2014年12月27日土曜日

2014年12月27日(土曜) 昨日26日、海外市場の動き

2014年12月27日(土曜) 昨日26日、海外市場の動き

東京市場は、実需筋の多くは昨日が事実上、今年最後の取引日。CPI・鉱工業生産は弱く少しは盛り上がる中、欧州市場は多くが休場で動けず。

米国市場はクリスマス休暇空けと週末の狭間で、市場参加者は少なく、消化試合みたいな動きへ。

米株は小幅上昇し史上最高値へ、ドル高の水準に変わりない。

※全国CPIは前年比2.4%と変わらず、コアコアは2.1%と前回2.2%からは低下へ。原油価格の下落にCPIの伸びは縮小、来年前半は物価上昇率がマイナスに転じる可能性も。

※日本鉱工業生産は、前月比-0.6%と予想外のマイナスへ。

※日本2年債利回りはマイナス水準となり、個人向け募集は3回連続の停止へ。

ロイター社の本邦主要企業40社へのアンケートでは、USDJPY予想の平均値レンジは、112.43~124.88円。日経平均株価も、16,216~19,689円と、上値は限定的と見ている。

USDJPYは、120.15~.45のレンジで推移。
EURUSDは、1.2220台→1.2170割れまで続落。
GBPUSDは、1.5635~65のレンジで推移。
AUDUSDは、0.8100~40のレンジで推移。
USDCADは、1.1600~30のレンジで推移。

2014年12月25日木曜日

2014年12月25日(月)昨日24日、海外市場の動き

2014年12月25日(月)昨日24日、海外市場の動き

Merry X'max  for You !!

米株・商品市場は短縮取引、為替取引も早めに取引をクローズし、多くは既にクリスマス休暇に突入済み!

米新規失業保険申請件数は予想より改善するも、特に材料はなし。

DJIAは、一時18086.24ドルまで上昇、高値で推移するも、引けにかけ18030.21まで下落、これでも、終値ベースで最高値を更新。

原油価格(WTI)は、55.85ドルへ下落(-1.27-2.22%)
ただし、ロシアルーブルは上昇(USDRUB=53.50(-1.31-2.40%)
USDCADは、カナダ原油決済日でフィキシングに1.1630台→1.1600台まで下落したのが唯一目立った。
DXYは、89.901へ小幅低下(-0.163-0.18%)
VIXは、14.37へ低下(-0.43-2.91%)

USDJPYは、120.40台で終了、120.05→120.82の50%=120.43円。
EURUSDは、1.2200で終了、1.2170台で下げ止まる。
GBPUSDは、1.5550台で終了、1.5500割れも一時的。
AUDUSDは、0.8100台で終了、0.8100を割り込むもなんとか下げ止まる。

アブドルマハディ・イラク石油相=原油価格が一段と下落すれば、OPECは介入する必要がある。適正価格は70~80ドル前後。OPECは後1~2年間は市場介入を控える可能性がある。

2014年12月24日水曜日

2014年12月24日(水曜) アジア・欧州・米国市場序盤の動き

2014年12月24日(水曜) アジア・欧州・米国市場序盤の動き

クリスマスイブで、海外市場は休眠状況に突入へ。相場を動かすのは実需と、ポジション調整だけ。今日は日本株高にも関わらず実需筋から円買いが続いているが、それでも、昨日の安値を割り込めず120円台前半で推移。

本来ならば、長期休み前は、高金利通貨がパーキング資金の通貨として強みを発するのですが、今回はどのようになることやら。

高金利通貨=NZドル、トルコリラ、南アランド、日本人にとってなじみ深く投資案件も多いNZドルは、NZDUSDは弱く、米ドルは「NO.1」と言わざるを得ないが、ドル以外の通貨では堅調に推移。とくに、AUDNZDのダイレクションは下向きまっしぐら。

日経平均株価は上昇して始まり高値を維持、ドルは小幅下落、原油価格は下落。

USDJPYは、前日NY市場終盤の高値120.80円台を超えられず、120.70円台を高値人120.30円割れまで続落、120.30~50円のレンジで推移。

2014年12月24日(水曜) 昨日23日、海外市場の動き

2014年12月24日(水曜) 昨日23日、海外市場の動き


米第3四半期GDPは11年ぶりの5.0%に上方修正、米経済は独り勝ち。

ドル全面高、株価も強く、金利も上昇、原油価格は上昇、VIXは低下。
市場は、上方修正した米GDPと、米個人消費支出の増加に注目しドルは上昇。逆に、弱い英GDPにポンドは弱く、ギリシャ大統領選の2回目投票で決着がつかず、3回目が失敗すると解散総選挙のリスクにユーロも弱い。 強いは米ドルと、原油価格上昇+GDP上昇のカナダドルだけ。

