2015年5月16日土曜日

今週の為替相場を考える(518日~522)

宴はいつまで??

英総選挙直後からのGBPUSDの上昇は素晴らしい! 「sell the rumor, buy the fact.」で、先のスコットランドの国民投票前後の動きを再現している。

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これが長続きし、さらに増幅しているのは、最近の米経済は雲行きが怪しい? と思われているからである。直近の米輸入物価は弱く、貿易赤字が拡大し、小売売上高など弱くGDPが下方修正されるとおもわれており、だれが考えてもドルロングは考えないだろう。

おまけに、独を含めユーロ圏各国の債券利回りは急進し、急速に米国との金利差が縮小していることもユーロ買いに拍車をかけている。

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いつもながら、日本のことがテーマになることはなく、世界で独り勝ちと思われていていた強い米経済がどうもぱっとはせず、FRBの利上げ時期の先送り感がさらに強まっていることにより、ドルロングの巻き戻しが続いている。

1四半期は「寒波+ドル高+原油安+西海外港湾スト」の要因に前期比年率で0.2%まで落ち込み悪かったが、第2四半期からは回復するとの期待を見事に裏切る昨今の米経済指標と、予想の下方修正が目立つ米GDP予測。


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GBPUSDをよく考えれば、BOEは成長見通しを下方修正し、利上げは来年中ごろまでお預けすになりそうであり、来年と思われているEUからの離脱を問う国民投票の実施で再びGBP相場に売りプレッシャーをかけられることもあり得る。

また、EURUSDはギリシャの問題を先送り・先送りしていることで、目先の危機は回避されているが、時限爆弾を抱えて歩いているだけ。いつどうなることやら分からず? 期待はECBQE後の経済の回復傾向だけである。

これだって、ギリシャの決定次第でどうでも変わる可能性もないとは言えず、どこまでEURUSDが上昇することができるか? 不安でもある。

中国の成長ペースの鈍化は、PBCの度重なる利下げで回復できるのか? RBARBNは自国通貨安政策を維持しており、AUDNZDも安心して買える通貨とは言い難い。

となると、相変わらずの不美人投票!

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まあ、先のことはあまり考えず、テクニカルで頑張って目先の取引をすることも一案。なれば短期トレンドはドル売りを継続中。

金曜日の米ミシガン大学消費者信頼感指数後の、ドル急落をみていれば、市場参加者のドル売りはそう簡単に止みそうにない。少なくとも今週のFOMCでドル買いを期待する声も少ない。

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今週の経済指標・発言、その他から
有用なものをピックアップすると以下の通りとなるが、メインイベントはFOMC議事録だろうと思われるも、BOE議事録も豪中銀議事録も気になる。それと発言で、ボロッツ・カナダ中銀総裁発言、実施は不確かながら、ドラギECB総裁発言(?)、イエレンFRB議長経済見通しについて発言(?)も重要。


5/19() 
豪中銀議事録
NZ中銀インフレ期待
英消費者物価指数
ボロッツ・カナaダ中銀総裁発言

5/20()   
日本第1四半期GDP
BOE金融政策委員会議事録
FOMC議事録公表

5/21(
英小売売上高
ECB議事要旨公表
ユーロ圏消費者信頼感・速報
米フィラデルフィア連銀景況指数
米中古住宅販売件数
米景気先行指数総合指数
ドラギECB総裁発言(?)

5/22()
日銀金融政策決定会合+黒田日銀総裁記者会見 
カナダ消費者物価指数
カナダ小売売上高
米消費者物価指数
イエレンFRB議長経済見通しについて発言(?)

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2015年5日16日(土曜) 最新のIMMポジション(5月12日集計分)から 

米国発の弱い経済指標が目立つ昨今。市場のドル高センチメントに陰りが見られ、通貨のショートポジションは減少傾向にあります。

最新のIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションの合計のネットショートは、-214,733コントラクトで、前週の-241,127から、通貨のショートが26,394減少し、ドルの先高感が弱まっています。これで5週連続の減少となり、水準的には昨年の8月中旬にまで戻っています。

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通貨別のネットポジションは前週比でみると、ユーロのショートは減少傾向にありますが、引き続き全体水準は大きく、全体の78%近くを占めており、次の円7.6%を比較しても圧倒的なポジションの偏りとなっています。



円=-31,183→-23,593、前週の一時拡大したのですが再び減少へと変化。
ユーロ=-190,127→-178,976、ショートも3週連続の減少。
ポンド=-24,758→-24,989、若干ながらポンドのショートが拡大していますが、減少傾向を継続。
スイス=+5,331→+10,550、7週連続のロングで、徐々に拡大傾向。
カナダドル=-10,080→-3,982、4週連続でショートが減少、ロング転換も近い。
豪ドル=+626→+4,487、2週連続のロングで、ロングは拡大。
NZドル=+9,064→+1,770、7週連続のロングで、ロングは減少傾向。










2015年5月16日(土曜)昨日15日、海外指標の動き

2015年5月16日(土曜)昨日15日、海外指標の動き

弱い米経済指標にも、為替市場の反応は複雑。

EURUSDは1.1460台へと続伸し、2月17日以来の終値ベースで高水準へ。
GBPUSDは1.58台をトップに1.5270まで下落、まずは利食い先行。
USDJPYは120円台を達成できず、119.20円まで下落、結局は元の水準。
AUDUSD+NZDUSDは、弱い米消費者信頼感に買い戻しが強まるも前日の水準を回復できず。

