2015年1月10日土曜日

2015年1月10日(土曜) 昨日9日、海外市場の動き

2015年1月10日(土曜) 昨日9日、海外市場の動き

週末金曜日の海外市場は、米雇用統計で上下し、ドル売りへと流れが変化。

欧州株は下落。米金利は低下、米株も低下。DXYは低下、VIXは上昇。原油価格は低下、金価格は上昇。

米10年債利回りは低下=1.95%(-0.07-3.53%)
米ダウ平均株価は低下=17,737.37(-170.50-0.95%)
DXYは低下=91.953(-0.41-0.45%)
VIXは上昇=17.55(+0.54+3.17%)
WTIは下落=48.28(-0.51-1.05%)
GOLDは上昇=1,221.90(+13.40+1.11%)
EUROSTOXX50は低下=3042.90(-2.94%)


米雇用統計は予想外に改善=失業率は5.6%に低下し、非農業部門雇用者数も25.2万人と予想を上回るも、時間当たりの賃金は26.62→24.57ドルへと減少し、ドルは一時上下変動し、通貨間で流れはことなるも、全体としてはドル売りへと変化。

USDJPYは118.50を割り込み、EURUSDは1.1830台を回復、AUDUSDは0.82台を回復し、ドル売りへ。
GBPUSDは、弱い英経済指標に伸びや鈍く、1.5150台で停滞。
USDCADは、弱い原油価格と弱いカナダ経済指標に、一時1.1880台まで上昇し、ドル買いへ。

◎中国のCPIは、予想通りでマイナスを脱する、
◎スイスのCPIは予想外にマイナス幅が拡大、EURCHF1.20はサポートされるとしても、逆いSDCHFの買いが強まる可能性が続く、
◎英製造業生産は強いが、鉱工業生産は予想外のマイナスで、前月分もマイナス幅拡大、
◎英建設支出は予想外のマイナス、
◎カナダ雇用統計で、雇用者は減少、カナダ失業率は6.6%と変わらず、雇用ネット変化は-0.43万人と予想を下回る。
◎カナダ住宅建設許可件数は、予想外の大幅なマイナス、
◎カナダ住宅着工件数は、予想を下回る、
◎独経常黒字と貿易黒字は減少、
◎米卸売在庫は、予想を上回る、

●ラッカー・リッチモンド連銀総裁=最近の一時的な原油安やドル高の影響は限定的で、インフレは2%の目標へ上昇。
●ラッカー・リッチモンド連銀総裁=米経済成長ペースが持続的に加速する確率が高る。2015年の米成長は2.5%~3.0%を予想。
●エバンズ・シカゴ連銀総裁=雇用はかなり良好だが、賃金が減少し、インフレは低水準で、インフレ見通しは低下しており、来年まで利上げは延期すべき。
●ロックハート・アトランタ連銀総裁=米雇用統計は利上げを急ぐ理由にはならない。利上げは年央あるいはその後になるだろう。賃金の伸び悩み、雇用市場に残るスラック示唆。
●米下院は「キーストーンXL」計画承認。
●ラウテンシュレーガーECB専務理事(独紙)=国債買い入れは金融政策の最後の手段で、国債買い入れはリスクが利点を上回る。低インフレの長期化はエネルギー価格の下落が一因。
●関係筋の話=1月22日のECB理事会へ向け、消費者物価の下落や、デフレリスクの拡大に対応すると決めた場合に取り得る手段として準備している措置にQEが含まれる。
●スイス中銀=2014年通期決算について、利益が380億スイスフランと予想。外貨資産の評価益340億フランに加え、金保有の評価益として約40億フランを計上。
●英国5月7日の総選挙を注目=政治的なリスクと、英国のEU離脱を気にする可能性。
●ハンソン・エストニア中銀総裁=ECBの国債購入は急ぐべきではない。導入済みの措置が効果を上げるには時間がかかるや、ギリシャで政局が混乱する可能性。
●ECB非公式会合(1月7日)=最大5000億ユーロ(約70兆4200億円)相当の投資適格級資産を購入するモデルを政策委員会メンバーにスタッフが提示。
●フィッチ=ロシアの格付けを「BBB」→「BBB-」へ引き下げ、見通しもネガティブ。

