2013年8月17日土曜日

最新のIMMポジション(8月13日付け)では、7月16日の週から続く、通貨ショート・ドルロングポジションの減少傾向は止まず。


円ショートも3週連続し約17%の減少で、カナダドルや豪ドルも同様の傾向となった。ユーロのロングは拡大し2週間連続となり6月25日の水準近くに戻し、NZドルも6月18日の週以来、久々にショートからロングに転換し、スイスフランも6月25日の週以来、ショートからロングへ変化している。





一日を終えても、金曜日の為替市場は、夏枯れ相場が止まず。

一日を終えても、金曜日の為替市場は、夏枯れ相場が止まず。

主体性のない値動きの中で、毎度のことながら、FRBの量的緩和の終了の有無と時期の定義が定まらず、的も絞れず。夏休みの暑いこの時期、欧米の、特に米国の経済指標に一喜一憂し、目先のテクニカル的な値動きに、追従するだけ。

ただ、今後の米GDP予測も下方修正が相次ぎ、前日はPIMCOのビル・グロース氏は「FRBは歴史的な低金利政策 を予想より長期にわたり維持」と、当面は現状を維持する可能性を示唆。

9月のFOMCで資産買入枠の縮小へとの思惑と、相反する動きが直近では見られる。リスクヘッジとしては、「消極的なドル買い」または、「ドルを挟まない、クロス取引」。たとえば、EURGBP、EURAUD、NZDAUDで、優先順位を予想すれば、NZD→GBP→EUR→AUDの順。

昨日の動きは、
EURUSDは、最近の経済指標も強く、今日のユーロ圏貿易収支と経常収支の黒字額が拡大、米ミシガン大学消費者信頼感指数が弱く、結果、1.3400の大台を目指したが、失敗し、来週に課題を残して終了した。

USDJPYは、実需筋の買いが強く、弱い日本株に円売りが続き、仲値過ぎから円売りが優勢で、一時97.70円台まで上昇したが、日本株はマイナス幅を縮小し円買い戻しへと動き、結局は97.20~80円のレンジ相場が続いたが、円安期待と円高不安の両面が見え隠れし、「円安ながら、一時的な円高不安」をぬぐい切れず。ならば、トレンドの確りとしている、「GBP」+「AUD」で勝負!? と考えているのでは?

AUDUSDは、一日を通じて買いが続き、NZウェリントンでの地震に一時NZDUSDが下落しても、AUDUSDは底値を切り上げ、欧州+米国市場に入っても買いは止まず、米株がマイナス圏からプラス圏へと回復。クロスを含め底堅く推移し、一時0.9200の大台乗せたが、週末で追加の買いが見られず、来週に上値期待を残して終了した。

日経平均株価は下落、13,650.11(-102.83 -0.75%)、上海総合株価指数は大幅上昇を値を下げ、大きな変動幅の一日で、終値ベースでは小幅下落、2,068.45(-13.43-0.65%)、豪株は下落(豪S&P/ASX200)、5113.86 (-38.51-0.75%)欧州株は上昇(EURO STOXX 50)、2854.27(+18.41+0.65%)、ダウ平均株価は15081.47(-30.72-0.20%)と小幅安で終了。

原油価格は小幅上昇107.47(+0.23+0.21%)、金価格は上昇1376.70(+10.30+0.75%)、ドルインデックスは小幅上昇81.292(+0.111+0.14%)。

2013年8月16日金曜日

週末、金曜日の為替市場は、夏枯れ相場が止まず、主体性のない値動きの中で、欧州市場まではドル買い、米国市場はドル売りの流れが強まっている。



USDJPYは、実需筋の買いが強く、弱い日本株に円売りが続き、仲値過ぎから円売りが優勢で、一時97.70円台まで上昇したが、日本株はマイナス幅を縮小し円買い戻しへと動き、結局は97.20~70円のレンジ相場が続いた。

AUDUSDは、一日を通じて買いが続き、NZウェリントンでの地震に一時NZDUSDが下落しても、AUDUSDは底値を切り上げ、欧州+米国市場に入っても買いは止まず、米株がマイナス圏からプラス圏へと回復、クロスを含め底堅く推移した。

EURUSDは、最近の経済指標も強く、今日のユーロ圏貿易収支と経常収支の黒字額が拡大、米ミシガン大学消費者信頼感指数が弱く、1.3400の大台を目指す動きとなり、この水準をブレークし、終値でも上回ることができるかが重要になっている。