弱いNY連銀製造業景気指数+弱い米鉱工業制裁と設備稼働率+弱いCB景気先行指数にも、ドルは上昇。弱い米経済指標にも関わらず、週末のポジション調整によるドル買いが続く。

しかし、米ミシガン大学消費者信頼感指数が弱すぎると、米金利は低下しドルは全面安。結局、主要通貨では元の水準に逆戻り。

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米株は小幅上昇、DJIA18,272.56(+20.32+0.11%)、
米金利は低下、10年債利回り2.14%(-0.09-0.24%)
原油価格は小幅上昇、WTI59.93(+0.05+0.08%)
金価格は低下、1223.40(-1.80-0.15%)
DXYは低下、93.229(-0.23-0.24%)

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米成長見通しへの疑問が拡大し、FRBの利上げ時期はいつに?

フィラデルフィア連銀の民間エコノミスト調査は、米第2四半期GDP見通しを3.0→2.5%に下方修正。ブルームバーグがエコノミスト調査でも、2015年第4四半期のGDP見通し=2.7→2.3%に下方修正した。 

米第1四半期は、寒波+ドル高+原油安+西海外港湾ストが要因で、第2四半期に回復と思われていた。

しかし、最近の第2四半期の米経済指標も予想を下回ることが多く、成長見通しが下方修正されている。また、輸入物価指数の大幅落ち込み+貿易赤字の拡大など、ドル高が米経済に悪影響を与えている指標も多く、最近のドル売りにつながっている。

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2015年5月15日金曜日

5月15日 (金) 23:00 米ミシガン大学消費者信頼感指数(取引通貨ペア USDJPY)

5月15日  (金)   23:00 米ミシガン大学消費者信頼感指数(取引通貨ペア USDJPY)

≪説明≫
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今日は週末の金曜日。ポジション調整でドル買い戻しされるのか? それとも動きがさらに加速するのか? ひとえに、今日の米経済指標にかかっています。

この米ミシガン大学消費者信頼感指数は5月の速報値で直近の景況感を示していることで、今までよりは相場変動が大きくなることが予想されます。

ただ、USDJPYに限ってでは、119円台での攻防が続き118.80円以下のドル買いも、オプションがらみを含め、そこそこ大きそうで。逆に120円台を回復する勢いも感じられません。その分値動きは限定される可能性があります。

また、本日は、NY連銀製造業景況指数、米中古住宅販売件数、米鉱工業生産と、今回の数字が発表される前に控えていることで、反応を予想することは難しくなっています。特に、米鉱工業生産は注目です。

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1時間、8時間チャートでは119.70円が重要なポイントとなっており、119.30~70円のレンジをコアに、大きな動きを期待していいのか? やや疑問です。

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今回は速報値となります。、
速報値=予想96.0 前回95.9と、若干の上昇が見込まれていますが、予想の数字は週前半よりも低下気味です。

過去32回のデータでは、予想と実際との差は、最大で4.5、平均では1.6となっていますが、それほどインパクトはありません。

過去30回の、USDJPYで15分間の相場変動では、最大43pips(高値-安値)で、平均では16pipsと、重要な指標の割には、USDJPYということもあるのでしょうか、相場変動は大きくありません。

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≪今回の予想と前回の数字≫
Ivey購買部協会指数=予想49.2 前回47.9

≪過去32回の予想と実際との差≫
Max=4.5
Min=0.0
Ave=1.6

≪USDJPY 過去30回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max43pips
Hi-low=Min4pips
Hi-low=Ave16pips

Open-Hi=Max35pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave9pips

Open-Low=Max42pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave7pips


2015年5月15日(金曜) 昨日14日、海外市場の動き


2015年5月15日(金曜) 昨日14日、海外市場の動き

特に大きな材料もなく、欧州市場はドル売りで、米国市場はドル買い戻しへ。

強弱混在の米経済指標への反応は薄く、今日13日(金)の米経済指標の発表を前に、まずは利食い先行。積極的なドル売りは弱まり、ドルショートの買い戻しが強まる。

EURUSD=1.1450、GBPUSD=1.5800、USDJPY=118.80、各ポイントでドル売りからドル買い戻しへと変化、

今日15日は週末の金曜日。本格的なドル売りを選択するのか? 深い利食い売りにドル買い戻しが強まるのか? これらのポイントを抜け出すことができるかが、NO.1のポイントで、その前提は、米経済指標次第(NY連銀製造業景気指数、中古住宅販売件数、鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感指数)。

それと、カナダドルにとっては、カナダ中銀の四半期報告は、肝。

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米株は上昇、DJIAは18,252.24(+191.75+1.06%)
米金利は低下、10年債利回り2.24%(-0.06-2.42%)
原油価格は低下、WTI59.76(-0.74-1.22%)
金価格は上昇、1,221.30 (3.10+0.25%)
DXYは低下、93.3810(-0.24-0.25%)

