2015年6月13日土曜日

2015年6日13日(土曜) 最新のIMMポジション(6月9日集計分)から 

2015年6日13日(土曜) 最新のIMMポジション(6月9日集計分)から 

先週のスポット市場では、1週間を通じてドルはオバマ米大統領の「強いドルは問題」と、言った・言っていないの報道に売りが強まり、米ドルは、JPY+EUR+GBP+AUD+CADの主要国で値を下げているが、NZ中銀の「予想外の利下げ+追加利下げの観測」+「通貨安政策」に、NZドルの弱さが目立っている。

一方、IMMのデータからは、ドル高期待の継続なのであろうが、通貨のネットロングはスイスフラン一通貨に減ってしまった。

最新のIMMポジションは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションはネットショートが、-311,975コントラクトと、前週の-293,324コントラクトから、売り越し額が-18,651コントラクト増加、3週連続で通貨の売りが増加している。

※※※※※※※※※※※

円のネットポジションは、-116,286コントラクトと、前週の-85,693からショートが増加、昨年12月9日の週以来、久々に10万コントラクトの大台へショートが拡大し、増加も3週連続となった。ただ、この集計後の10日(水曜)に、黒田日銀総裁の「実効為替レートから、かなりの円安は事実+さらなる円安はありそうにない」発言に円高へと変化したこともあり、ショートポジションは大幅に減少している可能性も高い。

ユーロのネットポジションは、-137,974コントラクトで、前週の-165,512から27,538減少している。ギリシャのデフォルト懸念を背負いながら、ユーロ・ショートは予想外の増加せず、2週連続でユーロショートは減少し、不思議なことに底固めしているようにも思える。

ポンドのネットポジションは、-28,277コントラクトで、前週の-25,658からショートが拡大し、3週連続で売り越し額が増加している。

スイスフランのネットポジションは、+10,129コントラクトで、前週の+8,359から買い越し額が拡大、増加幅は少ないが、3月31日の週以来、11週連続で買い越し額が拡大している。ギリシャのデフォルトリスクや、米利上げに伴う金融不安のヘッジと思われる。

カナダドルのネットポジションは、-13,745コントラクトで、前週から売り越し額が拡大し、2週連続となった。

豪ドルのネットポジションは、-14,027コントラクトで、前週の-13,256から若干売り越し額が拡大し3週連続の売り越しとなった。

NZドルのネットポジションは、-11,795コントラクトで、前週の-10,539から売り越し額が拡大し、4週連続の売り越しとなった。





2015年6月13日(土曜)昨日12日、海外市場の動き

2015年6月13日(土曜)昨日12日、海外市場の動き

通貨間で動きは異なるも、全体的には「アジア市場はドル高」+「欧米市場はドル売り」の動きへ。

週末リスク回避の動き=CHF買いが強まる。JPYも後追いでようやくフォロー。

ギリシャ・デフォルトの可能性=欧米株は弱く、EUR売り思考が続くも、ポジションはすでにショートなのか、EURクロスは弱いもEURUSDの動きは鈍い。

6月18日がギリシャのタイムリミット! 18日のユーロ圏財務相会合が事実上の期限との声が多い。

強い米経済=米生産者物価は上昇、ミシガン大学消費者信頼感指数は、インフレ期待は若干弱いが、マインド指数は上昇、FRBの9月利上げ期待の継続。

ダウ平均株は大幅下落=17898.84(-140.529-0.779%)

米金利は小幅上昇=10年債利回りは2.3918%(+0.0146+0.61%)

2015年6月12日金曜日

2015年6月12日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年6月12日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

メルケル独首相は、「ユーロ安+ECBの緩和策を擁護」、そして、「EU+ドイツ」は、ギリシャがデフォルトに陥る可能性を協議。

瞬間目を疑った。メルケル独首相は「強過ぎるユーロは、スペイン、アイルランドの改革困難にする」と発言。また、「ECBの緩和策への批判を擁護し、ECBの行動を支持」。

一方、GBPは強い。英国立統計局(ONS)は、GDP算出方法の変更に英GDPを上方修正、マカファティーBOE金融政策委員は、「英国の経済回復は続くだろう、政策を引き締め始める時が近づきつつある」と、持論の強気発言を繰り返す。

※※※※※※※※※※※※※※

現状のEURUSDは1.12台と、歴史的に見ても、直近の動きから見ても、EUR高の水準には無い。また、EURGBPも0.72台は、2007年12月以来の低水準で、EUR高をけん制する発言の意図は不明。

また、ECBが実行している低金利と量的緩和に悲観的な議員へ理解を求めたのか、「インフレが低いときには、ECBのような中央銀行は対応を検討しなければならない、その理解をせめて求めたい」と発言。

そして、独紙ビルトは、ツィプラス・ギリシャ首相・メルケル独首相・オランド仏大統領との三者会談で、改革案の譲歩が見られず、ドイツ政府はギリシャのデフォルトの可能性を排除していないと報道。欧州連合(EU)高官も、ギリシャへの三択肢の一つは、ギリシャのデフォルトを認めることと言う。

