2015年3月14日土曜日

2015年3月14日(土曜) 昨日13日、海外市場の動き

2015年3月14日(土曜) 昨日13日、海外市場の動き

ドル高! USDJPYを除き、主要通貨でドルは全面高。

米株は下落、米金利は横ばい、原油価格は大幅下落、金価格は上昇。

弱い米経済指標(生産者物価+ミシガン大学消費者信頼感指数)にも、ドル買いは限定的。

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最近は、EUR売りの材料が続きついに、終値ベースで1.05を割り込むが、市場ではEURショートの利食いパターンも目立っています。

それには、いくつかの理由が考えられます。DXYドルインデックスは表の通り100の大台をついに達成。とりあえずはドル買いのポジションを減らそうと考えても、おかしくはありません。

MonthlyのEURUSDチャートでは、ダウントレンドに変わりはないものの、EURGBPの売りを継続させてきた、投機筋もリーマンショック当時の水準近くまで下落したことで、利食いを活発化させている可能性もあります。→ EURGBPMonthlychart参照

逆に、GBPUSDは、1.4700を割り込むとよりクリアなりますが、過去4年の底値を割り込み売りの流れが続いています。

今までは、私もそうなのですが、米国に次ぎ、利上げが可能な国ということで、買い方向ばかりを考えていました。それに、EURGBPの売りが続くとのぜんていでした。

ただ、最近のイメージは5月の英総選挙を控えた動きに注目しています。これは、先のスコットランドの国民投票時に見られたような、GBP売りが続く可能性を意識しているからです。

最後に、USDJPYですが、円安トレンドに変化はなく、将来に向けた円安の考えは変わりません。ただ、最近の利食いパターンに入った動きや、過去の高値水準となる125円を超えられないことを考えれば、緩やかな円安を意識したほうが、良いのかもしれません。

いずれにしても、今示した動きが正しいのか、否かは、来週のFOMCが証明してくれるでしょう!

これで、EURUSDの売り、EURGBPの売りが続くようでしたら、その流れは加速しそうです。

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EURUSDは、終値ベースでも1.0500を割り込み、一時1.0460台へ下落。

GBPUSDは、1.4700まで続落、弱さが目立つ。市場は5月の総選挙を意識!

AUDUSDは、0.7610まで続落、前日の上昇から一転下落、0.7600~0.7700のレンジへ。

USDJPYは、動けず。ドル全面高の中では唯一健闘。米株安にも下落は限定的。


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2015年3月13日金曜日

3月13日 (金)23:00 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値 (取引通貨ペア USDJPY)


3月13日 (金)23:00 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値 (取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫


USDJPYの一時間チャートでは、121.28円を底値に切り上がり、これが、短期的には重要なポイントになっている。8時間チャートでは、120円以下の滞空時間は短く、122.00円を天井に、このレンジでの取引きが続いている。


先の高値122.00円を超えて買いが継続することができるのか? 今日のポイントとなっているが、月足チャートでは、120円をボトムに陽線が立っており、ドルかいの流れを予想させる材料ともなっている。


しかし、今日は金曜日で週末のポジション調整が入り安い状況を考えれば、市場参加者の注目は、相変わらずユーロで、円に目が向いてくれるかは、120.50~122.00円のレンジを抜け出すことが前提になりそうである。


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今回の予想は95.7と前回95.4から上昇が見込まれている。
過去22回のデータでは、予想と実際との差は、最大4.5、平均で1.6となっており、4.0を超えるような差となれば動きが大きくなりやすい。


過去26回のデータでは、USDJPYで発表15分間の動きは、最大43pips(高値-安値)で、平均15pipsと大きな変動は期待できない。しかし、米現物株や金利動向がはっきりしてくる時間帯でもあり、複合的な要因にでもなれば、値動きはより高まる可能性がある。


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≪今回の予想と前回の数字≫
予想95.7 前回95.4


≪過去22回の予想と実際との差≫
ミシガン大学消費者信頼感指数
Max=4.5
Min=0.0
Ave=1.6


≪USDJPY 過去26回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max43pips
Hi-low=Min4pips
Hi-low=Ave15pips


Open-Hi=Max35pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave8pips


Open-Low=Max42pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave7pips



3月13日 (金)21:30 カナダ雇用統計 (取引通貨ペア CADJPY)


3月13日 (金)21:30  カナダ雇用統計 (取引通貨ペア CADJPY)

≪説明≫
USDCADは、大枠1.24~1.26の上限を超えてからは、1.26~1.28の200ポイントのレンジに入っている。200ヵ月SMA=1.2304にあり、1月にこの水準を上値けしてから、この水準がレジスタンスになっている。


短期では、1.2700近辺に集中し、8時間チャートでは1.2630~1.2800をトップにしたレンジとなっている。


一方、今日の取引き通貨ペアのCADJPYでは、1時間チャートでは、95.20~70のレンジに収斂し、下値が切りあがり、上値が切り下がりる三角持合いとなっており、現在の95.50円に集中し、上下大きく離れることが期待できる。


Dailyチャートでは200時間SMA=97.35、62時間EMA=96.85円にあり、この水準が上値のポイントとなっており、下値のポイントは2月6日以降、ボトムラインを維持している94.00円と考えたい。
今回のカナダ雇用統計では、95.20~70円のレンジを抜け出すことを期待したい。


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今回の予想は、失業率6.7%と前回6.6%から小幅な上昇が、雇用ネット変化は-5,000人と前回35,400人から減少へと変化が見込まれている。


