2015年6月27日土曜日

2015年6月27日(土曜)昨日26日、海外市場の動き

2015年6月27日(土曜)昨日26日、海外市場の動き

米株はミックス(ダウ上昇+ナスダック・SP500 下落)、米金利は上昇し、ドル高基調は変わらず、CHF+GBP+CADは健闘が目立つ。

最後の審判と思われる、27日のユーロ圏財務相会合の予想不可能な結果待ちに、為替市場は週末にも関わらず、積極的な動きは見られず。

債権団・ギリシャ政府の交渉が続く中、妥協案と「プランB案」(代替え案=デフォルト)、双方の可能性が相場の動きを止めている。

米金融市場は、なんらかの合意を期待しているのか、ダウ平均株価は上昇し、債権は下落(利回り上昇)の動きを示しながらも、為替市場では逆にEUR売りの流れは止まらず。

リスクヘッジの動きなのか、ドル高基調の中で、CHF+GBP+CADは堅調に推移し、EUR+AUD+NZDの弱さが目立つ。

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債権団はギリシャ支援協議で妥協案を作成し、ギリシャよ大丈夫だから、我々の提案を受けなさいと、以下の説明をしているという。(以下は、いいことばかりを表示)

ユーロ圏財務相会合は、ギリシャ支援の5か月延長を検討、実施できれば、償還期限の迫る債務を返済できるという。

欧州連合(EU)各国の共同調査では、3年間にわたって追加金融支援を受けられれば、ギリシャは債務減免がなくても債務を持続可能な状態に保てるとする分析。

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食い違いの溝はまだ埋まらず。

ギリシャ国債償還案=ギリシャ→欧州安定メカニズム(ESM)を介して償還、債権団→拒否
VAT改革=債権団→1.0%まで増やせ! ギリシャ→GDP比年0.93%の歳入増を見込む、
ホテル・レストラン増税=債権団→23%増税しろ! ギリシャ→拒否、
防衛費=債権団→4億ユーロ削減しろ! ギリシャ2億ユーロ削減、
年金改革=債権団→ADMIE(大手電力網)を民営化しろ! ギリシャ→拒否、

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2015年6月26日金曜日

2015年6月26日(金曜)アジア市場の動き

2015年6月26日(金曜)アジア市場の動き

週末リスクを考えれば、ドル買いの流れが強そうで、円もその部類に入るが、USDJPYが大きく下げる要因も乏しい。

右を見ても、左を見ても、ギリシャ・ギリシャ! メルケル独首相は『本当に27日が最後の交渉』と本当であることを強調。

これじゃ、週末金曜日の今日、積極的に週越えのポジションをキャリーしようか! などと、思う人も少ないことであろう。 いや、『一か八かの賭け』をするなら、どちらにかけるか、みんなに問いたい。

ちなみに、賭けの世界では、ギリシャのユーロ離脱は『ない』と賭け屋のオッズ示しているとのことであるが、直近はややその割合が低下気味らしい。

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スタンダード銀行のエコノミストは、1981年今までの34年間で、欧州連合(EU)からのギリシャが受けた補助金は計2,200~2,400億ユーロ(約34兆円)。プラス、2011年~12年の民間債権者のデフォルトで1,500億ユーロ。プラス、公的債権社で1,250億ユーロを損失させ、計約5000億ユーロ(約70兆円)とのこと。

ギリシャよ! いい加減にしろよ! と、考えている人も多いことだろう。

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市場の注目は、ギリシャ以外では、FRBの利上げ時期を巡る話だが、今日のところ、それを口にする人は極めて少ない。

昨今の金融市場は、他に話がないのであろうか?

国内に目を向ければ、GPIFのクジラの円売りがなくなる日が近いのでは? とか、日銀が総務省に家賃の品質調整の見直しを要請、CPI2.0%を目指す中で0.2%上乗せができるのでは? とか 世界の中銀総裁の中で、黒田日銀総裁が一番忙しいとか。

日本のコアCPIは0.1%、コアコアは0.4%と勢いは見られず、東京都CPIからは急激な上昇の見込みは今のところ乏しい。

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23:00 米ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(取引通貨ペア USDJPY)

23:00    米ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫
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ギリシャの支援協議も、独仏の意見対立のなかで、本当にタイムリミットが迫っている。ここまで、引っ張ったならば、何等かの支援措置が取られると思うが、ドイツは議会での承認が必要で、メルケル首相だけで判断できない面もある。

さて、ギリシャ問題が解決されるまでは、どうしても、リスクヘッジとしてもドル買い+円買いが強いことはやむを得ずと、判断されていることでしょう。

米ドルは、FRBの9月、12月の利上げ開始時期の見通しも強く、USDJPYに関しても、その影響を受けることが予想され、極端な円高への動きも考えにくいと思われ、月末の特殊需要の円買いが気になるものの、時期的な要因に限定した動きと思われます。

