2014年3月1日土曜日

米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション) 2月25日分

米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション) 2月25日分

主要通貨7通貨のネットショート・ポジションは3週連続で減少し、昨年11月12日の水準近くとなり、FRBの量的緩和の縮小継続の動きにもかかわらず、ドルへの信認は低下している。

円は、直近では2月4日の週をボトムに円ショートポジションは3週連続で微増しているが、USDJPYは逆に若干ながら円高へと動き、円高への警戒感は解除できない動きとなっている。

ユーロは、逆に3週連続で増加し、3月6日のECB理事会の警戒感にもかかわらず、ユーロロングポジションを拡大させている。先週末のEURUSDのクローズも1.38台へ乗せ、警戒的な水準ではあるが、EUR買いセンチメントが強いように思えてならない。

ポンドとNZドルは、ロングの常連で、共に2週連続で増加し、ポンドは昨年11月26日、NZドルは9月17日以降、長期間ロングポジションを維持しており、市場センチメントは共に先高感が強く信認されている通貨となっている。

逆に、ショートポジションの常連となっている、カナダドルと豪ドルは、若干異変が生じ始めており、カナダドルのショートは6万コントラクトで頭打ちとなり、増加は止まり、豪ドルはネットショートポジションが続くも、4週連続でショートは減少し、昨年11月26日の水準に近づいている。






比較 2月27日と28日(1日)

比較 2月27日と28日(1日)、


                       2月27日と28日(1日)



2月21日と28日(1週間)




3月1日(土曜)昨日、海外市場の動き

3月1日(土曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

昨日2月28日の欧米市場は、ウクライナ情勢の影響や中国人民元・中国株価の下落に、豪ドルへのプレッシャーは変わらず。月末の特殊要因の影響は弱く、市場の反応は、素直に経済指標に反応。

『ユーロ圏消費者物価指数が強くユーロ買いが続く』
ユーロ圏の消費者物価指数は前年比0.8%、コア前年比1.0%と予想外に強く、素直にユーロ買いに反応。3月6日のECB理事会で追加緩和の可能性が弱まり、ユーロは全面高へ。終値ベースでも1.38台でなんとか終了したが、大きく上回ることはできず、来週も1.3800の巡る攻防が続く可能性が高まる。

『米国の経済指標は強弱混在』
米第4四半期GDP改定値の前期比年率は2.4%と速報値3.2%から大幅に下方修正され、ドル売りが強まるが、シカゴ地区購買部協会指数、ミシガン大学消費者信頼感指数とセンチメントは良好で、米株も大崩れはなく、通貨間でばらつきが見られる。FRBによる緩和縮小の継続が止まることはなさそうだが、今後の景気動向、特に悪天候の影響の有無を確認するまで、不透明感は続く。

『カナダのGDPは予想外に強く、カナダドル買いが続く』
カナダの第4四半期GDPは前年比年率2.9%と、前期2.7%か拡大し予想外に強く、一時1.1140台から2月25日の安値を割り込み1.1040台まで下落。来週のカナダドル買いが期待される。

『豪ドルは中国人民元安・中国株安の影響が続き弱い』
AUDUSDは0.90台を回復できず、逆に0.8920割れまで続落。0.8900を割り込むと弱気ムードが強まる可能性が高く、来週の相場で試す動きが予想される。



***** 発言・その他 *****


エバンズ・シカゴ連銀総裁=低インフレは経済の弱さの象徴。

プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=失業率は基準の6.5%まで低下しても、事実上のゼロ金維持を表明しており、フォワードガイダンスの数値基準は意味をなさず、見直しが必要。

スタインFRB理事=金融刺激策で、債券ファンドや類似ファンドの規模が急拡大し、将来に大きな問題が発生し規制だけで対処できなくなり、注意深く見守る必要がある。

ブラード・セントルイス連銀総裁=GDPの改定値の下方修正を受けて。2014年の楽観的な見通しは変わらず。利上げ時期の目安となる数値基準に関するFOMC声明上の文言を見直す時期へ。

コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁=金融政策の決定には、金融安定リスクへの配慮が必要となる。

フィッシャー・ダラス連銀総裁=緩和縮小を引き続き支持することに躊躇いはない。景気回復が続けば金利も上昇。

中国人民元は前日の買いから売りへと再び変化、USDCHNは一時6.1320台と高値を更新。中国人民銀行の元安誘導の強化で、3月5日から始まる全人代で市場改革案の期待が強まり、元安の影響が進行国へ与える影響を危惧。

内閣府の企業行動に関する調査=日本企業の採算レートは、USDJPY92.20円(前年度83.8円)と円高への対応が改善。


***** 経済指標の結果 *****


19:00 EUR 1月 失業率=12.0%(予想12.0% 前回12.0%)
19:00 EUR 2月 消費者物価指数・速報値=前年比0.8%(予想0.7% 前回0.7%)、コア前年比1.0%(予想0.8% 前回0.8%)→ 予想と前回を上回り、EUR買いが強まる
22:30 USD 第4四半期GDP・改定値=前期比年率2.4%(予想2.7% 速報値3.2%)、PCE価格指数 前期比1.0%(予想0.7% 速報値0.7%)、、コアPCE価格指数1.3%(予想1.1% 速報値1.1%)、デフレーター1.6%(予想1.3% 速報値1.3%)、個人消費支出2.6%(予想2.9% 速報値3.3%)→ 速報値から大幅な下方修正となり、個人消費支出も弱く成長は鈍化へ
22:30 CAD 第4四半期GDP=前期比年率2.9%(予想2.7% 前回2.7%)、12月GDP=前月比-0.5%(予想-0.3% 前回0.2%)、前年比2.3%(予想2.5% 前回2.7←2.6%)→ 予想を上回り、カナダドル買いが強まる
22:30 BOE カーニーBOE総裁の講演
23:45 USD 2月 シカゴ地区購買部協会景気指数=59.8(予想58.2 前回59.6)→ 前月と予想を上回る
23:55 USD 2月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=81.6 (予想81.2 速報値81.2)→ 前回と予想を上回る上昇、先行き期待感が改善
0:00 USD 1月 中古住宅販売仮契約数(全米リアルター協会)=前月比0.1(予想2.7% 前回-5.8←-8.7%)→ 前回は上方修正されたが、予想外の低下へ


2014年2月28日金曜日

2月28日(金曜)昨日、海外市場の動き

2月28日(金曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

アジア市場平穏で動かず、欧州市場はリスク懸念に株価は弱くドル買いへと動き、米国市場は軟調は米経済指標とイエレンFRB議長の議会証言を受け、株価な値を戻しドル売りへと変化。

『イエレンFRB議長の議会証言』
上院銀行委員会で証言は、前回2月11日の議会証言と基本的に変わらず。予想通りながら、最近の弱い米経済指標を懸念、ドル売り変化し、金利は低下し、欧米株は下落から値を戻し小幅上昇へ。

