2015年3月28日土曜日

2015年3月28日(土曜) 最新のIMMポジション(3月24日集計分)から

最新のIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションの合計のネットショートは、-371,270コントラクトと、前週の-340,214から、通貨の売りが31,056増加し、前週の急減からの反動が見られた。

ドル換算では、約439億ドルの買いと、前週の約387億ドルから増加し、通貨売り=ドルが買い戻されていたことがわかる。(クロスもあるので、必ずしもイコールではないが、大まかな傾向がわかる)

前週は、FOMCの前日にドル買いが急減、イエレンFRB議長の利上・利下げ両可能性を示唆した弱気な記者会見や、メンバーのインフレ・成長見通しの下方修正に売られていたドルは、先週は逆にドル買いが増加し、水準的には3月10日へ逆戻りしたことになる。

つまり、市場のドル弱気なセンチメントにたいして、IMMのポジションから見ると、逆にドル買い戻しが続いていた。

EURUSDのショートポジションは相変わらず大きく、1.10台へと上昇する中でも、逆にユーロのショートは拡大が目立ち、つかの間のロングとなったスイスは、小幅な売り越しへと変化していた。


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各通貨のコントラクトの変化は、以下の通り。

円は、-48,054→ -45.905 
ユーロは、-193,774→ -220,963
ポンドは、-37,851→ -38,557
スイスフランは、+2,235→ -3,955
カナダドルは、-32,822→ -32,656
豪ドルは、-28,807→ -28,368
NZドルは、-1,141→ -866


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ドル換算した全体のポジションに占める各通貨ペアの割合は、おおよそ以下の通り。

円は、50億ドル→ 48億ドル
ユーロは、266億ドル→ 302億ドル
ポンドは、350億ドル→ 358億ドル
スイスフランは、-3億ドル→ 5億ドル
カナダドルは、26億ドル→ 26億ドル変わらず
豪ドルは、22億ドル→ 22億ドル変わらず
NZドルは、0.1億ドル→ 0.1億ドル変わらず








2015年3月28日(土曜) 昨日27日、海外市場の動き

2015年3月28日(土曜) 昨日27日、海外市場の動き


週末金曜日の海外市場は、EURUSDが1.10台からの失速、USDJPYの上値の重さを気にしながら、米株と米金利を見、米GDPとイエレンFRB議長の講演を注目していた。

米GDPはすでに過去の第四半期・確定値だけに影響力は鈍いが、個人消費は強い中で、見込まれた2.4%への上方修正はなく、改定値2.2%と同水準にとどまり、やや失望。

イエレン議長は「FRBは金融緩和の解除開始を真剣に検討」と、ややタカ派で一時米金利上昇。しかし、結局はいつもながらの「コアインフレや賃金の伸びが下振れれば、据え置きを迫られる可能性」も指摘。10月までの利上げ見送り感が強く影響は限定的。ただ、世界経済の状況を考慮すべきと、ややマイナス感はぬぐいきれない。


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DXYは低下しドルは小幅下落

米金利は低下、10年債利回りは1.96%へ

欧米株価は小幅上昇、

原油価格は48台へと大幅下落、

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注目の、第4四半期の米GDPは、個人消費は8年ぶりの伸び率と強いが、米企業は設備投資に慎重で、GDP前期比年率2.2%と予想を下回り、改定値と変わらず伸びは鈍い。一部ではドル高の影響を設け、企業利益は-1.6%(前期4.7%)と落ち込みが激しい。

米ミシガン大学消費者信頼感指数は、93と予想や速報値より強いが、2月より弱い。

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USDJPY→ さすがドル円、119円割れの買いは強いが、戻りも限定的で、下値リスクは消えず。
119.50円を超えられず続落、強い米ミシガン大学消費者信頼感+オプションカットで、119円を一時割り込むも続かず、イエレン議長発言にも、119.00~25円の狭いレンジで終了。

EURUSD→ 4回トライした1.10台は幻? 1.0800を割り込むと嫌なムード?!
1.0850~60を割り込み続落、1.0800のビックポイントを何とか死守し、1.0900を超えてからは逆にショートカバーに1.0940台へ上昇。1.0950台の上値は重くイエレン議長発言後に、1.0880まで緩やかに下落。

AUDUSD→ ダウントレド変わらず、0.7780~00が天井に。
0.7820台の上値は重く値を下げ、0.7800を中心とした値動きから、強い米ミシガン大学消費者信頼感に0.7750を割り込み、イエレン議長発言にも0.7745~70のレンジで安値圏で推移し、買い戻しは極めて限定的。


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イエレンFRB議長(講演)→ ややタカ派で一時米金利上昇するも、10月までの利上げ見送り感が強い。