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テクニカルでは、1時間チャートで、123.40円を割り込んだことで、ドル売りの流れが続いています。Dailyチャートでは123.30円、122.80円にはポイントがあり、このレンジを抜けると、最近のレンジとなる122.50~124.50円の下限が重要となります。

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今回の予想は94.6と前回94.6と変わらずの予想となっています。

過去35回のデータでは、予想と実際との差は、最大7.4、平均でも1.9となっており、直近では6月12日の速報値では6.9の差となっていましたが、相場変動は極めて限定的です。

過去33回のデータでは、USDJPYで発表直後15分間の為替レートの変動では、最大43pips(高値-安値)、平均は16pipsと、変動は限定的となっています。 

過去5回の平均値でも約20となっており、上限の変動を狙うことは難しいと言わざるを得ません。その為、今回は上限のテクニカルポイントを考え、順張りで取引を考えたいと思います。

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≪今回の予想と前回の数字≫
予想=94.6 前回94.6

≪過去35回の予想と実際との差≫
Max=7.4
Min=0.0
Ave=1.9

≪USDJPY 過去33回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max43pips
Hi-low=Min4pips
Hi-low=Ave16pips

Open-Hi=Max35pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave9pips

Open-Low=Max42pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave7pips


2015年6月26日(金曜) 昨日25日、海外市場の動き

2015年6月26日(金曜) 昨日25日、海外市場の動き

25日のユーロ圏財務相会合は合意に至らず終了、27日に再開の予定。

米株は上昇から終盤にかけ下落へ、米10年債利回りは上昇へ、WTIは後半にかけ下落へ。

為替相場は、GBP+CADの上昇(ドル売り)が目立つも、JPY+EUR+AUDは、動けず。

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欧州連合(EU)首脳会議は、ギリシャ支援協議で、意見の交換にとどまり交渉はなし。

独仏はギリシャ協議で相違が目立つ。オランド仏大統領は見込みがあると言い、メルケル独首相は後退しつつあると言う。

29日が実質的にタイムリミット(?)メルケル首相とショイブレ財務相は29日に議会に交渉の経緯を報告し、30日に連邦議会で採決をする。

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アトランタ連銀GDPNowは、第2四半期GDP予測を、個人所得・消費支出を受け、2.0%→2.1%に上方修正。

米個人支出は、予想と前回を上回り強く、個人消費支(PCE)コア・デフレーターは変わらず。米週間新規失業保険申請件数は、予想より改善し、米PMIは予想と前回を下回り、相場への影響は限定的。

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2015年6月25日木曜日

2015年6月25日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年6月25日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

ユーロ圏財務相会合は進展が見られず、一時中断、そして、再開へ。

米株は小幅ながら上昇、米金利も上昇し、GBP+CADは上昇し、ドル売りへと動くも、他の主要国は大きな変動は見られず。

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米個人支出は、予想と前回を上回り強く、個人消費支(PCE)コア・デフレーターは変わらず。米週間新規失業保険申請件数は、予想より改善し、米PMIは予想と前回を下回り、相場への影響は限定的。

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ユーロ圏財務相会合は、ギリシャから新提案はなく、一時中断後に再開へ。

ゴールドマンサックス・アナリストは、ウクライナが7月24日の利払い控え、債務返済停止に陥る可能性を示唆。

ジョルダン・スイス中銀総裁は、ギリシャのユーロ離脱による市場の混乱を想定、スイスフラン買いに対処へ。

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思うこと!

ユーロドルの底値は見えず。ひと時の安定相場はいつまで維持できることやら。

早い話、ギリシャはユーロ圏から出たくないが借金は払えず、ユーロ圏主要国も離脱させたくないが、ギリシャの返済プログラムや態度は不満。

結局、妥協点も見られず。月末は『支援プログラム終了+IMF返済期限』の『ダブル・タイムリミット』を前にして、どこかで落としどころを決めることであろうが、根本的な解決にならず。

昨日も、若干良いムードが見られ、エンドレス気味の国際債権団とギリシャ政府の交渉は、合意するのか? と思いきや!

ギリシャの新提案を、債権団(IMF)は税収増が前提なんて受けられるか! と、突っぱね、逆に対案を示すも、ギリシャは拒否! 馬鹿にするなよ! 年金カット、増税、失業者拡大のリスクをこれ以上負えるか!

根本的な解決作は、裕福なドイツや北部各国がギリシャに無担保・無利子・無期限で資金を限りなく提供するか、今までの借金棒引きでは? 

