2013年10月26日土曜日

10月26日(土曜)、昨日25日の海外市場の動き

10月26日(土曜)、昨日25日の海外市場の動き


週末の金曜日。米経済指標は弱い数字が多くなり、米景気拡大に不安感が広まり、来週10月30日(水曜)FOMCでは量的緩和の縮小などあり得ない状況となっているが、他の主要通貨はドル売りに勢いは乏しく伸び悩み、資源国通貨は弱く、結局は緩慢な値動きが続いた。

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アジア市場では、前日の同じく円高相場の変動は中国発と思われ、中国の短期金利の高止まりに人民元は3連騰し、中国株・新興国株は弱く、日経平均株価は前日比-398.22円-2.75%と大幅に下落し、USDJPYは一時97円割れへ、ドル安相場の中でEURUSDは1.3830へと上昇。

欧州市場では、逆にドル買いへと巻き戻しが強まりUSDJPYは97.40台とアジアのスタート水準へ逆戻り。独IFO業況指数も弱く1.3800台から陥落し、1.3780割れへ。予想通り強かった英第3四半期GDPもGBP買いへと動けず。

米国市場では、米卸売在庫・売上高は予想を上まわたが、米耐久財受注は、航空機器の増加で予想を大幅に上回るが、除く航空機器と、除く除航空機・非国防資本財と予想外のマイナスへ、米ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は、財政協議が難航することを懸念し予想、前月、速報値を下回る、今後の米経済指標に不安感を感じさせる。

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昨日は、
◎メイン通貨では、NZDUSDが3日続落し-0.94%と下げ幅が最も大きく、続いてAUDUSDの-0.40%、USDCAD+0.24%とドル高傾向が続くが、他の主要通貨では前日比とほぼ変わらず。
◎円クロスでも、NZDJPYが-0.82%と最も値を下げ、AUDJPY、CADJPY、GBPJPYでは円高、EURJPY、CHFJPYでは円安と、2極化が進むみ、GBPは週末のポジション調整の可能性が高く、CADは利上げ期待の縮小による可能性が高いが、AUDとNZDはポジションもあるが、中国金利上昇や新興国株安を懸念している可能性がある。
◎株式では、日経平均株価の-27.75%は別格としても、新興国やアジア株の下げが目立つ。
◎金価格と原油価格、CRB指数は上昇、VIX指数は、10月17日の米財政協議合意後から13台の低い水準を維持し、市場では安心感が続いている。


昨日の材料
◎日本全国消費者物価指数は期待通り前年比1.1%(前回0.9%)へ、除く食品・エネルギ前年比0.0%と2008年12月以来初めてマイナスを抜け出す。
◎独IFO業況指数は107.4(予想107.9 前回107.7)と、業況・現況・期待指数と全てで予想と前回を下回る。
◎英第3四半期GDP・速報値は前期比0.8% (予想0.8% 前回0.7%)と予想通り3年ぶりの上昇へ。
◎耐久財受注は、前月比3.7%と(予想2.3% 8月0.2%)強かったが、除く除航空機・非国防資本財が前月比-1.1%(予想0.6% 7月0.4%)と弱く特定分野に偏っている。
◎ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=73.2(予想75 速報75.2 9月77.5)と伸び悩む。
◎卸売在庫は、前月比0.5%(予想0.3% 前回0.2←0.1%)卸売売上高=前月比0.6%(前回0.0←0.1%)共に強い。

資料、変動率
25-Oct-13 Closed 前日比 change
USDJPY 97.385 +0.112 +0.12%
EURUSD 1.3801 +0.002 +0.00%
USDCHF 0.8923 +0.008 +0.01%
GBPUSD 1.6164 -0.369 -0.23%
AUDUSD 0.9582 -0.383 -0.40%
NZDUSD 0.8276 -0.784 -0.94%
USDCAD 1.0445 +0.246 +0.24%
EURGBP 0.8536 +0.184 +0.22%
EURAUD 1.4400 +0.593 +0.41%
EURJPY 134.445 +0.199 +0.15%
CHFJPY 109.128 +0.126 +0.12%
GBPJPY 157.400 -0.197 -0.13%
AUDJPY  93.328 -0.262 -0.28%
NZDJPY 80.607 -0.668 -0.82%
CADJPY 93.168 -0.160 -0.17%
n225 14,088.19 -398.220 -2.75%
DJIA 15,570.28 +61.070 +0.39%
STOXX50 3,034.50 -4.460 -0.15%
DAX 8,985.74 +5.110 +0.06%
FTSE 6,721.34 +8.160 +0.12%
S&P/ASX200 5386.35 +13.460 +0.25%
 HangSeng 22,698.34 -137.480 -0.60%
Shanghai Stock 2,132.96 -31.360 -1.45%
MSCIEM 1,004.66 -3.550 -0.34%
GOLD 1,350.40 +3.800 +0.28%
WTI 97.84 +0.650 +0.67%
CRB 282.56 +0.900 +0.32%
DXY 79.220 +0.035 +0.04%
VIX 13.09 -0.110 -0.83%
JP10Y 0.620 0.000 0.00%
US10Y 2.510 -0.010 -0.40%
GE10Y 1.760 -0.010 -0.56%
UK10Y 2.610 -0.020 -0.76%
AU10Y 3.970 -0.020 -0.50%
US2y 0.300 0.000 0.00%

2013年10月25日金曜日

10月25日(金曜) アジア市場の値動き

10月25日(金曜) アジア市場の値動き

週末金曜日、一昨日と同じく相場変動は中国発と思われる。中国の短期金利の高止まりに人民元は3連騰し、中国株・新興国株は弱く、日経平均株価は前日比-398.22円-2.75%と大幅に下落。8月7日の-576.12円-4.0%に次ぐ下げ幅に、円高傾向が強まり一時97.00円割れへ。