原油価格は57.01に上昇(+1.75+3.17%)
DJIAは18027.45上昇(+68.01+0.38%)
10年債利回りは2.25%に上昇(+0.09%+4.33%)
DXYは、90.118(+0.348+0.39%)とドル高へ。
VIXは、14.990(-0.35-2.30%)


○米第3四半期GDP=前期比年率5.0%(予想4.3% 前回3.9%)、個人消費支出=前期比3.2%(予想2.5% 前回2.2%)、
○米耐久財受注=前月比-0.7%(予想2.9% 前回0.4←0.3%)と弱い。
○米HFA住宅価格指数=前月比0.6%(予想0.3% 前回0.0%)と強い。
○米ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=93.6(予想93.5 前回93.8)とあまり変わらず。
○米新築一戸建住宅販売件数=前月比-1.6%(予想0.4% 前回0.7%)予想外のマイナス。
○米個人所得=前月比0.4%(予想0.5% 前回0.3←0.2%)→ 予想を下回るが6月以来の高い伸び率。
○米個人消費支出=前月比0.6%(予想0.5% 前回0.3←0.2%)→ 予想を上回る。


※英第3四半期GDPは、前年比は予想と前回を下回り、財政赤字は予想外に拡大→ ポンド売り材料。
※ギリシャ大統領選2回目投票も決まらず、29日に最終投票へ、解散総選挙の可能性が強まる→ ユーロ売り材料。
※カナダ10月GDPは予想外に強く、原油価格は上昇→ カナダドル買いの材料。
※原油価格は、OPEC加盟のアラブ諸国の強気予測に上昇へ。
※S&Pは、ロシアを投機的級に格下げする可能性がある→ リスク資産売りの材料。


EURUSD=1.2160台まで下落し、1.2160~90のレンジへ。
USDJPY=120.80円まで上昇し、120.55~80のレンジへ。
GBPUSD=1.5480台まで下落し、1.5480~20のレンジへ。
AUDUSD=0.8090(アジア市場)→0.8145→0.8090と上下しレンジへ。
USDCAD=1.6110→1.1660→1.1590台へと原油価格の上昇のCAD高へ。


◎OPEC加盟のアラブ諸国(一部報道)=2015年の原油価格は70~80ドルに回復と予想。数カ月は60ドルまたはそれ以下で推移の可能性はあるが、いずれ戻る。
◎S&P=ロシアを投機的級に格下げする可能性があり、1月中旬に結果を発表。
英第3四半期GDPは、前年比は予想と前回を下回り、財政赤字は予想外に拡大→ ポンド売り材料。
ギリシャ大統領選2回目投票も決まらず、29日に最終投票へ、解散総選挙の可能性が強まる→ ユーロ売り材料。
カナダ10月GDPは予想外に強く、原油価格は上昇→ カナダドル買いの材料。
原油価格は、OPEC加盟のアラブ諸国の強気予測に上昇へ。
S&Pは、ロシアを投機的級に格下げする可能性がある→ リスク資産売りの材料。


EURUSD=1.2160台まで下落し、1.2160~90のレンジへ。
USDJPY=120.80円まで上昇し、120.55~80のレンジへ。
GBPUSD=1.5480台まで下落し、1.5480~20のレンジへ。
AUDUSD=0.8090(アジア市場)→0.8145→0.8090と上下しレンジへ。
USDCAD=1.6110→1.1660→1.1590台へと原油価格の上昇のCAD高へ。


◎OPEC加盟のアラブ諸国(一部報道)=2015年の原油価格は70~80ドルに回復と予想。数カ月は60ドルまたはそれ以下で推移の可能性はあるが、いずれ戻る。
◎S&P=ロシアを投機的級に格下げする可能性があり、1月中旬に結果を発表。