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2015年5月14日木曜日

2015年5月14日(木) 欧州・米国市場序盤の動き

2015年5月14日(木) 欧州・米国市場序盤の動き

米現物株は大幅上昇。為替相場も長期金利の動向を見ながら、経済指標の発表は極端に少ない一日で、ギリシャ発の材料も見当たらず、ドル売りの流れは今日も継続。

引き続き、EURUSD+GBPUSDの上昇が目立ち、AUDUSD+NZDUSD+USDCADでは上下返送するともトレンドは出ず。

欧州市場では主要通貨でドル売りの流れが強まったが、NZDの上値は重く、アジア市場の早朝に発表された強いNZ小売売上高による買いも続かず。

明日に発表が集中している米経済指標に、今日の弱い米PPI+改善した米新規失業保険申請券にも、動きは鈍い。

USDJPYは、円クロスの円売りも通貨間で異なる動きに、ドル売り圧力も緩和され、118.90~25円のレンジで上下。

2015年5月14日(木曜)昨日13日、海外指標の動き

2015年5月14日(木曜)昨日13日、海外指標の動き

一言、ドル全面安。市場は米経済は減速し、ユーロ圏経済は回復と思いたいのだが? まだまだ強さは感じられず!

今日は米新規失業保険申請件数の発表があるが、15日(金曜日)に発表される米経済指標で、転換するのか? それとも、加速するのか? その狭間にある今日は、どうも積極的に動きにくい。

各国で多くの重要な経済指標が発表されたが、中国は弱さが目立ち、ユーロ圏も今一つで悪くはなっていないが、予想外に強くもない。

英国も失業者は若干減少したが、CPIは来年に入らなければ上昇せず、、成長見通しは引き下げられ、それほど素晴らしいとは思えないが! 相対的に回りより強いのでは? と、英総選挙を受けて期待感が選考している。

米国は、弱い小売売上高+企業在庫に、米成長見通しは強気になれず、輸入物価指数の大幅低下に、ドル高が犯人となり、ドル高政策の転換期待と、FRBの利下げ先送りの思惑が強まっている。

また、上昇傾向を続ける欧州と米債との金利差の縮小傾向が続き、ドル売り材料にされているが、米経済成長が上向くことができるか? 引き続き直近の米経済指標がドル相場にとって重要で、それが、15日(金曜)に集中しており、油断できず。

日本? 最近はテーマとならず! ただ、黒田日銀総裁への風当たりだけが強くなっている。


2015年5月13日水曜日

2015年5月13日(水曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

2015年5月13日(水曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

債券市場の動きをみると、そろそろ世界的な金利上昇への始まりを予感。

それにしても、債券価格の下落(利回り上昇)に、過去3週間で約54.7兆円の資産価値が下がるなど、弱気ムード(金利上昇)が広まっている。

欧州金利の上昇、欧米の金利差縮小はドル売りの材料。

そして、為替市場はドル全面安。

ダメ押しは、弱い米小売売上高+低い米輸入物価指数に、ドル全面安。

独+ユーロ圏のGDPは決して強くはなく、ギリシャがリセッション入りし、EUR買いが低迷する中、失業者数の低下+平均所得の上昇に、GBPの上昇が続いていた。

しかし、BOE四半期インフレ報告+カーニーBOE総裁発言では、今後3年間の成長見通しを引き下げる弱気なムードにも、年末には物価が上昇すると判断、GBP売りに変化し上下に変動。余計なことだが、米経済は減速+ユーロ圏経済は加速していると指摘。

そんな中で、AUDUSD+NZDUSD+USDCADでは、ドル売りの流れが目立ち、NZDJPY+AUDJPY+EURJPYは上昇するも、他は動けず。

2015年5月13日(水曜)アジア市場の動き

2015年5月13日(水曜)アジア市場の動き

早朝のNZ中銀金融安定化報告の反応は一時的でNZDの売りは鈍く、中国の経済指標は相変わらずさえない中、日本株は上昇へ。

独CPIは若干強く+仏CPIは若干弱く、独GDPは若干弱く+仏GDPは若干強く、反応は限定的で、為替相場の変動は鈍い。

英雇用統計とBOE四半期インフレレポート+米小売売上高、そして、米金利と米株の動きを見守る流れが続く。

USDJPY
99.70~95円のレンジで動けず。日経平均株価は0.71%上昇するも、為替相場に影響なし。

JPYクロスは、EURJPY+CHFJPYの上昇が若干目立つが、全体的に動きは鈍い。

EURUSD
1.1200~60台のレンジで動けず。独GDPがやや弱く若干下げるも反応は鈍い。

GBPUSD
1.5660~90のレンジで動けず。英雇用統計とBOE四半期インフレレポート待ち。

AUDUSD
0.8000の大台を達成するも、利食いの売り押され上値は重いが、下げ幅も限定的。

NZDUSD
早朝のNZ中銀金融安定化報告+ウィーラーNZ中銀総裁記者会見で、「住宅販売が予想以上に減少+乳製品価格の下落によって農業所得へのリスクが高る」との発言に直はげらくするも、0.7400の大台を回復したが、買いも続かず、0.7360~0.7420のレンジへ。

USDCAD
1.2000~20のレンジで動けず。
5月13日  (水)  21:30 米小売売上高(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫
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本日、数多い重要は指標の中で、米国では最も重要な経済指標となっており、同時刻には米輸入物価指数の発表もあり、ドル高による低下の影響が気になります。