韓国の第3四半期GDP・速報値は、前期比1.1%(予想1.0%)、前年比3.2%(予想3.2% 前回2.3%)と強く、韓国中銀が自国通貨高抑制にドル買い・韓国ウオン売り介入を実施した可能性が高い → 過去のこの介入実施後に、ヘッジとして逆にEUR、GBP、JPYでドル売りに動くケースがあり、市場ではこの動きに注目している。つまり、EURUSD、GBPUSDの買いとUSDJPYの売り。

9月全国消費者物価指数=前年比1.1%(予想0.9% 前回0.9%)、除生鮮食品=前年比0.7%(予想0.7% 前回0.8%)、除食品・エネルギー=前年比0.0%(予想0.0% 前回-0.1%)→ 除生鮮食品は前回より低下したが、除食品・エネルギーは2008年12月以来初めてマイナスから抜け出すが、相場は動かず。


AUDUSDとNZDUSDでのドル売りは緩慢で弱いが、他の主要通貨、EURUSD、GBPUSD、USDCAD、USDCHFでは若干ドル売り傾向が続いている。

米財政協議と米雇用統計と続いた重要なイベントがいっん終了、米政府機関の一部閉鎖の影響や経済成長の鈍化に、FRBの量的緩和縮小が先延ばしされると信じているが、今後の米経済指標を確認したいとの不安心理が働いている。

10月25日(金曜)、昨日24日の海外市場の動き

10月25日(金曜)、昨日24日の海外市場の動き


米財政協議が終了し、米政府機関の一部閉鎖による米経済への打撃の度合いを測りながらの展開に、米雇用統計の発表後の変動も弱まり、主要国の値動きは緩慢となっている。


昨日の値動き(別途資料を参照)
◎前日には、カナダ中銀は利上げ期待を示唆する文言を削除した影響に、今日もCADの下落傾向が止まらず、USDCADは前日比3.8%変動し、これが一番大きく、昨日は買いのイメージがのおるGBPUSDもわずか0.24%の上昇にとどまり、USDJPYは-0.10%、USDCHFは+0.02%にとどまっている。
◎円クロスも動きは鈍く、EURJPYとGBPJPYでは円安、AUDJPY、NZDJPY、CADJPYのコモディティ通貨は円高と、2極化が進んだ。
◎株式市場は、短期金利の上昇が続いている中国株は弱い反面、欧米株は上昇し、DJIAは+0.62%、DAXは0.68%の上昇となった。
◎主要国の長期金利は上昇傾向が続き米10年債2.52%と前日比0.02%上昇。
◎原油価格は上昇を続け1346.40ドルと1.01%上昇、金価格は一時96ドルまで下落後に97.20近くまで値を戻し0.12%上昇。
◎ドルイインデックス(DXY)は-0.09%、VIX指数は13.20と-1.64%低下し米財政協議が合意した日以降は13台が定着し、市場の安心感が広がっている。、 


昨日の材料
◎NZ貿易収支の赤字額が減少したがNZD買いは弱く続落へ。
◎中国HSBC製造業PMI・速報値は予想を上回り、人民元最高値を更新し中国株は低下へ。
◎ユーロ圏・独・仏の総合PMI・速報値が弱いが、1.3760台の買いに反発へ。製造業受注は弱く、今日25日の第3四半期GDP・速報値が予想を下回ることを意識。
◎英世論調査会社の発表ではカーにBOE総裁が気にしていた、消費者のインフレ期待が2.5%→3.2%に上方修正され、BOEの将来の利上げ期待が膨らむ。
◎米週間新規失業保険申請件数は、3週間連続し予想外に悪い(システム処理の理由もあり)。
◎米製貿易赤字は予想外に減少したが、米製造業PMI・速報値は1年ぶりの低水準に、財政危機により引き起こされた混乱と不透明さが企業に大きな打撃を与えている可能性がある。


さて、今日週末金曜日でポジション調整を意識したい。
注目材料は、8時30分=日本の全国消費者物価指数(予想前年比0.9%、コア0.0%が予想)。17時00分=独IFO業況指数(予想107.9)、17時30分=英第3四半期GDP・速報値(予想前年比1.4%)、21時30分=米耐久財受注(予想前月比1.1%)、22時55分=ミシガン大学消費者信頼感指数(予想75.0)が注目され。

資料
24-Oct-13 Closed 前日比 change
USDJPY 97.273 -0.097 -0.10%
EURUSD 1.3800 +0.252 +0.18%
USDCHF 0.8922 +0.014 +0.02%
GBPUSD 1.6201 +0.382 +0.24%
AUDUSD 0.9621 +0.015 +0.02%
NZDUSD 0.8355 -0.368 -0.44%
USDCAD 1.0421 +0.390 +0.38%
EURGBP 0.8518 -0.045 -0.05%
EURAUD 1.4340 +0.249 +0.17%
EURJPY 134.246 +0.111 +0.08%
CHFJPY 109.002 -0.105 -0.10%
GBPJPY 157.597 +0.215 +0.14%
AUDJPY  93.590 -0.067 -0.07%
NZDJPY 81.275 -0.422 -0.52%
CADJPY 93.328 -0.409 -0.44%
n225 14,486.41 +60.360 +0.42%
DJIA 15,509.21 +95.880 +0.62%
STOXX50 3,038.96 +21.800 +0.72%
DAX 8,980.63 +60.770 +0.68%
FTSE 6,713.18 +38.700 +0.58%
S&P/ASX200 5372.89 +16.790 +0.31%
 HangSeng 22,835.82 -164.130 -0.71%
Shanghai Stock 2,164.32 -18.790 -0.86%
MSCIEM 1,004.66 -2.650 -0.26%
GOLD 1,346.40 +13.500 +1.01%
WTI 97.18 +0.120 +0.12%
CRB 281.66 -0.080 -0.03%
DXY 79.191 -0.073 -0.09%
VIX 13.20 -0.220 -1.64%
JP10Y 0.620 +0.010 +1.64%
US10Y 2.520 +0.020 +0.80%
GE10Y 1.770 0.000 0.00%
UK10Y 2.630 +0.030 +1.15%
AU10Y 3.990 0.000 0.00%
US2y 0.300 -0.010 -3.23%