FRBは金融緩和の解除開始を真剣に検討。経済状況が引き続き改善すれば、年内の利上げが正当化されるが、利上げ後も金利の正常化は段階的。

インフレが2%目標に近付くまで利上げを見送るのは賢明でない。インフレや賃金動向が健全なペースに復帰せずとも年内に利上げを開始する意向を示唆。

コアインフレや賃金の伸びが下振れれば、据え置きを迫られる可能性もある。政策は経済状況に応じて変化。

弱い海外経済によるドル高は、米輸出を阻害する可能性があり、FRBは米景気の先行きを判断する上で世界経済の状況を考慮すべき。

米消費支出は堅調で、海外中銀による金融緩和が成長に寄与すれば、米輸出への需要も拡大へ。

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フィッチ=ギリシャ格付けを「B」→「CCC」に引き下げへ。市場からの資金調達が絶たれ、流動性がひっ迫し、公的機関からの安定的な支援を受ける見通しが立っていない。

2015年3月27日金曜日

3月27日 (金) 23:00 ミシガン大学消費者信頼感指数(取引通貨ペア USDJPY)
   
≪説明≫
今日は、米GDPの発表後に、このミシガン大学消費者信頼感指数が発表される。発表の時間も、米現物株の取引き後30分ということで、米GDPの発表の内容次第では、米株や米金利の影響を強く受けることになる。

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(先の米GDPの取引きでのコメントと同じ)

月足の長期チャートでは、過去4か月間115~122円のレンジで上下しているだけで、高値で上げ止まっている。

Weeklyチャートでは、122円を2度トライし失敗、ダブルトップとなり、下落するのか? 昨年11月から続く上昇傾向を維持することができるのか? まさにその攻防戦となっている。

短期取引きでは、昨日下髭の長い状況で、118.50円以下をボトムとした買いの流れが続いていると思われるが、ドル買いの圧力も弱まり、逆に119.30~50円で天井感が強まっている

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今回は、確報値で、予想は91.8と、速報値91.2からは上方修正が予想されるも、2月からは低下が見込まれている。

過去29回のデータでは、予想と実際との差は、最大で4.5、平均でも1.6となっている。

過去26回のデータでは、USDJPYの発表直後15分間の変動は、最大43pips(高値-安値)で、平均では16pipsとなっている。本来大きな変動が望める指標ではなく、最近の動きが鈍い状況を考えれば、多くを狙わず上下、直近のテクニカルポイントを狙った、指値の売りと買いを考えたい。

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≪今回の予想と前回の数字≫
ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値
予想=91.8 速報値91.2、2月確報値95.40

≪過去29回の予想と実際との差≫
Max=4.5
Min=0.0
Ave=1.6

≪USDJPY 過去26回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max43pips
Hi-low=Min4pips
Hi-low=Ave16pips

Open-Hi=Max35pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave8pips

Open-Low=Max42pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave7pips

3月27日 (金) 21:30 米GDP (取引通貨ペア USDJPY)
   
≪説明≫
今回は第4四半期の確報値となり、前期比年率の予想は2.4%で、速報値2.6%から下方修正が、改定値2.2%より強い数字が見込まれている。ただ、第1四半期の成長は予想より弱いことは周知の事実で、それ程大きなインパクトは期待できないが、最近の弱い米経済指標をみると、どうしてもドルは弱気にならざるを得ない。

その大きな理由としては、先週のFOMCから始まった、FOMCの利上げ時期の不透明感と、ドル高に対するリスク啓示で、共にドルを積極的に買う動きを躊躇させ、期末・四半期末に向けたポジションの巻き戻しを誘発させている最中に見える。

そういう意味では、引き続き米金利の動向と為替相場の関連性はいつもよりも高い。

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月足の長期チャートでは、過去4か月間115~122円のレンジで上下しているだけで、高値で上げ止まっている。

Weeklyチャートでは、122円を2度トライし失敗、ダブルトップとなり、下落するのか? 昨年11月から続く上昇傾向を維持することができるのか? まさにその攻防戦となっている。

短期取引きでは、昨日下髭の長い状況で、118.50円以下をボトムとした買いの流れが続いていると思われるが、ドル買いの圧力も弱まり、逆に119.30~50円で天井感が強まっている。

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過去25回のデータから、GDP前期比年率の予想と実際との差は、最大1.2%、平均0.5%と比較的大きい。

過去17回のデータから、USDJPYの発表直後15分間の値動きは、最大59pips(高値-安値)、平均22pipsと、そこそこの値動きが期待できるものの、最近の傾向としては、ある程度の差でも、急激に変化することは少なくなっており、上下のポイントを狙いながら、余裕を持って指値を出す方が、勝率が高くなっている。

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≪今回の予想と前回の数字≫
第4四半期GDP・確報値
前期比年率=予想2.4% 前回2.2%
個人消費=前期比予想4.4% 前回4.2%
GDPデフレーター=前期比予想0.1% 前回0.1%
コアPCE=前期比予想1.1% 前回1.1%

≪過去25回の予想と実際との差≫
前期比年率
Max=1.2%
Min=0.0%
Ave=0.5%

≪USDJPY 過去17回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max59pips
Hi-low=Min7pips
Hi-low=Ave22pips