さて、この発表前にすでに、為替相場が変動しているリスクは高いと思われますが、相場をリードしているGBPの変動が気になります。

また、最近の債券価格の下落=金利上昇と、株価の動きも十分注意してみることが必要となっています。

今後のドル相場の見通しも、強弱分かれていますが、短期的なドル売りに対して、中長期のドル高の流れが続くものと考えています。


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USDJPYのチャートでは、動きは鈍く、大きな流れでは118.50円~120.50円のレンジに入り、中期的にも116~122円のレンジを抜け出せずにいます。

1時間チャートでは119.90~120.00円の上値は重くなり、Daily、Weeklyチャートでは、下値は119.30~40円にポイントが見られます。

今日の動きも、この上下のレンジに沿った動きと思われますが、この米小売売上高の発表前に、重要なイベントが目白押しとなっているため、発表直前のテクニカルポイントを精査する必要もあります。

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今回の米小売売上高の予想は、前月比0.2%と前回の0.9%から大きく低下の予想が、除く自動車では前月比0.5%と前回の0.4%から上昇することが見込まれています。

過去31回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大0.9%、平均0.3%、除く自動車前月比では、最大1.0%、平均0.3%となっています。

過去19回のデータでは、USDJPYで発表直後15分回の値動きは、最大64pips(高値-安値)、平均では27pipsと、USDJPYの動きとしは、まずまずの変動となっていますが、逆指値を狙うには動きが鈍く、上下のポイントを定め売りと買いで臨みたいと考えます。

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≪今回の予想と前回の数字≫
米小売売上高
前月比=予想0.2% 前回0.9%、
除く自動車前月比=予想0.5% 前回0.4%

≪過去31回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.9%
Min=0.0%
Ave=0.3%

除く自動車前月比
Max=1.0%
Min=0.0%
Ave=0.3%

≪USDJPY 過去19回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max64ips
Hi-low=Min4pips
Hi-low=Ave27pips

Open-Hi=Max34pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave9pips

Open-Low=Max64pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave18pips


5月13日 (水) 18:30 英中銀四半期インフレ報告(取引通貨ペア GBPJPY)

5月13日  (水)  18:30 英中銀四半期インフレ報告(取引通貨ペア GBPJPY)


≪説明≫
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先に発表の英雇用統計に続き、英ポンドにとっては非常に重要な発表となります。

英総選挙が終わり、与党の大勝で財政再建へと目が向かい、BOEは金融引き締めができにくいとの思惑がある反面、今回の四半期インフレレポートでは、インフレを懸念する内容になるとの思惑が、直近のポンド買いの流れに繋がっていることも事実です。

そうでなくても、最近の為替相場は、GBP買いがドル売り全体をリードしており、今日も注目度も高いものがあります。そのため、相場変動が大きくなると考えることになりそうです。

※※※※※※※※※※※※※※※

テクニカル的には、先にお送りしている、英雇用統計の際のコメントと同じくなります。

GBPJPYのDailyチャートは、175円ダブルボトムで、184円の壁を超え続伸中で、中長期共に昨年末の190円の大台を試す動きとなっています。

GBPJPYは4日続伸で188円を達成したこともあり、利食いの売りが強まることが良そうされ、今日の英雇用統計後も、188円台では利食いの売りが増えることが予想されます。

レンジ的には、186.50~188.50円のレンジが予想されますが、今日の英雇用統計とBOEの四半期インフレレポートの結果が全てと考えてもいいでしょう?

※※※※※※※※※※※※※※※

過去8回のデータでは、発表直後15分間のGBPJPYの変動は、最大161pips(高値-安値)と大きく、平均でも92pipsで、ちょっと信じ難い大きな変動となっております。

もちろん、部分的な発表により上下の変動が生じるリスクは高く、ワンウェーの動きになるかは疑問ですが、将来のインフレリスクの文言に反応する可能性は高いと思われます。

対応としては、先の英雇用統計と同じく、上下変動のリスクを覚悟しなら、逆指値の売りと買いで対応したいと思います。

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≪GBOPJPY 過去8回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max161ips
Hi-low=Min56pips
Hi-low=Ave92pips

Open-Hi=Max82pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave34pips

Open-Low=Max156pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave59pips


5月13日  (水)   17:30 英雇用統計 (取引通貨ペア GBPJPY)


≪説明≫
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今日は、この英雇用統計を含め、重要な指標などイベントが多く、非常に重要な一日となっています。

この英雇用統計の前にも、独CPI、独GDP、仏CPIがあり、この発表後にも、BOE四半期インフレ報告があり、これがポンドにとっては非常に重要となっています。

また、それ以外でも、ECBの議事録公表や、米小売売上高など、いずれも目が離せない重要なものです。

今回の英雇用統計は、過去のデータを見ても、失業者数の変動が大きく、直後のGBPJPY相場の変動は大きくなっています。

そうでなくても、最近の為替相場は、GBP買いがドル売り全体をリードしており、今日も注目度も高いものがあります。

また、英総選挙が終わったことで、経済指標が素直にBOEの金融政策に反映されることもあり、この雇用統計とBOEの四半期インフレレポートは共に重要となっています。

※※※※※※※※※※※※※※※

GBPJPYのDailyチャートは、175円ダブルボトムで、184円の壁を超え続伸中で、中長期共に昨年末の190円の大台を試す動きとなっています。

GBPJPYは4日続伸で188円を達成したこともあり、利食いの売りが強まることが良そうされ、今日の英雇用統計後も、188円台では利食いの売りが増えることが予想されます。

レンジ的には、186.50~188.50円のレンジが予想されますが、今日の英雇用統計とBOEの四半期インフレレポートの結果が全てと考えてもいいでしょう?