2013年10月24日木曜日

10月24日(木曜) アジア・欧州・米国市場序盤の動き(午後9時30分現在)

10月24日(木曜) アジア・欧州・米国市場序盤の動き(午後9時30分現在)


EURUSDは1.38台を狙いつつ、弱いユーロ圏総景気指数に積極的に上値を追う動きは見られず、EUR買い主導のドル売りの流れは続かず。相変わらず1.38台では利食りやオプションがらみと思われるEUR売りが引かない。

頼りの綱の、GBPUSDやAUDUSDの買いも続かず、逆に売りの流れが強まり、さすがのEURも孤軍奮闘でやや買い疲れ感が見られる。また、昨日、今までの将来の利上げを示唆する文言を解消させたカナダ中銀に、USDCADは買いが止まず、こちらも、ドル買い圧力を強めていた。

となると、GBPJPY、AUDUSD、CADJPYと、円買い方向へと動くのではとの危惧が生まれる。クロスで円買いが強まる、それが、USDJPYの売りへと波及するリスクがあり、米現物株の動き待ち。


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USDJPYは、アジア・欧州市場は、大枠97.20~60円のレンジ。仲値の午前10時に向け円売り、買い一巡に一時値を下げ、午後3時には日本株高に97.60台へ、クロスの円売りも見られず、97.25~40円の狭いレンジへ。

EURUSDは、アジア市場は、1.3770~90のレンジで動けず。欧州市場に入り、1.3800の大台をクリアし一時1.3820台まで上昇したが、カウンターに弱いユーロ圏PMIに1.3760台へ下落、EUR買いが続くが1.3810超えの売りは引かず、狭いレンジで上下へ。

AUDUSDは、0.9610をボトムに予想を上回る中国HSBC製造業PMI・速報値や、ロウ豪中銀副総裁が中国の経済指標に懸念なしとの発言、一時0.9670まで上昇したが、中国短期金利の上昇や中国株が伸び悩みに、上値も限定的で、欧州時間に入ると朝の水準0.9610へ逆戻り。米国市場には、弱い米新規失業保険申請件数の発表後いは0.9600を割り込み下落へ。

10月24日(木曜)今日のFXストラテジー(為替戦略)午後4時30分

10月24日(木曜)今日のFXストラテジー(為替戦略)午後4時30分


9月上旬のシリアへの米軍事行動始のリスクと中止決定から始まったドル売りの流れは、米財政協議の泥仕合、FRBの量的緩和解除の先送り期待へと引き継がれ、EURUSDはついに1.38台へ、EURがリードし、米ドル安の流れを確りと受け止めている。ただ気になるのは、他の主要通貨の上昇力が鈍いこと。

直近では、予想外に弱かった米非農業部門雇用者数よる直後のドル売りと円売りの流れも、昨日は、中国短期金利の上昇を材料にしたポジションの調整に、逆にEURUSDを除き、ドル買いと円買いへと変化、今日は、穏やかな動きながらも、またその逆へ。

円相場も、USDJPYは結局96.50~99.00円のレンジで変わらず。円クロスだけが、金融緩和の縮小が先送りされた9月18日のFOMC後の円安ピーク時の高値を更新中で。クロスでの円安相場が今後も続く可能性が高くなっている。

EURUSDだけは独歩高を進み、ついに1.3800の大台を達成、オプション絡みや利食いの売り、当局のけん制発言の可能性もやや気になるが、着実に上昇を続けており、他の主要通貨がどこまでフォローすることができるかが今日の焦点で、他通貨のフォローがなければ、利食いデーへ。


ドル円(USDJPY)トレードアイディア
ドル円は、国内発の材料はすっかりと冷め、10月8日の安値96.50円近辺を意識しながら、戻りも結局は99円どまりで、約2.5円のレンジ幅でどちら方向へ向いているのか、まるで浮雲の様でふらふらしているだけ。直近ではクロスの円売りがドル円相場により大きな影響を与えており、中期的な流れは円安で変わらずだが、極短期では円ショートポジションの巻き戻しでやや下値リスクが高くなっている。

4時間チャートは、200SMA=98.39、21EMA=97.73で、共にこの水準を下回り、96.567→99.004の61.8%=97.498をも割り込み、暫くは戻る売り圧力にさらされながら、99.004→97.557→98.482のエクスパンション=100%97.035をボトム、ストキャスティクスがローバンドで買いに変化に伴い反転上昇し、97.00~97.80円のレンジに入ると思われる。 Dailyチャートは、200SMA=97.26で上昇を続け、現在はサポートラインになっている。21EMA=98.06で緩やかに下落し、レジスタンスラインになっている。動かなければこの97.26~98.06のレンジに入ることになるが、この上限のポイントをDailyの終値ベースで抜けてくると、ブル=97.26~99.43、ベア=96.50~98.06と流れがやや変わってくるが、大枠のレンジを抜け出すことは難しそう。





ユーロドル(EURUSD)トレードアイディア
EURUSDは、主要通貨でドル売りをリードする強さを示しているが、1.38台は一つのターゲットと考えていた投機筋も多く、当然利食いのEUR売りが出やすいゾーンに入っている。ここから新たなゾーンに入るには、EURの独歩高から、主要通貨全体でのドル売りへと変化する必要があり、目先はこれらの売りを消化しながら、どこまで下押しすることができるかを確かめたい。そして、底固めし再び1.4000の大台を目指す動きを期待したい。

