2015年2月21日土曜日

2015年2月22日(土曜) 最新のIMMポジション(2月17日集計分)から

2015年2月22日(土曜) 最新のIMMポジション(2月17日集計分)から

今回の集計は2月17日(火曜)で、18日のサプライズなFOMC議事録や、ようやく条件付きで合意したギリシャ支援の要因は含まれていない。

全体的に17日まではドルロングを維持しながらも、18日のFOMC議事録で早期利上げによる影響を懸念したことで、ドルロングは減少したが引き続き高水準を維持している。

円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルの計7通貨合計で、ネットショートは-361,941コントラクトで、前週-386,569から通貨ショートが24,628減少している。

2月17日の取引レートでドル換算したポジションでは、円グラフにあるように、ユーロショート=61.2%→62.3%、豪ドルショート=9.2%→9.9%、カナダドルショート=5.9%→6.2%へ上昇した。逆に、円ショート=12.8%→12.1%、ポンドショート=8.2%→6.5%へ減少している。

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円は、ネット-49,091コントラクトで、前週の-55,124からショートが4,447減少、5週連続の減少となった。発表後に決着を見たが、集計日ではまだ結論を出せずにいたギリシャ債務交渉の行き詰まり感と、日銀の緩和継続スタンスの変化のリスクが主な要因と思われる。

USDJPY相場も、120円台達成後の急落から立ち直れず。黒田日銀総裁は、10月の追加緩和の正当性は主張するも、直ちに追加緩和を考える必要ないと言う。日銀への不信感もあり、118.20~119.40円のレンジが5日間続いた。

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ユーロ
ユーロは、ネット-185,582コントラクトで、前週の-194,641からショートが9,059減少、2週連続の減少となった。集計日時点ではギリシャ債務交渉は決着はついていなかったが、ユーロショートのポジションは逆に減少していた。

EURUSDは、ECBのQE決定、ギリシャ債務交渉の条件付き合意と、ユーロ売りの2大材料は暫定的ではあるが、決着を見た。EURUSDは最悪の事態を織り込みながらも、1.13を割り込むこともできず、合意しても1.15台を回復できず、1.1300~1.1450のレンジ相場が続いた。

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ポンド
ポンドは、ネット-28,798コントラクトで、前週の-38,603からショートが9,805減少、4週連続の減少となった。

GBPUSDは、前週のBOE四半期インフレレポートは、英経済はフル稼働状態への復帰が近いと、インフレ見通しを引き上げていた。1月の英財政収支の黒字額は過去最大となり、BOE金融政策委員会議事録は、インフレの急加速を予想。英雇用統計は大幅に改善し、将来の追加緩和の可能性の高い国で、潜在的なポンド買いが強かった。

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スイスフラン
スイスフランは、ネット-6,044コントラクトで、前週の-5,486からショートが-558増加していた。スイス中銀いよるスイスフラン売り介入にも関わらず、2週間連続してショートが拡大していた。

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カナダドル
カナダドルは、ネット-32,842コントラクトで、前週の-33,333からショートが491減少していた。連動性の高い原油価格も50ドル台で安定するも、今後の見方も上下に分かれ、カナダドル買いもそれほど高まってはいない。

USDCADは、コート・カナダ中銀総裁は、またしても利下げの可能性を示唆、カナダの小売売上高は予想外に弱かった。1.2400を割り込んでも一時的で、原油価格の本格的な反騰期待と、続落の不安の板挟みに、大枠1.2400~1.2600のレンジ相場が続く。

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豪ドル
豪ドルは、ネット-53,831コントラクトで、前週の-53,182からショートが649増加していた。

AUDUSDは、2月3日に豪中銀は予想外に利下げを実施してからは、AUD売りの流れは変わらず。スティーブンス豪中銀総裁は、さらなる豪ドル安を予想。豪雇用統計は予想外に弱く、豪財務相は追加利下げの可能性を示唆。0.7700でボトム感がみられるが、0.7850を超えられず。0.7750~0.7850のレンジ相場が続く。

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NZドル
NZドルは、ネット-5,753コントラクトで、前週の-6,200からショートが447
減少していた。







2015年2月21日(土曜) 昨日20日、海外市場の動き

2015年2月21日(土曜) 昨日20日、海外市場の動き

ギリシャ支援を4か月間延長することを条件付きでようやく合意へ。

USDJPYは、118.30円をボトムに→ ギリシャ支援合意に119.10円台へ上昇
EURUSDは、1.1280をボトムに→ ギリシャ支援合意に1.1420台へ上昇
GBPUSDは、1.5350割をボトムに→ 「過去最高の財政黒字+弱い小売売上高」と強弱混在、ギリシャ支援合意に1.5420まで値を戻すもEURGBPの買いに限定的。
AUDUSDは、0.7850へ上昇するも上値は重く抜けられず。
USDCADは、1.2420をボトムに→ 弱い小売売上高に1.2960台へ上昇
円クロスは、欧州時間の円全面高から、米国市場は逆に円全面安へ。

※※※※※※

欧米株は上昇(DJIA=18,140.44+154.67ドル)、独DAXは過去最高へ。
原油価(WTI)は低下、50.34(-0.82ドル)
金価格は低下、1,201.10ドル(-6.5ドル)
米金利は上昇(10年債利回り)(2.12%±0)

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【ギリシャ関連】
○ギリシャ支援を4か月間延長することを条件付きで合意。今後の問題はギリシャは合意を順守できるか?
○ギリシャ、ドイツ、IMFの準備会合を経て、ユーロ圏財務相会合でようやく合意へ。
○条件は、ギリシャは23日中に既存の合意に基づく改革案を提示する。国際支援団がこの改革案の内容をし精査し、4月末までに合意する。
○ECBは、条件を満たせばギリシャ国際の担保特別措置を戻す。

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【FRBタカ派の連銀総裁は持論を強調】
○プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=FOMC議事録への市場の反応は直近の米雇用統計の強さを無視しているようだ。3月FOMCでの辛抱強いの文言は削除する必要がある。
○ブラード・セントルイス連銀総裁=3月FOMCでの辛抱強いの文言削除が好ましい。

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ロシア経済発展省高官は、1月GDPは前年同月比-1.5%とマイナス成長へ。。