2015年1月9日金曜日

2015年1月9日(金曜)今日の動き

2015年1月9日(金曜)今日の動き

今日のメイン・イベントは、アジア市場では中国CPI、米国では米雇用統計とカナダ雇用統計。

今日は週末の金曜日、日本は3連休を控え、実需筋の動向も気になります。株価の暴落懸念も薄れ、原油価格も下げ止まり、リスク回避の動きが弱まっていますが、まだ自信を持てる段階に至ってはいません。

引き続き、ドル先高センチメント+ユーロ安センチメントは強く、円は脇役に格下げしたようにも思えますが、USDJPYが120円を復活できるのか? 目先はこれがテーマとなっています。

テクニカルで円高を見込んだ投機筋が、今後どのような行動にでるのか? 円相場はそういう意味では興味深いものがあります。

USDJPYは、119.40~119.90円のレンジに入りやすくなっていますが、119.40割れにインパクトより、119.90円超えのインパクト強そうに思えてなりません。


EURUSDは、ダウントレンドに変化はありませんが、ポジションや期待感が先行していることもあり、1.1840台近くまでの戻りは覚悟しながら、戻り売り変わらず。1.1850を超えてくるとストップの買いが強まることも考えられますが、それでも、1.2050を超えるまでは本格的なユーロの買い戻しも考え難く、売り先行へ。

GBPUSDは、下げ止まり感が強まっています。1.5130台までの上昇は可能性がありますが、どうも、EURGBP売り中心で、対ドルでは下げ止まっているとは思えません。とりあえず、短期ポジションは1.5150超えて一時撤退となりますが、1.5000をいずれか試すことを期待しています。

≪今日の主な経済指標≫

◎豪小売売上高
◎中国消費者物価指数
◎スイスCPI
◎カナダ住宅着工件数、住宅建設許可件数
●米雇用統計【失業率は低下、非農業部門の雇用者数は前回32.1万人と、強過ぎた前回の反動でに24.0万人が予想されていますが、米株の反応を見極めながらドル相場の流れを考えたいと思います】
●カナダ雇用統計【失業率は6.6%の横ばい、雇用ネット変化は1.5万人と前回-1.07万と改善が予想されています】

2015年1月9日(金) 昨日8日、海外市場の動き

2015年1月9日(金) 昨日8日、海外市場の動き

ユーロ安の流れは変わらず。GBPUSD+AUDUSD+NZDUSDは上昇。

欧米株は大幅上昇、原油価格も下げ止まり、米10年債利回りは上昇、株安懸念は弱まり、リスク回避行動は弱まる。

⇒ DJIAは大幅上昇=17097.87(+1.84%)
⇒ EURO STOXX50は大幅上昇=3135.08(+3.58%)
⇒ WTIは下げ止まり上昇=49.00(+0.72%)
⇒ GOLDは小幅下落=1207.300(-0.28%)
⇒ 米10年債利回りは上昇=2.01%(+0.04%+2.20%)
⇒ DXYは上昇=92.312(+0.46%)
⇒ VIXは低下=17.10(-11.44%)

※※※※※※

◎EURUSDは、ギリシャ政局不安+ユーロ離脱懸念+ECBのQE実施の思惑を払拭できず、前日のユーロ圏CPIが弱く、今日の独製造業受注も弱くユーロ売りが続き、ドラギECB総裁はソブリン債を含む可能性を示唆、一時ユーロ売りが強まる。1.1800を割り込み1.1750台と9年ぶりの安値へ下落し、ダウントレンドを継続。1.1750~1.1820のレンジで推移。

◎USDJPYは、株高=円売りが強まり上昇。120円を達成できないものの、118円台は買いとなり、徐々に底値を切り上げ、119.40~119.95のレンジで推移。

◎GBPUSDは、BOEは予想通り金融政策を据え置き、EURGBPの売りに下げ止まり反発。1.5000を試せず、1.5110台まで値を戻し売り圧力は弱まる。1.5070~1.5120のレンジで推移。

