2015年5月9日土曜日

今週の為替相場を考える(5月11日~5月15日)

今週の為替相場を考える(5月11日~5月15日)


先週は前半ドル安、後半ドル高と二極化の動きとなったが、例外としては英総選挙の影響に続伸したGBPと、利上げが遠のきNZドル安が続き、弱い雇用統計に伸び悩むNZドルがあった。

FOMCは、強弱の材料に幅の大きな上下変動を伴いながらも、基本的には方向感が定まらず、ビル・グロス氏が予想している、9月のFOMC利上げ観測を否定できるものはない。

さて、今週は、為替相場の変動要因が盛りだくさんあり、特に13日(水曜)に集中しており、全体的に「AAA」クラスの経済指標は少なく、「AA」クラスの発表が多い週になっている。

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5/11(月) BOE金融政策委員会 
5/13(水) NZ中銀金融安定化報告とウィーラーNZ中銀総裁記者会見
5/13(水) 仏第1四半期GDP・速報値
5/13(水) 独消費者物価指数・確報値
5/13(水) 独第1四半期 GDP・速報値
5/13(水) 仏消費者物価指数
5/13(水) 英雇用統計
5/13(水) ユーロ圏第1四半期 GDP・速報値
5/13(水) BOE四半期インフレ報告
5/13(水) ECB金融政策会議 議事録公表
5/14(木)  米新規失業保険申請件数
5/15(金) カナダ中銀四半期報告
5/15(金) NY連銀製造業景気指数
5/15(金) 米鉱工業生産
5/15(金) 米ミシガン大学消費者信頼感指数

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市場の最大の関心事は、FOMCの利上げの時期はいつ? これからの米経済指標によって変わってくると思っているし、FRBのメンバーからもそれを示唆する発言が多い。結果的には、この開始時期を巡り、ドル相場のセンチメントが変化し断定することができないもどかしさが感じられる。15日には米国発の経済指標が集中し、その結果を注目したいが、先週の動きを見れば、先週のドル安値を超えることは難しそうでもある。


EURUSD
ユーロ圏の発表は多い。13日=独CPI、独・仏・ユーロ圏GDP、ECB金融政策議事録など重要な発表が多く、13日に集中している。最近のEUR相場は、債券相場と連動しており、金利上昇=EUR買い、低下=EUR売りで、4月29日から金利は上昇し、5月7日に目先のピークをつけ反落、同じ道を歩んでいることから、今週の経済指標に敏感に反応すると思われる。レンジは1.1100~1.1400に収れんすると思われる。

USDJPY
15日=黒田日銀総裁講演が気になるも、追加緩和は必要なしと判断しており、先週の稲田自民党政調会長の追加緩和を否定した発言、日本株も下げも一服している状況では、ネガティブサプライズを期待することもできない。118.50円~120.50円のレンジを抜け出せずにいるが、先週の値動きから、4日続落後の反騰を考えれば、119.50円~120.50円のレンジを考えたい。

GBPUSD
英総選挙後のGBP上昇は目を見張るものがあるが、今週は11日=BOE金融政策委員会は、政策変更なし=記者会見はなし、と思われ、13日=英雇用統計、四半期インフ報告は、GBPが再上昇できるのか、そのカギを握っている。1.5500の大台は時期尚早なのか、2月下旬、4月下旬と過去何度も買いが失敗した水準だけに、利食いの売りを入れたくなるのもわかるが? 押し目買い。

NZDUSD
弱気ムード満点の相場から、0.74台をボトムに、ドル全面安の影響に買いの流れが続いている。今週は、13日=NZ中銀の金融安定化報告とウィーラーNZ中銀総裁記者会見は、NZ発の材料としては最も重要と考えている。0.7400~0.7600のレンジ。




2015年5日9日(土曜) 最新のIMMポジション(5月5日集計分)から 

2015年5日9日(土曜) 最新のIMMポジション(5月5日集計分)から 


集計日の5月5日といえば、日本は連休真っただ中で、英総選挙、米雇用統計などの重要なイベントを控えていたと時期に当たります。

最新のIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションの合計のネットショートは、-241,127コントラクトで、前週の-274,186から、通貨のショートが33,059減少し、これで4週連続の減少となっています。

全てが対ドルとは限りませんが、ドルのセンチメントを図る意味では、参考になると思いますが。4週間連続でドルが弱気な状態となっていることには驚きです。

ドル換算のポジションでは通貨ショートポジションのドル換算では、約316億ドルで、昨年の9月16日以来の水準まで減少し、市場のセンチメントが通貨ショート(ドル先高感)から、逆転しつつあることが確認できています。

通貨別に見れば、ネットでロングとなった通貨ペアは、NZドル、スイスフランに次いで、豪ドルまでが、昨年の9月23日以来、久々にロングへ転換しています。通貨ショートの減少が進む中で、円がロングに転換する可能性が意識されましたが、逆に、円のショートが大きく拡大したこと特徴ともいえましょう。


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円のポジション
ネットは-31,1830コントラクトで、前週の-5,493から、ショートが-25,690拡大しています。前週比で25,000以上、ショート拡大は、2012年11月にさかのぼり、大きな転換があった可能性も考えられますが、USDJPY相場は相変わらず120円台乗せでて着できずにいます。

ユーロのポジション
ネットは-190,127コントラクトで、前週の-197,766から、ショートが7,639減少し、水準的には3月中旬近くの水準まで減少しています。

ポンドのポジション
ネットは-24,758コントラクトで、前週の-34,128から、ショートが9,370減少しています。水準としては今年の年初近くの水準まで低下し、英総選挙で予想外に保守党が単独過半数の安定数を維持したことで、株高+債権高+ポンド高のトリプル高となった影響も考えることが必要です。週末ベースではポンドのショートポジションは大きく減少していると推測されます。

スイスフランのポジション
ネットは+5,331コントラクトで、前週の+1,335からロングが拡大しています。ネットロングの金額は大したことはありませんが、これで6週連続のロングとなっており、スイス先高期待が続いています。

カナダドルのポジション
ネットは-10,080コントラクトで、前週の-20,909からショートが10,829
減少しています。ショート減少は3週間連続で、ネット-10,080の水準は、ロングからショートへと転換した昨年の10月近辺の水準に近づき、流れの変化を感じさせます。

豪ドルのポジション
ネットは+626コントラクトで、前週の-27,405からロングが28,031増加し、流れが急変しています。ネットがショートからロングに転換したのは、2014年9月30日の週以来で、この通貨も流れの変化を感じさせます。


NZドルのポジション
ネットは+9,064コントラクトで、前週の+10,180からロングが-1,116減少しています。直近の弱い雇用やNZドル高誘導などが相次いでいたこともあり、7週間連続しての増加から、前月比ベースでは減少へと変化していますが、ネットロングを6週連続維持しています。












2015年5月9日(土曜) 昨日8日、海外市場の動き

2015年5月9日(土曜) 昨日8日、海外市場の動き

米雇用統計は強弱混在で複雑、発表直後の相場は上下に変動、弱い卸売在庫・卸売売上高に、米経済の「弱さが」目立ち、ドルは軟調推移。

英総選挙は与党の保守党が過半数を獲得し勝利し、ハリファックス住宅価格は予想外に強く、「英株高+債権高+ポンド高」の流れは続く。

ギリシャ債務問題では、ギリシャ発の楽観的な発言が目立つも、具体案は示されず。独貿易黒字は予想を下回り、独鉱工業生産の弱さが目立つ。

米失業率は5.4%(予想5.4%)で前月5.5%から改善。非農業部門雇用者数は22.3万人(予想23万人)弱いが20万人の大台をクリアするも、前月は下方修正。時間当り賃金の増加率は0.1%と前回0.2%から鈍化へ。


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米株は上昇、DJIAは18,191.11(+267.05+1.49%)
米金利は低下、10年債利回りは2.14%(-0.04-1.81%)
DXYは上昇、94.782(+0.15+0.16%)
原油価格は上昇、WTI59.39(+0.45+0.76%)
金価格は上昇、11187.40(+5.20+0.44%)


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USDJPYは、119.50円台をボトムに底堅いが、120円台からは下落。株高によるリスク許容度の拡大に120円台へ上昇するも、稲田自民党政調会長が追加緩和の必要性を否定、弱い米雇用統計に119.50円台へ下落、弱い米卸売在庫+卸売売上高に上値も重い。

