2013年6月1日土曜日

5月31日(金曜) 終わって見れば、主要通貨はレンジを抜け出せず

5月31日(金曜)の海外市場は、FRBの資産買入の縮小開始の可能性やその時期をめぐり、月末・週末の季節要因も加わり、経済指標や関係者の発言に米株が動き、ドル高+円高の流れが続くが、継続できず。

USDJPY=二日続落、EURUSD=二日間は大枠1.2950~1.3050のレンジ。AUDUSD=6日間0.95~0.97のレンジ。

欧州では、ユーロ圏失業率が悪化し過去最悪となり、消費者物価指数は予想・前回をやや上回ったものの、ECBの目標値2.0%を大幅に下回る前年比1.4%で、ECB理事会ではマイナス金利を予想する動きは極めて少ないが、新たな景気刺激策を求める声も多い。

米国では、個人消費支出が予想を下回ったが、ミシガン大学消費者信頼感指数+シカゴ購買部協会景気指数、共に予想外に上昇し、FOMCで金融緩和の縮小を期待する声も根強く、ドル買いの要因となっている。

これだけが主因と思われないが、月末・週末の要因に米株は弱く、ロンドンフィキシングの後には株安=ドル高の流れに、結果として、株安=円高へと変化。

EURUSDは、1.30の大台に乗り、上昇期待を持たせながらも、1.3050台を維持できず、1.30を割り込み短期のストップの売りに続落。1.2950近辺でようやく下げ止まり終わって見れば1.3000近辺と、レンジの真ん中で終了し、相変わらず方向感定まらず。


USDJPYは、なんとか100.00の大台は維持しているが、米株は弱く(ダウ工業株30種=-208.96-1.35%)、日経先物前日比-130.00と弱く、101円台の上値が重くなっている。 

また、一時的な動きになるかは別として、週明けの日経平均株価の下落=円高相場の期待感が膨らむ終わり方になっている。


2013年5月31日金曜日

相場感では円安トレンド変わらず。株高=円安の連動相場も変わらず。結局、株が上がらなければ=円安も続かず。

相場感では円安トレンド変わらず。株高=円安の連動相場も変わらず。結局、株が上がらなければ=円安も続かず。

以下のグラフは、赤=USDJPY、青=EURJPY、紫=DJIA-N225。
ダウ平均株価と日経平均株価の差は、USDJPYやEURJPY相場に連動していることが分かる。このグラフから5月22日をピークにこの差が縮小し、結果、円安傾向も弱まっている。

今が、忍耐の時と思われるが、三つ共上昇トレンドは変わらず、現在は調整局面として考えることにしたい。



5月31日(金曜)週末・月末リスクが残る

GPIF期待の株高=円安も勢いは弱く、欧州市場では日経先物は下落=円高圧力が続く。

アジア市場では、日経平均株価は終値13774.54+185.51円と上昇し、USDJPYも101.30近くまで上昇したが、欧州市場に入ると、日経先物は13420近くまで下落し、USDJPYは100.40円割れまで続落。

日本の消費者物価指数は緩やかに上昇しているようで、全国では前年比は前月をやや上回り、東京都区部では久々にプラスに転換。有効求人倍率も0.89(前回0.86)へと増加、アベノミクスの効果が表れている。

やや驚きなのは、来日中のリプトンIMF副専務理事が「最近の円安は問題ない」と言いながらも、「昨年来の円下落で、中長期的な経済のファンダメンタルズに沿った水準をやや下回っている」と発言、円高是正が進み過ぎているとでも言いたいのか? 

米超党派議員約200名が、TPPで替操作に対する新たな規定を追加するようオバマ大統領に求める書簡に署名、安倍政権の円安政策へのプレッシャーをかけている。

ユーロ圏の消費者物価指数は、予想通りだが、コアを含め前回を上回り、失業率は前回を上回り過去最悪、特に問題視されているのは、若年層の失業率が24.4%と4人に一人が失業している状態。市場がユーロ売りに反応下のは、ドイツ小売売上高で、予想外の減少に欧州株が下落し、EUR売りへと変化。

最も、その前に1.3050台を試しながらも、昨日のPM11:00以降、上値ブレークできなかったことへの失望感も強い。


材料から+テクニカルからは、ユーロ安+円高へのプレッシャーが強まる。

5月30日(木曜)の海外市場は、円安+ドル安、弱い米経済指標が続く

5月30日(木曜)の海外市場は、円安+ドル安、弱い米経済指標が続き、EURUSDはついに1.30の大台を超え、AUDUSD+NZDUSDは目先底打ち感が強まるが、今日は週末・月末に当たり要注意!