にもかかわらず、EURUSDは1.10を割り込むこともなく、1.11~1.12台で推移していることは、EUR買い需要が強いと言わざるを得ない。

※※※※※※※※※※※※※※

2015年6月12日(金曜)アジア市場・欧州市場序盤の動き

2015年6月12日(金曜)アジア市場・欧州市場序盤の動き

今日は週末の金曜日。黒田日銀総裁ショックも薄らぎ、気が付けば方向性は円安で変わらず。ただ、市場の関心はもっぱらギリシャ。

毎度のことながらギリシャ・リスクが気になる。ギリシャ債務交渉の決着が付きそう! いや、物別れでギリシャのユーロ離脱の可能性が高い! などのコメントは耳にタコができるくらい繰り返されて、その度毎に、EUR相場は変動していた。

しかし、今回は、ギリシャに与えられた時間は24時間(?)との報道もあり、今日、金曜日の為替市場は、どうしても、週末リスクを考えなければならない。

ドイツ政府はギリシャのデフォルトに備えて協議を開始と報道や、ギリシャのユーロ離脱の可能性という、大問題を抱えならも、金利上昇+株価上昇の流れにEURは予想外に堅調で、1.12台を維持している。

昨日の米小売売上高発表直後の安値となる1.1180を割り込むと、さらなる下落につながる可能性が高いと思っており、海外市場で一度試すことを期待しているが、売りは投機筋ばかりなのかなかなか到達してこない。

6月12日 (金)  23:00 ミシガン大学消費者信頼感指数(取引通貨ペア USDJPY

6月12日  (金)   23:00 ミシガン大学消費者信頼感指数(取引通貨ペア USDJPY


≪説明≫
※※※※※※※※※※※※※※※

FRBの9月利上げ観測は強まり、ドル買いの材料は変わらずですが、黒田日銀総裁の発言により124円台ミドル→122円ミドルまで2円急落したUSDJPYは、上限に変動しながらも、中間点の123円ミドルで推移しています。

また、高値125.80→122.50の3.3円の中間は1.65円で、122.50+1.65=124.15で、ちょうど昨日の高値124.13円近辺に当たります。

昨日、123.50円を超えて推移したことで、やや円ベア派が増えてはいますが、通貨当局者から何が飛び出すか不安と思われます。特に黒田日銀総裁発言で、ストップが執行された投機筋にとっては安心してUSDJPYのロングを保有できにくい状況でもあり、週末の金曜日であることを考えれば、円安局面では利食いの売りも入りやすくなっています。

1時間チャートでは、200時間SMA=124.24円がポイントとで、123.00円~124.24円のレンジで、123.50円から大きく乖離することは難しいと思われます。

※※※※※※※※※※※※※※※

今回の予想は91.5と、前回90.7から改善が見込まれています。

過去34回のデータでは、予想と実際とのさは、最大7.4、平均1.7となっており、今年5月の速報値が最大となっています。当然のことですが、速報値が確報値よりより差が大きくなる傾向にあります。

過去32回のデータでは、USDJPYで発表直後15分間の変動は、最大43pips(高値-安値)、平均で16と、穏やかな変動にとどまっています。

目先は、USDJPYの変動はやや高くなっていますが、ストップ・エントリーでポジションを作るのは、現在の水準では難しいと考えます。

※※※※※※※※※※※※※※※

≪今回の予想と前回の数字≫
予想=91.5 前回90.7

≪過去34回の予想と実際との差≫
Max=7.4
Min=0.0
Ave=1.7

≪USDJPY 過去32回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max43pips
Hi-low=Min4pips
Hi-low=Ave16pips

Open-Hi=Max35pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave9pips

Open-Low=Max42pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave8pips


2015年6月12日(金曜)昨日11日、海外市場の動き

2015年6月12日(金曜)昨日11日、海外市場の動き

ドル高の流れは変わらず。焦点は変わらず、「米経済+ギリシャ」だが...?

強い米小売売上高に、ドル高のピークを迎へ、強い米企業在庫にも、米成長の引き上げ予想が目立つも、ドルは伸び悩む。

ギリシャ債務交渉はタイムアウト、物別れで結論だせず。ただ、EURUSDは下げ渋る。

※※※※※※※※※※※※※※

ギリシャ・独・仏首脳会談は、ギリシャ政府が合意に向けさらに集中して取り組むことを約束するも、債権団との交渉は物別れし、IMFの代表団はギリシャのデフォルト回避につながる合意への進展がないままブリュッセルを去る。

米小売売上高は、前回を大幅に上回り、予想を若干上回る。小売売上高=前月比1.2%(予想1.1% 前回0.0→0.2%)、除自動車・前月比1.0%(予想0.7% 前回0.1%)

米輸入物価指数は強く、前月比は2013年3月以来の大幅伸び率。前年比は引き続きマイナス幅は大きい。前月比1.3%(予想0.9% 前回-0.3→-0.2%)、前年比-9.6%(予想-10.0% 前回-10.7%)

新規失業保険申請件数は、予想と前回を若干上回る。27.9万件(予想27.7万件 前回27.6→27.7万件)

米企業在庫は、予想を上回る。前月比0.4%(予想0.2% 前回0.1%)

