中国
中国9月の国家統計局 非製造業PMI→ 前回を上回り、6カ月ぶりの高水準で、中国の景気が若干上向との期待が高まる=55.4(予想 前回53.9)

10月3日、10月2日(水曜)海外市場の動き

10月3日、10月2日(水曜)海外市場の動き


***ポイント***


JPY高、NZD高、EUR高へ。

①「米財政協議の失敗」+「前日の日本8%への消費増税を正式決定は、Buy the rumor、sell the fact」+「日本株大幅下落と新興国株高」+「米ADP雇用統計の悪化」が加わり、円高へ。

②ウィーラーNZ中銀総裁は「金利上昇」示唆に、NZD高へ。

③「ECB理事会は何も変更なし」で動かず、「米ADP雇用統計の悪化」+「ドラギECB総裁の記者会見」+「イタリア・レッタ政権信認」に、EUR高へ。


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米財政協議は、共和党と民主党で非難合戦。オバマ米大統領は共和党に非があるとのキャンペーンを展開、早くも来年の中間選挙では共和党有利との声が高まる。

政府機関の一部閉鎖の影響に、4日の米雇用統計の発表は閉鎖解除までお預け。ただ、この事態が長引けば長引くほど、FRBはQE3の早期縮小をできにくくなる。
→ LIBORのドル建て1-3カ月物金利は、FRBの量的緩和の継続を見越し過去最低を更新。早くもこの動きを意識した投機的な動きが強まる。
→ PIMCOのグロース氏は、世界的な低金利が今後も数十年続く可能性を示唆。

米政府機関の一部閉鎖が短期間で終われば特に問題ないとの意見が多く、その予想が大半。反面、米国債利払いの遅延となれば極めて深刻な事態になることを危惧。

オバマ米大統領は、ホワイトハウスに議会指導者4名を招集、事態の対応を迫る→ どうなることやら。

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注目の米9月の全米雇用報告(ADP)=16.6万人(予想18万人 前回5.9万人←17.6万人)→ 前回が下方修正され予想をも下回り、意外感も強く、米債利回り低下に、ドル売りが強まる。


ローゼングレイン・ボストン連銀総裁=9月18日のFOMCで量的緩和の縮小を見送った理由は、①予想を下回る米経済成長、②米財政政策のリスク。

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ECB理事会は、政策金利0.5%、中銀預金金利0.0%、限界貸出金利1.0%の据え置きを決定、予想通り。

ドラギECB総裁の記者会見で、追加緩和策の実施を示さず(?)、EUR全面高、=「短期市場金利の上昇を抑制する、あらゆる措置を取る用意がある」、「欧州景気は底入れし、失業率の悪化にも歯止めがかかってきた」、それと、「景気は依然として下振れリスクがある」、「低金利を必要な限り維持する」と再表明したが、追加緩和の可能性を示さず → 市場参加者は、2015年4月まで政策金利0.5%の据え置きと、今年末までの新たなLTROの実施を見越していた。

ドラギECB総裁の記者会見=ユーロ相場で、「為替レートはECBの政策目標ではないが、成長および物価安定にとり重要で動向に注意している」。また、「7月のフォワードガイダンスに沿い、低金利を長期間維持する方針を再表明」、「ユーロ圏の景気回復はぜい弱かつ一様でなく、信用フローは極めて弱い」、「ユーロ圏と通貨ユーロは抵抗力が増している」、「利下げに関する議論はあったが、最終的に据え置きを決定した」

イタリア上院は信任投票でレッタ政権をで信認、下院も確実視=ベルルスコーニ元首相は自らの敗北を感じ急変して、レッタ政権を支持。中道右派政党・自由国民党(PDL)から25人の上院議員が離脱し、レッタ政権の支持を表明していた。

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アジア開発銀行(ADB)はアジア新興国地域の経済成長見通しを7月時点予想から下方修正=アジア(除日本)2013年6.3%→6.2%、2014年6.4%→6.2%→ 米国の量的緩和縮小に中国と、特にインドの成長鈍化し、投資家の資金引き上げが進み、金融市場のボラティリティが高まる可能性がある。

日経平均株価は、米財政協議の決裂の影響はさることながら、付随する5兆円の経済対策はあるが、日本の消費増税引き上げ宣言に株価は2.17%と大幅下落。ドル円共にテクニカルに弱気ムードが強まり、ドル円は円高傾向が続く。

豪貿易収支は予想外に赤字額が拡大し、9月25日にNZの貿易収支が予想外悪化し、NZD売りへと変化を迎えたことが思い出される。豪HIA新築住宅販売は、非常に悪かった前月の影響に上昇したが、豪住宅建設許可件数は、前月比と前年比ともに前回を大幅に下回る。

マクダーモットNZ中銀総裁候補=生産性の伸び鈍化を反映し、中立的な金利水準が低下しているようだと発言。

ウィーラーNZ中銀総裁=インフレ圧力の高まりに向こう2年間で金利は上昇するだろう。政策金利は2014年から2016年に2%上昇する可能性→ NZD上昇へ。

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英建設業PMIは、前回と予想を下回るが、引き続き高水準で住宅市場が活況を呈し、他の主要通貨ではドル買い戻しが続く中で、GBPだけは別格みたい。

フィッシャーBOE理事=住宅価格の上昇ペースは加速しているが、バブルの兆候はみられない。

カーニーBOE総裁=フォワードガイダンスは明確さを提供することが目的で、景気が大きく相当程度拡大するまでは引き締めはないだろう。


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USDJPY
アジア市場の朝方の98円台を高値に、日本株下落に円高が続く。欧州市場であも弱い欧州株に、円高傾向は止まらず、97.50円のストップに97.30円割れまで続落し、大枠97.25~60のレンジで、97.50円越えの上値は重くなる。米国市場に入り、弱い米ADP雇用統計に97.10台へ下落したが、円クロスでは逆に円売りが強く、再び97.60円近くまで値を戻すが、クロスの円売りが止まり、ドル買いも弱まる。


