2013年8月31日土曜日

8月30日(金曜)為替市場の動き

8月30日(金曜)為替市場の動き

***昨日のポイント***

⇒ 週末シリアリスクに積極的に動けず
⇒ 米国は強硬姿勢を崩さず
⇒ 国連査察団の結果待ちの相場
⇒ 米3連休前に新たな短期ポジション作りにくい
⇒ ユーロ圏景況感指数は改善
⇒ 米景気指数は改善
⇒ 日本の失業率は改善
⇒ カナダGDPは下方修正

案の定、米国は積極的に軍事行動へでる可能性を示しながらも、実行できず。国連のシリア査察団の調査の結果待ちだが、最終報告には2週間程度必要との報道もある。

米3連休中に、シリアへの軍事行動があれば、対応できないリスクを危惧し、消極的な動きにならざるを得なかった、為替市場。ひょっとしたら来週以降へ持ち越しかもしれない状況も。

そんな中で、注目のトルコリラやブラジルレアル等、新興国通貨は堅調に推移。月末の実需動きもそれほど大きくはなく、期待したEURGBPの値動きも緩慢。米個人消費支出のコアPCEデフレーターは、前回・予想より低い前月比0.1%で、ややドル買いムードも弱まった。

ユーロ圏景況感指数は2年ぶりの高水準ながら、消費者物価指数は下落し、独小売売上高の前月比は弱く、ノボトニー・オーストラリア中銀はECBの緩和継続を示唆。日本のCPIも順調に上昇(公共料金・医療費・光熱費・エネルギーがこんなに上がれば、物価上昇を誘導しなくても上がるのでは?)

USDJPYは、98.50円を超えられず。仲値の輸出と外債利払いの円買いに仲値から続落傾向。日経平均株価もオープン直後が高値で、続落傾向が続き、円高を下支えし、欧州に入ると弱い欧州株に気がつけば97.90円割れへ。米国市場は、強い米経済指標にも反応は鈍く、米3連休前、シリアへの軍事高度のリスクに、動けず。

EURUSDは、アジア市場では全く動けず、大枠1.3220~1.3250のレンジ。欧州市場に入り、ユーロ圏経済指標は強かったが、欧州株が弱く上値は重く、米国市場に入り、強い米経済指標に1.3200を割り込みストップの売りに1.3170台まで下落したが、続かず。ロンドンフィキシングから徐々に値を戻し、終値ではなんとか1.32台を維持。しかし、戻りも限定的で上値は重い。

USDJPY-0.19%
EURUSD-0.17%
AUDUSD-0.36%
GBPUSD-0.06%
USDCAD+0.05%

EURJPY-0.35%
GBPJPY-0.22%
AUDJPY-0.55%

金-0.86%
原油(WTI)-0.49%
DXY+0.10%
VIX+1.19%%

ダウ工業平均株価は小幅下落、14810.31ドル(-30.64-0.21%)
EURO STOXX 50は下落、2721.37(-36.94-1.34%)
日経平均株価は下落、13,388.86円(-70.85-0.53%)
香港ハンセンは小幅上昇、21,731.37(+26.59+0.12%)
上海総合指数はほぼ変わらず、2,098.38(+1.15+0.05%)
豪S&P/ASX200は上昇、5134.96(+42.55+0.84%)


米国発の材料
◎米8月のミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は、速報値から上方修正され、予想をも上回る=82.1(予想80.5 速報80.0 7月85.1)、景気現況指数95.2(速報91.0 7月98.6)、消費者期待指数73.7(速報72.9 7月76.5)
◎米8月のシカゴ購買部協会景気指数は、予想通りながら支払価格は大幅に上昇し9カ月ぶりの高水準=53.0(予想53.0 前回52.3)、新規受注57.2(前回53.9)、雇用54.9(前回56.6)、支払価格65.2 前回63.6)
◎米7月の個人消費支出は、前回・予想を下回り、予想外の低下=前月比0.1%(予想0.3% 6月0.6%)、PCEデフレーター=前月比0.1%(6月0.4%)、前年比1.4%(予想1.5% 6月1.3%)、コアPCEデフレーター=前月比0.1%(予想0.2% 6月0.2%)、前年比1.2%(予想1.3% 6月1.2%)

欧州発の材料
◎ノボトニー・オーストリア中銀総裁=インフレ期待が抑制されている限り、ECBが利上げをすると予想すべきでない。フォワードガイダンスは金融政策を明確にしており、近い将来利上げが排除されるもの
◎ポルトガル憲法裁判所=公務員解雇を可能とする憲法を否決、構造的な歳出削減が懐疑的になる
◎独7月の小売売上高は、前月比は予想を上回り、前年比は下回る=前月比-1.4%(予想0.6% 前回-0.8%)、前年比2.3%(予想1.7% 前回-2.4%←-2.8%)
◎ユーロ圏7月の失業率は、前回・予想と変わらず=12.1%(予想12.1% 前回12.1%)
◎ユーロ圏8月の消費者物価指数・速報値は、 前回・予想より低下=前年比1.3%(予想1.4% 前回1.6%)
◎ユーロ圏8月の景況感指数は、前回・予想を上回り2年ぶりの高水準=95.2(予想93.8 前回92.5)、 企業景況感=-7.9(予想 前回-10.6)、 消費者信頼感=-15.6(予想 前回-17.4%)、 サービス業景況感=-5.3(予想 前回-7.8)、 業況判断指=-0.21(予想 前回-0.52)
◎スペイン1-6月期の経常収支は黒字を回復、13.6億ユーロ(前年同期-170億ユーロ)

日本発の材料
◎日本7月の全国消費者物価指数は、前回・予想を上回る=前年比0.7%(予想0.7% 前回0.4%)、除く生鮮前年比0.7%(予想0.6% 前回0.4%)
◎日本7月の失業率は、前回・予想より低下したが、有効求人倍率は悪化へ=3.8%(予想3.9% 前回3.9%)、有効求人倍率=0.94倍(予想0.93倍 前回0.92倍)

英国発の材料
◎英7月の住宅ローン承認件数は、前回・予想を大幅に上回り、5年ぶりの高水準=6.624万件(予想5.88万件 前月5.8238万件)


カナダ発の材料
◎カナダ第2四半期のGDPは、速報値と前期から下方修正、予想を上回る、前月比は洪水の影響に半年ぶりにマイナスへ=前期比年率1.7%(予想1.5% 速報2.5% 第1四半期2.2%)、前月比-0.5%(予想-0.5% 5月0.2%)

シリア関連
◎オランド仏大統領=英国は議会の反対でシリアへの軍事介入を拒否したが、フランスはアサド政権を罰する意向
◎ホワイトハウス=アサド政権が核兵器使用したことは疑いない
◎国連安全保障理事会=常任理事国はシリア対応の再協議でも進展なし
◎オバマ政権=シリアの化学兵器使用の裏付け報告書を公表し正当性を主張、一部では8月21日の攻撃で計1429名の市民が死亡
◎サウジアラビア=警戒レベルを引き上げ、ヨルダン、トルコ、イスラエルも引き上げている模様
◎ケリー国務長官=軍事介入は正当化されたが、実施しても限定的
国連調査団の最終分析の結果は2週間を要する可能性

2013年8月30日金曜日

「FX座談会」開催のお知らせ

「FX座談会」開催のお知らせ

045FundのFXトレーダー井上氏と、私が参加いたします。
コーヒーなどを飲みながら、気楽にFX論議や雑談など語り合いたいと思います。

日時     9月7日(土曜)午後16時~18時まで。

場所     東京都内の主要ターミナル近くを予定しております。
        参加人数により場所を決定し、ご連絡いたします。

参加費用   500円~1000円(会場により異なります)

申込締め切り 9月4日(水曜)

ご参加希望の方は、以下のメールアドレスから 「参加希望」と記入の上、
氏名、連絡先(メールアドレス)、参加人数をお知らせください。
お申込み先は、e-mail tronfund@gmail.com

8月30日(金曜)アジア・欧州市場の動き(午後8時30分現在)

8月30日(金曜)アジア・欧州市場の動き(午後8時30分現在)

***ポイント***

⇒ 月末の特殊需要が相場を動かす可能性(EURGBPに注目)
⇒ 週末シリアリスクに積極的に動けず
⇒ 国連査察団の結果待ちの相場
⇒ 米仏が単独でシリア攻撃の可能性の否定しきれず
⇒ 新興国市場は安定

米仏によるシリア軍事行動があるかもわからず、国連のシリア査察団の調査ではどう転ぶかわからない。それも、土曜・日曜にことがこれば、月曜日の早朝で急変して、東京市場に帰ってくる可能性が高い。そんな状況で積極的に週末リスクをとる人も稀では。

動くとしたら、月末の特殊需要と米個人消費支出のコアPCE。シカゴ購買部協会指数やミシガン大学消費者信頼感指数も予定されているが、単発的に終わる可能制が高い。

ユーロ圏景況感指数は2年ぶりの高水準ながら、消費者物価指数は下落し、独小売売上高の前月比は弱く、ノボトニー・オーストラリア中銀はECBの緩和継続を示唆。日本のCPIも順調に上昇(公共料金・医療費・光熱費・エネルギーがこんなに上がれば、物価上昇を誘導しなくても上がるのでは?)

