2015年7月11日土曜日

2015年7日11日(土曜) 最新のIMMポジション(7月7日集計分)から 

2015年7日11日(土曜) 最新のIMMポジション(7月7日集計分)から 

先週は米独立記念日の影響で、データの発表が遅くなり週末に掲載することはできなかったこともあり、今回は2週間ぶりでデータをまとめて掲載することにする。

ギリシャ支援の新提案を国際債権団がどう判断し、ユーロ圏首脳がどのような決定をくだすのか? 今日明日の結果待ちとなっている。

直近では中国株の大変動に、今回のデータの重要性はより薄らいでいると思われるが、全体のポジションの偏りがどの程度になっていたか、ちょっとデータは古いが、全体のトレンドを感じることはできる。

最新7日のIMMポジションは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)7通貨のポジションはネットショートが、-252,560コントラクトと、前週の-236,308から、通貨の売り越し額が16,252コントラクト増加。ギリシャ支援策の不透明感が強く、リスク回避にドル買い(通貨売り)が強まっていたことがわかる。

8日、中国株の暴落により、リスク回避によりドル買いが強まったことが想像できるが、中国政府の力技による株高への変化とも考えられれ、事実がよく見えてこない。

さらに、11日、12日期限のギリシャ新提案を国際債権団が受け入れ、ユーロ圏財務相会議・ユーロ圏首脳会議で受け入れることができるのか? 残念ながら、それまではIMMのポジションは織り込んでいない。

ただ、ギリシャ・デフォルトリスクが問いただされている中では、ユーロショートは逆に減少し、一時のピーク時と比較すると減少傾向にあり、予想外に健闘しているといわざるを得ない。

今回のデータの重要度は、ギリシャ+中国株+FOMC議事録の重要イベント前のデータでもあり、詳しい説明を省き、6月30日と7月7日のポジションの変化だけを掲載することにした。


6/30(-78,822) → 7/7(-63,629)

ユーロ
6/30(-100,035)→ 7/7(-99,266)

ポンド
6/30(-12,759)→ 7/7(-22,973)

スイスフラン
6/30(+6,855) → 7/7(+6,121)

カナダドル
6/30(-23,450) → 7/7(-32,268)

豪ドル
6/30(-12,031)→ 7/7(-22,197)

NZドル
6/30(-16,066) → 7/7(-18,348)






2015年7月11日(土曜)昨日10日、海外市場の動き

2015年7月11日(土曜)昨日10日、海外市場の動き

ギリシャの新提案が受け入れられるのでは? 中国株は大幅高で、週末リスクを意識しながらも、市場は楽観的?

欧米株価は上昇、債券は売られ利回りは上昇。いずれにしても、今日・明日のユーロ圏財務相会合・首脳会議の結果待ち。

為替市場では通貨間で動きは異なる。USDCHFが下落しリスク回避の動きは残るも、USDJPYは上昇、NZDUSD+AUDUSDは下落。EURUSD+GBPUSDは上昇へ。


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11日のユーロ圏財務相会合では、中期的なギリシャ支援プログラムを話し合うことで合意すれば、救済資金の準備までのつなぎ融資と、債務負担の軽減を協議。支援交渉の開始で合意できれば、12日のユーロ圏首脳会議は必要ない。

イエレンFRB議長=今年利上げ開始の見方は変わらず。利上げのペースは緩やか。ただし、想定外の展開では、利上げ時期が前後することもあるとくぎを刺す。

米経済のマイナス要因は二つ、ドル高による輸出への影響と原油安に伴う設備投資の落ち込みだが、ドルの価値や原油価格が安定するとともに年を通じて弱まっていくと言う→ 希望的な観測だろうが、まさか、ドル安を予想しているのでは? と、ちょっと疑う。



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2015年7月10日金曜日

2015年7月10日(金曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

2015年7月10日(金曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

欧州株に続き、米株も上昇、市場の混乱も収まりつつ見えるが、ギリシャ債務交渉の行方次第で、イエレンFRB議長の講演の注目度は低下中。

市場は何らかの合意を期待するも、最終決定が週末となり、週明けの為替相場の変動は避けられず、キャリー・ポジションの調整も進む。

株価上昇にリスク回避の動きは弱まり、巻き戻しに、「ドル安+円安」が続くも、米国市場に入ると、「EUR+GBP」=上昇、「JPY+AUD+NZD+CAD」下落の2極化が進む。
 
欧州委員会報道官は、欧州委員会・IMF・ECBは、ギリシャ改革案を分析中で、10日中に評価を公表し、11日のユーロ圏財務相会合で話し合う予定。

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11日のユーロ圏財務相会合では、中期的なギリシャ支援プログラムを話し合うことで合意すれば、救済資金の準備までのつなぎ融資と、債務負担の軽減を協議。支援交渉の開始で合意できれば、12日のユーロ圏首脳会議は必要ない。

ドイツ財務省報道官は、ギリシャの債務削減は容認せず。ドイツ政府報道官は、ギリシャは真剣な改革が必要。ドイツ連立与党の議員からは、ギリシャ新提案は交渉の根拠とならず、ギリシャのユーロ圏離脱を求める。

ギリシャ与党の強硬派からは、ユーロ圏離脱と通貨ドラクマ再導入を求める声が聞こえる。

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GBP 5月 貿易収支=-80億ポンド(予想-96.5億ポンド 前回-85.61→-93.9億ポンド)→ 予想外に縮小するもGBP買いは限定的

CAD 6月 雇用統計: 失業率=6.8%(予想6.9% 前回6.8%)、雇用者数=-6,400人(予想-10,000人 前回58,900人)→ 予想を上回り直後はカナダドル買いが強まる。

USD 5月 卸売在庫=前月比0.8%(予想0.3% 前回0.4%)、卸売売上高=前月比0.3%(予想0.6% 前回1.6%)→ 予想を上回る

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今日は週末の金曜日。

今日は週末の金曜日。

中国株は、政府主導の協力な株価対策で、下げ止まったのか? それとも、砂上の楼閣でもろくも崩れ去るのか? 

