2015年9月12日土曜日

2015年9日12日(土曜) 最新のIMMポジション(9月8日集計分)から

2015912日(土曜) 最新のIMMポジション(98日集計分)から 

4連休明けの中国株と、3連休明けの米株の動きが注目されたが予想外に冷静だった。逆に、日経平均株価は1300円上昇、800円下落とまさに乱高下。中国株は底堅くなり、主要国の株価は何とか下げ止まっている。中国の外貨準備は大幅に減少、人民元を買い支えし、緩やかな切り下げを目指しているのか、首相は人民元を合理的で均衡した水準に安定させる努力をしていると言う。

市場参加者にとって2大テーマである、中国の成長と米国の金利。中国経済の成長鈍化と人民元安誘導も目先は収まりつつある。一方、17日のFOMCを前にして、利上げの有無と利上げ時期をめぐり、FRB内でも意見が分かれ、エコノミストの意見も分かれ、市場参加者の頭痛の種となっている。

現状は9月利上げの予想は低下中。しかしながら、遅かれ早かれ米国の利上げは間違いないと思われており、為替相場はドル円を除き、ドル高傾向が続いている。

一週間のIMMポジションの変化を見ると、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)では、ネット・ショートが-222,284-226,213コントラクトへと、4週間ぶりに通貨ショートが3,929増加。ドル換算ではドルロングが220億ドル→222億ドルへと増加している。

全体でみると、円のショートとスイスフランのショートは減少を続け、円は-6,662コントラクトまで縮小、この2通貨は共にロングへ変化も期待できる。カナダドルと豪ドルのショートも減少、逆に、ユーロ+ポンド+NZドルは小幅ながらショートが拡大している。

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円・ポジション
-15,555-6,6628,893)、4週連続でショートが減少し、201210月以来、本当に久々にもう一歩でロングへ転換できる水準に近づいている。

ユーロ・ポジション
-67,857-81,241-13,384)、2週連続でユーロショートが拡大。6月中旬以降では、極端な増減は見られず、結局はレンジ内での取引が続く。

ポンド・ポジション
-11,239-17,638-6,399)、2週連続でポンドショートが拡大。韓国発のリパトリやM&A絡みのポンド買いに上昇するも続かず、ユーロポンドの買いも強く、BOE政策委員のタカ派発言にも買いは鈍い。

スイスフラン・ポジション
-8,503-6,8961,607)、2週連続でスイスフランのショートは減少。84日の週から続いたスイスフランのショートポジションが変化することができるか? リスク回避にドルスイスは上値が重いが、ユーロスイスは上昇へ。

カナダドル・ポジション
-55,119-48,6406,479)、4週連続でカナダドルのショートは減少。原油価は下げ止まるも伸びきれず、引き続き上値の重い展開ながら、カナダ中銀は政策金利を据え置き、レンジ相場の動きへ。

豪ドル・ポジション
-55,732-53,3162,416)、2週連続で豪ドルのショートは減少。心配された人民元、中国株、中国の成長も、中国要人の擁護発言や景気刺激策にひとまず安心感が広まり、豪ドル買いが続いている。

NZドル・ポジション
-8,279-11,820-3,541)、2週連続でショートが拡大。集計後の10日のNZ中銀金融政策委員会では、予想通り利下げを実施し、さらに、追加利下げの可能性を示唆。NZドル売り流れは止まらず。








2015年9月12日(土曜) 昨日11日 海外市場の動き

2015年9月12日(土曜) 昨日11日 海外市場の動き

週末金曜日、ポジション調整の動きが見られ、来週のFOMCを前に、緩やかな相場変動で終わった。米株は上昇、米金利は低下、原油価格は下落し、ユーロの上昇が目立つ。リスク回避の動きは、消えかけては復活を繰り返す。市場では利上げ確率予測は低下中ながら、FOMCの利上げの可能性を意識しているのか? 

為替市場では、EURUSDの上昇が目立ち、ドルは総じて下落、連日ロンドンフィキシングで上昇が目立つ。円クロスもEURJPYの上昇が目立ち、GBPJPY+CADJPYを除き、円売りへ。一日を通じては、米株を除き、他の主要国では株価は軟調に推移し、債券りまわりは低下している。

注目の米経済指標では、
コア前年比0.9%(予想0.7% 前回0.6%)と強く、米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は、85.7(予想91.2 前回91.9)と、予想を下回るもドル売りの流れは限定的。米8月財政収支は、-644億ドル(予想-815億ドル 前回-1492億ドル)と赤字額は減少。

注目の発言や材料は、
フォーブス政策委員=英ポンド高がインフレに及ぼす影響が予想ほど大きくない場合、より早い時期に利上げを行う必要が出てくる可能性がある

ルー米財務長官=中国の汪洋副首相と電話会談し、人民元の上下動の許容、構造改革の迅速な実施、通貨安戦争の回避を要請。

2015年9月11日金曜日

アジア、欧州市場の株価は小幅下落で推移、久しかった大相場もつかの間の休息か?

