2013年11月16日土曜日

11月16日(土曜日) 昨日15日の海外市場の動きと、今後の注目点

11月16日(土曜日) 昨日15日の海外市場の動きと、今後の注目点

週末金曜日の静けさを破ったのはウィールBOE政策委員の発言で英ポンドが上昇。米経済指標は弱くドルは軟調に推移するも、量的緩和の継続期待に、株高+債券利回りは上昇、オプションカットとロンドンフィキシングを境にドル売りも弱まる。

ウィールBOE政策委員=インフレ期待が高まってきた。 英国の経済成長は予想よりい早い可能性がある。中銀は景気刺激策を拡大すべきでない。 ポンド高はインフレを抑制してきた。 インフレ圧力が高まらなくても失業率が7.0%以下に低下する可能性がある。

GBPUSDは、1.6050台を底固めし、ウィールBOE政策委員の発言後には一時1.6130台まで上昇へ。

ユーロ圏 10月消費者物価指数・改定値=前月比-0.1%(予想-0.1% 速報-0.1% 9月0.5%)
USD 10月 輸入物価指数=-0.7%(予想-0.5% 前回0.1%←0.2%)、輸出物価指数=前月比-0.5%(予想 前回0.4%←0.3%)→ 世界経済の弱さを反映し、予想を上回る低下へ
USD NY連銀製造業景気指数=-2.21(予想5.0 前回1.52)→ 米政府機関の一部閉鎖の影響もあり、5月以来となる予想外のマイナス
USD 10月 鉱工業生産=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.7←0.6%)、設備稼働率=78.1%(予想78.3% 前回78.3%)→ 予想外の減少へ

DJIA=15951.68(+75.46+0.48%)
EURO STOXX50=3054.53(+0.84+0.03%)
米10年債利回り=2.70%(+0.01%)途中経過
MSCIEM=1005.56(+1.39%)途中経過

USDJPY
欧州市場は開始直後こそ利食の売りに一時100円を割り込むが続かず。堅調な欧州株に円売りが再開し、日経先物が上昇し100.40円台まで上昇、GBPJPYを中心とした円クロスの売りに高値圏で推移。米国市場に入り、輸入物価指数は予想を上回るマイナス幅、NY連銀製造業景気指数と鉱工業生産が予想外のマイナスに一時100.10近くまで下落するも、オプションカットでは再上昇し100.30台へ上昇。上値トライの流れが続いている。

EURUSD
欧州市場に入り、EURロングの売りに一時1.3430台まで下落するも、消費者物価指数の改定値は速報値と変わらず、動きの乏しい週末の動きへ。米国市場に入り、弱い米経済指標の反応も鈍く、ウィールBOE政策委員の発言を受けたGBPUSDの上昇をきっかけに、大口のEUR買いが入り一時1.3500の大台を上回る。オプションカット後一時1.3470まで値を下げるが、引き続き高値圏で推移し、再び1.3500を試す位置で取引が続いている。


2013年11月15日金曜日

11月15日(金曜) アジア市場の動きと、今後の見通し。

11月15日(金曜) アジア市場の動きと、今後の見通し。

ドル高相場へ。日経平均株価は連日の大相場で15000円台を軽くクリアし円全面安に、USDJPYも100円台をクリア。

今月に入って気がつけば、米国の強さが目立っている。7日は米第3四半期GDP・速報値が前年比2.5%→2.8%に拡大、8日の10月米雇用統計では、米政府機関の一部閉鎖が危惧されたが、非農業部門雇用者数が16.3万人→20.4万人に増加、8月・9月共に上方修正されている。

そして、次期FRB議長に指名されている、イエレン氏は金融緩和の継続を表明、量的緩和の縮小開始の次期も、12月の可能性は薄く来年3月ごろとの予想が多い。本来ならドル売りの材料となっていたはずだが、現状は違う。

米国の景気回復期待と、ライバル通貨EURは、ECBの利下げと、独仏の景気減速と、更なる利下げと量的緩和開始の思惑に、米ドルに軍配が上がり、米金融緩和の継続と中国の景気回復の期待感もあり、株式市場は活況を呈し、円安に振れている。