JPYクロスは、通貨間で異なる動きへ。CHFJPYは下落、NZDJPYは上昇、GBPJPYは急進、CADJPY+AUDJPYは小幅上昇。

EURUSDは、EURGBPの売りや、欧州債利回りの低下が止まらず、前日来の調整売りが続くも、1.1180台をボトムに下げ止まる。米雇用統計では1.1180~1.1290のレンジで上下変動、結局は1.1200台で終了。

GBPUSDは、英総選挙の結果に、「英株高+債権高+ポンド高」の流れは続き、ポンドは全面高。ただし、1.5500台の上値は重く、1.5350台へ一時値を下げる。

AUDUSDは、弱い中国の貿易収支と、英中銀の四半期金融政策報告に上下変動。インフレと成長見通しを引き下げ→0.7860台へ下落、経済の回復示唆や、為替相場の支援要因の低下示唆→AUD買いが強まり強弱混在。米雇用統計後には、0.7960台へ上昇し、上下変動が続く。

NZDUSDは、上値の重い展開が続くも、米雇用統計+弱い米卸売在庫+卸売売上高に0.7500まで上昇。

USDCAD、1.2100を中心の狭い値動きから、米雇用統計+弱い米卸売在庫+卸売売上高に、1.2070~1.2140台のレンジで上下変動、結局は1.2100近辺で終了。


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CNY 貿易収支=341.3 億ドル(予想342.5億ドル 前回30.8億ドル)、輸出=前年比-6.4%(予想2.9% 前回-15%)、輸入=前年比-16.2%(予想-9.8% 前回-12.7%)→ 予想外に輸出と輸入が減少

CHF 4月 失業率=季調前 3.3%(予想3.3% 前回3.4%)、季調済=3.3%(予想3.3% 前回3.2%)

GER 3月 鉱工業生産=前月比-0.5%(予想0.4% 前回0.2%)、前年比0.1%(0.1%(予想0.5% 前回0.3%→0.2%)→ 予想外のマイナスにEUR売りが強まるも1.1180で下げ止まり限定的

GER 3月 国際収支: 経常収支=220億ユーロ(予想200億ユーロ 前回166億ユーロ)、貿易収支・基調済み=193億ユーロ(予想197億ユーロ、前回192→200億ユーロ)、輸出=前月比1.2%(予想0.45% 2月→1.4%)、輸入=前月比2.4%(予想0.0% 2月1.3%)

GBP 4月 ハリファックス住宅価格=前月比1.6%(予想0.4% 前回0.4→0.6%)、前年比・3か月・3か月=8.5%(予想7.8% 前回8.1%)

CHF 4月 消費者物価指数=前月比-0.2%(予想0.1% 前回0.3%)、前年比-1.1%(予想-0.9% 前回-0.9%)、HICP前月比-0.2%(予想0.1% 前回0.5%)、HICP前年比=-0.8%(予想-0.5% 前回-0.5%)

GBP 3月 貿易収支=-101.22億ポンド(予想-98億ポンド 前回-103.4→-107.99億ポンド)→ 予想外に赤字額が拡大、前月分もマイナス幅が拡大

CAD 4月 住宅着工件数=18.18万件(予想18.2万件 前回18.97→18.95万件)

CAD 4月 雇用統計: 失業率=6.8%(予想6.9% 前回6.8%)、雇用ネット変化率=-1.97万人(予想-0.5万人 前回2.87万人)、労働参加率=65.8%(予想65.9% 前回65.9%)→ 失業率は予想より低く前月と変わらず、雇用ネット変化は予想よりマイナス幅が拡大

USD 4月 雇用統計: 失業率=5.4%(予想5.4% 前回5.5%)、非農業部門雇用者数=22.3万人(予想23万人 3月12.6→8.5万人 2月26.4→26.6万人)、時間当たり平均賃金=24.87ドル(前回24.86→24.84ドル)、増加率0.1%(前回0.2%)→ 強弱混在。失業率は予想通りながら前月より低下、非農業部門雇用者数は22万台を回復するも予想に届かず、前月分が下方修正。時間当たり賃金は若干上昇するも、前月は下方修正へ

USD 3月 卸売在庫=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.3%)、卸売売上高=前月比-0.2%(前回0.5% 前回-0.2%)→ 卸売在庫、売上高ともに予想を下回る


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英総選挙で与党保守党が勝利し、単独で過半数を獲得へ→ GBP急進

豪四半期金融政策報告=インフレと成長見通しを引き下げるが、景気に明るい兆候も見られる。企業の設備投資が振るわず、成長率は平均を下回る伸びが数カ月前に予想したよりも長く続くとの見通し

豪四半期金融政策報告=経済成長見通し、2015年=2.25~3.25%→2.5%、2016年=3.4→2.75%~3.75%へ引き下げる。基調インフレ率 2015年=2.0~3.0%→2.5%、2016年=2.0~3.0%→1.75~2.75%へ引き下げる。

豪四半期金融政策報告=非鉱業部門の企業投資の回復に向けた条件がそろってきている。現在の想定よりも、回復が早まり、力強さを増す可能性はある

豪四半期金融政策報告=金融の状況は非常に緩和的だが、経済のバランスの取れた成長を実現する上で、為替相場は従来ほどには、支援要因にはなっていない

豪四半期金融政策報告=主要なコモディティーの価格が大幅に下落していることを踏まえると、豪ドルのさらなる下落が予想され、かつ必要でもある

稲田自民党政調会長=現時点で追加緩和の必要はない

キャメロン英首相=EU在留の是非を問う、国民投票の実施を約束

グロス氏は、FRBの9月利上げを予想

ツィプラス・ギリシャ首相=支援で近く合意が得られるだろう

ドラギECB総裁=ECBの資産購入プログラムは、状況が変化すれば調整できる。


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2015年5月8日金曜日

2015年5月8日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年5月8日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

今夜のメインイベントの米雇用統計を前に、主要通貨は動きにくい展開となっているが、
英総選挙の結果を受けたポンド買い余韻は続く。

与党保守党が勝利し、単独で過半数を獲得。GBPUSDは1.55台へ上昇、EURGBPは0.7220へ下落、GBPJPYは186円台へ上昇。

ポンド・クロスの相手方通貨となる、EURUSDは一時1.1180台へ下落、USDJPYは120円台へ上昇。

株高の影響に、リスク資産の買い戻しも強い。中国の予想外に減少した輸出+輸入にも、豪四半期金融報告で、成長見通し+インフレ見通しを引き下げるも、0.7860台で下げ止まり、AUD売りが限定的で、AUDJPYも95.10円台へ上昇。

ただ、NZDは、利上げ期待が遠のき+NZドル安誘導と、予想外に大幅に失業率が上昇したショックは抜けきれず弱く。NZDUSDは0.74台前半で推移、NZDJPYも伸びきれず。


5月8日 (金)  21:30 カナダ雇用統計(取引通貨ペア CADJPY)

5月8日  (金)  21:30    カナダ雇用統計(取引通貨ペア CADJPY)


≪説明≫
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今日は、カナダの雇用統計と同時刻に、米雇用統計の発表もあり、相場変動が大きくなることが予想され、朝から変動しているGBPを除き、為替相場全体に動きが鈍くなっています。

今回のターゲットとしています、CADJPYは、これらのそれぞれの影響を受ける可能性が高く、弱いカナダ雇用統計+弱い米雇用統計=CADJPYの下落幅は大きくなり、強いカナダ雇用統計+強い米雇用統計=CADJPYの上昇幅が大きくなることが予想されます。

直近では、28日にボロズ中銀総裁が、カナダドル安を指示するも、第2四半期の経済は回復し、インフレリスクは均衡といい。5日のカナダ貿易収支は赤字額が急拡大し、6日のIveyPMIは非常に強く、昨日の住宅建設許可も強いという、強弱がありながらも、プラス面が目立った流れが続いています。

また、関連性の非常に強い、原油価格の上昇に連動しており、ややボトムアウトしているようにも見えます。

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極短期の15分チャートでは、上下のポイントが98.88~99.10円に収斂しており、今日もカナダ・米雇用統計を意識した値動きとなっています。

1時間チャートでは、短期・中期・長期のポイントが99円に集中し、8時間では98.00~100円のレンジに収斂し、上下の変動が大きくなっています。

Dailyチャートでは、200日SMA=97.77円にあり、8時間と同じく98.00~100円のレンジに収斂しています。

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今回のカナダ雇用統計の予想は、失業率6.9%と前回6.8%から若干の上昇が、雇用ネット変化率では、-0.5万人と前回2.87万人から大幅減少が見込まれています。

