2015年6月6日土曜日

2015年6日6日(土曜) 最新のIMMポジション(6月2日集計分)から 

2015年6日6日(土曜) 最新のIMMポジション(6月2日集計分)から 

先週も、1週間を通じてドルは主要国の通貨に対して上昇しているが、通貨間で異なる動きが目立っている。JPY+NZDは共に弱く、最近の安値を更新し、CAD+AUDは買いから始まるも終わってみればスタートラインへ逆戻り。GBPは他の通貨と比較して健闘が目立つ。

最新のIMMポジションは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションはネットショートが、-293,324コントラクトと、前週の-242,505から、売り越し額が-50,819コントラクト増加。

過去2週間で、約9.8万コントラクトと合計通貨の売り越し額が拡大し、ドル先高センチメントがよく表れていおり、その景況が強まっている。

NZドルは、3週連続の売り越しとなり、豪ドルも、4週間続いたプラスからマイナスへと変化し、カナダドルも2週間続いたロングからショートへと変化。スイスフランだけが10週連続でロングを維持しているが、スイス中銀の通貨安定への意思は強く例外として考えれば、ドル先高思考が強まっている。


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円のネットポジションは、-85,693コントラクトで、前週の-62,224からマイナス幅が-23,469売りが拡大。2週間連続しショートが拡大し、円の先安を見越した動きが強まっている。

ユーロのネットポジションは、-165,512コントラクトで、前週の-171,740からマイナス幅は6,228減少。債権利回りの上昇にユーロの買い戻しが強まっていますが、ギリシャ債務問題が混とんとしている状況は変わらず、ショートポジションの絶対量は多い。

ポンドのネットポジションは、-25,658コントラクトで、前週の-25,539からマイナス幅が-119と微増。ドル買いの流れにGBPUSDは伸び悩むも、クロスでのポンド買い需要は強く、ネットポジションを見ても、5月以降は大きな変化は見られず。

スイスフランのネットポジションは、+8,359コントラクトで、前週の+8,330から+29微増。3月24日から連続10週にわたりロングを続けている唯一の強力な通貨。

カナダドルのネットポジションは、-1,025コントラクトで、前週の+7,333からマイナス8,358と大幅に減少。2週連続の増加の後に、再びネットでマイナスへと変化し、ドル高の流れの影響を受けている。

豪ドルのネットポジションは、-13,256コントラクトで、前週の+6,422から-19,678
変化しマイナスに転落。4週連続してロングの後で、大きく売り越し額が拡大し、マイナスへと変化。

NZドルのネットポジションは、-10,539コントラクトで、前週の-5,087からショート-5,452拡大。3週連続の売り越しとなっており、市場のセンチメントは弱気が多い。



2015年6月6日(土曜)昨日5日、海外市場の動き


2015年6月6日(土曜)昨日5日、海外市場の動き

強い米雇用統計にドルは全面高。USDJPY124.80→125.80へ、EURUSD1.1250→1.1050へ、GBPUSD1.5350→1.5210台へ、AUDUSD0.7730台→0.7600へ。

米金利は上昇し、米株は下落。短期金利先物市場ではFRBの10月利上げが53%の確率、来年1月に2回目の利上げの可能性が50%を上回る。

カナダの雇用統計でも雇用者が拡大し、カナダドル高へ。USDCAD1.2450~1.2560で上下変動し、1.2430台へドルは下落。

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米雇用統計
米失業率は5.4%→5.5%に上昇したものの、非農業部門雇用者数は、予想22.5、前回22.1→28万人と増加、時間当賃金も0.30%上昇し、24.88→24.96ドルへ拡大。

カナダ雇用統計
カナダ失業率は6.8%と変わらず、雇用ネット変化は予想1.0万、前回-1.97→5.89万人へと拡大。

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混乱するギリシャ支援策、ツイプラス・ギリシャ首相は「債務減免を確約しなければ、合意せず」。債権団側の提案は「非現実的」で「ばかげている」、「撤回を望んでいる」と、国際支援策を拒否。

ドイツ経済は回復へ
独製造業受注は、予想を大幅に上回り、前月比1.4%(予想0.5% 前回0.9→1.1%)、独連銀は、2015年の成長見通し1.0%→1.7%に引き上げた。

三田GPIF理事長は減水準でヘッジの円買いを考えず
将来の円高進行で保有資産が目減りしないよう為替ヘッジを導入する必要性は、拙速に答えを出す必要はない。

ダドリーNY連銀総裁は雇用の改善に懐疑的だが、年内利上げの可能性はある。
雇用の伸びと失業率の低下は、生産性の伸び著しく鈍化したことによる。経済成長が十分に力強いかどうかをめぐっては、依然不透明。FRBが年内に利上げに踏み切る可能性がある。

BOE四半期インフレ調査では消費者インフレ期待が上昇
消費者インフレ期待(12か月後)=2.2%(前回 2月調査1.9%)、今後2年間=2.3% (前回2.1% )、今後5年間=2.8%(前回2.8%)

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2015年6月5日(金曜)欧州・米国市場前半の動き

2015年6月5日(金曜)欧州・米国市場前半の動き

ご存知の通り、強い米雇用統計に米10年債利回りは、2.31→2.43%へ上昇し、ダウ平均は下落し、ドルは全面高。米短期金利先物では10月利上げの確率44→54%上昇。そして、カナダの雇用統計でも雇用者が拡大し、カナダドル高へ。

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米失業率は5.4%→5.5%に上昇したものの、非農業部門雇用者数は、予想22.5、前回22.1→28万人と増加、時間当賃金も0.30%上昇し、24.88→24.96ドルへ拡大。