◎AUDUSDは、0.8090をボトムに上昇するも、0.8130の上値は重い。0.8090~0.8130のレンジで推移。

◎EURJPYは、141.70台をトップに140.70台に下落、下げ止まり感は見られるが、方向性は確定できず。140.70~141.70円のレンジで推移。

※※※※※※

●BOE金融政策委員会=政策金利0.5%と、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを決定。月内償還の43.5億ポンドを再投資へ。
●スペイン・サンタンで―ル銀行へ最大75億ユーロの資本増強。
●キーストーンXL=カナダの原油基地があるアルバータ州とメキシコ湾を結ぶ「キーストーンXL」パイプラインの計画について、共和党主導のもと米上院で協議が再開、カナダドル買いの材料。
●ドラギECB総裁=議員へECBの債券購入はソブリン債を含む可能性を示唆、一時ユーロ売りが強まる。
●クーレECB理事=原油価格の下落は、ユーロ圏経済にとってプラスだが、インフレ率の低下が継続する可能性。
●新規失業保険申請件数は予想より上昇し雇用は弱まったが、チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスの米企業人員削減数は、1997年以来17年ぶりの低水準。
●ローゼングレン・ボストン連銀総裁=利上げ開始のタイミングや、後の引き上げ局面でも忍耐強くなる可能性がある。利上げで米経済が大幅減速とは予想せず。
●ローゼングレン・ボストン連銀総裁=FRBが2%のインフレ目標を取り組んでおり、米10年債利回りは極めて低い。現在のインフレ率は約1.5%で目標を大幅に下回る。

2015年1月8日木曜日

2015年1月8日(木曜) 今日の動き

2015年1月8日(木曜) 今日の動き

ドル買いの流れは変わらず。ポンド売りがリードするドル高に引き続き注目。

FRBは「遅かれ早かれ、利下げを開始」、ECBは「QEの手法がテーマで、追加緩和の期待変わらず」、BOJは「追加緩和の姿勢を変更できず」、BOEは「出口に手間度い、開始時期のめどが立たず」。AUDは「商品価格の下落に、自国通貨安政策を変えられず」

昨日のFOMC議事録では、特に新たな材料が提供されず、サプライズ感は少ない。
直後の市場が反応したドルの上下変動は、ただ単に投機筋が目先の弱気ストップを付けに動いただけで、欧州・米国市場序盤で買われたドルポジションの巻き戻しに思われてならない。

原油価格の上昇+金価格の下落+DXYの上昇+VIXの低下+JPYの下落+NZDの上昇+米株の上昇.....等を考えればどうも、新たな方向性が示されたわけではなく、今までの流れの継続と判断。

USDJPYは、118円台で底固めへ。ただし、原油価格の底打ち感は不明なために、118.65~119.65円のレンジで推移しやすい。

EURUSDは、ダウントレンド変わらず。ただし、1.18は重要なポインとで利食いを続け、引き続き戻り売りへ。1.1865、1.1907が売りポイント。

GBPUSDは、1.51を割り込み下落へ。1.50のサイコロジカル+重要なポイントを試さずにおわれるのか? 1.5141、1.5188が売りポイント。

2015年1月8日(木) 昨日7日、海外市場の動き

2015年1月8日(木) 昨日7日、海外市場の動き

「FOMCは利上げを急がず」に、ドルは買いから売りへと変化するも、ドル高傾向変わらず。

米株は上昇、原油価格は上昇、金価格は下落。
米10年債利回りは上昇、米2年債は低下。
DXYは上昇、VIXは低下。


「米ADP雇用統計は強く+米貿易収支は赤字額が減少」に、一時ドル買いが強まるも、
FOMC議事録で「4月以前の利上げの可能性は低いことを示唆」し、利食いのドル売りへと変化。

「ユーロ圏CPIは-0.2%に低下、デフレリスクは高まり、ECBの追加緩和期待が強まる」+
「ギリシャ総選挙は、野党優勢でユーロ離脱の可能性は消えず」に、ユーロ売りの流れ変わらず。

≪FOMC議事録(12月16~17日)≫
◎大半は、4月以前に利上げする可能性が低いとの認識で一致。
◎フォワードガイダンスの「辛抱強い」は、今後2回の会合では利上げしないことを意味。
◎数人は、低すぎるインフレ状態が続く可能性を懸念。
◎原油安や弱い世界経済成長が与えるマイナスの影響を懸念
◎労働コストが上昇、賃金上昇につながる可能性を指摘
◎コアインフレが現状近くで推移しても利上げ開始の可能性を指摘。
◎大半は、エネルギー価格の大幅下落は追い風と判断。
◎強い消費者信頼感は一般消費支出の短期的な力強さを示唆。


●メルケル独首相=ギリシャのユーロ離脱の可能性を否定。
●11月の米原油輸出は日量50.1766バレル(前月37.5921)へ拡大、過去最高を更新。
東証発表の空売り比率は、2008年にデータ公表以来、最高を記録。外国人投資家は第3の矢を信ぜず、日本に対して弱気になっている。
●ウィーン氏(米ブラックストーン・グループ)=「サプライズ10大予想」で、日本に関して追加の財政・金融刺激策や消費再増税の延期ではリセッション回避に不十分。ことしの日経平均は横ばい。
●パリ東部の週刊誌社でテロ攻撃に12名死亡。テロ警戒レベル最高へ。