『ウクライナ情勢』
ウクライナ議会は暫定政権首相にヤツェニュク氏を承認。暫定政権はIMFに支援を要請、IMFはウクライナからの支援要請に答える意向を表明。ツェニュク首相はロシアの軍事介入を否定。懸念材料は、クリミア自治共和国では対立が止まず、元大統領がロシアへ亡命要請。

『人民元2月17日以来初めて買い戻される』
中国国家外為管理局は人民元の急落による銀行や企業への影響の調査を開始。新華社は中国の大手銀行は不動産向け融資は停止せず、条件の見直しもしていない。


***** 今日のポイント *****

今日は週末の金曜日、週末リスクは引き続き不安定なウクライナ情勢。日本のCPIを含め米第4四半期GDP・改定値や経済指標の発表も多く、カーニBOE総裁の講演などが注目材料。明日29日(土曜)の中国国家統計局製造業PMIも、来週週初の相場への波乱要因。

08:30 日全国消費者物価指数
16:00 独小売売上高
19:00 ユーロ圏消費者物価指数・速報値
22:30 米第4四半期GDP・改定値
22:30 カナダ第4四半期GDP
22:30 カーニーBOE総裁の講演
23:45 米シカゴ地区購買部協会景気指数
23:55 米ミシガン大学消費者信頼感指数
0:00 米中古住宅販売仮契約数
3月1日(土曜) 中国国家統計局製造業PMI・速報値

***** 発言その他 *****

◎イエレンFRB議長(上院銀行委員会で証言)=資産購入は慎重に段買を踏んで縮小する可能性が高い。あらかじめ決まった道筋はないが、経済に激しい変化が生じたら、債券購入ペース縮小の変更を再検討する。失業率6.5%を上回り、インフレ2.5%を超えない限り低金利政策を継続。経済の正常化には数年かかる。
◎イエレンFRB議長(上院銀行委員会で証言)=労働市場は完全な回復には程遠い。FOMCメンバーは、今年と来年の米経済と雇用は、穏やかなペースで拡大。失業率は長期的に持続可能な水準へ低下し、インフレは今後数年で2.0%に戻ると予測している。
◎イエレンFRB議長(上院銀行委員会で証言)=最近の経済指標は米経済の軟調を示しているが、悪天候の影響だけなのか判断することはむずかしく、今後数週間から数カ月はこの兆高に注視する。


◎フィッシャー・ダラス連銀総裁=資産買い入れ縮小ペースを、FOMC会合ごとに100億ドルずつ削減するペースの持続が望ましい。緩和策を長期間維持すれば、リスクが発生する恐れがある。
◎ロックハート・アトランタ連銀総裁=米経済は暫く穏やかに成長し、米GDPは3.0%と予想。
◎ドラギECB総裁=ユーロ圏はデフレに陥ってないが、ECBは物価安定の潜在的な下方リスクを警戒し、必要なら行動する用意がある。
◎バイトマン独連銀総裁=銀行が自国の国債を大量保有することは、金融安定への脅威。低インフレは警戒しているがデフレではない。低インフレはバブルを招く。
◎ヤズベツ・スロベニア中銀総裁=3月6日のECB理事会で、利下げの適合性を検討を予想するが、利下げで問題を対処できるか、十分なのかが問題で、経済活動のため資金を広める方法を誰も模索している。
◎ウクライナ=議会はヤツェニュク氏を暫定政権首相として承認。
◎ウクライナ暫定政権=IMFに支援を要請、IMFはウクライナからの支援要請に答える意向を表明。
◎ヤツェニュク・ウクライナ暫定政権首相=ロシアは友好国で軍事介入することは決してない。ウクライナはひどい苦境に立ち、国庫は空っぽで、デフォルトを回避するために何でもする。
◎マイルズBOE政策委員=中立的な金利水準は2.0%。
◎中国国家外為管理局=人民元の急落による銀行や企業への影響で、調査を開始。
◎ウクライナ情勢悪化=親ロシア派が多い南部のクリミア半島では地方議会と政府の建物を武装勢力が占拠。ウクライナ大統領代行は、軍に国民の防衛を支持。ロシアの黒海艦隊に基地に戻るように勧告。
◎スペイン第4四半期GDP・改定値は、速報値より弱く、ユーロ売りが強まる。
◎ユーロ圏の景況感指数、業況判断指数は予想を上回り、消費者信頼感指数は逆に弱い。
◎佐藤日銀審議委員=緩和出口のはるか前に長期金利が急騰している可能性が高い。
◎独失業率は6.8%と変わらず、失業者数は予想を下回る。
◎NZの貿易収支は、乳製品の中国向けが拡大、対中黒字額は過去最高で、予想を上回るが、NZ買いは見られず。
◎豪州の民間設備投資は予想外にマイナス幅が拡大し、AUD売りが強まる。
◎人民元8日ぶりに買いへ変化し、USDCNHは6.10を割り込み中国株も上昇へ。
◎新華社=中国の大手銀行は不動産向け融資は停止せず、条件の見直しもしていない。
◎ピアナルト・クリーブランド連銀総裁(26日)=量的緩和とフォワードガイダンスが景気回復効果を発揮している。
◎独DIW調査ではドイツがユーロ圏で最も富の分配が不平等。ドイツ債富裕層は国民の1%で、最低約1.1億円以上の個人資産を持っているが、成人の25%は無資産か借金の状況。


***** 経済指標の結果 *****

6:45 NZD 1月 貿易収支=3.06億NZドル(予想2.16億NZドル 前回4.93億NZドル←523億NZドル)→ 対中国への黒字が拡大、予想を上回るがNZドル買いは弱い
9:30 AUD 第4四半期 民間設備投資=前期比-5.2%(予想-1.0% 前回2.6←3.6%)→ 予想外にマイナス幅が拡大し、AUD売りが強まる
15:45 CHF 第4四半期GDP=前期比0.2%(予想0.4% 前回0.5%)、前年比1.7%(予想1.9% 前回2.1%←1.9%)
16:00 GER 1月 輸入物価指数=前月比-0.1%(予想-0.1% 前回0.0%)、前年比-1.1%(予想-2.5% 前回-2.3%)→ 前年比のマイナス幅は縮小へ
17:55 GER 2月 雇用統計: 失業率=予想6.8% 前回6.8%、失業者数増減=-1.4万人(予想-1.0万人 前回-2.8万人)→ マイナスハ3カ月連続となり予想外に減少
19:00 EUR 2月 景況感指数=101.2(予想101.0 前回101.0←100.9)→ 予想を上回り前月から上昇、業況判断指数=0.37(予想0.24 前回0.25←0.19)、サービス業景況感=3.2(予想2.3 前回2.4←2.3)、企業景況感=-3.4(予想-4.0 前回-3.8←-3.9)
19:00 EUR 2月 消費者信頼感指数=-12.7(予想-12.7 前回-11.7%)
ESP 第4四半期GDP改定値=前期比0.2%(速報値0.3%)、前年比-0.2%(速報値-0.1%)→ マイナス幅が拡大
22:00 GER 2月 消費者物価指数・速報値=前月比0.5%(予想0.6% 前回-0.6%)、前年比1.2%(予想1.3% 前回1.3%)、EU基準前月比0.5%(予想0.7% 前回-0.7%)、前年比1.0%(予想1.1% 前回1.2%)→ 予想と前回を下回る
22:30 USD 週間新規失業保険申請件数=34.8 万件(予想33.5万件 前回33.4←33.6万件)→ 予想外に増加
22:30 USD 1月 耐久財受注=前月比-1.0%(予想-1.0% 前回-5.3←-4.2%)、除く輸送機器 前月比1.1%(予想-0.3% 前回-1.9←-1.3%)、除く航空機器・非国防資本財 前月比1.7%(予想-0.5% 前回-1.8-0.6%)→ 予想通りながら、前回が下方修正されマイナスが続くが、除く航空機器・非国防資本財は予想外の増加へ