USDJPYは、98.50円を超えられず。仲値の輸出と外債利払いの円買いに仲値から続落傾向。日経平均株価もオープン直後が高値で、続落傾向が続き、円高を下支えし、欧州に入ると弱い欧州株に気がつけば97.90円割れへ。

EURUSDは、動けず。大枠1.3220~1.3250のレンジ。GBPUSDが住宅ローン承認件数が強くでたが、もっぱら動きはEURGBPで売り買いへと変化し、その結果でGBPUSDが動く相場へ。

日経平均株価は下落、13,388.86円(-70.85-0.53%)
香港ハンセンは小幅上昇、21,731.37(+26.59+0.12%)
上海総合指数はほぼ変わらず、2,098.38(+1.15+0.05%)
豪S&P/ASX200は上昇、5134.96(+42.55+0.84%)
EURO STOXX 50は下落、2742.04(-16.27-0.59%)午後8時現在

欧州発の材料は
◎ノボトニー・オーストリア中銀総裁=インフレ期待が抑制されている限り、ECBが利上げをすると予想すべきでない。フォワードガイダンスは金融政策を明確にしており、近い将来利上げが排除されるもの
◎ポルトガル憲法裁判所=公務員解雇を可能とする法律を認めず→ 緊縮財政に水を差され債券は下落
◎独7月の小売売上高は、前月比は予想を上回り、前年比は下回る=前月比-1.4%(予想0.6% 前回-0.8%)、前年比2.3%(予想1.7% 前回-2.4%←-2.8%)
◎ユーロ圏7月の失業率は、前回・予想と変わらず=12.1%(予想12.1% 前回12.1%)
◎ユーロ圏8月の消費者物価指数・速報値は、 前回・予想より低下=前年比1.3%(予想1.4% 前回1.6%)
◎ユーロ圏8月の景況感指数は、前回・予想を上回り2年ぶりの高水準=95.2(予想93.8 前回92.5)、 企業景況感=-7.9(予想 前回-10.6)、 消費者信頼感=-15.6(予想 前回-17.4%)、 サービス業景況感=-5.3(予想 前回-7.8)、 業況判断指=-0.21(予想 前回-0.52)

日本発の材料は
◎日本7月の全国消費者物価指数は、前回・予想を上回る=前年比0.7%(予想0.7% 前回0.4%)、除く生鮮前年比0.7%(予想0.6% 前回0.4%)
◎日本7月の失業率は、前回・予想より低下したが、有効求人倍率は悪化へ=3.8%(予想3.9% 前回3.9%)、有効求人倍率=0.94倍(予想0.93倍 前回0.92倍)

英国発の材料は
◎英7月の住宅ローン承認件数は、前回・予想を大幅に上回り、5年ぶりの高水準=6.624万件(予想5.88万件 前月5.8238万件)

シリア関連
◎オランド仏大統領=英国は議会の反対でシリアへの軍事介入を拒否したが、フランスはアサド政権を罰する意向
◎ホワイトハウス=アサド政権が核兵器使用したことは疑いない
◎国連安全保障理事会=常任理事国はシリア対応の再協議でも進展なし


8月30日(金曜)為替相場を考える

8月30日(金曜)為替相場を考える


今後直面するテーマと材料。
※ 緊迫のシリア情勢→ 国連調査団の結果待ちで、8月31日午前現地発
※ 新興国(EM)のマーケット
※ 緊迫のエジプト情勢
※ イタリア政局の混迷
※ CEEMEAのマーケット
※ 米連邦債務引き上げ問題(10月半ばにデフォルトの恐れ)
※ 米国債の利回り上昇
※ 米第2四半期GDP(8月29日)
※ G20サミット(9月5~6日) 
※ 米8月の雇用統計(9月6日)
※ 法裁判所判断の欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定の合憲性判断を発表(9月12日)
※ 米8月の消費者物価(9月17日)、
※ ドイツ連邦議会選挙(9月予定
※ ギリシャ第3次支援の有無、
※ 次期FRB議長にサマーズ氏有力

金融政策
※ 豪中銀理事会(9月3日)
※ BOE金融政策委員会(9月5日)
※ ECB理事会(9月5日)
※ NZ中銀理事会(9月12日)
※ 豪中銀理事会議事録(9月17日)
※ BOE・MPC議事録(9月18日)
※ FOMC(9月18日)


「今日は週末の金曜日」。シリアへの軍事行動という、週末リスクが重くのしかかってくる。米国が信頼する英仏だが、今回のシリア化学兵器使用への軍事行動を、英国議会は「NO!」と拒否。オバマ米大統領はアメリカ単独でシリアへの軍事行動を始めることができるのか?→ 誰もわからない。

基本的は週末リスクを考え、良策はドルロング・安全資産ロングと判断。何事もなければ、月曜日は逆の流れ止む無し。

国連のシリア化学兵器使用の有無を判断する調査団は、8月31日の午前中に現地を離れて、その結果を発表するだろう。 もし、予想外の結果ともなれば、9月2日(月曜)の早朝のオセアニア市場で、相場が急変して始まることになり、投機筋は気が気ではない。それを確認してから月曜日からの参戦は上策。

「今日は月末」。月末の特殊要因が相場を動かすことが過去多くあり、シリア情勢に変化がなければ、この要因による相場変動がより高まる。需給からの期待は、EUR+GBPの買い。


USDJPYは、シリア・リスクだけを考えれば、98.50円を買い仕掛けし、99.00円超えのストップを狙うこともあるまい。98.60円を超えれば、短期的に円弱気ムードが強まるが、Weekly終値で99.00~10円を超えなければ、96.30円~99.00円のレンジ相場変わらず。

EURUSDは、1.3200を割り込むと、ストップの売りや、弱気なセンチメントに偏りやすいが、それでも、1.3160近辺が真のポイント。Weekly終値でこれをブレークするまでは、ユーロ弱気をあまり考えたくない。

AUDUSDは、米FRBのQE3縮小+シリア・リスク+豪中銀のAUD安容認政策に、どうもAUD買いの支持者が少ない。0.9030~40円をクリアに超えてこなければ、AUDの弱気ムードは変わらずで、8月5日の安値0.8847を割り込むと、弱気ムードが加速する。

経済指標では、米個人消費支出のコアPCEデフレーターは重要で、前年比予想1.3%(前回1.2%)。シカゴ購買部協会景気指数、予想53.0(前回52.3)、ミシガン大学消費者信頼感指数、予想80.5(前回80.0)も注目されている。

8月29日(木曜)為替市場の動き

8月29日(木曜)為替市場の動き

※※※昨日のポイント※※※

「英議会は軍事行動を拒否、調査団の結果待ちのシリア情勢」、「インドルピーが急伸、新興国通貨安は一服」、「米経済指標は強い」、「9月のFOMCで米QE3縮小の期待が続く」。


英米は強硬姿勢を崩さないが、為替相場はひとまず様子見で値動きは狭い。現時点では、英米仏共に確たる証拠を示す事はできず、英下院はシリアへの軍事行動を否決。31日午前にシリアを出国する国連の化学兵器疑惑の調査団の報告を待ってから、結論を見守る動きへ。

米国の良いデータが多かった。米第2四半期の銀行利益は過去最高、米第2四半期GDPは上方修正、週間新規失業保険申請件数は改善傾向が続き、ドルは全面高。ユーロ圏のデータも強い(?)。独雇用統計は改善、独消費者物価指数は低下、スペイン第2四半期GDPは速報値と変わらずながら、マイナス幅は徐々に縮小へ。

弱さが目立っていた、インドネシア・ルピアと、ブラジル・リアルは、共に中銀が利上げを決定、買い戻しに動いている。その結果、多くの新興国は株価が上昇し、インドルピーは大幅上昇し、通貨安も一服。

USDJPYは、新興国通貨は堅調で、安全資産は弱く、資源国通貨で円買いの巻き戻しが始まった。ドル円は97.95~00円のポイントを超え、ストップの買いを誘発し98円台が定着。強い米GDPと新規失業保険申請件数に、98.50台まで上昇したがオプション勢の売りに続かず、大枠98.20~98.50円のレンジへ。

EURUSDは、新興国通貨の買い戻しに、EURAUDやEURGBPなどユーロクロスでの売りが強く、1.3310近辺ポイントを割り込み、短期投機筋の売りに続落。強い米GDPと新規失業保険申請件数に1.3240を割り込み1.3220割れまで小幅下落し、売りも弱まり安値圏で推移。GBPUSDは、英ボーダフォン・米ベライゾン材料にポンドは強くEURGBPの売りが続く。

AUDUSDは、アジアの株価は堅調で、新興国通貨も買い戻しが入り、0.8980近くまで値を戻したが、0.9000の大台を試せず、0.8920近くまで続落へ。強い米経済指標にも買い戻しは限定的で、クロスでの動きが中心で、AUDUSDは売り買いが交錯しながら、0.8920近辺をなんとか死守していた。しかし、終了間際には0.8900近くまで値を下げた。

USDJPY+0.74%
EURUSD-0.74%
AUDUSD-0.12%
GBPUSD-0.14%
NZDUSD-0.36%
USDCAD+0.43%

EURJPY-0.01%
GBPJPY+0.58%
AUDJPY+0.62%

金-0.70%
原油(WTI)-1.24%
DXY+0.65%
VUX+1.94%

ダウ平均株価は小幅上昇、14840.95ドル(+16.44+0.11%)
EURO STOXX 50は上昇、2758.31(+15.70+0.57%)
日経平均株価は上昇、13,459.71円(+121.25+0.91%)
香港ハンセンは上昇、21,704.78(+180.13+0.84%)
上海総合指数は小幅下落、2,097.23(-4.07-0.19%)
豪S&P/ASX200は小幅上昇、5092.41(+5.25+0.10%)

