2013年8月24日土曜日

8月23日(金曜)為替市場の動き

8月23日(金曜)為替市場の動き

週末金曜日は、強い「ユーロ圏経済指標」+弱い「米経済指標」に午後11時にドル売りへと急変へ。しかし、終わって見れば、主要通貨は前日比ほぼ変わらずで、材料不足+参加者不足。欧米株は小幅上昇、債券利回りは米下落+ドイツ上昇し、EURUSDは一時1.34台へ。金価格はつに1390ドル台へ上昇。

やや注目された、ワイオミング州 ジャクソンホール経済シンポジュウムでは、「ロックハート・アトランタ連銀総裁+ブラード・セントルイス連銀総裁+ウィリアムズSF連銀総裁」が講演したが、結果は、いつもの「今後の米経済指標の結果次第」で、9月のFOMCでQE3の縮小の有無を明確には判断できず。

※ダウ平均株価は小幅上昇、15,010.51ドル(+46.77 +0.31%)
※EURO STOXX50は小幅上昇、2,826.05(+13.73+0.49%)
※日経平均株価は大幅上昇、13660.55円(+295.38+2.21%)
※香港ハンセンは小幅下落、21863.51(-31.89-0.15%)、上海総合は小幅下落、2057.46(-0.67-0.47%)
※豪州株は大幅上昇、S&P/ASXは、5123.36(+47.61+0.94%)
※原油価格は上昇、WTI106.31(+1.13+1.07%)、金価格も上昇、1397.90(+21.80+1.58%)

USDJPYは、変わらず(-0.00%)。日経平均株価の上昇や、仲値のドル買い需要に98.90円を超え、99円の大台まで上昇したが、アジア新興国通貨の買い戻しが続き、利食いの売りに、99円台を持ちこたえられず、98.80円割れまで値を下げ、98.80円以下の買い+99円台の売りで膠着。「弱い米新築一戸建て住宅販売+強いユーロ圏消費者信頼感指数」が同時に発表され、ドルは急落。98.40円近くまで値を下げようやく下げ止まるが、終わってみれは前日とほぼ変わらず。

EURUSDは、小幅上昇(+0.18%)。ドイツGDPは速報値が事前に強い数字の予想が多くあったが、今回の改定値は速報と予想と変わらずで、動けず。ただ、ノボトニー・オーストラリア中銀総裁が「最近の良好な経済指標に金利引き上げの必要せが除かれた」と発言。ショイブレ独財務相は「ECBは景気が改善すれば金利を再び上げると公表しており、歓迎する」と発言、1.3370台まで上昇、最近はなぜか彼の発言に違和感があり注目されている。ECBフィキシング後からは1.3330台までやや値を下げたが、ベルギーの企業景況感指数も強く、「弱い米新築一戸建て住宅販売+強いユーロ圏消費者信頼感指数」が同時に発表され、1.3409まで上昇し、1.34台を維持できるか注目したが、結果は失敗、週末金曜日、夏休みの参加者不足では止む無しの、前日比小幅上昇で終了。

AUDUSDは、小幅上昇(+0.25%)→ これでも主要通貨では最大の変動幅。アジア市場で、NZDUSDの下げ幅が大きく、NZDSD+USDCADでドル高へと動き、コモディティー通貨安の流れにあっさりと0.90の大台を割り込む。欧州市場に入りドル買いの中で、一時0.9870台まで下落したが、「弱い米新築一戸建て住宅販売+強いユーロ圏消費者信頼感指数」のドル売りに、0.9050まで値を戻し、大枠0.9020~40のレンジで終了。

米国発の材料は、
◎ジャクソンホールの経済シンポジウムでは、連銀総裁らは資産買い入れの縮小で明確な判断を示さず
◎ロックハート・アトランタ連銀総裁は、「緩やかなペースでの成長は持続可能」、「持続可能な経済成長を示す指標の裏づけが必要で、継続できるかが最大の焦点」、「次回のFOMCまでの経済指標で、米経済の回復が確認できれば資産買い入れの縮小を支持する」、「下期に成長が加速し、2013年GDPは2.0~2.5%、年末時点の失業率は7.2~7.4%と予想」
◎ブラード・セントルイス連銀総裁は、「現時点では資産買い入れ縮小を急ぐ必要はない」、「インフレ率は低水準で推移し経済指標は強弱まちまちで、FOMCについて予断は持たない」、「行動する前に時間をかけて状況を見極めたい」、「1.5%割れのインフレでは利上げはない」
◎ウィリアムズSF連銀総裁は、「判断は経済指標次第で、雇用創出の伸びが継続し、インフレ率が長期目標の2%に向かって上昇することが必要」、「指標が引き続きこれまで通り改善を続ければ、年末までに資産買い入れを縮小することを支持」、「成長は年内および2014年にかけ著しく加速する」、「低水準のインフレ率を懸念するが、やや上昇しているインフレ率には心強い」、「米住宅市場の回復は軌道に乗っている」

◎米7月の新築一戸建て住宅販売は、過去2カ月が下方修正され、予想をも大幅に下回り、前月より大幅マイナス、住宅ローン金利の影響の可能性=-13.4%(予想 前回)、39.4万戸(予想49万戸 前回45.5万戸←49.7万戸)
◎コーン前FRB副議長がブルッキングス研究所を通じて発表した論文では、早過ぎる時期の利上げは、インフレと生産の目標を達成に悪影響=「利上げ実施は、経済の過熱リスクとインフレ率が継続的に目標を超えて上昇するかによって決まる」、「緩和的な金融政策の引き揚げの決定は、今回はとりわけ困難」、「インフレが抑制されている限り失業率画6.5%に低下するまで超低金利政策を継続するとのFRBの方針を支持」

欧州発の材料は、
◎ドイツの第2四半期GDP・確報値は、速報値・予想と変わらずだが、強い伸び率となった=前期比0.7%(予想0.7% 速報0.7%)、前年同期比(季調前)0.9%(予想0.9% 速報値0.9%)、前年同期比(就業日調整後)0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、個人消費=前期比0.5%(予想0.4% 前回0.8%)
◎ショイブレ独財務相は、ECBは景気が改善すれば金利を再び上げると公表しており、歓迎する
◎ノボトニー・オーストリア中銀総裁は、経済の良いニュースが利下げの必要性を取り除いた→ EURUSDの買い材料となる
◎ユーロ圏8月の消費者信頼感指数・速報値は、前回・予想よりマイナス幅が縮小し、2年ぶりの水準に回復=-15.6(予想-16.5 前回-17.4)
◎ベルギー8月の企業景況感指数は、→ 前回・予想よりマイナス幅が大幅縮小し、1年半ぶりの水準に回復し、ユーロ圏の回復がドイツ以外にも拡大=-8.6(予想-11.0 前回-12.0)

日本発の材料は、
◎ジャクソンホールの経済シンポジウムで、黒田日銀総裁が大規模緩和の継続を表明するとの観測が強まる→ 一時円売りの材料に使われたが、まだ報道されず。

英国発の材料は、
◎英第2四半期のGDP・改定値は、速報値から上昇修正され予想を上回わりGBP買いが強まる=前期比0.7%(予想0.6% 速報0.6%)、前年比1.5%(予想1.4% 速報1.4%)
ビーンBOE副総裁は、「ユーロ圏経済の減速が生じれば、資産買い入れの再開を検討するが、現状はそのような状況にない」、「下半期の経済回復継続へ」、「フォワードガイダンスは政策の有益な手段」

カナダ発の材料は、
◎カナダ7月の消費者物価指数は、前回を上回るが予想よりやや弱い=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.0%)、前年比1.3%(予想1.4% 前回1.2%)、コア前月比0.0%(予想0.1% 前回-0.2%)、コア前年比1.4%(予想1.4% 前回1.3%)

中国発の材料は、
◎中国商務省は、7月の中国経済指標を受け、景気の減速に歯止めがかかった可能性があり、8月は貿易に安定化の兆し

その他の材料は、
◎インドネシア政府は、経常収支の赤字が予想外に拡大したことの措置として、輸入の抑制と投資拡大の政策を発表
◎マルトワルドヨ・インドネシア中銀総裁は、ドル流動性確保の措置を公表
◎米調査会社EPFRグローバルのデータでは、8月21日までの1週間で、新興市場から素額30億ドル超の資金が流出
◎ラガルドIMF専務理事は、量的緩和の縮小は新興国経済にとってリスクで、金融政策からの出口戦略実施を非常に懸念
◎USDTRYは一時最安値を更新し、1.9985まで上昇

2013年8月23日金曜日

8月23日(金曜)アジア・欧州市場(午後8時00分現在)

8月23日(金曜)アジア・欧州市場(午後8時00分現在)

ジャクソンホールの年次シンポジウムの講演内容の待ちの姿勢なのか、週末金曜日のためなか、9月のFOMCまで動く気がないのか、EM市場の動揺もやや弱まっているからなのか、積極的な動きは見えてこない。ただ、元気なのは、予想を上回るGDPにスポットライトを浴びた、英ポンド買い。

南アランド、インドルピー、ブラジルレアル、タイバーツ、インドネシアルピア、ポーランドずロ知、ハンガリーフォリントなど、新興国の通貨安が目立っているが、予想外に中東欧新興国の通貨は健闘している。これのユーロ買いの要因なのか?