※※※※※※※※※※※※※※

NZ中銀は、サプライズの政策金利を0.25%引き下げ3.25%に決定、予想外の利下げにNZドルの売りが強まり、追加緩和の可能性を示唆したことで、NZDUSDは4年ぶりの安値へと下落。

ウィーラーNZ中銀総裁記=者会見でNZドルがさらに下げる必要があると発言。

豪雇用統計はサプライズの、失業率は6.2%(改定値6.1%)→6.0%に改善、雇用者数は4.2万(予想1.5)と大幅に拡大。AUDは一時全面高。


※※※※※※※※※※※※※※

米株は上昇、ダウ平均は18,039.37(+38.97+0.22%)
米金利は低下、10年債利回りは2.38%(-0.10-4.15%)
原油価格は低下、60.68(-0.75-1.22%)
DXYは上昇、94.905(+0.259+0.27%)

※※※※※※※※※※※※※※

2015年6月11日木曜日

2015年6月11日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年6月11日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドル全面高! ドル高の流れが続き、強い米経済指標にドル買いのピークをつける。

米株は上昇し、米金利は低下。米国の強い小売売上高と、予想外伸びた輸入物価指数に上下しながらもドル買いが強く、企業在庫は強く、FRBの9月利上げ観測がより強まる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

USDJPYは、続伸。123.50円を超え米小売売上高に一時124.10円台へと上昇。

EURUSDは、続落。ギリシャ債務問題も決着をつけられず、1.1320台→米小売売上高に一時1.1180台へ下落。

GBPUSDは、ワイドなレンジ。1.5430台まで続落→1.5510台まで上昇。

AUDUSDは、続落。早朝の強い豪雇用統計の上昇スタート地点0.7700台へ逆戻り。

NZDUSDは、続落。早朝のサプライズの利下げにより下落した流れは変わらず。0.7000を割り込み0.6960台まで続落。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

米小売売上高は、前回を大幅に上回り、予想を若干上回る。小売売上高=前月比1.2%(予想1.1% 前回0.0→0.2%)、除自動車・前月比1.0%(予想0.7% 前回0.1%)

米輸入物価指数は強く、前月比は2013年3月以来の大幅伸び率。前年比は引き続きマイナス幅は大きい。前月比1.3%(予想0.9% 前回-0.3→-0.2%)、前年比-9.6%(予想-10.0% 前回-10.7%)

新規失業保険申請件数は、予想と前回を若干上回る。27.9万件(予想27.7万件 前回27.6→27.7万件)

米企業在庫は、予想を上回る。前月比0.4%(予想0.2% 前回0.1%)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

欧州連合(EU)高官=ギリシャ支援の交渉で債権団が来週にも合意に達する可能性がある。

メルケル独首相=ギリシャは6月末のデフォルト回避で、債権団と集中的な協議をすることを約束。

ギリシャ・独・仏首脳会談=プラス首相はギリシャ政府が合意に向けさらに集中して取り組む。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2015年6月11日(木曜)アジア市場の動き

2015年6月11日(木曜)アジア市場の動き


為替市場も弱肉強食の時代。

AUDUSDは急進、NZDUSDは急落、GBPUSDは続落、USDJPYは続伸、EURUSD+USDCADは動かず。

もちろん、強食=USD! 弱肉=NZD!+JPY(?)

黒田日銀総裁の昨日の発言の趣旨は未だに謎! 議員の誘導質問に乗せられた? 本心?

前後のいきさつから判断すれば、一般的に円の実効為替レートは歴史的にみても低すぎ、ここからどんどん円安に突き進むかと言われれば、だれでも疑問であったことであろう。

9月が有力と言われている、FRBの利上げ開始まではドル高の流れ変わらずと思っていた市場参加者にとっては、昨日の昨日黒田発言で、124.50→122.50円まで急落、クロスでも大幅な円高となったことで、多くが撤退させられてしまっている。

日本の株高、金利低下、昨日の戻り高値でも123.50円を超えられなかったことを考えれば、123.50円超えを試し、相場が元のレンジに戻るか? 再び122.50円を試すのかの、一つの判断材料としたい。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

オセアニア市場の動揺を引きずりながらも、日経平均株価は大幅に上昇、株高+円売りの流れに入るも、USDJPYは123.50円を未だ超えられず。

早朝午前6時、NZ中銀はサプライズの0.25%の利下げを実施、加えて、追加緩和の可能性を示唆し、ウィーラー中銀総裁は、NZDの更なる下げの必要性を強調。NZDは全面安。

午前10時30分、豪雇用統計はサプライズの、失業率は6.2%(改定値6.1%)→6.0%に改善、雇用者数は4.2万(予想1.5)と大幅に拡大。AUDは全面高。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

6月11日 (木) 21:30 米小売売上高(取引通貨ペア USDJPY)

6月11日  (木)  21:30 米小売売上高(取引通貨ペア USDJPY)

≪説明≫

※※※※※※※※※※※※※※※

相変わらず、株と債券に連動した、為替の動きが目立っています。
PIMCOは米9月に利上げすることを予想し、市場全体でも9月~12月の利上げ予想が多いのも事実で、ドル先高は変わらないと考えます。

