2月7日(金曜) 昨日の海外市場の動き
*** 昨日のポイント ***
◎USDJPYは止まれば実需の買いがあふれ、100.80割れのトライも見られず、欧米株価は強く101.80円超えのストップを付け102円の大台を上回る。
◎強い豪経済指標と前日豪中銀のスタンスが変化したこともあり、金利引き下げ圧力と豪ドル安誘導の見直し期待に、AUDUSD0.8920→0.8970台へ上昇。
◎ECB理事会は金融政策を据え置き、ドラギECB総裁から国債買い入れの不胎化を停止討議もされず、EUR買いが強くEURUSDは1.36台を回復、ドル売りの流れに1.3600近辺で推移。
◎BOE金融政策委員会はフォワードガイダンスの変更もなく一時失望するも、次回の会合期待が残り売りも限定的。GBPUSDはドル売りの流れに1.6340台を回復。
◎カナダの貿易赤字は大幅拡大、Ivey購買部協会指数は強く、USDCADは1.1040~1.1120のレンジで上下。
時系列の詳細
09:30 強い豪貿易収支+強い豪企業信頼感+まあまあ強い豪小売売上高に、前日豪中銀のスタンスが変化したこともあり、金利引き下げ圧力と豪ドル安誘導の見直し期待に、0.8920→0.8970台へ上昇。しかし、0.9の大台は当局のAUD高けん制発言の可能性もあり、売り先行で試せず。
21:00 BOE金融政策委員会=政策金利0.5%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを決定→ 失業率基準7%(現在7.1%)に低下、インフレ率目標2.0%(HICP前年比2.0%)を達成する中で、フォワードガイダンスの変更もなく、2月12日の四半期インフレ報告で何らかの変更が示される可能性に、GBP買いが続く。
21:45 ECB理事会=政策金利0.25%、上限金利0.75%、下限金利0.0%の据え置きを決定、予想通り→ 市場の一部では政策金利の引き下げや、国債買い入れの不胎化を中止しする可能性が示唆されていた。そのため、現行政策の据え置き発表直後はEUR買い、そして売りへと変化。
22:30 ドラギECB総裁記者会見=◎不胎化措置の打ち切りが討議されなかった→ EUR買いへと変化。◎今回行動しないと決めたのは、状況が複雑でさらなる情報が必要と判断し、新興国市場の混乱がユーロ圏に波及する可能性があり、3月に公表するスタッフによる経済予測がECBの分析に著しい変化をもたらす→ この結果により、3月6日の次回ECB理事会で何らかの変更が示される可能性が強まる。
22.30 カナダ貿易収支=-16.6億カナダドル(予想-7億カナダドル 前回-15.3←-9億カナダドル)→ 予想外のマイナス幅拡大にカナダドル売りが加速予想外に悪化し、一時カナダドル売りが強まる。
22.30 貿易収支=12月-387億ドル(予想-361億ドル 前回-345.6←-342.5億ドル)→ 対中赤字は大幅縮小したが、輸出の減少に、予想より赤字額が拡大したことで第4四半期GDP(第4四半期GDPの輸出寄与度1.33%)が下方修正される可能性がでている。
22.30 週間新規失業保険申請件数=33.1万件(予想33.5 前回35.1←34.8万件)→ 予想より失業者が減少、労働市場は堅調で、米株は上昇、円売りが強まる。
22.30 第4四半期 非農業部門労働生産性=前期比3.2%(予想2.5% 前回3.6%)、労働単価=前期比-1.6%(予想-0.5% 前回-2.0%)→ 前期を下回ったが、予想を大幅に上回り、米経済の堅調な成長ペースが示された。
00:00 Ivey購買部協会指数=56.8(予想51.0 前回46.3)→ 予想と前回を大幅に上回り、カナダドル売りから買い戻しが強まる。
*** 発言・その他 ***
ノワイエ仏中銀総裁=①通常なら米金融政策との比較でユーロは下落するだろう、②ユーロ圏はデフレリスクの状況でなく、通常と違うが警戒レベルでもない。