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今回の英雇用統計の予想は、ILOベースの失業率5.5%と前回5.6%から若干の改善が見込まれる反面、失業者数増減も-20,000人と前回の-20,700人から逆に若干の減少が予想されています。

過去22回のデータでは、予想と実際との差は、ILO基準(1-3月)失業率で、最大0.2%、平均で0.07%と差は少なくなっていますが、失業者数増減では、最大16,700人、平均でも7,700人と差は大きく、これがGBPJPYの変動要因となっています。

過去19回のデータでは、GBPJPYで、発表直後15分間の相場変動をみると、最大120pips(高値-安値)、平均でも58pipsと非常に大きくなっていることが分かります。そのため、今回も逆指値の売りと買いで臨みたいと思いますが、前後の上下変動が大きくなることが懸念されます。

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≪今回の予想と前回の数字≫
ILO基準(1-3月)失業率=予想5.5% 前回5.6%、
失業者数増減=予想-20,000人 前回-20,700人

≪過去22回の予想と実際との差≫
ILO基準(1-3月)失業率
Max=0.20%
Min=0.00%
Ave=0.07%

失業者数増減
Max=16,700人
Min=400人
Ave=7,700人

≪GBOPJPY 過去19回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max120ips
Hi-low=Min30pips
Hi-low=Ave58pips

Open-Hi=Max94pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave29pips

Open-Low=Max119pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave29pips

2015年5月12日9日(水曜)昨日8日、海外市場の動き

2015年5月13日(水曜) 昨日8日、海外市場の動き

GBP買いがリードしドル売りの流れが続き、米欧金利差の縮小とギリシャIMF返済合意にEUR買いへ。米国市場ではドル売りは弱まるも、ドル安水準を維持。

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欧州市場ではドル売りが加速、米国市場ではドルは小幅ながら値を戻すも、ドル売り傾向は続く。

強い英鉱工業生産に敏感に反応しポンド高が続き、結果としてドル売りの流れをリード。

ドイツ、イタリア、スペインの債券利回りは上昇し、欧米との金利差縮小に欧州市場では一時EUR買いが強まる。

ギリシャはIMF返済7.5億ユーロを何とか完済できたが、IMFの口座から緊急準備金を取り崩して6.5億ユーロを返済に充て何とか返済するも、資金は数週間以内に同講座へ入金する必要がある。

ダドリーNY連銀総裁の「FRBはいつ利上げするかわからない」との発言に過敏に反応し、ドル売りの流れがさらに増幅。結果、伸び悩むNZDUSDを除き、ドルは全面安。

ただし、ウィリアムズSF連銀総裁は、早めの利上げをいつもながら支持。

JOLT労働調査では、求人件数は予想を下回るが、自発的な退職が増加し、労働市場い信頼感も見られる。


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米株は下落、DJIA18,079.77(-25.40-0.14%)
米金利は小幅下落、10年債利回り2.26%(-0.02-1.03%)
DXYは下落、94.551(-0.46-0.48%)
原油価格は上昇、WTI60.57(+1.32+2.23%)
金価格は上昇、1,192.80(+9.80+0.83%)

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GBP 4月 BRC小売売上高(既存店)=前年比-2.4%(予想0.6% 前回3.2%)

GBP 3月 鉱工業生産=前月比0.5%(予想0.0% 前回0.1%)、前年比0.7&(予想0.1% 前回0.1%)、製造業生産高=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.4→0.5%)、前年比1.1%(予想1.0% 前回1.1→1.2%)→ 予想を大幅に上回り6カ月ぶりの増加

USD 3月 JOLT労働調査(求人件数)=499.4万件(予想 前回513.3→514.4万件)、前月比18.76%、求人率3.4%(前回-3.5%)、離職率2.0%(前回1.9%)、解雇率1.3%(前回1.2%)→ 予想外に縮小するも、自発的な退職が増加し、労働市場い信頼感が戻っている

GBP 4月 財政収支=1567億ドル(予想1548億ドル 前回-529億ドル)

EUR EU財務相理事会


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ムーディーズ中国=GDPは2015年6.8%、2016年6.5%と予想。

ムーディーズEUR圏=原油価格の下落やユーロ安に短期的に成長へ。2015年と2016年のGDPは1.5%と予想

ショイブレ独財務相=ギリシャ支援協議について、雰囲気は良くなったが、内容は伴っていない

ギリシャ政府当局者=IMF返済の7.5億ユーロは、IMFの口座から緊急準備金を取り崩して6.5億ユーロを返済に充てた。資金は数週間以内に同講座へ入金する必要がある。