市場は今後の米利上げを織り込みながらも、ドル高の流れの継続を予測していますが、昨日の黒田日銀総裁発言のように、円安に対してブレーキを掛ける動き(意図的なのか、一般論なのかは不明!)が気になります。

日本政府や日銀内部でも、意見が分かれてきているとの見方もあり、相場全体で疑心暗鬼の状態となっています。

暫らくは上下をためしながら、日銀総裁の発言の真意を確認する必要がありますが、甘利経済財政相は「黒田日銀総裁の発言は、趣旨が歪曲され市場に伝わった」との発言をうのみにすれば、円高を期待する必要もなくなります。

今回の米小売売上高と、後刻に発表される米輸入物価指数は、重要で、最近のドル高が米経済に影響を及ぼしているかを判断でき、相場変動が予想されます。

※※※※※※※※※※※※※※※

テクニカルでは、124円を割り込んだことでやや売りへと変化していますが、中期線の122.85円から、昨日の安値122.45円にかけては買い。昨日の戻り高値123.35円~123.50円は売りで臨み、123.50円を恒常的に上回るようならば、再び上昇局面に逆戻と考えます。

※※※※※※※※※※※※※※※

小売売上高の予想は1.1%と前回0.0%、除く自動者前月比は、0.7%と前回0.1%と、共に前回より増加が見込まれています。

過去32回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大0.9%、平均0.3%で、直近では3月12日の0.9%が最大。除く自動車前月比で、最大1.0%、平均0.3%の変動となっており、直近では1月14日の1.0%が最大となっており、相場変動がやや高くなっています。

過去20回のデータでは、USDJPYで発表直後15分間の相場変動は、最大64pips(高値-安値)、平均で27pipsとそれほど、大きな変動に至っていません。直近5回では平均約46pipsとなっており、相場変動が大きくなっています。

※※※※※※※※※※※※※※※

≪今回の予想と前回の数字≫
小売売上高
前月比=予想1.1% 前回0.0%、
除自動車・前月比=予想0.7% 前回0.1%

≪過去32回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.90%
Min=0.00%
Ave=0.30%

除自動車 前月比
Max=1.00%
Min=0.00%
Ave=0.30%

≪USDJPY 過去20回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max64pips
Hi-low=Min13pips
Hi-low=Ave27pips

Open-Hi=Max34pips
Open-Hi=Min11pips
Open-Hi=Ave9pips

Open-Low=Max64pips
Open-Low=Min2pips
Open-Low=Ave19pips

6月11日 (木) 10:30 豪雇用統計(取引通貨ペア AUDJPY)

6月11日  (木)  10:30  豪雇用統計(取引通貨ペア AUDJPY)

≪説明≫

※※※※※※※※※※※※※※※

黒田日銀総裁発言を受けたドル売りの流れ+早朝のNZD中銀の予想外の利下げの影響を受けたAUDの売りと、他国の材料にAUDの動きが影響を受けています。

昨日は、スティーブンス豪中銀総裁は、「追加緩和の可能性はオープン、さらなる豪ドル安が必要」との発言で一時AUD売りが加速していたこともあり、この水準から一方向へ動きが加速することは考え人くいとも思われます。

※※※※※※※※※※※※※※※

Dailyチャートでは、97円近辺をトップに、ダブルトップとなるのか? 非常に注目されます。94.50~97.20円のレンジで収束し始めており、この水準を抜け出すまでは順張り、抜け出したら逆張りのポジションが取りやすくなっています。

1時間チャートは、徐々に上値が重くなり、94.50円が重要なポイントで、早朝に一時割り込んでいましたが、すぐに値を戻しています。短期取引では94.50から95.50円の1円レンジを注目したいと思います。

※※※※※※※※※※※※※※※

今回の雇用統計の予想では、失業率は6.2%と前回6.2%から横ばいが、雇用者数は1.1万人と前回-2.9万人から増加が見込まれています。

過去25回のデータでは、予想と実際との差は、最大で0.40%、平均で0.11%、雇用者数は、最大106,000人、平均では20,046人となっており、直近では2万人以上の差となれば、動きが期待できます。

過去21回のデータでは、AUDJPYで発表直後の15分間の値動きは、最大90pips(高値-安値)と大きく、平均では51pipsと、動きを狙う取引が期待できます。

※※※※※※※※※※※※※※※

≪今回の予想と前回の数字≫
失業率=予想6.2% 前回6.2%、
雇用者数=予想1.1万人 前回-2.9万人、
労働参加率=予想64.8% 前回64.8%

≪過去25回の予想と実際との差≫
失業率
Max=0.40%
Min=0.00%
Ave=0.11%

雇用者数
Max=106,000人
Min=600人
Ave=20,046人

≪AUDJPY 過去21回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max90pips
Hi-low=Min20pips
Hi-low=Ave51pips

Open-Hi=Max70pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave23pips

Open-Low=Max90pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave28pips


2015年6月11日(木曜)昨日10日、海外市場の動き

2015年6月11日(木曜)昨日10日、海外市場の動き

ドル全面安!