EURUSD
アジア市場はECB理事会を控えて動けず、大枠1.3510~25の狭いレンジ。欧州市場は、1.3500をベースに買いが続き、EURJPYの買いに1.3540まで値を戻したが、続かず。米国市場では、ドラギECB総裁の記者会見で、「ユーロ高にも特に気にしていない」を意識したのか?「別段、追加緩和策の実施を示さず」が意識されたのか?、EUR買いへ、同時に、「弱いADP雇用統計」に米雇用統計の悪化が意識され、EUR買いリードのドル安へ。ついに、1.36台のオプショントリガーを付けたが、さすがに待ちの売りが続出し、1.3580割れまで。ただ、高値圏の動きが続き、上値狙いの意欲が強い。

AUDUSD
アジア市場は、予想を上回る貿易赤字額にも底堅く一時0.94台まで上昇したが、住宅許可件数が悪く、売りへと変化し、AUDJPYの売りも加わり0.9360台へ。欧州市場に入っても、弱い欧州株に売りが止まらず、0.9330台へ続落し、大枠0.9340~55の狭いレンジへ。米国市場に入っても動けず、弱い米ADP雇用統計にもAUD買いは鈍く、ようやく動いたのはオプションカットで、0.9370台へ。そして、ウィーラーNZ中銀総裁を受けたNZD買いに影響を受け0.9390台へ上昇。

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USDJPY-0.64%
EURUSD+0.39%
GBPUSD+0.18%
AUDUSD-0.14%
NZDUSD+0.69%
USDCAD+0.14%

EURJPY-0.26%
GBPJPY-0.46%
AUDJPY-0.78%
NZDJPY+0.03%
CADJPY-0.36%

Nikkei225-2.17%
DJIA-0.39%
STOXX50-0.50%
DAX-0.69%
S&P/ASX200+0.17%
HongKong HangSeng+0.55%
Shanghai Stock+0.68%

GOLD+2.25%
WTI+2.18%
DXY-0.30%
VIX+6.82%

JP10Y 0.67%-4.48%
US10Y% 2.62%-0.76
GE10Y% 1.80%+0.56%
UK10Y% 2.710%-0.37%
AU10Y%% 3.940%+3.41%


2013年10月2日水曜日

10月2日(水曜)アジア・欧州市場の動き(午後9時30分現在)

10月2日(水曜)アジア・欧州市場の動き(午後9時30分現在)


***ポイント***


米財政協議は、共和党と民主党で非難合戦。オバマ米大統領は共和党に非があるとのキャンペーンを展開、早くも来年の中間選挙では共和党有利との声が高まる。

注目の全米雇用報告(ADP)=16.6万人(予想18万人 前回5.9万人←17.6万人)→ 前回が下方修正され予想をも下回り、意外感も強く、米債利回り低下に、ドル売りが強まる。

ECB理事会では、予想通り政策金利0.50%の据え置きを決定、後は、9時30分から始まるドラギECB総裁の記者会見待ち! ただ、過度の期待は禁物。

政府機関の一部閉鎖の影響に、4日の米雇用統計の発表は閉鎖解除までお預け。ただ、この事態が長引けば長引くほど、FRBはQE3の早期縮小をできにくくなる。早くもこの動きを意識した投機的な動きが強まる。

日経平均株価は、米財政協議の決裂の影響はさることながら、付随する5兆円の経済対策はあるが、日本の消費増税引き上げ宣言に株価は2.17%と大幅下落。ドル円共にテクニカルに弱気ムードが強まり、ドル円は円高傾向が続く。

アジア開発銀行(ADB)はアジア新興国地域の経済成長見通しを7月時点予想から下方修正=アジア(除日本)2013年6.3%→6.2%、2014年6.4%→6.2%→ 米国の量的緩和縮小に中国と、特にインドの成長鈍化し、投資家の資金引き上げが進み、金融市場のボラティリティが高まる可能性がある。

欧州では、イタリアの政局が安定に向かうとの期待感がたかまりながらも、中道右派政党・自由国民党(PDL)から25人の上院議員が離脱し、レッタ政権の支持を表明している。

コンスタンシオECB副総裁=ECBは約1年後にユーロ圏全体の銀行監督権限を担い、2015年には銀行生産メカニズムの導入予定で、欧州の銀行は市場認識よりも良好と、自画自賛。ただ、イタリア経済財務省=9月の公的部門赤字額は155億ユーロ(前年同月114億ユーロ)に拡大と、引き続きEUR相場の足の引っ張り役。

豪貿易収支は予想外に赤字額が拡大し、9月25日にNZの貿易収支が予想外悪化し、NZD売りへと変化を迎えたことが思い出される。豪HIA新築住宅販売は、非常に悪かった前月の影響に上昇したが、豪住宅建設許可件数は、前月比と前年比ともに前回を大幅に下回る。

マクダーモットNZ中銀総裁候補=生産性の伸び鈍化を反映し、中立的な金利水準が低下しているようだと発言。

英建設業PMIは、前回と予想を下回るが、引き続き高水準で住宅市場が活況を呈し、他の主要通貨ではドル買い戻しが続く中で、GBPだけは別格みたい。

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USDJPY
中長期の円安は変わらず、時間をかけながらいずれは100円から103円台へ。最近は、円高の動きを予想する意見も多くなっているが、ポジションの偏りだけに注目しているように思えてならない。

短期では、心配ないと言われているが、どうしても一部の米政府機関の停止の影響が気がかりで、円ショートにとっては気持ちが良くない水準で取引されている。日経平均の大幅安と対比し、アジア新興国の株価は強く、新興国株高が続いている間は心配することもなさそうだが、今後、大幅に値を下げるようなら円高相場に要注意。

テクニカルには、96.97円、96.44円が底値のターゲットで、ワイドレンジで96.44~98.60円のレンジが予想され、98.80円を超えてくれば、円安傾向が安定してくる。

EURUSD
中長期では、イタリアを除き、最近のユーロ圏の信認回復が続き、2月のQE3縮小の動きが始まって、EUR売りがスタートした1.3600~1.3700に近づいている。1.3600を超えられるか? これがテーマ。EURUSDは1.3240~50を大底にし、1.34台を維持し上値トライが続き、1.3600~1.3700超えが成功すれば、1.4台へむけて比較的長いEUR高相場に突入する可能性が高い。

