2015年3月7日土曜日

2015年3月7日(土曜) 昨日6日、海外市場の動き

2015年3月7日(土曜) 昨日6日、海外市場の動き

米2月の雇用統計が全て。

非農業部門雇用者数は増加し、失業率は低下、賃金の伸びや鈍化、

FRBが目指す観戦雇用をほぼ達成し、6月・9月の利上げ期待が高まる中、

米株は下落し、米金利は上昇し、

一方の、米貿易赤字は予想を下回り、

そして、ドルは全面高。

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EURUSD
ECBのQE開始+FRBQE解除から利上げへと、異なる動きへ市場は引き続き注目、
EURUSDは1.11~1.13のレンジ下限を割り込み、1.10の大台を割り込み、底値が見えず。

USDJPY
118.50~120.50円のレンジをようやく上抜け、新たな円安の方向性を確立。120円がボトムへ。


GBPUSD
EURGBPのフォローもなんのその。1.5100を割り込み、再び1.50の大きな壁へ再トライ。

AUDUSD+NZDUSDも下落、


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3月9日から米国はサマータイムに入る。

DJIAの構成銘柄を入れ替える、アップルを入れ、AT&Tを除外へ。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=2月の米雇用統計を受け、利上げ開始は6月が最適。原油価格の下落はインフレに影響し、下落が一時的ならインフレ期待は続き、対処する必要がある。

フィッシャー・ダラス連銀総裁=2月の米雇用統計を受け、完全雇用に近づいているが達成はまだ。全般的に力強さを増している点は非常に心強い。

米債務は法定上限に近づく、ルーベー財務長官は議会指導者向けの書簡で16日に達することを説明。

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2015年3月6日金曜日

2015年3月6日(金曜)アジア市場・欧州市場序盤の動き

2015年3月6日(金曜)アジア市場・欧州市場序盤の動き


今日は週末の金曜日。米国市場では、今週最大のイベントとなる米国の雇用統計が発表されます。FOMCのメンバーの中からは、年内の利上げを支持する声も多く、ドル高相場が続く根本的な要因の一つとなっています。


本日の米雇用統計の結果でさらに利上げ観測が強まるのか、それとも、収束へと向かうのかが注目されますが、USDJPYが120円台で定着することになれば、来週以降、更なる上昇の可能性が高まります。


失業率の予想は5.6%と前回5.7%から低下と、非農業部門雇用者数の予想は24.0万人で前回25.7万人から若干の低下が見込まれていますが、前回の動きから判断すれば、時間当たりの賃金の伸びがより重要となっています。


時間当たりの賃金の予想は0.2%で、前回の0.5%のから低下が予想されていますが、本日はこの数字を注視し相場を判断することが必要と思われます。


過去22回のデータでは、予想と実際との差は、失業率で最大0.3%、平均0.1%、非農業部門雇用者数で最大12.2万人、平均で4.6万人とブレの大きな指標となっています。

3月6日 (金) 22:30 米雇用統計(取引通貨ペア USDJPY)

3月6日 (金) 22:30  米雇用統計(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫

週末金曜日、今週のメインイベントの米雇用統計はいつもながら重要で、相場変動が高
くなることは間違いない。


テクニカルでも120.20~40円がダブルトップになるのか? それとも、119.40~60円を
ボトムに、120.40円を超えて上昇するのか? 今日の米雇用統計ではっきりと決着をつ
けて欲しものである。


相場観としては、昨日のドル高方向への発言にもUSDJPYは底堅かったことを考えれば、
上値リスクがより高いと考えたい。


※※※※※※※


失業率の予想は5.6%と前回5.7%から低下と、非農業部門雇用者数の予想は24.0万人で
前回25.7万人から若干の低下が見込まれている。


前回相場変動が高くなった要因の一つとしては、時間当たりの賃金の伸びが大きかった
ことが挙げられるが、今回の予想は0.2%と前回の0.5%のから低下が予想されている。
今回もこの数字がマイナスにでもなれば、為替相場の動きはより大きくなることが予想
される。


過去22回のデータでは、予想と実際との差は、失業率で最大0.3%、平均0.1%、非農業
部門雇用者数で最大12.2万人、平均で4.6万人とブレの大きな指標となっている。


過去16回のデータでは、USDJPYで発表15分間の相場変動は、最大で117pips(高値-安値
)、平均で63pipsと、まず動くことを前提として考えていいくらいの値幅でもある。


今回も、相場変動が大きく、逆指値で対応したいが、失業率、非農業部門雇用者数、時
間当たりの賃金、週平均労働時間など、個別に材料となりえるものの多く、発表直後か
ら一方向で動くかどうか? やや疑問である。


繰り返しとなるが、注目しているのは、時間当たりの賃金の伸び率で、11月が0.2%、12
月が-0.2%とマイナスとなりドルは下落、1月0.5%と強くドルは買われ、そして、2月
は再び0.2%への低下が予想されており、この数字も注目している。


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≪今回の予想と前回の数字≫
米雇用統計:
失業率=予想5.6% 前回5.7%
非農業部門雇用者数=予想24.0万人 前回25.7万人
平均時給=前月比予想0.2% 前回0.5%
時間当たり平均賃金=予想 前回24.75ドル


≪過去22回の予想と実際との差≫
失業率
Max=0.3%
Min=0.0%
Ave=0.1%


非農業部門雇用者数(万人)
Max=12.2万人
Min=0.2万人
Ave=4.6万人


≪USDJPY 過去16回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max117pips
Hi-low=Min11pips
Hi-low=Ave63pips


Open-Hi=Max117pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave38pips


Open-Low=Max103pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave24pips

2015年3月6日(金曜)昨日5日、海外市場の動き

2015年3月6日(金曜)昨日5日、海外市場の動き

米金利小幅上昇+米金利低下、WTI下落+金価格下落、DXY上昇+VIX低下。

注目のドラギECB総裁は、
1.「必要なら買い入れを延期し継続」とQEの2016年9月期限を延長する可能性を示唆、
2.「最新の経済は良好で、経済指標は年初の活動が一段と改善」とユーロ圏経済の先行きに楽観的、
3.「2015年、2016年の成長見通しを大幅に上方修正」し、ユーロ圏経済の先行きに自信を示し、
結果は、直後のEUR買いから、通貨EUR売り+欧州株上昇。