チプラス・ギリシャは新たな改革案を約束通り作成し提出した。ユーロ圏財務相は、7月11日午後10時(日本時間)に緊急会合を開催。12日にユーロ圏首脳会議を開催し、最終決定をする。

今日の為替市場は、若干ながら落ち着きを取り戻し、ギリシャの支援合意への期待感も復活したことで、週末のギリシャ・リスクを考えれば、ややリスク資産買いに分がありそうである。

今日は、限定的な動きとはなると思われるが、USD売り+円売り圧力が限定ながら優勢で、USDJPYの買い、クロスでな円売り。そして、AUD+NZD+CAD+GBPの緩やかな買い戻しも期待できる。

但し、中国株が崩れたらその限りではない!

21:30 カナダ雇用統計(取引通貨ペア CADJPY

21:30 カナダ雇用統計(取引通貨ペア CADJPY

≪説明≫
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英貿易収支の説明と同じで、くり返しとなりますが、中長期では、ギリシャ問題+中国株の暴落の影響で、円高が進み、GBPJPYも買いから売りへと大きく変化していますが、短期的には、「ギリシャ問題+中国株」の行方を見守り必要が有ります。

このカナダ雇用統計が発表される時間帯では、既にアジア市場の株式市場は取引を終へ、欧州市場の株価変動も見極めを付けることができ、それらの動きを勘案して取引を考える必要もあります。

また、ギリシャの提案を受けた、ユーロ圏各国がどのような反応を示すのかも、為替変動の大きな要因となります。

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リスク回避の動きに、CADJPYのWeeklyチャートは、100円台から値を下げ、一時95円を割り込んではいるものの、下げ止まり感も出ています。

短期的には、ギリシャと株価の影響を受けることは避けられず、95.18~85の目先の取引レンジを抜け出せるかを注目しながらも、ギリシャの新提案を期待した、買いの流れが強まることが予想されます。

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雇用統計の予想は、失業率6.9%と、前回6.8%から小幅な上昇が見込まれています。

過去26回のデータでは、予想と実際との差は、失業率で最大0.4%、平均0.1%、雇用者数変化では、最大8万人、平均では2.8万人となっており、雇用者数の数字で相場が動くことが多く見受けられます。

過去26回のデータでは、CADJPYで発表直後の15分間の変動は、最大で97pips(高値-安値)、平均で53pipsと動きが大きな発表の一つとなっています。

直近5回のデータでは、平均約46pipsと低下するものの、それで逆指値での取引が狙えるチャンスの指標となっています。

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≪今回の予想と前回の数字≫
雇用統計
失業率=予想6.9% 前回6.8%、
雇用者数=-10,000人 前回58,900人

≪過去26回の予想と実際との差≫
失業率
Max=0.4%
Min=0.0%
Ave=0.1%

雇用者数
Max=8万人
Min=0.1万人
Ave=2.8万人

≪CADJPY 過去22回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Ma97pips
Hi-low=Min13pips
Hi-low=Ave53pips

Open-Hi=Max70pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave27pips

Open-Low=Max60pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave26pips

7月10日 (金)17:30 英貿易収支(取引通貨ペア GBPJPY)

7月10日 (金)17:30 英貿易収支(取引通貨ペア GBPJPY)


≪説明≫
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中長期では、ギリシャ問題+中国株の暴落の影響で、円高が進み、GBPJPYも買いから売りへと大きく変化していますが、短期的には、「ギリシャ問題+中国株」の行方を見守り必要が有ります。

特に、週末の金曜日のリスクが大きいことも気がかりで、12日がタイムリミットのギリシャの新再建案の是非が判明するのは週末で、積極的に動きにくい点はもちろんですが、目先は、債権案が認められることへの期待感に、GBPJPYの買いが強まる可能性も否定できません。

それと、中国の強力な株価対策の影響を見守ることになりそうで、非常に流動的と言わざるを得ません。

結局のところ、本日の経済指標の結果の有無にかかわらず、相場変動は短期的にならざるを得ない点もあります。

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ギリシャが新再建案を提出したことで、一時的に期待感が膨らむ可能性もあり、GBPJPYショートポジションの巻き戻しもやや強まることが予想されます。

8時間チャートでは、上値のターゲットは200時間SMA=187.76、1時間チャートの中期線では、187.47と、この辺が大きなポイントになってきます。

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今回の貿易収支の予想は、-96.5億ポンドと、前回-85.61億ポンドから赤字額が拡大することが予想されます。

過去28回のデータでは、予想と実際との差は、最大17.03億ポンドで、平均では6.6億ポンドですが、直近5か月間に限定すれば、10億ポンドを超える差になっています。

過去21回のデータでは、GBPJPYで、発表直後15分間の変動を見れば、最大53pips(高値-安値)、平均で22pipsと、大きな動きとはなっていません。過去5回のデータでも平均では26pipsと、直近の値動きも限定的となっています。

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≪今回の予想と前回の数字≫
貿易収支=予想-96.5億ポンド 前回-85.61億ポンド

≪過去28回の予想と実際との差≫
Max=17.03億ポンド
Min=0.09億ポンド
Ave=6.6億ポンド

≪GBPJPY 過去21回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Ma53pips
Hi-low=Min9pips
Hi-low=Ave22pips

Open-Hi=Max31pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave8pips

Open-Low=Max53pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave14pips





2015年7月10日(金曜)昨日9日、海外市場の動き

2015年7月10日(金曜)昨日9日、海外市場の動き

「中国株とギリシャ」の行方次第。

アジア市場でみられた、中国株を中心とする株価上下の大波乱の動きと様変わり。米株は取引開始直後の勢いはなく、小幅上昇にとどまり、米10年債利回りは上昇。

欧米市場では、USDJPYは動けず、121.20~50のレンジで推移。EURUSDは下落し一時1.1000を割り込むが下げ止まり、GBPUSD+AUDUSD+NZDUSD+USDCADは、方向感見られず。