日経平均株価は下落、13,650.11(-102.83 -0.75%)
上海総合株価指数は大幅上昇を値を下げ、終値ベースでは小幅下落、2,068.45(-13.43-0.65%)
豪株は下落(豪S&P/ASX200)、5113.86 (-38.51-0.75%)
欧州株はほぼ変わらず(EURO STOXX 50)、2838.61(+2.75+0.10%

主要国の金利は上昇、金価格は上昇し、米株は大幅下落し、ドル安へ。

午後9時30分、強い米経済指標にドル全面高へ。午後10時~11時は逆に、弱い米経済指標が続き、米現物株は弱く、ドル買いは弱まり売りへと変化。午前2時、金価格の上昇を引き金に、欧州主要市場で休場が多い中、欧州勢が取引を終え始めると、なぜか、ドル全面安へ。

午後9時30分に発表された、強い米新規失業保険申請件数+前年比2.0%へ上昇した米消費者物価指数に、米金利は上昇しドル高が始まった。午後10時~11時に発表された、対米証券投資+米鉱工業生産+米フィラデルフィア連銀業況指数は弱く、弱い米株(ダウ平均株価は-225.17-1.47%)に、ドル買い→ドル売りへと変化へ。午前2時前後の金価格の急伸がリードし、なぜか、ドルは全面安へ。

VIX指数は14.73(+1.69+12.96%)と、7月18日以来の水準まで上昇、10年債利回りは2.8%台へ上昇し、日米の金利差は2.01%と、昨年の5月来となる2%大台へ上昇。一時、英10年債も2.7%台へ、独10年債も1.9%台へ、豪10年債も3.9%台へ上昇し、日本との金利差は拡大へ。








ダウ平均株価は大幅下落15,112.49ドル(-225.17-1.47%)、欧州株は下落、EURO STOXX 50は、2,835.86(-16.22-0.57%)

USDJPY、下落し円高(-0.78%)。アジア市場では、日本の法人税減税をやる、やらないの駆け引きに、菅官房長官、麻生財務相、甘利経済再生担当相はこの法人税減税報道を否定、日本株は大幅下落=円高へ、強い米経済指標に98.60円台を回復、弱い米経済指標に値を下げ、弱い米株に97.20円を一時割り込む

EURUSD、上昇(+0.69%)。円高連動のユーロ高から、強い米経済指標に1.3220割れまで下落し、弱い米経済指標+株安に上昇し、午前2時に急伸し一時1.3360台まで上昇。

AUDUSD、小幅上昇(+0.21%)。0.92台を回復できず、米経済指標に連動し、一時0.9060割れまで下落、午前2時には0.9140台を回復するが、動きは緩慢。


「主要な経済指標の結果」
◎英7月の小売売上高は予想を上回りGBP買いが強まる=前月比1.1%(予想0.6% 6月0.2%)、前年比3.0%(予想2.4% 6月1.9%←2.2%) 
◎米7月の消費者物価指数は、前年比は予想通りながら2.0%台へ上昇 、前月比は予想・前回を下回る=前月比0.2%(予想0.3% 6月0.5%)、前年比2.0%(予想2.0% 6月1.8%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 6月0.2%)、コア前年比1.7%(予想1.7% 6月1.6%) 
◎米8月のNY連銀製造業景況指数は、予想・前回を下回るが、高水準が続き、従業員数は大幅増加=8.24(予想9.0 7月9.46)、支払価格20.48(7月17.39)、新規受注0.27(3.77)、従業員数10.84(7月3.26)
◎米新規失業保険申請件数は、予想を上回る改善にドル買いが強まる=32 万件(予想33.5万件 前回33.5万件←33.3万件) 
◎米6月の対米証券投資は、外国への資金流出へと変化し、財務省証券の売り越しは-408億ドルと前回113億ドルから大幅変化し、1977年以降で最大=-190億ドル(予想 5月566億ドル←564億ドル)、長期有価証券(株式スワップ等除く)-669億ドル(予想-175億ドル 5月-270億ドル←-272億ドル) 
◎米7月の鉱工業生産は、前月より低下し、予想をも下回る=前月比0.0%(予想0.4% 6月0.3%)、設備稼働率=77.6(予想78.0 6月77.7←77.8)