Open-Hi=Max57pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave15pips

Open-Low=Max29pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave7pips


2015年3月27日(金曜) 昨日26日、海外市場の動き

2015年3月27日(金曜) 昨日26日、海外市場の動き

ドルは売りから買いへと変化。最近の弱い米経済指標にも、利上げ支持発言は多く、FRBの利上げの可能性は消えず。

サウジのイエメン空爆の影響に原油価格は上昇、安全資産のドル買いへ。

欧州株は下落幅を急速に縮め、米株DJIAは40ドル安。
米金利は上昇し、米10年債利回りは一時2.0%へ。
DXYは上昇、終わってみればドル高へ。
原油価格はサウジのイエメン空爆で上昇し、51ドル台へ。


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USDJPY、118.40→118.40円まで下落→119.40円まで一時上昇。119.50円は重要なポイントで、買い変化への確実な兆候はまだ、見られず。今日の日本株に注目。

EURUSD、1.1050台へ上昇→1.09を割り込み1.0850台へ一時下落。買いから売りへと変化するも、1.0800が重要なポイントで、この水準を割り込むまでは買いの流れは変わらず。


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独Gfk消費者信頼感指数は、予想より強く2001年10月以来の高水準

米新規失業保険申請件数は、予想外に改善


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ロックハート・アトランタ連銀総裁=FOMCが6、7、9月の会合で利上げを決める可能性が非常に高い。統計の軟調さは一時的。

ブラード・セントルイス連銀総裁=今が金融政策の正常化を始める良い時期。

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イエメン情勢は悪化=サウジがイエメンを空爆。アラブ諸国の外相は、連合軍の構成決議案で合意。

イエメン情勢は悪化=サウジアラビアはイエメンのイスラム教シーア派系の武装組織「フーシ派」への空爆を開始。

イエメン情勢は悪化=イエメンが内戦の危機に陥ったことで、シーア派主体のイランとイスラム教スンニ派主体のサウジの対立が先鋭化。

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スイス中銀理事=スイスフランは過大評価、必要なら中銀は介入する。EURCHF1.20防衛の代償が大きすぎ、スイス上限撤廃を擁護。

ドラギECB総裁=ギリシャ国債はECBの国債買い入れの対象外。

英国債の利回り急上昇=BOE関係者の利上げ時期示唆発言が多く、英経済指標も良好。

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2015年3月26日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年3月26日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

USD全面安から、イエメン情勢の悪化にドル買いが欧州市場で強まり、安全資産のJPY+CHFが買われる。

しかし、欧州市場でUSD売り一巡後には全通貨でUSD買いへと変化。特に、EURUSD+GBPUSDの売りが強まる。

欧州株は大幅下落、米株もマイナスからスタート。
原油価格は、イエメン情勢の悪化に上昇し50ドル台へ

※※※※※※

USDJPYは、119.40台→118.80を割り込みドル売りが加速し119.40円へ、そして、→118.40→119.40円と元の水準へ逆戻り。

EURUSDは、1.10の大台を超え一時1.1050台へ上昇するも、ドルの買戻し鰹まり、強い米経済指標に値を下げ、一時1.0910台へと続落。

※※※※※※

独Gfk消費者信頼感指数は、予想より強く2001年10月以来の高水準

米新規失業保険申請件数は、予想外に改善

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ロックハート・アトランタ連銀総裁=我々はドル相場を注視。ドル高や寒波などさまざまな要因により米経済指標は年初に軟化。特にドル高の影響は予想を超えていた。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=FRBが利上げが近いとの観測が織り込まれつつあることを示している。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=金融政策の正常化開始時期は、今が適切な可能性。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=声明から『忍耐強く』という文言を削除し、より標準的な金融政策決定に戻ることができる。つまり、会合ごとに適切な政策金利を決定する。

ブラード・セントルイス連銀総裁=ギリシャがユーロを離脱すれば、ギリシャにとって暗黒の日となる。ギリシャが離脱すれば、ユーロの問題ではなく、ギリシャの問題とみなされる。

ブラード・セントルイス連銀総裁=ギリシャがユーロを離脱しても、影響が他国に大きく波及することはない。

日銀=円安進行でも輸出は低迷、その背景は、情報関連分野の競争力低下や世界的な設備投資需要の弱さ、海外生産の加速など構造要因も影響。

ドラギECB総裁=QEは少なくとも2016年9月まで継続

2015年3月26日木曜日

3月26日 (木) 18:30 英小売売上高(取引通貨ペア GBPJPY)


≪説明≫
最近は米景況感が弱まりつつある指標が多くなっている。直近では米CPIはまずまずとは言え、耐久財受注が弱く、住宅関連も弱さが目立ち、米GDPを下方修正する動きも見られた。

USDJPYは120円台を回復できず、逆に119円を割り込み、EURUSDは1.10の大台を何度もトライし、GBPUSDは1.50台のトライを失敗しながらも、底堅い展開が続いている。

そして、円は主要通貨でも上昇傾向が続いている。GBPJPYは178円を割り込み、続落傾向が続き、Dailyチャートでは200日SMA=178.16円をすでに下回り、Weeklyチャートでも上昇トレンドを割り込み、Monthlyチャートでも177円を終値ベースで割り込みと弱気ムードが高まる。