カナダ失業率は6.8%と変わらず、雇用ネット変化は予想1.0万、前回-1.97→5.89万人へと拡大。

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これだけ強い雇用統計に、素直にドル買いで従う以外なさそうだが、今日は週末の金曜日、125円をあっさりと通過し125.80円まで上昇したドル円を追っかけて買うのも勇気がいる。

EURUSDは、1.1250→1.1050まで急落、ギリシャ債務問題も残り、未解決でフォローの風は吹かず。

2015年6月5日金曜日

2015年6月5日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年6月5日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

結果待ちの、米雇用統計→ 短期決戦は、出たとこ勝負。強ければドル買い、弱ければドル売り。

揺れるギリシャ債務交渉→ ギリシャは債権者の要請を受け入れず、IMFへの支払いを月末に先伸しするが、EURは底堅い。

強い独製造業受注(前月比+1.4%、予想0.5%)+強い独連銀の成長率見通し(2015年GDP見通し1.0%→1.7%に引き上げ)に、EUR買いが強まる。

ちょっと意外な、三田GPIF理事長の円売りを誘発させる発言にUSDJPYは上昇へ→ 為替ヘッジを導入する必要があるかは拙速に答えを出す必要はない→ 市場は125円まで上昇したUSDJPY相場にブレーキを掛ける発言を期待していたのか、この発言を受け円売りがやや強まる。

日経平均株価は下げ渋る→ 一時120近く下落するも引けにかけて急速に下げ幅を縮小する

6月5日 (金) 21:30 カナダ雇用統計・米雇用統計(取引通貨ペア CADJPY)

6月5日  (金)  21:30 カナダ雇用統計・米雇用統計(取引通貨ペア CADJPY)


≪説明≫
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◎今回は、カナダの雇用統計と、米雇用統計が同じ時刻に発表されることで、CADJPYとUSDJPYの取り引きと、両方で取引を考えます。

カナダ中銀は5月27日の理事会で政策金利を据え置きましたが、第1四半期の米経済の低迷が薄らぎ、カナダの輸出や設備投資に追い風と、ポジティブは発言も見られました。

5月29日のカナダGDPは-0.2%(予想0.2%)と弱く、6月3日の貿易収支は-30億カナダドル(予想-21億カナダドル)と予想外に赤字が拡大している経緯もあります。

直近では、6月4日のIveyPMIは65.2(予想55.5)と強く、強弱が混在しているようにも感じられ、今回の雇用統計も強弱振れが大きくなることも予想されます。


◎米雇用統計では、失業率見通しは変わらず、非農業部門雇用者数は変動が大きく、絶えず相場が動くことを覚悟する必要が有ります。

また、直近の経済指標も強弱が混在しており、6月3日のADP雇用統計は20.1万人(予想20万人 前回16.9万→16.5万人と、ほぼ予想通りながら、前回分が下方修正されていました。

6月4日の新規失業保険申請件数は27.6万人と改善傾向が続いていることで、米雇用状況の安定が予想されます。

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◎CADJPYは、目先100円の大台で上げ止まっており、原油価格も伸び悩み傾向にあります。Dailyチャートでも、100円の大台がダブルトップで下落するのか、昨年12月の高値106円台まで上昇するのか、どちらかの方向へ動き始める可能性が高くなっています。

短期では、100.20円を高値に、99.40~70円のレンジに収束し、99.19、98.80、98.20円と各ポイントが控えています。

◎USDJPYは、上昇トレンド変わらず。125円という、サイコロジカルなポイントで上げ止まり、円売りの行き過ぎ感も見られますが、どうしても円売りに盛り上がりに欠け、トップアウトしているとのイメージがわいてきません。125円台の大台を試し、通貨当局の反応を見極める展開が予想されます。

短期では、123.50~125.00円のレンジに入り、両ポイントをブレークするまでは、123.80~124.80のレンジ相場を考えたいと思います。

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カナダ雇用統計
失業率の予想は6.8%と前回と変わらず。雇用ネット変化率の予想は10,000人と前回のサプライズとなった-19,700人から大幅に改善が見込まれています。

カナダ雇用統計
過去24回の予想と実際との差は、失業率で最大0.4%、平均0.1%、雇用ネット変化率で最大8.0万人、平均2.7万人の差となっており、誤差もそれなりに大きいものが有ります。

カナダ雇用統計
過去21回のデータでは、CADJPYの取り引きで、直後15分間の為替レートの変動は、最大97pips(高値-安値)、平均でも52pipsと大きいものがあります。

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≪今回の予想と前回の数字≫
カナダ雇用統計
失業率=予想6.8% 前回6.8%、
雇用ネット変化率=予想10,000人 前回-19,700人、

≪過去24回の予想と実際との差≫
カナダ雇用統計
失業率
Max=0.4%
Min=0.0%
Ave=0.1%

雇用ネット変化率
Max=8.0万人
Min=0.1万人
Ave=2.7万人

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≪CADJPY 過去21回のデータでは、発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max97pips
Hi-low=Min13pips
Hi-low=Ave52pips

Open-Hi=Max60pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave25pips

Open-Low=Max60pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave27pips

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米雇用統計
失業率の予想は5.4%と前回と変わらず。非農業部門雇用者数の予想は22.5万人と前回の22.3万人から小幅ながら上昇が見込まれています。

米雇用統計
過去25回の予想と実際との差は、失業率で最大0.3%、平均0.1%、非農業部門雇用者数で最大12.2万人、平均でも4.7万人と誤差が大きく、直後の為替変動が高くなっています。