アジア、欧州市場の株価は小幅下落で推移、久しかった大相場もつかの間の休息か?

今日は週末金曜日。株・金利の予想外の変化がなければ、ポジション調整に入りやすく、来週17日のFOMCを控えており、積極的に一方向にポジションを傾けることは難しと思われ、逆に、ポジション調整が強まる可能性もある。

日経平均株価は小幅下落、中国株も大きな動きは見られず、久々に平穏無事に終わり、まるで今日の関東地方に訪れたつかの間の天気のようである。

欧州市場も株価は弱く、WTIは下落、JPY高+AUD安+CAD安で、緩やかなリスク回避の流れとなっているが、GBPUSDも軟調で、EURUSDは1.1275~1.1310のレンジ、NZDUSDも上値は重い。

2015年9月11日(金曜)昨日10日、海外市場の動き

2015年9月11日(金曜)昨日10日、海外市場の動き

米株は上昇、原油・金価格は上昇、米10年債利回りは上昇するも、2年債利回りは低下。

米国市場は、17日の予測し難いFOMCを前にして、単発的な米国発の経済指標に反応。弱い輸入物価指数、卸売在庫・売上高に、ドル売りが続く。

NZ中銀の利下げ+追加利下げの可能性に、NZDは弱く。BOEは成長見通しを引き下げるも、将来の利上げの可能性は残し、GBP高へと動き、ドル売りの流れをリード。商品価格の上昇に、AUD+CADは強い。

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USDJPYは、121.20台でまたしても上げ止まり、120.60円まで値を戻す。

EURUSDは、ECBのQE拡大の思惑が続く中でも底堅く、ロンドンフィキシングを境に1.1280台上昇へ、

GBPUSDは、BOEの金融政策委員会の議事要旨で、第3四半期成長率予測を0.7%→0.6%に下方修正するも、健全な成長を維持するとの見通と、一部委員からインフレ率が想定以上のペースで上昇するリスクが示され、1.5460台まで続伸し、ドル売りをリード。

AUDUSDは、商品価格の上昇もあり0.7080台まで続伸。

NZDUSDは、中銀の利下げとさらなる利下げの可能性に、直後に急落、0.6260で下げ止まるも、一人負けで対主要通貨で全面安。

USDCADは、設備稼働率+新築住宅価格指数は弱く上昇しCAD売りが強まるも、金価格の上昇に一時1.3180割れまで下落、CADは上昇へ。


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2015年9月10日木曜日

2015年9月10日 欧州・米国市場序盤の動き


2015年9月10日 欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は下落、米株は上昇からスタートするも下落へと変化。

注目のBOE金融政策員会は、政策金利0.50%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを予想通り決定。議事要旨は、8対1で政策金利の据え置きを決定、マカファーティー委が0.25%の利上げを主張。直後の反応はGBP買いへ。

カナダの設備稼働率+新築住宅価格指数は弱く、アジア・欧州で下落したUSDCADは、上昇へと変化し朝の水準へと逆戻り。

新規失業保険申請件数は27.5万件と予想と変わらずながら、米輸入物価指数は前月比-1.8%(予想-1.6%、前回-0.9%)とマイナス幅が拡大。ドル高の影響が気になる。


USDJPYは、121.20円台でまたしても上値を止められ、120.60~85円のレンジで推移。

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BOE金融政策委員会=政策金利0.50%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを予想通り決定。

BOE金融政策委員会(議事要旨)=8対1で政策金利の据え置きを決定。マカファーティー委が0.25%の利上げを主張。

BOE金融政策委員会(議事要旨)=国内経済は健全な成長を維持するとの見通し。一部は、インフレ率が想定以上のペースで上昇するリスクがある。

BOE金融政策委員会(議事要旨)インフレ率についてはさまざまな見方が示され、一部政策委員は、中期的にインフレ率は2%目標を上回ると予想。

BOE金融政策委員会(議事要旨)インフレ率についてはさまざまな見方が示され、一部政策委員は、中期的にインフレ率は2%目標を上回ると予想。

BOEスタッフ=第3四半期成長率予測を0.7%→0.6%に下方修正するも、過去の成長率平均とほぼ同水準。

リーカネン・フィンランド中銀総裁=中国経済の減速は、欧州よりも新興国により大きな打撃。

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GBP BOE金融政策発表=政策金利0.50%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを予想、議事録発表

CAD 第2四半期 設備稼働率=81.3%(予想81.7% 前回82.7%)→ 予想を下回る

CAD 7月 新築住宅価格指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比1.3%(予想 前回1.3%)→ 予想を下回る