2015年1月7日(水曜) アジア・欧州・米国市場序盤の動き

2015年1月7日(水曜) アジア・欧州・米国市場序盤の動き

ドル全面高、「金価格+円」も弱く、「米経済指標+米株」は強く、ドルは独り勝ち。
パリの週刊誌事務所の襲撃で11名が死亡、テロリスクもドル買いへと繋がる。

1.日経平均株価はなんとかプラス圏へ+0.01%
2.欧州株は上昇、EURO STOXX50=+1.29%
3.米株は上昇、DJIA=+1.0%
4.原油価格(WTI)は上昇=+0.86%
5.金価格は下落=-0.62%

※USDJPY=119.20円を超え119.50円台まで上昇
※EURUSD=1.1820を割り込み続落。強い独経済指標にも、ユーロ圏CPIの前年比は-0.2%と弱く、ECBの追加緩和期待がより強まり+ギリシャ政局不安は消えず、EUR売りが続く。
※GBPUSD=1.5100を割り込み続落。弱い原油価格の影響+BOEの他国を先行する利上げ期待が遠のき、ポジションの巻き戻しが続く。
※AUDUSD=0.8050を割り込み続落。弱い商品市場の動きに0.81を回復できず、0.8080の上値が重く続落へ。

◎独小売売上高は、前月比は予想外に強く、前年比は予想外に弱い
◎独雇用統計は、業率は低下し過去最低へ、失業者数は減少し、予想外に改善
◎ユーロ圏CPI・速報値は、前年比は予想を下回り5年ぶりのマイナスへ
◎ユーロ圏失業率は、11.5%で変わらず
◎米ADP雇用統計は、予想を上回る雇用の上昇
◎カナダ貿易収支は、予想外に赤字額が拡大
◎米貿易収支は、赤字額は予想より縮小し、2013年12月以来の低水準
◎カナダIvey購買部協会指数は、予想を上回る

●11月の米原油輸出は日量50.1766バレル(前月37.5921)へ拡大、過去最高を更新。
●東証発表の空売り比率は、2008年にデータ公表以来、最高を記録。外国人投資家は第3の矢を信ぜず、日本に対して弱気になっている。
●ウィーン氏(米ブラックストーン・グループ)=「サプライズ10大予想」で、日本に関して追加の財政・金融刺激策や消費再増税の延期ではリセッション回避に不十分。ことしの日経平均は横ばい。

2015年1月7日水曜日

2015年1月7日(水曜) 今日の動き

2015年1月7日(水曜) 今日の動き

よくもまあ、新年から相場変動の材料が次から次へと提示されること!

1月22日にはECB理事会があり、QEの有無を巡る話から、より具体的な内容に相場が反応。追加緩和の方策が3通りあるとか、格付けがトリプルA級の国債のみを買い入れ対象としマイナス金利にするとか.....。

1月25日には、ギリシャ総選挙があり、緊縮路線見直しとなれば、ギリシャのユーロ離脱の可能性が市場は意識しているが、本当にギリシャはユーロから離れることはできるのでしょうか? 可能性だけを考えれば低いのでは?


さて、今日のメインイベントは明日未明に発表されるFOMC議事録でしょう。利上げ開始野タイミングをめぐり意見相違が見られた前回のFOMC。どのような議事録が公表されるのでしょうか? 

いずれにしても、米株が動き、米金利が動き、為替相場が動くことは避けられそうにありません。特に、年始の原油価格の下落と、株価の下落による、為替相場の変動の延長戦上と考えれば、主要通貨では100ポイント以上の変動を覚悟しなければ、ならないようですね。

USDJPYは、短期的に108円~108.85円のレンジに入りやすく、引き続きテクニカルでは下値不安(どこまで下げるか?)を引きづり、米株の反転を待つ以外なさそうです。
USDJPY単体では118円台は買い場と思っていますが、今回は、主要国に対して円の買い戻しが円相場をリードしている事を考えれば、引き続き最大限のリスクは116.60円近辺を覚悟しています。

円相場は、いつもながら、クロス主導が初期段階で、次に正しいトレンドに戻る習性があり、クロスの円買い戻しが終われば、USDJPYは上昇し、元の円安相場に戻ることを期待しています。