過去24回のデータでは、予想と実際との差は、失業率で最大0.4%、平均0.1%、雇用ネット変化率では、最大8.0万人、平均で2.7万人と誤差が大きくなっています。

過去20回のデータでは、CADJPYで発表直後15分間の値動きは、最大97pips(高値-安値)と大きく、へ金でも52pipsと変動幅の大きな経済指標の一つとなっています。


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≪今回の予想と前回の数字≫
失業率=予想6.9% 前回6.8%、
雇用ネット変化率=予想-0.5万人 前回2.87万人、
労働参加率=予想65.9% 前回65.9%

≪過去24回の予想と実際との差≫
失業率
Max=0.4%
Min=0.0%
Ave=0.1%

雇用ネット変化率
Max=8.0万人
Min=0.1万人
Ave=2.7万人

≪CADJPY 過去20回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max97pips
Hi-low=Min13pips
Hi-low=Ave52pips

Open-Hi=Max60pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave25pips

Open-Low=Max60pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave27pips

2015年5月8日(金曜)昨日7日、海外市場の動き

2015年5月8日(金曜)昨日7日、海外市場の動き

久々にドル全面高!

英総選挙の開票待ちでポンドの動きは鈍く、強い米経済指標+週末のポジション調整のドル買い戻しが続いた一日。

欧州各国の債券売りも落ち着き金利は低下、米新規週間失業保険申請件数+米消費者信用残高は予想外に強い。

ギリシャ債務交渉では、ギリシャ発の期待感とは裏腹に、11日のユーロ圏財務相会合では合意する期待感は見られず。

IMFは日銀にさらなる緩和措置を求めるが、市場は無反応。

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米株DJIAは上昇、17926.98(+84.95+0.48%)
米10年債利回りは低下、2.18%(-0.06-2.81%)
DXYは上昇、94.625(+0.54+0.57%)
WTIは低下、58.91(-2.02-3.32%)
金価格は低下、1,182.00(-8.30-0.70%)

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USDJPYは、
アジア・欧州市場の序盤は、株安+債権売りに、安全資産の円買いに119.10円台まで続落。米国市場では、強い米新規週間失業保険申請件数にドル買いへと変化し、欧州債利回りは低下、米株は上昇、IMFの日銀へ緩和刺激措置の指摘もあり、119.80円台まで続伸へ。

JPYクロスは、総選挙の結果待ちのGBPJPYの上昇を除き、他の主要国通貨では円高傾向が続く。

EURUSDは、
欧州市場に入り、強い独製造業受注+金利上昇+ギリシャ発の楽観的発言に、1.1400直前まで上昇。欧州各国の債券利回りは低下へと変化し、強い米新規失業保険申請件数や、11日のユーロ圏財務相会合ではギリシャ支援の結論が出る見込みは薄く、週末のポジション調整の売りに、1.1240まで続落。

GBPUSDは、
英総選挙の開票待ちで動けず。1.5170~1.5250のレンジから終盤にかけて1.5270まで上昇。

AUDUSDは、
アジア市場では弱い豪新規雇用者数にも0.8000を再トライへ。これをピークにリスク資産売りに欧州市場では0.7940割れまで下落。米国市場に入り、強い米新規失業保険申請件数に続落へ、商品価格の低下もあり、0.7900の大台を割り込む。

NZDUSDは、
AUDUSDの動きと連動。0.7520台→0.7420台へ100ポイント近く下落。

USDCADは、
1.2030台をボトムに、1.2080台へ上昇、強い米新規失業保険申請件数を契機に上昇が強まり、原油価格の下落に一時1.2160台へ上昇。

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AUD 4月 AiG建設業指数=47.0(予想 前回50.1)

AUD 4月 雇用統計: 失業率=6.2%(予想6.2% 前回6.1%)、雇用者数=-2900人(予想0.5万人 前回3.77万→4.82万人)、労働参加率=64.8%(予想64.8% 前回64.8%)→ 雇用者数が予想外のマイナスとなり直後はAUD売りが強まるも続かず、逆に買いが強まる。5月8日の豪中銀の四半期金融政策の発表が注目され、追加緩和とAUD安誘導があるか? 

GER 3月 製造業受注=前月比1.9%(予想1.5% 前回-0.9%)、前年比1.9%(予想1.9% 前回-1.3%)→ 前月比は予想を上回る

NOK ノルウェー中銀 金融政策発表=政策金利1.25%の据え置きを決定→ 予想通りながら、直後からEURNOKは下落し、NOK買いが強まる

CAD 3月住宅建設許可=前月比11.6%(予想2.0% 前回-0.9→-0.3%)→ 予想外の大幅増加にもCAD買いは弱く、逆にドル買いが強まる

USD 新規失業保険申請件数=26.5万件(予想28万件 前回26.2万件)→ 予想外に低く、改善傾向が強まり直後はドル買いへと動く

USD 3月 消費者信用残高=205.23億ドル(予想158億ドル 前回155.16→147.89億ドル)→ 予想を大幅に上回る

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BOE四半期インフレ報告(5月13日)を注目=緩やかな利上げペースとなる可能性が強いが?

RBA四半期金融政策(5月8日)を注目=追加緩和とAUD安誘導があるか? 労働党が政権を奪回し、保守党主導の前政権が計画していた歳出削減を迅速に進めない場合、利上げにつながる可能性も。

IMFのアジア太平洋経済見通し=2%の物価安定目標を実現するために、日銀の金融刺激措置、特に金融緩和の『質的』な部分について、一段と強化することが正当化される。

日経平均株価は19,291.99円(-239.64-1.23%)と二日連続の大幅下落へ
バルファキス・ギリシャ財務相=ギリシャ政府とEU ECB IMFとの間の協議で大きな進展が見られた、数日間~数週間が支援が合意できる。

ダイセルブルーム・ユーログループ議長=現在の支援の枠組みが失効する6月末が政治的な期限となるが、ギリシャの流動性問題が悪化すれば、その時が事実上の交渉の期限。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=利上げはデータ次第。適切な金融政策は2016年にかけての利上げ。各FOMCごとに政策の変更は可能。

欧州各国の債券利回りはようやく低下=独10年債利回一時0.8%近くに上昇後、0.58%まで急落し、イタリア、スペインも2%まで上昇ご低下し、金利差縮小にEUR売りが強まる。

ショイブレ・独財務相=11日のユーロ圏財務相会合では合意期待せず。協議のトーンは最近一段と建設的。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=6月を含めFOMCで利上げの可能性がる。第一四半期の成長低下は一時的で第2四半期は3.0%まで戻る。

ファロファキス・ギリシャ財務相=ギリシャのユーロ離脱はない。

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2015年5月7日木曜日

2015年5月7日 アジア市場の動き

2015年5月7日 アジア市場の動き



これからの英総選挙、保守党と労働党、どちらが勝利しても過半数に届かず。と、思われている。
どちらが勝とうが、「大火事」にならない限り、お祭りが終了すれば、落ち着くところに落ち着くと思う。

市場の思惑では、BOEが次の一手を検討するには、新たな政権の誕生を待たなければならないらし。

5月13日のBOE四半期インフレ報告は、BOEの次の一手を読むことができ重要だが、それまでに新政権は誕生しているのであろうか?

今日のアジア市場+欧州市場の序盤は、株価の下落に、安全資産の買いが強く、JPY+CHFが上昇。英総選挙を控えGBPは下落。AUD+NZDも上値は重く動きは鈍い。

USDJPYは、119.20~30円のボトムは固そうだが、上値は切り下がり、119円を割り込むことは時間の問題と思われるが?