2014年2月27日木曜日

2月27日(木曜)昨日、海外市場の動き


2月27日(木曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

ウクライナのデフォルト懸念、ウクライナ南部クリミア半島で親欧州派と親ロシア派と小競り合いが発生、ロシア軍がウクライナとの国境地帯で緊急軍事演習の実施、ウクライナ通貨フリブナは、管理相場制度を放棄し変動相場性への移行に最安値更新、資本流出が止まらず。結果、ドル買いへ。

中国政府が人民元安を誘導しているとの思惑は払しょくすることができず、新興国への不安材料、豪ドルへの不安材料として残る。

米新築一戸建て住宅販売は、前月分が上方修正され、予想を大幅に上回り5年ぶりの高水準に、ドル買いが強まるが、資源国通貨の買いや円売りにつながらず。

マイルズBOE金融政策委員、ブロードメントBOE金融政策委員と早急な利上げ観測をけん制。英第4四半期GDP・改定値の前年比は2.8%→2.7%に下方修正。

スウェーデン中銀議事録(2月13日分)で、低インフレのリスクに、今後利下げが必要との意見が判明、3月6日のECB理事会への不安感が強まる。

アジア市場・欧州市場では、日本と中国の株価は小幅上昇、欧州株は下落、主要通貨は小幅な値動きに終始。

米国市場に入り、ドルは全面高。ウクライナと中国への懸念が強まり、主要通貨や資源国通貨でもドルは上昇し、ドルインデックスは0.35%近く上昇へ。


























***** 今日のポイント *****


午前零時に予定されている、イエレンFRB議長の議会証言がメインテーマながら、今日は重要な発表、要人発言が多数、いずれも目が離せない。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
17:55 独雇用統計: 失業率=予想6.8% 前回6.8%、失業者数増減=予想-1.0万人 前回-2.8万人
19:00 ユーロ圏景況感指数=予想101.0 前回100.9、業況判断指数=予想0.24 前回0.19、サービス業景況感=予想2.3 前回2.3、企業景況感=予想-4.0 前回-3.9
19:00 ユーロ圏消費者信頼感指数=予想-11.7 前回-11.7%、
22:00 独消費者物価指数・速報値=前月比予想0.6% 前回-0.6%、前年比予想1.3% 前回1.3%、EU基準前月比予想 前回-0.7%、前年比予想 前回1.2%
22:00 バイトマン独連銀総裁の講演
22:30 米週間新規失業保険申請件数=予想 前回33.6万件
22:30 米耐久財受注=前月比予想-1.0% 前回-4.2%、除く輸送機器 前月比予想-0.2% 前回-1.3%、除く航空機器・非国防資本財 前月比予想 前回-0.6%
0:00 イエレンFRB議長の米上院銀行委員会での議会証言
0:30 クノット・オランダ中銀総裁、IMFチーフエコノミスト、フィッシャー・ダラス連銀総裁、金融政策と金融安定に関する討論会
3:30 ドラギECB総裁の講演


**
*** 今までの発言・その他 *****

メルシュECB専務理事=もし、中国政府が望み実行すれば、人民元は主要な準備通貨になり、最終的に米ドルに対抗する存在になる可能性がある。

ウクライナ情勢=南部クリミア半島で親欧州派と親ロシア派と小競り合いが発生。

ウクライナ通貨フリブナは最安値更新=中銀が変動相場制度を採用、通貨安の容認に急落。

プーチン・ロシア大統領=ウクライナとの国境地帯を含むロシア西部の大部分を管轄下に置く西部軍管区で緊急軍事演習の実施。

ローゼングレイン・ボストン連銀総裁=過去2カ月の米雇用統計は、寒波の影響なのか景気減速の反映なのか見極めが困難で、検証が必要となり、緩和縮小を加速すべきでない。

ブロードメントBOE金融政策委員=利上げ時期を特定し示したことはないし、示そうともおもわないし、示すこともない、議論が過度に集中し過ぎ。

ブロードメントBOE金融政策委員=生産性の低さは、英国が金融危機以降に抱える主要な問題で、期待ほど回復せず、生産性は米国の水準に届かない可能性。

マイルズBOE金融政策委員=近い将来の利上げは計画していない。

メルシュECB専務理事=人民元は世界的な投機通貨になりつつある。中国のシャドーバンキングを注視する必要がある。

スウェーデン中銀議事録(2月13日分)=低インフレのリスクに、今後利下げが必要との意見が見られる。ヤンソン副総裁はインフレ率を目標値2.0%に近づけることが最優先事項と明記することを主張。

中国国家外為管理局=人民元の下落は通常の動きで、主要参加者の人民元ロングポジションの巻き戻しが要因で、大規模な資本流出の可能性は低い。

中国人民銀行=人民元安への誘導をしていると思われており、3月5日から始まる全人代後に、対ドルの変動幅を現行上下1.0%→2.0%に拡大する可能性がある。

イングリッシュNZ財務相=利上げは避けられない状況で、金利が急激に上昇しないように対応が必要。

麻生財務相=日本はGDPが500兆円で、借入金が1000兆円、税収が50兆円で、税収の20倍の借金があることはえらいことで、きちんとした考え方を持たなければならない。貿易収支は悪化しているが、所得収支は拡大基調にあり、大きく構造変化している。

石田日銀審議委員=消費増税引き上げの影響に、一時的に成長がマイナスに落ち込んでも、景気回復トレンドが失われることはない。

黒田日銀総裁=日本経済は2%の物価目標に向けた道筋を順調にたどっている。異次元緩和がその効果を着実に発揮している。消費増税については家計にマイナスの影響を及ぼすことは避けられない。消費増税の影響を受けながらも、輸出の回復や経済対策で基調としては潜在成長率を上回る。