2014年12月23日火曜日

2014年12月23日(火曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

2014年12月23日(火曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

米金利は上昇、強い米GDPにドルは全面高。欧州株は上昇、原油価格は上昇へ。

弱い英経済指標にポンド売りが目立つ=英第3四半期GDPは予想を下回り、BBA住宅ローン承認件数も弱く、経常赤字も予想を上回る。

ギリシャ大統領選2回目投票も決まらずユーロ売りへ=ディマス元欧州委員の大統領選出は2回目の議会投票決められず。

強い米経済指標にドル全面高=米GDPは予想を上回り、米耐久財受注は予想外のマイナス。

強いカナダGDPにもドル買いにUSDCADは上昇。

USDJPYは、120円台を維持し、120.05~15円の狭いレンジから120.70台へ急伸。
EURUSDは、1.2245→1.2180台へ続落。
GBPUSDは、1.5600台→1.5500の大台を割り込む。
AUDUSDは、0.8090~0.8145のレンジで上下。
USDCADは、1.1610→1.1660台へ上昇。
EURAUDは、1.5120→1.5000まで続落。
GBPAUDは、1.9260台→1.9080割れまで続落。

2014年12月23日(火曜)今日の動き

2014年12月23日(火曜)今日の動き


東京市場は天皇誕生日で祭日で休日。クリスマス休日を目の前に控え、海外勢はどこまで相場を動かすのか?

経済指標では、今日は今年最後の重要な日で、経済指標の結果により相場の動きが大きくなりやすいと思われます。

いつもながら、為替相場の変動要因は、「原油価格+株価」

昨日、主要国通貨は先週末の安値を更新していることを考えれば、再上昇を狙いながらも、直前には利食いの動きが出やすく、結果を見て市場は反応することになりそうです。


注目の経済指標・その他

06:45 NZ貿易収支
16:45 仏第3四半期GDP
18:30 英第3四半期GDP
22:30 米第3四半期GDP
22:30 米耐久財受注
22:30 カナダGDP
22:30 米FHFA 住宅価格指数
23:55 米ミシガン大学消費者信頼感指数
00:00 米新築住宅販売件数
00:00 米個人所得・個人消費支出

2014年12月23日(火曜)昨日22日、海外為替市場の動き

2014年12月23日(火曜)昨日22日、海外為替市場の動き

クリスマス休暇を直前に控えた、週明け月曜日。東京市場は天皇誕生日の前日で、連休の谷間は、ドル全面高。

市場参加者も少なく、弱い米中古住宅販売にもドル売りは限定的で、S&Pは米経済見通しを上方修正。

原油価格と株価を見ながら、「原油上昇=ドル売り」→「原油下落(ヌアイミ発言)=ドル買い」と「米株上昇=ドル買い」へ。主要国通貨は前週金曜日の水準を下回り下落。

DXYは0.18%上昇、米株(DJIA)は0.87%上昇、S&Pは終値で最高値更新、VIXは8.55%下落、
米金利は小幅上昇、原油価格は3.13%下落、金価格も1.93%下落。

USDJPYは、120円の壁に遮られながらも、米国市場の終盤に120円台へ上昇へ。
EURUSDは、欧州市場で一時1.2270台まで上昇、米国市場の終盤に前日安値1.2220を割り込み続落へ。
GBPUSDは、欧州市場で一時1.5660台まで上昇、米国市場で前日安値1.5604を割り込み続落へ。
AUDUSDは、欧州市場で一時0.8170台まで上昇、米国市場の終盤に前日安値0.8122を試し、0.8130を割り込む。
USDCADは、欧州市場で一時1.1580割れまで下落、米国市場で前日高値1.1632を超え、1.1640台へ上昇するも1.1650の壁を超えられず。
JPYクロスは、円高へ。