4時間チャートは、21EMA=1.3734は上昇を続け、200SMA=1.3517は緩やかに上昇を続け、ともに上抜けており、EUR買いの流れが続いている。しかし、先の13460~1.3646のレンジと同幅を計算するとやく、1.3646~1.3830のレンジに入り、上値が重くなる可能性や、ストキャスティクスではハイバンドで売り変化の兆しがあり、1.3730台や、1.3700近くまでの調整の可能性もある。 Dailyチャートでは、上昇トレンドが続き、200SMA=1.3209で緩やかの上昇が続き、21EMA=1.3605で上昇トレンドの中間と同水準にあり、サポートラインとなっている。2月1日の高値を超えたことが買いの流れが続きやすいが、1.3710、最大1.3605近くまでの調整の下げを考えながらも、1.4000が次のターゲットに入ってくる。




豪ドル米ドル(AUDUSD)トレードアイディア
豪中銀総裁からAUD安期待のプレッシャーをかけられながらも、他の理事からはAUD高容認の動きも見られ、FRBの量的緩和の継続と期待通り堅調な中国経済に流動性懸念も弱まり、比較的高金利のAUDに分がある。ただ、ロングポジションの巻き戻しに短期ではやや下値リスクが高くなっている。

テクニカルチャートは、上昇トレンド変わらず。短期は0.9615~0.9710のレンジ。中期は0.9370~0.9920。
4時間チャート 上昇トレンド変わらず。21EMA=0.9632とトレンドライン0.9615をボトムまで一時的下落の可能性もあるが0.9710を目指す動きへ。Dailyチャートは、200SMA=0.9750で緩やかに下落、21EMA=0.9488で上昇を継続。このレンジとなる0.9488~0.9750で推移する可能性が高くなっている。スロー・ストキャスティクスはハイバンドで売り変化が生じそうで、目先は若干弱気。




10月24日、10月23日(水曜)海外市場の動き

10月24日、10月23日(水曜)海外市場の動き

余談。1929年の今日、10月24日はブラック・サーズデーの日にあたり、米株は12.8%暴落し、1987年10月19日のブラックマンデーでは米株は22.6%暴落。過去の歴史をひも解くと、10月には大波乱が多かった。

*** ポイント ***

昨日23は一日を通じで、前日米雇用統計のサプライズの巻き戻しとも言える一日となり、ドル買いと円買いが強まり、変動はアジア市場から始まり、世界的に株価は下落し、金利は低下へ。

相場が変動したのは珍しく日本時間昼過ぎで、株安から始まった大幅な円高へ。実行当事者以外に確たる理由は不明ながらも、前日に中国人民銀行政策委員が「インフレ上昇に金融政策を穏やかに引きしめる可能性を示唆」し、中国の短期金利上昇=人民元史上最高値更新=中国・アジア株の下落がきっかけとなり、前日の米雇用統計の結果を受けたドルショート+円ショートの巻き戻しが加わったものと推測される。

その動きは激しく、通常なら反応していたと思われる、予想を上回る豪第3四半期GDPや、英国下半期成長の強い景気回復期待させる、BOE金融政策委員会議事録にも反応は鈍く、欧州市場までドル買いが続いた。

米国市場では、米住宅価格指数が前月比0.3%(予想0.8% 前回0.8%)と弱く、ユーロ圏消費者物価指数が前月比0.3%(予想0.8% 前回0.8←1.0%)と低下。

サプライズは、カナダ中銀理事会で、政策金利1.0%の据え置きを決定と予想通りながら、①政策金利据え置きの理由→ インフレが悪化するリスクを考慮する必要がある、②1年半ぶりの利上げ示唆する文言を削除 ③カナダ中銀の成長見通しを米経済の成長鈍化に下方修正。この結果を受け、USDCADは1.0320→1.0380台へ急上昇し、CADJPY下落へ。 

最近は特に、為替市場の流動性低下に、ちょっとした材料に相場が動くことが多なり、一時的な急激な変動に注意が必要。

市場センチメントは、引き続きドルベアが続きながらも、通貨間で異なる値動きが多くなっており、EURCADの大幅な下落など、クロスポジションを意識して持つ必要がある。

2013年10月23日水曜日

10月23日(水曜) アジア・欧州市場の動き(午後8時30分現在)


10月23日(水曜) アジア・欧州市場の動き(午後8時30分現在)


*** ポイント ***


日本時間午後には日経平均株価マイナスゾーンに入り、そのまま株安が加速し前日比-287.20-1.95%。中国・アジア株も値を下げ、USDJPYのみならず、昨日とは打って変わり円クロスでも円全面高。

アジア・欧州市場の値動きだけを見れば、日本株売り=円買い戻し、円ショートポジションの巻き戻しで、USDJPY下落、EURUSD1.37台後半でこう着、GBPUSD、AUDUSD、NZDUSD、CADUSDは、それぞれの円クロスのショートカバーによる円買い戻しに、ドル高へ。

前日に中国人民銀行政策委員が、インフレ上昇に金融政策を穏やかに引きしめる可能性を示唆し、中国の短期市場金利が大幅上昇し、中国株は大幅に値を下げるも、人民元は対ドルで史上最高値を更新し、USDCNH=6.0800台へと下落。

豪第3四半期の消費者物価指数は、前期比1.2%(予想0.8% 前回0.4%)、前年比2.2%(予想1.8% 前回2.4%)と、予想より強く、豪中銀の追加利下げ観測が後退し、AUD買いが一時強まり豪株は小幅上昇したが、AUDUSDの0.9750台の売りは厚く、終盤にはAUD売りと株安に変化し、続落へ。