USD 8月 輸入物価指数=前月比-1.8%(予想-1.6% 前回-0.9%)、前年比-11.4%(予想-11.0% 前回-10.4%)、輸出物価指数=前月比-1.4%(予想-0.3% 前回→-0.4%)、前年比-7.0%(予想 前回-6.1%)→ 予想外にマイナス幅が拡大

USD 新規失業保険申請件数=27.5万件(予想27.5万件 前回28.2→28.1万件)、4週間移動平均=27.575(前回27.525)、失業保険継続受給者数=226万人(予想225万人 前回225.7→225.9万人)→ 予想と変わらず

USD 7月 卸売在庫=前月比-0.1%(予想0.3% 前回0.9%)→ 予想外のマイナスへ

東京の午後3時で思うこと

東京の午後3時で思うこと

9月10日は朝から波乱の幕開け。

序幕はNZDの下落。NZ中銀は予想通り政策金利を0.25%引き下げ、さらに、追加緩和の可能性と、NZドル安を容認した結果、NZDは全面安。

次は、日本株の大幅下落。日経平均株価は一時800円近く下落し、大相場に慣れているとは言え、1300円上昇し800円下落の大相場は近年では見られず。円相場もそれなりに影響を受けた。(どうしても、株ブル=円ベアに見えてしょがない!)

次は、強い豪雇用統計。失業率は6.2%と予想通りながら前回より低下し、雇用者数は17400人と予想の5,000人を大幅に上回り、AUD買いが強まり、AUDNZDは二段上げ。

次は、自民党の山本幸三議員の発言。10月30日の日銀金融政策決定会合は利上げの良い機会で、補正予算3.5から5.0兆円を考える必要があり、必要なら国債発行もと発言。瞬間、日経平均株価は急伸(すぐに値を下げた)、USDJPYは120.30→121.30円へ100pips上昇し、120.50円まで値を戻すも底堅い。

そして、これから始まる、BOEの金融政策委員会(MPC)。8月からMPCと議事録は同時に発表され、カーニーBOE総裁の記者会見もある。さて、さて、さて、こればかりは結果を待つ必要がある。

注目は、9人の政策委員の中で、何人が利上げを支持し、何人がしないのか? 市場は8対1(利上げ支持1名)を考えているが、どうなることだろう。そして、利上げ期待を繋げているカーニーBOE総裁が記者会見で何を言うのだろうか? 


2015年9月9日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年9月9日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き(入力忘れがあり、遅くなりましたが掲載いたします)

欧州株は全面高、米株も上昇から始まるも上昇力は鈍い。USDJPYの上昇は止まらず121円台へ。

欧州市場は、英国発の弱い経済指標が続き、GBPUSDは売りへと変化し、ドル買いの流れをリード、AUDUSD+NZDUSD+EURUSDも値を下げた。

米国市場の序盤は、強いカナダの経済指標に、USDCADの売り主導のドル売りが始まる。

カナダ中銀の理事会後にはハト派の失望買いにCADドルが上昇。AUDUSDは売りから買いへと変化し、NZDUSDは続伸、EURUSD+GBPUSDも買いへと変化。同時刻に発表された、注目のJOLT労働調査(求人件数)が強かったが、ドル買いの流れは見られず。

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注目のJOLT労働調査(求人件数)が強く、575.3万件(予想528.8万件 前回524.9→532.3万件)、前回も上方修正された。

カナダ中銀は、政策金利を0.5%で据え置き、声明でも期待のハト派発言はなく追加利下げ期待は後退、直後からCAD買いが続く。カナダ住宅着工件数は、21.9万件(予想19.35 前回19.3→19.33万件)、住宅建設許可は、前月比-0.6%(予想-5.0%、前回14.8→15.5%)と前月が上方修正さえ、予想を上回る強い数字となる。

欧州市場で発表された、英鉱工業生産は、前月比-0.8%(予想0.1% 前回-0.4%)、製造業生産高=前月比-0.8%(予想0.2% 前回0.2%)、商品貿易収支=-110.82億ポンド(予想-94.5億ポンド )と、全てが弱く、GBP売りの動きが強まる。

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李克強中国首相(ダボス世界経済フォーラム)=人民元切り下げ、続く根拠はない。金融システムへの主要リスクも回避したと強調。 中国経済は下振れ圧力に直面するが、全般的に前向きなトレンド。

中国財政省=景気を下支えするため、インフラ向け支出を拡大し、税制改革を加速する方針を表明。

日銀=原油価格の下落にCPI見通しの下方修正を検討。政策判断は新型コアコア次第。

2015年9月10日 (木) 【ストラテジー】20:00 BOE金融政策発表(取引通貨ペア GBPJPY)

2015年9月10日 (木) 【ストラテジー】20:00 BOE金融政策発表(取引通貨ペア GBPJPY)

≪説明≫
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相変わらず株価の変動は大きく、為替相場はその影響に振り回されています。