過去22回の予想と実際との差は、失業率で0.4%、平均0.1%、雇用ネット変化率では、最大8万人、平均で2.8万人と差が大きくなっている。


過去18回のCADJPYで、発表15分間の為替レートの変化では、最大97pips(高値-安値)、平均では53pipsと、比較的変化の大きな指標になっている。


≪今回の予想と前回の数字≫
失業率=予想6.7% 前回6.6%
雇用ネット変化=予想-5,000人 前回35,400人


≪過去22回の予想と実際との差≫
失業率
Max=0.40%
Min=0.00%
Ave=0.10%


雇用ネット変化率
Max=8万人
Min=0.1万人
Ave=2.8万人


≪CADJPY 過去18回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max97pips
Hi-low=Min13pips
Hi-low=Ave53pips


Open-Hi=Max60pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave23pips


Open-Low=Max60pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave30pips

2015年3月13日(金曜)昨日13日、海外市場の動き

2015年3月13日(金曜)昨日13日、海外市場の動き


ドルは一服で小幅下落+米株は大幅上昇+米金利はほぼ変わらず。
原油価格(WTI)は下落+金価格は上昇。

ドルは、弱い米小売売上高の直後を安値に、やや復活。

EURUSD1.0500達成、利食い千人力。オランド仏大統領はEURUSDの現水準を容認、180ポイント近く上昇。

他に目立ったのは、カーニーBOE総裁発言を受けたGBP安。GBPUSD1.50台復活できず。

それと、中銀声明から上昇したNZD+強かった雇用統計に買いが続いたAUD。

CADは健闘するも、原油価格の下落に尻萎み。

JPYは、米小売売上高直後を円高のピークに、USDJPYは買い戻されたが、動きは鈍い。

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USDJPY
弱い米小売売上高の直後に一時120.70割れまで下落するも、米株は強く円クロスでも円売りに、121.40台まで一時値を戻すが、原油価格は軟調で、動きは緩慢。ドル買いの流れは変わらずだが、緩慢な動きが続きそう。

EURUSD
バルファキス・ギリシャ財務相とドイツの対立が続く中、ECBはギリシャ向けELAを拡大、順調なQEが続く。オランド仏大統領+弱い米小売売上高が引き金となり、180ポイント近いEURショートの買戻しに短期ショートカバーがさく裂するも、戻り売りパターンに変化はなく、ボトム達成感は見られない。

AUDUSD+NZDUSD
ドル売りをリードする、ショートカバーに底堅いが、ドル買いの流れは変わらず。週末のポジション調整が継続するのか? 戻り売りパターンがはじまるのか? 引き続き売り圧力は変わらず。

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米議会予算局(CBO)=米予算教書から、10年間で赤字を1.232兆ドル縮小できる。

FRBの2014年第4半期家計純資産=82.91兆ドル(前期比+1.52兆ドル)と、2013年第4四半期以来の伸び率。家計債務は年率2.7%(前期比2.8%)

カーニーBOE総裁=利上げの時期は、海外の低インフレ環境やポンド高による影響を考慮する。

カーニーBOE総裁=一時的な衝撃を重要視しないが、国外からの根強いデフレ圧力を勘案することが適切な可能性がある。デフレ圧力は、海外の低インフレ環境、およびポンド高による国内物価への長期的な影響に起因→ 英10年債利回り1.74%(-0.07%-3.97%)

渡辺国際協力銀行総裁=120円手前が色々な意味で平穏な水準。大幅な円安が進む可能性は少ない。

ECB=ギリシャ銀行への緊急流動性支援(ELA)を6億円拡大で合意。

オランド仏大統領=EURUSD相場は適切な水準にある。

米国の早期利上げ観測に、新興市場国からの資金引き上げが強まる。

2015年3月12日木曜日

2015年3月12日(木曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2015年3月12日(木曜) 欧州・米国市場序盤の動き

米国市場は、米小売売上高は弱く、米輸入物価指数は予想外の大幅低下、新規失業保険申請件数は改善するも、ドルは全面安。米株は上昇+米金利は低下へ。

ただし、弱い米小売売上高は悪天候が原因で、発表直後が安値からは、ドル売りが加速せず。

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USDJPYは、120円台は買いが強いが、121.20円超えの上値は重い。

EURUSDは、1.0500割れ→1.0680台まで一時値を戻すも、1.0580~1.0640のレンジで推移。

GBPUSDは、一時1.5020台まで上昇するも、カーニー発言もあり1.4920台まで下落へ。

AUDUSD+NZDUSDは、アジア市場で始まった買いの流れを維持、緩やかに上昇へ。

※※※※※※※

ECB=ギリシャ銀行への緊急流動性支援(ELA)を6億円拡大で合意。

オランド仏大統領=EURUSD相場は適切な水準にある。

米国の早期利上げ観測に、新興市場国からの資金引き上げが強まる。

カーニーBOE総裁=英国への避難流入はポンドを押し上げる。下方リスクが具現化すれば英中銀は政策がある。

2015年3月12日(木曜)アジア市場の動き

2015年3月12日(木曜)アジア市場の動き


日本の株高は止まらず。日経平均株価が一時1万9千円台に乗せ上昇、2万円の大台がすぐ手の届くところまできている。


その影響にUSDJPYは買い圧力が続くも、最近の為替相場は、株高=円安の方程式は、やや崩れ始め、USDJPYも上値は重い展開となっている。


今日、今までのヒーローはNZDで、『政策金利は当面安定推移』との中銀声明に早朝からNZDUSDの買いが市場をリードし、強い雇用統計となったAUDUSDの買いを誘い、ドル高の修正を迎える。