米国発の材料
◎米第2四半期の米銀行利益=損失引き上げ金が減少し、トレーディング利益が拡大し、422億ドルで過去最高
◎米第2四半期のGDP・改定値は、輸出が大幅上方修正され速報値から大幅上方修正へ=前期比年率2.5% (予想2.2% 速報1.7%)、デフレーター0.7%(予想0.7% 前回0.7%)→
◎米週間新規失業保険申請件数は、前週より-6000件減少へ=33.1万件(予想33.2 万件 前回33.7←33.6万件)
◎ラッカー・リッチモンド連銀総裁=労働市場の状況は大幅に改善し、資産買い入れ縮小の条件がすでに整っていると断言

欧州発の材料
◎レーン欧州委員会副委員長=EU、ECB、IMFのギリシャ債権者は、ギリシャ経済の持続可能性の確認作業を9月から強化
◎レーン欧州委員会副委員長(経済会議)=欧州経済はこの夏に転換期を迎えた兆候が多く見られたが、欧州の多くの国の失業率は非常に高く安心できない。少なくとも危機が終わったとの判断は速過ぎる
◎バイトマン独連銀総裁=ECBは原則的には正しいが、継続する低金利で金融緩和の効果は薄れ、金融安定のリスクは増大し、出口戦略の実施も一層困難になる
◎独8月の雇用統計は、 失業率は横ばいで、失業者数は増加=失業率6.8%(予想6.8% 前回6.8%)、失業者数増減=0.7万人(予想-0.5万人 前回-0.7万人)
◎独8月の消費者物価指数・速報値は、前回・予想を下回り、ECB目標値の2.0%を下回る水準で推移し、現行の緩和策が正当化=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.5%)、前年比1.5%(予想1.7% 前回1.9%)、EU基準前月比0.0%(予想0.1% 前回0.4%)、前年比1.6%(予想1.7% 前回1.9%)

英国発の材料
◎カーニーBOE総裁=早すぎる利上げは回復を阻害する
◎英ボーダフォン=合弁の持ち分で米ベライゾンとの協議を認める

中国発の材料
◎香港ハンセンは上昇、21,704.78(+180.13+0.84%)、上海総合指数は小幅下落、2,097.23(-4.07-0.19%)
◎周小川人民銀行総裁=西側諸国の景気は底入れした、新興国経済を注視

その他の材料
◎インドネシア中銀=ルピア安定のために政策金利(BIレート)を0.5%引き上げ7.0%に決定
◎ブラジル中銀=インフレ抑制と投資家への信頼感回復で、政策金利を0.5%引き上げ9.0%に決定、予想通り
◎インドルピー大幅上昇=インド・ルピーは+3.4%上昇、1986年以来の大幅上昇

シリア関係
◎米国と同盟国=アサド・シリア大統領が化学兵器の使用を命令した証拠をつかめず
◎国連事務総長=シリアへ送った化学兵器疑惑の調査団は31日午前にシリアを出国、28日にはオバマ米大統領と電話会談を実施
◎英下院=キャメロン首相のシリアへの軍事行動に関する動議否決
◎アーネスト・ホワイトハウス報道官=米国のシリア攻撃は非常に控えめで限定的
◎レッタ・イタリア首相=国連安全保障理事会の承認なしでシリアへの軍事行動に参加せず
◎英政府=シリア情勢を協議する英国の臨時議会で、キャメロン政権は国連安保理の決議がなくても、限定的な軍事介入であれば法的に正当との見解

2013年8月29日木曜日

8月29日(木曜) アジア・欧州市場の動き(午後8時現在)

8月29日(木曜) アジア・欧州市場の動き(午後8時現在)

シリアへの武力攻撃は、国連調査団が8月31日にシリアを出国する予定で、その報告待ちへ。米仏英は直ぐにでも武力攻撃ができるように準備しているようだが、後2日程度は状況は大幅に変わりようがない。

弱さが目立っていた、インドネシア・ルピアと、ブラジル・リアルは、共に中銀が利上げを決定、買い戻しに動いている。その結果、多くの新興国は株価が上昇し、通貨安も一服。

米国市場では、第2四半期GDP改定値が発表される。予想は前期比年率2.2%で速報値から上方修正されると思われている。また、新規失業保険申請件数もいつもながら、材料が乏しいときに動かされやすく、注目、予想は33.2万件。

USDJPYは、新興国通貨は堅調で、安全資産は弱く、資源国通貨で円買いの巻き戻しが始まった。ドル円は97.95~00円のポイントを超え、ストップの買いを誘発し98円台が定着。引き続き下値96.25円~上値98.83円が上下のポイントで、この水準を抜け出すまではレンジ相場で、現時点では98.15円がニュートラルな水準。

EURUSDは、新興国通貨の買い戻しに、EURAUDやEURGBPなどユーロクロスでの売りが強く、1.3310近辺ポイントを割り込み続落。1.3200~1.3400のレンジ下限を割り込むことができるか? 今後も欧米市場で下値を試す可能性があるが、1.3200を割り込んでも、次の1.3138の壁が控えており、急落も考えにくく、動きは穏やか。

AUDUSDは、アジアの株価は堅調で、新興国通貨も買い戻しが入り、0.8980近くまで値を戻したが、0.9000の大台を試せず、最近のAUDUSDは不思議で、買い期待感が高まっても、どうも続かず、結局は上値が重い。0.9050を終値でこえてくれば、弱気なセンチメントも変わるのだが? どうも、今ひとつ・・・・。

日経平均株価は上昇、13,459.71円(+121.25+0.91%)
香港ハンセンは上昇、21,704.78(+180.13+0.84%)
上海総合指数は小幅下落、2,097.23(-4.07-0.19%)
豪S&P/ASX200は小幅上昇、5092.41(+5.25+0.10%)
EURO STOXX 50は小幅上昇、2751.38(+8.77+0.32%)午後8時現在

欧州発の材料
◎レーン欧州委員会副委員長=EU、ECB、IMFのギリシャ債権者は、ギリシャ経済の持続可能性の確認作業を9月から強化
◎レーン欧州委員会副委員長(経済会議)=欧州経済はこの夏に転換期を迎えた兆候が多く見られたが、欧州の多くの国の失業率は非常に高く安心できない。少なくとも危機が終わったとの判断は速過ぎる
◎独8月の雇用統計は、 失業率は横ばいで、失業者数は増加=失業率6.8%(予想6.8% 前回6.8%)、失業者数増減=0.7万人(予想-0.5万人 前回-0.7万人)

英国発の材料
◎カーニーBOE総裁=早すぎる利上げは回復を阻害する

中国発の材料
◎周小川人民銀行総裁=西側諸国の景気は底入れした、新興国経済を注視

その他の材料
◎インドネシア中銀=ルピア安定のために政策金利(BIレート)を0.5%引き上げ7.0%に決定
◎ブラジル中銀=インフレ抑制と投資家への信頼感回復で、政策金利を0.5%引き上げ9.0%に決定、予想通り

シリア関係
◎国連事務総長=シリアへ送った化学兵器疑惑の調査団は31日午前にシリアを出国、28日にはオバマ米大統領と電話会談を実施

8月29日(木曜)為替相場を考える

8月29日(木曜)為替相場を考える

テーマ
引き続き、直面しているテーマは西側諸国のシリアへの武力行使の有無とその時期。そして、FRBのQE3の縮小の有無とその時期。

シリアの攻撃の目標や規模は不明ながら、何らかの攻撃を仕掛ける可能性があり、「Buy the rumor Sell the fact(ウワサで買って事実で売る)」を地で行く相場が予想される。

つまり、シリアへの武力行使の可能性(ウワサ)に安全資産を買い・リスク資産売り、いざ実施(事実)で安全資産を売る・リスク資産をかう。この流れになることが予想できる。

FRBのQE3の縮小は、「いずれ始まることは間違いないが、その時期は読めない」。9月のFOMCから始まる可能性を指摘するエコノミストも多い。しかし、シリアへの攻撃の有無と、仮に実施した場合の世界経済への影響をまずは見極める必要がある。それまでは、どうしようもない状態へとなっている。

「安全資産買い+リスク資産売り」が基本で、格言みたいな「有事のドル買い」も有効とは思うが、ユーロだって、ポンドだって、円だって安全資産で、決してドルに見劣りすることもない。だから小々ややこしい。

考え方は昨日と変わらず。今後のシリア問題を手前味噌で考えると、西側諸国はシリアへ全面戦争突入とは考えにくく、化学兵器製造工場など、拠点の限定的な制圧や、空爆からスタートし、これで解決できれば、もっけの幸い。

現在、「通貨安+株安」が進み、通貨防衛を余議されている国は、今しばらく流れが変わることも難しそうであるが、すこしでも明るい兆しが見られれば、急変するリスクがある。これらの通貨ペアでポジションがあれば、主要国通貨の動きは参考にならず、ポジションを極端に減らす以外手はない。

今後直面するテーマと材料。
※ 緊迫のシリア情勢→ 西側諸国の武力攻撃が近いとの思惑。
※ 新興国(EM)のマーケット
※ 緊迫のエジプト情勢
※ イタリア政局の混迷
※ CEEMEAのマーケット
※ 米連邦債務引き上げ問題(10月半ばにデフォルトの恐れ)
※ 米国債の利回り上昇
※ 米第2四半期GDP(8月29日)
※ G20サミット(9月5~6日) 
※ 米8月の雇用統計(9月6日)
※ 法裁判所判断の欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定の合憲性判断を発表(9月12日)
※ 米8月の消費者物価(9月17日)、
※ ドイツ連邦議会選挙(9月予定
※ ギリシャ第3次支援の有無、
※ 次期FRB議長にサマーズ氏有力

金融政策
※ 豪中銀理事会(9月3日)
※ BOE金融政策委員会(9月5日)
※ ECB理事会(9月5日)
※ NZ中銀理事会(9月12日)
※ 豪中銀理事会議事録(9月17日)
※ BOE・MPC議事録(9月18日)
※ FOMC(9月18日)

USDJPYは、下値96.25円~上値98.83円のレンジで、これを抜け出すまではレンジ相場に徹したい。21日指数移動平均線が97.94円でこの水準がニュートラル。過去数日間続いた円ロングの巻き戻しg続き97.94円を超えられなければ、引き続き下値リスクが残るが、それでも急変するような状況にはない。

EURUSDは、下値をトライしている最中。21日指数移動平均線1.3317と上昇トレンドはクリアで、上昇を続けている。Dailyベースでこの1.3317を割り込んでしまうと、1.3200までの下げ余地が出てくる。基本は、下値1.3200~上値1.3400のレンジで、Weeklyベースで1.3400を超えるとドルに対しても強まり面白い、多少は期待しているが、どうしてもいままで超えることができず。

AUDUSDは、複数の新興国通貨や株が下落する中でも、直近の底値となる、8月5日の0.8847を割り込めず。結果は、予想外に検討。中国が安定しているためなのか、昨日の中銀副総裁がAUD安を示唆してもAUDは売られず。状況証拠からは、買い。21日指数移動平均線の0.9047をDailyベースで超えると面白いのだが!