短期的に見ても、1時間チャートは117.50円を割り流れが売りへと変化し、117.62円をトップにして、どこまで下げるか試す動きが続いている。

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今回の小売売上高の予想は、前月比0.4%と前回-0.3%から改善が、前年比は4.7%と前回5.4%から低下が見込まれている。除く自動車燃料の予想では、前月比0.3%と前回-0.7%から上昇が、前年比では4.2%と前回4.8%から低下が見込まれている。

過去21回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大2.20%、平均で0.63%、前年比では最大2.7%、平均0.86%となっている。

過去17回のGBPJPYのデータでは、発表直後15分間の変動は、最大108pips(高値-安値)、へ金36pipsと、まずまずの動きは期待できる。

≪今回の予想と前回の数字≫
小売売上高
前月比=予想0.4% 前回-0.3%、
前年比=予想4.7% 前回5.4%、
除く自動車燃料
前月比=予想0.3% 前回-0.7%、
前年比=予想4.2% 前回4.8%

≪過去21回の予想と実際との差≫
前月比
Max=2.20%
Min=0.00%
Ave=0.63%

前年比
Max=2.70%
Min=0.10%
Ave=0.86%

≪GBPJPY 過去17回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max108pips
Hi-low=Min16pips
Hi-low=Ave36pips

Open-Hi=Max108pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave23pips

Open-Low=Max40pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave13pips

2015年3月26日(木曜) 昨日25日、海外市場の動き

2015年3月26日(木曜) 昨日25日、海外市場の動き

今日も午後9時30分がドル安のピーク。前日は米CPIで、昨日は米耐久財受注で相場が変化。

欧米株の下落に対して、米金利は上昇=ドル買い戻しへ。しかし、弱い耐久財受注に米GDP下方修正も見られ、潜在的なドル買いはやや懐疑的で、DXYは小幅低下。

ドルは主要国で弱いが、コモディティー通貨はさらに弱く、原油高にもCADは成長拡大を懸念し買われず。

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欧米株は弱く、ダウ平均株価は1.6%近く大幅下落、
米債券利回りは上昇、10年債は1.92近く%、2年債は0.6%台へ、
原油価格は約49ドルへ大幅上昇、

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USDJPY
弱い米耐久財受注に119.20円のボトムをつけ、119.20~95のレンジ。上下ともに厚レンジ相場が続きそう。

EURUSD
弱い米耐久財受注に1.10台トライするもまたして失敗。独IFOは強く1.090~1.100のレンジの上限を試す動きは続き、上昇する可能性が高まる。

GBPUSD
弱い米耐久財受注に1.4980台へ、しかし、またしても1.50の大台達成できず。フォーブスBOE政策委員の強気発言+賃金上昇への変化に、5月7日の選挙のハンディを克服できれば、上昇が期待できる。

AUDUSD+NZDUSD
弱い米耐久財受注にピークをつけるが、その後の下げ幅は大きく弱さが目立つ。

USDCAD
弱い米耐久財受注にボトムをつけるが、1.2480以下は底堅く、原油価格の上昇にも買いは鈍く、レーン・カナダ中銀副総裁の弱気発言もあり、逆に1.2530台へ上昇、ただし、狭いレンジ相場で方向性は不明。

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フォーブスBOE政策委員=現状の低インフレは続かず、利上げが必要になる。ポンド高が更に輸入物価を引き下げる可能性。低インフレに反して、賃金は上昇し始めた。

バイトマン独連銀総裁=デフレスパイルに陥るリスクは低いが、ECBのQEで財政緊縮化と改革実行の意欲がそがれるリスクは存在。独住宅価格は最低でも10~20%は過大評価。

ギリシャEFSF資金12億ユーロの資金得られず=欧州金融安定ファシリティー(EFSF)に返還を要求していたが、ユーログループは銀行救済基金の12億ユーロはギリシャには法的権利がないとして要求を却下→ 4月2日に資金ショートへ。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=ドル高のインフレへの影響は一時的だが、ディスインフレ圧力が根付けば、インフレ率がFRB目標に向かって回帰することが難しくなる。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=利上げを急ぐ理由はなく、2016年上半期まで利上げを控える必要がある。

プラートECB専務理事=ギリシャ問題は、政治家や中銀当局者が事態の緊張をさらにあおるような発言を慎むべき。

プラートECB専務理事=ユーロ圏では景気循環的な回復は見られているが、対処が必要な重要な構造的な問題は残っている。

英調査機関=1年以降の予想英CPIが2014年8月以降で初めて前月を上回る。今後1年間の予想英CPIは1.4%(2月1.0%)、5-10年の予想CPI2.8%(前回2.6%)。

レーン・カナダ中銀副総裁=原油下落の経済への影響を懸念するが、米経済の好調が輸出を押し上げる。

レーン・カナダ中銀副総裁=潜在成長率に戻る前に、2015年は一旦落ち込む。総合インフレは1%を下回るが、コアは2%付近での推移を見込む。

2015年3月25日水曜日

2015年3月25日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き


独IFOは予想外に強くEUR買いが続き、米耐久財受注が弱く、ドルは一時全面安へ。

米株は高値で取引開始するも、すぐにマイナス圏へと値を下げ、米金利も弱く、主要通貨の買戻しが続いている。

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EURUSD
弱い米耐久財受注直後に再び1.10台へ上昇。先日と同じく、オプションが絡みなのか売り買いが交錯、ストライク・プライス1.10で売り、下値で買い戻すような動きに見える。

USDJPY
引き続きダウントレンドを継続中ながら、前回の安値119.20台では買いが強く、118.85~119.85円のレンジを予想するも、直近は119.60円台が重くなる。


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エバンズ・シカゴ連銀総裁=ドルは強くなり一部では課題となる、エネルギー価格の下落は、消費者や多くの企業に恩恵を与える。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=日銀が直面する課題をわたしは非常に深刻に受け止める。それよりもインフレ率が2%を超える方がまし.

