2013年11月2日土曜日

11月2日(土曜) 昨日の海外市場の動き 

11月2日(土曜) 昨日の海外市場の動き 

11月1日(金曜)の欧米市場では、ECBの追加の緩和策の観測に、EURは全面安へ。EUR売りがリードするドル買いに、強い米ISM製造業景気指数が加わり、ドル買いが加速し、ドル全面高へ。

GBPUSDも下落し、USDJPYとUSDCHFは上昇。健闘していたAUDUSDとNZDUSDも下落し、上昇力を強めていたCADだけが前日と同水準近くで推移。欧州株は下落したが米株は上昇し、米長期金利は上昇した。

直近のユーロ圏経済指標は弱く、前日の10月消費者物価指数は、ECB目標値2.0%を大幅に下回る0.7%まで低下した。あまりにも低いインフレのデーターにデフレリスクが意識され、BOA、UBS、RBSは11月7日のECB理事会で利下げを予想、BNPパリバ、JPモルガン、ソシエテ・ジェネラル、スコシア銀行は12月に利下げを予想。

市場では可能性として流動性の供給、中銀預金金利のマイナスや政策金利のリファイナンス金利の引き下げを予想している。

昨日のドル高加速の理由の一つには、10月30日のFOMC発表を受け、12月のFOMCで量的緩和の縮小を開始する可能性や、今後の可能性を示唆することを期待する動きも含まれている。

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今後の展開予想

米FOMCの量的緩和の縮小期待と、ECBの追加緩和策の観測で、10月17日の米債務上限の一時的引き上げ決定と政府機関の一部閉鎖解除が決定した日の為替レートに戻った。

EURUSD1.35近辺、GBPUSD1.59近辺、USDJPY98.50台近辺と、ほぼ同水準。AUDUSD、NZDUSD、USDCADはまだドル高水準にとどまり、コモディティー通貨安の流れが続いていることになる。

11月7日のECB理事会の結果を見るまでは、投機筋が積極的にEURを買うことも考えにくく、短期投機筋による下値トライは続くことが予想され下振れリスクも残るが、10月17日から続いたドル売りの調整とも考えられる。

長期的なEUR高に変わりなく、1.35割れから極端にドル高思考やEUR安期待感を持つことを控えたい。下値めどは、9月18日のFOMCで市場の期待を裏切る資産買い入れを継続した当時の水準、1.3350~1.3400のボトムは固いと見ている。

12月18日のFOMCでは、10月30日のFOMCの結果を受け、資産買い入れプログラムの縮小開始の可能性がゼロになったわけではないが、今後の可能性を示唆するとの期待感も残り、ドル売りの流れはより緩慢になることも意識したい。

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昨日の経済指標の結果

9:30 AUD 第3四半期 生産者物価指数=前期比予想0.3% 前回0.1%、前年比予想 前回1.2%
10:00 CHN 10月 国家統計局 製造業PMI=51.4(予想51.2 前回51.1)→ 予想と前回を上回り昨年4月以来の高水準
10:45 CHN 10月 HSBC 製造業PMI・改定値=50.9(前月比予想50.7 速報50.9 9月50.2)→ 新規輸出受注が拡大し予想を上回るが、速報と変わらず
17:30 CHF 10月 SVME購買部協会指数=54.2(予想55.2 前回55.3)→ 予想と前回を下回る
18:30 GBP 10月 製造業PMI=56.0(予想56.4 前回56.3←56.7)→ 下方修正され前回と予想を下回る
21:58 USD 10月 製造業PMI・改定値=前月比51.8(予想 速報値51.1 9月52.8)→ 速報値から上方修正されたが、前月を下回る
23:00 USD 10月 ISM製造業景気指数=56.4(予想55.0 前回56.2)、新規受注60.6(前回60.5)、雇用53.2(前回55.4)、価格55.5(前回56.5)→ 予想と前回を上回る




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昨日の主な発言・その他

11/1 USD オバマ米大統領=対米直接投資の行政手続きの簡素化を進め、海外からの直接投資を拡大させる
11/1 USD プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=来年のいつかは成長は加速。 来年の年末には失業率は6.5%に低下へ。政府機関の閉鎖が経済に重要な影響を与えると考えていない。FRBの金融緩和の解消リスクを懸念
11/1 USD プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=資産買い入れ総額に上限を設けることが量的緩和からの出口の一案になり得る
11/1 USD ラッカー・リッチモンド連銀総裁=労働市場の回復に、資産買い入れプログラムの縮小が可能。
11/1 USD ブラード・セントルイス連銀総裁=インフレ率は目標値2%を大幅に下回る状況が続き、資産買い入れ縮小の決定を下す前に、インフレ率が目標に向け上昇を始めることを確認する必要がある。資産買い入れを縮小しても金利をゼロ近辺に据え置く方針に変更はない。
11/1 EUR 米景気循環調査研究所(ECRI)=インフレ見通しをっ示すユーロ圏未来インフレ指数(EZFIG)は9月89.6(8月89.7)へ低下し、3年10カ月ぶりの低水準
11/1 EUR BOA、UBS、RBSは11月7日のECB理事会で利下げを予想、BNPパリバ、JPモルガン、ソシエテ・ジェネラル、スコシア銀行は12月の利下げを予想→ 市場では可能性として流動性の供給、中銀預金金利のマイナスや政策金利のリファイナンス金利の引き下げ
11/1 EUR フィッチ=スペインの格付け見通しを、「ネガティブ」→「安定的」に引き上げた。労働市場や年金制度、財政構造、金融セクターの大幅な改革を実施したことが要因。
11/1 JPY ムーディーズ=第3四半期が純損失、今期の純利益予想を下方修正したことで、ソニーの信用格付けをジャンク旧に引き下げる可能性を示唆。
11/1 GBP 英スカイ・ユース=外国人へキャピタルゲイン税の課税を検討→ 投資目的で保有している不動産の転売による利益は、外国人は免除されていたが、住宅バブル懸念の払しょくもあり課税が検討されている→ オズボーン英財務相はノーコメント
11/1 GBP ウィールBOE政策委員=住宅価格の上昇が投資を阻害する可能性はあるが、インフレ動向がより重要で、まだ政策運営上の主要な問題になっていない
11/1 GBP 英RBS銀行=分割回避でバッドバンク部門を設立し、約380億ポンドの不良資産を移管へ

2013年11月1日金曜日

11月1日(金曜日) 今日、これからの為替相場見通し (午後3時20分現在)

11月1日(金曜日) 今日、これからの為替相場見通し (午後3時20分現在)


先のFOMCでは、米政府機関の一部閉鎖による米経済への懸念が杞憂に終わり、米経済活動や雇用の改善を指摘するサプライズに、12月のFOMCで消えかけていた量的緩和の縮小開始の火種がちらりと見られ。ただ、正直なところ誰も12月の緩和縮小を信じていない。

昨日は逆に、ユーロ圏の経済指標は悪く、消費者物価は低下し失業率は過去最悪となり、11月7日のECB理事会で、利下げや追加の流動性供給の可能性が高まり、今日もアジア市場でもEURは全面安。

結論から言えば、短期的なEUR売りは強まり継続すると思われるが、中長期のEUR高は変わらず。EURロングがあれば辛抱、なければ、ECB理事会後のEUR買いを期待してギリギリまで待ち、押し目買い。

今日は、EURJPYは133円を割り込み、EURUSDは1.36を割り込んだことで、来週のECB理事会の結果をみるまでEURに対しての評価は最悪。それまでに、欧州の経済指標が大幅に改善するか、中銀関係者から利下げを否定する発言が飛び出せば話は別だが、EURを買おうとする向きは非常に少なく、どこまで続落するのか下値を試し、暫くは戻り売り圧力が続きそうである。

特に、カナダドルの健闘が目立つ。EURCADは10月22日に1.4100を完全に上抜け、10月23日のカナダ中銀理事会で将来の利上げを示唆する文言を削除したことによるカナダドル売りショックで1.44台まで上昇していたが、今は1.41台と再びスタート地点に値を戻した。

今まで続いた、コモディティ通貨売り=EUR買いの流れの反動で、EUR下落の割には、AUD+NZD+CADは比較的確りとしてしており、EUR売りに便乗したコモディティー通貨売りは割りが悪い。

また、EURJPYが下落したことで、USDJPYの売りも続いているが、円自体が評価されたわけでもなく、安全資産として買われたわけでもない。欧州市場でECB利下げ期待を受けた株高にでもなれば、いつもの通りUSDJPYが買われることになりかねず、USDJPYは静観。