タルーロFRB理事=金融安定を脅かす恐れの資産バブルへの対処に、金融政策を活用することをFRBは排除すべきではない。金融緩和による高利回りの社債やレバレッジド・ローンへ大量に資金が流入し、将来巨額の損失が発生する可能性がある。FRBは低金利長期化によるマクロプルデンシャルリスクを注視。

FRBの公定歩合議事録=ミネアポリス連銀が利下げ要求を取り下げ、他の8連銀と同じく据え置きの措置を求める。

FRBは3月20日にストレステストの結果を発表→ 今後非常に重要となる。


***** 経済指標の結果 *****

9:00 AUD 第4四半期 建設工事完工=前期比-1.0%(予想0.7% 前回3.0%)
16:00 GER 3月 GfK消費者信頼感指数=8.5(予想8.2 前回8.2)→ 予想を上回り高水準を維持
18:30 GBP 第4四半期GDP・改定値=前期比0.7%(予想0.7% 速報値0.7%)、前年比2.7%(予想2.8% 速報値2.8%)→ 前年比は速報値を下回るが、2013年通年では1.8%と前年0.3%から大幅拡大し、2007年以来の高水準。
0:00 USD 1月 米新築一戸建住宅販売(商務省)=前月比年率46.8万戸(予想41万戸、前回42.7←41.4万戸)、前月比9.6%(予想 前回-3.8← -7%)→ 12月が上方修正され、前月を大幅に上回り5年ぶりの高水準


2014年2月26日水曜日

今日の気になる発言と、今日、これからの注目点

*****  今日の気になる発言 *****

麻生財務相曰く『日本はGDPが500兆円で、借入金が1000兆円。税収が50兆円で、税収の20倍の借金があることはえらいこと』


***** 今日、これからの注目点 *****

今日は午後6時半の英国第4四半期GDP・改定値と、午前零時の米新築住宅販売の経済指標以外には、特にイベントは予定されていない。

明日27日のイエレンFRB議長の議会証言は重要で動けない? との意見も多い。しかし、最近の弱い米経済指標にもかかわらず、緩やかな緩和縮小を継続するとの流れはそう簡単に変わりそうになく、最近のボラティリティーの低下は、迷える次の一手を象徴しているように思われる。

最近では、ノワイエ仏中銀総裁『景気回復では、ユーロ圏は米国に遅れているが、ユーロがドルで上昇していることは興味深い』と発言。イングリッシュNZ財務相『NZの対外債務比率が高いことを理由に、格付け会社は不安定と警告している』でもNZドル安にならず。

かつて、安倍政権誕生に『円売り+株価』をスタートさせた超大手プレーヤーは既に利食い体制を続け、かつて、ECBの無制限の新債券購入プログラム(OMT)に、ユーロ買いをスタートさせた超大手プレーヤーも利食いをほぼ完了させている。

また、FRBの量的緩和縮小=ドル買いの方程式も魔力を弱めながらも、時折復活。中国・新興国市場の景気鈍化や金融不安のリスクも、その動きに乗っては見たが、巨大な中国のコントロールに予想外に安定を続け、金融緩和次のテーマが絞れないより複雑に思えてならない。

相場は収束時間が長ければ長いほど、次に方向性が出始めると、動きが大きく強いものになる。現在のレンジ相場を抜け出すまでは、レンジの上下でポイントを稼ぎながら、次の大相場の備えを忘れずにいようと心掛けたい。

それがいったいどのようなきっかけで、いつ発生するのかは、残念ながら分からないが、過去の歴史を分析すると、4月~5月にかけて、相場が大きく転換する確率は8割! もうしばらくの辛抱かも?

欧州委員会の経済見通し

欧州委員会の経済見通し


欧州委員会の冬季経済見通しは、成長は拡大するが、英国、米国、日本より弱く、失業率はほぼ変わらず、インフレ率は低下へ。



2月26日(水曜)昨日、海外市場の動き

2月26日(水曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

S&Pケース・シラー住宅価格指数とFHFA住宅価格指数は予想を上回ったが、米消費者信頼感指数は弱く一時ドル売りが強まり、米金利は低下し、米株は小幅下落。

人民元安止まらず。USDCDNHは6日連続で上昇し、一部の新興国市場の影響を懸念。

金価格の上昇は止まらず。ウクライナのデフォルト懸念、トルコの金融不安、中国の通貨と株安、米経済の減速懸念のヘッジに買いが集中し、昨年10月の水準となる1340ドル台へ上昇。

欧州委員会の冬季経済見通しは、成長は拡大するが、英国、米国、日本より弱く、失業率はほぼ変わらず、インフレ率は低下へ。

USDJPYは、リスク回避の動きに、102.50円台が重く、弱い円の買い戻しが続くが102円台を割り込めず。

EURUSDは、欧州委員会の経済見通しも、強弱混在で1.3720~65のレンジに終始。

GBPUSDは、ポンド高への懸念が強まり、1.6700台の売りに上昇力も鈍化するが、1.6640~1.730のレンジに終始。



***** 今日のポイント *****

今日は、特に重要な経済指標やイベントもなく、明日のイエレンFRB議長の議会証言を見守る動きが強まる可能性が高い。

昨日同様に、中国人民元と中国株は、円相場にとっては弱いが変動要因。


16:00 独GfK消費者信頼感指数=予想8.2 前回8.2
18:30 英第4四半期GDP・改定値=前期比予想0.7% 速報値0.7%、前年比予想2.8% 速報値2.8%
00:00 米新築住宅販売(商務省)=予想41万戸、前回41.4万戸、前月比予想 前回 -7%


***** 発言その他 *****

◎ラガルドIMF専務理事=G20政策当局は大筋で正しい軌道。雇用の創出が今年の最優先課題。世界経済の成長は潜在的水準に比べ低すぎる。

◎欧州委員会の冬季経済見通し(前回11月に発表)=成長は拡大するが、英国、米国、日本より弱く、失業率は変わらず、インフレ率は低下を予想。2014年の成長率は、ユーロ圏1.2%、ドイツ1.8%、フランス1.0%、イタリア0.6%、スペイン1.0%と成長率は拡大。失業率12.0%と2013年12.1%とあまり変わらず。インフレ率1.0%と2013年1.4%から低下を予想。

◎ノボトニー・イーストリア中銀総裁=ユーロ圏のインフレ率は2016年までECB目標値2.0%を下回る見通しだが、明らかにデフレではない。ゼロ%の中銀預金金利をマイナス圏に引き下げても、銀行の行動に変化はない。資金供給オペの担保として資産担保証券(ABS)の受け入れが融資拡大の一つ。