短期は、短期では、1.3480~00の底値を維持できるかに注目したい。一部の米政府機関の停止の影響や、GBPUSDの値動きに大きな影響を受けやすく、ここ直近で動きがあまりにも鈍い。

AUDUSD
中期的では、中銀はAUD高是正へのプレッシャーを強め、利下げの可能性を指摘(実際にはできにくいと思っているが)、AUDUSDの上昇をけん制している。

短期は、豪住宅関連の経済指標は引き続き好調で、中国の成長伸び率は緩やかにに安定している。問題は、豪貿易赤字の悪台に、自国通貨安へと変化しないか注視。1.0のパリティー超えの大幅なAUD買いも難しいが、0.9600、0.9800までの上昇は可能性があり。

AUDUSDは0.9250~0.9290を底値に、0.9520を高値にしたレンジ相場。今週終値ベースで0.9400を超えると、0.96近くまでの上昇が期待される。

10月2日、10月1日(火曜)海外市場の動き


10月2日、10月1日(火曜)海外市場の動き


***ポイント***

米財政協議の失敗もなんのその、共和党と民主党の足蹴り合戦。中国の製造業PMIが伸び悩むハンディキャップにもめげず、AUDは一人旅の上昇へ。偶然にもEURUSDは二日続けて終値1.3526で、どっちつかず。

EUR買いですか? ジョージ・ソロス氏のお墨付き「ユーロ危機は終了した」。余談ながら知っていましたか? 自己資産約2兆円のソロス氏は9月23日に、日系のタミコさんと3度目の結婚。うらやましい限りです。

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米政府機関の一部閉鎖にもかかわらず、米製造業PMI・改定値が思いがけず強かった影響もあり、金融市場への大きな影響も見られず。

オバマ大統領の支持率拡大をねらった政治ショーの裏技とのうがった見方も見られる中、10月4日の米雇用統計の発表は先送りされ、次期FRB議長の人選も決まらず。

安倍首相は、来年4月から消費税率を8%に引き上げを正式発表し、5兆円規模の経済対策を策定へ→ 期待感も失望感もないのか、株式・為替市場への影響は軽微。

日本の第3四半期日銀短観の大企業製造業の景況感は、2008年9月のリーマンショック前の水準に大幅回復したが、庶民の実感は伴わず。

8月の失業率は3.8%→4.1%へ上昇、改善を背景に労働市場に参入する動きや、よりよい職を求める動きが出ている結果とのこと、本当なんですかね?

ユーロ圏の製造業PMI・改定値は速報値と変わらずで上昇傾向が弱まり、ドイツが下方修正、フランスが上方修正。ドイツの失業率・失業者数は前回より増加へと、ユーロにとってはマイナス材料。

ただ、イタリアPDL議員内の穏健派・強硬派のバトルは弱まり融和へ、結果、イタリア株3.11%上昇し債券利回りは低下し、EURUSDの下支え。それと、ジョージ・ソロス氏のお墨付き「ユーロ危機は終了した」。

豪中銀は、政策金利2.5%の据え置きを予想通り決定し、スティーブンス豪中銀総裁声明は、前回とあまり変わらず。豪ドルの軟調地合いは経済に寄与」とプレッシャーをかけながらも、今後の弱気な発言もなく、利下げ示唆発言もなく、結果、AUDのショートカバーへ。そして、予想外に強い豪小売売上高に、今日はクロスを含め独り勝ち。

英ポンドは、久しぶり製造業PMIが前月から低下し、一時的と思われるがGBP買いの力は弱い。


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USDJPY
アジア市場は米財政協議の行方を見守りながら、財政協議前進の可能性に株高+円安へと動き98.70円台へ。協議失敗に株安+円高へと動き、98.20円を割り込むとストップの売りに続落。欧州市場に入り、米雇用統計が今日にも発表か?とのウワサにドル売りへと動き、大口の買いに売り買い交錯しながら、安倍首相の記者会見(失望感?)に、短期円ロングのストップに97.70円割れまで下落。米国市場に入り、実需+バーゲンハンティングの買いに下げ止まり、強い米製造業PMIに98.30円まで値を戻したが、流れは安全資産買いに上値は重い。

EURUSD
アジア市場を含め、一日を通じて1.3520以下は底堅い。アジア市場は米財政協議の動きに連動しながら、1.3550台へ上昇。欧州市場は、前日高値1.3555、先週末高値1.3564を超えるとストップの買いが炸裂し、1.3588まで上昇したが、1.3600の大台トライ失敗。ユーロ圏の経済指標の発表、予想より弱い独経済指標に、反動に1.3540割れまで下落へ。米国市場は、1.3560台を高値に、強い米製造業PMIに1.3520割れへ、買い戻しも弱く底値圏での取引が続く。

AUDUSD
アジア市場は、朝方の0.9287を安値に、伸び悩み気味の中国製造業PMIにも下値は堅く、強い小売売上高に上昇を開始、豪中銀から利下げを示唆する発言が見当たらず0.9400台へ上昇、押しもなく0.9420台へ続伸。欧州市場に入っても、買いの流れが続き1.9435まで上昇したが、主要通貨でドル売りが弱まると利食いの売りへと変化し、0.9400割れまで値を下げた。米国市場に入ると、強い米製造業PMIにもAUD買いが続き、0.9380~00の狭いレンジで取引が続いた。


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USDJPY-0.28%
EURUSD+0.00%
GBPUSD+0.05%
AUDUSD+0.87%
NZDUSD-0.42%
USDCAD+0.15%

EURJPY-0.29%
GBPJPY-0.22%
AUDJPY+0.58%
NZDJPY-0.69%
CADJPY-0.42%

Nikkei225+0.20%
DJIA+0.41%
STOXX50+1.38%
DAX+1.10%
S&P/ASX200-0.23%
HongKong HangSeng-1.50%
Shanghai Stock+0.68%

GOLD-3.09%
WTI-0.66%
DXY-0.08%
VIX-6.39%

JP10Y 0.67%-2.90%
US10Y 2.64%+1.15%
GE10Y 1.80%+1.12%
UK10Y 2.71%-0.37%
AU10Y +3.94%+3.41%


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2013年10月1日火曜日

10月1日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き(午後9時00分現在)


10月1日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き(午後9時00分現在)


***ポイント***


ついに米政府機関の一部は閉鎖。ある試算では、一日当たりの損失額は3億ドルといわれているが、エコノミストの予想では、景気落ち込みへの影響は意外と軽微との・・・・どのようにして計算するのでしょうか?