EURの上昇の理由は引き続き不明ながら、GBPは10月の失業率は低下、来年の利上げ観測が強く、逆に、小売売上高は減速、10月消費者物価指数は弱く、強弱が混在するが、まだEURよりはましに見え、EURGBPの動きを注目したい。

円は、中長期の円安は変わらず。USDJPYはいつもながら、上がればドルブル・円ベア派が増え、逆に萎み、下げればドルベア・円ブル派が増え、逆に萎む動きを繰り返している。長期間レンジ相場入りを続けているが、日本発の要因はあまり変化はなく、米国の要因により、株式相場に引っ張られて動きているだけ。USDJPYは100円台乗せを実現し一時100.30近くまで上昇、100.60円を超えてくると本物なのだが?

いま、遅ればせながら、不透明な米ドルでも他国よりは若干ながら輝いている。

今日の材料
今日は週末、ポジション調整の日になりやすいが、特に重要な米経済指標の発表はなく、注目は連日高値を更新している米株と、最近相場の動きを支配している、オプション勢の動き。今日の午前零時と午前1時には要注意い。USDJPYはここで、100.60円を超えてくると本物なのだが?

2013年11月14日木曜日

11月14日 海外の為替動向と、今後の見通し

11月14日 海外の為替動向と、今後の見通し

午前零時にはやや注目度が落ちた、イエレン次期FRB議長の指名承認公聴会が待っている。公聴会証言の原稿が今朝に公表され「景気刺激策の継続を示唆」することが判明、ドル売りの反応として、為替相場に織り込んでいる。

質疑応答でも、サプライズな発言を期待することも必要もなさそうで、投機的には、「量的緩和の継続=ドル売り」なのだが、最近の動きは必ずしもそうならず、むしろ、株価に反応し、「株高=円安」になることが多い。

USDJPYは、欧州市場で既に100円台に到達したが、オプション絡みの売りが100円前後に待ちかまえておりひとまず失敗。100.50円にもポイントがあり、上値を抑えてくる可能性があるが、仮に、米株が上昇すれば、USDJPYは100.10~20円の壁を破り、100.60円の壁を目指す可能性も高い。円ショートポジションにとっては最高なのだが、とりあえず、公聴会を注目し、午前零時のオプションの動きには注意しましょう。

EURUSDは、利下げといい、利下げの可能性示唆発言といい、インフレ見通しの下方修正といい、期待通り伸びが低迷しているGDPといい、EUR買いの要因は? 前日にはひとまず1.3450を上回り終了したことで、ややEURブルにはなっているが、どうも信用がおけず、積極的にEURを買うことを躊躇してします。いや、EURが下落するのではと心配になってくる。

そのリスクをヘッジする意味でも、上昇してしまったが、EURGBPのショートは維持したい。それとも、EURUSDの買いは止めて、GBPUSDに乗り換えてしまった方がよりベターに思えてならない。

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6:45 NZD 第3四半期 小売売上高=前月比0.3%(予想0.9% 前回1.5%)、除く自動車前月比=-0.1%(予想 前回予想0.9% 前回2.1%←1.7%)→ 予想と前回を大幅に下回る
8:50 JPY 7-9月期 GDP・速報値=0.5%(前期比予想0.4%) 前回0.9%、前年比1.9%(予想1.6% 前回3.8%)→ 予想を上回り株価は上昇し円売りが強まる。 第2四半期の大幅な伸びから減速。これまで貢献してきた個人消費の増勢が鈍り、輸出も減少するなど、民需の力強さが欠けた一方、支えたのは公共投資と住宅
13:30 JPY 9月 鉱工業生産・確報値=前月比1.3%(前月比予想 前回1.5%)、前年比5.1%(前回5.4%)
15:30 FRA 第3四半期GDP・速報値=前期比-0.1%(予想0.1% 前回0.5%)、前年比0.2%(前回0.0%)→ 前回と予想を下回る
16:00 GER 第3四半期GDP・速報値=前期比0.3%(予想0.3% 前回0.7%)、季調前前年比0.6%(予想0.6% 前回0.5%)、季調後前年比1.1%(予想1.0% 前回0.9%)→ 予想通りだが前回下回る
18:00 ITL 第3四半期GDP・速報値=前期比-0.1%(予想-0.1% 前回-0.3%)、前年比予想-1.9%(予想-1.9% 前回-2.2%)
18:30 GBP 10月 小売売上高指数=前月比-0.7%(予想0.0% 前回0.6%)、前年比1.8%(予想3.1% 前回2.0%←2.2%)→ 予想外の減少にGBP売りが強まる
19:00 EUR 第3四半期 GDP・速報値=前期比0.1%(予想0.1% 前回0.3%)、前年比-0.4%(予想-0.3% 前回-0.5%)→ 予想をやや下回る。