◎アイニッシュ・ルクセンブルク中銀総裁=ユーロ圏経済は穏やかに加速し、デフレリスクは見られず

◎タルーロFRB理事=現時点で金融政策の変更は必要ないが、金融安定へのリスク対応で、金融政策の引き締めは選択肢。低金利で、高利回り社債やレバレッジド・ローンに大量の資金が流れ込み、将来巨額の損失が発生する可能性が高まっている。FRBは低金利長期化によるマクロプルデンシャルリスク(※)を注視。(※システミック・リスクに対応するため、金融機関全体に行う政策である。金融機関全体に対する業務規制や、自己資本比率を規制するバーゼル規制など)

◎中国国家外為管理局年次報告=FRBの量的緩和の縮小に一部は弱まる可能性があるが、今年もネットで比較的大規模な資本流入を予想。

◎ウィールBOE政策委員=利上げ時期の決定に賃金上昇ペースが影響を耐える。

◎マカファーティーBOE政策委員=現時点でポンド高が英輸出業者にとって大きな問題になっているとは思わないが、更なるポンド上昇は懸念材料で、将来に適切な金融政策を決定する際に考慮すべき。

◎マカファーティーBOE政策委員=BOEが来年春に利上げを開始するとの市場予想は理にかなっている。具体的なタイミングは、今後半年から1年の景気回復次第。特にインフレリスクを警戒している。

◎人民元5日連続の下落=USDCNHは5連投、中国政府が人民元の上昇を終了することを望んでいるとの観測が広まり、世界経済への悪影響が懸念される。

◎NZ中銀、四半期インフレ期待調査(前回2013年11月)=1年後の期待インフレ率は1.94%→2.03%に上昇、2年後は2.34%→2.33%にほぼ変わらず。

◎TPP閣僚会議は合意見送り=参加国の閣僚は大きな前進があったことを強調したが、最終合意の明確な期限は示されず妥結めども立たず。

◎独第4四半期GDP確報値=前期比0.4%(予想0.4% 速報値0.4%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)、前年比(日数調整)1.4%(予想1.4% 速報値1.4 %)→ 予想通りで動けず

◎米下院共和党の税制改革案(ワシントンポスト紙)=今週発表予定で、税率区分で現行7区分を10%と25%の2区分にし、所得税の最高税率39.6%→25.0%に引き下げ、一部の富裕世帯に付加価値税を課す。

◎2月20日発表の日本の貿易赤字は構造変化(ロイター社)=エネルギーの輸入約2.8兆円に次ぎ、太陽電池、半導体、スマートフォンの輸入が約1.05兆円に拡大したことも要因。

◎イタリア上院・下院=レンツィ新内閣を信任。

◎麻生財務相=G20の成長目標2%で、日本が具体的にコミットしたわけではない。


***** 経済指標の結果 *****

16:00 GER 第4四半期GDP・確報値=前期比0.4%(予想0.4% 速報値0.4%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)、前年比(日数調整)1.4%(予想1.4% 速報値1.4 %)→ 予想通りで動けず
18:30 GBP 1月 BBA住宅ローン承認件数=49,972件(予想47,150件 前回47,086件←46,521件)→ 予想を上回る
20:00 GBP 2月 CBI報告済売上高=37(予想15 前回14)→ 予想を大幅に上回る
21:45 EUR 欧州委員会 冬季経済見通しを発表
23:00 USD 12月 S&Pケース・シラー住宅価格指数=前月比0.8%(予想0.9% 前回0.9%)、前年比13.4%(予想13.35% 前回13.7%)→ 前年比は予想を若干上回る
23:00 USD 12月 FHFA住宅価格指数=前月比0.8%(予想0.5% 前回-0.1←0.1%)、前期比1.20%(予想1.0% 前回1.83←1.96%)→ 予想を上回る
0:00 USD 2月 CB消費者信頼感指数=78.1(予想80.1 前回79.4←80.7)、現況指数=81.7(予想 前回77.3←79.1)、期待指数=75.7(予想 前回80.8←81.8) → 予想外に弱い数字に一時ドル売りが強まる


2014年2月25日火曜日

人民元の下落と、NZの期待インフレ率の上昇

『人民元の相場』
日ごろあまり気にすることもなく見過ごしているが、最近の上海総合株価指数の下落が気になり始めている。USDCNHの相場は、5日連続の上昇(CNH下落)で、2012年9月以来初めて基準値を下回り、約3年ぶりの人民元安となった。

景気鈍化の懸念が背景にあると思われており、中国政府は人民元の上昇を終了することを望んでいるとの観測も広まっていた。

この結果、新興国通貨への不安感が広まり、引いては円買い材料に結び付くのか? AUDとNZDが比較的堅調に推移している状態では、どこまで円買いが進むのかは疑問? 


『NZの期待インフレ率は上昇』
NZ中銀の四半期インフレ期待調査では、1年後の期待インフレ率は昨年11月調査から1.94%→2.03%に引き上げ、根強いNZ中銀の金利引き上げ観測を後押して、NZDの買い要因となっているが、今のところNZDUSD相場にはあまり影響せず。

円相場を考える

円相場を考える

前日の米株高に、今日の日経平均株価は1.44%上昇し、上海総合は2.32%逆に低下した。この程度の変動は日常茶飯事とでもいうのか? 最近のドル円相場は一方向へと動けず。これじゃ、101円~103円のダブルノックアウト・オプションでも買ってみようかと思う人が多くなるのはしかたがない。

ドル円は、短期的にはFRBの緩和縮小から始まる、一部の新興市場国が流動性危機に陥るリスク。それと、中長期的には、4月からスタートする日本の消費増税後の経済の落ち込みの有無、黒田日銀総裁による追加緩和の出動の有無など、不透明な部分が多く、円相場の先行きが分かれる由縁である。

上記の不確実な材料以外では、本邦企業では4月の本決算に向けた、円買い戻しや、四半期決算に向けた海外勢の円買い戻しなどが、円買い材料として考えられ、最近の円買い要因となっている。

しかし、20日に発表された日本の貿易赤字の急拡大と、経常収支が赤字化する恐れ、地政学的リスク、つまり、対中国や韓国との関係悪化もあり、日本の地位は言うまでもなく、日々落ち込んでいるように思われてならない。

貿易赤字の要因は、原子力発電の停止によるエネルギーの輸入拡大が、主因といわれている。エネルギー輸入は約2.8兆円で、次には太陽電池、半導体、スマートフォンの輸入が約1.05兆円に拡大したことも要因とあり、日本の貿易産業な一体どうなっているのであろうか? 本当に円安=輸出拡大になるのか?