米雇用統計
過去19回のデータでは、USDJPYの取り引きで、直後15分間の為替レートの変動は、最大117pips(高値-安値)、平均でも66pipsと大きいものが有ります。

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米雇用統計
失業率=予想5.4% 前回5.4%、
非農業部門雇用者数=予想22.5万人前回22.3万人

≪過去25回のデータでは、予想と実際との差≫
米雇用統計
失業率
Max=0.3%
Min=0.0%
Ave=0.1%

非農業部門雇用者数
Max=12.2万人
Min=0.2万人
Ave=4.7万人

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≪USDJPY 過去19回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max117pips
Hi-low=Min11pips
Hi-low=Ave66pips

Open-Hi=Max117pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave38pips

Open-Low=Max103pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave28pips

2015年6月5日(金曜)昨日4日、海外市場の動き

2015年6月5日(金曜)昨日4日、海外市場の動き

動きは通貨間で複雑で、弱い豪経済指標にAUDUSDの下落が目立つ。

IMFは、米経済に関する報告書で、「ドル相場はやや過大評価」とし、利上げの先送りすべきと指摘。

USDJPY+EURUSD=横ばい。AUDUSD+NZDUSD=下落、GBPUSD+USDCAD=上昇。

独債券利回りの上昇は止まらず、EUR買いになるも、ギリシャ債務交渉は妥結せず、5日のIMF3.05億ユーロ支払いも滞り、EUR売りへ変化。

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USDJPYは、原田日銀審議委員が足元の円安について、「かなりいいところまできたのかもしれない」と発言するも底堅く、124円台を維持、123.80~124.65円で上下。

EURUSDは、上昇から下落、結局は元の水準へ逆戻り。独債券利回りは上昇、ギリシャ支援策の合意期待に、1.1370台まで上昇するも、ギリシャは債権団の提案を拒否との報道や、メルケル独首相は「交渉で妥結のメドは立っていない」といい、「ギリシャは5日のIMF支払いせず、6月分すべてを月末一括払いで要請」との報道に、失望し続落、結局は振り出しに逆戻り。

GBPUSDは、上昇から下落するも、安値からは値を上げる。EURUSDの動きに連動し、BOEは金融政策を据え置き、大きな材料は見られず。一時1.1540台まで上昇するも続かず、1.5340台へ値を下げる。

AUDUSDは、アジア市場で貿易赤字拡大+弱い小売売上高に下落、ドル売りの流れに一時0.7760台まで値を戻すも、リスク回避の動きも見られ0.7660台まで続落。

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米株は大幅下落、ダウ平均は17,905.58(-170.69-0.94%)
原油価格は下落、WTIは58.1(-1.50-2.52%)
金価格は下落、1176.60(-8.30-0.70%)
10年債利回りは下落、2.31%(-0.06-2.50%)
DXYは変わらず、95.468(-0.0-0.0%)

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2015年6月4日木曜日

2015年6月4日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年6月4日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

あす、週末の金曜日。米雇用統計を前にした、欧州市場は、開始直後はドル売りへ、米国勢の参入にドル買い戻しへと変化。変動の材料は多様。

引き続き、市場参加者の焦点は、株式+債権市場。

IMFの米経済に関する報告書では、ドルはやや過大評価といい、今年の米経済予測は3.1%→2.5%に下方修正し、ドル売りが強まる。

ユンケル欧州委員長+ラガルドIMF専務理事は、ギリシャとの協議を評価、一時EUR買いが強まるも続かず。

カナダIvey購買部協会指数は強く、直後はカナダドル買いが強まる。

BOEは予想通り金融政策の据え置きを決定、変更がなければ声明もなく、次議事録発表までお預け。

米第1四半期の非農号部門労働生産性は弱く。単位労働コストは増加、米新規失業保険申請件数は予想より改善。

ギリシャ債務交渉は、いよいよ大詰めを迎えたのか、ユンケル欧州委員会委員長+ツィプラス・ギリシャ首相+ドイセルブルーム・ユーログループ議長+メルケル独首相+オランド仏大統領らの交渉の結果を見守りたい。

ちなみに、ユンケル欧州委員会委員長=ツィプラス・ギリシャ首相との前日の会談は長く活発な議論だった。ラガルドIMF専務理事=昨日のギリシャに関する建設的な協議を歓迎と、ポジティブ!

2015年6月4日(木曜)昨日3日、海外市場の動き

2015年6月4日(木曜)昨日3日、海外市場の動き

ドラギECB総裁の記者会見を受け、独債券利回りは上昇し、EURは上昇へ!

他の主要通貨は、赤字減少した米貿易収支、予想外に弱い米ISM非製造業景況指数に、日中では上下変動しながら終値では大きな変化は見られず。

欧州市場では、想外に弱い英サービス業PMIにGBPUSDの売りがドル買いをリードし、ドルは一時全面高へ。

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ユーロ圏小売売上高=前月比0.7%(前回-0.8%)と強く、
ユーロ圏失業率=11.1%(前回11.3%)に改善、

ECB理事会
政策金利0.05%、上限金利0.30%、下限金利-0.20%の据え置きを決定、予想通り

ドラギECB総裁記者会見
QEインフレ目標の達成が確認されるまで継続。
インフレ率は年初に底打ちし上昇へ
ユーロ圏経済は幾分弱まった 
→ これまでの利回り急進を止める動きを期待していたが、「ボラティリティーが高い状態になれる必要がある」と発言し他ことで、ユーロ圏債権利回りは上昇し、EUR買いが強まる