EURはノルウェー中銀の政策金利据え置きに、EURNOKは8.44→8.31へ下落、EURUSDは1.1320~1.1380のレンジで収斂、一時昨日の高値を超えるも1.1380台の上値は重い。

5月7日 (木)  10:30 豪雇用統計(取引通貨ペア AUDJPY)

5月7日  (木)  10:30 豪雇用統計(取引通貨ペア AUDJPY)


≪説明≫

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先に豪中銀は政策金利を0.25%引き下げたものの、市場では逆に利下げ終了との思惑にAUD買いへと変化した経緯もあります。今日の弱い雇用の予想はある程度相場に織り込まれていると考えますが、短期的な変動は避けられそうにありません。

今日は、休み明けの日本の株価や長期金利の影響に注意が必要です。それ以外でも、豪ドルとの連動性が強い、NZドルは弱く上値を重くし、GBPでは英総選挙の影響を受けることは必至で、豪ドルも無風ということも考えにくいと思われますが、豪雇用統計だけを考えれば、早朝の発表だけに、GBPの影響も極めてすくなく、雇用統計の発表に素直に相場が変動することが予想されます。

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8時間、Dailyチャートでは、96円の200日SMAを超えられず、大きな上値のポイントになっており、ダブルトップになるのか? あるいは、この水準を超えて続伸するのか、非常に興味深い水準となっています。下値では、93.61、94.12、94.56円がポイントです。

1時間チャートでは、95.00にポイントがあり、94.54を割り込むまでは大きな変化は期待できませんが、この水準を割り込むと流れが大きく変化する可能性もあります。

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今回の予想では、失業率は6.2%と前回の6.1%から上昇が、新規雇用者数では予想0.5万人と前回の3.77万人から低下が予想されています。

過去24回のデータでは、予想と実際との差は、失業率で最大0.4%、平均0.11%、新規雇用数では、最大10.6万人、平均では2.05万人の差となっており、過去大きな差により相場変動が大きくなったこともあります。

過去20回のデータでは、AUDJPYの発表15分間の変動では、最大90pips(高値-安値)と大きく、平均でも51pipsと、上下の変動が狙える指標となっています。


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≪今回の予想と前回の数字≫
豪雇用統計
失業率=予想6.2% 前回6.1%、
新規雇用者数=予想0.5万人 前回3.77万人、
労働参加率=予想64.8% 前回64.8%

≪過去24回の予想と実際との差≫
失業率
Max=0.40%
Min=0.00%
Ave=0.11%

新規雇用者数
Max=106,000人
Min=600人
Ave=20,552人


≪AUDJPY 過去20回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max90pips
Hi-low=Min20pips
Hi-low=Ave51pips

Open-Hi=Max71pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave23pips

Open-Low=Max90pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave28pips


2015年5月7日(木曜)昨日6日、海外市場の動き

2015年5月7日(木曜)昨日6日、海外市場の動き

米金利は上昇し、米株は下落。ドル全面安、ただし、弱い雇用統計にNZDは全面安。EURUSDは1.1360台へ続伸、AUDUSDは一時0.800の大台を超え一時0.8020台へ、USDCADは1.2000の大台を割り込み、一時1.1940台へ。USDJPYは一時119.20台へ低下。

前日の米貿易赤字拡大に米第1四半期GDPがマイナスへの下方修正の思惑が広まる中、昨日はADP雇用統計が弱く、8日の米雇用統計が弱い数字との不安感が広まるり、ドルは全面安。

さらに、米第1四半期の「米生産性の低下+米労働コストの上昇」=「賃金の上昇圧力+企業収益を圧迫」に米株は続落、ドル売りのピークを迎える。

イエレンFRB議長は、世界的に長期金利が上昇する中で、米利上げ後の長期金利の上昇を懸念。

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米株DJIAは17841.98(-86.22-0.48%)下落
原油価格WTIは60.67(+0.27+0.45%)上昇
金価格は119070.70(+2.50+0.21%)上昇
米10年債利回りは2.24%(+0.05%+2.40%)上昇
DXYは94.122(-0.95-1.00%)下落

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USDJPYは、
アジア市場はいつもながら動けず。連休中の動きの乏しい中で、120円台をまたしても定着できず。欧州市場から値を下げはじめ、弱い米ADP雇用統計に119.5円を割り込み、米非農業部門労働生産性の低下+労働コストの上昇に、119.20円まで続落し、下げ止まる。

JPYクロスは、
通貨間で動きは異なる。EURJPY+CHFJPYは続伸。NZDJPYは弱いNZ雇用統計に下落。CADJPY+AUDJPYは「続落。GBJPYは英総選挙前に上下するも方向性見られず。

EURUSDは、アジア市場はいつもながら動けず。欧州市場は、ECBがギリシャ向けのELA規制強化へ動くとの思惑に反し、実際はELAの枠拡大へ。 弱い独サービス業PMI+弱いユーロ圏小売売上高+強いユーロ圏総合・サービス業PMIと紆余曲折の中、1.1200~60のレンジへ。米国市場は独債券利回りは続伸、弱い米ADP雇用統計と「米生産性の低下+米労働コストの上昇」に1.1360台へ続伸。

GBPUSDは、
アジア市場から買いが続く。欧州市場ではサービス業PMIが強く1.5240台まで続伸するも、英総選挙前に動きは鈍く1.5150まで下落。1.5150~1.5240のレンジから、弱い米ADP雇用統計+「米生産性の低下+米労働コストの上昇」にもGBP買いは限定的。

AUDUSDは、アジア、欧州、米国市場と続伸、弱い米ADP雇用統計と「米生産性の低下+米労働コストの上昇」に0.8000の大台を上抜け、一時0.8020台へ上昇後には、0.7960台へ下落へ。

NZDUSDは、
早朝のNZ雇用統計が悪すぎ、0.7560→0.7460まで急落。弱い米ADP雇用統計と「米生産性の低下+米労働コストの上昇」に買いの流れがやや強まるも、一日を通じて発表直前の水準を回復できず。

USDCADは、
アジア市場の1.2080台を高値に、欧州市場、米国市場と続落し、ついに1.2000お大台を割り込み、弱い米ADP雇用統計と「米生産性の低下+米労働コストの上昇」に1.1940まで続落後、1.2040台ね値を戻す。

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コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁=来年まで利上げをすべきでない

世界の債権下落に1週間で40.7兆円失う=ビル・グロース氏とガンドラック氏は債権のマイナス利回りに疑問を投げかけ、4月27日以降の債権価格の下落・利回りの上昇で、

ECBはギリシャ向け緊急流動性支援(ELA)の規制強化に動くとの思惑に反し、枠を拡大へ=6日ECB政策委員会で、ギリシャの銀行向けELAの担保ヘアカット(割引率)拡大について協議との報道に反して、枠を20億ユーロ拡大し789億ユーロに決定。

5月7日の英総選挙の世論調査=保守党と労働党の支持率35%で拮抗

欧州委員会(EU)・ECB・IMFの共同記者会見=ギリシャ支援で歩調がとれていないとの報道・思惑を否定、「ギリシャの金融安定と経済成長を支援するとの目標を3機関は共有」

イエレンFRB議長(金融と社会の会議=ラガルドIMF専務理事とのパネルディスカッション)=株式市場のバリュエーションは全般的にかなり高く、潜在的な危険が存在。長期金利が低水準にあることにも懸念。中銀はノンバンクの融資部門を監視する必要がある。

イエレンFRB議長(金融と社会の会議=ラガルドIMF専務理事とのパネルディスカッション)=FRBが利上げを開始した後、長期金利が急上昇する可能性。6年を超える事実上のゼロ金利局面を経てバブルの兆しが出ていないかどうか、金融当局は市場をとりまく状況を注意深く監視。

ドイセンブルーム・ユーログループ議長=11日のユーロ圏財務相会合で合意の可能性は低い。数週間前と比べると見通しは明るい。

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NZD 第1四半期 雇用統計: 失業率=5.8%(予想5.5% 前回5.7→5.8%)、就業者数=前期比0.7%(予想0.8% 前回1.2%)、前年比予想3.3% 前回3.5%、労働参加率=前期比69.6%(予想69.4% 前回69.7→69.4%)→ 失業率は予想を大幅に上回り、上昇修正された前期と変わらず。 就業者数は予想外に伸びず、前期から低下し、NZD売りが加速する

GBP 4月 BRC店頭価格指数=前年比-1.9%(予想-1.7% 前回-2.1%)

AUD 3月 HIA新築住宅販売=前月比4.4%(予想 前回1.1%)

AUD 3月 小売売上高=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.7%)

CNY 4月 HSBC 総合PMI=51.3(予想 前回52.3)、サービス業PMI=52.9(予想 前回52.3)→ サービス業は前回を上回り、総合は前回を下回る

FRN 4月 総合PMI・確報値=50.6(予想50.4 前回、50.2)、サービス業PMI・確報値=51.4(予想50.8 前回50.8)→ 予想と前回を上回る