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EURUSDは、ドラギECB総裁の記者会見直後のEUR買いから流れは一変し下落へ。QEが長期間続く可能性をテーマに、ユーロ圏の楽観的な景気見通しは無視、一時1.1000の大台を割り込む。

USDJPYは、一時120.40円台まで上昇、一時120円台を割り込みながらも、120.00~25円のレンジで推移。木内日銀審議委員+河野自民党議員の、円高要因の発言にもUSDJPYは120円台を維持。

AUDUSDは、ロウ豪中銀副総裁の久しぶりに豪ドル相場を容認する姿勢にも、追加緩和の可能性を残し、AUD買いは長続きせず、0.7770台まで続落。中国の成長見通しの引き下げの影響を気になる。

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米新規失業保険申請件数は予想外に悪化、米製造業受注指数は予想外のマイナスへ。

カナダIvey購買部協会指数は予想を下回る。

木内日銀審議委員=過度に緩和を強化すれば経済・物価安定むしろ損なうリスク。昨年10月の追加緩和は副作用が効果を上回ると判断。量的・質的緩和の副作用が表面化してからでは手遅れ。コアコアCPI2%から乖離は原油価格だけが原因でない

木内日銀審議委員=原油価格の下落が米景気にどの程度恩恵をもたらすか注目。円安・原材料高で中小企業厳しいとの声多い。

河野自民党議員=輸出が増えず円安の恩恵少なく、ドル円は100円が妥当

中国全人代=今年のGDP目標7.0%前後、CPI目標3.0%前後、国防費10.1%

ロウ豪中銀副総裁=世界的な低金利で、AUDは望ましい水準よりAUD高となっているが、過去数年のどの時期よりも適切な水準にかなり近づいている。

ロウ豪中銀副総裁=適切と判断すればさらなる利下げの余地ある。2月の利下げ決定は、確認が持てる兆しが十分見受けられなかったためで、状況が悪化したからでない。

※※※※※※※

BOE金融政策委員会は、政策金利0.50%と、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを決定、予想通り。

ECB理事会は、政策金利のりファイナンス金利0.05%に、限界貸出金利(上限金利)0.30%、中銀預金金利(下限金利)-0.20%に据え置く。

ドラギECB総裁による理事会後の記者会見

◎2月までに判明した調査では、年初時点で経済活動が多少ながら一段と改善、今後も景気回復は裾野が広がり、段階的に力強さを増すとみられる。

◎3月9日から各国の国債購入を開始、月額600億ユーロの国債の買い入れ、2016年9月まで実施、インフレ軌道に変化があるまで、必要なら買い入れを延期し継続。

◎最新の経済は良好で、経済指標は年初の活動が一段と改善したこを示し、インフレ率は2017年までに目標に向かう。

◎一部セクターの調整、構造改革の遅れによる悪影響を受ける可能性。

◎経済見通しには下振れリスクが残るが、リスクは低下。
◎ギリシャ向け緊急流動性(ELA)を5億ユーロ引き上げ、条件が満たせばギリシャ国債の担保とする特例を再開へ。

ECBスタッフ予測

◎成長見通しを12月時点より引き上げ、2015年1.0%→1.5%、2016年1.5%→1.9%、2017年2.1%

◎インフレ見通しは12月時点より強弱混在、2015年0.7%→0.0%、2016年1.3%→1.5%、217年1.8%

※※※※※※※

2015年3月5日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年3月5日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドル高傾向変わらず!

BOE金融政策委員会+ECB理事会=金融政策の据え置きを決定。

BOEは次回の議事録発表まで詳細は持越しへ。

ドラギECB総裁の記者会見では、特にサプライズはなく、ユーロ圏の景気拡大を示唆。

ECBのスタッフ予測は、ユーロ圏の成長見通しを引き上げ、インフレ見通しは2015年を引き下げ、2016年を引き上げた。

※※※※※※※

EURUSDは、ドラギECB総裁の記者会見で、直後はEUR買いへ、そして、EUR売りへと変化。上下は、1.1000台~1.1110台で変動。

USDJPYは、一時120.40円台まで続伸、一時120円の大台を割り込むも引き続き大台を維持。

GBPUSDは、EUR相場の影響を受けながら、ドラギECB総裁の記者会見で、上下変動し、1.5210台~1.5270近くのレンジへ。

AUDUSD+NZDSUDは、続落傾向は止まらず。AUDUSDは0.7770台へ、NZDUSDは0.75の大台を割り込み0.7470台へ続落。

USDCADは、原油価格は低下し、一時1.2480台へ上昇、ドル買いの流れが続く。

※※※※※※※

BOE金融政策委員会は、政策金利0.50%と、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを決定、予想通り。

ECB理事会は、政策金利のりファイナンス金利0.05%に、限界貸出金利(上限金利)0.30%、中銀預金金利(下限金利)-0.20%に据え置く。

ドラギECB総裁による理事会後の記者会見
○3月9日からソブリン際購入を開始、月額600億ユーロの国債の買い入れ、2016年9月まで実施、インフレ軌道に変化があるまで、必要なら買い入れを延期し継続。
○最新の経済は良好で、経済指標は年初の活動が一段と改善したこを示し、インフレは目標に向かう。
○一部セクターの調整、構造改革の遅れによる悪影響を受ける可能性。
○経済見通しには下振れリスクが残るが、リスクは低下。
○ギリシャ向け緊急流動性(ELA)を5億ユーロ引き上げ、条件が満たせばギリシャ国債の担保とする特例を再開へ。

ECBスタッフ予測
成長見通しを12月時点より引き上げ、2015年1.0%→1.5%、2016年1.5%→1.9%、2017年2.1%
インフレ見通しは12月時点より強弱混在、2015年0.7%→0.0%、2016年1.3%→1.5%、217年1.8%

2015年3月5日木曜日


2015年3月5日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き


さすがに日本株は強い! 米国市場の株安の流れや、中国株の下落をはねつけて上昇。そして、原油価格は、51ドル台を維持、徐々に底堅さも感じられる。


今日のメイン・イベントは、ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見。そして、明日のことになるが、米雇用統計の大イベントを前にしてどうしても動きは緩慢となることはやむを得ない。そんな中で、FOMOCメンバーからはタカ派の発言がどうして目立つのが気になる。