ECBスタッフ予想
インフレ見通し(3月比)=2015年0.0%→0.3%、

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米貿易収支=-408.8億ドル(予想-440億ドル 前回-514→-505.7 億ドル)→ 赤字額は予想を下回りGDP予想が上方修正へ

総合PMI・改定値=56(予想 前回56.1)、サービス業PMI=56.2(予想56.5 前回56.4)→ 予想を下回り、2か月連続の低下

ISM非製造業景況指数: 総合指数=55.7(予想57.0 前回57.8)→予想を大幅に下回りドル売りが強まる

米地区連銀経済報告(ベージュブック)=4月初めから5月遅くにかけて景気が拡大しが、一部地域で製造業がドル高の影響を受けたほか、エネルギー関連投資も減速した。

アトランタ連銀「GDPNow」=貿易赤字が予想外に縮小したことで、第2四半期のGDP予想は0.8%→1.1%へ上昇

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米株は上昇、ダウ平均は18,087.57(+75.63+0.42%)
原油価格は下落、WTI59.69(-1.57-2.56%)
金価格は下落、1185.90(-8.50-0.71%)
米10年債利回りは上昇、2.37(+0.11+4.97%)
DXYは下落、95.346(-0.49-0.51%)

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2015年6月3日水曜日

2015年6月3日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年6月3日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

明日の米雇用統計を控え積極的に動きにくい欧米市場は、EURの上昇が目立ち、EURUSDが1.1200を超えたことで、先の高値1.14台が視野に入ってくる。

欧州市場の序盤は、想外に弱い英サービス業PMIにGBPUSDの売りがドル買いをリードし、ドルは一時全面高へ。しかし、GBPの潜在的な強さは変わらず、EURUSDがリードするドル売りの流れに便乗中。

ユーロ圏小売売上高は強く、ECB理事会は予想通りでハプニングはなく、ドラギECB総裁の記者会見もサプライズはなく、EURUSDもEURJPYも直後の動きは鈍かった。

ECBスタッフ見通しでは今年のインフレ見通しを引き上げたこともあり、これを契機に1.1200台へと上昇。そして、赤字幅が予想を下回った米貿易収支の反応は鈍く、弱いサービス業PMI、予想を大幅に下回った米ISM非製造業景況指数に、EURUSDは1.1270へと上昇。

米株もマイナスからプラスへと変化し、100ドル超の上昇へ、EURUSDの買いがドル売りをリードし、USDJPYも下落へと変化、弱かったGBPUSDも買いへと変化、AUDUSD+NZDUSDも上昇へと変化。

2015年6月3日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年6月3日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は、20,473.51(-69.68下落)。

これからのポイントは、「ECB理事会に決定」と「ドラギECB総裁記者会見」+「ギリシャ救済提案」。

欧州勢は、一日経てもEURUSD+GBPUSDの水準は変わらず、利食いの売りが先行するも限定的。主要債権団が提示した救済案を、ギリシャが受諾するのか拒否するのか? この結果によってはEUR相場が動き、ドル相場をリードする可能性が高い。

ECB理事会は金融政策を据え置くと思われ、ドラギECB総裁の記者会見では、最近の強いユーロ圏経済を肯定すると思われる。また、先日クーレ専務理事の発言で一時EUR売りの材料とされた」ECBは5月と6月にユーロ圏の資産購入を増やす意向」との発言を否定するのか? 肯定するのか? 注目したい。

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USDJPYは、123.80~20円の40ポイントの狭いレンジで推移。
→ 円ベア派、円ブル派と、意見が分かれて一方向に動きにくくなっている。円安相場の反転を懸念する声は多くなっているが、が、プライスアクションからは達成感は少ない。

EURUSDは、高値を維持するも、1.1180台の上値は重く、1.1120近くまで下落。ECB理事会+ドラギECB総裁記者会見+ギリシャ救済提案の結論待ち。

GBPUSDは、1.5330~70のレンジで推移し、高値圏を維持。ここにきて、将来的に利上げ可能な国としてのGBP買いが表面化しているわけではないが、経済指標も比較的強く、GBP買いの流れは強い。

AUDUSDは、0.7800台を達成し、高値圏で推移。昨日の豪中銀声明でAUDは買われ、今日のGDPでAUDは買われ、引き続き0.78台を維持できるか? 注目したい。

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6月3日 (水) 21:30 ドラギECB総裁記者会見 (取引通貨ペア EURJPY)

6月3日  (水)   21:30 ドラギECB総裁記者会見 (取引通貨ペア EURJPY)


≪説明≫
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今回の記者会見では、ユーロ圏経済は底打ち感を示すと思われ、ギリシャに関してどのような発言をするのか? QEに関して今まで通り月額600億ユーロにとどめるのか、それとも、夏場にかけて買い入れを増やすのでしょうか? 