そうでなければ、債務危機と支援の条件として課された財政緊縮策により、ギリシャはGDPの1/4をうなっている状態で、さらに重荷を強いられることは無理では?

もっとも、裕福な国の言い分もある。『アリとキリギリス』で、我々はギリシャが遊んで楽をしている間、必至に債務を削減し、緊縮財政を強いられて来たんだぞ・・・。とでも言っていることであろう。

また、ECBが必至でギリシャの銀行へ資金を供給し続けている。その姿は、何ともいじらしく中銀の役割を担っており、それが、現状のEURUSD相場の安定を維持していることは忘れてはならない。

それがなければ、ギリシャ銀行の貸付騒ぎが起き、ギリシャのみならず、ユーロ圏全体で影響が及び、EURUSDも相当値を下げていたことであろう。

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こうなってくれば、ドルがより輝いて見えてくる。雇用も改善傾向が続き、FRBも9月か12月のFOMCで利上げをすることになりそうであり、『あばたもえくぼ』とは、このことである。

安全資産として最適と考えたくなるのは人の常で、円相場も然りで、円安の流れは変わらずと思っている。

巷ではGPIFのポートフォリオ変更も終了し『クジラ』の円売りもそろそろ終わりでは? 日銀も2%のインフレターゲットを諦め、追加緩和を中止するのでは? との思惑があり、円高を期待する声も多いことも確かながら、本当に円買いが強まるのであろうか? 


21:30 米個人所得・個人支出(取引通貨ペア USDJPY)

21:30    米個人所得・個人支出(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫

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USDJPYのトレンドとしては、120.00円の揉み合いを上抜けしたことで上昇トレンドと思われるも、ギリシャ・リスクと、月末の買い需要もそろそろ下げ幅を限定的にさせています。

その為、押し目買いのスタンスに変わりはありませんが、経済指標の極短時間での勝負となれば、どのような取引きを選択するが、思案のしどころとなりそうです。

ピンポイントで考えれば、123.70円、または、123.40円がボトムと考えたいのですが、そのタイムンで近づいてきていることを期待したいと思います。

EURUSDは、月末に向けてギリシャ問題はいずれの場所で落としどころを模索することであろうが、EUR売りの流れは変わらず、EURJPYでは円高傾向が続きそうです。

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今回の前月比の予想は、個人所得0.5%と前回0.4%、個人支出0.7%と前回0.00%と、共に上昇が見込まれています。

過去24回のデータでは、予想と実際との差は、個人所得で最大0.4%、平均0.1%、個人支出で最大0.3%、平均0.1%となっており、大きな変化は期待できません。

過去17回のデータでは、USDJPYの取り引きで発表直後15分間の変動を見てみると、最大36pips(高値-安値)、平均では15pipsと、変動を期待できる指標とは言い難く、上下のポイントを狙った順張りか、予想の増減を予想した投機的なポジションを事前に作る以外、方法は限定されています。

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≪今回の予想と前回の数字≫
個人所得=前月比予想0.5% 前回0.4%、
個人支出=前月比予想0.7% 前回0.0%、

≪過去24回の予想と実際との差≫
個人所得
Max=0.4%
Min=0.0%
Ave=0.1%

個人支出
Max=0.3%
Min=0.0%
Ave=0.1%

≪USDJPY 過去17回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max36pips
Hi-low=Min5pips
Hi-low=Ave15pips

Open-Hi=Max29pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave5pips

Open-Low=Max35pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave10pips

2015年6月25日(木曜)昨日24日、海外市場の動き

2015年6月25日(木曜)昨日24日、海外市場の動き

ギリシャ問題は、またしても・・・ 結論だせず! 為替相場もストレスがたまり始めている。

米株は下落、米金利は低下、リスク回避の動きへ。EURUSDは1.1200を中心に上下30ポイントの小動き、GBP+AUD+CADは下落しドル高へ。USDJPYは123.70~124.40円のレンジで上下。

国際債権団は、ギリシャが提出した改革案に大幅な修正を要求 → ギリシャは修正案を拒否し物別れ。ただし、協議は継続へ。

ユーロ圏財務相会合は、1時間と短時間で終了し、日本時間25日午後8時(又は9時)に再開へ。

6月30日、救済プログラムとIMFへの約15億ユーロ支払い期日が迫るなか、ECBは毎日ギリシャの銀行へ資金供給を続ける。

IMFは税収増を想定したギリシャ改革案は、過去の失敗から受け入れられず。

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米第1四半期GDP・確報値は、-0.2%(予想-0.2% 前回-0.7%)は、個人消費支出=前期比2.1%(予想2.1% 前回1.8%)と、予想通りながら、改定値より強いが、相場は動けず。