※日経平均株価は大幅上昇、13660.55円(+295.38+2.21%)
※香港ハンセンは小幅下落、21863.51(-31.89-0.15%)、上海総合は小幅下落、2057.46(-0.67-0.47%)
※豪州株は大幅上昇、S&P/ASXは、5123.36(+47.61+0.94%)
※EURO STOXX50は小幅下落、2805.16(-7.16-0.25%)

USDJPYは、日経平均株価の上昇や、仲値のドル買い需要に98.90円を超え、99円の大台まで上昇したが、アジア新興国通貨の買い戻しが続き、利食いの売りに、99円台を持ちこたえられず、98.80円割れまで値を下げている。しかし、今週前半のような安全資産としての円買いも弱まり、99円台で底値を切り上げることができるのか? ジャクソンホールの年次シンポジウムで、黒田日銀総裁が大規模緩和の継続を表明するとの観測が、円売りの材料となっているようだが、終値で99円台乗せてくれるか、興味は大きい。

EURUSDは、ドイツGDPは速報値が事前に強い数字の予想が多くあったが、今回の改定値は速報と予想と変わらずで、動けず。ただ、ノボトニー・オーストラリア中銀総裁が「最近の良好な経済指標に金利引き上げの必要せが除かれた」と発言。ショイブレ独財務相は「ECBは景気が改善すれば金利を再び上げると公表しており、歓迎する」と発言、最近はなぜか発言に違和感があり注目されている。ドイツ連邦議会選挙を直前にして、どうしてネガティブな発言が多いのでしょうか? ドイツは景気が良く金利を上げたいんでしょうか? まさか! それにしても、徐々に底値が切り上がっているように思えてならない。

AUDUSDは、特に新興国通貨安・株安とは言えな中でも、あっさりと0.90の大台を割り込む。NZDUSDの下げ幅が大きく、NZDSD+USDCADでドル高へと動き、コモディティー通貨安。その連動ですか? それとも、0.8850~09250のレンジで、大きな期待を抱いてはいけないような雰囲気になってくる。

欧州発の材料は、
◎ドイツの第2四半期GDP・確報値は、速報値・予想と変わらずだが、強い伸び率となった=前期比0.7%(予想0.7% 速報0.7%)、前年同期比(季調前)0.9%(予想0.9% 速報値0.9%)、前年同期比(就業日調整後)0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、個人消費=前期比0.5%(予想0.4% 前回0.8%)
◎ショイブレ独財務相は、ECBは景気が改善すれば金利を再び上げると公表しており、歓迎する
◎ノボトニー・オーストリア中銀総裁は、経済の良いニュースが利下げの必要性を取り除いた→ EURUSDの買い材料となる

日本発の材料は、
◎ジャクソンホールの年次シンポジウムで、黒田日銀総裁が大規模緩和の継続を表明するとの観測が強まる→ 円売りの材料となる

英国発の材料は、
◎英第2四半期のGDP・改定値は、速報値から上昇修正され予想を上回わりGBP買いが強まる=前期比0.7%(予想0.6% 速報0.6%)、前年比1.5%(予想1.4% 速報1.4%)

中国発の材料は、
◎中国商務省は、7月の中国経済指標を受け、景気の減速に歯止めがかかった可能性があり、8月は貿易に安定化の兆し

その他の材料は
◎インドネシア政府は、経常収支の赤字が予想外に拡大したことの措置として、輸入の抑制と投資拡大の政策を発表
◎マルトワルドヨ・インドネシア中銀総裁は、ドル流動性確保の措置を公表







8月23日(金曜)為替相場を考える

8月23日(金曜)為替相場を考える

※新興国(EM)のマーケット(特に、タイ・インド・インドネシア・トルコ・ブラジル・メキシコ)
※ CEEMEAのマーケット
※ 米国債の利回り上昇
※ ジャクソンホール経済シンポジュウム(8月22~24日)、
※ 米第2四半期GDP(8月29日)、
※ G20サミット(9月5~6日) 
※ 米8月の雇用統計(9月6日)、
※ 米8月の消費者物価(9月17日)、
※ 法裁判所判断の欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定の合憲性判断を発表(9月12日)
※ ドイツ連邦議会選挙(9月予定)、
※ ギリシャ第3次支援の有無、
※ 緊迫しているエジプト情勢、

金融政策
※ 豪中銀理事会(9月3日)
※ BOE金融政策委員会(9月5日)
※ ECB理事会(9月5日)
※ NZ中銀理事会(9月12日)
※ 豪中銀理事会議事録(9月17日)
※ BOE・MPC議事録(9月18日)
※ FOMC(9月18日)

米QE3の縮小開始期待が続き、その影響で新興国の金融市場に動揺が広まり、まだ完治するに至っていない。22日から始まるジャクソンホール経済シンポジュウムは、イエレン次期FRB議長候補の講演が注目されるが、バーナンキFRB議長は欠席、FRBの基調講演もなく、興味は薄らぎ、事前の投機的対象になりにくい。

USDJPYは、もちろん、今後の株価と金利の動向に左右されるので注意が必要。しかし、新興国の金融不安に安全資産のグループ一員として円買いは続かず。膨大な買いに、95円台を試す事はできず逆に、終値ベースで21日指数移動平均線を超え、スロー・ストキャスティクスも買いを継続している。これからは、下降トレンドのバンド上限となる98.90円を超えると、ちょっと話は別で、円安感がより強まる可能性が高くなる。



EURUSDは、最近の経済指標は強く、新興国の金融不安で恩恵を受ける通貨。
200日移動平均線は1.3128で上昇を続け買いの相場が続き、21日指数移動平均線は1.3298で終値ベースでこれを底値に、上昇トレンドを継続し、これが終値で大きな下値のポイント。これを割り込んで終わるまでは、EUR買い相場が続きやすくなっている。スローストキャスティクスは下降+プライスは上昇=ダイバージェンシーで、とても気になっている。が、1.3250~1.3450を超えまでは積極的になれず。




AUDUSDは、米国との金利差拡大+新興国の金融不安でコモディティー通貨安の連鎖で、プレッシャーは下値方向。豪中銀はよほどAUD高にならない限りは、追加の利下げも考えにくい。今月に入り、0.8850~0.9250のレンジを抜け出せず、それまでは、このレンジ内での取引で、予想外に健闘していると言わざるを得えない。21日指数移動平均線の0.9085を終値ベースで超えてくると、AUD買いが強まることが予想されるが、その上には、多くおポイントが待ち構えている。





8月22日(木曜)為替市場の動き

8月22日(木曜)為替市場の動き

引き続き、新興国の株+為替+債券で相場が動く一日。前日の米FOMC議事録の影響によるアジア市場の混乱も欧州・米国市場では落ち着きを示しながらも、米ドルはAUDを除きドル全面高(ドルインデックス+0.3%)。そして。円は全面安で、EURJPY(+1.08%)+CHFJPY+GBPJPYは買い継続し、上限を超え新たな水準へ、AUDJPY(+1.5%)+NZDJPY+CADJPYは売りが止まり、変転上昇へ。