アジア市場で、黒田日銀総裁の発言でUSDJPYは急落し、結果的にドル売りの流れをリード。

欧米市場では、GBPUSDが続伸、他の主要通貨は上下変動するも、方向感はでず。

欧米の株価は上昇し、欧米の金利も上昇。

※※※※※※※※※※※※※※※※

アジア市場で黒田日銀総裁は、「実行為替レートから見て、かなり円安になっているのは事実。ここからさらに円安はありそうにない。これまで円安が経済にプラスだったから、さらなる円安でさらにプラスになるということではない」→ 円急騰、主要通貨に対して円買いが一時加速。

スティーブンス豪中銀総裁は、「追加緩和の可能性はオープン、さらなる豪ドル安が必要」との発言で一時AUD売りが加速。

米財政赤字は-824億ドル(予想-975億ドル 前回1567億ドル)、前年比37%減少と予想外に縮小。

独10年債利回りは1.0%台を超え上昇。

鉱工業生産=予想外に強くGBP買いが強まる。前月比0.4%(予想0.1% 前回0.5→0.6%)、前年比1.2%(予想0.6% 前回0.7→1.1%)
 
米財政赤字は-824億ドル(予想-975億ドル 前回1567億ドル)、前年比37%減少と予想外に縮小。

ギリシャ債務交渉は混迷=ドイツは、ギリシャが少なくとも1つの経済改革に公約すれば合意の意向→ ドイツ政府は、ドイツがギリシャが一部の改革を公約した場合、救済資金を供給することを検討しているとの報道を否定。


※※※※※※※※※※※※※※※※

米株は上昇、ダウ平均は18,000.40(+236.36+1.33%)
米金利は上昇、10年債利回り2.4838%(+0.0454+1.86%)
原油価格は上昇、WTIは61.25(+1.11+1.85%)
DXYは下落、94.561 (-0.605-0.64%)



※※※※※※※※※※※※※※※※

USDJPYは、黒田日銀総裁発言で急落、123.50円を上回ることができず、122.60~90円で安定へ。
EURUSDは、株高+金利上昇+ギリシャ債務交渉進展期待に一時1.1380台へ上昇するも続かず、1.1260~1.1350のレンジで上下。

GBPUSDは、続伸。強い英鉱工業生産もあり、GBPクロスの買いに1.5540台へ続伸。

AUDUSDは、スティーブンス豪中銀総裁発言に一時0.7630台へ下落するも、USDJPYの下落がリードするドル売りに0.7780台まで上昇、高値圏で推移。

※※※※※※※※※※※※※※※※

2015年6月10日水曜日

6月11日 (木) 6:00 NZ中銀 金融政策発表(取引通貨ペア NZDJPY)

明日6月11日の早朝のFXストラテジーとなりますので、説明は早めにお送りします。また、取引推奨に関しては、明日、朝5時40分までに、テキストメールでお送りします。


6月11日  (木)     6:00  NZ中銀 金融政策発表(取引通貨ペア NZDJPY)

≪説明≫
※※※※※※※※※※※※※※※

今回、NZ中銀は政策金利3.5%の据え置きが予想されています。ただ、一部には引き続き利下げ期待もあるようで、据え置きとなった場合には若干NZドル買いが強まる可能性もあります。サプライズは、利下げなのですが、その可能性は少ないと思われます。

※※※※※※※※※※※※※※※

最近の特徴として、88円割れの水準は買い、90円近くは売りで、2円幅で取り引きが続き、Dailyチャートでは、88円~89円のコアレンジで、この水準から下がったら買い、上がったら売りの流れが継続中です。

今日、6月10日では、黒田日銀総裁の発言で、円高方向へと動きましたが、現時点では、87.80円近辺をボトムに下げ止まっており、88円~89円のコアレンジはかろうじて守られています。

8時間チャートでは、緩やかなダウントレンドの中で、88円割れをボトムにやや上値が切り下がり、89円台が売り場と変化し、下値トライが続いています。

1時間チャートでは、88.30円~89.10円のレンジに入り、このレンジの下限を割り込み戻り売りの流れへと変化しています。

※※※※※※※※※※※※※※※

過去16回のNZDJPYのデータでは、発表直後15分間の為替変動は激しく、最大178pips(高値-安値)、平均でも73pipsとなっています。直近3回のデータでも、116、73、85pipsと動きは大きなものがあり、逆指値でポジションを作ることを考えたいと思います。

※※※※※※※※※※※※※※※

≪今回の予想と前回≫
政策金利3.5%の据え置きを予想(前回3.5%)

≪NZDJPY 過去16回の発表15分間のNZDJPYの為替レートの変動≫
Hi-Low=Max178pips
Hi-low=Min7pips
Hi-low=Ave73pips

Open-Hi=Max169pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave39pips

Open-Low=Max102pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave33pips


2015年6月10日(水曜)アジア市場の動き

2015年6月10日(水曜)アジア市場の動き

黒田日銀総裁発言に、円全面高。

総裁いわく、
◎実効為替レートから、かなりの円安は事実。
◎さらなる円安はありそうにない。
◎今までの円安は経済にプラスだったが、より円安はプラスにならない。

※※※※※※※※※※※※※※※※※

その直前では、為替の動きについてコメントしないと言っていたが? なぜ急変したのか? 誘導質問につい、乗せられてしまったのか?

為替に関しては、特に慎重に言葉を選んで発言をしていたはずなのに、今回のようになぜに明確に円安を止めようとしているのか?