アジアでは、日本の失業率が以外にも上昇。報道機関で大々的に報道されていたが、安倍政権は「来年4月から消費税率を8%に引き上げを正式表明」と、日銀短観で「大企業製造業の景況感は、2008年9月のリーマンショック前の水準を回復し、内需好調や円安を背景に大きく改善」。このニュースを何度見たことやら。

ただ、日本株の上昇力は鈍く、円売りのUSDJPY98.80円台を回復できず、円クロスでも円買いは鈍く、AUDJPYを除くとやや円高で推移。

豪中銀は政策金利2.5%の据え置きを予想通り決定、注目の声明では、利下げを示すハト派の発言はなく、AUDは孤軍奮闘の一人勝ち。それと、強い小売売上高のおまけ付き。

欧州では、ユーロ圏の製造業PMI改定値は速報値と予想と変わらずの、51.1だが、8月の51.8よりは低下し、ドイツの下方修正と合わせ、景気改善のスピードダウンが気になる。

スピードダウンが気になると言えば、中国のPMIもご多分にもれず、国家統計局の製造業PMIは51.1で伸び率が弱まり、前日のHSBC製造業PMIも速報値と予想を下回り、かろうじて50の分かれ目を維持しているだけ。

これからは、米財政協議失敗による米政府機関の一部閉鎖の影響の度合い。それと、次期FRB議長の椅子にもっとも近い、イエレンFRB議長の講演を注目。

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USDJPY
またしても、日本の消費増税と正式決定と、短観がリーマンショックの水準回復の大号令に、短期投機筋の円ショート積み増し失敗。円売りの好材料にも98.20円を割り込み、弱気ムード(円高)へ変化。96.95~97.00円が下値めどで、これを割り込むと96.40円の水準へ。ただ、底値ではバーゲンハンティングの円売りを考えたい。

EURUSD
1.3600台目指したが失敗。ただ、前日よりも底値を切り上げ、上昇のエネルギーを蓄積しているようにも見える。昨日、四半期末の特殊要因によるEUR買いも終了したので、新たな材料を待ちたい。1.36台をトライできるのは、明日のECB理事会後のドラギECB総裁? それとも、今晩の米国に入ってからの米財政協議失敗による米政府機関の一部閉鎖の影響の度合い? それとも、イエレンFRB議長の講演? 

AUDUD
0.9300~0.9520のレンジ。スティーブンス豪中銀総裁声明では、今後の緩和示唆せずAUD買いへ。0.9370割れでは弱いストップの売りへ、0.9520超えはなかなか難しそう。

10月1日(火曜) 今日の為替相場見通し (午前11時15分現在)

10月1日(火曜) 今日の為替相場見通し (午前11時15分現在)


***ポイント*****

米財政協議の行方次第だが、悲観的な雰囲気が高まる中で、米債は買われているが、通貨や株式市場は予想外に平穏→ 短期ポジションでは既に織り込み済みのように思えてならない。

ただ、市場では、政府機能がマヒする状態が長期化すれば、米第4四半期の成長に影響するとの声が高く、ドル安材料となる。実際にこの事態が始まるのか、そして、いつまで続くのかが問題。短期的に解決できれば、ドル買い戻しへ。

過去の話ながら。昨日発表された、IMF公表の第2四半期中銀外貨準備では、四半期ごとの外貨準備の増減が、今までのトレンドを物語っている→ 2013年第2四半期(ドル61.9% EUR23.8%)、第1四半期(ドル61.9% EUR23.5%)、2012年第4四半期(ドル61.2% EUR24.1%) 第3四半期(ドル61.4% EUR24.1%)。

第2四半期では、EURが増加、円が減少、ドルは横場いで、EURJPYが上昇していたわけである。


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USDJPY
中長期では、円安変わらず、時間をかけて100円から103円台へ。最近は、円高の動きを予想する意見も多くなっているが、ポジションの偏りだけに注目しているように思えてならない。

今後のテーマは、「金利を維持する国 金利を引き上げる国 金利を引き上げられない国)と、これらを注目する必要がある。ECBはBOEは、フォーワードガイダンスで長期間低金利を維持することを宣言しているが、FRB次第で変更される可能性もあり、BOEは特にそのリスクが高い。

肝心のFRBは時間の問題で、財政協議の決着つけば(いつかは不明)、よほどこれからの米経済指標が足を引っ張らない限り、量的緩和の縮小→ゼロ金利政策解除へと動き始めることになることになりそう。そして、BOJは政府御用達つではないが、異次元金融緩和策を継続し、消費増税の景気落ち込み対策に没頭している。

結果、円安傾向は続き、クロスを含めて円安はポジションの偏りによる調整以外に考えにくい。

短期では、アベノミクス期待の円ショートも、昨日のフィキシングは影をひそめ、逆に利食いの場に使われている。98.70~80円の上値ポイントを超えられず、98.40円を割り込むと98.20円近くまでの可能性がある。問題は98.20円を維持できるかで、この水準を割り込むと投機筋の円ショートの巻き戻しに、96.95~97.00円が下値のターゲットになり、これを割り込むと、96.40円近くまでの続落リスクは秘めている。

結果、押し目を待ち、円安のトレンドを狙い、高値では買わないように気をつけたい。


EURUSD
中長期では、イタリアは別として、最近のユーロ圏の信認回復が続き、2月のQE3縮小の動きが始まって、EUR売りがスタートした1.3600~1.3700に近づいている。1.3600を超えられるか? これがテーマ。 EURUSDは1.3240~50を大底にし、1.34台を維持し上値トライが続き、1.3600超えが成功すれば、1.4台へむけて比較的長いEUR高相場に突入する可能性が高い。

短期では、1.3480~00の底値を維持できるかに注目したい。目先は四半期末の特殊要因によるEUR買いも終わり、オプション勢の激しい売りに1.3550台を失敗、目先はややユーロロングの調整局面に突入し1.3530を超えることが難しくなっている。しかし、1.3480~00を維持している間は、EUR買いの流れは変わらず。