ユーロ圏PMIが強く欧州株は大幅上昇、米週間新規失業保険申請件数は弱かったが、CB景気先行指数は強く、ダウ平均株価も14900ドルを維持し7日ぶりに上昇へ。

※ダウへ総合株価は、14963.74ドル(+66.19+0.44%)
※欧州株は大幅上昇、EURO STOXX50は、2775.62(+37.14+1.36%)
※日経平均株価は下落、13365.17円(-59.16-0.44%)
※香港ハンセンは上昇、21895.40(+77.67+0.36%)、上海総合は小幅下落、2067.12(-5.84-0.28%)
※豪州株は下落、S&P/ASX200は、5075.75(-24.24-0.48%)
※ジャカルタ総合株価指数は下落、4171.41(-47.04-1.11%)
※金価格は上昇、1376.50(+10.00+0.73%)、原油価格は上昇、105.16(WTI+1.34+1.29%)
※10年債券利回りは引き続き上昇傾向が続く。ドイツは1.92%(+0.05+2.67%)米国は前日と変わらず、2.89%(+0.0+0.0%)

USDJPYは、上昇(+1.06%)。円全面安で、8月5日来の水準となる99円近くまで上昇。前日のFOMC議事録の結果を受けたドル高と、さらに予想を上回るHSBC製造業PMIに一時株高へ動き、98円の売りを消化し、98.20円近辺で小休止。欧州市場では、ユーロ圏PMIも強く、アジア売り(リスク資産)=欧州買い(安全資産?)の流れに、欧州通貨クロスの円売りで98.80円まで上昇。米新規失業保険申請件数が弱く一時下落したが、オプションカットで上昇、米CB景気先行指数は強く米株も堅調で、新興国市場も落ち着きを示し、98.80円近くまで続伸。

EURUSDは、動けず(+0.02%)。1.3300を維持。アジア市場では1.3340中心で動けず。欧州市場では予想を上回る「強いユーロ圏とドイツPMI 対 弱いフランスPMI」に売り買いが交錯したが、欧州株は堅調で、一時1.3360台まで上昇したが続かず、逆に一時1.3300割れまで値を下げた。ECBフィキシングを契機に上昇、強い欧州株+実需の買いに1.3370台を回復。

AUDUSDは、上昇(+0.44%)。0.900の大台を回復し、ようやく下げ止まり予想外に堅調。アジア市場では、前日のFOMC議事録の結果を受けたドル高+株安にリスクオンの流れへ、一時0.8940われまで下落したが、予想を上回る中国HSBC製造業PMIに0.9020近くまで回復し、大枠0.8980~0.9020のレンジへ。欧州・米国市場では新興国市場も落ち着きを示し、欧米株が堅調に推移し、一時0.9040まで上昇するが、0.9050を超えられず失速。

米国発の材料は、
◎FRB発表の8月21日時点の海外中銀保有の市場性証券類保有高は3.3兆ドル(+155億ドル)
◎フィッシャー・ダラス連銀総裁は、米経済はQE3のペース縮小を開始するのに十分強い、超緩和策だけでは製造業を浮揚できない
◎NY連銀実施のプライマリーディーラー調査(7月30~31日)は、9月のFOMCで月額850億ドルの資産買い入れを、150億ドル縮小と予測が多い、6月調査は12月を予想していた
◎ナスダック市場はシステムトラブルで全銘柄の取引を長時間停止した
◎英バークレイズ銀行のエコノミストは、FRBの超低金利政策の出口戦略のプロセスは、5年超続く可能性があり、終了するには、金融システムから大規模の資金吸収が必要で、最大2兆ドル吸収する必要がある
◎米新規失業保険申請件数は、予想・前回を下回り、ドル買いが弱まる=33.6 万件(予想32.2万件 前回32.3万件←32万件)
◎米7月のCB景気先行指数は、予想・前回を上回り、成長加速の可能性=前月比0.6%(予想0.4% 前回0.0%)、一致指数0.2(6月0.1←0.2)、遅行指数-0.2(0.2←0.3)
◎米8月の製造業PMI・速報値は、前回を上回るが予想より低い=53.9(予想54.0 前回53.7)
◎米6月のFHFA住宅価格指数は、前回を下回るが予想をやや上回る=前月比0.7%(予想0.6% 前回0.8←0.7%)、前年比7.7%
◎ルー米財務長官は、米失業率は依然として高い、債務上限引き上げが遅れるだけでも悪影響の恐れがある、中国は変化の必要性を理解している

欧州発の材料は、
◎欧州の銀行は増配や復配などを引き上げる動きが広がる=金融危機からの脱却を投資家へアピールすることが狙い
◎ユーロ圏8月の総合PMI・速報値は、 前回・予想を上回る=51.7(予想50.9 前回50.5)、製造業PMI・速報値=51.3(予想50.8  前回50.3)、サービス業PMI・速報値=51.0(予想50.2 前回49.8)
◎ドイツ8月の総合PMI・速報値は、前回・予想を上回る=53.4(予想  前回52.8)、製造業PMI・速報値=52.0(予想51.1 前回50.7)、サービス業PMI・速報値=52.4(予想51.7 前回51.3)→
◎フランス8月の総合PMI・速報値は 前回・予想を下回る=47.9(予想  前回49.1)、製造業PMI・速報値=49.7(予想50.3 前回49.7) 、サービス業PMI・速報値=47.7(予想49.2 前回48.6)
◎ドイツ10年債利回りは上昇し、2012年3月以来の高水準
フェクター・オーストラリア財務相は、ギリシャへの追加支援の話し合いはない

カナダ発の材料は、
◎カナダ6月の小売売上高は、予想外にマイナス幅が拡大=前月比-0.6%(予想-0.3% 前回1.8←1.9%)

その他の材料は、
◎キティラット・タイ副首相兼財務相は、タイはリセッションに陥っておらず、さらなる刺激策は必要ない=中央銀行に対し外貨準備や既存の流動性を使って通貨を安定化する方法を見つけるように指示した
◎トルコ、タイ、インド、インドネシアなど、新興国通貨は下落が続く=USDTRYは高値更新し1.9962まで一時上昇し終値は1.9902。USDTHBは一時32.10まで上昇したが終値は31.96まで値を戻し、2010年8月の高値水準が続く。USDINRは最安値を更新し一時65.56まで上昇し64.63近辺へ.USDMYRは一時3.3228まで上昇し3.3095近辺へ。
◎アジア新興国の株価は下落へ=フィリピン6136.73(-389.22-5.96%)、ジャカルタ総合株価指数は下落、4171.41(-47.04-1.11%)
◎メキシコや韓国の通貨も下落へ=USDMXNは一時13.0812まで下落、USDKRWは一時1,162.90まで下落


2013年8月22日木曜日

8月22日(木曜) アジア・欧州市場(午後9時30分現在)

8月22日(木曜) アジア・欧州市場(午後9時30分現在)


オセアニアでは、AUD+NZDが売られ、アジアではアジア新興国通貨と株が売られ、欧州では、株は買われたが、EUR+GBP+CHFが売られ、ドル高相場。米新規失業保険申請件数は予想・前回より弱く、反応はややドル売りへ。

今日から始まる、米ワイオミング州 ジャクソンホールで開催される経済シンポジュウム(22日~24日)で、この流れを変えることはできるのか? 


