2015年6月20日土曜日

2015年6日20日(土曜) 最新のIMMポジション(6月16日集計分)から

2015年6日20日(土曜) 最新のIMMポジション(6月16日集計分)から 

前週は6月17日(水曜)のFOMCでドル全面安。IMMデータの集計日16日と様変わりのドル売り加速に、今回のデータから、さらにドルロング・通貨のショートポジションは減少している可能性が高い。

とりあえず、16日集計のデータを確認してみよう。目立ったのは通貨ショートの急減で、ユーロショートの急減を筆頭に、翌日のFOMCを前にして、その流れが加速したことがうかがえる。

最新16日のIMMポジションは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションはネットショートが、-215,594コントラクトと、前週の-311,975から、売り越し額が96,381コントラクト減少、減少幅だけを見れば、2013年9月17日の週108,643に次ぎ大幅なショートの減少となり、為替市場にある意味では異変が起きていた可能性が高い。

円のポジションは、-80,664コントラクトと、前週の-116,286からショートが35,622
減少、前3週間続けた円ショートポジションから、変化が生じていた。

ユーロのポジションは、-89,357コントラクトと、前週の-137,974からショートは48,617
減少、3週連続の減少となり、一週の減少幅としては、2012年6月19日の週、54.121コントラクトに次ぐ大幅な減少に、ギリシャに揺れるユーロ相場に異変が起きていた可能性が高い。

ポンドのポジションは、-25,434コントラクトと、前週の-28,277からショートが2,843減少。前3週間連続のショート拡大の流れにも変化が生じていた。

スイスフランのポジションは、+5,358コントラクトと唯一ロングを維持、前週の+10,129からロングは減少している。ネットロングは3月31日の週から始まり、スイス政策金利のマイナスや追加のマイナス金利拡大を示唆する中銀発言にも、ギリシャ問題に安全資産としてのスイス買いが続いている。

カナダドルのポジションは、-12,281コントラクトと、前週の-13,745からショートが1,464減少。長期間に及ぶカナダドルショートから、5月19日の週にロングへと変化したが、過去3週では再びショートへ変化している。

豪ドルのポジションは、-4,048コントラクトと、前週の-14,027から、豪ドルのショートが減少。前4週間連続でショートが拡大していたが、中銀の利下げ圧力が続き、豪ドル安政策の継続にも関わらず、豪ドル売りの流れに変化が起きている。

NZドルのポジションは、-9,168コントラクトと、前週の-11,795からショートが2,627
減少。前6週連続でショートが拡大、NZ中銀の予想外の利下げ以降、売り圧力が続き、追加利下げとNZ安政策に、ショートはこれで6週連続となった。






2015年6月20日(土曜) 昨日19日、海外市場の動き

2015年6月20日(土曜) 昨日19日、海外市場の動き

週末・週初の不安と期待感! 対ギリシャの最後の話し合いを前に、週末の金曜日の、EURUSD+EURクロスは、欧米市場で売りから買いへと変化。USDは欧州市場の買いから、米国市場では売りへと変化。

ギリシャを意識してか、資金は株から安全な債権へと動き、米株は弱く(DJIA18,115.84→18,015.95-99.89)、米金利は低下(10年債利回り2.33→2.2577%)。

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EURUSDは、週末・週初のギリシャリスクを意識し一時1.1300割れまで続落。欧州株は比較的強いが債権利回りは低下、1.1300をボトムに下げ止まる。ECBのギリシャ銀行へ緊急流動性支援(ELA)枠を18億ユーロ拡大、1.130台まで買い戻される。

USDJPYは、リスク資産としての円買いなのか? USDJPYは米国市場の序盤から円高へと変化! USDJPYは123円台を維持できず、123.10円台→122.50台へ再び下落へ。

GBPUSDは、週末のGBPロングの利食い売りと、マカファーティーBOE政策委員発言(年来の利上げ期待)に、1.5830台から1.5900のレンジで上下変動するも、共に抜けきれず。

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19日のユーロ圏財務相会合は予想通りで話はまとまらず。最終決定は来週の月曜日へと持ち越された。しかし、それまでに進展があれば、22日のユーロ圏首脳会合の前に、21日にユーロ圏財務相会合(電話会談)を開催することもあると言う。

いよいよ、話は大詰め! ECBは緊急電話会議でギリシャ均衡へ緊急流動性支援(ELA)枠を18億ユーロ拡大を決定し、EURの買い戻しが強まる。何かが決定されることを信じたい(いつも裏切らているので、今回はそうなることを願っている)。

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黒田日銀総裁=実質実効レートで名目為替レートの先行き占えない。円安が金融政策の柔軟性に障害を与えることはないと、強気。

マカファーティーBOE政策委員=経済指標が強ければ、早ければ年内に利上げを実施する可能性がある。

メスター・クリーブランド連銀総裁=長期的なFF金利誘導目標は3.75%を予想。利上げのペースはタイミングより重要。

ウィリアムズSF連銀総裁=賃金の上昇は始まった。15年が利上げの年だと依然信じる。低インフレで様子見。2015年後半に完全雇用に達すると予想。

CAD 5月 消費者物価指数=前月比0.6%(予想0.5%  前回-0.1%)、前年比0.9%(予想 0.8%前回0.8%)→ 予想を上回る。

CAD 4月 小売売上高=前月比-0.1%(予想0.7% 前回0.7→0.9%) 除く自動車=前月比-0.6%(予想0.3% 前回0.5%→0.7%)→ 予想外のマイナスでカナダドル売りが一時強まる。

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2015年6月19日金曜日

今日は金曜日。米国発の経済指標はなく、注目は「日銀と黒田総裁」+「カナダCPI+小売」。それとギリシャ!