ECB理事会は、金融政策は変更ないことは、ほぼ間違いないと思われる。そして、注目はドラギECB総裁が、QEの実施に当たりどのような説明をするのか? それと、ECBスタッフ予測であり、この内容で過去にも相場が動くことがあった。


明日の事ではあるが、雇用統計が強ければ、次回のFOMCで何らかのサインを送ってくれるのでは? との期待感も残る。となれば、潜在的にドルをショートでは少なく、当然ドルロングのポジションが作りやすくなっている。


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USDJPYが120円台を復活できるか? 円安けん制する発言の有無も注目。


EURUSDは、1.10の大台、1.1020~30の最後の砦をブレークし、1.10の大台を割り込むまでユーロ売りを続けることはできるか? たとえ下攻めしても、続落することは考えにくく、ショートカバーも考えなければならず、しぶといユーロが続きそうである。


USDCADは、カナダ中銀の政策金利の据え置きと、ロウ豪中銀副総裁の追加利下げを事実上否定するような発言は、今後はしばらくCADクロスで部がありそう! ドル以外の通貨でカナダドルをロングを考えたい。


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中国全人代=今年のGDP目標7.0%前後、CPI目標3.0%前後、国防費10.1%


ロウ豪中銀副総裁=世界的な低金利で、AUDは望ましい水準よりAUD高となっているが、過去数年のどの時期よりも適切な水準にかなり近づいている。適切と判断すればさらなる利下げの余地ある。2月の利下げ決定は、確認が持てる兆しが十分見受けられなかったためで、状況が悪化したからでない。


河野自民党議員=輸出が増えず円安の恩恵少なく、ドル円は100円が妥当→ 誰も興味を示さず、円買いの動き見られず。



3月5日 (木) 09:30 豪小売売上高 (取引通貨ペア AUDJPY)

3月5日 (木) 09:30 豪小売売上高 (取引通貨ペア AUDJPY)


≪説明≫
カナダドルの上昇による影響はないのか? カナダ中銀と豪中銀のスタンスの差は大きいのか? 今日も豪ドル相場が注目される。

AUDJPYは、引き続き93.00~94.00の1円レンジで大きな動きはなく、この水準をいつ、どのようなタイミングで抜け出すことができるのか、非常に興味深い。

テクニカルでは、下値が切り上がり、94.00円で押さえられているパターンで、上抜けするリスクがより高いとも考えられる。

もちろん、前提として94.00円をクリア(明確に)に上抜けすることが前提となるが、今回の豪小売売上高がそれに火をつけることができるのか、数字を結果を注目したい。

1時間チャートでは、93.30~93.95円のレンジに収束し、200時間SMA=93.37にあり、この水準が下値のポイントとなり、上値は昨日の高値93.95円を意識したい。

※※※※※※

今回の豪小売売上高の予想は、前月比0.4%と前回の0.2%から上昇が見込まれている。 

過去23回のデータでは、予想と実際との差は、最大で1.0%、平均では0.33%と誤差は比較的大きい指標となっている。

過去17回のデータでは、発表直後15分間のAUDJPYの為替変動は、最大69pips(高値-安値)、平均では28pipsと、変動は極端に高くはないが、他に発表もなく、単体で取引が可能となっている。

逆に、テクニカルポイントに近いと、オーダーをつけに行く動きも警戒が必要となっている。

※※※※※※

≪今回の予想と前回の数字≫
小売売上高=前月比予想0.4% 前回0.2%

≪過去23回の予想と実際との差≫
前月比
Max=1.0%
Min=0.00%
Ave=0.33%

≪AUDJPY 過去17回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max69pips
Hi-low=Min1pips
Hi-low=Ave28pips

Open-Hi=Max56pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave17pips

Open-Low=Max36pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave10pips


2015年3月5日(木曜)昨日4日、海外市場の動き

2015年3月5日(木曜)昨日4日、海外市場の動き

USD+CAD+NZDは上昇、USDJPY+AUDUSDは動けず、EURUSD+GBPUSDは下落、通貨間で動きは異なる。

欧州株は上昇、米株は下落、米金利は下落。原油価格は上昇、金価格は下落。

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EURUSD
1.1160を割り込み下落を開始、オプションカットで1.1100を割り気味、1.1106で下げ止まる。

USDJPY
大枠119.50~80のレンジで推移。

GBPUSD
EURUSDの下落の影響なのか? 1.5300を割り込み1.5250台まで続落。

AUDUSD
欧米市場で0.7860近くまで続伸するも、ドル高の流れに0.7800台まで下落、結局大枠で0.7800~50のレンジ。

USDCAD
カナダ中銀の声明で、1.2520台→1.2410台へ続落、CADドルは全面高。

※※※※※※※

【ユーロ圏経済は底堅くなっているが、ユーロ買いにつながらず】
ユーロ圏各国のPMIは上昇へと変化、小売売上高は大幅に上昇するも、EURの売りは変わらず。EU一般裁判所は、ECBには決済機関の場所を決定する権限がないとの判断、EUR売りの流れは変わらず、1.1100を割り込む。

【カナダ中銀の利下げ観測は薄れ、カナダドル買いが強まる】
カナダ中銀は、政策金利を据え置き、声明は「インフレのリスクは均衡化へ」と、中立で追加利下げの可能性は薄れ、CADは全面高。

【米経済指標は強く、米金利の利上げ期待が続き、ドル先高感が強い】
1. 米サービス業PMIは強く、米ISM非製造業景況指数も強く、利上げ期待が続きドル買いが強まる。
2. ジョージ・カンザスシティー地区連銀総裁+エバンズ・シカゴ連銀総裁=利上げ支持へ。ベージュブックは米経済の拡大は続き、利上げ期待が膨らむ。


※※※※※※※

ジョージ・カンザスシティー地区連銀総裁=インフレの低下は過度に懸念せず、賃貸料の上昇、賃金の上昇など考えれば、近い将来にインフレ率が加速する可能性が高い。年央にかけての利上げを支持。