8月28日(水曜)為替市場の動き

8月28日(水曜)為替市場の動き

USDJPY+0.62%
EURUSD-0.39%
AUDUSD-0.47%
GBPUSD-0.13%

EURJPY+0.23%
GBPJPY+0.49%
AUDJPY+0.16%

WTI+0.41%
GOLD+0.13%
VIX-1.67%
英国10年債利回りは急上昇し2.6%→2.8%台へ。

ハーフ米国務省報道官は「米国は国連の承認がなくてもシリアに適切な行動をとる」と、強硬発言にシリアへの軍事行動が避けられないのではとの思惑が広まっている。金融市場はその可能性を織り込み、利食いを入れながらも、方向性は原油価格や安全資産の買いが続き、有事のドル買いは止まず。

アジア市場では、日経平均株価がいきなり、前日比で260円近くの安値で取引が開始され、アジア・欧州市場では、多くのアジア株は一時大幅安となった。トルコリラ、南アランド、タイバーツ、インドルピーなどの一部の新興国通貨は、弱いアジア・欧州株で値を下げたが、米株が小幅上昇し、シリア材料も小康状態で特に追加の懸念材料もなく、終値ではねを戻しているが、シリア問題が解決されるまでは、弱い流れは変わりそうにない。

ドタバタしたのは、英ポンドで、カーニーBOE総裁発言に、なぜか上下変動。そして、注目は岩田日銀副総裁発言で、「株価の上昇と円安が必要」と発言に気をもむ。

USDJPYは、96.80円直前まで値を下げたが、この水準では実需の買いが強く下げ止まり、岩田日銀副総裁が、金融政策が実体経済に波及するには「株価の上昇と円安が必要」と発言、円売りを誘く。欧米市場では、株価も安定し緩やかに上昇すると、円売りが強まり97.80円台へ。終盤では97.60~80円で動けず。

EURUSDは、どうしても、ドルに対しては分が悪い。1.3300の大台を維持しているうちは、1.33~1.34のレンジ相場なのだが、1.33を割り込むと、これもさらに分が悪い。狙うならEURAUDのロングなのだが、現状は利食いのパターンに入っており、調整後の買いを狙いたい、また、豪中銀副総裁は「AUD安」を狙っているような雰囲気。欧州市場は、ポンド安に連動し上値は重く、1.3350~60を割り込むと続落へ、EURGBPの買いにようやく下げ止まる。米国市場では、カーニーBOE総裁発言に、最初はGBP売り、つられて、EUR売り。次に、GBP買い、つられて、EUR買いへと動いたが、EURGBPは下落し、1.3350を超えられず、戻りも弱い。

※ダウ平均株価は小幅上昇、14,824.51(+48.38+0.33%)
※欧州株は小幅下落、EURO STOXX 50は、2,742.61(-6.66-0.24%)
※日経平均株価は下落、13,338.46(-203.91-1.51%)
※香港ハン21,524.65(-350.12-1.60%)センは下落、
※上海総合指数は小幅下落、2,101.30(-2.27-0.11%)
※豪S&P/ASX200は下落、5087.16 (-54.06-1.05%)

日本発の材料は、
◎岩田日銀副総裁=「2%の物価目標を達成」しても「賃金や設備投資」が増えなければ失敗。現行の異次元緩和政策は、2%目標へのコミットメント,国債などの買い入れによるマネタリベースの増加の2つの柱で、必達目標を掲げることで、デフレになじんだ人々の物価観を転換するのが核心。金融政策が実体経済に波及するには「株価の上昇と円安が必要」。 実体経済に効果が波及するまでの間は「財政政策による需要の下支えが重要」。安倍政権の第3の矢として進める成長戦略は「一時的に過剰な供給力」を作り出すが、「金融緩和で需要を創出」することで、潜在成長力を引き上げる。

豪州発の材料は、
◎エドワーズ豪中銀理事(米WSJ紙)=FRBの緩和政策の縮小は、USD高とAUD安の可能性が高く、我々にプラスとなる。 鉱業セクターが低迷している国内経済の影響を緩和するため、AUDは一段と下落する必要がある。

英国発の材料は、
◎カーニーBOE総裁=金融状況のひっ迫、弱い景気回復力では追加支援策を検討。 7%の資本基準満たす銀行には流動性ルール緩和へ。 失業率は公的部門の削減、フルタイム希望の就業者多いため、緩やかな低下にとどまる。 将来の金利上昇観測が実体へ波及し注視。 。 英中銀は労働と所得において実質成長が見られるまで金利変更をしないだろう。 

その他の材料は、
◎ワルジョ・インドネシア中銀副総裁=29日の臨時理事会で金融政策手段の見直しを計画
◎インドルピーとトルコリラは一時最安値を更新、売り傾向は続く
◎インド中銀=ドル売り介入のもよう

シリア情勢に関しては、
◎国連事務総長=シリアの国連調査団は時間が必要
◎キャメロン英首相とオバマ米大統領=化学兵器がシリア内でしようされた、アサド政権に責任があることは疑いない
◎シリアへの空爆が8月29日から3日間予定で実施とのウワサが広まる
◎ジャファリ・シリア国連大使=シリア軍が反体制派により3回の毒ガス攻撃を受けたと、国連事務総長に調査を要請
◎国連事務総長=シリアの調査完了には4日必要
◎英国家安全保障会議=軍事行動を含めシリア対応に全会一致で合意
◎ミクダード・シリア副外相=テロリストは、米英仏の支援で化学兵器を作った張本人で、止める必要がある。 そのため欧州に対して化学兵器が近いうちに使うだろう
◎ハーフ米国務省報道官=米国は国連の承認がなくてもシリアに適切な行動をとる
◎米政府高官=シリア政府や軍の施設を標的とした数日間の空爆を含む複数の選択肢を検討

2013年8月28日水曜日

8月27日(水曜) アジア・欧州市場の動き(午後7時現在)

8月27日(水曜) アジア・欧州市場の動き(午後7時現在)

「シリアへの空爆が8月29日から3日間予定で実施」とのウワサが広まり、金融市場はその可能性を織り込みながらも、ひとまず利食いに、原油価格や安全資産は、今日の高値から値を下げ、やや軟調に推移している。しかし、「いざ有事」の備えは欠かせず、安全資産を求めた動きが、そう簡単に急変することも考えにくい。

日経平均株価がいきなり、前日比で260円近くの安値で取引が開始され、多くのアジア株は一時大幅安となったが、多くは現時点では、相当値を戻しているが、ベトナム株-2.56%、フィリピン株-3.02%と弱い。

そして、通貨でも、明日の臨時理事会を控え、インドネシア株や通貨ルピアはやや回復し、トルコリラも安値からやや回復しているが、弱い流れは変わりそうにない。

USDJPYは、96.80円直前まで値を下げたが、この水準では実需の買いが強く下げ止まり、岩田日銀副総裁が、金融政策が実体経済に波及するには「株価の上昇と円安が必要」と発言、円ロングの利食いを誘ったが、まだまだ、USDJPYの戻りは限定的で下値のリスクは消えず。

EURUSDは、どうしても、ドルに対しては分が悪い。1.3300の大台を維持しているうちは、1.33~1.34のレンジ相場なのだが、1.33を割り込むと、これもさらに分が悪い。狙うならEURAUDのロングなのだが、現状は利食いのパターンに入っており、調整後の買いを狙いたい、また、豪中銀副総裁は「AUD安」を狙っているような雰囲気。

※日経平均株価は下落、13,338.46(-203.91-1.51%)
※香港ハン21,524.65(-350.12-1.60%)センは下落、
※上海総合指数は小幅下落、2,101.30(-2.27-0.11%)
※豪S&P/ASX200は下落、5087.16 (-54.06-1.05%)
※欧州株はほぼ変わらず、EURO STOXX 50は、2746.76(-2.51-0.09%)午後7時現在

日本発の材料は、
◎岩田日銀副総裁=「2%の物価目標を達成」しても「賃金や設備投資」が増えなければ失敗。現行の異次元緩和政策は、2%目標へのコミットメント,国債などの買い入れによるマネタリベースの増加の2つの柱で、必達目標を掲げることで、デフレになじんだ人々の物価観を転換するのが核心。金融政策が実体経済に波及するには「株価の上昇と円安が必要」。 実体経済に効果が波及するまでの間は「財政政策による需要の下支えが重要」。安倍政権の第3の矢として進める成長戦略は「一時的に過剰な供給力」を作り出すが、「金融緩和で需要を創出」することで、潜在成長力を引き上げる。