欧州市場に入ると、ギリシャと債権者の交渉の硬直化は懸念されるも、欧州債の利回りは上昇、ドル売りの流れが全通貨に広まり、EURUSDは1.0500をボトムに上昇、GBPUSDは1.4900を割り込むことはなく上昇。USDJPYも121円を再び試す動きとなっている。

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NZ中銀は予想通り、政策金利3.5%の据え置きを実施。


ウィーラーNZ中銀総裁声明は、中銀の予測の中央値は政策金利が当面安定推移するとの見方と一致。弱いインフレ動向を踏まえ、当面は金利据え置きの継続が見込まれる。


ウィーラーNZ中銀総裁声明は、将来の金利調整が利上げになるか利下げになるかは、今後の経済指標次第。⇒ 利下げリスクの懸念が弱まるり、NZドル買いが強まる。


ウィーラーNZ中銀総裁声明は、通貨は正当化できず持続不可能なほど高くかなりの調整が必要の認識。


ウィーラーNZ中銀総裁議会の委員会=インフレ率が中銀の中期目標である2%前後に達するまで、ある程度時間がかかる。


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豪雇用統計は、失業率は低下し、雇用者数は増加するも、市場参加者は中銀の追加利下げを期待。


韓国中銀=予想に反し、政策金利を2.0→1.75%に引き下げた。


NY州ディナポリ会計検査院長の見積もり=ウォール街の従業員らのボーナスは1人当たり平均では17万2860ドル(約2100万円)、総額285億ドル(約3.46兆円)


塩崎厚労相、GPIFと3共済、運用基本指針策定しモデルポート作る方針。

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バルファキス・ギリシャ財務相=ECBはわが国の政府を窒息させるような政策を追求している。ギリシャのユーロ圏におけるパートナーやIMFにも向けられており、ギリシャとの間で解決策を見つけることを強要している。


バルファキス・ギリシャ財務相=ショイブレ氏は私がドイツ政府の信頼を失ったと言ったので、ドイツ政府から信頼されていたことはこれまでないと伝えた。


バルファキス・ギリシャ財務相=ユーログループでの経済政策の非政治化が欧州をデフレに導いた。ユーロバロメーターの調査では、EUの機関を信頼していないという回答が寄せられている。


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3月12日 (木) 21:30 米小売売上高(取引通貨ペア USDJPY)


3月12日 (木) 21:30 米小売売上高(取引通貨ペア USDJPY)

≪説明≫

為替市場はドル全面高の流れが続き、USDJPYもクロスでの円買いに一時的な円の買戻しが見られるも、継続した円買いに変化する可能性は弱まっています。


米株の調整にも、日本株の上昇は止まらず、円売りに安心感がみられます。問題は行き過ぎた円安の流れを止めるような発言ですが、いまだ確認することはできません。


市場では、安定した水準は120円、原油価格は50ドルとの発言がよく耳に入ってきますが、期待と実際との動きは異なるのが常です。


USDJPYのチャートでは、8時間チャートは120.70~122.00円のレンジで取引が続き、120.50円を割り込むまでは買いの流れは止みそうにありません。


1時間チャートでは、121.30円をボトムに緩やかな上昇が続き、今日もこの水準が一つのポイントとなる可能性があります。


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米小売売上高の予想は前月比0.3%とで前回は-0.8%、除自動車前月比も0.5%と前回の-0.9%から共に増加が予想されています。


過去29回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大0.80%、平均030%、除自動車前月比で、最大1.0%、平均で0.30%の差となっています。


過去17回のデータでは、発表15分間の為替レートの変動は、最大64pips(高値-安値)、平均で25pipsとなっており、まずまずの変動が期待できます。しかし、逆指値での対応は、よほど予想数字とかけ離れていなければ、難しいとも考えられます。


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≪今回の予想と前回の数字≫
前月比=予想0.3% 前回-0.8%、
除自動車前月比=予想0.5% 前回-0.9%


≪過去29回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.80
Min=0.00%
Ave=0.30%


除自動車 前月比
Max=1.00%
Min=0.00%
Ave=0.30%


≪USDJPY 過去17回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max64pips
Hi-low=Min4pips
Hi-low=Ave25pips


Open-Hi=Max34pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave10pips


Open-Low=Max64pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave15pips

20150312 昨日の変化(3月10日~11日)

20150312 昨日の変化(3月10日~11日)

1. 主要通貨では、EURUSDの下落幅は大きく-1.41%下落、USDJPYは0.25%と小幅な変動。

2. 円クロスでは、EURJPYが-1.12%下落、逆にNZDJPYは0.51%上昇し、朝のNZ中銀の動きに反応。

3. 金価格は下落、ドル指数+恐怖指数は上昇へ。

4. 欧州債権利回りは低下が激しく、独10年債利回りは大幅低下

5. 株価は、欧州株の大幅な上昇が目立つ。




2015年3月12日(木曜)昨日11日、海外市場の動き

2015年3月12日(木曜)昨日11日、海外市場の動き

ラガルドIMF専務理事が指摘した「金融政策の相違によってさらなる変動を予想」、その通りで為替市場は、二極化が進む。

USDJPYは、「ドル高による円売り+クロスでの円買い」=121.10~60円のレンジで動けず。

「ECBのQE+QE拡大の可能性」→ ユーロ圏各国の「金利低下+株価上昇」+「ギリシャと債権団の協議難航の見通し」=ユーロ売り止まず。1.0520を一時割り込む。

ウィールBOE政策委員の「ポンドが急落する可能性」示唆→ EURGBPの買戻し+GBPロングの巻き戻しが強まるり、GBPUSDは続落へ。1.50どころか、1.4900を一時割り込む。

AUDUSD+NZDUSDは、ドル全面高の流れ+リスク回避の動きに、売りやまず。

NZ中銀は政策金利3.5%の据え置きを決定、予想通り、声明で直後からNZD買いが強まる。



欧州株は大幅上昇↑
米株は小幅下落↓
原油価格は小幅下落↓
金価格は下落↓
DXYは上昇↑

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ウィールBOE政策委員=経常赤字が高水準にあり、ポンドが急落する可能性がある。→ 通貨安の誘導??
 