2014年12月22日月曜日

2014年12月22日(月曜)週明け月曜日

2014年12月22日(月曜)週明け月曜日
今日は週明けの月曜日。明日が天皇誕生日で祭日となり、24日クリスマスイブ、25日クリスマス、26日ボクシングデーの金曜日。忘年会も続き、来週は年末、そしてお正月も目前に迫っています。
どうも、日々寒くなることもあるのでしょうが、お祭りムードが強過ぎ、仕事が身に入らないと思っている方も多いことでしょう! 
為替市場は、ようやく迎えたこの一年で最大のお祭り時期でも、反乱要因は変わらず。例年ならこの時期に取引はせず、お祭りの輪に入る市場参加者が多かったのですが、今年はどうなることでしょうか?
原油価格の急落と下げ止まり、ロシア・ルーブルの急落と防衛、スイスフランのマイナス金利でのEURCHF防衛、産油国通貨は通貨防衛に忙しい状況が続いています。
主要通貨ペアのDailyチャートでは、ドル全面高の流れは変わらずで、ドルの上昇トレンドに変わりがないことを示しています。
もちろん、USDJPY相場も、原油価格の下落という円にとってプラス材料にもかかわらず、ドル高傾向が強く、118円台でボトム感が強まっています。
今週は主要国の経済指標も少ないのですが、注目は23日の米国発の多くの米経済指標が注目され、事実上はこれが今週のメインイベントと言ってもいいでしょう。
12/22(月) 米中古住宅販売件数、ユーロ圏消費者信頼感指数
12/23(火) 米第3四半期GDP・確報値、米耐久財受注
      FHFA 住宅価格指数、米ミシガン大学消費者信頼感指数
       米新築住宅販売件数、米個人所得・個人消費支出
      仏第3四半期GDP、英第3四半期GDP
       カナダ月次GDP
12/24(水) 米新規失業保険申請件数
12/25(木) 日本黒田日銀総裁講演
12/26(金) 日本全国消費者物価指数

2014年12月21日日曜日

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(12月22日~12月26日)

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(12月22日~12月26日)

今週の以下の休日の予定を見ても分かるように、今週の為替市場を含む金融市場は全体にクリスマス休暇突入し、参加者の激減で動きは鈍くなることが予想されます。反面、例年では相場変動を阻害する、実需や大口のリーブ・オーダーも少なくなり、動きだしたら一方向に動き、流れが止まらなくなるリスクも秘めています。

そして、なんといっても、不穏なな原油価格とロシア・ルーブルの下落です。この動きが最近の株式市場を動かし、為替相場を動かしていることは間違いありません。

12/23日=東京市場は休場で、特にアジア市場では、取引量が減少する可能性があり。
12/24日=クリスマスイブで欧州市場の多くは休場で、米国市場は短縮取引。
12/25日=クリスマスで主要国は休場で、ほとんど取引されず。
12/26日=ボクシングデーで欧州市場の多くは休場で、米国市場は通常取引ながら、金曜日に当たり取引量は減少する可能性。

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特に、過去の経験則からは、クリスマス休暇明け直後から相場が大きく動くことが多かったイメージが強く残っています。狙うとすれば米国市場が眠りから覚め活発に取引を始める、26日が一つの争点になるのですが、今週は週末金曜日に当たり、来週29日に持ち越すことになるのか? まず、それを注目しています。

市場では、行き過ぎた円安の修正を予測する動きも見受けられます。確かに円安が景気に与える弊害が多く主張されていますが、政府・中銀が円安を本気で止めることを考えているのでしょうか?

一度動き始めた大きな流れを止めるには、政府・中銀による明確は方向転換を示す必要があります。過去においては、為替介入が功を奏していますが、それには、相手国の政府・中銀の了解を得る必要があります。

東日本大震災直後に、米国がドル安政策を転換させ、日本政府のドル買い介入要請を容認し、欧州中銀と連携して、円売りの協調介入を実施させたような事態が必要ではないでしょうか?

少なくとも、FRBは来年年央に長期間続いたゼロ金利政策を解除し、利上げに踏み切ろうとしている矢先に、日本のためだけにドル安政策に変更させるとは思えないのですが? 仮に、それが示されたとしても、それから円買いに動いても十分間に合うことを過去に経験しています。

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本題にもどります。次に考えなければならないのは、経済指標の発表です。
今週は、クリスマスの週に当たり、欧米発の指標や講演会や記者会見を含め、極端に少なくなっています。その中で特に注目するのは、12月23日(火)の米国発の各種経済指標の発表で、今週のメインイベントと言ってもいいでしょう。

米国発
12/22(月)  22:30 中古住宅販売件数
12/23(火) 22:30 第3四半期GDP・確報値、耐久財受注、FHFA住宅価格指数
         23:55  ミシガン大学消費者信頼感指数
               00:00  新築住宅販売件数
                00:00  個人所得・個人消費支出
12/24(水) 22:30 週刊新規失業保険申請件数
 