今日は金曜日。米国発の経済指標はなく、注目は「日銀と黒田総裁」+「カナダCPI+小売」。それとギリシャ!

EURUSD=1.1340~1.1440 ギリシャネタでいずれの方向にも可能性あり。
ギリシャに関してはユーロ圏財務相会合もまとまらず、最終決定は来週の月曜日へと持ち越された。かと言って、週末にどのような発表が飛び出すか分からず、気は抜けんないが、いい加減にしてほしいと思っている人は多い。

昨日は、独紙ツァイトの報道と、メルケル独首相の否定で、EURUSDは100pips上下に変動したが、その上下となる1.1340~1.1440が今日のターゲット・レンジになりやすい。

USDJPY=122.50~123.50のレンジ相場で、123.60円を超えるまでは極端に弱い気になれず、ポジションテークは買い場探し。日銀や黒田日銀総裁には多くを期待せず。今日は朝から株は上昇しているが、株安が進むと、黒田総裁は本気で円安を止めようとしているとは考えにくい。

FOMC後の高値123.60円を超えないと円安再開は難しいが、USDJPYの基本の流れは円安方向で変わらず。122.50~123.50円のレンジで推移しそうである。

USDCAD
今日の米国市場で唯一指標が発表され、変動が期待できるが、1.2200以下は下髭で、1.2200台を回復。週足では1.20~1.2500のレンジ相場ながら、Dailyでは1.2200を維持できれば、底固めの期待感が持てる。

6月19日 (金) 21:30 カナダ消費者物価指数(取引通貨ペア CADJPY)

6月19日  (金)    21:30 カナダ消費者物価指数(取引通貨ペア CADJPY)


≪説明≫
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今日は週末の金曜日。FOMCから始まったドル売りの流れが、週末でどう変化するのか

? または、しないのか? 今日は米国発の経済指標は予定されておらず、逆に米国

市場ではカナダ発で、このCPIと小売売上高の重要は発表が控えており、共に同時刻の

発表となっています。

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8時間チャートでは、中期線がサポートとなり、CADJPYの買いが続き、現在99.96円一

しています。Dailyチャートでも、100円以下は買い、101円以上は売りの流れがしばら

く続き、今日もこのレンジを一つの目安として考えたいと思います。

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今回の予想は、前月比+コア前月比共に前回を上回り、前年比では逆に共に下回る予

想となっています。

過去24回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大0.5%、平均で0.15%、前

年比で0.30%、平均で0.15%で、今年に入ってからは前月比で0.2%、前年比で0.3%

が最大となっています。

過去20買いのデータでは、発表直後15分間のCADJPYの値動きは、最大82pips(高値-

安値)、平均で38pipsと、バラつきが見られます。前回は0.2%の差で19pipsの変動に

とどまっていましたが、その前4か月間では、平均で50pips超の変動となっています。

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≪今回の予想と前回の数字≫
前月比=予想0.5%  前回-0.1%、
前年比=0.8%予想 前回0.8%、
コア前月比=予想0.3% 前回0.1%、
コア前年比=予想2.1% 前回2.3%

≪過去24回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.50%
Min=0.00%
Ave=0.15%

前年比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.15%

コア前月比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.10%

コア前年比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.07%


≪CADJPY 過去20回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max82pips
Hi-low=Min7pips
Hi-low=Ave38pips

Open-Hi=Max82pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave29pips

Open-Low=Max52pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave9pips




2015年6月19日(金曜)昨日18日、海外指標の動き

2015年6月19日(金曜)昨日18日、海外指標の動き

米株は上昇、米金利も上昇し、FOMC後のドル売りはようやく収まるが、強い米経済指標でも積極的なドル買いとはならず。

相変わらず煮え切れないギリシャ問題。ユーロ圏財務相会合は予想通りギリシャ側から新提案はなく合意できず終了、22日(日本時間23日午前2時)にユーロ圏首脳は緊急会議を開催へ。

ギリシャ債権団がIMF抜きで現行の支援プログラムを来年まで延長を提案 → いや否定に、EEURUSDは1.1340~1.1440のレンジで上下に急変するも、相変わらず高値圏を維持。

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今日、週末金曜日のポジション調整や週末リスクを考えても、上下大きく動きにくい。ポジションの偏りを考えれば、GBPのロングとNZDのショートが多く、GBPUSDが1.5800台を維持できれば、さらなる上昇も。NZDUSDは0.6880~0.6980のレンジに入りやすい。

EURUSDの反応を見れば、好材料への反応は強く、悪材料への反応は織り込みずみなのか弱い。

USDJPYは、122.50円をボトムに下げ止まるも、FOMC後の高値123.60円を超えられなければ強気にはなれず。

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〇米消費者物価指数の前月比0.4%(予想0.5% 前回0.1%)と前回を上回るも予想より弱く、コア前年比1.7%(予想1.8% 前回1.8%)と弱い。
〇新規失業保険申請件数=26.7万件(予想27.5万件 前回27.9万件)→ 予想より改善。
〇CB景気先行指標総合指数(LEI)=前月比0.7%(予想0.4% 前回0.7%)と強く、
〇フィラデルフィア連銀景況指数の業況指数=15.2(予想8.0 前回6.7)→ 予想と前回を大幅に上回る。