11月1日(金曜)、昨日10月31日(木曜)の海外市場の動き

11月1日(金曜)、昨日10月31日(木曜)の海外市場の動き


◎不思議なもので、30日のFOMCまでは米経済に対しての不安感が相場を支配していたが、FOMCで米経済活動や雇用の改善が指摘され、昨日の米経済指標は、雇用情勢が改善し景況感も大幅な改善となり、ドル買いが強まる。

◎昨日は逆に、ユーロ圏の経済指標は悪く、消費者物価は低下し失業率は過去最悪で、ユーロ圏経済に対しての不安感が広まり、11月7日のECB理事会で、利下げや追加の流動性供給の可能性が高まり、EURは全面安。

◎それ以外でも、カナダGDPは前年比2.0%と予想外に強く、カナダドルは上昇。英ネーションワイド住宅価格指数は前年比5.8%と強く、来年の利上げ観測が強まったNZDとGBPも比較的検討。

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アジア市場では、NZ中銀理事会の声明で「来年には利上げが必要になる可能性」が指摘、NZD買いが強まるる。豪住宅建設許可件数は前月比14.4%(予想2.9%)と昨年5月以来となる大幅に上昇、豪第3四半期の輸入物価指数は前期比6.1%と非常に強い。

欧州市場では、独小売売上高が予想外のマイナスと悪化、独GfK消費者信頼感指数が弱く、消費者物価指数が前年比で1.0%を割り込み予想外の0.7%に低下、ユーロ圏失業率は過去最悪の12.2%まで上昇。 ⇒ 11月7日のECB理事会で、利下げや追加の流動性供給の可能性が高まり、ユーロ各国の長期金利は低下し、欧州株価は上昇。

米国市場では、新規失業保険申請件数が低下し雇用情勢が改善し、シカゴ地区購買部協会景気指数は大幅上昇し、2011年3月以来の高水準。

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今日の見通し

今日は、月初で週末金曜日、東京市場は3連休前。

昨日のEUR全面安が今日も続くかは別として、来週のECB理事会の結果を見るまでは、積極的なEUR買は考えにくく、利下げ観測が続く限り、上値も限定的で下値リスクが残る。

欧州発の経済指標は見当たらないが、アジア市場では、中国の国家統計局とHSBCの製造業PMIの発表が注目され、予想では前回より若干ながら改善が見込まれている。

米国ではISM製造業の景気指数の発表があり、予想では前回より若干の低下が見込まれている。

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31-Oct-13 Closed 前日比 %change
USDJPY 98.345 -0.156 -0.16%
EURUSD 1.3583 -1.522 -1.11%
USDCHF 0.9067 +0.764 +0.85%
GBPUSD 1.6037 0.000 0.00%
AUDUSD 0.9453 -0.285 -0.30%
NZDUSD 0.8259 -0.046 -0.06%
USDCAD 1.0428 -0.490 -0.47%
EURGBP 0.8466 -0.970 -1.13%
EURAUD 1.4363 -1.185 -0.82%
EURJPY 133.594 -1.706 -1.26%
CHFJPY 108.432 -1.105 -1.01%
GBPJPY 157.712 -0.265 -0.17%
AUDJPY 92.964 -0.439 -0.47%
NZDJPY 81.200 -0.193 -0.24%
CADJPY 94.242 +0.255 +0.27%
n225 14,327.94 -174.410 -1.20%
DJIA 15,545.75 -73.010 -0.47%
STOXX50 3,067.95 +27.260 +0.90%
DAX 9,033.92 +23.650 +0.26%
FTSE 6,731.43 -46.270 -0.68%
S&P/ASX200 5425.5 -5.360 -0.10%
 HangSeng 23,206.37 -97.650 -0.42%
Shanghai Stock 2,141.61 -18.850 -0.87%
MSCIEM 1,004.66 -8.330 -0.80%
GOLD 1,322.30 -20.000 -1.49%
WTI 96.22 -0.350 -0.36%
CRB 277.86 -2.160 -0.77%
DXY 80.261 +0.484 +0.61%
VIX 13.75 +0.100 +0.73%
JP10Y 0.600 +0.010 +1.69%
US10Y 2.550 +0.010 +0.39%
GE10Y 1.670 -0.020 -1.18%
UK10Y 2.620 +0.080 +3.15%
AU10Y 4.020 +0.050 +1.26%
US2y 0.310 0.000 0.00%








2013年10月31日木曜日

10月31日(木曜) 欧州・米国市場序盤の動き (午後11時現在)

10月31日(木曜) 欧州・米国市場序盤の動き (午後11時現在)

月末の為替市場は特殊要因もさることながら、経済指標の発表に揺れ動く。 1日を通じてドル安とユーロ安が混在し、特にNZDとCADの上昇が目立っている。

NZDとAUDは、NZの利上げ期待と強い豪経済指標に上昇が続き、USDJPYは、弱いアジア・中国株に98.50円を割り込みの98.20円近くまで一時下落。EURは連発する弱いユーロ圏・ドイツの経済指標に、EUR全面安。EURGBPは0.8500を割り込み、EURUSDも1.3620台まで続落。

アジア市場では、31日の早朝、オセアニア市場で発表されたNZ中銀理事会の声明で「来年には利上げが必要になる可能性」が指摘され、NZDとAUDの買いへと変化したが、アジア・オセアニア株が弱く、継続的な買いは続かず。

豪住宅建設許可件数はブレが大きいとはいえ、前月比14.4%(予想2.9%)と昨年5月以来となる大幅な上昇。さらに、豪第3四半期の輸入物価指数は前期比6.1%の伸びと非常に強く、AUDUSD買いへと動くが、途中で失速。

欧州市場では、独小売売上高が予想外のマイナスと悪化、独GfK消費者信頼感指数が弱く、消費者物価指数が前年比で1.0%を割り込み予想外の0.7%に低下、ユーロ圏失業率は過去最悪の12.2%まで上昇。EURGBPを中心にEURクロスの売りが目立ち、EURUSDは1.3650台を割り込み売りが止まらず。

米国市場では、新規失業保険申請件数は予想より良かったが、カリフォルニアのシステム・トラブルの影響はなくなったものの、米政府機関の一部閉鎖の影響に雇用の悪化が続く

IMMポジション

IMMポジション

米政府機関の一部閉鎖で発表が遅れていた、米商品先物取引委員会(CFTC)発表の通貨先物取引(IMMポジション)の10月8日と10月15日分が公表された。

10月8日分では、ドルは今年2月以来となる久々にドルショートへと変化したが、翌週の10月15日では再び極僅かだが通貨ショート=ドルロングとなっている。

ネット円ショートは大幅に減少したが、引き続き6万コントラクト弱のショートを維持しており円先安を見越したポジションが続いている。

ユーロは6万コントラクト強のロングで、ピークからは相当減少したが、相変わらず先高期待が続いている。

ネットでショートは、円以外で、カナダドル、豪ドル。ネットロングは、ユーロ、ポンド、スイスフラン、NZドルとなっている。




豪ドル(AUDUSD)トレードアイディア

豪ドル(AUDUSD)トレードアイディア

AUDUSD 今日予想レンジ0.9460~0.9575、今週の予想レンジ0.9280~0.9644。

今日は、NZ中銀効果に影響され強く、強い豪住宅建設許可件数と、高い伸び率の豪第3四半期の輸入物価指数の影響を受け、AUDUSD買いへと動くが0.9500台の上値は重い。強い要因にも大幅に上昇できない相場は、なんとも言いようがないが、材料だけは将来の上昇を示している。

4時間チャートは、下降トレンドが続き、21EMA=0.9515を高値に、200SMA=0.9474を底値にしながら、狭いレンジに入り、0.9435~0.9515のレンジを抜け出すまではレンジ相場で対応。上値0.9515、0.9530。下値0.9474、0.9434。

Dailyチャートは、200SMA=0.9716で緩やかに下落、21EMA=0.9512で横ばいで、共にこの水準を割り込んでおり、上値が重くなっている。しかし、0.9463をボトムに下げ止まれば、0.9570台までの上昇の可能性が高まり、底値を注目したい。上値0.9575、0.9644、0.9717。下値0.9463、0.9389、0.9280。




ユーロドル(EURUSD)トレードアイディア

ユーロドル(EURUSD)トレードアイディア


EURUSD 今日予想レンジ1.3670~1.3750。今週の予想レンジ1.3660~1.3900。 

月末の特殊要因によるEURGBPの変動の影響を受けやすく、欧州市場のEUR買いに反して米国では売られやすくなっている。また、昨日のFOMCの結果を受け、米経済の深刻度合いがやや軽減されたこともあり、EURUSDの上値攻めがやや弱まっている。しかし、全てが今後の米経済指標の結果次第であること違いはなく、月末要因と月末のポジション調整のEUR売りが掃ければ、月初から緩やかなEURだかが続くことが予想される。