前日の米FOMC議事録の結果を受けた、アジア・欧州市場は、FRBのQE3縮小の思惑が強く、リスクマネーが、リスク資産から安全資産へと移動。新興市場の景気減速懸念と、経常赤字国が狙い撃ちにで、アジアの新興国通貨売り止まらず。

中国HSBC製造業PMIは、前回・予想を上回り、4月以来ようやく50を超え、リスクマネーにとっては好材料ながら、AUDUSDは買いを継続できず、中国株も上昇を維持できず。

ユーロ圏、ドイツの総合・製造業・サービス業のPMIは、前回・予想を上回り、景気の改善期待が広まるが、フランスは逆に、50を超えることはなく、前回・予想を下回り、株は強いが、通貨は失速気味。トータルでは好材料ながら、1.3360台の上値は重く、

アジアの新興国の通貨売りは止まず。USDTRYは9891まで一時上昇し高値更新、USDTHBは32.10まで一時上昇し2010年8月の高値水準が続く、USDINRは65.55まで一時上昇し最安値を更新、USDMYRは3.3228まで一時上昇。

※欧州株は上昇、EURO STOXX50は2804.41(+29.83+1.08%)午後9時現在
※日経平均株価は下落、13365.17円(-59.16-0.44%)
※香港ハンセンは上昇、21895.40(+77.67+0.36%)、上海総合は小幅下落、2067.12(-5.84-0.28%)
※豪州株は下落、S&P/ASX200は、5075.75(-24.24-0.48%)
※ジャカルタ総合株価指数は下落、4171.41(-47.04-1.11%)

USDJPYは、前日のFOMC議事録の結果を受けたドル高と、さらに予想を上回るHSBC製造業PMIに一時株高へ動き、98円の売りを消化し、98.20円近辺で小休止。欧州市場では、ユーロ圏PMIも強く、アジア売り(リスク資産)=欧州買い(安全資産?)の流れに、欧州通貨クロスの円売りで98.80円まで上昇。

EURUSDは、アジア市場では1.3340中心で動けず。欧州市場では予想を上回る「強いユーロ圏とドイツPMI 対 弱いフランスPMI」に売り買いが交錯したが、欧州株は堅調で、一時1.3360台まで上昇したが続かず、逆に一時1.3300割れまで値を下げた。

AUDUSDは、予想外に堅調。アジア市場では、前日のFOMC議事録の結果を受けたドル高+株安にリスクオンの流れへ、一時0.8940われまで下落したが、予想を上回る中国HSBC製造業PMIに0.9020近くまで回復し、大枠0.8980~0.9020のレンジへ。

欧州発の材料は、
◎欧州の銀行は増配や復配などを引き上げる動きが広がる=金融危機からの脱却を投資家へアピールすることが狙い
◎ユーロ圏8月の総合PMI・速報値は、 前回・予想を上回る=51.7(予想50.9 前回50.5)、製造業PMI・速報値=51.3(予想50.8  前回50.3)、サービス業PMI・速報値=51.0(予想50.2 前回49.8)
◎ドイツ8月の総合PMI・速報値は、前回・予想を上回る=53.4(予想  前回52.8)、製造業PMI・速報値=52.0(予想51.1 前回50.7)、サービス業PMI・速報値=52.4(予想51.7 前回51.3)
◎フランス8月の総合PMI・速報値は 前回・予想を下回る=47.9(予想  前回49.1)、製造業PMI・速報値=49.7(予想50.3 前回49.7) 、サービス業PMI・速報値=47.7(予想49.2 前回48.6)

米国発の材料は、
◎米新規失業保険申請件数は、予想・前回を下回り=33.6 万件(予想32.2万件 前回32.3万件←32万件)

その他の材料は、
◎キティラット・タイ副首相兼財務相は、タイはリセッションに陥っておらず、さらなる刺激策は必要ない=中央銀行に対し外貨準備や既存の流動性を使って通貨を安定化する方法を見つけるように指示した
◎アジア新興国通貨は下落が続く=USDTRY9891まで一時上昇し高値更新、USDTHB32.10まで一時上昇し2010年8月の高値水準が続く、USDINR65.55まで一時上昇し最安値を更新、USDMYR3.3228まで一時上昇、
◎アジア新興国の株価は下落へ=フィリピン6136.73(-389.22-5.96%)、ジャカルタ総合株価指数は下落、4171.41(-47.04-1.11%)



8月22日(木曜)為替相場を考える


8月22日(木曜)為替相場を考える

今後のポイントは、
※新興国(EM)のマーケット(特に、タイ・インド・インドネシア・トルコ・ブラジル・メキシコ)
※ CEEMEAのマーケット
※ 米国債の利回り上昇
※ ジャクソンホール経済シンポジュウム(8月22~24日)、 
※ 米第2四半期GDP(8月29日)、
※ G20サミット(9月5~6日) 
※ 米8月の雇用統計(9月6日)、
※ 米8月の消費者物価(9月17日)、
※ 法裁判所判断の欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定の合憲性判断を発表(9月12日)
※ ドイツ連邦議会選挙(9月予定)、
※ ギリシャ第3次支援の有無、
※ 緊迫しているエジプト情勢、

金融政策
※ 豪中銀理事会(9月3日)
※ BOE金融政策委員会(9月5日)
※ ECB理事会(9月5日)
※ NZ中銀理事会(9月12日)
※ 豪中銀理事会議事録(9月17日)
※ BOE・MPC議事録(9月18日)
※ FOMC(9月18日)


米FRBのQE3縮小と解除の期待から始まったお思われている、「世界的な債券利回りの上昇=新興国通貨の売り圧力の高まり」は、迷惑でもありが投機筋にとっては合理的でもあり、注目を浴び、今後も要注意であることは変わらず。

さらに、この影響も多いに受け、USDJPY+EURUSD+GBPUSD等の主要通貨間の興味は弱まり、ボラティリティは低下気味。逆に、新興国通貨ではないが、AUDUSD+NZDUSDのボラティリティは上昇気味で、売り反応に、買い材料を無視し、テクニカルポイントをあっさりとブレークさせている。(下記グラフを参照、終値ベースの変動率グラフ)



また、9月FOMCでQE3縮小への思惑は消えず、米債利回りは上昇を続け、米国と豪州の金利差縮小に、AUDUSDは予想外に上値が重く、新興国が不安定な状態が続く内は、積極的に買い上げられる可能性も弱まっている。(下記グラフを参照、米国と豪州10年債利回りとAUDUSDの値動きのブラフ)



USDJPYは、5月以降、米QE3解除の有無が注目されてからは、市場参加者が円ショートポジションで損失したことも一因ではあるが、円安相場への関心は極端に弱まり、現状は「EMと金利」に焦点が当てられ、円相場の注目度合いは極端に低下気味。

EURUSDは、「1.34台トライ、上抜けて上昇」を期待していたが失敗。ドイツ連邦議会選挙は注目されるが、話題の中心は「EMと金利」で、主役の座から程遠く1.3150~1.3400のレンジか? ユートラル水準の分だけ、今日発表される、ユーロ圏PMIの速報値に敏感に反応しやすくなっている。

AUDUSDは、7日間費やした0.92のトライを失敗、中銀議事録のAUDUSD相場を注視。0.90~0.92のレンジかと思いきや、EM市場の急変に、あっさり0.9の大台を割り込む。8月5日の安値0.8847を割り込むと、まずいのでは?

8月21日(水曜)為替市場の動き

ドル高傾向が続く為替相場は、FOMC議事録の発表直後から債券利回りの上下に振れながら、ドル高が進行、ついに、堅調な英ポンドもウイールBOE理事発言に陥落。

注目の、7月30~31日のFOMC議事録はやや複雑ながら、「景気が予想通り改善された場合、年内の資産買い入れのペースを年内に縮小」の案をおおむね支持に、9月のFOMCで緩和縮小の期待感が残る。発表後の結果は、「米株は下落し+債券利回りは上昇し+VIXは急上昇し+ドル高へ」。ただし、これも限界的。

※米10年債利回りは、2.89%(+0.08+2.82%)
※独10年債利回りは、1.84%(+0.03+1.63%)
※VIXは大幅上昇、15.94(+1.03+6.91%)、7月の水準へ上昇
※原油価格(WTI)は下落、103.83ドル(-1.30 -1.24%)、金価格は下落、1,366.40(-4.50 -0.33%)

※ダウ平均株価は下落、14897.55ドル(-105.44-0.70%)
※欧州株は下落、EURO STOXX50は、2774.58(-13.40-0.48%)
※日経平均株価は小幅上昇、13424.33円(+27.95+0.21%)
※香港ハンセン株は下落、21817.73(-152.56-0.69%)
※上海総合はほぼ変わらず、2072.96(+0.37+0.02%)
※ジャカルタ総合株価指数は昨日までの下落から、今日は上昇へ、4218.45 (+43.47+1.04%)

USDJPYは、上昇(+0.42%)。アジア市場では、昨日のような97円割れの動くは見られず、かといって、98円台までの上昇も見られず。東京市場の仲値需要が大きかったのか、買いから始まり、仲値過ぎると日本株は弱く97.20円割れまで下落。日本株が終盤で買い戻しが強まると97.60円台まで上昇。欧州市場では、ミスヒットと思われる上下変動にも、大枠97.40~60円の狭いレンジから、米金利上昇に買いが先行。FOMC議事録の発表後の米金利上昇に98円直前まで上昇したが失敗、大枠97.60~90円のレンジへ。