TPP参加交渉で、大統領に強力な通商権限を与える「貿易促進権限(TPA、通称ファストトラック)」法案を、議会上院本会議で賛成多数で可決。

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Bloomberg社は、GPIFが国内債券の残高圧縮と内外株式などの積み増しは最終段階に近づいた可能性があると報道。

BOJは2%の物価目標の達成前にテーパリングを行うのではないかとの見方が一部の市場関係者の間で浮上と報道。

⇒ GPIFの記事は、今までの予定から推測と同じながら、BOJのテーパリングは意図的なのか、その流れが近づいているのかは不明。

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2015年6月24日水曜日

2015年6月24日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年6月24日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

米株は小幅下落、米金利は低下、ドル高傾向は続き、ドル続伸を期待。

注目のギリシャは、相変わらず透明。ECBが連日ギリシャの銀行へ資金供給を続ける中、ギリシャの提案を債権団の一部が拒否と言い、独財務相の報道官は合意はまだ程遠いと言う。

どうしようもない状態としか言いようがないが、とにかくユーロ圏首脳会議が無事に開催され、なんらかの合意ができることを望むも・・・・?

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USDJPYは小幅上昇、123.70をボトムに124円台へ上昇。

GBPUSDは買いも限定、一時1.58台と先のボトム水準まで上昇するも、失速、1.5720台へと下落。

EURUSDは上昇から下落へと変化、1.1230台まで上昇するも続かず、1.1170まで下落、ユーロ圏首脳会議を控え、動きも鈍い。

AUDUSDは続落、0.78台の回復期待は遠く、逆に0.77割り込む。

USDCADは上昇、1.2400の大台直前まで上昇。

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米第1四半期GDP・確報値は、改定値とほぼ変わらず。

仏第1四半期GDP・確報値は、速報値と変わらず、独IFO業況指数は弱い。

クノット・オランダ中銀総裁は、金融緩和のリスクを示唆。

ビスコ・イタリア中銀総裁は、低緩和の弊害は見られず。

今日明日の問題ではないが、通貨ユーロは上昇よりも下落が気になる

今日明日の問題ではないが、通貨ユーロは上昇よりも下落が気になる

市場の関心は、ギリシャ問題でいつもながら結論が先送りされる中、本日24日(現地時間の昼過ぎ)にユーロ圏財務相会合や首脳会議は、タイムリミットの迫ったギリシャへの支援を巡る最後の舞台となり、その結果で、EURUSD動き、ドル全体の動きが強まってくることが容易に予想できる。

予想は先にギリシャが示した新提案を、債権者側が了承し、『めでたし、めでたし』で、月末のIMF支払は無事に済ませることになりそうだが、ギリシャ国内での反対運動をどのように抑えることができるのだろうか?

もちろん、失敗すれば、ドル高=ユーロ安は必至で、円クロスでは円買いが強まり、対ドルではドル買いの流れとなり、結果としてUSDJPYの動きは鈍いも、ドル高傾向が続くと思われる。

大方の予想通りに、成功すれば、EURUSDは買われ、ドル売りの方向性が強まると思われますが、ドルへの信認は予想外に強く、通貨ユーロの信任をどこまで取り戻せるかは、非常に疑問!

昨日、パウエルFRB理事が『9月利上げの可能性は5割、9月と12月の計2回の利上げを予想』とあるように、FRBの利上げ期待によるドル買いの流れは、そう簡単に止まりそうにない。

また、一番心配しているのは、なんとかギリシャの債務返済交渉、無事に成立したとしても、5年前の『ギリシャ危機』と同じで、結論を先延ばししながら、借金を増やすやり方にでもなれば、よほど世界的に景気が回復し、貿易輸出が急増でもしなければ、次の解決策はなくなる。

現状でもギリシャ国民は、年金半減、失業増加、増税に苦しんでいる。債務減免以外に、何が根本的な解決策となるのであろうか? 市場では早くも7月~8月の返済に、第3次支援プログラム300~500億ユーロが必要ではとの声も聞かれる。

もし、自分が年金生活者で、年金支給額が半減され、しかも、増税となったら、どうなるのだろうか? 考えるだけでぞっとする。日本はそうなって欲しくはない。

ギリシャの失業率は25%台で、若年の失業率は倍以上で、債務危機と支援の条件として課された財政緊縮策により、ギリシャはGDPの1/4をうなっていると言う。

そう考えれば、既に多くの弱気材料は相場に織り込み済みで、ドイツやフランスの景気回復は本物と思われるが、ギリシャの根本的な問題が解決できない限り、通貨ユーロの上昇は一時的で、下落が気になってしょうがないと、思うのは私だけであろうか?