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2015年6月18日木曜日

2015年6月18日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年6月18日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

FOMC後の動きはなだらかで、欧米市場に入っても、緩やかなドル売りの流れは止まらず。これからの米株+米金利で、為替相場が動きそうな雰囲気。

米国に次ぎ、利上げの可能性の高いGBPは買われ、利下げの可能性が消えないNZDは売られ、欧米市場では利食いの売りに押されるも、この流れは強そう。

マイナス幅の拡大の可能性を示唆したCHFは、それでも動けず。そして、USDJPYは株安122.50円を割り込めず。

期待した、米CPI+新規失業保険申請件数では動けず、米フィラデルフィア連銀景況感指数+景気先行指標は強く、ようやくドル売りの流れもと収まるも、ドル買いは非常に鈍い。

USDJPYは112円台へ、EURUSDは1.14台へ、GBPUSDは1.59台へ、AUDUSDは0.78台へ、USDCADは1.21台へ、USDCHFは0.91台へと、ドル売りの動きは止まらず。

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ラガルドIMF専務理事はギリシャへ最後通告。6月末の支払いが完済しなければ後がなく、デフォルト状態と言うも、EURUSDのなだらかな上昇は止まらず。

スイス中銀は政策金利-0.75%の据え置きを決定、利下げ期待があったのか、直後からUSDCHFの売りが強まる。ジョルダン・スイス中銀総裁はマイナス金利幅の拡大の可能性を示唆。

英小売売上高は前月比0.2%(予想0.0% 前回1.2%)と前回を大幅に下回るも、予想より強い。

米CPIは予想を下回り弱いが、新規失業保険申請件数は改善へ。

6月18日  (木)  21:30 米消費者物価指数(取引通貨ペア USDJPY)


≪説明≫
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未明に発表された、FOMCに為替相場はドル売りへと大きく舵を切ったものの、継続するかどうか不安感を抱えての取り引きが続いています。

今回の米消費者物価指数は、FOMC後のドル売りを確認することができるのか、それとも、ドル買いへと変化するのか、非常に重要と考えます。

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1時間チャートでは、200時間SMA=123.50円を割り込み、直近の安値となる123.20円を割り込み続落傾向が続いています。

Dailyチャートでは、上昇は止まっていません。中期線の123.07円で下げ止まり、123円が一つの壁となっています。6月10日の安値122.45円が次の下値のターゲットになっていますが、121.39円、117.49円と上昇トレンドの下限を割り込むまでは、大きな変化は期待できそうにありません。

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今回の予想は、前月比0.5%、前回0.1%、前年比0.1%、前回-0.2%、コア前月比0.2% 前回0.3%、コア前年比1.8% 前回1.8%と、前回より総じて強い数字が見込まれています。

過去24回のデータでは、予想と実際との差は、前月比で最大0.20%、平均0.7%、コア前月比で最大0.30%、平均0.07%と、予想と大幅にかけ離れることは考え難いと判断します。

過去18回のデータでは、USDJPYで発表15分後の為替レートの変化は、最大69pips(高値-安値)、平均で26pipsと、以外にも大きな変化となっていません。ただ、過去3回に限定してみれば、平均で最大55pipsの変動となっており、FOMC後の相場変動を考えれば、より強く動く可能性が考えられます。

その為、このままで推移するようでしたら、逆指値の売りと買いで対応したいと考えます。

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≪今回の予想と前回の数字≫
前月比=予想0.5% 前回0.1%、
前年比=予想0.1% 前回-0.2%、
コア前月比=予想0.2% 前回0.3%、
コア前年比=予想1.8% 前回1.8%

≪過去24回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.20%
Min=0.00%
Ave=0.07%

前年比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.06%

コア前月比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.07%

コア前年比
Max=0.20%
Min=0.00%
Ave=0.05%


≪USDJPY 過去18回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max69pips
Hi-low=Min10pips
Hi-low=Ave26pips

Open-Hi=Max68pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave18pips

Open-Low=Max24pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave8pips


2015年6月18日(木曜)昨日17日、海外市場の動き

2015年6月18日(木曜)昨日17日、海外市場の動き

さすが、FOMC。 結果としてドルは全面安へ。しかし、このままドル売りが続くの疑問?!
強さが目立っているのは、さすがにポンドだけ! 他の主要通貨も元の水準に逆戻りしているだけ。

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FOMC直後は「雇用の伸びは加速し、インフレの下振れ圧力は幾分後退」と、ドル高へと動くも、逆にドル全面安へと変化。

「経済状況ではまだ利上げを正当化せず」+「FOMC見通しも弱く」=ドル売りへ急変し、ドルは全面安。

FOMC見通しでは、「GDP見通しと金利見通しを引き下げ」、イエレンFRB議長は「ドル高のリスクを示唆」、「利上げの時期は、9月、12月、来年3月」と定まらず、「今後の数字次第」。「経済状況ではまだ利上げを正当化せず」。