11月14日(木曜) アジア市場の為替動向

11月14日(木曜) アジア市場の為替動向

イエレンFRB副議長の公聴会証言の原稿が早朝に報道されたことで、今日の本番の興味もやや削がれてしまった。相場は既にFRBの金融緩和の継続を織り込み、特に株は大幅に上昇し、過剰とも思える反応を示し、円売りの材料にされている。その公聴会は日本時間午前零時から始まる。


アジア市場の動き

14日早朝、13日NY市場クローズ間際にイエレンFRB副議長の公聴会証言の原稿が報道された。「景気刺激策の縮小前に改善が必要」との内容に、量的緩和を当面継続する可能性強まり、一部に期待された12月の縮小開始が遠のき、アジア市場の株高とドル売りへと発展。

NZの第3四半期・小売売上高は強く一時NZD全面高となるが続かず。日本の7-9月期GDP・速報値は、前年比1.9%(予想1.6% 前回3.8%)と予想を上回り、麻生財務相が「為替介入の手段を有しておくことは大事」と発言。

まさかこの水準で円売り介入ができるわけではあるまいし、ルー米財務長官も先日WSJ紙へ寄稿し「日本は輸出への依存を回避し、為替相場をターゲットとしないという約束を引き続き尊重すべき」とくぎを刺している。

市場はこれを円売り材料ととらえ、日経平均株価は300円超と大幅上昇に、円売りが強まり99.70円台へ上昇したが、今日は昨日100円をオプション勢の売りに失敗したことで、さすがに慎重。

その他の主要通貨は前日NY引け間際の上昇を維持しながらも、総じて小動き。EURUSDは、1.35台へ届かず、GBPUSDは1.60台を維持するも、1.6060超えの上値が重く、AUDUSDは0.9380で上げどまり、NZDUSDは早朝んお強い第3四半期小売売上高に、瞬間芸で0.8355台まで上昇するも続かず続落。

11月14日(木曜) 昨日の海外市場の動きと、今日の注目点

11月14日(木曜) 昨日の海外市場の動きと、今日の注目点



ポンドは三段階
午後6時半一弾目、英失業率は低下し、失業保険申請件数も予想以上に減少し、GBPUSD1.5885→1.5940まで上昇、直後にカーニーBOE総裁は「失業率が7%となっても、金利を0.5%で据え置くことはできる」と発言し一時水を差し1.5910台まで下落。午後7時半二弾目、BOE四半期インフレレポートは「信用状況が改善し、需要が上向き、経済は力強く成長へ」、「金利が現行の0.5%で推移すれば、景気回復が進み、失業率はより早く低下へ」に1.5920→1.6000まで上昇。ロンドンフィキシング第三弾目、1.5980→1.6040台へ上昇。


NZDの動き
NZDは午前5時の金融安定化報告で、「NZD高を懸念」し、NZD売りへ→ 午前8時のウィーラーNZ中銀総裁の議会委員会への報告で「インフレが高まり、来年利上げの可能性を指摘し、NZD高へ動くことを懸念」NZD買い戻しが強まり、底堅く推移。


EURは発言に下落し、実需の買いに上昇
午後11時半、プラートECB専務理事は「必要であれば資産買い入れやマイナス中銀預金金利も選択肢」と発言し、EURUSD1.3440→1.3390台へ下落、午前1時、フィキシングを境に1.3400→1.3450~60のストップを付け、1.3470台へ上昇。