4時間チャートは、200SMA=1.3591で緩やかに上昇しトレンドは上向きで変わらずながら、1.38台を復活できず、21EMA=1.3751をレジスタンスに徐々に低下し、上昇のスタート地点の1.3670に近づいている。再び1.38台を回復するまではEUR高相場の復活も難しく、軟調地合いが続きそうである。上値1.3751、1.3832。下値1.3673、1.3646。

Dailyチャートは、上昇トレンドを継続。200SMA=1.3218で緩やかに上昇を続け、21EMA=1.3659でサポートになっている。引き続き上昇トレンドの下限と上限で変動を繰り返しながら、1.39~1.40を目指す動きは変わらず。ただ目先は、ストキャスティクスがハイバンドで売り変化しており、1.3660近くまで調整の下落の可能性もある。上値1.3802、1.3732。1.3902。下値1.3659~60、1.3554。




ドル円(USDJPY)トレードアイディア

ドル円(USDJPY)トレードアイディア

USDJPY 今日の予想98.05~98.85円、今週の予想レンジ97.40~99.00円

FOMCの結果も影響しているが、引き続き98円台で推移し底堅い動きで、今日は実需の動向次第と考えたい。前日に98.75のオプションバリアトライ失敗の影響も残るが、今日も実需筋の買いが出てくればクリアできる水準にあり、98.20近辺を底値とした動きになりそうである。

4時間チャートは、上昇トレンドに入っているが、ストキャスティクスはハイバンドで売り変化し、昨日の98.70台でトップアウトしたようにも見える。200SMA=98.10、21EMA=98.06と底がく、ここは調整局面を狙い押し目買いで対応したい。上値98.68、98.83、99.00。下値98.21、98.10、98.06。

Dailyチャートは、三角持ち合いが続き、上下共に徐々に狭まっており、いずれ一方向に抜け出す事になりそうだが、それまでは引き続きレンジ相場。現時点では先の高値99.00を超えられるかが焦点で、上値トライの最中。上値98.84、99.00、99.38。下値98.05、97.47、96.66。






10月31日(木曜) 為替市場の見通し

10月31日(木曜) 為替市場の見通し

今日は月末31日。渦中のFOMCも過ぎ、月末の需給にドル相場が動くことになりそうで、弱いながらドル買い方向へ。ロンドン・フィキシング午前1時に注目、欧州=EUR買い、米国EUR売りの可能性も。

ご存じのとおり、FOMCでは、懸念された米財政協議の影響にもかかわらず「米経済活動や雇用改善」を指摘したことで、ドル買いへ。フェド・ウオッチャーのヒルセンラス氏(WSJ)が「12月のFOMCで量的緩和縮小も依然としてテーブルにある」とコメント。来年春まで無風状態と思えた米量的緩和の縮小開始時期の見通しで、さざ波が立ち始めているが、大勢は来年3月。

2013年度の米財政収支は751億ドルの黒字(前年度-6800億ドル)と、なんと5年ぶりの水準へ逆戻りし、ルー米財務長官は「この4年間は第2次世界大戦以降で、最も早いペースで財政赤字の縮小が進んでいる」と喜ぶ。

メルケル独首相の盗聴問題に揺れる米独間。米財務省は中国を為替操作国と認めず、逆にドイツの高い輸出依存度を批判、こんなことは過去あまりなかった。

今日は、早朝からサプライズのNZ中銀声明、「来年には利上げが必要になる可能性」に、AUDとNZDは堅調に推移。さらに、豪住宅建設許可件数はブレが大きいとはいえ、前月比14.4%(予想2.9%)と昨年5月以来となる大幅な上昇。さらに、豪第3四半期の輸入物価指数は前期比6.1%の伸びと非常に強く、AUDUSD買いへと動くが0.9500台の上値は重い。強い要因にも上がれない相場は、なんとも言いようがない。

注目度の低い、日銀金融政策決定会合は、予想通り「マネタリーベースを年間60兆~70兆円増やす金融政策の維持」を全員一致で決定し、「現行の資産買い入れ方針も継続」へ。サプライズも何もない中で、日経平均株価と中国株は弱く、MSCI新興国株も軟調に推移し、98.30円割れまで緩やかに下落。ただ、昨日見られた98.20円ストライクのオプション水準を下回るまでは、引き続きビット気味と考えたい。

10月31日(木曜)、昨日30日の海外市場の動き


10月31日(木曜)、昨日30日の海外市場の動き


◎世界中の市場参加者が注目した、FOMCは予想通り「景気回復の証拠を待つ必要があり、FF金利0.0%~0.25%の据え置きと、月額850億ドルの資産買い入れを維持を決定」。

金利に関するフォワード・ガイダンスは変更なしで、失業率が6.5%を上回り、インフレ見通しが2.5%を超えないかぎり、FF金利の誘導目標をゼロ近辺に維持。

声明では、「懸念された米財政協議の影響にもかかわらず、米経済活動や雇用改善を指摘」したことで、ドル全面高、株価は小幅下落、長期債利回りは上昇。

◎米国市場で発表された、10月の米ADP全米雇用報告は、13万人(予想15万人 前回14.5←16.6万人)→ 前回が下方修正され予想を下回る。

◎早朝午前5時に発表された、NZ中銀金融政策は、政策金利2.5%の据え置きを決定。予想通りながら、声明では、来年には利上げが必要になる可能性。NZドルは高いが、金利上昇に柔軟性を与えていると発表、この声明の発表を受けNZD買いが強まる。

昨日も多くの経済指標が発表された。
①強い豪新規住宅販売件数
②強いスイスKOF景気先行指数
③2年半強ぶりにプラス成長となったスペインGDP
④失業者が3カ月連続で増加したドイツ雇用統計
⑤強いユーロ圏景況感指数
⑥弱い米ADP全米雇用報告
⑦またも低下した米CPI
⑧前月比マイナスとなった独CPI


⇒今後の見通し
引き続き、今後の米経済指標の結果で、為替相場が変動することに変わりなし。
ただ、10月17日にようやく解決した、米政府機関の一部閉鎖による米経済成長の悪影響にFRBのメンバーがそれほど危惧していないことがはっきりとした。

問題は、これが、市場に安心感を与えるための方便なのか、楽観的な米経済の先行きを示しているのか、ラスキン理事は投票せず、ジョージ・カンザスシティー連銀総裁は反対票を投じ、来年の第1四半期まで予断は許さず。

⇒結果、ドル高傾向が長続きすることも難しく、EUR高の流れは変わらず、クロスでの円安傾向が続くことになり、USDJPYの買い圧力も変わらず。


  Closed 前日比 %change
JP10Y 0.5900 -0.020 -3.28%
GE10Y 1.6900 -0.050 -2.87%
UK10Y 2.5400 -0.060 -2.31%
WTI 96.5600 -1.150 -1.18%
AU10Y 3.9700 -0.020 -0.50%
DJIA 15,618.7600 -61.590 -0.39%
STOXX50 3,040.6900 -9.950 -0.33%
CRB 280.0200 -0.620 -0.22%
DAX 9,010.2700 -11.770 -0.13%
EURAUD 1.4482 -0.165 -0.11%
GOLD 1,342.7000 -1.000 -0.07%
EURUSD 1.3735 -0.097 -0.07%
GBPUSD 1.6037 -0.081 -0.05%
EURGBP 0.8563 -0.027 -0.03%
US2y 0.3100 0.000 0.00%
AUDUSD 0.9482 +0.034 +0.04%
USDCHF 0.8991 +0.034 +0.04%
FTSE 6,777.7000 +2.970 +0.04%
USDCAD 1.0477 +0.095 +0.09%
DXY 79.7100 +0.103 +0.13%
NZDUSD 0.8263 +0.107 +0.13%
CADJPY 93.9870 +0.212 +0.23%
EURJPY 135.3000 +0.353 +0.26%
GBPJPY 157.9770 +0.445 +0.28%
S&P/ASX200 5,430.8600 +15.330 +0.28%
CHFJPY 109.5370 +0.325 +0.30%
USDJPY 98.5010 +0.327 +0.33%
AUDJPY  93.4030 +0.346 +0.37%
NZDJPY 81.3930 +0.378 +0.47%
MSCIEM 1,004.6600 +5.990 +0.58%
n225 14,502.3500 +176.370 +1.23%
US10Y 2.5400 +0.037 +1.46%
Shanghai Stock 2,160.4600 +31.600 +1.48%
VIX 13.6500 +0.240 +1.79%
 HangSeng 23,304.0200 +457.480 +2.00%

2013年10月30日水曜日

10月30日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き (午後9時50分現在)

10月30日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き (午後9時50分現在)