※※※※※※※※※※※※※※

ギリシャは新たな改革案を作成し、10日にギリシャ議会の承認を得ると思われる。

ユーロ圏財務相は、7月11日午後10時(日本時間)に緊急会合を開催。12日にユーロ圏首脳会議を開催。最終判断まで残りわずか。

匿名の関係者=ECBは損失保障を条件に、ギリシャの銀行へ流動性供給を継続することを非公式に協議。

※※※※※※※※※※※※※※

IMFの世界経済見通しでは、2015年の世界成長予想を、米国経済が予想より弱く、3.5%(4月)→3.3%に下方修正。米経済は3.1%(4月)→2.5%へ下方修正、カナダとメキシコ経済の弱さが波及。日本は1.0%(4月)→0.8%へ下方修正。

※※※※※※※※※※※※※※

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=米経済は年内トレンドを上回る成長が見込まれ、雇用創出も過去の景気拡大局面に匹敵するペースとし、しっかりした軌道上にあることは明らか。さらなる指標を求め行動を遅らせることは、落とし穴になりかねない

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=FRB内では、海外からの衝撃のリスクが取り除かれ、パートタイム就業者の高止まりなどの問題がから労働市場が完全に回復するまで、利上げを待つべきとの意見が支配的

エバンズ・シカゴ連銀総裁=米経済は景気支援策が必要で、世界的なリスクも高まっており、FRBは利上げ開始を2016年半ばまで待つべき

エバンズ・シカゴ連銀総裁=欧州、中国、新興国などでリスクが台頭、多くのリスクに直面するなか、急がなくてはいけない理由は見当たらない。2016年半ばを利上げ開始時期として想定

コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁=米政府が国債発行を増やせば、長期の中立金利を押し上げることにつながるため、良い考え。投資家が入手できる資産の供給が増えれば、「債券相場を押し下げ、長期の中立実質金利は押し上げられる


2015年7月9日木曜日

2015年7月9日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年7月9日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

米株は大幅上昇からスタート。ギリシャの懸念は強く、EURの売りは続く。

USDJPYは、株高でリスク回避の動きが弱まり円売りへと変化するも、121.50円を超えられず、上値も限定的。

EURUSDは、欧州株は上昇+債権は下落、リスク選好の動きながら、ギリシャ問題の懸念が強まり、EUR売りへと動くも1.1000の大台を維持。

GBPUSDは、緩やかな上昇するも、レンジ範囲の動きにとどまる。

AUDUSDは、0.7400以下は買い、0.75000は売りのレンジ内での動きへ。

※※※※※※※※※※※※※※※

ユーロ圏財務相は、7月11日午後10時(日本時間)に緊急会合を開催。

メルケル独首相=ギリシャ債務のヘアカットは問題外。2012年にも債務持続の問題を処理したこともあり、初めてではない。

匿名の関係者=ECBは損失保障を条件に、ギリシャの銀行へ流動性高級を継続することを非公式に協議。

※※※※※※※※※※※※※※※

IMFの世界経済見通しでは、2015年の世界成長予想を、米国経済が予想より弱く、3.5%(4月)→3.3%に下方修正。米経済は3.1%(4月)→2.5%へ下方修正、カナダとメキシコ経済の弱さが波及。日本は1.0%(4月)→0.8%へ下方修正。

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主役は、ギリシャから、いつの間にか、中国へ。

主役は、ギリシャから、いつの間にか、中国へ。
ギリシャ・リスクは変わらずながら、イライラは今週が最後と信じたい。
 
中国株は、暴落から復活へ、着地も見事に決まり「ウルトラC」。さすが、事実上大口株の保有者に株の売りを禁じてしまった、中国政府の力技は見事と言わざるを得ない。
 
その影響もあり、日経平均株価も622円安からプラス圏へと復活。2015年7月9日のアジア市場は何事もなかったかのように無事に終わり、欧州市場は株価は上昇して取引されている。
 
昨日のFOMC議事録を見て「さすが」と思ったのは、中国のリスクをすでに危惧していたことである。
 
今日、中国政府の荒業で、本当に中国株の下落は終了したのか、著名な投資家は中国株を買っているとの報道も見られたが・・・・。
 
ここで長期ポジションを取ることは、「千載一隅のチャンス」の儲けのチャンスなのか? それとも、「愚かな選択」なのか? 良くわからず。
 
そんな中で、極短期取引のプレーヤーだけでは、微笑んでいるように思えてならない。

株価は大変動

ギリシャ問題に目が集中していたが、気が付けば、中国株の動きがより重要では思いはじめ、米利上げ時期は先へと延期を意識。

中国株や他の主要国の株価をにらみながら、リスク回避の動きの有無で相場が変動へ。ギリシャ問題と中国経済の混乱を秤にかければ、中国に軍配が上がるが、決して、今週末のタイムリミットを忘れたわけではない。

中国株は、大幅下落から激しい切り替えしで、前日比で上昇へと変化、日経平均株価も下げ幅を急激に縮小。

結果、リスク回避の流れが弱まり、「USD+JPY」は、買いからドル売りへと変化。

USDJPYは、121.80円を超えられなければ、引き続き売りながら、120.50円でボトム感が強まる。

EURUSDは、今週タイムリミットのギリシャ次第ながら、短期では200時間SMA=1.1080台を意識した展開で、まずは上値を試す展開へ。

7月9日 (木)10:30 豪雇用統計(取引通貨ペア AUDJPY)

7月9日 (木)10:30 豪雇用統計(取引通貨ペア AUDJPY)


≪説明≫
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ギリシャ問題も大詰めを迎え、支援継続かユーロ圏離脱か、その結果をクリアになるまでは、りすく資産売り+安全資産買いの流れは止まりそうにありません。