日本の物価上昇、可処分所得の低下、増税・・・・・・・。一方、米国は米下院共和党の税制改革案を今週発表する予定で、所得税の最高税率39.6%→25.0%に引き下げ、一部の富裕世帯に付加価値税を課すという。

日本の成長が期待を下回る今、昨年の5月23日、バイトマン独連銀総裁は『日本は金融政策が窮地に陥り得ることを示唆している』と言い、『日本に実験での検討を祈る』と発言していたことを思いだす。

為替レートは、通貨間の相対的な材料、要因、思惑により変動し、絶対的なものがあるとはいえないが、短期的な値動きは別として、どうしても円高は限定的としか思われない。

昨日の気になる一言

昨日の気になる一言

バフェット氏、株式投資で曰く、『何も知らなくても投資先を分散し、コストを最小限に押さえれば、確実に満足する結果となる』⇒ S&Pなどのファンドの買いを推奨している。個人的には、為替相場ではGBP、NZD、USDのロングとJPYのショートの組み合わせは依然として有効。

ボーゼン・ピーターソン国際経済研究所所長、『アベノミクスの動機は日本を豊かにするためではなく安全保障で、日本が中国に支配されずアジアの新しい秩序構築でより強力な役割を担うことだ』⇒ もし本当なら、日本の経済成長や雇用拡大は二の次、三の次では?

ボーゼン・ピーターソン国際経済研究所所長、『日本は貯蓄や外貨準備が多く25年ぐらいは余裕があり危機ではない』⇒ あと、25年ぐらいしか持たないとの意味にとれそう!

イングリッシュNZ財務相、「NZドル高は輸出セクターでは逆風だが、競争力を高める効果もある』⇒ エコノミストはNZの対外債務比率が高いことに、格付けは不安定と警告しているが、市場はNZを評価し上昇、NZドル高も良い面もあるんですね?

2月25日(火曜)昨日、海外市場の動き

2月25日(火曜)昨日、海外市場の動き


バフェット氏は株式投資で曰く、「素人は値上がり銘柄を選ぼうとすべきではなく、S&P500種などのファンドを買うのが良いかもしれない』、「何も知らなくても投資先を分散し、コストを最小限に押さえれば、確実に満足する結果となる」。そのS&Pは、終値ベースで最高値を更新中。


***** 昨日のポイント *****


G20でリスクオンの動きが強まる。FRBの量的緩和縮小への非難もなく、2%の成長押し上げ目標値が設定された。米株は強く、商品価格は上昇、CAD+NZD+AUDは堅調に推移。

米経済指標は弱い内容が続くが、米S&Pは終値ベースで最高値を更新。シカゴ全米活動指数、サービス業PMI、ダラス連銀製造業活動指数と弱い結果にも、米株は強く強くFRBの緩和縮小の影響も見られず、27日のイエレンFRB議長の議会証言待ちの雰囲気が強まる。

EURUSDは、大枠1.3710~70のレンジに収束。独IFOは予想外に強く、消費者物価・前年比は0.7%→0.8%へ若干上方修正されも、デフレ懸念は消えずEUR買いは続かず。

USDJPYは、大枠102.15~70のレンジに収束。弱い中国・日本株、強い欧米株でもレンジを抜け出せず。ただし、資源国通貨(AUDJPY、NZDJPY、CADJPY)では円安が進む。

AUDUSDは、リスク資産買いに0.90台復活。金価格は1338ドルまで上昇、0.8940近く→0.9040台へ上昇。AUDJPY、EURAUDなど、クロスでもAUD買いが目立つ。






***** 今日のポイント *****

2月27日のイエレンFRB議長の議会証言待ちの雰囲気が強まる。

3月6日あまりにも重要。ドラギ総裁は経済予測の結果がECBの分析に著しいい変化をもたらすと言っている。今後の政策を判断すると言う。それまで、EUR相場は方向性を示すことは難しくなる。

16:00  独第4四半期GDP・改定値、

19:00  欧州委員会の冬季経済見通し

23:00  米住宅価格指数

0:00  米CB消費者信頼感指数=

5:00   ラガルドIMF専務理事の講演


***** 発言その他 *****

◎米系シンクタンク=カナダ中銀はデフレスパイラルに陥懸念を心配せず。

◎グリーンスパン元FRB議長=経済低迷の一部は悪天候によるもの。第4四半期は下方修正が見込まれる。現在の株価はバブルだとは考えていない。

◎ヤヌコビッチ大統領に大量虐殺の容疑で逮捕状。

◎レンツィ・イタリア新首相=上院公聴会が始まり、その後は信任投票へ。

◎英産業連盟(CBI)調査=2013年12月~2014年2月の英サービス業の楽観度指数は、1998年の統計開始以来の最高となる。

◎ボーゼン・ピーターソン国際経済研究所所長・元BOE政策委員=アベノミクスの動機は日本を豊かにするためではなく安全保障で、日本が中国に支配されずアジアの新しい秩序構築でより強力な役割を担うことだ。

◎ボーゼン・ピーターソン国際経済研究所所長・元BOE政策委員=経常収支の赤字傾向の要因はアベノミクスによる円安傾向でなく、原発稼働停止による化石燃料輸入増加が主因。日本は貯蓄や外貨準備が多く25年ぐらいは余裕があり危機ではない。米国や欧州が過去数年で経験下のは、インフレ期待は賃金や物価に対してなかなか働かないこと。

◎ビスコ・イタリア中銀総裁=必要ならマイナスの預金金利を検討する用意がある。

◎21日公表の内部資料=2008年1月9日(リーマン破綻直後)、10月7日(極秘電話会議)で、イエレンFRB議長はより積極的な利下げを求めていた。

◎ムーディーズ=スペイン格付けを「Baa2」に1段階引き上げ、見通しはポジティブ。
⇒ ユーロ買い材料だが反応なし。

◎イングリッシュNZ財務相=NZの対外債務比率が高いことを理由に、格付け会社は不安定と警告しているが、NZドルは堅調で、NZドルの強さは不可解。

◎イングリッシュNZ財務相=NZドル高は輸出セクターでは逆風だが、競争力を高める効果もある。NZの輸出は、米景気回復などで再評価の恩恵を享受できる状況にある。

◎上海証券報=複数の銀行は不動産業界への貸出を抑制と報道。
⇒ 一時中国株の売りが強まるが、前日同水準に値を戻す。

◎カーニーBOE総裁=BOEは急いで利上げする状況になく、将来の利上げは穏やかで段階てきなものになる。
⇒ 過去の発言と全く変わりないが、ポジションがロングに偏るとポンド売りの材料に使われやすい。