EURDKKで、DKKは1999年以来の大幅下落へ。ペッグ制を守るために、政府顧問は中銀は資本規制など究極の手段を用いるべきと提言。


2015年2月20日(金曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2015年2月20日(金曜) 欧州・米国市場序盤の動き


円全面高。週末リスクの回避や、ファンド勢の円かいに、USDJPYの上値は重く、118.30円まで続落、クロスでも円は全面高。

米現物株は弱く、米金利も低下、原油価格(WTI)は小幅下落。

ユーロ圏財務相とギリシャとの話し合いが、そろそろ始まる。ギリシャの結果を見るまでは、EUR相場に手を出せず。ただ、リスクヘッジなのかEURUSDは1.1300を割り込む。

欧州市場で堅調だった、AUDUSD+NZUSDも、米国市場に入りCAD売りの影響を受け下落。ドルは米国市場に入り、JPYを除き全面高へ。

欧州市場では、ユーロ圏各国のPMI・速報値は強かったが、ギリシャ債務交渉に決着がつかず、EUR売りの流れはやまず。

英財政収支の黒字額は過去最高で、英小売売上高は予想外に弱かったが、GBP売りは限定的。

カナダの小売売上高があまりに弱く、USDCADは1.2440→1.2550台へ上昇、CAD売りの影響を受ける。

2015年2月20日金曜日

2月20日 (金) 22:30 カナダ小売売上高 (取引通貨ペア CADJPY)


2月20日 (金) 22:30 カナダ小売売上高 (取引通貨ペア CADJPY)

≪説明≫
相変わらず、原油価格とカナダドルの連動性は高い状態が続く。
原油価格(WTI)は50ドルを一時割り込みながらも、50ドル台を回復し安定してきており、結果、USDCADも先月の高値を超えられず、カナダドルはやや持ち直してきている。


USDCADのDailyチャートでは、1.28のトライを失敗した後は、1.2350~1.2700、1.2350~1.2555と、徐々に上値が切り下がってきているが、1.2350の壁を割り込めるか? 中長期では注目している。
1時間チャートでは、1.2460近辺のポイントがあり、1.2450~1.2510のレンジを抜け出した方向に動きが加速しやすくなっている。


さて、CADJPYは、90円の大きな壁は遠く、原油価格の買戻しと同じく、90.85円をボトムに買戻しムードが高まっている。Dailyチャートでは、2月6日以降、94.40~96.50円のレンジでの取引が続き、緩やかに底値を切り上げている。

1時間チャートでも、94.80円をタッチできずに下げ止まり、95.40円を超えられず、つまり、94.80~95.40円のレンジの上下を超えらえるか、また、レンジ相場が続くのか? 今回の小売売上高が一つのきっかけになると、面白い相場になることが期待できる。


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小売売上高の前月比は、予想-0.4%で前回0.4%、除自動車の前月比も予想-0.8%と前回0.7%から、共に大幅低下が予想されている。


過去20回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大1.50%、平均すると0.47%、除自動車で最大1.6%、平均すると0.46%となっており、比較的乖離差が大きな指標となっている。


過去16回のデータでは、CADJPYで発表直後15分間の変動は、前月比で最大55pips(高値-安値)、平均で32pipsと、ある程度の変動が期待できる。また、同時刻には他の経済指標の発表もなく、投機筋がこの取引きに集中し、動きが大きくなる可能性が期待できる。


※※※※※※


≪今回の予想と前回の数字≫
小売売上高
前月比予想-0.4% 前回0.4%、
除く自動車 
除く自動車前月比=予想-0.8% 前回0.7%


≪過去20回の予想と実際との差≫
前月比
Max=1.50%
Min=0.00%
Ave=0.47%


除自動車前月比
Max=1.60%
Min=0.00%
Ave=0.46%


≪CADJPY 過去16回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max55pips
Hi-low=Min11pips
Hi-low=Ave32pips


Open-Hi=Max53pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave17pips


Open-Low=Max52pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave15pips

2月20日 (金) 18:30 英小売売上高(取引通貨ペア GBPJPY)


2月20日 (金) 18:30 英小売売上高(取引通貨ペア GBPJPY)

≪説明≫
2月12日の、BOEの四半期インフレレポートでは、インフレ報告の今後の先行き見通しはやや楽観的に感じられ、英経済はフル稼働状態への復帰が近く、インフレ動向は年末前後に強まるという。また、18日のBOE金融政策委員会議事録では、原油価格の急落による影響が薄らぐ2016年に、インフレの急加速を予想しており、ポンドの買い材料の一つとされている。


ギリシャは現行のユーロ圏の融資を6か月延長を正式に申し込みながらも、ドイツ等の反対で未だ結論が出ていな。米国の介入(要請)で、関係各者に合意を促しており、再びユーロ圏財務相会合お行方が注目され、その結果によってはEURGBPが動き、GBPUSDが動き、GBPJPYが動くことはな脱がれない。


一方の、円相場は、直近の日銀による追加緩和に否定的な物議は、黒田日銀総裁の記者会見でその可能性は薄れながらも、直ぐに追加緩和は行わないことがはっきりとした。円安を継続的に続けることができるのか、投機筋が再考する時期に来ていが、2月末から3月にかけては、実需の動きや、GFIPの動向を気にしながら、押し目では円売りの流れは変わってはいない。


GBPJPYを考えると、長期的なチャートとなる、Monthlyチャートは実に興味深い。昨年12月に転換線が現れ下落が開始し、1月と2月は、200ヵ月SMA=176.62円をボトム(髭ではこれを一時的に割り込んでいる)にし、下げ止まり、この線を2月27日の月末に割り込んでくると、更なる売りが待ち構えているように思われる。


Dailyチャートでは、7日間連続して181.00~184.20円のレンジで上下し、8時間チャートでは181.50~184.15円で上下しながらも、183円を中心に上下を繰り返している。いずれにしても、動きが加速しそうで興味深い通貨ペアと言える。


さて、イベントでの15分間の取引きだけを考えれば、動きは大きな指標であること。目先は183.40~183.80のレンジで動きが続きそうである。


※※※※※※


小売売上高の前月比予想は0.2%と前回0.4%から低下が、前年比は5.9%と前回4.3%から増加が予想されている。

除く自動車燃料も、同じく、前月比-0.2%と前回の0.4%から低下が、前年比は5.9%と前回4.3%から上昇が予想されている。


過去20回のデータでは、前月比の予想と実際との差は、最大2.20%、平均で0.64%、前年比では最大3.4%、平均で0.8%と、乖離の大きな指標となっている。


過去16回のデータでは、発表直後、GBPJPY15分間の変動は、最大108pips(高値-安値)、平均すると36pipsと、比較的変動幅の大きな指標となっている。