ECB=ギリシャ向けの緊急流動性供給(ELA)上限を、11億ユーロ増加し800億ユーロに引き上げへ

ギリシャ政府関係者=ツィプラス・ギリシャ首相は12日の閣議で、ギリシャ側はすべてを提案したが、協議打開へはEU・IMF側が対策を示す必要があると発言した。

黒田日銀総裁=当座預金付利の引き下げや撤廃、検討してない

OECD世界景気先行指数=米国99.8→99.6、中国98.1→97.9、ユーロ圏100.7→100.7、ドイツ99.8→99.8、フランス100.6→100.8、イタリア100.9→101.0、日本99.9→100.0。

スウェーデン中銀12日の理事会議事録=現在の金融緩和政策の影響に関して懸念を示しつつ、物価上昇率が回復しない場合は追加緩和も辞さない。

イングベス・スウェーデン中銀総裁=為替レートの上昇などによるインフレ率の低下リスクに関しては、強く警戒すべき

ムーディーズ米国=強いドルは米成長に打撃。金融政策の引き締めが成長へのポイント。2015年と16年のGDPは2.8%と予想。

ダドリーNY連銀総裁=FRBはいつ利上げするかわからない。年内に実施することで市場とFRBのコンセンサスができている。

ウィリアムズSF連銀総裁=記者会見の有無にかかわらず、すべてのFOMCで利上げ開始が選択肢。年後半の利上げはり理にかなう。

ウィリアムズSF連銀総裁=米国のインフレ率は中期的にFRBが目標とする2%に向けて上昇し、労働市場の改善も続くと確信。利上げ抑制要因は実施の要因より劣る。利上げを決定するにあたり、インフレ率と労働市場の動向に注目

ウィリアムズSF連銀総裁=緩やかな引き上げがより安全な道筋とみていて、やや早めに開始する必要が出てくる

豪政府2015・2016年度予算案=財政赤字見通し-312豪ドル(12月見通し)→-51豪ドルへ拡大。

USDJPY=底堅く推移し一時120.20円台まで上昇、120円の攻防が続く。

JPYクロスの影響なのか、ドル高センチメントはそれほど強くはなく、119.80~120.00円のレンジで推移。
JPYクロス=基本は円全面安。ただし、NZDJPYはNZD売りのプレッシャーが続き、上値は重い。


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USDJPY=底堅く推移し一時120.20円台まで上昇、120円の攻防が続く。JPYクロスの影響なのか、ドル高センチメントはそれほど強くはなく、119.80~120.00円のレンジで推移。

JPYクロス=基本は円全面安。ただし、NZDJPYはNZD売りのプレッシャーが続き、上値は重い。

EURUSD=アジア・欧州市場と続伸し一時1.1280まで上昇、欧州債利回りは上昇、GBPUSDの上昇がドル売りをリードし、株安の流れの中で、底堅い展開となる。底値1.1100~00には重要なポイントが多く、この水準を意識しながらの上昇が続くも、米国市場ではGBPUSDがリードするドル売りも弱まり1.1260台から値を下げる。

GBPUSD=市場はGBP高の思考が強く、予想外強い英鉱工業生産に反応してGBP買いが強まり、欧米市場で共に1.5700台まで上昇するいも、利食いの売りにやや値をを戻すも、明日13日のBOE四半期インフレレポートへの期待感が続き、下げ幅は限定的。

AUDUSD=0.7900近辺をボトムに、またしても0.8000の大台を試す動きが続き続伸へ。0.7800~0.8100のレンジを抜け出せば新たなAUD高が始まるが、市場センチメントはまだ弱い。

NZDUSD=利上げ観測+中銀のNZドル安誘導に、相変わらず一人負け。ドル高の流れに一時0.7400まで上昇するも続かず。

USDCAD=1.2100を高値に1.2000の大台を割り込み一時1.1980まで下落、原油価格の上昇傾向が続き上値の重い展開は変わらず。



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2015年5月12日火曜日

2015年5月12日(火曜)アジア市場の動き

2015年5月12日(火曜)アジア市場の動き

ドルって本当に弱いの? いや、本当は強いのでは? と思う昨今。

今日のアジア市場は、相場を動かす材料も、テーマも見当たらず。株価の変動だよりで、円は弱い。

ギリシャが本当はどうなるのか? ギリシャに揺れるEUR相場は相変わらず続いている。さらに、EURGBPの売りに値を下げたEURUSDは、1.1100を割り込むこともなく再び1.1200台を狙う動きへと上昇。

EURUSDは、いつもながら、市場参加者のセンチメントは、下がればEUR売り、上がればEUR買い。これでは市場のセンチメントはネガティブインディケーターで、逆張りが有効。最も、1.1500~50を超えてきたら、話し別。 周りはEUR安を狙っている連中が多い。

GBPUSDは、英総選挙を受けたポンド買いは本物なのか? ちょっとはしゃぎ過ぎで、明日のBOE四半期レポートのポジティブ・シンキングもちょっと・・・・・・。200日SMA=1.5621これを超えたら本物。ただ、これを利食いとみている連中も多い。

USDJPYは、日本との金利差が縮小する中、円高期待も裏切られつつある中、USDJPYは120.50円を上回ることまで狙えるのか? 黒田に日銀総裁の発言も歯切れが悪い。