昨日は、EU、IMF、ECB、独仏首脳との会談でギリシャへ支援策が決定されましたが、はたしてギリシャ側は容認するのでしょうか? 米利上げの時期を巡る思惑も加わり、注目点は多く有ります。

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8時間チャート、1時間チャートでは、上昇トレンドに変化はないものの、先の高値138.85~139.00円の水準は売りが強いことが考えられます。リトレースメントを計算すると、137.50、136.66円が下値のポイントになりますが、短期の動きでは、138.00~139.00円のレンジに入り安くなっています。

過去10回のデータでは、EURJPYで発表直後15分間の値動きは、最大で、118pips(高値-安値)、、平均で56.7pipsと、比較的変動の大きなイベントで、今後のEUR相場にとっても重要な記者会見となっています。

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≪前回、4月15日の理事会後の記者会見≫

◎ユーロ圏経済の立て直しで債権購入プログラムに注力。
◎ECBの最新の景気刺激策の効果で強気。
◎インフレ見通は、HICP前年比は今後数か月間非常に低い水準かマイナス圏
◎ユーロ安、原油価格の小幅上昇に、インフレリスクは年内に上昇し、2016~17年に一段と上向く見通し。
◎ユーロ安・原油安の影響で、個人消費や投資への追い風で、家計の実質可処分所得や企業利益を下支えし、ユーロ圏の輸出競争力を高める。
◎3月までの経済指標は、ユーロ圏経済が2014年以降、加速していることを示唆。

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≪EURJPY 過去10回の発表15分間の為替レートの変動≫

Hi-Low=Max118.1pips
Hi-low=Min21.4pips
Hi-low=Ave56.7pips

Open-Hi=Max52.0pips
Open-Hi=Min0.1pips
Open-Hi=Ave20.0pips

Open-Low=Max92.0pips
Open-Low=Min5.4pips
Open-Low=Ave36.8pips


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2015年6月3日(水曜)昨日2日、海外市場の動き

2015年6月3日(水曜)昨日2日、海外市場の動き

ドル全面安!

「ギリシャ債務交渉が進展にEURUSD上昇がドル売りをリード」+「弱い米経済指標」+「FRB理事の利上げ慎重発言」

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ECB・IMF・欧州委員会は、ギリシャ支援策で合意→ ギリシャ政府が債権団の提案を受け入れるかは不明

米製造業受注指数が弱い→ 前月比-0.4%(予想0.0% 前回2.1→2.2%)

ブレナードFRB理事は、景気減速が一時的なものではない可能性→ 利上げには慎重になるべき。

ユーロ圏CPIは6カ月ぶりにプラス圏へ上昇、コアも上昇→ 前年比0.3%(予想0.2% 前回0.0%)、コア前年比0.9%(予想0.7% 前回0.6%)

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米株は小幅下落、ダウ平均は18,011.94(-28.43-0.16%)

米債券利回り上昇、10年債利回りは2.26%(+0.08+3.81%)

DXYは、大幅下落、95.942(-1.45-1.49%)

原油価格は上昇、61.31(+1.11+1.84%)

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アジア市場では、豪中銀は政策金利2.0%の据え置きを決定→ 予想通りながら、追追加利下げが必要かどうかについては明言を避け、豪ドル相場は上昇。

欧州市場では、独失業率は6.4%で変わらず、失業者数は=-6,000人(予想-10,000人 前回-8,000人)と振るわず。

英国発の経済指標は強くポンド買いへ。英BOE住宅ローン承認件数は強い→ 68,076件(予想62,800件 前回61,300→61,945件)→ 予想を大幅に上回り、6年ぶりの伸び率。英建設業PMIは予想を上回り強い→ 55.9(予想55.0 前回54.2)

ユーロ圏CPIはプラスへ転換し、コアも上昇へ→ 消費者物価指数(HICP)・速報値=前年比0.3%(予想0.2% 前回0.0%)、コア前年比0.9%(予想0.7% 前回0.6%)

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ブレイナードFRB理事=ドル高や海外需要の低迷などが米景気回復の阻害要因で、FRBの金融政策の正常化に向けたプロセスの遅延につながっている。

ブレイナードFRB理事=弱い第1四半期が反転する証拠が示されていないことは、景気減速が一時的なものではない可能性があり、FRBは利上げに踏み切る前に「慎重に待つ」姿勢に入る必要がある。

ブレイナードFRB理事=ギリシャが債務不履行に陥る可能性、中国経済の減速や欧州が抱えるその他の問題に起因するリスクは当面は継続。今後のデータで景気の基調的な勢いが明確になるまで、慎重に待つ価値はある

欧州連合(EU)高官=欧州委員会、ECB、IMFはギリシャ支援策の条件で合意→ ギリシャ政府が債権団の提案を受け入れるかは不明

ECB=ギリシャの銀行に緊急流動性支援(ELA)枠、5億ユーロ引き上げ807億ユーに決定。

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2015年6月2日火曜日

2015年6月2日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年6月2日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドル売りが強まり、米株は大幅下落からスタート。

為替市場がドル買いに動いたのは、22:00時。

ギリシャ債務交渉の妥協案期待+「1.1100を超え、テクニカルで買いが加速」=欧州・米国市場のドル売りをリードに、USDJPYも124円を割り込む。

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USDJPY=24.00円まで下落、
EURUSD=1.1120台まで続伸、
GBPUSD=1.5180近辺をボトムに1.1530台まで上昇。
AUDUSD=0.7750まで続伸

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ドル売りをリードしたのはEURUSDで、ドラギECB総裁、ラガルドIMF専務理事、メルケル独首相、オランド仏首相、ユンケル欧州委員会委員長)がギリシャのデフォルト回避策を協議。

合意に近いとの楽観的な見通しと、合意することは難しいと悲観的な見通しと混在。

米製造業受注は、予想外のマイナス幅に、ドル売りが加速

2015年6月2日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年6月2日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

ドルは小幅下落。豪中銀の声明は「緩和バイアスを示さず」AUDUSDは上昇し、ドル売りをリード。

AUDUSDは、豪中銀は金融政策の据え置きを決定、しかし、緩和バイアスを示さず、直後からAUD買いが強まり、今日のドル売りをリードし、AUD買いへと変化している可能性も。0.7700台を維持できれば、0.7776が目先のターゲット。