AUDJPYは、ギリシャ国民投票の「NO」の結果を受けてから続落傾向は止まらず。底値が見えない状況が続いています。

Weekylyチャートでは、200週SMA=91.30円を割り込んでからは、さらなる下落へと変化し、テクニカルにも90円を割り込み、続落傾向は止まらず、逆に90円超えでは戻り売り圧力が強まっています。


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失業率の予想は6.1%と前回の6.0%から小幅上昇が、また、雇用者数推移では、前月比-0.5万人と前回の予想外に強かった4.2万人から減少が見込まれています。

過去26回のデータでは、予想と実際との差は、失業率で最大0.4%、平均では0.11%、雇用者数は最大10.6万人、平均では2.03万人となっています。

過去22回のデータでは、AUDJPYで発表直後の15分間の動きをみると、最大91pips(高値-安値)、平均では52pipsと変動が高い発表となっています。直近の過去5回でも平均60pips強となっており、ストップエントリーで入りやすくなっていますが、ギリシャ問題や米FOMC議事録の結果お勘案して取引の方法を考えたいと思います。

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≪今回の予想と前回の数字≫
豪雇用統計
失業率=予想6.1% 前回6.0%、
雇用者数推移=前月比予想-0.5万人、前回4.2万人、

≪過去26回の予想と実際との差≫
失業率
Max=0.40%
Min=0.00%
Ave=0.11%

雇用者数
Max=10.6万人
Min=0.06万人
Ave=2.03万人


≪AUDJPY 過去22回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max91pips
Hi-low=Min20pips
Hi-low=Ave52pips

Open-Hi=Max87pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave26pips

Open-Low=Max90pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave27pips


2015年7月9日(木曜)昨日8日、海外市場の動き

2015年7月9日(木曜)昨日8日、海外市場の動き

市場の目はギリシャに釘づけ。FOMC議事録はギリシャ+中国・新興国のリスクを警戒しながら「利上げには一段の兆候が必要」。

JPY+NZDは大幅高、EURは小幅高、GBPは弱く、USDは下落。

ギリシャ救済策の合意期待なのか、欧州市場は株高+債権は売られ・利回りは上昇。

しかし、米株は弱く、債権は買われ・利回りは低下。NY証券取引所はシステムトラブルで長時間取引ができず。


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JPY高の一日。リスク回避の動きなのか、円ショートカバーの巻き戻しなのか、円高が目立つ一日。

NZDは強く、ポジションの巻き戻しと思われるが不明。

EURは、スイス中銀のEURCHF買い介入の思惑+株高に、小幅上昇へ。

GBPは一人負けで、EURGBPの買い戻しが強い。

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ウィリアムズSF連銀総裁=年末までに2度利上げが必要だが、インフレ率2%の目標の達成の確認が必要。中国株の下落は米経済にとって大きな問題にならず。ギリシャ問題は、金融市場の反応が大きな懸念材料。

ラガルドIMF専務理事=ギリシャは債務再編が必要。ギリシャだけを特別扱いできないが、深刻な危機に瀕しており迅速な対応が必要で、解決策に関与。

FOMC議事録(6月17日)=利上げ支持の状況に近づきつつあるが、消費は弱く、中国やギリシャのリスクを懸念。利上げには、経済成長に一段の兆候が必要。

FOMC議事録=国内経済指標や国外市場の変動を踏まえ、年内の利上げ計画をどのように推進していくかが討議。

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欧州安定化メカニズム(ESM)=ギリシャからの融資要請で、IMF・ECB・欧州委員会に、1.ギリシャ問題はユーロ圏・加盟国の脅威となるか、2.公的債務は持続が可能か、3.資金の必要量、3点の審査を要請。

バルス仏首相=ギリシャをユーロ圏にとどめるべきと主張。

ルー米財務長官=ギリシャがメルトダウンするような状況になれば、大幅な先行き不透明感あり、欧州のみならず世界経済にとりリスク。

2015年7月8日水曜日

2015年7月8日(水曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

2015年7月8日(水曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

問題は、「ギリシャのユーロ圏離脱のリスク」+「続落する株価」

アジア株+中国株は大幅続落、欧州株は上昇、米株は下落からスタート。

リスク資産売り+安全資産買いの流れは続き、円は全面高。USDJPYは121円近くまで続落。EURJPY133.50を割り込み、GBPJPY186.00を割り込み、CADJPY95.00を割り込む。

EURUSD1.10の大台を維持、GBPUSD1.5350割れまで続落。

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ギリシャは欧州安定メカニズム(ESM)に期間3年の融資を正式に要請。債務は返済し、9日までに債権団に改革案の詳細を提出するという。

一方、ユーロ圏首脳は、最終合意の期限を12日に設定しギリシャへ通知。ESM融資要請を話し合う、8日の財務相電話会議は、ついに実施されず。

チプラス・ギリシャ首相は欧州議会で演説「ギリシャは緊縮の実験場となり、実験は失敗したことを認める必要がある」、「週内に包括的な改革案を提示」へ。

ユーロ圏首脳は、最終合意の期限を12日に設定しギリシャへ通知。ESM融資要請を話し合う、8日の財務相電話会議は、ついに実施されず。

独財務相報道官は、ギリシャの債務減免を討議する根拠はない。12日までにギリシャと債権団が金融支援プログラム第3弾で合意できなければ、他のシナリオを検討。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁は、ECBがギリシャの銀行向けの緊急流動性支援(ELA)を拡大することは想像できない。

ユーロ圏首脳はついにギリシャへ最後通達

ユーロ圏首脳はついにギリシャへ最後通達、タイムリミットは12日。ギリシャはどんな引き金を引こうとしているのか?