AUDUSDは、中国も頼りにならず、一次産品の値段も急騰することも期待薄。0.7800~0.8050のレンジで動けず。ただし、周りは下落志向が強い。

2015年5月12日(火曜)昨日11日、海外市場の動き

2015年5月12日(火曜)昨日11日、海外市場の動き

ドル高+ポンド高+NZドル安。

ポンド高とNZドル安の両極端な動きと、金利上昇の流れに全般的にドル高の動きが続く。

EURはギリシャ問題が不透明で買上値は重く、米金利上昇に円売りも目立つ。

13日のBOE四半期インフレレポートでインフレ見通しの引き上げ期待が強く、NZ中銀の緩和見通しと相反する思惑に異なる動きへ。


≪注目のユーロ圏財務相会合は不透明≫

ギリシャは12日のIMF支払いを済ませたが、ユーロ圏財務相会合ではギリシャとの包括的な合意に至らず、先延ばしに不安は払しょくされず。

ギリシャは懸念されたIMF融資返済分の7.5億ユーロを支払い、ユーロ圏財務相会合は声明で「ギリシャと債権団の協議進展を歓迎」といい、ドイツに妥協させた形となった。

しかし、独財務相は「ギリシャの国民投票を支持」、ギリシャ債利回りの上昇は止まらず。ディセルブルム・ユーログループ議長は「進展は加速している」とうが、包括的合意のみぞを埋める時間が必要と言い、バルファキス・ギリシャ財務相は「溝が埋まってきたとしたが、労働改革はなお困難な問題」という。 

結局は、ギリシャと債権団の協議の行方を楽観していいのか、悲観すべきなのか分からず!

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米株は下落、DJIA 18,105.17(-85.94-0.47%)
原油価格は下落、WTI 59.27(-0.12-0.20%)
金価格は下落、1182.90(-6.00-0.50%)
米金利は上昇、10年債利回りは2.27%(+0.12+5.72%)
DXYは上昇、95.043(+0.25+0.26%)

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USDJPY
中国の利下げ+先週末の米株高に、日経平均株価は上昇し円売りが再開、再び120円台まで上昇。

JPYクロス
通貨間で動きは異な中で、GBPJPYの上昇+NZDJPYの下落+CADJPYの上昇が目立った。

EURUSD
ギリシャ関連のニュースで相場が変動。欧州株は弱く1.1140割れまで下落。ギリシャはIMF融資返済を実施、ユーロ圏財務相会合は楽観的な声明を発表したものの、ギリシャ債の下落は止まらず、EURの買戻しも見られたが欧州株も弱く上値は重い。

GBPUSD
今日のヒーロー。先週の英総選挙の好影響が続き、BOE金融政策委員は予想通り据え置きを決定しても、13日のBOE四半期報告ではインフレ見通しの引き上げ期待に、ポンド買いの動きは止まず、1.56000台まで上昇。ポンド買いの力強さが感じられる。

AUDUSD
NZD売りの影響を受け上値は重い。中国の利下げの好材料にも一時0.7870台まで下落。0.7880台は底堅く下げ止まり、0.7880~20のレンジで推移し、方向感定まらず。

NZDUSD
弱さが目立つ。追加利下げの思惑は強く、NZD安誘導は止まらず、0.7330台まで続落。弱さが目立つ。

USDCAD
アジア・欧州市場の序盤は上昇、その後は下落し、結局は先週末終値と大きく変わらず。


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AUD 4月 NAB企業景況感指数=4(予想 前回6)、企業信頼感指数=3(予想 前回3)

GBP BOE金融政策委員会 金融政策発表=政策金利0.50%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを決定、予想通りだが、13日のBOEの四半期インフレレポートのサプライズがあるかを注目

USD 4月 労働市場情勢指数=-1.9(予想 前回-0.3)

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WSJ紙=IMFはギリシャのデフォルトの可能性で緊急計画を策定中。本日のユーロ圏財務相はギリシャ問題で協議するが、支援再開のめどは立っていない。

独財務相関係者=ギリシャがユーロを離脱した方がユーロ圏はよくなるとの立場に傾きつつある。

メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟 (CDU・CSU)陣営の一部議員=メルケル首は連立与党内の一部議員から、ユーロのためにギリシャに見切りを付けるよう一段と強い圧力を受けている

中国人民銀行は政策金利を引き下げた(5月10日)=政策金利の預金基準金利(期間1年)を0.25%引き下げ2.25%に決定、貸出基準金利(同)も0.25ポイント引き下げて5.1%へ→ 過剰債務と不動産価格の下落に直面する同国経済への支援を強化するため、過去半年で3回目、利下げを実施。

中国人民銀行は政策金利を引き下げた(5月10日)=金利自由化に向けたもう1つのステップとして、預金金利の上限を基準金利の1.3倍から1.5倍に引き上げる。

5月9日発表の中国CPIは、前年比1.5%と政府目標の3.0%の半分で、追加緩和の可能性が指摘されていた。

ギリシャ政府(経済改革に関するレポート公表)=2015年成長率見通しは0.8%を上回る。しかし、3月にIMFとEUに提出した見通しは1.4%、昨年の予算案の想定2.9%を大幅に下回る。⇒ 2014年の歳入が予想を下回ったうえ、資金調達をめぐる不透明感が高まった。欧州委員会は先週、ギリシャの2015年成長率を2.5%から0.5%に下方修正した。