FOMC見通し、2015年末(前回3月比)、FF金利0.625→0.625%で変わらず。年内に0.25%を2度利上げを示唆。2016年末FF金利予測=1.875→1.625%に下方修正。2名は年内に初回利上げを予測。2015年第4四半期GDP予測=前年同期比2.3%~2.7%→1.8%~2.0%へ下方修正。 失業率(第4四半期平均)=、5.52%→5.2~5.3%、2016年4.9%~5.1%→4.9%~5.1%と変わらず。

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2015年6月17日水曜日

2015年6月17日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年6月17日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

FOMCを直前に控え、米株は上昇からスタート。

JPY+AUD+NZDは下落、EURは小幅上昇。GBPの独歩高が目立った。

英雇用統計では、失業保険申請件数が予想外に減少、平均賃金も大きく上昇。さらに、
BOE議事録では、全体として見解に変化が感じ取られ、景気と低インフレへの逆風が和らぎつつあるとの認識、ポンド買いが強まる。

ギリシャ問題では、新たな展開は見られず。ギリシャのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は、デフォルト確率は12日時点の79%から81%に上昇。逆に、EURUSDは底堅い。

今日のFOMCは、ややしらけ気味! ギリシャのユーロ圏離脱も値値動きからは想定範囲内に!

今日のFOMCは、ややしらけ気味! ギリシャのユーロ圏離脱も値値動きからは想定範囲内に!

今日のFOMCでは、ギリシャ問題に配慮し、政策の変更はないこと思っている。サプライズは、イエレンFRB議長が明確に9月に利上げすることを表明することだが、その可能性は極めて低いと考え、もし、あれば、素直に乗っても十分間に合いそうである。メンバーの政策金利見通も要注意!

さて、ギリシャだが、これほど、ギリシャのデフォルトリスクが現実味を帯びながらも、EURUSDは1.12台にとどまっていることは、一体何を意味するのであろうか?

つまり、これだけ、毎日だらだら、ギリシャ発の悪いニュースを聞かされては、多くが既にギリシャのリスクを織り込み、対応を済ませているとも考えられる。私のデータでも、ギリシャ関係の発言や材料が日々半分近くを占めてしまっている。

ユーロ圏の銀行処理機関、SRB(単一破綻処理委員会)の委員長は、ギリシャの銀行から預金の流出は止まらず、ギリシャの規制当局と緊密に連絡を取っていると言う。結果が出るのは、市場では、18日か月末との声が多い。

ギリシャがユーロ圏を離脱すれば、直後の反応は当然、EUR売り。発表直後はEURは当然売られことになろうが、他国へ波及するリスクが少なく、杞憂だと分かれば、ユーロの買い戻しが強まり、1.15台へと上昇と考える。

逆に、他国へ波及する危惧が生じると、さらにユーロ売りが加速し、EURUSD1.0の壁を試し、どこまで下落するのであろうか? ただ、そのリスクは非常に低いと考えたい。
6月17日  (水)    17:30 英雇用統計 (取引通貨ペア GBPJPY)


≪説明≫
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ギリシャ債務不履行に陥るリスクに揺れるユーロ、ヘッジの買いとしてポンドは上昇中です。昨日の英CPIでは、発表直前から相場の変動が激しく、発表後にも相場変動が止まらない状態となっていました。

本日のターゲットとなる、英雇用統計では、同時刻に、BOE議事録の発表があり、二つの結果に、GBPJPYがどのように動くのか? 英ポンドにとって二大イベントに、予想できにくいものが有ります。


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GBPUSDも、GBPJPYも、共に上昇トレンドを継続中。190円の大台を超えて上昇中で、192円の大台を超えてからは、大きな調整局面もありません。

ただ、1時間チャートでは、昨日の10時以降では、193円台の上値は重く、上抜けできずにおり、この水準が今後の上下の水準を占う大きな鍵となっています。

下値のポイントは、192.85、192.36円で、188円→192円→189円からは、193円台が上値のポイントで、これをクリアに上抜けできると更なる上昇も見込めます。


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今回の予想では、ILOベースの失業率は5.5%と前回と変わらず。失業者数増減では、-12,300人と前回-12,600人と若干の減少が見込まれています。

過去24回のデータでは、予想と実際との差は、ILO失業率で最大0.20%、平均では0.06%となっており、昨年4月以降では、最大0.1%で大きな変動とはなっていません。また、失業者数増減では、最大16,700人、平均では約0.78万人となっており、直近では今年1月に13,600人の差となっていました。

過去20回のデータでは、GBPJPYで発表15分間の相場変動をみると、最大120pips(高値-安値)、平均では59pipsと、変動の大きな指標の一つとなっており、直近5回だけを見ると平均80pips超の変動となっており、逆指値で臨みたいと思います。

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≪今回の予想と前回の数字≫
ILO失業率(2-4月)=予想5.5% 前回5.5%、
失業者数増減=予想-12.300人 前回-12,600人

≪過去24回の予想と実際との差≫
失業率
Max=0.20%
Min=0.00%
Ave=0.06%

失業保険申請件数
Max=16,700人
Min=400人
Ave=7,754人

≪CADJPY 過去17回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max39pips
Hi-low=Min11pips
Hi-low=Ave22pips

Open-Hi=Max35pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave12pips

Open-Low=Max34pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave10pips


2015年6月17日(水曜)昨日16日、海外市場の動き

2015年6月17日(水曜)昨日16日、海外市場の動き

ギリシャはいったいどうなるのか? デフォルト? 支援策合意? 相変わらず不透明! しかし、EUR売りは限定的! さらに、FOMCを控えて動きにくい状態が続く。

市場は、ギリシャリスク+FOMCリスクを意識し、クロスでGBP買いが活発で、黒田日銀総裁は6月10日の発言を否定するも、円売りの動きは限定的で、JPY+CADは比較的強い。、