アジア各国の株価は急落。リスク回避の動きが強まり、ドル高+円高の流れが強まり、FOMC議事録の陰は薄れ、利下げ観測は遠のくと思われる。


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トゥスクEU大統領は、記者会見で、初めて、ギリシャとの交渉で期限があることを発表。

欧州連合(EU)加盟28各国の首脳は12日に決断を下すが、ドイツは事前に議会の承認が必要。

ECBもそれまでは必要最低の流動性を供給するという。

いままで、何度もこれが最後、最後の結論と言われてきたが、どうも、今回は本当に最後の結論を出すことになりそうで、白黒どちらに決着をつけるのかは、ギリシャ次第であることに間違いない。

ギリシャは今日(8日)に2年間の融資プログラムを正式に申請し、9日に詳細な改革案を提出。
国債債権団がこの改革案を承認すれば、11日にユーロ圏財務相会合を開催し、支援プログラムの交渉を提言。

一部報道では、ユーロ圏18か国の内、16か国はギリシャがユーロ圏を離脱することに賛成。どうなることやら?

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そんな中、名エコノミストらは独財務相やEUを避難し、メルケル独首相に世界の維持で行動を求めた。

「ギリシャに薬を与えたが、患者の病は治るどころか、逆に患者は血を吐いて苦しむ結果となった。そして今度は、頭に銃を突きつけ自ら引き金を引けと要求している」。

その上で「銃に込められた弾はギリシャの未来ばかりか欧州の未来をも吹き飛ばすものだ。そうなればユーロ圏は巻き添えを食らい、輝かしい希望と民主主義、繁栄は滅びてしまう」と警告。


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2015年7月8日(水曜)昨日7日、海外市場の動き

2015年7月8日(水曜)昨日7日、海外市場の動き

ギリシャは正式に支援を要請。ユーロ圏財務相会合は8日に電話会議を開催し、新改革案を協議。国際債権団が改革案に合意すれば、ユーロ圏首脳会議を12日に開催の可能性へ。

リスク回避の動きは弱まり、米株は下落から上昇へと変化、米10年債利回りは低下へ、米ドルは全面高から値を下げるが、このトレンドは一時的なのか? 継続するのか? いまだ流動的。

ただし、一部報道では、ユーロ圏18か国の内、16か国はギリシャがユーロ圏を離脱することに賛成。どうなることやら?

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USDJPYは、122.80台→122.00→122.60へと変化。
EURUSDは、1.1060→1.0920→1.1050→1.1000へと変化。
GBPUSDは、1.5600台→1.5420→1.5480台→1.5460へと変化。
AUDUSDは、0.7500→1.7400割れ→0.7470台→0.7440台へと変化。
円クロスは、円高→円安へと変化するも、円高傾向は変わらず。

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アトランタ連銀のGDPNow=貿易収支の改善を受け、第2四半期GDP予測を2.2%→2.3%へ上方修正。

米貿易収支=-419億ドル(予想-426億ドル 前回-409→-407億ドル)→ 赤字額は予想を下回る

JOLT労働調査(求人件数)=536.3万件(予想530万件 前回537.6→533.4万件)→ 予想を上回り、2000年12月の統計開始以来の高水準。

チプラス・ギリシャ首相は8日に欧州議会で演説する予定で、8日に新たな改革案を提出する予定。

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2015年7月7日火曜日

2015年7月7日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年7月7日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

「リスク資産売り+安全資産買い」は変わらず。

「USD+JPY」は全面高=「GBP+EUR+AUD+NZD+CAD」は下落。

世界的に「株価は下落+債権は上昇(利回りは低下)」。

ギリシャ問題の解決策が明確に示されるまでは、この流れは変わりそうにない。

市場の目は、ユーロ圏財務相会議の結果待ちと、午前1時過ぎごろから始まる、ユーロ圏首脳会議の確認が必要!

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浜田内閣官房参与=ギリシャ危機で円高になる可能性はあるが、日銀が追加の緩和をし対応できる。

浜田内閣官房参与=FRBの引締め、日銀は量的・質的緩和を維持し、円安の可能性が大きい。円安要因は日本より米国発の要因が強い。


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午後8時、午前1時、結果をお見逃しなく!

午後8時、午前1時、結果をお見逃しなく!

「ユーロ圏財務相会合」+「ユーロ圏首脳会議」 どうなることやら。市場参加者はどっちに動いたらいいのか分からず! ただ、ユーロが完全に復調するとは思われず。

ギリシャ国民投票で、緊縮案に「NO」を突きつけたギリシャ国民。本日全てが流動的ながら、自体が収集するまでは、リスク資産の売り+安全資産の買いの流れは変わらず。

今日7日にはユーロ圏財務相会合(日本時間7日午後8時)とユーロ圏首脳会議(日本時間8日午前1時)を緊急開催、その結果を見届ける必要がある。

ECBはギリシャから要請があった、ギリシャの銀行向け緊急流動性支援(ELA)の増額を認めず、銀行が差し出す担保のヘアカットを調整。

そのため、ギリシャの銀行は当面休業をせざるを得ず、2日で資金が枯渇すると考えられており、この二日間(7日・8日)は重要な意味を持つことになりそうである。

一部には、残された猶予は48時間で、この間に事態が収拾しなければ、ギリシャで反乱(まさか?!)が起きるとの声も。

7月7日 (火)13:30豪中銀 金融政策発表(取引通貨ペア AUDJPY)



77 (火)13:30豪中銀 金融政策発表(取引通貨ペア AUDJPY


≪説明≫
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ギリシャ国民投票で、緊縮案に「NO」を突きつけたギリシャ国民。本日全てが流動的ながら、自体が収集するまでは、リスク資産の売り+安全資産の買いの流れは変わらず。

7日にはユーロ圏財務相会合(日本時間7日午後8時)とユーロ圏首脳会議(日本時間8日午前1時)を緊急開催、その結果を見届ける必要がある。

さらに、ECBはギリシャから要請があったが、ギリシャの銀行向け緊急流動性支援(ELA)の増額を認めず、銀行が差し出す担保のヘアカットを調整。

そのため、ギリシャの銀行は当面休業をせざるを得ず、2日で資金が枯渇すると考えられており、この二日間(7日・8日)は重要な意味を持つことになりそうである。

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AUDJPYは、週末と週初めのギャップを空け値を下げ、200SMA90.23円をボトムに下げ止まることができるのか? 重要なポイントと考えたい。Monthlyチャートでも中期線は89.70円にあり、この水準を割り込むと、続落の可能性がより高まる。