市場では、今回のBOE金融政策委員会では、政策金利0.50%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを予想し、同時刻に発表される議事録を注目、利上げ支持者1名の予想がどのように変化するか? そして、カーニBOE総裁の記者会見で、GBP相場の変動が決まってきます。

さて、GBPJPYですが今週に入り、M&A絡みの買いやリパトリの買いに、GBP高の動きが加速しGBPJPYは180円→一時186円台で続伸していました。しかし、弱い英国発の経済指標が続き、英国の成長鈍化の可能性が意識されて、上値が重くなっていますが、ポジションが軽くなると上昇する可能性は絶えず意識しています。

1時間チャートでは、中期線の184.35がサポートラインとなり、200時間MA=183.93も重要な下限のポイントです。目先の上値目標は185.20~30で、本日のこれらの両サイドのポイントを意識しながらポジションを考えたいと思います。

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過去22回のデータでは、BOE金融政策発表直後(7月までは議事録発表時の集計、8月からは金融政策委員会と議事録が同時刻に発表となったため変更へ)の相場変動は、GBPJPYで最大125pips、平均で64pipsと大きく、直近5回でも平均77pipsの変動となっており、直後の値動きが大きくなることが期待できます。

過去22回の最大値は、前回8月で、四半期インフレレポート、金融政策委員会、議事録とトリプルで発表となり、利上げ支持者が予想外に少なかったことや、BOE四半期インフレ報告では、今年のインフレ率見通しを下方修正し、相場変動が大きくなっていました。

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2015年9月10日(木曜)昨日9日、海外市場の動き

2015年9月10日(木曜)昨日9日、海外市場の動き

米株は上昇から一変し下落へ、米金利は上昇幅を縮小し前日と変わらず、原油価格は続落。注目のJOLT労働調査(求人件数)は過去最高で雇用の改善を確認、9月17日の米利上げの目は消えず。ダボス世界経済フォーラムからは中国政府は金融システムへの主要リスクの回避を強調。

中国は景気の下支え策を表明し中国株は底堅い。ブラックロックのフィンクCEOが8月に中国政府の招待を受け中国を訪れ、当局にに株価操作の変動の対処法で助言をしていたことをCNBCが報道。

アップルが新商品を発表するなかで、米株は下落。米金利も上昇を維持できず、結局は全体的に振り出しへ逆戻りの印象が強い。ただ、原油価格の続落だけが目立った。

為替市場の動きはやや複雑。基本は各通貨共に行き過ぎたながれの調整で、JPY+AUD+CADの弱さが目立つ。

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USDJPYは米株の低下に121円台を維持できず、欧州市場の上昇前の水準となる120.50近くまで下落。

EURUSDは1.1200台を回復、相変わらず1.10の底値は堅い。

GBPUSDは弱い経済指標が続き売りへと変化、1.5350~1.5400のレンジで上下し上値も重い。

AUDUSDは豪消費者信頼感が弱すぎ、緩やかに1.7010まで下落。

NZDUSDは今日の中銀金融政策を前にショートカバーが続き0.6420台へ上昇。USDCADは下落から1.3250近くへ値を戻す。

USDCADは強い住宅関連の指標が続き、中銀は予想通り政策金利を据え置き、一部ハト派期待が裏切られ一時CAD買いが強まり1.3150台へ下落するも、原油価格は弱くけっきょくは1.3250へ逆戻り。

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カナダ中銀=政策金利0.5%の据え置きを予想通り決定。過去2度の利下げが経済を引き続き支援。

カナダ中銀=国内資源部門について、原油など商品価格の下落に伴う調整が続き、相当の時間がかかる。カナダドル安が、商品価格下落の影響を一部吸収。金融安定へのリスクは想定通り推移。

カナダ中銀=現在の金融政策スタンスが適切となる範囲内に、インフレ見通しへのリスクがとどまり続けていると判断。7月に示した経済成長動向は引き続き変わず。コアインフレ率が目標の2%近辺で推移し、需給の緩みに伴うディスインフレ圧力が、過去の自国通貨安などの一時的効果で相殺。


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2015年9月9日水曜日

アジア市場の終盤に思うこと!

アジア市場の終盤に思うこと!

日経ショート、円ロングの悲鳴が止まず!

日経平均株価は7.71%上昇したのに、USDJPYは上げ幅は1%にも達せず。
この理論でいけば、日本株は下げるか、USDJPYが上昇するかのいずれか?

二十数年ぶりの歴史的株高の流れかは強く、USDJPYの上がるリスクがより高くなるように思えてならない。

大暴騰でも盛り上がりのムードは弱く、日本株は1.8万円台。まだまだ、2万円台には程遠く、上値の余地は充分・・・・。

日経平均株価は1343.43円(+7.71%)上昇、中国やアジア諸国の株化も上昇。株高=円安の方程式に沿い円安が進み、USDJPYは一時120.60円台へ上昇。クロスでも円売りが目立つ。

それにしても、GBP高を引き続き維持し、EURUSDの下げは限定的で、AUD+NZDも確り。先週までの動きは何処へ!