「主な発言・その他」
◎ブラード・セントルイス連銀総裁は、FRBは債券買い入れプログラムの縮小を決める前に、経済成長が加速し、年間のインフレ率が2%の目標に近づいていることを示す一段のデーを見極めることが必要=「縮小開始時の減額幅が大きければ、縮小ペースがより速いものになると解釈され、比較的少額で始めた場合はより慎重で段階的なアプローチと受け止められるだろ」、「FRBは、金融政策にとっては債券買い入れのフローよりも買い入れ総額のほうが重要とみているが、フローを変更すれば市場に重大な影響が及ぶということが6月のFOMCから学んだ教訓」
米8月のNAHB住宅建設業指数は、前回・予想を上回り、金利上昇にも需要は堅調=59(予想57.0 7月56←57.0)
米8月のフィラデルフィア連銀業況指数は、前回から大幅低下し予想をも下回る=9.3(予想15.5 7月19.8)、新規受注5.3(7月10.2)、支払価格17.3(7月21.5)、従業員数3.5(7月7.7)
◎PIMCOのビル・グロース氏は、レバレッジ(借り入れ)に依存する国際金融市場の混乱を回避するため、FRBは歴史的な低金利政策 を予想より長期にわたり維持、FRBの主要な金融緩和手段が資産購入から政策金利見通しを示すフォワードガイダンスに移行へ
◎ドイツ商工会議所(DIHK)は、今年のドイツ輸出は2%増、来年は4.0%増を予想しているが、世界の伸び率3.8%、6.0%より少なく、通商に占めるドイツの比率は低下すると予想

2013年8月15日木曜日

EURGBPは相変わらず弱くポンド高、GBPはヒーロー、もちろん、今日のドル売りの主役はドル円。

日経平均株価の変動率は高く、先週の-4.0%は特別としても、日々2%台での変動を繰り返している。今日も今日で、「安倍首相が法人税減税の検討を指示」との報道による上昇に対して、菅官房長官、麻生財務相、甘利経済再生担当相はこの報道を否定、株安=円高へと動き、ドル売りの流れをリード。

欧州市場に入っても、ドル売るの流れが続いているが、米経済指標、特に今日・明日のインフレや雇用関連、景況感関連、住宅関連の数字で、振れが大きくなる可能性はたえず残っている。

USDJPYは、なんとか97.60台を維持し、98円台へと復活したことで、大幅な円高へのリスク弱まっている。昨日は1dayで99.75円のストライクのオプションが大量に出回ったようで、この水準超えの円安を見越しているのか、それとも全く関係ないのか不明ながら、気になっている。

GBPUSDは、英小売売上高も強く=前月比1.1%(予想0.6% 6月0.2%)、前年比3.0%(予想2.4% 6月1.9%←2.2%)、1.5520を大幅に上回り、終値ベースでこの水準をボトムとした新たな展開の可能性が高まっている。

日経平均株価は大幅下落、13,752.94(-297.22-2.12%)、上海総合は下落、2,081.88(-18.26-0.87%)、豪株価は小幅下落、豪S&P/ASX200は、5152.37(-5.05-0.10%)、欧州株は小幅下落、EURO STOXX 50は、2943・83(-8.35-0.29%)

(8月15日 午後7時40分現在)

今日、8月15日は終戦記念日。1945年、68年前の出来事です。そして、1971年8月15日、そうなんです、ちょうど終戦記念日に、ニクソン・ショックが起こり、ブレトン・ウッズ体制が崩壊し、360円の固定相場制度は崩壊し、現在に至っています。日本の終戦記念日が、米ドルの凋落の始まりの年なんです。歴史は皮肉ですね!!

今日、8月15日は終戦記念日。1945年、68年前の出来事です。70歳台以上の人々でなければ、実感として湧いてこないこの事実を、不謹慎ながら為替相場に置き換えると、ドル円が4.2円前後→360円まで円安になった始まりの年なんです。

USDJPYは1941年に4.2円、終戦1945年15円(軍関連だけで取引なし)、1947年50円、1948年270円(この間はほとんど商業ベースの取引はありません)、1949年にはご存じの360円の固定相場となりました。

そして、1971年8月15日、そうなんです、ちょうど終戦記念日に、ニクソン・ショックが起こり、ブレトン・ウッズ体制が崩壊し、360円の固定相場制度は崩壊し、現在に至っています。日本の終戦記念日が、米ドルの凋落の始まりの年なんです。歴史は皮肉ですね!!