日経先物は、GPIFの日本株価い期待に13600→一時14000近くと400ポイント近く上昇し、13770近で終了(日経平均株価終値13589.03)、欧州株(EURO STOXX50)は2799.20(前日比12.66+0.45%)、米株(DJIA)は一時100ポイント近く上昇したが、15324.53(前日比+21.73+0.14%)と小幅上昇で終了。

USDJPYは、結局102.50円どころか102.00円を回復できず、引き続き100.50~102.50のレンジ。
株安=円高のアジア市場から、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、運用資金のポートフォリオ戦略の見直しを検討と報道、株式投資の比率上昇を容認する可能性に、一時101.80近くまで上昇した。しかし、弱い米新規失業保険申請件数+弱い米第1四半期GDP改定値+弱い米住宅販売保留に、FRBの資産買入れの縮小観測の高まりが削がれ、主要通貨でドル売りへと変化し、100.60割れまで値を戻す。

EURUSDは、ようやく1.28~1.30のレンジ上限を上抜け、5月10日の1.3050近辺へ上昇。1.30~1.32のレンジに戻れるか?
1.29を割り込めず、逆に、1.2940以下の買いが強まり、ユーロ圏景況感指数は若干ながら予想を上回り前月から改善、サービス業景況感や業況判断指数もマイナス幅を縮小。弱い米経済指標が続き1.3000の大台をブレークし、今回の下げ基調の始まりとなる5月10日の1.3050近辺まで上昇。

週末の今日は予想外の変動をすることが多い。短期では押し目買いで1.30近辺、または、1.30割れの買いが強くなることが予想される。1.3050を超え買いが継続し、1.30~1.32のレンジに入れるかが問題。EUR発の買い材料も乏しく、FRBの資産買入れの縮小観測の高まりが削がれたドル高だけで、どこまでEUR買い戻しが強まるかは疑問が多い。

AUDUSD+NZDUSDは、豪・NZ発の材料は乏しく、ドル売りの流れもフォローし、ようやく下げ止まる。中長期の売りは変わらないが、短期ではテクニカルにもやや買い戻しが期待でき、買い方向へ動きやすい。

2013年5月30日木曜日

5月30日(木曜)アジア・欧州市場の序盤

5月30日(木曜)アジア・欧州市場の序盤。日本株安=円高の連動性は変わらないが、株の下落幅に比べ、円売り圧力は強い。

日経平均株価は、終値13589.03(-737.43-5.15%)と大幅下落→ 理由を挙げれば、米量的緩和策の早期縮小観測、欧州経済の低迷、日米住宅金利が上昇、中国経済の伸び悩み、株先物がリードし、リスク資産売り、などがあげられる。

ただ、欧州株(EURO STOXX50)は、日本株の大幅下落の影響を受けず、やや上昇して推移。ユーロ圏景況感指数、サービス業景況感、業況判断指数が、予想を上回りEURUSD1.3000の大台を試すきっかけとなった。引き続き1.28~1.30のレンジの上限で上げ止まるのか、1.30~1.32へ上昇するのか、1.28~1.32のワイドレンジで推移するのか、EURショートカバーの程度で変わりそうだが、状況証拠からは戻り売り圧力が強く、5月14日の高値1.3029を超えなければ、再び1.28~1.30のレンジ。

USDJPYは、日経平均株価の大幅下落や、日本株先物の下げにも、100.50円を維持し、上昇へ転じ、為替市場では円売りの強さが見られる。101.50を超えれば円売りが強まることが予想できるが、厚い壁となった102.50を超えることができないと、再び、100.50~102.50のレンジへ。