これで、9月17日のFOMCで利上げをしやすくなったのでは?

2015年9月9日(水曜)昨日8日、海外市場の動き

2015年9月9日(水曜)昨日8日、海外市場の動き

米株は上昇(ダウ平均+390.30)、米金利も上昇(10年債利回り2.19%+0.066%)、原油価格は前日と変わらず(-0.15ドル)。

為替市場は、アジア・欧州市場に続き、米国市場もUSDJPYを除き、GBPUSDの上昇がリードするドル安傾向は続き、相変わらず円は全面安。AUD+NZDはも上昇、株式市場の上昇にリスク回避の動きの巻き戻しへ。

円売りの背景には、一部にはM&A絡みとの観測も流れているが、米3連休+中国4連休明けの株式市場の安定性が確認され、リスク回避の行動の巻き戻しが強い可能性と、日本の貿易赤字拡大と相変わらず強い円売り需要が背景にありそう。

ただし、テクニカルには200時間MA=120.17、200日MA=120.81円を超えられないと、再び118.50~120.00~50円のレンジへ逆戻りする可能性も。引き金は相変わらず、株価次第。

EURUSDは、EURGBPの売りが強く、上方修正されたGDPの反応は鈍く、1.1150~1.1250のレンジで上下、方向感は見られず。

米国市場では、労働市場情勢指数(LMCI)が2.1と予想1.6を上回り、前月も1.1→1.8に上方修正されるなど、労働市場の強さが目立ち、消費者信用残高も190.97億ドルと予想の185億ドルを上回るも、ドル売りの流れを大きく変化するに至らず。

中国人民銀行は、外貨準備の減少は為替介入と相場変動等が要因で、さらに変動する可能性があることを表明、今後も世界第一の外貨準備を盾に、為替介入を継続する可能性を示唆。

2015年9月8日火曜日

2015年9月8日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年9月8日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は全面高、EURO STOXX50は+2.0%上昇、米株も上昇しダウ平均は+291ドル上昇。

欧州の為替市場は、USDJPYを除きドルは全面安。当然、JPYは対主要通貨で全面安。気が付けば120円の大台に乗せるも、120.20円のポイントは重く、ドル売りの流れが本流の中で、流石にクロスのJPY売りだけでは限界も見られる。

米国市場に入りと、アジア・欧州市場で続伸しドル売りをリードしたGBPUSDの伸びは鈍く、売りへと変化。全体的にドルの買い戻しが続いている。


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アジア市場で発表された、日本の貿易収支は-1080億円と再び赤字へ逆戻りし、予想より赤字額は拡大。

中国の貿易収支は、輸出額が前年比-5.5%(予想-5.0%)、輸入額が前年比-13.8%と大幅な落ち込みで、中国経済の伸び悩みが見られる。

独GDP確報値は、前年比1.5%(予想1.2% 速報1.2%)と、イタリア・ギリシャの成長が強く大幅な上方修正となる。

独第2四半期労働コストは、前年同期比3.1%と2年超の伸びを記録。

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中国人民銀行=外貨準備が減少は為替介入と相場変動等が要因。

中国人民銀行=人民元のボラティリティ拡大で、多くの企業が為替損失をより被るとみられる。

中国人民銀行=通貨フォワードの規制は、資本規制と異なる、金融システムの安定に寄与。

OECD7月の景気先行指数=中国、ブラジル、ロシアは低迷状況。

三井住友海上火災=英損保アムリンを6350億円で買収。

2015年9月8日(火曜)アジア市場の動き

2015年9月8日(火曜)アジア市場の動き

中国株は総じて堅調に推移し、弱いには日本株だけ。 欧州市場より、連休明けの米国市場の動向が非常に楽しみ!

日本のGDPは前期比年率-1.2%と速報値-1.6%から予想外に上方修正された。USDJPYの上値は限定的で、株価下落に連動し、円高傾向が続く。

中国の貿易収支の輸入総額は、前年比-13.8%と前回-8.1%から急速に減少。政府系ファンドの株購入中止との観測も根強中で、中国株は比較的健闘している。

EURUSDは、GBP買いの影響なのか、ファンディング通貨として買い強いのか、EURロングの調整が一巡したのか? 結果論ながら、いつも1.1000で下げ止まっている印象だけが残る。

GBPUSDは、英テスコの韓国撤退によるリパトリや、英企業買収によるGBP買い需要に、昨日から上昇傾向が続いている。今日も1.5260台を底値に90pips近く上昇、ドル売りをリード。