今日の注目点、今週一番重要な日で、発言や経済指標が多い。
◎午前9時から始まるバーナンキFRB議長の講演
◎イエレン次期FRB議長の指名承認公聴会の内容で、相場が急変する可能性はあるが、市場参加は「連邦準備制度のバランスシートを約4兆ドル規模に拡大させた、政策の正当性を主張する見通し」とのことで、量的緩和の縮小が先延ばしされることを期待している。
◎日本、ユーロ圏各国の第3四半期GDPの速報値、米貿易収支、米週間新規失業保険申請件数。

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USDJPY
欧州市場は、弱い欧州株にも底堅く、変動するGBPやEURの動きにGBPJPYやEURJPYが反応し、99.50の大量のオプションストライクを意識し緩やかに下落。。米国市場は、オプションカットに一時99.60まで値を戻すが、ロンドンフィキシング後には99.20割れまで下落するが、実需の買いが厚く99.40台を回復。


EURUSD
欧州市場は、変動するポンドの影響に、EURGBPが下落し、EURUSDも1.3410台へ下落したが、実需の買いに下げ止まる。米国市場に入り、クロスでEUR買いが強まりオプションカットでは1.3450台へ上昇したが、プラートECB専務理事発言に、1.3390まで急落、1.3400で売り買い攻防後、ロンドンフィキシング後には流れが急変し、1.3450~60のストップを誘発し1.3470まで上昇。

2013年11月13日水曜日

11月13日(水曜) アジア・欧州市場の動き

11月13日(水曜) アジア・欧州市場の動き

為替相場では、GBPが主役、脇役はJPYとNZD。GBPクロスの上昇を期待したい。

◎NZDは午前5時の金融安定化報告で、「NZD高を懸念」し、NZD売りへ→ 午前8時のウィーラーNZ中銀総裁の議会委員会への報告で「インフレが高まり、来年利上げの可能性を指摘し、NZD高へ動くことを懸念」NZD買い戻しが強まり、底堅く推移。

◎中国共産党の三中全会が閉幕したが、金融改革や土地改革で具体的に乏しく、中国では銀行の不良債権比率が上昇したことで銀行株が弱く、香港ハンセン-1.55%、上海総合指数-1.35%と大幅下落。新興国株(NSCIEM)も大幅な下落へ。米株先物が弱く、USDJPYは円高へと動く。

◎キム世銀総裁は、米金利上昇が新興国4.3兆ドルのインフラ赤字の穴埋めが困難になることを指摘。インド中銀はルピー安阻止にドル売り・ルピー買いの介入を実施。国務院声明で「経済改革を加速し、国民の信頼感を高める」、習近平国家主席=現在の問題を対処するための改革は一挙に実現することはできない。

◎午後6時半、英失業率は低下し、失業保険申請件数も予想以上に減少し、一弾目のGBP買いへ。午後7時半、BOE四半期インフレレポートは「信用状況が改善し、需要が上向き、経済は力強く成長へ」、「金利が現行の0.5%で推移すれば、景気回復が進み、失業率はより早く低下へ」、二弾目のGBP買いへ。カーニーBOE総裁も「失業率は予想より早く低下し、インフレ率は8月時点より低下している」と発言。

◎14日の午前9時から始まるバーナンキFRB議長の講演と、イエレン次期FRB議長の指名承認公聴会の内容で、相場が急変する可能性はあるが、市場参加は「連邦準備制度のバランスシートを約4兆ドル規模に拡大させた、政策の正当性を主張する見通し」とのことで、量的緩和の縮小が先延ばしされることを期待している。

11月13日(木曜) アジア市場の動きと、今後の見通し

11月13日(木曜) アジア市場の動きと、今後の見通し

◎これからの注目材料は、午後7時30分のBOE四半期インフレレポートで、消費者物価指数が低く利下げに踏み切ったECBや、利下げ観測が高まっているスウェーデンなどがあった。前日の英消費者物価指数は弱く、今日、デフレ懸念でも指摘されるものなら、GBP売りが強まる可能性が高くなる。が、市場はそのリスクを既に織り込みながら、EURGBPの買い戻しが今週に入って続き、幾分織り込み済み。