短期では、1時間チャートから92.54円がポイントで、週明けからは91.0092.40円のレンジ内で取引が続き、この水準を抜け出すことは難しいと思われる。

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過去19回のデータでは、AUDJPYで、発表直後15分間の値動を見ると、最大159pips(高値-安値)、平均では52pipsと、動きを期待できる。

直近5回では、最大159pipsで、平均では約97pipsで、動くことを前提とした取引を考えたい。

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≪今回の予想と前回の数字≫
豪中銀の金融政策の予想=政策金利2.0%の据え置きを予想。

AUDJPY 過去19回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-LowMax159pips
Hi-lowMin16pips
Hi-lowAve52pips

Open-HiMax80pips
Open-HiMin0pips
Open-HiAve29pips

Open-LowMax159pips
Open-LowMin0pips
Open-LowAve23pips


2015年7月7日(火曜日)昨日6日、海外市場の動き

2015年7月6日(月曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

ギリシャを意識、「株売り+債権買い」のリスク回避の動きながら、為替市場は値動くは鈍く、EURの弱含みは理解しやすいが、原油価格の下落=CAD売りが目立つ。

欧州株は軒並み下落するも、英国株の下げ幅は限定的で、ギリシャ株は逆に上昇。米株も下落からスタート。

10年債利回りでは、独+英+仏は低下、ギリシャは上昇、イタリア+ポルトガルも上昇へ。

為替市場は、CADが弱く、EURも買い戻しに勢いは感じられず。クロスでは円高が目立つ。EURUSDは、結局は先週末終値水準まで値を戻すも、1.1100を超えられず失速、USDCADは1.2650を上抜けドル買いが強い。

USDJPY+NZDUSD+AUDUSDは、先週終値の水準近くまで値を戻すも、買いの勢いも弱まり、GBPUSDは一時先週の終値を超えるも値を下げ、結局はレンジ相場入り。

2015年7月6日月曜日

2015年7月6日(月曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

2015年7月6日(月曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

ギリシャを意識、「株売り+債権買い」のリスク回避の動きながら、為替市場は値動くは鈍く、EURの弱含みは理解しやすいが、原油価格の下落=CAD売りが目立つ。

欧州株は軒並み下落するも、英国株の下げ幅は限定的で、ギリシャ株は逆に上昇。米株も下落からスタート。

10年債利回りでは、独+英+仏は低下、ギリシャは上昇、イタリア+ポルトガルも上昇へ。

為替市場は、CADが弱く、EURも買い戻しに勢いは感じられず。EURUSDは、結局は先週末終値水準まで値を戻すも、1.1100を超えられず失速、USDCADは1.2650を上抜けドル買いが強い。

USDJPY+NZDUSD+AUDUSDは、先週終値の水準近くまで値を戻すも、買いの勢いも弱まり、GBPUSDは一時先週の終値を超えるも値を下げ、結局はレンジ相場入り。

2015年7月6日(月曜)アジア市場は全てが流動的。

2015年7月6日(月曜)アジア市場は全てが流動的。

ギリシャ国民投票で、緊縮案に「NO」を突きつけたギリシャ国民。今は全てが流動的。

今後の行方は、既に報道されている通り、独・仏を中心としたユーロ圏各国の首脳がどのような政治的な判断を下し、ユーロ圏財務相会合が決定を報告するのか。そして、ECBがギリシャの銀行への追加支援を続けるのか?

欧米市場の動きを見守る中、月曜日の早朝の値動きは、1週間前と酷似し、ギャップを空けJPY+USDは全面高から、徐々に値を戻す。今日も先と同じ道をたどるのか? それとも、今回は別の道なのか、3連休明けの米国市場を含め、海外市場の動きを見守ることにしたい。

日本株を含め、アジア市場の株価は全面安。その中で、中国は週末に、異例の株価支援策を発表し、ギリシャの影響を受けながらも、上海総合は一時大幅上昇するもやや上げ渋り、香港株は大幅下落。

先週の失敗を反省するも、それでも、USD+JPYがより輝いて見える。

7月6日(月)23:00 カナダIvey購買部協会景況感指数(取引通貨ペア CADJPY)

7月6日(月)23:00 カナダIvey購買部協会景況感指数(取引通貨ペア CADJPY)

≪説明≫
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ギリシャの国民投票で緊縮案が否決され、安全資産の円と、リスク資産の円で差が出てくる可能性がある。

今後の、ユーロ圏の首脳や財務相会合の結果を考えなければならないが、とりあえずは上値は重く、先週末・今週初めのギャップを完全に埋めるまでは、短期取引では、97.45円がポイントとなる。戻り売りと考える。

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今回の予想は55.5で前回が62.3と予想外に強かった数字の反動が予想されるが、
55.5の予想数字は4月58.2、3月47.9、2月49.7、1月45.4と比較してもそれほど弱い数字ではない。

過去24回のデータでは、予想と実際との差は、最大で10.8、平均では4.8で、直近では、5月6.8、4月9.0、3月3.1となっており、よほど差がない限りは大きな変化は見られない。

過去20回のデータでは、CADJPYの取り引きで、発表直後15分間の値動きは、最大で39.0(高値-安値)、平均では22pipsと、大きな変動に至っていない。


直近5回のデータでも、最大39pips、平均では約25pips弱となっており、それを参考にして、テクニカルポインtのの上下で指値の売り買いを考えるか、直前の値動きを判断しながら、逆指値の売り買いを考えるか選択したい。


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≪今回の予想と前回の数字≫
予想55.5 前回62.3

≪過去24回の予想と実際との差≫
Max=10.8
Min=0.1
Ave=4.8

≪CADJPY 過去20回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max39pips
Hi-low=Min11pips
Hi-low=Ave22pips