USDJPYは、さすがに125円はサイコロジカルなポイント。125円台達成後から、ダラダラ続落するも、相場状況に強い変化は見られず。124.20円が下値の第一ポイント。

EURUSDは、1.09割れは底堅く、ドラギECB総裁+ラガルドIMF専務理事+メルケル独首相+オランド仏首相、ユンケル欧州委員会委員長は、ギリシャのデフォルト回避策を協議し、ギリシャ支援を一段と強力に推進することで一致。欧州勢は買いからスタートし、一時1.0990台へ上昇。1.1000は先週の上限に近く、売りも厚いが、1.1045は一つのターゲット。

円クロスでは、GBPJPYを除で、円安傾向が続く。

6月2日 (火) 13:30 豪中銀金融政策発表(取引通貨ペア AUDPY)

6月2日  (火) 13:30 豪中銀金融政策発表(取引通貨ペア AUDPY)


≪説明≫
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今回は、政策金利2.0%の据え置きが予想されており、まず間違いないと思われています。今日の政策委員会で、政策金利の引き下げがあれば、サプライズでAUD売りが急加速することになりそうですが、可能性を考えれば、杞憂に終わりそうです。

また、中銀の声明では、豪ドル安を引き続き示唆するのか、政策金利の引き下げに関しても言及するのか、注目しており、この内容で、相場が上下に変動することになりそうです。


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1時間チャートでは、94.90~95.20円に上下のポイントがあり、上値を試す動きが続いています。Dailyチャートでは、200日SMA=95.49、5月18日以降の高値96.00~05円。中期ポイントは94.28、短期ポイント95.01とあり、本日の上下レンジも最大94.28~96.00円で、より狭く考えると95.00~95.50のレンジに入りやすくなっています。

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過去18回のデータでは、AUDJPYで発表直後15分間の変動は、最大159pips(高値-安値)、平均で52pipsと、相場変動の大きな材料の一つとなっております。そのため、逆指値の売りと買いで取引を考えたいと思います。

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≪今回の予想と前回の数字≫
政策金利2.0%の据え置きを予想。

≪前回の決定≫
市場の予想通り、政策金利を0.25%引き下げ2.0%に決定。直後はAUD売りが強まるも、急速買い戻され上昇へと変化。 声明では、豪ドルのさらなる下落が必要と、自国通貨安政策を堅持。

≪AUDJPY 過去17回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max39pips
Hi-low=Min11pips
Hi-low=Ave22pips

Open-Hi=Max35pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave12pips

Open-Low=Max34pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave10pips


2015年6月2日(火曜)昨日1日、海外市場の動き

2015年6月2日(火曜)昨日1日、海外市場の動き

強い米ISM製造業景況指数+米建設支出に、ドルは全面高。

USDJPYは、113.90→114.90円台へ上昇、押し目は限定的で再上昇するも、125円台を超えるには相当なエネルギーが必要。

EURUSDは、強い米経済指標に1.0900割れまで一時下落するも、ギリシャ債務交渉の行方次第でどちらの方向へも動く。ただし、現状では、1.08台買い+1.10売りの流れが続く。

GBPUSDは、製造業PMIが弱く、強い米経済指標に1.5170台まで続落。売り圧力が続くも、ギリシャ債務交渉次第で、EURGBPの影響を受けやすい。

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ギリシャとの協議が大詰めか?=ドラギECB総裁+ラガルドIMF専務理事+メルケル独首相+オランド仏首相+ユンケル欧州委員会委員長が1日に協議。

ただし、ツィプラス・ギリシャ首相は「合意できない責任はギリシャではなく、理不尽な解決策を押し付け、ギリシャ選挙の民主的結果に無関心な一部の債権団に責任がある」とネガティブ。

フィッシャーFRB副議長=危機が終了したとするのは間違い。金融当局は危機再発への警戒を緩めるべきではない。金融危機への対処で金利を使用することを除外しない。

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個人所得=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.0%)

個人消費支出=前月比0.0%(予想0.2% 前回0.4→0.5%)

PCEコア・デフレーター=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.1%)→予想を下回り、一時ドル売りが強まるが限定的

米ISM製造業景況指数=52.8(予想52.0 前回51.5)→ 予想を上回りドル買いが強まる

米建設支出=前月比2.2%(予想0.7% 前回-0.6%)→ 予想を上回りドル買いが強まる

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米ダウ平均株価は小幅上昇、18040.37(+29.69+0.18%)

米10年債利回りは上昇、2.18(+0.08+2.81%)

原油価格は横ばい、WTI60.31(+0.01+0.02%)

金価格は横ばい、1190.10(+0.30+0.03%)

DXYは上昇、97.445(+0.54+0.56%)

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2015年6月1日月曜日

2015年6月1日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年6月1日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

独CPIは、ほぼ予想通りで影響は見られず。米個人所得は予想を上回るも、個人支出は弱く、コアPCEデフレーターは前月比+前年比ともに弱く、直後は一時ドル売りが強まる。

しかし、米ISM製造業景況指数は52.8(予想52.0)と強く、米建設支出も前月比2.2%(予想0.7%)と予想外に強く、ドル買いが強まる。

ドル高センチメントが強いのか、強い米経済指標にドル買いへと過敏に反応へ。

これらの一連の動きにも、通貨間で動きはやや異なる。

USDJPYは、アジア市場の高値124.30~35円を上抜け上昇。
EURUSDは、1.0890→1.0980→1.0900と、元の水準へ逆戻り。
GBPUSDは、1.5200→1.5270→1.5200と、元の水準へ逆戻り。
AUDUSDは、0.7625→0.7660→0.7610と、底値を割り込み下落。
USDCADは、1.2470以下の買いぶ1.2500のポイントを上抜け→1.2530台へ上昇