BOE金融政策委員会議事録公表(10月10日分)は、政策金利0.5%の据え置きと、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを9対0の全員一致で決定。下半期の成長率が2%前後になることを示唆、経済データが力強い景気回復を示し景気刺激策を拡大する根拠はない。 2013年下期に、8月のインフレ報告発表時点の予想よりも速いペースで失業率が低下し、成長率は加速するとみられる。GBP買い材料ながら、アジア市場から続いたGBPJPY売りの流れにその後も続落へ。

10月23日、10月22日(火曜)海外市場の動き

10月23日、10月22日(火曜)海外市場の動き

*** ポイント ***


米政府機関の一部閉鎖の影響に発表が延期となり、世界中が注目した米9月の雇用統計。結果は、失業率は7.2%(予想7.3% 8月7.3%)、非農業部門雇用者数は14.8万人(予想18万人 8月19.3万人←16.9万人 7月8.9万人←10.4万人)。

その結果、ドル安(ドルインデックス97.241-0.454、-0.57%)、株価上昇(DJIA15467.66+75.46、+0.49%、独DAX8947.46+80.24、+0.9%)、金利低下(米10年債2.51%-0.09%、-3.46%)、原油価格は下落(WTI98.12-1.34、-1.35%)、金価格は上昇(1340.20+24.20、-18.4%)。

そして、新興国株高とVIX指数(13.33+0.17、+1.29%)は低水準を続け、円は直後の円高の反応に反して、終わって見れば円はクロスで全面安(CHFJPY+0.83+0.76%、EURJPY+0.922+0.69%、AUDJPY+0.476+0.50%、。


同時に発表された、8月の対米証券投資は、-29億ドル(前回567億ドル)、ネット長期TICフロー-89億ドル(予想310億ドル 前回310←311億ドル)と、中国が前月比-112億ドル減少し予想外の売り越しとなり、海外投資家が米資産投資に慎重になっている可能性もある。

米経済諮問委員会委員長は、米財政協議の瀬戸際攻防が10月の雇用に悪影響を与え、第4四半期の成長を0.1%押し下げると、米経済の悪影響も懸念され。


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①米雇用者数の伸び率鈍化の可能性、②海外投資家の対米投資に慎重になる可能性、③半期GDPの鈍化の可能性、④FRBの量的緩和の縮小が先延ばしされる可能性の高まりに、ドル先安感が強まる可能性がある。

円相場は新興国の流動性の懸念がより薄れ、株高・円安の流れが続きやすくなっている。ここにきてUSDCHFとUSDJPYの動きの連動性が薄れ、円独自の流れになっている可能性もある。

EURUSDは今年2月の高値1.3711を上回り上昇を続け1.38が目先のターゲット。AUDUSDは0.97台を上回り0.9800が目先のターゲットと、共に目標に近づいており、利食いの売りいも注意が必要。

2013年10月22日火曜日

10月22日(火曜)米雇用統計直後までの値動き (午後10時00分現在)

10月22日(火曜)米雇用統計直後までの値動き (午後10時00分現在)


*** ポイント ***

世界中が注目した、9月の米失業率は7.2%(予想7.3% 8月7.3%)、非農業部門雇用者数は14.8万人(予想18万人 8月19.3万人←16.9万人 7月8.9万人←10.4万人)。

失業率は改善傾向が続いたが、非農業部門雇用者数は、前月が大幅に上方修正されたが、市場予想を大幅に下回り、直後はドル全面安。米株先は上昇し、米金利は低下。

USDJPYは98.28→97.90割れから、クロスで円売りが激しく98.40台へ急上昇。98.50円を超えるまでは上値も限定的だが、上回ると99.00がターゲット。

EURUSDは1.3677→1.3740台と2月の高値をついに上回る。1.3700を割り込むまではEUR買いの流れが続きそう。

AUDUSDは0.9656→0.97台へ。短期目標の0.9710近くを達成したが、AUD買いの流れ変わらず。

EURGBP、EURAUD、EURJPYは上昇し、EURCHFは下落。
米雇用統計の発表直後は、円クロスは、EURJPYとCHFJPYは円安、AUDJPY、NZDJPY、CADJPYと他のコモディ通貨で円高へ。そして、円の全面安へと変化しこの流れが続きそうである。

10月22日(火曜)今日のFXストラテジー(為替戦略)

1022日(火曜)今日のFXストラテジー(為替戦略)


ポイント

午後9時30分の米雇用統計待ち、これが全てで、東京市場は週明け早々の昨日と状況は同じで、ドルショートポジションの限定的な巻き戻し。メインは今夜の雇用統計の結果で、為替相場はどのようにも変化してくる。

米失業率の予想は7.3%で前回と変わらず、非農業部門雇用者数増減の予想は18万人で前回16.9万人を上回り、5月の水準に匹敵する。

反応予想では16万以下=ドル売り、19万以上=ドル買い。しかし、大手投機筋は、その後の展開を見越しているように思えてならない。つまり、既に決着がついたとはいえ、米政府機関の一部閉鎖の影響を危惧し、来年1月に再度、債務上限引き上げのごたごたに見舞われるのではとの恐れ。

仮に予想を上回る良い結果となっても、一時的な反応にとどまる可能性もあり、後にドル売りへ変化する可能性がある。

今日も、極短期的な取引に徹して、米雇用統計の一時的な荒波を乗り越え、タイミングを見て緩やかなドル売りの流れを狙い、主要通貨の押し目買い・ドル売りと、クロスの円売りのポジションを考えたい。