エンズ・シカゴ連銀総裁=利上げを開始する前に、インフレ率が健全な水準である2%に向かうことを確信すべきで、来年上期まで利上げを先送りすべき。

3月25日 (水) 21:30 米耐久財受注 (取引通貨ペア USDJPY)

3月25日 (水) 21:30 米耐久財受注 (取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫


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直近の米経済指標は強弱混在ながら、予想を若干下回る数字が増えてている。また、先週のFOMC前後から続いているドル売りの流れも、昨日はEURUSD1.10、USDJPY120円と大きなポイントで一時止まっており、この水準が今後のキーポイントになってくる。

最近の傾向としては、以前に見られたような、変動幅の大きな動きは減少し、経済指標や発言への反応も、意外性の高いものを除き、動きも限定されてきている。

USDJPYの8時間チャートでは、119.17~120.25円のレンジに収斂しやすく、短期的にも今回もこのレンジ内での取引きを考えたい。1時間チャートを使い、よりピンポイントで考えれば、119.60~119.90円のレンジに入っている。

今日の米耐久財受注の発表までは時間があるが、短期的には119.60~90円を予想している。また、EURUSDが1.0875~1.1000のレンジをどちらに抜けるのか? 仮に下抜けした場合には次のポイントとある1.0800で下げ止まるのか? これらも注目したい。

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今回の米耐久財受注の予想では、前月比0.4% 前回2.8%、除く輸送機器 前月比は0.2% 前回0.3%(改定0.0%)と、行き続き弱い数字が予想されている。

過去25回のデータでは、予想と実際との差を比較すると、前月比では最大15.1%、平均2.36%、除く輸送機器 前月比では最大2.20%、平均0.86%と、差が大きな経済指標の一つとなっている。

過去15回のデータでは、USDJPYで発表直後15分間の値動きは、最大48pips(高値-安値)、平均21pipsと、数字の誤差が大きな割には変動幅は大きくなっていない。

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≪今回の予想と前回の数字≫
耐久財受注
前月比=予想0.4% 前回2.8%、
除く輸送機器前月比=予想0.2% 前回0.3% 改定0.0%

≪過去25回の予想と実際との差≫
前月比
Max=15.1%
Min=0.10%
Ave=2.36%

除く輸送機器前月比
Max=2.20%
Min=0.10%
Ave=0.86%

≪USDJPY 過去15回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max48pips
Hi-low=Min6pips
Hi-low=Ave21pips

Open-Hi=Max30pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave9pips

Open-Low=Max48pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave13pips

2015年3月25日(水曜)昨日24日、海外市場の動き

2015年3月25日(水曜)昨日24日、海外市場の動き

欧州株は上昇するも、米株は続落、米金利も低下し、DXYは上昇しドル高へ。

原油価格は変わらず、金価格は上昇。

強い米経済指標にドル売りから買いへと変化するも、弱い米株+米金利の低下に、市場センチメントは引き続きドルはやや弱き。

EURUSD=1.10の攻防後1.0900へ下落、1.10の壁は大きく、今後もこの水準を注視。USDJPY=120円の攻防後119.60台へ下落、119.50円以下は買いゾーンへ。

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欧州市場では、
ユーロ圏各国のPMIは予想と前回を上回り、経済成長が期待され、ギリシャが包括的な改革案を30日までに提出することを表明、EUR買いが強まる。

逆に、英CPIは前年比が初めて0.0%に低下、コア前年比も弱く、英PPIは予想を大幅に下回り、GBP売りが強まる。

米国市場では、
米CPIが前年比は0.0%と予想を下回るが、コアが強く直後は上下しながらも、ドル買い戻しへと変化。米FHFA住宅価格は弱かったが、米製造業PMIは強く、米新築一戸建住宅販売件数は7年ぶりの高水準で、ドル買い戻しが続くが、米金利の低下にドル買いも弱まる。

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USDJPY、米CPI直後の119.20円台をボトムに、USD売り+JPY売り(円クロス)+強い米経済指標に上昇し、ロンドンフィキシング後に120円直前まで上昇、するも達成できず。

EURUSD、強いユーロ圏経済指標+ギリシャ改革案の提出が決まり、1.10台までEUR買戻しっが続くが売りが強く、逆に反落。強い米経済指標もあり、米CPI後に利へと変化し1.0900割れまで下落、1.09900~1.1000のレンジへ。