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ルー米財務長官までが、ギリシャにデフォルトを選択しないように支援の合意を求め、ユンケル欧州委員長はギリシャ政府の対応を非難。エラリアン氏は、ギリシャ国債のトラブル発生確率55%と言い、デフォルトして影響は限定的と指摘。関係者からはデフォルトの可能性を指摘する声も多い。

フィンランド首相は「ギリシャがIMFの6月末返済合意は奇跡が必要」と言い、バルファキス・ギリシャ財務相は「ユーロ圏財務相会合で新たな提案はない」と投げやり、有利な合意を引き出す戦術なのか? それとも、デフォルトを覚悟しているのか? 

6月10日の黒田日銀総裁ショックを火消しすべく、黒田総裁みずから今日の日銀半期報告(参院財政委員会)で、「前回の国会の為替発言、先行きの評価・予測を話したわけではない」、「実質実効為替レート、名目の2国間のレートの先行きを占うものではない」と発言。

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米住宅着工件数は、前月比-11.1%(予想-4.0% 前回20.2→22.1%)と弱いが、建設許可件数=前月比11.8%(予想-3.5% 前回10.1→9.8%)と強い。アトランタ連銀GDPNow=米住宅着工件数の減少を受け1.9%→1.1%に引き下げた。

英CPIの前年比は-0.1%→0.1%へ上昇するも、小売物価指数と生産者物価指数は弱く、一時GBP売りが強まるも、GBP先高期待+EURGBPの売りに底堅く、1.5540→1.5640へ値を戻す。

独CPIは速報値と変わらず、前年比は0.7%とまだまだ低水準ながら動けず。
独ZEW・期待指数は31.5(予想37.1 前回41.9)と弱い。

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2015年6月16日火曜日

2015年6月16日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年6月16日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

米国市場に入っても、ギリシャ問題でEURは弱く、他の主要通貨もFOMCが気になり大きな変動を見せず。

フィンランド首相は「ギリシャがIMFへの債務返済期限の6月末までに合意に達するのは奇跡が必要)と言い、バルファキス・ギリシャ財務相は「ユーロ圏財務相会合で新たな提案はない)と言う。

各方面から、ギリシャ・デフォルトの起こりうるシナリオを協議との声が聞こえてくる。

水面下では、妥協策を模索しているようであるが、肝心のギリシャは動かず。市場はより強く、ギリシャのデフォルトリスクを織り込みつつある。

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英CPIの前年比は-0.1%→0.1%へ上昇するも、小売物価指数と生産者物価指数は弱く、一時GBP売りが強まるも、GBP先高期待+EURGBPの売りに底堅く、1.5540→1.5640へ値を戻す。

独CPIは速報値と変わらず、前年比は0.7%とまだまだ低水準ながら動けず。
独ZEW・期待指数は31.5(予想37.1 前回41.9)と弱い。

米住宅着工件数は、前月比-11.1%(予想-4.0% 前回20.2→22.1%)と弱いが、建設許可件数=前月比11.8%(予想-3.5% 前回10.1→9.8%)と強い。

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2015年6月16日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年6月16日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

ギリシャ債務交渉の決裂か妥協か?+FOMCの利上げ開始時期は? 欧州市場はテーマは別ながら、USDJPYを除き、ドル買いが強まる。

欧州司法裁判所は2012年のECBによる国債購入を予想通り合憲とし、一時EUR買いが強まるも、ギリシャが不安で安心してEURを買う気にもなれず。ZEW景況感も弱く、GBPUSDの売りに値を下げる。

GBPUSDは、CPI+PPIを前にして、上昇から下落と投機的な動きは活発で、CPIの前年比は予想通りマイナスを脱したが、小売物価指数+生産者物価指数が弱く、ポンド売りが活発になった。

AUDUSD+NZDUSDも弱い。結局の所、黒田日銀総裁発言で一時ドル買いになり上値の重さを確認後には、動かないUSDJPYを除き、ドル買いの流れが強まる。

USDJPYは、122.50~124.50のいずれも可能性がある。


USDJPYは、122.50~124.50のいずれも可能性がある。

6月10日の黒田日銀総裁ショックを火消しすべく、黒田総裁みずから今日の日銀半期報告(参院財政委員会)で、「前回の国会の為替発言、先行きの評価・予測を話したわけではない」、「実質実効為替レート、名目の2国間のレートの先行きを占うものではない」と発言。

直後は円売りへと変化するも、124円台を回復できず。123.10~80のレンジで行ったり来たり。円クロスでも一時円売りが強まったものの、ギリシャ交渉がいよいよ最終局面を迎えている現状では、リスクヘッジの円買いを放棄することもできず、相変わらず方向性が出ず。

USDJPYに限って考えれば、上昇期待は残るも、直近の株価や金利動向を考えれば、122.50~124.50円のレンジの上下、いずれの方向へと動いても驚かないようなポジションメークが必要。

GBPJPYを見ていると、174.50~190円のレンジで取引が続き、190円を底固めし、上昇傾向は止まらず。200円を狙える動きが続いている。

クロスではGBPJPYの買いのように円安というより、ポンドが全体的にに強い。ギリシャデフォルトリスクは消えずEURが不透明、FOMC控え9月の利上げ期待がさらに強まるのか? 今日の英CPIで強い数字を期待しながら、米国に次いで利上げが可能な国の通貨、ポンドの買いが強まっている。