***** 経済指標の結果 *****

10:30 CHN 1月 新築住宅価格指数=前年同月比9.6%(予想 前回9.9%)→ 1年2カ月ぶりに伸び率は鈍化へ
18:00 GER 2月 IFO業況指数=111.3(予想110.6 前回110.6)、現況指数=114.4(予想112.9 前回112.4)、期待指数=108.3(予想108.2 前回108.9)→ 業況指数は予想と前回を上回り、4カ月連続で上昇し、2年半ぶりの高水準
19:00 EUR 1月 消費者物価指数・確報値=前月比-1.1%(予想-1.1% 速報値0.3%)、前年比0.8%(予想0.7% 速報値0.7%)、コア前年比0.8%(予想0.8% 速報値0.8%)→ 前月比は予想通りながら過去最大の下落率となり、前年比は速報値から小幅に上方修正されたが、ECBのインフレ目標値2.0%を昨年2月以降連続して下回る。
22:30 USD 1月 シカゴ連銀全米活動指数=-0.39(予想-0.20 前回-0.03←0.16)→ 予想外にマイナス幅が拡大
23:00 USD 2月 マークイット・サービス業PMI・速報値=52.7 (予想 前回56.7)→ 前回を下回り伸び率は鈍化するが、新規ビジネスは拡大へ
0:30 USD 2月 ダラス連銀製造業活動指数=0.3(予想3.0 前回3.8)→ 前回より伸び率は、予想と旋回より大幅に鈍化へ


2014年2月24日月曜日

2月24日(月曜)アジア・欧州市場の動き

2月24日(月曜)アジア・欧州市場の動き

ボーゼン・ピーターソン国際経済研究所所長・元BOE政策委員曰く『アベノミクスの動機は日本を豊かにするためではなく安全保障で、日本が中国に支配されずアジアの新しい秩序構築でより強力な役割を担うことだ』


***** ポイント *****

ソチ冬季オリンピックも終わり、G20ではFRBの量的緩和縮小への非難もなく過ぎ、今日の為替市場は盛り上げに欠けている。

次の最大のポイントは、27日のイエレンFRB議長の議会証言で、それまで積極的に動きにくくなっていることも事実ながら、日々の米経済指標に短期的に相場の変動する動きは変わらず。

それ以外でも、材料は多々ある。◎レンツィ・イタリア新首相の信認投票。◎ウクライナへの金融支援の動き ◎タイの政情混乱は止まず ◎TPP交渉の行方 ◎シリア情勢。

今日、今までは注目の、独IFO業況指数は、予想と前回を上回り、4カ月連続で上昇し、2年半ぶりの高水準となったが、EURUSDは1.3770台がを高値に上げどまり。

ユーロ圏の消費者物価指数・改定値は、前月比は予想通りながら過去最大の下落率となり、前年比は0.8%と速報値0.7%から小幅に上方修正されたが、ECBのインフレ目標値2.0%を昨年2月以降連続して下回る。


***** 発言その他 *****

◎レンツィ・イタリア新首相=上院公聴会が始まり、その後は信任投票へ。

◎英産業連盟(CBI)調査=2013年12月~2014年2月の英サービス業の楽観度指数は、1998年の統計開始以来の最高となる。

◎ボーゼン・ピーターソン国際経済研究所所長・元BOE政策委員=アベノミクスの動機は日本を豊かにするためではなく安全保障で、日本が中国に支配されずアジアの新しい秩序構築でより強力な役割を担うことだ。経常収支の赤字傾向の要因はアベノミクスによる円安傾向でなく、原発稼働停止による化石燃料輸入増加が主因。日本は貯蓄や外貨準備が多く25年ぐらいは余裕があり、危機ではない。米国や欧州が過去数年で経験下のは、インフレ期待は賃金や物価に対してなかなか働かないこと。


◎ビスコ・イタリア中銀総裁=必要ならマイナスの預金金利を検討する用意がある。

◎21日公表の内部資料=2008年1月9日(リーマン破綻直後)、10月7日(極秘電話会議)で、イエレンFRB議長はより積極的な利下げを求めていた。

◎ムーディーズ=スペイン格付けを「Baa2」に1段階引き上げ、見通しはポジティブ。
⇒ ユーロ買い材料だが反応なし。

◎イングリッシュNZ財務相=NZの対外債務比率が高いことを理由に、格付け会社は不安定と警告しているが、NZドルは堅調で、NZドルの強さは不可解。

◎イングリッシュNZ財務相=NZドル高は輸出セクターでは逆風だが、競争力を高める効果もある。NZの輸出は、米景気回復などで再評価の恩恵を享受できる状況にある。

◎上海証券報=複数の銀行は不動産業界への貸出を抑制と報道。
⇒ 一時中国株の売りが強まるが、前日同水準に値を戻す。

◎カーニーBOE総裁=BOEは急いで利上げする状況になく、将来の利上げは穏やかで段階てきなものになる。
⇒ 過去の発言と全く変わりないが、ポジションがロングに偏るとポンド売りの材料に使われやすい。


***** 経済指標の結果 *****

10:30 CHN 1月 新築住宅価格指数=前年同月比9.6%(予想 前回9.9%)→ 1年2カ月ぶりに伸び率は鈍化へ
18:00 GER 2月 IFO業況指数=111.3(予想110.6 前回110.6)、現況指数=114.4(予想112.9 前回112.4)、期待指数=108.3(予想108.2 前回108.9)→ 業況指数は予想と前回を上回り、4カ月連続で上昇し、2年半ぶりの高水準
19:00 EUR 1月 消費者物価指数・確報値=前月比-1.1%(予想-1.1% 速報値0.3%)、前年比0.8%(予想0.7% 速報値0.7%)、コア前年比0.8%(予想0.8% 速報値0.8%)→ 前月比は予想通りながら過去最大の下落率となり、前年比は速報値から小幅に上方修正されたが、ECBのインフレ目標値2.0%を昨年2月以降連続して下回る。
22:30 USD 1月 シカゴ連銀全米活動指数=-0.39(予想-0.20 前回-0.03←0.16)→ 予想外にマイナス幅が拡大

債券も為替もコンピューターシステムの取引へ

2月24日(月曜)「債券も為替もコンピューターシステムの取引へ」


最近の報道では、米政府公認ディーラー(プライマリー・ディーラー)は技術が進歩し、財務省から国債を直接購入する動きが拡大し、プライマリー・ディーラーの存在意義が薄れていると懸念しているとのこと。

この技術の進歩は、債券に限らず、為替市場でも取引形態に変化が見られる。特に最近では、外国為替市場で不正操作疑惑の調査拡大に、銀行のディーラーが投機的なポジションを持てなくなりつつある。

このように金融機関の自己取引が急減するなかで、個人投資家の為替取引は拡大傾向が続いている。そして、取引のカバー先として、人的ブロー買い経由の取引から。コンピューターシステム取引経由へ変化が加速している。

米コンサルティング会社がBISデータを検証したところ、電子取引の割合は、2001年20%→2013年66%に拡大、5年以内に76%に拡大を続けるとの予想があり、日本の個人投資家が取引している、スポット取引は2018年までに81%が電子化されると見通しとのこと。