ウィールBOE政策委員=為替レートが大きく変動するリスクがあるようだ。経済は常に驚きをもたらすが、過去数週間のポンドの動向はサプライズの1つ。

ウィールBOE政策委員=この先数ヵ月の賃金上昇の兆候は利上げの可能性を強めるだろう。ポンド高は次のインフレの下振れリスクとなる可能性。

クーレECB理事=ECBはQEを拡大する可能性がある。

S&P=ECBはQEを拡大する可能性がある。

ラガルドIMF専務理事=金融政策の相違によってさらなる変動を予想。

ラガルドIMF専務理事=ユーロ圏は危機を脱した。ユーロ安がユーロ圏の輸出企業に奏功。欧州経済は予想を上回る。

NZ中銀=為替水準は維持不能で正当化されない。

NZ中銀=金利を安定させる期間として認識。インフレ期待の著しい低下は利下げを正当化する。

2015年3月11日水曜日

3月12日 (木)09:30 豪雇用統計(取引通貨ペア AUDJPY)

3月12日 (木)09:30  豪雇用統計(取引通貨ペア AUDJPY)


≪説明≫

AUDUSDが0.7600をクリアに割り込み、続落傾向にあり、AUDJPYは、93~94円のレンジの下限を割り込み、上昇トレンドから再び売りへと変化している。今度は逆に93円が抵抗ラインとなっており、戻り売りパターンに入っている。

今回の豪雇用統計の発表までに、まだ時間があり、発表後に値動きが大きくなることを狙った、両サイドの逆指値を狙った取引をするのか、あるいは93円を高値に売りを継続したほうがいいのか、今後の値動きで考えたい。

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失業率の予想は6.4%と前回と変わらず、新規雇用者数は予想1.5万人で前回の-1.22万人から増加が見込まれている。

過去22回のデータでは、予想と実際との差は、失業率で最大0.4%、平均0.11%、新規雇用者数で最大10.6万人、平均では約2.14万人となっている。

過去18回のデータでは、AUDJPYで発表15分間の為替レートの変動は、最大90pips(高値-安値)、平均でも51pipsと、比較的変動の大きな指標となっている。

※※※※※※※


≪今回の予想と前回の数字≫
失業率=予想6.4% 前回6.4%、
新規雇用者数=予想1.5万人 前回-1.22万人

≪過去22回の予想と実際との差≫
失業率
Max=0.40%
Min=0.00%
Ave=0.11%

新規雇用者数
Max=106,000人
Min=600人
Ave=21,360人

≪AUDJPY 過去18回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max90pips
Hi-low=Min20pips
Hi-low=Ave51pips

Open-Hi=Max71pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave205pips

Open-Low=Max90pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave31pips


2014年3月11日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2014年3月11日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き


独DAXは1.8%近くの上昇、DJIAも0.24%上昇し、米金利も上昇。

金利差拡大=ドル買いの流れが続く。

原油価格は小幅上昇、金価格は小幅低下。

欧州・米国市場に入っても、基本はドル高。

※※※※※※※

EURUSDは、ギリシャと債権団の協議開始を前にして、12年ぶりの安値を付け1.0560まで続落、底値達成感は見られず。ただ、1.0のパリティーが気になる。

GBPUSDは、ブラザー工業が英ドミノ社を1890億円で買収との報道に、GBPJPY上昇期待が強まったが、鉱工業生産は予想を下回り、製造業生産が悪すぎで続落し、ついに、1.50のビックポイントをブレーク。

AUDUSD+NZDUSDは動きが鈍いが下落基調は変わらず。

USDJPYは、121.60台を回復するも動きは鈍い。


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ギリシャは破たんの瀬戸際で、数週間で政府資金は底をつく。ギリシャと債権団の協議は12日に始まる。ギリシャは市場から資金の調達ができず、ユーロ圏の危機対応ファンドと、IMFの緊急融資が頼りの綱。銀行は中銀よりの緊急流動性支援(ELA)が頼り。

※※※※※※※

ブラザー工業が英ドミノ社を1890億円で買収。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=マイナス利回りは長期間続くと思わない。

2015年3月11日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年3月11日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き


さすが、官民上げての株買いは堅固、海外勢も乗らなきゃ損々ムード満点。米株が1.85%下げても、日経平均は0.31%上昇。これが円相場をややこしくさせている。


ドル高主導(景気は強く+利上げ近し)+ユーロ売り(QEのユーロ安期待+ドラ息子のギリシャ)主導の為替相場に、ボトムは見えず。


ドラ息子を更生させるのか、親子の縁を切るのか? 可能性は否定されず。


海外勢の円に対する興味は半減。しかしながら、日本株高に賭けた積極姿勢に、円相場は軟弱。
現状は、ドル高の流れにの、クロスでの円買いに、USDJPYの上昇力は鈍いが、それでも121円台を維持。120.50~00円台がボトムに見えてならない。


ドラギECB総裁は、ユーロ圏経済の先行きに自信を示した。最近はこの手の発言が多くなっている→ 最近の経済指標はやや持ち直していることは確かながら、月間600億ユーロ(約8兆円)も金をばらまきながら、景気が悪いなんて言えるわけがないと思うが!