GER 4月 総合PMI・確報値=54.1(予想54.2 前回54.2)、サービス業PMI・確報値=54.0(予想54.4 前回54.4)→ 予想と前回を下回る

EUR 4月 総合PMI・確報値=53.9(予想53.5 前回53.5)、サービス業PMI・確報値=54.1(予想53.7 前回53.7)→ 予想と前回を上回るもEUR買いは限定的で続かず

GBP 4月 サービス業PMI=59.5(予想58.7 前回58.9)→ 予想を上回り昨年8月来の高水準

EUR 3月 小売売上高=前月比-0.8%(予想-0.7% 前回-0.2%)、前年比1.6%(予想2.4% 前回3.0%)→ 予想と前回を下回る

USD 4月 ADP雇用統計=16.9万人(予想18.5万人 前回18.9→17.5万人)→ 予想を大幅に下回り、1年ぶりの低い伸びで、ドル売りが強まる

USD 第1四半期 非農業部門労働生産性・速報値=前期比-1.9%(予想-1.8% 前回-2.2→-2.1%)、単位労働コスト=前期比5.0%(予想4.3% 前回4.1→4.2%)→ 労働生産性は、2期連続のマイナス。、第1・四半期の経済成長の突然の失速を反映。単位労働コストは2014年第1四半期以来の伸び。生産性の低下+労働コストの上昇=賃金の上昇圧力が高まり、企業収益を圧迫

CAD 4月 Ivey購買部協会指数=58.2(予想49.2 前回47.9)→ 予想を大幅に上回り、CAD買いが強まる

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2015年5月6日水曜日

2015年5月6日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年5月6日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

米ADP雇用統計は予想外に弱く、弱さが目立つ昨今の米経済指標にドル売りの流れは止まらず。

ECBのギリシャ向けELA規制強化の有無を気にしながら、明日7日の英総選挙を気にしながら、8日の米雇用統計の結果による相場変動が心配。

そして、これから発表される、イエレンFRB議長とラガルドIMF専務理事のパネルディスカッションも、波乱要因


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USDJPYは、アジア市場はいつもながら動けず。連休中の動きの乏しい中で、120円台をまたしても定着できず。欧州市場から値を下げはじめ、弱い米ADP雇用統計に119.50円台まで続落。

JPYクロスは、通貨間で動きは異なる。EURJPY+AUDJPY=上昇、GBPJPY+CADJPYは上下変動するも大きな変化見られず。NZDJPYは弱いNZ雇用統計に89.60割れへ下落するも、89.60~00のレンジへ。

EURUSDは、アジア市場はいつもながら動けず。欧州市場は、ECBがギリシャ向けのELA規制強化へ動くとの思惑や、弱い独弱いサービス業PMI+弱いユーロ圏小売売上高+強いユーロ圏総合・サービス業PMIと紆余曲折の中、1.1200~60のレンジへ。弱い米ADP雇用統計に1.1280台へ続伸。

GBPUSDは、アジア市場から買いが続く。欧州市場では1.5240台まで続伸するも、明日7日の英総選挙の思惑と拮抗する世論調査の結果に、1.5150まで下落。1.5150~1.5240のレンジから、弱い米ADP雇用統計にもGBP買いは限定的。

AUDUSDは、アジア、欧州、米国市場と続伸、弱い米ADP雇用統計に0.8000の大台を上抜ける。

NZDUSDは、早朝のNZ雇用統計が悪すぎ、0.7560→0.7460まで急落、0.7460~0.7520のレンジから、弱い米ADP雇用統計に買いの流れがやや強まる。

USDCAD、 アジア市場の1.2080台を高値に、欧州市場、米国市場と続落し、ついに1.2000お大台を割り込み、弱い米ADP雇用統計に1.1990台へ。

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NZD 第1四半期 雇用統計: 失業率=5.8%(予想5.5% 前回5.7→5.8%)、就業者数=前期比0.7%(予想0.8% 前回1.2%)、前年比予想3.3% 前回3.5%、労働参加率=前期比69.6%(予想69.4% 前回69.7→69.4%)→ 失業率は予想を大幅に上回り、上昇修正された前期と変わらず。 就業者数は予想外に伸びず、前期から低下し、NZD売りが加速する

GBP 4月 BRC店頭価格指数=前年比-1.9%(予想-1.7% 前回-2.1%)

AUD 3月 HIA新築住宅販売=前月比4.4%(予想 前回1.1%)

AUD 3月 小売売上高=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.7%)

CNY 4月 HSBC 総合PMI=51.3(予想 前回52.3)、サービス業PMI=52.9(予想 前回52.3)→ サービス業は前回を上回り、総合は前回を下回る

FRN 4月 総合PMI・確報値=50.6(予想50.4 前回、50.2)、サービス業PMI・確報値=51.4(予想50.8 前回50.8)→ 予想と前回を上回る

GER 4月 総合PMI・確報値=54.1(予想54.2 前回54.2)、サービス業PMI・確報値=54.0(予想54.4 前回54.4)→ 予想と前回を下回る

EUR 4月 総合PMI・確報値=53.9(予想53.5 前回53.5)、サービス業PMI・確報値=54.1(予想53.7 前回53.7)→ 予想と前回を上回るもEUR買いは限定的で続かず

GBP 4月 サービス業PMI=59.5(予想58.7 前回58.9)→ 予想を上回り昨年8月来の高水準

EUR 3月 小売売上高=前月比-0.8%(予想-0.7% 前回-0.2%)、前年比1.6%(予想2.4% 前回3.0%)→ 予想と前回を下回る

USD 4月 ADP雇用統計=16.9万人(予想18.5万人 前回18.9→17.5万人)→ 予想を大幅に下回りドル売りが強まる

USD 第1四半期 非農業部門労働生産性・速報値=前期比-1.9%(予想-1.8% 前回-2.2→-2.1%)、単位労働コスト=前期比5.0%(予想4.3% 前回4.1→4.2%)

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コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁=来年まで利上げをすべきでない

世界の債権下落に1週間で40.7兆円失う=ビル・グロース氏とガンドラック氏は債権のマイナス利回りに疑問を投げかけ、4月27日以降の債権価格の下落・利回りの上昇で、

ECBはギリシャ向けELAの規制強化に動く可能性=本日6日ECB理事会で、ギリシャの銀行向けELAの担保ヘアカット(割引率)拡大について協議

5月7日の英総選挙の世論調査=与野党の支持率は拮抗

5月6日 (水) 23:00 カナダIvey購買部協会指数(取引通貨ペア CADJPY)

5月6日  (水)   23:00 カナダIvey購買部協会指数(取引通貨ペア CADJPY)


≪説明≫
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弱いカナダの貿易収支にも、カナダドルの買いの流れは続き、USDCADは1.20の大台割れを狙い、CADJPYは100円の大台超えを試す動きが続いています。今回のイベント取引では、15分間の中での勝負にこだわっており、上下ともにチャンスがありますが、トレンドを狙う中期ポジションでは上昇を狙うことも一案と思います。

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USDCADは、Weeklyチャートの下限ポイントの1.1940をボトムに下げ止まりっています。もし、この水準を割り込むと続落の可能性があり、この水準を重要視したいと考えます。 Dailyチャートでは、ダウントレンドを維持しながらも、1.2000で下げ止まり、1.2000~1.2200のレンジとなっており、この水準を抜け出した方向に動きが加速しやすくなっています。

さて、CADJPYですが、上昇トレンドに変化は見られず、引き続き上値を狙える動きとなっています。8時間、Daillyチャートともに、下限は99.00円にあり重要で、5月5日の高値99.98円を意識しながら、100円のサイコロジカルな水準を試す動きが続いています。

1時間チャートでは、99.70円をトップに上昇傾向が続き、100円の大台を再度トライする動きを期待しています。下値のポイントは、99.30、99.40、99.50円と、10ポイント刻みに買いのポイントがあります。

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今回のIvey購買部協会指数の予想は、49.2と前回の47.9から大幅な上昇が見込まれています。

過去22回のデータでは、予想と実際との差は、最大で10.8、平均で4.5と比較的差が大きいものの、相場への影響は限定的となっています。

過去17回のデータでは、CADJPYで発表直後の15分間の変動は、最大39pips(高値-安値)で、平均すると22pipsと動きはそれほど大きくありません。

直近の値動きは大きく、ある程度の変動は期待できますが、過去のデータからは上下40pips以上の変動はなく、今回は順張りで上下のテクニカルポイントに近づいたら、ポジションを持ち、もし、ターゲットに達しない場合には、ギブアップすることにしたいと考えます。