ユーロマネー調査では、一日5.3兆ドル(約530兆円)為替取引で、プライム・バンク上位行は、ドイツ銀行、シティグループ、バークレイズ、UBSの順で、ドイツ銀行が圧倒的といわれているが、この4行取引で為替取引全体の多くを占めている。

日本の個人投資家が売買する為替取引も、最終尻はこの上位4行に収れんされていると考えられ、残念ながら邦銀の名前は全くでてこない。

中国マネーは日本の不動産を狙い、米国マネーは日本のカジノを狙う

2月24日(月曜)「中国マネーは日本の不動産を狙い、米国マネーは日本のカジノを狙う」

米ラスベガスでカジノを運営する、ラスベガス・サンズのアデルソン会長は、日本のカジノの投資に、必要なら1兆円でもいくらでも通しする。成功のためなら投資を惜しまないとの報道があった。

新聞報道で、中国マネーが日本(東京都心)の不動産投資を活発化しているとの記事が増えている昨今。2020年の東京オリンピック開催が決まり、東京のカジノ構想が注目される中、今度は米国マネーも虎視眈々とビジネスチャンスを狙っている。

2014年2月23日日曜日

今週の経済指標・発言から(2月24日~28日)

今週の経済指標・発言から(2月24日~28日)

今週の注目は、シドニーG20の結果と総裁・財務相の発言。TPP交渉の行方には目が離せないことは、もちろんのこと、主要な経済指標や要人の発言、イベントが控えています。

今週の注目材料
2月25日(火曜) 欧州委員会経済見通しの発表、英財政委員会インフレ報告公聴会
2月27日(木曜) イエレンFRB議長の議会証言、ドラギECB総裁の講演、バイトマン独連銀の総裁の講演
2月28日(金曜) カーニーBOE総裁の講演

◎発言で特に注目したいのは、悪天候で延期されていた、日本時間の27日夜(29日の午前零時)のイエレンFRB議長の議会証言で、今週のメイン・イベントの一つといっても過言ではないと思われます。

21日公表の内部資料では、2008年1月9日(リーマン破綻直後)、10月7日(極秘電話会議)で、イエレンFRB議長は他より積極的な利下げを求めていたことが判明しています。

2月11日の初めての米経済と金融政策に関する議会証言で「バーナンキ前FRB議長の政策を継続し、慎重に債券購入を縮小を継続」との発言から、まだ多く日が過ぎておらず、基本的な発言内容に変化を期待することは難しいと思います。

反面、彼女のよりハト派の過去の行動や、直近の米経済の伸びの鈍化(28日の米GDP予想3.2%→2.7%に下方修正の見通し、今後の米経済成長の下方修正が多くなっている)に、何らかの変化があるのか? それとも、多くの理事や地区連銀総裁が主張している、「緩和縮小の継続」が再確認できるのか? 非常に興味深いものがあります。

◎ユーロ圏発では、27日のドラギECB総裁と、バイトマン独連銀総裁の講演会にも注目しています。欧州のデフレリスクは消えず、ゼロ金利や不胎化措置の打ち切りの期待感が続く中、ドラギ総裁は先のECB理事会で「新興国市場の混乱の見極めが必要」とし、金融政策の据え置きを決定しました。

また、「3月に公表するスタッフによる経済予測がECBの分析に著しい変化をもたらす」とのことで、この結果により、3月6日の次回ECB理事会で何らかの変更が示される可能性が強っています。

それを考慮すればそれまでは、ドラギ総裁から新たな何かを期待することは難しいと考えられますが、ふたをあけるまでは、何が飛び出すか分かりません。

バイトマン独連銀総裁は、「インフレファイター」のブンデスバンクの総裁だけに、過去はは歯に衣を着せないインフレ阻止への発言が多く、ドラギ総裁と対立する発言が目立っていました。ただ、最近はややトーンを変え、結果的にドラギ総裁を擁護する内容へと変化しており、27日に発表される独消費者物価指数(前年比予想1.3%)も合わせて、注目したいと思います。

◎英国発では、なんといっても、28日のカーニーBOE総裁の講演は興味深く、市場の早期利上げ期待を抑制する動きが続いていますが、どのように変化するのか? フォワードガイダンスの多様化で今後どうなるのか? まあ、いつも通り「利上げは急がない」姿勢を貫くことと思われますが、12日の発言で「ポンド高が輸出を困難にさせている」との発言だけがちょっと気になります。


今週の重要な経済指標は以下の通りです(全ての経済指標に関しては、以下をご覧ください」

2月24日(月曜)
18:00 GER 2月 IFO業況指数=予想110.6 前回110.6、現況指数=予想112.9 前回112.4、期待指数=予想108.2 前回108.9
19:00 EUR 1月 消費者物価指数・確報値=前月比予想-1.1% 速報値0.3%、前年比予想0.7% 速報値0.7%、コア前年比予想0.8% 速報値0.8%

2月25日(火曜)
16:00 GER 第4四半期GDP・確報値=前期比予想0.4% 速報値0.4%、前年比予想1.3% 前回1.3%、前年比予想(日数調整)1.4% 速報値1.4 %

2月26日(水曜)
18:30 GBP 第4四半期GDP・改定値=前期比予想0.7% 速報値0.7%、前年比予想2.8% 速報値2.8%

2月27日(木曜)
17:55 GER 2月 雇用統計: 失業率=予想6.8% 前回6.8%、失業者数増減=予想-1.0万人 前回-2.8万人
22:00 GER 2月 消費者物価指数・速報値=前月比予想0.6% 前回-0.6%、前年比予想1.3% 前回1.3%、EU基準前月比予想 前回-0.7%、前年比予想 前回1.2%
22:30 USD 週間新規失業保険申請件数=予想 前回33.6万件

2月28日(金曜)
8:30 JPY 1月 全国消費者物価指数=前年比予想1.3% 前回1.6%、除く生鮮 前年比予想1.2% 前回1.3%、食品・エネルギー除く 前年比予想 前回0.6%
16:00 GER 1月 小売売上高=前月比予想 前回-2.5%、前年比予想1.2% 前回-2.4%
19:00 EUR 2月 消費者物価指数・速報値=前年比予想 前回0.7%
22:30 USD 第4四半期GDP・改定値=前期比年率予想2.7% 速報値3.2%、PCE価格指数 前期比予想 速報値0.7%、、コアPCE価格指数 速報値予想 前回1.1%、デフレーター予想1.3% 速報値1.3%、個人消費支出=予想2.9% 速報値3.3%
22:30 CAD 第4四半期GDP=前期比年率予想2.7% 前回2.7%、12月GDP=前月比予想-0.3% 前回0.2%、前年比予想 前回2.6%

3月1日(土曜)
10:00 CHN 2月 国家統計局製造業PMI・速報値=予想50.1 前回50.5