USDJPYの変動率と値幅で戦略を考える

USDJPYの変動率と値幅

3月以降のデーターに限定して、USDJPYの円高方向への変動幅を見てみると、最大で1.71%(4月15日)の円高が最高で、それ以外では1.15%(3月21日)、1.21%(4月26日)、1.10%(5月23日)、そして、1.18%昨日5月29日となっている。

これだけをみると、円高局面では終値ベース(日中では下落幅が大きくなるので注意)で1.7%以上の円高はなく、1.2%程度の円高を予想すれば、想定内と考えることができる。

また、別の表で、一日の高値ー安値の変動幅だけ(値幅)だけを見てみると、4月4日の3.95%が最大で、2.65%(5月23日)、2.44%(4月16日)、2.40%(4月15日)と続き、確立だけを考えれば、2.0~2.5%程度の変動(日中の安値から、または、高値から)で逆のポジションをとり、3.0%を超えれば撤退することも、確立だけを考えれば高い。


結果だけ見ると、レンジ相場(5月29日の米国市場の動き)

結果だけ見ると、レンジ相場(5月29日の米国市場の動き)

大枠では、USDJPY=100.50~102.50のレンジ、EURUSD=1.2800~1.3000のレンジ、NZDUSD=0.8000~0.8200のレンジ、USDCAD=1.03~1.0450のレンジ、GBPUSD=1.5000~1.5150のレンジ。AUDUSDは下落傾向が続くがサイコロジカルなポイントとなる0.9500を前にして下げ止まり、終値ベースでは0.9600~0.9850のレンジ(やや無理やり)。

クロスでも、EURGBP=0.8400~0.8600(非常にクリア)のレンジ、EURJPY=130.00~134.00、終値ベースでは130.00~133.00(3円幅)のレンジ、CHFJPY=103.00~107.50(非常にクリア)のレンジ、その他では、.DXY=83.50~84.50のレンジ。

注目点は、OECDの半期に一度の経済見通しで、成長率予測の格差(http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MNIAVC0UQVI901.html)、米国+日本=プラス材料、ユーロ圏=マイナス材料。

それと、ボーゼングレイン・ボストン連銀総裁の持論の変化。→ 資産買い入れの縮小を支持する発言への転換していた。

ただ、本来はこの材料はドル買いで、株にとってはマイナス材料で、米債利回りは上昇するのだが、今回は、ドル安、株安、利回り低下(ただ、2年債利回りは上昇)と、どうも理屈通りに動かず。

となると、リスク資産売り+安全資産買い=円買い道理と考えたくなるのが市場の心理だが、ただ単に利食いだけでは!

2013年5月29日水曜日

日本株先物はついに14000円を割り込み、ドル円は101.50円を割り込み、続落。

日本株先物はついに14000円を割り込み、ドル円は101.50円を割り込み、続落。

OECDの報告書は、非常に興味深い。
◎世界経済や主要国の経済成長見通を昨年11月から下方修正し、日本だけを上昇修正した。

◎日本には、2013年1.6%成長と楽観的な判断を示したが、「日銀は景気押し上げのために一段の行動を取ることが可能」とあり、日銀の追加緩和を期待した、円安が続くことを想像してしまう。また、「財政は厳しく、持続不能のリスクが残る」とあり、最悪の状況では、悪い円安になることを危惧してしまう。

◎ユーロ圏には厳しい判断で、「欧州は悲惨な状況にある」という。「ECBはFRBの量的緩和プログラムのような、利下げ以外の新たな支援措置を検討する必要がある」とあった。為替相場では、ECBが日本・米国と異なり量的緩和=自国通貨安を、採用していないことが極端なユーロ安にならない一つの判断材料とされていた。もし、今後、ECBがFRBと同じく量的緩和を実施すれば、通貨ユーロにとっては通貨安の動きへと動きやすくなる。

これとは全く別だが、ボールズ氏(PIMCO)は、「ユーロ圏の経済成長率は平均で0.5%以下になる可能性が高く、欧州への投資で生じる高いリスクとリターン不足を補うため、新興市場国証券など別の選択肢を追求する」と発表している。