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タイ中銀、政策金利を0.25%引き下げ、2.0%→1.75%に決定。
中国2014年通年の電力生産は3.2%増。景気減速を反映し16年ぶりの低い伸びにとどまり、中国の景気鈍化は鮮明!
ドラギECB総裁は、最近の経済データはポジティブ。経済成長は減速局面から転換した。GDPの上方修正は原油・為替・量的緩和による。2015年の物価の停滞は原油価格が主要因。

2015年3月11日(水曜) 昨日10日、海外市場の動き

2015年3月11日(水曜) 昨日10日、海外市場の動き

世界的に株価は下落+世界的に金利は低下。

ドル高傾向は変わらず+円はクロスで上昇。

原油価格(WTI)下落+金価格は下落。

DXYは97.588→98.64へ上昇し、ドル高の流れが続く。

ECBのQEで、ユーロ圏各国の債券利回りは過去最低を更新中、米国債は利回りを追求して入札は5年ぶりの高水準。10年利回りの独・米国の格差は1989年以来最大。

※※※※※※

EURUSDは、QEによる金利低下に、1.07を割り込み続落、底値は見えず下値リスクは高い。他国の国債利回りも続落。

USDJPYは、122円台を達成するも、クロスの円高+リスク回避の動きに、121円まで下落。一筋縄で行かない通貨ペア。

GBPUSDは、EURGBPの売りに底堅いが、ドル高の流れと5月の総選挙の行方不透明で、買いも続かず、1.5030~1.5100のレンジで上下、方向感出ず。

AUDUSDは、0.7680まで上昇後、0.7610まで下落。0.7600の壁は引き続き有効ながら、割り込むと下落のリスクが高まる。

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マカファーティBOE政策委員=今年の大半はインフレ率は2%目標を下回って推移。BOEの見通しよりもたるみが少ない可能性。

カーニーBOE総裁=国内のインフレ率は、数か月間ゼロ付近だが、年内と大半は同水準で推移へ。CPIの弱さ多くはほぼコモディティ価格に起因。利上げは限定的であり、穏やか。追加の刺激効果は遅行するため、追加の金融刺激を行うことは極めて愚か。

ダイセルブルーム・ユーログループ議長=11日からの国際支援の協議開始で、計画が八方ふさがりのままでは、ギリシャや関係各所に対する信認は再び失われれる。ギリシャは早急に行動を起こす必要がある。

1月の米求人数は499.8万件=1月の米求人数は499.8万件と予想500万件。増加傾向は続き、求人数を雇用者数+求人数で割った、求人比率は3.4%とリーマンショック前よりも高い水準を維持。

ブレーク・イーブン・インフレ率(フォワードBEI)「5年後から5年間のインフレ期待を反映する」はFRBの目標値2.0%に近づく=4日に1.98%と、昨年12月26日以来の水準に上昇、1月30日には1.75%と年初来低水準から上昇へ。

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BEIは、"Break-even inflation rate"の略で、普通国債(利付国債)と物価連動国債(物価に連動して元本が増減する国債)の流通利回りの差(利付国債の利回り-物価連動国債の利回り)をいう。

物価が将来どれくらい変動するとマーケットが見ているかを示すもの(将来の予想物価上昇率)で、この値がプラスなら「インフレ」、マイナスなら「デフレ」を市場が予想(推測)していることを意味する。

一般に予想インフレ率は、実際のインフレ率と連動すると共に、先行して動く傾向があるため、各国の中央銀行は、BEI(予想インフレ率)の動向を調査・把握し、また予想インフレ率の目標値を定め、その目標値に収まるような金融政策を行うことが多い

通常、予想インフレ率が上昇傾向にある時は、インフレを抑えるような金融政策を行い、逆に予想インフレ率が下落傾向にある時は、インフレになる(デフレにならない)ような金融政策を行う。

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2015年3月10日火曜日

2015年3月10日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年3月10日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

東京市場は、株安+ドル高(円安)
欧州市場は、株安+ドル高
米国市場は、株安+原油安+金利低下+ドル売りへ変化するも、下げ幅は限定的

USDJPYは、121円近辺をボトムに下げ止まる。
EURUSDは、1.0720台で下げ止まるもEUR買いは限定的で、1.0800台まで回復できず。
GBPUSDは、1.5030をボトムに下げ止まる。
USDCADは、1.2680を高値に1.2600まで下落へ。

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本田内閣官房参与=為替相場のコメントは難しく断定的なことは言えない。円安がマクロ経済に与える影響からは、USDJPY120円程度なら問題ない。

英総選挙(5月7日)の世論調査では、主要政党の支持率は拮抗。オズボーン財務相が提出する来週の予算案を注目。

フィッシャー・ダラス連銀総裁=労働市場が堅調で、利上げを送らrせればリセッションを招く。

ドラギECB総裁は、ギリシャの当局者へ、ギリシャは危機的な状況に直面している。ユーロ圏の代表を審査するために再入国させるべき。

ルー米財務長官=米国の経済は非常に堅実で、一段の拡大が必要。

ファーマン米CEA委員長=強いドルは米経済成長への向い風。
米金利の引き上げが秒読みを開始し、トルコリラ、南アランド、ブラジルレアルなど、新興国は利下げラッシュで通貨安となり、ドルに対して値を下げる。

日本は、4月の統一地方選挙を前にして、輸入物価が上昇し物価高となる円安の弊害を懸念。内閣府の試算では、為替相場が1.0%上昇円安へ動けば、輸入物価が0.8ポイント上昇。

バルファキス・ギリシャ財務相


あまりにも憤慨するニュースが、ロイターニュースで流れていた。
もちろんギリシャがおとなしくユーロ圏から離脱して欲しいと、願っていることは事実とも言われているが????