豪州発の材料は、
◎エドワーズ豪中銀理事(米WSJ紙)=FRBの緩和政策の縮小は、USD高とAUD安の可能性が高く、我々にプラスとなる。鉱業セクターが低迷している国内経済の影響を緩和するため、AUDは一段と下落する必要がある。

その他の材料は、
◎ワルジョ・インドネシア中銀副総裁=29日の臨時理事会で金融政策手段の見直しを計画
◎インドルピーとトルコリラは一時最安値を更新、売り傾向は続く
◎インド中銀=ドル売り介入のもよう

シリア情勢に関しては、
◎国連事務総長=シリアの国連調査団は時間が必要
◎キャメロン英首相とオバマ米大統領=化学兵器がシリア内でしようされた、アサド政権に責任があることは疑いない
◎シリアへの空爆が8月29日から3日間予定で実施とのウワサが広まる

8月28日(火曜)為替相場を考える

8月28日(火曜)為替相場を考える

テーマ

※ 緊迫のシリア情勢→ 西側諸国の武力攻撃があるのか? 先のイラク攻撃と似ているので気になるが?先のイラクでの失敗を重ねないためにも、化学兵器使用の確たる証拠を探しだす事が必要。
※新興国(EM)のマーケット(特に、タイ・インド・インドネシア・トルコ・ブラジル・メキシコ)
※ 緊迫のエジプト情勢
※ イタリア政局の混迷
※ CEEMEAのマーケット
※ 米連邦債務引き上げ問題(10月半ばにデフォルトの恐れ)
※ 米国債の利回り上昇
※ 米第2四半期GDP(8月29日)、
※ G20サミット(9月5~6日) 
※ 米8月の雇用統計(9月6日)、
※ 法裁判所判断の欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定の合憲性判断を発表(9月12日)
※ 米8月の消費者物価(9月17日)、
※ ドイツ連邦議会選挙(9月予定)、
※ ギリシャ第3次支援の有無、

金融政策
※ 豪中銀理事会(9月3日)
※ BOE金融政策委員会(9月5日)
※ ECB理事会(9月5日)
※ NZ中銀理事会(9月12日)
※ 豪中銀理事会議事録(9月17日)
※ BOE・MPC議事録(9月18日)
※ FOMC(9月18日)


こうなったら、FRBのQE3が為替相場の主要因に変わりがないものの、米国主導による西側諸国のシリア攻撃があるのか? これが今の短期的なテーマとなっている。

これが、米国の単なる脅しで、「化学兵器の使用を供述し使用者が罪を認め、話は終了し、めでたしめでたし」となれば、幸いながら、いまのところその結論で終わる可能性より、何らかの行動後を見なければ、終わらないような雰囲気が漂っている。

米国は前回のイラク攻撃で、戦争の引き金となった「核兵器開発」の証拠を見つけることはできず、巷の非難を浴びた記憶もあり、今回は、是が非で「もシリアが化学兵器を持ち、使用した確たる証拠」を持ち、米国民や世間に公表しなければ、ならない。

米国は、この「確たる証拠がある」と言っている。アラブ連盟はシリア問題で緊急会議を開き、「アサド政権が化学兵器攻撃に関与」と声明を発表。いつもながら、素早い行動は、英国とフランスで、シリアへの攻撃を支持している。

今後のシリア問題を手前味噌で考えると、西側諸国はシリアへ全面戦争突入とは考えにくく、化学兵器製造工場など、拠点の限定的な制圧や、空爆からスタートし、これで解決できれば、もっけの幸い。

さて、為替市場への影響を考えると、現在、「通貨安+株安」が進み、通貨防衛を余議されている国は、今しばらく流れが変わることも難しそうであるが、すこしでも明るい兆しが見られれば、急変するリスクがある。これらの通貨ペアでポジションがあれば、主要国通貨の動きは参考にならず、ポジションを極端い減らす以外手はない。

主要国では、なんといっても、円が一番プラスサイドに動くことになるが、円が背負っているマイナス材料の問題が解消するわけでもなく、円高相場へ反転しっぱなしとも考えにくい。となると、「資源国通貨と円」では円高、「米ドル・スイスフランと円」ではニュートラル。ただし、資源国通貨と円では、既にある程度の短期的な投機的ポジションが作られているため、利食いの巻き戻しにも注意が必要。

USDJPYのチャートでは、Dailyチャートでは、下降トレンドの上限となる99円台を失敗し、21日指数移動平均線を割り込み、値を下げているが、上限は97.90円近辺で、97.90~98円台の前半では売りが厚くなること予想される。しかし、日中終値ベースで98円台を回復したら、元も水準へと逆戻り。下値のポイント、Weeklyチャートの上昇ラインとなる96.50円近辺で、21週移動平均線は97.51円で、これは現在の水準に近くニュートラルで、それほどポジションに偏りは見当たらない。




ドル・円・スイスフランに次ぐ、安全資産のユーロはと言えば、パターンは円と同じで、「資源国通貨とユーロ」ではユーロ買い、「ドル・円・スイスフランとユーロでは」逆で、不思議なことに売られ安く、EURGBPでは上昇傾向が止まらず。

EURUSDのチャートでは、Dailyチャートはクリアな上昇トレンドを示し、ほぼ21日指数移動平均線と並行している。ポイントは1.3321で、昨日もこの線近くで下げ止まっており、Dailyの終値ベースでこの水準をクリアに割り込むと、今までの流れに変化が生じる。Weeklyチャートでは、200週の単純移動平均線が1.3378にあり、重要なポイントは言えないが、心理的にこの水準を、Weeklyベースで超えると、EURの強気が増えてくるが、上昇を確認するには2週間続けてこの水準を超えることが要される。21週指数移動平均線は1.3181で、これも重要なポイントとはいいかねるが、下値の一つ目標となっており、現在1.3181に当たる。Weeklyでは方向感定まらずだが、フィーリングでは買いへと変化済み。


8月27日(火曜)為替市場の動き


8月27日(火曜)為替市場の動き

シリア情勢の緊迫化が全て。欧米の株価は大幅下落し、長期債利回りは低下し、VIX指数は上昇し、金・原油価格は上昇し、新興国通貨の下落は止まらず、そして、円高へ。 時期FRB議長の人事は、サマーズ氏が近そう!?

世界各国の報道では、数日以内にシリアへ軍事行動に出る可能性を指摘、緊張感をあおっている。米株は14900ドルを割り込み、8月5日から始まった下げは止まらず、日本は消費増税点検会合が焦点で、合否は拮抗、でも変わりようなないでしょうね!

USDJPYは、安全資産としての円買いの真っ最中。シリア情勢の緊迫化にリスク資産は下落、「新興国通貨売り+円買い」の動きが激しく、ドル円単体でもストップの売り、円クロスでもストップの売りを巻き込み、機関投資家の売りも見られ、97円近くまで続落。

EURUSDは、状況証拠としてはEUR売りはあまり見当たらない。独安全資産の分類に入り、新興国通貨ではユーロ買いが続くが、主要国ではユーロ売りへとミックス。独IFO景況感指数が強かったが、逆に、EURJPY等の主要国でユーロ売りにストップを付け1.3330割れまで下落。NY市場に入り、欧米株が続落、新興国通貨売り・ユーロ買いへと変化し値を戻すが上値も売りは消えず。

AUDUSDは、0.92トライ失敗し、新興国通貨安にどうしても連動して売られやすくなっている。欧州市場では0.8940以下で下げ止まり、結局は0.8940~0.8995のレンジで動きは鈍い。

※ダウ平均株価は下落、14776.13(-170.33-1.14%)
※欧州株は大幅下落、EURO STOXX50は、2749.27(-72.18-2.56%)
※日経平均株価は下落、13,542.37円(-93.9 -0.69%)
※上海総合指数は小幅上昇、2,103.57(+7.10+0.34%)
※香港ハンセンは下落、21,874.77(-130.55-0.59%)
※豪S&P/ASX200は小幅上昇、5141.22(+5.82+0.11%)
※VIX指数は大幅上昇、16.77(+1.780+11.87%)

米国発の材料は
◎米8月の消費者信頼感指数は、予想・前回を上回り、予想以上に消費者マインドが改善=81.5(予想79.0 前回81.0←80.3)、現況指数70.7(73.6)、期待指数88.7(前回86.0←84.7)
◎ウィリアムズSF連銀総裁=金融政策の正常化は時間的な枠組みではなく、完全にデータ、および見通しに沿って決定される。雇用を最大限確保し、インフレ率を2%付近で維持するべく景気を軌道修正するという目標に金融当局は注力。 米国の方針について世界各国の中銀と非常に円滑なコミュニケーションを取るべき。
◎FRB公定歩合議事録(7月29日)=フィラデルフィア、カンザスシティー、ダラスの3地区連銀が公定歩合の引き上げを求めた(6月は2地区連銀が求めていた)
◎CNBCニュース=数週間以内にサマーズ元財務長官をFRB議長に指名する公算

欧州発の材料は
◎独8月のIFO業況指数は、予想・前回を上回り、昨年4月来の高水準=107.5(予想107.0 前回106.2)、現況指数=112.0(予想111.0 前回110.1)、、期待指数=103.3(予想103.0 前回102.4)
◎アスムセンECB専務理事=ECBは政策金利を長期間低水準にとどめる
◎クーレECB専務理事=政策金利は長期間低水準にとどまる