日銀総裁の発言だけに、インパクトは大きく、本人から否定する発言がないかぎりは、更なる円高の可能性も気になる。レンジ的には120~125円に入っているのでは?

※※※※※※※※※※※※※※※※※

うがった見方かもしれないが、6月8日にオバマ米大統領が「強いドルは問題」と言ったのは「本当は真実では」?。ホワイトハウスが否定したにも関わらず、天井圏に合ったドルは上昇することはなく、下落へと変化していた。不思議な日を思い出す。

同日には、伊藤教授も「125円を超えて円安が進行し続けるとは考えにくい」と発言していた。

※※※※※※※※※※※※※※※※※

豪州の弱い経済指標と中銀総裁発言に、豪ドル売りが進む
豪ウエストパック消費者信頼感指数は「-6.9%・95.3(予想 前回6.4% 102.4)」→ 予想外に弱く利下げ懸念に、AUDUSDの上値が重くなる。

スティーブンス豪中銀総裁「持続的な成長に寄与するなら、追加緩和の可能性はオープン」、「さらなる豪ドル安が必要」

※※※※※※※※※※※※※※※※※

AUDJPYを注目している。

2015年6月10日(水曜)昨日9日、海外市場の動き

2015年6月10日(水曜)昨日9日、海外市場の動き

ドル高の動きにもどうも、焦点が定まらず。相変わらず、通貨間で異なる動きへ。
米株も上下変動し結局は元の水準へ、米金利は上昇中で、ドル高の流れの継続を示唆。

USDJPYは、ドル高トレンド継続中ながら目先は不安定。一時124円を割り込むも、124.40円台まで値を戻す。しかし、124.50円を超えられず、上下げに売り・買いは厚く、動きにくい。JPYクロスは、欧州市場で円高→米国市場では円安へ。

EURUSDは、ギリシャ次第で、目先はニュートラル。1.1220を一時割り込むも、1.1280台まで値を戻す。ギリシャ問題は大詰めに近い感触があるも、どちらに転ぶか不安で、EURポジションを積極的にとりにくい。ただ、底堅さは感じられ、ギリシャ問題が少しでも好転すれば上昇は避けられず。

GBPUSDは、ニュートラル。一時1.5260台を割り込むも、大幅上昇し1.5380台まで値を戻す。

AUDUSDは、下降トレンド継続中。0.7640台~0.7710台のレンジで上下。

USDCADは、クロスではカナダドル高を継続中。一時1.2320を割り込み、戻りも少なく、ドル売りの流れは続く。

米経済指標は強い
⇒ 米JOLT労働調査の求人件数は強く、統計開始200年12月以来の高水準。
求人件数 537.6万人(予想504.4万人 前回499.3→510.9万件)

米卸売在庫は予想外に拡大
⇒ 前月比0.4%(予想0.2% 前回0.1→0.2%)

ギリシャ債務交渉は大詰め?
⇒ 10日のギリシャ・独・仏の首脳会談で合意を目指すが、ダイセルブルーム・ユーログループ議長は、「首脳会談は未定で、ギリシャ支援の合意は近くはない」と否定的。



2015年6月9日火曜日

2015年6月9日 アジア市場の動き

2015年6月9日 アジア市場の動き

先週末のドル買い、昨日のドル売り、そして、アジア市場のドル売りからドル買いへの切り替えし、本当の動きはなにか? 今日の米株と債券をみるまでは分からず。

ただ、アジア市場の株下げを見るとクロスでの円買い戻しに、USDJPYは押し目での円売り需要はを飲み込む、クロス発の円買いも否定できず。

11日のNZ中銀理事会と、11日の豪雇用統計を考えると、NZDJPY+AUDJPYの底値を見つけにくい。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

日経平均は2万円ギリギリまで一時下落。

USDJPYは124.20円を一時割り込みながらも、124.50台を回復。
EURUSDは1.1340台まで一時上昇後、1.1260台まで値を下げる。
AUDJPY+NZDJPY+GBPUSDは、共に続落。

通貨間によって動きが異なるのが最近の傾向ではあるが、コモンウェルズ通貨の、GBP+AUD+NZDの弱さは変わらず。

EURはギリシャ債務交渉が暗礁に乗り上げているにも関わらず、底堅く上昇を続けており、売りタイミングは難しく、クロスではEUR買いが強い。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2015年6月9日(火曜)昨日8日、海外市場の動き

2015年6月9日(火曜)昨日8日、海外市場の動き

ドル全面安!

ドルは先週末、強い米雇用統計を受けたドル買いのスタート地点へ逆戻り。

ここからドル買いが仕切り直しされるのか? ドル買いスタート地点を大きく超えると市場のセンチメントはドルベアへ傾きやすい!

USDJPY124.50円前後、EURUSD1.1300前後、GBPUSD1.5350前後、AUDUSD0.7720前後。USDCADだけは1.2400を割り込み続落傾向が強い。


※※※※※※※※※※※※※※


オバマ米大統領の「強いドルは問題」と報道→否定に為替相場は上下変動。最終的にG7後の会見で、オバマ米大統領は「強いドルは問題だと言ってはいない」と否定するも、市場の疑念は晴れず、ドルは全面安!