AUDUSD
中期的では、中銀はAUD高是正へのプレッシャーを強め、利下げの可能性を指摘(実際にはできにくいと思っているが)、AUDUSDの上昇をけん制している。このような状態では、よほど中国経済の回復や、商品市場の大幅回復が見込めなければ、1.0のパリティー超えの大幅なAUD買いも難しいが、0.9600、0.9800までの上昇は可能性があり。

短期では、0.9250、または、0.9290を底値に、0.9520を高値にしたレンジ相場。今週終値ベースで0.9400を超えると、0.96近くまでの上昇が期待される。





10月1日、9月30日(月曜)海外市場の動き


10月1日、9月30日(月曜)海外市場の動き


***ポイント***

期末の特殊要因で変動する中、米国では、米上院は下院の暫定予算案を拒否、いよいよ米政府閉鎖が濃厚。安全資産買いの動きだが、既に多くは織り込み済み。4日時点で米政府機関が閉鎖なら、10月4日の米雇用統計の発表は中止?

欧州では、どうなるのイタリア? フィッチはイタリア格付け引き下げる可能性を指摘。 加もあり、EURは強弱材料が混在。

日本では、アベノミクス期待感に円全面安。IMF公表の第2四半期中銀外貨準備は、ドル変わらず、EUR増加、JPY減少→ EURJPYが上昇するわけです!

早くも、FRBのQE3解除にプレッシャー! IMFの世界経済見通し分析部分を公表=米国の金利が経済情勢に見合うペースより速く上昇した場合、南米が最大の打撃を受ける可能性が高い。

ヒーローは英ポンド。そんな中で、ポンド高が続く=英住宅関連の経済指標は強く、欧州ではイタリア政局不安、米国では政府機関の閉鎖リスクが高く、英国は早期利上げの可能性。


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⇒ ユーロ圏9月の景況感指数=96.9 (予想96.0 前回95.3←95.2)、企業景況感=-6.7(予想 前回-7.8←-7.9)、サービス業景況感=-3.3(予想 前回-5.2←-5.3)、業況判断指数=-0.20(予想 前回-0.22)、消費者信頼感指数・確報値=-14.9(前回-15.6)→ 前回と予想を上回り改善傾向が強まり、EUR買い材料。

⇒ ユーロ圏9月の消費者物価指数(HICP)・速報値→ エネルギー価格が0.9%下落、食品・アルコール・タバコ2.6%上昇、前回と予想を下回り、8カ月連続でECBターゲット2.0%を下回る=前年同月比1.1%(予想1.2% 前回1.3%)、コア前年比1.0%(予想 前回3.2%)→ ECB理事会は現状維持が続きそう。

⇒ 週末には、ベルルスコーニ元イタリア首相は増税に反対し5閣僚を引き揚げる=イタリアのレッタ首相は議会で信任投票を求める方針。本日は、イタリアの政局で新たな動き=ベルルスコーニ元首相政党(PDL)議員20名が新生党結成の動きに、早期総選挙が回避される可能性が高まる。EURは売り材料から買い材料へと変化。

⇒ 安倍首相(経済対策最終案)=消費税率を予定通り8%に引き上げ、5兆円規模の経済対策そ実施するが、法人税実効税率の引き上げは明記されず→ 若干失望感はあるが円安材料。

⇒ NZ8月の住宅建設許可件数→ 前回から拡大したが、予想を下回る=前月比1.54%(予想2.0% 前回-3.4%←-0.8%)→ NZ経済にとってはマイナス材料ながら、NZD相場にとってはプラス材料。

⇒ カナダ7月のGDP→ 前月と予想を上回る=0.6%(予想0.5% 前回-0.5%)→ カナダ経済は順調!? CAD買い材料。

⇒ 中国9月のHSBC 製造業PMI・改定値→ 速報値と予想を下回り一時AUD売りが強まる=50.2(予想51.2 速報値51.2 8月50.1)→ 経済活動は巡航速度で維持、ただ、やや期待外れ。

⇒ 英ホームトラック住宅調査、ネーションワイド住宅価格、共に予想を上回る。欧州ではイタリア政局不安、米国では政府機関の閉鎖リスクが高く、英国はフォーワードガイダンスより早期利上げの可能性があり、避難先のポンドは対通貨バスケットで約9カ月ぶりの高水準。→ GBP買い材料が続く。

IMF公表の第2四半期中銀外貨準備は、ドル変わらず、EUR増加、JPY減少=2013年第2四半期(ドル61.9% EUR23.8%)、第1四半期(ドル61.9% EUR23.5%)、2012年第4四半期(ドル61.2% EUR24.1% 第3四半期(ドル61.4% EUR24.1%)。内訳判明分合計Q16.081ドル・Q26.07兆ドル=ドル(3.766→3.76兆ドル)、EUR(1.432→1.446兆ドル)、JPY(0.237→0.234兆ドル)、GBP(0.236→0.232兆ドル)、CHF(160→160億ドル)、CAD(950→1090億ドル)、AUD(980→1001億ドル)。

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USDJPY
週明け早々、米財政協議が失敗に終わるとの観測に、JPY全面高を受けて円高で始まり、98円が重くなる。欧州市場では、欧州勢のファンドの売りに97.50円まで下落、ストップを狙うが失敗。米国市場では、ECBフィキシングのEUR買い)EURJPY上昇)の円売りを契機に、強い米経済指標に、逆に円ショートカバーに、98.00円を上抜けするとストップの買い炸裂。ロンドンフィキシングでは98.20円台を達成、98.20円を底値に98.40円台まで上昇へ。

EURUSD
週明け早々、米財政協議が失敗に終わるとの観測に、EURJPYの売りや、イタリア政局混迷を材料に、EUR安で始まり、大枠1.3480~05のレンジ。欧州市場は、買い先行から始まるが、前週NY終値1.3520台を回復できず。米国市場では、イタリアPDL議員20名が新生党結成の動きのプラス材料、ECBフィキシングのEUR買いに、1.3550台へ突入。しかし、オプション勢の売り、強い米経済指標に買い失敗、1.3520まで値を下げる。