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ドル円(USDJPY)トレードアイディア

基本は米雇用統計で動けず。不透明な米ドルとFRBの金融緩和継続で流動性の心配もなく、狙いはクロスの円売りが続く。

テクニカルでは、極短期で狭い動き=98.10~98.50、時間をかけて=97.50~99.00のレンジを継続中。
4時間チャート 200SMV=98.50を超えてはおらず短期のターゲットに。エクスパンションのポイントは99.063で、10月17日の高値99.004とほぼ同水準。リトレースメントでは、98.07、97.785、先の安値97.50が底値のめど。 Dailyチャート 三角持ち合いが続き、97.00~99.00を抜けるまではレンジ相場。200SMA=97.17で底値を形成し、エクスパンションでは96.506、94.963で95円が大底。上値は10月17日の高値99.004、下降トレンドは現在98.80近辺にあり、98.80~00近辺で上限を形成している。


ユーロドル(EURUSD)トレードアイディア
ユーロ圏はポルトガルやギリシャに若干懸念材が残るが、予想を上回る成長見通に、弱い雇用をカバーしている。強気の英ポンドにEURGBPは下落を継続するも、EURUD単体でも、ドルからユーロへの外貨準備移動期待もあり、強気ムードが続く。

テクニカルでは、短期は1.3645ボトムに1.3710へ。中期は1.35をベースに、時間をかけながら1.38台へ。
4時間チャートは、10月3日に高値1.3646が下限となり、21EMA=1.3646と同水準。2月の高値1.3611、10月18日の高値1.3704と上値は抑えられているが時間と共に上抜けするとみている。時間をかけて1.3830がターゲット。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、21EMA=1.3558を下限に、エクスパンションでは1.3801がターゲット。


豪ドル米ドル(AUDUSD)トレードアイディア
豪中銀総裁からAUD安期待のプレッシャーをかけられながらも、他の理事からはAUD高容認の動きも見られ、FRBの量的緩和の継続と期待通り堅調な中国経済に流動性懸念も弱まり、比較的高金利のAUDに分がある。ただ、ロングポジションの巻き戻しに短期ではやや下値リスクが高くなっている。

テクニカルチャートは、上昇トレンド変わらず。短期は0.9615~0.9710のレンジ。中期は0.9370~0.9920。
4時間チャート 上昇トレンド変わらず。21EMA=0.9632とトレンドライン0.9615をボトムまで一時的下落の可能性もあるが0.9710を目指す動きへ。Dailyチャートは、200SMA=0.9750で緩やかに下落、21EMA=0.9488で上昇を継続。このレンジとなる0.9488~0.9750で推移する可能性が高くなっている。スロー・ストキャスティクスはハイバンドで売り変化が生じそうで、目先は若干弱気。

米経済指標の新たな発表予定日

米経済指標の新たな発表予定日


注目は、今日の米雇用統計と、11月7日の米第3四半期GDP・速報値。



項目 新発表日    時間 当初予定日
9月雇用統計 10月22日 21:30 10月4日
8月対米証券投資 10月22日 21:30 10月16日
8月建設支出 10月22日 23:00 10月1日
8月貿易収支 10月24日 21:30 10月8日
8月卸売在庫 10月25日 23:00 10月9日
9月鉱工業生産 10月28日 22:15 10月17日
9月小売売上高 10月29日 21:30 10月11日
8月企業在庫 10月29日 23:00 10月11日
8・9月米製造業新規受注 11月4日 23:00 10月3日
第3四半期GDP速報値 11月7日 21:30 10月30日
9月個人所得・消費支出 11月8日 21:30 10月31日
9月貿易収支 11月14日 21:30 11月5日
9月卸売在庫 11月15日   11月8日
10月小売売上高 11月20日   11月14日
9月企業在庫 11月20日   11月14日
9月住宅着工 11月26日   10月17日
10月住宅着工 11月26日   11月19日
9月建設支出 12月2日   11月1日
9月米新築1戸建て住宅販売 12月4日   10月24日
10月米新築1戸建て住宅販売 12月4日   11月27日

10月22日、10月21日(月曜)海外市場の動き

10月22日、10月21日(月曜)海外市場の動き

*** ポイント ***

今日、22日午後9時30分には、延期されていた米雇用統計が発表されます。予想は失業率7.3%変わらず、非農業部門雇用者数は18万人で前回16.9万人から増加が予想されている。

この重要な経済指標の発表を直前に控えた、週明け月曜日は、ややドルショートに偏っているため、ポジション調整のドルの買い戻しが中心。しかし、昨日も、米中古住宅販売は前期比-1.9%と、予想-1.6%と1.7%→0.0%に大幅に下方修正された前回を下回り、エバンズ・シカゴ連銀総裁は「FRBの12月の量的緩和縮小は難しい」ことを示唆しており、ドル買いの続かず。

昨日の結果をみると、主要通貨の変動は弱く前日比の変動率では、NZDUSDが-0.56%下落を最大にUSDJPYは0.50%上昇、EURUSD+0.02%、USDCHF0.02%にとどまっている。

円相場では、FRBの量的緩和の縮小期待が先送りとの思惑+黒田日銀総裁がインフレ率が2%になるまで緩和政策を続けることを繰り返す+2013年度上半期の貿易赤字は半期ベースで過去最大に、主要通貨に対して弱い円安傾向が見られた。

英ポンドは、ブロードべントBOE政策委員が「住宅ローンの借り手が返済困難になる前に、金利はかなりの幅で上昇可能」と、将来の利上げに含みを残す発言をしていたが、GBPUSDの相場には全く反応を示さず。

豪ドルは、スティーブンス豪中銀総裁が先週末に「国内経済の成長バランスを是正するにはAUDの下落が必要」とやや意外な発言をしたものの、中国国務院が「経済改革の取り組みを一層強化」することを示し、李克強中国首相が「成長率の目標達成に向けた政策を後退させることはない」と強い意志を示し中国株が強く、今日もAUDドルの下落は限定的で動けず。


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米政府機関の一部閉鎖により、多くの米経済指標の発表が延期されていたが、注目の第3四半期GDP・速報値は11月7日に発表することが決まった。