地区連銀経済報告(ベージュブック)=1月初旬から2月中旬にかけ、大半の地区・分野で経済活動が拡大が続く。自動車販売と消費支出が大半の地区で増加。賃金圧力については、大半の地区で緩やか。熟練労働者の採用が困難で、賃金の上昇が一部でみられる。大半の地区で住宅販売が増加。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=利上げは2016年上半期まで待つべきだが、政策金利の先行きを示すフォワードガイダンスの「忍耐強くいられる(patient)」との文言について、声明から削除することに必ずしも反対しない。

カナダ中銀は、政策金利0.75%の据え置きを決定。1月の利下げ効果が表れている。インフレのリスクは均衡化へ、金融安定リスクも1月に想定されたとおりの動き→ 追加利下げの可能性は薄れ、一部では利下げ予想もあったことで、カナダドル買いが強まる。

EU一般裁判所は、ECBには決済機関の場所を決定する権限がないとの判断、EU法の改正が必要と指摘。ECBは監督が行き届かないとして、ユーロ建て取引の決済機関をユーロ圏内に置くことを求めていたが、英国は通貨によって決済が分断される恐れがあると主張→ ロンドンの金融センターの地位が揺らぐことを警戒。

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2015年3月4日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年3月4日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

強い米経済指標と弱い米株にドル全面高。
ただし、CADはインフレリスクは均衡し利下げムードは払しょく、CAD買いが強まる。

※※※※※※

ユーロ圏小売売上高は予想外に強かったが、EUR買いは見られず。
逆に、22:45時の米サービス業PMIが強く、24:00時の米ISM非製造業景況指数が予想外に強い結果となり、ドル買いが強まる。

また、11:30分に取引が開始された、米現物株は下落からスタートし、強い米経済指標にも値を下げ、24:00のオプションカットを直前にして、リスクオンムードが強く=ドル買いに、EURUSD、GBPUSD、AUDUSD、NZDUSD、ドル買いの流れが加速した。

EURUSDは、欧州市場に入ってから続落。強いユーロ圏小売売上高にも下げ止まらず、決済機関の所在地を巡る問題で、英国がECBに勝訴したことが要因との観測もあるが、確認できず。ドル全面高+オプションカットで、1.1120~30のポイントを割り込んでから続落、1.1100の大台を割り込む。

※※※※※※

カナダ中銀は、政策金利0.75%の据え置きを決定、予想通り。インフレリスクは一段と均衡へ→ カナダドル買いが強まる。

インド中銀は臨時の金融政策会合を開き、1月15日に続き、今年2度目の利下げを実施。政策金利7.75%→7.5%に引き下げを発表。

ポーランド中銀は、政策金利を1.5%引き下げ、2.0%→1.75%へ。

2015年3月4日水曜日


2015年3月4日(水曜) アジア・欧州市場序盤の動き


動かず、動けず!


日経平均株価は今日ところは値を下げているが、上昇トレンドは変わらず。「為替なんかやってられない! 株の方が儲かる!」と、思ってでもいるのであろうか? 多分その通りなんであろう、引き続き日経平均株価は高値圏で張り付いている。


昨日、ブルムバーグの記事で、日本のバブル崩壊を期していたと評判のロイ・スミス氏、曰く「日本は沈みも浮きもしない船」で、「沈みながら、どこかへ早く到達することはない」。つまり日本はもう復活することはできないことを予想している。


歴史的にみて、日本が米国に次いで世界NO.2の経済成長を遂げたことは、既に歴史的な過去のできごとで、もう復活することはないと、言うことである。


最近の世の中は、これを思わせるようなできごとが、余りにも多い。もっとも、最近の日本経済を支えるべき若き人々は、バブル前の日本の急成長や、かの有名なバブル期も知りえることはなく、20年間を過ぎている。


日本が凋落した(している)との実感を抱くことはあまりにも、難しいことであろうと想像することは容易い。(バブル前、バブル期を知っている人は、本当に実感できることなのですが、その時期をよく知っている為政者の方々に頑張ってもらたい!!!)




さて、為替相場の方はと言えば、


5日のECB理事会+ドラギECB総裁、6日の米雇用統計を前にして、うごけないのか? それとも、スイス中銀がEURCHF1.2維持を放棄して以降続いた激しい相場変動が落ち着いてきたのか? 
いずれにせよ、先も同じだが、USDJPYが120円台に上昇すれば、円安をけん制する発言が出てくるのは不思議である。


※2月11日~12日、USDJPY120円台、日銀関係者の話として、一部報道で『日銀追加緩和は逆効果で10月の緩和は消費者マインドに悪影響を与えたとしている。追加緩和はさらに円安を引き起こし、消費マインドに水を差すとしている』といい、円高へと動いた。


※そして、今回の120円台では、本田内閣官房参与が「USDJPYは適正水準の上限に達している」、「日銀が当面の間は追加措置を見送る」とのWSJ紙の報道に、120円台から陥落。
それでも、押し目は限定的でUSDJPYは、円安相場を継承していると判断したくなる。


もし、仮に今回、120円台に上昇した際に、同じことがあれば、
3度目の正直で、真意を問いただしたくもなる!
3月4日 (水)  24:00  カナダ中銀 金融政策(取引通貨ペア CADJPY)

≪説明≫


今回のカナダ中銀の政策金利の発表では、市場予想は0.75%の据え置きが主流ではある
が、一部には0.25%の利下げを期待することもある。昨日、豪中銀が政策金利を据え置
き、カナダ中銀の利下げ期待もやや縮小しつつあり、原油価格も上昇しているが、CAD買
いの動きは鈍い。


市場では、前回にカナダ中銀がサプライズに利下げを実施したことで、金利据え置きム
ードの中で、やや慎重になっており、結果を見てから判断したいとの思いも強く感じら
れる。


仮に、利下げをすればUSDCAD1.24割れへの動きが、CADJPYは95.00円割れの動きが強まる
ことが予想される。逆に、金利据え置きともなれば、CAD買いが強まるが、カナダ中銀の
声明文で今後の追加緩和の有無を判断し、再度、大きな変動になることも覚悟が必要で
ある。