それ以外では、ギリシャ債務問題で、独仏首脳が会談しており、その結果も興味深い。当局者は、ギリシャ支援協議の合意が1日に発表されるとのウワサを否定。

2015年6月1日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年6月1日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週明け月曜日の為替市場は、EURUSD+GBPUSDは下落へ。ドル買いの流れにも、クロスでは円高が進みUSDJPYの買いは鈍い。

朝方は、中国国家統計局とHSBCのPMIは、よぼ予想通りでAUD相場の動きは鈍く、豪住宅建設許可件数が予想外にマイナス幅が拡大、直後はAUDUSDが強まるも続かず。

独製造業PMIは弱く、ユーロ圏製造業PMIも弱く、EUR売りの流れが強まり、英製造業PMIも弱く、GBP売りの流れも強まる。市場のセンチメントが通貨高であるときは、この指標での反応は鈍いのが常。

しかし、今回は、週末の「イタリア地方選の暫定結果」で与党が伸びず。ギリシャ政府が設定した「5月31日の合意期限」を守らず。結果、IMFへの資金返済が可能か? 不信感が広まり、EUR+GBPの売りを継続している。

さて、JPY円は125円台を試す勢いな全く感じられず。何とか124円台を維持しているように思えてならない。日本4月の建築着工単価(5月29日発表)が=前月比17%の大幅上昇で、21.9万円で市場最高値を更新。日経平均株価は12日連続の上昇で、1988年2月の13連騰の記録にあと一日。

円相場はクロスで円高が強まっているにも関わらず、124円台を維持していると言うことは、ドル高の流れに、買いもしっかりしているとの裏返しながら、方向感は見られず。

6月1日 (月) 23:00 米ISM製造業景況指数(取引通貨ペア USDJPY)

6月1日  (月)  23:00 米ISM製造業景況指数(取引通貨ペア USDJPY)

≪説明≫
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今日から、6月が始まり、先週末の月末要因による変動も、結局は円売りとなり、大きな流れは円売りが継続中と判断します。

ただ、125円のサイコロジカルなポイントや、通貨当局者・政府関係者による発言が気になります。また、久々の124円台で輸出も積極的に予約をいれてくることが予想され、積極的に125円を狙うことも難しいと思われます。

本日は、ユーロ圏各国の景況感指数が発表され、独CPIの速報値や、米個人所得・個人支出、米PMI、米建設支出など、経済指標が多く発表されるため、アジア市場では動き難い展開が続くことが予想されます。

全体的にドル高の流れは継続中で、123.50円以下では押し目買いが強まることが考えられます。

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1時間チャートでは、123.72円、124.04円にポイントが有り、124.50円からは利食いの売りが厚くなっていますが、上昇トレンドに変わりありません。Dailyチャートでは、終値ベースで124.45円を超えることができる? 興味深く見守っています。

さて、今日一日を考えると、123.60~124.40円のレンジを想定した取引が考えやすいと思われます。

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今回の予想は52.0と前回の51.5から改善が見込まれています。

過去27回のデータでは、予想と実際との差は、最大で4.7、平均では1.4となっており、直近の5回では最大2.1、最低0.3となっています。

過去20回のデータでは、USDJPYの15分間の値動きは、最大44pips(高値-安値)、平均では24pipsと、大きな動きとは言い難く、30pipsの上下変動を予想した取引を狙うことにしたいと考えます。

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≪今回の予想と前回の数字≫
予想52.0 前回51.5

≪過去27回の予想と実際との差≫
Max=4.7
Min=0.0
Ave=1.4

≪USDJPY 過去20回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max44pips
Hi-low=Min12pips
Hi-low=Ave24pips

Open-Hi=Max32pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave12pips

Open-Low=Max44pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave12pips


おはようございます。

おはようございます。

今日から6月がスタートします。先週は月末+週末の特殊要因やポジション調整でドル買いも弱まっていましたが、ドル高志向を削ぐような材料は見当たりません。

相変わらず為替相場の焦点は、米利上げ開始の有無とその時期が焦点となっており、米経済指標の結果で為替相場が変動することも避けられません。

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EURUSDは、ユーロ圏では景気回復期待とギリシャ債務交渉の不安と強弱が混在ながら、売りの流れは変わらず、戻り売り。

相変わらずギリシャ債務問題は決着を見ることもなく、ギリシャのユーロ圏離脱のリスクは消えず、交渉内容で上下する動きが続いています。今週も6月4日にIMFへの返済ができるか? 相場の流れを左右することでしょう。

また、QEとユーロ安で景気は徐々に改善していることも確認でき、何とか1.0800をボトムに下げ止まっている状況です。

EURが「ロングになる+ショートポジションが大幅減少」時に、いつ売り材料にされるのか、不安でなりませんが、EURUSDが1.08近くまで値を下げると実需を含めた買いが強いことが確認しています。予想レンジは、EURUSD=1.0800~1.1100

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USDJPYは今までの118.50~121.50円のレンジを上抜け、122円の124円台まで急伸したことで、新たなステージに突入し買いの流れは変わらず。

125円のサイコロジカルなポイントは、一朝一夕に超えることは難しく、政府・日銀による円安けん制発言も気になるポイントです。市場参加者の期待は127円までの上昇ですが、そこまで容認するのでしょうか?