AUDUSD
アジア市場は0.9308で取引が始まり、平穏なスタート。弱い中国HSBC製造業PMIにも0.9280~90の買いは続き、大枠0.9280~15のレンジ。欧州市場では、米財政協議の決着できずの悪材料にも、コモディティー通貨の売りは鈍く、欧州勢の買いに0.9330台を回復。米国市場に入ると、EURUSDの上昇の動きと歩調を合わせ、ECBフィキシング後から上昇を開始し、ロンドンフィキシングでは0.9350台まで上昇、0.9320台まで値を下げたが、総じて小幅な値動き。

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USDJPY-0.75%
EURUSD-0.28%
GBPUSD+0.30%
AUDUSD-0.50%
NZDUSD+0.49%
USDCAD-0.06%

EURJPY+0.06%
GBPJPY+0.29%
AUDJPY+0.05%
NZDJPY+0.53%
CADJPY-0.73%

Nikkei225-2.06%
DJIA-0.84%
STOXX50-0.90%
DAX-0.77%
S&P/ASX200-1.66%
HongKong HangSeng-1.50%
Shanghai Stock+0.68%

GOLD-0.61%
WTI-0.53%
DXY-0.07%
VIX+ 7.37%

JP10Y0.69%+1.47%
US10Y2.61%-0.38%
GE10Y1.78%-2.73%
UK10Y2.72%-1.45%
AU10Y3.81%-1.38%

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米国発の材料
◎ 17年ぶりの米政府閉鎖濃厚、米議会で政治的な対立が続き予算審議が難航=政府機関の多くが閉鎖され、多くの職員が一時帰休や無給休暇が続く可能性が高まる。 米下院は29日、オバマケアの1年延期を盛り込んだ2014会計年度(13年10月─14年9月)暫定予算案の再修正案を賛成多数で可決 → 米上院は下院の暫定予算案を拒否。
◎ 米上院は下院の暫定予算案を拒否=野党共和党多数の下院、オバマ大統領の与党民主党多数の上院でオバマケアをめぐり合意が得られず、政府機関閉鎖の可能性が高まる。
◎ 当局者=10月4日時点で政府機関閉鎖なら米雇用統計の発表を中止
◎ オバマ米大統領=米予算協議は誰もが良心持って交渉すべき、デフォルトの危険性の中で話し合い不可能  社会保障、メディケアは政府機関閉鎖でも継続   軍隊や看守、航空管制は機能   退役軍人支援センターは人員不足に
◎ 米9月のシカゴ地区購買部協会景気指数→ 前回と予想を上回り景気回復の流れが続くが、雇用と支払価格は低下=55.7(予想54.0 前回53.0)、新規受注58.9(前回57.2)、雇用53.2(前回54.9)、支払価格57.1(前回65.1)

欧州発の材料
◎ ユーロ圏9月の景況感指数→ 前回と予想を上回り改善傾向が強まる=96.9 (予想96.0 前回95.3←95.2)、企業景況感=-6.7(予想 前回-7.8←-7.9)、サービス業景況感=-3.3(予想 前回-5.2←-5.3)、業況判断指数=-0.20(予想 前回-0.22)、消費者信頼感指数・確報値=-14.9(前回-15.6)、
◎ ユーロ圏9月の消費者物価指数(HICP)・速報値→ エネルギー価格が0.9%下落、食品・アルコール・タバコ2.6%上昇、前回と予想を下回り、8カ月連続でECBターゲット2.0%を下回る=前年同月比1.1%(予想1.2% 前回1.3%)、コア前年比1.0%(予想 前回3.2%)
◎ 独8月の小売売上高→ 予想を上回り、前月比は前回より上昇、前年比は低下へ=前月比0.5%(予想0.8% 前回-0.2%-1.4%)、前年比0.3%(予想0.6% 前回2.9%←2.3%)
◎ オーストリア国民議会選挙は与党僅差で勝利(9月29日)=親欧州派の与党中道連合は第2次世界大戦以来最悪の結果。得票率は、与党第1党=27.1%、与党第2党=23.8%、得票率は計50.9%と過半数をかろうじて維持。
◎ ベルルスコーニ元イタリア首相は増税に反対し5閣僚を引き揚げる=イタリアのレッタ首相は議会で信任投票を求める方針。
◎ イタリアの政局で新たな動き=ベルルスコーニ元首相政党(PDL)議員20名が新生党結成の動きに、早期総選挙が回避される可能性が高まる。
◎ メルシュECB専務理事=ユーロ圏の銀行同盟がうまく機能すれば、ECBの非標準的な措置は必要がなくなる。
◎ フィッチはイタリア格付け引き下げる可能性を指摘=公的債務の対GDP比率の低下への信頼感が低下し、政局不安定で予算均衡を実現できない事態も加わって、信用度評価の見直しにつながる恐れがある

日本発の材料
◎ 安倍首相(経済対策最終案)=消費税率を予定通り8%に引き上げ、5兆円規模の経済対策そ実施するが、法人税実効税率の引き上げは明記されず。

英国発の材料
◎ 英9月のネーションワイド住宅価格→ 予想と前回を上回る=前月比0.9%(予想0.5% 前回0.7%←0.6%)、前年比5.0%(予想4.4% 前回3.5%)
◎ 英9月のホームトラック住宅調査→ 前回と予想を上回り2007年以来の高水準=前月比0.5%(予想 前回0.4%、前年比2.4%(予想 前回1.8%)

NZ発の材料
NZD NZ8月の住宅建設許可件数→ 前回から拡大したが、予想を下回る=前月比1.54%(予想2.0% 前回-3.4%←-0.8%)

カナダ発の材料
◎ カナダ7月のGDP→ 前月と予想を上回る=0.6%(予想0.5% 前回-0.5%)

中国発の材料
◎ 中国9月のHSBC 製造業PMI・改定値→ 速報値と予想を下回り一時AUD売りが強まる=50.2(予想51.2 速報値51.2 8月50.1)