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≪今回の予想と前回の数字≫
Ivey購買部協会指数=予想49.2 前回47.9

≪過去22回の予想と実際との差≫
Max=10.8
Min=0.1
Ave=4.5

≪CADJPY 過去17回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max39pips
Hi-low=Min11pips
Hi-low=Ave22pips

Open-Hi=Max35pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave12pips

Open-Low=Max34pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave10pips


2015年5月6日(水曜) 昨日5日、海外市場の動き

2015年5月6日(水曜) 昨日5日、海外市場の動き

日本は連休中の海外市場は、ギリシャ問題が再燃し欧州株は大幅下落、米貿易赤字が急拡大し米株も弱くドル売りが強まる。米ISM非製造業景況指数が強く、ドル売りも弱まるが、実際にドル売りが止まったのは午前零時前後のロンドンフィキシング。

債券利回りは上昇し、原油価格は上昇、金価格は上昇、デフレ懸念が後退する流れが目立ち、資源国通貨も上昇へ。

欧州委員会は今年のギリシャ成長率見通しを2.5%→0.5%へ大幅下方修正し、救済条件の達成はより困難に。IMFとEUと政策上の違いがあり、FT紙はIMFはギリシャ支援を打ち切る可能性を報道。相変わらず、ギリシャは問題児。

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米株DJIAは17,928.20(-140.20-0.79%)
原油価格WTIは60.44(+1.51+2.56%)と60ドル台へ上昇
金価格は1192.10(+5.30+0.45%)と上昇
米10年債利回りは2.18%(+0.03+1.59%)と上昇へ
DXYは95.135(-0.34-0.36%)と下落、ドル売りが目立つ。

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USDJPYは、
アジア市場は動かず。欧州市場に入り、120.15→120.50円を試す動きとなったが、米貿易赤字の大幅拡大に、120.00台へ下落。欧米株が下落する中、弱い米サービス業PMIに119.80円を割り込み、強い米ISM非製造業景況指数とロンドンフィキシングでようやく下げ止まる。

JPYクロスは、
NZDJPYを除く、他の主要国では円売りが強まるが、CADJPY+GBPJPYは買いから売りへと変化し、AUDJPY+CHFJPYは続伸へ。

EURUSDは、
アジア市場は動かず。欧州市場に入り、FT紙でIMFは債権者がギリシャ債務の大幅減免に応じなければ、ギリシャ支援を打ち切る可能性を報道。EUR売りが強まるも、欧州委員会の四半期経済見通しでは、GDP上方修正+CPI上昇修正+失業率下方修正に上昇。米貿易赤字の大幅拡大に、さらにEUR買いが強まる。弱い欧米株+強弱混在の米経済指標に1.1200台へ上昇し、売り買い交錯するも、欧州勢クローズタイムには一時1.1220台へ上昇後、1.1180台で推移。

GBPUSDは、
アジア市場は1.5110~30のレンジで動かず。欧州市場では、英建設業PMIが弱く、1.5090まで下落するも再び1.5110~30のレンジに逆戻り、米貿易赤字の大幅拡大に、さらにGBP買いが強まる。弱い欧米株+強弱混在の米経済指標に1.5200台まで続伸、1.5217まで上昇ごようやく上げ止まる。

AUDUSDは、
豪中銀は予想通り政策金利0.25%引き下げ、豪ドルのさらなる下落を示唆したことで一時急落するも、緩和局面が終了との思惑が広まり、急速買い戻され上昇するも、上昇力は鈍い。ドル売りの流れや商品価格の上昇に0.7920台を超え続伸するも、0.9750台の上値は重く伸び悩む。

NZDUSDは、
利上げ期待遠のき+NZドル安誘導に上値が重く、一時0.7500を割り込む。流れが変わったのは午後11時過ぎからで、一気に0.7570台まで上昇。

USDCADは、
弱い貿易統計の発表に1.2120近くまで上昇するも、弱い米貿易赤字に急速に売りへと変化し、1.2000台まで続落、ようやく1.20の大台ぎりぎりで下げ止まり、ロンドンフィキシングを境に、原油価格の上昇もあり買いへと変化し、1.2080近くまで上昇。

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豪中銀の金融政策=市場の予想通り、政策金利を0.25%引き下げ2.0%に決定。豪ドルのさらなる下落を示唆、直後はAUD売りが強まるも、緩和局面が終了との思惑が広まり、急速買い戻され上昇へと変化。 声明では、豪ドルのさらなる下落が必要と、自国通貨安政策を堅持。

豪中銀の金融政策=声明では、商品相場の下落を考慮すれば、豪ドル相場のさらなる下落が必要と、AUD安政策を堅持。企業投資や政府支出が抑制されることで民間部門の需要は弱含み。

欧州委員会の四半期経済見通し=GDP 2015年1.3→1.5%に上昇修正、CPI 2015年-0.1→0.1%へ上方修正、失業率 2015年11.2%→11.0%へ下方修正。

欧州委員会の四半期経済見通し=原油安やユーロ安、安定的な世界経済の成長、財政・金融政策の後押が要因

欧州委員会はギリシャ成長を下方修正、救済条件の達成はより困難に=2015年2.5%→0.5%、2016年3.6%→2.9%

IMFはギリシャ支援を打ち切るとの警戒感が強まる=FT紙ではIMFはユーロ圏の債権者に対しギリシャ債務を大幅に減免しない限り、ギリシャ支援を打ち切る可能性があると報道、EUR売りが一時強まる

バルファキス・ギリシャ財務相とモスコビシ欧州委員会委員長と会談=バルファキス氏は11日のユーロ圏財務相会合では、最終合意に向け前進できる。モスコビシ氏は一貫性があり、経済改革プログラムについて債権団と合意しない限り、長期的な資金援助について協議を開始することもできない。

ギリシャ政府当局者=欧州連合(EU)とIMFとの間に深刻な政策上の相違があり、ギリシャは譲歩できなくなっている。IMFは年金や労働問題、欧州側は財政黒字に主眼を置き相違がある。

欧州株(EURO STOXX50)大幅下落=3546.56(-86.38-2.38%)、ギリシャ問題がネックに。

アジア開発銀行(ADB)増資時の趣旨比率変更の可能性=5月4日に40年に及ぶ開発基金としての在り方を抜本的に見直し、年間融資枠を50%拡大し最大200億ドルにすると発表、一時円売りが強まる

イエレンFRB議長の疑惑=米司法省は2012年のFOMC議事録漏えいに関してイエレンFRB議長も調査へ

アトランタ連銀発表データ(GDPNow)は米成長は弱い=第2四半期GDP予想0.9→0.8%

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AUD 4月 AIG サービス業指数=49.7(予想 前回50.2)

AUD 3月 貿易収支=-13.22億豪ドル(予想-10億豪ドル 前回-12.56億→-16.09豪ドル)、輸出=-2.0%(前回1%)、272.17億豪ドル、輸入=-2%(前回2%)、285.39億豪ドル→ 予想より赤字額が拡大

AUD 豪中銀 金融政策発表=2.25%の政策金利を0.25%引き下げ、2.0%を決定、予想通り 

GBP 4月 建設業PMI=54.2(予想57.5 前回57.8)→ 予想を大幅に上回り、GBP売りが一時強まる

CAD 3月 貿易収支=-30.2億カナダドル(予想-8.5 前回-9.8→-22.2億カナダドル)→ 予想外に赤字額が拡大し、カナダドル売りが強まる

USD 3月 貿易収支=-514億ドル(予想-417億ドル 前回-354.44-359 億ドル)→ 予想外に赤字額は拡大、2008年10月以来の大幅は赤字額にドル売りが強まる

USD 4月 総合PMI・確報値=57.0(予想 前回57.4)、サービス業PMI=57.4(予想57.8 前回57.8)→ 予想と前回を下回る

USD 4月 ISM非製造業景況指数(NMI総合)=57.8(予想56.2 前回56.5)→ 予想を大幅に上回も、直後のドル買いは短期間で終わりドル売りの流れが続く、


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2015年5月5日火曜日

2015年5月5日(火曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2015年5月5日(火曜) 欧州・米国市場序盤の動き

