2014年2月8日土曜日

2月8日(土曜) 昨日の海外市場の動き

2月8日(土曜) 昨日の海外市場の動き *** 昨日のポイント ***

*** 昨日のポイント ***

昨日2月8日(金曜日)も色々な出来事があった。

◎メインイベントの米1月雇用統計は2カ月連続で波乱。
前月12月の動きを再燃。米失業率は6.6%(12月6.7%)に改善、逆に、非農業部門雇用者数は11.3万人(予想17.5~18.5万人 12月7.5←7.4万人)予想を大幅に下回り、上方修正が期待された12分の大幅な上方修正見にならず、ドルは全面安。

⇒ しかし、失業率はFRBのゼロ金利政策基準の6.5%に近づき、労働参加率は上昇、FOMCで継続的な量的緩和の縮小予測は変わらず市場センチメントは極端な悲観論は見られず。

米株先物は、直後の先物の大幅下落から、値を戻し、結局、現物株は1%近く上昇。為替相場は直後の変動に戸惑うものの、ドルは円と豪ドルに対し下落幅は限定的で、他の主要国通貨では下落傾向が続く。特に、USDCADの下落はもとより、GBPUSDの上昇が目立った。

◎カナダ1月雇用統計は前月と様変わり。
失業率は7.0%(12月7.2%)に大幅改善、雇用ネット変化は前月比29,400人(予想20,000 前回-44,000←-45,900人)と、12分が改善し、12月とは逆に雇用者数が拡大。おかげで、USDCADは一時急落しカナダドル買いが強まる。

◎注目の豪中銀の四半期金融政策報告
豪ドル安が主因となり、GDPとインフレ予想を引き上げ、より中立的な政策スタンスへの変更を確認。
AUDUSDは、HSBCサービス業PMIが、50.7(予想 前回50.9)と弱く、AUD買いも伸び悩んだが、米雇用統計直後に0.90をトライするが失敗、週末を控え動きも乏しい。

⇒ これで、AUD急落の懸念は薄らぎ、AUD買い継続期待感が強まる。リスクは0.90超えの豪ドル高抑制発言と、中国・新興国市場の悪化で、急伸の可能性は弱く、押し目買いが続きそう。

◎円相場は、アジア市場で、日経平均株価2.17%上昇し、株高=円安の方程式にUSDJPYは底堅く、欧州市場では102.40円台へ上昇。米雇用統計に101.40台へ下落するも、米株は上昇し新興国株も堅調で102.60近くまで値を戻し、102.30中心の動きを継続。

⇒ 他のイベントが多く脇役に徹するが、先の安値100.70~80円で底値感が日々強まり、昨日の安値101.45円が当面の底値へ。

◎ユーロ相場は、前日のドラギECB総裁の記者会見で早急な政策変更の可能性が弱まり、ユーロ買いが続くが、1.3600を維持することはできず、一時1.3550台まで下落。米雇用統計に直後が1.3640台へ急伸、予想外に株や金利の動きは鈍く、クロスの売りに1.3570台へ下落。独憲法裁判所は、ECBの無制限の債券買い入れ枠(OMT)の違法との訴えの判断を欧州裁判所に付託したことで、OMTの制限への圧力が弱まるとの思惑に、スペイン国債利回りは8年ぶりの低水準。EURUSDは1.3640台まで再上昇へ。

⇒ 3月6日の次回ECB理事会まで時間的な余裕があるが、ドラギECB総裁曰く、「スタッフ予想ECBの分析が著しい変化をもたらす」と、何らかの変化が実現する可能性があり、積極的に動けず。ただし、1.3500割れのボトム感が強まってくる。

◎ポンド相場は、英貿易赤字額が輸入の減少で予想外に減少、同時刻の英鉱工業生産と製造業生産高が弱く、直後は1.6350台から一時1.63を試す水準まで値を下げたが、直ぐに復活し1.6340台へ上昇。米雇用統計にGBP買いが再買いし、大幅な売り調整も見られず1.6410台まで続伸、GBP買いの動きは非常に堅調。
 
⇒ 2月12日四半期インフレ報告で、フォワードガイダンスの変更を示す可能性があり、同日のカーニーBOE総裁の講演も重要。となると、テクニカルにも基本はブル相場が続き、押し目買いスタンスに変わりない。それと、2月19日のMPC議事録が、ポンド相場の流れを決める重要なポイントとなる可能性が高く、ポンド買い期待感は継続。

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