EURUSDは、下落(-0.47%)。1.3420中心の動きから、1.34の大台を割り込み、EURGBPの売りや海外実需筋の売りに1.3380を割り込み、徐々に上値は重くなる。フィキシング後には1.3350台へ下落、FOMC議事録の発表後は一時1.3335まで続落するが、1.3340~1.3390のレンジで売り買い交錯。

AUDUSDは、大幅下落(-1.14%)。アジア・欧州市場は、売りからスタートし、0.9000の大台を試す動きが続き、0.9000~0.9050のレンジで、米FOMC議事録待ち。FOMC議事録の発表後には、ついに0.90の大台を割り込み、大枠0.8980~0.9060のレンジで売り買いが交錯したが、9月のFOMCで緩和策解除の見通しが根強く、0.8970台へ続落し、戻りも弱い。

7月30~31日のFOMC議事録
⇒ 意見の相違が見られたが、9月のFOMCで緩和縮小の期待感が残る内容となった。(6月のFOMCでは、年内に買い入れ規模縮小に着手し、2014年半ばには買い入れを停止することが適切と判断していた)
◎ほぼ全員が、バーナンキFRB議長が計画した、「景気が予想通り改善された場合、年内の資産買い入れのペースを年内に縮小」の案をおおむね支持。
◎2~3人は、「近い内に縮小開始が必要になる可能性」を指摘。
◎2~3人は、「資産買い入れペースを縮小する前に、さらなる情報を評価することが必要」と指摘。
◎資金吸収で新たにレバースレポの導入を検討→ 政策変更に関するメッセージとはならないと説明しているが、現在の超緩和的の縮小した場合、金融システムから資金を吸収し、短期金利を目標水準に維持するための新たな政策手段を検討していることに間違いはない。

米国発の材料は、
⇒ 米7月の中古住宅販売件数は、予想・前回を大幅に上回り、ローン金利の上昇でも2009年11月以来の高水準=539万戸(予想513万戸 前回506万戸←508万戸)、前月比6.5%(予想1.5% 前回-1.6%←-1.2%)

欧州発の材料は、
⇒ バイトマン独連銀総裁は、フォワードガイダンスは、金融政策の方向性についてコミュニケーションを良くするための道具で、時代の変化を示すものではなく、金融政策行動は変わらないだろう
⇒ ECB・IMFのトロイカはギリシャ支援プログラムの調査を秋に実施へ=ギリシャは計2400億ユーロの支援を受けている
⇒ アスムセンECB専務理事は、ギリシャ第3次支援でギリシャ当局者との話し合いはない
⇒ ギリシャ支援で、ショイブレ独財務相はギリシャ支援は追加支援が必要、メルケル独首相は追加支援は時期尚早と、選挙をにらんで対立=ドイツ財務省報道官は追加支援は未定と協調

日本発の材料は、
⇒ 麻生財務相は、日本の経済指標は総じて上向いており、消費増税変更の理由はない

カナダ発の材料は、
⇒ フレアティ・カナダ財務相は、FRBの量的緩和策が次回G20の議題になる可能性がある=カナダは米量的緩和を熱狂的に支持しているわけではなく、インフレリスクを高める、カナダ経済は比較的良好で、住宅市場に対する追加の措置は検討していない

英国発の材料は、
⇒ ウイールBOE理事は、さらなる金融緩和が必要かもしれない、資産買い入れは依然として選択可能なツール

その他
⇒ タイ中銀は政策金2.5%の据え置きを決定、USDTHBは31.75台まで上昇しタイバーツ安が続く
⇒ インドルピーは2%近く下落し、今日も対ドルで最安値を更新
⇒ トンビニ・ブラジル中銀総裁は、ブラジル国内の金融市場が不安定なため、22日~24日のジャクソンホール会合の出席を取りやめる
⇒ シリア活動家は、アサド政権軍のガス攻撃で500人が死亡、国民評議か会いは650人、反政府派の幹部は1300人が死亡と主張
⇒ エジプト裁判所は、ムバラク元エジプト大統領の保釈を命じる
⇒ ブラジル中銀は、通貨レアル安値措置の防衛のために最大40億ドルのドル売り実施

2013年8月21日水曜日

8月21日(水曜) アジア・欧州市場(午後10時45分現在)

米FOMC議事録待ちで、昨日に続き重要な経済指標もなく、主体性のない相場展開が続き、アジア新興国の株安と通貨安は続き、スクオフから抜け出せず。

日経平均株価は小幅上昇、13424.33円(+27.95+0.21%)
香港ハンセン株は下落、21817.73(-152.56-0.69%)
上海総合はほぼ変わらず、2072.96(+0.37+0.02%)
ジャカルタ総合株価指数は昨日までの下落から、今日は上昇へ、4218.45 (+43.47+1.04%)
EUROSTOXX50は、小幅下落で、2777.59(-10.39-0.37%)

USDJPYは、昨日のような97円割れの動くは見られず、かといって、98円台までの上昇も見られず。東京市場の仲値需要が大きかったのか、買いから始まり、仲値過ぎると日本株は弱く97.20円割れまで下落。日本株が終盤で買い戻しが強まると97.60円台まで上昇し、大枠97.40~60円の狭いレンジから、米株先物の上昇に一時97.70円近くまで上昇へ。

EURUSDは、1.3420中心の動きから、1.34の大台を割り込み、1.3380を割り込み、徐々に上値は重くなる。

AUDUSDは、アジア・欧州市場は、売りからスタートし、0.9000の大台を試す動きが続き、0.9000~0.9050のレンジで、米FOMC議事録待ち。

欧州発の材料は、
⇒ バイトマン独連銀総裁は、フォワードガイダンスは、金融政策の方向性についてコミュニケーションを良くするための道具で、時代の変化を示すものではなく、金融政策行動は変わらないだろう
⇒ 
ECB・IMFのトロイカはギリシャ支援プログラムの調査を秋に実施へ=ギリシャは計2400億ユーロの支援を受けている

アジア発の材料は、
⇒ ジャカルタ総合株価指数は上昇、4218.45 (+43.47+1.04%)
⇒ タイ中銀は政策金2.5%の据え置きを決定、USDTHBは31.75台まで上昇しタイバーツ安が続く
⇒インドルピーは2%近く下落し、今日も対ドルで最安値を更新

8月21日(水曜)為替相場を考える

8月21日(水曜)為替相場を考える

今後のポイントは昨日と変わらず。
FOMC議事録(8月21日)、
ジャクソンホール経済シンポジュウム(8月22~24日)、 
米第2四半期GDP(8月29日)、 
米8月の雇用統計(9月6日)、 
米8月の消費者物価(9月17日)、
法裁判所判断の欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定の合憲性判断を発表(9月12日)
FOMC(9月18日)、
ドイツ連邦議会選挙(9月予定)、
ギリシャ第3次支援の有無、
緊迫しているエジプト情勢、

経常赤字国は海外からの資金依存により赤字を補い、マネー収縮による影響を最も受けやすくなっている。

アジア新興国から始まった経常赤字国が狙い撃ち相場は、インドネシア、インド、タイなど一部のアジア新興国で株安・通貨安が進み、昨日はこの動きも弱まり、米株も比較的堅調で、米金利も低下。しかし、CEEMEAの動意も弱く、とりあえずは無事に終わっている。

このような状態で、米国は9月のFOMCで「QE3の規模縮小」を決めることはできるのであろうか? 「よっぽど景気拡大が強く、インフレ懸念が強く、予想外に雇用が改善しなければ、無理に9月にそれを実行することもあるまい」と思われる。

EURUSDは、1.32~1.34のレンジ上限を超えたことで、強くムードが続く可能性が高くなり、特に、クロスでEUR買いが先行した流れを考えれば、暫くは、EURAUD、EURNZD、EURCAD等の買いが興味深い。

USDJPYは、相変わらず97円割れを底値にした値動き続いているが、上値は徐々に切り下がり、98円台が売り場へと変わっている。安全資産としての買い戻しや、円ショートポジションを考えれば、96.00~98.00円のレンジ入りとなる可能性も考えたい。

AUDUSDは、昨日の豪中銀理事会の議事録から、AUDUSD相場が重要で、「一段の利下げの可能性を否定したり、利下げが差し迫っているとの意思を示すべきでないとの点で意見が一致」とあり、フォワードガイダンスではないが、「当面は現状を維持し、今後の豪経済指標を見ながら、豪ドル相場をみながら、決定する」と言っているように思われてならない。