6月16日 (火)  17:30 英消費者物価指数(取引通貨ペア GBPJPY)

6月16日  (火)  17:30 英消費者物価指数(取引通貨ペア GBPJPY)

≪説明≫

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先日、英産業連盟(CBI)は成長見通しを引き下げたが、最近発表された公式な数字が示すよりもずっと成長を楽観視している。BOEの四半期インフレ調査では、消費者インフレ期待が1.9%→2.2%へ上方修正されるなど、直近の動きは決して弱くはない。

昨日も、カーニーBOE総裁はインフレ率は上昇し、生産性は底堅いとの発言も見られるなど、最近はやや弱い数字に利上げ時期は来年央以降と見込まれているが、米国に続き利上げ期待は残っている。

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GBPJPYのチャートでは、昨日191.50円台を底値に上昇、本日、黒田日銀総裁が「前回の国会の為替発言、先行きの評価・予測を話したわけではない」と、先の円高に動いた材料を否定したことで、円売りが強まり、192.50円も超え、直近の高値192円をクリアに上抜け、ポンド買いの流れが強まっている。

また、Daily、Weeklyチャートも、190円の大台をクリアしてから、上昇トレンドを維持している。


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今回の予想も、前月比は0.1%と前回0.2%から低下が予想されているも、前年比で0.1%と前回の-0.1%とのマイナスから小幅ながら増加が見込まれ、コアの前年比も1.0%と前回の0.8%から増加の予想となっている。

過去32回のデータでは、予想と実際との差や、前月比で最大0.30%、平均で0.09%、前年比では最大0.30%、平均で0.11%とで、0.2%~0.3%の差となれば影響が大きくなっている。

過去20回のデータでは、GBPJPYで発表直後15分間の値動きでは、最大116pips(高値-安値)と大きく、平均でも54pipsとなっており、十分、逆指値を狙える変動となっている。

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≪今回の予想と前回の数字≫
英消費者物価指数
前月比=予想0.1% 前回0.2%、
前年比=予想0.1% 前回-0.1%
コア前年比予想1.0% 前回0.8%

≪過去32回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.09%

前年比
Max=0.30%
Min=0.00%
Ave=0.11%

≪GBPJPY 過去20回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max116pips
Hi-low=Min23pips
Hi-low=Ave54pips

Open-Hi=Max102pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave24pips

Open-Low=Max85pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave30pips



6月16日 (火)  10:30 豪中銀議事録(取引通貨ペア AUDJPY)

6月16日  (火)  10:30  豪中銀議事録(取引通貨ペア AUDJPY)


≪説明≫
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今回の議事録は6月2日の理事会の議事録となり、豪ドル安を示唆する内容は変わらなかったものの、追加利下げを示唆する内容が見られず、一時AUD買いが強まった経緯があります。

今回の議事録では、この辺が一つの焦点になりそうで、注目しています。

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テクニカルでは、Dailyチャートでは94.50~97.00円のレンジ相場に入っており、200日SMA=95.81円に収束。目先は95.00~96.00円の一円レンジにないっています。

1時間チャートでは、200時間SMA=95.73円をボトムに、この水準で下げ止まっていますが、96.00円を復活することはできず、95.50~96.00円の狭いレンジで推移、ストキャスティクスは売り圧力が続いています。

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過去19回のデータでは、AUDJPYで発表直後15分間の動きは、最大で54pips(高値-安値)、平均では25pipsとそれほど大きな動きには至っていません。

そのため、今回は上下のポイントで、順張りをするのか、値幅を狭くして逆張りで対応するのか、考えたいと思います。

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≪6月2日の豪中銀発表≫

豪中銀声明=金融政策は緩和的が必要。経済は引き続き拡大したが、長期の平均を以前下回る。一部の主要商品相場は1年前の水準を大きく下回る。豪ドルの一段の下落の可能性高い。インフレ率、今後1-2年目標と一致する見通し。今会合では金利据え置きが適切と判断。
⇒ 追加利下げ示唆発言もなく、直後からAUD買いが強まる。

≪AUDJPY 過去19回の発表15分間の為替レートの変動≫

Hi-Low=Max54pips
Hi-low=Min10pips
Hi-low=Ave25pips

Open-Hi=Max31pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave12pips

Open-Low=Max32pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave13pips

2015年6月15日(火曜)昨日14日、海外市場の動き

2015年6月15日(火曜)昨日14日、海外市場の動き

相次ぐ弱い米経済指標ドル売りへと動き、ダウ平均は下落(-107.67-0.6%)、米金利は低下(10年債利回り2.3577-0.034-1.43%)、ドル売りへと動く。

欧州市場は、AUDUSD+NZDUSDが上昇しドル売りをリード。米国市場は、EURUSD+GBPUSDが上昇しドル売りをリード。USDJPYは、株安+リスクヘッジに円高からスタートするも、欧米市場はテーマにならず、123.30~65円の狭いレンジで推移。