◎それと、明日14日の午前9時から始まるバーナンキFRB議長の講演と、イエレン次期FRB議長の指名承認公聴会の内容で、相場が急変する可能性はあるが、市場参加は「連邦準備制度のバランスシートを約4兆ドル規模に拡大させた、政策の正当性を主張する見通し」とのことで、量的緩和の縮小が先延ばしされることを期待している。

◎NZDは午前5時の金融安定化報告で、NZD高の懸念にNZD売りが強まったが、午前8時のウィーラーNZ中銀総裁の議会委員会への報告で「インフレが高まり、来年利上げする可能性を示唆すると同時に、為替相場でNZD高の圧力を懸念」したことで、NZD買い戻しが強まり、結局は元の水準近くで推移。

◎中国共産党の重要な会議(三中全会)が閉幕したが、金融改革や土地改革で具体的に乏しかった。また、中国では銀行の不良債権比率が上昇したことで銀行株が弱く、香港ハンセン-1.55%、上海総合指数-1.35%と大幅下落。日経平均株価は小幅下落にとどまっていた。

◎キム世銀総裁は、米金利上昇が新興国4.3兆ドルのインフラ赤字の穴埋めが困難になることを指摘。インド中銀はルピー安阻止にドル売り・ルピー買いの介入を実施、新興国株のNSCIEMは1%近く下落するなど、円高への材料にもかかわらず、USDJPYは99.50割れの買いが続いている。

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USDJPY
市場センチメントは現在円ベアで100円を超え100.20~30円、100.60円トライを試したいと思っているように見えるが、円売りの材料とはなんであろうか? FRBの量的緩和縮小が12月ではなく来年3月ごとに延期されるとの期待感や、継続する膨大な貿易赤字や株高、円高期待の反動、テクニカルの円安が指摘されている。

中長期の円安予想は変わらず、長期的には105円台がターゲットであることに変わりはないが、短期は別。中国株は弱く、中国の景気拡大のスピードが鈍化し世界各国が中国のリスクを指摘している。

もちろん、今までこのようなリスクが指摘されながらも中国の成長が続き杞憂に終わっていることは承知ながら、どうも現時点での円売りに正当性を見つけることはできない。

現状は、EURも弱く、AUDも弱く、ドルの独り勝ち状態。100.60円を終値ベースで超えたら強い円安トレンド入りと考えるが、それまでは、押し目買い=戻り売りの継続。98.80円を割り込んだら、円ベア派のストップロスが待ち受けているように思えてならない。その時が絶好の円ショートメークの場ではないだろうか?



11月13日(水曜) 昨日12日の海外市場の動き

11月13日(水曜) 昨日12日の海外市場の動き


消費者物価指数(CPI)が相場を動かす。 昨日も弱い英国のCPIで、前年比は2.2%(予想2.5% 前回2.7%)と低くポンド売りが強まり、スウェーデンのCPIが弱く、利下げ見通しにSEKは急落。

先に、ユーロ圏の消費者物価指数が予想外に低く、ECBが予想外の利下げを実施したことが頭に残り、今日(13日)のBOE四半期インフレレポートの結果もサプライズがないとはいえず、GBP相場には目が離せない。

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◎USDJPYは長い持ち合いから上値トライへ。先週まで200DaysSMAの下値トライを続けた投機的な動きも様変わり。99.00~20円、99.50~60円のポイントを上抜け、100円のオプションがらみの売りに抑えられ、買いも続かず。

注意する材料は、新興国株価の下落=円買い戻しへと変化。100.00円の大台手前では、まず利食いの売り。100.60円を終値ベースで超えたら更なる上昇を期待した円ショートポジションの積み増しに入りやすくなり、下値リスクは99.00~20円。

◎EURUSDは、サプライズなECB利下げショックの反動によるEUR買い戻しも、米国3連休前にひとまず終了。1.3450を完全にクリアすれば、1.3550~00までの上昇の可能性が高まるが、昨日は1.3456を高値に上げ止まる。今日のBOE四半期インフレレポートの結果を受けたGBPの動きによっては、予想外の展開もありえる。