欧州発
12/22(月) 00:00 ユーロ圏 消費者信頼感指数
12/23(火) 16:45 仏第3四半期 GDP・確報値

英国発
12/23(火) 18:30 第3四半期 GDP・確報値

カナダ発
12/23(火)  22:30 月次GDP

日本発
12/25(木) 14:45 黒田日銀総裁講演
12/26(金) 08:30 全国消費者物価指数

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今週の予測

USDJPY
118.00~122.50円。4週連続で118円以下は髭で割り込めず、上昇傾向変わらず。逆に、118円を割り込み週末に終了したら、先の安値115.50台がターゲットに。

EURUSD
来年第1四半期のECBのQE、来年年央のFRBの利上げ開始。ウクライナ情勢、ロシア経済の悪化、ギリシャ大統領選の不安と、ユーロ売りの基本材料は変わらないものの、予想外にECBはしぶとい。徐々に下値は切り下がっているが、週間の上下変動は激しく、1.22~1.27のワイドレンジで警戒が必要。

AUDUSDとNZDUSD
0.8600を割り込み下落は止まらず、2010年5月の安値0.8065を試さずに終わらぬ勢い。中国の住宅価格の下落は止まらず、高成長率から巡航速度への変化、商品価格の下落など、高金利のメリットは殴りすてられ続落中ながら、年末要因が大きな原因の一つでは、長期では200ヵ月SMA=0.7770がボトム。クロスでは2週連続で大陰線で、金利狙いからも今週もAUDNZDは弱そう。


2014年12月21日(日) 最新のIMMポジション(12月16日集計)から

2014年12月21日(日) 最新のIMMポジション(12月16日集計)から

12月16日のIMMデータでは、円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルの計7通貨合計で、ネットショートは-282,375(約353億ドル)と前週の、-348,417(約424億ドル)から減少しています。

衆議院選で自公が圧勝した影響は、原油価格の急落による変動と、ロシア・ルーブルの急落に、影が薄れ、USDJPYが115円台まで下落した日の集計だけに、円ショートは減少、ドル売りへ変化した数字が示されています。

しかし、その後の円相場は、FOMCを経て株価は上昇し、原油もなんとか下げ止まり、ドルインデックスは直近の高値を更新し、ドル高が続いていることを考慮にいれておく必要があります

それでは、個別にみてみましょう。

円は、-86,927と前週の-104,136からショートは17,209と大幅に減少。原油価格の続落=ルーブル下落、産油国通貨の下落に、リスクを回避する動きが強まり、安全資産と思われる円の買い戻しが強まっていたことを

うかがわせています。しかし、FOMCで来年の利上げ観測は強く、その後の円相場は119円台まで値を戻し、再びショートを積み増してしていることが予想できます。

ユーロは、-126,655と前週の-136,912からショートは10,257減少。ドル売りの流れに一時的にユーロの買い戻しが強まっていましたが、FRBの利上げ予測に反して、ECBのQEの実施の思惑は強く、EURUSDは続落していることを考えれば、再びショートポジションが拡大していることが予想できます。

ポンドは、-14,552と前週の-23,602からショートは9,050減少。ドル売りの流れに一時的にポンドの買い戻しが強まっていましたが、他の主要国と同じくFOMC後のドル買いの影響をうけながらも、経済指標は強く、クロスではポンド高が続いており、後のショートポジションの積み増しも限定的と思われます。

スイスフランは、-3,655と前週の-22,097からショートは18,442と大幅に減少。安全資産としてのスイスフラン買いの影響を強く受けた結果となっていますが、集計翌日の17日にスイス中銀はゼロ金利から、ついにマイナス金利を決定、3ヵ月LIBORは0.0%~0.25%→-0.75%~0.25%に引き下げ実施したことで、スイスフランのショートは拡大していることが予想されます。

カナダドルは、-15,694と前週の-14,362からショートは1,332拡大。原油価格の下落に連動した動きとなっており、原油価格はなんとか下げ止まり、USDCADの買いもなんとか収まっていますが、カナダドルの売りは続いていることが予想されます。

豪ドルは、-34,253と前週の-45,013からショートは10,760減少。他の主要国と同じ動きとなっていますが、資源国通貨の下落の影響や中国経済の成長鈍化に、直近の最安値を継続し、カナダドル売りが続いていることが予想されます。

NZドルは、-639と前週の-2,295からショートは1,656減少。他の主要国と同じ動きでドルに対してや弱含みで推移していますが、AUDNZDの売りにクロスではNZDは比較的堅調に推移しています。トータルポジションでは大きな変化はないと思われます。