※※※※※※


≪今回の予想と前回の数字≫
小売売上高
前月比=予想-0.2% 前回0.4%
前年比=予想5.9% 前回4.3%
除く自動車燃料 
前月比=予想-0.1% 前回0.2%、
前年=予想5.9% 前回4.2%
≪過去20回の予想と実際との差≫
前月比
Max=2.20%
Min=0.00%
Ave=0.64%
前年比
Max=3.40%
Min=0.00%
Ave=0.89%
≪GBPJPY 過去16回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max108pips
Hi-low=Min16pips
Hi-low=Ave36pips
Open-Hi=Max108pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave23pips
Open-Low=Max40pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave13pips

2015年2月20日(金曜)昨日19日、海外市場の動き

2015年2月20日(金曜)昨日19日、海外市場の動き

ドルは買戻しの動きへ、前日(18日)のFOMC議事録によるサプライズは何処へ?
ただし、弱い米経済指標にドル買いも限定的。

ギリシャは煮え切れずEURは弱く、20日の財務相会合へ決着は持ち越しへ。

ドルは上昇、原油価格は下落、金価格は上昇、米金利は上昇。

※※※※※※

USDCAD
一時1.2540台へ上昇から、弱い米経済指標に上げ止まる。原油価格の下落+副総裁発言では追加利下げの可能性消えず。

USDJPY
119円台まで値を戻すも、弱い米経済指標の買い上げも限定的。

EURUSD
相変わらず1.13~1.15のレンジを抜け出せず。20日のユーロ圏財務相会合に結果をゆだねる。

GBPUSD+AUDUSD+NZDUSD
商品価格は下落し、前日のFOMC議事録後の上昇分をすべて吐き出し、同水準からさらに下落へ。弱い米経済指標にも反発は鈍い。

※※※※※※

【話題の中心は、相変わらずギリシャ】
○ギリシャは、ようやく金融支援の6カ月延長を申請へ。
○独財務相は、財政緊縮を約束せず不十分と拒否。
○ユーロ圏財務相は、20日に再び会合を開く。
○ただ、市場は引き続き、2月末の金融支援の期限までの合意を期待。

【弱さが目立つ米経済指標】
○米新規失業保険申請件数は、予想外に改善するも、米CB景気先行指数は弱く、米フィラデルフィア連銀景況指数は、期待を裏切る予想外の大幅な低下。

【ギリシャ関連】→ ドイツは難色し結論でず。 
○メルケル独首相+ツィプラス・ギリシャ首相と解決策を模索し電話会談。
○独経済相は、ギリシャの融資延長の申請内容は不十分。
○独経済省+財務省の各報道官、解決につながる提案ではない。
○フィンランド首相は、ギリシャは構造改革せず、金融支援6カ月延長に反対。
○ギリシャ当局者は、救済合意の延長は申請せず、6カ月間の融資の保全を求めた。

【ECB理事会の議事要旨(1月22日分)】→ 量的緩和をめぐって意見分かれる。
○賛成派は量的緩和の先送りはリスクといい、反対派は現時点で行動を急ぐ必要は無いと主張。
○ブリン債購入が唯一の充分な措置との意見で一致。
○首席エコノミストのプラート専務理事はQEを先送りするリスクを指摘。
○反対派は量的緩和は不測の事態でのみ行うべきと主張。

【米財務省次官】
○中国は2014年7月以降、為替介入を中止へ。

【コートカナダ中銀副総裁】→ 利下げの可能性は消えず
○次回3月4日の政策委員会での利下は、リスクの評価次第。
○インフレは低下が予想され、短期的にマイナスに入る可能性も。
○2016年末には経済はフル稼働を見込む。

【英5月の総選挙】
○世論調査の支持率は、与党・保守党=36%、野党・労働党=32%

2015年2月19日木曜日

2015年2月19日(木曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2015年2月19日(木曜) 欧州・米国市場序盤の動き

ドル全面高。米現物株は下落からスタート、米金利は上昇。

ギリシャはようやく、ユーロ圏に6か月間の融資延長を正式に要請。
しかし、ドイツ財務省はユーロ圏財務相会合との合意条件を満たさずと難色。

ECB理事会の議事要旨(1月22日分)では、量的緩和をめぐって意見分かれる。
○賛成派は量的緩和の先送りはリスクといい、反対派は現時点で行動を急ぐ必要は無いと主張。
○ブリン債購入が唯一の充分な措置との意見で一致。

ギリシャは、ECB+EU・欧州委員会+IMFの三者の呼び名を「トロイカ」から「インスティチューションズ」へ変更、インスティチューションズへ新たな提案をもとにして見直しを進める。

アジア市場では、日経平均株価は14年9か月ぶりの高値を更新。

2015年2月19日(木曜)昨日18日、海外市場の動き

2015年2月19日(木曜)昨日18日、海外市場の動き

FOMC議事録は、早期利上げによる景気への影響を懸念、ドル高による輸出減も懸念、ドル急落。
ただし、GBPを除き最近のレンジの範囲内でインパクトはなぜか限定的。

※※※※※

1. FOMC議事録はネガティブ+米経済指標も弱く、ドル全面安へ→ イエレンFRB議長の2月24~25日の議会証言が非常に重要。
2. ギリシャは19日にユーロ圏へ融資6カ月延長を申請へ→ 決着の有無はドイツの反対に引き続き不透明。
3. ECBはギリシャの銀行へ683億ユーロの緊急流動性支援(ELA)を承認、ギリシャは700億ユーロを要請。
4. BOE議事録は、原油価格の急落による影響が薄らぐ2016年に、インフレの急加速を予想→ GBP上昇へ
5. 黒田日銀総裁は、円安が追加緩和の障害にならない→ 円売り材料だが動きは緩慢
6. ECBは、19日に1月の理事会の議事要旨を発表 → 初めての措置で、1月のQE決定の経緯を知ることができ重要。
7. ウクライナ停戦合意は順守されず→ バリツェボでの戦闘が激化へ。