バルファキス・ギリシャ財務相は、ドイツ公共放送ARDのドキュメンタリー番組で
1.ギリシャは世界で最も破綻した国
2.ギリシャが債務返済を怠るということを2010年5月に欧州首脳は認識していた
3.そして、最も破綻した国に史上最大の融資を行うことは、人道に対する犯罪

⇒ これが事実なら、一体彼は、何をいっているのであろうか? 
嫌なら、さっさとユーロ圏から離脱すればいいのではないか? 

独ビルド紙は社説で、ギリシャへの追加金融支援の中止を欧州首脳に求めている。

2015年3月10日(火曜) アジア・欧州市場序盤の動き

2015年3月10日(火曜) アジア・欧州市場序盤の動き


ドル全面高! この傾向は誰も止められず。あまり言うことはない!


USDJPY、株安=円高の連動性は薄れ、株安にも一時122円台へ上昇。全く過熱感や円安警戒発言は見られず。上値達成感もなく上昇を継続中で、125~130円のドル高へ移行する可能性が日々高まる。


EURUSD、静かにユーロ続落。1.0800を割り込み、1.09、1.10はすでに売りゾーンで、1.0000は射影距離へ。ひょっとしたら1.0000のパリティーは通過点! QEの月間600億ユーロ=約8兆円の資金は何処へ?


GBPUSD、ドル高相場で健闘したが、またしても1.5000が射程距離へ。1.50~1.55のレンジで、ダブルボトムになるのか? それとも、ブレークするのか? 楽しみな通貨ペア。


AUDUSD、中国CPIの上昇にも無反応、0.77を割り込み続落へ。0.7650からは売りにくいが、0.77~0.7750は売りゾーンへ、0.7760超えたらストップ。


USDCAD、原油価格も一進一退、1.2400~1.2650のレンジの上限へ。ダブルトップになるのか? それとも、ブレークするのか? 楽しみな通貨ペア。

2015年3月10日(火曜)昨日9日、海外市場の動き

2015年3月10日(火曜)昨日9日、海外市場の動き

米株は強く、米金利は低下するも、欧州債利回りはより低下し、ドル全面高へ!
ただし、除くGBP。

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市場の注目は、

◎強い米雇用統計=早期利上げ期待「ただし、労働市場情勢指数(LMCI)は弱く2か月連続の低下??、気にしていないようである」

◎QE開始に欧州債利回り低下=金利差拡大にユーロ売り、145兆円の資金は何処へ?

◎関心が薄れた円相場ながら、売れてないリスクが目立つ。

◎強い米株に、リスク許容度上昇するも、AUD+NZDの買いは続かず。

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GBPUSD
独自路線で1.5130台まで続伸。GBPはクロスでも上昇。独・英国10年債利回り格差は1997年第2四半期以来の高水準。EURGBPは0.7210台→0.7170台へ下落、GBPUSDの買い要因となる。

USDJPY
だ4四半期GDPは下方修正、欧州市場で上げ渋っていたUSDJPYも121.40円へ上昇、121.50円の売りに伸び悩み、121.10台へ値を下げるも、12月8日の高値121.84を目指す動きを継続。

EURUSD
センティックス投資家センチメント、一時1.09台を回復したが続かず。ECB&各国中銀はQEで国債購入を開始し、金利低下に1.0840台へ下落。1.10の重さが目立つ。

AUDUSD+NZDUSD
株高=リスク資産買いに一時買いが続いたが、米金利の低下にも関わらず、買いから売りへと変化。相変わらず弱さが目立つ。

USDCAD
原油価格上昇にも、住宅着工件数は弱く、USDCADは一進一退で動けず。








2015年3月9日月曜日

2015年3月9日(月曜) 欧州市場・米国市場序盤の動き

2015年3月9日(月曜) 欧州市場・米国市場序盤の動き

日本株は大幅下落したが、欧米株は上昇、欧州各国の債券利回りはECBのQE実施の影響で低下へ。

週明けの為替相場は、主体性に乏しいい展開で、ややドル売りが勝るが決定的な値動きではない。そして、注目の米現物株は強い。

先週末の強い米雇用統計以降、下落が心配された米株も今日は強く、リスク許容度の高まりに、AUD+NZDの買いが続く。

さらに、QEの実施で心配されたユーロ圏各国の債券利回りは低下、金利差によるEUR売りは見られず、値を戻してはいるが、投機筋の戻り売りパターンを誘っているようにも見える。

USDJPYは、120.65~121.10円のレンジで上下、動けず。

EURUSDは、欧州市場ではセンティックス投資家センチメントも強く、金利低下にも関わらず、一時1.09台まで買い戻されたが続かず、1.0850台で推移

GBPUSDは、週明けオープンから上昇、1.5120台まで続伸。

AUDUSDは、アジア市場で下落、欧州市場で上昇、前週NY市場の終値を上回る。

3月10日 (火)10:30 中国消費者物価指数 (取引通貨ペア AUDJPY)

3月10日 (火)10:30 中国消費者物価指数 (取引通貨ペア AUDJPY)