◎米国は量的緩和の解除を求め、「FRBは企業や家計に大きな衝撃を与えないよう、徐々に緩和策を解除する方法を見つける必要がある」とのことで、もし、今後、FRBが解除を示唆することにんでもなれば(もちろん時期は不明、市場では7月との見方が多く、バーナンキ議長が退任する来年1月以降との見方もある)、ドル高の期待感がますます高まる。

話は変わるが豪ドルに関して。カーバー氏(ホーク元首相の当時のアドバイザー)は、「為替レートの下落による、競争力回復時期が早いほど、市場で利益を享受できる時期も早まる」、「AUDUSDはさらに何倍も下げる必要がある」、「中国の資源需要はピークを過ぎており、間もなく終わりを迎える」との予想を講演で発表。あまりにも極端で可能性を疑うが、もし、本当ならば、日本の自国通貨安政策(当局は否定しているが?)に通じるところがあり、AUDUSDは下落傾向が続くことになる。





5月29日(水曜)のアジア市場は、またしても、102.50を超えられず、やはり戻り売りか!? と、思う人も多くなっている。

5月29日(水曜)のアジア市場は、日本株は高値14512.28(前日比+300)から上昇幅を縮小し前日とほぼ同水準で終了(14492.55+14.48+0.10%)、円の買い戻しが強まり、101.50を試す水準が続いている。

またしても、102.50を超えられず、やはり戻り売りか!? と、思う人も多くなっている。

ドル円は上昇トレンドを続けながらも、98.64→103.73の50%=101.19、61.8%=100.59、サイコロジカルに100円の水準がサポートになっており、中長期のトレンド変化は見られない。

結論として、102.50円を(クリア=明確)に上抜けするまでは、積極的な円売りも危険で、極端に円安を望むこともできず、まあ、短期取引で売りと買いに徹することも必要では? これは、EURUSDの1.28~1.30のレンジと似ている。



AUDUSDは、リプトンIMF筆頭副専務理事が、82013年の中国GDP予測を8.0%→7.5%に引き下げ、中国は社会融資の伸び抑制を優先課題にするべき」との発言や、王・中国鋼鉄鉱業協会副会長の、「過剰生産能力の問題や鉄鉱石価格の下落を背景に、中国の鉄鋼製品価格が年内に急落するとの見通し」がやや引っかかっている。

また、経済指標も弱く、ウエストパック景気先行指数=前月比0.2%(予想 前回0.6%)、HIA新築住宅販売件数=前月比3.9%(前回4.2%)共に、前回を下回わり、0.9600割れのストップを狙われ弱気ムードが続いている。

AUDUSDは1年7カ月ぶりの水準へ下落し、豪中銀の利下げの可能性は低いが、米経済指標が強くFRBの量的緩和の縮小期待が強いことをAUD売りの材料としている。

今日のアジア市場も、日本株連動のドル円相場

今日のアジア市場も、日本株連動のドル円相場。ドル円相場を日本株先物の値動きを対比してみよう。株先物15分チャートではやや売られ過ぎ感が強く、ボリンジャー・ローバンド近くで、スロー・ストキャスティクスは20を割り込み買いへと変化。ただ、株価が14000を大きく割り込むと続落のリスクは残る。



5月28日(火曜) 強い米経済指標に、米株は最高値更新+米利回りは上昇=ドル高へ

量的緩和(QE)の縮小・拡大で、どちらの方向に動くかは今後の経済指標によって決まる。6月のFOMC前に、否応なしに主要な米経済指標が注目され、強い米経済指標に、米株は最高値更新+米利回りは上昇=ドル高へ。

連休明けの海外市場では、アジア・欧州市場を経て、注目の米国市場でも強い米経済指標に、債券利回りは上昇し、ドル高の動きが続き、堅調だったAUD+NZD+CADも売りへと変化し、ドルは全面高。

ドル全面高。ドルインデック(.DXY)は0.71%上昇、米10年債利回りはついに、2.18%まで上昇、2年債利回りは0.29%まで上昇し、昨年12月以来の高水準。DIJAは終値ベースで高値を更新。

強い米CB消費者信頼感指数(76.2(予想69.5 前回69.0)に、直後は株+ドル高に高値水準まで上昇、暫くは調整局面を続けながらも、QEの解除時期の遅れを意識した、ドル高傾向が続いた。