円安けん制発言は気になりますが、いつもながらの型通りの発言だけでは相場の流れを変転させることは難しく、122.50~123.00をボトムに126.50円を目指す動きは変わらず。

2015年5月31日日曜日

今週の為替相場を考える(6月1日~4日)


今週の為替相場を考える(6月1日~4日)

本当は米経済は予想外に強い? 強弱混在!

米経済指標の発表で、一喜一憂する値動きが予想。

ギリシャ問題にEURUSDを積極的に買う動きも少なく、EURショートの巻き戻しに一時的に上昇するのみ。

123円台まで買い進まれたUSDJPYは、当局者から円安を止める積極的な働きかけも見られず。上値を試す動きは続く。

NZDUSD+AUDUSDも続落景況は止まらず、「追加利下げ期待+自国通貨安政策」に、売りの流れが続く。

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為替市場では不確実性の時期に入り、FRBの利上げ時期は6月、9月、12月、来年年央、当面利上げなし、など、市場では予想が分かれています。

米第1四半期GDP-0.7%の停滞でも、アトランタ地区連銀の「GDPNow」では、米第2四半期GDPは0.8%を予想しています。先日のFRBの公定歩合議事録では、「4地区連銀が引き上げを提案」していますが、直近の米経済指標は強弱が混在しており、GDPの構成品目の統計でも、良し悪しのばらつきが目立っています。

FRB関係者の間でも意見が分かれ、イエレンFRB議長は「年内の利上げ」を予想し、影響力の強い、FRB内で影響力の大きい、フィッシャーFRB副議長は「利上げは近付いている」利上げの可能性を強めながらも、「海外経済に及ぼす影響を考慮する必要がある」という。

また、連銀のなかで最も重鎮となるNY連銀。ダドリーNY連銀総裁も「年内に実施することで市場とFRBのコンセンサスができている」と言う。そして、「今後の指標次第」と全員が共通した発言となっています。うがった見方をすれば、年内の利上を前に市場のコンセンサス作りで、「いざ、利上げ開始」となった際の市場のインパクトを軽減することも意識しているかもしれません。

少なくとも、ギリシャ問題が根本的に解決できなければ、EURUSDのボトムアウトは考えにくく、FRBはギリシャリスクを考えれば、早期利上げの開始を決め打ちできないのでは? と推測します。

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USDJPY
118.50~121.50円のレンジ上限をあっさり上抜け、124円台半ばまで上昇。USDJPYも2007年7月の高値を超え、2002年11月の125円を目指す動きが続いています。予想外に押し目も鈍く、買いそびれた人が買えない値動きで、125円のサイコロジカルのポイントを超え、どこまで上昇するのか? 過去の値動きから125~130円は揉み合いも少なく、このレンジのいずれかターゲットで、市場では127~128円を目指す声が多いことも事実です。

EURUSD
ギリシャ問題、特に6月5日のIMF支払いの可否は重要。ECBは月間600億ユーロのQEを実施中で、ユーロにとってはマイナス要因ながら、ユーロ安の影響に景気が回復しつつあり、強弱が混在。やはりギリシャ問題が相場の不確実要因で今週に返済が迫り、6月中に16億ユーロIMF支払いができるか? まず、確認する必要があります。先週1.0800を底値にし反発、1.0800~1.1000のレンジに入りやすくなり、1.1000を超えると1.1100~1.1200のレンジへ、逆に1.0800を割り込むと1.0650~1.0800のレンジへスライドすることになりそうです。

AUDUSD
0.75~0.79のレンジに逆戻り。先の豪中銀議事録では「豪ドルは更なる下落の可能性があり、下げを必要としている」と、直接的にAUD安へと誘導。28日の第1四半期民間資本支出は悪すぎ、ロウ中銀総裁も利下げ余地を示唆、6月2日の豪中銀金融政策では、政策金利2.0%の据え置きが予想されているが、利下げの可能性は残り、結果を見守る動きと、仮に、据え置きなれば、直後は一時的な買いが考えられるも、声明から次回の利下げ期待した、AUD売りへと変化する可能性も高い。

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さて、今週のメインイベントは、
ギリシャ6月4日期日の「IMFへの返済」、「BOEとECBの金融政策」+「ドラギECB総裁の記者会見」、「カナダ+米国の雇用統計」、「豪+ユーロ圏のGDP」と、多くの重要なイベントが予定されています。

6/1(月)
10:00 CNY国家統計局 製造業PMI
10:45  CNYHSBC 製造業PMI・確報値
17:00 EUR製造業PMI・確報値
17:30 GBP製造業PMI
21:00 GER消費者物価指数・速報値
21:30 USD個人所得+個人支出
23:00 USDISM製造業景況指数


6/2(火)   
13:30 豪中銀金融政策発表
17:30 GBP建設業PMI
18:00 EUR消費者物価指数(HICP)
23:00 USD製造業受注指数

6/3(水)  
10:30 AUD第1四半期GDP
10:45 CNYHSBCサービス業PMI
17:00 EU総合PMI・確報値
17:30 GBPサービス業PMI
18:00 EUR小売売上高
20:45 ECB金融政策発表
21:30 USD貿易収支
21:30 ドラギECB総裁記者会見
23:00 USDISM非製造業景況指数
03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

6/4(木)
10:30 AUD小売売上高
20:00 BOE金融政策発表
21:30 USD第1四半期 非農業部門労働生産性+単位労働コス
21:30 USD新規失業保険申請件数
23:00 CADIvey購買部協会指数

6/5(金)
18:00 EUR第1四半期GDP・改定値
21:30 CAD雇用統計
21:30 USD雇用統計
01:30 ダドリーNY連銀総裁発言