AUDUSD+NZDUSD、ドル売りの流れに欧州市場は買い、米CPI発表後から売りへと変化、結局は元の水準へ逆戻り。

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オズボーン英財務相=ギリシャのユーロ圏離脱のリスクが高まる。誰もギリシャのユーロ圏離脱は望んでいないが、偶発的、もしくは誤算によって発生する可能性はある。

麻生財務相=円安はいい面もあれば、円高の方がいい場合もある。為替はファンダメンタルズに沿って「ゆっくりだけど確実」な動きが重要。日銀には上下変動の抑制を要請。

ギリシャ政府報道官=包括的な改革案を30日までにユーロ圏へ提出する。

ウィリアムズSF連銀総裁=ドル高は米経済の成長を妨げるが、米経済はそれに対応できるほど強い。

ウィリアムズSF連銀総裁=利上げは年内に開始する。

黒田日銀総裁=量的・質的金融緩和(QQE)の出口政策で、テーパリング(資産買い入れの縮小)は1つの手法。金利水準の調整や膨れ上がった日銀のバランスシートの扱いが課題。




2015年3月24日火曜日

今日、午後6時30分に英CPIが発表される。
GBPJPYの1時間チャートは、三角持合いが続き、178.70~80円で収斂し、上下、いずれか一方に動きやすくなっている。

ちょっと、期待したくなる通貨ペアでもある。






3月24日 (火) 21:30 米消費者物価指数(取引通貨ペア USDJPY)

3月24日 (火) 21:30 米消費者物価指数(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫

イエレンFRB議長のFOMC後の記者会見からドルに対して弱気なムードが続いているが、利上げ開始する要因の一つとしてコアインフレ率も含まれており、今回の発表が注目される。

潜在的な安センチメントに変化はないが、主要通貨でドル安の流れの影響もうけ、Dailyチャートでは122円が天井となっている。

直近でも、120.00円~122.00円のレンジの下限を割り込み、上昇トレンドの下限を割り込み、ドルに対してやや弱気なムードの中で、118.84円が下限のターゲットになっている。

本日の米CPIで、利上げムードが再開し、米金利の上昇=円売りとなるのか? 逆に、利上げムードがより弱まるのか、ドル相場の変動が期待できる。

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今回の消費者物価指数の予想は、前月比0.2%、前回-0.7%、前年比-0.1%、前回-0.1%、コア前年比0.1% 前回0.2%、コア前年予想1.7% 前回1.6%と、前回より上昇が見込まれている。

過去21回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大0.20%、平均0.08%、前年比で0.2% 平均0.06%、コア前月比0.30%、平均0.7%、コア前年比0.20% 平均0.04%となっており、差は比較的少ない。

過去15回のデータからは、USDJPYで発表15分間の為替レートの変化は、最大46pips(高値-安値)、平均する21pipsと相場変動は比較的少ない。

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≪今回の予想と前回の数字≫
消費者物価指数
前月比=予想0.2% 前回-0.7%、
前年比=予想-0.1% 前回-0.1%、
コア前月比=予想0.1% 前回0.2%、
コア前年比=予想1.7% 前回1.6%

≪過去21回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.20%
Min=0.00%
Ave=0.08%

前年比
Max=0.20%
Min=0.00%
Ave=0.06%

コア前月比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.07%

前年比
Max=0.20%
Min=0.00%
Ave=0.04%

≪USDJPY 過去15回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max46pips
Hi-low=Min10pips
Hi-low=Ave21pips

Open-Hi=Max30pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave13pips

Open-Low=Max24pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave8pips


今日、午後6時30分に英CPIが発表される。

今日、午後6時30分に英CPIが発表される。


GBPJPYの1時間チャートは、三角持合いが続き、178.70~80円で収斂し、上下、いずれか一方に動きやすくなっている。


ちょっと、期待したくなる通貨ペアでもある。
3月24日 (火) 18:30 英消費者物価指数(取引通貨ペア GBPJPY)

≪説明≫


先週のFOMC以降、ドル高水準を懸念する発言や、米金利の低下に、ドル売りがやや強まっており、EURUSDの買戻しが強まっている。


GBPUSDは、期待された利上げ観測は直近の政策委員の発言から遠のき、5月7日の総選挙に向けた混乱のリスク回避に、予想外にポンドは弱く、EURGBPのポジションの巻き戻しに、GBPUSDの買いは限定的で、1.5000の壁を超えることができないでいる。


一方、USDJPYの上値が重いこともあるが、GBPJPYの1時間チャートは、三角持合いが続き、178.70~80円で収斂し、上下、いずれか一方に動きやすくなっている。


予想の数字からどれだけ乖離するかによるが、サプライズが無いとも限らず、動きが大きくなることを期待したい。


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今回の消費者物価指数の予想は、前月比0.3% 前回-0.9%と上昇が、前年比0.1% 前回0.3%と低下が予想されている。


過去29回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大0.3% 平均0.10%、前年比で最大0.3% 平均0.11%と、比較的差は少ない。


過去17回のデータでは、GBPJPYで発表15分間の為替レートの変化は、最大116pips(高値-安値)で、平均55pipsと比較的変動幅の大きな指標となっている。