ドル円の最安値は、2011年10月31日の75.56円? いや、極限の円高は1ドル=1円で、はるか昔の明治時代のことです。

どうも、夏枯れ相場の、この時期のトレンドを重要視していいのか不安ながら、英ポンドは最近の経済指標と良い、テクニカルと良い、引き続き相場をリードし、強さが感じられる。

どうも、夏枯れ相場の、この時期のトレンドを重要視していいのか不安ながら、英ポンドは最近の経済指標と良い、テクニカルと良い、引き続き相場をリードし、強さが感じられる。

先の英人材開発協会(CIPD)四半期調査では、英国の人員採用計画のペースは、2008年初め以来の高水準で、貿易収支の輸出額か過去最高、RICS住宅価格指数や、DCLG住宅価格も強い。

GBPUSDのDailyチャートでは、200日単純移動平均線は、2012年から相場の下限や上限を示唆する傾向が高く、今現在では1.5521に位置し、ほぼ現在の取引レートの水準である。

仮にこの水準を超えられず、上限となれば、今後暫くはレンジとして、1.5377~1.5521のレンジとなり、1.5521を終値ベースでクリアに超えてくれば、だましはあり数日間の確認が必要だが、1.57台と6月の高値水準がターゲットに入ってくる。




今日は終戦記念日、夏枯れ相場が続く金融市場。豪・英・米国の金利上昇が目立ってしょうがない。ブルームバーグ・エコノミスト調査では65%が9月のFOMCで資産買い入れの縮小を予想。債券市場から株式+商品市場へ資金の流れが続き、為替相場もその動きに添った値動きとなっている。

今日は終戦記念日、夏枯れ相場が続く金融市場。豪・英・米国の金利上昇が目立ってしょうがない。ブルームバーグ・エコノミスト調査では65%が9月のFOMCで資産買い入れの縮小を予想。債券市場から株式+商品市場へ資金の流れが続き、為替相場もその動きに添った値動きとなっている。

円相場は相も変わらず株式連動相場が続き、強い英経済指標と、リセッションから脱したユーロ圏GDPが目立ち、カイロではデモ隊と治安部隊が衝突し、死者は95人で死傷者は数百人、ついに、エジプト全土に非常事態宣言が発令、夜間外出禁止令も一部で発令され、原油価格の上昇は止まらず。

ブルームバーグが8月9~13日(前回7月18~22日)に実施したエコノミスト調査では、9月のFOMCで資産買い入れの縮小予想が増加し、反面、購入金額の減額金額は縮小となった。

65%のエコノミストが9月のFOMCで資産買入枠の縮小が決定されると予想(前回は半数が予想)、当初は月額850億ドルの債券購入が100億ドル減額され750億ドルへ、2014年半ばには債券購入の終了を予想(前回は月額200億ドル縮小を予想)

昨日発表された、米7月の卸売物価指数は、予想・前回を下回り伸びは鈍く、ブラード・セントルイス連銀総裁は、債券買い入れプログラムの縮小を決定する前に、経済の改善やインフレなど多く見極める必要があると、慎重発言。 

USDJPY、買いも続かず狭い値動き(-0.07%)。アジア市場で97.90以下の買いは強く、日本株の上昇に一時98.40台まで上昇したが、続かず。結局は、98.00~30の狭いレンジ。

EURUSD、売りも収まり狭い値動き(-0.06%)。強いフランス・ドイツのGDPは強く、ユーロ圏はようやくプラス成長でリセッション脱出し、売りも弱まるが動きは鈍い。

GBPUSD、3日続落から反転上昇へ(+0.34%)。失業保険申請件数は改善傾向が続き、BOE議事録では、新たに設定されたフォーワードガイダンスは8対1で決定、予想より早い利上げの思惑に、10年債利回りは2.66%まで上昇し、クロスを含め、ポンド高が続き、強い英経済指標に8月1日から始まるEURGBPの下落は止まず。

AUDUSD、下げ止まり小幅上昇(+0.11%)。ウエストパック消費者信頼感指数は、前回を大幅に上回り、商品相場が強くリスクオンの流れに、5カ月ぶりの高水準で0.9150台まで上昇したが、米株は弱く伸び悩む。

NZDUSD、上昇が目立つ(+0.82%)

円クロスでは、NZDJPY+GBPJPYでは円安、CHFJPY+EURJPY+CADJPYは小幅円高

日経平均株価は一時下落したが、午後から大幅上昇、14050.16 円(+183.16+1.32%) 、ダウ平均株価は下落、、15,337.66ドル(-113.35-0.73%)、欧州株は小幅上昇、買いの流れが続き、EURO STOXX50は、2,852.08(+10.47+0.37%)。

金価格は上昇(+1.15%)、原油価格は小幅上昇(+0.38%)、ドルインデックスは小幅下落(-0.05%)

2013年8月14日水曜日

複雑なクロス。EURUSDは上値が重く、GBPUSDは上昇し、EURGBPは下落へ、USDCHFは上昇し、EURCHFは上昇へ。(8月14日午後10時現在)

複雑なクロス。EURUSDは上値が重く、GBPUSDは上昇し、EURGBPは下落へ、USDCHFは上昇し、EURCHFは上昇へ。そして、JPYは弱い。(8月14日午後10時現在)