AUDUSDは、中国の貿易収支の影響にもAUD売りは限定的で下げ止まり、0.9650~55を中心にレンジ相場が続いている。

NZDUSDは、利上げ観測が強く弱含みで推移していたが、アジア市場では逆に買いが強く、続伸。すでに利上げまで織り込み済みなのか? 発表は明後日の未明。

USDCADは、原油価格の下落に関わらず、昨日の高値1.3330台を超えられず、CADドル買いの流れが続いている。

2015年9月8日(火曜)昨日7日、海外指標の動き

2015年9月8日(火曜)昨日7日、海外指標の動き

米国市場はレーバーデーの休場で、株式・債券市場は休場のため、為替市場も閑散とした取引で終わった。欧州市場はEURO STOXX50が+0.56%で、欧州諸国の株価は総じて小幅上昇。

為替市場も動きは鈍く、欧州市場から上昇が始まったGBPは全面高で、GBPUSDは約100pips上昇、10日利下げの可能性があるNZDは弱く、WTI原油先物軟調でCADは弱い。そして、USDJPYは動けず、欧州市場で一時119.10円台まで値を下げるも、総じて119.25~30円のレンジで推移。

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9/8(火) 今日のイベント・経済指標  
 
08:50 ◎ JPY 国際収支
08:50 ● JPY 第2四半期 GDP・二次速報値
11:00 ● CNY 貿易収支
18:00 ◎ EUR 第2四半期 GDP・確報値
23:00 ◎ USD 労働市場情勢指数(LMCI)

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日本経済研究センターが9月7日発表した9月のESPフォーキャスト調査(8月25日)=日本GDP予測は、7月が大幅下方修正された後も、2015年1.21→1.11%へ下方修正。コアCPI=0.28→0.18%に下方修正へ。消費は0.99→0.42%まで低下。輸出も中国や世界経済の減速に輸出に影をおとし、0.5%まで低下。

英製造業団体(EFF)=海外受注が金融危機以来の低水準に落ち込み、今年の成長見通しを1.5%→0.7%に引き下げた。

中国国家統計局=2014年GDPを7.4%→7.3%に下方修正した。

英国の世論調査( 英紙メール・オン・サンデーの委託でサーベイションが実施)=EU離脱支持51%で残留指示49%を上回る。キャメロン首相は、2017年末までにEU離脱の是非を問う国民投票を実施すると公約。

ドイツ卸売・貿易業連合会=今年のドイツ輸出は、過去最高の見通し。

9月20日ギリシャ総選挙の世論調査=チプラス氏の急進左派が僅差でリード

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2015年9月7日月曜日

2015年9月7日(月曜) アジア・欧州市場序盤の動き

2015年9月7日(月曜) アジア・欧州市場序盤の動き

あまりに期待しすぎたのか? 4連休明の中国株や日本株は上下振幅は大きいも、結局は上海総合は-2.52%の下落、日経平均株価は+0.38%と小幅上昇で終わり、為替相場は小幅な値動きで推移した。

日経平均株価は、下落からスタートし、一時前日比300円以上も値を下げたが、中国株が上昇して始まると前日比200円を上回る水準まで上昇。その後中国株は下落するも、日経平均株価は大きな変動もなく小幅高で終了。

USDJPY相場は、オセアニア市場では強含み119.20近くまで上昇、株安に円高へ118.80近くまで下落、株高に119.50台へ上昇、119.20~50のレンジで推移。

他の主要国通貨の動きは鈍く、EURUSD、GBPUSDは小幅値動きで推移していたが、EURUSDは弱い鉱工業生産に一時1.1120近くまで下落するの、持ち直し基本は狭いレンジ。GBPUSDは欧州勢の買いに1.5220台へ。NZ中銀の利下観測が強いNZDは小幅続落へ。

欧州市場も米国市場が休場で後がなく、迫力に欠けることは免れず。

オセアニア市場はとりあえず大きな変動なくスタート

2015年9月7日(月曜) オセアニア市場はとりあえず大きな変動なくスタート。

多くの報道は、G20では「通貨の競争的な切り下げを回避することなどを盛り込んだ共同声明を採択して閉幕した」とあり、中国のことを指していることに間違いない。

ブルームバーグの報道では、G20で中国の金融市場の安定化策を非難した、日本が孤立とある。

中国経済の移行に伴う混乱を最小化する計画の説明を歓迎する中で、麻生財務相だけが説明は不十分と語ったらしい。

今回、世界的な株安となった混乱の引き金は、中国であることは間違いない。株買い支えの放棄(後に再開)、人民元大幅切り下げ、金融緩和の継続、等々。

これが本当に中国経済のバブルがはじけたのでなく、人民元のSDR採用を目指し、経済の国際化・自由化に向けた第一歩なら避けて通ることはできないことであろう。(どちらか不明)

今日、今週の為替相場も、株価連動型相場であるこは避けらえない。先週、中国国家の威厳と軍事パワーを見せつけ、世界49か国の国家元首・代表者が出席した大規模な軍事パレード。

その直後に、中国株が大幅下落したら洒落にもならない! 後は、お手並みを拝見するだけ!