※※※※※

○米株は小幅下落
○米金利は上昇から低下へと変化
○原油価格は下落
○金価格は上昇

※※※※※

USDJPY 119.25→118.50円台へ
EURUSD 1.1330台→一時1.1410へ
GBPUSD 1.5420→一時1.5470台へ
AUDUSD 0.7770台→一時0.7830台へ


【FOMC議事録】
○早期利上げによる景気への影響を懸念。
○リスクを考えるとゼロ金利を長く維持する方向へ。
○多くはより長期間ゼロ金利の維持を支持。
○海外経済の悪化に米経済成長の見通し下振れリスク。
○ドル高は米国の輸出を抑制。
○ドルが一段と強まるリスクを認識
○中国、中東、ウクライナ、ギリシャがリスク。

※※※※※

【ギリシャ関連】
○ギリシャは19日にユーロ圏へ融資6カ月延長を申請へ。
○ECBはギリシャの銀行へ683億ユーロの緊急流動性支援(ELA)を承認、ギリシャは700億ユーロを要請。
○関係筋=支援協議で合意なければギリシャは3月末以降の支払いが履行できない。
○ルー米財務長官は、ギリシャ財務相と電話会談し、国債債権団との合意を促す。

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2015年2月18日水曜日

2015年2月28日(水曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

2015年2月28日(水曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

FOMC議事録待ちへ! 米現物株は下落からスタート。

強いのはポンドだけ、それ以外の主要通貨ではドル全面高。

日銀金融政策決定会合も過ぎ、黒田日銀総裁の記者会見も過ぎても、円相場は動けず。


○英雇用統計は、失業率は予想を下回り6年ぶりの低水準、失業者数は予想外に減少、週平均賃金はインフレ率を4か月連続で上回る。
○BOE金融政策委員会の議事録は、金利据え置きを全会一致で決定したが、金利見通しでは2委員は決定は微妙なバランスで、インフレ率の上昇を予想、年内の利上げの可能性を示唆
○ギリシャ政府報道官は、19日(予定は18日)にユーロ圏へ支援融資延長を申請
○米国市場では、住宅関連の数字が弱く、ドル売りへと変化。
○市場では、FOMC議事録の内容がよりタカ派になるとも思惑が広まる。


EUR 19:00 EUR 12月 建設支出=前月比-0.8%(予想 前回-0.5←-0.1%)、前年比-3.5%(予想 前回0.5←2.2%)

USD 22:30 USD 1月 住宅着工件数=前月比-2.0%(予想-1.7% 前回7.1←4.4%)、106.5万件(予想107万件 前回108.7←108.9万件

USD 22:30 USD 1月 建設許可件数=前月比-0.7%(予想0.9% 前回0.0←-1.9%)
、105.3万件(予想106.7万件 前回106←  万件)

USD 22:30 USD 1月 生産者物価指数=前月比-0.8%(予想-0.4% 前回-0.3%)、前年比0.0%(予想0.4% 前回1.1%)、コア前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.3%)、コア前年比1.6%(予想2.0% 前回2.1%)

2015年2月18日 アジア市場・欧州市場序盤の動き


2015年2月18日 アジア市場・欧州市場序盤の動き


■日銀金融政策決定会合も過ぎ、黒田日銀総裁の記者会見も過ぎ、相場は動かず。残るはギリシャ。


○日経平均株価は1%上昇、相変わらず日本株は強いこれが実感。


○日銀金融政策決定会合は、予想通り現状維持を決定、直後一時円買いが強まるも続かず。


○黒田日銀総裁は、円安は経済にとってマイナスにはならない→ ファンダメンタルズに沿った円安を容認しているよにも思われる。


○黒田日銀総裁は、リーマンショック後の異常な円高の修正とみることもできる → 当時のUSDJPYは123~4円前後で、USDJPY相場は、そろそろ良い所まで戻していることになるが?(※USDJPYのMonthlyチャートを参照)


○黒田日銀総裁は、直ちに追加緩和を考える必要ない→ 追加利上げ観測が弱まる、USDJPYの買いも萎む。


○黒田日銀総裁は、10月の追加緩和で、何かマイナスの効果あったと思ってない→ 日銀関係筋の先の記事を否定?


※※※※※※※


日銀金融政策決定会合=金融政策の現状維持を8対1で決定。マネタリーベースが年約80兆円に相当するペースで増えるよう金融市場調節を行う方針を据え置いた。長期国債は年約80兆円、指数連動型上場投資信託(ETF)と不動産投資信託(J-REIT)はそれぞれ年約3兆円、年約900億円に相当するペースで保有残高が増加するよう買い入れる方針も維持した。


日銀金融政策決定会合=景気の基調判断は緩やかな回復との見解を維持。輸出と生産の判断を上方修正する一方、個人消費の改善の動きに一部で鈍さがみられる点に言及。2%の物価安定目標の実現を目指して量的・質的金融緩和を継続。


日本郵便=豪トール・ホルディングスを51億ドルで買収→ AUDJPYに影響しないのか?
篠原IMF副専務理事=原油価格下落によるプラス効果があるにもかかわらず、中国、ロシア、ユーロ圏、日本の成長見通し悪化で世界の経済成長が低迷する可能性に直面。アジア新興国に試練。


※※※※※※※


黒田日銀総裁の記者会見=為替相場がファンダメンタルズを反映して安定推移が前提で、円安は経済にとってマイナスにはならない。為替の方向は1国の金融政策でなくさまざまな動向によって変わる。日銀の金融政策は為替をターゲットにしていない、あくまで国内要因。


黒田日銀総裁の記者会見=足元の円安傾向については、リーマンショック後の異常な円高の修正とみることもできる。→ 本当ならば、USDJPY相場は、そろそろ良い所まで戻していることになるが?


黒田日銀総裁の記者会見=10月の追加緩和で、何かマイナスの効果あったと思ってない。直ちに追加緩和を考える必要ない。企業業績は極めて好調、労働市場は完全雇用に近い。

ユーロ相場のボトムは何処?


ユーロ相場のボトムは何処?