となると、テクニカルをも考えると方向性というよりも、0.9000~0.9200のレンジ内の流れが続く可能性があり、豪ドル高へ動くと利下げをする可能性が残り、極端にAUDUSDが上昇する可能性も、なかなか考えにくい。

8月20日(火曜)為替市場の動き

8月20日(火曜)為替市場の動き

為替市場は、インドネシア・インド・タイなど一部のアジア新興国は前日に続き株安・通貨安が進み、アジア・欧州株は全面安。安全資産のCHF+EUR+JPYが上昇し、リスク資産(コモディテー通貨)のAUD+NZD+CADが下落する、典型的なリスク回避のリスクオフ相場。

しかし、米金利は小幅下落、米株も比較的堅調で、アジア市場で大幅下落した新興国通貨も下げ止まり、CEEMEA(中欧・東欧・中東・アフリカ地域)はまずまずで、ややリスクオフの流れが弱まる。

ダウ平均株価は、ほぼ変わらず、15002.99ドル(-7.75-0.05%)=5日続落だが下げ幅は縮小へ
欧州株は下落、EURO STOXX50は2787.98(-35.37-1.25%)
日経平均株価は大幅下落、13396.38円(-361.75-2.63%)
豪州株は下落、S&P/ASX200 は、5078.18(-34.35-0.67%)
香港ハンセンは大幅下落、21970.29(-493.41-2.20%)、上海総合株価指数も下落、2072.59(-13.01-0.62%)
ジャカルタ総合株価指数は、昨日に続き大幅下落、4174.98(-138.53-3.21%)

USDJPYは、小幅下落(-0.28%)。アジア市場は弱い米株の流れに、日経平均株価は安値からスタート。中国やアジア新興国の株価が続落するなか、日本株も大きく値を下げ、円高の流れが続き、一時97.00円割れまで下落するが、EURJPYの大量の買い、実需筋の買いも厚く下げ止まり97.00~97.45のレンジへ。米国市場に入り、オプションカットで再び97円を割り込み96.91円まで下落したが、相変わらずリアルマネーの買いに下げ止まり、米国株が比較的堅調+米金利低下に値を戻し、97.20~30円のレンジへ。、

EURUSDは、アジア・欧州市場の序盤は、大枠1.3330~55の狭いレンジ。欧州株も弱く一時1.3323まで下落するも、1.33~1.34のレンジの下限では、欧州実需筋の買いも厚く、安全資産のEUR買いに、クロスでEUR買いが強く一時1.34台まで上昇、欧米市場では、1.32~1.34の上限を抜け、1.3425のオプションバリアやストップを付け、堅調な米現物株に1.3452まで上昇。達成後は、興味が薄れたのか1.3420を中心に狭い値動きへ。

AUDUSDは、続落。豪州株は保険大手QBEインシュアランス・グループの決算が悪く弱く後下落し、豪中銀政策理事会議事録(8月6日分)後に上下しながらも、結局は売りへと変化。一部のアジア新興国の通貨と株価は非常に弱くリスク資産売りへ、0.9100~0.9200のコアレンジの下限をついにブレークし、一時0.90277まで下落。0.90の大台手前では買いが厚く下げ止まり、堅調な米株とファンド筋の買いに、米国市場では0.9100直前まで値を戻す。

米国発の材料は、
⇒ 米7月のシカゴ連銀全米活動指数は、マイナス幅が拡大された前回よりは改善するが、予想よりマイナスが拡大=-0.15(予想-0.10 前回-0.23←-0.13)
⇒ ムーディーズは、米州政府格付け見通しを「ネガティブ」→「安定的」に引き上げる
⇒ ゴールドマンサックスは、取引誤発注で最大1億ドル損失

欧州発の材料は
⇒ ノルウェーの第2四半期GDPは前期比0.2%(第1四半期0.6%)に鈍化、金融危機後の循環的回復が失速へ
欧州株下落して始まり、続落傾向が続く、EURO STOXX50 は、2783.25(-40.10-1.42%)、午後7時50分現在
⇒ ショイブレ独首相は、ギリシャは第3次支援が必要になると初めて追加支援の必要性を認めた=今までは、ドイツ政府・メルケル首相は否定した。2014~16年に見込まれる資金不足を補う必要があり、IMFは7月に2014~2015年にギリシャの資金不足額は109億ユーロ以上と発表している
⇒ ショイブレ独首相は、現在のドイツ債の利回りは低すぎる=10年債利回りは約2%で推移

日本発の材料は、
⇒ 日経平均株価は大幅下落、13396.38円(-361.75-2.63%)
⇒ 黒田日銀総裁は、予定通り消費税率を引き上げても、景気回復や物価目標達成の障害にならない

豪州発の材料は、
⇒ 豪州株は保険大手QBEインシュアランス・グループの決算が悪く、世界的な株安の流れに下落、S&P/ASX200 は、5078.18(-34.35-0.67%)
⇒ 豪中銀政策理事会議事録(8月6日分)では、「持続可能な成長の達成には利下げ必要と判断し、政策金利を0.25%引き下げた」と定義し、追加緩和の余地を示す文言がなかったが、「一段の利下げの可能性を否定したり、利下げが差し迫っているとの意思を示すべきでないとの点で意見が一致」、「政策決定で豪ドルの動向が重要と指摘」、「今後数ヶ月間のデータを検討する」
⇒ AUDが予想外上昇したり、企業景況感が悪化し、鉱業以外の分野での回復が強まらなければ利下げの可能性が残り、一時的なAUDUSDの買いの後に、続落へ。

NZ発の材料は、
⇒ ウィーラーNZ中銀総裁は、住宅市場の過熱を抑えるために、利上げは避けたい意向で、10月から住宅融資規制を導入へ=NZDUSDの売りが強まる

中国初の材料は、
⇒ 香港ハンセンは大幅下落、21970.29(-493.41-2.20%)、上海総合株価指数も下落、2072.59(-13.01-0.62%)

カナダ発の材料は
⇒ カナダ6月の卸売売上高は、予想・前回を大幅に下回り、マイナス幅が拡大=前月比-2.8%(予想-0.7% 前回2.2%)で、USDCADの買いが強まる。

原油・金価格は、
原油価格は下落、105.13ドル(-1.59-1.49%)、金価格は小幅上昇、1,371.20ドル(+6.00+0.44%)

その他の材料は
⇒ インド中銀は最安値を更新しているインドルピー防衛で、スポット市場とフォーワード取引でもドル売り・ルピー買いの介入を実施した模様=資金流出により国債利回りは5年ぶりの高水準で、株価も下落へ
⇒ ジャカルタ総合株価指数は、昨日に続き大幅下落、4174.98(-138.53-3.21%)
⇒ タイバーツはUSDTHB=31.50台と1年超の安値へ
⇒ マンデガ・ブラジル財務相は、レアルの大量のショートポジションは、将来的に損失を被る可能性があると警告
⇒ メキシコの第2四半期GDPは4年ぶりのマイナスへ=前期比-0.74%(予想0.21%)、前年同期比1.5%(予想2.32%)と、予想と前期を大幅に下回り、政府支出の減少、消費、輸出が弱く、予想外の悪化にマイナスへ
⇒ トルコ中銀は、翌日物貸出金利を7.75%に引き上げる

2013年8月20日火曜日

8月20日のアジア・欧州市場(午後9時15分現在)

8月20日のアジア・欧州市場(午後9時15分現在)

昨日に続き、インド、インドネシア、タイのなど、アジアの新興市場からの資金流出に、安全資産としてEURとJPYが上昇。

日本、豪州、中国、アジア諸国の株価は下落し、欧州市場に入っても、株価下落の流れは止まず、米FRBの資産買い入れ額の縮小、マネー収縮による経常赤字国売りが強まり、一時的な現象なのか、それとも、他のアジア諸国へ波及するのか、見極めが必要となっている。目先の防衛手段として、安全資産へのシフトが続きそうで、結果、円買いが強まる可能性が出ている。