米株は軟調に推移し、金利も低下気味。赤字額が大幅に拡大した米貿易赤字に、ドル高懸念発言が気になり、ドル売りが強まる。

ギリシャ問題は不透明でリスクは高いが、欧州委員会の四半期経済見通しは、ユーロ圏経済についていは楽観的。

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8:30 AUD 4月 AIG サービス業指数=49.7(予想 前回50.2)

10:30 AUD 3月 貿易収支=-13.22億豪ドル(予想-10億豪ドル 前回-12.56億
→-16.09豪ドル)、輸出=-2.0%(前回1%)、272.17億豪ドル、輸入=-2%(前回2%)、285.39億豪ドル→ 予想より赤字額が拡大

13:30 AUD 豪中銀 金融政策発表=2.25%の政策金利を0.25%引き下げ、2.0%を決定、予想通り 

17:30 GBP 4月 建設業PMI=54.2(予想57.5 前回57.8)→ 予想を大幅に上回り、GBP売りが一時強まる

21:30 CAD 3月 貿易収支=-30.2億カナダドル(予想-8.5 前回-9.8→-22.2億カナダドル)→ 予想外に赤字額が拡大し、カナダドル売りが強まる

21:30 USD 3月 貿易収支=-514億ドル(予想-417億ドル 前回-354.44-359 億ドル)→ 予想外に赤字額は拡大、2008年10月以来の大幅は赤字額にドル売りが強まる


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豪中銀の金融政策=市場の予想通り、政策金利を0.25%引き下げ2.0%に決定。豪ドルのさらなる下落を示唆、直後はAUD売りが強まるも、緩和局面が終了との思惑が広まり、急速買い戻され上昇へと変化。 声明では、豪ドルのさらなる下落が必要と、自国通貨安政策を堅持。

豪中銀の金融政策=声明では、商品相場の下落を考慮すれば、豪ドル相場のさらなる下落が必要と、AUD安政策を堅持。企業投資や政府支出が抑制されることで民間部門の需要は弱含み。

欧州委員会の四半期経済見通し=GDP 2015年1.3→1.5%に上昇修正、CPI 2015年-0.1→0.1%へ上方修正、失業率 2015年11.2%→11.0%へ下方修正。

欧州委員会の四半期経済見通し=原油安やユーロ安、安定的な世界経済の成長、財政・金融政策の後押が要因

アジア開発銀行(ADB)増資時の趣旨比率変更の可能性=5月4日に40年に及ぶ開発基金としての在り方を抜本的に見直し、年間融資枠を50%拡大し最大200億ドルにすると発表、一時円売りが強まる

IMFはギリシャ支援を打ち切るとの警戒感が強まる=FT紙ではIMFはユーロ圏の債権者に対しギリシャ債務を大幅に減免しない限り、ギリシャ支援を打ち切る可能性があると報道、EUR売りが一時強まる

イエレンFRB議長の疑惑=米司法省は2012年のFOMC議事録漏えいに関してイエレンFRB議長も調査へ


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5月5日 (火) 13:30 豪中銀金融政策発表 (取引通貨ペア AUDJPY)

5月5日  (火)   13:30 豪中銀金融政策発表  (取引通貨ペア AUDJPY)


≪説明≫
過去の豪中銀金融政策を振り返ると、2月3日は予想外の利下げを実施し、3月3日と4月7日は利下げ観測もあり、据え置きとの結果に、過去3回では発表時の変動は大きくなっている。

今回も2.25%の政策金利を0.25%引き下げ2.0%の予想となっているが、素直に利下げを実施するのか? 

ある程度利下げは、豪ドル相場に織り込まれているとはいえ、AUDUSDなどの相場水準は上昇傾向にあることで、利下げの有無にかかわらず、相場変動が大きくなることが予想される。

最近では中国の経済成長がかつてほど伸びは期待できず、今後も7.0%を割り込むことが見込まれており、中銀も豪ドル安を望んでいることもあり、極端な上昇も期待できない。

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1時間チャートでは、94.30、94.60の上値は重くなっており、94.00円近辺には200時間SMAがあり、この水準に収れんしている。

8時間、Dailyチャートでは、93.00円近辺に重要なポイントが数多く集まっており、この水準をボトムと考えてもいいだろう。下値のポイントは93.68、93.26にあり、今日の上下ターゲットは、93.68~94.30、93.26~94.60とも考えられる。

レンジ的にはワイドながら93.00~96.00円に収まっており、Weeklyチャートからは200週SMA=90.75円を大底に切りあがっているようにっも思える。

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今回の豪中銀の金融政策は、政策金利を0.25%引き下げ、2.0%を予想し、豪ドル高をけん制する発言を続けることが考えられる。

過去17回のデータでは、発表直後15分間で、AUDJPYの変動は、最大で159pips(高値-安値)、平均では47pipsと変動が大きなイベントの一つでもある。

今回は、利下げの有無にかかわらず、変動幅が大きくなることが予想され、逆指値の売りと買いで対応することを考えたい。

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≪今回の予想と前回の数字≫
2.25%の政策金利を0.25%引き下げ、2.0%を予想 


≪AUDPY 過去17回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max159pips
Hi-low=Min16pips
Hi-low=Ave47pips

Open-Hi=Max80pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave26pips

Open-Low=Max159pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave21pips


2015年5月5日(火曜) 昨日4日、海外市場の動き

2015年5月5日(火曜) 昨日4日、海外市場の動き

日本と英国市場は休場の月曜日。そうでなくても、重要なイベントがなければ動きに憎い月曜日の市場はさらに動けず、弱いながらも、強い米製造業受注の大幅増加に先週末来のドル買いムードは続く。

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米株(DJIA)は18070.40(+46.34+0.26%)上昇
独DAXは11619.85(+165.47+1.44%)と上昇
原油価格は59.02(-0.13-0.22%)と若干低下
米金利10年債利回りは2.14%(+0.03+1.44%)と上昇
DXY95.423(+0.13+0.13%)と上昇しドルは上昇

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USDJPYは、日本がゴールデンウィークの長期休日に入り、動きは鈍く、120.00~120.27円の狭いレンジで推移。

EURUSDは、欧州市場では、強い独製造業PMIや、ユーロ圏製造業者の製品価格が8か月ぶりに上昇したことで、一時1.1220台への上昇するも、センティックス投資家センチメントは弱く、逆に1.1120台まで続落から、1.1120~1.1190のレンジへ。

GBPUSDは、5月7日総選挙を気にしながらの動きへ。欧州市場では、総選挙の世論調査で労働党の支持率が上昇、一時1.5170台へ上昇するも、逆に1.5090近くまで続落から、1.5090~1.5150のレンジへ。

AUDUSDは、豪中銀の利下げ観測に上値は重い。弱い中国の製造業PMIと、中国政府系シンクタンクが第2四半期GDPは6.8%に減額を予想するなど弱く、豪中銀の利下げリスクが高く、上値の重い展開が続くも、小幅ながら底値を切り上げ、一時0.7850まで上昇。

NZDUSDは、アジア・欧州市場と動けず、米国市場に入り、一時0.7755台まで上昇するも、続かず、0.7520~45の狭いレンジへ。

USDCADは、アジア市場では1.2180近くまで上昇、欧州市場に入り売り圧力は強く1.2090割れまで続落

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10:30 AUD 3月 住宅建設許可件数=前月比2.8%(予想-1.5% 前回-3.2→-1.6%)、前年比18.2(予想16.1% 前回14.3%)→ 予想を大幅に上回る

16:30 CHF 4月 SVME購買部協会景気指数=47.9(予想47.0 前回47.9)

16:50 FRN 4月 製造業PMI・確報値=48.0(予想48.4 前回48.4)→ 予想と速報値を下回る

16:55 GFR 4月 製造業PMI・確報値=52.1(予想51.9 前回51.9)→ 予想と速報値を上回る

17:00 EUR 4月 製造業PMI・確報値=52.0(予想51.9 前回51.9)→ 予想と速報値を若干上回る

17:30 EUR 5月 センティックス投資家センチメント=19.6(予想19.8 前回20.0)→ 予想と前回を下回る

23:30 USD 3月 製造業受注指数=前月比2.1%(予想2.0% 前回0.2→-0.1%)→ 予想を上回り8か月ぶりの高水準だが、前月分はマイナスへと下方修正

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ギリシャ債務交渉は楽観的と悲観的が混在=ギリシャ労働相(5月分の債務返済を実行、残りは交渉中だが、IMFは厳しい労働改革を要求)、ギリシャ政府高官(協議は極めて重要な前進があった)

政府系シンクタンク、国家情報センター=中国第2四半期の成長率は第1四半の7.0%→6.8%に鈍化へ。

ユーロ圏の製造業者の製品価格が8か月ぶりに上昇

米製造業受注は大幅増加=ドル高の悪影響が続き、製造業は景気の後退期以外でこのように悪化することはあまなかったが、今年は徐々に改善することが見込まれ、原油安による企業活動の減速も終わろうとしている。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=インフレ率が相当低く、失業率も依然、正常水準より高く、来年初めまで利上げを先送りすべき。失業率5.5%は正常水準の5.0%より高く、インフレ率は2%目標値の達成には2018年までかかる

グロース氏(ジャナス・キャピタル)=35年続いた債権のスーパーサイクルは終焉に近づき、独債をショートにすべき

ムーディーズ(米経済見通し)=2015年予想2.8%で過去4年間の平均2.1%を上回るが、2016年以降は鈍化し、1.5%~3.2%の水準へ。

ウィリアムズ・SF連銀総裁=米経済に楽観的になる理由はない。失業率は年内には5%かそれ以下に低下見込む。

2015年5月4日月曜日

5月の連休真っ盛り。 そして、為替相場は?