21:30 米第1四半期GDP・確報値(取引通貨ペア USDJPY)

21:30    米第1四半期GDP・確報値(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫
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市場の関心は、ギリシャ問題で、毎回続いていることですが、本日24日のユーロ圏財務相会合や首脳会議は、タイムリミットの迫ったギリシャへの支援を巡る最後の舞台となっており、その結果で、EURUSD動き、ドル全体の動きが強まってくることが予想されます。

さて、その中でギリシャをテーマとした会合前に発表される、米第1四半期GDPの確報値ですが、上方修正が予想され、弱かった第1四半期のGDPもすでに織り込み済みで、第2四半期のGDPに期待感が強まっています。

直近のアトランタ連銀が公表している最新の『GDPNow』では、今季2.0%の予想となっており、古い第1四半期の確報値が予想から上下に乖離しても、一時的な変動にとどまることが予想されます。

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USDJPYを見ていると、過去約2週間にわたり、大枠122.50~124.50円のレンジで相場が続いており、レンジ相場を抜け出していません。

直近の値動きでは、ドル高の流れの影響を受け、124円台まで上昇していますが、123.50~124.20円のレンジで緩やかな上昇が続いていることを考えれば、このレンジないで小動きとなることが予想されます。

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今回の予想は、前期比年率で-0.2%と、前回の改定値(第2次速報値)の-0.7%からマイナス幅の縮小が見込まれています。

過去28回のデータでは、予想と実際との差は、最大で1.2%、平均で0.4%となっており、速報値は比較的誤差が大きく、改定値や確報値は誤差やや少なくなる傾向にあります。

直近では、4月29日発表された、第1四半期速報値の0.8%が最大の変化(2014年第2四半期の速報値1.0%以来)となっていますが、確報値だけを見ると過去4回のでは、平均で0.25%の差にとどまっています。

過去20回のデータでは、USDJPYで発表直後の15分間の変動をみると、最大で59pips(高値-安値)、平均では24pipsと、それ程大きな変動になっていません。過去4回の確報値の動きは平均で約23pipsで全体とほぼ同じ水準となっています。

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≪今回の予想と前回の数字≫
前期比年率=予想-0.2% 前回-0.7%、

≪過去28回の予想と実際との差≫
前期比年率
Max=1.2%
Min=0.0%
Ave=0.4%

≪USDJPY 過去20回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max59pips
Hi-low=Min7pips
Hi-low=Ave24pips

Open-Hi=Max57pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave16pips

Open-Low=Max33pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave8pips

2015年6月24日(水曜) 昨日23日、海外市場の動き

2015年6月24日(水曜) 昨日23日、海外市場の動き

EUR+GBPは弱く、22:00時をボトムに、JPY+AUD+NZD+CADは対ドルで下げ止まるが、基本ドル高で、米株と米金利は小幅上昇へ。

ギリシャ救済案がいよいよ本決まりか? 今日の昼(現地時間)から話し合いがスタートへ。しかし、EURUSDの上値は重い。一時的なEUR買いから、再びEUR売りへ動くことが危惧される。

「パウエルFRB理事は9月の利上げ開始の可能性は5割」と予想、「米新築住宅販売件数は強く」GDP見通しが引き上げられ、「米上院が貿易促進権限(TPA)」は賛成多数で可決 → ドル買いの材料となる。

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チプラス・ギリシャ首相は、今日、24日(現地時間正午)にドラギECB総裁+ラガルドIMF専務理事+ユンケル欧州委員会委員長と会談し、数時間後にユーロ圏財務相会合を開催。

債権団と合意に達すると思われ、30日のIMFへの債務返済16億ユーロが間に合うか注目。

パウエルFRB理事は「9月利上げをの可能性は5割」、「9月と12月の計2回の利上げを予想」し、ドル買いが強まる。

「米FHFA住宅価格指数+製造業PMI+米耐久財受注」は弱いが、「米新築住宅販売件数」は強く、アトランタ連銀GDPNowは、米GDP予測を「1.9%→2.0%」へ上方修正し、ドル買いの材料となる。

上院が貿易促進権限(TPA)を賛成多数で可決、ドルにとってはプラス材料。

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2015年6月23日火曜日

2015年6月23日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年6月23日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

理解不能! 22日のユーロ圏首脳会議の結果は? 世界的な株高を見れば『成功』? しかし、ユーロ売りは強く『落胆』?

実態は、なにも決められず、48時間の延長戦へと突入。24日のユーロ圏財務相会合と、25~26日のユーロ圏首脳会議待ち。ただし、ギリシャ側の新提案に、支援プログラムは合意の可能性が強まる。

ギリシャは、失業率は上昇、年金は減額、税金は上がり、債務減免以外にこれ以上何ができるのであろうか?