日本発の材料は、
◎安倍首相は法人税率下げを幅広く議論へ=法人税率引き下げを消費増税と並行して検討することを示唆(日経新聞)
◎甘利明経済再生担当相=法人税率引き下げで安倍首相から具体的な支持はない
◎麻生財務相=法人税率引き下げに関しての安倍首相の発言の趣旨は、幅広い観点で議論してほしいと理解
◎2回目の消費増税点検会合は賛否両論で拮抗=1名は1年先送りを主張、4名が反対、5名が賛成
JPY 浜田内閣官房参与(消費増税について)=引き上げ時期を1年先送りを主張、可能なら2014年から毎年1%づつ税予。 定通り増税するのはアベノミクスの挫折を招く可能性。

中国発の材料は、
◎中国の朱光耀財政次官と中国人民銀行の易綱副総裁=米FRBは景気刺激策の解除で新興国経済に悪影響を与えないよう、解除の時期とペースを考慮する必要がある

カナダ発の材料は、
マーレイ・カナダ中銀副総裁=超低金利を長く継続しておくことはリスクで段階的に刺激策は解除するべき。 FRBのQE縮小のプロセスは緩やかになるとのサインが出ており市場の反応は行き過ぎ

その他の材料は、
◎インドネシア中銀は29日に理事会を開催=ルピア防衛で再利上げの思惑が広まる
◎USDINR(ドル・インドルピー)ルピーは最安値を更新、中銀はドル売り介入を実施した模様。ジャカルタ株は3967.84(-152.83-3.71%)と大幅下落。USDTRY(ドル・トルコリラ)トルコリラも最安値を更新、中銀総裁は政策金利の引き上げを否定
◎USDTHB(ドル・タイバーツ)タイバーツは3年ぶり安値を更新、中銀は過度の変動には対応する
◎フィリピン総合株価指数は5916,99(-244.22-3.96%)と大幅下落

シリアの材料は、(米国主導によるシリア攻撃の可能性が高まる。その余波にアジア新興国株や通貨は大幅下落)
◎ヘーゲル国防長官=シリア科学兵器使用疑惑で、オバマ大統領の支持があれば直ちに対応する用意はある
◎アラブ連盟はシリア問題でカイロで緊急会議を開催=アサド政権が化学兵器攻撃に関与と声明を発表→ 西側諸国が軍事介入をすることの裏付けとなるような声明
◎キャメロン英首相はシリアの化学兵器使用を非難=対応協議で議会を招集し軍事行動の計画策定に着手、国際社会による行動が必要
◎オランド仏大統領=シリアの核兵器使用で罰する用意がある

2013年8月27日火曜日

8月27日(火曜) アジア・欧州市場の動き(午後10時現在)

8月27日(火曜) アジア・欧州市場の動き(午後10時現在)

最近までの為替市場の焦点は、FRBのQE3縮小→新興国市場からの資金引き上げ→「リスク資産売り+安全資産買い」となっていた。

ここ数日は、シリア化学兵器使用疑惑による米国中心とした軍事行動への展開を懸念し、同じ結論ではあるが、「リスク資産売り+安全資産買い」になっている。いずれにしても、「USDTHB+USDINR+USDTRY」などは「株+為替」共に弱い。

今週は、木曜日まで重要な米経済指標もない。こうなれば、暫くはメインテーマはシリア問題で、オバマ米大統領がヘーゲル米国防長官に攻撃命令を下すことになるのか? それとも、より時間をかけて話し合いで解決することができるのか? この動きで為替相場も変わってくる。

USDJPYは、安全資産としての円買いの真っ最中。今現在、21日指数移動平均線の98円を割り込み、スロー・ストキャスティクスも売り変化を確定。終値ベースで98円以下にとどまれば、円ブル感は継続し、97.16円、97.00円、そして、95.80円を目指す動きが予想されるが、円相場だけは、素直に信じ難くいつまでたっても疑心暗鬼。ただ、円クロスも円買いに変化しており、もう暫くは円高を期待してみたい。

EURUSDは、状況証拠としてはEUR売りはあまり見当たらない。ただ、Dailyベースで1.3311の21日指数移動平均線を割り込み、1.3285を終わり値で割り込むと、ムードが変わってくる。それでも、1.3185~00は相当固そう。

AUDUSDは、0.92トライ失敗し、新興国通貨安にどうしても連動して売られやすくなている。暫くは、0.9050~70を高値に、どこまで下押しすることができるか、注意してみたい。

日経平均株価は下落、13,542.37円(-93.9 -0.69%)
上海総合指数は小幅上昇、2,103.57(+7.10+0.34%)
香港ハンセンは下落、21,874.77(-130.55-0.59%)
豪S&P/ASX200は小幅上昇、5141.22(+5.82+0.11%)
欧州株は下落、EURO STOXX50は、2765.47(-55.98-1.98%)午後9時45分現在

米国発の材料は
◎米国主導によるシリア攻撃の可能性が高まる。その余波にアジア新興国株や通貨は大幅下落
◎ヘーゲル国防長官=シリア科学兵器使用疑惑で、オバマ大統領の支持があれば直ちに対応する用意はある

欧州発の材料は
◎独8月のIFO業況指数は、予想・前回を上回り、昨年4月来の高水準=107.5(予想107.0 前回106.2)、現況指数=112.0(予想111.0 前回110.1)、、期待指数=103.3(予想103.0 前回102.4)

中国発の材料は
◎中国の朱光耀財政次官と中国人民銀行の易綱副総裁=米FRBは景気刺激策の解除で新興国経済に悪影響を与えないよう、解除の時期とペースを考慮する必要がある

その他の材料は、
◎インドネシア中銀は29日に理事会を開催=ルピア防衛で再利上げの思惑が広まる
◎USDINR(ドル・インドルピー)ルピーは最安値を更新、中銀はドル売り介入を実施した模様。ジャカルタ株は3967.84(-152.83-3.71%)と大幅下落。USDTRY(ドル・トルコリラ)トルコリラも最安値を更新
◎USDTHB(ドル・タイバーツ)タイバーツは3年ぶり安値を更新、中銀は過度の変動には対応する
◎フィリピン総合株価指数は5916,99(-244.22-3.96%)と大幅下落

8月27日(月曜)為替相場を考える


8月27日(月曜)為替相場を考える

テーマ

※新興国(EM)のマーケット(特に、タイ・インド・インドネシア・トルコ・ブラジル・メキシコ)
※ 緊迫のエジプト情勢
※ 緊迫のシリア情勢
※ イタリア政局の混迷
※ CEEMEAのマーケット
※ 米連邦債務引き上げ問題(10月半ばにデフォルトの恐れ)
※ 米国債の利回り上昇
※ 米第2四半期GDP(8月29日)、
※ G20サミット(9月5~6日) 
※ 米8月の雇用統計(9月6日)、
※ 法裁判所判断の欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定の合憲性判断を発表(9月12日)
※ 米8月の消費者物価(9月17日)、
※ ドイツ連邦議会選挙(9月予定)、
※ ギリシャ第3次支援の有無、

金融政策
※ 豪中銀理事会(9月3日)
※ BOE金融政策委員会(9月5日)
※ ECB理事会(9月5日)
※ NZ中銀理事会(9月12日)
※ 豪中銀理事会議事録(9月17日)
※ BOE・MPC議事録(9月18日)
※ FOMC(9月18日)


にわかにクローズアップされた、ケリー米国務長官の「シリアへの軍事介入の可能性」と、ルー米財務長官の「米デフォルトに陥る可能性」。それと、今日の新聞朝刊一面の「安倍首相は法人税率引き下げを幅広く議論」。

シリアが化学兵器を使い市民を無差別に殺害した可能性が高く、その報復措置の有無と、報復措置としてはどのような選択肢ばあるのか? まさか、今の状況で米国が積極的に軍事行動に移せることはないと思うが? 狙撃を受けながらも継続している国連査察団の調査結果が注目される。有事のドル買いは継続。

また、米国は10月半ばに債務上限に達成し、議会が債務上限引き上げに応じなければ、デフォルトに堕ちいる可能性が政治的な駆け引きの下で示されている。今までそのような事態に堕ちいたことはなく、結局は杞憂に終わることが予想される。デフォルト懸念はドル売り。

そして、日本の法人税率引き下げ議論は、消費増税とセットとも思われ、直ぐには結論が出ることはないことは間違いないが、要因としては円買い。

トルコ、ブラジル、インドネシアを含め、一部の新興国は通貨と株の下落は止まらず、新興国市場も国により強弱混在。安全資産買いのセオリーからは、円買い材料の継続。


◎USDJPYは、エジプト・シリア情勢の緊迫化に原油価格は高止まり、円売り材料。しかし、新興国の金融市場が引き続き不安定で、円買い材料も残り、「安倍首相は法人税率引き下げを幅広く議論」との円買い材料で、どこまで円買いを続けることができるのか? 