強い英ポンド。相変わらず英国の経済指標は強い。今日も、失業保険申請件数は、前回が大幅に改善し、今回も予想より改善(-2.92万人(予想-1.25万件 6月-2.94万人←-2.12万件)。

また、BOE議事録では、政策金利と資産買入枠は9対0の全員一致で決定されたが、今回から追加公表された、フォーワードガイダンスは、8対1の決定で、ウィール委員が反対。この結果に、BOEの利下げ時期が予想より早まるとの思惑が広まり、債券利回りは上昇し、GBP買いにい拍車がかかり、GBPUSDは安値1.5420台→1.5520台まで上昇した。とくに、EURGBPは0.86手前から→0.8540近くまで下落し、売りが目立った。

弱い円。日経平均株価は一時下落したが、午後から大幅上昇、14050.16 円(+183.16+1.32%) 、結局は円売り材料となる。円はクロスで円安(除く、EURJPY+CHFJPY)、

EURUSDは、1.3240~80のレンジで綱引き状態。フランス、ドイツの第2四半期GDPは強く、ユーロ圏第2四半期GDP・速報値は、前回から下方修正されたが、予想を上回り、昨年第4四半期から続いたリセッションから脱却することができた(=前期比0.3%(予想0.2% 第1四半期-0.3%←-0.2%)、前年比-0.7%(予想-0.8% 第1四半期-1.1%)。しかし、オランダ、スペイン、イタリアなどは、引き続きリセッションを継続、ドイツ産業連盟は、2013年GDP成長率予想を、輸出の伸びが予想3.5%を達成できず、1月予想0.8%→0.5%に下方修正。

AUDUSD+NZDUSDは引き続き堅調。朝方発表された、豪8月のウエストパック消費者信頼感指数は、前回を大幅に上回り、5カ月ぶりの高水準で、豪中銀の利下げにより、消費者マインドが改善(=前月比3.5%(予想 7月-0.10%)。NZDUSDも、NZ第2四半期の小売売上高指数は、前回・予想を上回り、政策金利の年内据え置きと、来年の利上げの期待感が強まり、一時NZD買いが強まる=前期比1.7%(予想1.3% 第1四半期0.9%←0.5%)

米ドルのセンチメントは、FOMCの量的緩和縮小期待が続き、それほど悪くない。ただ、再び9月のFOMCで資産買い入れの縮小を予想した動きとなり、ある程度は市場に織り込まれている。

ブルームバーグが8月9~13日(前回7月18~22日)に実施したエコノミスト調査では、9月のFOMCで資産買い入れの縮小予想が増加し、反面、購入金額の減額金額は縮小へ=65%のエコノミストが9月のFOMCで資産買入枠の縮小が決定されると予想(前回は半数が予想)、当初は月額850億ドルの債券購入が100億ドル減額され750億ドルへ、2014年半ばには債券購入の終了を予想(前回は月額200億ドル縮小を予想)

日経平均株価は、二日連騰、14050.16円(+183.16+1.32%)、上海総合は、小幅安、2100.14(-6.02-0.29%)、豪S&P/ASX200は、ほぼ変わらず、5157.42(-0.23-0.01%)、EURO STOXX 50は、小幅上昇、2844.77(+3.93+0.14%)

昨日は、3連騰のドル高、そして、円は全面安へ。

昨日は、3連騰のドル高、そして、円は全面安へ。

夏枯れ相場が続く中で、米経済指標の結果を見ながら、FRBの量的緩和の縮小期待が見え隠れし、ドルインデックスは3連騰。安倍首相が「法人税減税+消費税増税」セットメニューの作成期待に、日本株高=円安へと動き、欧米の経済指標はまずまずで、日本を除く主要国の債券利回りは上昇へ。日本との金利差拡大に、円売りプレッシャーが強まる。が、いつまで続くことやら?