米FOMCを明日未明に控え、取引を手控えるディーラーが多くなっている。強い米株や欧州株にコモディティー通貨がやや買い戻されている。

強い豪新規住宅販売件数、強いスイスKOF景気先行指数、2年半強ぶりにプラス成長となったスペインGDP、失業者が3カ月連続で増加したドイツ雇用統計、強いユーロ圏景況感指数、弱い米ADP全米雇用報告、またも低下した米CPI、前月比マイナスとなった独CPIと、多くの材料が示されたが、どれも動きは限定的。

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USDJPY、アジア市場は、中国短期金利の上昇にもアジア株高が続き、98円台を維持し上昇傾向が続いた。円クロスでも円買い戻しは鈍く、逆に緩やかに円売りが続き、98.10円を底値に上値を試す動きが続いた。欧州市場に入ると、強いスイス経済指標を受けたUSDCHFの売りにもCHFJPYの買いとなりUSDJPYの売りは見られず、欧州株高の中、98.20~30円の狭いレンジが続いた。米国市場に入り、弱いADP全米雇用報告と前月から低下した米CPIに、主要国通貨で緩やかなドル売りとなるが、98.10円を一時割り込む程度で底堅く推移。

EURUSD、1.3800台再トライ失敗の動きに、1.3750超えの上値を重くしている。欧州株高の動きにも反応は鈍く、大枠1.3735~50の狭いレンジで推移。欧州市場は、強いスイス経済指標にEURCHFの売りとなり上値は重く、1.3735~45の極狭いレンジとなったが、強いユーロ圏景況感指数に1.3750を超え1.3760台まで上昇。米国市場は、弱いADP全米雇用報告と弱い米CPIに1.3770台へ上昇するも、FOMCを控えテクニカルポイントの1.3780を超えられず、弱い独消費者物価指数に1.3750を割り込む。

AUDUSD、スティーブンス豪中銀総裁ショックが続く中で、0.9460をボトムにHIA新築住宅販売件数が強く、豪州株高の流れもあり0.95台を回復し、NZDUSDの下落にも底堅くようやく下げ止まり感が見られた。欧州市場に入り、0.9500を超えると短期ストップの買い戻しが入り、EURAUDの売りに0.9510台まで上昇、米株先物が伸び悩み、クロスのAUD買いが一巡すると、逆に0.9500を割り込む。米国市場は、弱いADP全米雇用報告と弱い米CPIにも0.9510を超えられず、徐々に値動きが鈍くなっている。

ドル円(USDJPY)トレードアイディア

ドル円(USDJPY)トレードアイディア

USDJPY 今日の予想97.80~98.80円、 今週の予想レンジ97.40~99.00円

FOMC前に円売りが弱まると思われたが逆に、欧米の株高=クロスの円売りが先行した円相場になりつつある。思いと思われた97.80円をあっさり通過し98円台が復活したことで、待たしても円安方向へ向かいつつあるが、資源国通貨が弱く、緩慢な円安相場になりそうである。

4時間チャートは、下降トレンドを完全にブレークし、上昇トレンドへと変化。200SMA=98.12、96.942→h98.275のリトレースメント23.6%=97.96、21EMA=97.80をボトムに円売り相場へ。上値98.31、98.48、98.83。下値98.12、97.96、97.80。 Dailyチャートは、三角持ち合いの中での取引が続き、決定的な方向性は見られない。ストキャスティクスも買い変化し、200SMA=97.42をボトムに、21EMA=98.00を超えたことで、99.38がターゲットに入ってくる。上値99.00、99.38、100.89。




10月30日(水曜) 今日も為替相場見通し 午後5時現在

10月30日(水曜) 今日も為替相場見通し 午後5時現在


今日は、世界中が注目しているFOMCの結果が発表される。FFレート0.25%、住宅ローン担保証券(MBS)買い入れ月間400億ドル、米国債買い入れ450億ドルの据え置きが予想されている。 

市場は据え置きを予想し、米財政協議のごたごたを経て、米政府機関の一部閉鎖いよる米経済の伸び悩みと、FRBの量的緩和の縮小の来年春への先延ばしを、予想したポジションに既に移行している。

そうなると、今日の金融政策の据え置きはそれほど重要なテーマとはなりえず、市場の目はバーナンキFRB議長の記者会見で、「量的緩和の縮小時期のヒント」期待している。しかし、過去においては、明確な方向性を示す事は稀で、「今後の雇用・成長・インフレ等の米経済指標次第」と、お茶を濁すことが十分考えられる。

そうなると、またしても、単発的に発表される米経済指標ごとに為替相場は変動し、短期的なポジションメークに特化し、長期的なポジションは持ちにくくなる。ならば、発表される10月ADP全米雇用報告が、為替相場い取ってより重要に思えてならない。

不透明感の強い為替相場は、FRBの量的緩和の縮小見通しが強まるまでは、決定的なドル高も考えにくく、さらに、米財政協議が再び混迷する恐れが近い将来にある現実を考えれば、極短期のEURUSD1.38台の重さは別として、緩やかはドル安・ユーロ高の方向性は変わりようがない。

今日、明日の月末要因による相場変動も、フィキシング近辺で発生することも十分ありえることであり、冬時間に移行したロンドン市場は、日本時間の午前1時ごろが注目される

10月30日(水曜)、昨日29日の海外市場の動き

10月30日(水曜)、昨日29日の海外市場の動き


今日30日の米FOMCを前に、ドル買い戻しが続く動きの中で、中銀関係者の発言に相場が翻弄する展開となった。また、月末直前を控えた実需筋の動きも影響していた。

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アジア市場では、スティーブンス豪中銀総裁が「豪ドルは将来大幅に下落する可能性がある」、「市場では政策金利の追加利下げが必要との見方が多い」と豪ドル高をけん制し、AUD売りが一日中続き、兄弟通貨のNZDも弱含みで推移。

米国市場では、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が「ユーロは対応が必要な局面になく、共存しなければならない」、「金利引き下げを予想せず、中銀預金金利のマイナスへの引き下げも非現実的」とEUR高懸念を否定、、市場参加者はこの材料に飛びつき1.3760台→1.3810台へ上昇。

ただ、「ユーロの上昇は歓迎しない」と軽くジャブを出し、ECB関係者ではEUR高を懸念する動きもあり、EURロングの解消売りに逆に1.3740割れまで下落。

ボロッツ・カナダ中銀総裁は、「持続的な低インフレから利上げバイアスを削除したが、カナダドル安によるインフレに注視」と発言。この影響にる直接的な動きは不明ながら、ロンドンフィキシング後いはCAD売りの流れが続いた。

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主要通貨はドル高。
AUDUSDが0.95を割り込み0.9470台まで下落(-0.95%)、GBPUSDも1.60の大台直前となる1.6020台まで下落(-0.58%)、USDJPYは98円台に上昇(+0.53%)とドルは強く、DXY(ドルインデックス)は79.635と前日から0.49%上昇、ドル高の流れとなった。

円クロスは二極化。
EURJPY、CHFJPY、CADJPYでは円安。GBPJPY、AUDJPY、NZDJPYでは円高と、コモディティー通貨安となった。

商品市場は軟調
WTIは98ドルを割り込み前日比-0.82%下落、金価格も1350ドルを割り込み前日比-0.61%下落。

株式市場は欧米株高
軟調なアジア株に反して、欧州株はEUR STOXX50の+0.95%を筆頭に、英国株+0.73%、ダウ工業平均株価も+0.72%上昇、最高値水準を維持し、MSCI新興国も+0.23%上昇。

主要国の長期金利は低下
10年債利回りでは、米国2.5%と-0.02%低下、ドイツ1.74%と-0.01%低下、豪州も3.99%と-0.02%低下している。

VIA指数は13.41と0.73%上昇したが、引き続き13台を維持し、市場では安心感が続いている。


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経済指標の結果
⇒ 日本の9月失業率は4.0%(前回4.1%)に低下→ 特に円相場は動かず。
⇒ 英国の9月BOE住宅ローン承認件数6.67万件(前回6.34万件)に上昇、2008年2月以来の高水準→ 特にポンドは動かず。
⇒ 米国の9月小売売上高=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、除自動車前月比0.4%(予想0.4% 前回0.1%)→ 小売は予想外のマイナスへ。
⇒ カナダの9月鉱工業製品価格指数=前月比-0.3%(予想-0.1% 前回0.3%←0.2%)、原材料価格指数=前月比-1.5%(予想-0.5% 前回0.9%)→ 共に予想を下回り一時ドル買いが強まる。
⇒ 米国の9月卸売物価指数=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比0.3%(予想0.6% 前回1.4%)、コア前月比0.1%(予想0.1% 前回0.0%)、コア前年比1.2%(予想1.2% 前回1.1%)。
⇒ 米国の8月S&P/ケース・シラー住宅価格指数・総合20=前月比季調後0.9%(予想0.6% 前回0.6%)、季調前前月比1.3%(予想0.8% 前回1.8%)、前年比12.8%(予想12.4% 前回12.31←12.39%)→ 予想と前回を上回り、前年比は2006年以来の大幅な伸び率。
⇒ 米国の8月企業在庫=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.4%)、企業売上高=前月比0.3%(前回0.6%)。
⇒ 米国の10月CB消費者信頼感指数=71.2(予想75.0 前回80.2←79.7)、現況指数=70.7(前回73.5←73.2)、期待指数=71.5(前回84.7←84.1)→ 前回が上方修正されたが、予想を下回り4月以来の低水準。