◎14日のイエレン次期FRB議長の指名承認公聴会で、FRBの量的緩和縮小の有無とその開始次期を占うことができる可能性があり、市場は注目している。

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注目の発言・その他

⇒ バンク・オブ・アメリカ・メリル・リンチ月次調査=債券アンダーウェートがネット69%で過去最高2006年4月と同水準、株式アンダーウェートネット52%(4月49%)に増加し割高回答が2002年1月以来の高水準。
⇒ BNPパリバ=ECBは月間500億ユーロの資産買い入れが適切で、量的緩和前に政策金利0.25%の更なる引き下げ、中銀預金金利をマイナスへ、フォワードガイダンスの強化等の手段を使い尽くす。
⇒ ルー米財務長官(WSJ紙へザ添う財務相との会談直前に投稿)=デフレの終結を歓迎するが、日本が内需の伸びを強化するために必要な持続的な成功を達成するためには、輸出への依存を回避し、為替相場をターゲットとしないという約束を引き続き尊重すべきだ
⇒ 国際エネルギー機関(IEA)の世界エネルギー見通しの報告=2015年に米国がサウジアラビアとロシアを抜き、世界最大の産油国になると報告。


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昨日の経済指標の結果

⇒ 6:00 NZD 10月 REINZ 住宅価格指数=前月比1,6%(予想 前回0.8%)、前年比9.9%(予想 前回19.0%)→ 前回を上回り過去最高水準に上昇、直後にはNZD買いが強まるが、逆に下落へ。
⇒ 8:50 JPY 9月 第三次産業活動指数=前月比-0.2%(予想0.2% 前回0.6←0.7%)
⇒ 9:01 GBP 10月 RICS 住宅価格指数=前月比57%(予想58% 前回53.0←54.0%)→ 政府の住宅支援策で、前回を大幅に上回り11年ぶりの高水準
⇒ 9:30 AUD 10月 企業景況感指数=-4.0(予想 前回-4.0)、企業信頼感指数=5(予想 前回12.0)→ 企業信頼感が高水準の前回を大幅に下回る
⇒ 16:00 GER 10月 消費者物価指数=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回-0.2%)、前年比1.2%(予想1.2% 前回1.2%)。EU基準前月比-0.3%(予想-0.2% 前回-0.2%)、前年比1.2%(予想1.3% 前回1.3%)→ EU基準が予想を下回る
⇒ 19:00 GER 10月 生産者物価指数=前月比-1.0%(予想 前回0.7%)、前年比-2.7%(予想 前回-2.2%)
⇒ 18:30 GBP 10月 GBP 10月 生産者物価指数=投入指数前月比-0.6%(予想-0.7% 前回-1.0%←-1.2%)、前年比-0.3%(予想0.1% 前回0.9%←1.1%)、産出指数前月比-0.3%(予想0.0% 前回0.0%←-0.1%)、前年比0.8%(予想1.0% 前回1.2%)、コア前月比0.1%(予想0.1% 前回0.0%←-0.1%)、コア前年比0.9%(予想0.7% 前回0.8%←0.7%)
⇒ 18:30 GBP GBP 10月 消費者物価指数・改定値=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.4%)、前年比2.2%(予想2.5% 前回2.7%)、コア前月比0.2%(予想 前回0.4%)、コア前年比1.7%(予想2.0% 前回2.2%)、小売物価指数(RPI)=前月比予0.0%(想0.5% 前回0.4%)、前年比2.6%(予想3.1% 前回3.2%)、実勢インフレ率(RPIX)=前月比0.0%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比2.7%(予想2.9% 前回3.2%)→ 予想より低下し、1年半ぶりの低水準にGBはP全面安となる
⇒ 18:30 GBP 9月 DCLG 住宅価格=前年比3.8%(予想 前回3.7%←3.8%)
⇒ 22:30 USD 9月 シカゴ連銀全米活動指数=前月比0.14(予想0.15 前回0.13)