注目の米経済指標は、米7月の輸入物価指数は、前月が下方修正され、非石油価格が4年半ぶりの下落でインフレ圧力は弱い。米7月の小売売上高は、総合指数の前月が上方修正され、予想をやや下回るが、除く自動車の前月比が0.5%と強く、昨年12月以来の伸び率で、景気下支えとなっている。米6月の企業在庫は、前月が下方修正され、予想を下回り、GDPへの寄与度が速報値より低下した可能性に、ドル買いが弱まり売りへと変化。

USDJPYは、上昇し円安へ(+1.33%)。前日の悪材料にも円買い反応は鈍く(予想を下回るGDP)、法人税減税期待に株高=円安へ動き、3日間続いた大枠96.00~97.00円のレンジの上限を抜けて98円台へ。夏場の底打ち感もそろそろ。

EURUSDは、小幅下落(-0.28%)。堅調な独・ユーロ圏の経済指標にもかかわらず3日続落したが、大枠1.32~1.34のレンジ入りへ。ユーロ圏6月の鉱工業生産は、ドイツが前月比2.5%に拡大、前月より大幅改善され、2011年11月来の伸び率で、予想とほぼ変わらず、ユーロ圏のリセッションから抜け出す可能性が高まりる。独8月のZEW景気期待指数は、予想・前回を大幅に上回りEUR買いが強まる。

AUSDUSDは、小幅下落(-0.38%)。主要国の株価やリスク資産との連動が続く。5日連騰後、2日続落し一時0.9080割れまで下落したが、終値ではなんとか0.91台を維持し、強さは継続し高値再確認待ち。

円はクロスでも全面安。EURJPY130円台へ(前日の128円から2連騰)、GBPJYP一時152円台へ(前日の104円から2連騰)、AUSDJPY一時89.60台へ(96円台から4連騰)、CADJPY一時95円台へ(92円台から4連騰)

GBPUSDも、小幅下落ながら、英国の住宅関連の経済指標は強い。英7月のRICS住宅価格指数は、予想・前回を上回り7年来の高水準で、最近は良好な住宅関連の経済指標が多い。BOEは政策金利を3年間過去最低に据え置くことは発表しており、今後も住宅価格が上昇する可能性が高まる。英7月のDCLG住宅価格は、予想を下回るが前月から上昇。景気回復期待にポンド買いが続く。

日本を除く、主要国の10年債利回りが上昇し、日本との金利差が拡大へ。米2.62→2.72%、独1.7%→1.81%、英2.46%→2.6%、豪3.69%→3.75%。日米金利差は1.98%と、昨年7月来に拡大。

ダウ平均株価はマイナス圏から値を戻し小幅上昇、15451.01(+31.33+0.20%)。欧州株も上昇、EURO STOXX 50は2841.61(+14.46+0.51%)。

原油価格は小幅上昇、106.49(+0.34+0.32%)、金価格は5日ぶりに下落、1321.20(-15.60-1.17%)、ドルインデックスは3連騰、81.756(+0.423+0.52%)。

2013年8月13日火曜日

これといった材料のない中で、注目は米小売売上高に焦点をあてられている。前月比予想0.3% 6月0.4%、除く自動車前月比予想0.4% 6月0.0%で、自動車を除けばやや弱い数字が予想されている。

結果如何では、材料難の中で、市場参加者が積極的に動くことが予想されるが、ちなみに、以下のグラフは2012年1月以降の米小売売上高のチャート。



夏枯れ相場が続く中で、「安倍首相は法人税減税の検討を開始を示唆」との新聞報道から始まる、株高=円安の動きは止まらず。

日経平均株価はなんと、13,867.00円(+347.57+2.57%)も上昇、中国株も強く、上海総合は2106.16(+4.87+0.23%)、欧州の株価も総じて上昇。

こうなってしまったら、円売りの常勝バターンで、円はクロスでも全面安。しかし、終値ベースで、98.15~20円を超えることができるか? そして、99.30~40を超えると流れが変わるのだが? そこまで自信を持てるのか、これが、問題!

法人税減税もさることながら、日本の6月機械受注は強く、リーマンショック前の水準に近いとの報道が目立ち、株高+円安のサポート要因となった。

豪ドルは、特に大きな動きはないが、朝方発表された、豪月のNAB企業信頼感指数が弱く、8カ月ぶりの低水準で11月の追加利下げ観測が根強く、上昇力も乏しくなっている。もっとも、これは既に織り込み済みで、債券市場からの資金が引き続き、商品市場に流れ続けるかが、問題。

NZドルも、豪ドルと同じく、大きな相場変動は見られないが、NZ中銀は住宅価格の上昇を抑制するために、利上げではない、「住宅ローン貸し出しの規制を導入」、銀行ローンの資産価格比率(LVR)の高い貸し出しの規模を制限するという。抑制効果の程が、今後のNZD相場にも影響すると思われる。

英ポンドは、相変わらず旺盛な住宅需要と、予想通りの英CPI+PPI。RICS住宅価格は予想・前回を上回り7年来の高水準、DCLG住宅価格は、予想を下回るが前月から上昇。CPI+PPIの発表直後はポンド売り、そして、買い戻し、EURUSDの買いにGBPUSDも再上昇したが、結局は上げきれず、値を戻して方向感定まらず。