≪説明≫

AUDJPYは90円割れからは上昇が続いているが、94.00円台を抜け出すまでには至っていない。4時間チャートや、Dailyチャートでは、93.00~94.00、さらにワイドに考えれば、92.40~94.20のレンジで推移しており、方向性は定かではない。

今回のCPIでは、過去の発表直後の値幅から考えると、予想外の結果にならない限り、急変動する可能性は低く、逆張りの売り買いは狙いにくい。そのため、93.00~94.00円のレンジ内で逆張りも選択肢となっている。

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前月比の予想は0.8%と前回0.3%から上昇が、前年比も予想0.9%と前回の0.8%からの増加が予想されている。

過去25回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大1.1%、平均0.2%、前年比で最大0.4%、平均0.10%と0.2%以上の差がないと大きな動きは期待できにくい。

過去19買いのデータでは、AUDJPYで発表後15分間のレート変動は、最大88pips(高値-安値)、平均では24pipsと大きな変動の回数は少なく、動きはあまり期待できにくい。

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≪今回の予想と前回の数字≫
消費者物価指数
前月比=予想0.8% 前回0.3%、
前年比予想0.9% 前回0.8%

≪過去25回の予想と実際との差≫
前月比
Max=1.10%
Min=0.00%
Ave=0.20%

前年比
Max=0.40%
Min=0.00%
Ave=0.10%


≪AUDJPY 過去19回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max88pips
Hi-low=Min6pips
Hi-low=Ave24pips

Open-Hi=Max88pips
Open-Hi=Min1pips
Open-Hi=Ave18pips

Open-Low=Max27pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave6pips


2015年3月9日 アジア市場の動き

2015年3月9日 アジア市場の動き


先週金曜日に発表された、米雇用統計では、『失業率は低下し+非農業部門雇用者数は増加』と、逆に『平均時給は低下』と強弱が混在する結果となりました。


市場の反応はといえば、FOMCの6月か9月の利上げ予測が強まり、『米金利の大幅上昇+米株の大幅下落+ドル全面高』へと動きました。


本日の東京市場では、日本のGDP第2次速報値は下方修正され弱く、日経平均株価の下落にも関わらず、USDJPYは121円台を回復、『株安=円安』のセオリーが崩れ、『株安=円安』へと動きいています。


日米金利差の拡大や、海外投資の拡大に、円安相場が続き、第一段階として122円を目指した展開が予想されます。


今週一週間を通した動きでは、120円以下の買いは続き、120.00円~122.00円の揉み合いを経て、上昇傾向が続くことが予想されます。

2015年3月9日(月曜)



2015年3月9日(月曜)

おはようございます。

梅が咲き、朝の寒さも和らぎ、季節は春に向かって進んでいることは間違いありません。米国市場も今日からサマータイムに入り、重要な米国発の経済指標の発表時間が午後9時30分になり、これに間に合うように帰宅することができるのか? 今後の重要な課題になってきます。

さて、今週は米国発の材料は極端に少なく、相対的に、NZ、豪州、カナダ、日本などの経済指標が脇役から主役へと格上げされ目立つことになります。

その中で、ドル高の流れがどこまで進むのでしょうか? 相場が反転するには、その流れが加速する、クライマックス的な動きが必要になります。

しかし、その動きを感じる通貨変動はどの通貨ペアにも見られず、基本路線はドル路線の継続です。

仮に、米ドルの取引を避けると仮定すれば、多通貨とのクロス取引となり、キャリートレードを狙うならば、高金利のトルコリラや南アランドとなりますが? どうしてもカントリーリスクが気になります。

マイナー通貨を取り扱うリスクを避けたいのならば、豪ドルやNZドルが選考されるのですが、商品価格の下落や中国の高成長からの変化にを考えれば、どうも主役に躍り出る通貨ペアの選択ができずにいます。

しかし、それらのマイナス面を考慮に入れ考えれば、潜在的な強さや、将来の利上げ期待の有無などから、AUDNZDの売り(AUDNZDのWeeklyチャート参照)や、EURGBPの売り(EURGBPのWeeklyチャート参照)などが考えられますが、

EURGBPは引き続き有効でポジションを維持することはできますが、ANDNZDは中銀が利下げをせず、経済指標も強かったことでやや流れが変化しています。

AUDNZD1.0500を上限として維持できれば、引き続き売りを継続できるのですが、逆にこの水準を上回ると、流れが変化する可能性が高くなり、注目しています。

それ以外では、本来ならば米国と経済の結びつきが高くその恩恵を受けるカナダドルなのですが、どうも今回は弱い原油価格の影響を受けており、カナダドルの弱さが目立っています。ただ、CADJPYでは(CADJPYのWeeklyチャート参照)、90円~100円のレンジにあり、95円割れでは買い圧力が続いてます。




2015年3月8日日曜日

今週の為替相場を考える(3月9日~3月13日)

今週の為替相場を考える(3月9日~3月13日)

経済指標・今週の材料から

3月9日から、米国はサマータイムにはいり、ECBはQEを開始し、市場の動きは米国と米国以外とではっきりと区分けされている。

米FRBの利下げ圧力はより強まり、今年6月~9月のFOMCで利上げがスタートすると思われる反面、ECBは約1年半で131兆円でユーロ圏各国の国債買い入れをスタートさせた。

最近でも、インド、トルコ、スウェーデン、ウクライナ、カナダ、豪州等、利下げは量的緩和を継続する中銀が後を絶たない。

つまり、基本的なドル高相場の流れは全く変わりなし。気を付けなければいけないのは、本邦3月、決算月の特殊要因の動き+海外第1四半期の特殊要因だけ。

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さて、今週は米国発の材料は以外なほど少なく、相場に与えるインパクトは限定的にならざるを得ないが、その中で注目点は、以下の順番と思われる。