その他
◎ IMF公表の第2四半期中銀外貨準備は、ドル変わらず、EUR増加、JPY減少=2013年第2四半期(ドル61.9% EUR23.8%)、第1四半期(ドル61.9% EUR23.5%)、2012年第4四半期(ドル61.2% EUR24.1% 第3四半期(ドル61.4% EUR24.1%)。内訳判明分合計Q16.081ドル・Q26.07兆ドル=ドル(3.766→3.76兆ドル)、EUR(1.432→1.446兆ドル)、JPY(0.237→0.234兆ドル)、GBP(0.236→0.232兆ドル)、CHF(160→160億ドル)、CAD(950→1090億ドル)、AUD(980→1001億ドル)。
◎ IMFの世界経済見通し分析部分を公表=米国の金利が経済情勢に見合うペースより速く上昇した場合、南米が最大の打撃を受ける可能性が高い  米経済が完全に回復する前に金利が上昇する可能性があり、ドルペッグの国が影響を受ける


2013年9月30日月曜日

9月30日(月曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き(午後9時30分現在)


9月30日(月曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き(午後9時30分現在)

***ポイント***


暫定予算案で、下院がを可決し上院で審議される、オバマ大統領が反対しているオバマケアの1年延長する案を上院が賛成するのか? 直近に迫った重要なイベント。

市場では、17年ぶりの米政府閉鎖を予想しながら、ドルショートポジションに偏り始め、株式市場ではN225の-2.05%を筆頭に主要国の株価は下落、リスクヘッジに米債は買われている。


USDJPY
97.00~98.70のレンジを予想。材料は円買いに傾いているが、継続性があるとは思えず、下値リスクも限定的。

EURUSD
欧州発のマイナス材料は多いが、強い英住宅関連の経済指標を受けたGBPUSDの買いが先導し、1.3480以下を底堅くし、先週末の終値を完全にクリアし、1.3550近くまで上昇。最高値を試す動きが続いているが、1.3600を超えるまでは、EURブルになりきれず。

ユーロ圏9月の消費者物価指数(HICP)・速報値→ 食品・アルコール・タバコ2.6%上昇したが、エネルギー価格は0.9%下落に、前回と予想を下回り、8カ月連続でECBターゲット2.0%を下回った。独小売売上高も予想を下回り、これで、10月2日のECB理事会では利上げの可能性は全くと言っていいほど考えられない。

オーストリア国民議会選挙は与党僅差で勝利(9月29日)したが、親欧州派の与党中道連合は第2次世界大戦以来最悪の結果。ベルルスコーニ元イタリア首相は増税に反対し5閣僚を引き揚げ、ユーロ圏の株安要因で、EURの上昇の足を引っ張っている。


AUDUSD
弱い中国の経済指標にも、米政府閉鎖によるリスクオフの流れにも、0.9300以下の買いが続き、予想外に底堅い。0.9250~90を底値にした値動きが続きそうである。ただ、明日の豪中銀理事会では金利据え置きながらも、声明文にが気になり、0.9350を超えてどこまで買い上げることができるか、疑問。



2013年9月29日日曜日

今週の注目材料 (9月30日~10月4日)

今週の注目材料 (9月30日~10月4日)


米財政協議の行方が全てで、政府機関の閉鎖か米政府のデフォルト可能性。

この問題がクリアい可決されなければ、FRBは今後の方針転換を示す事は出来ない!

もちろん、量的緩和縮小を判断する重要な、米雇用統計の発表がメインイベントとなるが、その発表も場合によっては延期される気配も出ている。

その可能性は高くないと思っていいるが、「油断できない事態)と心配している発言も多く、「米財政協議の行方」を毎日、注意深く監視する必要がある。

米労働統計局は、財政協議で決着がつかない場合には、政府機関が閉鎖される可能性もあり、作業が中断される恐れを指摘している。

27日に米上院は暫定予算案を可決、法案は下院に送られ、下院はこれを拒否する可能性が高く、政府機関の閉鎖の可能性が高まり、米予算案が30日までに成立しなければ、政府機関の閉鎖か米政府のデフォルト可能性があり、第4四半期の米経済成長にも影響が及ぶ。


***今週のポイント***


今週から10月に入り、1日~3日まで中国は国慶節で休場する。

中国では、9月30日=HSBC 10月1日=国家統計局 製造業PMI、製造業PMI、10月3日=国家統計局 非製造業PMI、10月4日=HSBC サービス業PMIが注目され、前回よりも強い数字の予想となっており、その影響はAUDにとってはプラス材料。

欧州では、10月1日=ユーロ圏製造業PMI・改定値、10月3日=ユーロ圏総合・サービス業PMI・改定値が発表され、横ばいからやや低下が見込まれており、景況感にやや陰りが見られているが、水準的には引き続き50のボーダーラインを超えていることで、大きな変化は考えられない。

10月1日=豪中銀の金融政策では、政策金利2.5%の据え置き予想が主流で、まず間違いないと思われる。市場では将来の利下げを示唆する発言を予想しながら、AUDUSDのショートポジション、または、ロングポジションの見送りをしていると思われ、これらの発言の有無と、どのような変化が生じるかが注目される。

10月1日=イエレンFRB議長の講演は、次期FRB議長の座に一番近い人物と思われ、彼女の発言には注目したい。

10月2日=バーナンキFRB議長の講演は、引退待近で、注目度と期待度は中以下ながら、相変わらずの重要人物。

10月2日=ECB理事会では、政策金利0.5%、中銀預金金利0.0%、限界貸出金利1.0%の据え置きを予想され、米財政協議=米量的緩和の動きがきまるまでと大きな変化はないと思われる。また、ドラギECB総裁発言でも、市場を揺るがすサプライズを期待することは難しく、EURUSDの相場への影響は考えにくい。

10月2日=ADP全米雇用報告は、4日の米雇用統計を占う興味深い数字で注目。

10月4日=米雇用統計では、いつもながら労働参加率で失業率より、非農業部門雇用者数の増減が注目されており、予想は17.7万人(前回16.9万人)の予想。20万人超=量的緩和縮小期待=ドル高・円安。15万人以下=量的緩和縮小期待遠のく=ドル安・円高ながら、円クロスを考えれば、円高へと動くリスクは少ないのではと思われる。