EURUSD、GBPUSD、AUDUSDは、値動きかや対米国と金融格差を考えれば、何処まで値を下げるか! どこまでドル高が進むのかわかりません。このダウントレンドに乗る以外なさそうです。

EURUSDは、引き続き1.18台は重要なポイントで、戻り売りスタンスは変わらず。時間の経過とともに1.18台を割り込むことも覚悟。1.2050を超えてきたら流れの変化と認識。

2015年1月7日(水曜) 昨日6日、海外市場の動き

2015年1月7日(水曜) 昨日6日、海外市場の動き


JPY高+NZD高、GBP安+CAD安+EUR安。

JPYとNZDの買いはポジションの偏りの調整と、安全資産の分類との判断。
ポンド売りは、弱い英経済指標と、不安定なユーロとの関係+テクニカルで売り変化。
ユーロ売りは、ギリシャの政局不安=弱い周辺国経済指標+ユーロ離脱の可能性+ECBの追加緩和の思惑+テクニカルで売り変化。

「ECBの追加緩和+ギリシャ政局不安」は継続的なテーマ。さらに、
米経済指標は弱く、「原油価格+株」安に、リスク回避の動きが強まる。


原油価格は大幅下落、48.20 -1.84-3.68%
金価格は上昇、1218.10 +14.10+1.17%
米株は下落、DJIAは17433.80 -65.96-0.38%
欧州株も下落、EURO STOXX50 3,007.91-15.23-0.50%
(午前5時45分現在)


欧州中核国の国債利回りは過去最低へ(ECBは格付けがトリプルA級の国債のみを買い入れ対象とし、これらの国債利回りをマイナスにすることで高リスク国債や社債の投資妙味を増すことをECBが選択肢の1つとして検討)


≪弱さが目立つ米経済指標≫
米サービス業PMI・確報値=53.3(予想53.8)
米製造業受注指数=前月比-0.7%(予想-0.4%)
米ISM非製造業景況感指数 総合指数(NMI)=56.2(予想58.2)


オランダの経済紙(ECBの量的緩和策の可能性の政策)=ECBは早ければ22日の理事会で買い入れ策を公表する可能性。格付けがトリプルA級の国債のみを買い入れ対象とし、これらの国債利回りをマイナスにすることで高リスク国債や社債の投資妙味を増すことをECBが選択肢の1つとして検討していると報道。⇒ 独仏などの中核国の国債がスペインやイタリアなどの周辺国の国債をアウトパフォームする結果となった。

ECBの追加感で市場の思惑=1.AAA格付けの国債のみ購入する方法→ ドイツは賛成する可能性はあるが量的な問題。2.ECBがユーロ圏各国中銀の能力にあわせて購入する方法。3.二つ目と類似するが各国中銀が個々に自国の国債を購入する方法。

米ゴールドマン・サックス・グループ=原油価格急落の恩恵を最も大きく受けるのはアジア諸国で、シンガポールとタイに最もプラスに働く。

マクロン仏経済相=ECBは積極的な行動を取らなければならない。

2015年1月6日(火曜) 今日の動き

2015年1月6日(火曜) 今日の動き

1月2日のドラギECB総裁による「追加緩和の可能性」発言に始まったユーロ売りは、ギリシャ政局不安定(25日総選挙=反緊縮財政派の野党勝利のリスク)に、ドイツ国内の一部からユーロ離脱を言及する強硬発言も加わり、ついに火が付き、EURUSDは1.20を割り込み下落しています。

1月22日ECB理事会、1月25日ギリシャ総選挙、1月28日FOMCと、重要なスケジュールが目の前に迫っており、この日を意識しながら、ポジション・メークと、利食いを繰り返す必要がありそうです。

ただし、EURUSD1.18の大台は大きなポイントとなっており、1.18台から売れるか? と言われれば、どうも自信を持っていいかねる水準で、危険でもあります。

チャンスがあれば、1.1970~1.2050の間で売り、1.2050の水準を抜けて上昇するならば、この流れは一時終了と判断し撤退と考えてもいいでしょう!

暫くは、弱いものいじめではないですが、何処までユーロ売りが続くのかを確認する相場になりそうで、戻り売り方向で変わらず。

さて、USDJPYですが、円買いはリスク回避の流れの一部となっており、円ショートポジションが積み上がっていることも確かです。

テクニカルでは、118.27円、115.50~116.05円までの下落を意識している市場参加者も多いことでしょう!