2015年9月6日日曜日

今週の主な材料(9月7日~9月11日)

今週の主な材料(9月7日~9月11日)


9/7(月)   米国市場 レーバーデー休日
15:00 GER 鉱工業生産
17:30 EUR センティックス投資家信頼感

9/8(火)    
8:50 JPY 国際収支
8:50 JPY 第2四半期 GDP・二次速報値
未定 CNY 貿易収支
18:00 EUR 第2四半期 GDP・確報値
23:00 USD 労働市場情勢指数=予想 前回1.1


9/9(水)     世界経済フォーラム夏季ダボス会議(大連、11日まで) 、フィリピン アジアAPEC財務相会合(セブで、11日まで)
17:30 GBP 鉱工業生産・製造業生産高
17:30 GBP 商品貿易収支
23:00 USD JOLT労働調査(求人件数)
23:00 CAD カナダ中銀 金融政策発表

9/10(木)     
6:00 NZD NZ中銀 金融政策発表=
10:30 AUD 雇用統計
10:30 CNY 消費者物価指数
20:00 GBP BOE金融政策発表
21:30 CAD 新築住宅価格指数
21:30 USD 輸入物価指数
21:30 USD 新規失業保険申請件数
23:00 USD 卸売在庫

9/11(金)      
15:00 GER 消費者物価指数
21:30 USD 生産者物価指数
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値


今週の為替相場を考える(9月7日~11日)

今週の為替相場を考える(9月7日~11日)

週末のG20は予想通り、中国経済の問題が集中的に討議され、中国に構造改革を迫る声が相次いだ。そして、世界経済回復を維持するため断固とした行動を取ると明記した共同声明を採択し閉幕。

中国経済の減速を懸念し、「中国には政策透明性」を、そして、各国に「輸出振興のための通貨切り下げ競争の回避」を求めた。また、米国の名指しを避けながらも、いつくつかの先進国で「金融政策を引き締める可能性を懸念」。当然、FRBとBOEのことを指していると思うが、日本はいつもながら蚊帳の外!? 

ラガルドIMF専務理事も、「FRBに利上げを慎重に判断」するように求め、「中国経済の減速や金融市場の混乱」が世界経済の足かせとなっていると指摘、構造改革を急ぐように求めた。

さて、今週の為替相場だが、相変わらず「中国経済+株価+原油価格+米利上げの有無とその時期」であることは変わりない。週明けは北米市場が レーバーデー休日となる反面、中国は4連休明けで、中国株価の行方が最初で最も重大な試練となることは間違いない。

周中国人民銀行総裁いわく「バブルははじけた」の発言の真意は? 週明けの中国株式市場は中国政府の威厳をかけサポートするのか? しないのか? それと、今週の中国の貿易収支(8日)+CPI(10日)が相場全体に大きな影響を与えそうである。

それ以外では、円相場への影響が強い日本のGDP(8日)、カナダドルへの影響が大きいカナダ中銀理事会(9日)、NZドルにとって最も重要で、利下げ観測が強い中銀金融政策(10日)、豪ドルへの影響が強い豪雇用統計(10日)と、今週は米国発以外で重要なイベントが多い。

市場参加者の「センチメント+相場感」は、「株式+債権+為替」で、「ブル派とベア派が」入り乱れ混在。ある日はベア、ある日はブルと変化し、値の荒い相場変動が続く可能性を裏付けている。

特に、為替市場の参加者は他力本願で、ポジションを取るに当たり、テクニカルや相場感もさることながら、中国株を見ながら・日経平均株価を見ながら、欧州株の推移や米国株の値動きを見ながらせざるを得ない状況が続いていることも、確かである。

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ドル相場
9月17日のFOMCで利上げはあるのか? 12月16日のFOMCはどうなのか? それとも、10月28日の記者会見が予定されていないFOMCでサプライズの結果となるのか? 相変わらず不透明。FOMCメンバーの中でも意見は分かれる中、イエレンFRB議長は沈黙を守り、じっくりと市場の反応を見極めていることであろう。

IMF要人は先週、人民元の基準値を引き下げは、市場に為替レートを決めさせるという点で、ある意味IMFがこれまで推奨してきたことと合致と容認。ショイブレ独財務相も、中国はSDR採用の目標達成に必要な通貨・金融政策に向け動いていると言う。中国人民元切り下げは、SDR採用に向けた既成事実と思わせる発言が続く。

今週は幸いとでも言うのか、米国発の重要な経済指標はなく、通貨当局者の発言は気になるが、今週のドル相場は、中国発を筆頭に他の主要国の動向に左右されることになりそうである。

EURUSD 予想1.1000~1.1350
先のECB理事会では、成長とインフレ見通しを引き下げ、ドラギECB総裁は必要に応じ追加緩和の可能性を示唆した。それでも何とか1.1000台をサポートし、相変わらず追っかけ売りは禁物。中国株急落直後は、リスク回避にユーロ買いが目立ったが、逆に売りへと変化。最近のユーロ圏発の経済指標は弱さが目立ち始め、中国経済・新興市場国経済の低迷と原油価格の下落を懸念しての動きだけに、今週も中国発の材料に左右される可能が高い。