USDJPYは、相変わらず日本株連動相場で1.4%下落、クロスでも円安。日本株は、アベノミクスの成長戦略を危惧する動きに下落しながらも、浜田内閣官房参与「日本経済再生に必要なら、日銀は一段の金融緩和が可能」との発言や、安倍首相「経済再生と財政健全化の両立を明確にするように指示」二円売りへ動く。4営業日連続で、101円の大台近くを底値に下げ止まり、株高=円売りが強まった。

EURUSDは、相変わらずECBの次の一手待ちで、上値トライ失敗し-0.58%下落。引き続き1.28~1.30のレンジで、この水準を抜けるまでは動けず。欧州市場は1.30を試し1.2950近くまで上昇、米国市場は1.29を試し1.2850近くまで下落。今、安値圏で推移し、1.28を狙っている。4月4日の安値1.2745を割り込むと新たな動きへ。

2013年5月28日火曜日

英国・米国の3連休明けのアジア・欧州市場

英国・米国の3連休明けのアジア・欧州市場は、株高=円安。ドルはその他の主要通貨で買いから売りへと変化。AUD+NZD+CADは比較的堅調。ただ、米国市場の株+債券を見るまでは前哨戦で不確実。

アジア市場は、日経平均株価は取引開始直後にこそ、約200円近く値を下げたが直ぐに14400円近くまで上昇。終値では14311.98(+169.33+1.20%)で、USDJPYは101.50円を超えてから円売りが加速、102円台まで上昇。

欧州市場に入っても、日本株先物は一時14500台まで上昇、USDJPYは102.29まで上昇、米株先物も15400台まで上昇し、前日高値から100ポイント近く一時上昇、英・米国3連休明けの市場は、株高=円安。しかし、102.50円を超えるまでは、確かな円売りも確認できず。

EURUSDは、アジア市場で、USDJPYの上昇に連動しEURは下落、1.2900~00のストップを付け1.2890割れまで続落。弱いドイツ輸入物価指数+弱いフランス消費者信頼感指数+プラートECB専務理事の「ECBは一段の利下げが可能」との発言にもEUR売りは続かず、大枠1.2880~1.2950で底堅い値動きとなった。引き続き、1.2800~1.3000のレンジで、方向感は定まらず。

AUDUSD+NZDUSD+CADUSDはは、USDJPY+EURUSDでのドル買いにも以外と底堅く、AUDUSDは0.9600近辺を底値下げ止まり、EURUSDが買いへ変化すると0.9700を試す動きとなった。これで、0.9600を二度安値に下げ止まり、AUD下落トレンドの中で、下げ止まることができるか? 0.9600に注目し、0.97台をクリアに超えることができれば、目先は上昇が続きやすい。

5月27日(月曜)の海外市場

5月27日(月曜)の海外市場は、日本株先物は安値から大きく値を戻し、欧州株は1%超上昇、ドル円も下げ止まり、円高恐怖心も多少弱まっている。世界市場が参加する今日からが本番。

先週23日(木)から続いている変動が終焉するのか、加速するのか、英・米国市場の参加者が復帰する、今日の株価や海外市場の動向を見極めることにしょう。

日本株先物(日経225)は終値で13930(-100)と、安値13680.00から値を戻して終了し、欧州株(EUROSOXX50)は2795(+30.71+1.11%)と上昇し終了した。USDJPYは100.959円(-0.35-0.34%)とやや円高で終わったが、安値は100.746と、24日(金)100.663円、23日(木)100.832円を割り込むことはなく、円高恐怖心も多少は弱まっている。

先週末26日の黒田日銀総裁発言(仮に金利が1~3%ポイント上昇しても、金融システムが不安定化する懸念は大きくない)が要因と言われるが、実際には英米が3連休前の弱気な状態化でのポジション調整や、ストップロスに大きく値を下げたと思っている。

日本株も大幅に値を下げながらも、小康状態を保ち、ドルインデックス(.DXY)は23日(木)の84.498をピークにやや値を下げ、10年債利回りも日本は1%(23日)をピークに8.2%近くまで低下、米国も2.07%(23日)をピークに2.01%まで低下し、落ち着いているように思われる。