※※※※※※


Dailyチャートでは、USDCADは1.20の大台を超えてからは、1.24割れをボトムに底堅く、
2月3日以降では1.24~1.2650のレンジで取引が続きいている。1時間チャートでは1.2500
割れがポイントとなり、1.2494~1.2507に上下のポイントがあり、まさに上値をトライ
している最中でもある。


一方、CADJPYは、94.00~96.50のレンジで収束し、97.15~30円に大きなポイントがり、
95.40台が底値になっている。直近ではUSDJPYが120円の壁に跳ね返され、本田内閣官房
参与の発言の真意が不明で、方向性はやや下向きになってきているのが気になる。


※※※※※※


過去13回のデータでは、中銀の発表直後15分間のCADJPYの変動は、最大177pips(高値-
安値)前回で、平均すると49pipsの変動となっており、変動の大きなイベントの一つと
なっている。


テクニカルでは、94.00~96.50円のレンジに入り、これを抜け出すまでは順張り傾向が
続くことが予想される。


今回は、逆張りで臨むのか、または、一方向に的を絞った取引をするのか、しばらくは
様子を見極めてから決定したい。


※※※※※※


≪今回の予想≫
市場予想は、0.75%の政策金利の据え置きで、
一部には0.25%の利下げ奇体も残る。

≪CADJPY 過去13回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max177pips
Hi-low=Min9pips
Hi-low=Ave49pips


Open-Hi=Max77pips
Open-Hi=Min1pips
Open-Hi=Ave22pips


Open-Low=Max176pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave26pips

3月4日 (水) 09:30 豪GDP (取引通貨ペア AUDJPY)

3月4日 (水) 09:30 豪GDP (取引通貨ペア AUDJPY)
     

≪説明≫

昨日、豪中銀は市場の予想に反して、政策金利の据え置きを決定したことで、
AUDJPYは93.00~94.00円のレンジ上限を試す動きが続いている。

今日のGDPでも過去のデータからは、振れが比較的大きな経済指標でもあり、予想外の数字ともなれば、93.00~94.00のレンジを上下抜け出すことを期待したい。

Dailyチャートでは上値94.61円にポイントがあり、Weeklyチャートでも95.04円が重要となっており、この水準を超えられるが、短期的にも中期的にも重要になっている。

今回の戦略は相場変動を狙っての取引を考えたい。前回の74pipsの変動を筆頭に、2013年第2四半期以降、40ポイント近く変動が続いていることで、大きくは狙えないが、逆指値での売り・買いで15~20pipsを狙う取引を考えたい。

※※※※※※

今回の豪第4四半期GDPは、前期比予想0.6%で前回0.3%から大幅な上昇が見込まれているが、前年比では予想2.6%と前回2.7%から若干ながら低下が予想されている。

過去14回のデータでは、予想と結果との差は、前期比で最大0.7%、平均では0.2%、前年比で最大1.1%、平均で0.30%と、比較的誤差が大きく、前回も0.4%の差が見られ相場が大きく動く要因ともなった。

過去9回の発表直後15分間の相場変動では、最大74pips(高値-安値)、平均で39pipsと大きく、直近では前回がそれにあたる。

※※※※※※

≪今回の予想と前回の数字≫
第4四半期 GDP
前期比=予想0.6% 前回0.3%
前年比=予想2.6% 前回2.7%

≪過去14回の予想と実際との差≫
前期比
Max=0.70%
Min=0.00%
Ave=0.20%

前年比
Max=1.1%
Min=0.00%
Ave=0.30%

≪AUDJPY 過去9回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max74pips
Hi-low=Min11pips
Hi-low=Ave39pips

Open-Hi=Max38pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave17pips

Open-Low=Max74pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave22pips


2015年3月4日(水曜) 昨日3日、海外市場の動き

2015年3月4日(水曜) 昨日3日、海外市場の動き

欧米の株価は下落、原油価格は上昇、金価格は下落、米金利は上昇、DXYは小幅下落。

3日の海外市場は、5日のECB理事会とドラギ総裁の記者会見と、6日の米雇用統計を控えて積極的に動きにくい状況が続く。

アジア市場ではAUDの上昇が市場をリードし、米国市場ではCADの上昇が市場をリード。イスラエル首相が米議会での演説を気にしながら、ドルは小幅下落へ。

※※※※※※※

USDJPY
アジア市場で、本田内閣官房参与が「USDJPYは適正水準の上限に達している」、「日銀が当面の間は追加措置を見送る」とのWSJ紙の報道に、120円台を陥落。欧州市場では、119.90円を高値に120円台へ復活できず、119.40円割れまで一時下落し、119.70円台まで値を戻すが、動きは鈍い。

EURUSD
QEの実施に関してドラギECB総裁がどのような発言をするのか? ECBスタッフ予測で今後のインフレ見通しをどう示すのか? 気になり積極的に動けず。ただ、強いユーロ圏の小売売上高+製造業PMIに、1.1150台→1.1210台に値を戻しながらも、動きはに鈍い。

AUDUSD
アジア市場で豪中銀は予想外に金利を据え置き、0.7840台へ上昇、0.7800~40のレンジで高値圏で推移。

USDCAD
カナダGDPは前月比、第4四半期GDPと、予想外に強くCADは上昇へ。一時1.2430台まで値を下げ、原油価格の上昇にも下げ止まり、1.2480台へ小幅上昇。

※※※※※※※

大江TPP主席交渉官は、為替操作に関する議論はないが、仮にあれば交渉の決裂を意味する。

フィッチ・レーティングスは、デフレはソブリン格付けのリスクで特にユーロ圏は顕著。

ギリシャ政府は、6改革案をユーログループに提出。9日に改革について協議。

バルファキス・ギリシャ財務相は、「覚書が終了、新たな緊縮策はない。次回のユーログループ会合で6つの改革を議論。

ルー米財務長官は、2015年の米経済成長率はトレンドを上回ると予想。

デンマーク中銀、EURDKKのペック防衛で2月に1687億DKK売り介入。

ネタニアフ・イスラエル首相が米議会で演説。対イランの発言を重要視し、市場は演説内容に警戒。

2015年3月3日火曜日

3月4日 (水) 09:30 豪GDP (取引通貨ペア AUDJPY)