ユーロ圏首脳会議直後の、アジア市場ではドル買いの流れは止まらず、混迷するギリシャの行方に頼りになるのは米ドル買いへと動く。その流れにUSDJPYも上昇。

逆にやや楽観的なのか、日経平均株価は+381円と大幅上昇、欧州株もギリシャを含め強含みで推移。

それにしても、EURUSDは、強い仏・独・ユーロ圏の各PMIにも、早朝の1.1340台を高値に1.1230まで110ポイント近く続落。

6月23日 (火) 21:30 米耐久財受注(取引通貨ペア USDJPY)

6月23日  (火)   21:30    米耐久財受注(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫
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ギリシャへの支援策を巡り、開催されたユーロ圏の緊急首脳会議も結論は出せず、24日にユーロ圏財務相会合を開催し、月末に迎えるデフォルを回避すべく交渉が続いています。

ギリシャがギリギリに債権団へ示した、新提案の評価はまずまずで、デフォルト回避の期待感が強まっていますが、結果を見るまではどのような展開になるか、注意が必要です。

その結果を市場は織り込み済みなのか、リスク回避行動の、『株売り→債権買い(利回り低下)→安全資産の円買い』は見られず、逆に、『株高→債権売り(利回り上昇)→円売り』の流れとなっています。

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アジア市場で株高の影響もあり、123.50~60円の上値のポイントを抜けたことで、124円が次のターゲットに入り、底値の水準では123.15~30円のゾーンは買い圧力が強そうで、下げ止まる可能性が高いと思われます。

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予想数字は、前月比-0.5%と前回-1.0%からマイナス幅の縮小が、除輸送機器・前月比では0.6%と前回の-0.2%から拡大が予想されています。

過去28回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で昨年9月の18.70%を最大に、平均では3.02%で、最大数字はそれ以降計7回の平均では、約2.5%の差と大幅に低下しています。 一方、除輸送機器・前月比では、最大2.20%、平均では0.81%と差は大幅に縮まっています。


過去18回のデータでは、USDJPYで発表直後15分間の変動をみると、最大48pips、平均では22pipsと大きな動きとはなっていません。そのため、今回は上下のテクニカルポイントを考えて、順張りの売りと買いで臨みたいと思います。

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≪今回の予想と前回の数字≫
耐久財受注
前月比=予想-0.5% 前回-1.0%、
除輸送機器・前月比=予想0.6% 前回-0.2%

≪過去28回の予想と実際との差≫
前月比
Max=18.70%
Min=0.10%
Ave=3.02%

除輸送機器・前月比
Max=2.20%
Min=0.00%
Ave=0.81%

≪USDJPY 過去18回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max48pips
Hi-low=Min6pips
Hi-low=Ave22pips

Open-Hi=Max35pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave10pips

Open-Low=Max48pips
Open-Low=Min0pips
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2015年6月23日(火曜) 昨日22日 海外市場の動き

2015年6月23日(火曜) 昨日22日 海外市場の動き

ユーロ圏の緊急首脳会議の結論はまで判明せず。結果を待ちながら、為替市場はドル高へ動き、米金利は上昇し、米株も強い。

その前に実施した、

ユーロ圏財務相会合は終了し、チプラス・ギリシャ首相は、トゥスクEU大統領と協議。

ドラギECB総裁、ラガルドIMF専務理事、ユンケル欧州委員会委員長、デイセルブルム・ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)議長へ、電気・年金・VATで新たな提案をした。

このギリシャの新提案を、ユーロ圏各国首脳はどう評価するのであろうか? ユーロ圏財務相会合が25日に再び開催されるとの予想もあった。

そして、チプラス・ギリシャ首相は、メルケル独首相、オランド仏大統領、ユンケル欧州委員会委員長とも会談した。

オランド仏大統領は「ギリシャ政府は今回の危機からの脱却を望んでおり、新たな提案には改善があり、の責任を担った」と評価!