日経平均株価は大幅下落、13396.38円(-361.75-2.63%)
豪州株は下落、S&P/ASX200 は、5078.18(-34.35-0.67%)
香港ハンセンは大幅下落、21970.29(-493.41-2.20%)、上海総合株価指数も下落、2072.59(-13.01-0.62%)
ジャカルタ総合株価指数は、昨日に続き大幅下落、4174.98(-138.53-3.21%)
EURO STOXX50は、2781.25(-42.10-1.49%)午後9時近辺

USDJPYは、弱い米株の流れに、日経平均株価は安値からスタート。中国やアジア新興国の株価が続落するなか、日本株も大きく値を下げ、円高の流れが続き、一時97.00円割れまで下落するが、買いも厚く下げ止まり97.00~97.45のレンジへ。上値は重い。

EURUSDは、アジア・欧州市場の序盤は、大枠1.3330~55の狭いレンジ。欧州株も弱く一時1.3323まで下落するも、1.33~1.34のレンジの下限では、欧州実需筋の買いも厚く、安全資産のEUR買いに、一時1.34台まで上昇、1.32~1.34の上限を試す動きが続いている。

AUDUSDは、続落。豪州株は保険大手QBEインシュアランス・グループの決算が悪く弱く、豪中銀政策理事会議事録(8月6日分)では、追加緩和の余地を示す文言がなかったが、「一段の利下げの可能性を否定したり、利下げが差し迫っているとの意思を示すべきでないとの点で意見が一致」とあり、「政策決定で豪ドルの動向が重要と指摘」された。一部のアジア新興国の通貨と株価は非常に弱くリスク資産売りへ、0.9100~0.9200のコアレンジの下限をついにブレーク。一時0.0927まで下落。

日本発の材料は、
⇒ 日経平均株価は大幅下落、13396.38円(-361.75-2.63%)

豪州発の材料は、
⇒ 豪州株は保険大手QBEインシュアランス・グループの決算が悪く、世界的な株安の流れに下落、S&P/ASX200 は、5078.18(-34.35-0.67%)
⇒ 豪中銀政策理事会議事録(8月6日分)では、「持続可能な成長の達成には利下げ必要と判断し、政策金利を0.25%引き下げた」と定義し、追加緩和の余地を示す文言がなかったが、「一段の利下げの可能性を否定したり、利下げが差し迫っているとの意思を示すべきでないとの点で意見が一致」、「政策決定で豪ドルの動向が重要と指摘」、「今後数ヶ月間のデータを検討する」
⇒ AUDが予想外上昇したり、企業景況感が悪化し、鉱業以外の分野での回復が強まらなければ利下げの可能性が残り、一時的なAUDUSDの買いの後に、続落へ。

NZ発の材料は、
⇒ ウィーラーNZ中銀総裁は、住宅市場の過熱を抑えるために、利上げは避けたい意向で、10月から住宅融資規制を導入へ=NZDUSDの売りが強まる

中国初の材料は、
⇒ 香港ハンセンは大幅下落、21970.29(-493.41-2.20%)、上海総合株価指数も下落、2072.59(-13.01-0.62%)

その他の材料は
⇒ 経常赤字国が狙い撃ちにされ、インドネシア、インド、タイなど一部のアジア新興国で株安・通貨安が進む=経常赤字国は海外からの資金依存により赤字を補い、マネー収縮による影響を最も受けやすくなっている。
⇒ インド中銀は最安値を更新しているインドルピー防衛で、スポット市場とフォーワード取引でもドル売り・ルピー買いの介入を実施した模様=資金流出により国債利回りは5年ぶりの高水準で、株価も下落へ
⇒ ジャカルタ総合株価指数は、昨日に続き大幅下落、4174.98(-138.53-3.21%)
⇒ タイバーツはUSDTHB=31.50台と1年超の安値へ
⇒ マンデガ・ブラジル財務相は、レアルの大量のショートポジションは、将来的に損失を被る可能性があると警告

8月20日(火曜) 為替相場を考える

8月20日(火曜) 為替相場を考える

今後のポイントをまとめてみたい。
FOMC議事録(8月21日)、
ジャクソンホール経済シンポジュウム(8月22~24日)、 
米第2四半期GDP(8月29日)、 
米8月の雇用統計(9月6日)、 
米8月の消費者物価(9月17日)、
法裁判所判断の欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定の合憲性判断を発表(9月12日)
FOMC(9月18日)、
ドイツ連邦議会選挙(9月予定)、
ギリシャ第3次支援の有無、
緊迫しているエジプト情勢、

相変わらず、相場変動要因と材料は多く横たわっている。本筋は今後の米経済指標とゴールは9月18日のFOMCであることに変わりないが、最近の予想では米第3四半の経済成長が伸び悩むとされているのが気になる。

先にブルームバーグ・エコノミスト調査では、65%が9月のFOMCで資産買い入れの縮小が決定されると予想している。また、PIMCOのビル・グロース氏は、先週、レバレッジ(借り入れ)に依存する国際金融市場の混乱を回避するため、「FRBは歴史的な低金利政策 を予想より長期にわたり維持」、「FRBの主要な金融緩和手段が資産購入から政策金利見通しを示すフォワードガイダンスに移行」と発言している。

相変わらず、いつものことながら、意見の相違があり、これが今までの為替市場を動かし、今後の相場変動の基にになっている。

以下は注目点。
USDJPYは、前週から底値を96円、97円と切り上げながらも、高値は98円台と上値も抜け出せず。今週は国内参加者は盆休みから復活し勢ぞろいで、このレンジを抜け出し新たな方向性が見られるか?

EURUSDは、1.32~1.33のレンジの上限を抜け出しながら、1.34を超えられず、結局は7月25日以降は大枠1.32~1.34のレンジ相場が続く。このすレンジを抜け出せるか?


AUDUSDは、0.9200の大台を8月9日から継続したが、いまだに上値を抜け出せず、反面、0.9100以下の買いは強く、大枠0.9100~0.9200のコアレンジで推移。目先は弱いが引き続き上昇を維持。


EURJPYは、130円中心の相場が8月14日から続き、131円トライしながらも新たな方向性示せず。終値でクリアに131円台を超えることができるか?

GBPJPYは、8月12日から上昇を続け153円台まで一時上昇。7月24日の高値154.046円を超えることができれば、続伸の可能性が高まる。

8月19日(月曜)の為替相場

続く夏枯れ相場で主要な経済指標もなく材料難で、AUDUSDの下落が目立つが他は同意薄。エジプト情勢が気になる昨今。

市場の焦点は引き続き、FRBの資産買い入れの縮小の有無とその時期で、8月21日のFOMC議事録の内容待ちの流れへ。しかし、米株は13日から4日続落、8月2日の高値15600ドル台から多はが下落へ。昨日を含め先週から金利上昇が目立ち、10年債利回りは、米国2.55%台(8月12日)→2.9%まで上昇、英国2.48%(8月13日)→2.75%、豪州3.67%(8月12日)→4.02%へ上昇し、その可能性を織り込む。

米量的緩和の縮小へ動きだす可能性に新興市場国からの資金引き上げへ。その影響に、インドルピーが4年ぶりの安値、インドネシアルピアは8月16日の安値を更新し過去最安値へ、ジャカルタ総合株価指数は5%下落、他のアジア市場への波及が懸念される。

USDJPYは、ほぼ変わらず(終値97.536+0.04+0.04%)
アジア市場の早朝に、日本の貿易赤字拡大を材料に一時97.80円台まで上昇したが、仲値の売りに上値トライはあっさりとギブアップ。97.40~50円の買いに下げ止まり、「消費税引き上げ=ゼロ成長」の観測もあり、EURJPYやクロスの円売りに、98.15円まで上昇したが、欧州株と米株は弱く、結局は元の水準に逆戻り。

EURUSDは、ほぼ変わらず(終値1.3333+0.06+0.05%)
主体性は極めて乏しく、アジア市場と欧州市場の序盤は1.3315~1.3340のレンジから、ドイツ連銀の月報で、「ECBガイダンスでは利上げを排除せず」と発表。ドイツ連銀の毎度の持論で極めて短絡的で、材料難の中で投機筋が1.3370台まで買い上げるが、欧州株はイタリア株主導の下げに弱く、結局は1.3400のレンジ上限トライを失敗、1.3330台まで値を戻す。