Open-Hi=Max35pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave13pips

Open-Low=Max34pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave9pips


「NO」が予想外に伸び、チプラスギリシャ首相は勝利を宣言

ギリシャの国民投票では、「NO」が予想外に伸び、チプラスギリシャ首相は勝利を宣言
「ドル高+ユーロ安」、「安全通貨買い+リスク通貨売り」、「株売り+債券買い」の可能性が高まり、オセアニア市場からすでにその動きが続くも、
先週月曜の教訓もあり、欧米市場の動きを確認したくなり、慎重さは必用。

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ギリシャの国民投票の途中経過は、直近の予測「YES」に反し、「NO」が支持率を拡大、それも、予想外に伸び、チプラスギリシャ首相は勝利を宣言。ユーロ相場の混迷が予想される。

先週明けのアジア市場での反騰と、欧米市場の真逆の反応を教訓として考えれば、欧米市場の動きを確認したくはなるが、

「NO」に国民の支持が予想外に拡大していたことで、リスク資産売り+安全資産の買いが強まることが予想される。

EURUSD売り+USDJPY売り=EURJPYの売りが主流となりそう。


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ドル相場
先の弱い米雇用統計を受け、米利上げ開始時期の先延ばし+ドル高懸念の拡大=ドル売り要因。一方、ギリシャ問題による市場混迷のリスクに安全資産としてのドル買いが上回っている。
ギリシャ国民投票の結果にドル買いが強まることが予想される。

今週発表されるFOMC議事録と米貿易収支が予想の範囲内なら、根本的なドル高の流れは変わりそうにない。


円相場
USDJPY 121.00~123.50 EURJPY 133.50~137.00 
ギリシャ国民投票の結果で、リスク回避へと動くことが予想される。ただし、先週明けの相場変化が思い出され、極端な円買いも続け難く、どこまで円買いを続けることはできるのか? 基本円買いを試す動きへ。


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今週のメインイベントは8日のFOMC議事録で、10日のイエレンFRB議長の講演と合わせ注目したい。

それ以外では、豪中銀(7日)と英中銀(9日)が金融政策を発表し、の豪雇用統計(9日)とカナダ雇用統計(10日)も重要となっている。

米国発では、ISM非製造業景気指数・労働市場情勢(6日)、貿易収支(7日)、新築住宅価格指数・新規失業保険申請件数(9日)、卸売在庫(10日)が注目される。


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7/6(月)  
09:30 黒田日銀総裁支店長会議で挨拶
14:00 JPY 景気先行指数
15:00 GER 5月 製造業受注
16:15 CHF 6月 消費者物価指数
17:30 EUR 7月 
22:45 USD 6月 総合PMI・確報値
23:00 CAD 6月 Ivey購買部協会景況感指数
23:00 USD 6月 ISM非製造業景気指数
23:00 USD 6月 労働市場情勢(LMCI)

7/7(火)    
07:00 NZD 第2四半期 NZIER企業景況感
13:30 AUD 豪中銀 金融政策発表
14:45 CHF 6月 失業率
15:00 GER 5月 鉱工業生産
17:30 GBP 5月 鉱工業生産
17:30 GBP 5月 製造業生産高
21:30 USD 5月 貿易収支
21:30 CAD 5月 貿易収支
23:00 USD 5月 JOLT労働調査(求人件数)

7/8(水)    
08:01 GBP 6月 BRC店頭価格指数
8:50 JPY 5月 国際収支
21:30 CAD 5月 住宅建設許可
03:00 USD FOMC議事録(6月17日分)

7/9(木)  
08:01 GBP 6月 RICS住宅価格指数
10:30 AUD 6月 雇用統計
10:30 CNY 6月 消費者物価指数
10:30 CNY 6月 生産者物価指数
15:00 GER 5月 国際収支
20:00 GBP BOE金融政策発表
21:15 CAD 6月 住宅着工件数
21:30 CAD 5月 新築住宅価格指数
21:30 USD 新規失業保険申請件数

7/10(金)     
17:30 GBP 5月 貿易収支
21:30 CAD 6月 雇用統計
23:00 USD 5月 卸売在庫
01:00 USD イエレンFRB議長講演

2015年7月5日日曜日

今週の為替相場を考える(7月6日~7月10日)

