今週の経済指標から(2月3日~7日)
今週のポイントは、中国の経済指標、ECB理事会後のドラギ総裁の記者会見、米雇用統計。
バンカメ・レポートでは、1月29日終了の週で、新興国株式ファンドから、2011年8月以来となる、64億ドルの資金が流出し、世界の株式ファンド全体では104億ドルが流出したとある。
この流れが止まらない限り、円売りの流れが再開するか可能性が薄いことを意味している。そして、おもいっきり積み上がった円ショートポジションはようやく減少、目先は難しそうだが、いずれの日にか持たざるリスクに戸惑うこと始まることを信じている。
≪今週も多くの発表が控えている≫
◎2月1日(土曜)発表の、中国国家統計局の製造業PMIは50.5と予想通りで50を上回っており、3日(月曜)の非製造業PMI、7日(金曜)のHSBCのサービス業PMIが強い数字になれば、AUD買いの流れが強まることになる。
◎2月4日(火曜)は、豪中銀は金融政策を発表、政策金利2.5%の据え置きが予想されているが、スティーブンス総裁が、いつもの「豪ドル安誘導」発言をAUDUSDが0.87台でも繰り返すのか? 実に興味深い。彼の持論は0.85で、一人の理事は0.8、なんて発言している。
◎2月6日(木曜)の、BOE金融政策委員会も、ECB理事会も波風は立たないと考えたい。注目はドラギECB総裁の記者会見に集まっている。
欧州経済は、新興国市場の動揺にも非常に好調で、疑似優等生的存在になっているが、ドラギ総裁はいつもの慎重姿勢を繰り返すことと考えられる。
欧州銀行監督機構(EBA)ストレステストで、自己資本比率は開始時8.0%超、最低5.5%のコア自己資本が合否基準で、審査は4~5月で、結果は10月に公表する。
これとは別に、ECBは、資産の質審査(AQR)を実施を6月で完成する予定。ストレステストの審査結果と合わせ10月に公表し、銀行の自己資本の不足額が判明するが、予想は最大1000億ユーロの不足を予想。今後はこちらが焦点になりそうである。
◎2月7日(金曜)は、今週のメインイベントの米雇用統計があり、予想は、失業率6.7%、非農業部門雇用者数17.5万人前後で、悪天候の影響で悪かったサプライズの前回7.4万人が、いくら上方修正されるのかも、ポイント。
そして、それに先立つこと5日(水曜)には、ADP民間雇用統計があり、いつもながらこれが前哨戦となり、相場への影響は大きい。
また、前回は米雇用統計のサプライズの影に隠れてしまったが、悪いカナダ雇用統計でカナダドル売りが強まったが、今回は逆のサプライズを期待したい。
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