米政府機関の一部閉鎖の影響が判明するまでは、FRBは量的緩和の縮小を決定することはできず、年内の決定はできないとの思惑がより高まっている。

今年5月以降、FRBの量的緩和の縮小期待の増減に振り回された為替相場はこれからも続きそうで、その判断が明確になるまで、長期的なポジションを取ることは難しく、より短期的な取引にウエートが偏り、方向性の定まらない相場が続くことが予想される。

今日は、米雇用統計発表まで、トレンドに全く関係ないスーパー短期取引以外は、積極的にオーバーナイト・ポジションを取ることは難しく、消極的な取引をせざるを得ずない。しかし、仮に予想を上回る良い結果となっても、米政府機関の一部閉鎖の悪影響を材料にした、ドル買いの流れが止まることも考え難い。


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USDJPY
アジア市場は、前日ドルショートの巻き戻しから始まり、日本の貿易赤字拡大傾向のを材料に円売りが強まるが、98.10円超えの売りに上値は限定的。欧州市場に入っても上値は98.10円台で重く、98.00-98.25のオプションに完全にロックされ、大枠98.00~15円の狭いレンジで動けず。米国市場に入っても、98.10~25のレンジで停止状態。

EURUSD
アジア市場は、1.3670近くを底値にまったく動けず。EURJPYの買いに1.3680台まで値を上げるが、欧州株は弱く買いも限定的で、1.3665~85の狭いレンジで動けず。米国市場では、米金利上昇とEURクロスの買いに、一時1.3651まで値を下げたが売りも続かず、オプションカット後には買い戻しが強まり、1.3688まで値を戻した。

AUDUSD
アジア市場は、AUDロングの巻き戻しから始まり、0.9680を超えられず0.9640台まで値を下げたが、結局は0.9640~80のレンジ。欧州市場に入っても、積極的な動きは見られず、中国株の上昇に底値も固く、大枠0.9650~80の狭いレンジで取引が続いた。米国市場に入っても、動きは緩慢で、0.9655~75のレンジから、EURAUDの買いに上値が重くなり、1.9650近くまで値を下げた。


2013年10月21日月曜日

10月21日(月曜)アジア市場を振り返り、欧州・米国市場を考える (午後7時15分現在)

10月21日(月曜)アジア市場を振り返り、欧州・米国市場を考える (午後7時15分現在)


*** ポイント ***


明日の米雇用統計を考えれば、トレンドに全く関係ないスーパー短期取引以外は、積極的にオーバーナイト・ポジションを取ることは難しく、消極的な取引をせざるを得ずない。

先週末までの値動きを見ていると、ややドルショートに偏っているため、ポジション調整ではドルの買い戻しとなるが、それも、限定的。

アジア・欧州市場の序盤では、

◎クロス円の売り変わらず。 USDJPYは手出しせず。
ドル安センチメントは強いものの、アジア市場では、日本の貿易赤字が原油輸入の増加がいつもながら響き、15か月連続の赤字で、今年度上半期の貿易赤字額は半期ベースで過去最大となり、円売りの流れが強まったが、98.10円超の売りになんとか上値は抑えられている。

◎AUD買い変わらず、ただ押し目買い待ちで、ターゲット0.9755、下値最大リスク0.9470。
久々の中国国務院の声明では、経済改革の取り組みを一層強化するように呼びかけたことで、中国株は上昇、豪株が最高値を更新し、AUD買いも継続中だが0.9680を超えられず。

要因としては、先週末の18日には、スティーブンス豪中銀総裁が、国内経済の成長バランスを是正するにはAUDの下落が必要と発言、23日の豪CPIの上昇予想は、ガソリン価格の高騰や、公共料金および固定資産税率の年次変更など季節要因との判断に、利下げ不安が払しょくできないことにある。

◎GBPUSD買い変わらずだが、短期的にやや弱気で、1.0600~50までの下げを覚悟できる水準まで待ちロングへ、下げがなければ見送り。
ブロードメントBOE政策委員が前日、住宅ローンに政府保証を付与する追加の購入支援策を開始し、ローンの借り手が返済不可能になるとの批判位対して、将来のある時点で金利は上がるが、出発点は相当な低水準であることを思い出す必要がある。 借り手が返済困難になる前に、金利はかなりの幅で上昇可能と、将来の利上げに含みを残す発言をしていたが、GBPUSDの相場には全く反応を示さず。

10月21日(月曜) EURUSD相場をテクニカルで考える。

10月21日(月曜) EURUSD相場をテクニカルで考える。


4時間チャート 上昇トレンド変わらずだが1.3720を超えるまでは、1.3630~1.3700のレンジで推移。
200SMA=1.3462で緩やかな上昇を続け、21EMA=1.3629で上昇を続け、長く続いた1.3460~1.3650のレンジ上限を上抜け、EURUSDの上昇トレンド変わらず。スローストキャスティクスは、ハイバンドで売り変化を示しており、短期的なポジション調整による下落の可能性がでており、2月の高値で先週上値と試した1.3710~20を超えるまでは、1.3630~1.3700のレンジが予想される。





Dailyチャート 上昇トレンド変わらずで、1.3550を底値に1.3800までの上昇を予想。
上昇トレンドを継続し、200SMA=1.3202で緩やかに上昇を続け、21EMA=1.3548も上昇を続けている。2月1日の高値1.37107を抜けきれず上げ止まっているが、21EMA=1.3548をボトムにした上昇トレンドが続き上昇の流れが変化する兆しは見られない。1.3710~20を終値ベースで上回ると1.3801がターゲットに入ってくる。レンジ予想は1.3550~1.3800のレンジへの推移が予想される。