1999年1月、EURの誕生である。

1月4日、初日の取引きレートは、たしかアジア市場で1.1752からスタートした。

それから月日が経つこと1約5年、現在のEURUSD相場はスタートの水準近くとなる1.13~1.15の水準で推移している。(※Monthlチャートを参照)


Monthlyチャートでは、ダウントレンドとなっているが、EURUSD1.10は一つの大きな壁となっており、この水準近くで下げ止まる可能性は大いにある。


ギリシャ問題が決着でもすれば、ファンダメンタルズが改善しているドイツを筆頭にEURUSDは大きく値を戻すことが期待できる。


反面、ギリシャ問題がこじれれば、トレンドラインの下限となる、1.0台までの可能性がある。


それでも、それ以上、続落することも考えにくいのでは? と、思っている昨今!

2月18日 (水) 18:30 英雇用統計(取引通貨ペア GBPJPY)

2月18日 (水) 18:30 英雇用統計(取引通貨ペア GBPJPY)


≪説明≫

同時刻にBOE金融政策委員会の議事録も発表され、その影響も受けることになります。そうでなくても、ギリシャ問題を巡り18日になんらかの結果が出される可能性もあり、その影響に円やポンドが動く可能性は高く、市場はややナーバスになっています。


最近のGBPJPY相場は、2月12日の円大変動(181.08~184.16)が上下の目安になり、182~183円をコアレンジにした相場が続いております。直近では183円台を試しながらも動きは限定的となっていますが、USDJPYが119円台で安定推移すれば、より上昇の可能性が高くなります。


1時間チャートでは、182.60円をボトムに183.40円をトップとしたレンジを抜け出せるかがポイントとなっています。


※※※※※※


今回の予想はILO失業率は5.8%と前回と変わらず、失業者数推移は-2.5万人で前回の-2.97万人からやや減少幅が少ない予想となっています。


過去20回のデータでは、予想と実際との差は、ILO失業率で最大0.20%、平均0.06%、失業者数推移は、最大1.67万人、平均0.78万人で、1万人を超える差では、上下変動が大きくなる可能性があります。


過去16回のデータでは、発表から15分のGBPJPYの変動は、最大で108pips(高値-安値)、平均で53pipsと、変動の高い指標の一つとなっています。


※※※※※※


≪今回の予想と前回の数字≫
ILO失業率(10-12月)=予想5.8% 前回5.8%
失業者数推移=予想-25,000万人 前回-29,700万人


≪過去20回の予想と実際との差≫
ILO失業率(10-12月)
Max=0.20%
Min=0.00%
Ave=0.06%


失業者数推移
Max=16,700人
Min=400人
Ave=7,765人


≪GBPJPY 過去16回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max108pips
Hi-low=Min30pips
Hi-low=Ave53pips


Open-Hi=Max94pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave26pips


Open-Low=Max102pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave26pips

2015年2月18日(水曜)昨日17日、海外市場の動き

2015年2月18日(水曜)昨日17日、海外市場の動き

17日の為替相場は円安+ギリシャ待ち。最近の動きは鈍くなる。

18日にギリシャとユーロ圏の融資合意の期待が広まる。

JPY売り再開しクロスを含め円全面安。日本政府は円安の流れを明確に否定せず。

ギリシャ問題で合意期待広まり、合意の実現待ちに欧米市場では方向性でず。

18日を前にして動ごけず
ギリシャ問題の結果待ち、
日銀金融政策決定会合の結果待ち
黒田日銀総裁の記者会見待ち
FOMC議事録の公表待ち、

欧米株は小幅上昇
米金利は上昇
原油価格は上昇
金価格は下落、

※※※※※※※

USDJPY
119円台を維持。アジア市場から円売りが始まり、多通貨でも円売りが加速し、119.40円台まで続伸。

EURUSD
18日にギリシャとユーロ圏の融資合意の期待が広まり、一時1.1440台へ上昇、結果待ちに、上げ止まり1.1380~1.1420のレンジで推移。

GBPUSD
弱い英CPIの影響は見られず、逆に1.5400台へ上昇するも、1.5320割れへ下落。全体的に動きが鈍い為替市場では、上下変動が比較的大きい。

AUDUSD
アジア市場では上昇するも、欧米sh上では0.7790~0.7830のレンジで動けず。

USDCAD
アジア・欧州市場は1.2360まで下落するも、米国市場では1.2440台へ上昇し、1.2360~1.2450のレンジへ。

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欧州側の関係筋=ギリシャは融資合意6カ月延長を18日にユーロ圏に申請する。強権は協議中。

ツィプラス・ギリシャ首相=融資合意と支援プログラムを区別して考える方針。

ツィプラス・ギリシャ首相=債務問題をめぐりユーロ圏と合意できるように取り組んでいるが、妥協はしない。

ツィプラス・ギリシャ首相=ユーログループが指示する20日のデッドラインを拒否。古い緊縮策はすでに効力ない。ユーログループとの交渉失敗なら総選挙実施を呼びかける。

ギリシャ当局者=欧州との合意は可能で、最後通告は受け入れられない。

サバン仏財務相=16日に、ギリシャとはプログラムの延長で基本的に合意したが、文言の問題で合意できず。

サバン仏財務相=ギリシャは支援が延長される限り、基礎的財政収支の黒字をGDPの1.5%とし、これを悪化させるようなことはしないという点で、誰もが合意している。

ノワイエ仏中銀総裁=ギリシャ債務、最終的に期限調整の可能性ある.


※※※※※※※

ウクライナ軍報道官=東部ドネツク州で新ロシアはと激しいい応酬が続く。

※※※※※※※

インドネシア中銀=予想外に、政策金利を0.25%引き下げ7.50%に決定。経常赤字抑制の方針で、米国の利上げを控え資本流出を抑制が目的。

※※※※※※※

ノワイエ仏中銀総裁=ECBの量的緩和策は、インフレ率を確実に目標の2%弱の水準に戻すのに十分な規模。

ノワイエ仏中銀総裁=的緩和により、市場のリスク選好が高まり、経済全般の資金調達環境が改善し、通貨安を通じてユーロ圏の輸出を押し上げる効果も期待できる。

※※※※※※※

ジョルダン・スイス中銀総裁=スイスフランはなお過大評価、引き続き為替市場で介入する。

※※※※※※※

エラリアン氏(アリアンツ首席経済アドバイザー)=ウクライナ、ギリシャ情勢は市場の大きなリスクだが、最大のリスクは流動性があるとの幻想。

エラリアン氏(アリアンツ首席経済アドバイザー)=パラダイムが変化し、ポジションを再構築する十分な流動性がない状況に陥ることが大きな懸念。

エラリアン氏(アリアンツ首席経済アドバイザー)=ギリシャのユーロ圏離脱は「短期的な混乱」を招くが、世界経済にとり大惨事ではない。

※※※※※※※

プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=来月のFOMCで辛抱強いの文言を削除すべき。原油安に伴う物価下押し圧力はやがて消える。原油安は中国、欧州だけでなく、米国経済にとってもプラス。

プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=利上げは近いと考えている。

※※※※※※※

エドワーズ・豪中銀理事=一段の通貨安は豪州にとってより有益。

※※※※※※※

甘利再生相=過度な円高も過度な円安もよくないが、円安は、現状プラスのほうが大きい。

麻生財務相=円安は輸出企業にプラス。緩やかに景気回復、個人消費、設備投資も増加。円安は悪いと思わない。

安倍首相=円安方向への動きは経済に対してさまざまな結果を与える。円安方向への動きは財政に一定の影響。

2015年2月17日火曜日

2015年2月17日(火曜)アジア市場・欧州市場序盤の動き


2015年2月17日(火曜)アジア市場・欧州市場序盤の動き

○今日も、ギリシャ、ギリシャ、大山鳴動して鼠一匹。
○ギリシャ問題へ市場の関心は続くも、相場は動かず。


16日の米祭日と18日から始まる中国春節の影響もあるのか、
為替相場の動くは今までと異なり、鈍いものになっている。


ギリシャとユーロ圏財務相会合の話し合いは不発に終わった。
その反応にはユーロ売りは弱く、欧州株の下落は限定的。


何らかの楽観的な材料が見え隠れするのか?
2月20日のギリシャはタイムリミットの2月20日までに支援延期の申請するのか? これが今後の焦点。


※※※※※※※


USDJPY
日経平均株価は極僅かに下落。市場センチメントはやや円ブルになってきたが、それでもさすがに円、投機筋は別として安値圏では円売り需要が多い。118.30円割れは底堅く11860円台を回復。狭いレンジ相場を抜け出せず。


EURUSD
1.13台を割り込めず。1.1350を中心に上下値幅で上下。嵐の前の静けさなのか? 1.13~1.15のレンジ下限なのか? 1.10~1.13の新たなレンジなのか? ギリシャ新政権の動き待ち。


AUDUSD
早朝の豪中銀議事録で下値0.7740近くをトライ。そして、上昇へと変化し0.7810近くへと上昇、予想外に利下げを決定した委員会の議事録で注目した。結果は、豪ドル安の誘導は続くも、追加利下げを示唆することもなく、サプライズはなし! それと、ネガティブな中国発の材料が多い割に、AUDは底堅い。


※※※※※※


豪中銀議事録(2月3日分)=利下げは3月まで待つことも協議したが、経済を支援するため2月に判断した。豪ドル安は均衡のとれた成長に必要で、依然として大半のファンダメンタルズを上回っている。消費と投資で不透明感が高まっている ⇒ 直後はAUD売りとなるが、直ぐに買い戻される。


中国人民銀行=2015年中国GDPは6.9~7.1%に鈍化の可能性。


中国主要70都市の新築住宅価格=前月比-0.4%で9か月連続のマイナスへ。


バルファキス・ギリシャ財務相いわく、協議が不発に終わったのは一時的な停滞と楽観視。ダイセルブル-ム・ユーロ圏財務相会合議長が、欧州委員会が提案した協議を拒否。


ショイブレ独財務相=ギリシャの財政が軌道に乗る確約なしに、ギリシャに追加融資をする意欲は欧州にはない。


シェリング・オーストリア財務相=ギリシャは20日までに支援プログラムの延長を申請する。

2015年2月17日(火曜) 昨日16日、海外市場の動き

2015年2月17日(火曜) 昨日16日、海外市場の動き

米国市場がプレジデンツデーで休日。明日18日~24日は中国は春節で旧正月に当たり長いお休みに入る。

そんな、月曜日のスタート。市場の関心は日銀の本音とギリシャ。ギリシャへの期待は失望へ。

ギリシャは財務相会の提案を拒否、市場参加者が注目した会合は物別れに終わった。

結果、ドル高(EUR安+GBP安+AUD安+CAD安)、そして、円高。

ギリシャはタイムリミットの2月20日までに支援延期の申請するのか? これが今後の焦点。

円相場は、明日18日の、日銀金融政策決定会合と黒田日銀総裁の記者会見が当面の焦点。

※※※※※※

USDJPY
週明けのオセアニア市場から下落し、日本の第4四半期GDPは予想外に弱い結果となったが、為替市場の反応は鈍く動かず、日銀金融政策決定会合と黒田日銀総裁の記者会見待ちへ。そして、ギリシャ・ユーロ圏財務相会合は物別れに終わり、円を買い戻す動きが緩やかに続いた。

EURUSD
ギリシャで買われ、ギリシャで売られる。欧州市場では、ギリシャ問題への楽観的な見方に1.14台を維持し1.1420台へ上昇するも、ギリシャ・ユーロ圏財務相会合は物別れに終わり、1.1320へ100ポイント近く下落。

GBPUSD
欧州市場の相場をリード。欧州市場はギリシャ問題の解決の可能性を意識しGBPUSDの売り+EURGBPの買いからスタート、1.5440→1.5370まで下落、北米市場では1.5340まで約100ポイント近くの下げとなったが、ギリシャ・ユーロ圏財務相会合は物別れに終わり、EURGBPは再び下落するも、GBPUSDの買戻しは弱い。

※※※※※※

ユーロ圏財務相会合=ギリシャへ現行支援プログラムの完遂と、半年間の延長受け入れをの草案を提示、ギリシャは現行プログラムの終了を求め提案を拒否、半年間の現行プログラムのテクニカルな延長を要請する意向。

ラガルドIMF専務理事=ギリシャが改革を実行しなければ、IMFから資金援助は停止へ。

ダイセルブルーム・ユーロ圏財務相会合議長=2月20日までに支援延期の申請が必要でそれ以降は無理。最善はギリシャがプログラムの延長を求めること。

ドムブロフスキス欧州委員会副委員長=今回の会合は物別れに終わった。ギリシャが支援プログラムの延長を申請する意向があるなら、ユーロ圏財務相は一段の協議を行う用意がある。