キャメロン英首相=スコットランドの英国からの独立を問う住民投票の再度実施を否定。

NZ財務省=2014年7月─2015年3月までの財政赤字は、630.4億NZドル。GDP比率26.5%(予想27.2%)を下回る。

ギリシャ財務省は、12日期限のIMF融資7.5億ユーロを返済、バルファキス・ギリシャ財務相=付加価値税改革や民営化、不良債権に関して溝が埋まってきたとしたが、労働改革はなお困難な問題。

ユーロ圏財務相会合声明=ギリシャと債権団の協議進展を歓迎。包括合意に向け、双方の溝を埋めるさらなる努力が必要

ドイセルブルーム・ユーログループ議長は=ギリシャが改革の一部でも実施すれば分割融資は可能。

ギリシャの国民投票に関して=ショイブレ独財務相は「ギリシャ国民にとり、必要不可欠であることを
受け入れる用意があるのか、異なる道を望むのかを決定すべき」、バルファキス・ギリシャ財務相は「可能性を否定」、ドイセルブルーム・ユーログループ議長は「ギリシャが国民投票を実施すれば、支援の実施を遅らせる可能性」と意見が分かれる
"
ウィリアムズSF連銀総裁=利上げの時期を事前に周知すべきでなく、政策会合までに発表された指標を精査し、その上で決定すべき。

ウィリアムズSF連銀総裁=米経済成長が第2四半期に、前四半期の落ち込みから持ち直し、失業率が年末までに5%へ改善、インフレ率が来年までに上昇。

IMF独成長率は4月予想の1.6%を上回る見込み

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2015年5月11日月曜日

2015年5月11日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年5月11日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

5月9日発表の中国CPIは、前年比1.5%と政府目標の3.0%の半分で、5月10日には過去半年で3回めとなる政策金利を0.25%引き下げを2.25%に決定。

USDJPYは、日経平均株価は中国の利下げの影響と先週末の米株高に大幅上昇。一時120円台を回復するも続かず。

EURUSDは、「IMFはギリシャのデフォルトの可能性で緊急計画を策定中」との報道+「ギリシャは12日のIMF支払い7.5億ユーロ執行できないリスク」+「ギリシャ成長見通しの大幅鈍化」など悪材料が多く上値は重い。

NZDUSDは、先週の悪材料が尾を引き、利下げ観測とNZドル安誘導の継続懸念に上値は重く続落。

GBPUSDは、先週の英総選挙の結果を受けたポンド買いの流れは止まず。BOE金融政策委員会は予想通り政策金利と資産買い入れ枠を据え置いたが、13日のBOE四半期インフレレポートでインフレ見通しの引き上げを期待する動きにポンド買いの流れが続く。

今週もスタート!

今週もスタート!

今週は、為替相場の変動要因が盛りだくさんあり、特に13日(水曜)に集中しており、「金融政策」、「成長」、「インフレ」、「雇用」に関わる、重要は発表が多く、短期的にはそれらの結果によって、相場が反応することは避けられない。

5/11(月) BOE金融政策委員会 
5/13(水) NZ中銀金融安定化報告とウィーラーNZ中銀総裁記者会見
5/13(水) 仏第1四半期GDP・速報値
5/13(水) 独消費者物価指数・確報値
5/13(水) 独第1四半期 GDP・速報値
5/13(水) 仏消費者物価指数
5/13(水) 英雇用統計
5/13(水) ユーロ圏第1四半期 GDP・速報値
5/13(水) BOE四半期インフレ報告
5/13(水) ECB金融政策会議 議事録公表
5/14(木)  米新規失業保険申請件数
5/15(金) カナダ中銀四半期報告
5/15(金) NY連銀製造業景気指数
5/15(金) 米鉱工業生産
5/15(金) 米ミシガン大学消費者信頼感指数

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さて、英総選挙も終わり、保守党が予想外の大勝で幕を閉じた。「buy the rumore, sell the fact」に終わると思いながらも、「先のスコットランド住民投票」と同じく、「またしてもその通りに動いている」ことを考えると、人間の思考は進歩しないものだと、つくづく考えさせられる。

この保守党の大勝で、財政健全化を重視する傾向があるキャメロン政権に、BOEは利上げ思考が弱まるとの意見もあるが、それほど重要視することもあるまい。また、キャメロン首相はEU在留うの是非を問う国民投票の実施を約束しており、将来的なEU離脱の可能性はゼロとは言えないが、その可能性は低いと思われ、ネガティブになることもあるまい。

逆に、政権の安定や、他国よりも高い成長い、低い失業率を考えれば、いずれポンドは上昇すると考えるのも的外れとは思われない。問題はFRBの利上げが早ければ9月に実施される可能性があり、そう簡単にGBPだけが上昇することも考えにくい。

GBPUSDのWeeklyチャートは、1.5500でダブルトップになっており、これを超えることができるのか? これを超えると1.57~1.60が見えてくる。

GBPJPYのWeeklyチャートは、175.00円でダブルボトムで下げ止まり、長期サポートラインでぴったりと下げ止まり、185円の重要なポイントを超えてくると、188円までの上昇が考えられる。

いずれにしても、選挙の大勝後の反動による下げ局面をチャンスと見、上値を期待したくなく。