     
≪説明≫
昨日、豪中銀は市場の予想に反して、政策金利の据え置きを決定したことで、
AUDJPYは93.00~94.00円のレンジ上限を試す動きが続いている。
今日のGDPでも過去のデータからは、振れが比較的大きな経済指標でもあり、
93.00~94.00のレンジを上下抜け出すことを期待したい。
Dailyチャートでは上値94.60円にポイントがあり、Weeklyチャートでも95.04
円が重要となっており、この水準を超えられるが、短期的にも中期的にも重要
になっている。
今回の戦略は、前回の74pipsの変動を筆頭に、2013年第2四半期以降、40ポイ
ント近く変動が続いていることで、今回も比較的軽い、逆指値での売り・買い
を考えたい。
※※※※※※
今回の豪第4四半期GDPは、前期比予想0.7%で前回0.3%から大幅な上昇が見込
まれているが、前年比では予想2.6%と前回2.7%から若干ながら低下が予想さ
れている。
過去14回のデータでは、予想と結果との差は、前期比で最大0.7%、平均では
0.2%、前年比で最大1.1%、平均で0.30%と、比較的誤差が大きく、前回も
0.4%の差が見られ相場が大きく動く要因ともなった。
過去9回の発表直後15分間の相場変動では、最大74pips(高値-安値)、平均
で39pipsと大きく、直近では前回がそれにあたる。
※※※※※※
≪今回の予想と前回の数字≫
第4四半期 GDP
前期比=予想0.7% 前回0.3%
前年比=予想2.6% 前回2.7%
≪過去14回の予想と実際との差≫
前期比
Max=0.70%
Min=0.00%
Ave=0.20%
前年比
Max=1.1%
Min=0.00%
Ave=0.30%
≪AUDJPY 過去9回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max74pips
Hi-low=Min11pips
Hi-low=Ave39pips
Open-Hi=Max38pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave17pips
Open-Low=Max74pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave22pips

3月4日 (水)  24:00  カナダ中銀 金融政策(取引通貨ペア CADJPY)

≪説明≫
今回のカナダ中銀の政策金利は、市場予想は0.75%の据え置きとなっているが
、一部には0.25%の利下げを期待することもある。昨日、豪中銀が政策金利を
据え置いたことで、金利据え置きムードがより高まっていることは確かと思わ
れる。
市場では、前回にカナダ中銀がサプライズに利下げを実施したことで、やや慎
重になっており、結果を見てから判断したいとの思いも強い。
過去13回のデータでは、中銀の発表直後15分間のCADJPYの変動は、最大
177pips(高値-安値)前回で、平均すると49pipsの変動となっており、変動
の大きなイベントの一つとなっている。
テクニカルでは、94.00~96.50円のレンジに入り、これを抜け出すまでは順張
り傾向が続くことが予想される。
今回は、逆張りで臨むのか、または、一方向に的を絞った取引をするのか、し
ばらくは様子を見極めてから決定したい。
≪今回の予想≫
市場予想は、0.75%の政策金利の据え置きで、
一部には0.25%の利下げ奇体も残る。

≪CADJPY 過去13回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max177pips
Hi-low=Min9pips
Hi-low=Ave49pips
Open-Hi=Max77pips
Open-Hi=Min1pips
Open-Hi=Ave22pips
Open-Low=Max176pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave26pips

2015年3月3日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年3月3日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

アジア市場は、AUDがヒーロー!
豪経常赤字は予想外に減少、豪住宅建設許可は予想外に強く、豪中銀は期待を裏切り利下げせず。AUDは上昇へ。

欧州市場は、ヒーローは存在せず、しいて言えばUSD!
スイスGDPは予想外に強く、独小売売上高は信じられないほど強く、英建設業PMIは予想を上回るも、逆にドル買いが続く。

米国市場の序盤は、CADがヒーロー!
カナダGDPは前月比、第4四半期GDPと、予想外に強くCADは上昇へ。(USDCADは下落)

2015年3月3日 アジア・欧州市場序盤の動き

2015年3月3日 アジア・欧州市場序盤の動き


日本10年債入札が悪く、国債利回り急上昇!


日本株は小幅下落、USDJPYは120円台からまたしても陥落。ただ全体的に勢いは鈍く、元気がいいのはAUDの買いだけ!


※※※※※※


本田内閣参与の話として、WSJ紙は「日銀が当面の間、追加措置を見送る」と報道。せっかくの120円台は長く続かず、ただ、119.60円で下げ止まり、上昇余地を残している。

GPIF&年金基金が「国債売り=株+外債購入」しているのだから、日銀や誰かが彼らが売っている分を引き受けなければ、理論的に債券価格は下落し、金利は上昇するはずでは? 
悪い金利上昇にでもならなければ良いのだか! いつも債券利回りが上がる度に不安になるのは、私だけでしょうか?


※※※※※※


豪中銀は市場の期待を裏切り、政策金利を2.25%で据え置く。スティーブンス総裁は成長テコ入れで追加利下げが必要となる可能性を指摘。

将来の利下げ余地を指摘し、なんとか極端なAUD買いを防いではいる。CPIは弱く、AUD安の口先誘導は止まず、AUD買いが継続するとは考えにくいが、ポジションのAUDショートの巻き戻しはいつまで続くことやら!

中国全人代3月5日に開幕。事前の利下げと良い、GDP7%の成長予想まで飛び出す。結果てきに、AUD売りの材料は残る。そして、全人代の発表を見守ることになりそう。

3月3日 (火) 22:30 カナダGDP (取引通貨ペア CADJPY)


3月3日 (火) 22:30 カナダGDP (取引通貨ペア CADJPY)

≪説明≫
今回のカナダGDPは前月比と第4四半期が発表されるが、月次のGDPを注目し取引を考え
たい。同時刻には、他の経済指標の発表もなく単体での発表となり、素直にAUD
相場が変動すると思われる。


また、明日に発表されるカナダ中銀の金融政策は、利下げと利上げ観測が分かれており
、今日のCADJPYの動きの足かせとなっている点と、USDJPYが120円台を維持し、円の先
安観が強まることができるか、USDJPYの動きも注視する必要がある。