5月の連休真っ盛り。 そして、為替相場は?


USDJPY相場は、ようやく120円台を復活するも、118.50~120.50円のレンジ相場の上限をかろうじて維持している。

先週金曜日に米株が大幅上昇し、米金利が上昇した影響に、円売りを仕掛けやすくなっているが、120.50円を上抜けどこまで上昇することができるのか?

うるさい当局者の監視が緩むこの時期。相場を動かそうとすると、市場の主要通貨でのドル売り+円高センチメントに反した、円売りだけに、上値狙いやすくなっている。

特に、IMMの通貨先物ポジションでは、円ショートが激減し、円ロングに変化しそうな気配がある中での、動きだけに、強い期待感はないが、USDJPYの上値を期待したくなる。

もっとも、これで上値が失敗し、他の主要通貨でドル売りが進むようならば、いくら円クロスの売りが増幅しても、USDJPYの上値は狙いにくいことも事実である。

いずれにしても、本邦個人投資家が不在になりやすいこの時期。弱いものいじめを考えても、それほど円のポジションが偏っているとは言い難く、上がれば下がり、下がれば上がる、レンジ相場が続きそうな気配だけが濃厚である。


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一方の他の主要通貨は? と言えば、

EURUSDは、ギリシャ問題の早期解決きたい満載で、積み上がり過ぎたEURショートに耐えられず、結果としてきれいなダウントレンドの下限で下げ止まり反発中。先週1.0500~1.1100のレンジ上限を上抜け上昇中で、先のレンジ1.1100~1.1500のレンジに逆戻りしたのか? いずれにしても1.11が重要な底値のポイントになってきた。

GBPUSDは、5月7日の英総選挙を前にして、1.5500の大台トライ失敗するも、1.5000のボトム感は強く、今週のGBP相場は、総選挙の思惑と結果に動き、USDや他の通貨のと関連性を抜きにして考える必要があるが、1.5000~1.5500のレンジを上下抜け出すまでは、このレンジで。

AUDUSDは、0.8000の大台は三日天下。豪中銀の金融緩和予想のなかでは0.80台を超えるのは時期尚早ということなのか? 0.7800をボトムに下げ止まることができるか?、0.7800~0.8000の可能性も残っている。

NZDNZDは、0.7700台の上値を何週間失敗したことであろうか? 3週間続いている! NZ中銀のNZドル安誘導や緩和の可能性発言にもめげず、0.7500台を維持していると言うがいいのか? 週終値ベースで0.75台を維持できれば、買いの流れは変わらず。

USDCADは、1.2400を割り込んでからは、原油価格の上昇もあり、ドル売りのリードした通貨。1.2000の大台で下げ止まり、1.2000~1.2200のレンジに入っている。

2015年5月3日日曜日

今週の為替相場を考える(5月4日~5月8日)

今週の為替相場を考える(5月4日~5月8日)

最近の米国発の経済指標は弱く、米第1四半期のGDPも弱く、FOMCでも利上げ観測が先延ばしされるとの思惑に、ドル売りの流れが続いている。

ギリシャ債券利回りは低下し、ドイツは上昇。米国はと言えば、FOMCの利上げ時期が先送りされ、ドル売りの中でも、米金利は上昇。

USDCADの売り+USDCHFの売り+GBPUSDの買いから始まったドル売りの流れも弱まり、EURUSDの買いが取って変わり、ギリシャ債務交渉団のメンバーを入れ替え、新たな対話合意が始まるとの期待感がEURを下支えしているが、材料から判断すれば、期待感によるユーロショートの巻き戻しだけ。

AUDは利下げ期待+NZDは利上げ期待が薄らぎ、NZドル安誘導に共に弱く。GBPは総選挙の結果で保守党が有利ながら、絶対的な水準となる過半数を獲得することは難しく、GBPの買いに力が入らず。

一方、ドル売りをリードしているCAD+CHFは共に強含み、一時的な売りの流れの中でも大きな調整は見られず。JPYはいつもながら動けず。直近ではややJPY売りが市場をリード。

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今週の重要度ランキング。

1.米国雇用統計(いつもながら、非農業部門雇用者数と時給は重要ながら、弱すぎた先月の反動をどう織り込むか?))
2.英総選挙(保守党有利ながらも、過半数は無理)
3.豪中銀金融政策(0.25%の利下げを予想)
4.豪雇用統計(雇用者数の減少を予想)
5.欧州委員会 経済見通しを発表(ユーロ圏経済の回復を期待)
6.カナダ雇用統計(予想は未定)
7.NZ第1四半期雇用統計(失業率の低下と就業者数の鈍化を予想)
8.イエレンFRB議長とラガルドIMF専務理事のパネルディスカッション(何が飛び出すか?)




2015年5日3日(日曜) 最新のIMMポジション(4月28日集計分)から 

2015年5日3日(日曜) 最新のIMMポジション(4月28日集計分)から 

最新のIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションの合計のネットショートは、-274,186コントラクトで、前週の-311,265から、通貨のショートが37,079減少しています。

スポット市場と同じように、ドルに対して弱気なムードが続き、7通貨ペアのショートの減少は3週連続で、水準的には昨年の9月30日の週とほぼ同水準となっています。

通貨別にみれば、ポンドのショート拡大を除き、他のすべての通貨ペアのショートが減少、あるいは、ロングが拡大しています。ドルに対しての先安観が強くなっているのと、同時に通貨間でも変動に変化が見られ、円がネットでショートからロングへと変化するのか? 今後の動きが注目されます。

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円は、-5,493コントラクトと、前週の-14,448から減少しました。2012年10月16日の週以降、久々に、本当に久々に、円ショートからロングへと変更する勢いが続いています。円の先高期待感が強まる中で、USDJPYの相場は120円近辺の水準から大きく抜け出すことはできず、投機的なポジションの縮小=円買い対、実需筋の円売りの図式が強まっているように思えます。

ユーロは、-197,766コントラクトと、前週の-214,645から、16,879のと大きく減少しています。ネットショートの水準は3月17日の水準近くまで低下し、当時のEURUSDは1.06~1.08近辺で取引されていたことを考えれば、現在の1.12近辺の水準はより、EUR高の水準となっており、クロスでもEUR買いが強まっていると予想されます。

ポンドは、-34,128コントラクトと、前週の-29,281から、4,847売りが増加しています。直近の増減は週により増加と減少が繰り返され、ネットで3万台で推移し、極端なポンド先高期待も見られません。

スイスフランは、+1,335コントラクトと、前週の335から、1,000買いが増加し、3月31日の週からネットでロングを維持しており、ドル売りの先導的な役割となっています。

カナダドルは、-20,909コントラクトと、前週の-27,051から、6,142売りが減少、2週間連続の減少となっています。トータルで見ると、目先は3月3日週の-39,030コントラクトをピークに、ショートポジションは減少傾向が続いています。

豪ドルは、-27,405コントラクトと、前週の-34,663から、7,258売りが減少し、目先は3月10日週の、-76,851とピークにお減少傾向が続き、USDCADも続落傾向を維持しています。

NZドルは、+10,180コントラクトと、前週の+8,488から増加しており、3月17日の週からネットで買いに転じています。スイスフランと共にドル売りの先導的な役割を示しています。