10月21日(月曜) USDJPY相場をテクニカルで考える

10月21日(月曜) USDJPY相場をテクニカルで考える

4時間チャート レンジ予想97.50~98.07。96.55は円高相場のターゲット。
200SMA=98.58で緩やかに下落し、21EMA=98.07で下落傾向が続き、トレンドとしては円高傾向が続いている。円高傾向のエクスパンションを計算すると、100.608→96.567→99.0094=96.961をターゲットに、61.8%=96.505を目指す展開が予想される。逆に、96.567→99.004のロトレースメントでは61.8%=97.498がターゲットとなり、21EMA=98.07のレンジが予想される。





Dailyチャート 97.00円~99.90円のレンジ相場継続ながら、96.50円、94.96円までの円高リスクも。
200MA=97.12で上昇トレンドを続け、10月7日にもこの水準近くで下げ止まり重要なサポートラインになっており、21EMA=98.16でほぼ横ばいで、三角持ち合い相場のほぼ中心に位置している。基本は上値が切り下がり底値が切り上がる、三角持ち合いの継続で、97.00~99.00の上下を終値ベースで抜けきるまでは、方向性は定まらない。ただ、スローストキャスティクスは売り変化を続け、やや円高リスクが高くなっているよう見え、下値リスクは96.505、94.961まで覚悟しなければならない。


2013年10月20日日曜日

来週の経済指標から 10月21日~25日

来週の経済指標から 10月21日~25日

今週の2大ポイント。 ①EURUSD2月の高値1.3711を超えられるか。 ②10月21日(火曜)発表が延びていた9月の米雇用統計が、今週の全体のカギを握る。失業率は7.3%(8月と変わらず)、非農業部門雇用者数18万人(8月16.9万人)と増加が予想され、通常ならばドル買い材料として反応しやすい。

しかし、米政府機関の一部閉鎖の影響に、予想を上回る米経済指標に対しての市場の評価は低いことが予想され、全般的にドル売り色が強まることが予想される。


AUD関連では
23日(水曜)豪第3四半期CPIがあり、前年比予想は1.8%と前期2.4%から大幅な低下が見込まれるが、前月比で0.8%と第2四半期の0.4%から上昇の復活予想に利下げ観測が弱まり、AUDは底堅く推移することが予想される。
24日(木曜)10月中国HSBC製造業PMI・速報値が発表され、前回50.2を上回ることができるか注目したい。最近発表された、中国第3四半期GDPは前年比7.8%と強かったが、貿易収支は予想を大幅に下回り、エコノミストの中には、中国の第3四半期の成長がピークで、第4四半期には成長が弱まるとの予想もある、民間で中小企業をカバーしているといわれるHSBC発表の数字に、AUD相場が素直に反応すると思われる。

CAD関連では
23日(水曜)カナダ中銀金融政策が発表され、政策金利1.0%の据え置きが予想され、11日にポロッツ・カナダ中銀総裁が「カナダ経済は6ヵ月前に想定していたよりも弱く、心強い兆候はあるものの思ったほどの勢いはない」との発言が気になり、中銀声明でカナダドル買いを期待することはできにくい。

EUR関連では
24日(木曜)ユーロ圏の10月製造業・サービス業PMIが発表があり、速報値で市場の注目度は高く、製造業は前回51.1→51.5、サービス業は前回52.2と変わらの予想となっている。
25日(金曜)独10月IFO業況指数があり、前回107.7→107.9と小幅上昇が予想されている。

GBP関連では
25日(金曜)英第3四半期GDPの発表があり、速報値で注目度は高く、前年比では小幅上昇が見込まれている。

JPY関連では、
25日(金曜)日本9月CPIの発表があり、前年比予想は0.9%と8月と変わらずで、コアは0.0%で8月-0.1%から若干の上昇が見込まれている。

来週の相場見通し 10月21日~25日 (長期ビュー)

来週の相場見通し 10月21日~25日 (長期ビュー)

ドル安傾向と、クロスでは円の独歩安傾向は変わらず。
このシナリオが崩れるリスクは新興国経済の悪化と、世界的な景気鈍化の懸念によるリスク資産の引き上げ。

米債務上限の短期的引き上げと、政府機関再開の暫定予算法案は上下両院で可決され、オバマ米大統領が同法案に署名し正式に成立した。しかし、「シクエスター」と呼ばれる歳出の自動削減措置をめぐり、来年1月まで民主と共和党の対立が続くことに不安を感じる人は多いと思われる。

今回の財政協議では、共和党が多数を占める下院と、民主党が多数を占める上院との泥仕合となり、デフォルトに陥ると思われていた10月17日の期限直前に、予定通り絵に描いた筋書き通りに事が決着するに至った。勝利者は民主党とオバマ米大統領で、来年の米中間選挙では共和党は内部分裂が表面化したことで議席を減らし、下院でも民主党が過半数を得るとの予想が多い。

この泥仕合の影響を考えると、①米経済活動の低下による成長率鈍化の可能性、②FRBの量的緩和の縮小時期が来年1~4月に連れ込む可能性、③米債務上限の時期が再到達する2月までの政局不安が続く可能性、④米ドルの外貨準備離れの恐れなど、為替相場ではドルに対して悪材料が多く、プラス材料を探すのに骨が折れ、ドル安傾向が続くことが予想される。

USDJPY、安値93.79円~高値103.73円のレンジが続き、現在進行中の円ショートポジションの巻き戻しがもう少し続く可能性は高いものの、96円台の買い意欲を10月8日の下げで確認済みで、暫くはレンジ相場を抜け出せそうにない。ただ円は他通貨クロスを見ると、現在9月19日の高値を更新しているのはAUDJPYに限られているが、EURJPYが9月19日の高値134.95円を超えてくると円売りが勢いづくと思われる。

EURUSDは、今年2月の高値1.3711を超えて、1.40台まで上昇することができるか。GBPUSDは、2011年9月以降、越すに越される週足終値ベース1.64台を達成することができるか、大きな目標になっており、それらを試しながらドル安へと動くことが予想される。