カナダ月次GDPの市場予想は、前月比0.2%と前回の-0.2%から改善が、第4四半期の予
想は2.0%と前回2.8%から低下が予想されている。


過去21回のデータでは、月次GDPの予想と結果の差は、最大で0.5%、平均で0.1%と、
0.3%超の差が動きを大きくする目安となっている。 マイナス予想がプラスへ、プラス予想がマイ
ナスへとなった場合にはやや値動きが広がり、この条件になれば過去を検証すれば0.2%の差でも動きが期待できる。


過去21回のデータでは、CADJPYの発表直後の変動は、最大69pips(高値-安値)と前回
1月30日がそれに当たり、平均では26pipsとそれほど大きな変動にはなっていない。
そのため、逆指値の売買を感が得るよりは、上下動いた場合の順張りの売りと買いをテ
クニカルポイントを見ながら判断したい。


※※※※※※※


USDCADのDailyチャートは、原油価格が落ち着きを取り戻していることもあり、1.24~
1.2700のレンジに入っている。8時間足でもこの水準内での取引が続き、方向感がなく
なっている。


CADJPYは、94.00~96.50円のレンジが続き、直近では94.00~96円のレンジに収束して
いる。Weeklyチャートでは92.00~96.40円のレンジとなっており、96.50円は今後の大
きなポイントとなると思われる。


1時間チャートで見れば、先の下落じの95.40円割れが下値のポイントで、95.40~96.50
円のレンジに近づいた方で順張りの取引きを考えたい。

※※※※※※※


≪今回の予想と前回の数字≫
12月GDP=予想0.2% 前回-0.2%、
第4四半期GDP=前期比年率予想2.0% 前回2.8%


≪過去21回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.50%
Min=0.00%
Ave=0.10%

≪CADJPY 過去21回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max69pips
Hi-low=Min10pips
Hi-low=Ave23pips


Open-Hi=Max32pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave14pips


Open-Low=Max69pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave11pips


3月3日 (火) 12:30 豪中銀 金融政策発表 (取引通貨ペア AUDJPY)


3月3日 (火) 12:30 豪中銀 金融政策発表 (取引通貨ペア AUDJPY)

≪説明≫
豪中銀が2月3日に予想外の利下げを実施してからは、市場の関心は今回の金融政策委員会で再利下げがあるか? ないのか? これが大きな焦点となっていた。


2月12日の雇用統計では予想外に失業率が上昇し、雇用者数は減少していたことや、スティーブンス豪中銀総裁が「豪ドルは一段と下落する公算大きい」と発言するなど、市場ではAUD安のセンチメントが続いていた。


また、2月17日に公表された3日の豪中銀の議事録では、「豪ドル安は均衡のとれた成長に必要で、依然として大半のファンダメンタルズを上回っている」とし、エドワーズ・豪中銀理事は「一段の通貨安は豪州にとってより有益」と、追加利下げの可能性を意識せざるを得ない状態で今回の発表を迎えている。


そのため、市場では利下げをAUDUSD+AUDJPYに織り込んでいることも、意識しなければならない。また、AUDUSDは0.77近辺で下げ止まり、AUDJPYは90円割れから反発し、94円近くまで一時上昇していたことで、本日の発表が非常に注目される。


市場では、利下げの可能性は50~60%の確率とみており、追加利下げがないリスクも考えて置く必要がある。MINI調査では、20の銀行・エコノミストの内、12が0.25%の利下げを予想、8が据え置きの予想となっている。


今朝ほど発表となった、豪経常収支の赤字額は-96億豪ドルと予想-110億豪ドル、前回-125億豪ドルから改善し、住宅建設許可は前月比7.9%と予想-1.8%前回-3.3%から大幅に上昇し、AUD買いが強まっていた。


今日は、発表前の上下変動に足元をすくわれることのないように、逆指値の売り・買いで取引きを考えたい。


※※※※※※


AUDJPYは94.00円を高値に、過去4日間は93円割れでは買いが続き、大枠では93.00~94.00円のレンジ相場となり、このいずれか一方に抜けると動きが加速することになりやすい。


1時間チャートでは、徐々に底値を切り上げながら、Dailyと同じく94.00円を抜けきれずにいるが底堅い展開が続いている。


仮に、利下げが無ければ、94.00円を狙ってくる可能性も高く、下値のポイントは92.50円となっている。


※※※※※※


過去17回のAUDJPYの豪中銀発表直後、15分間の値動きでは、最大159pips(高値-安値)で、平均では41pipsの動きとなっており、変動の大きいイベントの一つとなっている。ちなみに、159pipsの値動きは前回の予想外の利下げ時となっている。


≪今回の予想と前回の数字≫
豪中銀は政策金利を0.25%引き下げ、2.25%→2.0%を予想

≪AUDJPY 過去15回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max159pips
Hi-low=Min0pips
Hi-low=Ave41pips


Open-Hi=Max58pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave19pips


Open-Low=Max159pips
Open-Low=Min21pips
Open-Low=Ave10pips

2015年3月3日(火曜) 昨日2日 海外市場の動き

2015年3月3日(火曜) 昨日2日 海外市場の動き

ドル高基調は変わらず。米株+米金利は上昇、原油価格は小幅上昇、金価格は下落。

週末に中国は利下げを実施、中国経済の減速を懸念するも、AUDなお通貨への影響は限定的→ 自国通貨安の動きは止まらず。

6月FOMC利上げ観測は消えず→ グロス氏は、6月のFOMCで利上げの可能性を示唆。

※※※※※※※

USDJPY
オプションカット(00:00時)にようやく120円台を達成するも、動きは緩慢で底堅い展開が続く。

EURUSD
1.1160をボトムに下げ止まり、強いユーロ圏PMI+CPIにショートカバーが始まり1.1240へ上昇するも、ギリシャ第3次支援の観測(のちに否定)に1.1170台へ値を下げる。

AUDUSD+NZDUSD
成長率の低下予想や利下げに、中国経済の鈍化を危惧、弱い商品価格に上値は重い。豪中銀の利下げ観測も消えず。


USDCAD
予想外に悪化した経常収支に一時1.2560台へ上昇、原油価格も弱くカナダドル売りが続く。

※※※※※※※

ユーロ圏CPIは予想よりマイナス幅が縮小、失業率は予想外に改善、製造業PMIは若干悪化へ。

カナダの経常収支の赤字額は拡大、第3四半期-84→第4四半期-139億カナダドル(予想-125)