米労働市場情勢指数(LMCI)=前月比11.6%(予想-6.0% 前回→13.6%)は強く、NY連銀調査=米消費者の1年先のインフレ期待は2.7%(4月)→3.0%(5月)へ上昇するも、ドル買いへつながらず。

ギリシャ問題は相変わらず不透明。支援策を巡り、国際債権団とギリシャとの合意は得られず。債権団は改革実施を引き換えに、2016年3月までの支援延長を提案。ノワイエ仏中銀総裁は「ギリシャのユーロ離脱はユーロ圏の不安定要因とはならず」と発言。

日本の第1四半期GDP第二次速報値は強く、前期比年率=3.9%(予想2.8% 前回2.4%)、伊藤教授が「125円を超えて円安が進行し続けるとは考えにくい」と発言、円買いの材料となる。

カナダの住宅着工件数+住宅建設許可は、予想外に強くCADドル買いが強まる。

※※※※※※※※※※※※※※

米株は下落、ダウ平均は17,766.55(-82.91-0.46%)
米金利は低下、10年債利回りは2.3824%(-0.0252-1.05%)
原油価格は低下、WTIは58.33(-0.80-1.35%)
DXYは低下、95.194(-1.11-1.15%)

※※※※※※※※※※※※※※


2015年6月8日月曜日

2015年6月8日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年6月8日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

オバマ米大統領が強いドルは問題と言った? いや、米政府高官は言っていないと否定! 一時ドル売りが強まり、否定に値を戻すがドル売りの流れが続く。

EURUSDは、独鉱工業生産は予想外に強かったが、ギリシャの債務交渉は決着をつけられず、センティックス投資家信頼感は弱く、上下に変動するも1.1220台まで続伸。ギリシャ問題のハンディがありながらも、EURの強さが目立つ。

USDJPYは、伊藤教授が「125円を超えて円安が進行し続けるとは考えにくい」と発言するなど、125円台ミドルの売りは強く、一時125円まで下落。上値は徐々に重くなるが、124円台ミドルでは出遅れ組の買いが厚そう。

GBPUSDは、英産業連盟(CBI)は成長率見通しを下方修正、EURGBPの買いに、GBP売りのプレッシャーが続き、ドル売りの流れに乗れず、1.5220~1.5300のレンジで上下。方向性定まらず。

USDCADは、住宅着工件数+住宅建設許可は、予想外に強くCADドル買いが強く、U1.2400割れまで続落。1.2400割れの買いは厚くなるも、1.2460台の上値は逆に重くなる。

AUDUSDは、0.7600台をボトムに0.7650台まで続伸。中国貿易収支の影響も弱く、0.7600がダブるボトムになるのか、0.7800を上抜けるのか、この両ポイントに注意。

おはようございます!


おはようございます!

今週もスタートです。強い米雇用統計に125円円台後半にジャンプアップしたUSDJPYですが、通貨当局の円安を抑制する発言もなく、三田GPIF理事長の発言で、ヘッジの円買いに動く可能性も弱まり、とこまで円安が進むのでしょうか?

USDJPY125円はサイコロジカルでは重要なポイントと思っていますが、強い米雇用統計にドル全面高の中で一気に125円台に上昇したことで、日本国内発の材料とは異なり、円安を止める理由に欠くことになります。

たぶん、通貨当局は「日本国内発の円安ではない」と言うことでしょう! 先週一週間の動きを見ても、円は、弱いNZドルに対しても値を下げ、円全面安へと動いています。「画像参照」

つまり、円安相場は、対ドルだけにとどまらず、すべての主要通貨で円安が進んでおり、ドル高発の動きの中で、円の弱さが特に目立っているのが現状です。

125円、126円、127円、130円、と、市場の円安予測は別れています。125円台から新規の買いを進めることは躊躇われますが、この水準に来てもどうも円ショートが積みあがっているようには思えないのが実情です。

そのため、高値警戒感を持ちながらも、6/11(木)に集中している米経済指標の、「小売売上高+輸入物価指数」を重要視し、強ければ126.50~00円へ上昇し、弱ければ、ようやくスローなドル売りが始まると考えますが、それでも、124.50円はボトムではないでしょうか?




2015年6月7日日曜日

今週の為替相場を考える(6月8日~12日)


今週の為替相場を考える(6月8日~12日)

不確実性の高い昨今、独サミットからは期待薄で、先週末の強い米雇用統計を受けたドル買いが続くのか? それとも、ドル買いをけん制するのか?各国の金利変化に伴う、為替変動の高い状況になれる必要がありそう。

為替相場の2大変動要因となる、「米利上げ開始時期」+「ギリシャ債務交渉」は、共に不透明で暗中模索の状態が続く。

ボラティリティーが高い状態が続き、米経済指標に一喜一憂しながら、結果としてドル買いの流れが続く可能性高い。

今週は、主要な米経済指標+NZ中銀金融政策とウィーラー中銀総裁の記者会見+豪雇用統計+スティーブンス豪中銀総裁発言を注目。


※※※※※※※※※※※※※※※※

ドル相場
米経済指標は、引き続き強弱が混在しているが、心配された第2四半期の経済指標も若強めの指標が多い。ダメ押しは先週金曜日の米雇用統計で、非農業部門雇用者数と時間当賃金共に上昇し、ドルは全面高で越週。米国は6月~12月のFOMCで利上げを開始する可能性が高いく、米金利の上昇にドル買いの流れは続きそうである。