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USDJPY
欧州市場に入り、97.50円割れトライに失敗、海外勢は円ロング支持者は少なく、本邦勢は総じて買いで下げられず。欧州株と米株先物高にもかかわらず、気がついたら円クロスで売りに火が付き、USDJPYは97.80円超えのストップを付けて一路98円目指して上昇するも一旦は失敗。 米国市場は、株高の流れとドル高にロンドンフィキシングに98円の壁を上抜け98.20台まで上昇、98円台を維持。

EURUSD
欧州市場は1.3800付けられず、1.3770割れから若干ストップの売りを誘発し1.3750台へ。1.3750以下の買いに下げ止まりながらも、1.3770の上値は重くなり、1.3750~70の狭いレンジへ。引き続きドルベア派が多い。米国市場では、米経済指標の反応は限定的で、ノボトニー・オーストリア中銀総裁発言に急変し1.3810台まで上昇、逆に1.3740割れまで下落する動きで、1.3750台の上値が重くなる。

AUDUSD
欧州市場は、アジア市場から続いたスティーブンス豪中銀総裁効果が続き、0.9520の上値を重くし、0.9500~20は9月中旬の高値でレジスタンス・ポイントとなった水準を割り込みながらも、欧州株と米株先物は強く、緩やかなAUD売りを継続。米国市場に入っても続落傾向は止まらず、0.9470台まで続落。


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Closed 前日比 %change
JP10Y 0.6100 -0.010 -1.61%
AUDUSD 0.9478 -0.908 -0.95%
WTI 97.7000 -0.810 -0.82%
US10Y 2.5000 -0.020 -0.79%
GOLD 1,344.3000 -8.300 -0.61%
GBPUSD 1.6045 -0.942 -0.58%
GE10Y 1.7400 -0.010 -0.57%
NZDUSD 0.8253 -0.438 -0.53%
AU10Y 3.9900 -0.020 -0.50%
n225 14,325.9800 -70.060 -0.49%
S&P/ASX200 5,415.5300 -25.880 -0.48%
CRB 280.6400 -1.230 -0.44%
AUDJPY  93.0570 -0.399 -0.43%
UK10Y 2.6000 -0.010 -0.38%
EURUSD 1.3745 -0.395 -0.29%
Shanghai Stock 2,128.8600 -5.010 -0.23%
GBPJPY 157.5320 -0.090 -0.06%
NZDJPY 81.0150 -0.013 -0.02%
 HangSeng 22,846.5400 +39.960 +0.18%
CHFJPY 109.2120 +0.200 +0.18%
USDCAD 1.0468 +0.231 +0.22%
MSCIEM 1,004.6600 +2.380 +0.23%
EURJPY 134.9470 +0.326 +0.24%
CADJPY 93.7750 +0.288 +0.31%
EURGBP 0.8566 +0.271 +0.32%
USDCHF 0.8987 +0.306 +0.34%
DAX 9,022.0400 +43.390 +0.48%
DXY 79.6350 +0.389 +0.49%
USDJPY 98.1740 +0.518 +0.53%
EURAUD 1.4498 +0.983 +0.68%
DJIA 15,680.3500 +111.420 +0.72%
FTSE 6,774.7300 +48.910 +0.73%
VIX 13.4100 +0.100 +0.75%
STOXX50 3,050.6400 +28.600 +0.95%
US2y 0.3100 +0.010 +3.33%

2013年10月29日火曜日

10月29日(火曜)欧州市場の動き(午後9時40分現在)

10月29日(火曜)欧州市場の動き(午後9時40分現在)

最近の狭い値動きに目が慣れたからなのか、実際よりも大きな変動に見えてくるのは不思議。明日のFOMCまえに方向性が出るとは考えにくいが、月末の実需筋の動き

またしても、通貨間で動きは異なる。AUDはスティーブンス豪中銀総裁効果で弱く、NZDは連れ安。CADはドル売り傾向が続くも、カナダの経済指標が弱く失速。EURとGBPはドル買い戻しに緩やかに続落。USDJPYは97.50割れ失敗と、欧州株・米株先物が強く97.80と98.0のストップ狙いに円安が続いた。


経済指標の結果
⇒ 日本の9月失業率は4.0%(前回4.1%)に低下→ 特に円相場は動かず。
⇒ 英国の9月BOE住宅ローン承認件数6.67万件(前回6.34万件)に上昇、2008年2月以来の高水準→ 特にポンドは動かず。
⇒ 米国の9月小売売上高=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、除自動車前月比0.4%(予想0.4% 前回0.1%)→ 小売は予想外のマイナスへ
⇒ カナダの9月鉱工業製品価格指数=前月比-0.3%(予想-0.1% 前回0.3%←0.2%)、原材料価格指数=前月比-1.5%(予想-0.5% 前回0.9%)→ 共に予想を下回り一時ドル買いが強まる
⇒ 米国の9月卸売物価指数=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比0.3%(予想0.6% 前回1.4%)、コア前月比0.1%(予想0.1% 前回0.0%)、コア前年比1.2%(予想1.2% 前回1.1%)


USDJPY
欧州市場に入り、97.50円割れトライに失敗、海外勢は円ロング支持者は少なく、本邦勢は総じて買いで下げられず。欧州株と米株先物高にもかかわらず、気がついたら円クロスで売りに火が付き、USDJPYは97.80円超えのストップを付けて一路98円目指して上昇するも一旦は失敗。

EURUSD
欧州市場は1.3800付けられず、1.3770割れから若干ストップの売りを誘発し1.3750台へ。1.3750以下の買いに下げ止まりながらも、1.3770の上値は重くなり、1.3750~70の狭いレンジへ。引き続きドルベア派が多い。

AUDUSD
欧州市場は、アジア市場から続いたスティーブンス豪中銀総裁効果が続き、0.9520の上値を重くし、0.9500~20は9月中旬の高値でレジスタンス・ポイントとなった水準を割り込みながらも、欧州株と米株先物は強く、緩やかなAUD売りを継続。

豪ドル米ドル(AUDUSD)トレードアイディア

豪ドル米ドル(AUDUSD)トレードアイディア

AUDUSD 今日予想レンジ0.9460~0.9560、今週の予想レンジ0.9280~0.9644。

冒頭に記載したごとく、豪ドル高けん制発言が飛び出し、中国株が軟調で、MSCI新興国株価も上昇力に乏しい。ただ、米豪10年債利回りは縮小傾向が止まり、金価格も下げ止まりから上昇し、大幅に崩れることも考えにくいが、どこまで下落するのか見極める必要がありそう。

4時間チャートは、上昇トレンドの下限を割り込み売りの流れへと変化。下降トレンドをボトムに200EMAが下値のターゲットになっている。下値0.9503、0.9462、0.9463。上値0.9563、0.9571、0.9582。 Dailyチャートは、200SMAと21EMAのレンジ相場が崩れ下値リスクが高まっている。ただ大きな買いのながれが完全に売りへと変化したのか確認できず、手さぐりで下値トライの相場が始まっている。下値0.9463、0.9374、0.9280。上値0.9575、0.9644、0.9528、0.9757。

ユーロドル(EURUSD)トレードアイディア

ユーロドル(EURUSD)トレードアイディア

EURUSD 今日予想レンジ1.3770~1.3802、今週の予想レンジ1.3660~1.3900。

1.38の大台を割り込みEUR軟調地合いが続きそう。月末要因の影響を受けやすく、ややEUR売りが勝っている。月末近くでは自国時間では自国通貨買いが増え、つまり欧州市場ではEUR買い、米国市場ではドル買いが優勢になりやすい。

4時間チャートは、1.3830台を天井に21EMAを割り込み、スロー・ストキャスティクスが下落継続し逆行現象を起こし、EUR売りへと調整色が強まる可能性が高くなっている。下値1.3771、1.3752、1.3733。上値1.3794、1.3832。