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2013年11月12日火曜日

11月12日(火曜)アジア市場の動きと、今後の見通し

11月12日(火曜)アジア市場の動きと、今後の見通し

FRBの量的緩和の縮小時期より、目先は米経済の強さを評価。

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日経平均株価は300円超と大幅に上昇し、中国株も強く、テクニカル取引からの買いも加わり、USDJPYは99.50円台のオプション勢や売りオーダーをクリアし続伸。FRBの量的緩和の早期縮小の思惑に、新興国株は軟調に推移し、対主要国では円安が進むが、対資源国通貨では小幅な上昇にとどまっている。

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これららの見通し
◎USDJPYは長い持ち合いから上値トライへ。先週まで200DaysSMAの下値トライを続けた投機的な動きも様変わり。99.00~20円、99.50~60円のポイントを上抜け、完全に上値を試す動きとなっている。

注意する材料は、新興国株価の下落=円買い戻しへと変化することだが、アジア市場の動きを見ていると売り圧力も弱い。このままだと、休み明けの米国市場では、どこまで上値をトライすることができるかを試し、100.00円の大台手前では、まず利食いの売り。100.60円を終値ベースで超えたら更なる上昇を期待した円ショートポジションの積み増しに入りやすくなっている。

ただ、一方的な円売りが続くかは、この時期を考えると難しく、100円トライ失敗後の反動に99.00円近くまでの下げは、覚悟しなければならない。





◎EURUSDは、サプライズなECB利下げショックの反動によるEUR買い戻しも、米国3連休前にひとまず終了。1.3450を完全にクリアすれば、1.3550~00までの上昇の可能性が高まるが、現状はEURUSDの高値を買い進む材料に乏しく、引き続き1.3300~1.3450のレンジにとどまっている。







◎AUDUSは、FRBの量的緩和の縮小の思惑が続き、先の豪中銀の豪ドル高けん制発言もあり、どうしても売られやすい通貨となっている。先週は、0.9420~0.9550のレンジ相場に入ったが、底値を割り込み下落基調が続き、0.9300が下値のターゲットになっている。






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今までの経済指標の結果

NZD REINZ住宅価格指数は、前年比9.9%(前回19.0%)と引き続き高水準。
JPY 第三次産業活動指数は、前月比-0.2%(前回0.6%)と弱い。
GBP RICS住宅価格指数は、57%(前回53.0%)と政府の住宅支援策で11年ぶりの高水準。
AUD 企業景況感は-4.0%で前回と変わらず、企業信頼感指数は5(前回12.0)で大幅に低下。
GER 消費者物価指数=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回-0.2%)、前年比1.2%(予想1.2% 前回1.2%)。EU基準前月比-0.3%(予想-0.2% 前回-0.2%)、前年比1.2%(予想1.3% 前回1.3%)→ EU基準が予想を下回る
GER 生産者物価指数=前月比-1.0%(予想 前回0.7%)、前年比-2.7%(予想 前回-2.2%)

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トレンド











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今後の注目点
13日=BOE四半期インフレレポート
14日=イエレン次期FRB議長の指名承認公聴会、日本・ユーロ圏各国のGDP、米貿易収支、米週間新規失業保険申請件数。
週末=欧州委のドイツ貿易黒字の不均衡分析の必要性審査の結果。





11月12日(火曜日) 11日の為替市場の動き

11月12日(火曜日) 11日の為替市場の動き

週明けの11日は、米国市場がベテランズデーで穏やかな為替変動の中、EURUSDは上昇、EURJPY・EURAUD・EURGBPも上昇。米量的緩和の縮小観測に新興国通貨は軟調に推移。米株は小幅高。

アジア市場は静かな値動きながら新興国通貨は下落、欧州市場はEUR高が相場を支配し、米国市場は債券市場が休場で為替取引は休止状態。

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USDJPYは、強い日本の経常黒字にも全く動きが見られず、強い日本株にも動きは鈍く99円近辺での取引が続く。欧州市場は、EURJPYの買いが主導する円安に99.30円まで上昇、北米市場不在の中、99.20台で推移。