目先では119.20台にもポイントがあり、まず、この水準を割り込めるか? 円安支持者の自分にとっては円買いに手を出しにくい水準です。

レンジは、119.20~119.90円で目先の取引を考えたいと思っています。

2015年1月6日(火曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

2015年1月6日(火曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

日本株は大幅下落するも、欧米株は小幅上昇。原油価格は弱く、ドル買い+円買いの流れは続く。「ドル高+円高+金価格上昇」と今日もリスク回避の動きながら、欧米株価は強く、やや流れは異なる。

これからの、「米株+米金利+原油価格」の動きを見守ることにしたい。

欧州市場では、仏・独のサービス業PMIは予想を上回るも、ユーロ圏全体では予想を下回り弱く、小幅な株価の上昇にも、ECBの追加緩和期待と、ギリシャへの政局混乱を材料としてユーロ売りの流れは止まらず。EURUSDは、再び1.1900台を割り込むも、弱い米ISM非製造業にやや反発。

ポンドも、弱いサービス業PMIにポンド売りが先行、GBPUSDは一時1.5150近くまで下落するも、これも、弱い米ISM非製造業にやや反発。

ドル円は、大幅に下落にした日本株にも円買いは鈍く、円クロスの巻き戻し(円買い)に119.20円、1119.00円を割り込むも、安値は118.60円台を維持し、119円を中心とした動きへ。

日経平均株価は16,883.19円(-525.52円-3.02%)と大幅下落。
原油価格(WTI)も49ドル台へと低下。
金価格は1210台と小幅上昇。


AUD 11月 貿易収支=-9.25億豪ドル(予想-16億豪ドル 前回-8.77←-13.23億豪ドル)、主出高=前年比1.0%、前回2.0%、輸入高=前月比1.0% 前回-2.0%→ 前月分はマイナス幅が縮小し、赤字額も予想を下回る
CNY 12月 HSB総合PMI=51.9(予想 前回51.2)、サービス業PMI=53.4(予想50.0 前回53.0)→ 前回を上回る
FRN 12月 総合PMI・確報値=49.7(予想49.1 前回49.1)、サービス業PMI・確報値=50.6(予想49.8 前回49.8)→ 予想を上回る
GER 12月 総合PMI・確報値=52.0(予想51.4 前回51.4)、サービス業PMI・確報値=52.1(予想51.4 前回51.4)→予想を上回る
EUR 12月 総合PMI・確報値=51.4(予想51.7 前回51.7)、サービス業PMI・確報値=51.6(予想51.9 前回51.9)→ 予想を下回る
GBP 12月 総合PMI=55.2(予想57.4 前回57.6)、サービス業PMI=55.8(予想58.5 前回58.6)→ 予想を下回る
CAD 11月 鉱工業製品価格=前月比-0.4%(予想-0.7 前回-0.5%)、原材料価格指数=-5.8%(予想-4.7 前回-4.3%)
USD 12月 総合PMI・確報値=53.5(予想 前回53.8)、サービス業PMI・確報値=53.3(予想53.8 前回53.6)
USD 11月 製造業受注指数=前月比-0.7%(予想-0.4% 前回-0.7%)
USD 12月 ISM非製造業景況感指数=56.2(予想58.2 前回59.3)→ 予想を下回る

2015年1月6日火曜日

2015年1月6日(火曜) 昨日5日、海外市場の動き

2015年1月6日(火曜) 昨日5日、海外市場の動き

「ギリシャ政局不安」に、EURUSDは1.20の大台を割り込み、一時1.18台へと下落。
さらに、「弱い独CPI」も加わり、ユーロは全面安。

その影響に、
「原油価格+株価」は大幅下落し、
「ドル+金価格+円」の安全資産は上昇へ。
独CPIは5年ぶりの低水準で「ECBへのQE期待」が強まり、ユーロ売りの材料へ。

原油価格は大幅下落(WTI)=5年8カ月ぶりに、50ドルを割り込む
米株は大幅下落、DJIA=300ドル以上下落
欧州株価は大幅下
EURO STOXX50=3023.14(-116.30-3.70%)
ギリシャ=789.20(-47.04-5.63%)

≪ギリシャ政局不安≫
1月25日のギリシャ総選挙で、反緊縮路線の野党急進左派連合が勝利する可能性に、「ギリシャ・ユーロ離脱+ギリシャ・デフォルト」リスク=「ギリシャ+欧州株」大幅下落」=EURUSD1.200を割り込みEUR売り加速。