1.米小売売上高(3月12日)
2.米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(3月13日)
3.NZ中銀金融政策(3月12日)
4.カナダ雇用統計(3月13日)
5.豪2月雇用統計(3月12日)
6.日本第4四半期GDP第2次速報値(3月9日)
7.カナダ住宅着工(3月9日)
8.中国小売売上高(3月11日)
9.中国消費者物価指数(3月10)


【米小売売上高+米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値】
米国発の材料が乏しい中での発表で、通常なら2番手の脇役ながら、今回は主役に抜擢してみたい。ただ、結果による反応は長続きすることはなく、単発のインパクトにとどまる。

【NZ中銀金融政策】
午前5時の発表だけに、関心度は低いと思われる。しかし、カナダ中銀、豪中銀は、予想外の利下げ後は、共に政策金利を据え置いた後の、同じコモンウェルズ通貨だけに関心度は高い。政策金利3.5%の据え置きは間違いないないことは承知ながら、声明文は興味深くAUDNZDやNZDCADのクロスポジションの判断材料としたい。

【カナダ雇用統計】
予想は、失業率は悪化予想で、雇用ケット変化はマイナスへ予想と弱い。CADJPYなどCADクロスでのインパクトは十分で、単発のインパクト狙いになりそうである。

【豪2月雇用統計】
予想は、失業率変わらず、雇用者数は前回のマイナスから増加予想で、この数字の増減や、パートタイム、フルタイムの区分による雇用者数の増減も相場に影響を与えそうである。AUDJPYなどのAUDクロスでのインパクトは十分で、単発のインパクト狙いになりそうである。

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【EURUSD】
ユーロは、ギリシャ問題とECBのQEと予想されるマイナス材料がすでに現実化し、本来ならば悪材料の出尽くし感で、ユーロが買い戻されることになるのだが・・・・? EURUSD1.11~1.13のレンジ下限を割り込み、1.00のパリティーが次の大きなターゲットに入ってくる。

QEの実施によるユーロ安がどの程度拡大するのか? それとも杞憂におわるのか? どこまでユーロ売りが進むのかをれを確認するまでは、ユーロ買い戻しは投機筋の利食いや実需による買戻し以外、積極的なユーロを買おうなどとは到底考えならない。

今週の動きに限定すれば、1.07がボトムのターゲットになり、1.07~1.11のレンジで、1.10~1.11のレンジでショートを作れればベストと考えたい。


【USDJPY】
円は、円安の弊害がテーマに上がり、これ以上の円安を懸念する動きもちらほら。今まで120円台では、円安阻止? なのか、円安を危惧する発言により過去何度も相場の流れが変化していた。

円安懸念に対する反応も免疫力が高まったのか、リアクションも限定的となり、ついに121円台まで上昇。後を振り返ってみれば、ただ単に、120円台という交差点に近づいたことによるスピードの減速だけでは? と、思い始めている。

GPIFは外債・外貨の比率を高め、巨額な利益を上げたことが報告で判明している。政府主導による円安+株高の誘導は第一段階が終了したとはいえ、投資的な見方をすれば、日本から海外への投資行動はまだまだ止みそうにない。

今後も活発化することが予想され、原油安による貿易赤字の縮小や、投機的な円売りポジションの巻き戻しになど、紆余曲折はあるもの、円安相場の流れは変わらず、投機的な円売りポジションが減少している現在、さらなる円安の懸念が強まっており、ますます円安が進むような気がしてならない。

今週の動きに限定すれば、119.50~122.50円のレンジが予想され、120円割れでロングを作れればベストだが、そこまで値をされることができるか? まあ、だれかが円安を危惧する発言をし、一時的な下落をを期待してみたい。





2015年3月8日(土曜) 最新のIMMポジション(3月3日集計分)から

2015年3月8日(日曜) 最新のIMMポジション(3月3日集計分)から

最新のデータは以下の通りです。



最近のIMMポジションを見ていると、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションの合計のネットショートは、-359,655コントラクトと、前週の-355,932からマイナス幅が3,723増加(7通貨netポジション参照)。


一方、当日の終値をコントラクトをドルベースで換算すると、為替レートの変化により$41,136,005,105から$40,959,830,473へと減少している(7通貨合計$換算$ポジション参照)





トータルネットショートポジション(-359,655)の構成比率から見ると、ユーロ=61.2%→58.8%、円12.1%→13.4%、豪ドル12.0%→11.7%、カナダドル7.1%→7.6%と変化している(円グラフ2月24日、3月3日の対比と、棒グラフを参照)



円、ユーロ、スイス、ポンド、豪ドル、カナダドルの、10月21日から今現在の、スポットレートと、コントラクトの関係で、気になるのは、円とユーロで、

円は、ショートのコントラクト数は減少しているが、スポットレートは円安水準を維持しており、投機筋が円売りポジションを減少させながらも、実態は円安が続いていることで、投機的な動きが加速すれば円安相場が再来しやすい環境にある。

ユーロは、ユーロ安相場が続いているが、ネットポジションでは逆に減少傾向にあり、投機筋が現在のEURUSD相場の低水準に警戒感を示していると思われる。

円相場と同じ上に、何らかの材料が飛び出し、投機的な売りが再来するとユーロ売りが加速しやすく、将来のユーロ安を相場を予感させる動きとなっている(円とユーロのネットポジションとスポットレートを参照)