このまま、元の円安相場へと戻ることを期待しながらも、一抹の不安を覚える。ドル円や上昇トレンド(円安トレンド)を維持しながら、101.50~102.00の戻り売りと、100.00~100.50にある買いオーダーやテクニカルポイントを前した買いと、大枠で100.50~102.00のレンジで暫く推移することを、まずは意識し、102.50を超えてくれば、先の高値103.73を狙い、105円台へ。

2013年5月27日月曜日

日経先物とドル円相場

ロンドン・NY市場が休場のためなのか、それとも、中国株や欧州株が予想外に堅調で、リスク資産売りとならなかったからなのか? 

日経平均株価が、14142.65(前日終値14612.45-469.80-3.22%)と大幅に下落したが、円売りは予想外に弱く、USDJPYは大枠100.80~101.30のレンジで小動き。

今日の動きからは買いが強いのか、売りが強いのか、判断することは難しく、今日の終値、または、明日のオールキャスト勢ぞろいの動きを見て判断することにしたい。


日経先物とUSDJPYの値動きを、左Daily 中Weekly 右Monthlyの、チャートで見比べてみよう。

この三日間の値動きでは、終値ベースを比較すると、日本株(23日=-7.32% 24日=+0.89% 27日=-3.22%)に対して、USDJPY(23日=-1.10%、24日=-0.70%、27日(午後7時半)=-0.42%)と、USDJPYの下落幅の%は少ない。

Dailyチャートでは、USDJPYは上昇トレンドを割り込み、日経先物はボリンジャーのローバンド13410が次の目標となっており、12071→15982の61.8%=13565がターゲットになっている。

Weeklチャートでは、約13700円が上昇トレンドの下限に位置し、重要なサポートラインとなっている。この水準を週終値ベースで割り込むと8616→15982の38.2%=13168円が次のサポートになる。USDJPYは、日本株よりは下落率は低いと思われるが、追従する可能性が高い。

Monthlyチャートでは、日経先物とUSDJPYの連動性は変わらずで、上昇トレンドを継続中。ストキャスティクスが売り変化する可能性が高くなっており、今月末(今週金曜日)の日本株が続落して終了するようなら、日本株安=円高が続く可能性が残り、高値で揉み合い相場に入る可能性も出てくる。

もっとも、円高へ変化とは考えておらず、次に102.50を超えると、105円の方向性が見えてくる。それまでは、辛抱。

2013年5月26日日曜日

今週のUSDJPY相場を考える

今週金曜日は月末。その前に、月曜27日はロンドン・NY市場は休場となり、その影響を考慮に入れなければなりません。その意味では、先週末の海外市場では日経先物が-360円下落した終わったことで、まず、週明けスタートのプレッシャーは円買いになることが予想できます。

特にドル円や円クロスのショートポジションが最近が急増し、投機筋の羨望の的だったことを考えれば、この二日間の円高でポジションを減額したことが想像できます。

引き続き、根っこの円ショートポジションを維持していることが容易に推測でき、海外勢はゆっくりと休んではいられない状況に、リスク回避の弱気なストップロスのオーダーが狙い撃ちにされることも考えられますが、そのためには金曜日の安値100.66を割り込むか、100円の大台を割り込むような下落が必要となります。 

ただ、本邦実需筋や機関投資家の動きを推測すれが、千載一遇のチャンスとばかり、円高の局面では円売りの主役として登場することも考えられ、100円割れの水準が継続的に、長期間続くことはあまり考えられず、再び円売りへと動き始めると見ています。


4月5日から5月8日まで大枠96.00円~100円の4円幅で推移し、今回は、暫く大枠で100.00~104.00の4円幅で推移する可能性が高いと予想します。

Dailyチャートでは、引き続き、98.642→103.728の50.0%=101.19をブレークし、61.8%=100.59が下値のターゲットになり、Weeklyチャートでも約4円レンジの相場の下限を100円+-0.2円=99.80円で、上昇トレンドラインの下限にも近く、この水準が大底と考えています。