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≪今回の予想と前回の数字≫

消費者物価指数
前月比=予想0.3% 前回-0.9%
前年比=予想0.1% 前回0.3%、
コア前年比=予想1.3% 前回1.4%、


≪過去29回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.10%
前年比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.11%


≪GBPJPY 過去17回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max116pips
Hi-low=Min23pips
Hi-low=Ave55pips


Open-Hi=Max102pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave28pips


Open-Low=Max85pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave28pips

2015年3月24日(火曜)昨日23日、海外市場の動き

2015年3月24日(火曜)昨日23日、海外市場の動き

週明けの為替市場は、FOMC後から続くドル弱気なムードは止まらず。ドラギECB総裁の議会証言で、インフレ率は年末にかけ緩やかに上昇との発言をきっかけに、ドルロングポジションの巻き戻しがスタート。米通貨当局者によるドル高を懸念する声が続き、弱い経済指標に、米金利は低下し、ドルは全面安!

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米株は小幅下落、米金利は低下、
原油価格は上昇、金価格も上昇
DXYは大幅低下

ドラギECB総裁は議会証言で、インフレ率は年末にかけ緩やかに上昇 → インフレ期待の上昇と、2016年9月末の終了予定が前倒しされるとの思惑もあり、欧州債権利回り上昇、欧州株は下落し、EURUSDが上昇し、ドル売りを先導。

米国発のドルに関しての発言が目立ち、ドル売り思考が強まる
○メスター・クリーブランド連銀総裁は、ドル相場の動向も利上げ決定での一要因。
○ブラード・セントルイス連銀総裁は、ドル指数は適正水準に近い。EURUSDが
○ムーディーズ報告書=強いドルは資金調達が必要な国に打撃を与える

弱い米経済指標
米シカゴ連銀活動指数は弱く、-0.11(予想0.10)
米中古住宅販売件数も弱く、前月比1.2%(予想1.7%)

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ドラギECB総裁の議会証言=ユーロ圏のインフレ率は数か月間は低水準で、年末にかけ緩やかに上昇 → インフレ期待の上昇と、2016年9月末の終了予定が前倒しされるとの思惑もあり、欧州債権利回り上昇、欧州株は下落し、EURUSDが上昇し、ドル売りを先導。

スペイン・アンダルシア自治州議会選挙=反緊縮を掲げる左派新党ポデモスが勢力を伸ばし、第3党となる。→ 政治的なリスクがたかまる。、

ドラギECB総裁の議会証言=ギリシャ担保特例措は、条件を満たせば復活させることができる。数年前に比べユーロ圏全体がギリシャ問題への耐性を増し、現時点でシステミックリスクが存在するとは考えていない。

ギリシャ・ドイツ首脳会談=大きな進展は見られず。ギリシャはドイツでなく、ユーロ圏財務相会合に改革リストを提示へ。

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ブラード・セントルイス連銀総裁=ドル指数は適正水準に近い。QEでEURの下落が始まったが、市場はすでに織り込み済みで驚くべきではない。EURUSDがどう動くのかは不透明。

ブラード・セントルイス連銀総裁=私がよりハト派的になったわけではない。FOMCが3月に動かなかっただけで、不透明感からある程度のハト派色が見られた。夏にかけて発表される指標を受けて行動を取ることが可能になるが、行動する必要はない。

メスター・クリーブランド連銀総裁=利上げ決定で、ドル相場の動向も一要因で注視。利上げ時期は6月の可能性。

フィッシャーFRB副議長=利上げは年末前の実施が正当化される可能性が高く、効果がコストを上回った時に実施されるべきで、毎回のFOMCで政策判断を決定、将来の金利の道筋は不確か。

フィッシャーFRB副議長=労働市場の状況が一段の回復を遂げ、インフレ率が中期目標の2%に向けて回帰すること自信が持てるようになった時点で引き締めを実施。

フィッシャーFRB副議長=ドル高や原油安は政策決定に影響を及ぼすが、FRBは重要視しないようにしている。引き締め手段はリスクも伴うとけん制。

フィッシャーFRB副議長=ECBのQEは、当初予想より市場への影響は大きく、欧州の経済活動への期待に対しても予想以上に影響。

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IMF=スイス中銀は景気の減速に歯止めをかけるために一段の金融緩和を検討するべきで、資産買い入れも可能。

ムーディーズ報告書=強いドルは資金調達が必要な国に打撃を与える

2015年3月23日月曜日

2015年3月23日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年3月23日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドル全面安(除くGBPUSD)、米金利は低下
欧州株は下落、米株は上昇
原油価格は上昇、金価格は下落

米ドル、先のFOMCから強すぎのドルへの警戒感が強まる中、本日もムーディーズは強いドルは資金調達が必要な国に打撃を与えると発表。米シカゴ連銀活動指数は弱く、米中古住宅販売件数も弱く、米株は上昇、米金利は低下し、ドル全面安の動きが強まる。


