最新のIMMポジションから、先週一週間の市場動向を振り返って、どのようなことが発生したのかを考えてみよう。
前週8月18日~8月25日の一週間で、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションは、ネット・ショートが-323,335→-243,937コントラクトと、通貨ショートが79,398減少、市場はドル売りへと変化させていた。
円+ユーロ+ポンド+カナダドル+NZドルのショートは減少、逆に、豪ドルのショート拡大が目立った。(結果的に、週後半にこの巻き戻しが強まる)
為替市場では、前週から続落した株価も、25日に中国人民銀行が利下げを実施、人民元を介入で阻止し、景気対策を発表し株価上昇の引き金となり、世界的に株価は続騰へ。米耐久財受注+GDP改定値も強く、26日~28日にかけ米国発の材料に株価は続伸、8月25日から相場の流れは大きく変化した。
乱暴ながら白黒で判断すれば、24日~25日はドル売りで、26~28日はドル買いへ。世界的な株高と原油価格の大幅上昇し、ドル高相場となり、市場参加者の多くは、この動きに翻弄されていたと思われる。
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円
ポジションは、 8/18(-90,130)→8/25(-39,059)ネット円のショートは、51,071減少し、リスク回避の動きに安全資産として、円高期待が強まっていたが、週後半にかけては逆に、株高+原油高=円売りの流れへと変化し、円売りが強まる。
ユーロ
ポジションは、 8/18(-92,732)→8/25(-66,078)ネット・ユーロのショートは26,654減少、安全資産としてなのか、ユーロ圏へ資金流入にユーロ高が強まるも、ユーロ圏の景気鈍化の懸念や、株高によるリスク資産の上昇に、ユーロ売りが加速。
ポンド
ポジションは、 8/18(-3,971)→8/25(+3,299)、ポンドショートからロングへと47週ぶりに変化、7,270コントラクトの買いとなる。週後半のポンド売りを考えるに、期待先行から現実のポンド売りへと変化している。
スイスフラン
ポジションは、 8/18(-9,868)→8/25(-12,597)ネット-2,729
カナダドル
ポジションは、 8/18(-66,794)→8/25(-59,712)ネット+7,082
豪ドル
ポジションは、 8/18(-49,883)→8/25(-63,727)ネット-13,844
NZドル
ポジションは、 8/18(-9,957)→8/25(-6,063)ネット+3,894
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