GBPUSD 予想1.5000~1.5400 
弱い! 9日連続で陰線引け! ただ、何とか6月1日の安値1.5160台でかろうじて下げ止まり、この水準を割り込むと1.5000の大台が目の前に控えている。最近の経済指標は弱く、EURGBPの買い戻しなど、クロスでもGBP売りが目立っているが、弱い指標は英国だけの現象ではなく、売り要因はポジション調整以外見当たらず。早くも英国民投票を意識でもしているのかは不明ながら、10日のBOE金融政策委員会はGBP相場の今後を占う意味で特に重要。

AUDUSD 予想1.6800~1.7050 
中国経済指標+中国株価次第ながら、続落傾向止まらず。1.6870を割り込むと続落の可能性が強まり、1.6800を試す動きが強まる。今週は、中国発の経済指標は多く、先週末は米3連休前で過剰反応した可能性もあり、強い数字となれば株高に1.70500までの戻りの可能性も。台風の目は、豪ドルへの影響が強い豪雇用統計。

USDJPY 予想116.00~120.50
円高の流れ止まらず! 日経平均株価は先週末ついに18,000円を割り込み終了し、円高の流れが続いている。ただ、米3連休と中国市場が休場の影響の可能性もあり、このまま続落するのか? ふと疑問に感じる。一方、テクニカルでは118.40~50円がサポートできるか? 割り込みと8月24日の安値116.14円が視野に入ってくることも考えざるを得ない。いずれにしても、週明けの日本・中国株の動向と、今週発表される日本のGDPと中国発の経済指標である程度、方向性は決まりそうである。

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2015年9日6日(日曜) 最新のIMMポジション(9月1日集計分)から 

2015年9日6日(日曜) 最新のIMMポジション(9月1日集計分)から 

先週も変動の一週間となったが、IMMポジションの変化を見ると、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)では、ネット・ショートが-243,937→-222,284
コントラクトへと、通貨ショートが21,653減少した。また、最近の傾向ではあるが、全体から占めるユーロのポジションは減少が続いている。

コントラクトベースでは、3週連続の減少で8月11日(-367,066)→9月1日(-222,284)=
計144,782との減少(約39.4%)、ドル換算すると379億ドル→220億ドルと160億ドル(約42%)も通貨のショートポジションが減少している。

ポンドは買い越しから売り越しへと逆戻りし、ユーロはショートが拡大。リスク開始の行動パターンで、円+スイス=ショートが減少し、NZドルはショートが拡大したが、なぜか豪ドルはショートが減少し、原油価格の下げ止まりにCADはショートが減少している。

円・ポジション
-39,059→-15,555(23,504)、中国と新興市場国の成長懸念と、世界的な株価下落に、円買いが強まり、円ショートは3週連続で減少し、水準と4月28日に次ぐ低水準となっている。

ユーロ・ポジション
-66,078→-67,857(-1,779)、ユーロ圏の成長懸念も見られユーロは2週間ショートが減少した後、再びショートが拡大している。この集計日後に、ECBは成長とインフレ見通しを引き下げ、QEの追加緩和の可能性を示唆したことで、ユーロは急落し、ショートポジションが大幅に拡大していることが推測される。

ポンド・ポジション
54,752→59,040(-11,239)、BOEの来年にでも利上げする可能性が意識され、2週連続ショートが減少し、前週はネットポジションもショートからロングへと変化したが、ドル高とポンドクロスの巻き戻しに再びショートへ逆戻りしている。

スイスフラン・ポジション
-12,597→-8,503(4,094)、5週連続でショートが拡大後、久々にショートが減少。円と同じく、中国と新興市場国の成長懸念と、世界的な株価下落に、リスク回避の動きでスイスフラン買いが強まっている。ただ、スイス中銀はEURCHFの水準を維持することを明確化しており、ユーロ相場の影響も強く受けている。

カナダドル・ポジション
-59,712→-55,119(4,593)、減少幅は限れているが、これで3週連続でショートが減少。8月24日に原油価格(WTI)は38ドルを割り込みながら、反発へ。相変わらず原油相場に連動している。

豪ドル・ポジション
-63,727→-55,732(7,995)、スポット市場では豪ドルの売りは止まらないが、ポジション調整なのか、ショートは減少している。中国経済の結びつきは強く、国際商品相場も弱く、金融政策も豪ドル安政策は金融緩和策も変わらず。

NZドル・ポジション
-6,063→-8,279(-2,216)、6週間連続でショートが減少していたが、再びショートが拡大。絶対的なショートポジションは少ないが、中国と新興市場国の成長懸念と、世界的な株価下落の影響を受けている。