ユーロは、強い経済指標にも、買いトライは失敗し方向性定まらず。ユーロ圏鉱工業生産は、ドイツが前月比2.5%に拡大、前月より大幅改善され、2011年11月来の伸び率で、予想とほぼ変わらず、ユーロ圏のリセッションから抜け出す可能性が高まる。そして、独8月のZEW景気期待指数は、予想・前回を大幅に上回りEUR買いが強まるが、長続きできず。(8月13日 午後8時30分現在)
連日高値更新? 為替市場は夏枯れ相場で停滞気味の中で、元気なのは太平洋高気圧! ついに高知では史上最高の41.0度を観測。そうでした、中国株も元気強く、上海総合は2.39%上昇し、金価格も1.83%上昇。

EURUSD・GBPUSD・AUDUSD・NZDUSDも伸び悩み、USDJPYは予想を下回るGDPにも、強いアジア・中国の株価や、(法人税減税+消費税増税」のセットメニューの可能性に、98円台を試す水準まで上昇し、ドルインデックスは1.0%近く上昇。

ユーロ圏の話題は、ギリシャ中心。
ギリシャ第2四半期GDPのマイナス幅が縮小→ 前年比-5.6%→-4.6%。
ギリシャ中央政府の基礎的財政収支が黒字へ
ドイツ連銀の内部報告書では、ギリシャ向けの追加支援は来年初めまで必要(ドイツ紙)
ドイツ政府、否定。

英雇用状況も改善
英人材開発協会(CIPD)四半期調査では、英国の人員採用計画のペースは、2008年初め以来の高水準

USDJPY、上昇し円安(+0.62%)。予想を下回るGDPに一時96.00割れまで下落から、強いアジア・中国株や、安倍首相が法人税の引き下げを検討を指示、「法人税減税+消費税増税」のセットに、株高=円売り発想が続き、97円直前まで続伸。

EURUSD、下落(-0.31%)。オセアニア市場から売りが強く、前週末終値からギャップを空けて始まり、材料難の中で、(ギリシャの追加支援が必要」との報道に、一時1.3280割れまで続落、もちろん、否定はされています。GBPUSDも、1.5460割れまで続落(-0.25%)。

AUDUSD、下落(-0.58%)。5連騰後、金価格の上昇にも、久々に下落し、一時0.9140割れまで下落。ただ、弱さは感じられない。

円クロスでは、全面安の円安(EURJPY+0.62%、AUDJPY+0.12%)。

日経平均株価は下落、13,519.43円(-95.76 -0.70%)、中国株は大幅上昇、上海総合指数2,101.28(+49.04+2.39%)、ダウ平均株価は、小幅安。15,419.68ドル(-5.83-0.04%)

CRBインデックスは、4連騰で大幅上昇、ドルインデックスは、上昇。288.24(+2.860+1.002%)、原油価格は、上昇106.15(+0.02+0.02%)、金価格は大幅上昇、4連騰1,338.30(+24.10+1.83%)。

2013年8月12日月曜日

予想外に弱い日本のGDPにも株安・円高は限定的で、結局は夏枯れ相場。

日本の4~6月期のGDP一次速報は、今後の消費税引き上げの是非を占う意味で、いや、引き上げを実施するための理屈付けに、成長率の拡大が必要であった。

結果は、前期比年率で市場予想の3.6%を大幅に下回る2.6%となった。前期は3.8%と4.1%から下方修正され、浜田内閣官房参与が消費税引き上げの判断基準としている年率4.0%の成長から、大きくかけ離れてきている。そのためにも、浜田紙は消費税増税の開始予定を1年延長することを提案していた。

市場の判断は報道など見ると、「消費税引き上げ見通しに暗雲」とか、「予定通りの消費増税の環境が整ったとは言い難い」などが主流で、9月に発表されるGDP・2次速報値に焦点が当てられている。

ただ、与党政府では、安倍首相を筆頭に「景気は順調に上げっている」、「秋に成長戦略を実行し、景気や経済に力を入れたい」と強気で、2014年4月8%、2015年10月01%の消費税引き上げ予定を変更するつもりは、全くない口ぶり。

市場の反応はと言えば、直後はサプライズの日本株売り+円高で、日経平均株価は一時前日比-185円下落、ドル円は前週NY市場の終わり値から、約0.4円近く円高へ動き、一時96円の大台を割り込んでいた。