英世論調査(2月16日)=5月7日の総選挙結果の見通し不透明で、引き続き接戦が予想される。

資本流出懸念に、HKオフショア市場で人民元は3週間ぶりの大幅安。中国国家外為管理局(SAFE)で国際収支を担当する管涛氏が資本流出懸念を強調。

ウクライナ=政府軍と親ロシア派武装勢力の間で停戦合意の順守に疑問。

2015年2月16日月曜日

2015年2月16日(月曜) 欧州市場と北米市場序盤の動き

2015年2月16日(月曜) 欧州市場と北米市場序盤の動き

今日は、米国市場休日はプレジデンツデーで休日。
ギリシャ問題は、深夜から未明にかけて続く、EU財務相会合の結果待ち。

USDJPY
朝方から、日銀関係者の追加緩和を否定する発言もあり、週明けのオセアニア市場からドル円は下落からスタート。早朝の日本の第4四半期GDP・速報値は、予想外に弱い結果にも、円相場は動けず。逆に、日経平均株価が強く円売りも見られたが118.70円台の上値は重く118.30台へ下落。欧州・北米市場ではも上値は重く下値を試す動くが続いている。

GBPUSD
週末に、ウィールBOE金融政策委員「BOEは市場予想より早期に利上げを開始する必要がある」、ブロードベントBOE副総裁「BOEの次の動きは利上げだと考えている」と、ポンドをサポートするような発言にも、為替市場は反応は鈍く、EURGBPの買戻しと思われる動きに、1.5430台→1.5360台へ下落。

EURUSD
EU財務相会合でギリシャ債務問題が話し合われ、その結果が注目される。それを待つ動きに1.1400~30のコアレンジで動けず。

NZDUSD
早朝発表されたNZ小売売上高が強く、NZDは続伸、AUDNZDの売りも続いている。

※※※※※※※

ドラギECB総裁は、ギリシャがユーロ圏を離脱するとの観測は無意味だとの見方を示した。
総裁は「この問題については触れたくないということを理解してもらいたい。私の発言はすべて政治的に使われる。ユーロ圏離脱の可能性についての観測は意味をなさない」と述べた。


日銀、ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト24人を対象に13日に行った調査では、16人が今後、追加緩和があると回答し、8人が追加緩和はないと回答


ウィールBOE金融政策委員=英国のインフレ率は現在の低水準から回復するとの見方から、BOEは市場予想より早期に利上げを開始する必要がある。BOEは2017年半ばまでにインフレ率は目標の2%を上回ると予想しており、これに合わせて金利を引き上げる。

昨年の政策会合で利上げを主張していたウィール委員は、BOEは2017年半ばまでにインフレ率は目標の2%を上回ると予想しており、これに合わせて金利を引き上げる必要が出ると主張。

政策金利は市場参加者の想定より少し早く引き上げなければならないだろう。BOEは6年前の金融危機時以降、政策金利を過去最低水準の0.5%に据え置いている。英国経済は約10年ぶりの大きな伸びを示しているものの、投資家らは低インフレを背景に、もう1年は金利が据え置かれると予想している。

BOEは12日に発表したインフレ報告で、年内に利上げを実施する必要性は低いとの見方を示す一方、インフレ率が予想を超えてマイナス圏に低下した場合は利下げする用意があるとした。

ブロードベントBOE副総裁=MPCは引き続き、次は利上げだと考えている。ただ、政策金利の効果的な下限は、われわれが3~4年前に考えていたものより少し低い。

中国国務院=2020年までにサービス貿易規模を1兆ドルに拡大させる。


菅義偉官房長官=2014年第4四半期GDPが予想を下回ったことを受け、「個人消費の伸び。


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NZD 第4四半期 小売売上高は予想を上回

日本の第4四半期 GDP 第一次速報は 予想を下回るも動きは限定的
消費、設備投資など内需の足取りが弱い一方、輸出の伸びは前期を上回った。GDPデフレーターは前期からさらにプラス幅が拡大し、名目GDPは年率プラス4.5%と実質に比べ高い伸びとなった。

GBPUSDの下落幅は大きい、EURGBPの買戻しと思われる。

独連銀月報=ドイツ経済が予想以上のペースで成長する見通し

NZD 第4四半期 小売売上高は予想を上回り、NZドル買いが強まる

ギリシャ問題で、EU財務相会合の話し合い待ち。(日本時間深夜から開始の予定)

2015年2月16日(月曜) 疑いと真実?

2015年2月16日(月曜)  疑いと真実?

JPYのポジションを持っている市場参加者は、先週のJPY相場で唖然としたことでしょう!

今までの持合い相場を上抜けしついに120円台を達成、これで、121円~124円の新たなレンジか? と思った瞬間に118.50円台まで急落。それじゃ、119円~121円のレンジ? と思いきや119円台を安定的に回復できず。

日銀関係者の話として、一部報道で『日銀追加緩和は逆効果で10月の緩和は消費者マインドに悪影響を与えたとしている。追加緩和はさらに円安を引き起こし、消費マインドに水を差すとしている』と言う。

日銀内部も一枚岩ではないことは重々承知なので、それほど驚きではないが、否定も肯定もともに発言がないのが気になる。

さらに、ブルームバーグ社の記事で、以下がさらに追い打ちをかけ、疑心暗鬼の状態に陥っている。

【財務省がホームページ上で公表している麻生太郎財務相の記者会見概要から、実際に発言のあった「円安」の2文字が編集の際に削除されていることが分かった。1月20日の閣議後会見で、麻生財務相は原油価格の下落についての記者からの質問に、「金利安、円安、原油安は基本的に日本のように資源を輸入している国にとって、原油安は極めて大きな影響、商売する上で金利安も極めて大きな影響だし、輸出を考えても円安はいいこと、基本的にはいいこと」と発言していた。しかし概要では、「金利安、原油安」とのみ表記され、円安が2カ所とも削除されている。
財務省広報室は大臣などの記者会見については、その概要をホームページに掲載しており、その際に正確性などの観点から、適宜、実際の発言を一部修正して掲載している、と説明している。】とある。