EURUSDは、欧州市場に入ると、EURJPY・EURGBPやEURAUDのクロスでEURの買い戻し続き、クーレECB専務理事の「必要であれば利下げは可能】との発言に反応せず、1.34台を回復。北米市場不在の中、1.34台で推移。

AUDUSDは、アジア市場は0.9370~90のレンジ。欧州市場に入ると、新興国通貨売りにEURAUDのクロスが主導しAUD売り止まらず0.9350割れまで続落。

GBPUSDは、EURGBPの買いの影響もあり、欧州市場で1.6000の大台を割り込み1.5970割れまで下落し、1.5970~90の安値圏で推移。北米市場不在の中、0.9350近辺で推移。

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今後の注目点
⇒ ルー米財務長官は、11月10~15日にアジア訪問。中国には「市場原理に基づく為替相場への移行を求め」、11月12日に訪日時には「日本は為替を目標としないとの、G20公約を配慮する必要」と発言。円安抑制効果があり多少気になる。

⇒ 欧州委は今週、「ドイツの貿易黒字が経済不均衡を引き起こしている」との分析が必要か決定する。10月30日に米財務省は「ドイツの輸出依存度が高く、欧州経済の安定を阻害している」と報告していた。
⇒ QE解除見通し、12月、1月、3月と意見が分かれる⇒ 主テーマはどこまでドルが買われるかだが、継続性も乏しい

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今までの主な出来事
⇒ ムーディーズ(8日の取引終了後)=ポルトガルの格付け見通しを「ネガティブ」→「安定的」に引き上げた。
⇒ クーレECB専務理事(9日)=必要であれば利下げは可能。

2013年11月11日月曜日

11月11日(月曜)今日のFXストラテジー(為替戦略)

11月11日(月曜)今日のFXストラテジー(為替戦略)

強い米第3四半期GDPと10月の米雇用統計に、12月月のFOMCで量的緩和の縮小期待た強まり、政府機関の一部閉鎖にもかかわらず、米国の景気拡大が続くのではとの期待感に、米株価は上昇し、米金利も上昇している。そして、ECBは予想外の利下げを実施したこともあり、EURは下落し、ドル高の流れになっている。

ただ、一筋縄ではいかないのかが昨今の為替相場。12月のQE3縮小の見通しも不確実性は高く、来年の3月との見方の引き続き強く残っている。そうなると、ちょっとややこしくなり、積極的にドル高期待のポジションを積み上げることもむずかしく、11月のファンド決算月と合わせ、消極的な動きになりやすい。現状の市場センチメントからは、ドル高トライが続くことになりそうだが、大幅なドル高が続くか否かは、12月のFOMCをみないと判断できにくい。

先週末には、週末のポジション調整も加わり、EURGBPとEURJPYの買い戻しが強まったが、下落基調は変わらず、クロスでのEUR安がどこまで進むのか見極めてい。

考え方
◎米QE解除見通し、12月、1月、3月と意見が分かれる⇒ 主テーマはどこまでドルが買われるかだが、継続性も乏しいい。
◎11月末のファンド決算が多く、新規ポジションよりポジション解消⇒ 株ロングと債券ショートの巻き戻しの影響を受けやすい。
◎新興国の金融市場を注目⇒金融不安が強まると流動性懸念が生じた5月の相場を思い出す。


今週の経済指標では、14日が要注意。

◎11月13日(水曜) 
19:30  英国 BOE四半期インフレレポート
◎11月14日(木曜)
08:50 日本 7-9月期 GDP・速報値=前期比予想0.4% 前回0.9%、前年比予想1.6% 前回3.8%
15:30 フランス 第3四半期GDP・速報値=前期比予想0.0% 前回0.5%
16:00 ドイツ  第3四半期GDP・速報値=前期比予想0.3% 前回0.7%、前年比予想0.6% 前回0.5%
19:00 ユーロ圏 第3四半期 GDP・速報値=前期比予想0.1% 前回0.3%、前年比予想-0.3% 前回-0.5%
22:30 米 9月 貿易収支=予想-390億ドル、前回-388億ドル
22:30 米 週間新規失業保険申請件数=予想33.0万件 前回33.6万件