Dailyチャートは、上昇トレンド変わらずだが、1.38台を維持できず、スロー・ストキャスティクスはハイバンドで売り変化し、調整局面に入っている。下値1.3720、1.3660、1.3640。上値1.3802、1.3902。

ドル円(USDJPY)トレードアイディア 10月29日 午後5時現在

ドル円(USDJPY)トレードアイディア 10月29日 午後5時現在

USDJPY今日予想レンジ96.94~97.75円 今週の予想レンジ96.50~98.00円

日本国内発の新たな材料は見当たらず、逆に円売り材料は既に消化済みで鮮度も落ち気味。短期的には、残る円ショートの巻き戻しだけ。96.50円~99.00円のレンジの下限が維持できれば再び円安相場へと、この動きの繰り返しへ。

4時間チャートは、レンジ相場から上値が切り下がり、スロー・ストキャスティクスがハイバンドで売り変化。上値が重く下値トライの相場へ。下値96.94、96.80、96.57がターゲット。上値は97.75、98.07。  Dailyチャートは、三角持ち合いが続き、信じがたいが21EMAと200SMAの狭いレンジで推移。近いうちにこれを抜け出すことになるが、短期的にやや下値不安が強まっている。スロー・ストキャスティクスは不明確で買い変化の動きも期待薄。下値97.12、96.57、96.51、94.96は大底。上値97.92,98.73、99.00。






10月29日(火曜日) 欧米市場の相場見通し(午後5時現在)

10月29日(火曜日) 欧米市場の相場見通し(午後5時現在)

相変わらず投機的な動きは限定的。明日30日の月末要因とFOMCの結果待ちの相場で、為替相場の変動は極めて低い。

一日当たりの値幅(安値‐高値)を、「9月1カ月21営業日の平均」+「直近20日間の平均」+「直近3日間の平均」のピップを比較してみると、「USDJPY=88、73、45」、「EURUSD=74、75、54」、「AUDUSD=90、78、73」となり、過去3日間で特に小動きだったことが分かる。

30日のFOMCでは、多くがご存じの通り、量的緩和の縮小を期待する動きは極めて少なく、エコノミストの多数は、来年3月のFOMCまで現状維持が予想され、市場は既に相当部分これを織り込みながら、目先の米経済指標待ちで、個々の発表に反応する態勢に入っている。

中国人民銀行は、インフレ上昇により金利引締め継続で、人民元高(過去20年最高値目指す)=株安から、今日はリバースレポで資金を供給したことで、中国株は一時プラス圏にいたが、逆に前日比再びマイナス圏へと5日連続で下落、日本株も弱い。

シンIMF太平洋局長は、米量的緩和の縮小観測による資金流出を、日本のアジア向け直接投資や銀行融資がカバーし緩和に寄与していると発言。我々はアジアの流動性確保に貢献しているようであるが、どうも実感がわかない。

AUD相場と最も関連性の高い「MSCI新興国株価指数」は、23日、24日、25日と下落後、昨日は上昇し、今日もほぼ同水準で推移している。本来はAUD売りのプレッシャーは少ないが危惧していた豪ドル高けん制発言が飛び出してしまった。

スティーブンス豪中銀総裁曰く=「豪ドル相場は異例の高さに上昇している」、「ファンダメンタルズでは考えられない強さで、豪ドルは今後下落する可能性がある」、「豪ドルが下落すれば輸出関連セクターは助かり、市場では政策金利の追加利下げが必要と言っているよ」等など。

これじゃ、どう考えてもAUDロングは驚きで、投機的なAUD売りへと走りやすく、ついでに兄弟分のNZDも売っておこうかとの考えも浮かんでくるというものである。

10月29日(月曜)、昨日28日の海外市場の動き

10月29日(月曜)、昨日28日の海外市場の動き

週初で月末が近く、米FOMCの発表を10月30日に控え投機的な動きが乏しく、FRBの金融緩和策の解除の時期を示す発言を待ち、積極的に動けず。

海外市場は、米株価の動きとやや連動性を示しながらも、先週末まで続いたドル売から、ポジション調整と思われるドルの買い戻しが続いた。

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金融市場は凪状態
①VIX指数は13.31と10月17日以降は13台を継続し、②米10年債利回りは2.52%で、10月22日以降は2.5%台で下げ止まり、③米ダウ工業平均株価は10月15日の安値15,168.01をボトムに下げ止まっているが15,500台で推移し、④ドルインデックス(DXY)は79.335と10月17日以降79台前半近くで推移し、非常に動きが鈍くなっていることがうかがわれる。

では、金利差狙い?
動かなければ短期間のキャリートレードで、比較的高金利のAUDやNZDが買いへと動くのだが、中国の短期金利時期上げの思惑、FRBの不透明な量的緩和縮小の解除の時期に、動けず。

結果は、極短時間の取引だけを考え、トレンドを追わない。トレンドでは中期的な年内のドル安と、長期的な円安方向で変わらず。


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◎欧州市場では、アジア市場で盛り上がった日本株高(+307.85+2.19%)の流れは大きく変わり、欧州株は弱く、米株先物が軟調に推移し、リスク資産売りへと変化し、ドル全面高となった。

英CBI小売売上高は予想を大幅に上回ったが、ドル全面高の流れにGBPUSDも1.6200台を維持することはできず下落へ、AUDUSDも0.9620台を高値に値を下げた。

逆に、USDJPYは97.50割れを底固めしながらも、ドル全面高の中では円クロスで円の買い戻しも入り、緩やかなドル上昇の流れとなった。

◎米国市場では、強弱の米経済指標が発表されたが市場の反応は鈍く、米株の動きを見ながら、米株が小幅上昇に向かうとドル売りの流れへと変化したが、ドル売りは続かず、小幅ながらドルは全面高の展開となった。

米鉱工業生産(前月比0.6% 前回0.4%)と7カ月びりの高い伸び率、設備稼働率(78.3前回77.9)は5年ぶりの高水準で、共に予想と前回を上回った。しかし、製造業の生産指数は前月比0.1%と前回0.5%から大幅減少、製造業の設備稼働率は76.1%で前月比変わらずと、強い内容となったが不安も残り、為替相場の反応は限定的。

リアルター協会の住宅販売保留指数(前月比-5.6% 前回-1.6%)と予想外のマイナス幅で4カ月連続の低下で2010年5月以来の落ち込み。住宅金利の上昇や景気減速が要因の可能性。


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為替相場への影響は考えにくいが盗聴が目に付く。
◎独ビルト紙(米国家安全保障局の職員の話=オバマ米大統領は2010年からメルケル首相の盗聴の事実を把握していたが、諜報活動を容認と報道。ドイツと米国政府の動きが気になってきている。
◎スペイン政府=米情報機関がスペイン国内で一月当たり6000万件超の盗聴したとのスペイン・ムンド紙の報道で、駐米スペイン大使に事情説明を求めた

中国テロ活動なのか、不審な事故が発生
◎天安門広場近くで自動車が燃える=事故か事件か不明な自動車事故が発生し、当局は調査中。

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昨日の主な出来事

EUR 独ビルト紙(米国家安全保障局の職員の話)=オバマ米大統領は2010年からメルケル首相の盗聴の事実を把握していたが、諜報活動を容認と報道→ 政治的な動きを懸念
EUR スペイン政府=米情報機関がスペイン国内で一月当たり6000万件超の盗聴したとのスペイン・ムンド紙の報道で、駐米スペイン大使に事情説明を求めた
JPY 岩田日銀副総裁=量的・質的金融緩和策は、物価上昇率が安定的に2%になるまで続ける
GBP マイルズBOE政策委員=失業率が7%を下回る前の金利引き上げは経済に打撃をもたらす。 → 円売り材料に使われたが動きは鈍い
GBP デールBOE政策委員=政策は経済見通し次第で、引き締めペースは景気回復のペースより緩やかになるだろう
AUD 豪S&P/ASX200株は前日比+55.05+1.02%上昇し、5年4カ月ぶりの高値へ
CAD フレアティ・カナダ財務相=再び住宅価格が上昇しても、住宅市場の抑制策を実施する計画はないが、一時的なバブルが形成されているかどうかは調査する。
CHN 天安門広場近くで自動車が燃える=事故か事件か不明な自動車事故が発生
CHN 人民元高が続く=公定・市場レートが統合された1993年末以降の高値を25日に更新し、過去20年の高値水準に近づく→ 人民銀行がインフレ抑制で元高を容認するとも思惑が強まる