ユンケル・ユーログループ議長は「ギリシャの新提案は今朝届き、提案は前向きな一歩で、今週中に合意に達する見込み」と言う。

しかし、メルケル独首相は「22日のユーロ圏首脳会議は基本的に助言を与えるだけで、決定できる土台はない」と言う。


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USDJPYは、円売りへ。ドル買いの流れに123.40台まで上昇するも、123.50円の壁は越えられず。

EURUSDは、ユーロ圏緊急首脳会議の結果待ち。ギリシャの新提案にも基本的に、1.1300~1.1400のレンジを抜け出せず。

GBPUSDは、続落。売りの流れが続くも、1.5800の壁を割り込めず。

AUDUSDは、続落。0.7800を回復できず、0.7720まで続落。

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USD 5月 シカゴ連銀全米活動指数=前月比-0.17(予想0.05 前回-0.15→-0.19)

EUR 6月 消費者信頼感・速報値=-5.6(予想-5.8、前回-5.5)

USD 5月 NAR中古住宅販売件数=前月比5.1(予想4.4% 前回 →-2.3%)、535万件(予想526万件、前回504→509万件)→ 予想を上回り5年半ぶりの高水準

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NY連銀の月次経済報告書=6月の「U.S. Economy in a Snapshot」で、天候の回復や労働情勢の改善、前年比でのエネルギー価格下落にもかかわらず、消費の伸びは)精彩を欠いている。

カンリフBOE副総裁=英国の余剰労働力が解消しつつある。企業が労働集約型生産から脱却するにつれ、さえない労働生産性の伸びを下支え。

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2015年6月22日月曜日

おはようございます!

おはようございます! 今日は夏至、一年で一番昼の長さが長い日。為替市場は相変わらず、ギリシャ発のニュースに慄き+米利上時期の予測に揺れることなりそうである。

ギリシャ危機と言えば、欧州債務危機を思い出す。2010年のことで、ギリシャの政権が交代して財務内容が判明すると、粉飾決算をしていたことが判明、その後も、意図的なのか赤字幅がどんどん膨らんでいく状態で、独仏がリードし、北部地域を中心とした財政が安定した各国がIMFと連携し必至にギリシャの救済に動いた。

その借金が現在にも影響しているのか、財政均衡策を守らなかったのか、EU・IMF・ECBなどの債務返済に窮する状況となってしまった。

頻繁に訪れる返済期日に、返済する資金が底をつき、借金の減免や延期を度々求めてきた。ギリシャ側は「相手の財務状況をよく考えず、金を貸したほうが悪い」、「ギリシャがユーロ圏を離脱すると困るのは、あんたでしょう!」とでも、言いたいような雰囲気。

「恩を仇で返す」動きにも思えるが、ギリシャの理論は、ギリシャがこんな状況い陥ったのは、ギリシャへどんどん輸出し「貿易黒字をため込んだ、ドイツが悪い!」。いや、「ドイツは戦後の損害賠償金を払っていない、支払うべき! と、やや論外。

目先は、返済を月末に先延ばししている、IMFへ借金返済期限が迫っている。先週のユーロ圏財務相会合では、債権者側とギリシャとの話し合いは物別れに終わった。IMFは「勝手に仕上がれ!」とでも言いたいのか、テーブルを蹴飛ばし退出。

一時、IMFを除く、EUとECBで年末まで返済期限を先延ばしするのでは? との報道まで流れたが、それも実現できず。

そのなかで、22日(日本時間23日午前2時)にユーロ圏首脳会議を開催、何らかの決定をすると思われる。

それを見ないと、EUR相場の今後の動きはつかめにくいが・・・・・。
ただし、リスクを気にしながらも、最近のEURUSDの相場は底堅い。先週のユーロ圏財務相会合は物別れに終わり、週末を迎えても1.1300を維持していることを考えれば、ギリシャ・リスクへの市場の織り込み度は高い。

ギリシャ問題が周辺国へ波及するのか、しないのか? これが大きな問題。ギリシャ問題の先送りでは1.1500への期待感も残る。

2015年6月21日日曜日

今週の為替相場を考える(6月22日~26日)

今週の為替相場を考える(6月22日~26日)

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今週は最重要の経済指標やイベントは少なく、毎週のことで恐縮でもあり、やや使い古され、相場への織り込み度は高いが、ギリシャ債務返済の協議と、FRBの利上げ開始時期が重要となっている。

特に、先週18日のユーロ圏財務相会とギリシャ政府とで、6月末のデフォルト回避の重要な話し合いが決裂したことで、22日(日本時間23日午前2時)に開催される、緊急のユーロ圏首脳会議が俄然、注目度を高めている。

もちろん、結果しだいでは、ユーロ相場のみならず、為替市場全体の波乱要因となる可能性が高い。

IMFを除くか否かは別として、債権者側が返済の猶予を認めれば、ユーロの買い戻しへと動きやすく、デフォルトに陥る結果ではEURは一時的に売られ、それが、ポルトガル・スペインへと波及するようなら、さらなるユーロ売りと考える。

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一方、FRBの利上げ開始の時期を巡っては9月のFOMCが有力となっており、ギリシャ問題が良い結果で解決でもすれば、その可能性がより高まりそうである。