米債務上限引き上げ法案=デフォルト回避に、2月下旬までに可決する必要があるが、米共和党は連邦債務上限引き上げで、付帯条件を求めるのかは未定で合意できず。
フィッチ=①3月の予測見直しで、新興国市場の混乱により一部の国で格付けを見直す可能性がある。②ユーロ圏のソブリン格付けは、格下げ圧力が弱まる。
投資家が慎重になっている理由=米量的緩和の縮小、インド、ブラジル、トルコ、インドネシアの選挙や、ウクライナ、タイの反政府デモ、エジプトの治安悪化と、多い。
岩田日銀副総裁=①2%の物価目標のシナリオは順調に継続、②市場の動揺は米国の緩和縮小ではなく、米中の経済指標が要因、③消費増税は可処分所得の低下へ、④新興国経済の弱さが日本の輸出低下へ影響。
*** 経済指標の結果 ***
◎9:30 AUD 12月 貿易収支=4.68億ドル(予想-3億豪ドル 前回-0.83←-1.18億豪ドル)、輸出=285.11億ドル、輸入=280.42億ドル→ 赤字予想に反して対中国貿易が過去最大の黒字に全体でも黒字となり、AUD買いの材料となる
◎9:30 AUD 12月 小売売上高=前月比0.5%(予想0.4% 11月予想0.7%)、第4四半期=前期比0.9%(予想1.2% 前回0.7%)→ 前月比は前回を下回るが、予想より強く、前期比は予想を下回るが前期よりも拡大。
◎9:30 AUD 第4四半期 NAB企業信頼感指数=前期比8(予想 第3四半期5 第2四半期-1)、企業景況感指数・現況=前期比-3(第3四半期-7 第2四半期-6)、3カ月先=6(第3四半期3 第2四半期3)、6ヵ月先=24(第3四半期26 第2四半期13)→ 共に強く、景況感指数は前回を大幅に上回り、2011年11月以来の黒字となり、約2年半ぶりの高水準で、AUD買いが強まる。
◎16:00 CHF 12月 貿易収支=5.03億スイス(予想9.65億スイス 前回20.33←21.12億スイス)
◎17:00 GBP 1月 ハリファックス住宅価格指数=前月比1.1%(予想1.0% 前回-0.6%)、3カ月前年に=7.3%(予想7.2% 前回7.5%)
◎20:00 GER 12月 鉱工業受注=前月比-0.5%(予想0.2% 前回2.4←2.1%)、前年比6.0%(予想 前回7.2←6.8%)→ 予想外の低下にEUR売りが強まる。
◎21:00 GBP BOE 金融政策発表=政策金利0.5%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを決定、予想通り
◎21:45 EUR ECB 金融政策発表=政策金利0.25%、上限金利0.75%、下限金利0.0%の据え置きを決定、予想通り
◎22:30 USD 12月 貿易収支=-387億ドル(予想-361億ドル 前回-345.6←-342.5億ドル)→ 対中赤字は大幅縮小したが、輸出の減少に、予想より赤字額が拡大したことで第4四半期GDP(第4四半期GDPの輸出寄与度1.33%)が下方修正される可能性がでている。
◎22:30 USD 週間新規失業保険申請件数=33.1万件(予想33.5 前回35.1←34.8万件)→ 予想より失業者が減少、労働市場は堅調。
◎22:30 USD 第4四半期 非農業部門労働生産性=前期比3.2%(予想2.5% 前回3.6%)、労働単価=前期比-1.6%(予想-0.5% 前回-2.0%)→ 前期を下回ったが、予想を大幅に上回り、米経済の堅調な成長ペースが示された。
◎22:30 CAD 12月 貿易収支=-16.6億カナダドル(予想-7億カナダドル 前回-15.3←-9億カナダドル)→ 予想外のマイナス幅拡大にカナダドル売りが加速
◎0:00 CAD 1月 Ivey購買部協会指数=56.8(予想51.0 前回46.3)→ 予想と前回を大幅に上回り、カナダドル売りから買い戻しが強まる。
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