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昨日の変化率

GE10Y 1.750 -0.010 -0.57%
STOXX50 3,022.040 -12.460 -0.41%
CRB 281.87 -0.690 -0.24%
GBPUSD 1.6140 -0.240 -0.15%
AUDUSD 0.96 -0.133 -0.14%
EURUSD 1.378 -0.161 -0.12%
CHFJPY 109.012 -0.116 -0.11%
DAX 8,978.65 -7.090 -0.08%
DJIA 15,568.930 -1.350 -0.01%
USDCAD 1.04 -0.008 -0.01%
JP10Y 0.6200 0.000 0.00%
UK10Y 2.610 0.000 0.00%
US2y 0.30 0.000 0.00%
EURAUD 1.4400 +0.002 +0.00%
EURGBP 0.8539 +0.024 +0.03%
Shanghai Stock 2,133.87 +0.910 +0.04%
FTSE 6,725.820 +4.480 +0.07%
GOLD 1,352.10 +1.700 +0.13%
EURJPY 134.62 +0.176 +0.13%
AUDJPY  93.4560 +0.128 +0.14%
GBPJPY 157.622 +0.222 +0.14%
DXY 79.3350 +0.141 +0.18%
NZDUSD 0.83 +0.203 +0.25%
USDJPY 97.6560 +0.271 +0.28%
CADJPY 93.487 +0.319 +0.34%
USDCHF 0.896 +0.339 +0.38%
US10Y 2.5200 +0.010 +0.40%
 HangSeng 22,806.580 +108.240 +0.48%
NZDJPY 81.028 +0.421 +0.52%
WTI 98.500 +0.660 +0.67%
MSCIEM 1,004.660 +7.110 +0.69%
AU10Y 4.010 +0.040 +1.01%
S&P/ASX200 5,441.41 +55.060 +1.02%
VIX 13.31 +0.220 +1.68%
n225 14,396.04 +307.850 +2.19%

2013年10月28日月曜日

10月28日(月曜)欧州・米国市場の序盤の動き(午後11時現在)

10月28日(月曜)欧州・米国市場の序盤の動き(午後11時現在)


欧米株安で、ドル買いの流れが続くが、オプションカット(午後11時)を意識した動きと、実需の動きだけが目立つ。

週初で月末が近く、米FOMCの発表を10月30日に控え、投機的な動きが乏しくなっていた。欧州市場では、アジア市場で盛り上がった日本株高(+307.85+2.19%)の流れは大きく変わり、欧州株は弱く、米株先物が軟調に推移し、リスク資産売りへと変化し、ドル全面高となった。

英CBI小売売上高は予想を大幅に上回ったが、ドル全面高の流れにGBPUSDも1.6200台を維持することはできず、1.6140割れまで続落、AUDUSDも0.9620台を高値に0.9560割れまで続落した。

反面、USDJPYは97.50割れを底固めしながらも、ドル全面高の中では円クロスで円の買い戻しも入り、緩やかなドル上昇の流れとなった。

為替相場への影響は考えにくいが、独ビルト紙(米国家安全保障局の職員の話)は、オバマ米大統領は2010年からメルケル首相の盗聴の事実を把握していたが、諜報活動を容認と報道。ドイツと米国政府の動きが気になってきている。

米国市場では、米鉱工業生産が強く、設備稼働率も予想と前回を上回り5年ぶりの高水準となったが、直後は特に大きな変化は見られず。

XXXXX

EURUSD、USDCHF、NZDUSDは、先週金曜日の海外市場でドル売りが開始された水準近くまで値を戻しただけとなったが、AUDUSD、GBPUSDは、その水準を割り込みドル高が続き、USDJPYは円安傾向が続く。

10月28日(月曜)今日のFXストラテジー(為替戦略)

10月28日(月曜)今日のFXストラテジー(為替戦略)


米政府機関の一部閉鎖による影響で発表が遅れていた経済指標の発表が多くなり、インフレ、雇用、住宅、景況感に関する発表に一時的な相場変動が見込まれるが、今週のメインイ・ベントは30日のFOMC。

政策金利0.25%・住宅ローン担保証券(MBS)400億ドル、米国債買450億ドルの計850億ドルの買い入れ枠の据え置きが予想され、米財政協議のごたごたを受けた後の米経済の停滞見通しに、量的緩和の縮小開始時期がいつになるか、それを示唆する文言が争点になっている。

市場のセンチメントはドル先安期待感が依然として強い。ドルショートポジションに偏り始め、FRBの量的緩和の縮小先送りと、来年早々の債務上限引き上げ再度到来を意識した展開となっているが、月末直前の週初の月曜日は、実需筋の動き以外に積極的な取引が控えられる可能性がある。

最近の特徴として、ドル対他の主要通貨との図式がやや崩れ、通貨感で異なる動きになることが多くなっている。もちろん、大別すれば資源国通貨グループ=AUD、NZD、CADと、主要国グループ=EUR、GBP、さらに、独立した=JPYとになっている。 これらのクロスを中心とした取引が暫くは続きそうで、その中では、EURが一番強くなっている。


ドル円(USDJPY)トレードアイディア
相変わらず動意の乏しい値動きながら、長期的な円安傾向は変わらず。日本国内発の新たな材料も見当たらず、短期的には、円ショート増加→円の買い戻し・ニュートラル→円ショート再開を繰り返す展開が続きで、結局は200日移動平均線98円中心の相場から離れられず、次の円安相場まで短期取引だけを考えたい。

4時間チャートは、200SMA=98.21で緩やかな下落傾向を続け、21EMA=97.52で横ばい推移しこの線が過去2日下限近くを示している。96.567→99.004のリトレースメント50%=97.785、38.2%=98.073が上値のターゲットとなり、98.482→96.942→97.748のエクスパンション61.8%=96.796は、前回の96.942、10月8日の安値96.567に近く、この水準が円高のボトムになっている。 Dailyチャートは、三角持ち合いが続き、200SMA=97.33、21EMA=97.96と、現在の水準近くに収束し、いずれかは上下へ大きく変動を開始すると見られるが、それまではレンジ相場だけを考えたい。下降トレンドの上限=98.73、上昇トレンドの下限97.12に収束し、上値は98.73→99.004、下値は97.12→96.507、94.963がポイント。

ユーロドル(EURUSD)トレードアイディア
1.38台を達成後は上昇の推進力が乏しくなっているが、引き続き米ドル混迷時のライバルとしてEURは健在。月末近くとなり投機的な勢いは弱まり、実需筋の影響を受けやすくなり、EURUSDは押し目買いの流れが続きそうである。時間をかけながら1.39、1.40の大台を試す動きが強まっている。リスク要因としては通貨当局や政府関係者からのEUR高けん制発言だが、いまのところこれを意識した警戒的な発言は見当たらない。

4時間チャートは、上昇トレンドが続き、200SMA=1.3552で緩やかに上昇を続け、21EMA=1.3783で上昇傾向が続いている。現状は1.3646~1.3830のレンジに入り、この上限を上抜けてくれば、1.3830~1.4014の新たなレンジ入りとなるが、1.38台は1.37台と同じく相当の売りにさらされる可能性が高く、押し目買い相場。スロー・ストキャスティクスはプライスに反し緩やかに下げを続け、逆行現象を起こしている。  Dailyチャートは、上昇トレンドを続け、200SMA=1.3214で緩やかに上昇、21EMA=1.3640で上昇を続けこの水準が下限となっている。1.27549→1.34516→1.31046のエクスパンション100%は1.3801でこの水準が終値ベースでは相当抵抗がある。上値のポイントは1.3801、1.3902、1.4000、下値のポイントは1.3640、1.3601、1.3452と続く。


豪ドル米ドル(AUDUSD)トレードアイディア
株価の上昇やFRBの量的緩和の継続期待感による流動性安定の期待感と、中国の金融引締めスタンスによる悪影響とが混在し、引き続き方向感を出にくい。また、通貨当局や政府関係者からAUD高への警戒感が意識される昨今、明朝のスティーブンス豪中銀総裁講演が一つの契機になりそうである。

4時間チャートは、上昇トレンドが続き、200SMA=0.9456で緩やかに上昇。21EMA=0.9611でこの線が最近は上限で上抜けできるか注目し、上昇トレンドの下限0.9570近辺をボトムに買い継続が期待できる。Dailyチャートは、200SMA=0.9732で緩やかに下落傾向を続け、21EMA=0.9529と緩やかに上昇し、この間で取引が続いている。0.88916→0.95278→0.92807のエクスパンション61.8%=0.9674で上値の重要なポイントで、近く方向性が出る可能性があるが、スロー・ストキャスティクスはハイバンドで売りになり変化に注意い。