USDJPYのDailyチャートでは、ダウントレンドの上限を終値でブレークすることに失敗。21日指数移動平均線の98.07円を終値ベースで下回るとやや円ブルになってくる。スロー・ストキャスティクスも売りへ変化することになり、円高傾向への圧力が強まる可能性が高くなっている。




◎EURUSDは、引き続き南欧諸国の金利は低下傾向にあり、イタリア政局不安がやや高まり株安となっているが、金融不安が他の国へ波及する動きも見られず、欧州株は総じて堅調。ここにきて、シリア情勢の緊迫化でやや不透明感が強まっているが、それでも、EUR売りは弱く、安全資産として底堅さが感じられる。

EURUSDのDailyチャートは、7月11日から続く21日指数移動平均線を終値ベースでブレークすることはできず、上昇トレンドを継続し、この水準をクリアに割り込むまでは堅調。Weeklyチャートは、200週移動平均線1.3378と、21週指数移動平均線1.3181のレンジに入り、今、まさに上値をブレークできるが試している最中。






「FX座談会」開催のお知らせ

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045FundのFXトレーダー井上氏と、私が参加いたします。
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申込締め切り 9月4日(水曜)

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氏名、連絡先(メールアドレス)、参加人数をお知らせください。
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8月26日(月曜)為替市場の動き

8月26日(月曜)為替市場の動き

ジャクソンホールの経済シンポジウムも終わったが、大方の予想通りFRBのQE3縮小の手掛かりはつかめず、黒田日銀総裁も期待に反して大規模な追加緩和の示唆発言はなく、バーナンキFRB議長が不参加で、予想通り期待はずれで終わった。

週明けは、一部のアジアの新興国通貨が続落し、最安値を更新する通貨も多く、中国株の上昇だけが救いとなった。欧州市場は、ロンドン市場はサマー・バンクホリデーで休場で動けず、相場が変動したのはNY市場。

午後9時30分に発表された米7月の耐久財受注は悪化、約1年ぶりのマイナス幅にドルは主要国で全面安へ。しかし、積極的な動きも弱くドル売りも長く続かず値を戻す。そして、ケリー米国務長官発言でシリア情勢の緊迫化を懸念、米株も弱まり再びドル売りへ。一部の中南米新興国通貨安が進む中で、終わってみれば先週末とあまり変わらず。

USDJPY=小幅下落(-0.20%)。黒田日銀総裁から大規模な追加緩和の発言はなく新鮮味もなく、前週末終値から円高でギャップを空けて取引を開始したが続かず。株安の中で一時大枠98.45~85円のレンジで全く方向感なし。米耐久財受注の悪化で一時98.30割れまで下落したが、強い米株と実需の買いに98.70円台へ上昇、シリア情勢懸念に米株が下落すると98.40円近くまで下落。

EURUSD=ほぼ変わらず(-0.10%)。アジア市場は大枠1.3365~1.3390のレンジで全く方向感なし。ECBフィキシングで一時1.3360割れまで下落したが、米耐久財受注の悪化で1.3390台へ上昇。1.34台達成できず、オプションカットから値を下げ、シリア情勢の悪化に上下動けず。

AUDUSD=小幅上昇(+0.25%)。アジア市場は、大枠0.9010~0.9040のレンジで方向感なし。欧州市場は一時0.90の大台を試したが失敗。米耐久財受注の悪化で0.9070近くまで上昇したが、新興国の株価も弱く、トルコリラは最安値を連日更新、シリア情勢の悪化に米株は弱く0.9020割れまで値を下げる。

※ダウ平均株価は下落、14946.46(-64.05-0.43%)
※欧州株は小幅下落=EURO STOXX50は2821.45(-4.60-0.16%)、イタリア株は2.1%と大幅下落
※日経平均株価は小幅下落、13,636.28(-24.27 -0.18%)
※豪州株は小幅上昇、豪S&P/ASX200(5135.40+12.04+0.24%)
※香港ハンセンは上昇、22,005.32(+141.81+0.65%)
※上海総合指数は大幅上昇、2,096.47(+39.01+1.90%)


米国発の材料
◎ジャクソンホールの経済シンポジウム(8月24日)では、世界的な超金融緩和策の見直しの動きがある中で、新興国市場は大規模な資金流出への防御が不十分で、金融安定リスクにさらされている。
◎ロックハート・アトランタ連銀総裁(24日ジャクソンホール)=米経済の低下を示す大きな兆候がない限り、FOMCで債券買い入れの縮小で第一歩を示す可能性があるが、縮小開始の時期は何も確定していない
◎米7月の耐久財受注は、悪化し約1年ぶりのマイナス幅に、ドル売りが強まる=前月比-7.3%(予想-3.5%、前回3.9%)、除輸送機器=前月比-0.6%(予想0.5%、前回0.1%)、除航空機・非国防資本財前月比=-3.3%(予想0.5% 前回1.3←0.9%) 
◎全米企業エコノミスト協会のアンケート調査(7月18日~8月5日)=企業エコノミストの多くは、2014年末までにFRBの利上げを予想。9月10%、10月か12月40%、2014年第1四半期まで27%
◎ケリー米国務長官(シリア化学兵器使用疑惑)=化学兵器がシリアで使用された。国際社会は責任の所在を明らかにするため立ち上がるべきで、責任の所在明確化が必要と大統領は認識
◎ルー米財務長官=議会に債務上限の引き上げを要請。議会が10月半ばまで行動しないと米国はデフォルトに落ちる恐れ。市場の不安定さと大きな混乱の恐れあると警告
◎米財務省=米国は10月半ばまでに連邦債務が上限に達する

欧州発の材料
◎ギリシャの追加支援問題が、9月の独総選挙の争点の一つとなってい=メルケル独首相はギリシャ債務の追加減免の可能性を否定
◎イタリア政局不安が広まる=ベルルスコーニ元首相の議員資格はく奪の是非と不動産勢の扱いで、連立与党内で対立が激化
◎バイトマン独連銀総裁=政策金利は現行水準で長期間推移と考えは、ECBの金融政策の戦略と経済見通しに基づく→ ECBは7月、政策金利は過去最低の水準に長期間維持することを発表、8月にをワードガイダンスでこれを確認している
◎バイトマン独連銀総裁=銀行破綻の容認が必要、金融政策は未知の危険領域に入った
◎ストゥルナラス・ギリシャ財務相は、ギリシャに追加支援が必要になるとしたら、規模は約100億ユーロで、新規融資ではなく、緊縮条件のない経済支援

英国発の材料
◎ビーンBOE副総裁(24日ジャクソンホール)=フォワードガイダンスは追加的な景気刺激策ではなく、政策効果を高めることを意図としている。近いうちに利上げに利上げすることはないと、明確なシグナルを発している

日本発の材料
◎黒田日銀総裁(24日ジャクソンホール)=日本の異次元緩和は効果を発揮している、金融市場の不安定化が世界経済の足かせ

NZ発の材料
◎NZ7月の貿易収支は、予想・前回より赤字額が拡大し、過去10カ月で最大の赤字額=-7.74億NZドル(予想-0.16億NZドル 前回3.74←4.14億NZドル) 

中国発の材料
◎中国国家統計局は(中国経済の減速懸念を意識した会見?)、外部環境の改善で、中国経済は明確な安定化の兆しと、前向きな変化が見られると発表

その他の材料
◎アジア新興国通貨は引き続き下落=USDTRY(ドル・トルコリラ)トルコリラは最安値を連日更新、USDIDR(ドル・インドネシアルピア)ルピア下落し4年ぶりの安値更新し株価も1年ぶりの安値へ、USDINR(ドル・インドルピー)ルピー下落、USDBRL(ドル・ブラジルリアル)リアルは下落、USDMXN(ドル・メキシコドル)メキシコドルは下落
◎ブルムバーグ集計データ=バーナンキFRB議長が、債券買い入れの縮小の可能性を示唆した5月以降では、新興国の株式時価総額は約1兆ドル減少し、新興国の主要20通貨は約4%下落。年初来のMSCI新興市場指数は12%下落、先進国株指数は13%上昇。
◎マンテガ・ブラジル財務相=ブラジル経済は小型の危機に見舞われているが、米国が緩和縮小に着手すると、市場は落ち着きを取り戻す
◎ブラジル政府=先週末に自国通貨防衛で600億ドル規模の為替介入を実施する計画と発表したが、リアル安はと止まらず

2013年8月26日月曜日

8月26日(月曜)アジア・欧州市場の動き(午後8時30分現在)

8月26日(月曜)アジア・欧州市場の動き(午後8時30分現在)

大方の予想通り、ジャクソンホールの経済シンポジウムでは相場を動かすような材料もなく、先週金曜日の弱い米経済指標の影響と、黒田日銀総裁のシンポジウムの発言が注目されたが、特に影響は見られない。

最近注目されている、「米国QE3縮小との思惑=新興国市場の資金引き上げによる動揺」は、米通貨当局にとって関係ない! とのことのようで、はやく収まってくれることを祈るだけ。

今日、8月26日は、ロンドン市場が休場で、NY市場が活発化するまでは、どうも動きようがない。朝からの動きを振り返って見ても、大きく動いている主要通貨は見当たらず、中国株高とイタリア株安が目立ち、USDIDR(ドル・インドネシアルピア)は4年ぶりの安値更新、USDINR(ドル・インドルピー)も弱含みで推移。せめて、USDBRLやUSDMXNでドル安にでもなれば、面白くなるのだが期待できず。

USDJPY=前週末終値から円高でギャップを空けて取引を開始したが続かず。大枠98.45~85円のレンジで全く方向感なし。

EURUSD=大枠1.3365~1.3390のレンジで全く方向感なし。

AUDUSD=大枠0.9010~0.9040のレンジで方向感なし。ただ、新興国通貨の動きに連動するため、このままでは済みそうにない。

※日経平均株価は小幅下落、13,636.28(-24.27 -0.18%)
※豪州株は小幅上昇、豪S&P/ASX200(5135.40+12.04+0.24%)
※香港ハンセンは上昇、22,005.32(+141.81+0.65%)
※上海総合指数は大幅上昇、2,096.47(+39.01+1.90%)
※欧州株は(午後8時30分現在)、イタリア株(FTSE MIB Index)が2%近く大幅下落、連動しEURO STOXX 50も下落、2808.02(-18.03-0.64%)

米国発の材料
◎ジャクソンホールの経済シンポジウム(8月24日)では、世界的な超金融緩和策の見直しの動きがある中で、新興国市場は大規模な資金流出への防御が不十分で、金融安定リスクにさらされている。
◎ロックハート・アトランタ連銀総裁(24日ジャクソンホール)=米経済の低下を示す大きな兆候がない限り、FOMCで債券買い入れの縮小で第一歩を示す可能性があるが、縮小開始の時期は何も確定していない