≪独12月CPI・速報値は予想を下回る≫
EU基準 前月比0.1%(予想0.2% 前回0.0%)
EU基準 前年比0.1%(予想0.2% 前回0.5%)
5年ぶりの低水準にECBの追加緩和(QE)の可能性を意識。

ビル・グロス氏=FRBの利上げは、ドル高と原油安で難しくなり、2015年に利上げを実施したとしても、終盤になる可能性。先進国の金利はゼロ%付近にとどまる。米国以外お先進国や多くの進行国の成長率見通しは標準以下となると予想。

ジョーダン・スイス中銀総裁=インフレ率は非常に低く、今年はマイナス見通しでEURCHFでCHF上限は間違いなく重要。

ウィリアムズSF連銀総裁=米経済は金融緩和策の支援が必要で、利上げを急ぐ理由はどこにもない。FRBの利上げは2015年半ばを想定するが、利上げペースは非常に穏やか。FRB、ECB、BOJの金融政策のかい離は混乱の原因。

2015年1月5日月曜日

2015年1月5日(月曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き


2015年1月5日(月曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

日経平均株価は小幅下落、EURO STOXX50は-1.58%と大幅下落、

EURUSDは、「1月22日のECB理事会の追加緩和期待」と、「ギリシャ総選挙=反緊縮路線の野党急伸派の勝利」=「ギリシャのユーロ離脱」へと可能性の広がりユーロは下落。

週明けのオセアニア市場から心理的な壁となる1.200の大台を割り込み、1.1900割れまで続落。一時1.1970台まで値を戻すもユーロ売りの流れは変わらず。

USDJPYは、日経平均株価の小幅下落や、円クロスの買い戻しに、120.00~60円の狭いレンジで推移していたが、「欧州株+米株先物」も弱く、120.00円を割り込み119.60円まで下落。

ギリシャのユーロ離脱が復活?
ギリシャ総選挙で、反緊縮路線の野党急進左派連合が勝利する可能性に対して、独シュピーゲル誌は前週末に独政府筋の話として、「ユーロ圏はギリシャの離脱に耐えうる」と発言している。

独政府報道官は「ギリシャを含むすべての加盟国とともにユーロ圏を安定化させることがこれまでの一貫した狙い」と、これを否定。

※英建設業PMIは、予想外に弱く2013年7月以来の低水準。
※ユーロ圏投資家センチメントは、予想外のプラスで





2015年1月5日(月曜) 今日の動き

2015年1月5日(月曜) 今日の動き

連休明けの東京市場、気になるのは「日経平均株価」。
経済指標では、「独CPI・速報値」で7日のユーロ圏CPI・速報値を占う意味で重要。

≪その他「チェック・ポイント」≫
1. 米金利
2. 米株
3. 原油価格(+ロシア・ルーブル)
4. EURUSD=1.2000を割り込むか?
5. USDJPY=121円台超えることができるか? 「119~121円のレンジをぬけだせるか?」
6. GBPUSD=1.5500を割り込み続落へ
7. AUDUSD=0.8100を復活できるか?

東京市場が休場の中で、2日に始まった海外市場ではドルが上昇し、GBPUSD1.5500を割り込み下落、ポンド売りがリードするドル買いに、AUDUSDも0.8100を割り込み、USDCADも1.1700を超え上昇しています。

本日の東京市場では、実需筋の動きも始まり、日経平均株価を見ながらの取引となります。 直近ではドル高の流れにも、円ショートの買い戻しに、USDJPYは121円を超えることができず現在に至っていますが、「株高=円売り」ともなれば、USDJPYは121円を狙う動きが期待できます。「株安=円買い」共なれば逆に、119円を割り込むことができるのか? いずれにしても、119~121円のレンジを抜け出すことを確認する必要がありそうです。

直近の米株は下げ止まっているのか、ダウ平均株価は17800をなんとか維持をしているものの、クリスマス明けから3日間連続で下落し、新年2日には17800台を回復しているものの、今日の米国市場の動きを待つ必要もあります。

円相場全体を見るとクロスでの円の買い戻しが続いています。ECBの追加緩和の期待が強く、ギリシャの政局混迷などにより、EURUSDの下落が影響し、EURJPYは145円を割り込み下落しています。今後は144円~145.50円のレンジが予想されますが、EURUSD1.2000割れをトライした値動きがどのように変動するのか? まず、これが今日の注目材料となっています。