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EURUSDは、1.0780割れをボトムに下げ止まり、欧州経済の回復期待が強まり、ドラギECB総裁の議会証言でも欧州経済の成長が示され、ビスク・イタリア中銀総裁も、ユーロ圏全般に景気改善の兆候を指摘。EURショートの巻き戻しに1.0940台へ上昇。

GBPUSDは、ドル安の中にありながらも、早朝の1.4980台をピークに一時1.4840まで下落、1.4950台まで値を戻すも、GBPは一番弱い。英CBI製造業受注は弱く、GBPはクロスで全面安。EURGBPの買戻しが強い。

AUDUSDは、0.7770割れをボトムに0.7850まで上昇し、ショートカバーが続く。

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ドラギECB総裁の議会証言=指標は成長の勢いが増していることを示唆。

ビスコ・イタリア中銀総裁=イタリヤやユーロ圏全般に景気改善の兆候が見られる。

月例経済報告=8か月ぶりに景気判断を上昇修正

ムーディーズ報告書=強いドルは資金調達が必要な国に打撃を与える

おはようございます、今週も始まりました。

先週は、FOMC後にややドルに対して強気なセンチメントが、若干ながら揺るんでいます。本邦は決算期末がいよいよ近づき、海外でも四半期の決算に向けた動きが、為替市場にどのように影響するのでしょう? 

どうしても、テクニカルに頼ることになりますが、ドルに対して弱気に見えるテクニカルもあります。基本は米金利の動向次第ではないでしょうか? FXは債権・株の付属品的なところもあり、金利動向に注目しながら取引を考えたいと思います。

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オプション・ポジションから、FXのセンチメントを見てみよう!

いつもチェックしている、FX オプションのセンチメントは以下の通りで、これが今週の相場を予測しているものではないが、海外勢の一部のセンチメントを考える上で、ちょっとした参考になります。

GBPUSDとAUDUSDは上下拮抗しているが、EURUSDは上昇、USDJPYは下落を想定していることがわかります。(↑Long Calls/Short Puts ↓Long Puts/Short Calls)

EURUSDは、↑75% ↓25%
USDJPYは、↑1%  ↓99%
GBPUSDは、↑55% ↓45%
AUDUSDは、↑50% ↓50%

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また、別のソースで、FXのポジションを見てみよう!(↓Short ↑Long)
GBPUSDのロングは増加し、EURUSDは若干ロングへ、USDJPYはショートになっており、全体的にドル売りへと傾きつつあります。

EURUSD ↓47.59% ↑52.41%
USDJPY ↓54.07% ↑45.93% 
GBPUSD ↓32.24% ↑67.76%

このようなセンチメントで注意することは、逆の動き(ドルに対して強気)が、突然現れた場合には、ドル買いの影響が強くなるということではないでしょうか?

今週、みなさんのセンチメントはどちらでしょうか?





2015年3月22日日曜日

今週の為替相場を考える(3月23日~3月27日)

今週の為替相場を考える(3月23日~3月27日)

Weeklyチャートから、

先のIMMデータでも指摘しているが、FOMC前の通貨ショートの急減が気になって仕方がない。USDJPYは引き続きレンジ相場入り、EURUSDは反発の鈍い買いへ、GBPUSDとAUDUSDはボトムアウト(一旦?)している可能性も否定できず、今週のドル相場には注意して臨みたい。もちろん杞憂である可能性はあるので、米金利の動向を主に、株式市場の動きを合わせた取引を考えたい。

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経済指標・今週の材料から

今週は27日の米GDPを除き、最重要となるイベントが少ない。伏兵としてはギリシャ問題。

23日からのギリシャ・独の首脳会談で、今月末に資金が枯渇するといわれているが、小田原評定に着地点をみいだすことができるのやら? もし、めどがついた際のEURの動きは注意。

23日には、ドラギECB総裁が欧州議会で証言するが、欧州経済について、いつもながらの楽観的な見通しをどこまで拡大することができるのか? いつも通り過大な期待はしていないが、定番として注目している。

27日には、イエレンFRB議長がマネタリーポリシーについて発言する。先のFOMC後の記者会見と異なる発言は期待できにくいが、サプライズがないとも限らない。

米経済指標全般。先のFOMCでは「辛抱強い削減」→数か月以内に利上げへ(イエレン氏は否定)、「FF金利+成長+物価見通し引き下げ」→利上げ時期先送りと、ある意味では「どちらでもから、やや弱気」ではないだろうか? そういう意味では、日々の米経済指標を注目し、結果に右往左往せざるを得ない。

それらを含め、以下を注目したい。

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EUR ドラギECB総裁 欧州議会で証言(23日)
EUR メルケル独首相、ツィプラス・ギリシャ首相との会談(23日)
GBP 消費者物価指数(24日)
USD 2月 消費者物価指数(24日)
AUD 豪中銀金融安定報告書(25日)
USD 耐久財受注(25日)
GBP 小売売上高(26日)
CAD ボロズカナダ中銀総裁の講演(26日)
JPY 全国消費者物価指数(27日)
USD 第4四半期GDP・確報値(27日)
USD ミシガン大学消費者信頼感指数(27日)
USD イエレンFRB議長講演(27日)

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