さて、今週の経済指標とイベントでは、ユーロ圏の首脳会議以外では重要度の高い発表は極めて少ない。しいて言えば、米国発では、23日(火)=米耐久財受注と、24日(水)=米第1四半期GDP・確報値、25日(木)=米個人所得+個人支出、26日(金)=米ミシガン大学消費者信頼感指数を挙げたいが、重要度は最上級から落ちる。

ユーロ圏発では、23日(火)=ユーロ圏総合・製造業・サービス業の各PMI、24日(水)=仏第1四半期GDP・確報値、独IFO業況指数。日本発では、26日(金)=全国消費者物価指数となっている。

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ドル相場
ギリシャ・リスクの存在はドルにとってはプラス材料ながら、ギリシャ債務交渉の結果に大きく影響を受けることで、それを確認するまでは、積極的なドル売りもドル買いも考えにくい。

アトランタ連銀のGDPNowは、先週16日の弱い米住宅着工件数を受け、予想数字を1.9%→1.1%へと下方修正している。FRBの9月利上げ開始の時期がより明確になるかは、今週の米国発の経済指標の結果次第ではあるが、予想の段階ではやや改善傾向が目立つ。

米国の信任を考えれば、米国議会での貿易促進権限(TPA)法案の行方も金融市場にとっては重要で、15日に一度下院で否決され、18日に修正・再可決で下院を通過したが、上院での採決がカギを握る。


EURUSD 予想レンジ1.0800~1.1500(全てがギリシャ次第)
ユーロ圏首脳会議の結果がすべて。ただし、リスクを気にしながらも、最近のEURUSDの相場は底堅い。18日のユーロ圏財務相会合で物別れに終わり、週末を迎えても1.1300を維持していることを考えれば、ギリシャ・リスクへの市場の織り込み度は高く、ギリシャ問題が周辺国へ波及しない限り、底固めの最中で、ギリシャ問題の先送りでは1.1500への可能性が高まる。


GBPUSD 予想レンジ1.5800~1.6000(1.5800を割り込むまでは強気)
FRBが利上げ時期を明確にすることをためらっている中で、BOEの来年利上げの可能性はより高まり、ひょっとしたら、年内の利上げの可能性も! との期待感がポンドの買いに表れている。

ドル高傾向が続く中で、ドルロングのリスクをヘッジする通貨として、または、ユーロのリスクをヘッジする通貨としてのポンド買いは強い。ただし、直近2週間では、ポンドのロングポジションが積みあがっている可能性も高く注意が必要だが、調整の売りを受けながらも、押し目買いで、上昇傾向は変わらず。


AUDUSD 0.7650~0.7850(または、0.7700~0.7800)
0.7600をボトムに緩やかな豪ドル買いが続いている。相変わらず、追加利下げの可能性は完全に否定できず、豪ドル安の誘導も変わっていない。しかし、デフレリスクは弱まりつつあり、雇用統計も強く、豪中理事会と銀議事録でも追加緩和は経済指標次第と、変化が確認されていることも事実で、直近の豪ドル買いにつながっている。引き続き、弱気にも強気にもなれない通貨。


USDJPY 122.50~123.50(または、121.50~123.50)
直近のドル円相場は、上値が重く、見ているだけでも下値リスクが気になる。ギリシャ・リスクのヘッジとして、安全資産の円買いとの声も強く、FRBの利上げ時期が不透明なこともあり、リスク回避の株売り(世界的な株価下落)+債権買い(世界的に債券利回り低下)を意識。一時的な円買いも気になるが、潜在的な円売りがギブアップするとは考え難く、122.50円の攻防をみてから、次の流れを判断したい。

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6/22(月)  
07:00  NZ 第2四半期 ウエストパック消費者信頼感指数
14:00  JPY 日銀・金融経済月報
23:00 EUR 消費者信頼感・速報値
23:00 USD 中古住宅販売件数
2:00 EUR ユーロ圏首脳会議(事前にユーロ圏財務相会合を開催する可能性)


6/23(火) 
10:45 CNY HSBC製造業PMI・速報値=予想49.5 前回49.2
17:00  EUR 総合PMI・製造業PMI・サービス業PMI・速報値
20:00 トルコ中銀 金融政策発表
21:30 USD 耐久財受注
23:00 USD 新築住宅販売件数


6/24(水)    
8:50 JPY 日銀金融政策決定会合・議事要旨(5月21~22日)
15:45 FRN 第1四半期 GDP・確報値
17:00 GER IFO業況(総合)指数
21:30 USD 第1四半期GDP・確報値


6/25(木)  
15:00 GER GfK消費者信頼感
21:30 USD 個人所得・個人支出
21:30 USD 米週間新規失業保険申請件数


6/26(金)   
7:45 NZD 貿易収支
8:30 JPY 全国消費者物価指数
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値

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