2015年1月4日日曜日

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(1月5日~1月9日)

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(1月5日~1月9日)


2015年の幕開けです。日本では正月休みの中、1月2日の為替相場はドル高からスタート。

例年も「年末・年始」は市場が想定している方向へ動き、「ドル全面高」を継続し、本邦勢が参加して、この流れが加速したところで、一旦利食いの「ドル売り」へと変化するパターンが多いイメージを持っています。

今年の幕開けは、期待を裏切らず「ドル全面高」に動き、「ユーロ+ポンド+カナダドル」は全面安となり、「豪ドル+NZドル」そこそこ弱く、ドル円は121円の壁に上げ止まっていますが、円ショートのポジション整理を行いながらも、「基本はドル高」に変わりありません。 


≪EURUSD≫
先週は「ポンド売り」がリードする「ドル高」の流れに入り、ユーロドルは、2003年以来始めて200ヵ月SMVを割り込み、1.20のサイコロジカルな水準へと到達しています。

この流れには、1月22日のECB理事会で、追加緩和(QE)の実施を予想したユーロ売りも大きな要因の一つとなっています。

EURUSD相場の過去の教訓では、時間をかけながらのユーロの下落に変わりなく、テクニカルポイントをブレークしたからといっても、相場が歯止めもなく加速し下落することは少なく、戻り売りスタンスは継続していると考えます。

そして、過去何度もボトムとなっているEURUSD1.20の大台を「いつ・どのように」して割り込むのか、今週はこれを注目したいと思います。


≪USDJPY≫
昨年の大納会で日経平均株価が値を下げたことで、円の買い戻しも続いていますが、ドル高の流れに、円買いの調整幅はともかく、調整時間は短くなっています。

昨年の「衆議院選で自公圧勝の流れ=円安」に変わりなく、方向転換する可能性があるとすれば、円安による弊害が極端にクローズアップされる事ですが、本邦期末要因が意識され始める2月末~3月上旬までは、この定義に当てはまりそうにありません。

仮に円高へ変化するリスクは、円の要因よりドルの要因の可能性が高いと考えられますが、米経済が急速に悪化する状況も考えにくく、「短期的なポジション調整による円高」+「中長期の円安」は当面続きそうです。


※※※※※※


さて、本格的な2015年がスタートする、今週の経済指標を見てみましょう!

今週のメインイベントは、米国発【FOMC議事録(7日)、雇用統計(9日)】、ユーロ圏【独CPI(5日)、ユーロ圏CPI(7日)】、英国発【BOE金融政策委員会(8日)】、カナダ発【雇用統計(9日)】が挙げられます。

5日(月)
●独CPI【本番は、7日のユーロ圏CPIで、その前哨戦として重要】


6日(火)
◎中国HSBC総合とサービス業PMI
◎ユーロ圏各国の総合とサービス業PMI
◎英総合とサービス業PMI
◎米ISM非製造業景況感指数
◎米製造業受注指数


7日(水)
◎独小売売上高
独雇用統計
●ユーロ圏CPI【12月の速報値で、1月22日のECB理事会へ向けて影響力は強く、ユーロ相場にとって重要なイベントの一つとです】
◎米ADP雇用統計
◎カナダIvey購買部協会指数
●FOMC議事録(12月16~17日分)【FOMCは、ゼロ金利に関する文言の「相当な期間」から、利上げは「辛抱強くなれる」と変更へ。多くは2015年利上げを想定、FOMCはいずれ緩和策を解除に、ドルは全面高となった経緯があり、その議事録に注目が当てられています。】


8日(木)
◎ユーロ圏小売売上高
◎ユーロ圏消費者信頼感、景況感、鉱工業、サービス業、業況判断指数
●BOE金融政策委員会【利上げ開始時期をめぐり、政策委員の間でも意見の相違があり注目されていますが、予想では政策金利と資産買入枠の据え置きが予想されています】
◎中国貿易収支(未定)


9日(金)
◎豪小売売上高
◎中国消費者物価指数
◎スイスCPI
◎カナダ住宅着工件数、住宅建設許可件数
●米雇用統計【失業率は低下、非農業部門の雇用者数は32.1万人と、強過ぎた前回の反動でに24.0万人が予想されていますが、米株の反応を見極めながらドル相場の流れを考えたいと思います】
●カナダ雇用統計【失業率は6.6%の横ばい、雇用ネット変化は1.0万人と前期とほぼ同水準が予想されています】