しかし、中国株・アジア株は強く(終値では、香港ハンセンは+2.13%、上海総合も+2.92%)大幅上昇へ。さすがの、日本株もマイナス幅を大きく縮小させ、13519.43円(-95.76、-0.55%)の下落にとどまり、ご多分にもれず、ドル円相場も、96.80台まで上昇したが、弱い欧州株に(EURO STOXX50は、-15.67-0.55%)に、円安も盛り上がらず、若干の円安傾向で推移している。

ドルはと言えば、ドル全面高で、EURUSDは先週末のNY終値の1.3340台から一時1.3290割れまで下落、GBPUSDも1.5460台まで続落、AUDUSDも一時0.9140割れまで続落。結局は、夏枯れ相場に小幅なドル高にとどまり、方向性のある相場とは思われない。

今日の注目点

今日、8月12日(月曜日)のメインイベントは、午前8時50分に発表される、日本の第2四半期GDP一次速報で、前期比年率予想は3.6%と、第1四半期4.1%からは低下するものの、引き続き高成長が予想されている。

いつもながらではあるが、特に今回は、薄商いの中で、GDPの結果で市場が反応する可能性が高く、4.0%を超えることにでもなれば、株高=円安へと動きやすく、100円の大台を試す可能性も出てくる。

逆に、3.2%を割り込むようならば、失望感が強く、株安=円高へと動くことになりそうで、8日の安値95.81円のポイントを試す可能性が出てくる。

当然、アジア市場では、円クロスも同様の円高・円安方向へ動くこになりそうである。

円相場は、テクニカルチャートを見ると、引き続き円高方向の流れが続いていおり、市場参加者は円高の相場感がやや優勢となっており、ドル円が100円台で終わるようなことになれば、意外感が強く、今後の相場感も変化する可能性が出てくる。

欧米市場では、特に重要な経済指標やイベントの予定もなく、このような状態では、欧米の債券価格と株価を注目して、リスクオン=円売り、リスクオフ=円買いが続く可能性が高いと思われる。

リスクオフの流れでは売られ安い豪ドルだが、最近は、非常に底堅くなっており、0.9340~50の水準を超えることができれば、本物だが、この壁は非常に厚いと思われる。

それでは、なぜ? このような動きへと変化したのであろうか?
もちろん個人的な意見でしかないが、根強いFRBの量的緩和の縮小が背景にあると推測している。

つまり、BOAメリルリンチレポートでも示されているように、将来のFRBの量的緩和の縮小観測により、8月7日の1週間で、世界の国債ファンドから過去最高の40億ドルが流出している。これらの資金は株式市場へと流れ込み、一部では商品市場にも流れていると思われる。

また、懸念された中国の経済成長も、政府の対応策が功を奏し、ボトムアウトしたと思われ、目標の年7.5%の達成が期待され、中国版サブプライムローンと比喩されている「シャドーバンキング」問題も、下火になっている。

今週は、国内ではお盆休みの週で、海外では既に多くの市場参加者がサマーバケーションに突入している。

今週は、国内ではお盆休みの週で、海外では既に多くの市場参加者がサマーバケーションに突入している。

この時期の特徴としては、市場参加者が少なくなる分だけ、既にご存じの方が多いように、特徴的な動きになるケースが多くなり、以下その例を挙げてみたい。

①「動きが鈍くなる」
②「逆に、想定外のできごとに過剰に反応する」
③「テクニカルポイント、ストップロス水準が遠いと動けない」
④「逆に、テクニカルポイント、ストップロス水準が近いと狙われる」

①動きが鈍くなる
普段は仕事中や、仕事後に取引画面を注視し、テクニカル分析や情報をこまめにチェックし、チャンスと思われるタイミングで頻繁に取り引きするケースが多い。しかし、夏休みで休暇を取る方が多くなり、レジャーや帰省などで、取引ができる機会が減少し、一年に数期間は市場から離れる参加者も多くなる。結果、相場の動きが鈍くなりやすい。

②逆に、想定外のできごとに過剰に反応する
突発的な事件、予想外の経済指標、予想外の発言に対して、実需の売り・買いオーダーが極端に減少し、市場のボリュームが少ない分、一度動き始めたら、その方向に動くケースが多くなる。

③テクニカルポイント、ストップロス水準が遠いと動けない
売り・買いオーダーが極端に減少しても、ある一定以上に相場を動かす事は難しく、テクニカルポイント、ストップロス水準が遠いと、トライすること自体をギブアップすることが多く、動きが鈍くなりやすい。

④逆に、テクニカルポイント、ストップロス水準が近いと狙われる
逆に、テクニカルポイント、ストップロス水準が近いと、通常より小額の取引でその水準に達するケースが多くなり、ストップロスだけを狙われる可能性が高くなる。