2013年10月27日日曜日

10月27日(日曜) CFTCが発表した、10月1日付けの通貨先物取引(IMMポジション)。

10月27日(日曜) CFTCが発表した、10月1日付けの通貨先物取引(IMMポジション)。

米政府機関の一部閉鎖で公表が遅れていた通貨先物取引(IMMポジション)が久々に再開された。大幅な遅れのために、過去の歴史書な存在となってしまった今回、10月17日の米債務上限に達しデフォルトリスクを意識していたのか、ドルのネットロングポジションは大幅に減少を続け、今年2月26日の数字を下回っていた。

そして、円ショートが1万コントラクト以上も解消され、カナダドル、豪ドルのショートも減少、通貨のロング・ドルのショートポジションが増加していた。

ただ、その後もドル売りの流れが強まっていたこともあり、次回10月8日や、15日の発表分ではドルショートが増加されていた可能性もあるが、今後の発表を待つ必要がある。





今週の経済指標から 10月28日~11月1日

今週の経済指標から 10月28日~11月1日

今週は、米政府機関の一部閉鎖で、発表が遅延していた経済指標が多く、ほとんどが前回からの低下を示唆している。ただ、それらの結果如何にかかわらず10月30日(水曜)のFOMCでは、量的緩和の縮小を予想することは難しく、極短期的な変動にとどまる可能性が高い。

注目の経済指標では、29日(火曜)のCB消費者信頼感指数で予想76.5(前回79.5)から低下が予想される。

30日(水曜)には注目の経済指標の発表が多い。ADP全米雇用報告では雇用が15万人と9月の16.6万人から若干減少が予想され、米政府機関一部閉鎖の影響が危惧される。消費者物価指数は、前年比1.2%と前回1.5%からの低下が予想され、ドイツの消費者物価指数は確報値でそれほど重要ではなく、速報値と変わらずの予想となっている。そして、注目のFOMCがあるが、政策金利0.25%、住宅ローン担保証券(MBS)買い入れ月間400億ドル、米国債買い入れ450億ドルの据え置きが予想され、サプライズは声明でどのような発言となるかが注目される。


31日(木曜)には、NZ中銀の金融政策が発表され、政策金利2.5%の据え置きが予想され、今後の経済・金利見通しや為替動向についての発言があるか注目したい。米週間新規失業保険申請件数は、予想34.4万件で前回35.0万件からやや低下が予想されるが、カリフォルニア州のシステム的問題が解消した後の数字が注目され、市場は米政府機関一部閉鎖の影響を危惧している。カナダ8月GDPは予想0.2%で前回0.6%からての低下が予想され、10月23日カナダ中銀が、利上げ示唆する文言を1年半ぶりに削除したことでCAD売りが続いているが、それが証明されるのか否かが注目される。米国のシカゴ地区購買部協会景気指数の予想は55.0で前回よりも低下が見込まれる。


11月1日(金曜)には、中国発の材料が注目される。国家統計局 製造業PMIは予想51.2(前回51.1)、HSBC 製造業PMI・改定値の予想は50.7(前回50.2)と強い数字が予想され、この数字でCADの相場への影響が大きくなる。また、英国、米国の製造業PMIも発表され注目される、米国のISM製造業景気指数は予想55.0で前回56.2から低下が予想される。


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今週発表予定は以下の通り

10/28 未定 (28日~31日)GER 9月 輸入物価=前月比予想 前回0.1%、前年比予想 前回-3.4%
10/28 未定 (28日~31日)GER 9月 小売売上高=前月比予想 前回0.5%、前年比予想 前回0.3%
10/28 9:01 GBP 10月 ホームトラック住宅調査=前月比予想 前回0.5%、前年比予想 前回2.4%
10/28 20:00 GBP 10月 小売売上高=予想33 前回34
10/28 22:15 USD 9月 鉱工業生産=前月比予想0.4% 前回0.4%、設備稼働率=予想78.0% 前回77.8%
10/28 23:00 USD 9月 リアルター協会 住宅販売保留指数=前月比-0.5% 前回-1.6%、指数予想 前回107.7


10/29 7:30 AUD スティーブンス豪中銀総裁講演
10/29 8:30 JPY 9月 失業率=予想 前回4.1%、有効求人倍率=予想 前回0.95
10/29 18:30 GBP 9月 住宅ローン承認件数=予想6.5万件 前回6.223万件
10/29 21:30 USD 9月 小売売上高=前月比予想0.1% 前回0.2%、除自動車前月比予想0.4% 前回0.1%
10/29 21:30 CAD 9月 鉱工業製品価格指数=前月比予想 前回0.2%、原材料価格指数=前月比予想 前回0.9%
10/29 21:30 USD 9月 卸売物価指数=前月比予想0.2% 前回0.3%、前年比予想0.6% 前回1.4%、コア前月比予想0.1% 前回0.0%、前年比予想1.2% 前回1.1%
10/29 22:00 USD 8月 S&P/ケース・シラー住宅価格指数・総合20=前月比季調後予想 前回0.6%、季調前前月比予想 前回1.8%、前年比予想12.4% 前回12.39%
10/29 23:00 USD 8月 企業在庫=前月比予想0.3% 前回0.4%
10/29 23:00 USD 10月 CB 消費者信頼感指数=予想76.5 前回79.7
10/29 2:40 CAD コテ・カナダ中銀副総裁講演
10/29 4:00 USD 9月 月次財政収支=予想 前回-1479億ドル


10/30 8:50 JPY 9月 鉱工業生産・速報値=前月比予想 前回-0.9%
10/30 17:55 GER 10月 雇用統計: 失業率予想6.9% 前回6.9%、失業者数増減=予想 前回2.5万人
10/30 19:00 EUR 10月 景況感指数=予想 前回96.9、企業景況感=予想 前回-6.7、サービス業景況感=予想 前回-3.3、業況判断指数=予想 前回-0.20、消費者信頼感指数・確報値=予想 前回-14.5
10/30 21:15 USD 10月 ADP 全米雇用報告=予想15万人 前回16.6万人
10/30 21:30 USD 9月 消費者物価指数=前月比予想0.2% 前回0.1%、前年比予想1.2% 前回1.5%、コア前月比予想0.2% 前回0.1%、コア前年比予想1.8% 前回1.8%
10/30 22:00 GER 10月 消費者物価指数・確報値=前月比予想0.0%  前回0.0%、前年比予想1.4% 前回1.4%、EU基準前月比予想 前回0.0%、EU基準前年比予想1.6% 前回1.6%
10/30 3:00 USD FOMC金融政策発表=政策金利0.25%、住宅ローン担保証券(MBS)買い入れ月間400億ドル、米国債買い入れ450億ドルの据え置きを予想


10/31 5:00 NZD NZ中銀金融政策=政策金利2.5%の据え置きを予想
10/31 6:45 NZD 9月 住宅建設許可件数=前月比予想 前回1.4%
10/31 9:00 AUD HIA新築住宅販売件数=前月比予想 前回3.4%
10/31 9:05 GBP 10月 GFK消費者信頼感調査=予想-8 前回-10
10/31 9:30 AUD 第3四半期 輸入物価指数=前期比予想 前回-0.3%、輸出物価指数=予想 前回-0.3%
10/31 9:30 AUD 9月 住宅建設許可件数=前月比予想2.9% 前回-4.7%、前年比予想 前回7.7%
10/31 16:00 GER 11月 GfK 消費者信頼感指数=予想7.2 前回7.1
10/31 19:00 EUR 10月 消費者物価指数・速報値=前年比予想1.1% 前回1.1%、コア前年比よそう前回1.0%
10/31 19:00 EUR 9月 失業率=予想12.0% 前回12.0%
10/31 21:30 USD 週間新規失業保険申請件数=予想34.4万件 前回35.0万件
10/31 21:30 CAD 8月 月次GDP=予想0.2% 前回0.6%、前年比予想 前回1.4%
10/31 22:45 USD 10月 シカゴ地区購買部協会景気指数=予想55.0 前回55.7
10/31 16:00 GBP 10月 ネーションワイド住宅価格指数=前月比予想 前回0.9%、前年比予想 前回5.0%


11/1 9:30 AUD 第3四半期 生産者物価指数=前期比予想0.3% 前回0.1%、前年比予想 前回1.2%
11/1 10:00 CHN 10月 国家統計局 製造業PMI=予想51.2 前回51.1
11/1 10:45 CHN 10月 HSBC 製造業PMI・改定値=前月比予想50.7 前回50.2
11/1 17:30 CHF 10月 SVME購買部協会指数=予想56.5 前回55.3
11/1 18:30 GBP 10月 製造業PMI=予想 前回56.7
11/1 21:58 USD 10月 製造業PMI・改定値=前月比予想 前回51.1
11/1 23:00 USD 9月 建設支出=前月比予想 前回0.6%
11/1 23:00 USD 10月 ISM製造業景気指数=予想55.0 前回56.2