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9/30 月曜
7:45 NZD 8月 住宅建設許可件数=前月比予想2.0% 前回-0.8%
8:01 GBP 9月 ホームトラック住宅調査=前月比予想 前回0.4%、前年比予想 前回1.8%
8:50 JPY 8月 鉱工業生産・速報値=前月比予想-0.4% 前回3.4%
10:45 CHN 9月 HSBC 製造業PMI=予想51.2 前回50.1
15:00 GER 8月 小売売上高=前月比予想0.8% 前回-1.4%、前年比予想 前回2.3%
18:00 EUR 9月 消費者物価指数・速報値=前年比予想 前回1.3%
21:30 CAD 7月 GDP=予想0.5% 前回-0.5%
21:30 CAD 8月 鉱工業製品価格指数=予想 前回0.3%、原材料価格指数=前月比予想 前回4.2%
21:45 USD 9月 シカゴ地区購買部協会景気指数=予想54.0 前回53.0


10/1 火曜  中国 国慶節で休場
8:30 JPY 8月 失業率=予想3.8% 前回3.8%、有効十人倍率=予想0.95倍 前回0.94倍
8:50 JPY 第3四半期 日銀短観 大企業製造業業況判断指数=予想7 前回4、大企業製造業先行き=予想10 前回10、大企業非製造業業況判断指数=14 前回12、大企業非製造業先行き=予想15 前回12、3、大企業全産業設備投資=前年度比予想6.0% 前回5.5%
10:00 CHN 9月 国家統計局 製造業PMI=予想51.5 前回51.0
10:30 AUD 8月 小売売上高=前月比予想 前回0.1%
13:30 AUD 豪中銀 金融政策発表=政策金利2.5%の据え置きを予想
16:30 CHF 9月 SVME 製造業PMI=予想54.2 前回54.6
16:48 FRN 9月 製造業PMI・改定値=予想49.5 前回49.7
16:55 GER 9月 雇用統計 失業率=予想6.8% 前回6.8%、失業者数=予想 前回7000人
16:55 GER 9月 製造業PMI・改定値=予想51.3 速報値51.3
16:58 EUR 9月 製造業PMI・改定値=予想51.1 速報値51.1
17:30 GBP 9月 製造業PMI=予想57.3 前回57.2
18:00 EUR 8月 失業率=予想12.1% 前回12.1%
21:58 USD 9月 製造業PMI・改定値=予想 速報値52.8
23:00 USD 9月 ISM製造業景気指数=予想55.8 前回55.7
23:00 USD 8月 建設支出=前月比予想0.5% 前回0.6%
イエレンFRB副議長の講演、サマラスギリシャ首相発言、マクレム・カナダ中銀副総裁発言

10/2 水曜   中国 国慶節で休場
9:30 AUD 8月 貿易収支=予想 前回-7.65億豪ドル
10:00 AUD 8月 HIA 新築住宅販売件数=予想 前回-4.7%
10:30 AUD 8月 住宅建設許可件数=前月比予想 前回10.8%、前年比予想-0.7% 前回10.8%
17:30 GBP 9月 建設業PMI=予想60.1 前回59.1
18:00 EUR 8月 生産者物価指数=前月比予想0.1% 前回0.3%、前年比予想-0.6% 前回0.2%
20:45 EUR ECB 金融政策発表=政策金利0.5%、中銀預金金利0.0%、限界貸出金利1.0%の据え置きを予想
21:15 USD 9月 全米雇用報告(ADP)=予想18万人 前回17.6万人
21:30 EUR ドラギECB総裁記者会見
4:30 USD  バーナンキFRB議長講演
ローゼングレン・ボストン連銀総裁、ブラード・セントルイス連銀総裁の講演、ファンロンパイEU大統領発言、キャメロン英首相議会証言、


10/3 木曜   中国 国慶節で休場 ドイツ統一記念日
8:50 JPY 対外証券投資(中長期ネット)=予想 前回-1748億円、対外証券投資(株式ネット)=予想 前回-1641億円、対内証券投資(中長期ネット)=予想 前回-7257億円、対内証券投資(株式ネット)=予想 前回1813億円
10:00 CHN 9月 国家統計局 非製造業PMI=予想 前回53.9
16:50 FRN 9月 総合PMI・改定値=予想 速報値50.2、サービス業PM・改定値=予想 速報値50.7
16:55 GER 9月 総合PMI・改定値=予想 前回 速報値53.8、サービス業PM・改定値=予想54.1 速報値54.4
16:58 EUR 9月 総合PMI・改定値=予想 速報値52.1、サービス業PM・I改定値=予想52.1 速報値52.1
18:00 EUR 小売売上高=前月比予想0.1% 前回0.1%、前年比予想 前回-1.3%
20:30 USD 米企業人員削減数(チャレンジャー社)=予想 前回50462人
21:30 USD 新規失業保険申請件数=予想 前回30.5万人
23:00 USD 8月 製造業新規受注=前月比予想0.7% 前回-2.4%
23:00 USD 8月 耐久財受注・改定値=前月比予想 速報値0.1%
23:00 USD 9月 ISM非製造業景気指数 総合指数・NMI=予想57.0 前回58.6 景気指数=前回62.2、新規受注=前回60.5、支払価格=前回53.4、雇用=前回57.0
ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁、フィッシャー・ダラス連銀総裁、ロックハート・アトランタ連銀総裁の講演、ラガルドIMF専務理事の発言、パゥウェルSF連銀総裁の講演


10/4 金曜
10:45 CHN HSBC サービス業PMI=予想 前回52.8
15:00 GER 8月 生産者物価指数=前月比予想0.0% 前回-0.1%、前年比予想0.0% 前回0.5%
15:30 JPY 黒田日銀総裁の記者会見
21:30 USD 9月 雇用統計 失業率=予想7.3% 前回7.3%、非農業部門雇用者数=予想17.7万人 前回16.9万人、民間部門=予想18万人 前回15.2万人
23:00 CAD 9月 Ivey購買部協会指数=予想 前回51.0
JPY 日銀 金融政策決定会合=年間60兆-70兆円増やす金融政策の維持と、現行の資産買い入れ方針の継続を予想
コスタ・ポルトガル中銀総裁、フィッシャー・ダラス連銀総裁、ダドリーNY連銀総裁、コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁の発言・講演