2月4日(火曜) 欧州市場の動き
*** ポイント ***
経済指標の発表もなく、新興国経済への不安に端を発した日本株の大幅下げも、欧州株は小幅な下げにとどまり、米現物株の動きと米金利が引き続き最大の注目点。
菅官房長官曰く『新興国経済への先行き懸念と、米国経済の先行き不透明で、投資資金は、安全な資産である米国債に向い、外為市場でも運用リスクを避けるため円を買い戻す動きがある』・・・・全くその通り! ただ、いつまでも同じ材料は通用しないことも事実。
欧州市場は、ドイツ商工会議所がGDP見通しを上方修正し、株価は小幅下げにとどまっていたが、当局者発の報道に、ECB理事会で事実上の量的緩和の可能性も否定できず、ユーロ売りが続く。
他の主要通貨は総じてドル売りと傾き、アジア市場の豪中銀声明に端を発した、豪ドル買いの流れは止まらず。
イングリッシュNZ財務相の利上を支持発言にNZドルも強く、予想外に強い建設業PMIに英ポンドも買い戻しが続いている。
*** 発言・その他 ***
ドイツ商工会議所(DIHK)=2014年の独経済成長率予測を1.7%→2.0%に上方修正。
中銀当局者の発言(ブルームバーグ)=ドラギECB総裁は独連銀の支持が得られれば不胎化を止める意向→→6日のECB理事会で国債買い入れの不胎化を中止し、市場の流動性低下を防ぐ可能性が意識されている。民間銀行の流動性は1700億ユーロで1月1250億ユーロから増加しているが、2012年半ばの8000億ユーロから大幅に減少している。不胎化を中止すれば過剰流動性は1800億ユーロ増えることになり、市場金利は低水準にとどまり、景気回復の悪材料が薄らぐ。
豪中銀は政策金利2.5%の据え置きを決定。スティーブンス豪中銀総裁の声明=①金融製政策は持続可能な実需の伸びを促すのに適切、インフレは目標に沿った水準、②緩和政策へのバイアスに言及した部分を除外し、金融政策は適切と指摘し、金利の安定が最も賢明と締めくくる。③為替に関しては「不快なほど高い」との言及を削除し、「為替相場はさらに下落し、成長に寄与」と変更。④12月の第4四半期のインフレは予想より高いが、今後2年間は2~3%の目標水準で推移。
イングリッシュNZ財務相=①NZ中銀は利上げを示唆している、②金利上昇は成長に大きな影響はない、③中国経済の減速は景気見通しのリスク。
黒田日銀総裁=①2014年度の終わりか2015年度にっかけ物価は2.0%に向かう、②景気は穏やかに回復、③適切な出口は十分議論して実現できる。
菅官房長官=新興国経済への先行き懸念と、米国経済の先行き不透明で、投資資金は、安全な資産である米国債に向い、外為市場でも運用リスクを避けるため円を買い戻す動きがある。
*** 経済指標の結果 ***
◎12:30 AUD 豪中銀 金融政策発表=政策金利2.5%の据え置きを決定、予想通り
◎18:30 GBP 1月 建設業PMI=64.6(予想61.5 12月62.1)→ 予想外に強い伸び率
◎19:00 EUR 12月 生産者物価指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回-0.1%)、前年比-0.8%(予想-0.9% 前回-1.2%)
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