EURUSD
EURはユーロ圏経済の回復によるプラス材料と、不透明なギリシャ債務問題で、債権団とギリシャ政府との交渉決裂によるマイナス要因とが混在。

ECBスタッフ予想は、2015年インフレ見通し(3月比)を0.0%→0.3%に上昇修正し、ドイツ連銀=2015年の成長見通し(前回は12月見通し)1.0%→1.7%に引き上げており、景気のボトムアウトを示している。

一方、国際債権団による支援策の提案をギリシャは拒否し、6日のIMF支払い返済もせず、月末一括払いに先延しをした。ツイプラス・ギリシャ首相は「債務減免を確約しなければ、合意せず」。債権団側の提案は「非現実的」で「ばかげている」、「撤回を望んでいる」と強気な姿勢を変えず。

今週もギリシャ問題がEUR相場の上昇を阻害しているばかりではなく、ギリシャ側の出方次第ではEURUSDの下落も心配である。そして、サプライズのドラギECB総裁は、「ボラティリティーが高い状態になれる必要がある」との発言は、リスクオンの状態を意識せざるを得ない。EURUSD1.0800~1.1300のレンジを予想。

GBPUSD
予想外に弱いGBPUSD。債権利回りの上昇に伴う投資行動の変化なのか、ファンド資金のパーキング先のGBP売りは止まらず。しかし、この流れも一時的と思われ、BOE四半期インフレ調査では消費者インフレ期待が上昇しており、潜在的なGBP買い需要は高く下げ幅も限定的で、GBPUSD1.5100~1.5500のレンジを予想。

AUDUSD
豪中銀は、今まで続けた緩和バイアスを示さず、AUD買いの流れへと一時変化したが、豪貿易赤字額が急拡大、売りへと変化。今週は中国発の重要な経済指標も多く、いつも流れ、AUD相場への影響は大きい。10日のスティーブンス豪中銀総裁発言と豪雇用統計は波乱要因となる。AUDUSD0.7550 ~0.7750のレンジを予想。

USDJPY
三田GPIF理事長は、「為替ヘッジを導入する必要があるかは拙速に答えを出す必要はない」、円安が加速している現状でも、ヘッジの円買いを実施する必要性が低いことを示唆。最近の急速な円安局面に、上値を買い進めることに警戒感が強く、予想以上に投機的なUSDJPYロングは少ない。

先週末の米雇用統計を受け、USDJPYは上昇しており、通貨当局者の円安けん制発言も気になるが、円安の流れは変わらず、警戒感が強いだけ。8日の日本GDPの第2次速報値は、日本発の相場変動要因で。USDJPY124.60~126.50のレンジを予想。


※※※※※※※※※※※※※※※※


さて、今週のメインイベントは、各米経済指標であることはあえて言う必要もないが、11日の米小売売上高+輸入物価指数は、ドル高による輸入物価の上昇が指摘さて久しく、ドル相場への影響は大きい。

また、11日の新規失業保険申請件数、企業在庫、12日の生産者物価、ミシガン大学消費者信頼感は速報値で重要となっている。

それ以外では、中国発の重要な指標も多く、9日のCPI、11日の小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資もAUD相場への影響は強く、8日の日本GDP、11日のNZ中銀金融政策、豪雇用統計は見逃せない。


6/8(月)  
JPY 4月 国際収支: 経常収支
JPY 第1四半期 GDP・第二次速報
GER 4月 鉱工業生産
GER 4月 経常収支と貿易収支
EUR 6月 センティックス投資家信頼感=予想18.9 前回19.6
CAD 5月 住宅着工件数=予想18.5万件 前回18.31万件
CAD 4月 住宅建設許可=前月比予想-5.0% 前回11.6%
CNY 5月 貿易収支
G7サミット ドイツG7(6月7日~8日)

6/9(火)   
CNY 5月 消費者物価指数
CHF 5月 失業率
CHF 5月 消費者物価指数
GBP 4月 貿易収支
USD 4月 JOLT労働調査
USD 4月 卸売在庫

6/10(水)  
AUD  スティーブンス豪中銀総裁スピーチ
GBP 4月 鉱工業生産
GBP 4月 製造業生産高

6/11(木)
NZD NZ中銀 金融政策発表+ウィーラー中銀総裁の記者会見
AUD 6月 消費者インフレ期待
AUD 5月 雇用統計
CNY 5月 小売売上高
CNY 5月 鉱工業生産
CNY 5月 固定資産投資
FRN 5月 消費者物価指数
CAD 第1四半期 設備稼働率
CAD 4月 新築住宅価格指数
USD 5月 小売売上高
USD 5月 輸入物価指数
USD 週間 新規失業保険申請件数
USD 4月 企業在庫

6/12(金) 
JPY 4月 鉱工業生産・設備稼働率
EUR 4月 鉱工業生産
USD 5月 生産者物価指数
USD 6月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値