欧州発の材料
◎欧州株は、イタリア株が2%近く大幅下落、連動し下落、2807.51(-18.54-0.66%)
◎ギリシャの追加支援問題が、9月の独総選挙の争点の一つとなってい=メルケル独首相はギリシャ債務の追加減免の可能性を否定
◎自由国民党の議員の有罪が確定し連立政権崩壊の懸念に、イタリア株は大幅下落=有罪が確定した同じ自由国民党のベルルスコーニ元首相は、9月の上院採決で、議員資格がはく奪されると離党する予想され、連立離脱による政局混迷の可能性にイタリア株は大幅下落、欧州株も連動して値を下げる◎バイトマン独連銀総裁は独紙で、政策金利は現行水準で長期間推移=この考え方は、ECBの金融政策の戦略と経済見通しに基づく→ ECBは7月、政策金利は過去最低の水準に長期間維持することを発表、8月にをワードガイダンスでこれを確認
◎ストゥルナラス・ギリシャ財務相は、ギリシャに追加支援が必要になるとしたら、規模は約100億ユーロで、新規融資ではなく、緊縮条件のない経済支援

英国発の材料
◎ビーンBOE副総裁(24日ジャクソンホール)=フォワードガイダンスは追加的な景気刺激策ではなく、政策効果を高めることを意図としている。近いうちに利上げに利上げすることはないと、明確なシグナルを発している

NZ発の材料
◎NZ7月の貿易収支は、予想・前回より赤字額が拡大し、過去10カ月で最大の赤字額=-7.74億NZドル(予想-0.16億NZドル 前回3.74←4.14億NZドル) 

中国発の材料
◎中国国家統計局は(中国経済の減速懸念を意識した会見?)、外部環境の改善で、中国経済は明確な安定化の兆しと、前向きな変化が見られると発表

その他の材料
◎アジア新興国通貨は引き続き下落、USDIDR(ドル・インドネシアルピア)は4年ぶりの安値更新、USDINR(ドル・インドルピー)も弱含みで推移。
◎ブルムバーグ集計データ=バーナンキFRB議長が、債券買い入れの縮小の可能性を示唆した5月以降では、新興国の株式時価総額は約1兆ドル減少し、新興国の主要20通貨は約4%下落。年初来のMSCI新興市場指数は12%下落、先進国株指数は13%上昇。



8月20日付けの最新のIMMポジションでは、ドルロングの減少が続く

8月20日付けの最新のIMMポジションでは、ドルロングの減少が続く

ドルロングは、今年の2月29日の週から続いている。しかし、7月16日からはこのロングポジションの減少が続き、9月のFOMCでQE3の縮小が期待されている中で、ユーロはショートが減少から、過去3週ではロングへ転換し、前週からのドルロング減少の主因となっている。

円は、相変わらずショートの多さでは他を引き離し、円安期待感が続いているが、ネットでは7月23日の週以降では、緩やかな減少が続きいている。

ユーロは、前週からロングの増加が特に目立ち、ドイツを筆頭に堅調なユーロ圏の経済指標が続き、EURUSDは1.3台、1.33台と底値を固め、ネットでも増加傾向が目立っている。

ポンドは、ネットでは前週からショートが減少し、特に最近で堅調な英経済指標が目立っており、ユーロ高の中で、連動しポンド買いが強まっている。

カナダドルと豪ドルは、前週からネットショートが若干増加しているが、米国のQE3解除期待=新興国通貨の下落の影響にも、資源国通貨ながら健闘しているとおもわれる。

NZドルは、ユーロについで、若干ながらネットでロングポジションが多く、資源国通貨間のクロスでは強い部類に入っている。





2013年8月25日日曜日

8月26日の週 今週の為替見通し

8月26日の週 今週の為替見通し

夏枯れ相場で、市場参加者も急減している中で、引き続き市場の注目点は、米FRBのQE3の縮小が始まるのか? 始まるとしたらその開始時期は? 9月19日のFOMCの可能性に事の議論は集中しているが、いつも市場をかき回すだけで、結論は出せず。

もちろん、この問いに対して誰も、間違いないなく明確に答えることはできないことは確か。過去の議論と実施の過程を振り返って見ると、先ののリーマンショックみたいな事変がなければ、遅かれ早かれ、QE3の縮小と解除はやることに間違いない。そのように考えておけば少しは気が楽になる。

多くが消極的な取引に終始し、本来ならば重要な材料にも投機筋は反応できず、先週の値動きはある程度割り引いて考える必要がある。

そして、リスク要因としては、先週に見られた、新興国の金融市場の動向で、現状では事なきを得ているが、これ以上悪化すると話は別。


USDJPYは、97円がボトムでもあるように97円が底堅く、先週末には、新興国の株安・通貨安が収拾しないうちに円売りへ変化し、8月5日の円高がスタートする水準となる99円の大台まで一時上昇した。

底固めし上昇に転じたのか? 97.00~99.00円のレンジなのか? どちらかを試すことになるが、サマーバケーション前に円ショートポジションの整理も相当進み、円高材料となるべく、リスクオンにもあまり動ぜず。つきなみながら、福島原発の放射能汚染水漏れが「レベル3」となり、海外勢には新たな「日本のリスク」として、認識し始めていることも気になり、円売りの流れは変わらず。

もちろん、新興国の金融不安がより拡大すると、好むと好まざるにかかわらず、円買いが強まるリスクが残るが、それでも、元のレンジ水準となる97.00~99.00円に逆戻りするだけ。

円クロスでも、安全資産では円安が進み、リスク資産では円安の進行は鈍い。その中で、一番投機的な影響力が少なく、安全資産として、素直に実勢を反映している、CHFJPYは、7月24日の水準まで戻し円安が進み、終値ベースではこれを上回っており、どこまで下押しできるか? そして、その後の再上昇(円安)を期待できる値動きとなっている。

結果、今週は、21日指数移動平均線の98.04円をボトムに、99円台を維持し、下降トレンドの上限をクリアに超え、新たな円安トレンドを形成できるか注目している。当然、8月2日に100円の大台トライを失敗し、以後、100円超えがなく99.50~100.00円の水準では、大口のドル売りが待ち構えていることは想像しやすく、上昇スピードも初心者ドライバーなみでは?

以下図は、ドル円のチャートで、左からDaily、Weekly、Monthly



EURUSDは、最近の欧州発の経済指標では、ドイツを中心にユーロ圏経済成長がより確かになっていることで、ECBが追加利下げや量的緩和への選択肢もまずないと考えたい。逆に、FRBのQE3の縮小開始によるリスクヘッジとして、ユーロ買いが強く、ボトムを1.32、1.33と切り上げている。

問題は、8月20日に一度1.3452まで上値を試しながらも、1.3500の重要な大台を試す事も出来ず、一時1.33まで値を下げたことである。幸いにも、1.33の大口の買いに、1.33以下のさまざまなストップロスを付けられなかったことで、再上昇ムードが続いている。

今週も、1.3300をボトムに1.3450(本音は1.35と言いたいのですが、無理でしょうか?)のレンジで、メインシナリオは1.3500狙い。逆に、1.3275を割り込んだら、ギブアップ。

GBPUSDが3日続落傾向にあり、1.5500を割り込んだら、EURGBPが買いになったとしても、EURUSDロングには分が悪いので、GBPUSDの動向も合わせて見ておく必要がある。

以下図は、EURUSDのチャートで、左からDaily、Weekly、Monthly





今週の経済指標では、8月30日(金曜)に発表が多い。
※8月27日(火曜) 独8月のIFO景況感指数があり、市場は当然良い数字を予想し、ユーロ買いを待ちかまえている、予想107.0 前回106.2。
※8月27日(火曜) 米消費者信頼感指数は、予想79.3(前回80.3)でやや弱い数字が予想されている。
※8月29日(木曜) 独8月の雇用統計では、失業率予想は6.8%(前回6.8%)と変わらずながら、失業者数予想は-0.5万人と前回の-0.7人からやや悪化が予想されている。
※8月29日(木曜)8月の独消費者物価指数は、速報値で注目度は高い。前月比予想は0.1%で前回の0.5%から低下、前年比予想は1.7%で前回の1.9%から低下が予想されている。
※8月29日(木曜) 米第2四半期GDPは改定値で、前期比年率予想は2.3%と速報値の1.7%から上方修正が予想され、強ければいつもながら、9月のFOMCでQE3解除の圧力が強まる。
※8月30日(金曜) 日本7月の全国消費者物価指数は、前年比予想は0.7%と前回の0.2%から大幅上昇の予想となり、目標の2.0%に着々と向かいつつある。
※8月30日(金曜)のユーロ圏7月の失業率は、予想12.1%で前回の12.1%と同じ数字。
※8月30日(金曜) ユーロ圏8月の消費者物価指数は、速報値で重要。前年比予想は1.4%で前回の1.6%から低下すると思われている。
※8月30日(金曜) カナダ6月と第2四半期GDPがあり、前期比年率予想は1.6%で前回の2.5%から大幅低下が予想され、カナダドルはやや弱気ムードが強い。
※8月30日(金曜)米7月の個人消費支出は重要で、前月比予想0.3%で前回0.5%から低下の予想となっている。特に重要なのか、コアのPCEデフレーターで、前月比予想0.2%で前回0.2%と変わらず、前年比予想は1.3%で前回の1.2%からやや上昇の予想となっている。この数字が強いと、これもいつもながら、9月のFOMCでQE3解除の可能性が高まる。