AUDUSDは、下落へ(終値0.9107-0.76-0.83%)
中国の新築住宅価格の前月比の上昇に買いから始まり、日本株+中国株高に一時0.9230台へ。継続的な買いは見られず、直ぐに利食いの売りへと変化し、新興市場国の通貨+株価は弱く売りが強まり、EUR全面高の中で、欧州株も弱くEURAUDの買いに0.9140割れまで続落。米国市場では金価格・原油価格も弱く、米株の下げに一時0.9102まで下落へ。

日経平均株価は上昇、13758.13円(+108.02+0.79%)。
上海総合株価指数は上昇、2085.6(+17.15+0.83%)、香港ハンセンは続落。
豪S&P/ASX200株は小幅下落、5112.53(-1.33-0.03%)。
欧州株は、政局不安にイタリア株が主導して下落、EURO STOXX50 は2823.36(-30.92-1.08%)。
ダウ平均株価は下落、15010.74(-70.73-0.47%)

米国発の材料は、
⇒ 米7月の全米50州別の雇用統計では、失業率が前月比で低下は8州(6月11州 前年同月比36州)、悪化28州(6月26州 前年同月比9州)、残りは横ばい
⇒ ブルームバーグ・エコノミスト調査(9~13日)では、65%が9月のFOMCで資産買い入れの縮小が決定されると予想

日本発の材料は、
⇒ 日本7月の貿易統計・速報で、輸入の増加に予想を上回る赤字額となった=-1兆0240億円(予想-7856億円 前回-1823億円)、輸出12.2%(予想13.1%)、輸入19.6%(予想15.4%)。
⇒ 日本の民間調査機関は日本の消費増税の影響を懸念、家計負担が9兆円(消費税3%=8.1兆円+厚生・国民年金保険料引き上げ=0.8兆円の合計)と試算し、2014年度の成長率はゼロになるとの見通し。

欧州発の材料は、
⇒ スペインの銀行は不良債券比率が再上昇=6月11.6%(5月11.2%)から上昇し過去最高を更新、2012年12月にバッドバンクが発足し、不良債権が移管され一時比率は低下していたが、再上昇へと変化。
⇒ ギリシャの6月経常黒字は拡大=+6.63億ユーロ(前年同月7310万ユーロ)。
ドイツ景気回復期待に10年債利回りは上昇=2012年3月の水準1.924%へ上昇。
⇒ ドイツ連銀月報は、年後半の国内経済は通常の成長に戻り安定へ=「第2四半期GDPが前期比0.7%に拡大したのは、設備投資が通常水準に戻ったことや冬季寒冷の反動」、「ECBのフォワードガイダンスは、無条件の確約ではなく、金融政策の変更を意味しない」
⇒ 政局不安にイタリア株大幅下落、17243.25(-434.52-2.46%)

豪州発の材料は、
⇒ 9月総選挙の世論調査では与党・労働党支持率46%、野党・保守連合の支持率54%でラッド首相の労働党が大敗の可能性。
⇒ 中国7月の新築住宅価格(18日発表)は、前月比は4カ月連続で上昇ペースは鈍化したが、前年比は7カ月連続の上昇で、産出開始の2011年1月以来で最高水準=前月比0.7%(6月0.8%)、前年比7.5%(6月6.8%)

その他
⇒ 米量的緩和の縮小へ動きだす可能性に新興市場国からの資金引き上げへ=インドルピーが4年ぶりの安値、インドネシアルピアは8月16日の安値を更新し過去最安値へ、ジャカルタ総合株価指数は5%下落、他のアジア市場への波及を懸念=16日発表のインドネシア第2四半期の経常赤字はGDP比4.4%(第1四半期2.4%)へ拡大。
⇒ エジプト・シナイ半島北部で、イスラム過激派の奇襲攻撃で警察官24人が死亡、イスラム過激派の攻撃が激化。
⇒ トルコ銀行監督局は新銀行規制の草案を発表、トルコ株は2.55%下落=国民の貯蓄を促し、経常赤字の拡大を抑える一環の措置で、個人へ月収下限を設定し、クレジットカード発行に上限を定め、収入を定期的に監視することを義務付た

2013年8月19日月曜日

8月19日のアジア・欧州市場(午後10時現在)

8月19日のアジア・欧州市場(午後10時現在)

続く夏枯れ相場で材料難。市場の焦点は引き続き、FRBの資産買い入れの縮小の有無とその時期で、アジア市場では、米量的緩和の縮小へ動きだす可能性に新興市場国からの資金引き上げへ。その影響に、インドルピーが4年ぶりの安値、インドネシアルピアは8月16日の安値を更新し過去最安値へ、ジャカルタ総合株価指数は5%下落、他のアジア市場への波及が懸念される。

脇役は、ドイツ連銀月報で「ECBガイダンスでは利上げを排除せず」にEUR買いへと動く。

USDJPYは、アジア市場の早朝に、日本の貿易赤字拡大を材料に一時97.80円台まで上昇したが、仲値の売りに上値トライはあっさりとギブアップ。97.40~50円の買いに下げ止まり、「消費税引き上げ=ゼロ成長」の観測もあり、EURJPYやクロスの円売りに、98円台へ上昇。

EURUSDは、主体性は極めて乏しく、アジア市場と欧州市場の序盤は1.3315~1.3340のレンジから、ドイツ連銀の月報で、「ECBガイダンスでは利上げを排除せず、インフレ圧力が現実化すれば利上げの可能性」と発表。ドイツ連銀の毎度の持論で極めて短絡的で、材料難の中で投機筋が1.3370台まで買い上げるが、欧州株は弱く続かず。ただ、クロスでなユーロ全面高へ。

AUDUSDは、中国の新築住宅価格の前月比の上昇に買いから始まり、日本株+中国株高に一時0.9230台へ。継続的な買いは見られず、直ぐに利食いの売りへと変化し、新興市場国の通貨+株価は弱く売りが強まり、EUR全面高の中で、欧州株も弱くEURAUDの買いに0.9140割れまで続落へ。

日経平均株価は上昇、13758.13円(+108.02+0.79%)。
上海総合株価指数は上昇、2085.6(+17.15+0.83%)、香港ハンセンは続落。
豪S&P/ASX200株は小幅下落、5112.53(-1.33-0.03%)。

日本発の材料は、
⇒ 日本7月の貿易統計・速報で、輸入の増加に予想を上回る赤字額となった=-1兆0240億円(予想-7856億円 前回-1823億円)、輸出12.2%(予想13.1%)、輸入19.6%(予想15.4%)。
⇒ 日本の民間調査機関は日本の消費増税の影響を懸念、家計負担が9兆円(消費税3%=8.1兆円+厚生・国民年金保険料引き上げ=0.8兆円の合計)と試算し、2014年度の成長率はゼロになるとの見通し。

欧州発の材料は、
⇒ スペインの銀行は不良債券比率が再上昇=6月11.6%(5月11.2%)から上昇し過去最高を更新、2012年12月にバッドバンクが発足し、不良債権が移管され一時比率は低下していたが、再上昇へと変化。
⇒ ギリシャの6月経常黒字は拡大=+6.63億ユーロ(前年同月7310万ユーロ)。
ドイツ景気回復期待に10年債利回りは上昇=2012年3月の水準1.924%へ上昇。
⇒ 欧州株は下落、EURO STOXX50は-22.47-0.79%と弱い。

豪州発の材料は、
⇒ 9月総選挙の世論調査では与党・労働党支持率46%、野党・保守連合の支持率54%でラッド首相の労働党が大敗の可能性。
⇒ 中国7月の新築住宅価格(18日発表)は、前月比は4カ月連続で上昇ペースは鈍化したが、前年比は7カ月連続の上昇で、産出開始の2011年1月以来で最高水準=前月比0.7%(6月0.8%)、前年比7.5%(6月6.8%)

その他
⇒ 米量的緩和の縮小へ動きだす可能性に新興市場国からの資金引き上げへ=インドルピーが4年ぶりの安値、インドネシアルピアは8月16日の安値を更新し過去最安値へ、ジャカルタ総合株価指数は5%下落、他のアジア市場への波及を懸念=16日発表のインドネシア第2四半期の経常赤字はGDP比4.4%(第1四半期2.4%)へ拡大。
⇒ エジプト・シナイ半島北部で、イスラム過激派の奇襲攻撃で警察官24人が死亡、イスラム過激派の攻撃が激化。