タイミングがタイミングだけに、本来は深読みする必要がないこのような記事でも、本当は? と、疑いの眼でみることになる。

ただ、それでも、USDJPYは118.50円を割り込むこともなく、クロスでは円売り方向に逆戻りしていることを考えれば、「円売り相場は変わらず」と、考えたくなる。

かといって119円台に値を戻して定着することもなく、日銀の金融政策決定会合と、無言を続いている黒田日銀総裁の記者会見を見て、円安が続くのか、新たなレンジを形成するのか、それらを判断することになりそうである。


2015年2月15日日曜日

2月16日 (月) 08:50 日本第4四半期GDP・第一次速報


2月16日 (月) 08:50 日本第4四半期GDP・第一次速報(取引通貨ペア USDJPY)

≪説明≫
今回のGDPは3四半期ぶりにプラス転換が予想され、為替相場では前年比3.5~3.7%の水準は織り込み済みと考えます。直近の円相場の関心は、政府と日銀のスタンスで、短期的な円相場の動きはこちらに関心が移っています。

1時間足では、118.45~50を割り込むと売りの圧力が強まる可能性が高く、日足でみると117.40円がポイントで、この水準を割り込むと長期てなポイントとなる115.00円がターゲットになってきます。

※※※※※※

今回は第4四半期の第一次速報で、前回第3四半期のマイナスから大幅な増加が見込まれており、前期比予想は0.9% 前回-0.5%、前年比予想3.7% 前回-1.9%となっています。

過去20回のデータでは、予想と実際との差は、前期比で最大0.90%、平均0.209%、前年比で最大3.8%、平均0.73%となっており、上下共に1.0%を超えるような数字となれば、変動が大きくなる可能性があります。

過去12回のデータでは、USDJPYの発表直後15分間の変動は、最大69pips(高値-安値)、平均で20pipsとなっており、大きな変化は期待できないが、最近の不安定なUSDJPY相場を考えれば、変動がより高くなる可能性を意識したくなります。

※※※※※※

≪今回の予想と前回の数字≫
第4四半期 GDP 第一次速報
前期比=予想0.9% 前回-0.5%
前年比=予想3.7% 前回-1.9%

≪過去20回の予想と実際との差≫
前期比
Max=0.90%
Min=0.00%
Ave=0.20%

前年比
Max=3.80%
Min=0.00%
Ave=0.73%


≪USDJPY 過去12回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max69pips
Hi-low=Min4pips
Hi-low=Ave20pips

Open-Hi=Max40pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave7pips

Open-Low=Max43pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave13pips

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(2月16日~2月20日)【今週の材料から】


今週の為替相場を考える、経済指標・その他(2月16日~2月20日)【今週の材料から】

先週の相場の流れから見ても、今週の注目点は3点で、ギリシャ問題、日銀問題+ブルームバーグ記事(財務省がホームページ上で「円安」の2文字が削除)+日本のGDP、そして、FOMC議事録。

※※※※※※※

○EU財務相会合(16日~)→ ギリシャ債務問題を話し合い、何らかの決定がされる見込み。
○日銀金融政策決定会合+黒田日銀総裁の記者会見(18日)→ 日銀筋が追加緩和の弊害を指摘して以降続く円高、新たな動きを期待。
○日本第4四半期GDP第一次速報→前年比予想3.7%・前回-1.9%(16日)→ さて、結果待ち!
○FOMC議事録(18日) → 1月28日に久々に、メンバー全員が賛成して決めた、政策金利0.0~0.25%の据え置き、国際情勢も検討対象に新たに付け加え、景気はしっかりとした底堅いペースで拡大とし、年なりの利上げ期待を残したFOMC、その議事録は? いつもながら、間違いなく相場は変動!

※※※※※※※

EURUSD
EUR相場に関しては、ギリシャ問題の解決策によって、1.13~1.15のレンジを抜け出し、新たな方向性が決まる可能性は高い。

最近のギリシャ問題をテーマとした為替相場の変動を見ていると、かつての南欧諸国の債務問題が深刻化した当時と比べると、株式や債券相場とかけ離れている。ギリシャ問題が他国へ波及するこにには疑問で、ひょっとしたら極めて限定的なものなのかもしれないと、思うようになっている。

EUR相場は、すでにECBの量的緩和が決定され、3月に実施される。ギリシャ問題はある程度(よほど深刻にならない限り=ギリシャのユーロ圏離脱など)相場にすでに織り込まれているように、感じられてならない。

また、最近の好調な独経済をみていると、少しでもプラスの材料が出てくれば、ユーロの買戻しが強まるように思えてならない。

※※※※※※※

USDJPY
円相場は、日銀のETF+GPIFが日本株を買い、GPIFが外ものを大量に買い、日銀が追加緩和をし、インフレ率を2%に引き上げると期待し、貿易赤字が拡大傾向を続け、経常収支が赤字化するシナリオ=円安を描いていた。

このシナリオが崩れれば、もちろん円高へ方向転換することになる。また、ギリシャ問題が解決でもすれば、投機筋の目は新たな材料を捜し、円に集中的に目を向ける可能性も忘れてはならない。

日銀の総意として「追加緩和は逆効果で10月の緩和は消費者マインドに悪影響を与えたとしている。追加緩和はさらに円安を引き起こし、消費マインドに水を差す」と思っているのか?

それと、さらに気になるのは、先週金曜日のブルームバーグの記事で、「財務省がホームページ上で公表している麻生太郎財務相の記者会見概要から、実際に発言のあった「円安」の2文字が編集の際に削除されていることが分かった」との内容である。ひょっとしたらの思いがよぎる。

今週の日銀金融政策決定会合+黒田日銀総裁記者会見+日銀月報は興味深い!

※※※※※※※

それ以外でも注目しなければならない発表は多い。


2月17日
○豪中銀議事録 → 2月3日にサプライズの緩和を決定した議事録、追加の可能性を残しているのか否か? 豪ドル安をさらに容認するのか否か?
○英消費者物価指数 → 前月比予想-0.8% 前回0.0 %と弱い数字が予想されているが、はたして! GBP相場変動は間違いない。

2月18日
○英雇用統計 → OILベース失業率の数字、失業者推移で、相場が動くことは間違いない。

2月19日
○日本通関ベース貿易収支 → 原油価格の下落により貿易赤字がどれだけ縮小しているのか? 今回の予想は逆で赤字額が拡大している。
○フィラデルフィア連銀景況指数

2月20日
○英小売売上高 → 注目材料!
○カナダ小売売上高 → 注目材料!