NY連銀製造業景気指数-1.98(予想6.0 前回3.09)
鉱工業生産=前月比-0.2%(予想0.3% 前回-0.3%)、
設備稼働率=78.1%(予想78.3% 前回78.2%)
NAHB住宅市場指数=59(予想56 前回54)
対米証券投資:ネット長期TICフロー合計=539億ドル(予想 前回175.57→256億ドル)、長期有価証券(株式スワップなど除く・億ドル)長期TICフロー=1006.6億ドル(予想 前回-1,009→-952億ドル)


ギリシャ問題に揺れるEUR相場。結局は先週末、終値水準を上回る。
週末、ギリシャ救済交渉が決裂し、ギリシャのユーロ離脱の可能性が高まり売り圧力が続く。
ギリシャの銀行への資本規制導入を含む緊急対応策で合意との報道に、EUR売りが一時強る。
しかし、ギリシャ政府は否定。オランド仏大統領は「ギリシャ救済策の問題解決は遠くない)と主張。

欧州司法裁判所=16日にECBの無制限債権買い入れ(OMT)の合法性の判断を決定。

ビル・グロース=多くの先進国にとってギリシャは炭鉱のカナリア。年金や債務減免、緊縮財政は低成長ないしゼロ成長につながる。

ドラギECB総裁=民間投資の伸びが加速。インフレは向こう数か月間は、依然低いまま。ユーロ圏の最近のデータでは景気回復が穏やかであることを示唆。

2015年6月15日月曜日

2015年6月15日(月曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

2015年6月15日(月曜)欧州市場・米国市場序盤の動き

弱い米経済指標に米株は大幅下落するも、もドルは小動き。ギリシャ破たん・ユーロ圏離脱の可能性が強まり、EUR売り圧力が強まるも、売り圧力は限定的。。


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米NY連銀製造業景気指数=-1.98(予想6.0 前回3.09)→ 予想外のマイナスに直後はドル売りが強まる。

米鉱工業生産=前月比-0.2%(予想0.3% 前回-0.3%)、設備稼働率=78.1%(予想78.3% 前回78.2%)→ 予想外に悪くドル売りが強まる。

NAHB住宅市場指数=59(予想56 前回54)


週末の14日対ギリシャとの交渉は、わずか45分で決裂、6月30日がデッドラインで、ギリシャのユーロ離脱に備える発言が多い。

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おはようございます。と言っても、既に昼近くになってしまいました。

おはようございます。と言っても、既に昼近くになってしまいました。

週明けのアジア市場は、「円高+株安」からスタートしたものの、株価が下げ幅を縮小するに従い、円売りへと変化。

EURUSDは、相変わらずギリシャネタで弱い流れが続き、1.1200を割り込む水準で推移。GBPUSD+AUDUSD+NZDUSDも、積極的な動きはないものの、ドル売りは鈍い。

さて、今週は、FOMCとギリシャの2大ネタに、積極的にポジションを積み上げることも無さそう! 

FOMCは最近の強い米経済指標に強気になりたいものの、オバマ米大統領の「強いドルは問題」発言も気になる。17日のFOMCは「タカ派?、ハト派?」。利上げ時期に関して年内を予想している」イエレン議長の記者会見では、どう変化しているのか? まずは見極めが必要。

ギリシャネタはいつもながら、市場に材料を提示してはくれるが、いつも結論がでず、肩透かし。今月期日のIMF返済16億ユーロでは、18日の財務相会合がタイムリミットとの話ながら、疑心暗鬼。EURUSDは、上値は売りたいも、底値近辺では様子見ムード満点。

ならば、より安定している、GBPのロングを考え、EURGBPの売りを考えたいが、どうも、ポジションが増えているようで、売りのタイミングは難し良い。

USDJPYは、黒田日銀総裁の円安抑制発言ともとらえられる議会での発言の影響は、19日日銀の金融政策決定会合後の記者会見を見守る必要があり、今の所、円売りも円買い、両方向に動きにくい。

2015年6月14日日曜日

今週の為替相場を考える(6月15日~19日)

今週の為替相場を考える(6月15日~19日)

いつものことではあるが、重要なイベントが二つ残ったままである。一つはFRBの利上げ開始の時期で、もう一つはギリシャの債務返済問題。

世界中が注目しているFRBの利上げ時期に関しては、6月17日(水曜)のFOMCとイエレンFRB議長の記者会見が最大の関心事。

5月22日にイエレンFRB議長は「年内に切り引き上げを開始することが適切」と発言、米金利は上昇を続け、米雇用統計は改善を続け、市場は9月のFOMC利上げを先取りしている動きとなっている。

今週のFOMCはイエレンFRB議長の記者会見も予定されており、注目度は絶大のものがある。今後の利上げ時期を示唆するのか? 今回のFOMCでも利上げの可能性は「ゼロ」とは言えず、注意が必要。

そして、ギリシャ債務交渉は最終局面を迎えている。6月18日のユーロ圏財務相会合がタイムリミットとの報道や、各国でギリシャのデフォルトした際の対応策を協議との報道も、EUR相場への影響は限定的。何度も裏切られた記憶は消せず、最近はやや不感症気味ながら、18日のユーロ圏財務相会合と19日のEU財務相理事会前の債務交渉に注目。


さて、それ以外では、6/15(月)のドラギECB総裁欧州議会証言、6/16(火) 豪中銀議事録(6月2日)、6/17(水) 英雇用統計、 BOE金融政策委員会議事録(6月4日)、6/18(木)  NZ第1四半期GDP、米消費者物価指数、6/19(金)黒田日銀総裁記者会見が、市場へ与えるインパクトは大きいと思われる。