今週の為替相場を考える(7月6日~7月10日)
先週も今週もギリシャで始まる!
先週はギリシャ交渉の決裂と、デフォルトリスクで相場が変動し、今週もギリシャの国民投票で相場が変動しスタートすることになりそうである。
その国民投票は、日本時間午前1時に投票を締め切り、出口調査が始まり、午前3時頃には最初の暫定結果が公表されと言われている。
世界中の市場参加者が注目し、多くの金融機関の担当者が休みを返上し結果を注目しているギリシャの国民投票も、直近では「YES」が「NO」を上回る予想となっている。
月並みで恐縮ながら、リスクオン+リスクオフの動きに、「NO」→ EURUSD売り+USDJPY売り=EURJPYの売り。「YES」→ EURUSD買い+USDJPY買い=EURJPYの買いと考えているが、それほどこの考えに固執はしていない。
市場は学習するものである。先週明けのアジア市場での反騰と、欧米市場の真逆の反応を教訓として考えれば、状況の差は異なるも、市場の心理は複雑で、短期的には、「下がれば買い」+「上がれば売り」の順張りを考えたくなる。
中期的には、ギリシャ国論が二分する中、「ギリシャ試合」はさらなる延長戦に突入することは避けられず、「通貨ユーロ」にとっては、長期的な信任を得ることはなかなか難しそうである。
※※※※※※※※※※※※※※※※
月並みながら、今後の為替相場のテーマは相変わらず、「ギリシャの今後の行方」+「FRBの利上げ開始の有無とその時期」。
何処を見ても、何を見ても、市場参加者が考えていることは、この2点に集約していることであろう! 
ギリシャ国民が真二つに分かれる考え方を持つということは、どちらに転んでも「ギリシャ試合」はエンドレスで、さらなる延長戦に突入することを意味しているのではと、不安になる。
ECBの量的緩和とユーロ安で、ドイツを中心とする好調な経済が期待できるユーロ圏。ユーロ高を予想したくなる半面、ギリシャリスクの不安が明確に解消できるまでは、ユーロ買いも限定的と思われ、EURUSDの底値も確認できず。
一方の米金利と言えば、この混乱時期にあえて利上げ時期をうやむやにしているFRBにとっては、ギリシャ問題の先行き見通しがハッキリとすればするほど、利上げのタイミングを明確にすることが必要となる。
最近の第2四半期GDP見通しの上方修正や、雇用情勢を考えれば、先の米雇用統計を受けた利上げ時期見通しの先送りによる失望感は、それほど深刻にとらえることもないと考えたい。
市場は、ドル高の弊害を考え、ドル高政策の変化を意識し始めていることは確かで、特に最近では円高方向を気に掛ける発言も多い。
USDJPY相場は、管理相場的な動きとなっており、「円安加速時=円安阻止」の発言をし、「円高方向転換時=円安を容認する発言」が目についた。結局のところ、日米でUSDJPY相場をある一定の範囲で安定させたいのであろうか? 115~125円の間は許容範囲と思いたくなる。
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さて、ギリシャを除き、今週のメインイベントは8日のFOMC議事録で、10日のイエレンFRB議長の講演と合わせ注目したい。それ以外では、豪中銀(7日)と英中銀(9日)が金融政策を発表し、の豪雇用統計(9日)とカナダ雇用統計(10日)も重要となっている。
米国発では、ISM非製造業景気指数・労働市場情勢(6日)、貿易収支(7日)、新築住宅価格指数・新規失業保険申請件数(9日)、卸売在庫(10日)が注目される。
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ドル相場
先の弱い米雇用統計を受け、米利上げ開始時期の先延ばし+ドル高懸念の拡大=ドル売り要因。一方、ギリシャ問題による市場混迷のリスクに安全資産としてのドル買いが上回っている。
ギリシャ国民投票の結果によって左右されることは避けられず、結果待ちとなるが、今週発表されるFOMC議事録と米貿易収支が予想の範囲内なら、米金利の上昇傾向は続き、根本的なドル高の流れは変わりそうにない。
EURUSD 1.0950~1.1350(ワイド過ぎるかもしれませんが!)
まずは、ギリシャ国民投票の結果次第! 前週明けの予想外の相場展開を考えれば、結果による相場変動が一方向に加速できるかは疑問で、「下がれば買い」+「上がれば売り」の逆張りを考えたい。ただし、ユーロ売り相場が終焉したかは、いまだ疑問。
GBPUSD 1.1500~1.5800
ギリシャ国民投票の結果で、EURGBPが影響を受け、少なからずGBPUSDに影響を及ぼす。先週はホールデン英中銀チーフエコノミスト「早期利上げ政策は、自滅的となる恐れ」と早期利上げをけん制、ポンド売りが加速したが、カンリフ英中銀副総裁は「国内の生産性に回復の兆しがある」といい、直近の経済指標も強弱混在で、上下大きく動けず。
AUDUSD 0.7500が維持できるかで判断
豪中銀の豪ドル安誘導にも、追加利下げ観測がやや弱まり底堅く推移したが、リスク回避の動きに0.7600を割り込み0.7500の大台直前まで値を下げた。NZ中銀の追加利下げ観測は強く、AUDNZDの買い期待は残るも、ギリシャ国民投票の結果で、リスク回避へと動くのか、または、リスク選好へと変化するのか見極めが必要。ただし、水準的には0.7500を重要なポイントに差し掛かっているので、注意したい。
USDJPY 121.50~124.50
ギリシャ国民投票の結果で、リスク回避へと動くのか、または、リスク選好へと変化するのか見極めが必要。ただし、先週明けの相場変化が思い出され、一方向へと動くよりも、とりあえずはレンジの上下限で固定された動きになることを期待し、レンジの上下では順張りで臨みたい。


7/6(月)    
09:30 黒田日銀総裁支店長会議で挨拶
14:00 JPY 景気先行指数
15:00 GER 5月 製造業受注
16:15 CHF 6月 消費者物価指数
17:30 EUR 7月 
22:45 USD 6月 総合PMI・確報値
23:00 CAD 6月 Ivey購買部協会景況感指数
23:00 USD 6月 ISM非製造業景気指数
23:00 USD 6月 労働市場情勢(LMCI)

7/7(火)      
07:00 NZD 第2四半期 NZIER企業景況感
13:30 AUD 豪中銀 金融政策発表
14:45 CHF 6月 失業率
15:00 GER 5月 鉱工業生産
17:30 GBP 5月 鉱工業生産
17:30 GBP 5月 製造業生産高
21:30 USD 5月 貿易収支
21:30 CAD 5月 貿易収支
23:00 USD 5月 JOLT労働調査(求人件数)

7/8(水)      
08:01 GBP 6月 BRC店頭価格指数
8:50 JPY 5月 国際収支
21:30 CAD 5月 住宅建設許可
03:00 USD FOMC議事録(6月17日分)

7/9(木)    
08:01 GBP 6月 RICS住宅価格指数
10:30 AUD 6月 雇用統計
10:30 CNY 6月 消費者物価指数
10:30 CNY 6月 生産者物価指数
15:00 GER 5月 国際収支
20:00 GBP BOE金融政策発表
21:15 CAD 6月 住宅着工件数
21:30 CAD 5月 新築住宅価格指数
21:30 USD 新規失業保険申請件数

7/10(金)       
17:30 GBP 5月 貿易収支
21:30 CAD 6月 雇用統計
23:00 USD 5月 卸売在庫
01:00 USD イエレンFRB議長講演