米個人所得は前月と変わらず、個人支出は予想よりマイナス幅は縮小するも2か月連続のマイナス、PCEコアデフレーター前年比は1.3%と変わらず、インフレ調整後のPCEは前月より大幅に上昇。

米製造業PMIは強く4か月ぶりの高水準、米ISM製造業景況指数は弱く1年ぶりの低水準、建設支出は弱く予想外のマイナスへ。

※※※※※※※

グロス氏は、6月のFOMCで利上げの可能性を示唆。自国通貨引き下げの宣戦布告なし世界通貨戦争は経済成長を鈍化させると批判。

ギリシャは月内の支払い手段を模索中=IMF15億ユーロ、ECBのギリシャ債の利益移管分19億ユーロは、改革実施が条件であてにならず、国際債権団の発行額150億ユーロは上限に達している。現在は、サプライヤーえの支払い延期や公的機関からの借り入れで30億ユーロ調達する可能性。

デギンドス・スペイン経財相は、300~500億規模のギリシャ第3弾救済策を協議→ EU報道官は、ギリシャへの第3次救済策を否定。

2015年3月2日月曜日

おはようございます

いよいよ3月ですね! 今週も、今月もよろしくお願いします。

期末要因が為替相場に与える影響はどうなるのでしょうか? 特に年金基金やGPIFの期末・期初の動向が気になります。

ドル円は投機的なポジションが過去数か月で半減するなか(IMMデータ)、誰が円を売っているのでしょうか? 何のために? 

想像を働かせれば、お上に近い筋ではと、勝手に想像している(BOJではなく、GPIFや年金基金では? だれか分かる人がいれば教えてください)。
 
彼らが円売りをやめたら、USDJPYは下落することになり、逆に、円を売っていない投機筋が、円売り再開すれば、簡単に120円の壁を越え、123~125円まで上昇することになるのだが!!
さて、さて、どうなることやら!

ちなみに、先週末に中国人民銀行は利下げを実施しています。

今日は、朝からAUDの影響が気になります。

中国人民銀(2月28日)=貸出基準金利(1年物貸出基準金利)を0.25%引き下げ5.35%に、預金基準金利(1年物預金基準金利)を2.5%に引き下げ2.5%に引き下げた。成長の勢いが鈍化、デフレ懸念が高まり、景気の下支えが目的。
3月5日から開催さっる全人代を直前に控えたタイミングでの発表となり、過去3か月で3回目で、2014年11月(貸出基準金利0.40%、預金基準金利0.25%引き下げを実施)、2015年2月預金準備率引き下げた。

2015年3月1日日曜日

今週の為替相場を考える(3月2日~3月6日)


経済指標・今週の材料から

いよいよ今週から3月はスタートする。先週のドラギECB総裁の議会証言からは、「いずれ利上げはせにゃならんが時期は未定、やる前にフォワードガイダンスを変更するから、察してくれよ!」とでもいっているように思える。いずれにしても、タカ派の発言が目立ってしょうがない。

最近感じることは、スイス中銀のEURCHFサポート放棄から始まった、相場変動の高い動きは、FOMC、ギリシャ支援策の延長(第一ステップ通過)、イエレンFRB議長の議会証言を経て、弱まりつつある。イベント直後の値動きを見ても、明らかに投機的な動きが少なくなっていたが、月が替わり3月に入ってその流れが変化するのか? 注目している。

さて、今週の注目点は、以下の順番と思われる(米国発の他の主要経済指標は除く)

1. 米雇用統計
2. ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見
3. 豪中銀理事会
4. カナダ中銀理事会
5. カナダGDP
6. 豪GDP
7. ユーロ圏GDP
8. BOE金融政策委員会

【米雇用統計】
失業率の上下にはあまり関心がなく、非農業部門の雇用者数の変化は重要ながら、最近は賃金の伸びが重要視されており、相場の反応が変わってくることが多い。全ての通貨ペアに影響を与えることは間違いないが、USDJPYは「118.80円以下は買い~120円接近は売り」のセオリーが崩れるか?

【ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見】
先のQEの決定、ギリシャ支援第一段階通過、あとは、QE3の実施の影響がEUR相場にどのように関わってくるののか? 市場は独金利の低下+株高=ユーロ安のトライをしている最中。EURUSDは1.13~1.15のレンジ下限を先週割り込み、1.11~1.13のレンジの下限をトライ中。最近のユーロ圏発の経済指標は強く、サプライズはECBスタッフ予測からくる1.13台の回復。

【豪中銀理事会】
市場は0.25%の利下げを予想。最近の経済指標は弱さが目立つ。さらなる追加緩和の期待にAUD売りは続き、出尽くし感で、0.7750を維持できれば再上昇の目はのこるが、割り込むと0.77~0.7850のレンジへと逆戻り。

【カナダ中銀理事会】
市場の見方が分かれており、非常に興味深い。原油価格の影響も気にしなければならないが、USDCAD1.24~1.2650のコアレンジをどちらへ抜けるのか? 今週はカナダ中銀の決定で、カナダ相場が決まるといってもいいだろう!


USDJPY
どうしても、円売りの継続と判断したくなる。
原油価格の低下による貿易赤字の縮小や、日銀の追加緩和の可能性が薄らぎ、行き過ぎたドル高へ潜在的なプレッシャーが上値を重くしていことは、理解できる。ただ、IMMのデータで示したように、投機的な円売りポジションはここ数か月で半減したにも関わらず、119円台で下げ止まっている現実は、投機的でない円売りが、相場を支配しているとも考えられる。118.80~120.00のレンジの下限での買いから、期待はUSDJPYの上昇。(Weeklyチャートを参照)

EURUSD
これでもか、これでもか、とでも言うようにユーロ売りの材料が次から次へと出てくる。1.11~1.13のレンジ→1.13~1.15のレンジ→そして、1.11~1.13のレンジへと逆戻りし、QEの実施によるユーロ安期待が相場を支配している最中。ただ、それでも、最近のGDPは強く、景況感指数も改善傾向を示し、いつものパターンは、目先の材料によるユーロ売り、それでも下がらず、買戻し。(Weeklyチャートを参照)