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ドル相場
オバマ米大統領の「強いドルは問題」との真贋は不明ながら、最近の米経済指標はやや強い内容が多くなっている。アトランタ連銀のGDPNowでは、強い米貿易収支に0.8%→1.1%、強い米小売売上高の改善に1.1%→1.9%へと、第2四半期GDP予測を引き上げている。金利と株価の上昇と、FRBの早期利上げ期待からドル先高期待は相変わらず強い。

EURUSD 1.0850~1.1400のレンジを予想
今週も、EURはユーロ圏経済の回復によるプラス材料と、不透明なギリシャ債務問題で、債権団とギリシャ政府との交渉決裂によるマイナス要因とが混在。特に、18日のユーロ圏財務相会合と19日のEU財務相理事会前の債務交渉に注目。

ギリシャ政府は、ユーロ圏に残りたいが、選挙公約に反する身を削る緊縮策は応じられない。ユーロ圏首脳はギリシャ・ユーロ離脱の混乱を生じさせたくはないが、自国を犠牲にしてまで、「笊」のように歯止めかからないギリシャへの追加支援はやりたくない!

ギリシャは6月末までに16億ユーロをIMFに返済する必要があり、それまでに凍結中されている金融支援の再開がなければデフォルトに陥る。このような状況でも、EURUSDの下落はある意味では限定的で、債券利回りの上昇+株価の上昇に、間違いなく資金はユーロ圏に戻っており、積極的にEURを売ることも躊躇われる。

GBPUSD 1.5200~1.5600
S&PはEU離脱の是非を問う国民投票の影響を危惧し、英国の格付け見通しを引き下げ、ムーディーズは2020年までに財政の黒字化は困難といい、英産業連盟(CBI)は成長見通しを2.7%→2.4%に引き下げた。

ただ、悪い材料ばかりではなく、貿易収支は赤字額が減少、鉱工業生産は強く、英国立統計局は算出方法の変更もあり、2015年第1四半期GDPを0.6%→0.8%に改定。タカ派のマカファティー金融政策委員は「政策を引き締め始める時が近づきつつある」と発言。材料は強弱混在するが、6/17(水) 英雇用統計、 BOE金融政策委員会議事録(6月4日)を期待したい。

AUDUSD 0.7500~0.7800
相変わらず、消費者マインドは弱く、中銀は自国通貨安政策を堅持し、利下げ継続の期待感を残している。NZ中銀の「サプライズな利下げ」「追加利下げの可能性」+「自国通貨安誘導」の影響を受けながらも、AUDUSD+NZDUSDは、主要国では負け組パターンに入っており、底値が見えない

ただ、雇用者数は予想外に改善し、住宅価格の上昇に悩まされながら、主要国で金利が上昇するなかで、どこまで利下げを継続することができるのか?やや疑問でもある。先の豪中銀の理事会では、政策金利を据え置いたが、その豪中銀議事録(6月2日)で新たな材料を提示することができるのか? 注目したい。

USDJPY 122.00~125.00
黒田日銀総裁の発言の真意は? よくわからないが、日銀が公表している円の実効為替レートは円安の警戒ゾーンにあったことも事実で、一般論から現在の円相場を評価したと考えたい。伊藤教授も同じような理由から125円を超える円安水準を警戒する発言が見られたが、為替相場は理論で決定されるものでもない。

むしろ、オバマ米大統領の「強いドルは問題」との発言をしたのか? それとも言っていないのか? 為替相場は、政治的な駆け引きで決定されることが多く、今後の新たな発言を注意したい。現状では、125円で自律的なドル売りは避けられないものの、円安方向から転換することも考えにくい。

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6/15(月)  
16:00 バントマン独連銀総裁講演
16:30 ケント豪中銀総裁補佐公園
18:00 ユーロ圏R貿易収支
21:30 NY連銀製造業景気指数
21:30 ドラギECB総裁欧州議会証言
22:15 米鉱工業生産、設備稼働率
23:00 米NAHB住宅市場指数
5:00 米対米証券投資


6/16(火) 
10:30 豪中銀議事録(6月2日
15:00 独消費者物価指数・確報値
17:30 英消費者物価指数
17:30 英生産者物価指数
18:00 独ZEW景況感調査
21:30 米住宅着工件数


6/17(水)  
7:45  NZD第1四半期経常収支
8:50 日本貿易収支(通関ベース)
17:30 英雇用統計
17:30 BOE金融政策委員会議事録(6月4日)
18:00 ユーロ圏建設支出 
18:00 ユーロ圏消費者物価指数・改定値
3:00 FOMC 金融政策発表
3:00 イエレンFRB議長記者会見


6/18(木)
7:45 NZD第1四半期GDP
16:30 スイス中銀 金融政策発表
17:00 ノルウェー中銀 金融政策発表
17:00 ECB経済報告
17:30 英小売売上高指数
21:30 米第1四半期経常収支
21:30 米消費者物価指数
21:30 米新規失業保険申請件数
23:00 米CB景気先行指数
23:00 米フィラデルフィア連銀景況指数
ユーロ圏財務相会合

6/19(金) 
16:00 黒田日銀総裁記者会見
17:30 英公共部門純借入額
21:30 カナダ消費者物価指数
21:30 カナダ小売売上高
12頃 日銀金融政策決定会合
EU財務相理事会